JP2000339921A - ターンテーブル及びその製造方法並びにディスク駆動装置 - Google Patents

ターンテーブル及びその製造方法並びにディスク駆動装置

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JP2000339921A
JP2000339921A JP11154741A JP15474199A JP2000339921A JP 2000339921 A JP2000339921 A JP 2000339921A JP 11154741 A JP11154741 A JP 11154741A JP 15474199 A JP15474199 A JP 15474199A JP 2000339921 A JP2000339921 A JP 2000339921A
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turntable
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Masato Takao
正人 高尾
Hirotoshi Fujimori
博敏 藤森
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Nippon Steel Texeng Co Ltd
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Nisshin Koki Co Ltd
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  • Holding Or Fastening Of Disk On Rotational Shaft (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ディスク駆動装置に用いるターンテーブルに
おいて、ディスクに対する摩擦力を高めることによって
ディスクのスリップを防止することができるとともに、
ディスク姿勢を高精度に支持可能に構成することにより
ディスクの面振れを低減する。 【解決手段】 成形基体の載置面24上には合成ゴムな
どからなる弾性を備えた接触層25が被着されている。
接触層25は、リング状に形成された載置面24に全面
的に形成され、平面パターンがリング状になるように構
成されている。接触層25は図示のように断面形状が部
分円状に形成され、接触層25の表面は凸曲面(円弧状
面或いは円筒状面)となっている。接触層25は、ディ
スペンサによって未硬化樹脂をリング状に塗布し、硬化
させることによって形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はターンテーブル及び
その製造方法並びにディスク駆動装置に係り、特に、光
記録ディスクなどの情報記録媒体としてのディスクを回
転駆動するディスク駆動装置に用いる場合に好適なター
ンテーブルの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、CD、DVDなどの光記録ディ
スクを回転駆動するためのディスク駆動装置10は、図
5に示すように、合成樹脂などからなる円盤型のターン
テーブル11と、このターンテーブル11に対向するよ
うに配置された磁性体からなるクランプ円盤12とを備
えている。そして、ターンテーブル11とクランプ円盤
12とによってディスク100の内周部100aを両側
から挟みつけて保持し、ターンテーブル11を回転させ
ることによってディスク100を回転駆動するように構
成されている。ターンテーブル11にはディスク100
の内周部100aを載置するための載置面11aが形成
され、この載置面11a上にはディスク100のスリッ
プを防止するための摩擦係数の高い材質、例えば合成ゴ
ムなどからなるリング状の摩擦シート13が接着固定さ
れている。
【0003】上記ディスク駆動装置10は、ターンテー
ブル11の中心孔11bに挿通固定された回転シャフト
14を回転自在にアキシャル方向及びスラスト方向に軸
支するとともに、ステータ15及びロータ16からなる
駆動モータによってロータ16に係合したターンテーブ
ル11を回転駆動するようになっている。また、ターン
