JP2000337495A - 自動変速機の制御装置 - Google Patents

自動変速機の制御装置

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JP2000337495A
JP2000337495A JP11146120A JP14612099A JP2000337495A JP 2000337495 A JP2000337495 A JP 2000337495A JP 11146120 A JP11146120 A JP 11146120A JP 14612099 A JP14612099 A JP 14612099A JP 2000337495 A JP2000337495 A JP 2000337495A
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Japan
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idling
automatic transmission
torque phase
control device
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Naoya Takahagi
直矢 高萩
Hiroshi Kuroiwa
弘 黒岩
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】空吹けの検出時には、空吹けを低減するととも
に、乗員にショック等を与えることのない自動変速機の
制御装置を提供することにある。 【解決手段】トルクフェーズ検出手段110は、変速の
トルクフェーズ開始点を検出する。空吹け検出手段12
0は、空吹けの有無を検出する。制御手段140は、空
吹け検出手段120によって検出された空吹けが、トル
クフェーズ検出手段110によって検出されたトルクフ
ェーズ開始点の前後いずれであるかに基づいて、次回の
変速より解放側若しくは締結側の油圧若しくはタイミン
グを変化させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動変速機の制御
装置に係り、特に、自動車のエンジンの駆動力を車軸に
伝達する自動車用の自動変速機の制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の自動変速機の制御装置は、エンジ
ンの回転速度を自動変速機で変速し、車輪に伝達するシ
ステムを備える自動車に用いられている。そして、変速
にかかる時間を最適に制御するため、摩擦部材に与える
作用力を運転状態に応じて制御している。具体的には、
自動変速機の制御装置は、開放側の摩擦部材に掛かる油
圧と締結側の摩擦部材に掛かる油圧を微妙なタイミング
で制御をしている。
【0003】従来の自動変速機の制御装置においては、
開放側の油圧コントロールは、適合により空吹けする間
際のタイミング及び油圧を決定している。しかしなが
ら、製品のばらつきにより、開放側の実油圧が指令値よ
り低い時は空吹けが発生し、摩擦部材にダメージを与え
るという問題が発生する。
【0004】そこで、例えば、特開平10−47465
号公報に記載されているように、空吹けを検出すると、
解放側の油圧を上昇することにより空吹けを防止した
り、また、例えば、特開平10−184882号公報に
記載されているように、空吹けを検出すると、締結側の
油圧を上昇することにより空吹けを防止することが知ら
れている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
10−47465号公報や特開平10−184882号
公報に記載されているように、空吹けの検出時に、単
に、解放側や締結側の油圧を上昇する方式では、実油圧
が指令値より高くなる場合があり、引き込み感が出て、
乗員にショックや不快感を与えるという問題があること
が判明した。
【0006】本発明の目的は、空吹けの検出時には、空
吹けを低減するとともに、乗員にショック等を与えるこ
とのない自動変速機の制御装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】(1)上記目的を達成す
るために、本発明は、車両のエンジンの出力回転軸の出
力を摩擦部材を介して変速機に伝達するとともに、上記
摩擦部材の締結/解放を制御し、上記変速機の変速比を
制御する自動変速機の制御装置において、上記変速のト
