JP2000500022A - タイプixコラーゲン及びそのフラグメント - Google Patents

タイプixコラーゲン及びそのフラグメント

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JP2000500022A JP9518709A JP51870997A JP2000500022A JP 2000500022 A JP2000500022 A JP 2000500022A JP 9518709 A JP9518709 A JP 9518709A JP 51870997 A JP51870997 A JP 51870997A JP 2000500022 A JP2000500022 A JP 2000500022A
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ジィ. ブレウトン,ランドルフ
メイネ,リチャード
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ザ ユーエイビー リサーチ ファウンディシャン
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    • C07K14/435Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof from animals; from humans
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Abstract

(57)【要約】 本発明は新しい蛋白質をコード表現する新しい蛋白質及びポリヌクレオチドに関するものである。本発明はさらに、特殊なコラーゲン及びその誘導物、特にα3(IX)コラーゲンを遺伝子組換え三組みタイプIXコラーゲン蛋白質に関するものである。

Description

【発明の詳細な説明】 タイプIXコラーゲン及びそのフラグメント 1.序 本発明は新しいヒト・コラーゲン蛋白質及びこれら新しいコラーゲン蛋白質を コード表現するポリヌクレオチド配列に関するものである。 本発明はさらに具体的にはヒトαq(IX)コラーゲンをコード表現するポリ ヌクレオチドとその誘導物、ヒト・タイプ(IX)コラーゲン蛋白質、及び/又 はタイプIXコラーゲン・サブユニット及びその誘導物に関するものである。 2.背景 コラーゲン原繊維、プロテオグリカン団粒、及び糖蛋白質は軟骨細胞外基盤の 重要な成分で、それらは全体で関節運動中に発生する圧縮、引っ張り、及び剪断 力に対して抵抗している。Heinegard及びOldeberg、FASE B J.3:2042−2051 (1988);Mayne及びBrowto n, Cartilage Degradation; Basic and Clinical Aspects (Woesner,J.F及びHowel l,D.S.,) Marcel Dekker, Inc.New York ,pp.81−108 (1998)。これら種々の基盤成分間の生合成、集合 、あるいは相互作用をもたらす軟骨基盤遺伝子における突然変異は軟骨基盤の劣 化及び正常な軟骨機能の喪失に関与している可能性がある。 ヒト・コラーゲンにおける突然変異は致死的な胎仔性軟骨異常形成タイプIIか らステックラー間接眼炎(arthroophthalpathy)及び早期発 生家族性関節炎などの一連の軟骨発達不良を引き起こすことが示されている(S panglerら,Eur.J.Periatr.153−56−65 (19 94);Vikkulaら、Ann.Medicine 26:107−114 (1994):Prockop及びKivirikko、Annu.Rev. Biochem. 64:403−434 (1995)らによって検討)。 タイプIXコラーゲンの分析は、この分子が硝子質軟骨及び硝子体液を含むそ の他の組織内のタイプII含有原繊維の表面に配置されていることを示している (Brewton及びMayne、Extracellular Matrix and Structure (Yurchenco,P.D.,Birk, D.E.,Mecham. R.P.,編) Academic Press, Inc, Sangiego.pp.129−170 (1994))。タイプ IXコラーゲンはそれぞれ別の遺伝子による生成物であり、交互に現れる非三重 らせんあるいは非コラーゲン性領域(NC1−4)と三重らせんあるいはコラー ゲン性領域(COL1−3)を含む3つのポリペプチド・サブユニット:α(I X)、α2(IX)及びα(IX)によって構成されたヘテロトリマーである。 これら3つのポリペプチド・サブユニッ トは構造α1(IX)、α2(IX)、α3(IX)を有する成長したコラーゲ ン分子に集合化される(van der Rest及びMayne,Struc ture and Functions of Colagen Types( Mayne,R及びBurgeson,R編) Academic Press ,Orlando,F1,pp.195−221 (1987)。タイプII及 びタイプIXコラーゲンに加えて、種々の供給源からの硝子質軟骨はかなりの量 の少なくとも3つの他のコラーゲン分子、タイプVI、X及びXIを含んでいる 。Thomasら、Ann.reumat.Diseases 53:488− 496 (1994):Mayne及びBrewton, Cartlage Degradation; Basic and Clinical Aspe cts (Woesner,J.F及びHowell,D.S.,編) Mar cel Dekker,Inc. New York,pp.810108 ( 1998)。タイプXIコラーゲンはタイプIXコラーゲンと同様、3つの異な ったポリペプチド・サブユニット、α1(XI)、α2(XI)、α3(XI) で構成されたヘテロトリマーである。コラーゲンXIIおよびXIVは仔ウシ関 節軟骨からも単離された。Wattら、J.Biol.Chem, 267:2 0093−20099 (1992)。 天然タイプのIXコラーゲン分子はタイプIIコラーゲン 分子と、領域NC1、COL1、NC2、CLO2及びNC3がコラーゲン原繊 維の表面にそって並ぶように、高度に特殊な形で相互作用する。タイプIX及び タイプII間の相互作用は特殊なリシン残基から誘導される多重共有架橋によっ て行われる。van der Rost及びMayne、J.Biol.Che m,263:1616−1618 (1988);Shimokomakiら、 Ann.N.Y.Acod.Sci. 580:1−7 (1990);Wuら 、J.Biol.Chem,267:23007−23014(1992)参照 。タイプIIコラーゲン原繊維に沿ってのタイプIXコラーゲンの周期的局在化 は、コラーゲン性領域COL3及び大型球状領域NC4がその原繊維から突起し ているので、回転造影によって簡単に視覚化することができる。Vaughan ら、J.Cell Biol。109:991−997 (1988);Shi momakiら、Ann.N.Y.Acod.Sci.680:1−7 (19 90)。 タイプIXコラーゲンのこれら3つの鎖をコード表現する遺伝子は、タイプI Xコラーゲンがこれら両方の組織の重要な構造的分子であるところから、関節及 び/又は硝子体液に影響を及ぼす軟骨発達不良および劣化性不全の有力な候補で ある。従って、これら3つのタイプIXコラーゲン・サブユニットをコード表現 する遺伝子のクローニングについて、現在集中的な研究が行われている。Mur agakiら、Eu r.J.Biochem。198:703−8(1990)はヒトα1(IX) 遺伝子からの両方の交互転写の完全なcDNA配列を提出した。ヒトα2(IX )コラーゲンcDNA配列の過半についてはPeralaら、FEBS Let t.819:177−80 (1993)によって報告されており、その配列は Warmanら、Genomics 83:158062(1994)によって 完全な形で示された。α9(IX)に関する完全なヒトの遺伝子配列はまだ分か っていない。 遺伝子交配マウスを用いた実験はタイプIXコラーゲンが硝子質軟骨の一体性 保持において重要な役割を果していることを示している。α1(IX)鎖に欠失 を有しているミニ遺伝子(Nakataら、Proc.Natl.Acad.S ci.U.S.A.90:2870−2874(1993))を表現したり、あ るいは中断されたα1(IX)遺伝子(Faeslerら、Proc.Natl .Acad.Sci.U.S.A.91:5070−5074(1994)を有 する動物はヒトの関節炎に似た劣化性関節疾患を起こす。ヒトの疾患におけるタ イプIXコラーゲンの重要性はエクソン3のスキッピングをもたらし、そして多 重エピフィシール発達不良(Multiple Epiphyseal Dys plasia)(EDM2)を起こすCOL9AS(Muragakiら、出版 用に提出(1995))の確認によって確認された。 チキン・タイプIXコラーゲンのα3サブユニットをコード表現する全長cD NAクローンが数年前に報告されたが(Brewtonら、Eur.J.Bio chem.205:449−449(1992))、ヒトα9(IX)コラーゲ ン・サブユニット遺伝子配列の完全な構造を得ようとする試みはまだ成功してい ない。実際、いくつかの出版物がヒトα9(IX)コラーゲン遺伝子配列の利用 不能性と必要性について触れている。Paralaら、FEBS Lett、3 19:177−180(1993);Peralaら、J.Biol.Chem .,269:5064−71(1994);Warmanら、Genomics 23:158−62(1994)参照。ヒトにおけるコラーゲンに関連した疾 患がα3(IX)コラーゲン蛋白質サブユニット配列あるいはその生成における 変化によって引き起こされるのかどうかについて判定するためには、コーディン グ配列及びα3(IX)遺伝子の染色体の位置の特定が必要であった。さらに、 このコラーゲンの一次アミノ酸配列なしで治療目的のために遺伝子組換えヒトα 3(IX)コラーゲンおよび三組みタイプのIXコラーゲン蛋白質を表現するこ とは不可能である。 3.発明の要約 本発明は新しいコラーゲン誘導蛋白質とそれらをコード表現するポリヌクレオ チド配列に関するものである。完全なヒトα3(IX)コラーゲン蛋白質をコー ド表現する完全なヌクレオチド配列は新しいもので、ここに開示されている。こ の新しい配列は以下に述べられる発明のいくつかの側面の基礎も提供する。 本発明のひとつの側面は、ヒトα3(IX)コラーゲン蛋白質サブユニット全 体、及び好ましくは少なくともアミノ酸端末25アミノ酸を含むヒトα3(IX )コラーゲンの誘導体を生成するためのこの新しい配列の使用である。 