JP2015018277A - 鍵駆動装置および鍵盤楽器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明の実施形態における鍵駆動装置10は、2台の駆動ユニット10−L、10−Uに分割されている。グランドピアノに鍵駆動装置10が取り付けられるときには、駆動ユニット10−L、10−Uは、棚板3に構成された脚桁4の上方における空間30bにソレノイド収納部100bが挿入される。また、ソレノイドの動作を制御する基板が収納された基板収納部200aを下部にもつソレノイド収納部100aについては、棚板3に構成された空間30b以外の空間30aに挿入される。
【選択図】図4
Description
このような鍵駆動装置は、その取り付け位置の関係から、アコースティックピアノに対する大掛かりな加工が必要であり、取り付け時間もかかっていた。そのため、鍵駆動装置のアコースティックピアノに対する取り付け処理を容易にする技術が開発されている(例えば、特許文献1)。
[自動演奏ピアノの外観]
図1は、本発明の実施形態における自動演奏ピアノ1の外観を説明する図である。自動演奏ピアノ1は、正面に複数(この例においては、88個)の鍵20が並んで配列された鍵盤2を有し、また、鍵盤2の下方に位置する棚板3、脚部5と棚板3とを接続する脚桁4、ペダル8およびコントローラ11を有する。脚桁4は、鍵盤2の鍵20が並んだ方向の両端側(自動演奏ピアノ1の左右端部側)に位置する。すなわち、鍵盤2の両端の一部は、脚桁4の上方の棚板3を介して位置するように構成されている。自動演奏ピアノ1は、一般的なグランドピアノに、本発明の鍵駆動装置が取り付けられて構成されている。自動演奏ピアノ1の鍵20は、この鍵駆動装置によって駆動される。
続いて、自動演奏ピアノ1に取り付けられた鍵駆動装置の位置について図2、図3および図4を用いて説明する。
図2は、本発明の実施形態における自動演奏ピアノ1における脚桁4を含まない部分の断面構成を説明する図である。この断面構成は、鍵20の延びている方向に沿った断面について、鍵20が並ぶ方向に沿って見た場合における構成を示している。鍵20は、バランスピン7により回動自在に支持されている。鍵20の前端部(演奏者によって押下される側(図2左側))が押下されると、バランスピン7を中心に回動して、鍵20の後端部(バランスピン7に対して前端部と反対側の端部)が上昇する。そして、アクション機構6が動作してハンマが打弦することにより、音が発生するようになっている。
鍵駆動装置10は、コントローラ11からの制御信号に基づいてソレノイドを動作させて、鍵20の後端部を突き上げることによって鍵20を回動させ、演奏者が鍵20の前端部を押下したときと同様な動作を実現する。
上述した空間30aと空間30bとは、連続した空間を構成し、全体として略直方体形状となっている。以下、空間30aと空間30bとを総称して空間30という。
以下、ソレノイド収納部100a、100b、100cを総称してソレノイド収納部100という。続いて、鍵駆動装置10の構成について説明する。
図5は、本発明の実施形態における鍵駆動装置10の構成を説明する図である。図5(a)は、鍵駆動装置10を上方から見た図である。図5(b)は、鍵駆動装置10を自動演奏ピアノ1の正面(図4と同じ方向)から見た図である。鍵駆動装置10は、基板収納部200aの上面側(ソレノイド収納部100側)に、棚板3と接続して固定するときのネジ止めに用いられる開口部400を有する。また、ソレノイド収納部100の上面側には、鍵20に駆動力を与えるソレノイド101(図7、図8参照)におけるプランジャヘッド110の先端部分が突出している。この例においては、全ての鍵20に対応して88個のソレノイド101が存在するため、88個のプランジャヘッド110が突出している。ソレノイド収納部100は、これらのソレノイド101を鍵20の並ぶ方向に沿って2列に並んだ状態で収納するように、一方向に延びた形状になっている。
