JP2000356093A - 推進工法用推進管の密封構造 - Google Patents

推進工法用推進管の密封構造

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JP2000356093A
JP2000356093A JP11171325A JP17132599A JP2000356093A JP 2000356093 A JP2000356093 A JP 2000356093A JP 11171325 A JP11171325 A JP 11171325A JP 17132599 A JP17132599 A JP 17132599A JP 2000356093 A JP2000356093 A JP 2000356093A
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propulsion
ring
sealing
pipe
sealing band
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Nobuhiko Kimura
信彦 木村
Keiji Iso
圭伺 磯
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Kidoh Construction Co Ltd
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Kidoh Construction Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 推進管の接続個所における密封を、曲線推進
を含む推進工法などの密封性が損なわれやすい環境で
も、確実に達成できるようにする。 【解決手段】 一方の推進管10には、推進管10の端
部から軸方向に延びる張出環30を備え、他方の推進管
10には、推進管10の端部に配置され張出環30の内
径よりも小さな接続筒12と、接続筒12の外周に周方
向に沿って配置され張出環30の内面に当接し弾力的に
変形可能な密封帯環20とを備え、密封帯環20の外周
には推進管10の軸方向に並ぶ複数の周襞部22を有
し、密封帯環20は、推進管10の軸方向に測った接続
筒12との接触幅Wと推進管10の径方向に測った高さ
H0 との比がW/H0 ≧2.5である推進工法用推進管
の密封構造。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、推進工法用推進管
の密封構造に関し、詳しくは、地盤内に推進管列を推進
させて埋設していく推進工法において、推進管の接続個
所における密封性を確保するための構造を対象にしてい
る。
【0002】
【従来の技術】推進工法では、ヒューム管などの推進管
を、掘削ビットなどを備えた先導体の後方に順次接続し
ていきながら、推進管列の最後尾に配置された元押ジャ
ッキなどで先導体および推進管列に推進力を加え、先導
体および推進管列を地盤内に推進させて埋設する。埋設
された推進管列は、下水道やガス供給管、電力配管など
として利用される。
【0003】地盤に埋設された推進管列の内部に、地下
水や土砂が浸入しないようにするには、推進管同士の接
続個所に、水や土砂に対する密封構造を備えておく必要
がある。従来の推進管では、推進管の端部に外周に沿っ
てゴム製のシール部材を取り付けておき、このシール部
材付きの推進管の端部を別の推進管の端部に嵌入するこ
とで、推進管の接続部分をシール部材で密封する方法が
採用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のシール部材によ
る密封構造では、推進管列を曲線経路に沿って推進させ
る曲線推進工法では十分な密封を果たすことが困難であ
った。推進管列が曲線経路に配置されると、推進管の接
続個所では、前後の推進管が屈曲した状態に配置される
ことになる。前記したシール部材と相手側の推進管との
接触状態も平行状態ではなく傾いた状態になる。そのた
めに、シール部材が相手側推進管と十分に密着せずに隙
間が空き易くなる。特に、地盤の地下水圧が高い場合に
は、シール部材による密封が不十分な個所から浸水が発
生し易い。
【0005】しかも、推進管列が、直線区間から曲線区
間に推進されてきたり、逆に曲線区間から直線区間に入
ったりするときには、接続個所が真っ直ぐな状態と屈曲
した状態との間で変形運動をするため、前記したシール
部材と相手側の推進管とが軸方向に相対的にずれるよう
