JP2000352207A - 貯水装置を備えた車庫 - Google Patents

貯水装置を備えた車庫

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 既設の車庫2の支柱5間距離に合わせて貯水
装置3の寸法調整を容易として貯水装置3を後付けする
ことができ、製作コストを低く抑えることのできる貯水
装置を備えた車庫を提供する。 【解決手段】 複数の成型材61を連結してタンク部6
を形成し、タンク部6の上部に上蓋部材7、下部に流水
路部を有する受板部材8を配設し、雨樋41とタンク部
6を管材71によって連結し、タンク部6を形成する成
型材61の中空部と受板部材8の流水路部とを連通する
連通孔を受板部材8に穿設し、タンク部6の雨水を取り
出す取水口87を受板部材8の流水路部の下端に設けて
貯水装置3を構成し、貯水装置3を車庫2の支柱5の間
に配設した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、貯水装置を備え
た自動車等を収容する車庫に関するものであり、複数の
成型材を連結して貯水タンク部を構成することにより、
貯水装置を安価に製作し、貯水装置によって生じる自動
車の出入時における障害を回避し、実用的価値を高めた
貯水装置を備えた車庫を提供するものである。
【0002】
【従来の技術】車庫の屋根に降った雨水を貯水槽に導
き、貯水槽内の雨水を洗車、あるいは庭木等への散水に
利用したものが、実開平5−57230号公報、特開平
8−326104号公報に開示されている。
【0003】実開平5−57230号公報に記載の洗車
設備付き車庫は、車庫の屋根に降った雨水を貯水槽に導
き、貯水槽に溜まった雨水をポンプによって放水するも
のであり、貯水槽が車庫とは分離して設けられているた
め、貯水槽を設置する場所を車庫に隣接して確保しなけ
ればならず、設置場所によっては車の出入りの際に障害
となるものであった。
【0004】また、特開平8−326104号公報に記
載の雨水貯水装置は車庫を支持する柱を貯水槽の上に立
設し、さらに貯水槽を塀として兼用したものであって、
貯水槽が自動車等の出入に際して障害とはならないが、
雨水貯水装置の上面は支柱の下端を受け止めるのに十分
な広さを必要とし、雨水貯水装置が支柱位置よりも駐車
スペースに向けて突出して、車庫に自動車等を駐車する
ための有効面積が小さくなるものであった。さらに、雨
水貯水装置が設けられた側の支柱は、貯水槽の上に立設
しているため、既設の車庫に雨水貯水装置を後付けする
ことが困難なものであった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこの種の雨水
を貯水する車庫において、貯水装置を成型材を用いて安
価に作製すると共に、車庫の支柱間距離に応じた寸法幅
の貯水装置を容易に作製し得るものとし、自動車等を駐
車するスペースを十分に確保することのできる、実用的
価値を高めた貯水装置を備えた車庫を提供することを目
的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、このような
事情に鑑み鋭意検討を重ねた結果、雨樋を備えた屋根体
と、屋根体を支持する少なくとも2本の支柱を立設した
車庫において、内部中空状を呈する複数の成型材を連結
してタンク部を形成し、タンク部の上部に上蓋部材、下
部に流水路部を有する受板部材を配設し、雨樋とタンク
部を管材によって連結し、タンク部を形成する成型材の
中空部と受板部材の流水路部とを連通する連通孔を受板
部材に穿設し、タンク部の雨水を取り出す取水口を受板
部材の流水路部の下端に設けて貯水装置を構成し、貯水
装置を車庫の支柱の間で且つ地面との間に隙間を設けて
配設したことによって、所期の目的を達成しうることを
認め本発明を完成するに至った。
【0007】
【作用】この発明によれば、貯水装置を車庫本体の支柱
間に配設したものであるから、貯水装置が車庫本体の支
柱から駐車スペースに向けて突出するのを抑えることが
できると共に、貯水装置の有無に関わらず、車庫に変更
を加えることなく貯水装置を取り付けることができるの
で、既設の車庫に対して貯水装置の後付が簡単に行い得
るものである。また、貯水装置と地面との間に隙間を設
けて配設することにより、取水口から雨水を勢い良く取
り出すことができ、広範にわたって庭木等に散水するこ
とができる。
【0008】さらに、貯水装置は複数の成型材を連結し
てタンク部が構成されているので、車庫の支柱間距離が
