JP2000334002A - 屈伸位置調節可能な介護用ベッド - Google Patents

屈伸位置調節可能な介護用ベッド

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JP2000334002A JP11146318A JP14631899A JP2000334002A JP 2000334002 A JP2000334002 A JP 2000334002A JP 11146318 A JP11146318 A JP 11146318A JP 14631899 A JP14631899 A JP 14631899A JP 2000334002 A JP2000334002 A JP 2000334002A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 より安価な屈伸位置調節可能な介護用ベッド
を提供すること。 【解決手段】 本発明の屈伸位置調節可能な介護用ベッ
ドは、長手方向に延在する第一フレーム1および第二フ
レーム2と、両フレーム1,2を互いに連結し屈伸可能
で両フレーム1,2との結合位置が調整可能なヒンジ部
材3と、両フレーム1,2およびヒンジ部材3を覆い床
面を形成するボトム部材6,6’,7とを有する。ヒン
ジ部材3を覆っているボトム部材は、互いに別体で同一
形状の複数の短冊状ボトム部材6,6’であるので、湾
曲ボトム部材と異なり、小さな押し出し成形型でより安
価な押し出し成型法により製造することができる。他の
ボトム部材7についても同様である。したがって、介護
用ベッドのボトムを形成するボトム部材6,6’,7を
従来技術よりも安価に製造することができるので、より
安価に屈伸位置調節可能な介護用ベッドを提供できるよ
うになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ベッドの技術分野
に属し、特に使用者の体格にあわせて膝等の屈伸位置を
調節することが可能な介護用ベッドの技術分野に属す
る。なお、本明細書中では、介護用ベッドとは、病人、
老人、障害者等の使用者を介護するためのベッドだけに
限定されるものではなく、膝曲げやリクライニング等の
屈伸機能をもったベッドを広く指すものとする。
【0002】
【従来の技術】従来の屈伸位置調節可能な介護用ベッド
としては、たとえば、特開平9−84836号公報(従
来技術1)、特開平9−313544号公報(従来技術
2)および実開平8−1059号公報(従来技術3)に
開示されたものがある。そして、これらの従来技術で
は、所定の曲率で湾曲することができる湾曲ボトム部材
を屈伸部に使用していた。
【0003】すなわち、従来技術1および従来技術2で
は、長手方向(使用者の身長方向)に延在する第一フレ
ームおよび第二フレームを長手方向に互いに連結するの
に、ピボット周りに屈伸可能なヒンジ部材を使用してい
た。そして、使用者の体格に合わせてベッドのボトム
(上面部)のうち屈伸する部分の位置を調整するため
に、従来技術1では、ヒンジ部材と両フレームとの結合
位置は、長手方向に調整可能に設計されていた。一方、
従来技術2では、長手方向に所定間隔をおいて二つのピ
ボットをもつヒンジ部材を採用して、両ピボットのうち
一方を固定することにより、屈伸する部分の位置を長手
方向に二段階で調節することができるようになってい
た。
【0004】さらに、ヒンジ部材を覆い床面(ボトムの
上面)の一部を形成するボトム部材には、所定の曲率で
湾曲することができる湾曲ボトム部材が使用されてい
た。また、屈曲した状態で湾曲ボトム部材を支えるヒン
ジ部材は、湾曲ボトム部材の底面に沿って曲面を形成す
ることができるように、ピボットに近い部分の上面が適
当な曲率をもって形成されていた。
