JP2000336972A - 制振装置 - Google Patents

制振装置

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JP2000336972A
JP2000336972A JP11145538A JP14553899A JP2000336972A JP 2000336972 A JP2000336972 A JP 2000336972A JP 11145538 A JP11145538 A JP 11145538A JP 14553899 A JP14553899 A JP 14553899A JP 2000336972 A JP2000336972 A JP 2000336972A
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damper
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upper transmission
wall
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Junji Hashimoto
純二 橋本
Hiroshi Murata
広志 村田
Akira Matsuno
亮 松野
Yusuke Takagi
雄右 高木
Yukio Matsumoto
幸男 松本
Yasuo Inose
恭夫 猪瀬
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明はダンパ装置に振動を伝播する伝達部
材を保持することを課題とする。 【解決手段】 制振装置10は、下部伝達部材16と上
部伝達部材17との間にダンパ装置11が設けられてい
る。下部伝達部材16及び上部伝達部材17の内部に
は、水平方向(C方向)に延在する規制部材33,34
が貫通されている。規制部材33,34は、地震による
横方向(C方向)の振動が下梁13、上梁14に伝播さ
れたときは、下部伝達部材16及び上部伝達部材17を
摺動しながら下部伝達部材16及び上部伝達部材17の
上下方向及び前後方向の動きを規制している。そのた
め、ダンパ装置11の前後方向への揺動が防止されると
共に、ダンパ装置11に連結された下部伝達部材16及
び上部伝達部材17は、地震発生時、横方向(C方向)
に振動してダンパ装置11に振動エネルギを伝達でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は制振装置に係り、特
に構造物の振動エネルギを吸収するダンパ装置が壁内に
取り付けられるよう構成された制振装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ビルや住宅等の構造物の耐震性を高める
手段として、骨組みの対角位置に装架されて壁の内部に
配置されるブレースに油圧ダンパを取り付けてなる制振
構造の開発が進められている。この制振構造では、油圧
ダンパにより柱や梁等の骨組み間に骨組を塑性変形させ
ようとする地震の振動エネルギを吸収し、構造物の骨組
みを制振させる構成となっている。
【0003】このような制振装置としては、例えば実開
平7−23108号公報に開示された構成のものがあ
る。この公報に記載されたものは、油圧ダンパがブレー
スとして取り付けられており、油圧ダンパのシリンダ端
部が骨組みの角部に連結され、シリンダ内を往復動する
ピストンに結合されたピストンロッドの端部が骨組みの
対角位置に形成された他の角部に連結されている。
【0004】そして、地震による振動エネルギが構造物
の骨組みに伝わると、長方形状に組まれた骨組みが平行
四辺形となるように変形させる応力が構造物に作用す
る。その際の振動エネルギは、油圧ダンパにより吸収さ
れる。その結果、構造物は地震による変形が防止され
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のように構成され
た制振装置では、例えば木造の一般住宅に用いる場合、
柱と梁の角部に伸縮に大きな力を発生するダンパ付ブレ
ースを取付ける際、取付ける部分の柱や梁に金属製のブ
レース取付部材を設ける必要があり、大工等の作業者が
簡単に取り付けることができず、木造住宅等には向かな
いといった問題があった。
【0006】そのため、上部パネルを梁に取り付け、下
部パネルを基礎に取り付け、その間に油圧ダンパを介在
