JP2000339829A - 光学的情報記録再生装置 - Google Patents

光学的情報記録再生装置

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JP2000339829A
JP2000339829A JP11150225A JP15022599A JP2000339829A JP 2000339829 A JP2000339829 A JP 2000339829A JP 11150225 A JP11150225 A JP 11150225A JP 15022599 A JP15022599 A JP 15022599A JP 2000339829 A JP2000339829 A JP 2000339829A
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Hiroaki Niwa
宏彰 丹羽
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低消費電力の光学的情報記録再生装置を提供
する。 【解決手段】 情報記録媒体と前記情報記録媒体の情報
トラックに光スポットを照射する光ヘッドとの少なくと
も一方を、情報トラック方向に相対的に駆動する駆動手
段を備え、前記駆動手段の駆動により、前記情報トラッ
クに前記光ヘッドの光スポットを走査して情報を記録し
又は記録された情報を再生する光学的情報記録再生装置
において、前記光スポットを走査した後に、前記光ヘッ
ドが、前記情報記録媒体の第1の走査端に位置している
か、前記第1の走査端と反対の第2の走査端に位置して
いるかを判定し、前記第1の走査端に位置している場合
に、出力している前記駆動電流を所定量まで少なくす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学的情報記録媒
体に情報を記録再生する光学情報記録再生装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、光学的に情報を記録し、また記録
されている情報を読み出す記録媒体の形態としては、デ
ィスク状、カード状、テープ状のものなど各種のものが
知られている。これらの光学的情報記録媒体には、随意
に記録、再生の可能なものや、追記的に記録、再生可能
なものや、再生のみ可能なもの等がある。
【0003】特に、記録媒体としての光カードは製造の
容易さ、携帯性のよさ、アクセス性のよさなどの特徴か
ら用途が拡大されて行くと考えられている。そして、こ
の光カードを対象とする光学的情報記録再生装置とし
て、パルスモータを用いたものなど種々のものが提供さ
れている。
【0004】ところで、このような光学的情報記録再生
装置では、常にオートトラッキングやオートフォーカス
制御を行いつつ、情報の記録、再生を行っている。ま
た、記録媒体への情報の記録は記録情報に従って変調さ
れ、微小スポット状に絞られた光ビームで情報トラック
を走査することにより行い、光学的に検出可能な情報ピ
ット列として一連の情報が記録される。
【0005】また、記録媒体からの情報の再生は、媒体
に記録が行われない程度の低パワーの光ビームスポット
で、情報トラックの情報ピット列を走査し、記録媒体か
ら反射光、又は透過光を検出し、得られた検出信号をも
とに記録情報が再生される。
【0006】図5は、パルスモータを用いた光学的情報
記録再生装置を示す図である。図5において、205は
装置の各部を制御するMPU、213は可動型の光ヘッ
ド204を光カード107のトラック方向に往復運動さ
せるための駆動源であるパルスモータであり、マイクロ
ステップドライバ215によって回転駆動される。
【0007】光カード107は、キャリッジ201上に
載置されている。キャリッジ201は、直流モータ21
4の駆動によって光カード107のトラック方向と直角
方向に移動でき、光スポットを光カード107の所望の
トラックにシークできるように構成されている。
【0008】また、光カード107にスキューなどがあ
った場合はキャリッジ201を駆動することで、対物レ
ンズを光ヘッドの中心に戻すように、スキューに対する
補正制御が行われる。直流モータ214は、MPU20
5の指示に基づいてキャリッジ駆動回路203により制
御される。
【0009】光カード107の上面には、光カード10
7に記録、再生用の光ビームを照射する光ヘッド204
が対向配置されている。光ヘッド204は無端ベルト2
12に取り付けられ、プーリ207,208及びパルス
モータ213からなる駆動系によって、光カード107
のトラック方向に往復運動を行うように構成されてい
る。
【0010】また、206は光ヘッド204の停止位置
を検出する位置センサであり、たとえば透過型フォトイ
ンタラプタで構成されている。216は光ヘッド204
の停止位置を定めるつきあてである。209はMPU2
05の指示に基づいて光ヘッド204内の半導体レーザ
