JP2000344046A - 乗員保護装置用制御システム - Google Patents

乗員保護装置用制御システム

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JP2000344046A
JP2000344046A JP11156106A JP15610699A JP2000344046A JP 2000344046 A JP2000344046 A JP 2000344046A JP 11156106 A JP11156106 A JP 11156106A JP 15610699 A JP15610699 A JP 15610699A JP 2000344046 A JP2000344046 A JP 2000344046A
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value
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acceleration
sensor
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Koichi Miyaguchi
浩一 宮口
Yasumasa Yota
康正 要田
Haeckel Jorg
ヘッケル ヨルグ
Masami Okano
正巳 岡野
Sadao Iketani
定夫 池谷
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Asco KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両室内の加速度センサによる衝突加速度の
検出が遅れるような衝突の場合でも、衝突判断に遅れを
生じることなく乗員保護装置を的確に始動する。 【解決手段】 室内加速度センサ8に加えて、車両の前
部に少なくともひとつのフロント加速度センサ6(7)
を設け、制御手段1が、フロント加速度センサ6(7)
の衝突中のセンサ出力の変化量を検出し、検出した変化
量に基づいて、室内加速度センサ8の加速度信号の積分
値を増加、または、衝突判断閾値を低減する。フロント
加速度センサ6(7)は、車両の前部に設けられている
ので、室内加速度センサ8への衝突加速度の伝達が弱く
なるような場合でも、早期に衝突加速度を検出してその
センサ出力を制御手段1に与える。そのため、衝突判断
に遅れを生じることなく、エアバッグなどの乗員保護装
置9が的確に始動される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両のエアバッグ
およびシートベルトテンショナのごとき乗員保護装置を
制御するための乗員保護装置用制御システムに関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】この種の制御システム
では、一般に、加速度センサを備えたコントロールユニ
ットが、車両室内のフロアトンネル部に設けられ、フロ
アトンネル部を通して伝達される加速度を加速度センサ
で検出し、検出した加速度の積分値と所定の閾値との比
較に基づいてエアバッグなどの乗員保護装置を始動する
か否かを判断するようになっている。ところで、このよ
うにフロアトンネル部のみに加速度センサを有する所謂
シングルポイントセンシングシステムでは、車体の衝突
部分のクラッシュによる衝撃の吸収でフロアトンネル部
に伝達される衝突加速度が弱くなるような衝突を想定し
た場合、衝突時の乗員保護に支障をきたすようなことは
ないけれども、乗員保護装置の始動に僅かに遅れを生じ
るおそれがある。特にオフセット衝突や斜め衝突などで
は、上述のようにフロアトンネル部に伝達される衝突加
速度が弱くなるような場合を生じやすい。そのため、制
御性の向上という観点からすれば、車両室内の加速度セ
ンサに伝達される衝突加速度が弱くなると否とに拘ら
ず、適切に乗員保護装置を始動することのできることが
望まれる。
【0003】本発明は上記観点に基づいてなされたもの
で、その目的は、車両室内の加速度センサに伝達される
衝突加速度が弱くなるような衝突の場合でも、衝突判断
に遅れを生じることなく、エアバッグなどの乗員保護装
置を的確に制御することのできる乗員保護装置用制御シ
ステムを提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明においては、車両
室内に設けられた室内加速度センサと、この室内加速度
センサの加速度信号の積分値が衝突判断閾値以上になる
ことで乗員保護装置を始動する制御手段とを有する乗員
保護装置用制御システムにおいて、車両の前部に設けら
れ、加速度を検出して前記制御手段にセンサ出力を与え
る少なくともひとつのフロント加速度センサを有すると
共に、前記制御手段が、前記フロント加速度センサから
与えられる衝突中のセンサ出力の変化量を検出し、この
変化量が所定値よりも大になることで、前記室内加速度
センサの加速度信号の積分値を増加、または、前記衝突
判断閾値を低減するようにした乗員保護装置用制御シス
テムによって、上記目的を達成する。
【0005】このような構成によれば、室内加速度セン
サに加えて、車両の前部に少なくともひとつのフロント
加速度センサが設けられ、フロント加速度センサの衝突
時のセンサ出力の変化量が所定値以上になることで、室
内加速度センサの加速度信号の積分値が増加、または、
室内加速度センサの加速度信号の積分値に対する衝突判
断閾値が低減される。フロント加速度センサは、車両の
前部に設けられているので、室内加速度センサへの衝突
加速度の伝達が弱くなるような場合でも、早期に衝突加
速度を検出してそのセンサ出力を制御手段に与える。フ
ロント加速度センサの衝突中のセンサ出力は衝突の開始
後大きく変化するので、その変化量が増大して早期に所
定値以上になる。そのため、室内加速度センサの加速度
信号の積分値が増加、または、衝突判断閾値が低減さ
れ、衝突判断に遅れを生じることなく、エアバッグなど
の乗員保護装置が的確に始動される。
【0006】また、本発明においては、車両室内に設け
られた室内加速度センサと、この室内加速度センサの加
速度信号の積分値が衝突判断閾値以上になることで乗員
保護装置を始動する制御手段とを有する乗員保護装置用
制御システムにおいて、車両の前部に設けられ、加速度
を検出して前記制御手段にセンサ出力を与える少なくと
もひとつのフロント加速度センサを有すると共に、前記
制御手段が、前記フロント加速度センサから与えられる
衝突中のセンサ出力の変化量を検出し、前記フロント加
速度センサのセンサ出力の変化量と前記室内加速度セン
サの加速度信号の積分値に加算される積分加算値との関
係を表わす変換テーブルに基づいて前記変化量に対応す
る積分加算値を演算し、演算した積分加算値を前記室内
加速度センサの加速度信号の積分値に加算することによ
り前記室内加速度センサの加速度信号の積分値を増加す
るようにした乗員保護装置用制御システムによって、上
記目的を達成する。
【0007】このような構成によれば、フロント加速度
センサの衝突時のセンサ出力の変化量に応じた積分加算
値が室内加速度センサの加速度信号の積分値に加算さ
れ、その積分値が増加されるので、室内加速度センサへ
の衝突加速度の伝達が弱くなるような場合でも、衝突判
断に遅れを生じることなく、エアバッグなどの乗員保護
装置が的確に始動される。しかも、変換テーブルにより
フロント加速度センサのセンサ出力の変化量の大きさに
応じた積分加算値が加算されるので、フロント加速度セ
ンサのセンサ出力の変化量の大きさすなわち衝突の程度
に応じて適切な積分加算値を与えることが可能となり、
より的確に乗員保護装置を制御することができる。
【0008】更に、本発明においては、車両室内に設け
られた室内加速度センサと、この室内加速度センサの加
速度信号の積分値が衝突判断閾値以上になることで乗員
保護装置を始動する制御手段とを有する乗員保護装置用
制御システムにおいて、車両の前部に設けられ、加速度
を検出して前記制御手段にセンサ出力を与える少なくと
もひとつのフロント加速度センサを有すると共に、前記
制御手段が、前記フロント加速度センサから与えられる
衝突中のセンサ出力の変化量を検出し、前記フロント加
速度センサのセンサ出力の変化量と前記衝突判断閾値か
ら減算される閾値減算値との関係を表わす変換テーブル
に基づいて前記変化量に対応する閾値減算値を演算し、
この閾値減算値を前記衝突判断閾値から減算することに
より前記衝突判断閾値を低減するようにした乗員保護装
置用制御システムによって、上記目的を達成する。
【0009】このような構成によれば、フロント加速度
センサの衝突時のセンサ出力の変化量に応じた閾値減算
値が衝突判断閾値から減算され、衝突判断閾値が低減さ
れるので、室内加速度センサへの衝突加速度の伝達が弱
くなるような場合でも、衝突判断に遅れを生じることな
く、エアバッグなどの乗員保護装置が的確に始動され
る。しかも、変換テーブルによりフロント加速度センサ
のセンサ出力の変化量に応じた閾値減算値が衝突判断閾
値から減算されるので、フロント加速度センサのセンサ
出力の変化量すなわち衝突の程度に応じて適切な閾値減
算値を与えることが可能となり、より的確に乗員保護装
置を制御することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施の形態の一例
を示すブロック図である。
【0011】図において、1は制御手段で、マイクロコ
ンピュータ2、受信回路3,4、および始動回路5を有
している。マイクロコンピュータ2は、受信回路3,4
を介して第1および第2のフロント加速度センサ6,7
のセンサ出力を入力すると共に、室内加速度センサ8の
センサ出力を入力し、始動回路5に衝突検出信号を与え
るようになっている。始動回路5は、衝突検出信号が与
えられることで、エアバッグおよびシートベルトテンシ
ョナのごとき乗員保護装置9に始動信号を与える。この
ような制御手段1は車両室内のフロアトンネル部に設け
られている。
【0012】第1および第2のフロント加速度センサ
6,7は、室内加速度センサ8による衝突加速度の検出
が遅れるような衝突の際に早期に衝突加速度を検出する
ことができるように、車両の前部、例えばラジエータを
保持するラジエータマウントの左端部分および右端部分
に夫々設けられている。従って、例えば、第1のフロン
ト加速度センサ6は車両前部の左フェンダーよりに設け
られ、第2のフロント加速度センサ7は車両前部の右フ
ェンダーよりに設けられることとなる。第1および第2
のフロント加速度センサ6,7は、後述するように温度
補償機能を有しているので、車両のエンジンからの熱を
受けるか否かを考慮することなく、設けることができ
る。このようなフロント加速度センサ6,7は図2に示
すような構成を有している。
【0013】図2は図1のフロント加速度センサ6,7
および制御手段1の受信回路3,4の構成の一例を示す
回路図である。
【0014】フロント加速度センサ6(7)は、加速度
を検出して電圧出力する圧電素子10と、一対の非反転
増幅回路11,12および差動増幅回路13を備えた差
動増幅手段と、バイアス抵抗回路14と、コンデンサ1
5と、温度補償手段としての温度補償素子16と、基準
電圧手段17とを有している。
【0015】差動増幅手段の一対の非反転増幅回路1
1,12は、バイポーラOPアンプ18,19、およ
び、そのOPアンプ18,19のネガティブ入力端子と
出力端子との間に挿入された抵抗20,21を有し、所
定の定電圧が供給されるセンサ電源ライン22からOP
アンプ18,19に動作電源が供給されるようになって
いる。一方の非反転増幅回路11のOPアンプ18のポ
ジティブ入力端子は圧電素子10の一端に接続され、他
方の非反転増幅回路12のOPアンプ19のポジティブ
入力端子は圧電素子10の他端に接続されており、圧電
素子10の両端の電圧出力が一対の非反転増幅回路1
1,12によって夫々非反転増幅されると共に低インピ
ーダンスに変換されるようになっている。非反転増幅回
路11,12の抵抗20,21は、圧電素子10への後
述するコンデンサ15の並列挿入による圧電素子10の
電圧出力の低減をOPアンプ18,19のゲインで補う
ことができるように、比較的高い値に設定される。差動
増幅回路13は、センサ電源ライン22から動作電源が
供給されるバイポーラOPアンプ23を有している。差
動増幅回路13のOPアンプ23のネガティブ入力端子
は、抵抗24を介して一方の非反転増幅回路11のOP
アンプ18の出力端子に接続されていると共に、抵抗2
5を介してOPアンプ23の出力端子に接続されてい
る。差動増幅回路13のOPアンプ23のポジティブ入
力端子は、抵抗26を介して他方の非反転増幅回路12
のOPアンプ19の出力端子に接続されていると共に、
抵抗27を介して基準電圧手段17から基準電位を受け
るようになっている。このような差動増幅回路13は、
一方の非反転増幅回路11の出力と他方の非反転増幅回
路12の出力とを差動増幅し、センサ出力として加速度
信号を与える。差動増幅回路13に与えられる基準電圧
手段17からの基準電位は後述するように非反転増幅回
路11,12の出力インピーダンスとのマッチングを図
