JP2000344174A - バーハンドル車両用液圧式ハンドブレーキ装置 - Google Patents

バーハンドル車両用液圧式ハンドブレーキ装置

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JP2000344174A
JP2000344174A JP11155318A JP15531899A JP2000344174A JP 2000344174 A JP2000344174 A JP 2000344174A JP 11155318 A JP11155318 A JP 11155318A JP 15531899 A JP15531899 A JP 15531899A JP 2000344174 A JP2000344174 A JP 2000344174A
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lever
brake
parking
hydraulic
parking lever
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Kenichi Fujii
健一 藤井
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Nissin Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 バーハンドル車両のハンドブレーキ装置にお
いて、液圧マスタシリンダの発生液圧を用いたパーキン
グブレーキの作動状態を、長期間良好に維持できるよう
にする。 【解決手段】 ピボット7にパーキングレバー40の回
動基部40aを枢支して、第1腕40bをブレーキレバ
ー4の上側に重ね合わせし、第2腕40cをシリンダボ
ディ6の車体前部側へ延出する。第2腕40cとシリン
ダボディ6の車体前部側壁6dとの間にパーキングレバ
ー弾発手段41を縮設し、パーキングレバー40をブレ
ーキレバー4の握り操作と同方向へ付勢する。第1腕4
0bに、アクセルグリップ11方向へ握り操作したブレ
ーキレバー4と係合するレバー係合手段42を設け、パ
ーキングレバー弾発手段41に、レバー係合手段42に
てパーキングレバー40と係合したブレーキレバー4を
所定の握り込み位置に付勢する弾発力を設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動二輪車を始
め、車体前部に操向用のハンドルバーを備える自動三輪
車や三・四輪バギー車,スノーモビル等のバーハンドル
車両の車輪ブレーキを、ハンドルバーに取付けた液圧マ
スタシリンダの液圧とブレーキレバーの握り操作によっ
て作動するバーハンドル車両用液圧式ハンドブレーキ装
置に係り、詳しくはこのハンドブレーキ装置に、バーハ
ンドル車両を平地や坂道で駐停車したり、ライダーが乗
車したままでの一時停止に用いるパーキングブレーキ装
置を備えたバーハンドル車両用のハンドブレーキ装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】自動二輪車等の車輪近傍に配設したディ
スクブレーキやドラムブレーキ等の車輪ブレーキを、ブ
レーキレバーの握り操作で液圧マスタシリンダに発生し
た液圧で作動する液圧式のハンドブレーキ装置にあって
は、平地や坂道等での駐停車や一時停止状態を維持する
ために、例えば特開平9−226661号公報に示され
るパーキングブレーキ装置が提案されている。
【0003】この先行技術は、ハンドルバーに取着され
る液圧マスタシリンダの発生液圧をパーキングブレーキ
力として利用したもので、液圧マスタシリンダのシリン
ダボディの車体前部側にカム係合面を設け、該シリンダ
ボディにピボットを用いて枢支されるブレーキレバーに
はカムレバー支持腕を延設して、該カムレバー支持腕に