を駆動するレーザ駆動回路であり、情報の記録時には所
定の変調方式で光ビームを強度変調し、情報の再生時に
は光ビームが記録できない程度のパワーとなるように半
導体レーザを制御する。
【0011】さらに、210は光ヘッド204内の光検
出器の検出信号をもとにATコイル及びAFコイルを励
磁し、対物レンズをトラッキング方向及びフォーカス方
向に変位させて、トラッキング制御及びフォーカシング
制御を行うオートトラッキング/オートフォーカス(A
T/AF)制御回路である。
【0012】また、211は光ヘッド204内の光検出
器の検出信号をもとに記録情報を再生する再生回路であ
り、再生信号はMPU205に出力される。MPU20
5は、その再生信号に所定の信号処理を施して、再生デ
ータを生成する。
【0013】図6は、光ヘッド204の内部構成例を示
した図である。図6において、101は記録、再生光源
の半導体レーザである。半導体レーザ101から出射さ
れた発光光束は、コリメータレンズ102で平行化され
た後、回拆格子103で複数光束に分割される。分割さ
れた光束は偏光ビームスプリッタ104、1/4波長板
105を通り、対物レンズ106で光カード107上に
微小光スポットとして集光される。
【0014】また、光カード107からの反射光は、対
物レンズ106、1/4波長板105、偏光ビームスプ
リッタ104、トーリックレンズ108を経由して光検
出器109で検出され、光検出器109の検出信号によ
って情報の再生信号、トラッキング及びフォーカスの誤
差信号が作成される。
【0015】さらに、回拆格子103で分割された光束
のうち、0次回拆光を用いて記録、再生、及びフォーカ
ス制御が行われ、±1次回拆光を用いてトラッキング制
御が行われる。なお、この場合、フォーカス制御は非点
収差方式、トラッキング制御は3ビーム方式を採用す
る。
【0016】図7(a)は、光カード107の概略的平
面図である。光カード107には情報記録再生トラック
が多数平行に配列されており、その一部がT1,T2,
T3…として示されている。このトラックはトラッキン
グトラックtt1〜tt4でそれぞれ区分されている。
【0017】トラッキングトラックtt1〜tt4は、
溝又はトラックT1〜T3とは光の反射率の異なる物質
で形成され、トラッキング信号を得るガイドとして使用
される。また、フォーカスの引込みは、トラックのない
図上ホームポジション(HP)の位置において行う。
【0018】図7(b)の横軸は光カード107の左右
方向を表わし、縦軸は光学系204と光カード107と
の相対走査速度を表わしている。通常、光カード107
の中央部の定速走査領域が記録/再生領域として使用さ
れる。X点及びY点は、光ビームの走査の両端である。
【0019】図7(c)は、区間1〜区間5と、光ヘッ
ド204の走査速度を示す図である。区間1及び区間5
は、トラッキングトラックの両端X1及びY1より外側
の領域を示している。区間2及び区間4はX1〜X2及
びY1〜Y2の各領域である。ここで、X2、Y2とは
記録/再生領域において定速となるための、光スポット
走査開始端野最もカードの内側の点である。また、区間
3は、X2〜Y2の領域を示している。
【0020】ここで、光スポットの走査端X及びYは、
このような条件を満足するような区間2及び区間4に設
定する必要がある。区間1及び5に設定すると、トラッ
キングができなくなってしまう。また、区間3に設定す
ると、加減速には所定の距離が必要であるので、定速領
域が短くなってしまい記録/再生領域での定速を実現で
きないことになるからである。
【0021】図8は図7(a)の各回拆光110〜11
2付近の部分拡大図であり、トラックT3に情報を記
録、又は再生する場合の例を示している。記録、再生及
びAF用の0次回拆光110は、AT用の±1次回拆光
111,112の中心に位置し、トラックT3の中心を
走査する。斜線部113a,113b,113cは、半
導体レーザ101の強パワーによる0次回拆光110に
より形成された記録列で、一般的にはピットと呼ばれて
いる。
【0022】ピット113a,113b,113cは、
それ以外の記録列周辺と反射率が異なるため、再度弱い
光スポット110で走査すると、0次回拆光110の反
射光はピット113a,113b,113cで変調さ
れ、再生信号が得られる。また、AT用の±1次回拆光
111,112は記録列周辺とトラッキングトラックt
t3とtt4とに照射され、その反射光によってトラッ
キング制御信号が得られる。
【0023】さらに、回拆光110,111,112
は、AF制御及びAT制御のもとで同一の位置関係を保
ったまま、光カード107の情報トラック上を図面上左
右に走査される。走査方式には、光学系を動かす方式と
光カードを動かす方式とがあるが、どちらの方式であっ
ても、光学系204と光カード107とは相対往復運動
をするために、光カード107の両端に一定速度でない
部分が生じる。これは、図7(b)に示した。