る基準電圧バッファアンプ32を介して与えられ、差動
増幅回路13の同相成分除去比が大きくなるように構成
されている。非反転増幅回路11,12のゲイン増大に
よるオフセット電圧の影響は、このような差動増幅回路
13によって抑制されるようになっている。
【0016】バイアス抵抗回路14は、一方の非反転増
幅回路11のOPアンプ18のポジティブ入力端子と基
準電圧手段17からの基準電位との間に挿入されたバイ
アス抵抗28と、他方の非反転増幅回路12のOPアン
プ19のポジティブ入力端子と基準電圧手段17からの
基準電位との間に挿入されたバイアス抵抗29とを有し
ている。コンデンサ15は圧電素子10に並列挿入さ
れ、圧電素子10との合成容量を増大して、バイアス抵
抗28,29の抵抗値を大とすることなく低域のカット
オフ周波数を低くするようになっている。これは衝突に
よる速度変化をより検出しやすくするためであり、例え
ば10Hz以下まで与えることのできることが望まれ
る。また、このためにバイアス抵抗28,29を例えば
100MΩ程度の高抵抗にすると、通常の雰囲気中では
用いることができなくなるばかりでなく、バイアス電流
の影響で圧電素子10に直流電圧が加わり圧電素子10
にマイグレーションが発生するおそれがあるので、バイ
アス抵抗28,29は1MΩ程度にすることが望まれ
る。低域のカットオフ周波数は、圧電素子10とコンデ
ンサ15との合成容量と、バイアス抵抗28,29の抵
抗値とによって決定されるので、コンデンサ15は、バ
イアス抵抗28,29が1MΩ程度になり、低域のカッ
トオフ周波数が例えば10Hz以下のような低い値とな
るように選定される。圧電素子10へのコンデンサ15
の並列挿入で、圧電素子10の電圧出力が低減すること
となるが、これは前述したように非反転増幅回路11,
12のゲイン増大によって補われる。また、コンデンサ
15の並列挿入により、圧電素子10の出力温度特性が
顕在化することとなるので、これを補正するために温度
補償素子16が設けられている。なお、圧電素子10の
出力温度特性は正特性である。
【0017】温度補償素子16は、一方の非反転増幅回
路11のOPアンプ18のネガティブ入力端子と他方の
非反転増幅回路12のOPアンプ19のネガティブ入力
端子との間に、挿入されている。温度補償素子16はポ
ジスタで、温度が高くなると一対の非反転増幅回路1
1,12のゲインを下げ、温度が低くなるとゲインを上
げることによって、圧電素子10の出力温度特性を補償
する。
【0018】基準電圧手段17は、センサ電源ライン2
2とグランドとの間に挿入された分圧抵抗30,31
と、分圧抵抗30,31の分圧電圧をポジティブ入力と
しネガティブ入力端子が出力端子に接続されたバイポー
ラOPアンプからなる基準電圧バッファアンプ32とを
有し、基準電圧バッファアンプ32を介して差動増幅手
段の差動増幅回路13およびバイアス抵抗回路14に基
準電位を与えるようになっている。これにより、非反転
増幅回路11,12の出力インピーダンスとのマッチン
グが図られ、差動増幅回路13の同相成分除去比を大き
くとることができるようになっている。基準電圧バッフ
ァアンプ32の動作電源はセンサ電源ライン22から与
えられる。分圧抵抗30,31は、本例では後述するよ
うにセンサ出力をセンサ電源ライン22の電流変化とし
て制御手段1に与えるので、分圧抵抗30,31を通し
てグランドに流れる電流が小となるように、数KΩ程度
の比較的高い値に設定される。なお、バイアス抵抗回路
14への基準電位は、基準電圧バッファアンプ32を介
すことなく、分圧抵抗30,31の分圧電圧を直接与え
るようにしてもよい。
【0019】フロント加速度センサ6(7)のセンサ電
源ライン22は、ノイズ防止用のツイストペアケーブル
33を介して制御手段1の受信回路3(4)に接続さ
れ、受信回路3(4)を介して制御手段1内の電源ライ
ン34から所定の定電圧を受けるようになっている。フ
ロント加速度センサ6(7)のセンサ出力を与える差動
増幅回路13のOPアンプ23の出力端子は出力抵抗3
5を介してグランドされており、センサ出力として与え
られる加速度信号がセンサ電源ライン22の電流変化と
してツイストペアケーブル33を通して制御手段1の受
信回路3(4)に与えられるようになっている。なお、
フロント加速度センサ6(7)内のOPアンプ18,1
9,23,32は略定電流で動作するので、センサ出力
に影響を及ぼすことはない。
【0020】制御手段1の受信回路3(4)は、一対の
トランジスタ36,37を有するカレントミラー回路3
8、および検出抵抗39を有している。カレントミラー
回路38の一方のトランジスタ36は、エミッタが電源
ライン34に接続され、コレクタがツイストペアケーブ
ル33を介してセンサ電源ライン22に接続され、ベー
スがコレクタに接続されていると共に他方のトランジス
タ37のベースに接続されている。他方のトランジスタ
37のエミッタは電源ライン34に接続され、そのコレ
クタは検出抵抗39を介してグランドされており、検出
抵抗39によってフロント加速度センサ6(7)の加速
度信号が電圧信号としてマイクロコンピュータ2に与え
られるようになっている。このような構成の受信回路3
(4)によれば、トランジスタ36,37のベース・エ
ミッタ間電圧の温度特性が相殺されるため、温度補償手
段をもうける必要がなく、また、フロント加速度センサ
6(7)に供給する電圧で作動するため、別の動作電源
を用意する必要がなく、受信回路3(4)の構成を極め
て簡単化することができる。
【0021】このような図2の回路において、圧電素子
10が加速度を検出していない場合には、差動増幅回路
13が基準電圧手段17からの基準電位に基づいて所定
の電圧出力を与え、これにより、出力抵抗35を通して
所定の電流が流れる。そのため、フロント加速度センサ
6(7)から、出力抵抗35に流れる所定の電流に応じ
た一定電流がセンサ電源ライン22,ツイストペアケー
ブル33および制御手段1の電源ライン34に与えられ
る。制御手段1の受信回路3(4)では、一対のトラン
ジスタ36,37が、電源ライン34を流れる一定電流
に応じたベース・エミッタ間電圧に基づいて、所定の電
流を検出抵抗39に与えるので、検出抵抗39を介して
加速度が検出されていないことを表わす所定の電圧がマ
イクロコンピュータ2に与えられ、A/D変換を介して
取込まれる。一方、圧電素子10が加速度を検出する
と、圧電素子10の両端の電圧出力が夫々非反転増幅さ
れた後差動増幅され、差動増幅回路13が加速度に応じ
て変化する電圧出力を与え、この電圧出力が、出力抵抗
35を介してセンサ電源ライン22の電流変化として制
御手段1の電源ライン34に与えられる。受信回路3
(4)では、カレントミラー回路38の一方のトランジ
スタ36のベース・エミッタ間電圧が電源ライン34の
電流変化すなわちフロント加速度センサ6(7)の加速
度信号に応じて変化し、他方のトランジスタ37のベー
ス・エミッタ間電圧が一方のトランジスタ36のベース
・エミッタ間電圧と同電位になるように、他方のトラン
ジスタ37が検出抵抗39にコレクタ電流を与える。こ
れにより、検出抵抗39を介してフロント加速度センサ
6(7)の加速度信号が電圧信号としてマイクロコンピ
ュータ2に与えられ、A/D変換を介して取込まれる。
検出抵抗39をフロント加速度センサ6(7)の出力抵
抗35と同一抵抗値にすれば、出力抵抗35の両端電圧
と略同一の電圧が与えられる。
【0022】図1に戻り、室内加速度センサ8は、制御
手段1と共に車両室内のフロアトンネル部に設けられて
おり、フロアトンネル部を通して伝達される加速度を検
出して、それを表わす加速度信号をセンサ出力として制
御手段1のマイクロコンピュータ2に与えるようになっ
ている。そのため、室内加速度センサ8は、車体の衝撃
吸収によりフロアトンネル部に伝達される衝突加速度が
弱くなるようなオフセット衝突や斜め衝突などの場合
に、衝突加速度の検出が遅れるおそれがある。このよう
な室内加速度センサ8としては、従来のシングルポイン
トセンシングシステムで用いられている周知の加速度セ
ンサを用いることができ、また、図2で述べたフロント
加速度センサと同様に構成することもできる。
【0023】制御手段1のマイクロコンピュータ2は、
後述する図3,図4,図5および図6の制御フローチャ
ートに従って、第1のフロント加速度センサ6の衝突中
の加速度信号の積分値の変化量、および、第2のフロン
ト加速度センサ7の衝突中の加速度信号の積分値の変化
量を検出し、第1および第2のフロント加速度センサ
6,7に基づく変化量のいずれかが所定値よりも大にな
ることで、室内加速度センサ8の加速度信号の積分値に
所定の積分加算値を加算してその積分値を増加し、これ
が衝突判断閾値以上になることで衝突検出信号を始動回
路5に与える。また、マイクロコンピュータ2は、第1
および第2のフロント加速度センサ6,7に基づく変化
量が共に所定値よりも小である場合に、室内加速度セン
サ8の加速度信号の積分値が衝突判断閾値よりも大か否
かを判断し、大である場合に衝突検出信号を始動回路5
に与える。
【0024】図3,図4,図5および図6は図1の制御
手段1のマイクロコンピュータ2の制御フローチャート
で、図4の端子Aは図3の同符号の端子に接続され、図
5の端子Cは図4の同符号の端子に接続され、図6の端
子B,Dは図3および図5の同符号の端子に接続され
る。以下、図3〜図6を併用して図1の構成の動作を説
明する。
【0025】図示しない車両のイグニッションスイッチ
のオンにより電源が印加されることで、制御手段1のマ
イクロコンピュータ2が、図3〜図6のフローを開始
し、ステップ40の初期化を経てステップ41に入る。
【0026】ステップ41では、第1のフロント加速度
センサ6からの加速度信号Gf1を入力し、加速度信号
Gf1の絶対値がフロント用積分開始基準値Gfoより
も大か否かを判断する。フロント用積分開始基準値Gf
oは、車両の急ブレーキなどの非衝突時に生じる加速度
では、第1のフロント加速度センサ6の加速度信号Gf
1および第2のフロント加速度センサ7の後述する加速
度信号Gf2の積分を開始しないようにするための閾値
である。ステップ41で第1のフロント加速度センサ6
の加速度信号Gf1の絶対値がフロント用積分開始基準
値Gfoよりも大であれば、加速度信号Gf1が衝突で
生じた衝突加速度信号であると認識して、ステップ42
に入り、加速度信号Gf1を積分してその積分値ΔVf
1を演算する。次いで、マイクロコンピュータ2は、ス
テップ43〜46において、第1のフロント加速度セン
サ6の加速度信号Gf1の積分値ΔVf1の変化量ΔV
f1difを検出する。
【0027】図7は図3のステップ43〜46および図
4の後述するステップ56〜59における変化量ΔVf
1difおよびΔVf2difの検出を説明するための
説明図である。フロント加速度センサ6(7)の加速度
信号Gf1(Gf2)の積分値ΔVf1(ΔVf2)
は、衝突の開始で図7に示すように増加する。衝突開始
後の第1の時点t1においてフロント加速度センサ6
(7)の積分値ΔVf1t1(ΔVf2t1)を検出
し、次いで、第1の時点t1よりも時間経過した第2の
時点t2においてフロント加速度センサ6(7)の積分
値ΔVf1t2(ΔVf2t2)を検出する。そして、
第2の時点t2の積分値ΔVf1t2(ΔVf2t2)
と第1の時点t1の積分値ΔVf1t1(ΔVf2t
1)との間の差ΔVf1t2−ΔVf1t1(ΔVf2
t2−ΔVf2t1)を演算することによって、フロン
ト加速度センサ6(7)の積分値ΔVf1(ΔVf2)
の変化量ΔVf1dif(ΔVf2dif)を検出す
る。第1および第2の時点t1,t2は、フロント加速
度センサ6(7)の衝突時の積分値ΔVf1(ΔVf
2)の変化の大きい部分を早期にとらえることができる
ように、設定される。
【0028】図3に戻り、ステップ43では、第1のソ
フトタイマTf1が第1の時点t1になったか否かを判
断する。第1のソフトタイマTf1は、ステップ40の
初期化および後述するリセット処理におけるステップ5
0で「0」にリセットされ、後述のステップ47で+1
インクリメントされることにより、衝突が開始した場合
に「0」のリセット状態から経過時間をカウントするよ
うになっている。ステップ43で第1のソフトタイマT
f1が第1の時点t1であれば、ステップ44に入り、
その時の第1のフロント加速度センサ6の積分値ΔVf
1を第1の時点t1の積分値ΔVf1t1として格納
し、ステップ45に入る。ステップ43で第1のソフト
タイマTf1が第1の時点t1でなければ、ステップ4
4に入ることなく、直ちにステップ45に入る。ステッ
プ45では、第1のソフトタイマTf1が第1の時点t
1よりも時間経過した第2の時点t2になったか否かを
判断する。第1のソフトタイマTf1が第2の時点t2
であれば、ステップ46に入り、その時の第1のフロン
ト加速度センサ6の積分値ΔVf1を第2の時点t2の
積分値ΔVf1t2として格納し、この第2の時点t2
の積分値ΔVf1t2から第1の時点t1の積分値ΔV
f1t1を減算することによって第1のフロント加速度
センサ6の積分値ΔVf1の変化量ΔVf1difを検
出し、次のステップ47に入る。ステップ45で第1の
