JP2000338964A - 鍵盤楽器の自動演奏装置 - Google Patents
鍵盤楽器の自動演奏装置Info
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Abstract
ユニットにおける熱の滞留を回避する。 【解決手段】 自動演奏によりソレノイド101で発生
する熱は、ヨーク100とソレノイドとの間に充填した
空気よりも熱伝導性が高く、かつ、絶縁性の高い材料A
を介してソレノイドユニット3外部に拡散する。従っ
て、ソレノイド101で発生した熱は大部分が外部で拡
散し、ソレノイドユニット3内部における熱の滞留が回
避される。
Description
ンジャとヨークとを具備するソレノイドユニットによ
り、演奏データに対応した押鍵動作を行う鍵盤楽器の自
動演奏装置に関する。
ピアノと同様、回動自在に支持された複数の鍵と、これ
らの鍵の回動に応答して打弦を行うピアノアクションを
有するとともに、フロッピーディスクなどの記憶媒体か
ら再生される演奏データに従って各鍵の押鍵を行う自動
演奏装置を備えている。この自動演奏装置は、一般に自
動ピアノの各鍵に対応した複数のソレノイドユニットを
有しており、各ソレノイドユニットは、ボビンにコイル
巻線を巻回してなるソレノイドと、このソレノイドに挿
入されたプランジャと、磁路の一部をなすヨークとによ
り構成されている。これらの各ソレノイドユニットは、
自動演奏ピアノの各鍵の奥側の位置に、各々のプランジ
ャを各鍵の回動端部に対向させて配置されている。
い、ある鍵に対応したソレノイドに駆動電流が流される
と、この結果発生する磁界により、プランジャが当該鍵
の回動端部に突き当てられ、押鍵動作が行われるのであ
る。
置を構成する各ソレノイドユニットは、その近くにある
ソフトペダルレバーやラウドペダルレバーと干渉しない
ようにする必要がある。また、自動演奏装置は、既製の
ピアノに取り付けられる場合もある。このため、自動演
奏装置の各ソレノイドユニットは小型であることが求め
られ、小さめのソレノイドが詰め込まれた小型のソレノ
イドユニットが自動演奏装置に用いられてきた。
いていたため、従来の自動演奏装置は、駆動電流がソレ
ノイドに流れることで発生するジュール熱をソレノイド
ユニットから外部に拡散するのが困難となり、ソレノイ
ドユニット内部に熱が滞留し易いという問題を有してい
た。
同じフレーズを繰り返すような楽曲では、特定のソレノ
イドに頻繁に駆動電流を流すこととなり、ソレノイドユ
ニット内部における熱の滞留が重大な問題となってい
る。
て、ファンによりソレノイドユニットを強制的に空冷
し、ソレノイドユニット内部の熱の滞留を防ぐ方法が考
えられる。 しかし、この方法を採用した場合、ソレノ
イドに駆動電流が供給される間、ファンを常時回転させ
なければならず、ファンの回転音がうるさい等の問題が
生じる。
レノイドユニットの近傍の温度を常に監視し、基準温度
以上になった場合にソレノイドへの駆動電流の供給を遮
断し、ソレノイドユニットの温度上昇を防ぐ方法が挙げ
られる。しかし、この方法を採用した場合、ソレノイド
ユニットの近傍の温度が基準温度以上になる度に、演奏
が中断されるという問題が生じる。
れも自動演奏装置の大型化、複雑化、コストアップを招
くという問題を生じる。
れたものであり、ソレノイドユニットにおける熱の滞留
が回避された鍵盤楽器の自動演奏装置を提供することを
目的とする。
と、前記プランジャをほぼ垂直方向に移動させるソレノ
イドを有し、前記プランジャにより複数の鍵に対してそ
れぞれ打鍵を行う複数のソレノイドユニットとを具備す
る自動演奏装置において、前記ソレノイドと、前記ソレ
ノイドの磁路の一部をなすヨークの隙間に空気よりも熱
伝導性の良い物質を充填してなることを特徴とする鍵盤
楽器の自動演奏装置を提供するものである。
たジュール熱は、ヨークとソレノイドの隙間に充填した
空気よりも熱伝導性の良い物質を介して外部に拡散す