させてなる制振壁パネル構造の制振装置が開発されつつ
ある。この制振装置では、梁に固定される上部伝達部材
と床等の基礎に固定される下部伝達部材との間に油圧ダ
ンパが取り付けられており、油圧ダンパのシリンダ端部
及びピストンロッド端部が水平方向の振動を伝える上部
伝達部材又は下部伝達部材に連結されている。
【0007】さらに、上記のような制振装置では、一般
の木造住宅等では柱の幅が通常105mmであり、壁板
と壁板との間に形成される空間の隙間も最大で105m
mとなる。一方、ブレースダンパ装置に組み込まれる油
圧ダンパは、金属製のシリンダが円筒形状に形成されて
おり、その外径が上記壁板と壁板との間に収納されるよ
うな寸法になっている。そのため、油圧ダンパは、シリ
ンダの外周が壁板と近接した状態で保持されている。
【0008】ところが、上記のように構成された制振装
置においては、油圧ダンパが壁板から所定の隙間を介し
て離間しているが、減衰動作方向と直交する水平方向の
振動が入力されると油圧ダンパがその方向に揺動し、シ
リンダの外周が壁板に当接して当接音を発するといった
問題がある。また、一般の木造住宅等では、建物の強度
を確保するため、壁の一部に筋交いが設けられた耐力壁
を設けるとが義務づけられているが、耐力壁の他に窓や
ドアを設けると、油圧ダンパを取り付けるスペースが制
限されたり、窓やドアを別の場所に変更する等の弊害が
生じるといった問題がある。
【0009】そこで、本発明は上記課題を解決した制振
装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は以下のような特徴を有する。上記請求項1
記載の発明は、構造物の柱、梁から形成される垂直な壁
面状空間に設けられ、該壁面状空間と平行な水平方向の
振動を伝える上部伝達部材と、前記構造物の基礎、柱か
ら形成される垂直な壁面状空間に設けられ、前記基礎か
らの該壁面状空間と平行な水平方向の振動を伝える下部
伝達部材と、前記上部伝達部材と前記下部伝達部材との
間に設けられたダンパ装置とを有する制振装置におい
て、一端が一側の前記柱に連結され、他端が前記上部伝
達部材または前記下部伝達部材の内部に挿入されて前記
上部伝達部材及び前記下部伝達部材の壁面に対し垂直な
方向の動きを規制する規制部材を設けたことを特徴とす
るものである。
【0011】従って、請求項1記載の発明によれば、一
端が一側の柱に連結され、他端が上部伝達部材または下
部伝達部材の内部に挿入されて上部伝達部材及び下部伝
達部材の壁面に対し垂直な方向の動きを規制する規制部
材を設けたため、上部伝達部材及び下部伝達部材が前後
方向に振動しないように支持してダンパ装置の減衰動作
方向と直交する水平方向の振動が伝播されてもダンパ装
置が壁板に近接する方向に揺動しないように保持され、
振動による当接音を防止できる。
【0012】上記請求項2記載の発明は、構造物の柱、
梁から形成される垂直な壁面状空間に設けられ、該壁面
状空間と平行な水平方向の振動を伝える上部伝達部材
と、前記構造物の基礎、柱から形成される垂直な壁面状
空間に設けられ、前記基礎からの該壁面状空間と平行な
水平方向の振動を伝える下部伝達部材と、前記上部伝達
部材と前記下部伝達部材との間に設けられたダンパ装置
とを有する制振装置において、前記上部伝達部材または
前記下部伝達部材の内部にブレースを挿入させたことを
特徴とするものである。
【0013】従って、請求項2記載の発明によれば、上
部伝達部材または前記下部伝達部材の内部に耐力部材で
あるブレースを設けたため、耐力壁の取付けスペースに
ダンパ装置を取り付けることが可能になり、限られた壁
面を有効に利用することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面と共に本発明の実施の
形態について説明する。図1は本発明になる制振装置の
一実施例を示す正面図である。また、図2は図1中II−
II線に沿う横断面図である。図1に示されるように、制
振装置10は、例えば木造の一般住宅用建物等の壁に組
み込まれて構造物の振動を制振するダンパ装置11を有
する。このダンパ装置11は、1階床と2階床との間に
起立された柱12と、1階床に支持されるように横架さ
れた下梁13と、2階床を支持するように横架された上
梁14とにより形成された長方形の壁面状空間15(図
1中2点鎖線で示す)に取り付けられている。
【0015】壁面状空間15内には、上記ダンパ装置1