ルクフェーズ開始点を検出するトルクフェーズ検出手段
と、空吹けの有無を検出する空吹け検出手段と、上記空
吹け検出手段によって検出された空吹けが、上記トルク
フェーズ検出手段によって検出されたトルクフェーズ開
始点の前後いずれであるかに基づいて、次回の変速より
解放側若しくは締結側の油圧若しくはタイミングを変化
させる制御手段とを備えるようにしたものである。かか
る構成により、空吹けが検出された場合には、空ふけの
発生時点が、トルクフェーズ開始点より前か後かに基づ
いて、解放側若しくは締結側の油圧若しくはタイミング
を変化させるようにしているので、空吹けを防止するこ
とができるとともに、乗員に対する不快なショックを低
減し得るものとなる。
【0008】(2)上記(1)において、好ましくは、
上記制御手段は、上記空吹け検出手段によって検出され
た空吹けが、上記トルクフェーズ検出手段によって検出
されたトルクフェーズ開始点の前である場合には、次回
の変速より解放側の油圧を上昇させるようにしたもので
ある。
【0009】(3)上記(1)において、好ましくは、
上記制御手段は、上記空吹け検出手段によって検出され
た空吹けが、上記トルクフェーズ検出手段によって検出
されたトルクフェーズ開始点の後である場合には、次回
の変速より締結側の油圧を上昇させるようにしたもので
ある。
【0010】(4)上記(1)において、好ましくは、
上記制御手段は、上記空吹け検出手段によって検出され
た空吹けが、上記トルクフェーズ検出手段によって検出
されたトルクフェーズ開始点の前である場合には、次回
の変速より解放側のタイミングを遅延させるようにした
ものである。
【0011】(5)上記(1)において、好ましくは、
上記制御手段は、上記空吹け検出手段によって検出され
た空吹けが、上記トルクフェーズ検出手段によって検出
されたトルクフェーズ開始点の後である場合には、次回
の変速より解放側のタイミングを早急させるようにした
ものである。
【0012】(6)上記(1)において、好ましくは、
上記制御手段は、上記空吹け検出手段によって空吹けが
検出されない場合には、次回の変速より解放側の油圧を
低下させるようにしたものである。
【0013】(7)上記(1)において、好ましくは、
上記制御手段は、上記空吹け検出手段によって空吹けが
検出されない場合には、次回の変速より解放側のタイミ
ングを早急させるようにしたものである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図11を用いて、本
発明の一実施形態による自動変速機の制御装置の構成に
ついて説明する。最初に、図1を用いて、本実施形態に
よる自動変速機の制御装置を用いる車両システムの全体
構成について説明する。
【0015】エンジン10の駆動力は、自動変速機(A
T)20によって変速され、プロペラシャフト30及び
終減速機を兼ねる差動装置32を介して、駆動輪34に
伝達される。AT20の内部は、さらに、トルクコンバ
ータ22とギアトレイン24とに分かれている。AT2
0は、マイクロコンピュータ内蔵のAT電子制御装置
(ATCU)100によって制御される。ATCU10
0は、油圧回路26の油圧制御ソレノイドバルブ28を
介して、AT20を制御する。エアークリーナ40から
吸入された空気の吸入量は、スロットル制御器42によ
って制御される。吸気マニホールド44には、インジェ
クタ46が取り付けられており、吸入された空気に燃料
を噴射する。
【0016】マイクロコンピュータ内蔵のエンジン電子
制御装置(ECU)50には、クランク角センサ60,
吸入空気量を検出するエアーフローセンサ62,スロッ
トル制御器42に取り付けられたスロットルセンサ6
4,図示しないエンジン冷却水温センサ,エンジン排気
管中の排気ガスの酸素濃度を検出する酸素濃度センサ,
排気温度センサ等のセンサ情報が入力され、エンジン回
転数他の諸演算を実行して、インジェクタ46に開弁駆
動信号を出力し燃料量を制御する。また、アイドルスピ
ードコントロールバルブ(ISC)48に開弁駆動信号
を出力し、補助空気量を制御し、さらに、図示しない点
火プラグに点火信号を出力して点火時期を制御する等、
種々の制御を実行する。
【0017】ATCU100は、タービン回転数を検出
するタービンセンサ66,AT出力軸回転数を検出する
車速センサ68,ATF(AT油)温度センサ70等の
センサ情報、およびECU50からのエンジン回転数や
スロットル開度等の信号等が入力され、演算を実行す
る。さらに、ATCU100は、最適なギヤを選択し
