【発明の詳細な説明】
治療用組成物
本発明は動物細胞のアポトーシスを一般的に変調することのできる分子に関す
る。特に本発明は動物細胞のアポトーシスを変調するために有用なウイルス由来
アポトーシス阻害分子の細胞同族体を提供する。本発明が意図する分子は治療的
な状況の必要性に応じて細胞のアポトーシスを促進または阻害するために使用で
きるであろう。
この明細書に著者が参照する文献の文献学的な詳細は記載の末尾に集約する。
本明細書に参照するヌクレオチド配列およびアミノ酸配列についての配列確認番
号(配列番号)は後記の実施例中に記載する。
この明細書を通じて、別段の文脈の必要がなければ、用語「含む」またはその
変形「を含む」または「含むものである」は記載する要素または数または要素ま
たは数の群を包含するが、その他の要素または数または要素または数の群を含ま
ないことを意味するものと理解することとする。
アポトーシスは種々の刺激で開始され、典型的には細胞に特有の変化を導き、
しばしばクロマチンの断片化と凝縮を触媒するエンドヌクレアーゼの活性化、膜
のブレッビングおよび核の崩壊を起こす細胞死プログラムである。
アポトーシスの機構は進化の間に強固に保存される(Vauxほか、1994
年)。例えばBcl−2に類似の蛋白質は線虫、昆虫および脊椎動物細胞をアポ
トーシスから保護でき(Vauxほか、1992年、Alnemriほか、19
92年)、およびインターロイキン−1β変換酵素(ICE)に類似のシステイ
ンプロテアーゼはC.elegansおよび哺乳類のアポトーシスに必要である
(EllisとHorvitz,1986年;Miuraほか、1993年;K
uidaほか、1995年)。これらのアポトーシスエフェクタープロテアーゼ
は多数の細胞中に前駆体として存在するが、活性化される前に切断されて四量体
に会合しなければならない(Thornberryほか、1992年;Wils
onほか、
1994年;Walkerほか、1994年;Mundayほか、1995年)
。
アポトーシスエフェクタープロテアーゼが多数発見され、アポトーシスを誘導
する刺激が多数発見されているが、細胞死刺激とアポトーシスエフェクター機構
とを結合するシグナル伝達および活性化経路に関しては殆ど知られていない。例
えば、細胞表面受容体CD95(Fas/Apo−1)のリゲーションは多数の
細胞型でのアポトーシスを誘導でき(NagataとGoldstein、19
95年;Krammerほか、1994年)、またT−リネアージ細胞ではCD
95誘導細胞死にはICEが必要である(Kuidaほか、1995年)が、C
D95からICE活性化に導く分子的経路は殆ど未決定である。CD95の「デ
スドメイン」と呼ばれるモチーフを有するCD95の細胞質ドメインはたとえば
CD95からの信号伝達に寄与すると信じられているFADD/MORTI(B
oldinほか、1995年;Chinnaiyanほか、1995年)および
RIP(Stagerほか、1995年)のようなその他のデスドメイン含有蛋
白質と会合することが知られている。FADDおよびRIPの下流標的は未確認
である。
腫瘍壊死因子(TNF)もアポトーシスを開始でき、その受容体はCD95に
類似している(Beutlerとvan−Huffel、1994年)。TNF−
レセプター1(p55)はTRADDに結合することが知られており(Hsuほ
か、1995年)、TNF−レセプター2(p75)はTNF受容体関連因子1
および2(TRAF類)に結合することが知られている(Rotheほか、19
94年)が、これらの蛋白質が作用する様式は未確認である。
本発明に到る研究で本発明者はウイルスの抗アポトーシス蛋白質およびアポト
ーシス信号伝達の中間段階を研究した。アポトーシスはウイルスに対する防衛に
使用できるが、おそらくウイルスが複製する間に宿主細胞を生かしておくために
多数のウイルスが抗アポトーシス蛋白質の遺伝子を有している。ウイルスの抗ア
ポトーシス蛋白質のあるものはたとえばBcl−2のような既知の細胞蛋白質に
類似している(Vaux、1993年の綜説参照)。たとえばバキュロウイルスp
35蛋白質のような他の蛋白質には細胞内対応物が知られていないが、ICE様
シ
ステインプロテアーゼの競合的阻害剤として作用すると思われるたとえば線虫お
