JP2000342568A - X線ct装置 - Google Patents

X線ct装置

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JP2000342568A
JP2000342568A JP11159725A JP15972599A JP2000342568A JP 2000342568 A JP2000342568 A JP 2000342568A JP 11159725 A JP11159725 A JP 11159725A JP 15972599 A JP15972599 A JP 15972599A JP 2000342568 A JP2000342568 A JP 2000342568A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ガントリ内のX線検出器の温度調節に関わる
情報をオペレータコンソール側で操作可能なX線CT装
置を実現する。 【解決手段】 ガントリ2内の温度調節装置32からX
線検出装置24の温度を表す情報を取り込む温度情報取
込手段62と、温度調節装置に設定温度を表す情報を供
給する設定温度情報供給手段60,62とを、オペレー
タコンソール6に持たせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、X線CT装置に関
し、特に、ハウジング(housing)内にX線発生
装置、X線検出装置および前記X線検出装置の温度が設
定温度となるように調節する温度調節装置を有するガン
トリ(gantry)と、このガントリに指令を与えて
X線断層撮影のためのスキャン(scan)を行わせる
オペレータコンソール(operator conso
le)を有するX線CT装置に関する。
【0002】
【従来の技術】X線CT(computed tomo
graphy)装置において、X線管を含むX線照射装
置は、撮影範囲を包含する広がり(幅)を持ちそれに垂
直な方向に厚みを持つX線ビーム(beam)を照射す
る。X線ビームの厚みはコリメータ(collimat
or)のX線通過開口(アパーチャ:apertur
e)の開度を調節することにより変更できるようになっ
ており、これによって撮影のスライス(slice)厚
が調節される。
【0003】X線検出装置は、X線ビームの幅の方向に
多数(例えば1000個程度)のX線検出素子をアレイ
(array)状に配列した多チャンネル(chann
el)のX線検出器を有し、それによってX線を検出す
るようになっている。
【0004】X線照射・検出装置を撮影対象の周りで回
転(スキャン:scan)させて、撮影対象の周囲の複
数のビュー(view)方向でそれぞれX線による撮影
対象の投影像(プロジェクション:projectio
n)を求め、それらプロジェクションデータ(proj
ection data)に基づいてコンピュータ(c
omputer)により断層像を生成(再構成)する。
【0005】X線照射・検出装置で撮影対象をスキャン
して複数のビューのプロジェクションを求める装置はガ
ントリ(gantry)と呼ばれ、X線遮蔽が施された
専用の区画に設置される。複数ビューのプロジェクショ
ンから断層像を再構成する装置は、コンピュータを使用
したデータ処理装置を主体とし、それにオペレータ(o
perator)操作部を設けたオペレータコンソール
(operatorconsole)となっている。オ
ペレータコンソールはガントリの設置区画の外に設置さ
れ、ガントリとは信号ケーブル(cable)で接続さ
れる。
【0006】X線CT装置では、X線検出器の温度を温
度調節装置で一定に保ち、周囲温度変化によるX線検出
器の感度変化を防止するようにしている。X線検出器の
温度は、ヒータ(heater)で加温することによ
り、常温よりは有意に高くしかも周囲温度の予想される
最高値を下回らない温度例えば35℃程度に保たれる。
このような温度調節装置は、X線照射制御やプロジェク
ションデータ収集制御等、スキャンに関わる制御とは独
立してローカル(local)に行われ、オペレータコ
ンソールによる関与はない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、X線検