な動きが生じ、シール部材が軸方向に擦られるような作
用が生じる。
【0006】シール部材は通常、推進管の外周に形成さ
れた周溝に嵌め込まれているので、軸方向に擦るような
力が加わると、シール部材が周溝から滑り出したり、周
溝の一端でシール部材が捲られたりすることになる。場
合によっては、シール部材が完全に反転してしまうこと
もある。シール部材が周溝の適切な位置に適切な姿勢で
収容されていなければ、接続個所における十分な密封機
能を果たすことは困難になる。
【0007】シール部材による密封をより確実にするた
めに、推進管の接続個所に複数のシール部材を配置して
おくことも提案されている。しかし、シール部材の数を
増やしても、個々のシール部材による密封機能が不十分
であれば、全体の密封機能を高めることは困難である。
本発明の課題は、前記した推進管の接続個所における密
封を、曲線推進を含む推進工法においても、確実に行え
るようにすることである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる推進工法
用推進管の密封構造は、推進工法において推進管の接続
個所に設けられる密封構造である。互いに接続される一
対の推進管のうち、一方の推進管には、推進管の端部か
ら軸方向に延びる張出環を備える。他方の推進管には、
推進管の端部に配置され張出環の内径よりも小さな接続
筒と、接続筒の外周に周方向に沿って配置され張出環の
内面に当接し弾力的に変形可能な密封帯環とを備える。
密封帯環の外周には推進管の軸方向に並ぶ複数の周襞部
を有する。密封帯環は、推進管の軸方向に測った接続筒
との接触幅Wと推進管の径方向に測った高さH0 との比
がW/H0 ≧2.5である。 〔推進管〕基本的な構造は、通常の推進工法に適用され
る推進管と同様である。
【0009】推進管の材料としては、鋼管、コンクリー
ト管、ヒューム管、FRP管、さらには複数の材料を組
み合わせた複合管などがある。推進管の通常の形態は直
線状の直管であるが、予め所定の曲率で曲線状に形成さ
れた曲管や、短い直管を角度を付けて接続一体化させた
屈曲管もある。推進管の端部には、推進管同士を連結す
る接続機構を備えている。接続機構には、ボルト締めや
嵌合、係合などの締結手段が採用される。曲線推進に適
用される推進管の場合は、推進管同士が一定の角度範囲
で屈曲した状態で接続できるようにしておく。この接続
機構は、本発明の密封構造とは別に設けられてあっても
よいし、接続機構と密封構造とが一体的に設けられてい
たり、一部の構造を兼用することもできる。 〔密封構造〕互いに接続する一対の推進管には、それぞ
れの端部に互いに組み合わせられる一対の密封構造を備
えておく。1本の推進管の両端に、一対の密封構造の片
方づつを設けておけば、同じ構造の推進管を次々に連結
して推進させていくのに好都合である。 〔張出環〕推進管の一方の端部には、推進管の端部から
軸方向に延びる張出環を備える。張出環は円筒状をな
す。張出環の外径は、推進管の外径と同径にしておくの
が好ましい。張出環は、必要な形状維持性や耐変形性が
確保できれば、出来るだけ薄いものが、相手側の推進管
に接続筒や密封帯環などの配置スペースを確保する上で
好ましい。張出環の材料としては、推進管の本体部分と
同材料であってもよいし、薄くても強度のある鋼材やF
RP材などを用いることができる。 〔接続筒〕推進管の他方の端部には、推進管の端部に配
置され張出環の内径よりも小さな接続筒を備える。接続
筒としては、推進管とは別の材料で作製していてもよい
し、推進管の本体に対して、端部から一定の幅で外径を
削り取った段差部分として推進管と一体構造に形成して
おくこともできる。接続筒の外径は、接続する相手側の
推進管の張出環の内径よりも少し小さく設定される。 〔密封帯環〕接続筒の外周には密封帯環を備える。密封
帯環は、周方向に沿って環状に配置される。推進管を接
続したときに、相手側の推進管の張出環の内面に当接す
る。したがって、密封帯環の外径は、張出環の内径と同
じ程度であるか、少し大きめに設定される。密封帯環は
弾力的に変形可能な材料からなる。具体的には、天然お
よび合成のゴムや軟質の合成樹脂が採用される。
【0010】密封帯環を接続筒に支持するには、接着や
ボルトその他の金具などの通常の締結手段を利用するこ
ともできるが、接続筒の外周に周方向に沿って収容溝を
形成しておき、この収容溝に密封帯環を嵌入しておくこ
とで、接続筒に密封帯環を支持することができる。収容
溝に対して密封帯環を接着したりボルト締結することも
できる。
【0011】密封帯環は、予め帯状に作製された密封帯