よび哺乳類のような異種系内で機能することができる(Clemほか、1991
年;Hayほか、1994年;Rabizadehほか、1993年;Xueと
Horvitz、1995年;Bumpほか、1995年)。
Millerおよび協力者はバキュロウイルスに一群の蛋白質を確認し、ウイ
ルス感染による昆虫細胞のアボトーシス反応を阻害できるので「IAP」と命名
した(Birnbaumほか、1994年;Crookほか、1993年)。ウイ
ルスのIAP蛋白質は典型的にはバキュロウイルスIAP反復(BIR)と命名
された末端反復を2個およびカルボキシ末端RINGフィンガードメインを有す
る。Autographa・californicaの核ポリヘドロシスウイル
ス(AcNPW)はアポトーシスを阻害しないIAP蛋白質をコードするのでI
AP蛋白質には例えばサイトカイン調節機能のような別の機能を果たしている可
能性がある。
本発明者は新規IAP蛋白質をコードする可能性のある遺伝子断片をスクリー
ニングして細胞死経路で機能する細胞内IAP同族体および化学的類似体および
誘導体を探索した。全長のcDNAクローンを得て、これがICEによるおよび
FADDによるアポトーシスに介入する性能を試験した。
従って、本発明の一側面はウイルス由来ペプチド、ポリペプチドまたは蛋白質
またはこれらの誘導体の同族体または化学的類似体を指向し、このウイルス由来
分子はウイルス感染に対する細胞のアポトーシス反応を阻害できるものである。
さらに特定的には、本発明はウイルス感染に対する細胞のアポトーシス反応を
阻害できる分離された蛋白質性分子またはその化学的類似体の誘導体を提供する
が、その蛋白質性分子はウイルス性アポトーシス阻害(IAP)の細胞由来同族
体を含む。
ウイルス由来IAPはポリペプチドまたは蛋白質である。このIAPはウイル
ス感染に対する細胞のアポトーシス反応を阻害する蛋白質一群の性分子を代表す
る。より特定的にはIAPはバキュロウイルスによる感染に対する昆虫細胞のア
ポトーシス反応を阻害する。本発明はそれ故動物細胞のアポトーシスを変調する
ために有用なバキュロウイルスIAPの同族体または化学的類似体を提供する。
好ましくはこのアポトーシスはICEがおよびFADDが介入するものである。
従って本発明の別の側面はバキュロウイルスのIAPペプチド、ポリペプチド
または蛋白質またはそれらの誘導体の同族体または化学的類似体を意図する。
好ましくはこの同族体は動物の細胞由来分子である。特定的に好適な動物細胞
の例はヒト、家畜動物(たとえばヒツジ、ブタ、ウマ、ロバ、ウシ)、愛玩動物(
たとえばイヌ、ネコ)、実験動物(たとえばウサギ、マウス、ラット、モルモット
)、捕獲野生動物(たとえばキツネ、シカ、カンガルー)、昆虫(たとえば蚊)お
よび線虫からのものである。同族体は酵母または糸状菌からのものでもよい。
特定的に好適な同族体はヒト、マウス、昆虫、酵母または線虫細胞へのもので
ある。線虫の一例はCaenorhabditis・elegansである。
最も好適な態様において、この哺乳類同族体はマウス細胞に由来するもので、
本明細書でMIHA、MIHB、MIHCおよびMIHEと命名する。これとは
別の態様では同族体はDIHAと命名するDrosophilaからの昆虫同族
体である。さらに別の態様では同族体は本明細書でCIA−1およびCIA−2
と命名するC.elegansの同族体である。さらに別の態様では同族体は本
明細書ではYIA−1と命名する酵母の同族体である。しかしながら、本発明は
バキュロウイルスIAPまたはMIHA、MIHB、MIHCおよび/またはD
IHAの同族体または化学的類似体のヒトその他哺乳類の同族体に及ぶ。
本発明の他の側面によれば、
Glu Xaa Xaa Arg Xaa Xaa Thr Phe Xaa
Xaa Trp Pro [Xaa]m [Xaa]n Ala Xaa Ala
Gly Phe [Xaa]o Asp Xaa [Xaa]p Xaa Cys
Phe Xaa Cys Xaa Xaa Xaa Leu Xaa Xaa
Trp Xaa Xaa Xaa Asp Xaa Pro Xaa Xaa
Xaa His Xaa Xaa Xaa Xaa Pro Xaa Cys
Xaa [Xaa]q [Xaa]r[式中、Xaaはアミノ酸残基である。