て、油圧回路26に装着された切換用ソレノイドバルブ
28aに開弁駆動信号を出力し、また、摩擦要素を締結
するための圧力であるライン圧PLを制御する制御ソレ
ノイドバルブ28bに制御信号を出力する。ATCU1
00は、本実施形態による自動変速機の制御装置を備え
ている。
【0018】なお、以上の例では、エンジン吸入空気量
の検出をエアーフローセンサ62により直接行う方式に
ついて示しているが、本発明はこれに限定されることな
く、例えば、吸入マニホールド44内の圧力と吸入空気
温度より計算により空気量を算出する方式、スロットル
開度とエンジン回転数より計算により空気量を算出する
方式等いずれでも良いものである。また、本例では、A
TCUとECUを各々別個に設けたものを示している
が、本発明はこれに限定されることはなく、ATCUと
ECUを一体にしたものでもよいものである。さらに、
本例では、フロントエンジン,リアドライブ方式の構成
例を示したが、本発明はこれに限定されることなく、フ
ロントエンジン,フロントドライブ方式、リアエンジ
ン,リアドライブ方式、4輪駆動方式等いずれの方式で
もよいものである。
【0019】次に、図2を用いて、本実施形態による自
動変速機のギア構成について説明する。図2は、本発明
の一実施形態による自動変速機のギア構成を示す模式図
である。
【0020】本図は最も基本的な前進1〜4速を実現す
るギア構成を示しており、後退やエンジンブレーキ用の
クラッチは省略してある。構成要素は、2個の遊星ギア
と4個の摩擦部材である。接続としては、AT20の入
力軸Pinには、ハイクラッチ20Aと、リア側サンギア
20Bが接続され、ハイクラッチ20Aの逆側はフロン
トピニオンギア20Cと、ローワンウェイクラッチ20
Dと、フォワードワンウェイクラッチ20Eが接続され
る。ローワンウェイクラッチ20Dは、ハイクラッチ側
から正転(入力回転と同一方向)トルクが発生すると締
結状態になり、結果的に回転停止状態となる。また、フ
ォワードワンウェイクラッチ20Eの逆側は、リアイン
ターナルギア20Fに接続されている。フロントサンギ
ア20Gは、ブレーキドラム20Hに接続され、ブレー
キドラム20Hは、バンドブレーキ20Iの締結により
回転停止状態になる。また、フロントインターナルギア
20Jは、リアピニオンギア20Kと、出力軸Poutに
接続されている。
【0021】各摩擦部材とギア位置は、(表1)に示す
締結状態である。
【0022】
【表1】
【0023】これらの状態は、ATCU100の指令を
受けて、油圧制御用ソレノイドバルブ28が油圧回路2
6を切り換えることで実現される。
【0024】次に、図3を用いて、本実施形態による自
動変速機の制御装置の構成について説明する。図3は、
本発明の一実施形態による自動変速機の制御装置の構成
を示すブロック図である。
【0025】本実施形態による自動変速機の制御装置
は、図1に示したATCU100の中に備えられてお
り、トルクフェーズ開始点検出手段110と、空吹け検
出手段120と、空吹けタイミング検出手段130と、
制御手段140とから構成されている。
【0026】トルクフェーズ開始点検出手段110に
は、車速センサ68によって検出された車速の情報と、
ATF温度センサ70によって検出された油温の情報が
入力すると共に、ATCU100自体が有している変速
情報が入力する。トルクフェーズ開始点検出手段110
は、車速の微分値を算出し、この微分値を、変速情報と
油温から求められたしきい値と比較することにより、変
速時のトルクフェーズ開始点を求める。トルクフェーズ
の開始点の詳細については、図5用いて後述する。
【0027】空吹け検出手段120には、タービンセン
サ66によって検出されたミッション入力回転数(=タ
ービン回転数)の情報と、車速センサ68によって検出
されたミッション出力回転数の情報と、ATF温度セン
サ70によって検出された油温の情報が入力すると共
に、ATCU100自体が有している変速情報が入力す
る。空吹け検出手段120は、ミッション入力回転数
(=タービン回転数)とミッション出力回転数からギア
比を求め、また、変速情報及び油温から空吹けと判断す
るしきい値を求め、算出されたギア比をしきい値と比較
することにより、空吹けが発生したか否かを判断する。
【0028】空吹けタイミング検出手段130は、空吹
けが発生した場合には、空吹け発生のタイミング,即
ち、空吹け発生開始が車速から求めたトルクフェーズ発
生開始点よりも前か後ろかを判断する。