出器の温度調節にオペレータコンソールが関与しないの
で、何らかの原因によりX線検出器の温度が異常になっ
ても、オペレータコンソール側から知ることができない
という問題があった。
【0008】特に、近年のX線照射装置のハイパワー
(high power)化に伴う発熱量の増大によ
り、ガントリハウジングの内部温度がX線検出器の設定
値以上になりやすく、そのような場合はX線検出器の温
度は調節不能になってしまうという問題があった。
【0009】X線検出器の温度異常の影響は再構成画像
にアーチファクト(artifact)等となって現れ
るとはいえ、再構成画像にアーチファクトが出てもその
原因を突き止めるまでに時間を要し、その間X線CT装
置は稼働を停止せざるを得ないという問題があった。
【0010】また、X線検出器は温度調節の設定値がロ
ーカルに設定されているので、例えばガントリの内部温
度の上昇を見込んで設定値を変更しようとしても、オペ
レータコンソール側からは行えないという問題があっ
た。
【0011】設定値の変更はガントリのハウジング内に
アクセス(access)して行わなければならない
が、この作業はユーザー(user)には許されていな
いのでメーカー(maker)の保守担当者等を呼ばな
ければならないという問題があった。
【0012】本発明は上記の問題点を解決するためにな
されたもので、その目的は、ガントリ内のX線検出器の
温度調節に関わる情報をオペレータコンソール側で操作
可能なX線CT装置を実現することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】(1)上記の課題を解決
する第1の観点での発明は、ハウジング内にX線発生装
置、X線検出装置および前記X線検出装置の温度が設定
温度となるように調節する温度調節装置を有するガント
リと、前記ガントリに指令を与えてX線断層撮影のため
のスキャンを行わせるオペレータコンソールとを有する
X線CT装置であって、前記オペレータコンソールは、
前記温度調節装置から前記X線検出装置の温度を表す情
報を取り込む温度情報取込手段と、前記温度調節装置に
前記設定温度を表す情報を供給する設定温度情報供給手
段とを具備することを特徴とするX線CT装置である。
【0014】(2)上記の課題を解決する第2の観点で
の発明は、前記オペレータコンソールは、前記温度調節
装置の動作状態を表す情報を読み出す動作状態読み出し
手段と、前記読み出した動作状態を表す情報に基づいて
前記ハウジング内の温度状態を検出する温度状態検出手
段とを具備することを特徴とする(1)に記載のX線C
T装置である。
【0015】(3)上記の課題を解決する第3の観点で
の発明は、前記設定温度情報供給手段は、前記温度状態
検出手段が検出した温度状態に応じて前記設定温度情報
を変更することを特徴とする(2)に記載のX線CT装
置である。
【0016】(4)上記の課題を解決する第4の観点で
の発明は、前記設定温度情報供給手段は前記設定温度を
表す情報を予め定めた態様で変化させることを特徴とす
る(1)ないし(3)のうちのいずれか1つに記載のX
線CT装置である。
【0017】(作用)本発明では、オペレータコンソー
ルは、ガントリ内の温度調節装置からX線検出装置の温
度を表す情報を取り込んで温度の現在値を認識し、ま
た、温度調節装置に設定温度を表す情報を供給して温度
制御の設定値を操作する。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を詳細に説明する。なお、本発明は実施の形態
に限定されるものではない。図1にX線CT装置のブロ
ック(block)図を示す。本装置は本発明の実施の
形態の一例である。本装置の構成によって、本発明の装
置に関する実施の形態の一例が示される。
【0019】図1に示すように、本装置は、走査ガント
リ(gantry)2、撮影テーブル(table)4
および操作コンソール(console)6を備えてい
る。走査ガントリ2は本発明におけるガントリの実施の
形態の一例である。操作コンソール6は、本発明におけ
るオペレータコンソールの実施の形態の一例である。
【0020】走査ガントリ2はX線管20を有する。X
線管20から放射された図示しないX線は、コリメータ
22により例えば扇状のX線ビームすなわちファンビー