環の材料を、接続筒の収容溝に巻き付けたあと、密封帯
環の材料の端部を接着や熱融着などで接合することで、
環状に連続する密封帯環を構成するとともに密封帯環を
接続筒に支持させることができる。密封帯環の全体の寸
法として、推進管の軸方向に測った接続筒との接触幅W
と推進管の径方向に測った高さH0 との比をW/H0 ≧
2.5にしておく。好ましくは、5≧W/H0 ≧3に設
定する。
【0012】高さH0 に対して接触幅Wを広くしておく
ことで、密封帯環に外力が加わっても、推進管の軸方向
に滑ったり一部が捲くれたり反転したりする問題が起こ
り難くなる。密封帯環の内部に、周方向に連続する環状
中空部を、推進管の軸方向に沿って間隔をあけて複数配
置しておくことができる。環状中空部を有することで、
密封帯環の弾力的な変形性が向上する。また、密封帯環
の使用材料が削減される。幅の広い密封帯環に対して、
複数の環状中空部を間隔をあけて配置しておくことで、
密封帯環の形状維持性を損なうことなく弾力的を変形性
を付与することができる。 〔周襞部〕密封帯環の外周には周襞部を有する。周襞部
は、密封帯環とは別の部材で作製して密封帯環に取り付
けても良いが、密封帯環とともに一体成形しておくこと
ができる。
【0013】周襞部は密封帯環の外周側に突出するとと
もに、複数の周襞部が推進管の軸方向に間隔をあけて並
ぶ。周襞部の先端が相手側の推進管の張出環の内面に弾
力的に当接することで、密封機能を果たすことができ
る。密封帯環の全体に配置する周襞部の個数は、推進管
の寸法や推進工法の施工条件などによって適切な個数に
設定することができる。具体的には、5〜15個程度の
範囲に設定される。相手側推進管の位置がずれたり傾い
たりしても、密封帯環の幅方向に存在する何れかの周襞
部が相手側の張出環に当接して密封機能を果たすことが
できる。
【0014】周襞部は、張出環との当接による密封機能
が確実に果たせるような形状を有することが好ましく
は、例えば、薄いヒレ状をなすものや根元側から先端側
へと薄くなるテーパー状のものなどが採用される。直線
状のもののほか、屈曲しているものや曲線状に湾曲して
いるものなども考えられる。周襞部の高さや厚みなどの
寸法条件を適切に設定することで、密封機能を高めるこ
とができる。
【0015】周襞部が、根元側から先端側に向かって傾
斜していると、張出環から周襞部に力が加わったときに
周襞部が弾力的に傾くように変形することになり、周襞
部を張出環に密着させた状態を維持しながら柔軟に変形
することができる。周襞部が、推進管の中央側に向かっ
て傾斜していれば、周襞部を相手側推進管の張出環の内
部に挿入するのが容易になる。周襞部が、推進管の端部
側に向かって傾斜していると、周襞部を相手側推進管の
張出環の内部から引き出す方向の運動がスムーズに行え
る。
【0016】密封帯環に備える周襞部のうち、推進管の
軸方向で推進管の端部に近い側では推進管の中央側に向
かって傾斜し、推進管の軸方向で推進管の端部から遠い
側では推進管の端部側に向かって傾斜していれば、上記
した両方の機能が発揮できる。その結果、曲線推進など
の際に、推進管同士が軸方向にずれるように移動したり
したときでも、周襞部を相手側推進管の張出環に確実に
当接させて確実に密封機能を発揮できることになる。張
出環に引きつられた密封帯環の端部が捲くれたり反転し
たりする問題も起こり難くなる。
【0017】中央側に向かって傾斜する周襞部と、端部
側に向かって傾斜する周襞部との割合は、半分づつに設
定するのが普通であるが、必要とされる機能に合わせて
割合を変えることもできる。密封帯環のうち、推進管の
端部側の側端を内側に向かって傾斜させておくと、密封
帯環を相手側推進管の張出環の内部に挿入する動作が行
い易い。推進管同士を屈曲させたときに、密封帯環の側
端角部が張出環に引っ掛かって屈曲が困難になることを
防げる。 〔水膨張性密封環〕水膨張性材料とは、特殊な変性ゴム
や合成樹脂からなり、水と接触することで、水を物理的
あるいは化学的に吸い込んだり抱き込んだりして、自ら
の体積を膨張させる材料である。但し、水に溶解せず、
吸水状態でも十分な形状維持性や耐久性を有している。
【0018】このような水膨張性材料としては、各種の
土木技術においてシール材として利用されている市販材
料などがある。密封帯環の一部を水膨張性材料からなる
水膨張性密封環で構成することで、密封構造部分に水が
浸入してきたときに、浸入水が水膨張性密封環に吸収さ
れることで密封構造の内部には浸入し難くなるととも
に、吸水した水膨張性密封環が膨張して相手側推進管の
