JP2000350962A - 軽量気泡コンクリートパネルの塗装方法 - Google Patents

軽量気泡コンクリートパネルの塗装方法

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JP2000350962A
JP2000350962A JP11162022A JP16202299A JP2000350962A JP 2000350962 A JP2000350962 A JP 2000350962A JP 11162022 A JP11162022 A JP 11162022A JP 16202299 A JP16202299 A JP 16202299A JP 2000350962 A JP2000350962 A JP 2000350962A
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貴久 服部
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啓介 木村
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Clion Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】パネル表面層に存在するミクロポアに塗料を十
分に充填させるとともに、乾燥後のパネル表面にピンホ
ールが発生し難い塗装方法を提供する。 【解決手段】軽量気泡コンクリートパネルの表面に水系
塗料を塗布する塗装方法において、前記水系塗料とし
て、その塗布直前の粘度が1dpa.s〜30dpa.
sであるとともに乾燥固形分量が50〜80重量%であ
る塗料性状を備えているものを用いることを特徴とする
窯業系建材パネルの塗装方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、軽量気泡コンクリ
ートパネルの表面に水系塗料を塗布する塗装方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】軽量気泡コンクリートパネル(以下、パ
ネル1と称する)は、パネル表面に多数のミクロポア2
が存在するため、パネル表面に塗料60を塗布するとと
もにミクロポア2内部に効率的に塗料60を充填させ
て、パネル表面にピンホールを生じさせない塗装方法が
知られている。例えば、スプレーガンで塗料60をパネ
ル1表面に吹き付けた後、スリット状の吹き出し口を有
するノズルからエアを塗装面に吹き付ける方法がある。
(特開7−195027号公報)この時、表面の凹凸が
激しいパネル1の表面上に均一な薄い塗膜を形成するた
めには、塗料60がパネル1表面に均一に広がるととも
にある程度滞留できる1〜30dpa.sの低粘度のも
のが適切とされていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図4に示すよ
うに、孔の上方のみがわずかにパネル1表面に開口して
いるミクロポア2においては、低粘度の塗料60を用い
てもその内部に塗料60が十分に充填されずその開口部
に塗布された塗料60のブリッジ50が形成されること
が多かった。このため、塗料60の乾燥の過程において
内部のエアー4が塗膜内部を上昇し表面に到達して破裂
し、この結果、塗料60のブリッジ50が切れて、図5
に示すように乾燥後のパネル1表面にピンホール70が
現れる問題点があった。本発明の目的は、パネル表面層
に存在するミクロポアに塗料を十分に充填させるととも
に、乾燥後のパネル表面にピンホールが発生し難い塗装
方法を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者はこの課題に対
して鋭意研究することにより、ピンホールが発生する要
因は塗料内の揮発成分を除く乾燥固形分の量に大きく依
存していることを見出した。そこで、パネルの表面に水
系塗料を塗布する塗装方法において、前記水系塗料とし
て、その塗布直前の粘度が1dpa.s〜30dpa.
sであるとともに乾燥固形分量が50〜80重量%であ
る塗料性状を備えているものを用いることとした。な
お、本文中の粘度は回転式B型粘度計(リヨン社製)を
用いて測定したものである。また、軽量気泡コンクリー
トパネルとは、気泡を内在するとともにパネル表面にも
開口した気泡があり、セメントを原材料として含む建材
用パネルである。
【0005】以下に本発明の作用を説明する。塗料の塗
布直前の粘度が1dpa.s〜30dpa.sである
と、表面の凹凸が激しいパネルであっても均一な薄い塗
膜を表面上に形成できる。さらに乾燥固形分量が50〜
80重量%含まれていると、塗料が乾燥する過程におい