ム(fan beam)となるように成形され、検出器
アレイ24に照射される。検出器アレイ24は、扇状の
X線ビームの幅の方向にアレイ状に配列された複数のX
線検出素子を有する。検出器アレイ24の構成について
は後にあらためて説明する。
【0021】X線管20は、本発明におけるX線発生装
置の実施の形態の一例である。検出器アレイ24は、本
発明におけるX線検出装置の実施の形態の一例である。
X線管20、コリメータ22および検出器アレイ24
は、X線照射・検出装置を構成する。X線照射・検出装
置については、後にあらためて説明する。検出器アレイ
24にはデータ収集部26が接続されている。データ収
集部26は検出器アレイ24の個々のX線検出素子の検
出データを収集する。
【0022】X線管20からのX線の照射は、X線コン
トローラ(controller)28によって制御さ
れる。なお、X線管20とX線コントローラ28との接
続関係については図示を省略する。コリメータ22は、
コリメータコントローラ30によって制御される。な
お、コリメータ22とコリメータコントローラ30との
接続関係については図示を省略する。
【0023】検出器アレイ24は温度コントローラ32
によって温度調節が行われる。温度コントローラ32
は、本発明における温度調節装置の実施の形態の一例で
ある。検出器アレイ24と温度コントローラ32との接
続関係については後にあらためて説明する。
【0024】以上のX線管20からコリメータコントロ
ーラ30までのものが、走査ガントリ2の回転部34に
搭載されている。回転部34の回転は、回転コントロー
ラ36によって制御される。なお、回転部34と回転コ
ントローラ36との接続関係については図示を省略す
る。
【0025】回転部34と回転コントローラ36が走査
ガントリ2のハウジング内に収容されている。走査ガン
トリ2を示す2点鎖線のブロックはハウジングの輪郭を
象徴する。ハウジングは本発明におけるハウジングの実
施の形態の一例である。走査ガントリ2のハウジングに
は、ハウジング内の空気を外部に排出するためのファン
(fan)38が設けられている。ファン38は複数個
設けられ、その稼働数がハウジング内のファンコントロ
ーラ40によって制御される。
【0026】撮影テーブル4は、図示しない撮影対象を
走査ガントリ2のX線照射空間に搬入および搬出するよ
うになっている。撮影対象とX線照射空間との関係につ
いては後にあらためて説明する。
【0027】操作コンソール6は、中央処理装置60を
有している。中央処理装置60は、例えばコンピュータ
(computer)等によって構成される。中央処理
装置60には、制御インタフェース(interfac
e)62が接続されている。制御インタフェース62に
は、走査ガントリ2と撮影テーブル4が接続されてい
る。中央処理装置60は制御インタフェース62を通じ
て走査ガントリ2および撮影テーブル4を制御する。
【0028】走査ガントリ2内のデータ収集部26、X
線コントローラ28、コリメータコントローラ30、温
度コントローラ32、回転コントローラ36およびファ
ンコントローラ40が制御インタフェース62を通じて
制御される。なお、それら各部と制御インタフェース6
2との個別の接続については後にあらためて説明する。
【0029】中央処理装置60および制御インタフェー
ス62からなる部分は、本発明における温度情報取込手
段の実施の形態の一例である。また、本発明における設
定温度情報供給手段の実施の形態の一例である。また、
本発明における動作状態読み出し手段の実施の形態の一
例である。また、本発明における温度状態検出手段の実
施の形態の一例である。
【0030】中央処理装置60には、また、データ収集
バッファ64が接続されている。データ収集バッファ6
4には、走査ガントリ2のデータ収集部26が接続され
ている。データ収集部26で収集されたデータがデータ
収集バッファ64に入力される。データ収集バッファ6
4は、入力データを一時的に記憶する。
【0031】中央処理装置60は、データ収集バッファ
64を通じて収集した複数ビューのプロジェクションに
基づいて画像再構成を行う。画像再構成には、例えばフ
ィルタード・バックプロジェクション(filtere