張出環との間の隙間を埋め、密封性を向上させることが
できる。
【0019】水膨張性密封環には、前記した密封帯環の
周襞部と同様の周襞部を設けておくことができる。水膨
張性密封環の周襞部が相手側推進管の張出環に当接して
密封機能を果たす。密封帯環に水膨張性密封環を配置す
るには、密封帯環の表面に水膨張性密封環を接着やビス
止めなどで取付固定することもできるが、密封帯環に対
して、推進管の軸方向で中央の外周に周溝を設けてお
き、この周溝に水膨張性密封環を嵌入して取り付けてお
くことができる。接着剤による接合を併用することもで
きる。水膨張性密封環が密封帯環の周溝に嵌入されてい
れば、水膨張性密封環が吸水したときに、周溝の内面で
規制される側方には膨張し難く推進管の径方向に膨張し
易くなるので、相手側推進管の張出環に対して膨張した
水膨張性密封環またはその周襞部が強力に当接して密封
機能を高めることができる。 〔係合凹凸部〕接続筒に対する密封帯環の固定あるいは
移動阻止を確実にすることができる。
【0020】接合筒と密封帯環とが接触する面におい
て、接続筒または密封帯環の一方に係合凹部を設け、他
方に係合凸部を設け、この一対の係合凹部と係合凸部と
を係合させる。係合凹凸部は、少なくとも接続筒の軸方
向に対して密封帯環を移動阻止できれば良く、周方向に
は移動を許容するものであってもよい。
【0021】係合凸部として、周方向に連続する環状あ
るいは畝状の突起が採用できる。スポット状の突起であ
ってもよい。係合凹部は、係合凸部と同じ輪郭の凹形状
を採用することができる。係合凸部がスポット状あるい
は断続形状であっても、係合凹部は連続した溝状のもの
を採用することができる。係合凹凸部は、密封帯環と接
続筒に対して1組だけを設けておいてもよいし、複数組
の係合凹凸部を備えておくこともできる。
【0022】
【発明の実施形態】図1および図2に示す密封構造は、
一対の推進管10、10の接続個所に、張出環30、密
封帯環20を備えている。推進管10、10は何れも、
ヒューム管すなわち遠心力鉄筋コンクリート管からな
る。
【0023】一方の推進管10(B)の端部に設けられ
た張出環30は、筒状の鋼材からなり、張出環30の外
径は推進管10の外径と同じであり、張出環30の内径
は推進管10の内径よりもかなり大きい。張出環30の
内側と推進管10の端部との間には、他方の推進管10
(A)が挿入される空間があいている。他方の推進管1
0(A)の端部には、本体部分の外径よりも小さな外径
の接続筒12が設けられている。接続筒12の内径は推
進管10の本体部分の内径と同径である。接続筒12は
推進管10の本体部分と一体成形されている。
【0024】図2に詳しく示すように、接続筒12の外
周面で軸方向の中央には周方向に沿って連続する比較的
に浅い収容溝14が形成されている。この収容溝14に
密封帯環20が嵌め込まれている。密封帯環20は、通
常のゴム材料からなり、断面が横長の矩形状をなし、推
進管10の端部側の側辺21が、根元側から上端側に向
けて斜めに切り落とされて傾斜辺になっている。
【0025】密封帯環20の外周には、多数(図では8
本)の周襞部22が軸方向に間隔をあけて並んでいる。
周襞部22は、根元側が広く上端側が狭いテーパー形状
をなすとともに、根元側から上端側へと推進管10の軸
方向中央に向かって傾斜している。周襞部22の上端
は、推進管10の外径に比べて少し内側に配置されてい
る。
【0026】密封帯環20の周襞部22よりも少し下方
には、軸方向に沿って間隔をあけて複数(図では4個
所)の環状中空部24が設けられている。環状中空部2
4は断面が長円形をなしている。密封帯環20は、図2
に示す断面形状で帯状をなす材料を製造しておき、この
帯状の密封帯環20を、推進管10の収容溝14に巻き
付けるようにして嵌め込み、密封帯環20の端面同士を
接着などの手段で接合することで、推進管10の全周を
囲む密封帯環20を構成することができる。
【0027】以上に説明した密封構造では、図1に示す
ように、一方の推進管10(A)の接続筒12に、他方
の推進管10(B)の張出環30を覆い被せるように差
し込む。そうすると、接続筒12に装着された密封帯環
20の周襞部20の上端が、張出環30の内面に当接す
る。このとき、周襞部20が推進管10の中央側に向か
って傾斜していることで、推進管10の端部側から差し
込まれた張出環30は、周襞部20を斜めに押し倒すよ
うにしながら押し込まれることになり、スムーズな挿入
動作が可能になる。周襞部20を含む密封帯環20が弾
力的に変形することで、周襞部20が張出環30に押し
