JP2000354290A - マイクロホン装置 - Google Patents
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- Circuit For Audible Band Transducer (AREA)
- Obtaining Desirable Characteristics In Audible-Bandwidth Transducers (AREA)
Abstract
を得る。 【解決手段】 複数のマイクロホン素子11乃至15に
より、それぞれ異なる周波数帯域に狭指向性を示す複数
のマイクロホンアレイ71乃至74を構成する。そし
て、これら各マイクロホンアレイ71乃至74の各出力
信号のうち、それぞれが狭指向性を示す周波数帯域の信
号のみを、各フィルタ81乃至88により抽出して、こ
れら抽出して得た各信号を加算器90により加算する。
従って、加算器90からは、各マイクロホンアレイ71
乃至74により収音するのに都合の良い周波数帯域の信
号のみを加算して得た信号が出力される。よって、低周
波数帯域から高周波数帯域にわたる広い周波数帯域にお
いて、一様に鋭い指向性を有するマイクロホン装置を実
現できる。
Description
に関し、特に指向性を改善するために複数のマイクロホ
ン素子をアレイ状に配置する所謂マイクロホンアレイと
呼ばれる構成のマイクロホン装置に関する。
場用の発言者ユニット等のように、横方向からの雑音を
排除するために比較的に鋭い指向性が要求される用途に
使用される。このようなマイクロホンアレイとして、従
来、例えば図3に示す単一指向性マイクロホン素子1を
複数素子、例えば2素子用意し、これを図4に示すよう
に、それぞれの基準軸(指向性を表す上で基準(入射角
零度)となる正面の軸で、同図に一転鎖線で示す軸)が
互いに平行になるように、かつ、それぞれの音波入射面
を揃えた状態で、間隔dを隔てて配置すると共に、各マ
イクロホン素子1、1の各出力信号を加算器2によって
加算するものがある。
独の指向性V1 (θ)(θはマイクロホン素子1に入射
する音波(平面波)の入射角)を、次の数1で表すとす
ると、これを2素子組み合わせた構成の図4に示すマイ
クロホンアレイ全体の指向性V2 (θ)は、数2で表さ
れることが知られている。
数、fは、音波の周波数、cは、音波の速度である。ま
た、各マイクロホン素子1、1の各感度は互いに等しい
とする。
1単独の場合に比べて、これを2素子組み合わせた構成
の所謂2素子アレイ(または2素子ラインマイクロホン
とも呼ぶ)の方が、鋭い指向性を得られることが判る。
け、これらを図5(a)に示すように間隔dを隔てて配
置すると共に、各2素子アレイの各出力(各加算器2、
2の出力)を加算器3により加算するとする。この構成
は、同図(b)に示すように、3つのマイクロホン素子
1、1、1を、それぞれ間隔dを隔てて配置すると共
に、中央に位置するマイクロホン素子1のみの感度を2
倍にした上で、これと両端にある各マイクロホン素子
1、1との各出力を加算器3により加算するのと等価な
構成となる。この3つのマイクロホン素子1、1、1を
組み合わせた所謂3素子アレイ(または3素子ラインマ
イクロホンとも呼ぶ)全体の指向性V3 (θ)は、次の
数3で表されることが知られている。
V3 (θ)の方が、上記数2で表される2素子アレイの
指向性V2 (θ)に比べて、より鋭い指向性を得られる
ことが判る。
うに、各マイクロホンアレイの指向性V2 (θ)及びV
3 (θ)は、各マイクロホン素子1の配置間隔d及び音
波の周波数fという2つの変数によって大きく変化す
る。従って、これら各変数のうちの一方、例えば上記間
隔dを、或る値に設定すると、この間隔dに応じた或る
特定の周波数f付近において、上記指向性V2 (θ)及
びV3 (θ)は鋭くなる。しかし、それ以外の周波数帯
域では、指向性V2 (θ)及びV3 (θ)は鈍くなった
り、或いは乱れたりする。
ずれにおいても、上記間隔dが広いほど、低い周波数帯
域において指向性V2 (θ)及びV3 (θ)が向上し、
即ち狭指向性となる。一方、上記間隔dが狭いほど、狭
指向性が得られる周波数fは、高周波数側へとシフトす
る。
マイクロホン素子1、1間の間隔dをd=400mmに
設定したときの任意の周波数f(f=350Hz、70
0Hz、1000Hz、1400Hz、2000Hz及
び4000Hz)における指向性V2 (θ)を示す。な