【0029】制御手段140は、空吹け検出手段120
によって、空吹けが発生していないと判断された場合、
空吹けタイミング検出手段130によって、空吹け発生
開始が車速から求めたトルクフェーズ発生開始点よりも
前であると判断された場合、若しくは、トルクフェーズ
発生開始点よりも後ろかであると判断された場合等の状
況に応じて、解放側油圧や締結側油圧を制御したり、解
放側タイミングや締結側タイミングを制御する。制御手
段による制御の具体的な内容については、図4用いて、
後述する。
【0030】次に、図4〜図7を用いて、本実施形態に
よる自動変速機の制御装置における制御動作の詳細につ
いて説明する。図4は、本実施形態による自動変速機の
制御装置における制御内容を示すフローチャートであ
る。図5は、検出された空吹けがトルクフェーズ開始前
の場合の制御状況を示すタイミングチャートであり、図
6は、検出された空吹けがトルクフェーズ開始後の場合
の制御状況を示すタイミングチャートであり、図7は、
空吹けが検出されなかった場合の制御状況を示すタイミ
ングチャートである。
【0031】図4のステップs200において、トルク
フェーズ開始点検出手段110は、車速の微分値(dV
SP)を一定時間(△t)中の車速変化(△VSP)か
ら算出する。微分値dVSPは、トルクフェーズの開始
点の判定のために用いられる。ここで、図5を用いて説
明するに、図5(A)は変速指令信号を示しており、図
5(B)は後述するギヤ比を示しており、図5(C)は
ステップs200で求められる微分値dVSPを示して
いる。図5(C)において、微分値dVSPがしきい値
dVSP1に等しいタイミングが、トルクフェーズの開
始点である。
【0032】次に、ステップs210において、空吹け
検出手段120は、ミッション入力回転数(=タービン
回転数)とミッション出力回転数との比から、ギア比
(Gear)を求める。ギヤ比(Gear)は、例え
ば、図5(B)に示すように変化する。なお、図5
(B)において、後述するように、実線は空吹け発生時
を示しており、波線は、空吹けの低減補正時を示してい
る。さらに、ステップs220において、空吹け検出手
段120は、ギア比(Gear)から変速前のギア比を
減算することにより、空吹け幅dGearを算出する。
さらに、ステップs230において、空吹け検出手段1
20は、変速情報と油温から空吹けと判断するしきい値
dGear1を求め、空吹け幅dGearとしきい値dGear1
とを比較して、空吹けが発生したか否かを判断する。図
5(B)に示す例では、時刻t1において、空吹け幅d
Gearがしきい値dGear1を越えるため、空吹けが発
生したと判断される。空吹けが発生した場合には、ステ
ップs240に進み、空吹けが発生していない場合に
は、ステップs270に進む。
【0033】空吹けが発生した場合(dGear>しき
い値dGear1)には、ステップs240において、空吹
けタイミング検出手段130は、変速情報と油温からト
ルクフェーズの開始点と判断するしきい値を求め、dV
SPをしきい値と比較することにより、空吹けの発生が
トルクフェーズの前か後ろか判断する。前の場合には、
ステップs250に進み、後ろの場合には、ステップs
260に進む。図5(C)に示す例では、しきい値は、
例えば、dVSP1であり、時刻t1におけるdVSPが、
しきい値dVSP1よりも大きいので、空吹けの発生がトル
クフェーズの前であると判断する。
【0034】空吹け発生開始がトルクフェーズ発生開始
点の前の場合(dVSP>しきい値dVSP1)には、ステ
ップs250において、制御手段140は、次回変速
時、開放側油圧を上昇させる処理を行う。即ち、図5
(D)に示すように、空吹け発生時の解放側指令値がV
o1であるとすると、次回変速時の解放側指令値を波線で
示すように、Vo2に上昇させる。これによって、図5
(F)に示すように、空吹け発生時の解放側油圧Po1
が、次回変速時には、波線で示すように、解放側油圧
は、Vo2に上昇する。その結果、図5(B)に波線で示
すように、空吹けの発生が防止できる。
【0035】制御手段140は、次のようにして、解放
側指令値を求める。制御手段140は、油温,スロット
ル開度または入力トルクから油圧指令値の上昇量を求め
る。そして、今回の開放側油圧指令値の初期値に上昇量
を加算することにより、次回の変速時に用いられる開放
側油圧指令値の初期値を求める。この油圧指令値は、デ
ューティ値に変換され、デューティソレノイドバルブで