本発明はまた、部分的には、活性のあるヒト・タイプIXコラーゲン蛋白質は ここに開示されているヒトα3(IX)コラーゲンと、そしてヒトα1及びα2 (IX)コラーゲン・サブユニットに関する公知の配列を用いて遺伝子組換え適 に初めてつくり出すことができるという発見に基づいている。 本発明はまた、部分的に、活性のあるヒト・タイプIXコラーゲン蛋白質、ヒ トα9(IX)コラーゲン、及びヒトα3(IX)コラーゲンの誘導体をコード 表現するヌクレオチド配列及び表現ベクターとも関連している。 本発明の実施の形態において、ヒトα3(IX)コラーゲンの遺伝子配列及び 染色体位置がコラーゲン性疾患を有する家系を遺伝子的に選別するために用いら れている。ここで開示されているヒトα3(IX)コラーゲン・コード表現配列 は細胞内でのα3(IX)コラーゲンmRNAのレベルを検出、定量するために 用いることができ、さらに細胞内でのα3(IX)コラーゲンの表現を検出する ための診断目的で用いることも可能である。例えば、α3(IX)コラーゲン・ コード表現配列は形質変換されたフェノタイプに関連した遺伝子表現における異 常性を診断するために生体組織検査される組織のハイブリダイゼーション・アッ セイで用いることができる。 4.図面の簡単な説明 図1:ヒトα8(IX)LMWペプチドの逆相HPLC分割 (1B)ここに述べられているような分離条件を用いたヒトLMWの分割 (1C)ピークAから作成されるトリプチック・ペプチドの分割 図2:ヒトα3(IX)鎖トルプチック・ペプチドから得られたアミノ酸 ヒトの配列をチキンα9(IX)鎖のそれと対応させて比較している。トリプ チック・ペプチドはTVI-2およびTVI-2とラベルされている二重配列をつくりだ した。他のすべてのペプチドは単一アミノ酸配列をつくりだした。ヒドロキシプ ロリン類はPXで示してある。TH1及びTIvの9番目の蛋白質に存在しているア ミノ酸は判定されなかったので、?によって示してある。非コラーゲン性領域N C1及びNC2は線で囲んである。 図3:ヒトα3(IX)コラーゲンcDNAに対するクローニング戦略 最上部:ポリメラーゼ鎖反応によって増幅されたcDNAフラグメントの重複 ;中央:キロベース(Kb)単位のヒト α3(IX)コラーゲンcDNA;一番下:種々の放射能でラベルした生成物に 対するハイブリダイゼーションでヒト軟骨細胞cDNAライブラリ内で確認され たcDNAクローンRB144、RB191及びRB410の相対的な位置を示 している。ゲノム性クローンgRB35は太線で示す。 図4:ノーザン・ブトットおよびゲノム性PCRによるヒトα3(IX)の分析 (A)ヒト軟骨細胞(8.01μg/レーン)を1%アガロース/ホルムアル デヒド/ゲル上で分離して、降流アルカリ性転送でNytranフィルターに移 した。RNAマーカーの位置はキロベースで示してある。 (B)1.8%アガロース電気泳動によるゲノム増幅の分析。エキソン3およ び4のプライマーを用いてPCR生成物による750、つまりp750を生成し て、それをサブクローニングして、その生成物がヒト遺伝子COL9A3からの 誘導物であることを確認するために配列決定を行った。 図5:完全なヌクレオチド配列及び対応するヒトα3(IX)コード表現配列 5.詳細な説明 本発明はヒトα3(IX)コラーゲン・サブユニット、遺伝子組換えでつくら れたヒトα3(IX)コラーゲン及び遺伝子組換えでつくられた全長α3(IX )コラーゲン・サブユニットを含むヒト・タイプIXコラーゲンをコード表現す るポルニクレオチド配列に関するものである。 5.1 定義 『コラーゲン・サブユニット』という用語はひとつの遺伝子でコード表現され るコラーゲン蛋白質、および欠失誘導物および保存置換基などを含む誘導物のひ とつのサブユニットのアミノ酸配列を示している。 『活性ヒト・タイプIXコラーゲン』とは天然の 蛋白質複合体を意味し ており、遺伝子組換えでつくられる場合もある。 ここで使われているヒトα3(IX)コラーゲンとは、自然、合成、あるいは 遺伝子組換えのいずれを問わずいずれかの供給源からの自然発生的配列、あるい はその変種形態を意味し、好ましくはアミノ酸末端分泌信号配列を含んでいる。 好ましいヒトα3(IX)コラーゲンの変種は自然発生のヒトα3(IX)コラ ーゲンと少なくとも85%のアミノ酸相同性を有しているものである。特に好ま しいヒトα3(IX)コラーゲン変種は自然発生のヒトα3(IX)コラーゲン と少なくとも90%のアミノ酸相同性を有しているものである。さらに好ましい ヒトα3(IX)コラーゲン変種は自然発生のヒトα3(IX)コラーゲンと少 なくとも95%のアミノ酸相同性を有しているものである。また、ヒトα3(I X)コラーゲン変種をコード表現する配列は刺激性条件の下でヒトα3(IX) コラーゲン配列とハイブリダイズするその能力によって識別することができる。 ここで用いられている『刺激性条件』という表現は、(1 )例えば、50°Cで0.015M NaCl/0.0015Mくえん酸ナトリ ウム/0.1%SDSを洗浄するために低イオン強度および高温を用いるか、( 2)ハイブリダイゼーション中にホルムアミド、例えば、0.1%仔ウシ血清ア ルブミン/0.1%フィコール/0.1%ポリビニルピロリdonn/50mM のpH6.5のりん酸ナトリウム緩衝液を含んだ50%(体積/体積)ホルムア ミドなどの変性剤を42°Cの温度で750mM NaCl、75mMくえん酸 ナトリウムと共に用いるか、あるいは(3)50%ホルムアミド5xSSC(0 .75M NaCl、0.75Mりん酸ナトリウム、5xDehardt溶液、 超音波処理したサケの精液DNA(50g/ml)、0.1%SDS,及び10 %硫酸デキストランを42°Cで用いて、0.2xSSC及び0。1%SDS内 で42°Cの温度下で洗浄するハイブリグイジング条件を意味する。 本発明によれば、ヒトα3(IX)コラーゲン遺伝子生成物のアミノ酸配列を コード表現するいずれのヌクレオチド配列でも、ヒトα3(IX)コラーゲンの 表現を支持する遺伝子組換え分子を発生させるために用いることができる。 コラーゲンに関連してここで用いられている『精製された』という用語は指示 された分子が、例えばポリヌクレオチド、蛋白質などの他の生物学的分子が存在 しない状態で存在していることを意味する。ここで用いられている『精製された 』という用語は、指示された生物学的分子が少なくとも95 重量%、より好ましくは99.8重量%存在していることを意味する(ただし、 水、緩衝液、その他の小さな分子、特に分子量が1000ドルトン以下の分子は 存在していても差し支えない)。ここで用いられる『単離された』という用語は その蛋白質の自然の供給源内に存在しているたの蛋白質だけから分離されている ばかりでなく、他の蛋白質からも分離されていることを意味し、好ましくはその 溶液中に通常に存在する溶剤、緩衝液、あるいは他の成分だけが存在している状 態で見いだされる蛋白質を意味している。『単離された』あるいは『精製された 』という用語はその自然の供給源内に存在している蛋白質は含まない。 5.2 ヒトα3(IX)コラーゲン・サブユニットのクローニング ここに述べられているひとつの具体的な実施の形態で、完全なヒトα3(IX )コラーゲン遺伝子配列が単離された。第一に、タイプIXコラーゲンがヒト硝 子質軟骨および消化されたペプシンから単離された。残っているタイプIXコラ ーゲン消化成分から推定されるα3(IX)ペプチドを分離するための方式が考 案された。生成されたα3(IX)コラーゲンペプチドのトリプチック(try ptic)ペプチドをN末端アミノ酸配列分析にかけた。α3(IX)遺伝子の g末端をこのヒト・アミノ酸配列に基づいて設計した二つの劣化性オリゴヌクレ オチド・プライマーを用いてのペリメラーゼ鎖反応(PCR)によって得た。追 加的配列を、ヒト軟 骨細胞cDNAライブラリをスクリーニングするためにPCRフラグメントを用 いると同時に仔ウシおよびチキンα3(IX)鎖からのアミノ酸配列に基づいて 追加的な劣化性プライマーを設計することによって得た。 しかしながら、信号ペプチド配列及び5’未翻訳配列を含むその遺伝子の5’ 末端を得るために繰り返し行われた試みは成功しなかった。従って、α3(IX )遺伝子のゲノム性クローンを得るための方式が考案された。この方式はッポリ メラーゼ鎖反応におけるゲノム性DNAからの介入イントロン(intron) を単純化するために異なったエキソン内にある(ヒトcDNAに固有の)α3( IX)プライマーを用いる試みを伴っていた。この方式の開発を難しくしたのは ヒトα3(IX)cDNAのエキソン境界の位置が不明であることだった。 繊維性コラーゲンにおいて、三重らせん領域をコード表現するエキソン(例え ば、Gly−X−Yアミノ酸リピートを含む蛋白質領域をコード表現するエキソ ン)はグリシンの完全なコドンで始まり、Y位置での完全なコドンで終わる。さ らに、繊維性コラーゲンにおいて、ほとんどのエキソンは長さが54塩基対で、 その他は45、99、108及び162塩基対などの9の倍数の塩基対のサイズ を有している。しかしながら、タイプIXコラーゲンは多重非コラーゲン性領域 とGly−X−Yアミノ酸リピート・モチーフに短い中断部分を含み非繊維性コ ラーゲンである。 α1(IX)及びα2(IX)コラーゲン鎖をコード表現する遺伝子に関して 利用できる限定的なゲノム情報は多くのエキソンのサイズが9の倍数の塩基対で はないことを示した。実際、グリシンのい関する分割コドンがエキソン接合部に 存在する場合が時々ある。さらに、チキンのタイプIXコラーゲンのcDNA配 列はα1(IX)、α2(IX)及びα3(IX)鎖のいくつかのコラーゲン性 及び非コラーゲン性領域のいくつかがサイズにおいて同じでないことを示した( Brewtonら、Eur.J.Biochem.205:443−49(19 92)で検討されている)。従って、種々のタイプIXコラーゲンにおける多様 性はこれら3つの鎖をコード表現している遺伝子の構造が違っている可能性があ ることを示唆した。残念ながら、α3(IX)鎖(COL9AS)をコード表現 する遺伝子の構造に関する情報はいずれの種に関しても特徴付けがまだ行われて いなかった。 今日までに特徴付けが行われているいくつかのタイプIX遺伝子においては、 イントロンのサイズが大幅に変化する。例えば、チキンα1(IX)遺伝子は2 0キロ塩基を越える単一イントロンを含んでいる。Ninomiyaら、”Ex tracellurar Matrix Genes” Academic P ress、pp.79−114(1990)。哺乳動物のタイプIXコラーゲン 鎖に関して最も良く特徴付けが行われている遺伝子はマウスα2(IX)鎖をコ ード表現する遺伝子である。