テーブル11の中心軸部11cにはセンターリング17
が軸線方向に摺動自在に挿嵌され、このセンターリング
17はコイルスプリング18によりターンテーブル11
から離れる方向に付勢されている。センターリング17
の外周部には斜め上方に向いたテーパー面17aが形成
され、このテーパー面17aにディスク100の内縁部
100bが係合する。さらに、ターンテーブル11の中
心軸部11cの上端にはセンターキャップ19が装着さ
れ、このセンターキャップ19にはリング状のマグネッ
ト19aが固定されている。
【0004】上記ディスク駆動装置10のターンテーブ
ル11上にディスク100が供給されると、クランプ円
盤12が下降し、センターキャップ19内のマグネット
19aに吸引される。ディスク100はクランプ円盤1
2の押圧部12aによって下方に押圧され、コイルスプ
リング18の弾性力に抗してセンターリング17を下方
に移動させながら、ディスク100の内縁部100bが
センターリング17のテーパー面17aに接触してディ
スク100の中心位置が修正される。そして、最終的に
図5に示すようにディスク100の内周部100aはタ
ーンテーブル11上の摩擦シート13とクランプ円盤1
2との間で挟持された状態となる。
【0005】従来のターンテーブルは、上記のように載
置面11a上にリング状の摩擦シート13を貼り付けた
り、或いは、載置面11a上にマスキングを施して合成
ゴムなどの樹脂を吹付け塗装し、リング状の摩擦層を形
成するようにしている。これらの摩擦シートや摩擦層
は、クランプ円盤12によって押し付けられた状態でデ
ィスク100がターンテーブル11に対してスリップし
ないようにするためのものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、情報
の読み取り、書き込み速度を高めるためにディスク駆動
装置の回転速度や回転加速度が高くなってきているた
め、ターンテーブルとディスクとの間のスリップを完全
に防止するためにきわめて高い摩擦力を必要とするよう
になってきている。しかしながら、従来のターンテーブ
ルに設けられた上記の摩擦シートや摩擦層によっては十
分な摩擦力を得ることが困難であり、ディスクのスリッ
プを防止するために摩擦シートや摩擦層の表面の平坦度
を高精度に形成して接触面積を増大させたり、摩擦係数
のきわめて高い高価な素材を用いたりする必要があっ
た。また、摩擦シートや摩擦層の摩擦力を高めるため
に、高い磁気吸引力を備えたマグネットを用いてクラン
プ円盤の押圧力を増大させる場合もあり、製造コストが
上昇してしまうという問題点があった。
【0007】また、従来のターンテーブルでは、摩擦シ
ートを載置面上に貼り付けたり、マスキングを行って摩
擦層をコーティングしたりしているため、作業が煩雑で
労力がかかるとともに、表面の平坦性或いは厚さの精度
を高めることが困難であり、しかも、摩擦シートや摩擦
層の表面精度の不足(平坦性不足)により、ディスクの
面振れが発生する危険性が高いという問題点があった。
【0008】そこで本発明は上記問題点を解決するもの
であり、その課題は、ディスク駆動装置に用いるターン
テーブルにおいて、ディスクに対する摩擦力を高めるこ
とによってディスクのスリップを防止することができる
とともに、ディスク姿勢を高精度に支持可能に構成する
ことによりディスクの面振れを低減することのできる新
規な構造を提供しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明のターンテーブルは、載置されるディスクに対
向する載置面を備え、該載置面上に前記ディスクの表面
を支持するための弾性を有する接触体が付着され、該接
触体の表面形状が凸曲面状に形成されていることを特徴
とする。
【0010】この発明によれば、ディスクに対向する載
置面上に凸曲面状の表面を備えた弾性を有する接触体が
付着されていることにより、ディスクに対して接触体の
頂部を押し付けた状態で支持するため、押圧力を局部的
に集中させることができるので、ディスクに対する接触
面の平坦性を要することなく、ディスクのスリップを低
減することが可能になる。
【0011】本発明において、前記ディスクの複数の部
位が前記接触体の表面の頂部により支持されるように構
成されていることが好ましい。この手段によれば、ディ
スクの複数の部位が接触体の表面の頂部によって支持さ