当てられる。その結果、推進管10、10の継目部分で
外部から接続個所に地下水や土砂が浸入することが防止
される。
【0028】推進経路が曲がっていたりして、推進管1
0(A)と推進管10(B)の中心線に角度が付いた場
合、張出環30と密封帯環20の周襞部20の上端との
接触面にも角度が付くことになる。密封帯環20と張出
環30は、幅方向の全長で均等に当接することができ
ず、一方に隙間があいたり、他方で強く押しつけられた
りする。しかし、幅の広い密封帯環20は、幅方向の何
れかの部分で張出環30に当接していれば、十分な密封
機能を発揮することができる。周襞部20や環状中空部
24を有する密封帯環20は柔軟かつ弾力的に変形でき
るので、張出環30とがなす角度に合わせて容易に変形
することができる。
【0029】その結果、推進経路が直線であっても曲線
であっても、推進管10(A)(B)の接続個所では、
確実な密封状態が得られるとともに、屈曲動作あるいは
直線への復元動作もスムーズに行えることになる。 <寸法例>上記した密封帯環20の具体的寸法例を示
す。
【0030】 適用推進管 :φ1350〜φ2700mm 接触幅W :74mm 高さH0 :20mm W/H0 =3.7 収容溝14への埋込深さH1 :5mm 接続筒12からの突出高さH2 :15mm 周襞部22の数 :8本 周襞部22の高さ :5mm 〔水膨張性密封環〕図3に示す実施形態は、密封帯環2
0に水膨張性密封環40を備えている。
【0031】密封帯環20の基本的な構造は前記実施例
と同様であり、重複する説明は省略する。密封帯環20
の外周面で幅方向の中央付近に周溝26が形成されてい
る。この周溝26が形成された部分では、密封帯環20
の内部に環状中空部24を設けていない。
【0032】周溝26に、水膨張性密封環40が嵌入さ
れている。水膨張性密封環40は、アデカウルトラシー
ル(商品名、アデカ社製)などの水膨張性材料からな
る。断面形状のうち、下方部分は周溝26の内形状に対
応する矩形状をなし、周溝26に嵌め込まれている。上
方部分には密封帯環20の周襞部22と同様の周襞部4
2が2本設けられている。周襞部42は、根元側から上
端側に狭くなるテーパー状をなし、根元側から上端側へ
と推進管10の中央側に向かって傾斜している。周襞部
42の上端は、密封帯環20の周襞部22の上端よりも
少し低い位置に配置されている。
【0033】上記のような構造の密封構造では、密封帯
環20の外周の周襞部22が、相手側の推進管10の張
出環30の内面に当接することで、密封機能を果たすこ
とは前記実施形態と同様である。さらに、この実施形態
では、推進管10の接続個所に地盤などから水が浸入し
てきて、水が水膨張性密封環40に接触すると、水膨張
性密封環40は吸水により膨張する。図3において、水
膨張性密封環40の両側は密封帯環20の周溝26の内
側壁で規制されているので、そちら側に膨張することは
できず、開放された上方側に大きく膨張する。水膨張性
密封環40の周襞部42は上方側に大きく押し出され、
張出環30の内周面に強く押し当てられることになる。
その結果、張出環30と水膨張性密封環40の周襞部4
2との強い接触圧で、この部分の密封性が向上する。
【0034】なお、水膨張性密封環40の周襞部42
は、水と接触するまでは小さく縮小した状態になってい
るので、張出環30を密封帯環20および水膨張性密封
環40に挿通する作業の際には、水膨張性密封環40の
周襞部42が引っ掛かったり大きな抵抗を発生すること
はない。水膨張性密封環40の寸法例として、前記実施
形態の寸法例と同じ寸法の密封帯環20に対して、水膨
張性密封環40の幅を15mmに設定することができる。 〔周襞部の傾斜方向〕図4に示す実施形態は、密封帯環
20に有する周襞部22の傾斜方向が、前記実施形態と
異なっている。
【0035】周襞部22うち、推進管10の端部に近い
側の約半分の周襞部22bは、前記実施形態と同様に、
上端側が推進管10の中央側に向かって傾斜している。
しかし、推進管10の端部から遠く中央に近い側の約半
分の周襞部22aは、上端側が推進管10の端部側に向
かって傾斜している。周襞部22aと周襞部22bとが
互いに逆の方向に向かって傾斜していることになる。
【0036】上記のような密封構造では、張出環30を
推進管10の端部側から密封帯環20の上方に差し込む
際には、差し込み方向に沿って傾斜した周襞部22bが
柔軟に変形することで、スムーズな取り付けが可能にな
る。推進工法の過程で、張出環30が密封帯環20に対
して、推進管10の端部側に向かって相対的に移動した