d back projection)法等が用いられ
る。中央処理装置60には、また、記憶装置66が接続
されている。記憶装置66は、各種のデータや再構成画
像およびプログラム(program)等を記憶する。
【0032】中央処理装置60には、また、表示装置6
8と操作装置70がそれぞれ接続されている。表示装置
68は、中央処理装置60から出力される再構成画像や
その他の情報を表示するようになっている。操作装置7
0は、操作者によって操作され、各種の指示や情報等を
中央処理装置60に入力するようになっている。
【0033】図2に、検出器アレイ24の模式的構成を
示す。検出器アレイ24は、多数のX線検出素子24
(i)を配列した、多チャンネルのX線検出器となって
いる。多数のX線検出素子24(i)は、全体として、
円筒凹面状に湾曲したX線入射面を形成する。iはチャ
ンネル番号であり例えばi=1〜1000である。
【0034】X線検出素子24(i)は、例えばシンチ
レータ(scintillator)とフォトダイオー
ド(photo diode)の組み合わせによって構
成される。なお、これに限るものではなく、例えばカド
ミウム・テルル(CdTe)等を利用した半導体X線検
出素子、あるいは、キセノン(Xe)ガスを利用した電
離箱型のX線検出素子であって良い。
【0035】図3に、X線照射・検出装置におけるX線
管20とコリメータ22と検出器アレイ24の相互関係
を示す。なお、図3の(a)は正面から見た状態を示す
図、(b)は側面から見た状態を示す図である。同図に
示すように、X線管20から放射されたX線は、コリメ
ータ22により扇状のX線ビーム400となるように成
形され、検出器アレイ24に照射されるようになってい
る。
【0036】図3の(a)では、扇状のX線ビーム40
0の広がりすなわちX線ビーム400の幅を示す。X線
ビーム400の幅方向は、検出器アレイ24におけるチ
ャンネルの配列方向に一致する。(b)ではX線ビーム
400の厚みを示す。
【0037】このようなX線ビーム400の扇面に体軸
を交差させて、例えば図4に示すように、撮影テーブル
4に載置された撮影対象8がX線照射空間に搬入され
る。走査ガントリ2は、内部にX線照射・検出装置を包
含する筒状の構造になっている。
【0038】X線照射空間は、走査ガントリ2の筒状構
造の内側空間に形成される。X線ビーム400によって
スライスされた撮影対象8の像が検出器アレイ24に投
影される。検出器アレイ24によって撮影対象8のプロ
ジェクションが得られる。撮影対象8に照射するX線ビ
ーム400の厚みthは、コリメータ22のアパーチャ
の開度調節により設定される。
【0039】図5に、走査ガントリ2のハウジングの外
形を模式的に示す。同図に示すように、走査ガントリ2
は、中央部に貫通孔202を有する箱形の外形を有す
る。貫通孔202には、撮影テーブル4が撮影対象を載
せて挿入される。ハウジングの上面には複数の排気口2
04が設けられている。排気口204はファン38に対
応する。ハウジングには図示しない空気取り入れ口が設
けられている。
【0040】図6に、走査ガントリ2の制御の観点から
見た本装置のブロック図を示す。同図に示すように、走
査ガントリ2の内部には固定側プロセッサ(proce
ssor)212および回転側プロセッサ214が設け
られている。これらはいずれも例えばマイクロプロセッ
サ(microprocessor)等を用いて構成さ
れる。
【0041】回転側プロセッサ214は走査ガントリ2
の回転部34に搭載され、同じく回転部34に搭載され
ているデータ収集部26、X線コントローラ28、コリ
メータコントローラ30および温度コントローラ32を
統括する。回転側プロセッサ214とデータ収集部26
ないし温度コントローラ32の間では制御用の各種の情
報が授受される。
【0042】回転側プロセッサ214から温度コントロ
ーラ32に与えられる情報には温度設定値が含まれる。
温度設定値は、本発明における設定温度を表す情報の実
施の形態の一例である。温度コントローラ32から回転
側プロセッサ214に与えられる情報には温度検出値お
よび制御出力情報が含まれる。温度検出値は、本発明に
おけるX線検出装置の温度を表す情報の実施の形態の一
例である。制御出力情報は、本発明における温度調節装