お、図6において点線で示す曲線は、単一指向性マイク
ロホン素子1単独の指向性V1 (θ)である。この図6
から判るように、上記間隔dがd=400mmという条
件では、周波数fがf=350Hzのときに、指向性V
2 (θ)が鋭くなる。そして、周波数fがそれ以上に高
くなると、指向性V2 (θ)に乱れが生じ、特に、周波
数fがf=1000Hz以上の周波数帯域においては、
もはや、狭指向性とは言い難い。
マイクロホン素子1、1、1間の各間隔dをd=200
mmに設定したときの任意の周波数f(f=350H
z、700Hz、1000Hz、1400Hz、200
0Hz及び4000Hz)における指向性V3 (θ)を
示す。なお、この図7においても、参考として、単一指
向性マイクロホン素子1単独の指向性V1 (θ)を点線
で示す。
mmという上記図6の場合よりも狭くした条件下におい
ては、指向性V3 (θ)が最も鋭くなる周波数fはf=
1000Hzとなり、上記図6の場合(f=350H
z)に比べて高くなる。そして、このときの指向性V3
(θ)と、上記2素子アレイの指向性V2 (θ)が最も
鋭くなるときの特性(図6(a)の特性)と、を比較す
ると、この3素子アレイの指向性V3 (θ)の方が上記
2素子アレイの指向性V2 (θ)よりも鋭いことが判
る。なお、この3素子アレイにおいても、最も狭指向性
を示す上記周波数f=1000Hzよりも高い周波数帯
域においては、その指向性V3 (θ)に乱れが生じる。
特に、周波数fがf=2000Hz以上の周波数帯域に
おいては、狭指向性は望めない。一方、上記周波数f=
1000Hzよりも低い周波数帯域においては、指向性
V3 (θ)が鈍くなり、この場合も、狭指向性は望めな
い。
隔dをd=100mm、50mmとしたときの3素子ア
レイの指向性V3 (θ)を示す。これら各図と上記図7
とを比較して判るように、上記間隔dを狭くするに連れ
て、指向性V3 (θ)として狭指向性を得られる周波数
fがf=2000Hz、4000Hzと高周波数側へシ
フトする。そして、これ以外の周波数帯域においては、
狭指向性は望めない。
ようとする問題点は、上記従来の2素子アレイや3素子
アレイ構成のマイクロホン装置では、或る特定の周波数
f付近において、狭指向性が得られるものの、低周波数
帯域から高周波数帯域にわたる広い周波数帯域におい
て、一様に鋭い指向性が得られないという点である。
波数帯域にわたる広い周波数帯域において、一様に安定
した鋭い指向性の得られるマイクロホン装置を提供する
ことを目的とする。
に、本発明は、互いの基準軸が略平行となる状態に所定
の間隔を隔てて配置された複数のマイクロホン素子と、
これら各マイクロホン素子の各出力信号を加算して出力
する第1の加算手段と、この第1の加算手段の入力側ま
たは出力側に設けられそれ自体に入力される信号から上
記各マイクロホン素子間の間隔に応じた周波数成分を抽
出して出力する抽出手段と、を備えたマイクロホンアレ
イ、を複数設け、これら各マイクロホンアレイ毎にそれ
ぞれを構成する各マイクロホン素子間の間隔をそれぞれ
異にし、これら各マイクロホンアレイの各出力信号を加
算して出力する第2の加算手段を設けた、ものである。
ローパスフィルタ(LPF)やハイパスフィルタ(HP
F)、或いはバンドパスフィルタ(BPF)等の各種フ
ィルタ手段により構成できる。
それぞれ構成する各マイクロホン素子間の間隔は、各マ
イクロホンアレイ毎にそれぞれ異なる。従って、各マイ
クロホンアレイの各指向性が鋭くなる周波数帯域も、各
マイクロホンアレイ毎にそれぞれ異なる。そこで、本発
明では、各マイクロホンアレイ毎に、それぞれを構成す
る各第1の加算手段の入力側または出力側に、各マイク
ロホン素子間の間隔に応じた周波数成分、例えばそれぞ
れの指向性が最も鋭くなる周波数帯域の成分のみを抽出
して出力する抽出手段を設ける。このようにすれば、各
マイクロホンアレイからは、それぞれが最も鋭い指向性
を示す周波数帯域の信号のみが出力される。そして、こ
れら各マイクロホンアレイの各出力信号を、第2の加算
手段で加算する。従って、第2の加算手段からは、各マ
イクロホンアレイの各出力信号のうち、それぞれが最も
鋭い指向性を示す周波数帯域の信号のみを組み合わせて
得た信号が出力される。
の各出力信号の利得が略同等となる状態に、上記各マイ
クロホン素子の一部または全部と各第1の加算手段の入
力側との間に、それぞれ、上記一部または全部のマイク