Peralaら、J.Biol .Chem.869:5064−71(1994)。マウスα2(IX)遺伝子 のゲノム組織との比較に基づいて、ヒト・コード表現配列に対する二つの異なっ たプライマーが異なったエキソン、特にエキソン8と4に発生することが予測さ れた。オリゴヌクレオチド・プライマーの合成はCOL9A3の真正のイントロ ン−エキソン構造の不確実性だけでなく、コラーゲン性領域をコード表現するポ リヌクレオチド配列のGC含有量が非常に高いことによっても複雑になっている 。 これらヒト・プライマーはCOL9A3遺伝子からの推定イントロンを含んで いる生成物を発生させるためにヒト・ゲノムDNA上でのポリメラーゼ鎖反応に おいて用いられた。同じポリメラーゼ鎖反応がヒト・ゲノムDNAライブラリを スクリーニングするための放射能でラベルしたプローブを発生させるためにも用 いられた。転写された遺伝子配列の5’末端を含むゲノム性クローンが最終的に 確認された。その後にCOL9A3のゲノム構造を分析したところエキソン3に あることが予測されたセンス・プライマーが実際にエキソン2および3の境界上 にまたがって存在していることが示された。20のヌクレオチドのうち13だけ が実際にエキソン3内の配列に対して相補性を示したが、この方式は驚くべき成 功を収めた。 5.3 本発明によるα3(IX)コラーゲンの表現 本発明によれば、タイプIXコラーゲン蛋白質、あるいは機能的に同様のもの をコード表現するポリヌクレオチド配列を用いて適切な宿主細胞内でα3(IX )コラーゲン蛋白質サブユニット及びその誘導物、タイプIXコラーゲン蛋白質 あるいはその機能的相当物の表現を指示する遺伝子組換えDNA分子を発生させ ることができる。そうしたコラーゲン・ポリヌクレオチド配列、及び少なくとも そうしたポリヌクレオチドあるいはその補完物の一部と選択的にハイブリダイズ する他のポリヌクレオチドは核酸ハイブリダイゼーション・アッセイ、サザーン 及びノーザン・プロット・アッセイなどにおいて用いることができる。 遺伝子コードは自然に劣化するので、本発明の実施にあたっては、同じ、ある いは機能的に同じアミノ酸配列をコード表現する他のDNA配列をこれらコラー ゲン蛋白質のクローニング及び表現のために用いることができる。そうしたDN A配列としては、刺激性条件の下で適切なヒト・コラーゲン配列とハイブリダイ ズすることができるものがある。 本発明によって用いることができる変性DNA配列としては同じ、あるいは機 能的に同等の遺伝子生成物をコード表現する配列をもたらす異なった残基の欠失 、追加、あるいは置換などがある。遺伝子生成物自体がコラーゲン配列内に、内 的な変化を引き起こして機能的に同等のコラーゲンを発生させるアミノ酸残基の 欠失、追加、あるいは置換を含んでいてもよい。こうしたアミノ酸置換基は関与 する残基の多孔性、 電荷、溶解性、疎水性、親水性、及び/又は両性的性質などに基づいてつくるこ とができる。例えば、負に荷電したアミノ酸にはアスパラギン酸とグルタミン酸 があり、正に荷電したアミノ酸にはリシンやアルギニンがあり、同様の親水性値 を有する非荷電極頭基を有するアミノ酸にはロイシン、イソロイシン、ヴァリン ;グリシン、アラニン;アスパラギン、グルタミン、セリン、スレオニン、フェ ニルアラニン、チロシンなどがある。 遺伝子生成物の処理と表現を修正する変更などを含めて、種々の目的のために コラーゲンをコード表現する配列を変性させるために、本発明によるDNA配列 を加工することができる。例えば、代替分泌信号(alternative s ecretory signal)を天然ヒト分泌信号を置き換えたり、あるい は例えばサイト指向突然変異生成などこの技術分野で良く知られている手法を用 いて突然変異を導入し、新しい制限サイトを導入したり、グリコシル化パターン を変えたり、ホスホリル化などを行ったりすることができる。さらに、ヒト以外 の細胞において表現する場合は、本発明のコラーゲンをコード表現するポリヌク レオチドを、特定の宿主生物のコドン優先性とより良く一致させるためにいずれ かの三組みアミノ酸コドンの無症状位置で修正することができる。 本発明の別の実施の形態においては、本発明によるコラーゲンのコーディング 配列が、この技術分野で公知の科学的な 方法を用いて、全体的あるいは部分的に合成することができる。例えば、Car uthelaら、Nuc.Acids.Res.Symp.Ser.7:215 −233(1980);Crea及びHorn,Nuc.Acids.Res. 9(10):2381 (1980);Matteuci及びCaruther s,Tetrahedron Letters 21:719(1980);及 びChow及びKempe,Nuc.Acids Res. 9(12):28 07−2817(1981)参照。また、その蛋白質自体は少なくとも部分的に でも望ましいコラーゲン・アミノ酸配列を合成するための化学的な方法を用いて 合成することができた。例えば、ペプチドは固相技術で合成して、樹脂から切り 離し、予備的高性能液体クロマトグラフィーで精製することができる(例えば、 Creighton, Proteins Structure and Mo lecular Principles, W.H.Freeman及びCo. ,N.Y.,pp.50−60(1983)参照)。合成ペプチドの構成はアミ ノ酸分析あるいは配列決定によって確認することができる(例えば、the E dman degradation procedure;Creighton , Proteins, Structure and Molecular Principles, W.H.Freeman及びCo., N.Y.,, pp.34−49(1983)参照)。 本発明によるコラーゲンを表現するためには、そのコラーゲンをコード表現す るヌクレオチド配列か、あるいはその機能的相当物を適切な表現ベクター、つま り、挿入されたコーディング配列の転写及び翻訳のために必要な要素を含んだベ クターに挿入する。 5.3.2 表現システム 本発明によるコラーゲンに対するコラーゲン・コーディング配列および適当な 転写/翻訳制御信号を含んだ表現ベクターを構成するために、当業者に公知の方 法を用いることができる。これらの方法はイン・ビトロ遺伝子組換えDNA技術 、合成技術、及びイン・ビボ組換え/遺伝子組換え技術を含んでいる。例えば、 Manitisら、Molecular Cloning A Laborat ory Manual,Cold Spring Harbour Labor atory, N.Y.(1989)及びAusubelら、Current Protocols in Molecular Biology, Gree ne Publishing Associates and WileyIn terscience, N.Y. (1988)参照。 コラーゲン・コーディング配列を表現するためには、種々のホスト表現ベクタ ー・システムを用いることができる。これらにはそれぞれコラーゲン・コーディ ング配列を含んだ遺伝子組換えバクテリオファージDNA、プラスミドDNA、 あるいはコスミドDNA表現ベクターで形質変換されたバク テリアなどの微生物;コラーゲン・コーディング配列を含んだ遺伝子組換えイー スト表現ベクター;本発明によるコラーゲンをコード表現する配列を含んだ遺伝 子組換えウイルス表現ベクター(例えばバクロウイルス)を感染させた昆虫細胞 系;コラーゲン・コーディング配列を含んだ遺伝子組換えウイルス表現ベクター を感染させた植物細胞系(例えば、カリフラワー・モザイク・ウイルス,CaM V;タバコ・モザイク・ウイルス,TMV)、あるいは遺伝子組換えプラスミド 表現ベクタ(例えば,Tiプラスミド)で形質変換された植物細胞系;あるいは 動物細胞系。さらに、本発明によるコラーゲンはその内部で望ましいコラーゲン 生成物が遺伝子交雑動物の乳から回収できるような遺伝子交雑された非ヒト動物 で表現することも可能である。これらのシステムの表現要素はその強さや特殊性 がそれぞれ異なっている。用いられるホスト/ベクター・システムに応じて、構 成的及び誘導的プロモータを含めいずれの数の適切な転写および翻訳要素でもそ の表現ベクターで用いることができる。例えば、バクテリア系でクローニングを 行う場合、例えば、バクテリオファージλのpL、plac、ptrp、pta c(ptrp−lacハイブリッド・プロモータ)などを用いることができ、昆 虫細胞系でクローニングを行う場合は、バキュロウィルス・ポリヘドロン・プロ モータを用いることができ、植物細胞系でクローニングする場合は、植物細胞の ゲノムから誘導されたプロモータ(例えば、熱ショック・プロモータ;RUBI SCOの小サブユニットに対するプロモータ;クロロフィルa/h結合蛋白質に 対するプロモータ)あるいは植物ウィルスからのもの(例えば、CaMVの35 S RNAプロモータ;TMVのコート蛋白質プロモータ)を用いることができ 、哺乳動物の細胞系でクローニングを行う場合は、哺乳動物のゲノムから誘導さ れたプロモータ(例えば、メタロチオネイン・プロモータ)あるいは哺乳動物の ウイルスからのプロモータ(例えば、アデノウイルス後期プロモータ;ワクチニ ア・ウイルス7.5Kプロモータ)を用いることができ、コラーゲンDNAの多 数のコピーを含んだ細胞系を発生させる場合は、SV40−、BPV−系ベクタ ーを適切な選択的マーカーと共に用いることができる。 バクテリア系では、表現されるコラーゲンに対して意図される使用法に基づい て多数の表現ベクターを好適に選択することができる。例えば、大量の本発明に よるコラーゲンを抗体発生のためにつくりださねばならない場合、簡単に生成さ れる高レベルの生成物の表現を指示するベクターが望ましい。こうしたベクター には、その内部でコラーゲン・コーデイング配列をlac Zコーディング領域 を有するフレームでベクターと結合させてハイブリッドAS−lac Z蛋白質 をつくりだすことができる大腸菌表現ベクターpUR278(Rutherら、 EMBO J.2:1791(1983):pINベクター(Inouye及び Inouye,Nucleic Acida Res. 13:3101−3 109 (1985))、Van Heeke & Schuster.J.B iol.Chem.264:5503−5509(1989)などがある。 好ましい表現系はイースト表現系である。イースト菌においては、構成的ある いは誘導的プロモータを含む多数のベクターを用いることができる。Curre nt Protocols in Molecular Biology.Vo l.2 Ed.Ausubelら、Greene Publish.Assoc .