【0005】ここで、湾曲ボトム部材は、従来技術3に
よれば、複数の逆台形の短冊状ボトム部材がその上面で
互いに屈曲可能につながって構成されている。すなわ
ち、複数の短冊状ボトム部材は、上面側で互いに一体的
につながっており、下面側では適当なギャップを空けて
いる。それゆえ、短冊状ボトム部材が上に凸に湾曲した
際に、短冊状ボトム部材の上面側の連結部分が撓むとも
に、下面側ではギャップがつぶれて湾曲する曲率の範囲
が適正に限定されている。すなわち、各従来技術に使用
される湾曲ボトム部材は、中空状の熱可塑性樹脂からな
り可撓性のある一体部材である。
【0006】なお、従来技術1および従来技術2におい
ては、ヒンジ部材の延伸時にこのような湾曲ボトム部材
が逆方向に撓んでしまわないようにする必要がある。た
とえば、湾曲ボトム部材のギャップ側に逆湾曲規制部材
を設けるとか、湾曲ボトム部材が配設されているヒンジ
部材の脇に直線状の支持部材を設けておくなどの対策が
必須である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
各従来技術の湾曲ボトム部材では、複数の短冊状のボト
ムが上面側で一体的につながっているので断面形状が大
きく、下面側では適正なギャップが各短冊状ボトムの間
に形成されていなければならない。それゆえ、湾曲ボト
ム部材の寸法が大きく形状が複雑であることから、湾曲
ボトム部材を製造するための成形型も大きく複雑にな
り、成形型の製造コストがかなりかかってしまうので、
いきおい湾曲ボトム部材の価格も高くついてしまう。ま
た、このような湾曲ボトム部材を成型するためには、湾
曲ボトム部材の長手方向の幅寸法が大きいので押し出し
成形によって製造するのは困難であり、射出成形によっ
て製造せざるを得なかった。その結果、湾曲ボトム部材
の製造費用がなお高くなり、湾曲ボトム部材の価格の高
騰が、屈伸位置調節可能な介護用ベッドを安価に提供す
る上での妨げになっていた。
【0008】そこで本発明は、より安価な屈伸位置調節
可能な介護用ベッドを提供することを解決すべき課題と
する。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、長手方向に延
在する第一フレームおよび第二フレームと、両該フレー
ムを長手方向に互いに連結し屈伸可能であるとともに両
該フレームとの結合位置が長手方向に調整可能であるヒ
ンジ部材と、両該フレームおよび該ヒンジ部材を覆い床
面を形成するボトム部材とを有する屈伸位置調節可能な
介護用ベッドにおいて、前記ボトム部材のうち前記ヒン
ジ部材を覆っているものは、互いに別体で複数の短冊状
ボトム部材であることを特徴とする屈伸位置調節可能な
介護用ベッドである。
【0010】すなわち、本発明の屈伸位置調節可能な介
護用ベッドでは、前述の各従来技術の湾曲ボトム部材に
当たる部分は、互いに別体の複数の短冊状ボトム部材か
ら構成されている。それゆえ、各短冊状ボトム部材は、
別体に成型されるので、一体成型された大きな湾曲ボト
ム部材を成型する場合よりも、本発明での短冊状ボトム
部材を成型する場合の方が、成形型がずっと小さくてす
む。その結果、成形型の制作費用が従来技術よりもずっ
と安価になり、一つのベッドに必要な数の短冊状ボトム
部材をより安価に製造することが可能になり、ひいては
より安価に屈伸位置調節可能な介護用ベッドを提供する
ことができるようになる。
【0011】この場合において、複数の短冊状ボトム部
材は互いに同一な形状であることが望ましい。このよう
に各短冊状ボトム部材が同一形状であれば、これらは単
一の規格品となるので複数の成形型を用意する必要がな
くなり、よりいっそう安価に短冊状ボトム部材を製造す
ることができるようになる。また、本発明の屈伸位置調