ロホン素子の出力信号に所定の利得を乗ずる利得手段を
設ける。なお、ここで言う利得手段は、例えば上記マイ
クロホン素子の出力信号を増幅したり或いは減衰させた
りする増幅器或いは減衰器により構成できる。
の利得を一様に揃える、即ちこれら各出力信号間のバラ
ンスを整えることにより、本発明のマイクロホン装置全
体としての出力(第2の加算手段の出力)を安定させる
ことができる。
のうち、それぞれの周波数帯域が互いに隣接する2つの
出力信号間において、これら各出力信号の各周波数帯域
の一部が互いに重複する場合、その重複する周波数帯域
において各出力信号の位相を略一致させるように、これ
ら各出力信号の一方または両方の位相を補償する位相補
償手段を設けてもよい。なお、ここで言う位相補償手段
は、例えば、オールパスフィルタ(APF)やインバー
タ(INV:位相反転器)により構成できる。
各出力信号間で、位相差が生じているとする。このよう
な位相差は、例えば、上記各抽出手段によりそれぞれの
マイクロホンアレイの出力信号から所定の周波数帯域の
信号成分を抽出する際等、に生じることがある。このよ
うに、各マイクロホンアレイの各出力信号の各位相が揃
っていない状態で、これらの信号を上記第2の加算手段
により加算した場合、所定の周波数帯域、即ち各マイク
ロホンアレイの各出力信号が互いに重なり合う周波数帯
域において、上記第2の加算器の出力、即ち本発明のマ
イクロホン装置全体としての出力に、位相の不連続が生
じる。そこで、上記のように位相補償手段を設け、これ
によって、各マイクロホンアレイの各出力信号が互いに
重なり合う周波数帯域における各出力信号の位相を揃え
る。このようにすれば、各出力信号が互いに重なり合う
周波数帯域での各出力信号の位相の連続性を確保でき、
ひいては、本発明のマイクロホン装置全体として各周波
数帯域にわたって一様にバランスの取れた出力を得るこ
とができる。
所定のマイクロホンアレイを構成する上記各マイクロホ
ン素子の一部または全部を、他のマイクロホンアレイを
構成するマイクロホン素子としても兼用する状態に、上
記各マイクロホン素子の一部または全部をそれぞれ異な
る複数のマイクロホンアレイの構成要素として兼用して
もよい。
ロホン素子により各マイクロホンアレイを構成する場合
に比べて、マイクロホン装置全体としてのマイクロホン
素子の数を削減でき、その分、装置の小型化及び低コス
ト化等を実現できる。
マイクロホンアレイを構成する各マイクロホン素子間の
間隔を基準として、他のマイクロホンアレイをそれぞれ
構成する各マイクロホン素子間の間隔を、それぞれ、上
記基準間隔に自然数を乗じた間隔または上記基準間隔を
自然数で除した間隔に設定してもよい。
構成する各マイクロホン素子間の間隔を決定し、これを
基準間隔として、他のマイクロホンアレイをそれぞれ構
成する各マイクロホン素子間の間隔を決定すれば、これ
らの素子間隔に応じて定まる上記各抽出手段により抽出
しようとする各周波数帯域や、位相補償手段により補償
しようとする位相量等を、比較的に容易に決定できる。
一実施の形態について、図1及び図2を参照して説明す
る。
図に示すように、本実施の形態では、複数、例えば5つ
の単一指向性マイクロホン素子11乃至15を使用す
る。そして、これら各マイクロホン素子11乃至15
を、それぞれの基準軸が互いに平行になるように、か
つ、それぞれの音波入射面を揃えた状態で、所定の距離
L内に一列に配置する。なお、各マイクロホン素子11
乃至15のうち、マイクロホン素子12については、上
記距離Lの両端に位置する各マイクロホン素子11及び
15間の中間位置に配置する。そして、これら両端に位
置する各マイクロホン素子11及び15のうちの一方、
例えば同図において左端に位置するマイクロホン素子1
5と、上記距離Lの中間位置に配置されたマイクロホン
素子12と、の間の中間位置に、マイクロホン素子14
を配置する。更に、このマイクロホン素子14と、上記
距離Lの中間位置に配置されたマイクロホン素子12
と、の間の中間位置に、マイクロホン素子13を配置す
る。
ち、両端に位置する各マイクロホン素子11、15の各
出力信号を、それぞれ増幅率が1の増幅器31、32で
増幅した後、加算器51で加算する。これにより、上述
した図4において、各マイクロホン素子1、1間の距離
dをd=Lとしたのと等価な2素子アレイ71が構成さ
れる。
素子11、15の各出力信号を、それぞれ増幅率が0.