れていることにより、接触体の頂部間の高さ精度によっ
てディスクの支持姿勢の精度が決定されるが、ディスク
に対する接触面の平坦性は要求されないため、接触体の
複数部位の頂部間若しくは連続した頂部の高さ精度を確
保するだけで、従来よりもディスク姿勢を容易に高精度
化し、ディスクの面振れを低減することができる。ここ
で、ディスクの複数部位が接触体の頂部で支持されてい
る場合としては、例えば、複数の独立した接触体がター
ンテーブルの載置面上の異なる位置に形成されている場
合、一体の連続した接触体が連続した頂部を備えている
場合、一体の連続した接触体が相互に離散的に配置され
た複数の頂部を備えている場合などがある。
【0012】本発明において、前記接触体が前記ディス
クの回転方向に向けて円弧状に伸びていることが好まし
い。この手段によれば、ディスペンサなどによって接触
体を容易に塗布形成することができるとともに、ディス
クを周回方向の多数部位で支持することができるので、
ディスクの面振れを低減することができ、さらに、ディ
スクに対する接触面積を増大させることができるので、
ディスクのスリップに対する摩擦力を高めることが可能
になる。
【0013】本発明において、複数の前記接触体が前記
ディスクの回転方向に向けて点在していることが好まし
い。この手段によれば、ディスペンサなどによって接触
体を容易に塗布形成することができるとともに、ディス
クを周回方向の多数部位で支持することができるので、
ディスクの面振れを低減することができ、さらに、ディ
スクのスリップに対抗する摩擦力を高めることが可能に
なる。
【0014】本発明において、前記接触体は、前記載置
面上に未硬化樹脂を選択的に塗布し、硬化させることに
よって形成付着されたものであることが好ましい。この
手段によれば、未硬化樹脂を塗布して硬化させた接触体
を用いることによって製造コストを低減することができ
る。
【0015】次に、本発明のディスク駆動装置は、前記
ターンテーブルと、前記ターンテーブルとの間に前記デ
ィスクを挟持するクランプ部材と、前記ターンテーブル
を回転駆動する回転駆動機構とを有し、前記ディスクを
前記ターンテーブルと前記クランプ部材との間で挟持し
たときに前記接触体が押圧変形されることにより前記デ
ィスクと前記接触体との接触面積が増大するように構成
されていることを特徴とする。この発明によれば、凸曲
面状の表面を備えた接触体に対してクランプ部材により
ディスクを押し付けることによって、接触体が弾性変形
し、接触面積が増大するように構成されているため、接
触面積を確保してディスクのスリップを低減することが
できるとともに、接触体に対するディスクの押圧力を緩
めることによって接触体の弾性によりディスクと接触体
との接触面積が減少するため、ディスクがターンテーブ
ルに貼りつく事態を低減することができる。
【0016】次に、本発明のターンテーブルの製造方法
は、載置されるディスクに対向する載置面を備えた基体
に対して、塗布量を少なくとも所定量に制御可能なディ
スペンサによって前記載置面上に選択的に未硬化樹脂を
塗布し、前記未硬化樹脂を硬化させることによって前記
ディスクの表面を支持するための弾性を有する接触体を
付着形成することを特徴とする。この発明によれば、デ
ィスペンサによって未未効果樹脂を載置面上に塗布して
いくので、貼りつけ作業やマスキング作業が不要になる
とともに、迅速に処理することができ、しかも自動化が
容易であるため、製造コストを大きく低減することがで
きる。ここで、前記接触体の表面形状が凸曲面状になる
ように形成することが特に望ましい。
【0017】本発明において、前記基体を使用時とほぼ
同状態に軸支し、前記基体を回転させながら前記未硬化
樹脂を塗布することが好ましい。この手段によれば、基
体を使用状態とほぼ同様の状態(例えば、ディスク駆動
装置に用いる場合にはディスク駆動装置の支軸や軸受な
どに軸支された状態とほぼ同様になるように、これらと
同じ寸法の軸支部分を有する支軸や軸受を用いるととも
に、軸支姿勢を同様に、すなわち水平にした状態)で軸
支し、回転させながら未硬化樹脂を塗布するようにした
ことにより、ターンテーブルの周回方向の接触体形状の
均一性や接触体の頂部の高さの均一性を高めることがで
きる。また、特に、ターンテーブルの周回方向に延長し