置の動作状態を表す情報の実施の形態の一例である。な
お、温度コントローラ32の機能を回転側プロセッサ2
14に持たせるようにしても良い。これは上記各情報を
授受するためのプロトコル(protocol)が不要
になる点で好ましい。温度検出値および制御出力情報は
回転側プロセッサ214に記憶される。
【0043】固定側プロセッサ212は走査ガントリ2
の非回転側に搭載され、同じく非回転側に搭載されてい
る回転コントローラ36およびファンコントローラ40
を統括する。固定側プロセッサ212と回転コントロー
ラ36およびファンコントローラ40の間では制御用の
各種の情報が授受される。
【0044】固定側プロセッサ212は、制御インタフ
ェース62と各種の制御用情報の授受を行う。固定側プ
ロセッサ212は、また、制御インタフェース62と回
転側プロセッサ214間の情報授受の中継を行う。
【0045】制御インタフェース62を通じて中央処理
装置60から回転側プロセッサ214に送られる情報の
中に、検出器アレイ24の温度設定値が含まれる。これ
によって、温度コントローラ32に調節させる検出器ア
レイ24の温度を中央処理装置60が指定することがで
きる。
【0046】中央処理装置60から回転側プロセッサ2
14に送られる情報には、また、検出器アレイ24の温
度検出値および温度コントローラ32の制御出力情報を
報告させるコマンド(command)が含まれる。こ
れによって、中央処理装置60は検出器アレイ24の温
度検出値および温度コントローラ32の制御出力情報を
得ることができる。
【0047】温度コントローラ32は、例えば図7に示
すように、温度センサ(sensor)242で検出し
た検出器アレイ24の温度tと、回転側プロセッサ21
4から与えられる設定温度Ts(例えば35℃)の差に
基づいてヒータ244の発熱量を制御し、温度tを設定
温度Tsに一致させるための温度調節を行う。温度セン
サ242としては例えばサーミスタ(thermist
or)等の感温素子が用いられる。ヒータ244として
は例えば電気抵抗を利用した発熱体等が用いられる。
【0048】ヒータ244への通電のオン・オフ(on
off)のデューティレシオ(duty rati
o)rが、温度コントローラ32により例えばPID
(proportional,integral,de
rivative)制御される。検出温度tを表す情報
およびヒータ244のオン・オフのデューティレシオr
を表す情報が、温度コントローラ32から回転側プロセ
ッサ214に伝えられる。
【0049】温度コントローラ32はまた自己診断機能
を有する。この機能によって例えば温度センサ242の
断線やヒータ244の断線およびその他の異常の有無を
診断し、その結果を温度コントローラ32に伝える。
【0050】本装置の動作を説明する。本装置の稼働に
当たり、先ず、温度コントローラ32による温度調節に
より、検出器アレイ24の温度を設定値例えば35℃ま
で立ち上げる。図8に、温度コントローラ32による検
出器アレイ24の温度調節に関する動作のフロー(fl
ow)図を示す。以下、同図によって温度調節動作を説
明する。
【0051】先ず、ステップ(step)802で、自
己診断モードであるか否かを判定する。稼働開始当初は
温度コントローラ32は必ず自己診断モードになってい
るとすると、ステップ804で自己診断を行い、ステッ
プ806で異常の有無を判定する。例えば温度センサの
断線等の異常が見つかった場合は、ステップ808で異
常の内容を回転側プロセッサ214に報知して動作を終
了する。
【0052】回転側プロセッサ214は報知された異常
の内容を中央処理装置60に伝達する。中央処理装置6
0は異常の内容を表示部68にメッセージ(messa
ge)等により表示する。操作者は表示部68の表示に
基づき、温度センサ242の断線等の異常を認識する。
【0053】自己診断で異常を発見しないときは、ステ
ップ810で設定温度Tsを読み込む。設定温度Tsは
内部レジスタ(register)等に予め回転側プロ
セッサ214から与えられている。
【0054】次に、ステップ812で温度センサ242
の温度検出値tを読み込み、ステップ814で温度検出
値tが異常な値になっているか否かを判定する。例え
ば、温度調節を始める前から温度検出値tがすでに設定