&.Wiley Interscience,Ch.13(1988);Gr andら、Expression and Secretion Vector e for Yeast, in Methods in Ensymolog y,Ed.Wu & Grossmand,Acad.Press,N.Y.1 58:516−544(1987);Glover,DNA Cloning, Vol.II.IRL Press, Wash.,D.C.,ch.3 (1 986);及びBitter.heterologous Gene Expr ession in Yeast,Methods in Ensymolog y,Eds.Berger & Kimmel、Acad.Press,N.Y .152:673−684 (1987);及びThe Molecular Biology of the YEast Saccharomyres,E ds,Strathernら、Cold Spring harbor Press,Vols.I及びII(1982)参照。 本発明によるコラーゲン蛋白質のクローニング及び表現のために特に好ましい システムはイースト菌Pichiaからのホスト細胞を用いる。Pichia pastorisなど非サッカロマイセス・イースト菌の種はスケール・アップ 手順で高い収率で遺伝子組換え蛋白質を生成する場合に特に利点を有しているよ うに思われる。さらに、Invistrogen社(San Diego,CA )からのPichia表現キットも利用できる。 ピッチア・パストリスなどのメチロトロピック・イースト菌には多数のメタノ ーツ応答性遺伝子が存在しており、そのぞれぞれの表現はメタノール応答性調節 領域(プロモータと表現される場合もある)によって制御される。こうしたメタ ノール応答性プロモータのいずれも本発明を実施する際の使用に適している。具 体的な調節領域の実例としてはPichia.pastoris AOX1から の一次アルコール・オキシダーゼ遺伝子に対するプロモータ、p.pastor is AXO2からの二次アルコール・オキシグーゼ遺伝子の対するプロモータ 、P.pastorisからのジヒドロキシアセトン・シンターゼ遺伝子に対す るプロモータ(DAS)、P.pastorisからのP40遺伝子に対するプ ロモータ、そしてP.pastorisからのカタラーゼ遺伝子に対するプロモ ータなどがある。 Pichia pastorisにおける典型的な表現は強く規制されたAO X1遺伝子からのプロモータによって得られる。Ellisら、Mol.Cel l.Biol,5:1111(1985)及び米国特許No.4,485,23 1参照。このプロモータは培地にメタノールを付加した後に高いレベルの遺伝子 組換え蛋白質をつくりだすために誘導することができる。その後同じ細胞を操作 することによって、ここに述べられている発明によるコラーゲンのための遺伝子 の表現が、遺伝子組換え蛋白質がプロリル 4−ヒドロクシラーゼによって十分 にヒドロキシル化され、従って原繊維を形成する際の蛋白質の通常の生物学的機 能に必要な安定したらせん構造に組み込むことができる。 別の特に好ましいイースト菌表現システムはメチロトロフィック・イースト菌 Hansenula polymorphaを利用する。メタノール上で成長さ れるとメタノール代謝の重要な酵素、つまり、MOX(メタノール・オキシグー ゼ)、DAS(ジヒドロキシアセトン・シンターゼ)及びFMHD(ホルメート ・デヒドロゲナーゼ)の誘導をもたらす。これらの酵素は総細胞蛋白質の最大3 0−40%を占める場合がある。MOX、DAS、及びFMDH生成をコード表 現する遺伝子はメタノール上で成長させることによって誘導され、グルコース上 で成長させることによって抑制される非常に強力なプロモータによって制御され る。これらおプロモータのすべて、あるいはいずれかを用いてH.polym orphaにおいて高レベルの異種遺伝子表現を得ることができる。本発明によ るコラーゲンをコード表現する遺伝子は誘導可能H.polymorphaプロ モータの制御下で表現ベクター内にクローンされる。その生成物の分泌が必要な 場合、S.cerevisiaeプリプロ−メーティング・ファクターα1など イースト菌内での分泌のための信号配列をコード表現するポリヌクレオチドを本 発明のコラーゲンに対するコーディング配列を有するフレーム内に融合される。 表現ベクターは好ましくは栄養要求ホストの不足を補うために用いることができ るURA9あるいはLEU2などの栄養要求マーカー遺伝子を含んでいる。 この表現ベクターは、次に、当業者に公知の技術を用いてH.polymor phaホスト細胞を形質変換させるために用いられる。H.polymorph a形質変換の興味深い、あおして有益な特徴は最大100までの表現ベクターの コピーがゲノム内に自発的に取り込まれることである。ほとんどの場合、取り込 まれたDNAは頭部から末端までの係合を示すマルチマーを形成する。融合され た外来DNAは非選択的な条件の下でも、いくつかの遺伝子組換え株において安 定して有糸分裂することが示されている。この高コピー・インテグレーションと いう現象はこのシステムの高生産性ポテンシャルをさらに向上させる。 植物表現ベクターが用いられる場合は、本発明によるコラーゲンをコード表現 する配列の表現はいずれか数のプロモー タでも促進することができる。例えば、CaMVの85SRNA及び19S R NAプロモータなどのウイルス性プロモータ(Brissonら,Nature 310:511−514(1984)、あるいはTMVのコート蛋白質プロモ ータ(Takamatsuら、EMBO J.6:307−311(1987) )を用いることができ、あるいは、RUBISCOの小サブユニット(Coru ssiら、EMBO J.3:167−1680(1984);Broglia ら、Science 224:838−843(1984);あるいは熱ショッ ク・プロモータ、例えば大豆hsp17.5−Eあるいはhsp17.3−B( Gurleyら、Mol.Cell.Biol.6:559−565(1986 )などの植物プロモータを用いることもできる。これらの構成物はTiプラスミ ド、Riプラスミド、植物ウイルス・ベクター、直接DNA形質変換、ミクロ注 入、電気泳動などを用いて植物細胞に導入することができる。こうした技術に関 しては、例えば、Weisebach & Weisebach、Method s for Plant Molecular Biology,Academ ic Press.NY,Section VIII、pp.421−463( 1988);及びGrierson & Corey,Plant Molec ular Biology,2dEd., Blackie,London,c h.7.9(1988)参照。 本発明のコラーゲンを表現させるために用いる可能性のある別の表現系は昆虫 系である。そうしたひとつの系で、オートグラファ・カリフォリニア(Auto grapha california)核ポリヒドロシス・ウイルス(AxNP V)が異種遺伝子を表現するためのベクターとして用いられる。このウイルスは スポドプテラ・フルギペルダ(Spodoptera frugiperda) 細胞内で成長する。本発明のコラーゲンのためのコーディング配列はそのウイル スの非基本領域(例えばポリヘドロン遺伝子)内にクローンされ、AcNPV( 例えば、ポリヘドロン・プロモータ)のコントロール下に置かれる。コラーゲン ・コーディング配列をうまく挿入すると、そのポリヘドロン遺伝子が不活性化さ れ、閉じ込められていない遺伝子組換えウイルス(つまり、ポリヘドロン遺伝子 によってコード表現された蛋白質性コートを持っていないウイルス)がつくられ る。これらの遺伝子組換えウイルスを用いて挿入された遺伝子が表現されている スポドプテラ・フルギペルダ細胞を感染する(Smithら、J.Virol. 46:584(1983); Smith,U.S.Patent No.4, 215,051参照)。 哺乳動物の宿主細胞において、多数のウイルスに基づく表現系を用いることが 可能である。アデノウイルスを表現ベクターとして用いる場合、本発明のコラー ゲンに対するコーディング配列はアデノウイルス転写/翻訳コントロール復号 体、例えば後期プロモータ及び三分割リーダー配列につなげることができる。こ のキメラ遺伝子は次にイン・ビトロあるいはイン・ビボ遺伝子組換えによってア デノウイルス・ゲノムに挿入することができる。ウイルス・ゲノムの非基本領域 (例えば、領域E1あるいはE8)への挿入は成長可能で、感染された宿主内で コラーゲンを表現できる遺伝子組換えウイルスをもたらす(例えば、Logan & Shank,Proc.Notl.Acad.Sci.(USA) 81 :3655−3659(1984)参照)。また、ワクチニア7.5Kプロモー タも用いることができる(例えば、Mackettら、Proc.Natl.A cad.Sci.(USA) 79:7414−7419(1982):Mac kettら、J.Virol.49:857−864(1984);Panic aliら、Proc.Natl.Acad.Sci.79.4927−4931 (1982)参照)。 挿入されたコラーゲン・コーディング配列を効率的に行わせるためには特殊な 開始信号が必要とされる場合もある。これらの信号にはATG開始コドン及び隣 接配列がある。それ自体の開始コドン及び隣接配列を含めてコラーゲン遺伝子全 体が適切な表現ベクターに挿入された場合、追加的な翻訳制御信号は必要とされ ない。しかしながら、コラーゲン・コーディング配列の一部だけを挿入する場合 、ATG開始コドンを含め外因性翻訳制御信号を提供する必要がある。さらに、 開始コドンは挿入物全体の翻訳を確実に行わせるように、コラーゲン・コーディ ング配列の読み取りフレームを持ったフェーズになければならない。これらの外 因性翻訳制御信号と開始コドンは天然であれ、合成のものであれ、種々の由来の ものであってよい。表現の効率は適切な転写エンハンサ要素、転写ターミネータ などを含めることによって向上させることができる(例えば、Bittnerら 、Methods in Enzymol.158:516−544(1987 )参照)。 本発明のコラーゲンを遺伝子組換えでつくるためのひとつの好ましい表現系は 、望ましいコラーゲンがその遺伝子交雑動物の乳から回収できる遺伝子交雑され たヒト以外の動物である。こうした系は本発明によるコラーゲンをコード表現す るDNA配列を操作的にプロモータおよびその他の必要なオプション可能な哺乳 動物の乳腺内で表現を起こさせることができる調節配列に結合させることで構成 される。同様に、必 要な、あるいはオプション可能な翻訳後酵素も、例えば、米国特許出願No.0 8/037,728などで開示されているような、そして標的とされる哺乳動物 乳腺細胞をつくりだす乳蛋白質において操作可能な適切な表現系を用いて、標的 とされる細胞内で同時につくりだすことができる。 