ソフトタイマTf1が第2の時点t2でなければ、ステ
ップ46に入ることなく、直ちにステップ47に入る。
ステップ47では第1のソフトタイマTf1を+1イン
クリメントし、その後、図4のステップ54に入る。
【0029】一方、ステップ41で第1のフロント加速
度センサ6の加速度信号Gf1の絶対値がフロント用積
分開始基準値Gfoよりも小であれば、ステップ48〜
53のリセット処理を経て、図4のステップ54に入
る。ステップ48では、第1のフロント加速度センサ6
の積分値ΔVf1が「0」か否かを判断する。制御処理
の開始後、第1のフロント加速度センサ6の加速度信号
Gf1の絶対値が一度もフロント用積分開始基準値Gf
oよりも大になったことがなければ、第1のフロント加
速度センサ6の加速度信号Gf1の積分値ΔVf1は初
期化状態すなわち「0」であり、積分値ΔVf1をリセ
ットする必要がないので、ステップ48から直ちに図4
のステップ54に入る。一方、積分値ΔVf1が「0」
でなければ、ステップ48からステップ49に入り、積
分値ΔVf1の絶対値がフロント用リセット基準値ΔV
foよりも大か否かを判断する。フロント用リセット基
準値ΔVfoは、第1のフロント加速度センサ6の積分
値ΔVf1および第2のフロント加速度センサ7の積分
値ΔVf2を「0」にリセットするか否かを判断するた
めの閾値で、本例ではa<ΔVfo<2aに設定されて
いる。aは後述する減算値である。ステップ49で積分
値ΔVf1の絶対値がフロント用リセット基準値ΔVf
oよりも小であれば、ステップ49からステップ50に
入り、積分値ΔVf1および第1のソフトタイマTf1
を「0」にリセットした後、図4のステップ54に入
る。一方、ステップ49で積分値ΔVf1の絶対値がフ
ロント用リセット基準値ΔVfoよりも大であれば、ス
テップ49からステップ51に入り、積分値ΔVf1が
「0」よりも大であるか否かを判断する。ステップ51
において、積分値ΔVf1が「0」よりも大であればス
テップ52で減算値aを減算し、積分値ΔVf1が
「0」よりも小であればステップ53で減算値aを加算
した後、図4のステップ54に入る。フロント加速度セ
ンサ6,7の加速度信号Gf1,Gf2は衝突加速度の
検出中にフロント用積分開始基準値Gfoよりも大にな
った後に一時的に小になることがあるが、このような場
合には、従前の積分値が直ちに「0」にリセットされる
ことなく減算値aを介して段階的にリセット方向に処理
される。そのため、加速度信号Gf1,Gf2が再びフ
ロント用積分開始基準値Gfo以上になった場合に、積
分処理を従前の積分値から継続することができ、衝突判
断に遅れを招くようなおそれを防止することができる。
なお、ステップ51で積分値ΔVf1が「0」よりも小
になるのは後ろから追突されたような場合であり、この
ような場合に不安定な信号が継続することを防止するた
め、ステップ53でリセット方向に処理される。
【0030】図4のステップ54では、第2のフロント
加速度センサ7からの加速度信号Gf2を入力し、加速
度信号Gf2の絶対値がフロント用積分開始基準値Gf
oよりも大か否かを判断する。ステップ54で第2のフ
ロント加速度センサ7の加速度信号Gf2の絶対値がフ
ロント用積分開始基準値Gfoよりも大であれば、加速
度信号Gf2が衝突で生じた衝突加速度信号であると認
識して、ステップ55に入り、加速度信号Gf2を積分
してその積分値ΔVf2を演算する。次いで、マイクロ
コンピュータ2は、ステップ56〜59において、第2
のフロント加速度センサ7の加速度信号Gf2の積分値
ΔVf2の変化量ΔVf2difを検出する。ステップ
56では、第2のソフトタイマTf2が第1の時点t1
になったか否かを判断する。第2のソフトタイマTf2
は、ステップ40の初期化および後述のリセット処理に
おけるステップ63で「0」にリセットされ、後述する
ステップ60で+1インクリメントされることにより、
衝突が開始した場合に「0」のリセット状態から経過時
間をカウントするようになっている。ステップ56で第
2のソフトタイマTf2が第1の時点t1であれば、ス
テップ57に入り、その時の第2のフロント加速度セン
サ7の積分値ΔVf2を第1の時点t1の積分値ΔVf
2t1として格納し、ステップ58に入る。ステップ5
6で第2のソフトタイマTf2が第1の時点t1でなけ
れば、ステップ57に入ることなく、直ちにステップ5
8に入る。ステップ58では、第2のソフトタイマTf
2が第2の時点t2になったか否かを判断する。第2の
ソフトタイマTf2が第2の時点t2であれば、ステッ
プ59に入り、その時の第2のフロント加速度センサ7
の積分値ΔVf2を第2の時点t2の積分値ΔVf2t
2として格納し、この第2の時点t2の積分値ΔVf2
t2から第1の時点t1の積分値ΔVf2t1を減算す
ることによって第2のフロント加速度センサ7の積分値
ΔVf2の変化量ΔVf2difを検出し、次のステッ
プ60に入る。ステップ58で第2のソフトタイマTf
2が第2の時点t2でなければ、ステップ59に入るこ
となく、直ちにステップ60に入る。ステップ60では
第2のソフトタイマTf2を+1インクリメントし、そ
の後、図5のステップ67に入る。
【0031】一方、ステップ54で第2のフロント加速
度センサ7の加速度信号Gf2の絶対値がフロント用積
分開始基準値Gfoよりも小であれば、ステップ61〜
66のリセット処理を経て、図5のステップ67に入
る。ステップ61〜66のリセット処理では、第2のフ
ロント加速度センサ7の積分値ΔVf2および第2のソ
フトタイマTf2に関して、図3のステップ48〜53
で述べたのと同様のリセット処理が行なわれる。
【0032】図5のステップ67では、室内加速度セン
サ8からの加速度信号Gtを入力し、加速度信号Gtの
絶対値が室内用積分開始基準値Gtoよりも大か否かを
判断する。室内用積分開始基準値Gtoは、車両の急ブ
レーキなどで生じる非衝突時の加速度では室内加速度セ
ンサ8の加速度信号Gtの積分を開始しないようにする
ための閾値である。ステップ67で加速度信号Gtの絶
対値が室内用積分開始基準値Gtoよりも大であれば、
ステップ68で加速度信号Gtの積分値ΔVtを演算
し、図6のステップ75に入る。一方、ステップ67で
加速度信号Gtの絶対値が室内用積分開始基準値Gfo
よりも小であれば、ステップ69〜74のリセット処理
を経て、図6のステップ75に入る。ステップ69〜7
4のリセット処理では、室内加速度センサ8の積分値Δ
Vtに関して、図3のステップ48〜53で述べたのと
同様のリセット処理が行なわれる。なお、ステップ70
の室内用リセット基準値ΔVtoは、室内加速度センサ
8の積分値ΔVtを「0」にリセットするか否かを判断
するための閾値で、前述したフロント用リセット基準値
ΔVfoと同様に設定されている。
【0033】図6のステップ75では、図3のステップ
46で検出した第1のフロント加速度センサ6の積分値
ΔVf1の変化量ΔVf1difが、所定値ΔVthd
ifよりも大か否かを判断する。ステップ75で変化量
ΔVf1difが所定値ΔVthdifよりも小であれ
ば、ステップ76に入り、図4のステップ59で検出し
た第2のフロント加速度センサ7の積分値ΔVf2の変
化量ΔVf2difが、所定値ΔVthdifよりも大
か否かを判断する。ステップ76で積分値ΔVf2の変
化量ΔVf2difが所定値ΔVthdifよりも小で
あれば、ステップ77に入り、室内加速度センサ8の積
分値ΔVtが衝突判断閾値Vthよりも大か否かを判断
し、大でなければ図3のステップ41に戻る。衝突判断
閾値Vthは、エアバッグなどの乗員保護装置9を始動
すべき衝突か否かを判断するための閾値で、オフ衝突要
件、すなわち、それ以下の速度の衝突では乗員保護装置
9を始動させない所定速度の衝突に基づいて設定され
る。非衝突状態すなわち通常状態では、第1および第2
のフロント加速度センサ6,7の変化量ΔVf1di
f,ΔVf2difは「0」のリセット状態であり、従
って、ステップ75,76,77を経て図3のステップ
41に戻る。また、衝突の開始後第1の時点t1および
第2の時点t2を経過していない状態では、第1および
第2のフロント加速度センサ6,7の変化量ΔVf1d
if,ΔVf2difは「0」のリセット状態であり、
従って、室内加速度センサ8の積分値ΔVtが衝突判断
閾値Vth以下であれば、ステップ75,76,77を
経て図3のステップ41に戻り、前述した制御処理が繰
返される。なお、後ろから追突されたような場合には、
変化量ΔVf1dif,ΔVf2difおよび室内加速
度センサ8の積分値ΔVtがマイナスの値になるので、
同様にステップ75,76,77を経て図3のステップ
41に戻り、前述したリセット処理によって段階的にリ
セットされることとなる。
【0034】一方、ステップ75で第1のフロント加速
度センサ6の変化量ΔVf1difが所定値ΔVthd
ifよりも大になればステップ78に入り、また、ステ
ップ76で第2のフロント加速度センサ7の変化量ΔV
f2difが所定値ΔVthdifよりも大になればス
テップ78に入る。ステップ78では、室内加速度セン
サ8の積分値ΔVtに所定の積分加算値ΔVaddを加
算し、この加算した値が衝突判断閾値Vthよりも大か
否かを判断する。積分値ΔVtに所定の積分加算値ΔV
addを加算した値が衝突判断閾値Vthよりも小であ
れば、図3のステップ41に戻る。積分値ΔVtに所定
の積分加算値ΔVaddを加算した値が衝突判断閾値V
th以上になると、ステップ78からステップ79に入
り、始動回路5に衝突検出信号を出力した後、処理を終
了する。フロント加速度センサ6,7は車両の前部に設
けられているので、フロアトンネル部への衝突加速度の
伝達が弱くなるようなオフセット衝突および斜め衝突な
どの場合でも、早期に衝突加速度を検出して制御手段1
のマイクロコンピュータ2に与える。そのため、マイク
ロコンピュータ2が衝突時の変化量ΔVf1dif,Δ
Vf2difを早期に検出して室内加速度センサ8の積
分値ΔVtを増加させるので、衝突判断に遅れを生じる
ことなく始動回路5に衝突検出信号が与えられる。ま
た、本例では、前述のステップ77で室内加速度センサ
8の積分値ΔVtが衝突判断閾値Vth以上になると、
ステップ77からステップ79に入り、始動回路5に衝
突検出信号を出力する。これにより、例えばコンクリー
ト壁のような固いものへの正面衝突などのように衝突加
速度がフロアトンネル部に伝達されやすい場合に、フロ
ント加速度センサ6,7の変化量ΔVf1dif,ΔV
f2difが共に所定値ΔVthdifよりも小であっ
ても、室内加速度センサ8の積分値ΔVt自体に基づい
て始動回路5に早期に衝突検出信号を与えることができ
るようになっている。始動回路5は、マイクロコンピュ
ータ2から衝突検出信号が与えられることで乗員保護装
置9に始動信号を与え、これによってエアバッグなどの
乗員保護装置9が始動される。
【0035】図8は図1の制御手段1のマイクロコンピ
ュータ2の制御処理の別の例を示す制御フローチャート
で、図6の制御フローチャートに代えて図3〜図5の制
御フローチャートに適用され、端子B,Dが図3および
図5の同符合の端子に接続される。
【0036】本例の特徴は、第1および第2のフロント
加速度センサ6,7の積分値ΔVf1,ΔVf2の変化
量ΔVf1dif,ΔVf2difのいずれかが所定値
ΔVthdif以上になることで、室内加速度センサ8
の積分値ΔVtに対する衝突判断閾値Vthを低減する
ことにある。
【0037】前述した図5のフローから図8のステップ
80に入る。ステップ80で第1のフロント加速度セン
サ6の変化量ΔVf1difが所定値ΔVthdifよ
りも大になればステップ82に入り、また、ステップ8
1で第2のフロント加速度センサ7の変化量ΔVf2d
ifが所定値ΔVthdifよりも大になればステップ
82に入る。ステップ82では、衝突判断閾値Vthか
ら所定の閾値減算値Vsubtを減算し、室内加速度セ
ンサ8の積分値ΔVtが低減した衝突判断閾値Vth−
Vsubtよりも大か否かを判断する。積分値ΔVtが
低減した衝突判断閾値Vth−Vsubtよりも小であ
れば図3のステップ41に戻り、積分値ΔVtが低減し
た衝突判断閾値Vth−Vsubt以上になることで、
ステップ82からステップ83に入り、始動回路5に衝
突検出信号を出力した後、処理を終了する。なお、ステ
ップ80および81でフロント加速度センサ6,7の変
化量ΔVf1dif,ΔVf2difが共に所定値ΔV
thdifよりも小である場合には、図6で述べたよう
に、ステップ84で室内加速度センサ8の積分値ΔVt
が衝突判断閾値Vth以上か否かを判断し、大であれば
ステップ83に入り、小であれば図3のステップ41に
戻る。本例によれば、室内加速度センサ8の積分値ΔV
tの増加に代えて衝突判断閾値Vthが低減されるの
で、前述の例と同様に、衝突判断に遅れを生じることな
く始動回路5に衝突検出信号を与えることができる。
【0038】図9は図1の制御手段1のマイクロコンピ
ュータ2の制御処理の更に別の例を示す制御フローチャ
ートで、図6の制御フローチャートに代えて図3〜図5
の制御フローチャートに適用され、端子B,Dが図3お
よび図5の同符合の端子に接続される。