温度Tsを上回っているような場合は、温度コントロー
ラ32による制御は不可能である。
【0055】したがって、そのような温度は異常と判定
される。そこで、ステップ816で温度検出値tの異常
を回転側プロセッサ214に報知し動作を終了する。温
度検出値tの異常を表す情報は、本発明におけるX線検
出装置の温度を表す情報の実施の形態の一例である。温
度検出値tの異常は、回転側プロセッサ214から中央
処理装置60に伝えられ、表示装置68に表示される。
【0056】温度検出値tが異常でないときは、ステッ
プ818で温度検出値tが検出器アレイ24の稼働温度
範囲内にあるか否かを判定する。温度調節開始前は検出
器アレイ24の温度は常温であり、35℃を中心に設定
した稼働温度範囲内には入っていないのが普通である。
そこで、ステップ820で稼働温度範囲外であることを
回転側プロセッサ214に報知する。稼働温度範囲外で
あることを表す情報は、本発明におけるX線検出装置の
温度を表す情報の実施の形態の一例である。この報知
は、回転側プロセッサ214から中央処理装置60に伝
えられ、表示装置68に表示される。
【0057】次に、ステップ824で温度制御を行う。
これによって、設定温度Tsからの温度検出値tの偏差
に基づき、ヒータ244のPID制御等が行われる。制
御出力を表す情報は、ステップ826で回転側プロセッ
サ214に報知される。
【0058】次に、ステップ828で温度調節終了か否
かを判定する。いまは温度調節を開始したばかりである
から否である。そこでステップ802に戻る。ここでま
た自己診断モードか否かを判定するが、自己診断はすで
に済んでいることにより、ステップ810に移行して設
定温度Tsを読み込み、ステップ812で検出温度tを
読み込む。
【0059】ステップ814の判定で検出温度tに異常
がなければ、ステップ818で稼働温度範囲内にあるか
否かを判定する。いま温度上昇の途中であり稼働温度範
囲内に入っていないとすると、ステップ820でその旨
を報知し、ステップ824で温度制御を行い、ステップ
826で制御出力を報知し、ステップ828からステッ
プ802に戻る。
【0060】検出温度tが稼働温度範囲内に入るまで
は、以上の動作が繰り返される。これによって、検出器
アレイ24の温度の立ち上げが行われる。その間、表示
装置68は稼働温度範囲外表示を継続する。これによっ
て、操作者は検出器アレイ24は温度の立ち上げ中であ
ることを認識することができる。
【0061】検出温度tが稼働温度範囲内に入ると、ス
テップ822で検出温度tを報知する。そして、ステッ
プ824で温度制御を行い、ステップ826で制御出力
を報知し、ステップ828からステップ802に戻る。
以下、以上の動作を繰り返し検出器アレイ24の温度を
設定温度Tsに保つための温度調節が行われる。
【0062】ステップ822での検出温度tの報知によ
り、回転側プロセッサ214には稼働温度範囲外報知に
変わって検出温度tが報知される。この報知に基づい
て、回転側プロセッサ214は中央処理装置60への稼
働温度範囲外報知をやめる。これによって表示装置68
上での稼働温度範囲外表示が消える。操作者はこの表示
の変化から検出器アレイ24が適温に達したことを認識
することができる。また、検出器アレイ24のキャリブ
レーション(calibration)が可能になった
ことを知ることができる。
【0063】次に、操作者は操作装置70を操作して本
装置にキャリブレーションを指令する。この指令に基づ
いて、本装置は検出器アレイ24のキャリブレーション
を行う。キャリブレーションは予め記憶しているプログ
ラムにより行われる。キャリブレーション完了後に撮影
可能な状態になる。
【0064】図9に、本装置の撮影時の動作のフロー図
を示す。同図に示すように、ステップ902で、操作者
が操作装置70を通じてスキャン計画を入力する。スキ
ャン計画には、X線照射条件、スライス厚、スライス位
置等が含まれる。以下、本装置は、入力されたスキャン
計画に従い、操作者の操作および中央処理装置60によ
る制御の下で動作する。
【0065】ステップ904ではスキャン位置決めを行
う。すなわち、操作者が操作装置70の図示しないテー
ブル送りスイッチを押して撮影テーブル4を移動させ、