ある切換用ソレノイドバルブ28aに出力される。な
お、制御手段140は、油温,スロットル開度または入
力トルクから油圧指令値の上昇デューティ量を求め、今
回の開放側クラッチデューティの初期値に上昇デューテ
ィ量を加算することにより、次回の変速時に用いられる
開放側クラッチデューティの初期値を直接求めるように
してもよいものである。
【0036】次に、図6を用いて、ステップs250に
おける検出された空吹けがトルクフェーズ開始後の場合
の制御手段140による制御について説明する。ステッ
プs230における処理により、空吹け検出手段120
は、図6(B)に示す例では、時刻t2において、空吹
け幅dGearがしきい値dGear1を越えるため、空吹
けが発生したと判断する。空吹けが発生したため、ステ
ップs240において、空吹けタイミング検出手段13
0は、図6(C)に示すように、時刻t2におけるdV
SPが、しきい値dVSP1よりも小さいので、空吹けの発
生がトルクフェーズの後であると判断する。
【0037】空吹け発生開始がトルクフェーズ発生開始
点の後(dVSP<しきい値dVSP1)であるので、ステ
ップs260において、制御手段140は、次回変速
時、締結側油圧を上昇させる処理を行う。即ち、図6
(E)に示すように、空吹け発生時の締結側指令値がV
c1であるとすると、次回変速時の締結側指令値を波線で
示すように、Vc2に上昇させる。これによって、図6
(G)に示すように、空吹け発生時の締結側油圧Pc1
が、次回変速時には、波線で示すように、締結側油圧
は、Vc2に上昇する。その結果、図6(B)に波線で示
すように、空吹けの発生が防止できる。
【0038】制御手段140は、次のようにして、締結
側指令値を求める。制御手段140は、油温,スロット
ル開度または入力トルクから油圧指令値の上昇量を求め
る。そして、今回の締結側油圧指令値の初期値に上昇量
を加算することにより、次回の変速時に用いられる締結
側油圧指令値の初期値を求める。この油圧指令値は、デ
ューティ値に変換され、デューティソレノイドバルブで
ある制御ソレノイドバルブ28bに出力される。
【0039】即ち、本実施形態においては、空吹け発生
のタイミングが、トルクフェーズ開始点よりも前か後ろ
かを判断し、前の場合には、解放側油圧を上昇させ、後
ろの場合には、締結側油圧を上昇させるようにして、空
吹けを防止している。ここで、例えば、空ふけの発生タ
イミングがトルクフェーズ開始点の前であるのにも拘わ
らず、締結側油圧を上昇させた場合や、空ふけの発生タ
イミングがトルクフェーズ開始点の後であるのにも拘わ
らず、解放側油圧を上昇させた場合には、引き込み感が
発生して、乗員に不快感を与えるが、上述したように、
空吹け発生タイミングに応じて、締結側と解放側とを切
り換えて油圧を制御するため、乗員に不快感を与えるこ
ともないもである。
【0040】次に、図7を用いて、ステップs230に
おいて空吹けが検出されなかった場合の制御手段140
による制御について説明する。図7(B)に示すよう
に、空吹けが発生しなかった場合(dGear<しきい
値dGear1)には、ステップs270において、制御手
段140は、次回変速時、開放側油圧を低下させる処理
を行う。即ち、図7(D)に示すように、空吹け発生時
の解放側指令値がVo1であるとすると、次回変速時の解
放側指令値を波線で示すように、Vo3に低下させる。こ
れによって、図7(F)に示すように、空吹け発生時の
解放側油圧Po1が、次回変速時には、波線で示すよう
に、解放側油圧は、Vo3に低下する。これによって、解
放側油圧を必要最小限に低下することができる。解放側
油圧を低下させることによって、空吹けが発生した場合
には、ステップs250若しくはステップs260にお
ける処理を行うことにより、空吹けを防止することがで
きる。
【0041】制御手段140は、次のようにして、解放
側指令値を求める。制御手段140は、油温,スロット
ル開度または入力トルクから油圧指令値の低下量を求め
る。そして、今回の開放側油圧指令値の初期値から低下
量を減算することにより、次回の変速時に用いられる開
放側油圧指令値の初期値を求める。この油圧指令値は、
デューティ値に変換され、デューティソレノイドバルブ
である切換用ソレノイドバルブ28aに出力される。
【0042】なお、制御手段140は、油温,スロット
ル開度または入力トルクから油圧指令値の低下デューテ
ィ量を求め、今回の開放側クラッチデューティの初期値
から低下デューティ量を減算することにより、次回の変