た形状の接触体や周回方向に配列した複数の接触体を、
容易に且つ高精度に形成することができる。この場合、
ディスペンサによる塗布を開始してからターンテーブル
が1周分回転するよりも5〜30度程度の角度分だけ、
手前で樹脂の供給を停止し、ターンテーブルを空転させ
ることによって、塗布開始点と終了点とを連続的に接続
することができる。上記角度の最適値は樹脂の供給量や
回転速度、ディスペンサとターンテーブルとの距離など
によって異なる。
【0018】ここで、前記未硬化樹脂として、硬化時に
接触している部材に対して接着力を示し、当該接着力よ
りも、硬化後に接触する部材に対する接着力が低いもの
を用いることが特に望ましい。
【0019】本発明において、前記未硬化樹脂はシリコ
ーンゴムであることが望ましい。
【0020】さらに、上記各発明においては、載置面全
体若しくは載置面内の一部の領域を周囲より突出させ、
この領域に未硬化樹脂を塗布して、未硬化樹脂の載置面
に対する濡れ性と未硬化樹脂の粘度の一方若しくは双方
によって未硬化樹脂の広がりを当該領域内に制限するこ
とが好ましい。この方法によれば、未硬化樹脂の量と、
未硬化樹脂の濡れ性若しくは粘度と、未硬化樹脂の広が
り領域とによって接触体の表面形状を高精度且つ再現性
良く形成することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係るターンテーブ
ル及びこれを備えたディスク駆動装置の実施形態につい
て詳細に説明する。図1は本実施形態のターンテーブル
20の構造を示す縦断面図である。このターンテーブル
20は、ポリカーボネート樹脂などの合成樹脂その他の
材料で形成された円盤状の成形基体を、中心に段付きの
軸孔21aを備えた中心軸部21と、中心軸部21の軸
線方向下部の周囲に一体に形成された凹状部22と、凹
状部22のさらに周囲において軸線方向のやや上方に出
て、載置される図示しないディスクの下面に対向するよ
うに形成された対向部23と、対向部23の上面部の外
周に内側部分よりもやや高くなるように形成されたリン
グ状の載置面24とを備える形状に成形してある。
【0022】この成形基体における上記載置面24上に
は合成ゴムなどからなる弾性を備えた接触層25が被着
されている。接触層25は、図示例においてはリング状
に形成された載置面24に全面的に形成され、平面パタ
ーンがリング状になるように構成されている。接触層2
5は図示のように断面形状が部分円状に形成され、接触
層25の表面は凸曲面(円弧状面或いは円筒状面)とな
っている。
【0023】図2には、上記ターンテーブル20を製造
する方法の一例を示す。ターンテーブル20の基体を成
形した後、図5に示す回転シャフト14と同径のシャフ
ト31を同姿勢(すなわち垂直姿勢)に配置し、シャフ
ト31を軸孔21aに挿入して成形基体に一時的に固定
し、このシャフト31を出力軸とする電動モータなどか
らなる回転駆動源32によって成形基体を回転可能に軸
支する。そして、成形基体の載置面24上の所定位置に
精密ディスペンサ33を配置し、基体を回転させなが
ら、この精密ディスペンサ33のノズル33aから未硬
化の合成ゴム等からなる未硬化樹脂34を載置面24上
にリング状に塗布していく。そして、ちょうど塗布開始
からターンテーブル20が1回転するよりも少し手前で
(例えば5〜30度程度)精密ディスペンサ33のノズ
ル33aからの未硬化樹脂34の吐出を停止し、そのま
ま空回りさせる。未硬化樹脂34の粘度にもよるが、ノ
ズル33aから載置面24までの間に存在する樹脂が塗
布開始点と樹脂供給の停止位置との間を埋めるので、リ
ング状に樹脂を塗布することができる。塗布完了後、未
硬化樹脂34を硬化させて上記の接触層25を形成す
る。未硬化樹脂の硬化工程は、未硬化樹脂34が自然硬
化型(例えば酸化による硬化、溶媒揮発による硬化な
ど)の樹脂であれば静置(放置)し、熱硬化性樹脂であ
れば加熱処理を施し、紫外線硬化などの光硬化性樹脂で
あれば光照射を行う。
【0024】精密ディスペンサ33としては、種々のも
のを用いることができるが、例えば、図示しない樹脂タ
ンクから所定圧力で供給される未硬化樹脂34を収容す
る樹脂収容室と、この樹脂収容室の先に開口するノズル
33aと、ノズル33aの内部にて進退自在に構成され
たニードルを備えたニードル弁とからなるものを用いる