前記カム係合面に対向して突出するカムレバーをカム軸
にて回動可能に軸支し、該カムレバーと前記カムレバー
支持腕との間に、カムレバーを常時カム係合面から遠ざ
かる方向へ付勢して、カム係合面との当接を回避する付
勢手段を介装すると共に、前記カムレバーの先端から前
記カム係合面と反対側に亙る側面に、該カム係合面と係
合してカムレバーの回動を規制するカム面を形成し、該
カム面を、前記カム軸からの距離がカムレバーの先端で
最も長く、該先端から前記カム係合面と反対側の側面へ
遠ざかるに連れて漸次短くなる円弧状に設定しており、
バーハンドル車両の停止時に、ブレーキレバーの握り操
作によって液圧マスタシリンダに液圧を発生させると共
にカムレバーを回動し、該カムレバーをカムレバー支持
腕とカム係合面との間に折り畳むように挟み込んで、ブ
レーキレバーの握りを解放することにより、カム面の係
合歯がカム係合面へ噛合してカムレバーがブレーキレバ
ーの戻り方向の回動を規制し、ブレーキレバーの握り操
作による液圧マスタシリンダの液圧発生状態が、パーキ
ングブレーキ力として車輪ブレーキのキャリパボディや
ホイルシリンダに継続作用するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、液圧マ
スタシリンダの発生液圧を利用したこの種のパーキング
ブレーキ装置では、長時間駐停車する場合に、液圧マス
タシリンダや車輪ブレーキのキャリパボディ,ホイルシ
リンダ内部のシール類が圧縮変形したり、これらをつな
ぐブレーキホースが膨張することがあり、液圧マスタシ
リンダから車輪ブレーキまでのブレーキ系統の体積がシ
ール類の変形やホースの膨張分増大して、ブレーキ系統
中の液圧が低下してしまう。
【0005】このため、上述の先行技術では、ブレーキ
レバーを握り増し方向へ回動して、カムレバーのカム面
とシリンダボディのカム係合面との係合位置を再設定す
るようにしているが、この場合には、ライダーが自発的
にブレーキレバーを握り増し操作しなければならない。
【0006】このため、シール類の変形やホース類の膨
張による液圧の損失に、人的操作に頼らない保償が行え
るパーキングブレーキが望まれていたが、このような自
動保償の構成は未だ提案されておらず、液圧マスタシリ
ンダの発生液圧を長期間の駐停車に有効利用できない所
以でもあった。
【0007】そこで本発明は、液圧マスタシリンダの発
生液圧を用いたパーキングブレーキ時に、時間の経過に
伴ってシール類の変形やホース類の膨張を生じることが
あっても、人的操作に頼ることなくブレーキ系統中に所
定の液圧を自動的に確保して、パーキングブレーキ状態
を長期間良好に維持することのできるバーハンドル車両
用液圧式ハンドブレーキ装置を提供することを目的とし
ている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、請求項1の発明では、ハンドルバーの車体前部側
に取着された液圧マスタシリンダのシリンダボディに、
ブレーキレバーの回動基部をピボットにて枢支し、該ブ
レーキレバーを前記ハンドルバー方向へ握り操作して、
前記液圧マスタシリンダのシリンダ孔に液密且つ移動可
能に内挿されたピストンをブレーキレバーの作用腕で押
動し、シリンダ孔内部に画成された液圧室に液圧を発生
させるバーハンドル車両用液圧式ハンドブレーキ装置に
おいて、前記ピボットにパーキングレバーの中間部を回
動基部として枢支し、該パーキングレバーの回動基部か
ら一側部を第1腕として前記ブレーキレバーと上下に重
ね合わせし、同じくパーキングレバーの回動基部から他
側部を第2腕として前記シリンダボディの車体前部側へ
延出し、該第2腕とシリンダボディとの間にバネ等のパ
ーキングレバー弾発手段を縮設して、前記パーキングレ
バーを前記ブレーキレバーの握り操作と同方向へ付勢す
ると共に、前記パーキングレバーの第1腕に、前記ハン