速時に用いられる開放側クラッチデューティの初期値を
直接求めるようにしてもよいものである。なお、以上の
説明では、次回変速時の油圧の増減を初期値に持たせて
いるが、油圧の傾きを増減するようにしてもよいもので
ある。
【0043】以上説明したように、本実施形態において
は、空吹けが検出されると、空ふけの発生時点が、トル
クフェーズ開始点より前か否かを判断し、前であるとき
は、解放側油圧を上昇させ、後ろであるときは、締結側
油圧を上昇させるようにしているので、空吹けを防止す
ることができるとともに、乗員に対する不快なショック
を低減することができる。また、空吹けが検出されない
ときは、解放側油圧を低下させることができる。
【0044】次に、図8〜図11を用いて、本実施形態
による自動変速機の制御装置における第2の制御動作の
詳細について説明する。図8は、本実施形態による自動
変速機の制御装置における第2の制御内容を示すフロー
チャートである。図9は、検出された空吹けがトルクフ
ェーズ開始前の場合の制御状況を示すタイミングチャー
トであり、図10は、検出された空吹けがトルクフェー
ズ開始後の場合の制御状況を示すタイミングチャートで
あり、図11は、空吹けが検出されなかった場合の制御
状況を示すタイミングチャートである。なお、図4〜図
7と同一符号は同一部分を示している。
【0045】本例においては、図8に示すステップs2
00〜s240までの処理は、図4に示すステップs2
00〜s240までの処理と同様である。本例において
は、空吹けが検出された場合若しくは、検出されなかっ
た場合の処理が、図4に示した例とは異なっている。即
ち、図4に示した例では、解放側若しくは締結側の油圧
を上昇若しくは低下させているのに対して、本例では、
解放側若しくは締結側のタイミングを遅延若しくは早急
させるようにしている。
【0046】空吹け発生開始がトルクフェーズ発生開始
点の前の場合(dVSP>しきい値dVSP1)には、図8
のステップs250Aにおいて、制御手段140は、次
回変速時、開放側油圧を上昇させる処理を行う。即ち、
図9(D)に示すように、空吹け発生時の解放側タイミ
ングがT0であるとすると、次回変速時の解放側タイミ
ングを波線で示すように、T2に遅延させる。これによ
って、図9(F)に示すように、空吹け発生時の解放側
タイミングX0が、次回変速時には、波線で示すよう
に、解放側タイミングは、X1に遅延する。その結果、
図9(B)に波線で示すように、空吹けの発生が防止で
きる。
【0047】制御手段140は、次のようにして、解放
側タイミングを求める。制御手段140は、油温,スロ
ットル開度または入力トルクからタイマ値の遅延量を求
める。そして、今回の開放側タイマ値に遅延量を加算す
ることにより、次回の変速時に用いられる開放側タイマ
値を求める。
【0048】次に、図10を用いて、ステップs240
における検出された空吹けがトルクフェーズ開始後の場
合の制御手段140による制御について説明する。ステ
ップs230における処理により、空吹け検出手段12
0は、図10(B)に示す例では、時刻t2において、
空吹け幅dGearがしきい値dGear1を越えるため、
空吹けが発生したと判断する。空吹けが発生したため、
ステップs240において、空吹けタイミング検出手段
130は、図10(C)に示すように、時刻t2におけ
るdVSPが、しきい値dVSP1よりも小さいので、空吹
けの発生がトルクフェーズの後であると判断する。
【0049】空吹け発生開始がトルクフェーズ発生開始
点の後(dVSP<しきい値dVSP1)であるので、ステ
ップs260Aにおいて、制御手段140は、次回変速
時、締結側タイミングを早急させる処理を行う。即ち、
図10(E)に示すように、空吹け発生時の締結側タイ
ミングがT2であるとすると、次回変速時の締結側タイ
ミングを波線で示すように、T3に早急させる。これに
よって、図10(G)に示すように、空吹け発生時の締
結側タイミングX2が、次回変速時には、波線で示すよ
うに、締結側タイミングは、X3に早急する。その結
果、図10(B)に波線で示すように、空吹けの発生が
防止できる。
【0050】制御手段140は、次のようにして、締結
側タイミングを求める。制御手段140は、油温,スロ
ットル開度または入力トルクからタイマ値の早急量を求
める。そして、今回の締結側タイマ値から早急量を減算
することにより、次回の変速時に用いられる締結側タイ
マ値を求める。
【0051】即ち、本例においては、空吹け発生のタイ