ことができる。ニードルはノズル33aの内側にある弁
座に対して周期的に進退するように構成され、ニードル
が弁座から退避してノズル33aを開口すると樹脂収容
室からノズル33aを経て未硬化樹脂が吐出される。ニ
ードルの退避によるノズル33aの開口時間の比率やニ
ードルの動作周期(ノズルの開閉周期)、未硬化樹脂3
4の樹脂収容室内の圧力などによってノズル33aから
吐出される未硬化樹脂34の量が精密に調整される。本
実施形態では、精密ディスペンサ33による未硬化樹脂
34の塗布量を精密に制御することによって、接触層の
形状をきわめて高精度に形成することができる。
【0025】未硬化樹脂34としては、硬化後に弾性を
有するとともに、硬化後の表面の摩擦係数が高い素材を
用いることが好ましく、例えば、シリコーンゴムなどを
用いることができる。シリコーンゴムの例としては、東
芝シリコーン社製の「TSE3995」などがある。こ
のシリコーンゴムは、未硬化の状態では接着剤として用
いることができる接着機能を有するが、硬化後において
は、表面の摩擦係数は高いものの、接着力は完全に失わ
れ、密着力(貼り付き力)も大幅に低下する。このよう
に、本実施形態に用いる弾性を備えた接触層25として
は、未硬化状態から硬化させることにより接着力を発揮
し、硬化後には新たな接触対象に対して接着力を失う樹
脂材料を用いることが好ましい。このことによって、接
触層25のターンテーブル20の載置面に対する密着力
(接着力)を高めて接触層25の剥離を防止することが
できるとともに、接触層25に対してディスクが貼り付
きにくくなるため、ディスクの取り外しが容易になるか
らである。
【0026】また、本実施形態のように、対向部23の
表面からやや突出した載置面24を有している場合、樹
脂34の載置面24に対する濡れ性や粘度によって載置
面24の表面部に未硬化の樹脂34の接触領域を限定す
ることができる。この場合の樹脂34の粘度としては、
塗布後の流動性を抑制して形状の保持特性を確保すると
ともに重力(自重)による形状の平滑化を期待すること
ができるように、1.0〜3.0[Pa・s]であるこ
とが好ましく、特に、1.5〜2.5[Pa・s]であ
ることが望ましい。この範囲の粘度であれば硬化後の接
触層25として良好な形状の再現性を得ることができ
る。
【0027】本実施形態では、接触層25の表面を凸曲
面状に形成しているため、従来のようにディスクが平坦
な摩擦面に押圧される場合と異なり、ディスクの姿勢が
平坦な摩擦面によって決定されるのではなく、リング状
に形成された接触層25の高さの分布によって決定され
る。したがって、ディスクをターンテーブル20への押
圧によって精度良く位置決めし、特に面振れを低減する
には、リング状に形成された接触層25の軸線周りの高
さ分布が重要となる。精密ディスペンサ33はノズル3
3aから吐出される樹脂34の量をきわめて高精度に制
御することができるので、図2に示すようにして樹脂3
4を塗布し、硬化させることによって、載置されたディ
スクの姿勢を高精度に設定することが可能である。
【0028】また、精密ディスペンサ33のノズル33
aは、略円形の開口を備えていることによって、接触層
25の中央部が盛り上がるように樹脂34を載置面24
上に塗布することが可能になっている。特に樹脂34の
粘度が大きい場合には精密ディスペンサ33のノズル3
3aの開口形状によっても接触層25の断面形状が影響
を受けるので、ノズル33aの開口形状を接触層25の
所望の断面形状に合わせて形成する必要がある。一般
に、上記のように延長された平面形状の接触層25を塗
布する場合、ターンテーブル20と精密ディスペンサ3
3との相対的移動方向(周回方向)に見たノズル33a
の開口幅に応じて接触層25の厚さが決定される。した
がって、上記のように略円形の開口形状を備えたノズル
33aを用いると、接触層25は、その径方向の中央部
(幅方向中央部)がもっとも厚い形状となる。
【0029】上記実施形態では、接触層25をリング状
に形成しているが、図3(a)〜(d)に示すように異
なる平面形状の接触層を形成してもよい。図3(a)に
は、載置面24上に平面略円形の多数の接触層35をタ
ーンテーブル20の周回方向に点在させた場合を示す。
この場合には、ディスクはターンテーブル20の周回方
向に配列された多数の接触層35によって、すなわち多