ドルバー方向へ握り操作したブレーキレバーと係合する
レバー係合手段を設け、前記パーキングレバー弾発手段
に、レバー係合手段によってパーキングレバーと係合し
たブレーキレバーを所定の握り込み位置に付勢する弾発
力を設定する。
【0009】本発明によれば、ハンドルバー方向へ握り
操作したブレーキレバーをレバー係合手段によってパー
キングレバーと係合させることにより、パーキングレバ
ー弾発手段の弾発力がパーキングレバーを通してブレー
キレバーへ作用し、ブレーキレバーを所定の握り込み位
置に保つので、液圧マスタシリンダの液圧室に、バーハ
ンドル車両の停止状態を継続するのに必要な液圧が維持
される。
【0010】パーキングレバー弾発手段の弾発力は、ハ
ンドルバー方向へ握り操作したブレーキレバーに継続的
に作用しているので、液圧マスタシリンダや車輪ブレー
キの内部のシール類が変形したりホース類が膨張した場
合には、パーキングレバー弾発手段がブレーキレバーを
さらにレバー握り方向へ回動させて、シール類の変形や
ホース類の膨張分を自動的に保償するので、ブレーキ系
統中の液圧が時間の経過に伴って低下することがなくな
る。
【0011】また、請求項2の発明では、パーキングレ
バー弾発手段にてブレーキレバーの握り操作と同方向へ
付勢される前記パーキングレバーの非作動時の回動位置
を、該パーキングレバーとストッパとの当接にて規制
し、パーキングレバーのレバー係合手段とブレーキレバ
ーとを係合した際には、液圧マスタシリンダからのレバ
ー反力をピストンを通してブレーキレバーに付与し、該
ブレーキレバーとパーキングレバーとをパーキングレバ
ー弾発手段の弾発力に抗して反ハンドルバー方向へ一体
に回動して、パーキングレバーとストッパとの間に間隙
を設定する。
【0012】本発明の構成では、ブレーキレバーと係合
する前のパーキングレバーに、予めパーキングレバー弾
発手段のセット荷重が作用しているので、両レバーのパ
ーキングブレーキ作動位置までの回動量を小さくできる
など、設計の自由度が向上する。さらに非作動時のパー
キングレバーが、バーハンドル車両の走行振動等でフリ
ー状態にガタ付くのを防止することができる。パーキン
グレバー弾発手段の弾発力によるシール類の変形やホー
ス類の膨張による液圧低下の自動的な保償は、パーキン
グレバーとストッパとの間に設定された間隙の範囲で可
能となる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一形態例を図面に
基づいて説明する。図中、図1はバーハンドル車両のハ
ンドルバーに取り付けた液圧式ハンドブレーキ装置の非
作動状態を示す一部断面平面図、図2は図1のII−I
I断面図、図3は図2のIII−III断面図、図4は
ブレーキレバーを握り操作した状態を示す断面平面図、
図5は図4の要部断面側面図、図6はブレーキレバーと
パーキングレバーとをレバー係合手段で係合した状態の
断面平面図、図7は図6の要部断面側面図、図8はパー
キングブレーキ装置の作動状態を示す断面平面図であ
る。
【0014】バーハンドル車両の車体前部で前輪を操向
するハンドルバー1には、前輪ブレーキ用の液圧式ハン
ドブレーキ装置2が取着されており、該ハンドブレーキ
装置2にパーキングブレーキ装置3が組み合わせされて
いる。
【0015】ハンドブレーキ装置2は、ブレーキレバー
4と、該ブレーキレバー4の握り操作力を液圧に変換す
る液圧マスタシリンダ5とを備え、該液圧マスタシリン
ダ5の液圧室27で発生した液圧で前輪ブレーキを液圧
作動する液圧式で、ブレーキレバー4は、液圧マスタシ
リンダ5のシリンダボディ6から上下一対で突出するレ
バーホルダ6a,6aの間に、回動基部4aを、パーキ
ングブレーキ装置3のパーキングレバー40と共にピボ
ット7及びカラー8とを用いて回動可能に軸支され、液
圧マスタシリンダ5は、シリンダボディ6と一体の取付