【0024】図9は、光検出器109の詳細と信号処理
回路を示した回路図である。図9において、光検出器1
09は4分割光センサ114、光センサ115,116
の合計6つの光センサを備えている。また、光スポット
110a,111a,112aは、各々図7(a)、図
8における各回拆光110,111,112の光カード
からの反射光を示している。
【0025】光スポット110aは、4分割光センサ1
14上に集光され、光スポット111a,112aは各
々光センサ115,116上に集光される。4分割セン
サ114の各対角方向のセンサ出力は、加算回路11
7,118で各々加算される。また、MPU203から
出力されたゲイン切り替え信号が差動増幅回路119,
120及び加算回路121,122に入力し、各回路の
ゲイン切り替えを行うことができる。
【0026】加算回路117,118の出力は同じく加
算回路121で加算され、情報再生信号RFとして再生
される。すなわち、情報再生信号RFは4分割光センサ
114に集光する光スポット110aの総和に相当す
る。また、加算回路117,118の出力は差動回路1
20で減算され、フォーカス誤差信号Afとなる。すな
わち、フォーカス誤差信号Afは4分割光センサ114
の各対角方向の和同士の差分である。この非点収差方式
は文献に詳しい。
【0027】光センサ115,116の出力は差動回路
119で減算され、トラッキング誤差信号Atとなる。
通常、このトラッキング誤差信号Atが零になる様に制
御され、これによって光スポットを情報トラックに追従
して走査させるためのトラッキング制御が行われる。
【0028】また、光センサ115,116及び加算回
路117,118の出力は加算回路122で加算され、
フォーカス光量信号Pfとなる。すなわち、フォーカス
光量信号Pfは4分割センサ114,光センサ115,
116に集光する光スポット110a,111a,11
2aの総和に相当する。
【0029】図10は、マイクロステップドライバ21
5及びパルスモータ213の内部構成図である。ここで
は、パルスモータ213が2相モータであるものとして
説明する。図10において、301,302,304,
305はMPU205が出力するAP信号及びBP信号
とON/OFF信号との論理積をとるAND回路、30
3及び306はAP信号とBP信号との論理反転を行う
インバータである。
【0030】また、307〜310はパルスモータ21
3のA相のコイル323を励磁するためのトランジスタ
であり、315〜318はパルスモータ213のB相の
コイル324を励磁するためのトランジスタである。ま
た、311〜314及び319〜322はそれぞれ並列
に接続されているトランジスタがコイル間に発生する逆
起電力によって破壊されることを防止するためのダイオ
ードである。
【0031】以下、マイクロステップドライバ215の
動作を、図11のタイミングチャートを用いて説明す
る。ここでパルスモータ213のA相のコイル323と
B相のコイル324とに流れる電流は位相が異なるだけ
であるので、A相のコイル323の動作のみ説明する。
マイクロステップドライバ215によって、電流値IA
をステップ状に変化させるために、MPU205から出
力される駆動パルスAPのデューティを変化させるPW
M(Pulse Width Modulation)制御が行われる。
【0032】AP信号は、図11(a)に示すように、
所定の間隔でパルス幅のデューティを変化させている。
まず、図11(a)の区間イでは正パルスの幅が負パル
スよりも短い波形となっている。このとき図11(d)
のON/OFF信号はハイレベルであるので、AND回
路301の出力は図11(b)のようにAP信号と同じ
波形である。またAND回路302の出力は図11
(c)のようにAP信号がインバータ303で論理反転
された波形となる。
【0033】AND回路301の出力は、トランジスタ
307と310とのベースに接続され、AND回路30
1の出力が正パルスのときはトランジスタ307と31
0とがONとなって、A相のコイル323には図の
(+)方向に電流IAが流れ、負パルスのときはOFF
となって、電流IAは流れない。
【0034】また、AND回路302の出力は、トラン
ジスタ308と309とのベースに接続され、AND回
路302の出力が正パルスのときはトランジスタ308
と309とがONとなって、A相のコイル323には図
の(−)方向に電流IAが流れ、負パルスのときはOF
Fとなって、電流IAは流れない。
【0035】したがって、区間イではトランジスタ30
8と309とがONとなっている時間が、トランジスタ
307と310とがONとなっている時間よりも長いの
で、区間イでA相のコイル323に流れる平均電流IA
は図11(e)のように(−)方向の電流となる。同様
に、区間ロではAP信号の正パルスのデューティは区間
イよりも増加するが、まだ負パルスの方が長いので、平
均電流IAは図11(e)のように(−)方向の電流と
なる。