る。従って、ソレノイドで発生した熱は大部分が外部に
拡散し、ソレノイドユニット内部における熱の滞留が回
避される。
ランジャをほぼ垂直方向に移動させるソレノイドを有
し、前記プランジャにより複数の鍵に対してそれぞれ打
鍵を行う複数のソレノイドユニットを具備する自動演奏
装置において、前記ソレノイドの周囲に配置され、前記
ソレノイドと協同して前記プランジャを移動させるヨー
クと、前記ヨークと接する位置に配置され、前記ヨーク
よりも熱伝導性の良い材質から形成される熱伝導部材と
を具備することを特徴とする鍵盤楽器の自動演奏装置を
提供するものである。
たジュール熱は、ヨークを介してヨークにおけるソレノ
イドと反対側の面上に配置された熱伝導性の良い熱伝導
部材に伝達され、外部に拡散する。従って、ソレノイド
で発生した熱は大部分が熱伝導部材を介して外部に拡散
し、ソレノイドユニット内部における熱の滞留が回避さ
れる。
ランジャをほぼ垂直方向に移動させるソレノイドを有
し、前記プランジャにより複数の鍵に対してそれぞれ打
鍵を行う複数のソレノイドユニットを具備する自動演奏
装置において、前記ソレノイドの周囲に配置され、前記
ソレノイドと協同して前記プランジャを移動させるヨー
クと、前記ヨークと前記ソレノイドの間に挟持され、前
記ヨークよりも熱伝導性の良い材質から形成される熱伝
導部材とを具備することを特徴とするの鍵盤楽器の自動
演奏装置を提供するものである。
たジュール熱は、ヨークとソレノイドの間に挟持された
熱伝導性の良い熱伝導部材を介して外部に拡散する。従
って、ソレノイドで発生した熱は大部分が熱伝導部材を
介して外部に拡散し、ソレノイドユニット内部における
熱の滞留が回避される。
施形態について説明する。 A.第1実施形態 図1はこの発明の第1実施形態である自動演奏ピアノの
構成を示す断面図である。この図1において、1は鍵で
あり、棚板2の上に図示せぬバランスピンを介して回動
自在に支持されている。演奏者は、この鍵1の前端部
(図示略)を押鍵して演奏する。この様な鍵1が、図面
の表裏方向に複数並設され、鍵盤が構成されている。
じて弦を打撃する公知のハンマアクション機構(図示
略)が設けられている。また、棚板2における鍵1の後
端部の下方部分には、鍵1の配列方向に伸びる収納孔が
形成されており、この収納孔に、鍵1ごとにソレノイド
ユニット3を備えた自動演奏装置Pが収納されている。
し上げることによって鍵1に押鍵動作を与えるもので、
図2に示すように、支持体80と、この支持体80に鍵
1の配列方向に向かって千鳥状に配置され、1つ1つの
鍵1の後端部の下面に対向配置されているソレノイドユ
ニット3とを有している。ここで、支持体80は、例え
ばアルミニウムのように熱伝導性が良く、且つ剛性を有
する材料によって構成されている。
3の説明をする。図3(a)は1個のソレノイドユニッ
ト3を鍵1側から見た平面図であり、図3(b)は図3
(a)のI−I’線視断面図である。これらの図に示す
ように、ソレノイドユニット3は、ヨーク100と、ソ
レノイド101と、プランジャ102と、コネクタ10
3とを有している。
が開口した直方体形状の部材であり、その上面には貫通
穴100aが、下面には貫通穴100bが形成されてい
る。このヨーク100は、ソレノイド101によって形
成される磁界の磁路の一部を構成するものである。
してコイル巻線101bを巻回してなるものであり、ヨ
ーク100の内側の空室内に収納されている。コイル巻
線101bは、コネクタ103を介して、図示しない駆
動回路に接続されている。
ヨーク100の下面の貫通穴100bを介してボビン1
01aの貫通穴に挿通されている。このプランジャ10
2の胴部102aの上面にはシャフト102bが起立し
ている。このシャフト102bは、ヨーク100の上面
の貫通穴100bから突き出しており、その先端部には
プランジャヘッド102cが取り付けられている。
ニット3では、ソレノイド101とこれを収納したヨー