【0039】本例の特徴は、第1および第2のフロント
加速度センサ6,7の積分値ΔVf1,ΔVf2の変化
量ΔVf1dif,ΔVf2difのうちの大きい方を
変化量ΔVdifとして選択し、変化量ΔVdifと室
内加速度センサ8の積分値ΔVtに加算する積分加算値
ΔVaとの関係を表わす変換テーブルに基づいて変化量
ΔVdifに対応する積分加算値ΔVaを演算し、その
積分値加算値ΔVaを室内加速度センサ8の積分値ΔV
tに加算することにある。
【0040】前述した図5のフローから図9のステップ
90に入る。第1および第2のフロント加速度センサ
6,7の変化量ΔVf1dif,ΔVf2difが共に
「0」のリセット状態であれば、ステップ90および9
1を経てステップ92に入り、室内加速度センサ8の積
分値ΔVtが衝突判断閾値Vthよりも小であること
で、図3のステップ41に戻る。
【0041】一方、フロント加速度センサ6,7の変化
量ΔVf1dif,ΔVf2difのいずれかが「0」
でなければ、ステップ90または91からステップ93
に入り、第1のフロント加速度センサ6の変化量ΔVf
1difと第2のフロント加速度センサ7の変化量ΔV
f2difとを大小比較し、ステップ94または95で
大きい方を変化量ΔVdifとして選択する。その後、
ステップ96で、変化量ΔVdifと積分加算値ΔVa
との関係を表わす変換テーブルに基づいて変化量ΔVd
ifに対応する積分加算値ΔVaを演算し、ステップ9
7に入る。積分加算値ΔVaは、変化量ΔVdifが小
さい場合には小で、変化量ΔVdifが大きくなるに従
って大になるようになっている。ステップ97では、室
内加速度センサ8の積分値ΔVtにステップ96で求め
た積分加算値ΔVaを加算し、その加算した値が衝突判
断閾値Vthよりも大か否かを判断する。加算した値が
衝突判断閾値Vthよりも小であれば、図3のステップ
41に戻る。加算した値が衝突判断閾値Vth以上にな
ることで、ステップ97からステップ98に入り、始動
回路5に衝突検出信号を出力した後、処理を終了する。
また、前述したステップ92で室内加速度センサ8の積
分値ΔVtが衝突判断閾値Vthよりも大になれば、ス
テップ98に入り、始動回路5に衝突検出信号を出力す
る。これにより、例えばコンクリート壁のような固いも
のへの正面衝突などのように衝突加速度がフロアトンネ
ル部に伝達されやすい場合に、室内加速度センサ8の積
分値ΔVt自体に基づいて始動回路5に早期に衝突検出
信号を与えることができるようになっている。本例によ
れば、室内加速度センサ8の積分値ΔVtが積分加算値
ΔVaによって増加されるので、前述の例と同様に、衝
突判断に遅れを生じることなく始動回路5に衝突検出信
号を与えることができる。しかも、変化量ΔVdifの
大きさに応じた積分加算値ΔVaを与えることができる
ので、大きな衝突では変化量ΔVdifが大になるため
大きな積分加算値ΔVaが与えられ、小さな衝突では変
化量ΔVdifが小になるため小さな積分加算値ΔVa
が与えられる。そのため、衝突の程度に応じて適切な積
分加算値ΔVaを与えることが可能となり、より的確に
乗員保護装置を制御することができる。なお、ステップ
96の変換テーブルは、変化量ΔVdifがマイナスの
値の場合には積分加算値ΔVaとして例えば「0」を与
える。従って、後ろから追突されたような場合には、積
分加算値ΔVaが「0」で室内加速度センサ8の積分値
ΔVtがマイナスの値となるので、ステップ97から図
3のステップ41に戻り、前述したリセット処理によっ
て段階的にリセットされることとなる。
【0042】図10は図1の制御手段1のマイクロコン
ピュータ2の制御処理の更に別の例を示す制御フローチ
ャートで、図6の制御フローチャートに代えて図3〜図
5の制御フローチャートに適用され、端子B,Dが図3
および図5の同符合の端子に接続される。
【0043】本例の特徴は、第1および第2のフロント
加速度センサ6,7の積分値ΔVf1,ΔVf2の変化
量ΔVf1dif,ΔVf2difのうちの大きい方を
変化量ΔVdifとして選択し、変化量ΔVdifと衝
突判断閾値Vthから減算される閾値減算値Vsとの関
係を表わす変換テーブルに基づいて変化量ΔVdifに
対応する閾値減算値Vsを演算し、その閾値減算値Vs
を衝突判断閾値Vthから減算することにある。
【0044】前述した図5のフローから図10のステッ
プ100に入る。図9の場合と同様に、第1および第2
のフロント加速度センサ6,7の変化量ΔVf1di
f,ΔVf2difが共に「0」のリセット状態であれ
ば、ステップ100および101を経てステップ102
に入り、室内加速度センサ8の積分値ΔVtが衝突判断
閾値Vthよりも小であることで、図3のステップ41
に戻る。
【0045】一方、フロント加速度センサ6,7の変化
量ΔVf1dif,ΔVf2difのいずれかが「0」
でなければ、図9の場合と同様に、ステップ100また
は101からステップ103に入り、ステップ103,
104,105で第1および第2のフロント加速度セン
サ6,7の変化量ΔVf1dif,ΔVf2difのう
ち大きい方を変化量ΔVdifとして選択する。その
後、ステップ106で、変化量ΔVdifと閾値減算値
Vsとの関係を表わす変換テーブルに基づいて変化量Δ
Vdifに対応する閾値減算値Vsを演算し、ステップ
107に入る。閾値減算値Vsは、変化量ΔVdifが
小さい場合には小で、変化量ΔVdifが大きくなるに
従って大になるようになっている。ステップ107で
は、衝突判断閾値Vthからステップ106で求めた閾
値減算値Vsを減算し、室内加速度センサ8の積分値Δ
Vtが低減した衝突判断閾値Vth−Vsよりも大か否
かを判断する。積分値ΔVtが低減した衝突判断閾値V
th−Vsよりも小であれば、図3のステップ41に戻
る。積分値ΔVtが低減した衝突判断閾値Vth−Vs
以上になることで、ステップ107からステップ108
に入り、始動回路5に衝突検出信号を出力した後、処理
を終了する。また、図9の場合と同様に、ステップ10
2で室内加速度センサ8の積分値ΔVtが衝突判断閾値
Vthよりも大になれば、ステップ108に入り、始動
回路5に衝突検出信号を出力する。本例によれば、室内
加速度センサ8の積分値ΔVtの増加に代えて衝突判断
閾値Vthが閾値減算値Vsによって低減されるので、
前述の例と同様に、衝突判断に遅れを生じることなく始
動回路5に衝突検出信号を与えることができる。しか
も、変化量ΔVdifの大きさに応じた閾値減算値Vs
を与えることができるので、大きな衝突では変化量ΔV
difが大になるため大きな閾値減算値Vsが与えら
れ、小さな衝突では変化量ΔVdifが小になるため小
さな閾値減算値Vsが与えられる。そのため、衝突の程
度に応じて適切な閾値減算値Vsを与えることが可能と
なり、より的確に乗員保護装置を制御することができ
る。なお、後ろから追突されたような場合については図
9で述べた通りである。
【0046】図11は図1の第1および第2のフロント
加速度センサ6,7の別の例を示す回路図で、図2と同
符号のものは同一物を示している。図12および図13
は図11の構成の第1および第2のフロント加速度セン
サを用いた場合における図1の制御手段1のマイクロコ
ンピュータ2の制御フローチャートで、図3および図4
の制御フローチャートに代えて図5および図6の制御フ
ローチャートに適用される。図12の端子Bは図6の同
符号の端子に接続され、図13の端子E,Cは図12お
よび図5の同符号の端子に接続される。
【0047】図11の構成の第1および第2のフロント
加速度センサの特徴は、圧電素子10の両端の出力電圧
を差動増幅する差動増幅手段が、積分機能を備えた一対
の非反転増幅回路110,111および差動増幅回路1
12を有し、センサ出力として加速度信号の積分値を出
力するようにしたことにある。非反転増幅回路110,
111は図2の非反転増幅回路11,12の構成に加え
て抵抗20,21に夫々並列挿入されたコンデンサ11
3,114を有し、差動増幅回路112は図2の差動増
幅回路13の構成に加えて抵抗25,27に夫々並列挿
入されたコンデンサ115,116を有している。この
ような構成により、第1および第2のフロント加速度セ
ンサから加速度信号の積分値が図1のマイクロコンピュ
ータ2に与えられる。このような第1および第2のフロ
ント加速度センサのその他の構成および動作、ならびに
制御手段1の受信回路は図2で述べた通りである。な
お、本例では一対の非反転増幅回路110,111およ
び差動増幅回路112に共に積分機能をもたせたが、一
対の非反転増幅回路110,111または差動増幅回路
112のいずれか一方に積分機能をもたせるようにして
もよい。
【0048】制御手段1のマイクロコンピュータ2は、
図12および図13の制御フローの開始で、図12のス
テップ120の初期化を経て、ステップ121で第1の
フロント加速度センサから加速度信号の積分値ΔVf1
を入力し、ステップ122に入る。ステップ122で
は、積分値ΔVf1が基準値ΔVrefよりも大か否か
を判断する。基準値ΔVrefは、第1および第2のフ
ロント加速度センサの積分値ΔVf1,ΔVf2が衝突
時の積分値であるか否かを判断するための閾値で、例え
ば前述したフロント用積分開始基準値Gfoの積分値に
基づいて設定される。積分値ΔVf1が基準値ΔVre
fよりも大であれば、積分値ΔVf1が衝突で生じた加
速度信号の積分値であると認識して、ステップ122か
らステップ123に入り、ステップ123〜ステップ1
26で、図3のステップ43〜46と同様の処理によっ
て第1のフロント加速度センサの積分値ΔVf1の変化
量ΔVf1difを検出する。第1のソフトタイマTf
1は、ステップ120の初期化および後述のステップ1
28で「0」にリセットされ、後述するステップ127
で+1インクリメントされることにより、衝突が開始し
た場合に「0」のリセット状態から経過時間をカウント
するようになっている。ステップ126で第1のフロン
ト加速度センサの変化量ΔVf1difを検出した後、
ステップ127で第1のソフトタイマTf1を+1イン
クリメントし、図13のステップ129に入る。前述し
たステップ122で第1のフロント加速度センサの積分
値ΔVf1が基準値ΔVrefよりも小であれば、ステ
ップ128の第1のソフトタイマTf1のリセット処理
を経て、図13のステップ129に入る。
【0049】図13のステップ129では、第2のフロ
ント加速度センサから加速度信号の積分値ΔVf2を入
力し、ステップ130に入る。ステップ130では積分
値ΔVf2が基準値ΔVrefよりも大か否かを判断す
る。積分値ΔVf2が基準値ΔVrefよりも大であれ
ば、積分値ΔVf2が衝突で生じた加速度信号の積分値
であると認識して、ステップ130からステップ131
に入り、ステップ131〜134で、図4のステップ5
6〜59と同様の処理によって第2のフロント加速度セ
ンサの積分値ΔVf2の変化量ΔVf2difを検出す
る。第2のソフトタイマTf2は、ステップ120の初
期化および後述のステップ136で「0」にリセットさ
れ、後述するステップ135で+1インクリメントされ
ることにより、衝突が開始した場合に「0」のリセット
状態から経過時間をカウントするようになっている。ス
テップ129で第2のフロント加速度センサの変化量Δ
Vf2difを検出した後、ステップ135で第2のソ
フトタイマTf2を+1インクリメントし、図5のステ
ップ67に入る。前述したステップ136で第2のフロ
ント加速度センサの積分値ΔVf2が基準値ΔVref
よりも小であれば、ステップ136の第2のソフトタイ
マTf2のリセット処理を経て、図5のステップ67に
入る。図5および図6での処理については、前述した通
りである。
【0050】図11,図12および図13の例によれ
ば、制御手段1のマイクロコンピュータ2が第1および
第2のフロント加速度センサのセンサ出力に関して積分
処理および積分値のリセット処理を行なう必要がないの
で、構成の簡単化および処理速度の向上を図ることがで
きる。なお、上述の例では図6の制御処理によって室内
加速度センサ8の積分値ΔVtに所定の積分加算値ΔV
addを加算する場合について説明したが、これに限定
するものではない。前述した図8の制御処理、図9の制
御処理、図10の制御処理を適用することのできること
は勿論である。
【0051】図14,図15および図16は図1の制御
手段1のマイクロコンピュータ2の制御処理の更に別の
例を示す制御フローチャートで、図15の端子F,Gは
図14の同符号の端子に接続され、図16の端子H,I
は図14および図15の同符号の端子に接続される。
【0052】本例の特徴は、第1および第2のフロント
加速度センサ6,7の衝突時の加速度信号Gf1,Gf
2の変化量Gfidif,Gf2difを検出し、これ
らのいずれかが所定値Gthdif以上になることで、
室内加速度センサ8の積分値ΔVtに所定の積分加算値
ΔVaddを加算するようにしたことにある。
【0053】制御手段1のマイクロコンピュータ2は、
図14〜図16の制御フローの開始で、図14のステッ
プ140の初期化を経て、ステップ141に入る。ステ
ップ141では、第1のフロント加速度センサ6の加速