節可能な介護用ベッドでは、ボトム部材に可撓性が要求
されず、膝部分等の屈伸部を曲げる際にもボトム部材の
大きな変形はない。すなわち、本発明では、ボトム部材
の変形がほとんどないので、長期間にわたって使用して
もボトム部材にひびが入ったりすることが防止されてお
り、ボトム部材の寿命が長く長期間にわたって維持費が
低く抑えられている。
【0012】したがって、本発明によれば、屈伸位置調
節可能な介護用ベッドをより安価に提供することができ
るばかりではなく、同ベッドの維持費をも減らすことが
できるという効果がある。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明では、ヒンジ部材を覆って
いるボトム部材は互いに別体で複数の短冊状ボトム部材
であることを特徴としているが、これらの複数の短冊状
ボトム部材は同一形状であってもよく、さらに、他の部
分を覆っているボトム部材もこれらと同じ短冊状ボトム
部材であってもよい。このような構成にすれば、全ての
ボトム部材が単一の規格品からなるので、複数の成形型
を用意する必要がなくなり、よりいっそう安価に屈伸位
置調節可能な介護用ベッドを提供することができるよう
になる。さらに、各短冊状ボトム部材の間に適正な隙間
を設ければ、これらの隙間を通してボトムの上下間で通
気性が良好になり、ボトムの上に載せられたマットや布
団の湿気が抜けやすくなるので、本発明のベッドの使用
感がより快適になる。
【0014】ここで、前記短冊状ボトム部材は、断面形
状が一定の押し出し成型品からなることが望ましい。こ
のような構成にすれば、短冊状ボトム部材は安価な熱可
塑性樹脂等を押し出し成形することにより、よりいっそ
う安価に製造することができるので、屈伸位置調節可能
な介護用ベッドをよりいっそう安価に提供することが可
能になる。
【0015】さらに、前記ヒンジ部材は、各前記短冊状
ボトム部材毎に、上方に突出したT字状のヘッドをもつ
ボルトまたはピンを少なくとも左右一対もち、各該短冊
状ボトム部材は、該ヘッドと係合する断面T字状の係合
溝をもつ構成とすると、なお望ましい。すなわち、押し
出し成型品からなる短冊状ボトム部材の係合溝に左右一
対のボルトまたはピンなどの係止部材のヘッドが挿入さ
れるように、ベッドの横方向から短冊状ボトム部材を差
し込むだけで、短冊状ボトム部材はベッドに固定され
る。すると、本発明のベッドへの各短冊状ボトム部材の
挿置がきわめて容易になる。また、ボルトやピンのよう
な係止部材は、取付け取り外しが容易であるから、その
位置を適正に配置し直すことが簡単になり、屈伸位置の
調節がより簡単になるという効果がある。
【0016】また、前記短冊状ボトム部材は、左右に連
通して形成された肉抜き孔をもつようにすると、なお望
ましい。なぜならば、このような構成の短冊状ボトム部
材であれば、肉抜き孔の分だけ材料費が節減されるとと
もに重量も軽減され、さらに保温性も向上するからであ
る。なお、以上は短冊状ボトム部材の特徴に注目して説
明したが、短冊状ボトム部材を採用することにより、ヒ
ンジ部材の構成も従来技術とは変えてより安価に製造す
ることができるようになる。すなわち、本発明のベッド
において、前記ヒンジ部材のうち、各前記短冊状ボトム
部材を保持し前記第一フレームまたは前記第二フレーム
に結合される連結部分は、直線状部材から構成されるよ
うにすると、なお良い。
【0017】なぜならば、湾曲ボトム部材を採用せず短
冊状ボトム部材を採用しているので、従来技術1や従来
技術2のように連結部分が曲線で形成された部材からな
っていると不都合である。すなわち、ヒンジ部材が屈曲
しているときは適当な湾曲をもってボトムが形成される
のでよいが、逆にヒンジ部材が伸展しているときには、
短冊状ボトム部材がヒンジ部材の連結部分に沿って落ち