ク100の内壁との隙間に、熱伝導性が高く、かつ、電
気的絶縁性の高い材料Aが充填されている。この材料A
は、熱伝導率k(W/(m・K))が空気よりも高く、
ソレノイドユニット内の熱の滞留による不具合を防止で
きる材料(例えば、熱伝導率k(0℃)≧1を満足する
もの。なお、空気の熱伝導率k(0℃)=0.024)
であり、かつ体積抵抗率ρ(Ω・m)が高い材料(例え
ば、体積抵抗率ρ(0℃)が導電性である銅より高いも
の。銅の体積抵抗率ρ(0℃)=1.55)であれば良
い。この条件を満足するものとして、例えばゴムや熱硬
化性合成樹脂に金属粉や金属ウィスカを混合させたもの
を使用することができるが、理想的には熱伝導率k(0
℃)≧10を満足する材料を使用することが望ましい。
を説明する。予め記録手段に記録された演奏データが、
順次読み出される。この演奏データに基づき、図示せぬ
駆動回路から駆動電流がコネクタ103を介しソレノイ
ド101のコイルに供給されると、ソレノイド101の
断面を巡回する磁場が発生する。その際、ヨーク100
が磁路として機能する。駆動電流によって発生した磁場
により、プランジャ102に上方へ向かう力が作用し、
プランジャヘッド102cは上動して鍵1の後端部を突
き上げる。これによって、演奏者が押鍵動作をした場合
と全く同様にハンマアクション機構が作動して楽音が奏
される。この押鍵動作が終了すると、ソレノイド101
への駆動電流の供給が停止され、プランジャ102は下
動して元の位置に戻る。
電流がソレノイド101に供給されると、ソレノイド1
01にジュール熱が発生する。このジュール熱は、熱伝
導性が高く、かつ絶縁性の高い材料Aを介してヨーク1
00に伝わり、さらにソレノイドユニット3が取り付け
られている熱伝導性の良い支持体80へと伝えられる。
によりソレノイド101に発生する熱を上記材料Aを介
してソレノイドユニット3外部に拡散させることができ
る。特に、発熱するコイル101b、上記材料A,ヨー
ク100がそれぞれ接しており、コイル101bの熱を
ヨーク100に直接的に逃がすことができるため、ソレ
ノイドユニット3における熱の滞留を回避することがで
きる。従って、同音連打が続いたり、部分的に同じフレ
ーズを繰り返し演奏するような場合でも、ソレノイドユ
ニット3内部の温度が異常に上昇することはなく、演奏
が中断されることはない。また、ソレノイド101の焼
損も未然に防ぐことができる。
を熱伝導性の良い材料によって構成したため、より効率
的にソレノイドユニット3から熱を拡散し、ソレノイド
ユニット3の放熱を行うことができる。
ーク100の内側およびソレノイド101の外側に絶縁
性の高い材料をコーテイングしてもよい。この場合に
は、ヨーク100とソレノイド101との間に充填する
材料Aとして、熱伝導性が高い導電性の材料を用いるこ
ともできる。勿論、この場合においても、熱伝導性が高
く、かつ、絶縁性の高い充填材Aを使用し、ヨーク10
0およびソレノイド101間の絶縁性を高めてもよい。
ように支持体80に鍵1の配列方向に向かって左右交互
にソレノイドユニット3を取り付けたが、図4に示すよ
うに支持体80に鍵1の配列方向に向かって左右どちら
か片側に一列にソレノイドユニット3を取り付けても良
い。
ノを示す側断面図である。同図に示すように、第2実施
形態に係る自動演奏ピアノは、第1実施形態における自
動演奏装置Pの代わりに自動演奏装置P2を鍵1の後端
部の下方部分に配置した構成となっている。
押し上げることによって鍵1に押鍵動作を与えるもの
で、上述した第1実施形態と同様に鍵1の配列方向に千
鳥状に配列されたソレノイドユニット203と、ソレノ
イドユニット203を固定する固定ブラケット300と
を備えている。固定ブラケット300は、鍵1の配列方
向に延在する部材であり、両端部がこのピアノの側板に
固定されることによって位置が固定されている。
0と、ソレノイド201と、プランジャ202と、高熱