ときには、張出環30の移動方向に沿って傾斜した周襞
部22aが柔軟に変形することで、スムーズな移動を可
能にする。
【0037】その結果、張出環30と密封帯環20との
相対的な移動方向が何れの方向になった場合でも、互い
の移動がスムーズに行われることになる。推進管10を
直線および曲線の経路に沿って推進させていく場合に
は、張出環30と密封帯環20とは相対的な移動をする
ことになるので、このような相対的移動をスムーズに行
えるようにしておくことが有効である。 〔係合凹凸部〕図5に示す実施形態は、基本的な構造
は、前記した図3の実施形態と共通している。
【0038】但し、接続筒12の収容溝14の底面で軸
方向の中央に、周方向に連続する環状の突条16を有す
る。密封帯環20の内周面には、突条16に対応する形
状の係合周溝28を有する。密封帯環20の係合周溝2
8と接続筒12の突条16とが互いに係合していること
により、密封帯環20に軸方向の外力が作用しても、接
続筒12に対して密封帯環20の位置がずれたり、密封
帯環20がねじれたり、密封帯環20が収容溝14の外
にはみだしたり、密封帯環20が反転してしまったりす
ることが確実に阻止できる。
【0039】なお、図では突条16および係合周溝28
は1組だけが設けられているが、軸方向に間隔をあけて
複数組の突条16と係合周溝28とを配置しておくこと
もできる。
【0040】
【発明の効果】この発明にかかる推進工法用推進管の密
封構造は、推進管の接続個所に設けられた張出環に弾力
的に変形可能な密封帯環が当接することで、確実な密封
機能を果たすことができる。密封帯環が、高さに比べて
幅が非常に広いものであるため、接続される推進管同士
が互いに屈曲している個所であったり、曲線推進施工に
適用した場合でも、広い密封帯環の何れかの部分で張出
環と確実に当接して密封機能を果たすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態を表す継手構造の断面図
【図2】 要部の拡大断面図
【図3】 水膨張性密封環を有する実施形態を表す断面
図
【図4】 周襞部の傾斜方向が異なる実施形態を表す断
面図
【図5】 水膨張性密封環に係合凹凸を有する実施形態
を表す断面図
【符号の説明】
10 推進管 12 接続筒 14 収容溝 16 突条 20 密封帯環 21 傾斜辺 22 周襞部 24 環状中空部 26 周溝 28 係合周溝 30 張出環 W 接触幅 H0 全高

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】推進工法において推進管の接続個所に設け
    られる密封構造であって、 互いに接続される一対の推進管のうち、 一方の推進管には、推進管の端部から軸方向に延びる張
    出環を備え、 他方の推進管には、推進管の端部に配置され前記張出環
    の内径よりも小さな接続筒と、接続筒の外周に周方向に
    沿って配置され前記張出環の内面に当接し弾力的に変形
    可能な密封帯環とを備え、 前記密封帯環の外周には前記推進管の軸方向に並ぶ複数
    の周襞部を有し、 前記密封帯環は、前記推進管の軸方向に測った接続筒と
    の接触幅Wと前記推進管の径方向に測った高さH0 との
    比がW/H0 ≧2.5である推進工法用推進管の密封構
    造。
  2. 【請求項2】前記密封帯環が、前記推進管の軸方向で中
    央の外周に周溝を有し、 水膨張性材料からなり、外周に前記推進管の軸方向に並
    ぶ複数の周襞部を有し、前記密封帯環の周溝に嵌入され
    る水膨張性密封環をさらに備える請求項1に記載の推進
    工法用推進管の密封構造。
  3. 【請求項3】前記密封帯環に有する周襞部が、前記推進
    管の軸方向で推進管の端部に近い側では推進管の中央側
    に向かって傾斜し、前記推進管の軸方向で推進管の端部
    から遠い側では推進管の端部側に向かって傾斜している
    請求項1または2に記載の推進工法用推進管の密封構
    造。
  4. 【請求項4】前記密封帯環が、前記推進管の軸方向に沿
    って間隔をあけて配置された複数の環状中空部を有して
    いる請求項1〜3の何れかに記載の推進工法用推進管の
    密封構造。
  5. 【請求項5】前記接続筒と前記密封帯環との接触面に、
    互いに係合自在な係合凹凸部を備える請求項1〜4の何
    れかに記載の推進工法用推進管の密封構造。
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