乳内で表現させるために好適なプロモータは、例えば、アルファS1−カゼイ ン、あるいはβ−ラクトグロブリンなどの豊富な乳固有蛋白質からのものであろ う。例えば、アルファS1−カゼインの5’及び3’調節配列はヒト・ラクトフ ェリンcDNAの表現のためにうまく使われているし、同様に、β−ラクトグロ ブリン・プロモータはヒツジ乳生成細胞においてヒト抗トリプシン遺伝子フラグ メントの表現を起こさせている。Wrightら、Biotechnology 9:830−833(1992)。遺伝子交雑されたヤギで、ヒト組織プラス ミノゲン・アクチベータの表現のために乳漿酸プロモータが用いられており、そ の交雑種の乳内でのヒト組織プラスミノゲン・アクチベータの分泌がもたらされ ている、Ebertら、Biotechnology 9:835−838(1 991)。こうした表現系を用いて、本発明のコラーゲンを乳内に分泌する動物 が得られる。この技術領域の当業者に公知の手順を用いて、望ましいコラーゲン 鎖を選ばれた動物種の乳腺細胞内で機能する適切な制御配列に簡単につけげるこ とができる。必要な翻訳後酵素をコード表現する遺伝子のための表現系も同様に 構成することができ る。 好ましくは、本発明によるコラーゲンは分泌された蛋白質として表現される。 蛋白質の表現のために用いられる遺伝子工学的に操作された細胞が非ヒト宿主細 胞である場合、そのコラーゲン蛋白質のヒト分泌信号ペプチドを宿主細胞の分泌 性向標的メカニズムによってより効率的に識別される別の分泌性信号ペプチドと 置換する方が好適である場合が多い。適切な分泌性信号配列は哺乳動物遺伝子を 菌内で最適に表現させる際に特に重要である。例えば、メチロトロフィックなイ ースト菌においては、インリーディング・フレーム:Sクレビシアス(S.cr evisias)α−メイティング・ファクター・プリ・プロ配列をコード表現 するDNA配列をコーディング配列のアミノ末端に挿入することができる。αM MFプリ−プロ配列はαMF前駆体分詞内に含まれているリーグー配列であり、 蛋白質分解処理および分泌に必要なlys−argコード表現配列を含んでいる (例えば、Brakesら、Proc.Nat’l.Sci.USA.81:4 642(1984)参照)。 加えて、挿入された配列の表現を調節したり、あるいは望ましい特定のやり方 で遺伝子生成物を修正したり処理したりする宿主細胞株を用いることもできる。 こうした蛋白質生成物の修正(例えばグリコシル化)及び処理(例えば、切断) は蛋白質の機能にとって重要性を持つ場合がある。異なった宿主細胞は蛋白質の 翻訳後処理及び修正に対してそれぞれ異 なった特種なメカニズムを持っている。適切な細胞株あるいは宿主系を表現され る外来蛋白質の正しい修正と処理を確実に行わせるために選ぶことができる。こ うした目的のために、遺伝子生成物の一次転写、グリコシル化、及びホスホリル 化の適切な処理のための細胞メカニズムを有する真核宿主細胞を用いることがで きる。こうした哺乳動物宿主細胞はCHO、VERO、BHK,HeLa、CO S,MDCK、293、WISEなどを含む。さらに、宿主細胞はコラーゲン分 子の適切な処理を確実に行わせるために種々の酵素を表現するために遺伝子操作 的に加工することができる。例えば、プロリル−4−ヒドロキシラーゼに対する 遺伝子は宿主細胞内でコラーゲン遺伝子と共に共表現させることができる。 遺伝子組換え蛋白質の長期的で、収率の高い生産のためには、安定した表現が 好ましい。例えば、本発明のコラーゲンを暗転して表現する細胞株を遺伝子操作 することができる。ウイルス由来の複製を含む表現ベクターを用いるより、宿主 細胞を適切な表現制御要素(例えば、プロモータ、エンハンサ、配列、転写ター ミネータ、ポリアデニル化サイトなど)と洗濯可能なマーカーによって制御可能 なコラーゲン・コード表現DNAによって形質変換させることができる。外来D NAの導入に続いて、遺伝子操作された細胞を栄養を豊富にした培養液内で1− 2日間成長させ、その後選択的な培養液に切り換える。遺伝子組換えプラスミド 内の選択可能なマーカーは選択に対する抵抗性をもたらすと同時に、細胞がその プラスミドをそのクロモソーム内に安定的に融合、成長させてフォーカスを形成 され、そのフォーカスが細胞株内にクローンされ拡張されるようにする。この方 法は望ましいコラーゲンを表現する細胞株を遺伝子操作するために好適に用いる ことができる。 ヘルペス・シンプレックス・ウイルス・チミジン・キナーゼ(Wiglerら 、Cell 11:228(1977))、ヒポキサンチン−グアニン・ホスホ リボシルトランスフェラーゼ(Szybalska &Szybalski、P roc.Natl.Acad.Sci.USA48:2026(1962))、 及びアデニン・ホスホリボシルトランスフェラーゼ(Lowyら、Cell 2 8:817(1980))遺伝子をtk、hgrt,あるいはaprt細胞でそ れぞれ用いることができる。また、メトトレクセイトに対して抵抗性を付与する 抗代謝抵抗をdhfrに対しての選択性の基礎として用いることができ(Wig lerら、Natl,Acad.Sci.USA77:3675(1980)) ;O’Haraら、Proc.Natl.Acad.Sci.USA78:15 27(1981));マイコフェニル酸に抵抗性を伝えるgpt(Mullig en & Berg,Proc.Natl.Acad.Sci.USA 78: 2072(1981));アミノグリコシドに対して抵抗性を示すneo(Co lberre−Garspinら、J.Mol.Biol.160:1(198 1))、及びヒグ ロミシンに対して抵抗性を伝えるhygro(Santerreら、Gene 30:147(1984))を用いることができる。最近、細胞がトリプトファ ンに代わりにインドールを利用できるようにするtrpβ、細胞がヒスチジンの 代わりにヒスチノールを使えるようにするhisD(Hartmann & M ulligan、Proc.Natl.Acad.Sci.USA 85:80 47(1988)及びオルニシン・デルボキシラーゼ・インヒビタ、2−(ジフ ルオロメチル)−DL−オルニシン、DFMOに対して抵抗性を伝えるODC( オルニシン・デカルボキシラーゼ)(McConlogue L,In:Cur rent COmmunications in Molecular Bio logy, Cold Spring harbor Laboratory Ed.)(1987)など、さらに別の選択性遺伝子も発表されている。 5.4 本発明のコラーゲンを表現するトランスフェクタントあるいはトランス フォーマントの識別と表現された蛋白質の精製 コーディング配列を含み生物学的に活性のある遺伝子生成物を表現する宿主細 胞は少なくとも一般的な方式:つまり(A)DNA−DNAあるいはDNA−R NAハイブリダイゼーション、(b)『マーカー』遺伝子機能の存在あるいは不 在、(c)宿主細胞におけるコラーゲンmRNA転写物の表現によって測定され る転写のレベルの評価、及び(d)免疫 アッセイ又はその生物学的活性によって測定された遺伝子生成物の検出、によっ て識別することができる。 第一の方式で、表現ベクター内に挿入されたコラーゲン・コーディング配列の 存在はそれぞれそのコラーゲン・コーディング配列と相同のヌクレオチド配列、 あるいはその誘導物の位置で構成されるDNA−DNAあるいはDNA−RNA ハイブリダイゼーションによって検出することができる。 第二の方式で、遺伝子組換え表現ベクター/宿主系は一定の『マーカー』遺伝 子機能(例えば、チミジン・キナーゼ活性、抗生物質に対する抵抗性、メトトレ キサンに対する抵抗性、形質変換表現型、バクロウイルスにおける閉塞体形成な ど)の存在、あるいは不在を手がかりに識別及び選別できる。例えば、コラーゲ ン・コーディング配列がソノベクターのマーカー遺伝子配列に挿入されると、コ ラーゲン・コーディング配列を含む遺伝子組換え細胞はマーカー遺伝子機能の不 在によって識別できる。また、コラーゲン・コーディング配列の表現を制御する ために用いられる同じ、あるいは異なったプロモータの制御下で、コラーゲン配 列と並べて配置することができる。誘導あるいは選別に対応してのマーカーの表 現はコラーゲン・コーディング配列の表現を示す。 第三の方式では、コラーゲン・コーディング配列の転写活性はハイブリダイゼ ーション・アッセイで評価することができる。例えば、コラーゲン・コーディン グ配列あるいはその特定の部分と相同のプローブを用いるノーザン・ブロットに よってRNAを単離、分析することができる。また、宿主細胞の総核酸を抽出し て、そうしたプローブとのハイブリダイゼーションに関して評価を行うことがで きる。 第四の方式では、コラーゲン蛋白質の表現は、例えばウェスターン・アッセイ 、放射線免疫沈殿などの免疫アッセイ、酵素結合免疫アッセイなどによって免疫 的に評価することができる。 好ましくは培養液内に分泌される表現された本発明の蛋白質はクロマトグラフ ィによって均一に精製される。ひとつの実施の形態で、遺伝子組換えコラーゲン 蛋白質はサイズ排除クロマトグラフィによって精製される。しかしながら、イオ ン交換クロマトグラフィ、及び逆相クロマトグラフィなどのこの分野で公知の他 の精製方法も用いることができる。 5.5 α3(IX)コラーゲン・ポリヌクレオチドの使用 診断及び/又は診断目的のためにα3(IX)コラーゲン・ポリヌクレオチド を用いることができる。診断目的のために、α3(IX)コラーゲン遺伝子表現 あるいは疾患状態のα3(IX)コラーゲン遺伝子表現、例えばリューマチ性関 節炎、骨関節炎、反応性関節炎、自己免疫疾患、バクテリアあるいはウイルス性 感染症による初期炎症(例えば、ライム病)、寄生病、粘液嚢炎、角膜病、及び 骨膠着脊椎炎(突起の融合)を検出するためにα3(IX)コラーゲン・ポリヌ クレオチドを用いることができる。 5.5.1 α3(IX)コラーゲン・ポリヌクレオチドの 診断的利用 α3(IX)コラーゲン・ポリヌクレチドはα3(IX)コラーゲンの異常な 表現からもたらされる疾患の多数の利用法を有している。例えば、α3(IX) コラーゲンDNA配列は劣化性軟骨及び眼球疾患の病歴を有する家族を遺伝子的 に選別するために用いることができる。別の診断的応用において、α3(IX) こげんDNA配列はα3(IX)コラーゲン表現の異常を診断するためのバイオ プシーのハイブリダイゼーション・アッセイ、例えば、当該箇所でのハイブリダ イゼーション・アッセイを含むサザーンあるいはノーザン分析において用いるこ とができる。こうした技術はこの技術分野では良く知られており、そして実際に 多くの商業的に利用可能な診断キットの基礎として用いられている。 