【0036】次に、区間ハではAP信号の正パルスと負
パルスとが等しくなるので、図11(e)に示すように
A相のコイル323に流れる平均電流IAは0となる。
区間ニ及びホではAP信号の正パルスが負パルスよりも
長くなる、つまりトランジスタ307と310とがON
となる時間が長くなるので、A相のコイル323に流れ
る平均電流Iは図11(e)のように(+)方向の電流
となる。
【0037】このように、パルスモータ213における
ステータ電流値をステップ状に切り替えることにより、
パルスモータ213を回転駆動するようにしている。ま
た、MPU205から出力されるAP信号のパルス幅の
デューティを変化させずに、一定のパルス信号を送り続
ければ、パルスモータは回転駆動することなく、一定の
保持トルクを持って停止する。
【0038】そして、このようにパルスモータ213に
おけるステータ電流値を制御し、光ヘッド204の走査
及び停止を行い、情報の記録/再生動作を行う。図11
(d)のON/OFF信号を、区間ヘのようにローレベ
ルとすると、AND回路301と302との出力はとも
にローレベルとなり、トランジスタ307〜310はそ
れぞれOFFとなるので、A相コイル323には電流は
流れなくなり、パルスモータは停止する。この状態で
は、パルスモータの保持トルクは小さい。
【0039】図12は、2相モータの1相励磁(フルス
テップ駆動方式)の回転モデル(回転原理)を示す図で
ある。2相モータは永久磁石により形成され、モータ軸
10aと一体のロータ(回転子)10Cと、このロータ
10Cの外周においてモータ軸10aを中心にして90
゜間隔で配置されたステータ(固定子)10A−1,1
0B−1,10A−2,10B−2とを備え、各ステー
タ10A−1,10B−1,10A−2,10B−2の
励磁状態が、ドライバ115により制御されるようにな
っている。
【0040】図12(a)は、ステータ10B−2外周
のコイルに、電流を流すことにより、ステータ10B−
2がS極に励磁されてロータ10CのN極と引き合って
いる状態を示している。
【0041】つづいて、図12(b)に示すように、ス
テータ10B−2の励磁状態を解除するとともに、ステ
ータ10A−1外周のコイルに電流を流して、ステータ
10A−1をS極に励磁することにより、ロータ10C
は、時計回りに90度回転してステータ10A−1と引
き合う状態になる。
【0042】以下同様に、図12(c)、図12(d)
に示すように、ステータ10B−1、10A−2を順次
励磁することにより、ロータ10Cは、時計回りに90
度ずつステップ状に回動することになる。
【0043】図12(a)〜図12(d)に示すような
フルステップ駆動方式に対し、各ステータ10A−1,
10B−1,10A−2,10B−2外周のコイルを流
れる電流量を制御することにより、ステータ相互間でよ
り細かいステップを刻みながらロータ10Cを回動させ
る方式を、マイクロステップ駆動方式という。
【0044】図13(a)〜図13(d)は、マイクロ
ステップ駆動方式による回転モデルを示す図である。
【0045】図13(a)は、A相であるステータ10
A−1の電流量を100%とするとともに、B相である
ステータ10B−1の電流量を0%とした状態を示す図
である。2相モータにより所定トルクを発生させるため
に必要な電流量を100%とした場合、ロータ10C
は、ステータ10A−1と引き合った状態になる。
【0046】図13(b)は、ステータ10A−1の電
流量を86%とするとともにステータ10B−1の電流
量を50%とした状態を示す図である。これにより、ロ
ータ10Cは、図13(a)に示す状態から反時計回り
に約30度だけ回動した位置へ移動することになる。
【0047】同様に、ステータ10A−1の電流量を5
0%とするとともにステータ10B−1の電流量を86
%とすることにより、ロータ10Cは、図13(c)に
示すように、図13(b)に示す状態から時計回りにさ
らに約30度だけ回動した位置へ移動し、さらに、ステ
ータ10A−1の電流量を0%とするとともにステータ
10B−1の電流量を100%とすることにより、ロー
タ10Cは、図13(d)に示すように、図13(c)
に示す状態から反時計回りにさらに約30度だけ回動し
て、ステータ10B−1と引き合った状態になる。
【0048】図13(a)〜図13(d)に示した各相
A,Bの電流値を、たとえば図14(a)、図14
(b)にそれぞれ示すように正弦波状、余弦波状に変化
させることにより、ロータ10Cを最も円滑に回転させ
ることができる。実際には、正弦波状、余弦波状の電流
値の1周期をたとえば100分割し、図14に示すよう
に、その電流値をステップ状に近似してドライバ215
による電流値の制御が行われる。
【0049】たとえば、60回転/分の回転速度が必要
な場合、図12(a)〜図12(d)に示すフルステッ
プ方式では、1/4秒=250msec毎にパルスモー
タ10の相を切り替えればよいが、図13(a)〜図1