1の他に下梁13に固定される下部伝達部材16と、上
梁14に固定される上部伝達部材17とが設けられてお
り、ダンパ装置11は下部伝達部材16と上部伝達部材
17との間に介在するように取り付けられる。下部伝達
部材16は、長方形に形成された木製の枠16a(図1
中破線で示す)と、枠16aの前後面に固定された板1
6bと、板16bを内側から支持するように横架された
横架部材16c(図1中破線で示す)とからなる。
【0016】また、上部伝達部材17は、下部伝達部材
16と同様に、長方形に形成された木製の枠17a(図
1中破線で示す)と、枠17aの前後面に固定された板
17bと、板17bを内側から支持するように横架され
た横架部材17c(図1中破線で示す)とからなる。
尚、下部伝達部材16の枠16aは、釘やボルト等の締
結部材(図示せず)により下梁13に固定される。ま
た、上部伝達部材17の枠17aは、釘やボルト等の締
結部材(図示せず)により上梁14に固定される。さら
に、下部伝達部材16及び上部伝達部材17は、木製で
あるので、現場で大工が作成しても良いし、あるいは予
め工場等で所定寸法に製作するようにしても良い。
【0017】下部伝達部材16及び上部伝達部材17の
前後には、壁板(図示せず)が取り付けられる。この壁
板は、下部伝達部材16及び上部伝達部材17に所定距
離離間して対向した位置で下梁13及び上梁14に固定
される。図2に示されるように、上部伝達部材17の内
部には、水平方向(C方向)に延在する規制部材34が
貫通されている。また、図2には図示していないが下部
伝達部材16の内部には、水平方向(C方向)に延在す
る規制部材33が貫通されている。
【0018】また、規制部材33,34は、一端に下部
伝達部材16、上部伝達部材17の左側に配された柱1
2に結合されるコ字状の結合部33a,34aを有し、
他端に下部伝達部材16、上部伝達部材17の右側に配
された柱12に結合されるコ字状の結合部33b,34
bを有する。そして、結合部33a,34aと結合部3
3b,34bとの間で水平方向に延在するロッド33
c,34cは、枠16a,17aに設けられた孔16
d,17dを貫通しており、軸方向となる水平方向(C
方向)へ摺動可能に設けられると共に、下部伝達部材1
6、上部伝達部材17の前後方向及び上下方向の位置を
規制する。また、規制部材34は、上下方向の位置を規
定することにより上部伝達部材17の荷重を受けること
ができ、上部伝達部材17の取り付けを強化することが
できる。
【0019】また、規制部材33,34は、鉄等の金属
材により形成されており、両端の結合部33a,34a
及び結合部33b,34bが締結部材35,36を介し
て柱12に固定されているので、下部伝達部材16、上
部伝達部材17の動きを規制すると共に、柱12間を補
強するブレースとしても機能している。そのため、規制
部材33,34は、通常、下部伝達部材16及び上部伝
達部材17を貫通して上下方向及び前後方向(D方向)
へ揺動しないように保持している。
【0020】また、規制部材33,34は、地震による
横方向(C方向)の振動が下梁13、上梁14に伝播さ
れたときは、下部伝達部材16及び上部伝達部材17を
摺動しながら下部伝達部材16及び上部伝達部材17の
上下方向及び前後方向の動きを規制している。そのた
め、ダンパ装置11に連結された下部伝達部材16及び
上部伝達部材17は、地震発生時、横方向(C方向)に
振動してダンパ装置11に地震による振動エネルギを伝
達することができる。
【0021】さらに、制振装置10では、ダンパ装置1
1の減衰動作方向(C方向)と直交する水平方向(D方
向)への振動が入力された場合、下部伝達部材16及び
上部伝達部材17が内部を貫通する規制部材33,34
により前後方向へのガタツキがない状態で保持されてい
るため、ダンパ装置11のD方向への揺動が防止され
る。すなわち、制振装置10においては、ダンパ装置1
1が下部伝達部材16及び上部伝達部材17の前後に配
設される壁板(図示せず)に当接しないように保持さ
れ、ダンパ装置11と壁板との当接音が発生しないよう
に構成されている。
【0022】図3はダンパ装置11を拡大して示す正面
図である。図3に示されるように、ダンパ装置11は、
下部伝達部材16の枠16aの上部両端に釘又は取付ボ
ルト等の締結部材18により組み付けられる一対の下部
ダンパ取付部19と、上部伝達部材17の枠17aに釘