数点で支持されることになる。また図3(b)には、複
数の接触層36をターンテーブル20の周回方向に或る
程度延長した円弧状に形成した場合を示す。
【0030】さらに、図3(c)には、径の異なる複数
(図示例では2つ)のリング状若しくは円弧状の接触層
37,38を相互に離反させた状態で同心円状に形成す
る場合を示す。この場合には、ディスクはターンテーブ
ル20の周回方向だけでなく、ターンテーブル20の径
方向にも複数箇所で支持されることとなる。さらにま
た、図3(d)には、載置面24上の径の異なる複数
(図示例では2つ)の位置においてそれぞれ同心的にリ
ング状若しくは円弧状に樹脂を塗布し、相互に重なって
一体化された接触層39を形成した場合を示す。
【0031】図3に示す各場合は、上記実施形態と同様
に、いずれもターンテーブル20の周回方向に接触層が
延長若しくは配列しているので、ディスクを周回方向の
複数部位に亘って支持することができるため、ディスク
の面振れを低減できる。
【0032】上記の本実施形態及び各変形例において
は、接触層25の形成領域がきわめて限定されており、
しかも接触層の表面が凸曲面状に形成されているため、
ディスクとの間の接触面積が従来よりも小さくなり、し
たがって、図5に示すディスク駆動装置10におけるデ
ィスクに対する挟圧力が接触層に対して集中的に加わる
ようになっている。したがって、接触層は弾性変形して
後述するように接触面積が増大するとともに、押圧力の
集中によって生じた大きな圧力によってディスクに対す
る高い摩擦抵抗値を得ることができる。
【0033】以上説明した実施形態及び各変形例におい
ては、いずれも接触層の断面形状が凸曲面状に形成され
ているので、きわめて小さな押圧力しか加わっていない
状態でディスクの表面が接触層の表面に接する場合に
は、両者の接触面積は小さく、点接触若しくは線接触に
近い状態になるが、押圧力を高めることによって弾性を
備えた接触層が変形し、両者の接触面積は増大する。し
たがって、接触層の異なる部位において相互に表面の高
さ(厚さ)が多少変動していても、各部位の弾性変形に
よって打ち消され、ディスクをほぼ水平に支持すること
ができる。
【0034】上記の状態及び状況を示すものが図4であ
る。図4(a)に示すように対向部23の表面に形成さ
れた載置面24上に接触層25が形成され、この接触層
25にディスク100を載せる。そして、図5に示すク
ランプ円盤12によって上方からディスク100を押さ
えることにより、図4(b)に示すようにディスク10
0をクランプ円盤12と接触層25との間に挟持する。
この状態では、接触層25はディスク100に上方から
押圧されるので弾性変形し、図示のようにディスク10
0と接触層25との接触面積が増大し、ディスク100
とターンテーブル20との間に十分な摩擦力を発生させ
ることができる。
【0035】一方、クランプ円盤12をディスク100
から離反させて押圧力を解除すると、接触層25は、そ
れ自身が有する弾性によってディスク100と接触して
いない状態にほぼ近い状態にまで形状が復元し、図4
(c)に示すように、ディスク100と接触層25の接
触面積は大幅に減少する。この結果、ディスク100と
接触層25との間の密着力は急減するので、ディスク1
00が接触層25に貼りついたまま外れなくなるという
事態の発生を回避することができる。
【0036】上記の接触層25を備えたターンテーブル
20においては、図5に示すディスク駆動装置10に用
いることによって、ディスク100に対する十分な摩擦
力を得ることができるとともに、ディスクを高精度に支
持することができるため面振れなどを低減でき、しか
も、ディスクを取り外す際にも貼り付きが防止される。
また、上記の接触層は、ディスペンサによる塗布によっ
てきわめて容易に形成することができるので、摩擦シー
トの貼り付けや摩擦層のマスキング塗装等の従来技術に
較べて製造コストを著しく低減することが可能になる。
また、上記のようにディスペンサによる塗布によって接
触層を形成するので、ターンテーブルの基体側の形状寸
法が変更されても容易に対応できるとともに、接触層の
形状寸法の変更にも容易に対応できる。
【0037】尚、本発明のターンテーブル及びディスク
駆動装置は、上述の図示例にのみ限定されるものではな