5の増幅器33、34により増幅して得た信号と、これ
ら各マイクロホン素子11、15間の中間位置に配置さ
れたマイクロホン素子12の出力信号を、増幅率が1の
増幅器35により増幅して得た信号と、を加算器52に
より加算する。これにより、上述した図5において、各
マイクロホン素子1、1、1間の各距離dをd=L/2
とすると共に、各マイクロホン素子1、1、1の各感度
をそれぞれ半分にしたのと等価な3素子アレイ72が構
成される。
マイクロホン素子12と左端に位置するマイクロホン素
子15との各出力信号を、それぞれ増幅率が0.5の増
幅器36、37により増幅して得た信号と、これら各マ
イクロホン素子12、15間の中間位置に配置されたマ
イクロホン素子14の出力信号を、増幅率が1の増幅器
38により増幅して得た信号と、を加算器53により加
算する。これにより、上述した図5において、各マイク
ロホン素子1、1、1間の各距離dをd=L/4とする
と共に、各マイクロホン素子1、1、1の各感度をそれ
ぞれ半分にしたのと等価な3素子アレイ73が構成され
る。
たマイクロホン素子12と上記マイクロホン素子14と
の各出力信号を、それぞれ増幅率が0.5の増幅器3
9、40により増幅して得た信号と、これら各マイクロ
ホン素子12、14間の中間位置に配置されたマイクロ
ホン素子13の出力信号を、増幅率が1の増幅器41に
より増幅して得た信号と、を加算器54により加算す
る。これにより、上述した図5において、各マイクロホ
ン素子1、1、1間の各距離dをd=L/8とすると共
に、各マイクロホン素子1、1、1の各感度をそれぞれ
半分にしたのと等価な3素子アレイ74が構成される。
ホンアレイ71乃至74は、それぞれを構成する各マイ
クロホン素子11、12、13、14または15の各配
置間隔dが異なるので、それぞれが狭指向性を示す周波
数帯域も異なる。具体的には、2素子アレイ71につい
ては、これを構成する各マイクロホン素子11、15間
の間隔Lに応じた或る周波数付近において、その指向性
が最も鋭くなる。そして、各3素子アレイ72、73、
74については、それぞれ、上記各マイクロホン素子1
1、12、13、14または15の配置間隔L/2、L
/4、L/8に応じた或る周波数、概ね2素子アレイ7
1が狭指向性を示す周波数の約2倍、約4倍、約8倍の
各周波数付近において、狭指向性を示す。
レイ71(加算器51)の出力側に、ローパスフィルタ
81を設ける。そして、このローパスフィルタ81のカ
ットオフ周波数fC を、例えば、2素子アレイ71があ
る程度の狭指向性を示す周波数の上限値に設定する。こ
れにより、ローパスフィルタ81からは、2素子アレイ
71の出力信号のうち、この2素子アレイ71がある程
度の狭指向性を示す周波数帯域のみの信号が出力され
る。
出力側は、ハイパスフィルタ82とローパスフィルタ8
3との直列接続から成るバンドパスフィルタ84を設け
る。そして、このバンドパスフィルタ84の下限側及び
上限側の各カットオフ周波数として、それぞれ、この3
素子アレイ72がある程度の指向性を示す周波数の下限
値及び上限値を設定する。例えば、ハイパスフィルタ8
2については、そのカットオフ周波数を上記ローパスフ
ィルタ81のカットオフ周波数fC と略等価とする。一
方、ローパスフィルタ83については、そのカットオフ
周波数を上記ハイパスフィルタ82のカットオフ周波数
fC の2倍の周波数(2fC )に設定する。これによ
り、バンドパスフィルタ84からは、3素子アレイ72
の出力信号のうち、この3素子アレイ72がある程度の
狭指向性を示す周波数帯域のみの信号が出力される。
の出力側に、ハイパスフィルタ85とローパスフィルタ
86との直列接続から成るバンドパスフィルタ87を設
ける。そして、このバンドパスフィルタ87の下限側及
び上限側の各カットオフ周波数として、それぞれ、この
3素子アレイ73がある程度の指向性を示す周波数の下
限値及び上限値を設定する。例えば、ハイパスフィルタ
85については、そのカットオフ周波数を上記ローパス