5.5.2 α3(IX)コラーゲン・ポリヌクレオチドの診断的使用 α3(IX)コラーゲン・ポリヌクレチドは種々の異常状態の措置で有用であ る可能性がある。遺伝子配列を細胞内に導入することにより、細胞が正常なα3 (IX)コラーゲンを少ししか表現しなかったり、あるいは異常な/あるいは不 活性なα3(IX)コラーゲンを表現する状態を措置するために遺伝子治療を用 いることができる。いくつかの例で、α3(IX)コラーゲンをコード表現する ポリヌクレオチドが機能的に不全な外因性遺伝子と置換あるいはその機能を果た す目的で使われる。また、過剰増殖で特徴づけられる異常な 状態をα3(IX)コラーゲン・コーディング配列の抗センスを用いる措置する ことができる。ウイルス・ベクターなどの遺伝子組換え遺伝子治療ベクターをα 3(IX)コラーゲンを表現するように遺伝子的に操作することができる。従っ て、遺伝子組換え遺伝子治療ベクターはα3(IX)コラーゲンの異常な表現あ るいは活性から生じる疾患の措置のために治療的に用いることができる。 レトロウイルス、ワクチン・ウイルス、アデノ解合ウイルス、ヘルペス・ウイ ルス、あるいは仔ウシ・パリローマ・ウイルスを標的細胞群内に行くα3(IX )コラーゲンを伝達するために用いることができる。この技術分野の当業者に良 く知られた方法を用いて、α3(IX)コラーゲン・ポリヌクレオチド配列を含 んだ遺伝子組換えウイルス・ベクターを用いることができる。例えば、Mani atisら、Molecular Cloning A Laboratory Manual, Cold Spring Harbor Laborato ry,N.Y.(1989)及びAusubelら,Current Prot ocols in MOlecular Biology, Green Pu blishing Associates 及びWiley,N.Y.(199 0)に述べられている技術参照。また、遺伝子組換えα3(IX)コラーゲン分 子は標的細胞に伝達するためにリポゾーム内に再構成することができる。 そうした細胞や組織内にポリヌクレオチドを導入する方法 は組織内への裸のポリヌクレオチドの挿入などイン・ビボでのポリヌクレオチド の導入、自己移植細胞地用で用いるためのエクス・ビボでの細胞内へのα3(I X)コラーゲン・ポリヌクレオチドの導入、ウイルス、レトロウイルス、ファー ジあるいはプラスミドなどのベクターの使用、あるいはイン・ビボあるいはエク ス・ビボで用いることができるエレクトロポレーション(electropor ation)などがある。 5.6 本発明によるコラーゲン及び遺伝子的に操作した細胞系の利用 5.6.1 抗体生産およびスクリーニング 遺伝子組換えでつくられたコラーゲンのエピトープに対する抗体の生産のため にこの技術分野で知られている種々の手順を用いることができる。こうした抗体 にはポリクローナル、モノクローナル、キメラ性、単一鎖、Fabフラグメント 及びFab表現ライブラリーでつくりだされたフラグメントなどがある。 抗体を生産するためには、ウサギ、マウス、ラットなど種々の宿主動物をコラ ーゲン蛋白質の注射で免疫化することができる。フロイド(完全及び不完全)、 アルミニウム水酸化物あんどの鉱物ゲル、リソレシチン、プルロニック・ポリオ ール、ポリアニオン、ペプチド、オイル・エマルジョン、ケイーホール・リンペ ット・ヘモシアニン、及びBCG(bacilli Galmette−Gue rin)などの有用 である可能性のあるアジュバンドなど表面活性剤などの種々のアジュバンドを用 いて、免疫反応を増大させるために用いることができる。 コラーゲンに対するモノクローナル抗体を培地内での抗体分子の生産を可能に するいずれかの方法を用いてつくることができる。これらの方法にはKoehl er及びMilsteinが最初に述べた(Nature,256−497(1 975))ハイブリドーマ手法、ヒトB細胞ハイブリドーマ手法(Kosbor ら、Immunology Today, 4:72(1983));Cote ら、Natl,Acad.Sci.80:2026−2030(1983))、 及びEBVハイブリドーマ技術(Coleら、Monoclonal Anti bodies and CancerTherapy,Alan R.Lise ,Inc.pp.77−96(1985))などがある。加えて、『キメラ性抗 体』の生産のために、適切な生物学的活性のヒト抗体分子からの遺伝子と共に適 切な抗原特性を有するマウス抗体分子からの遺伝子をスプライスすることによる 『キメラ性抗体』の生産に対する手法(Morrisonら、Proc.nat l.Acad.Sci.81−6851−6855(1984);Neuber gerら、Nature.312:604−608(1984);Takeda ら、nautre316:452−454(1985))も用いることができる 。また、単一鎖抗体の生産のために述べられている手法( 米国特許No.4,946,778)もコラーゲン固有単一鎖抗体をつくるため に用いることができる。 特定の結合サイトの欠失を含む抗体フラグメントは公知の技術で発生させるこ とができる。例えば、こうしたフラグメントは抗体分子のペプシン消化によって つくりだすことができるF(ab’)2フラグメント及びF(ab’)2フラグメ ントのジスルフィド・ブリッジを還元することによって発生させられるFabフ ラグメントなどがある。また、問題のコラーゲンに対する望ましい固有性を有す るモノクローナルFabフラグメントを短時間で、しかも簡単に確認できるよう にするFab表現ライブラリを構成することもできる(Huseら、Scien ce 246:1275−1281(1981))。 5.7 実施例 純粋に本発明の具体例を示すことだけを意図している以下の実施例を参照する ことによって、本発明がさらに理解できるであろう。 実施例1:ヒト・タイプIXコラーゲン・ペプチドの精製 ヒトの新生胸骨及び肋骨から取り出した軟骨を4Mグアニジン−ヒドロクロラ イドで抽出して、組織ペレットをReese及びMayne,Biochemi stry 20:544−5448(1981)に述べれらているようにペプシ ンで消化した。ヒト・コラーゲンのペプシンに抵抗性のある フラグメントを0.5M酢酸内で差分塩沈殿で単離した。天然タイプのIXコラ ーゲン・フラグメントHMW及びLMW(van der Reset及びMa yne)Structure and Function of Collag enn Types (Mayne,R及びBurgeaon,R編) Aca demic Press.Orlando.FL,pp195−221(198 7))を1M CaCl2 50mMトリスKCl、pH7.4で均衡させたB io−Gel A 1.5Mカラム上で分子ふるいクロマトグラフィで分画した 。天然のフラグメントLMWを構成する3つのペプチドを100mM 2−メル カプトメタノール、5M尿素、0.05MトリスHCl、pH8.0内で還元し た。ヨード酢酸アミドで42°Cの温度下で4時間アルキル下した後、LMWペ プチドをC18 Vydac TP 104カラム(4.6x260mm)にか けて、10mMヘプタフルオロブチル酸を含むアセトアニリル0−65%勾配で 分離した。 二つのピークが得られ、A及びBとラベルされた(図1A)。ピークAはヒト α3(IX)ペプチドと思われるものと同じような相対的運動性を持ってSDS −PAGEゲルに移行したした単一蛋白質バンドを含んでいた。ピークBは紫外 線吸収に基づいてピークAより約二倍の蛋白質を含んでおり、ヒトα1(IX) 及びα2(IX)蛋白質と同じ相対的運動性をもって移行したSDS−PAGE による二重のハン ドを発生した。 実施例2:トリプチック・ペプチドの単離と分析 ピークAからの蛋白質であるα3(IX)鎖を集めて、0.2M (NH4) HCO3 pH8.0内に溶解し、Mayneら、J.Biol.Chem.2 68−9381−9385(1993)に述べられている方法でPRCK−トリ プシン(L−1−トシルアミド−2−フェニチル・クロロメチル・ケトン処理ト リプシン、Worthington Biochemical Corp.)で 消化した。トリプチック・ペプチドを45%アセトニトリル含有9mMトリフル オロアセチル酸の0−99%勾配上で169分かけて、C18 Vydac T P 104カラム上で分離した(図1B)。10個のピーク(I−Xとラベル) が得られた。選ばれたピークを含む画分を凍結乾燥し、Mayneら、J.Bi ol.Chem.268:9381−9386(1993)に述べられているよ うにN末端孔サイズ配列決定を行った。 図2はこれら10個のトリプチック・ペプチドから得られたアミノ酸配列を示 している。チキンα3(IX)鎖のアミノ酸配列を揃えると、ヒト・アミノ酸配 列は81%同一であり、明らかにヒトα3(IX)鎖のものであった。我々はN C2からの7つの残基、NC1からの5つの残基、そしてCOL1の112の残 基から3つの残基を除いたものを含む124の継続アミノ酸を判定した。ペプチ ドTIH及びTIVの9 番目の残基は確認できなかった。チキンα3(IX)配列と比較した場合、TIH の9番目の残基はCOL1の5番目のGly−X−YリピートのX位置のプロラ イン残基に対応する。TIVの9番目の残基はCOL1の18番目のGly−X− YリピートのY位置内のリシン残基に対応する。我々の予想では、リシン残基の カルボニル基でトリプシンによる切断が起き、この位置のすぐ後にグリシンで始 まるアミノ酸配列をペプチドTVから得たので、ヒトα3(IX)鎖がこの位置 でリシンを含んでいると予想している(図2)。判別されなかった最終的なアミ ノ酸もチキン配列内のリシンに対応しており、この位置でトリプシンによる切断 が起きることもペプチドTXから得られたアミノ酸配列とも一致している。 実施例3:RNAの単離及びポリメラーゼ鎖反応によるcDNAの増幅 一昼夜のコラーゲンによる消化で青年および成人の肋骨の軟骨からコンドロサ イトを得て(Brewtonら、Eur.J.Biochem 205:445 −449 (1992))、総RNAを酸グアジニン法(Chomozynsk i及びSacchi、Anal.Biochem。168:156−159(1 987))によって細胞ペレットから得た。総あるいはポリ(A)−リッチRN Aを6mM水酸化メチル水銀の存在下で変性し、ランダム・ヘクサメータあるい はBrewtonら、Eur.J.Biochem.205:445−449( 1992)に述べられている方法で合成 されたオリゴ(dT)及び第一ストランドcDNAでプライムした。 PCRサイクリング・パラメータは通常94°Cで2分間、72°Cで2分間 の割合で90あるいは35サイクルである。