けブラケット6bとホルダ9及びボルト10とを用い
て、ハンドルバー1右端のアクセルグリップ11の内側
位置に固着されている。
【0016】ブレーキレバー4は、レバーホルダ6a,
6aの間に配設される回動基部4aと、該回動基部4a
からアクセルグリップ11の車体前方に沿って突出する
握り操作部4bと、回動基部4aから液圧マスタシリン
ダ5のピストン24の後端側へ突出する作用腕4cと、
同じく回動基部4aからシリンダボディ6の車体前部壁
の前方へ突出する回動規制腕4dとからなっている。握
り操作部4bには、回動基部寄りの上面に小円弧状の係
合突部4eが形成され、該係合突部4eの下側に大円弧
状の係合溝4fが車体前部側面に開口して設けられてお
り、回動規制腕4dの先端にはストッパ片4gが垂設さ
れている。
【0017】液圧マスタシリンダ5は、シリンダボディ
6の上部にリザーバ20を一体に備えており、該リザー
バ20とシリンダボディ6の内部にブレーキレバー側へ
開口して設けられた有底のシリンダ孔21とを、リリー
フポート22及びサプライポート23とで連通してい
る。シリンダ孔21には、ピストン24がプライマリカ
ップ25とセコンダリカップ26とを介して液密且つ移
動可能に内挿されており、ピストン24とシリンダ孔2
1の底壁との間に上述の液圧室27が画成されている。
【0018】シリンダボディ6の車体前部側には、ユニ
オン孔30が液圧室27に連通して設けられており、該
ユニオン孔30にユニオンボルト31を用いてブレーキ
ホース32が連結され、ブレーキレバー4の握り操作に
よって液圧室27に発生した液圧を、ユニオン孔30か
らユニオンボルト31及びブレーキホース32を通して
前輪ブレーキへ供給するようにしている。
【0019】ピストン24とシリンダ孔21の底壁との
間にはコイル状の戻しばね33が縮設されており、ピス
トン24は、戻しばね33の弾発力によってシリンダ孔
21の開口部方向へ付勢され、シリンダ孔12の開口端
より突出するピストン24の後端部をブレーキレバー4
の作用腕4cに当接させて、ブレーキレバー4をピボッ
ト7回りに反握り操作方向(図1の反時計方向)へ回動
し、回動規制腕4dのストッパ片4gがシリンダボディ
6の車体前部側壁6dに当接して、ピストン24とブレ
ーキレバー4の後退限が図1に示す如く規制される。
【0020】図1に示すハンドブレーキ装置2の非作動
状態では、ブレーキレバー4の握り操作部4bとアクセ
ルグリップ11との間に所定の握り代が設定され、また
ピストン24のプライマリカップ25がリリーフポート
22よりもシリンダ孔21の開口部側に後退していて、
液圧室27とリザーバ20内の作動液がリリーフポート
22を通して流通できるようになっている。
【0021】前記パーキングブレーキ装置3は、ブレー
キレバー4の上面に重ね合わせされ、中間部の回動基部
40aをレバーホルダ6a,6aの間でブレーキレバー
4と共通のピボット7にて枢支されるパーキングレバー
40と、該パーキングレバー40をブレーキレバー4の
握り操作と同方向に付勢するパーキングレバー弾発手段
41と、ブレーキレバー4及びパーキングレバー40と
を係合するレバー係合手段42とを、ブレーキレバー4
に組み合わせして構成されている。
【0022】パーキングレバー40は、中間部の回動基
部40aから一側部を第1腕40bとなして、ブレーキ
レバー4の握り操作部4bに略沿って配設し、回動基部
40aから他側部を第2腕40cとなして、シリンダボ
ディ6の車体前部側壁6dの前方へ延出しており、また
回動基部40aの車体後部側にはシリンダボディ6側へ
折れ曲がるストッパ片40dが突設されている。
【0023】パーキングレバー弾発手段41は、シリン
ダボディ6の車体前部側壁6dとパーキングレバー40
の第2腕40cとの間に縮設される圧縮コイルばねで、
パーキングレバー40は、パーキングレバー弾発手段4