度信号Gf1を入力し、加速度信号Gf1の絶対値が検
出開始基準値Gfsよりも大か否かを判断する。検出開
始基準値Gfsは、急ブレーキなどの非衝突時に生じる
加速度では、フロント加速度センサ6,7の加速度信号
Gf1,Gf2の変化量Gfidif,Gf2difの
検出を開始しないようにするための閾値で、先の例で述
べたフロント用積分開始基準値Gfoと同様に設定され
る。ステップ141で加速度信号Gf1の絶対値が検出
開始基準値Gfsよりも大であれば、加速度信号Gf1
が衝突で生じた衝突加速度信号であると認識してステッ
プ142に入り、ステップ142〜145において、加
速度信号Gf1に関して前述した図3のステップ43〜
46と同様の処理を行なうことにより、第1のフロント
加速度センサ6の加速度信号Gf1の変化量Gf1di
fを検出する。すなわち、先ずステップ142で、第1
のソフトタイマTf1が第1の時点t1になったか否か
を判断する。第1のソフトタイマTf1は、ステップ1
40の初期化および後述するステップ148で「0」に
リセットされ、後述のステップ146で+1インクリメ
ントされることにより、衝突が開始した場合に「0」の
リセット状態から経過時間をカウントするようになって
いる。ステップ142で第1のソフトタイマTf1が第
1の時点t1であれば、ステップ143に入り、その時
の第1のフロント加速度センサ6の加速度信号Gf1を
第1の時点t1の加速度信号Gf1t1として記憶し、
ステップ144に入る。第1のソフトタイマTf1が第
1の時点t1でなければ、ステップ143に入ることな
く、ステップ142から直ちにステップ144に入る。
ステップ144では、第1のソフトタイマTf1が第1
の時点t1よりも時間経過した第2の時点t2になった
か否かを判断する。第1のソフトタイマTf1が第2の
時点t2であれば、ステップ145に入り、その時の第
1のフロント加速度センサ6の加速度信号Gf1を第2
の時点t2の加速度信号Gf1t2として記憶し、この
第2の時点t2の加速度信号Gf1t2から第1の時点
t1の加速度信号Gf1t1を減算することによって第
1のフロント加速度センサ6の加速度信号Gf1の変化
量Gf1difを検出し、次のステップ146に入る。
第1のソフトタイマTf1が第2の時点t2でなけれ
ば、ステップ145に入ることなく、ステップ144か
ら直ちにステップ146に入る。ステップ146では第
1のソフトタイマTf1を+1インクリメントし、その
後、ステップ149に入る。
【0054】一方、ステップ141で第1のフロント加
速度センサ6の加速度信号Gf1の絶対値が検出開始基
準値Gfsよりも小であれば、ステップ147に入る。
ステップ147では衝突中か否かを判断し、衝突中でな
ければステップ148の第1のソフトタイマTf1のリ
セットを経てステップ149に入り、衝突中であればス
テップ148に入ることなく直ちにステップ149に入
る。衝突中か否かは、例えば加速度信号Gf1が検出開
始基準値Gfsよりも小の状態が一時的なものであるか
否かに基づいて行なわれ、小の状態が一時的なものであ
れば衝突中であると判断され、連続的なものであれば衝
突中ではないと判断される。
【0055】ステップ149では、第2のフロント加速
度センサ7の加速度信号Gf2を入力し、加速度信号G
f2の絶対値が検出開始基準値Gfsよりも大か否かを
判断する。ステップ149で加速度信号Gf2の絶対値
が検出開始基準値Gfsよりも大であれば、加速度信号
Gf2が衝突で生じた衝突加速度信号であると認識して
ステップ150に入り、ステップ150〜153におい
て、加速度信号Gf2に関して前述した図4のステップ
56〜59と同様の処理を行なうことにより、第2のフ
ロント加速度センサ7の加速度信号Gf2の変化量Gf
2difを検出する。すなわち、先ずステップ150
で、第2のソフトタイマTf2が第1の時点t1になっ
たか否かを判断する。第2のソフトタイマTf2は、ス
テップ140の初期化および後述するステップ156で
「0」にリセットされ、後述のステップ154で+1イ
ンクリメントされることにより、衝突が開始した場合に
「0」のリセット状態から経過時間をカウントするよう
になっている。ステップ150で第2のソフトタイマT
f2が第1の時点t1であれば、ステップ151に入
り、その時の第2のフロント加速度センサ7の加速度信
号Gf2を第1の時点t1の加速度信号Gf2t1とし
て格納し、図15のステップ152に入る。第2のソフ
トタイマTf2が第1の時点t1でなければ、ステップ
151に入ることなく、ステップ150から直ちに図1
5のステップ152に入る。ステップ152では、第2
のソフトタイマTf2が第2の時点t2になったか否か
を判断する。第2のソフトタイマTf2が第2の時点t
2であれば、ステップ153に入り、その時の第2のフ
ロント加速度センサ7の加速度信号Gf2を第2の時点
t2の加速度信号Gf2t2として格納し、この第2の
時点t2の加速度信号Gf2t2から第1の時点t1の
加速度信号Gf2t1を減算することによって第2のフ
ロント加速度センサ7の加速度信号Gf2の変化量Gf
2difを検出し、次のステップ154に入る。第2の
ソフトタイマTf2が第2の時点t2でなければ、ステ
ップ153に入ることなく、ステップ152から直ちに
ステップ154に入る。ステップ154では第2のソフ
トタイマTf2を+1インクリメントし、その後、ステ
ップ157に入る。
【0056】一方、ステップ149で第2のフロント加
速度センサ7の加速度信号Gf2の絶対値が検出開始基
準値Gfsよりも小であれば、ステップ155に入る。
ステップ155では衝突中か否かを判断し、衝突中でな
ければステップ156の第2のソフトタイマTf2のリ
セットを経て図15のステップ157に入り、衝突中で
あればステップ156に入ることなく直ちに図15のス
テップ157に入る。
【0057】図15のステップ157では、室内加速度
センサ8から加速度信号Gtを入力し、加速度信号Gt
の絶対値が積分開始基準値Gtoよりも大か否かを判断
する。積分開始基準値Gtoは先の例で述べた室内用積
分開始基準値Gtoである。ステップ157で加速度信
号Gtの絶対値が積分開始基準値Gtoよりも大であれ
ば、ステップ158で加速度信号Gtの積分値ΔVtを
演算した後、図16のステップ165に入る。一方、ス
テップ157で室内加速度センサ8の加速度信号Gtの
絶対値が積分開始基準値Gtoよりも小であれば、ステ
ップ157からステップ159に入り、ステップ159
〜164のリセット処理を経て、図16のステップ16
5に入る。ステップ159〜164のリセット処理で
は、図5のステップ69〜74で述べたのと同様のリセ
ット処理が行なわれる。
【0058】図16では、第1および第2のフロント加
速度センサ6,7の加速度信号Gf1,Gf2の変化量
Gf1dif,Gf2difを用いて、図6で述べたの
と同様の制御処理が行なわれる。すなわち、第1のフロ
ント加速度センサ6の変化量Gf1difおよび第2の
フロント加速度センサ7の変化量Gf2difが共に所
定値Gthdifよりも小で、室内加速度センサ8の積
分値ΔVtが衝突判断閾値Vthよりも小であれば、ス
テップ165,166,167を経て、図14のステッ
プ141に戻る。第1および第2のフロント加速度セン
サ6,7の変化量Gf1dif,Gf2difのいずれ
かが所定値Gthdifよりも大になることで、ステッ
プ165または166からステップ168に入り、室内
加速度センサ8の積分値ΔVtに所定の積分加算値ΔV
addを加算し、この加算した値が衝突判断閾値Vth
よりも大か否かを判断する。積分値ΔVtに所定の積分
加算値ΔVaddを加算した値が衝突判断閾値Vthよ
りも小であれば、図14のステップ141に戻る。積分
値ΔVtに所定の積分加算値ΔVaddを加算した値が
衝突判断閾値Vth以上になることで、ステップ168
からステップ169に入り、始動回路5に衝突検出信号
を出力した後、処理を終了する。また、前述のステップ
167で室内加速度センサ8の積分値ΔVtが衝突判断
閾値Vth以上になると、ステップ167からステップ
169に入り、始動回路5に衝突検出信号を出力する。
始動回路5は、マイクロコンピュータ2から衝突検出信
号が与えられることで乗員保護装置9に始動信号を与
え、これによってエアバッグなどの乗員保護装置9が始
動される。
【0059】本例によれば、第1および第2のフロント
加速度センサ6,7の衝突時の加速度信号Gf1,Gf
2の変化量Gf1dif,Gf2difに基づいて室内
加速度センサ8の積分値ΔVtを増加させるので、先の
例と同様に、衝突判断に遅れを生じることなく始動回路
5に衝突検出信号が与えられる。また、例えばコンクリ
ート壁のような固いものへの正面衝突などのように衝突
加速度がフロアトンネル部に伝達されやすい場合には、
フロント加速度センサ6,7の変化量Gf1dif,G
f2difが共に所定値Gthdifよりも小であって
も、室内加速度センサ8の積分値ΔVt自体に基づいて
始動回路5に早期に衝突検出信号を与えることができ
る。
【0060】図14〜図16の例では、室内加速度セン
サ8の積分値ΔVtに所定の積分加算値ΔVaddを加
算する場合について説明したが、これに限定するもので
はない。前述した図8の制御処理、図9の制御処理、図
10の制御処理と同様の制御処理を適用することのでき
ることは勿論である。
【0061】図17,図18,図19および図20は図
1の制御手段1のマイクロコンピュータ2の制御処理の
更に別の例を示す制御フローチャートで、図18の端子
Kは図17の同符号の端子に接続され、図19の端子M
は図18の同符号の端子に接続され、図20の端子L,
Nは図17および図19の同符号の端子に接続される。
【0062】本例の特徴は、衝突中に、フロント加速度
センサ6,7の現在の積分値ΔVf1,ΔVf2と所定
時間Δt前のフロント加速度センサ6,7の積分値ΔV
f1(Δt),ΔVf2(Δt)との間の差ΔVf1−
ΔVf1(Δt),ΔVf2−ΔVf2(Δt)を常に
演算することによって、時々刻々変化する衝突中の積分
値ΔVf1,ΔVf2の変化量ΔVf1dif,ΔVf
2difを連続的に検出するようにしたことにある。
【0063】制御手段1のマイクロコンピュータ2は、
図17〜図20の制御フローの開始で、図17のステッ
プ170の初期化を経て、ステップ171に入る。ステ
ップ171では、第1のフロント加速度センサ6から加
速度信号Gf1を入力し、加速度信号Gf1の絶対値が
フロント用積分開始基準値Gfoよりも大か否かを判断
する。フロント用積分開始基準値Gfoについては先の
例で述べた通りである。ステップ171で第1のフロン
ト加速度センサ6の加速度信号Gf1の絶対値がフロン
ト用積分開始基準値Gfoよりも大であれば、加速度信
号Gf1が衝突で生じた衝突加速度信号であると認識し
て、ステップ172に入り、加速度信号Gf1を積分し
てその積分値ΔVf1を演算する。次いで、マイクロコ
ンピュータ2は、ステップ173〜175において、第
1のフロント加速度センサ6の積分値ΔVf1の変化量
ΔVf1difを検出する。
【0064】ステップ173では現在の積分値ΔVf1
を記憶し、ステップ174に入る。本例では、後述する
第1のソフトタイマTf1の現在時刻をアドレスとし
て、現在の積分値ΔVf1を記憶する。次のステップ1
74では、第1のソフトタイマTf1の現在時刻に基づ
いて、所定時間Δt前の第1のフロント加速度センサ6
の積分値ΔVf1(Δt)を読出す。所定時間Δt前の
時点が衝突開始前であれば、第1のフロント加速度セン
サ6の積分値ΔVf1は「0」のリセット状態であるの
で、所定時間Δt前の積分値ΔVf1(Δt)として
「0」が与えられる。次いでステップ175で、現在の
積分値ΔVf1から所定時間Δt前の積分値ΔVf1
(Δt)を減算することによって、第1のフロント加速
度センサ6の変化量ΔVf1difを検出し、その後、
ステップ176の第1のソフトタイマTf1の+1イン
クリメントを経て、図18のステップ183に入る。第
1のソフトタイマTf1は、ステップ170の初期化お
よび後述のリセット処理におけるステップ179で
「0」にリセットされ、ステップ176で+1インクリ
メントされることにより、衝突が開始した場合に「0」
のリセット状態から経過時間をカウントするようになっ
ている。衝突中は、殆どステップ172,173,17
4,175を通り、時々刻々変化する積分値ΔVf1の
変化量ΔVf1difを連続的に検出することになる。
【0065】一方、ステップ171で第1のフロント加
速度センサ6の加速度信号Gf1の絶対値がフロント用
積分開始基準値Gfoよりも小であれば、ステップ17
7〜182のリセット処理に入る。ステップ177で
は、第1のフロント加速度センサ6の積分値ΔVf1が
「0」か否かを判断し、「0」であれば図18のステッ
プ183に入り、「0」でなければステップ178に入
る。ステップ178では、積分値ΔVf1の絶対値が先
の例で述べたフロント用リセット基準値ΔVfoよりも
大か否かを判断し、フロント用リセット基準値ΔVfo
よりも小であれば、ステップ179に入り、現在の積分
値ΔVf1およびステップ173で記憶した全ての積分