く、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更
を加え得ることは勿論である。
【0038】
【発明の効果】以上、説明したように本発明によれば、
ディスクに対向する載置面上に凸曲面状の表面を備えた
弾性を有する接触体が付着されていることにより、ディ
スクに対して接触体の頂部を押し付けた状態で支持する
ため、押圧力を局部的に集中させることができるので、
ディスクに対する接触面の平坦性を要することなく、デ
ィスクのスリップを低減することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るターンテーブルの実施形態の構造
を示す縦断面図である。
【図2】同実施形態のターンテーブルを製造する工程
(接触層を形成するための樹脂塗布工程)を示す説明図
である。
【図3】同実施形態の変形例を示すターンテーブルの部
分平面図である。
【図4】同実施形態の接触層の機能を示す拡大断面図
(a)〜(c)である。
【図5】従来のディスク駆動装置の概略構成を示す模式
的な縦断面図である。
【符号の説明】
10…ディスク駆動装置 12…クランプ円盤 13…摩擦シート 17…センターリング 18…コイルスプリング 19…センターキャップ 19a…マグネット 20…ターンテーブル 23…対向部 24…載置面 25…接触層 33…精密ディスペンサ 33a…ノズル 100…ディスク 100a…内周部 100b…内縁部

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 載置されるディスクに対向する載置面を
    備え、該載置面上に前記ディスクの表面を支持するため
    の弾性を有する接触体が付着され、該接触体の表面形状
    が凸曲面状に形成されていることを特徴とするターンテ
    ーブル。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記ディスクの複数
    の部位が前記接触体の表面の頂部により支持されるよう
    に構成されていることを特徴とするターンテーブル。
  3. 【請求項3】 請求項2において、前記接触体が前記デ
    ィスクの回転方向に向けて円弧状に伸びていることを特
    徴とするターンテーブル。
  4. 【請求項4】 請求項2において、複数の前記接触体が
    前記ディスクの回転方向に向けて点在していることを特
    徴とするターンテーブル。
  5. 【請求項5】 請求項1から請求項4までのいずれか1
    項において、前記接触体は、前記載置面上に未硬化樹脂
    を選択的に塗布し、硬化させることによって形成付着さ
    れたものであることを特徴とするターンテーブル。
  6. 【請求項6】 請求項1から請求項4までのいずれか1
    項に記載の前記ターンテーブルと、前記ターンテーブル
    との間に前記ディスクを挟持するクランプ部材と、前記
    ターンテーブルを回転駆動する回転駆動機構とを有し、
    前記ディスクを前記ターンテーブルと前記クランプ部材
    との間で挟持したときに前記接触体が押圧変形されるこ
    とにより前記ディスクと前記接触体との接触面積が増大
    するように構成されていることを特徴とするディスク駆
    動装置。
  7. 【請求項7】 載置されるディスクに対向する載置面を
    備えた基体に対して、塗布量を少なくとも所定量に制御
    可能なディスペンサによって前記載置面上に選択的に未
    硬化樹脂を塗布し、前記未硬化樹脂を硬化させることに
    よって前記ディスクの表面を支持するための弾性を有す
    る接触体を付着形成することを特徴とするターンテーブ
    ルの製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項7において、前記基体を使用時と
    ほぼ同状態に軸支し、前記基体を回転させながら前記未
    硬化樹脂を塗布することを特徴とするターンテーブルの
    製造方法。
  9. 【請求項9】 請求項7又は請求項8において、前記未
    硬化樹脂はシリコーンゴムであることを特徴とするター
    ンテーブルの製造方法。
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