3(d)に示すマイクロステップ方式では、250ms
ec/100=2.5msec毎に、図14に示すよう
に電流をステップ状に切り替えてゆく。上述した分割数
を大きくすれば、ロータ10Cは、より滑らかに回転す
ることになる。
【0050】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の技術
は、光カードの往復駆動手段としてパルスモータを用い
ているため、往復走査の両端において光ヘッドの停止位
置を保持するためにパルスモータに出力している駆動電
流を保持する必要があった。これにより、無駄な電力を
消費していた。
【0051】また、節電のために往復走査の両端におい
て、パルスモータに流す電流を駆動電流より小さくする
と、保持トルクが小さいために光ヘッドの停止位置が保
持できず、振動や傾きなどにより光ヘッドが停止位置か
ら動いた場合には、その後の走査において光ヘッドの位
置制御誤りにより書き込みエラーや読み込みエラーが発
生した。そのため、エラー処理が必要となっていた。
【0052】そこで、本発明は、低消費電力の光学的情
報記録再生装置を提供することを課題とする。
【0053】また、本発明は、短時間で走査を開始する
光学的情報記録再生装置を提供することを課題とする。
【0054】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、情報記録媒体と前記情報記録媒体の情報
トラックに光スポットを照射する光ヘッドとの少なくと
も一方を、情報トラック方向に相対的に駆動する駆動手
段を備え、前記駆動手段の駆動により、前記情報トラッ
クに前記光ヘッドの光スポットを走査して情報を記録し
又は記録された情報を再生する光学的情報記録再生装置
において、前記光スポットを走査した後に、前記光ヘッ
ドが、前記情報記録媒体の第1の走査端に位置している
か、前記第1の走査端と反対の第2の走査端に位置して
いるかを判定し、前記第1の走査端に位置している場合
に、出力している前記駆動電流を所定量まで少なくす
る。
【0055】
【発明の実施形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照して説明する。
【0056】本実施形態では、光学的情報記録装置は図
5と同様のものとし、情報記録媒体は図7の光カード1
07を用いる。
【0057】図1(a)は、マイクロステップドライバ
215を駆動するために、MPU205から出力する駆
動パルスAP、BPの相切替信号である制御パルスを示
す図である。図1(b)は、位置センサ206の出力信
号を示す図である。図1(c)は、MPU205からマ
イクロステップドライバ215へ出力するON/OFF
信号を示す図である。図1(d)は、光ヘッド204の
走査速度を示した図である。
【0058】まず、図1(d)を用いて光ヘッド204
の走査について説明する。a点〜b点では、光カード1
07のHPへ光ヘッド204を移動させる。b点は光ヘ
ッド204が位置センサ206によって、検知できる位
置に移動した点である。b点〜c点は、AF、AT等を
行い、記録/再生命令があれば所望のトラックへとシー
クする。c点〜d点では、光ヘッド204を加速させ
る。d点〜e点では、光ヘッド204を定速走査させ
る。d点〜e点では、光カード107の記録領域を走査
する。e点〜f点では、光ヘッド204を減速走査させ
る。f点〜g点では、データ処理及び所望のトラックへ
のシークを行う。
【0059】また、g点〜h点、h点〜i点及びi点〜
j点は、各々f点〜e点、e点〜d点及びd点〜c点に
相当する。すなわち、c点〜f点では、光ヘッド204
は、光カード107上をFWD方向(図7(a))に走
査される。一方、g点〜j点では、光ヘッド204は、
光カード107上をREV方向に走査される。
【0060】(HPへの移動)光カード204がキャレ
ッジ201に装着されると、スタンバイモードから通常
の記録/再生モードに切り替わる。ここで、記録/再生
モードとは、レーザやモータ電流をオンして記録再生可
能な状態をいう。記録/再生モードに切り替わると、ま
ずMPU205からマイクロステップドライバ215に
出力しているON/OFF信号がOFFからONになる
(図1(c))。同時に、マイクロステップドライバ2
15に、MPU205から駆動パルスAP、BPが入力
される。
【0061】マイクロステップドライバ215は、ON
/OFF信号がONされ、かつ駆動パルスAP、BPと
が入力されると、パルスモータ213に駆動電流IA
Bを出力してパルスモータ213を駆動させる。な
お、駆動電流については後述する。
【0062】パルスモータ213が駆動すると、モータ
軸に設けられたプーリ207が回転し、プーリ207と
その反対側に設けたプーリ208との間にかけている無
端ベルト212が作動する。無端ベルト212に固定し
た光ヘッド204は、図1(d)に示すa点から低速度
でREV方向に移動する。
【0063】図1(d)のb点は、光ヘッド204に設