撮影対象8の撮影部位の中心をX線照射・検出装置の回
転の中心(アイソセンタ:isocenter)に一致
させる。
【0066】このようなスキャン位置決めを行った後に
ステップ906でスキャンを行う。すなわち、X線照射
・検出装置を撮影対象8の周囲で回転させて、例えば1
000ビューのプロジェクションをデータ収集バッファ
64に収集する。
【0067】スキャン後に、ステップ908で画像再構
成を行う。すなわち、データ収集バッファ64に収集し
た複数ビューのプロジェクションに基づき、中央処理装
置60が、例えばフィルタード・バックプロジェクショ
ン法等によって画像再構成を行い断層像を生成する。再
構成した断層像はステップ910で表示装置68に表示
する。
【0068】本装置の稼働中に、操作者は回転側プロセ
ッサ214から適宜に検出器アレイ24の検出温度tを
呼び出して表示装置68に表示させる。これによって、
検出器アレイ24の温度の現在値を知ることができる。
また、記憶値に基づいて稼働開始時点からの検出温度t
のトレンド(trend)を表示させることにより、温
度調節の経緯を知ることができる。
【0069】また、何らかの原因で検出器アレイ24が
異常温度または稼働範囲外の温度になったときは、その
旨が表示装置68に表示されるので、操作者が直ちに知
ることができる。そして、撮影を中止する等の対応処置
をとることにより、気づかずに不適切な撮影を続けるこ
とを回避することができる。
【0070】操作者は、また、本装置の稼働中に回転側
プロセッサ214から温度コントローラ32の制御出力
を呼び出して表示装置68に表示させる。これによっ
て、ヒータ244のオン・オフのデューティレシオを知
ることができる。
【0071】ここで、「オン」はヒータへの通電を意味
するから、そのレシオが小さいことは平均の通電量が少
ないことを意味し、少ない通電量で設定温度が維持でき
ていることを示す。このことは、周囲温度が比較的高い
ため設定温度を維持するのにあまり加熱を必要としない
ことを示している。すなわち、ヒータ244のオン・オ
フのデューティレシオから、検出器アレイの周囲温度す
なわち走査ガントリ2のハウジングの内部温度を大まか
に知ることができる。
【0072】X線管20としてハイパワーのX線管を用
いた場合は、その発熱が大きいことによりハウジング内
部温度が高くなる。また、走査ガントリ2を設置した室
内の気温が高いときもハウジング内部温度が高くなる。
ハウジング内部温度の上昇は、温度コントローラ32の
制御出力のオンのレシオの低下として示されるから、記
憶値に基づいて稼働開始時点からの制御出力のトレンド
を表示させることにより、ハウジング内部温度の経緯お
よび傾向を知ることができる。
【0073】操作者は、ハウジング内部温度の経緯等か
ら設定温度Tsのマージン(margin)が少ないと
判定したとき、あるいは、前述の異常温度報知から設定
温度Tsの値が不適当と判断したときは、設定温度Ts
の値を増加させて例えば35℃から38℃にする。これ
によって、温度コントローラ32に周囲温度に対して十
分なマージンを有する温度調節を行わせることができ
る。
【0074】このような制御出力と設定温度の連動は、
中央処理装置60のプログラムによって行うことが、温
度コントローラ32に対する温度設定を自動化する点で
好ましい。設定温度Tsの変更に伴い、あらためてその
設定温度における検出器アレイ24のキャリブレーショ
ンを行う。これによって、ガントリの内部温度の変化に
適応したキャリブレーションを行うことができる。ま
た、このキャリブレーションにより新たな動作温度の下
での正確なプロジェクションデータを得ることができ、
検出器アレイ24の温度変化によるアーチファクトの発
生を防止することができる。なお、キャリブレーション
は、例えば35℃,36℃,37℃,38℃等、予め想
定した複数の設定温度Ts温度ごとに予め済ませておく
ことが能率向上の点で好ましい。
【0075】制御出力は、それに連動させてファン38
の稼働数を制御する目的に利用するようにしても良い。
すなわち、制御出力のオンのレシオが予め定めた基準値
を下回るごとに稼働数を増加させる指令を、中央処理装
置60から固定側プロセッサ212を通じてファンコン
トローラ40に与える。このようにすることにより、ハ