て、それら固形分がミクロポア内部からのエアーの塗膜
内上昇を妨げるようになる。 その結果、内部からのエ
アーがパネル表面に到達し難くなり、ミクロポア開口部
に形成された塗料のブリッジは切れることがなく塗膜と
して残存するため、乾燥後のパネル表面におけるピンホ
ールの発生が少なくなる。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図1〜
図3に基づいて説明する。なお、符号は従来例と同一の
ものは同一符号を付した。図1はパネル表面に塗布され
た塗料が、ミクロポア2の開口部においてブリッジ状の
塗膜5が形成されている状態を示す説明図である。また
図2、図3は、本発明において、パネル1表面への具体
的な塗装方法を示す側面図及び平面図である。
【0007】本発明は、パネル1の表面に、塗布直前の
粘度が1dpa.s〜30dpa.sであるとともに乾
燥固形分の量が50〜80重量%である水系塗料6を塗
布する塗装方法である。
【0008】水系塗料6としては、アクリル樹脂、ウレ
タン樹脂などから成る合成樹脂エマルジョンがある。乾
燥固形分量は、50%より小さいと塗料によって形成さ
れたブリッジが乾燥の過程において切れるものが多くな
り、また80%より大きいとチクソトロピー性が大きく
なり塗料の流動性が低下してしまう。また、乾燥固形分
の量が60〜75重量%であると、ミクロポア2に塗料
6が十分充填されやすくなるとともに塗料の流動性も好
適に保たれて、より望ましい。
【0009】さらに乾燥固形分において、体質顔料3が
少ないと塗料6の流動性が大きくなるためミクロポア2
の内部からのエアー4が塗膜内を上昇し易くなり、また
体質顔料3が多すぎるとチクソトロピー性が大きくなり
塗料6の流動性が低下してスプレーなどで塗布すること
が困難になる。そのため体質顔料3は塗料全体の30〜
55重量%含有されていると、ミクロポア2の内部から
のエアー4の上昇に対する抵抗性が増すとともに塗料と
しての流動性も保たれるため好ましい。
【0010】なお、ここで体質顔料とは塗料中の乾燥固
形成分から樹脂および添加剤の固形分を除いた残りの固
形分であり、具体的には着色顔料、炭酸カルシウム、タ
ルク、クレー、繊維などがある。その中でも繊維が添加
されているとエアー4の上昇に対する抵抗性が増加して
より好ましい。さらに40〜50重量%の体質顔料3が
塗料中に含有されていると、より本発明の効果を発揮す
る。図1は、塗料6中に乾燥固形分、特に体質顔料3が
(図4に示す従来の塗料60に比べて)多く含まれてい
る状態を示している。
【0011】水系塗料6の塗布量は少なすぎると連続塗
膜を得ることができない、また多すぎると塗料の過剰塗
布となって塗装コストが高くなる。水系塗料6の塗布量
が0.6kg/m2〜1.5kg/m2であると、塗膜が
薄く均一になり好ましい。
【0012】塗装方法としては、塗料6をスプレーガン
7によってパネル1表面に塗布し、その塗料6が硬化す
る前にスリット状吹き出し口を有するエアノズル8から
エアーを塗布面に吹き付けて、パネル1表面の塗料6を
均一にするとともにミクロポア2の内部に塗料を充填さ
せる。なお、本発明における水系塗料6は、下地調整用
の下塗り用塗料であっても、中塗り用塗料または仕上げ
塗料のいづれであっても良い。さらに、外装用の1回塗
り仕上げ塗料であっても良い。
【0013】
【実施例】(実施例)次に、軽量気泡コンクリートパネ
ル1の表面への塗装方法の一実施例を図面を参照しなが
ら説明する。図2および図3に示すように、ローラコン
ベア9により矢印の向きにパネル1が塗料吹付け工程X
及びエア吹付け工程Yに所定の速度で供給されるが、前
記パネル1は予めその表面がエアーの吹付け手段(図示
なし)により塵埃が除去されている。
【0014】前記塗料吹付け工程Xは圧縮エアー供給手
段10と、その手段にエアー供給管16が連結された2
個のスプレーガン7、及び該スプレーガン7に塗料供給
管11を介して接続された塗料供給手段(図示なし)と
から基本的に構成されている。2個のスプレーガン7は
互いに所定距離離して設置されており、かつその吹付け
方向が傾斜している。
【0015】次に前記エアー吹付け工程Yは、パネル1
を跨ぐように設置された支持手段12、該支持手段の下
端から水平の延びる水平アーム13、該水平アームの先
端でその下方を向いて取り付けられたホルダー14及び
該ホルダー14に回動可能に把持されたエアーノズル8
とから基本的に構成されている。
【0016】前記エアーノズル8はその下端にスリット
状吐出口を有し、空気送風手段(いずれも図示なし)に
連通するエアー供給管15を一端部に接続された比較的
長いエアー吐出手段である。