変化しても成型材の本数を調節するなどして簡単にタン
ク部の大きさを変更することができる。タンク部を一つ
の部材で形成する場合、支柱間距離の変化に合わせて複
数の大きさのタンク部を用意しておく必要があり、これ
に伴って大掛かりな製造設備を必要とするものである
が、本発明においては、複数の成型材を連結して一つの
タンク部を形成するので、製作コストを低く抑えること
ができ、タンク部を安価に作製することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】発明の実施の形態を実施例によっ
て具体的に説明する。図中1は本発明貯水装置を備えた
車庫を表わし、車庫本体2と貯水装置3とから構成され
ている。車庫本体2は、屋根体4と屋根体4を支持する
一対の支柱5とから構成されている。屋根体4には屋根
に降った雨水を集水する雨樋41がその周縁部に設けら
れている。支柱5の中間位置には屋根体4の一側が係止
され、支柱5の上端には屋根体4の他側と連結する吊部
材51が設けられ、屋根体4が支柱5によって支持され
ている。
【0010】なお、本実施例においては支柱5が屋根体
4の一側にのみ設けられた車庫について説明している
が、支柱5を屋根体4の両側に設けた車庫でも構わな
い。また、吊部材51を設けたが、支柱5と屋根体4を
下方から支持する梁を支柱5に設けて屋根体4を支持す
る構成でも構わない。
【0011】貯水装置3はタンク部6と上蓋部材7と受
板部材8とを有しており、タンク部6はアルミニウムあ
るいは樹脂材料から形成され、断面矩形状を呈する内部
中空状となった複数の成型材61を連結して構成されて
いる。タンク部6の上端と下端は成型材61の中空部が
開口しており、上蓋部材7と受板部材8を用いてタンク
部6の上下部を覆うことにより、タンク部6が密閉状態
となる。成型材61の内側には、長手方向に沿ってビス
ホール62が形成されており、上蓋部材7と受板部材8
が前記ビスホール62に螺入するビス63によってタン
ク部6に固着される。
【0012】上蓋部材7には、蛇腹状となった可撓性の
管材71の一端が連結されており、管材71の一端面が
タンク部6を形成する一つの成型材61の中空内部に向
けて開口している。管材71の他端は屋根体4の雨樋4
1に連結されており、車庫本体2の屋根に降った雨水は
管材71の内部を通って成型材61の中空部内に流入す
る。
【0013】受板部材8はアルミニウムあるいは樹脂材
料の成型材により形成されており、下部に流水路部81
が一体に形成されている。タンク部6の下端と受板部材
8の上端との間にはシール部材9が全面にわたって介在
されており、タンク部6と受板部材8を水密構造として
いる。シール部材9と受板部材8には、タンク部6を形
成する成型材61の中空部と受板部材8の流水路部81
とを連通する連通孔91、82が夫々の成型材61に対
応して穿設されており、夫々の成型材61の中空部は流
水路部81を介して連続した空間に形成されている。受
板部材8の側面にはシール部材83を介して側板部材8
4が固着されており、流水路部81を水密としている。
側板部材84は受板部材8に一体的に形成したビスホー
ル85に螺入するビス86によって固着される。
【0014】タンク部6を形成する何れか一本の成型材
61の上端には、排水樋64が連結されており、タンク
部6から溢出する雨水が排水される。受板部材8の流水
路部81の底面には、タンク部6内に貯水された雨水を
取り出す取水口87が設けられており、これには汎用の
蛇口等が用いられる。
【0015】タンク部6を形成する複数の成型材61
は、連結杆65によって連結されており、両側に位置す
る連結杆65を夫々の成型材61にビス止めすることに
よって複数の成型材61が一体化される。なお、成型材
61に連結杆65をビス止めする位置は排水樋64を成
型材61に連結した位置よりも上側となっており、成型
材61内の水位が連結杆65を取付けた位置よりも上方
位置になることはなく、連結杆65をビス止している部
分から雨水が流出することはない。
【0016】以上の構成からなる貯水装置3を車庫本体
2に取付けるに当っては、予め車庫本体2の支柱5間距
離に合わせて、成型材61の本数と上蓋部材7、受板部
材8及びシール部材9の長さを調節し、支柱5間に納ま
る大きさの貯水装置3を形成する。支柱5間には上保持
杆10と下保持杆11が支柱5の両側位置において架設
され、上保持杆10と下保持杆11によって貯水装置3
のタンク部6を挟持する。貯水装置3の下部には脚部材