フィルタ83のカットオフ周波数2fC と略等価とす
る。一方、ローパスフィルタ86については、そのカッ
トオフ周波数を上記ハイパスフィルタ85のカットオフ
周波数2fC の2倍の周波数(4fC )に設定する。こ
れにより、バンドパスフィルタ87からは、3素子アレ
イ73の出力信号のうち、この3素子アレイ73がある
程度の狭指向性を示す周波数帯域のみの信号が出力され
る。
出力側に、ハイパスフィルタ88を設ける。そして、こ
のハイパスフィルタ88のカットオフ周波数を、この3
素子アレイ74がある程度の狭指向性を示す周波数の下
限値に設定し、例えば、上記ローパスフィルタ86のカ
ットオフ周波数4fC と略等価とする。これにより、ハ
イパスフィルタ88からは、3素子アレイ74の出力信
号のうち、この3素子アレイ74がある程度の狭指向性
を示す周波数帯域のみの信号が出力される。
4の各出力信号を、それぞれ上記各フィルタ81、8
4、87及び88により処理した後の信号を、加算器9
0で加算する。これにより、加算器90からは、各マイ
クロホンアレイ71乃至74の各出力信号のうち、それ
ぞれが狭指向性を示す周波数帯域の信号のみを組み合わ
せて得た信号V(θ)が出力される。
マイクロホンアレイ71乃至74を用意して、これらの
出力信号から、それぞれが狭指向性を示す周波数帯域の
みの信号、換言すれば、各マイクロホンアレイ71乃至
74により収音するのに都合の良い周波数帯域のみの信
号、を抽出して、これら抽出して得た信号を組み合わせ
て出力している。従って、低周波数帯域から高周波数帯
域にわたる広い周波数帯域において、一様に鋭い指向性
を得ることができる。
うち、マイクロホン素子11については、マイクロホン
アレイ71及び72の各構成要素として機能させてい
る。そして、マイクロホン素子12については、マイク
ロホンアレイ72、73及び74の各構成要素として機
能させ、マイクロホン素子14については、マイクロホ
ンアレイ73及び74の各構成要素として機能させ、マ
イクロホン素子15については、マイクロホンアレイ7
2及び73の各構成要素として機能させている。このよ
うに、一部のマイクロホン素子11、12、14、15
を、複数のマイクロホンアレイ71、72、73または
74の各構成要素として兼用しているので、各マイクロ
ホンアレイ71乃至74毎に、それぞれを構成する各マ
イクロホン素子を別個に設ける場合に比べて、マイクロ
ホン素子の設置数を削減できる。よって、その分、装置
全体の小型化及び低コスト化を実現できる。
の各出力信号を、それぞれ上記各フィルタ81、84、
87及び88で処理することにより、これら各出力信号
間に位相差が生じる。そこで、各フィルタ81、84、
87及び88の一部または全部の出力側に、上記位相差
を補償すべく位相補償手段を設ける。
側に、このフィルタ81のカットオフ周波数fC におい
て、その出力の位相を90度回転させるためのオールパ
スフィルタ91を設ける。これにより、ローパスフィル
タ81の出力と、これと隣接する周波数帯域の信号を抽
出するバンドパスフィルタ84の出力と、の各位相を、
それぞれの通過周波数帯域の連続点である上記カットオ
フ周波数fC において一致させる。
に、このフィルタ87の出力を反転(位相を180度回
転)させるインバータ92を設ける。これにより、この
バンドパスフィルタ87の出力と、これと連続する周波
数帯域の信号を抽出する上記バンドパスフィルタ84の
出力と、の各位相を、その連続点であるカットオフ周波
数2fC において一致させる。
このフィルタ88のカットオフ周波数4fC において、
その出力を90度回転させるためのオールパスフィルタ
93を設ける。これにより、ハイパスフィルタ88の出
力と、これと連続する周波数帯域の信号を抽出する上記
バンドパスフィルタ87の出力を上記インバータ92に
より反転した信号と、の各位相を、その連続点である上
記カットオフ周波数4fC において一致させる。
至74の各出力信号の連続点である上記各カットオフ周
波数fC 、2fC 及び4fC において、これら各出力信