けられた遮光板202が、透過型フォトインタラプタで
構成された位置センサ206の光出力を遮光し始める点
である。b点では、位置センサ206の出力信号である
センサ信号(図1(b))がハイレベルとなる。
【0064】出力されるセンサ信号は、MPU205に
入力されており、センサ信号がハイレベルになると、マ
イクロステップドライバ215に出力している駆動パル
スのパルス幅のデューティを一定にして、パルスモータ
213へ供給されていた駆動電流IA、IBを一定にす
る。これにより、光ヘッド204の走査も停止する(図
1(d))。
【0065】カード挿入後の上記一連の動作によって、
光ヘッド204から出射する光スポットの位置を、光カ
ード107上のトラック方向の所定位置である、図7
(b)のX点とすることができ、そのX点が図7上に示
したHP位置になるように、キャリッジ201と光スポ
ットとの位置関係を構成しておく。
【0066】そして、b点〜c点では、駆動パルスのパ
ルス幅のデューティを一定にしているため、駆動電流I
A、IBが一定になり、パルスモータ213は停止してい
る。そして、HPの位置でAF引き込み、直流モータ2
14を駆動し、キャリッジ201をトラック方向と直角
方向にシークさせ、トラック横断信号をカウントして所
望のトラック位置に光スポットを移動させる。トラック
横断信号のカウントは、図9のAT(トラッキング誤差
信号)をMPU205でカウントする。
【0067】(加速走査)次に、図1(d)のc点〜d
点まで光ヘッド204を加速走査させる。ここで、図2
は、図1(d)のc点〜d点付近の拡大図である。図2
(a)及び図2(b)は、マイクロステップドライバ2
15からパルスモータ213に出力される駆動電流
A、IBの電流値を示す図である。駆動電流IAと駆動
電流IBとの位相は90°ずらしている。図2(c)及
び図2(d)は、図1(a)及び図1(d)に各々対応
している。
【0068】パルスモータ213の加速は、制御パルス
(相切替信号)の周期を徐々に短くして、駆動電流
A、IB波形の周期を徐々に短くしながら加速を行う。
そして、センサ信号がハイレベルからローレベルに移る
点をゼロとして、制御パルスの出力パルス数をカウント
する。すなわち、制御パルスのカウントは、この点を基
準点とする。
【0069】(FWD定速走査)制御パルス(相切替信
号)のカウント値が、所定数であるn1に達したd点
で、制御パルスの周期を一定にして、駆動電流IA、IB
波形の周期を一定にすることにより、光ヘッド204を
定速走査させる。パルスモータ213を使用しているの
で、このモータが脱調しない限り駆動電流IA、IBに同
期して光ヘッド204の位置が決まり、また電流波形の
周期を一定にすれば一定速度走査を行うことができる。
【0070】また、電流波形の1周期内では、前記のよ
うにマイクロステップ駆動を行っているので、ジッタを
減少させることができ、より精度のよい定速走査を行う
ことができる。
【0071】(記録/再生制御信号の生成)図3は、図
1(d)のd点〜e点の付近を示す図である。図3
(a)は、パルスモータ213に出力する駆動電流IA
を示す図であり、IAの波形は、図2(a)の定速領域
の波形と同じである。図3(b)は、図1(a)に対応
したものである。図3(c)は、光ヘッド204内の半
導体レーザ101などの出射光などのON/OFFを制
御する記録/再生制御信号を示す図である。記録/再生
制御信号は、MPU205の内部信号であり、それを元
にレーザ駆動回路209(図4)を制御する信号が出力
される。
【0072】制御パルスのカウント値が、所定数である
2になると、図3(c)に示すA点で記録/再生制御
信号をハイレベルにする。記録/再生制御信号をハイレ
ベルにすると、情報の記録又は再生が開始される。記録
時には図示しない光源のレーザパワーは記録パワーとな
り、光ヘッド204から出射する光ビームで、光カード
上に情報を記録する。
【0073】また、再生時には光源のレーザパワーは再
生パワーとなり、光カード上に記録してある情報を読み
取り再生する。制御パルスのカウント値が、所定数であ
るn 3になると、B点で記録/再生制御信号をローレベ
ルにして、情報の記録又は再生動作を終了する。
【0074】その後、図1(a)に示すように、制御パ
ルスのカウント値が所定数であるn 4になると、図1
(d)に示すe点から光ヘッド204は減速し始め、カ
ウント値がNとなるf点で、駆動パルスAP、BPのパ
ルス幅を一定のデューティとして、パルスモータ213
の駆動を停止させ、走査を停止させる。
【0075】(REV方向走査)次に、図1(d)に示
すg点から、光ヘッド204をREV方向に走査させる
方法について説明する。光ヘッド204をREV方向に
走査するには、A相のコイル323(図10)及びB相
のコイル324を励磁する駆動電流IA及びIBを、FW
D方向走査のときとは逆に90°位相をずらしている。
すなわち、この実施形態の場合にはFWD方向走査時は