自動演奏ピアノ1は、鍵駆動装置10をグランドピアノに取り付けて構成されたものである。一般的なグランドピアノへの鍵駆動装置10の取り付け例について、図9、図10、図11を用いて説明する。
このように棚板3に空間30が構成された状態において、作業者は、鍵駆動装置10を取り付ける。
なお、自動演奏ピアノ1から鍵駆動装置10を取り外してメンテナンスなどを行う場合には、作業者は、この手順を逆に行い、メンテナンス済みの鍵駆動装置10を上述の手順で再び取り付ければよい。棚板3に空間30を構成した後であれば、脚桁4を棚板3から取り外さなくても、鍵駆動装置10の着脱が可能である。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は以下のように、さまざまな態様で実施可能である。
[変形例1]
上述した実施形態においては、ペダルレバー80の位置を大きく下方に移動させないようにするために、駆動ユニット10−L、10−Uにおけるソレノイド収納部100cの下部には、基板収納部200aに相当する構成を有していなかったが、ペダルレバー80の位置を下方に移動させてもよい場合には、ソレノイド収納部100cの下部に基板収納部200aに相当する構成が存在してもよい。
上述した実施形態においては、基板収納部200aは、棚板3の下方に突出する構成になっていたが、ほとんど突出しないように構成されていてもよい。この場合の構成の例について、図14、図15を用いて説明する。
図14、図15に示すように、駆動ユニット10B−L、10B−Uにおける基板収納部200Baは、実施形態における基板収納部200aのようにソレノイド収納部100aの下部に構成されるのではなく、側面から水平方向に、特に長尺状の駆動ユニット10B−L、10B−Uの短手方向(水平短手方向)に延びるように構成されている。なお、基板収納部200Baは、収納するものの大きさにより、上下方向および水平短手方向の双方に延びるように構成されてもよい。
棚板3と接する開口部400は、基板収納部200Baの下部に設けられている。したがって、鍵駆動装置10Bにおけるソレノイド収納部100Ba、100Bb、100Bcだけでなく、基板収納部200Baについても、棚板3の空間30に挿入されることになる。なお、棚板3の空間30は、実施形態と同様に直方体形状で容積を大きくした形状に構成されてもよいし、ソレノイド収納部100Ba、100Bb、100Bcおよび基板収納部200Baの外形に沿った形状に構成されてもよい。
上述した実施形態においては、自動演奏ピアノ1は、グランドピアノに鍵駆動装置10が取り付けられた構成であったが、グランドピアノ以外の鍵盤楽器、例えば、チェンバロなどのアコースティック楽器、電子ピアノなどに取り付けられていてもよい。すなわち、鍵盤2の一部が脚桁4の上方に位置する構成を有する鍵盤楽器であれば、どのような鍵盤楽器に対しても、鍵駆動装置10を取り付けることにより、自動演奏ピアノとして構成することができる。なお、鍵盤2の一部とは、必ずしも両端側に限らず、一端側であってもよいし、最高音または最低音の鍵20を必ずしも含むものではない。例えば、最低音から3から6番目までの鍵20の下方に脚桁4が位置するような場合も含む。
上述した実施形態においては、鍵駆動装置10がグランドピアノに取り付けられた状態では、脚桁4とソレノイド収納部100bとは接していなかったが、ソレノイド収納部100bの下部の一部と脚桁4の上面とが接する構成として、脚桁4が駆動ユニット10−L、10−Uを支持するようにしてもよい。この場合には、ソレノイド収納部100bの下部を脚桁4の上面に接する程度まで大きくした構成とすればよい。このようにすると、駆動ユニット10−L、10−Uを固定するときの棚板3にかかる負荷の一部を、脚桁4に分散させることもできる。この場合には、駆動ユニット10−L、10−Uは、棚板3にネジ止めされず、ビス止めなど、位置止めが可能な程度の固定方法であってもよい。