又は取付ボルト等の締結部材20により組み付けられる
上部ダンパ取付部21と、上部ダンパ取付部21と下部
ダンパ取付部19との間の相対変位を減衰するように上
部ダンパ取付部21と下部ダンパ取付部19との間に装
袈される一対の油圧ダンパ22,23とから構成されて
いる。
【0023】一対の下部ダンパ取付部19は、下部伝達
部材16の枠16aの上端に固定される取付部19a
と、取付部19aの上方に突出するダンパ支持部19b
とを有する。 また、上部ダンパ取付部21は、上部伝
達部材17の枠17aの下端に固定される取付部21a
と、C方向に延在する取付部21aの中央より下方に突
出するダンパ支持部21bとを有する。
【0024】また、油圧ダンパ22,23は、壁面状空
間15の平面と平行なC方向の振動を減衰するように取
り付けられている。すなわち、油圧ダンパ22,23
は、端部に設けられたアイ部22a,23aが上部ダン
パ取付部21のダンパ支持部21bに上下方向に回動可
能に連結されたシリンダ22b,23bと、先端ネジ部
22c,23cが下部ダンパ取付部19のダンパ支持部
19bに貫通してナット26によりロックされたピスト
ンロッド22d,23dとを有する。
【0025】尚、ピストンロッド22d,23dの先端
は、弾性を有するゴムブッシュ27,28を介してダン
パ支持部19c,19dを挟持しており、ピストンロッ
ド22d,23dに伝播される衝撃がゴムブッシュ2
7,28により緩和されるように取り付けられている。
油圧ダンパ22,23は、壁面状空間15と平行なC方
向への力が作用して下部ダンパ取付部19のダンパ支持
部19c,19dと上部ダンパ取付部21のダンパ支持
部21cとの相対距離が変化すると、シリンダ22b,
23bに対しピストンロッド22d,23dが摺動して
減衰力を発生させる。また、シリンダ22b,23bの
アイ部22a,23aは、ボルト29により回動可能に
支持されている。よって、壁面状空間15と平行なC方
向への力が作用しても油圧ダンパ22,23に剪断力が
作用しないようになっている。
【0026】このような油圧ダンパ22,23の減衰動
作により建物に入力された振動は、減衰される。これに
より、建物は、地震等により倒壊することが防止され
る。また、ダンパ装置11は、下部伝達部材16及び上
部伝達部材17と別体であるので、パネルに組み合わさ
れたものに比べて小型化及び軽量化されており、例えば
1人の作業者(大工)でも取付作業が行なえるように構
成されている。
【0027】そして、壁面状空間15と平行なC方向
(左右方向)への外力が入力されると、連結部24,2
5の弾性変形と共に上部ダンパ取付部21と下部ダンパ
取付部19とがC方向(左右方向)に相対変位して長方
形から平行四辺形となるように変形する。これにより、
油圧ダンパ22,23は、ピストンロッド22d,23
dがシリンダ22b,23bに対し摺動して減衰力を発
生させて建物の振動を減衰する。また、上記のように構
成されたダンパ装置11では、油圧ダンパ22,23が
C方向(左右方向)に延在する向きに取り付けられてい
るので、下部伝達部材16と上部伝達部材17との間の
C方向の相対変位が直接的に伝達されて良好な制振効果
が得られる。
【0028】図4は制振装置の変形例1を説明するため
の正面図である。また、図5は図4中V−V線に沿う縦
断面図である。尚、図4及び図5において、上記実施例
と同一部分には同一符号を付してその説明を省略する。
図4及び図5に示されるように、変形例1の制振装置4
1では、下部伝達部材16の枠16aの両側上部に、C
方向に延在する孔16e,16fが設けられている。ま
た、上部伝達部材17の枠17aの両側下部にも、C方
向に延在する孔17e,17fが設けられている。
【0029】下部伝達部材16の両側に設けられた孔1
6e,16fには、一対の規制部材42,43が挿入さ
れている。また、上部伝達部材17の両側に設けられた
孔17e,17fにも、一対の規制部材42,43が挿
入されている。一方の規制部材42は、下部伝達部材1
6及び上部伝達部材17の左側に位置する柱12に締結
部材44を介して結合される結合部42aと、下部伝達
部材16及び上部伝達部材17の左側に設けられた孔1
6e,17eに挿入されるロッド42bとを有する。ま
た、他方の規制部材43は、下部伝達部材16及び上部
伝達部材17の右側に位置する柱12に締結部材45を
介して結合される結合部43aと、下部伝達部材16及