込んでしまったりすると不都合である。それゆえ、ヒン
ジ部材の両連結部分が直線状部材から形成されていれ
ば、このような機能上の不都合がなくなる。そればかり
ではなく、ヒンジ部材の製造費用が節減され、なおいっ
そうのコストダウンが可能になるという効果がある。
【0018】
【実施例】以下、本発明の屈伸位置調節可能な介護用ベ
ッドの実施例を図面を参照して示し、当業者が容易に実
施できるよう具体的に説明する。 [実施例1] (実施例1の構成)本発明の実施例1としての屈伸位置
調節可能な介護用ベッドは、図1および図2に示すよう
に、脚93に支持されたヘッドボード91およびフット
ボード92と、両ボードの間に配設された左右一対のサ
イドビーム5とをもつ。両サイドビーム5の間には、長
手方向に延在する第一フレーム1および第二フレーム2
と、両フレーム1,2を長手方向に互いに連結するヒン
ジ部材3と、第二フレーム2に屈伸可能に連結された背
当てフレーム4とが配設されている。そして、第一フレ
ーム1および第二フレーム2とヒンジ部材3と背当てフ
レーム4との上には、これらを覆い床面(ボトムの上
面)を形成するボトム部材6,6’,7が、複数のボル
ト40によって装着されている。
【0019】これらのボトム部材6,6’,7のうち、
ボトム部材6,6’はそれぞれ互いに同一規格で細身の
短冊状ボトム部材であり、ボトム部材7はそれぞれ互い
に同一規格で幅広のボトム部材である。ボトム部材7の
(ベッドの長手方向の)幅は、短冊状ボトム部材6,
6’の幅の四倍程度である。また、各ボルト40は、互
いに同一規格のボルトであり、各フレーム1,2,4お
よびヒンジ部材3の上面に所定距離だけヘッドを出して
鉛直に立てられている。
【0020】ここで、ヒンジ部材3は、長手方向中央部
のピボット部33で屈伸可能であるとともに、ピボット
部33で互いに連結された二つの連結部分において、第
一フレーム1および第二フレーム2との結合位置が長手
方向に調整可能である。また、ヒンジ部材3のうち、各
短冊状ボトム部材6,6’を保持しそれぞれ第一フレー
ム1および第二フレーム2に結合される連結部分31,
32は、直線状部材から構成されている。
【0021】各フレーム1,2,4およびヒンジ部材3
の下には、サイドビーム5とともに各フレーム1,2,
4およびヒンジ部材3を上下方向に平行移動させる昇降
機構81が装置されている。また、図3に示すように、
各フレーム1,2,4の下には、背当てフレーム4を立
てることにより使用者の背を起こす背当て起倒機構82
が装置されている。さらに、図4に示すように、フレー
ム2,4およびヒンジ部材3の下には、背当て起倒機構
82と連動して使用者の膝を曲げてやや起こす膝立機構
83が装置されている。
【0022】ここで、使用者の大腿部が長い場合には、
図3のA部を図5(a)に拡大して示すように、使用者
の体格に合わせて、中央部のピボット部33で折れ曲が
るヒンジ部材3が両フレーム1,2に対し足下方向(図
中左側)へずらして固定される。逆に、使用者の大腿部
が短い場合には、図4のB部を図5(b)に拡大して示
すように、使用者の体格に合わせて、ヒンジ部材3が両
フレーム1,2に対し腰部方向(図中右側)へずらして
固定される。
【0023】両フレーム1,2に対する長手方向の位置
をずらしてヒンジ部材3を両フレーム1,2に固定する
には、先ず、使用者の膝関節の真下の位置にヒンジ部材
3のピボット部33がくるように、両フレーム1,2に
対するヒンジ部材3の位置を調整する。ここで、ヒンジ
部材3の直線状部材31,32の側面には、左右方向に
貫通して複数組の固定ピン孔30が形成されており、一
方、両フレーム1,2の側面には、それぞれ対応する一
組の固定ピン孔10,20が形成されている。それゆ