[Xaa]mはアミノ酸少なくとも5個、好ましくは少なくとも9個の系である
。
[Xaa]nはMetまたはLeuである。
[Xaa]oはアミノ酸少なくとも3個、好ましくは少なくとも5個の系である
。
[Xaa]pはValまたはAlaである。
[Xaa]qはPheまたはTyrである。
[Xaa]rはLeuまたはValである]を含むアミノ酸配列を有する分離され
た分子またはその同族体、化学的類似体または誘導体が提供される。
より特定的には実質的に配列番号2に示すアミノ酸配列を持つMIHAと命名
された分離された分子、またはその全体または一部またはその同族体、化学的類
似体または誘導体に少なくとも40%の類似性を有するものを提供する。
本発明が関連する側面の一つは実質的に配列番号4に示すアミノ酸配列を持つ
MIHBと命名された分離された分子またはその全体または一部またはその同族
体、化学的類似体または誘導体に少なくとも40%の類似性を有するものを指向
する。
さらに別の本発明が関連する側面の一つは実質的に配列番号6に示すアミノ酸
配列を持つMIHCと命名された分離された分子またはその全体または一部また
はその同族体、化学的類似体または誘導体に少なくとも40%の類似性を有する
ものに関する。
さらに別の本発明が関連する側面の一つは実質的に配列番号8に示すアミノ酸
配列を持つDIHAと命名された分離された分子またはその全体または一部また
はその同族体、化学的類似体または誘導体に少なくとも40%の類似性を有する
ものを提供する。
さらに別の本発明が関連する側面の一つは実質的に配列番号11に示すアミノ
酸配列を持つDIHAと命名された分離された分子またはその全体または一部ま
たはその同族体、化学的類似体または誘導体に少なくとも40%の類似性を有す
るものを提供する。
さらに別の本発明が関連する側面の一つは実質的に配列番号13に示すアミノ
酸配列を持つDIHAと命名された分離された分子またはその全体または一部ま
たはその同族体、化学的類似体または誘導体に少なくとも40%の類似性を有す
るものを提供する。
さらに別の本発明が関連する側面の一つは実質的に配列番号15に示すアミノ
酸配列を持つDIHAと命名された分離された分子またはその全体または一部ま
たはその同族体、化学的類似体または誘導体に少なくとも40%の類似性を有す
るものを提供する。
さらに別の本発明が関連する側面の一つは実質的に配列番号17に示すアミノ
酸配列を持つDIHAと命名された分離された分子またはその全体または一部ま
たはその同族体、化学的類似体または誘導体に少なくとも40%の類似性を有す
るものを提供する。
本発明にはたとえばMIHA、MIHB、MIHC、MIHE、CIA−1、
CIA−2、YIA−1およびDIHAのようなIAP同族体をコードする核酸
分子を包含する。
このIAP同族体はRINGフィンガードメインを有していても有していなく
てもよい。たとえばMIHA、MIHBおよびMIHCはこのドメインを有する
が、MIHE、CIA−1、CIA−2またはYIAYはこのドメインを有して
いない。
本発明はさらに:
Glu Xaa Xaa Arg Xaa Xaa Thr Phe Xaa
Xaa Trp Pro [Xaa]m [Xaa]n Ala Xaa Ala
Gly Phe [Xaa]o Asp Xaa [Xaa]p Xaa Cys
Phe Xaa Cys Xaa Xaa Xaa Leu Xaa Xaa
Trp Xaa Xaa Xaa Asp Xaa Pro Xaa Xaa
Xaa His Xaa Xaa Xaa Xaa Pro Xaa Cys
Xaa [Xaa]q [Xaa]r[式中、Xaaはアミノ酸残基である。
[Xaa]mはアミノ酸少なくとも5個、好ましくは少なくとも9個の系である
。
[Xaa]nはMetまたはLeuである。
[Xaa]oはアミノ酸少なくとも3個、好ましくは少なくとも5個の系である
。
[Xaa]pはValまたはAlaである。
[Xaa]qはPheまたはTyrである。
[Xaa]rはLeuまたはValである]を含むアミノ酸配列をコードするかま
たはアミノ酸配列をコードする配列に相補的なヌクレオチド配列を含む核酸分子
または前記アミノ酸配列をコードするヌレオチド配列に少なくとも40%の類似