伝導部材210とを備えている。図5および図6に示す
ように、ヨーク200は、断面L字状の上部ヨーク22
0と、平板状の下部ヨーク221とから構成されてお
り、これらが組み合わせられて鍵1の後端側が開放した
断面コ字状となるような状態で配置されている。また、
ヨーク200は、鍵1の配列方向に長く形成されてお
り、上部ヨーク220の上面には千鳥状に複数の貫通穴
200aが、下部ヨーク221には貫通穴200bが形
成されている。これらの千鳥状に形成された貫通穴20
0aおよび貫通穴200bにプランジャ202が挿通さ
せられている。すなわち、ヨーク200は、複数のソレ
ノイド201によって形成される磁界の磁路の一部を構
成する共通ヨークとして機能するようになっている。こ
のように複数のソレノイド201対して1つのヨーク2
00を設けることにより、上部ヨーク220の背面側の
部分を省略しても十分な磁路を構成することができる。
従って、ヨーク200の形状を図示のように背面側を開
放した形状とすることが可能となり、ヨーク200の内
部に配置されるソレノイド201の発する熱のヨーク2
00外部への放散性を向上させることができるととも
に、ヨーク200の軽量化が容易となる。また、ヨーク
200が図示のように開口した形状であるため、ヨーク
200の放熱性も向上し、ソレノイド201からヨーク
200に伝達された熱を効率よく外部に拡散させること
ができる。この場合、ヨーク200に図示せぬ貫通穴を
設け、この貫通穴に空気を流入させることにより、ヨー
ク200の放熱性をさらに向上させるようにしてもよ
い。また、ヨーク200の背面側が開放した形状となっ
ているので、ヨーク200内部に配置されたソレノイド
201が露出することになる。これにより、空気への直
接熱伝達効果を大幅に向上することが可能となる。
ボビン201aに対してコイル巻線201bを巻回して
なるものであり、ヨーク200の内側の空室内に収納さ
れている。ボビン201aの両端は、図示せぬ駆動回路
と接続されており、これによりコイル巻線201bに駆
動電流が供給されるようになっている。また、ボビン2
01aの上方側のフランジ部201cは、下方側のフラ
ンジ部201dよりも肉厚が小さくなされており、これ
によりコイル巻線201bに駆動電力が供給されること
により発生する熱がフランジ部201cの上部側に伝達
しやすくなっている。
ヨーク200の下面の貫通穴200bを介してボビン2
01aの貫通穴に挿通されている。このプランジャ20
2の胴部202aの上面にはシャフト202bが起立し
ている。このシャフト202bは、ヨーク200の上面
の貫通穴200aから突出させられており、その先端部
にはプランジャヘッド202cが取り付けられている。
cと上部ヨーク220との間に配置される熱吸収部21
0aと、熱吸収部210aの端部(ヨーク200の背面
側)から上方に屈曲して鍵1の後端側に延在する放熱部
(延出部)210bとを有している。ここで、図7は高
熱伝導部材210のみを示す斜視図である。同図に示す
ように、高熱伝導部材210は、鍵1の配列方向に延在
する部材であり、熱吸収部210aには千鳥状に配置さ
れるソレノイド201に対応して貫通穴211が形成さ
れている。この貫通穴211に各ソレノイド201が挿
通させられるように配置されると、熱吸収部210aに
おける貫通穴211の周囲にフランジ部201cが接触
した状態となり(図5参照)、これによりフランジ部2
01cから熱吸収部210aに熱が直接伝達されるよう
になっている。この際、上述したようにヨーク200の
背面側から放熱部210bが延出しているので、高熱伝
導部材210の熱伝導効果を大幅に向上させることがで
きる。
部201c等から伝達される熱、つまりソレノイド20
1に駆動電流が供給されることにより発生する熱の多く
を放熱する部材であり、ヨーク200(鉄、熱伝達率k
=47〜58W/(m・k))よりも熱伝導性の良い材
質のものが用いられる。このような高熱伝導部材210