号の位相をそれぞれ一致させることにより、各出力信号
の位相の連続性、ひいては、マイクロホン装置全体の出
力V(θ)の位相の連続性を確保できる。
ホン素子11乃至15を用いたが、これ以外の数のマイ
クロホン素子を用いてもよい。また、これら各マイクロ
ホン素子11乃至15を用いて、2素子または3素子の
マイクロホンアレイ71乃至74を構成したが、これに
限らない。例えば、全てのマイクロホンアレイ71乃至
74を、2素子構成または3素子構成としたり、或い
は、4素子以上のマイクロホン素子を組み合わせて各マ
イクロホンアレイ71乃至74を構成してもよい。勿
論、マイクロホンアレイ71乃至74の数も、これに限
らない。
ぞれ所定のマイクロホンアレイ71乃至74(加算器5
1乃至54)の各出力側に設けたが、これに限らない。
即ち、各マイクロホンアレイ71乃至74を構成する各
加算器51乃至54の各入力側と各マイクロホン素子1
1乃至15との間に、それぞれ所定のフィルタ81乃至
88を設けてもよい。なお、これら各フィルタ81乃至
88が、特許請求の範囲に記載の抽出手段に対応する。
設けた各増幅器31乃至41の各増幅率を、それぞれ
0.5または1としたが、それぞれの相対的な比率が本
実施の形態と同じであれば、上記値以外の増幅率として
もよい。なお、各加算器51乃至54が、特許請求の範
囲に記載の第1の加算器に対応する。そして、各増幅器
31乃至41が、特許請求の範囲に記載の利得手段に対
応する。更に、本実施の形態における加算器90が、特
許請求の範囲に記載の第2の加算手段に対応する。
ン素子11乃至15の各配置間隔を、両端に位置する各
マイクロホン素子11及び15間の距離Lを基準とし
て、その1/2、1/4または1/8としたが、これに
限らない。ただし、これら各マイクロホン素子11乃至
15の各配置間隔に基づいて、各マイクロホンアレイ7
1乃至74がそれぞれ狭指向性を示す周波数が決まる
(即ち、上述した数2及び数3から明らかなように、各
マイクロホン素子11乃至15の各配置間隔(d)がそ
れぞれ異なるとき、各マイクロホンアレイ71乃至74
がそれぞれ同程度の指向性V2 (θ)またはV3 (θ)
を得るのは、周波数(f)が上記配置間隔(d)と反比
例の関係にあるときである)ので、上記距離L等の所定
の間隔を基準として、各マイクロホン素子11乃至15
間の配置間隔を定めるのが都合が良い。例えば、本実施
の形態のように、各マイクロホン素子11乃至15間の
配置間隔を、上記距離Lを自然数で除して得た間隔とす
れば、各フィルタ81乃至88の各カットオフ周波数
も、それぞれfC 、2fC 及び4fC と定め易くなる。
勿論、各マイクロホン素子11乃至15のうち任意の素
子間の配置間隔を基準とし、これに自然数を乗じて他の
素子間の間隔を定める場合も同様である。
31乃至41、各加算器51乃至54、90、各フィル
タ81乃至88、91、93、及びインバータ92は、
例えばアナログ回路によって構成できる。また、これに
限らず、ディジタル回路や、或いは、CPU(中央演算
処理装置)、DSP(ディジタル演算処理装置)等を用
いたソフトウェア処理によっても構成できる。
するマイクロホン素子11及び15間の距離LをL=4
00mmとする。そして、各フィルタ81乃至88を、
それぞれQ=0.5、4次のアナログ回路構成とし、こ
のうちローパスフィルタ81のカットオフ周波数fC を
fC =700Hzとして、他のフィルタ82乃至88に
係るカットオフ周波数及び各オールパスフィルタ91、
93の反転周波数を定めるとする。このときのマイクロ
ホン装置全体の指向性、即ち加算器90の出力特性V
(θ)を、図2に示す。
0Hz、700Hz、1000Hz、1400Hz、2
000Hz及び4000Hz、即ち上記基準となるカッ
トオフ周波数fC =700Hzの1/2の周波数(f=
350Hz)若しくはその正数倍の周波数(f=700
Hz,1400Hz)及びこのカットオフ周波数fCに
関係のない周波数(f=1000Hz、2000Hz、