ウジング内部の発熱に見合った排気を行い温度上昇を抑
制することができる。
【0076】設定温度を操作コンソール6側から変更可
能なことを利用して、検出器アレイ24の温度を意図的
に予め定めたプログラムに沿って変化させて検出器アレ
イ24の出力信号を検査する、いわゆる検出器アレイの
ダイアグノーシス(diagnosis)を行うこと
も、操作コンソール6側からの操作で可能になる。これ
によって、従来のように走査ガントリ2のハウジングを
あけて温度設定値を手動操作する作業を不要にすること
ができる。
【0077】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、ガントリ内のX線検出器の温度調節に関わる情報
をオペレータコンソール側で操作可能なX線CT装置を
実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例の装置のブロック図
である。
【図2】図1に示した装置における検出器アレイの模式
的構成図である。
【図3】図1に示した装置におけるX線照射・検出装置
の模式的構成図である。
【図4】図1に示した装置におけるX線照射・検出装置
の模式的構成図である。
【図5】図1に示した装置における走査ガントリの外形
の模式図である。
【図6】図1に示した装置を走査ガントリ2の制御の観
点から見たブロック図である。
【図7】図1に示した装置における検出器アレイと温度
コントローラを示すブロック図である。
【図8】図1に示した装置の動作のフロー図である。
【図9】図1に示した装置の動作のフロー図である。
【符号の説明】
2 走査ガントリ 4 撮影テーブル 6 操作コンソール 8 撮影対象 20 X線管 22 コリメータ 24 検出器アレイ 26 データ収集部 28 X線コントローラ 30 コリメータコントローラ 32 温度コントローラ 34 回転部 36 回転コントローラ 38 ファン 40 ファンコントローラ 60 中央処理装置 62 制御インタフェース 64 データ収集バッファ 66 記憶装置 68 表示装置 70 操作装置 212 固定側プロセッサ 214 回転側プロセッサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小川 伸子 東京都日野市旭が丘四丁目7番地の127 ジーイー横河メディカルシステム株式会社 内 Fターム(参考) 4C093 AA22 CA13 CA21 CA38 CA41 EB30 FA32 FA35 FA58 FB03 FB11 FB20 FG20

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジング内にX線発生装置、X線検出
    装置および前記X線検出装置の温度が設定温度となるよ
    うに調節する温度調節装置を有するガントリと、 前記ガントリに指令を与えてX線断層撮影のためのスキ
    ャンを行わせるオペレータコンソールと、を有するX線
    CT装置であって、 前記オペレータコンソールは、 前記温度調節装置から前記X線検出装置の温度を表す情
    報を取り込む温度情報取込手段と、 前記温度調節装置に前記設定温度を表す情報を供給する
    設定温度情報供給手段と、を具備することを特徴とする
    X線CT装置。
  2. 【請求項2】 前記オペレータコンソールは、 前記温度調節装置の動作状態を表す情報を読み出す動作
    状態読み出し手段と、 前記読み出した動作状態を表す情報に基づいて前記ハウ
    ジング内の温度状態を検出する温度状態検出手段と、を
    具備することを特徴とする請求項1に記載のX線CT装
    置。
  3. 【請求項3】 前記設定温度情報供給手段は、前記温度
    状態検出手段が検出した温度状態に応じて前記設定温度
    情報を変更する、ことを特徴とする請求項2に記載のX
    線CT装置。
  4. 【請求項4】 前記設定温度情報供給手段は前記設定温
    度を表す情報を予め定めた態様で変化させる、ことを特
    徴とする請求項1ないし請求項3のうちのいずれか1つ
    に記載のX線CT装置。
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