び上部伝達部材17の右側に設けられた孔16f,17
fに挿入されるロッド43bとを有する。
【0030】そのため、制振装置41では、規制部材4
2,43が両側から孔16e,17e及び孔16f,1
7fに挿入されて下部伝達部材16及び上部伝達部材1
7を前後方向(D方向)へ揺動しないように保持してい
る。そして、地震による横方向(C方向)の振動が下梁
13、上梁14に伝播されたときは、規制部材42,4
3のロッド42b,43bは、下部伝達部材16及び上
部伝達部材17を摺動しながら下部伝達部材16及び上
部伝達部材17の上下方向及び前後方向の動きを規制し
ている。
【0031】そのため、ダンパ装置11に連結された下
部伝達部材16及び上部伝達部材17は、地震発生時、
横方向(C方向)に振動してダンパ装置11に地震によ
る振動エネルギを伝達することができる。さらに、制振
装置41では、ダンパ装置11の減衰動作方向(C方
向)と直交する水平方向(D方向)への振動が入力され
た場合、下部伝達部材16及び上部伝達部材17が内部
に挿入された規制部材42,43により前後方向へのガ
タツキがない状態で保持されているため、ダンパ装置1
1のD方向への揺動が防止される。すなわち、制振装置
41においては、ダンパ装置11が下部伝達部材16及
び上部伝達部材17の前後に配設される壁板(図示せ
ず)に当接しないように保持され、ダンパ装置11と壁
板との当接音が発生しないように構成されている。
【0032】図6は変形例2の構成を説明するための正
面図である。また、図7は変形例2の下部伝達部材16
及び上部伝達部材17の内部を示す縦断面図である。ま
た、図8は図6中VIII −VIII 線に沿う縦断面図であ
る。尚、図6乃至図8において、上記実施例と同一部分
には同一符号を付してその説明を省略する。図6乃至図
8に示されるように、変形例2の制振装置51では、下
部伝達部材16及び上部伝達部材17の内部にX字状の
筋交い52,53とV字状の筋交い54,55と、水平
方向に延在する梁56、57が挿通されている。筋交い
52〜55及び梁56,57の左右端部は、夫々両側の
柱12に固定されている。
【0033】また、下部伝達部材16の板16b間に
は、枠16aの代わりに筋交い52,53及び梁56と
干渉しない形状で形成されたスペーサ61〜66が介在
している。また、上部伝達部材17の板17b間には、
枠17aの代わりに筋交い54,55及び梁57と干渉
しない形状で形成されたスペーサ71〜76が介在して
いる。
【0034】そして、筋交い52〜55及び梁56,5
7は、各スペーサ61〜66,71〜76に対し隙間S
を介して対向しており、上記規制部材と同様に下部伝達
部材16及び上部伝達部材17の内部に摺動可能に挿入
されている。従って、制振装置51では、規制部材とし
ての筋交い52〜55及び梁56,57が下部伝達部材
16及び上部伝達部材17を前後方向(D方向)へ揺動
しないように保持している。
【0035】そして、地震による横方向(C方向)の振
動が下梁13、上梁14に伝播されたときは、筋交い5
2〜55及び梁56,57は、下部伝達部材16及び上
部伝達部材17の内部を摺動しながら下部伝達部材16
及び上部伝達部材17の上下方向及び前後方向の動きを
規制している。そのため、ダンパ装置11に連結された
下部伝達部材16及び上部伝達部材17は、地震発生
時、横方向(C方向)に振動してダンパ装置11に地震
による振動エネルギを伝達することができる。
【0036】さらに、制振装置51では、ダンパ装置1
1の減衰動作方向(C方向)と直交する水平方向(D方
向)への振動が入力された場合、下部伝達部材16及び
上部伝達部材17が内部に挿入された筋交い52〜55
及び梁56,57により前後方向へのガタツキがない状
態で保持されているため、ダンパ装置11のD方向への
揺動が防止される。すなわち、制振装置51において
は、ダンパ装置11が下部伝達部材16及び上部伝達部
材17の前後に配設される壁板(図示せず)に当接しな
いように保持され、ダンパ装置11と壁板との当接音が
発生しないように構成されている。
【0037】尚、上記実施の形態では、油圧ダンパ2
2,23のシリンダ22b,23bの端部及びピストン
ロッド22d,23dの端部の両方をアイ部としても良
いのは勿論である。また、上記実施の形態では、一対の
油圧ダンパ22,23を一列に配置させた構成を一例と
して挙げたが、これに限らず、油圧ダンパ数は1つでも