としては、ジュラルミン(熱伝達率k=129W/(m
・k))、金(熱伝達率k=310W/(m・k))、
銀(熱伝達率k=407W/(m・k))、銅(熱伝達
率k=384W/(m・k))、アルミニウム(熱伝達
率k=209W/(m・k))、およびリチウム(熱伝
達率k=301W/(m・k))などを用いることがで
きるが、コストや比重などを考慮し、アルミニウムを用
いることが好ましい。このようにヨーク200よりも熱
伝導性の良いものを用いることにより、ソレノイド20
1の発生する熱の多くを高熱伝導部材210に伝達する
ことができる。
くを熱吸収部210aに伝達するために、フランジ部2
01cと熱吸収部210aの接触面積を大きくすること
が好ましい。すなわち、ボビン201aに巻回されるコ
イル巻線201bの断面積を可能な限り大きくするよう
にすればよい。このようにすることによる効果について
図8(a),(b)を用いて説明する。ここで、図8
(a),(b)は、プランジャ202を駆動することが
可能なソレノイドの寸法例を示した図である。同図に示
されるように、ソレノイド201の断面積が大きくなれ
ば、コイル長さが減少することが分かる。図8(b)に
示した例のソレノイドを用いれば、図8(a)に示した
ソレノイドを用いた場合よりも熱吸収部210aとの接
触面積が大きくなるので熱吸収部210aにより多くの
熱を伝達することが可能となるとともに、コイル長さが
減少するので熱発生源の中心であるソレノイド201の
中心からの空気への熱放散を減少させることができ、よ
り多くの熱を熱吸収部210aに伝達することができ
る。従って、図8(b)に示したような熱吸収部210
aとの接触面積が大きく、かつコイル長の小さいソレノ
イド201を用いれば、ソレノイド201の発生した熱
をより多く熱吸収部210aに伝達することができる。
210を有しないソレノイドユニットの放熱系の等価回
路を示し、図9(b)は本実施形態に係るソレノイドユ
ニット203の放熱系の等価回路を示す。図9(a),
(b)に示すように、本実施形態に係るソレノイドユニ
ット203では、従来のソレノイドユニットに熱抵抗R
BSおよびRSaが並列に加わった回路となる。ここで、上
述したように高熱伝導部材210は熱伝導性がよいもの
であるため、RBTおよびRTYaや、RBBおよびRBYaより
も抵抗値が低く、熱源Q(ソレノイド201)の発する
熱がRBTSおよびRSa、つまり高熱伝導部材210に流
れやすくなり、ソレノイド201の発生する熱の多くが
熱吸収部210aに伝達される。また、図9(a)に示
した従来のソレノイドの放熱系では、ソレノイド周囲の
空気が滞留するため、ソレノイド/空気間の熱抵抗Rca
は極めて小さく、冷却効果がほとんどない。一方、図9
(b)に示した本実施形態に係るソレノイドユニットの
放熱系においては、ソレノイドが露出しているので、ソ
レノイド周囲の空気が循環しやすくなっている。従っ
て、ソレノイド/空気間熱抵抗Rcaは大きくなり、十分
な冷却効果が得られる。なお、図9において、*印がつ
けられたRTYa、RBYa、RsaおよびRcaは熱伝達要素、
他は熱伝導要素を示しており、熱輻射要素に関しては省
略している。
れた熱の大部分は、図7中矢印で示すように熱吸収部2
10aから放熱部210bに伝達され、熱源であるソレ
ノイド201から離れた放熱部210bで拡散される。
すなわち、ソレノイド201の発生した熱の多くが熱源
であるソレノイド201から離れた放熱部210bにお
いて放熱される。従って、ソレノイド201で発生した
熱の多くがソレノイドユニット203外部に拡散され、
ソレノイドユニット203の温度上昇を抑制することが
できる。
10の屈曲部には、貫通部212が所定間隔毎に形成さ
れている。このような貫通部212を設けることによ
り、貫通部212に空気を流通させて高熱伝導部材21
0の放熱性をさらに向上させ、これにより熱吸収部21
0aに伝達された熱をより効率よく外部に拡散させるこ