え、ヒンジ部材3をずらして位置調整する際には、両フ
レーム1,2に形成されている固定ピン孔10,20
と、ヒンジ部材3の両直線状部材31,32に形成され
ている複数組の固定ピン孔30のうちいずれかとが対面
するように、位置調整する。すなわち、両フレーム1,
2に対するヒンジ部材3の位置調整は、固定ピン孔30
の形成されているピッチで段階的に行うことができる。
【0024】そして、両フレーム1,2およびヒンジ部
材3の側面に左右方向に貫通して開けられた複数の固定
ピン孔30に固定ピン(図略)を挿入し、ヒンジ部材3
の直線状の直線状部材31,32と両フレーム1,2と
を結合する。この際、短冊状ボトム部材6’のうち、直
線状部材31,32と両フレーム1,2との結合の邪魔
になるものは、左右いずれかの方向に引き抜いてヒンジ
部材3から取り外しておく。
【0025】すると、ヒンジ部材3を両フレーム1,2
に対してずらしたことにより、ヒンジ部材3の連結部分
31,32のうち一方に開いた部分が生じる。そこで、
直線状部材31,32のうち短冊状ボトム部材6’を取
り外した方と反対側へ、すなわち、ヒンジ部材3をずら
した方とは反対側の直線状部材(31または32)へ取
り外した短冊状ボトム部材6’を移設する。その結果、
移設された短冊状ボトム部材6’はベッドのボトムを形
成するに至るので、移設された短冊状ボトム部材6’を
ボルト40により固定する。
【0026】なお、ヒンジ部材3の一方の連結部分31
と第一フレーム1とは、断面形状が互いに係合してスラ
イド可能になっている。同様に、ヒンジ部材3の他方の
連結部分32と第二フレーム2の連結部分21とは、断
面形状が互いに係合してスライド可能になっている。ま
た前述のように、本実施例では、ヒンジ部材3の側面に
複数組の固定ピン孔を形成し、両フレーム1,2のそれ
ぞれの側面に対応する一組の固定ピン孔を形成してい
る。しかし、これとは逆に、ヒンジ部材3の直線状部材
31,32の側面にそれぞれ一組の固定ピン孔を形成
し、両フレーム1,2のそれぞれの側面に対応する複数
組の固定ピン孔を形成した構成としても良い。あるい
は、ヒンジ部材3および両フレームのいずれも側面にも
複数組の固定ピン孔を形成した構成としても良い。
【0027】図5(a)〜(b)に示すように、ヒンジ
部材3を覆っている五本の短冊状ボトム部材6,6’
は、互いに別体で同一形状の同一規格品であり、互いに
隣り合う短冊状ボトム部材6,6’の間には、同じだけ
の適当な間隔が開けてある。すなわち、各短冊状ボトム
部材6,6’は、長手方向に所定のピッチで等間隔に配
設されている。ヒンジ部材3には、各短冊状ボトム部材
6,6’毎に、上方に所定の距離だけ突出したT字状の
ヘッドをもつボルト40が左右一対(図2参照)ねじ込
まれている。
【0028】ここで、短冊状ボトム部材6,6’は、図
6に示すように、ポリプロピレン樹脂(PP)を材料と
する断面形状が一定の押し出し成型品からなり、短冊状
ボトム部材6,6’の左右両端の開口部は、図示しない
キャップによって封止されている。そして、各短冊状ボ
トム部材6,6’は、前述の各ボルト40のT字状のヘ
ッドと係合する下方に開口した断面T字状の係合溝61
を中央にもち、左右に連通して形成された一対の肉抜き
孔60をもつ軸対称な断面形状をしている。また、製造
が容易で作業者の手指やマットを傷つけないようにする
ために、短冊状ボトム部材6,6’の角部には適正なア
ールが付けられており、応力集中を防ぐために隅部にも
適正なアールが付けられている。なお、短冊状ボトム部
材6,6’の各部の肉厚はおおむね一定に形成されてい
る。そして、係合溝61を形成する部分の最上部と上面
を形成する天井部分とは、一対の肉抜き孔60を分断す
る壁肉で接合されており、上下方向の圧縮強度が高めら