反応混合物は通常生成物の収率と効 率を向上させるために反応混合物には通常10%グリコールが含まれた(Pom p及びMedrano,BioTechniques 10:58−59(19 81):Brewtonら、EUR.J.Biochem.205:443−4 49(1992))。結果を1.8%SeakemGTGアガロース・ゲル(F MC BioProducts.Pockland,ME)上で分析した。1. 0−1.5%低融点アガロース・ゲル(Bibco/BRL,Gaithers burg.MD)からDNAハンドを切除して、QLAEXTM樹脂(QLAGE N社、Chatsworth,CA)あるいはGELaseTM(Epincen tre Technologies,Madison、WI)を用いて精製した 。 すべてのPCR生成物を後で特徴付け及び配列決定を行うためにpCRIIベ クター(Invitrogen、San Diego, CA)にサブクローン した。アルカリ変性あるいはサイクル−シーケンシング(fmol DNAシー ケンシング・システム、Promega,Madison,WI)を行った後、 二重ストランド・プラスミドを両方のストランド上でシーケナーゼv2.0(U nited Sta tes Biochemicals,Cleveland,OH)を用いて十分 に配列決定した。 COL1及びNC1から得られたα3(IX)トリプチック・ペプチドのアミ ノ酸配列を用いて20merヌクレオチド劣化オリゴヌクレオチドを設計した。 センス・プライマーH1 [5’−CAIGGIGA(CT)AGGG(TCG CA)GA(TC)AA−8’]は配列QGDRGKに基づいており、逆プライ マー H2[6’−ATICAGCIGA(TGCA)GT(GA)TC(GA )CA−3’]は配列CDTSACMに基づいていた。最初のストランドcDN Aはオリゴ dT−プライム化総ヒト軟骨細胞RNAから合成され、プライマー H1及びH2は212bp PCR生成物(p212)を発生させるために用い られた。DNAの配列決定でp212がCOL1及びNC1にまたがるヒトα3 (IX)配列をコード化することが確認された。212をプローブとして用いて 、クローンRB144をcDNAライブラリ(以下の実施例4参照)から得た。 5’からRB144までの配列を得るために、新しい劣化プライマーH10 [5’GAIGGUGAUAA(GA)GG(TGGA)GA(GA)GA−3 ’]を仔ウシα3(IX)鎖のCOL2領域内のアミノ酸配列DGEKGEAに 基づいて設計した。劣化性を減らすためにいくつかの位置にイノシンを組み込ん だ。H10を逆プライマーH2と対合させて1061bpPCR生成物、p10 61(図3 を増幅 し、サブクローンし、十分な配列決定を行った。 仔ウシ及びチキンα3(IX)コラーゲン鎖からのアミノ酸配列に基づく劣化 オリゴヌクレオチド・プライマーを利用して別のcDNA配列を発生させた。信 号ペプチド内に発生し、3つのアミノ酸NC4領域、QRV、及びCOL3の最 初のグリシンを含むチキンα3(IX)配列TSQRVGに基づいてセンス・プ ライマーH33、[5’−ACA(TA)GIGCIA(GC)(CA)GIG TIGG−3’]を設計した。仔ウシ・ペプチドPCFKGPTGYKGEPG EVG(Eyreら、Articular Cartilage and Os teoarthritis(Kuetner,K.E.Schleyerbac h,R.,Peyton J.G.&Hacall,V.C編) pp.119 −131,Raven Press.New York(1992);Wuら、 J.Bio.Chem.267:23007−23014(1992))に基づ いて設計した。第一のプライマー、H30[5’−AC(TC)TCICCIG G(TC)TCICO(TC)TT−3’]はアミノ酸KGPTGYKに基づい ていた。第二のプライマー、H31 [5’−TT(GA)TAICCIGTI CGICC(TC)TI−3’]はアミノ酸KGEPGEVに基づいていた。プ ライマー対H33→H30及びH33→H31はそれぞれ527及び545ヌク レオチドのPCR生成物を増幅することが予想された。プライマーH33及びH 30内部で予想より 大きな545ヌクレオチド(p545)のPCR生成物がつくられた。配列分析 の結果、逆プライマーH30がアミノ酸KGEPGEVをコード表現する3’核 酸配列に変性したことを裏づけた。p1061及びp545は重複していないの で、NC4領域からポリーA末尾までの領域に広がっている継続的ヌクレオチド 配列を得るために、センス・プライマーH34 [5’−GGGCTAGTGA CCTTCAGTCG−8’]及び逆プライマーH25 [5’−TGGACG AGCGGGGTCCAAAC−3’]を用いてPCR生成物p625を発生さ せた。 実施例4:cDNAスクリーニング及びcDNAクローンの特徴付け ユニザップ(Unizap)XRベクター(Strategene,La J olla,CA)内で単方向ヒト軟骨細胞cDNAライブラリを構成して、32P でラベルしたPCR生成物によってスクリーニングした。 3X SSC(1X SSC=0.15M NaCl,0.015 Mくえん 酸ナトリウム、pH7.0)、0.5%N−ラウリルアルコシン、及び100m g/ml変性ニシン精液DNA内で65°Cの温度下で一昼夜かけてハイブリダ イゼーションを行わせた。フィルターをSX SSC,0.5%N−ラウリルサ クシンで65°Cの温度下で洗浄して、Kodak X−OMAT ARフィル ムに露出させた。ポジティブな主要斑点を予想されたサイズのプローブのバンド がつくられることを確認するために内部プライマーを用いたPCRによって分析 した。別のCPR反応をポジティブ・プライマー斑点上で行って、それによって 内部センス及び抗センス・プライマーをベクター・プライマーを対合させて挿入 物の方向とサイズを判定した。最大の挿入物を含んだユニークな斑点をクラーン してさらに特徴付けを行った。すべてのcDNAクローンを両方のストランドで 完全に配列決定した。 放射能でラベルしたp212を用いてこのヒト軟骨細胞cDNAライブラリを スクリーニングし、2つのcDNAクローンを得た。RB144は913ヌクレ オチド長であり9’未翻訳配列内に延びているが、ポリA末尾を欠いている。R B191は847ヌクレオチド長でポリ・アデニル化末尾を含むCOL9A3の 8’未翻訳配列全体を含んでいる。α3(IX)鎖の領域構造に対するこれら3 つのクローンの位置を図3に示す。 複製物ライブラリ・フィルターを放射能でラベルしたp545及びp625で プローブしたところ、単一の斑点,RB410が両方のプローブとハイブリダイ ズしていることが確認された。RB410は長さが1934ヌクレオチドでNC 3とCOL3の接合部まで延びているが、COL3あるいは信号ペプチドは含ん でいなかった。 実施例5:ノーザン・ハイブリダイゼーション 総RNAを1%アガロース/ホルムアルデヒド・ゲル上で 電気泳動によって分離した。RNAを下方アルカリ伝送によってMaximum Strength Nytran膜(Schleicher andSchu ell,Keene,NH)に移して、紫外線でその膜に架橋させた。フィルタ ーを5x SSC、1%N−ラウリル・サルコシンと0.5mg/mlニシン精 液DNA内でビオチニル化された単一鎖プローブで一昼夜かけてハイブリダイズ し、0.5%N−ラウリル・サルコシンを含んだ3X SSC内で2度、さらに 3X SSC内で2度、いずれも65°Cの温度下で洗浄した。PolarPl ex検査手順(Millipore Corp.)を用いて化学蛍光検査を行っ た。1012bp単一ストランド相補プローブを、単一の抗センス・プライマー H14 [5’−CACCTGGAAGCCCAGGATCT−3’]と106 1bp二重ストランド生成物をテンプレートを用いた線形DNA増幅によって発 生させた。最終反応条件は以下の通りであった:20mM トリスHCl、pH 8.4、50 mM KCl、1.25mM MgCl2、それぞれ100μM のdATP,dCTP,及びdGTP、65μM dTTP、35μMビオチン −16−dUTP、400μMプライマーH14、400ngテンプレート、5 0μl反応体積内での2−5ユニットのTaq DNAポリメラーゼ(Gibc o,Gaithersburg,MD)。プライマーを2分間、95°C、1分 間、45°C、2分、72°Cで50サイクル延長させた。組み込まれなか ったヌクレオチドをエタノール沈殿で取り出した。予備的な実験を行ったところ 、この単一ストランド抗センス・プローブ手順はG/C−リッチ継続プローブの rRNAへのクロス・ハイブリダイゼーションをなくす上で極めて効果的であっ た。α3(IX)プローブは3.3kbチキンα3(IX)転写物より小さいが α3(IX)鎖をコード表現するのに必要な転写物サイズの条件は満たしている 2.55kbの単一バンドとハイブリダイズした(図4A)。α3(IX)転写 物に関して推定されたサイズの違いは、一部にはヒトおよびチキンmRNAの3 ’−未翻訳配列の長さの違いによって起こされている。全長チキンα3(IX) cDNAクローンは836ヌクレオチドの3’未翻訳配列を含んでいたが、ポリ −A末尾は欠いていた。ヒトα3(IX)cDNAクローンRB191内で識別 された最長の8’−未翻訳配列は長さが380ヌクレオチドであった。 実施例6:ゲノム性クローンの単離 5’−RACE(Frohmanら、Proc.Natl.Acad.Sci .U.S.A.85:8998−9022(1988))による単一ペプチド及 び5’未翻訳配列を得る試みを繰り返し行ったがうまくいかなかったので、ヒト α3(IX)鎖の5’ヌクレオチド配列を完成させるために、我々はCOL9A 3をコード表現するゲノム性クローンを単離して、その特徴付けを行った。マウ スα2(IX)遺伝子、Col9a2(Paralら、(1994)、のゲノ ム組織に基づいてヒト・プライマーがつくられ、それぞれエキソン8及び4内部 に存在すると推定された。エクソン3内に存在しているセンス・プライマーH3 6 [5’−CATTGACGGAGAAGCTGGGTC−3’]とエクソン 4内に存在している逆プライマー H44 [5’−−CTCTCCTGGTT TCCCCGGCT−3]を用いて総ヒト・ゲノムDNAを単純化した。サイズ が約750bpの一次PCR生成物が得られた(図4B)。PCR生成物、p7 50をpCR IIベクター(Invitrogen)にサブクローンして、挿 入物の末端がCOL3をコード表現するヒトα3(IX)cDNA配列を含んで いること、及びコンセンサス・スプライス・サイトが存在することを確認するた めに配列決定を行った。