とができる。また、放熱部210bがソレノイド201
の上方に位置しているため、放熱部210bにより熱せ
られた空気がソレノイド201付近に滞留することがな
い。さらに、ソレノイドユニット203を鍵1の後端部
に設けているため、放熱部210bをソレノイド201
の上方に延在させても放熱部210bと鍵1とが当接す
ることを避けることができ、放熱部210bの面積を大
きくして放熱効果を高めることができる。
データに基づいてソレノイドユニット203が駆動され
て自動演奏が行われた場合には、ソレノイド201に駆
動電流が供給されることにより、ソレノイド201にジ
ュール熱が発生する。このように発生したジュール熱の
多くは、上述したようにフランジ部201cから直接的
に高熱伝導部材210に伝達され、ソレノイドユニット
203の外部に拡散される。従って、同音連打が続いた
り、部分的に同じフレーズを繰り返し演奏するような場
合でも、ソレノイドユニット203内部の温度が異常に
上昇することはなく、演奏が中断されることはない。ま
た、ソレノイド201の焼損も未然に防ぐことができ
る。
定されるものではなく、以下のような種々の変形が可能
である。
高熱伝導部材210の熱吸収部210aがフランジ部2
01cと上部ヨーク220との間に配置されていたが、
フランジ部201dと下部ヨーク221との間に高熱伝
導部材210を配置するようにしてもよい。また、図1
0および図11に示すように、フランジ部201cと上
部ヨーク220の間、およびフランジ部201dと下部
ヨーク221の間の両方に熱吸収部210aを配置する
ようにしてもよい。この場合、図示のように各々の熱吸
収部210aから延出する放熱部210bをヨーク20
0の上方で結合させるようにすればよい。このようにソ
レノイド201の上下に熱吸収部210aを配置するこ
とにより、ソレノイド201の発生する熱をより多く各
熱吸収部210aに伝達することができ、ソレノイド2
01外部への拡散性をさらに向上させることができる。
20の上面の上に熱吸収部210aを配置させるように
してもよい。このように熱吸収部210aを配置した場
合にも、ソレノイド201の発生した熱の多くが上部ヨ
ーク220を介して熱吸収部210aに伝達され、上述
した第2実施形態と同様に高熱伝導部材210において
放熱される。ここで、図示したヨーク200は、上述し
た第2実施形態と同様に背面側が開放した形状となって
いるが、背面側の部分を省略しない、つまり断面形状が
ロ字状のヨークを用いるようにしてもよい。
20の上面に熱吸収部210aを配置した場合には、図
13および図14に示すように、熱吸収部210a上に
鍵1の配列方向に沿ってヒートパイプ320を設けるよ
うにしてもよい。この場合、ヒートパイプ320を支持
する支持部材321としては、アルミニウムなどの熱伝
導性のよいものを使用すればよい。通常、ピアノ等の鍵
盤楽器においては、鍵盤の中央部付近の鍵が使用される
ことが多く、自動演奏の場合も同様であるため、鍵盤の
中央付近が熱の発生源となることが多い。上述したよう
にヒートパイプ320を鍵1の配列方向に沿って設ける
ようにすれば、鍵盤の中央付近で発生した熱が鍵1の後
端側である図15中矢印Y方向だけでなく、ヒートパイ
プ320によって鍵1の配列方向である矢印X方向にも
熱が伝達される。これにより、実質的な放熱面積を鍵1
の配列方向に拡大することが可能となり、熱の拡散性が
向上する。従って、ソレノイドユニット203の温度上
昇等を抑制することができる。
ては、鍵1の後端部側に放熱部210bが延在するよう
にしていたが、図16に示すように、放熱部(延出部)
210bを下方側に屈曲させて棚板2の下方に延出させ
るようにしてもよい。このようにした場合にも、上述し
た第2実施形態と同様にソレノイド201から熱吸収部
210aに伝達された熱が、棚板2に延出した放熱部2
10bにおいて効率よく拡散される。また、上述した第