B相をA相に比べ90°位相を進ませ、REV方向走査
時はA相をB相に比べ90°位相を進ませている。
【0076】g点から、光ヘッド204を加速走査さ
せ、制御パルス(相切替信号)をダウンカウントしてい
き、n4カウント目のh点で定速走査にし、n3カウン
ト目のC点で記録/再生制御信号をハイレベルにして、
記録又は再生の開始を行う。制御パルスを所定数である
n2までカウントしたD点で記録/再生制御信号をロー
レベルにして、記録又は再生動作を終了する。
【0077】記録や再生を行った後、制御パルスを所定
数であるn1までカウントしたi点から減速し始め、位
置センサ206の出力信号がハイレベルとなるj点でパ
ルスモータ213の駆動を停止し、光ヘッド204の走
査を停止させる。このようにして、パルスモータ213
を用いて光ヘッド204の走査を必要に応じて行い、情
報の記録/再生動作を行う。
【0078】なお、光ヘッド204は、記録や再生を行
った後、すなわち、走査終了後にはホームポジション側
の走査端又は、ホームポジション側と反対側の走査端の
いずれかで停止する。
【0079】そして、再び、記録/再生命令があると、
k点から光ヘッド204を加速させ、制御パルスの出力
数をカウントしていき、上記の動作を繰り返す。
【0080】図4は、本実施形態の動作の手順を説明す
るフローチャートである。まず、走査が終了した後に、
光ヘッド204が位置センサ206で検出できる走査端
にあるか、すなわち図1(b)に示した位置センサ信号
がハイレベルとなっているか否かを、MPU205で判
別する(ステップS1)。
【0081】光ヘッド204が位置センサ206で検出
できる位置にあれば、図1(c)に示したON/OFF
信号をローレベルにしてパルスモータ213に流す電流
をオフにする(ステップS2)。しかし、この状態で
は、パルスモータの保持トルクが小さく、光ヘッド20
4は、停止中に振動や傾きなどの要因で働く可能性があ
る。
【0082】その後、MPU205から走査開始命令が
あれば(ステップS3)、再び光ヘッド204が位置セ
ンサ206で検出できる走査端にあるかを判定する(ス
テップS4)。光ヘッド204が位置センサ206で検
出できる位置にある場合には、図4に示す動作を終了し
て、光ヘッド204の走査を開始する。
【0083】一方、そうでない場合には、パルスモータ
213をREV方向に回転し、光ヘッド204を位置セ
ンサ206で検出できる位置に移動させ(ステップS
5)、その後、図4に示す動作を終了して、光ヘッド2
04の走査を開始する。
【0084】また、ステップS1において、光ヘッド2
04が位置センサ206で検出できる走査端にない場合
には、AP及びBP信号を一定のデューティとしてパル
スモータに流す駆動電流を保持する(ステップS6)。
したがって、光ヘッド204は保持力を持って停止す
る。
【0085】その後、MPU205の命令により、再び
走査を行う旨の命令があると、図4に示す動作を終了し
て、保持している駆動電流を解いて走査を開始する。そ
のため、位置センサ206による光ヘッド204の位置
の判定や、停止位置から動いた場合の処理が必要なくな
るため、短時間で走査を行うことができる。
【0086】走査を行う際には、図1に示すように、セ
ンサ信号がローレベルになった点を基準位置として制御
パルスをカウントすることにより、光ヘッド204の正
確な位置を制御することができる。このようにして、パ
ルスモータ213に流す電流のオン/オフを制御しなが
ら、光ヘッド204の走査を必要に応じて行い、情報の
記録/再生動作を行う。
【0087】なお、本実施形態では、光ヘッド204が
位置センサ206で検出できる走査端に達したときに、
パルスモータ213に流す電流をオフしているが、パル
スモータ213に流す電流を駆動電流より小さくし、パ
ルス幅のデューティを一定にして走査を停止させてもよ
い。この場合、パルスモータ213に流す電流を、完全
にオフにしたときに比べて大きな保持トルクを持ってパ
ルスモータ213は停止する。
【0088】なお、検出可能な走査端は、光カードのい
ずれかの走査端であってもよいが、HP側に設定してお
けば、カード挿入時に光スポットをHP上へと位置させ
る動作が素早く行えるため、HPでのAF引き込み動作
時間の短縮になる。
【0089】さらに、本実施形態では光ヘッド204を
走査する場合について説明したが、光ヘッド204とキ
ャリッジ201との相対走査を行ってもよく、キャリッ
ジ201の方を走査しても、光ヘッド204とキャリッ
ジ201との両方を走査してもよい。
【0090】また、本実施形態では、位置センサ206
を光ヘッド204の走査範囲の停止位置近傍に設定して
いるが、走査範囲内で検知できる位置であれば何処に設
定しても、また複数設定しても差し支えない。さらに、
位置センサ206は、光ヘッド204の位置を検出でき
れば、透過型フォトインタラプタで構成されたものに限
定されるものではない。