ミングが、トルクフェーズ開始点よりも前か後ろかを判
断し、前の場合には、解放側タイミングを遅延させ、後
ろの場合には、締結側タイミングを早急させるようにし
て、空吹けを防止するとともに、引き込み感が発生し
て、乗員に不快感を与えることもないもである。
【0052】次に、図11を用いて、ステップs230
において空吹けが検出されなかった場合の制御手段14
0による制御について説明する。図11(B)に示すよ
うに、空吹けが発生しなかった場合(dGear<しき
い値dGear1)には、ステップs270Aにおいて、制
御手段140は、次回変速時、開放側タイミングを早急
させる処理を行う。即ち、図11(D)に示すように、
空吹け発生時の解放側タイミングがX0であるとする
と、次回変速時の解放側タイミングを波線で示すよう
に、X4に早急させる。これによって、図11(F)に
示すように、空吹け発生時の解放側タイミングX0が、
次回変速時には、波線で示すように、解放側タイミング
は、X4に早急する。これによって、空吹けが発生した
場合には、ステップs250A若しくはステップs26
0Aにおける処理を行うことにより、空吹けを防止する
ことができる。
【0053】制御手段140は、次のようにして、解放
側タイミングを求める。制御手段140は、油温,スロ
ットル開度または入力トルクからタイマ値の早急量を求
める。そして、今回の開放側タイマ値から早急量を減算
することにより、次回の変速時に用いられる開放側タイ
マ値を求める。
【0054】以上説明したように、本実施形態において
は、空吹けが検出されると、空ふけの発生時点が、トル
クフェーズ開始点より前か否かを判断し、前であるとき
は、解放側タイミングを遅延させ、後ろであるときは、
締結側タイミングを早急させるようにしているので、空
吹けを防止することができるとともに、乗員に対する不
快なショックを低減することができる。また、空吹けが
検出されないときは、解放側タイミングを早急させるこ
とができる。なお、本例では、タイミングの増減とタイ
ミングの変化を別々に実施させていたが、タイミングの
増減とタイミングの変化を組み合わせて実施しても良い
ものである。
【0055】本例においては、開放側または締結側側の
タイミングのアンマッチにより空吹けが発生しているの
かを判断し、開放側のタイミングにより空吹けが発生し
ているのであれば、次回変速時の開放側タイミングを上
昇させるか、開放側のタイミングを遅延させ空吹けを防
止し、また、空吹けが発生していなければ、次回変速時
の開放側タイミングを降下させるか、開放側のタイミン
グを早急させ空吹けぎみにさせ、開放側タイミングを空
吹けぎりぎりの圧力にフィードバック制御する。一方、
締結側により空吹けが発生して場合は、次回変速時の締
結側タイミングを上昇させるか、締結側のタイミングを
早急させ空吹けを防止する。これらにより、変速時の引
き込みによる不快感を無くし、また空吹けを防止するこ
とにより運転性の向上、クラッチのダメージ低減を図る
ことができる。
【0056】
【発明の効果】本発明によれば、空吹けの検出時には、
空吹けを低減するとともに、乗員にショック等を与える
ことがなくなるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による自動変速機の制御装
置を用いる車両システムの全体構成を示すシステムブロ
ック図である。
【図2】本発明の一実施形態による自動変速機のギア構
成を示す模式図である。
【図3】本発明の一実施形態による自動変速機の制御装
置の構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の一実施形態による自動変速機の制御装
置における制御内容を示すフローチャートである。
【図5】本発明の一実施形態による自動変速機の制御装
置における検出された空吹けがトルクフェーズ開始前の
場合の制御状況を示すタイミングチャートである。
【図6】本発明の一実施形態による自動変速機の制御装
置における検出された空吹けがトルクフェーズ開始後の
場合の制御状況を示すタイミングチャートである。
【図7】本発明の一実施形態による自動変速機の制御装
置における空吹けが検出されなかった場合の制御状況を
示すタイミングチャートである。
【図8】本発明の一実施形態による自動変速機の制御装
置における第2の制御内容を示すフローチャートであ
る。
【図9】本発明の一実施形態による自動変速機の制御装
置における検出された空吹けがトルクフェーズ開始前の
場合の制御状況を示すタイミングチャートである。