2実施形態よりも放熱部210bを大きくすることが可
能となり、放熱面積を拡大することができる。
プランジャと、前記プランジャをほぼ垂直方向に移動さ
せるソレノイドを有し、前記プランジャにより複数の鍵
に対してそれぞれ打鍵を行う複数のソレノイドユニット
とを具備する自動演奏装置において、ユニット外部へ熱
を拡散することができ、ソレノイドユニット内部におけ
る熱の滞留を回避することができる。
ノを示す断面図である。
す斜視図である。
から見た平面図、及び平面図のI−I’線視断面図であ
る。
形例を示す斜視図である。
ノを示す断面図である。
示す斜視図である。
素である高熱伝導部材を示す斜視図である。
素であるソレノイドの寸法例を示す図である。
の等価回路を示す図であり、(b)は第2実施形態に係
るソレノイドユニットの放熱系の等価回路を示す図であ
る。
例を示す断面図である。
例の構成要素である高熱伝導部材を示す斜視図である。
変形例を示す断面図である。
に他の変形例を示す断面図である。
に他の変形例の構成要素である高熱伝導部材を示す斜視
図である。
に他の変形例による放熱の様子を説明するための図であ
る。
その他の変形例を示す断面図である。
ド 102・・・プランジャ 3・・・ソレノイドユ
ニット 80・・・支持体 A・・・熱伝導性の良
い物質 P・・・自動演奏装置 P2・・・自動演奏装
置 200・・・ヨーク 201・・・ソレノイ
ド 210・・・高熱伝導部材 320・・・ヒートパ
イプ
Claims (9)
- 【請求項1】 プランジャと、前記プランジャをほぼ垂
直方向に移動させるソレノイドを有し、前記プランジャ
により複数の鍵に対してそれぞれ打鍵を行う複数のソレ
ノイドユニットとを具備する自動演奏装置において、 前記ソレノイドと、前記ソレノイドの磁路の一部をなす
ヨークの隙間に空気よりも熱伝導性の良い物質を充填し
てなることを特徴とする鍵盤楽器の自動演奏装置。 - 【請求項2】 前記ソレノイドユニットを支持する支持
体が、熱伝導性の良い材料により構成されていることを
特徴とする請求項1に記載の鍵盤楽器の自動演奏装置。 - 【請求項3】 プランジャと、前記プランジャをほぼ垂
直方向に移動させるソレノイドを有し、前記プランジャ
により複数の鍵に対してそれぞれ打鍵を行う複数のソレ
ノイドユニットを具備する自動演奏装置において、 前記ソレノイドの周囲に配置され、前記ソレノイドと協
同して前記プランジャを移動させるヨークと、 前記ヨークにおける前記ソレノイドと反対側の面上に配
置され、前記ヨークよりも熱伝導性の良い材質から形成
される熱伝導部材とを具備することを特徴とする鍵盤楽
器の自動演奏装置。 - 【請求項4】 プランジャと、前記プランジャをほぼ垂
直方向に移動させるソレノイドを有し、前記プランジャ
により複数の鍵に対してそれぞれ打鍵を行う複数のソレ
ノイドユニットを具備する自動演奏装置において、 前記ソレノイドの周囲に配置され、前記ソレノイドと協
同して前記プランジャを移動させるヨークと、 前記ヨークと前記ソレノイドの間に挟持され、前記ヨー
クよりも熱伝導性の良い材質から形成される熱伝導部材
とを具備することを特徴とするの鍵盤楽器の自動演奏装
置。 - 【請求項5】 前記ヨーク、前記熱伝導部材、または両
者には、貫通穴が形成されていることを特徴とする請求
項3または4に記載の鍵盤楽器の自動演奏装置。 - 【請求項6】 前記ヨークは、一面が開放した箱状にな
されており、 前記熱伝導部材は、前記ヨークと前記ソレノイドに挟持
される挟持部と、前記挟持部における前記ヨークの開放
側から延出する延出部とを有することを特徴とする請求
項5に記載の鍵盤楽器の自動演奏装置。 - 【請求項7】 前記ヨーク、前記熱伝導部材、または両
者に設けられるヒートパイプをさらに具備し、 前記ヒートパイプは、この自動演奏装置が設けられる鍵
盤楽器の鍵の配列方向に延在していることを特徴とする
請求項3ないし6のいずれかに記載の鍵盤楽器の自動演