れている。
【0029】なお、幅広のボトム部材7も、使用者の身
長方向の幅が広いという点を除き、おおむね前述の短冊
状ボトム部材6,6’と同様の材料で同様に構成されて
いる。それゆえ、本実施例のボトム部材6,6’,7
は、短冊状ボトム部材6,6’とボトム部材7との二種
類の押し出し成型品からなり、これらの製造に必要な押
し出し成形型には小型の二種類が要求されるにすぎな
い。
【0030】(実施例1の作用効果)本実施例の屈伸位
置調節可能な介護用ベッドは、以上のように構成されて
いるので、以下のような大きく分けて三つの作用効果を
発揮する。第一に、本実施例によれば、より安価に屈伸
位置調節可能な介護用ベッドを提供することが可能にな
るという効果がある。
【0031】すなわち、本実施例の屈伸位置調節可能な
介護用ベッドでは、前述の各従来技術の湾曲ボトム部材
に当たる部分は、前述のように、互いに別体で同一形状
の複数の短冊状ボトム部材6,6’から構成されてい
る。それゆえ、各短冊状ボトム部材6,6’は、互いに
同一規格であるうえに別体に成型されるので、一体成型
された大きな湾曲ボトム部材を成型するよりも、本実施
例での複数の細身の短冊状ボトム部材6,6’を成型す
るの方が、成形型がずっと小さくてすむ。
【0032】また、短冊状ボトム部材6,6’は、断面
形状が一定の押し出し成型品からなるので、安価なポリ
プロピレン樹脂を押し出し成形することにより、短冊状
ボトム部材6,6’をよりいっそう安価に製造すること
ができる。さらに、短冊状ボトム部材6,6’は、左右
に連通して形成された肉抜き孔60をもつので、肉抜き
孔60の分だけ材料費が節減されるとともに重量も軽減
され、そのうえ保温性も良い。
【0033】そればかりではなく、前述のように、ボト
ム部材6,6’,7は、短冊状ボトム部材6,6’とボ
トム部材7との二種類の押し出し成型品からなり、これ
らの製造に必要な押し出し成形型には小型の二種類が要
求されるにすぎない。それゆえ、ボトム部材6,6’,
7に必要な成形型の製造コストが安くすむので、ボトム
部材6,6’,7をより安価に製造することができる。
【0034】したがって、本実施例によれば、成形型の
制作費用が従来技術よりもずっと安価になり、一つのベ
ッドに必要な数の短冊状ボトム部材6,6’,7をより
安価に製造することができる。その結果、より安価に屈
伸位置調節可能な介護用ベッドを提供することができる
ようになるという効果がある。第二に、本実施例によれ
ば、屈伸位置調節可能な介護用ベッドの維持費を減らす
ことができるという効果がある。
【0035】すなわち、ボトム部材6,6’,7に可撓
性が要求されず、膝部分のヒンジ部材3を曲げる際にも
短冊状ボトム部材6,6’の変形は要求されない。する
と、ボトム部材6,6’,7の変形がほとんどないの
で、長期間にわたって使用してもボトム部材6,6’,
7にひびが入ったりすることが防止されている。その結
果、ボトム部材6,6’,7の寿命が長く、本実施例の
屈伸位置調節可能な介護用ベッドでは、長期間にわたっ
て維持費が低く抑えられる。
【0036】したがって、本実施例によれば、屈伸位置
調節可能な介護用ベッドをより安価に提供することがで
きるばかりではなく、同ベッドの維持費をも減らすこと
ができるという効果がある。第三に、本実施例の屈伸位
置調節可能な介護用ベッドによれば、以上のように安価
な構成でありながら、膝部分の屈伸位置の調節が容易で
あるという効果がある。
【0037】すなわち、ヒンジ部材3は、各短冊状ボト
ム部材6,6’毎に、上方に突出したT字状のヘッドを
もつボルト40を左右一対もち、各短冊状ボトム部材
6,6’は、両ボルト40のヘッドと係合する断面T字
状の係合溝61をもっている。すると、押し出し成型品