値ΔVf1をリセットすると共に、第1のソフトタイマ
Tf1をリセットし、図18のステップ183に入る。
一方、ステップ178で積分値ΔVf1の絶対値がフロ
ント用リセット基準値ΔVfoよりも大であれば、ステ
ップ180に入り、積分値ΔVf1が「0」よりも大で
あるか否かを判断する。積分値ΔVf1が「0」よりも
大であればステップ181で減算値aを減算し、積分値
ΔVf1が「0」よりも小であればステップ182で減
算値aを加算した後、図18のステップ183に入る。
【0066】図18のステップ183では、第2のフロ
ント加速度センサ7から加速度信号Gf2を入力し、加
速度信号Gf2の絶対値がフロント用積分開始基準値G
foよりも大か否かを判断する。第2のフロント加速度
センサ7の加速度信号Gf2の絶対値がフロント用積分
開始基準値Gfoよりも大であれば、加速度信号Gf2
が衝突で生じた衝突加速度信号であると認識して、ステ
ップ183からステップ184に入り、加速度信号Gf
2を積分してその積分値ΔVf2を演算する。次いで、
マイクロコンピュータ2は、ステップ185〜187に
おいて、図17のステップ173〜175で述べたのと
同様の制御処理によって、第2のフロント加速度センサ
7の積分値ΔVf2の変化量ΔVf2difを検出す
る。すなわち、ステップ185で現在の積分値ΔVf1
を記憶し、ステップ186で所定時間Δt前の第2のフ
ロント加速度センサ7の積分値ΔVf2(Δt)を読出
し、ステップ187で現在の積分値ΔVf1から所定時
間Δt前の積分値ΔVf2(Δt)を減算して第2のフ
ロント加速度センサ7の変化量ΔVf2difを検出す
る。その後、ステップ188の第2のソフトタイマTf
2の+1インクリメントを経て、図19のステップ19
5に入る。第2のソフトタイマTf2は、ステップ17
0の初期化および後述のリセット処理におけるステップ
191で「0」にリセットされ、ステップ188で+1
インクリメントされることにより、衝突が開始した場合
に「0」のリセット状態から経過時間をカウントするよ
うになっている。衝突中は、殆どステップ184,18
5,186,187を通り、時々刻々変化する積分値Δ
Vf2の変化量ΔVf2difを連続的に検出すること
になる。
【0067】一方、ステップ183で第2のフロント加
速度センサ7の加速度信号Gf2の絶対値がフロント用
積分開始基準値Gfoよりも小であれば、ステップ18
9〜194のリセット処理を経て図19のステップ19
5に入る。ステップ189〜194のリセット処理で
は、第2のフロント加速度センサ7の積分値ΔVf2お
よび第2のソフトタイマTf2に関して、図17のステ
ップ177〜182で述べたのと同様のリセット処理が
行なわれる。
【0068】図19のステップ195では、室内加速度
センサ8からの加速度信号Gtを入力し、加速度信号G
tの絶対値が室内用積分開始基準値Gtoよりも大か否
かを判断する。室内用積分開始基準値Gtoについては
先の例で述べた通りである。ステップ195で加速度信
号Gtの絶対値が室内用積分開始基準値Gtoよりも大
であれば、ステップ196で加速度信号Gtの積分値Δ
Vtを演算し、図20のステップ203に入る。一方、
ステップ195で加速度信号Gtの絶対値が室内用積分
開始基準値Gfoよりも小であれば、ステップ197〜
202のリセット処理を経て図20のステップ203に
入る。ステップ197〜202のリセット処理では、図
5のステップ69〜74で述べたのと同様のリセット処
理が行なわれる。
【0069】図20のステップ203では、ステップ1
75で検出した第1のフロント加速度センサ6の変化量
ΔVf1difとステップ187で検出した第2のフロ
ント加速度センサ7の変化量ΔVf2difとを大小比
較し、ステップ204または205で大きい方を変化量
ΔVdifとして選択する。その後、ステップ206
で、変化量ΔVdifと積分加算値ΔVaとの関係を表
わす変換テーブルに基づいて変化量ΔVdifに対応す
る積分加算値ΔVaを演算し、ステップ207に入る。
積分加算値ΔVaは、変化量ΔVdifが小さい場合に
は小で、変化量ΔVdifが大きくなるに従って大にな
るようになっている。前述したように変化量ΔVf1d
if,ΔVf2difは連続的に検出されるので、それ
に応じて積分加算値ΔVaの値が変わることとなる。ス
テップ207では、室内加速度センサ8の積分値ΔVt
にステップ206で求めた積分加算値ΔVaを加算し、
その加算した値が衝突判断閾値Vthよりも大か否かを
判断する。衝突判断閾値Vthについては先の例で述べ
た通りである。ステップ207で加算した値が衝突判断
閾値Vthよりも小であれば、図17のステップ171
に戻り前述の動作を繰返す。加算した値が衝突判断閾値
Vth以上になることで、ステップ207からステップ
208に入り、始動回路5に衝突検出信号を出力した
後、処理を終了する。始動回路5は、マイクロコンピュ
ータ2から衝突検出信号が与えられることで乗員保護装
置9に始動信号を与え、これによってエアバッグなどの
乗員保護装置9が始動される。なお、後ろから追突され
たような場合については図9で述べた通りである。
【0070】図17〜図20の例によれば、室内加速度
センサ8の積分値ΔVtが積分加算値ΔVaによって増
加されるので、前述の例と同様に、衝突判断に遅れを生
じることなく始動回路5に衝突検出信号を与えることが
できる。しかも、フロント加速度センサ6,7の衝突中
の変化量ΔVf1dif,ΔVf2difを連続的に検
出するので、より早期に且つ確実にフロント加速度セン
サ6,7の積分値の変化量を検出することができる。ま
た、フロント加速度センサ6,7の変化量ΔVf1di
f,ΔVf2difに応じた積分加算値ΔVaを与える
ことができるので、大きな衝突では変化量ΔVdifが
大になるため大きな積分加算値ΔVaが与えられ、小さ
な衝突では変化量ΔVdifが小になるため小さな積分
加算値ΔVaが与えられる。そのため、衝突の程度に応
じて適切な積分加算値ΔVaを与えることが可能とな
り、より的確に乗員保護装置を制御することができる。
【0071】図21は図1の制御手段1のマイクロコン
ピュータ2の制御処理の更に別の例を示す制御フローチ
ャートで、図20の制御フローチャートに代えて図17
〜図19の制御フローチャートに適用され、端子L,N
が図17および図19の同符合の端子に接続される。
【0072】本例の特徴は、第1および第2のフロント
加速度センサ6,7の積分値ΔVf1,ΔVf2の変化
量ΔVf1dif,ΔVf2difのうちの大きい方を
変化量ΔVdifとして選択し、変化量ΔVdifと衝
突判断閾値Vthから減算される閾値減算値Vsとの関
係を表わす変換テーブルに基づいて変化量ΔVdifに
対応する閾値減算値Vsを演算し、その閾値減算値Vs
を衝突判断閾値Vthから減算することにある。
【0073】前述した図19のフローから図21のステ
ップ210に入る。図20の場合と同様に、ステップ2
10,211,212で第1および第2のフロント加速
度センサ6,7の変化量ΔVf1dif,ΔVf2di
fのうちの大きい方を変化量ΔVdifとして選択す
る。その後、ステップ213で、変化量ΔVdifと閾
値減算値Vsとの関係を表わす変換テーブルに基づいて
変化量ΔVdifに対応する閾値減算値Vsを演算し、
ステップ214に入る。閾値減算値Vsは、変化量ΔV
difが小さい場合には小で、変化量ΔVdifが大き
くなるに従って大になるようになっている。前述したよ
うに変化量ΔVf1dif,ΔVf2difは連続的に
検出されるので、それに応じて閾値減算値Vsの値が変
わることとなる。ステップ214では、衝突判断閾値V
thからステップ213で求めた閾値減算値Vsを減算
し、室内加速度センサ8の積分値ΔVtが低減した衝突
判断閾値Vth−Vsよりも大か否かを判断する。積分
値ΔVtが低減した衝突判断閾値Vth−Vsよりも小
であれば、図17のステップ170に戻る。積分値ΔV
tが低減した衝突判断閾値Vth−Vs以上になること
で、ステップ214からステップ215に入り、始動回
路5に衝突検出信号を出力した後、処理を終了する。本
例によれば、室内加速度センサ8の積分値ΔVtの増加
に代えて衝突判断閾値Vthが閾値減算値Vsによって
低減されるので、前述の例と同様に、衝突判断に遅れを
生じることなく始動回路5に衝突検出信号を与えること
ができる。しかも、変化量ΔVdifの大きさに応じた
閾値減算値Vsを与えることができるので、大きな衝突
では変化量ΔVdifが大になるため大きな閾値減算値
Vsが与えられ、小さな衝突では変化量ΔVdifが小
になるため小さな閾値減算値Vsが与えられる。そのた
め、衝突の程度に応じて適切な閾値減算値Vsを与える
ことが可能となり、より的確に乗員保護装置を制御する
ことができる。なお、後ろから追突されたような場合に
ついては図9で述べた通りである。
【0074】図17〜図20の例および図21の例で
は、第1および第2のフロント加速度センサ6,7の変
化量ΔVf1dif,ΔVf2difのうち大きい方を
変化量ΔVdifとして選択し、変換テーブルから対応
する積分加算値ΔVaまたは閾値減算値Vsを演算し
て、室内加速度センサ8の積分値ΔVtを増加、また
は、衝突判断閾値Vthを低減するようにしたが、これ
らに限定するものではない。図6の制御処理あるいは図
8の制御処理を適用することのできることは勿論であ
る。
【0075】また、図17および図18におけるフロン
ト加速度センサ6,7の変化量ΔVf1dif,ΔVf
2difの検出は、フロント加速度センサ6,7として
加速度信号の積分値を与える図11の構成のフロント加
速度センサを用いる場合にも適用することができる。す
なわち、図12のステップ123〜126の制御処理に
代えて図17のステップ173〜175の制御処理を適
用し、また、図13のステップ131〜134の制御処
理に代えて図18のステップ185〜187の制御処理
を適用すればよい。
【0076】図22,図23および図24は図1の制御
手段1のマイクロコンピュータ2の制御処理の更に別の
例を示す制御フローチャートで、図23の端子P,Qは
図22の同符号の端子に接続され、図24の端子R,S
は図22および図23の同符号の端子に接続される。
【0077】本例の特徴は、衝突中に、フロント加速度
センサ6,7の現在の加速度信号Gf1,Gf2と所定
時間Δt前のフロント加速度センサ6,7の加速度信号
Gf1(Δt),Gf2(Δt)との間の差Gf1−G
f1(Δt),Gf2−Gf2(Δt)を常に演算する
ことによって、時々刻々変化する衝突中の加速度信号G
f1,Gf2の変化量Gf1dif,Gf2difを連
続的に検出するようにしたことにある。
【0078】制御手段1のマイクロコンピュータ2は、
図22〜図24の制御フローの開始で、図22のステッ
プ220の初期化を経て、ステップ221に入る。ステ
ップ221では、第1のフロント加速度センサ6の加速
度信号Gf1を入力し、加速度信号Gf1の絶対値が検
出開始基準値Gfsよりも大か否かを判断する。検出開
始基準値Gfsについては図14で述べた通りである。
ステップ221で加速度信号Gf1の絶対値が検出開始
基準値Gfsよりも大であれば、加速度信号Gf1が衝
突で生じた衝突加速度信号であると認識してステップ2
22に入り、ステップ222〜224において、加速度
信号Gf1に関して前述した図17のステップ173〜
175と同様の処理を行なうことにより、第1のフロン
ト加速度センサ6の加速度信号Gf1の変化量Gf1d
ifを検出する。すなわち、ステップ222で現在の加
速度信号Gf1を記憶し、ステップ223で所定時間Δ
t前の第1のフロント加速度センサ6の加速度信号Gf
1(Δt)を読出し、ステップ224で現在の加速度信
号Gf1から所定時間Δt前の加速度信号Gf1(Δ
t)を減算して変化量Gf1difを検出する。その
後、ステップ225の第1のソフトタイマTf1の+1
インクリメントを経て、ステップ228に入る。衝突中
は、殆どステップ222,223,224を通り、時々
刻々変化する加速度信号Gf1の変化量Gf1difを
連続的に検出することになる。
【0079】一方、ステップ221で第1のフロント加
速度センサ6の加速度信号Gf1の絶対値が検出開始基
準値Gfsよりも小であれば、ステップ226に入る。
ステップ226では衝突中か否かを判断し、衝突中でな
ければステップ227の第1のソフトタイマTf1のリ
セットを経てステップ228に入り、衝突中であればス
テップ227に入ることなく直ちにステップ228に入
る。衝突中か否かの判断については図14〜図16の例
で述べた通りである。
【0080】ステップ228では、第2のフロント加速
度センサ7の加速度信号Gf2を入力し、加速度信号G
f2の絶対値が検出開始基準値Gfsよりも大か否かを
判断する。ステップ228で加速度信号Gf2の絶対値
が検出開始基準値Gfsよりも大であれば、加速度信号
Gf2が衝突で生じた衝突加速度信号であると認識して
ステップ229に入り、ステップ229〜231におい
て、加速度信号Gf2に関して前述した図18のステッ
プ185〜187と同様の処理を行なうことにより、第
2のフロント加速度センサ7の加速度信号Gf2の変化