1の弾発力によってブレーキレバー4の握り操作と同方
向(図1の時計方向)へ付勢され、ブレーキレバー4と
係合関係を持たない時には、ストッパ片40dをシリン
ダボディ6のストッパ壁6eに当接させて回動を規制さ
れている。
【0024】レバー係合手段42は、第1腕40bの先
端に上向きに突設したボス部40eに、大径孔43aと
小径孔43bとを上下方向に貫通形成し、該大径孔43
a及び小径孔43bにロックピン44を内挿して、大径
孔43aの上面側に抜け止め用の止め輪45を係着し、
該止め輪45の内側に位置するロックピン44の大径フ
ランジ44aと両孔43a,43b間の段部との間に戻
しばね46を縮設して、該戻しばね46の弾発力にて上
部方向へ付勢されるロックピン44を、フランジ44a
と止め輪45との当接にて支承している。
【0025】ロックピン44には、下端に小径フランジ
44bが、その上部に周溝44cが形成されており、こ
れら小径フランジ44bと周溝44cは、ピボット7か
らブレーキレバー4の係合突部4e並びに係合溝4fと
同一半径上に設定されると共に、さらに小径フランジ4
4bと係合溝4fとが同径に、また周溝44cと係合突
部4eとが同径に形成されている。
【0026】止め輪45にて抜け止めされる非作動時の
ロックピン44は、上部がボス部40eから上方へ突出
して、下部の小径フランジ44bと周溝44cとが小径
孔43b内に没しており、またロックピン44の上部を
ボス部40e内へ押し込んだ先には、小径フランジ44
bと周溝44cとがボス部40eから下方へ突出し、図
6及び図7に示す状態において、小径フランジ44bが
ブレーキレバー4の係合溝4fに係合し、また周溝44
cにブレーキレバー4の係合突部4eが係合して、ロッ
クピン44の押し込み状態が保持される。
【0027】上述の図6,図7では、ブレーキレバー4
を握り操作していて、液圧室27に液圧を発生している
ため、レバー係合手段42で係合したブレーキレバー4
とパーキングレバー40には、液圧マスタシリンダ5の
液圧反力と液圧室27内の戻しばね33の弾発力とのレ
バー戻し力Fがピストン24を通して作用し、両レバー
4,40を握り操作と反対方向(図6の反時計方向)へ
付勢している。
【0028】一方、パーキングレバー40をブレーキレ
バー4の握り操作と同方向へ付勢する前述のパーキング
レバー弾発手段41には、所定のセット荷重W0が設定
されており、パーキングレバー40のストッパ片40d
がシリンダボディ6のストッパ壁6eに当接した状態で
は、セット荷重W0による弾発力W1がレバー戻し力F
よりも弱く、またパーキングレバー40がブレーキレバ
ー4と共に握り操作と反対方向へ回動した際には弾発力
W1が徐々に高まって、少なくともパーキングレバー弾
発手段41のコイル同士が密着するよりも前には、弾発
力W1がレバー戻し力Fに打ち勝つように設定されてい
る。
【0029】従って、図6,図7の位置で係合するブレ
ーキレバー4とパーキングレバー40には、パーキング
レバー弾発手段41の弾発力W1よりも大きなレバー戻
し力Fが作用するため、ブレーキレバー4とパーキング
レバー40は握り操作と反対方向(図6の反時計方向)
へ一体に回動して行き、パーキングレバー弾発手段41
の弾発力W1がレバー戻し力Fと同一となった時点でバ
ランスし、図8に示すように双方のレバー4,40の回
動が規制される。
【0030】本形態例のハンドブレーキ装置2は、以上
のように構成されており、ブレーキレバー4を握り操作
しない非作動状態にあっては、ブレーキレバー4が回動
規制腕4dのストッパ片4gとシリンダボディ6の車体
前部側壁6dとの当接によって車体前方側の後退限に位
置し、液圧マスタシリンダ5ではブレーキレバー4に支
承されるピストン24のプライマリカップ25が、リリ
ーフポート22よりもシリンダ孔21の開口部側に後退
していて、液圧室27とリザーバ20とが連通してい