からなる短冊状ボトム部材6,6’の係合溝61に左右
一対のボルト40のヘッドが挿入されるように、ベッド
の横方向から短冊状ボトム部材6,6’を差し込むだけ
で、短冊状ボトム部材6,6’はベッドに固定される。
【0038】より詳しく説明すると、図5(a)と図5
(b)とを互いに比較すると明らかなように、三つの短
冊状ボトム部材6’を移動させることにより、両フレー
ム1,2に対してヒンジ部材3の長手方向の位置を移動
させることができる。すなわち、ヒンジ部材3の連結部
分31,32にボルト40で係止されている短冊状ボト
ム部材6,6’のうち三つの短冊状ボトム部材6’を移
動させることにより、最も大腿部の短い使用者にも最も
大腿部の長い使用者にも、膝関節の曲げ位置にヒンジ部
材3のピボット部33を適合させることができる。当然
のことながら、三つの短冊状ボトム部材6’のうち一つ
ないし二つを移動させることにより、中間的な位置にヒ
ンジ部材3のピボット部33を適合させることもでき
る。したがって、ヒンジ部材3のピボット部33の位置
は、短冊状ボトム部材6’のピッチに対応する刻み幅で
長手方向に調整可能である。
【0039】その結果、本実施例のベッドへの各短冊状
ボトム部材6’の挿置と、使用者の体格に合わせたヒン
ジ部材3のピボット部33の位置調整とが、きわめて容
易になる。また、固定ピン孔10,20,30に装置さ
れる固定ピンやボルト40は取付け取り外しが容易であ
るから、それらの位置を適正に配置し直すことが簡単で
あり、屈伸位置の調節が容易であるという効果がある。
【0040】なお、以上は短冊状ボトム部材6,6’お
よびボトム部材7の特徴に注目して説明したが、これら
を採用することにより、ヒンジ部材3の構成も従来技術
とは変えてより安価に製造することができるようにな
る。すなわち、本実施例において、ヒンジ部材3の両連
結部分31,32は、前述のように直線状部材から構成
されているから、湾曲した部材から構成するよりも安価
に製造することができるようになり、この点でも従来技
術に比べてコストダウンができる。したがって、ヒンジ
部材3の両連結部分31,32の製造コストに関して
も、コストダウンができるという効果がある。
【0041】(実施例1の変形態様1)本実施例の変形
態様1として、短冊状ボトム部材6,6’の断面形状
を、図7に示すようにより単純な形状に改めた屈伸位置
調節可能な介護用ベッドの実施が可能である。本変形態
様によれば、短冊状ボトム部材6,6’の製造コストを
より削減することができるので、屈伸位置調節可能な介
護用ベッドをさらに安価に提供できるという効果があ
る。
【0042】(実施例1の変形態様2)本実施例の変形
態様2として、図8に示すように、幅広のボトム部材7
の使用を廃し、所定の間隔を開けて配設された同一規格
の短冊状ボトム部材6だけでボトムの全ての部分が構成
されている屈伸位置調節可能な介護用ベッドの実施が可
能である。このような構成にすれば、全てのボトム部材
が単一の規格品(短冊状ボトム部材6)からなるので、
複数の成形型を用意する必要がなくなり、よりいっそう
安価に屈伸位置調節可能な介護用ベッドを提供すること
ができるようになる。さらに、各短冊状ボトム部材6の
間に適正な隙間が設けられているので、これらの隙間を
通してボトムの上下間で通気性が良好になり、ボトムの
上に載せられたマットや布団の湿気が抜けやすくなる。
したがって、本変形態様の屈伸位置調節可能な介護用ベ
ッドによれば、製造コストがよりいっそう安くなるばか
りではなく、使用感がより快適になるという効果があ
る。
【0043】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の屈伸位置
調節可能な介護用ベッドによれば、湾曲ボトム部材を使