【0091】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、光スポ
ットを走査して情報を記録し又は記録された情報を再生
した後に、光ヘッドが、たとえば情報記録媒体のホーム
ポジション側の走査端に位置している場合に、出力して
いる駆動電流少なくする。したがって、低消費電力の光
学的情報記録再生装置を提供することができる。
【0092】また、本発明は、光スポットを走査して情
報を記録し又は記録された情報を再生した後に、光ヘッ
ドが、たとえば情報記録媒体のホームポジション側の反
対側の走査端に位置している場合に、出力している前記
駆動電流を保持し、その後、駆動電流の保持を解くこと
によって、走査を再度行う。したがって、光ヘッドの位
置の判定や、停止位置から動いた場合の処理が必要なく
なるため、短時間で走査を開始する光学的情報記録再生
装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の動作を示す図である。
【図2】図1の加速走査領域付近の拡大図である。
【図3】図1の定速走査領域付近の拡大図である。
【図4】本実施形態の動作の手順を示すフローチャート
である。
【図5】光学的情報記録再生装置の内部構成図である。
【図6】図5の光ヘッドを示した図である。
【図7】図5の光カード及び光カードの領域に対する走
査速度の関係を示した図である。
【図8】図7の光カードの一部を拡大して示した図であ
る。
【図9】図5の信号処理回路を示した図である。
【図10】図5のマイクロステップドライバの構成図で
ある。
【図11】図10の動作を示すタイミングチャートであ
る。
【図12】フルステップ駆動方式によるパルスモータの
回転原理を示す図である。
【図13】マイクロステップ駆動方式によるパルスモー
タの回転原理を示す図である。
【図14】パルスモータに流す電流値を示す図である。
【図15】図14の1部の拡大図である。
【符号の説明】
101 半導体レーザ 106 対物レンズ 107 光カード 109 光検出器 114 4分割センサ 115,116 光センサ 119,120 差動回路 121,122 加算回路 215 マイクロステップドライバ 201 キャリッジ 202 遮光板 204 光ヘッド 205 MPU 206 位置センサ 207,208 プーリ 213 パルスモータ 212 無端ベルト

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 情報記録媒体と前記情報記録媒体の情報
    トラックに光スポットを照射する光ヘッドとの少なくと
    も一方を、情報トラック方向に相対的に駆動する駆動手
    段を備え、前記駆動手段の駆動により、前記情報トラッ
    クに前記光ヘッドの光スポットを走査して情報を記録し
    又は記録された情報を再生する光学的情報記録再生装置
    において、 前記光スポットを走査した後に、前記光ヘッドが、前記
    情報記録媒体の第1の走査端に位置しているか、前記第
    1の走査端と反対の第2の走査端に位置しているかを判
    定し、前記第1の走査端に位置している場合に、出力し
    ている前記駆動電流を所定量まで少なくすることを特徴
    とする光学的情報記録再生装置。
  2. 【請求項2】 前記駆動電流を前記所定量まで少なくし
    た後に、再度前記光ヘッドを走査する命令があると、前
    記光ヘッドを前記第1の走査端に位置させることを特徴
    とする請求項1に記載の光学的情報記録再生装置。
  3. 【請求項3】 前記駆動電流を前記所定量まで少なくす
    ることを解くことによって、前記走査を再度行うことを
    特徴とする請求項1又は2に記載の光学的情報記録再生
    装置。
  4. 【請求項4】 前記情報記録媒体の第1の走査端に、前
    記光スポットが位置することを検出する検出手段を備え
    ることによって、前記光ヘッドが前記情報記録媒体の第
    1の走査端に位置していることを検出することを特徴と
    する請求項1に記載の光学的情報記録再生装置。
  5. 【請求項5】 前記光スポットを走査した後に、前記光
    ヘッドが、前記第1の反対側の走査端に位置している場
    合に、出力している前記駆動電流を保持し、 前記駆動電流の保持を解くことによって、前記走査を再
    度行うことを特徴とする請求項1に記載の光学的情報記
    録再生装置。
  6. 【請求項6】 前記第1の走査端側に、ホームポジショ
    ンを備えることを特徴とする請求項1に記載の光学的情
    報記録再生装置。
  7. 【請求項7】 前記移動手段は、パルスモータであるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の光学的情報記録再生装
    置。
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