量Gf2difを検出する。すなわち、ステップ229
で現在の加速度信号Gf2を記憶し、ステップ230で
所定時間Δt前の第2のフロント加速度センサ7の加速
度信号Gf2(Δt)を読出し、図23のステップ23
1で現在の加速度信号Gf2から所定時間Δt前の加速
度信号Gf2(Δt)を減算して変化量Gf2difを
検出する。その後、ステップ232の第2のソフトタイ
マTf2の+1インクリメントを経て、ステップ235
に入る。衝突中は、殆どステップ229,230,23
1を通り、時々刻々変化する加速度信号Gf2の変化量
Gf2difを連続的に検出することになる。
【0081】一方、ステップ228で第2のフロント加
速度センサ7の加速度信号Gf2の絶対値が検出開始基
準値Gfsよりも小であれば、ステップ233に入る。
ステップ233では衝突中か否かを判断し、衝突中でな
ければステップ234の第2のソフトタイマTf2のリ
セットを経て図23のステップ235に入り、衝突中で
あればステップ234に入ることなく直ちに図23のス
テップ235に入る。
【0082】ステップ235では、室内加速度センサ8
から加速度信号Gtを入力し、加速度信号Gtの絶対値
が積分開始基準値Gtoよりも大か否かを判断する。積
分開始基準値Gtoについては先の例で述べた通りであ
る。ステップ235で加速度信号Gtの絶対値が積分開
始基準値Gtoよりも大であれば、ステップ236で加
速度信号Gtの積分値ΔVtを演算した後、図24のス
テップ243に入る。一方、ステップ235で室内加速
度センサ8の加速度信号Gtの絶対値が積分開始基準値
Gtoよりも小であれば、ステップ235からステップ
237に入り、ステップ237〜242のリセット処理
を経て、図24のステップ243に入る。ステップ23
7〜242のリセット処理では、図5のステップ69〜
74で述べたのと同様のリセット処理が行なわれる。
【0083】図24のステップ243では、ステップ2
24で検出した第1のフロント加速度センサ6の変化量
Gf1difとステップ231で検出した第2のフロン
ト加速度センサ7の変化量Gf2difとを大小比較
し、ステップ244または245で大きい方を変化量G
difとして選択する。その後、ステップ246で、変
化量Gdifと積分加算値ΔVaとの関係を表わす変換
テーブルに基づいて変化量Gdifに対応する積分加算
値ΔVaを演算し、ステップ247に入る。積分加算値
ΔVaは、変化量Gdifが小さい場合には小で、変化
量Gdifが大きくなるに従って大になるようになって
いる。前述したようにフロント加速度センサ6,7の変
化量Gf1dif,Gf2difは連続的に検出される
ので、それに応じて積分加算値ΔVaの値が変わること
となる。ステップ247では、室内加速度センサ8の積
分値ΔVtにステップ246で求めた積分加算値ΔVa
を加算し、その加算した値が衝突判断閾値Vthよりも
大か否かを判断する。衝突判断閾値Vthについては先
の例で述べた通りである。ステップ247で、加算した
値が衝突判断閾値Vthよりも小であれば、図22のス
テップ221に戻り、前述の動作を繰返す。加算した値
が衝突判断閾値Vth以上になることで、ステップ24
7からステップ248に入り、始動回路5に衝突検出信
号を出力した後、処理を終了する。始動回路5は、マイ
クロコンピュータ2から衝突検出信号が与えられること
で乗員保護装置9に始動信号を与え、これによってエア
バッグなどの乗員保護装置9が始動される。
【0084】本例によれば、フロント加速度センサ6,
7の衝突中の加速度信号Gf1,Gf2の変化量Gf1
dif,Gf2difに基づいて室内加速度センサ8の
積分値ΔVtを増加させるので、先の例と同様に、衝突
判断に遅れを生じることなく始動回路5に衝突検出信号
が与えられる。しかも、フロント加速度センサ6,7の
衝突中の変化量Gf1dif,Gf2difを連続的に
検出するので、より早期に且つ確実にフロント加速度セ
ンサ6,7の加速度信号の変化量を検出することができ
る。また、フロント加速度センサ6,7の変化量Gf1
dif,Gf2difに応じた積分加算値ΔVaを与え
ることができるので、大きな衝突では変化量Gdifが
大になるため大きな積分加算値ΔVaが与えられ、小さ
な衝突では変化量GVdifが小になるため小さな積分
加算値ΔVaが与えられる。そのため、衝突の程度に応
じて適切な積分加算値ΔVaを与えることが可能とな
り、より的確に乗員保護装置を制御することができる。
【0085】図22〜図24の例では、室内加速度セン
サ8の積分値ΔVtに所定の積分加算値ΔVaddを加
算する場合について説明したが、これに限定するもので
はない。前述した図6の制御処理、図8の制御処理、お
よび図21の制御処理と同様の制御処理を適用すること
のできることは勿論である。
【0086】以上述べた各例では2つのフロント加速度
センサを用いる場合について説明したが、これに限定す
るものではなく、フロント加速度センサを1つあるいは
2つ以上設けるようにしてもよい。フロント加速度セン
サが1つの場合には、車両前部の中央部分の衝突の衝撃
を吸収しやすい個所、例えばラジエータを保持するラジ
エータマウントの中央部分などのラジエータ近傍に設け
ることが望ましい。このような部分は車体の比較的やわ
らかい部分であり、衝突の衝撃が吸収されやすくフロア
トンネル部への衝突加速度の伝達が極めて弱くなる。そ
のため、このような個所に設けることにより、フロアト
ンネル部への衝突加速度の伝達が弱くなるような衝突、
例えば車両前部の中央部分が電柱などに衝突する所謂セ
ンターポール衝突および車両前部がトラックの後部など
にもぐり込むような所謂アンダーライド衝突などの場合
に、早期に衝突加速度を検出することができる。このよ
うな車両前部の中央部分に設けたフロント加速度センサ
を上述した各例に加えるようにしてもよいことは勿論で
ある。
【0087】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、室
内加速度センサに加えて、車両の前部に少なくともひと
つのフロント加速度センサを設け、このフロント加速度
センサから与えられる衝突中のセンサ出力の変化量を検
出し、この変化量が所定値よりも大になることで、室内
加速度センサの加速度信号の積分値を増加、または、衝
突判断閾値を低減するようにしたので、室内加速度セン
サへの衝突加速度の伝達が弱くなるような場合でも、衝
突判断に遅れを生じることなく、エアバッグなどの乗員
保護装置を始動することができる。
【0088】また、本発明においては、フロント加速度
センサのセンサ出力の変化量と室内加速度センサの加速
度信号の積分値に加算される積分加算値との関係を表わ
す変換テーブルに基づいて、フロント加速度センサの衝
突中のセンサ出力の変化量に対応する積分加算値を演算
し、この積分加算値を室内加速度センサの加速度信号の
積分値に加算することにより、室内加速度センサの加速
度信号の積分値を増加するようにしたので、同様に、衝
突判断に遅れを生じることなく、乗員保護装置を始動す
ることができる。しかも、変換テーブルによりフロント
加速度センサのセンサ出力の変化量の大きさに応じた積
分加算値が加算されるので、フロント加速度センサのセ
ンサ出力の変化量の大きさすなわち衝突の程度に応じて
適切な積分加算値を与えることができ、より的確に乗員
保護装置を制御することができる。
【0089】また、本発明においては、フロント加速度
センサのセンサ出力の変化量と衝突判断閾値から減算さ
れる閾値減算値との関係を表わす変換テーブルに基づい
て、フロント加速度センサの衝突中のセンサ出力の変化
量に対応する閾値減算値を衝突判断閾値から減算するこ
とにより、衝突判断閾値を低減るようにしたので、室内
加速度センサへの衝突加速度の伝達が弱くなるような場
合でも、衝突判断に遅れを生じることなく、エアバッグ
などの乗員保護装置が的確に始動される。しかも、変換
テーブルによりフロント加速度センサのセンサ出力の変
化量に応じた閾値減算値が衝突判断閾値から減算される
ので、フロント加速度センサのセンサ出力の変化量すな
わち衝突の程度に応じて適切な閾値減算値を与えること
が可能となり、より的確に乗員保護装置を制御すること
ができる。
【0090】また、車両の前部に複数のフロント加速度
センサを設け、各フロント加速度センサの衝突中のセン
サ出力の変化量のいずれかが所定値以上になることで、
室内加速度センサの加速度信号の積分値を増加、また
は、衝突判断閾値を低減するようにしたので、例えばフ
ロント加速度センサを車両前部の左右分に夫々設けるこ
とにより、斜め衝突およびオフセット衝突などの場合の
衝突判断を早期に且つ確実に行なうことができる。
【0091】また、車両の前部に複数のフロント加速度
センサを設け、各フロント加速度センサの衝突中のセン
サ出力の変化量のうちの最も大きい変化量を選択し、選
択した変化量に対応する積分加算値または閾値減算値を
変換テーブルから演算し、演算した積分加算値または閾
値減算値によって室内加速度センサの加速度信号の積分
値を増加または衝突判断閾値を低減するようにしたの
で、例えばフロント加速度センサを車両前部の左右分に
夫々設けることにより、斜め衝突およびオフセット衝突
などの場合の衝突判断を早期に且つ確実に行なうことが
できる。
【0092】また、フロント加速度センサを車両前部の
中央部分のラジエータ近傍に設けるようにしたので、セ
ンターポール衝突およびアンダーライド衝突などの場合
の衝突判断を早期に且つ確実に行なうことができる。
【0093】また、第1の時点のフロント加速度センサ
のセンサ出力と第2の時点のフロント加速度センサのセ
ンサ出力との間の差を演算することによって変化量を検
出するようにしたので、変化量を検出するための演算処
理が一回ですみ、変化量の検出処理の簡単化を図ること
ができる。
【0094】また、フロント加速度センサの現在のセン
サ出力と所定時間前のフロント加速度センサのセンサ出
力との間の差を常に演算することによって、変化量を連
続的に検出するようにしたので、より早期に且つ確実に
フロント加速度センサのセンサ出力の変化量を検出する
ことができる。
【0095】また、フロント加速度センサのセンサ出力
の変化量が所定値よりも大になることで、室内加速度セ
ンサの加速度信号の積分値を増加、または、衝突判断閾
値を低減する場合に、変化量が所定値よりも小である場
合には、室内加速度センサの加速度信号の積分値が衝突
判断閾値以上であるか否かを判断するようにしたので、
衝突加速度が室内加速度センサに伝達されやすい衝突の
場合に、室内加速度センサ8の加速度信号の積分値自体
に基づいて早期に衝突判断を行なうことができる。
【0096】また、フロント加速度センサが、加速度を
検出する圧電素子にコンデンサを並列挿入して圧電素子
との合成容量を増大することにより、バイアス抵抗回路
の抵抗値を大きくすることなく、低域のカットオフ周波
数が低くなるように構成されるので、より低域の周波数
成分を与えることができ、衝突判断がしやすいセンサ出
力を与えることができるばかりでなく、バイアス抵抗回
路の抵抗値を高くすることによる弊害、すなわち、通常
の雰囲気中では用いることができないような高抵抗にす
る必要がなくなると共に、高抵抗にすることに伴う圧電
素子のマイグレーションの発生のおそれがなくなる。ま
た、圧電素子の出力温度特性を補償するように温度補償
手段によって差動増幅手段のゲインを調節することとし
たので、フロント加速度センサを車両のエンジンからの
熱を直接的に受けるような周囲温度の変化が激しい場所
に設けた場合でも、周囲温度の変化によってセンサ出力
が変動するようなことはない。
【0097】更に、フロント加速度センサのセンサ出力
を電源ラインの電流変化に変換して制御手段に与えるよ
うにしたので、信号線を設ける必要がなくなり構成の簡
単化を図ることができ、また、車体アースによるグラン
ド電位を基準にする必要がないため、より有効なノイズ
防止を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の実施の形態の一例を示すブロッ
ク図である。
【図2】図2は図1のフロント加速度センサおよび制御
手段の受信回路の構成の一例を示す回路図である。
【図3】図3は図1の制御手段のマイクロコンピュータ
の制御フローチャートである。
【図4】図4は図1の制御手段のマイクロコンピュータ
の制御フローチャートで、図4の端子Aは図3の同符号
の端子に接続される。
【図5】図5は図1の制御手段のマイクロコンピュータ
の制御フローチャートで、図5の端子Cは図4の同符号
の端子に接続される。
【図6】図6は図1の制御手段のマイクロコンピュータ
の制御フローチャートで、図6の端子B,Dは図3およ
び図5の同符号の端子に接続される。
【図7】図7は図3のステップ43〜46および図4の
後述するステップ56〜59における変化量の検出を説
明するための説明図である。
【図8】図8は図1の制御手段のマイクロコンピュータ
の制御処理の別の例を示す制御フローチャートで、図6
の制御フローチャートに代えて図3〜図5の制御フロー
チャートに適用され、端子B,Dが図3および図5の同
符合の端子に接続される。
【図9】図9は図1の制御手段のマイクロコンピュータ