用せず安価な短冊状ボトム部材6,6’を採用している
ので、前述の各従来技術よりもより安価になるという効
果がある。そればかりではなく、膝の屈曲部でもボトム
が長持ちするので、維持費をも減らすことができるとい
う効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1としての介護用ベッドの全体構成を
示す側面図
【図2】 実施例1としての介護用ベッドの全体構成を
示す平面図
【図3】 実施例1での背当て起倒機構の作用を示す要
部側面図
【図4】 実施例1での膝立機構の作用を示す要部側面
【図5】 実施例1としての介護用ベッドの要部構成を
示す組図(a)大腿部を長く調整した状態での要部構成
を示す側面図(b)大腿部を短く調整した状態での要部
構成を示す側面図
【図6】 実施例1での短冊状ボトム部材の断面形状を
示す断面図
【図7】 変形態様1での短冊状ボトム部材の断面形状
を示す断面図
【図8】 変形態様2としての介護用ベッドの全体構成
を示す側断面図
【符号の説明】
1:第一フレーム 10:固定ピン孔 2:第二フレーム 20:固定ピン孔 21:連結部分 22:直線部分 23,24:ピ
ボット部 3:ヒンジ部材 30:固定ピン孔 31,32:連結部分(直線状部材からなる) 3
3:ピボット部 4:背当てフレーム 40:ボルト(T字状のヘッドをもつ) 5:サイドビーム 6,6’:短冊状ボトム部材(細身) 7:短冊状ボ
トム部材(幅広) 81:昇降機構 82:背当て起倒機構 83:膝
立機構 91:ヘッドボード 92:フットボード 93:
脚 M:マットレス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 嶋崎 亨 愛知県刈谷市朝日町2丁目1番地 アイシ ン精機株式会社内 (72)発明者 本並 洋二 愛知県刈谷市朝日町2丁目1番地 アイシ ン精機株式会社内 Fターム(参考) 4C040 AA05 BB01 BB06 DD01 DD05

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長手方向に延在する第一フレームおよび
    第二フレームと、 両該フレームを長手方向に互いに連結し屈伸可能である
    とともに、両該フレームとの結合位置が長手方向に調整
    可能であるヒンジ部材と、 両該フレームおよび該ヒンジ部材を覆い床面を形成する
    ボトム部材と、を有する屈伸位置調節可能な介護用ベッ
    ドにおいて、 前記ボトム部材のうち前記ヒンジ部材を覆っているもの
    は、互いに別体で複数の短冊状ボトム部材であることを
    特徴とする、 屈伸位置調節可能な介護用ベッド。
  2. 【請求項2】 前記短冊状ボトム部材は、断面形状が一
    定の押し出し成型品からなる、 請求項1記載の屈伸位置調節可能な介護用ベッド。
  3. 【請求項3】 前記ヒンジ部材は、各前記短冊状ボトム
    部材毎に、上方に突出したT字状のヘッドをもつボルト
    またはピンを少なくとも左右一対もち、 各該短冊状ボトム部材は、該ヘッドと係合する断面T字
    状の係合溝をもつ、 請求項2記載の屈伸位置調節可能な介護用ベッド。
  4. 【請求項4】 前記短冊状ボトム部材は、左右に連通し
    て形成された肉抜き孔をもつ、 請求項2記載の屈伸位置調節可能な介護用ベッド。
  5. 【請求項5】 前記ヒンジ部材のうち、各前記短冊状ボ
    トム部材を保持し前記第一フレームまたは前記第二フレ
    ームに結合される連結部分は、直線状部材から構成され
    ている、 請求項1記載の屈伸位置調節可能な介護用ベッド。
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