31が設けられ、貯水装置3の上下位置を位置決めす
る。なお、脚部材31は、受板部材8と地面(GL)と
の間に配設されていれば良く、受板部材8に固着する必
要はない。次いで、上蓋部材7に連結した管材71の他
端を屋根体4の雨樋41に連結して車庫本体2への貯水
装置3の取付が完了する。
【0017】本発明貯水装置を備えた車庫1によると、
車庫の屋根体4に降雨した雨水は雨樋41に流れ込み、
さらに雨樋41から管材71を通って、管材71の一端
が開口している成型材61に雨水が流れ込む。タンク部
6を形成する全ての成型材61の中空部は受板部材8の
流水路部81を介して連通しているので、管材71に連
結している成型材61に流れ込んだ雨水は全ての成型材
61内に均等に流れ込み、成型材61内の水位はどれも
同じ高さになる。タンク部6の水位が排水樋64の位置
を超える満水状態になると、雨水が排水樋64を通って
外部に溢出する。図4に示したとおり、タンク部6内に
貯水されている雨水Wは、取水口87から抜き取り、洗
車あるいは庭木の散水に利用される。本実施例において
は、貯水装置3は脚部材31の高さ分だけ地面との間に
隙間を設けて配設しているので、取水口87から雨水を
勢い良く取り出すことができ、庭木等の散水に好適であ
る。
【0018】上記実施例において、管材71内もしくは
管材71と雨樋41または成型材61の接続口にフィル
ター等の濾過装置を設けることにより、タンク部6内へ
の雨水以外の異物の侵入を防止すべきであるが、仮に侵
入した異物等は受板部材8を取り外すことにより、簡単
に取り除くことができる。
【0019】図5は車庫本体2の支柱間距離が長くなっ
たものに適用した状態を表わすものである。このよう
に、支柱5間の距離が変化した場合、成型材61の本数
と上蓋部材7、受板部材8及びシール部材9の長さを調
節することにより、貯水装置3の横幅を容易に変更する
ことができる。また支柱5の高さが変化した場合におい
ても、成型材61の長さを調節することにより、貯水装
置3の高さを容易に変更することができる。なお、上記
実施例においてタンク部6の下端と受板部材8の上端と
の間にはシール部材9を介在してタンク部6を水密構造
としたが、成型材61と受板部材8が当接する箇所にコ
ーキング処理を行って、タンク部6を水密構造とするこ
とも可能である。
【0020】
【発明の効果】この発明は、貯水装置を備えた車庫にお
いて、雨水を貯水するタンク部を複数の成型材を連結し
て構成しているので、成型材の本数を調節することによ
り、タンク部の大きさを簡単に変更し得るものであり、
タンク部を一つの成形体で構成するものに比べて、製造
コスト、運搬及び施工等に要する費用を大幅に低減する
ことができる。
【0021】また、本発明の貯水装置は、車庫本体を構
成する支柱間に配設されるので、自動車等の出入の際に
障害とならず、さらに従来目隠しとして車庫に付設して
いたサイドパネルとしての機能を持たせることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明貯水装置を備えた車庫の全体図
【図2】 貯水装置を表わす分解斜視図
【図3】 取付状態における貯水装置の縦断面図
【図4】 貯水装置から放水している状態を表わす要部
拡大図
【図5】 本発明貯水装置を備えた車庫の他の例を表わ
す全体図
【符号の説明】
1 貯水装置を備えた車庫 2 車庫本体 3 貯水装置 4 屋根体 5 支柱 6 タンク部 7 上蓋部材 8 受板部材 9 シール部材 41 雨樋 61 成型材 71 管材 81 流水路部 87 取水口

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 雨樋を備えた屋根体と、屋根体を支持す
    る少なくとも2本の支柱を立設した車庫において、内部
    中空状を呈する複数の成型材を連結してタンク部を形成
    し、タンク部の上部に上蓋部材、下部に流水路部を有す
    る受板部材を配設し、雨樋とタンク部を管材によって連
    結し、タンク部を形成する成型材の中空部と受板部材の
    流水路部とを連通する連通孔を受板部材に穿設し、タン
    ク部の雨水を取り出す取水口を受板部材の流水路部の下
    端に設けて貯水装置を構成し、貯水装置を車庫の支柱の
    間で且つ地面との間に隙間を設けて配設したことを特徴
    とする貯水装置を備えた車庫。
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