の制御処理の更に別の例を示す制御フローチャートで、
図6の制御フローチャートに代えて図3〜図5の制御フ
ローチャートに適用され、端子B,Dが図3および図5
の同符合の端子に接続される。
【図10】図10は図1の制御手段のマイクロコンピュ
ータの制御処理の更に別の例を示す制御フローチャート
で、図6の制御フローチャートに代えて図3〜図5の制
御フローチャートに適用され、端子B,Dが図3および
図5の同符合の端子に接続される。
【図11】図11は図1の第1および第2のフロント加
速度センサの別の例を示す回路図である。
【図12】図12は図11の構成の第1および第2のフ
ロント加速度センサを用いた場合における図1の制御手
段のマイクロコンピュータの制御フローチャートで、図
3および図4の制御フローチャートに代えて図5および
図6の制御フローチャートに適用され、図12の端子B
は図6の同符号の端子に接続される。
【図13】図13は図11の構成の第1および第2のフ
ロント加速度センサを用いた場合における図1の制御手
段のマイクロコンピュータの制御フローチャートで、図
3および図4の制御フローチャートに代えて図5および
図6の制御フローチャートに適用され、図13の端子
E,Cは図12および図5の同符号の端子に接続され
る。
【図14】図14は図1の制御手段のマイクロコンピュ
ータの制御処理の更に別の例を示す制御フローチャート
である。
【図15】図15は図1の制御手段のマイクロコンピュ
ータの制御処理の更に別の例を示す制御フローチャート
で、図15の端子F,Gは図14の同符号の端子に接続
される。
【図16】図16は図1の制御手段のマイクロコンピュ
ータの制御処理の更に別の例を示す制御フローチャート
で、図16の端子H,Iは図14および図15の同符号
の端子に接続される。
【図17】図17は図1の制御手段のマイクロコンピュ
ータの制御処理の更に別の例を示す制御フローチャート
である。
【図18】図18は図1の制御手段のマイクロコンピュ
ータの制御処理の更に別の例を示す制御フローチャート
で、図18の端子Kは図17の同符号の端子に接続され
る。
【図19】図19は図1の制御手段のマイクロコンピュ
ータの制御処理の更に別の例を示す制御フローチャート
で、図19の端子Mは図18の同符号の端子に接続され
る。
【図20】図20は図1の制御手段のマイクロコンピュ
ータの制御処理の更に別の例を示す制御フローチャート
で、図20の端子L,Nは図17および図19の同符号
の端子に接続される。
【図21】図21は図1の制御手段のマイクロコンピュ
ータの制御処理の更に別の例を示す制御フローチャート
で、図20の制御フローチャートに代えて図17〜図1
9の制御フローチャートに適用され、端子L,Nが図1
7および図19の同符合の端子に接続される。
【図22】図22は図1の制御手段のマイクロコンピュ
ータの制御処理の更に別の例を示す制御フローチャート
である。
【図23】図23は図1の制御手段のマイクロコンピュ
ータの制御処理の更に別の例を示す制御フローチャート
で、図23の端子P,Qは図22の同符号の端子に接続
される。
【図24】図24は図1の制御手段のマイクロコンピュ
ータの制御処理の更に別の例を示す制御フローチャート
で、図24の端子R,Sは図22および図23の同符号
の端子に接続される。
【符号の説明】
1 制御手段 2 マイクロコンピュータ 3,4 受信回路 5 始動回路 6 第1のフロント加速度センサ 7 第2のフロント加速度センサ 8 室内加速度センサ 9 乗員保護装置 10 圧電素子 11,12,110,111 非反転増幅回路 13,112 差動増幅回路 14 バイアス抵抗回路 15 コンデンサ 16 温度補償素子 17 基準電圧手段 22 センサ電源ライン 33 ツイストペアケーブル 34 電源ライン
フロントページの続き (72)発明者 ヨルグ ヘッケル 群馬県富岡市田篠1番地1 アスコ株式会 社内 (72)発明者 岡野 正巳 群馬県富岡市田篠1番地1 アスコ株式会 社内 (72)発明者 池谷 定夫 埼玉県東松山市箭弓町3丁目13番26号 株 式会社ゼクセル東松山工場内 Fターム(参考) 3D018 MA00 3D054 EE06 EE14 EE19 EE22 EE38 FF16

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両室内に設けられた室内加速度センサ
    と、この室内加速度センサの加速度信号の積分値が衝突
    判断閾値以上になることで乗員保護装置を始動する制御
    手段とを有する乗員保護装置用制御システムにおいて、 車両の前部に設けられ、加速度を検出して前記制御手段
    にセンサ出力を与える少なくともひとつのフロント加速
    度センサを有すると共に、 前記制御手段が、前記フロント加速度センサから与えら
    れる衝突中のセンサ出力の変化量を検出し、この変化量
    が所定値よりも大になることで、前記室内加速度センサ
    の加速度信号の積分値を増加、または、前記衝突判断閾
    値を低減するようにした乗員保護装置用制御システム。
  2. 【請求項2】 前記フロント加速度センサとして複数の
    フロント加速度センサを有し、 前記制御手段が、各フロント加速度センサから与えられ
    る衝突中のセンサ出力の変化量を夫々検出し、各変化量
    のいずれかが前記所定値よりも大になることで、前記室
    内加速度センサの加速度信号の積分値を増加、または、
    前記衝突判断閾値を低減するようにした請求項1に記載
    の乗員保護装置用制御システム。
  3. 【請求項3】 車両室内に設けられた室内加速度センサ
    と、この室内加速度センサの加速度信号の積分値が衝突
    判断閾値以上になることで乗員保護装置を始動する制御
    手段とを有する乗員保護装置用制御システムにおいて、 車両の前部に設けられ、加速度を検出して前記制御手段
    にセンサ出力を与える少なくともひとつのフロント加速
    度センサを有すると共に、 前記制御手段が、前記フロント加速度センサから与えら
    れる衝突中のセンサ出力の変化量を検出し、前記フロン
    ト加速度センサのセンサ出力の変化量と前記室内加速度
    センサの加速度信号の積分値に加算される積分加算値と
    の関係を表わす変換テーブルに基づいて前記変化量に対
    応する積分加算値を演算し、演算した積分加算値を前記
    室内加速度センサの加速度信号の積分値に加算すること
    により前記室内加速度センサの加速度信号の積分値を増
    加するようにした乗員保護装置用制御システム。
  4. 【請求項4】 前記フロント加速度センサとして複数の
    フロント加速度センサを有し、 前記制御手段が、各フロント加速度センサから与えられ
    る衝突中のセンサ出力の変化量を夫々検出し、各変化量
    のうちの最も大きい変化量を選択し、選択した変化量に
    対応する積分加算値を前記変換テーブルから演算し、演
    算した積分加算値を前記室内加速度センサの加速度信号
    の積分値に加算するようにした請求項3に記載の乗員保
    護装置用制御システム。
  5. 【請求項5】 車両室内に設けられた室内加速度センサ
    と、この室内加速度センサの加速度信号の積分値が衝突
    判断閾値以上になることで乗員保護装置を始動する制御
    手段とを有する乗員保護装置用制御システムにおいて、 車両の前部に設けられ、加速度を検出して前記制御手段
    にセンサ出力を与える少なくともひとつのフロント加速
    度センサを有すると共に、 前記制御手段が、前記フロント加速度センサから与えら
    れる衝突中のセンサ出力の変化量を検出し、前記フロン
    ト加速度センサのセンサ出力の変化量と前記衝突判断閾
    値から減算される閾値減算値との関係を表わす変換テー
    ブルに基づいて前記変化量に対応する閾値減算値を演算
    し、この閾値減算値を前記衝突判断閾値から減算するこ
    とにより前記衝突判断閾値を低減するようにした乗員保
    護装置用制御システム。
  6. 【請求項6】 前記フロント加速度センサとして複数の
    フロント加速度センサを有し、 前記制御手段が、各フロント加速度センサから与えられ
    る衝突中のセンサ出力の変化量を夫々検出し、各変化量
    のうちの最も大きい変化量を選択し、選択した変化量に
    対応する閾値減算値を前記変換テーブルから演算し、演
    算した閾値減算値を前記衝突判断閾値から減算するよう
    にした請求項5に記載の乗員保護装置用制御システム。
  7. 【請求項7】 前記制御手段が、衝突中に、第1の時点
    における前記フロント加速度センサのセンサ出力と、前
    記第1の時点とは異なる第2の時点における前記フロン
    ト加速度センサのセンサ出力とを検出し、前記第1の時
    点のセンサ出力と前記第2の時点のセンサ出力との間の
    差を演算することによって前記変化量を検出するように
    した請求項1又は3又は5に記載の乗員保護装置用制御
    システム。
  8. 【請求項8】 前記制御手段が、衝突中に、前記フロン
    ト加速度センサの現在のセンサ出力と所定時間前の前記
    フロント加速度センサのセンサ出力との間の差を常に演
    算することによって、前記変化量を連続的に検出するよ
    うにした請求項1又は3又は5に記載の乗員保護装置用
    制御システム。
  9. 【請求項9】 前記フロント加速度センサが加速度信号
    を前記制御手段に与え、 前記制御手段が、前記フロント加速度センサの衝突中の
    加速度信号を積分し、その積分値の変化量を検出するよ
    うにした請求項1又は3又は5に記載の乗員保護装置用
    制御システム。
  10. 【請求項10】 前記フロント加速度センサが加速度信
    号の積分値を前記制御手段に与え、 前記制御手段が、前記フロント加速度センサの衝突中の
    積分値の変化量を検出するようにした請求項1又は3又
    は5に記載の乗員保護装置用制御システム。
  11. 【請求項11】 前記フロント加速度センサが加速度信
    号を前記制御手段に与え、 前記制御手段が、前記フロント加速度センサの衝突中の
    加速度信号の変化量を検出するようにした請求項1又は
    3又は5に記載の乗員保護装置用制御システム。
  12. 【請求項12】 前記制御手段が、前記変化量が前記所
    定値よりも小である場合に、前記室内加速度センサの加
    速度信号の積分値が前記衝突判断閾値以上であるか否か
    を判断するようにした請求項1に記載の乗員保護装置用
    制御システム。
  13. 【請求項13】 前記フロント加速度センサが車両前部
    の中央部分のラジエータ近傍に設けられた請求項1又は
    3又は5に記載の乗員保護装置用制御システム
  14. 【請求項14】 前記フロント加速度センサが、 加速度を検出する圧電素子と、 前記圧電素子の両端の電圧出力を差動増幅して加速度信
    号を出力する差動増幅手段と、 前記差動増幅手段の入力側に設けられたバイアス抵抗回
    路と、 前記圧電素子に並列に挿入され、前記圧電素子との合成
    容量を増大して前記バイアス抵抗回路の抵抗値を大とす
    ることなく低域のカットオフ周波数を低くするためのコ
    ンデンサと、 前記圧電素子の出力温度特性を補償するように前記差動
    増幅手段のゲインを調節する温度補償手段と、 前記差動増幅手段および前記バイアス抵抗回路に基準電
    位を与える基準電圧手段とを有する請求項9又は11に
    記載の乗員保護装置用制御システム。
  15. 【請求項15】 前記フロント加速度センサが、 加速度を検出する圧電素子と、 積分機能を有し、前記圧電素子の両端の電圧出力を差動
    増幅すると共に積分して加速度信号の積分値を出力する
    差動増幅手段と、 前記差動増幅手段の入力側に設けられたバイアス抵抗回
    路と、 前記圧電素子に並列に挿入され、前記圧電素子との合成
    容量を増大して前記バイアス抵抗回路の抵抗値を大とす
    ることなく低域のカットオフ周波数を低くするためのコ
    ンデンサと、 前記圧電素子の出力温度特性を補償するように前記差動
    増幅手段のゲインを調節する温度補償手段と、 前記差動増幅手段および前記バイアス抵抗回路に基準電
    位を与える基準電圧手段とを有する請求項10に記載の
    乗員保護装置用制御システム。
  16. 【請求項16】 前記フロント加速度センサと前記制御
    手段とを電源ラインを介して接続し、前記制御手段から
    前記フロント加速度センサに電源を供給するようにする
    と共に、 前記フロント加速度センサの出力を前記電源ラインの電
    流変化として出力するようにし、 前記制御手段が、前記電源ラインの電流変化を検出する
    ことによって前記フロント加速度センサの出力を受信す
    るようにした請求項14又は15に記載の乗員保護装置
    用制御システム。
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