放射能でラベルしたp760を用いてヒトEMBL3S P6/T7ゲノム・ライブラリ(Clontech Laboratories Inc.,Palo Alto,CA)をスクリーニングし、13kb挿入物 を含んだクローンgRB35を単離して、部分的な特徴付けを行った。gRB3 5から得られたエクソンの配列は5’−pRB410の間に広がり、PCR生成 物p545から最初に得られたヌクレオチド配列と完全に一致した。単一ペプチ ド及び5’核酸配列はプライマー・ウォーキングによって得られた。 実施例7:配列分析 PCR生成物を重複させ、cDNAとゲノム性クローンを 重複させると図5に示されているヒトIXコラーゲンのα3鎖(Genbank Accession No.L41162)の完全な一次構造を提供する。α 3(IX)転写物は典型的な疎水性信号ペプチド・リーダー配列を表現させる。 Ala35とGin26との間の信号ペプチダーゼ切断サイトと思われるものは(− 1、−3)ルール(von Heijine,Nucl.Acids Res. 14:4683−4690 (1986))と一致する。より大きな非継続領 域NC1、NC2、NC3及びNC4に加えて、ヒトα3(IX)鎖は三重らせ ん領域内に3つのより短い中断箇所を含んでいる。COL3に見られるひとつの 中断箇所とCOL1内に見られる2つの中断箇所は位置的にチキンα3(IX) 鎖内に見られる中断箇所を正確に対応している。しかしながら、チキンα3(I X)鎖のCOL2内にある追加中断箇所(Brewtonら、Eur.J.Bi ochem,205:443−449(1992);HarElら、J.Bio l.Chem.267:10070−10076(1992))はヒトα3(I X)鎖では見られない。 3つのポリアデニレーション信号、AATAAAが3’未翻訳配列で識別され た。cDNAクローンRB410は第二のAATAAAから18ヌクレオチド下 流から始まるポリ−A末尾を含んでいたので、少なくともこれらのサイトのうち の2つは一定の機能を果たしている。クローンRB191は3’ATAAAの大 部分を使ったので、遺伝子バンクに預託 された配列はRB191からの完全な3’−未翻訳配列である。p1061の異 なったクローンに存在しており、また、cDNAクローンRB144、RB19 1、あるいはRB410のひとつあるいは複数にも存在している塩基変化を識別 することによってふたつの多形性がCOL1にも特定された。第一の多形性GGO /c はグリシン875をコード表現するコドンの第三の位置に存在する。第二の多形 性CCT /cはプロライン850をコード表現するコドンの第三の位置に存在する。こ の多形性はSSCP分析で別個に識別され、結合に関する情報を含んでいること が示された(以下参照)。いずれの塩基変化もCOL1のアミノ酸配列を変化さ せない。 実施例8:クロモゾーム性結合の分析 マウスCo19A2遺伝子(Paralaら、J.Biol.Chem.26 9:5064−5071(1994))の公知の遺伝子構造に基づいて、それぞ れセンスおよび逆相補配列(bp1615から1683とbp1756から17 74)を示しているエクソン内プライマー対 [5’CAGTTAGCCGCG CACCTAA−3’]と9A3−2[5’GGTCTCCCADCTCCCC AGT−3’]を用いてPCRでヒト・ゲノムDNAを増幅した。反応は30n gのDNA、各プライマー0.5μm、各dNTP200pm、そして0.2U Taqポリメラーゼを含む10μl体積内で、最初に95°Cの温度で4分間 の変性ステップを行い、次に95°Cで30秒間、69°Cで30秒間、そして 72°Cで40秒間を1サイクルとして35サイクル行い、最後に72°Cで7 分間最終的な延長を行わせる方式で実施した。生成物を40%ホルマリンの存在 下で変性させて、単一ストランド立体配座多形性(SSCP)分析を行うために 各サンプル2μlをMDEゲル(AT BioChem)上で分離した。Ori taら、Proc.Natl.Acad.Sci.U.S.A.86:2766 −2770(1989)。生成物を9A3−1プライマーをy−52ATPでラベ ルして、げるを標準X線フィルムに露出させて視覚化させた。ヒト・ゲノムDN Aをこれらプライマーを用いて増幅させ、159bpの生成物を得た。これはサ イズにおいてcDNAからの生成物と同一であり、二つのプライマー間でイント ロニック(intronic)配列が不在であることも一致している。PCRに よるヒト−ハムスター体細胞ハイブリッド・パネルをスクリーニングしたところ 、COL9A3はヒトクロモソーム16、19、あるいは20のいずれかにある ことが示された(データ示さず)。 比較対象DNAサンプルのSSCP分析からPCRにおける二対立遺伝子多形 性の存在が明らかにされ、遺伝子型系統付けに用いられた。Jurg Ort博 士(Lathropら、Proc.Natl.Acad.Sci.U.S.A8 1:3443−3446(1984))の好意で提供されたLINKAGEプロ グラム(バージョン5.10)のCLODSCORE部分を用いて、CEPH( Centre d’ Etude du Polymorphisme Humain)のCOL9A 3と遺伝子座間の対全体にわたる結合分析が行われた。雄及び雌に対する性固有 遺伝子組換え率は2ポイント分析を行うために等しくなるように設定された(mmx _t)。 対立遺伝子頻度は0.62及び0.38で異種接合体頻度は0.47(計算) と0.51(観察)であり、Hardy−Weinberg均衡と一致していた 。CLODSCOREを用いた2ポイント分析はCOL9A3とヒト・クロモソ ーム20上のいくつかのマーカーとの間の結合を示した(表1)。最も密接に結 合されたマーカーはD20S19(Z=28.2で_=0.05)であり、強い 結合は20q13.3−qterに物理的に分布している(Rouyerら、( 1990))D20S24(Z=10.3で_=0.06)でも観察された。 実施例:pichia Pastorisにおける遺伝子組換えα3(IX) コラーゲン・サブユニットの表現 プラスミドp645及びcDNAライブラリ・クローンRB410からのα3 (IX)コラーゲンcDNAコーディング配列を増幅するためのプライマーを作 成した。これらのプライマーはα3(IX)コラーゲン・コーディング配列の5 ’及び3’末端にEco RIサイトを導入するように設計され、これら2つの クローン内に見いだされるコーディング配列の二つの半分体を結合させるために 独自の制限サイトが用いられた。 Ausbelら、Current Protocols in Molecu lar Biology,N.Y.(1990)に述べられているような標準的 なPCR条件を用いて、プラスミドp545からのα3(IX)コラーゲンの関 する成熟したアミノ末端コーディング配列を増幅するためにプライマー1及びプ ライマー2が用いられる。上に述べたようなcDNAクローンRB410からの 停止コドンを含む残りのcDNAコーディング配列を増幅するためには、プライ マー3とプライマー4が用いられる。その結果生じるPCR生成物を選ばれた独 自の制限エンドヌクレアーゼとEcoR1によって消化した。 Pichia pastoria内で分布される表現を制御する市販の表現ベ クターpPIC9(Invitrogen、San Diego,CA)を制限 エンドヌクレアーゼ EcoR.Iで消化して、その後仔ウシ腸ホスホターゼ(Pharmacia) で消化して、最後に70°Cの温度で5分間変性させた。消化されたPCR生成 物とpPIC9ベクターを実施例3で述べたようにゲル精製して、三方向結紮を 行った。生きている大腸菌内に形質導入した後、正しく結紮されたプラスミドを 制限分析で識別して、市販のPichia配列決定プライマー(Invitro gen,San Diego,CA)を用いて配列決定を行って確認した。 α3(IX)Pichia表現ベクターを直線化して、プロピル−4−ヒドロ キシラーゼも表現するhis4 Pichia pastoris株の球状芽腫 を形質導入するために用いた。ヒスチジン欠損媒体上に形質転換因子が認められ 、メタノール培地上でゆっくり成長させてAOX1遺伝子の喪失に関するアッセ イを行って確認された。α3(IX)遺伝子の表現は唯一の炭素供給源としての メタノール上で細胞を成長させることで誘発させる。α3(IX)コラーゲン・ サブユニットは成長培地内に分泌され、標準的な遠心分離、ろ過、及びクロマト グラフィ技術を用いて精製される。 実施例10:Pichia Pastoris内での三組みヒト・タイプIコ ラーゲンの表現 同様の方法で、α3(IX)コラーゲンサブユニットをつくりだすPichi a Pastoris株を、同じ細胞内でα1(IX)及びα2(IX)コラー ゲン・サブユニットを共表現するように遺伝子操作する。 ここに図示、説明したものに加えて、本発明の種々の修正形態は上記の説明を 参照すれば同業者には明らかであろう。こうした修正は添付される特許請求の範 囲に含まれるものとする。なお、ヌクレチドに関して述べられたすべての塩基対 サイズはおおよそのものであって、説明の目的で使われているものである。 ここに引用されているすべての引例は全体として本明細書に組み込まれる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 メイネ,リチャード アメリカ合衆国 アラバマ,ベスタビア ヒルズ,アルタデナ ロード 2484

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. ヒトα3(IX)コラーゲン蛋白質をコード表現する単離されたポリヌク レオチド。 2. 図5に示すヌクレオチド配列を有する請求項1の単離ッポリヌクレチド。 3. ヒトα3(IX)コラーゲン蛋白質をコード表現するポリヌクレチド配列 を含む遺伝子組換えDNAベクター。 4. 請求項3の遺伝子組換えDNAベクターを含む遺伝子操作された宿主細胞 。 5. 単離された遺伝子組換えα3(IX)コラーゲン。 6. 図5に示されたアミノ酸配列を含む請求項5の単離された遺伝子組換えα 3(IX)コラーゲン。 7. 単離された遺伝子組換えタイプIXコラーゲン蛋白質。 8. (a)α3(IX)コラーゲンを表現する請求項3の遺伝子組換えDNA 表現ベクターで形質変換された宿主細胞を培養するステップと、そして (b)上記細胞培養からα3(IX)コラーゲン遺伝子を回収するステッ プ とで構成される遺伝子組換えヒトα3(IX)コラーゲンをつくるための方法。
JP9518709A 1995-11-13 1996-11-13 タイプixコラーゲン及びそのフラグメント Pending JP2000500022A (ja)

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