【図10】本発明の一実施形態による自動変速機の制御
装置における検出された空吹けがトルクフェーズ開始後
の場合の制御状況を示すタイミングチャートである。
【図11】本発明の一実施形態による自動変速機の制御
装置における空吹けが検出されなかった場合の制御状況
を示すタイミングチャートである。
【符号の説明】 10…エンジン 20…AT 22…トルクコンバータ 24…ギアトレイン 26…ATの油圧回路 28…油圧制御用ソレノイドバルブ 30…駆動軸(プロペラシャフト) 32…差動装置 34…駆動輪 40…エアクリーナ 42…スロットル制御器 44…吸入マニホールド 46…インジェクタ 48…アイドルスピードコントロールバルブ(ISC) 50…ECU 60…クラッチ 62…エアフロ−センサ 64…スロットルセンサ 66…タービンセンサ 68…車速センサ 100…ATCU 110…トルクフェーズ開始点検出手段 120…空吹け検出手段 130…空吹けタイミング検出手段 140…制御手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3J052 AA01 CA01 CA05 CA06 CA07 GC11 GC23 GC32 GC43 GC44 GC46 GC72 GC73 HA02 KA02 LA01

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車両のエンジンの出力回転軸の出力を摩擦
    部材を介して変速機に伝達するとともに、上記摩擦部材
    の締結/解放を制御し、上記変速機の変速比を制御する
    自動変速機の制御装置において、 上記変速のトルクフェーズ開始点を検出するトルクフェ
    ーズ検出手段と、 空吹けの有無を検出する空吹け検出手段と、 上記空吹け検出手段によって検出された空吹けが、上記
    トルクフェーズ検出手段によって検出されたトルクフェ
    ーズ開始点の前後いずれであるかに基づいて、次回の変
    速より解放側若しくは締結側の油圧若しくはタイミング
    を変化させる制御手段とを備えたことを特徴とする自動
    変速機の制御装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の自動変速機の制御装置にお
    いて、 上記制御手段は、上記空吹け検出手段によって検出され
    た空吹けが、上記トルクフェーズ検出手段によって検出
    されたトルクフェーズ開始点の前である場合には、次回
    の変速より解放側の油圧を上昇させることを特徴とする
    自動変速機の制御装置。
  3. 【請求項3】請求項1記載の自動変速機の制御装置にお
    いて、 上記制御手段は、上記空吹け検出手段によって検出され
    た空吹けが、上記トルクフェーズ検出手段によって検出
    されたトルクフェーズ開始点の後である場合には、次回
    の変速より締結側の油圧を上昇させることを特徴とする
    自動変速機の制御装置。
  4. 【請求項4】請求項1記載の自動変速機の制御装置にお
    いて、 上記制御手段は、上記空吹け検出手段によって検出され
    た空吹けが、上記トルクフェーズ検出手段によって検出
    されたトルクフェーズ開始点の前である場合には、次回
    の変速より解放側のタイミングを遅延させることを特徴
    とする自動変速機の制御装置。
  5. 【請求項5】請求項1記載の自動変速機の制御装置にお
    いて、 上記制御手段は、上記空吹け検出手段によって検出され
    た空吹けが、上記トルクフェーズ検出手段によって検出
    されたトルクフェーズ開始点の後である場合には、次回
    の変速より解放側のタイミングを早急させることを特徴
    とする自動変速機の制御装置。
  6. 【請求項6】請求項1記載の自動変速機の制御装置にお
    いて、 上記制御手段は、上記空吹け検出手段によって空吹けが
    検出されない場合には、次回の変速より解放側の油圧を
    低下させることを特徴とする自動変速機の制御装置。
  7. 【請求項7】請求項1記載の自動変速機の制御装置にお
    いて、 上記制御手段は、上記空吹け検出手段によって空吹けが
    検出されない場合には、次回の変速より解放側のタイミ
    ングを早急させることを特徴とする自動変速機の制御装
    置。
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