3000Hz))において、略一様に鋭い指向性V
(θ)が得られることが判る。換言すれば、上述した図
6から図9において、それぞれ鋭い指向性を示す都合の
良い部分のみを組み合わせたのと同様な特性が得られ
る。
置は、複数のマイクロホンアレイを備えており、これら
各マイクロホンアレイから得られる各出力信号のうち、
それぞれが最も鋭い指向性を示す周波数帯域の信号のみ
を抽出し、この抽出して得た各信号を組み合わせて出力
する。従って、低周波数帯域から高周波数帯域にわたる
広い周波数帯域において、一様に安定した鋭い指向性を
有するマイクロホン装置を実現できるという効果があ
る。
の概略構成を示すブロック図である。
概略構成図である。
示す図で、(a)は、その原理図、(b)は、その概略
構成図である。
指向性を示す図である。
指向性を示す図である。
指向性を示す図で、図7の場合とは異なる条件下での指
向性を示す図である。
指向性を示す図で、図7及び図8の場合とは異なる条件
下での指向性を示す図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 互いの基準軸が略平行となる状態に所定
の間隔を隔てて配置された複数のマイクロホン素子と、
これら各マイクロホン素子の各出力信号を加算して出力
する第1の加算手段と、この第1の加算手段の入力側ま
たは出力側に設けられそれ自体に入力される信号から上
記各マイクロホン素子間の間隔に応じた周波数成分を抽
出して出力する抽出手段と、を備えたマイクロホンアレ
イ、を複数設け、これら各マイクロホンアレイ毎にそれ
ぞれを構成する上記各マイクロホン素子間の間隔をそれ
ぞれ異にし、これら各マイクロホンアレイの各出力信号
を加算して出力する第2の加算手段を設けた、マイクロ
ホン装置。 - 【請求項2】 上記各第1の加算手段の各出力信号の利
得が略同等となる状態に、上記各マイクロホン素子の一
部または全部と上記各第1の加算手段の入力側との間
に、それぞれ、上記マイクロホン素子の出力信号に所定
の利得を乗ずる利得手段を設けた請求項1に記載のマイ
クロホン装置。 - 【請求項3】 上記各マイクロホンアレイの各出力信号
のうち、それぞれの周波数帯域が互いに隣接する各出力
信号間において、これら各出力信号の周波数帯域が互い
に重複する部分でのこれら各出力信号の位相を略一致さ
せる状態に、上記各マイクロホンアレイの各出力信号の
一部または全部の位相を補償する位相補償手段を設けた
請求項1に記載のマイクロホン装置。 - 【請求項4】 上記各マイクロホンアレイのうち所定の
マイクロホンアレイを構成する上記各マイクロホン素子
の一部または全部を、他のマイクロホンアレイを構成す
るマイクロホン素子としても兼用する請求項1に記載の
マイクロホン装置。 - 【請求項5】 上記各マイクロホンアレイのうち所定の
マイクロホンアレイを構成する上記各マイクロホン素子
間の間隔を基準として、他のマイクロホンアレイをそれ
ぞれ構成する各マイクロホン素子間の間隔を、それぞ
れ、上記基準の間隔に自然数を乗じた間隔または上記基
準の間隔を自然数で除した間隔に設定した請求項1に記
載のマイクロホン装置。
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| JP16542799A JP3732041B2 (ja) | 1999-06-11 | 1999-06-11 | マイクロホン装置 |
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ID=15812230
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|---|---|---|---|
| JP16542799A Expired - Lifetime JP3732041B2 (ja) | 1999-06-11 | 1999-06-11 | マイクロホン装置 |
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