【0017】上記のように構成される塗料吹付け工程X
及びエアー吹付け工程Yにパネル1を通すことにより、
パネル1は次のように塗装される。吐出孔径6mmのス
プレーガン7がその下端とパネル1の表面(最上面)と
のなす距離にして30cmになるように設置されてい
る。これらのスプレーガン7から25dPa.sの粘度
を有する水系下塗り塗料6が圧力4kgf/cm2の圧
縮空気に載せられてパネル1の表面に塗布される。この
時水系下塗り塗料6は、アクリル樹脂及び体質顔料3か
ら成る乾燥固形分が65重量%含有されており、さらに
着色顔料、炭酸カルシウム、タルク、クレー、繊維から
成る体質顔料3が水系下塗り塗料6全体の45重量%含
有されているアクリル合成樹脂エマルジョンの塗料であ
る。
【0018】パネル1は定速でローラコンベア9に載せ
られて移動する間に1.0kg/m 2の付着量になるよ
うに下塗り塗料6が前記スプレーガン7から吐出され
る。
【0019】塗料吹付け工程Xを通過したパネル1は、
次に、エアー吹付け工程Yに至る。この工程Yではエア
ーノズル8の下端とパネル1の表面(最上面)との距離
が2cm、そしてエアーの吹出し風圧が70m/sで吹
き出されるように設定され、さらに前記下塗り塗料6が
硬化する前にエアーを吹き付けられるように、前記塗料
吹付け工程Xから近い位置に前記エアーノズル8の最後
部位置が設定されている。このようにして得られたパネ
ル1の乾燥後に見られる表面のピンホールの数を表1に
示した。
【0020】(比較例)実施例と同様の塗装方法によっ
て、ただし下塗り塗料として粘度25dPa.sであっ
てアクリル樹脂及び体質顔料3から成る乾燥固形分が4
0重量%、さらに着色顔料、炭酸カルシウム、タルク、
クレー、繊維から成る体質顔料3が塗料全体の20重量
%含有されているアクリル合成樹脂エマルジョンの塗料
を使用して、圧力4kgf/cm2の圧縮空気に載せら
れてパネル1の表面に1.0kg/m2塗布した。この
ようにして得られたパネル1の乾燥後に見られる表面の
ピンホールの数を同様に表1に示した。
【0021】
【表1】
【0022】表1より明らかなように、比較例と比較し
て実施例のパネル1は、表面のピンホールの数が1.5
6%に減少しており、塗装品質の良いパネル1を得るこ
とができた。
【0023】
【発明の効果】本発明によれば、塗料の乾燥の過程でミ
クロポア2内部のエアーの塗膜内上昇を押さえることが
できるため、そのエアーがパネル表面に到達して発生す
るピンホールが少なくなり、その結果、乾燥後に塗装の
仕上がり品質の良いパネルを得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明におけるミクロポアの開口部に塗膜が残
存している状態を示す説明図。
【図2】本発明における塗装方法の一実施形態を示す側
面図。
【図3】図2の部分破断平面図
【図4】従来例におけるミクロポア開口部に塗料のブリ
ッジが形成されている状態を示す説明図。
【図5】従来例におけるミクロポア開口部の塗料のブリ
ッジが切れた状態を示す説明図。
【符号の説明】
1 軽量気泡コンクリートパネル(パネル) 2 ミクロポア 3 体質顔料 4 (内部の)エアー 5 ブリッジ状の塗膜 6 水系(下塗り)塗料 7 スプレーガン 8 エアノズル 9 ローラコンベア 10 圧縮エアー供給手段 11 供給管 12 支持手段 13 水平アーム 14 ホルダー 15、16 エアー供給管

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】軽量気泡コンクリートパネルの表面に水系
    塗料を塗布する塗装方法において、前記水系塗料とし
    て、その塗布直前の粘度が1dpa.s〜30dpa.
    sであるとともに乾燥固形分量が50〜80重量%であ
    る塗料性状を備えているものを用いることを特徴とする
    軽量気泡コンクリートパネルの塗装方法。
  2. 【請求項2】前記水系塗料が30〜55重量%の体質顔
    料を含有している請求項1記載の軽量気泡コンクリート
    パネルの塗装方法。
  3. 【請求項3】前記水系塗料の塗布量が0.6kg/m2
    〜1.5kg/m2である請求項1または2記載の軽量
    気泡コンクリートパネルの塗装方法。
  4. 【請求項4】前記水系塗料をスプレーガンによって塗布
    し、その塗料が硬化する前にスリット状吹き出し口を有
    するエアノズルから塗布面にエアを吹き付ける請求項
    1、2または3記載の軽量気泡コンクリートパネルの塗
    装方法。
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