奏装置。 - 【請求項8】 前記熱伝導部材は、この自動演奏装置が
設けられる鍵盤楽器の棚板の下方側に延出する延出部を
有していることを特徴とする請求項3ないし7のいずれ
かに記載の鍵盤楽器の自動演奏装置。 - 【請求項9】 前記熱伝導部材は、この自動演奏装置が
設けられる鍵盤楽器の鍵の後部側に延出する延出部を有
していることを特徴とする請求項3ないし7のいずれか
に記載の鍵盤楽器の自動演奏装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14548899A JP3991506B2 (ja) | 1999-03-23 | 1999-05-25 | 鍵盤楽器の自動演奏装置 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7840799 | 1999-03-23 | ||
| JP11-78407 | 1999-03-23 | ||
| JP14548899A JP3991506B2 (ja) | 1999-03-23 | 1999-05-25 | 鍵盤楽器の自動演奏装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000338964A true JP2000338964A (ja) | 2000-12-08 |
| JP3991506B2 JP3991506B2 (ja) | 2007-10-17 |
Family
ID=26419482
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP14548899A Expired - Fee Related JP3991506B2 (ja) | 1999-03-23 | 1999-05-25 | 鍵盤楽器の自動演奏装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3991506B2 (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2015018277A (ja) * | 2014-09-24 | 2015-01-29 | ヤマハ株式会社 | 鍵駆動装置および鍵盤楽器 |
| CN109648009A (zh) * | 2018-12-25 | 2019-04-19 | 广州珠江恺撒堡钢琴有限公司 | 钢琴绕弦机的夹线尾装置 |
| US12456444B2 (en) | 2022-11-21 | 2025-10-28 | Roland Corporation | Keyboard device and cooling method of drive device |
-
1999
- 1999-05-25 JP JP14548899A patent/JP3991506B2/ja not_active Expired - Fee Related
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|---|---|---|---|---|
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| CN109648009A (zh) * | 2018-12-25 | 2019-04-19 | 广州珠江恺撒堡钢琴有限公司 | 钢琴绕弦机的夹线尾装置 |
| US12456444B2 (en) | 2022-11-21 | 2025-10-28 | Roland Corporation | Keyboard device and cooling method of drive device |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3991506B2 (ja) | 2007-10-17 |
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