る。
【0031】また、パーキングレバー弾発手段41に付
勢されるパーキングレバー40は、ブレーキレバー4の
握り操作と同方向の回動を、ストッパ片40dとストッ
パ壁6eとの当接によって規制されており、この状態に
おいて、第1腕40bに付設のレバー係合手段42のロ
ックピン44は、ブレーキレバー4の係合突部4eと係
合溝4fよりも車体後部側に位置している(図1〜図
3)。
【0032】上述の非作動状態から、ブレーキレバー4
を図1の時計方向へ握り操作すると、該ブレーキレバー
4の作用腕4dが液圧マスタシリンダ5のピストン24
をシリンダ孔21の底部方向へ押し込んで行く。そし
て、ピストン24のプライマリカップ25がリリーフポ
ート22を通過して、液圧室27とリザーバ20との連
通が遮断されると液圧室27内に液圧が発生し、この発
生液圧をブレーキホース32から前輪ブレーキへ供給し
て前輪の制動が行われる(図4,図5)。車体後部方向
へ握り込んだブレーキレバー4の係合突部4eと係合溝
4fは、パーキングレバー40の第1腕40bに付設の
レバー係合手段42のロックピン44よりも車体後部側
に位置する(同じく図4,図5)。
【0033】また、バーハンドル車両を平地や坂道で駐
停車したり、ライダーが乗車したまま一時停止した際
に、パーキングブレーキ装置3を作動するには、ブレー
キレバー4を図1から図4に示す作動状態まで握り込ん
で、係合突部4eと係合溝4fとを、パーキングレバー
40の第1腕40bに付設のレバー係合手段42のロッ
クピン44よりも車体前部側に位置させ、ブレーキレバ
ー4の握り込みを保持したまま、レバー係合手段42の
ロックピン44を押し下げて、該ピン44の小径フラン
ジ44bと周溝44cとをボス部40eの下方へ突出さ
せたのち、ブレーキレバー4の握り込みを解除すると、
液圧マスタシリンダ5からの液圧反力と液圧室27内の
戻しばね33の弾発力とがピストン24を通してブレー
キレバー4に作用し、ブレーキレバー4が反握り操作方
向(図4の反時計方向)へ回動して、前述の如くロック
ピン44の小径フランジ44bがブレーキレバー4の係
合溝4fに係合し、また周溝44cにブレーキレバー4
の係合突部4eが係合する(図6,図7)。
【0034】レバー係合手段42にてつながれたブレー
キレバー4とパーキングレバー40には、パーキングレ
バー弾発手段41の弾発力W1よりも大きいレバー戻し
力Fがピストン24を通して作用し、ブレーキレバー4
とパーキングレバー40は一体となって握り操作と反対
方向(図6の反時計方向)へ回動して行き、パーキング
レバー弾発手段41の弾発力W1とレバー戻し力Fとが
同一となった時点でバランスし、両レバー4,40の回
動が規制される(図8)。
【0035】図8に示すパーキングブレーキ装置3の作
動状態では、ブレーキレバー4の回動停止位置によっ
て、液圧マスタシリンダ5のピストン24の後退位置
が、ブレーキレバー4を非作動位置へ開放した場合より
もシリンダ孔21の内側に規制され、該ピストン24に
係着されるプライマリカップ25がリリーフポート22
よりもシリンダ孔21の底部側に位置していて、液圧室
27から前輪ブレーキまでの液圧系統中に所要の液圧が
確保されており、バーハンドル車両はこの液圧によって
停止状態が維持される。
【0036】パーキングブレーキ装置3は、このように
して、バーハンドル車両を駐停車する際や、ライダーが
乗車したままでの踏切や信号での一時停止に、平地や坂
道等で用いられ、バーハンドル車両の停止状態を良好に
維持する。
【0037】また、図8のパーキングブレーキ作動状態
から、ブレーキレバー4を握り増しすると、パーキング
レバー40側のロックピン44の小径フランジ44b及
び周溝44cとブレーキレバー4の係合溝4f及び係合
突部4eとの凹凸係合が外れて、ロックピン44が戻し
ばね46の弾発力にて上方へ移動し、ブレーキレバー4