良いし、あるいは3つ以上を並列に配置しても良いのは
勿論である。
【0038】また、本発明の制振装置を2階以上の階に
設ける場合は、下の階の梁が本発明の基礎に該当する。
【0039】
【発明の効果】上述の如く、請求項1記載の発明によれ
ば、一端が一側の柱に連結され、他端が上部伝達部材ま
たは下部伝達部材の内部に挿入されて上部伝達部材及び
下部伝達部材の壁面に対し垂直な方向の動きを規制する
規制部材を設けたため、上部伝達部材及び下部伝達部材
が前後方向に振動しないように支持してダンパ装置の減
衰動作方向と直交する水平方向の振動が伝播されてもダ
ンパ装置が壁板に近接する方向に揺動しないように保持
され、振動による当接音を防止できる。
【0040】また、請求項2記載の発明によれば、上部
伝達部材または下部伝達部材の内部に耐力部材としての
ブレースを設けたため、耐力壁の取付けスペースにダン
パ装置を取り付けることが可能になり、限られた壁面を
有効に利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になる制振装置の一実施例を示す正面図
である。
【図2】図1中II−II線に沿う横断面図である。
【図3】ダンパ装置11を拡大して示す正面図である。
【図4】制振装置の変形例1を説明するための正面図で
ある。
【図5】図4中V−V線に沿う縦断面図である。
【図6】変形例2の構成を説明するための正面図であ
る。
【図7】変形例2の下部伝達部材16及び上部伝達部材
17の内部を示す縦断面図である。
【図8】図6中VIII −VIII 線に沿う縦断面図であ
る。
【符号の説明】
10,41,51 11 ダンパ装置 12 柱 13 下梁 14 上梁 15 壁面状空間 16 下部伝達部材 17 上部伝達部材 19 下部ダンパ取付部 21 上部ダンパ取付部 22,23 油圧ダンパ 33,34,42,43 規制部材 33a,34a,33b,34b,42a,43a 結
合部 33c,34c,42b,43b ロッド 52〜55 筋交い 56,57 梁 61〜66,71〜76 スペーサ
フロントページの続き (72)発明者 松野 亮 神奈川県綾瀬市小園1116番地 トキコ株式 会社相模工場内 (72)発明者 高木 雄右 神奈川県綾瀬市小園1116番地 トキコ株式 会社相模工場内 (72)発明者 松本 幸男 神奈川県綾瀬市小園1116番地 トキコ株式 会社相模工場内 (72)発明者 猪瀬 恭夫 神奈川県綾瀬市小園1116番地 トキコ株式 会社相模工場内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 構造物の柱、梁から形成される垂直な壁
    面状空間に設けられ、該壁面状空間と平行な水平方向の
    振動を伝える上部伝達部材と、 前記構造物の基礎、柱から形成される垂直な壁面状空間
    に設けられ、前記基礎からの該壁面状空間と平行な水平
    方向の振動を伝える下部伝達部材と、 前記上部伝達部材と前記下部伝達部材との間に設けられ
    たダンパ装置とを有する制振装置において、 一端が一側の前記柱に連結され、他端が前記上部伝達部
    材または前記下部伝達部材の内部に挿入されて前記上部
    伝達部材及び前記下部伝達部材の壁面に対し垂直な方向
    の動きを規制する規制部材を設けたことを特徴とする制
    振装置。
  2. 【請求項2】 構造物の柱、梁から形成される垂直な壁
    面状空間に設けられ、該壁面状空間と平行な水平方向の
    振動を伝える上部伝達部材と、 前記構造物の基礎、柱から形成される垂直な壁面状空間
    に設けられ、前記基礎からの該壁面状空間と平行な水平
    方向の振動を伝える下部伝達部材と、 前記上部伝達部材と前記下部伝達部材との間に設けられ
    たダンパ装置とを有する制振装置において、 前記上部伝達部材または前記下部伝達部材の内部にブレ
    ースを挿入させたことを特徴とする制振装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102034728A (zh) * 2010-09-30 2011-04-27 东莞宏威数码机械有限公司 定位传输设备
CN106078135A (zh) * 2016-07-01 2016-11-09 苏州博众精工科技有限公司 扣合装置

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