すなわち、上述した実施形態の構成においては、駆動ユニット10−L、10−Uが棚板3にネジ15によって止められ、棚板3は、重量および反力を受けるとともに前後左右の位置決めをした状態で駆動ユニット10−L、10−Uを支持していた。一方、本変形例においては、脚桁4が駆動ユニット10−L、10−Uの重量および反力を受けるため、駆動ユニット10−L、10−Uは、棚板3へのビス止めなどにより前後左右の位置決めがなされて、グランドピアノに取り付けられてもよい。
上述した実施形態においては、鍵駆動装置10は、2台の駆動ユニットに分割されていたが、3台以上に分割されていてもよい。その場合であっても、鍵駆動装置10の両端側に位置し、脚桁4の上方に位置する鍵20を駆動させるソレノイド101を有する駆動ユニットについては、実施形態における下部に基板収納部200aを有しないソレノイド収納部100bが存在する構成とすればよい。一方、両端側に位置しない駆動ユニットについては、その両端が隣接する他の駆動ユニットと連結可能に構成されていればよく、基板収納部200aに相当する構成が、駆動ユニット両端側に存在していてもよい。さらに、前記連結は、駆動ユニット外に設けた制御ユニットを介してそれぞれが連結されるようにしてもよい。
上述した実施形態においては、連結部300により隣接する駆動ユニット10−Lと駆動ユニット10−Uとを連結していたが、棚板3への駆動ユニット10−Lおよび駆動ユニット10−Uの固定により、互いに再分離しないようになっていれば、必ずしも連結部300を有していなくてもよい。また、連結部300に相当する構成が駆動ユニット10−L、10−Uの少なくとも一方に設けられていてもよい。
一方、連結部300が存在する場合に、駆動ユニット10−L、10−Uを連結する以外の機能を有するようにしてもよい。例えば、連結部300の位置の近傍には、ペダルレバー80が位置することになるため、連結部300は、ペダルレバー80を支持する部品などが取り付け可能な構成となっていてもよいし、その部品が取り付けられた構成であってもよい。また、連結部300は、コントローラ11に相当する構成を有していてもよい。
上述した実施形態において、基板収納部200aと同様に、ソレノイド収納部100には、冷却用の空気が通過可能な孔などが設けられていてもよい。
上述した実施形態において、空間30の周囲における棚板3については、金属板などの補強部品を設けるようにして、強度を向上させるようにしてもよい。
上述した実施形態においては、駆動ユニット10−L、10−Uの境界部Pの近傍にペダルレバー80が位置するように構成されていたが、境界部Pが必ずしもペダルレバー80の近傍に位置しなくてもよい。例えば、駆動ユニット10−Lが駆動ユニット10−Uよりも長く、駆動ユニット10−Lの下方にペダルレバー80が位置する場合には、ペダルレバー80近傍において基板収納部200aがソレノイド収納部100の下部に位置しないように構成してもよい。
Claims (2)
- 脚桁の上方に棚板を介して鍵盤の一部が位置するように構成された鍵盤楽器に取り付けられ、入力される制御信号に応じて前記鍵盤を構成する複数の鍵を駆動する鍵駆動装置であって、
前記鍵を各々駆動する複数のアクチュエータ、および前記複数のアクチュエータの動作を前記制御信号に応じて制御する制御回路を有し、前記棚板の一部を除去して構成される上下方向に貫通した除去空間に挿入されて前記鍵盤楽器に取り付けられる長尺状の駆動ユニットを複数具備し、
前記駆動ユニットは、アクチュエータ収容部と制御回路収容部を有し、前記アクチュエータ収容部と前記制御回路収容部が前記駆動ユニットの水平短手方向に配置されることを特徴とする鍵駆動装置。 - 前記鍵駆動装置は、前記駆動ユニットが鍵盤楽器に取り付けられた場合に、前記棚板の下面と前記鍵駆動装置の下面とが略同一面を構成することを特徴とする請求項1に記載の鍵駆動装置。
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