とパーキングレバー40並びに液圧マスタシリンダ5の
ピストン24のそれぞれが、図1に示す非作動位置に復
帰する。
【0038】さらに、パーキングブレーキ装置3の作動
状態が継続して、液圧マスタシリンダ5のカップ25,
26や前輪ブレーキのシール類が圧縮変形したり、ブレ
ーキホース32が膨張するなどして、液圧マスタシリン
ダ5から前輪ブレーキまでのブレーキ系統の体積がシー
ル類の圧縮変形やホース類の膨張分増大して、ブレーキ
系統中の液圧が低下した場合には、双方のレバー4,4
0に作用するレバー戻し力Fがパーキングレバー弾発手
段41の弾発力W1よりも弱まるため、パーキングレバ
ー弾発手段41は、弾発力W1がレバー戻し力Fとつり
合う位置まで双方のレバー4,40をレバー握り方向へ
回動する。
【0039】これにより、ブレーキ系統のシール類の圧
縮変形やホース類の膨張による液圧損失が保償され、ブ
レーキ系統内にバーハンドル車両の停止を維持し得る液
圧が設定される。本形態例の構成による液圧損失の自動
的な保償は、パーキングレバー40のストッパ片40d
がシリンダボディ6のストッパ壁6eに当接して回動を
規制されるまで可能であり、ライダーが乗車したままで
の一時停止や短時間の停車はもとより、長期間の駐車に
もバーハンドル車両の停止状態を確実に維持することが
できる。
【0040】尚、上述の形態例では、ブレーキレバーの
車体前部側面に係合部を設けて、レバー係合手段のロッ
クピンと凹凸係合するようにしたが、ブレーキレバーの
係合部は他の異なる形状であってもよい。また、ブレー
キレバーとレバー係合手段とは、ブレーキレバーの内部
に凹みや孔を形成して係合させてもよく、この場合に
は、ブレーキレバーの凹みや孔とレバー係合手段のいず
れか一方または双方に、外れ止め用の係合片を設けても
よい。さらに、ブレーキレバーとレバー係合手段とは摩
擦力で係合させてもよく、この場合には、双方の係合面
をレバー係合手段の係脱方向に対して傾斜させることに
より、外れ止めが図れる。
【0041】また、本発明のパーキングレバー弾発手段
は、上述の形態例で用いた圧縮コイルばねのほか、板ば
ねや皿ばね等の他のばね材,軟質合成樹脂やゴム等の弾
性材料を用いることもできる。さらに、本発明のハンド
ブレーキ装置は、ブレーキレバーに操作されるバーハン
ドル車両の後輪ブレーキにも適用が可能で、前輪または
後輪ブレーキとしての車輪ブレーキには、ディスクブレ
ーキとドラムブレーキのいずれを用いることもできる。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、パーキングブレーキ装置に液圧マスタシリンダ
の発生液圧を利用しながらも、液圧系統中のシール類が
圧縮変形したりホース類が膨張するなどして、ブレーキ
系統中の液圧が低下することがあっても、パーキングレ
バー弾発手段がパーキングレバーとブレーキレバーとを
レバー握り方向へ回動して、ブレーキ系統内にバーハン
ドル車両の停止を維持し得る液圧を自動的に設定するの
で、ライダーが乗車したままでの一時停止や短時間の停
車はもとより、長期間の駐車にも、人的操作に頼ること
なく、バーハンドル車両の停止状態を確実に維持するこ
とができる。また、パーキングブレーキ装置を構成する
部品点数が少なくて済み、しかも構造が単純であるの
で、製作が容易で低コストでの実施が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一形態例を示すバーハンドル車両の
ハンドルバーに取り付けた液圧式ハンドブレーキ装置の
非作動状態を示す一部断面平面図
【図2】 本発明の一形態例を示す図1のII−II断
面図
【図3】 本発明の一形態例を示す図2のIII−II
I断面図
【図4】 本発明の一形態例を示すブレーキレバーを握
り操作した状態を示す断面平面図
【図5】 本発明の一形態例を示す図4の要部断面側面
【図6】 本発明の一形態例を示すブレーキレバーとパ
ーキングレバーとをレバー係合手段で係合した状態の断
面平面図
【図7】 本発明の一形態例を示す図6の要部断面側面
【図8】 本発明の一形態例を示すパーキングブレーキ
装置の作動状態を示す断面平面図
【符号の説明】
1…バーハンドル車両のハンドルバー 2…前輪ブレーキ用の液圧式ハンドブレーキ装置 3…パーキングブレーキ装置 4…ブレーキレバー 4a…回動基部 4b…握り操作部 4c…作用腕 4d…回動規制腕 4e…係合突部 4f…係合溝 5…液圧マスタシリンダ 6…シリンダボディ 6e…ストッパ壁 7…ピボット 11…アクセルグリップ 20…リザーバ 21…シリンダ孔 22…リリーフポート 23…サプライポート 24…ピストン 25…プライマリカップ 26…セコンダリカップ 27…液圧室 32…ブレーキホース 33…戻しばね 40…パーキングレバー 40a…回動基部 40b…第1腕 40c…第2腕 40d…ストッパ片 40e…ボス部 41…パーキングレバー弾発手段 42…レバー係合手段 44…ロックピン 44b…小径フランジ 44c…周溝

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハンドルバーの車体前部側に取着された
    液圧マスタシリンダのシリンダボディに、ブレーキレバ
    ーの回動基部をピボットにて枢支し、該ブレーキレバー
    を前記ハンドルバー方向へ握り操作して、前記液圧マス
    タシリンダのシリンダ孔に液密且つ移動可能に内挿され
    たピストンをブレーキレバーの作用腕で押動し、シリン
    ダ孔内部に画成された液圧室に液圧を発生させるバーハ
    ンドル車両用液圧式ハンドブレーキ装置において、前記
    ピボットにパーキングレバーの中間部を回動基部として
    枢支し、該パーキングレバーの回動基部から一側部を第
    1腕として前記ブレーキレバーと上下に重ね合わせし、
    同じくパーキングレバーの回動基部から他側部を第2腕
    として前記シリンダボディの車体前部側へ延出し、該第
    2腕とシリンダボディとの間にバネ等のパーキングレバ
    ー弾発手段を縮設して、前記パーキングレバーを前記ブ
    レーキレバーの握り操作と同方向へ付勢すると共に、前
    記パーキングレバーの第1腕に、前記ハンドルバー方向
    へ握り操作したブレーキレバーと係合するレバー係合手
    段を設け、前記パーキングレバー弾発手段に、レバー係
    合手段によってパーキングレバーと係合したブレーキレ
    バーを所定の握り込み位置に付勢する弾発力を設定した
    ことを特徴とするバーハンドル車両用液圧式ハンドブレ
    ーキ装置。
  2. 【請求項2】 前記パーキングレバー弾発手段にて前記
    ブレーキレバーの握り操作と同方向へ付勢される前記パ
    ーキングレバーの非作動時の回動位置を、該パーキング
    レバーとストッパとの当接にて規制し、前記パーキング
    レバーのレバー係合手段と前記ブレーキレバーとを係合
    した際には、前記液圧マスタシリンダからのレバー反力
    を前記ピストンを通してブレーキレバーに付与し、該ブ
    レーキレバーと前記パーキングレバーとを前記パーキン
    グレバー弾発手段の弾発力に抗して反ハンドルバー方向
    へ一体に回動して、前記パーキングレバーとストッパと
    の間に間隙を設定したことを特徴とする請求項1に記載
    のバーハンドル車両用液圧式ハンドブレーキ装置。
JP11155318A 1999-06-02 1999-06-02 バーハンドル車両用液圧式ハンドブレーキ装置 Pending JP2000344174A (ja)

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