性を有するものを意図する。
特に本発明は実質的に配列番号2に示すアミノ酸配列をコードする配列または
実質的にこのアミノ酸配列をコードする配列に相補的なヌクレオチド配列を含む
核酸分子または実質的に配列番号2に示すアミノ酸配列をコードするヌクレオチ
ド配列に少なくとも40%の類似性を有する核酸分子を意図する。
関連する態様では実質的に配列番号4に示すアミノ酸配列をコードする配列ま
たは実質的にこのアミノ酸配列をコードする配列に相補的なヌクレオチド配列を
含む核酸分子または実質的に配列番号4に示すアミノ酸配列をコードするヌクレ
オチド配列に少なくとも40%の類似性を有する核酸分子を提供する。
別の関連する一態様では実質的に配列番号6に示すアミノ酸配列をコードする
配列または実質的にこのアミノ酸配列をコードする配列に相補的なヌクレオチド
配列を含む核酸分子または実質的に配列番号6に示すアミノ酸配列をコードする
ヌクレオチド配列に少なくとも40%の類似性を有する核酸分子を意図する。
さらに別の態様では実質的に配列番号8に示すアミノ酸配列をコードする配列
または実質的にこのアミノ酸配列をコードする配列に相補的なヌクレオチド配列
を含む核酸分子または実質的に配列番号8に示すアミノ酸配列をコードするヌク
レオチド配列に少なくとも40%の類似性を有する核酸分子を指向する。
別の関連する側面は実質的に配列番号11に示すアミノ酸配列をコードする配
列または実質的にこのアミノ酸配列をコードする配列に相補的なヌクレオチド配
列を含む核酸分子または実質的に配列番号11に示すアミノ酸配列をコードする
ヌクレオチド配列に少なくとも40%の類似性を有する核酸分子を指向する。
さらに別の関連する側面は実質的に配列番号13に示すアミノ酸配列をコード
する配列または実質的にこのアミノ酸配列をコードする配列に相補的なヌクレオ
チド配列を含む核酸分子または実質的に配列番号13に示すアミノ酸配列をコー
ドするヌクレオチド配列に少なくとも40%の類似性を有する核酸分子を指向す
る。
さらに関連ある側面は実質的に配列番号15に示すアミノ酸配列をコードする
配列または実質的にこのアミノ酸配列をコードする配列に相補的なヌクレオチド
配列を含む核酸分子または実質的に配列番号15に示すアミノ酸配列をコードす
るヌクレオチド配列に少なくとも40%の類似性を有する核酸分子を指向する。
他の関連する側面は実質的に配列番号17に示すアミノ酸配列をコードする配
列または実質的にこのアミノ酸配列をコードする配列に相補的なヌクレオチド配
列を含む核酸分子または実質的に配列番号17に示すアミノ酸配列をコードする
ヌクレオチド配列に少なくとも40%の類似性を有する核酸分子を指向する。
さらに別の関連する側面は実質的に配列番号1に示すヌクレオチド配列を含む
核酸分子または実質的に配列番号1に示すヌクレオチド配列に少なくとも40%
の類似性を有するかまたは低ストリンジェンシー条件下にこれにハイブリッド化
することのできる核酸分子を提供する。
本発明に関連する一態様では実質的に配列番号3に示すヌクレオチド配列を含
む核酸分子または実質的に配列番号3に示すヌクレオチド配列に少なくとも40
%の類似性を有するかまたは低ストリンジェンシー条件下にこれにハイブリッド
化することのできる核酸分子を提供する。
本発明に関連するさらに別の一態様では実質的に配列番号5に示すヌクレオチ
ド配列を含む核酸分子または実質的に配列番号5に示すヌクレオチド配列に少な
くとも40%の類似性を有するかまたは低ストリンジェンシー条件下にこれにハ
イブリッド化することのできる核酸分子を提供する。
本発明に関連する他の一態様では実質的に配列番号7に示すヌクレオチド配列
を含む核酸分子または実質的に配列番号7に示すヌクレオチド配列に少なくとも
40%の類似性を有するかまたは低ストリンジェンシー条件下にこれにハイブリ
ッド化することのできる核酸分子を提供する。
本発明に関連する別の一態様では実質的に配列番号10に示すヌクレオチド配
列を含む核酸分子または実質的に配列番号10に示すヌクレオチド配列に少なく
とも40%の類似性を有するかまたは低ストリンジェンシー条件下にこれにハイ
ブリッド化することのできる核酸分子を提供する。
本発明に関連するさらに別の一態様では実質的に配列番号12に示すヌクレオ
チド配列を含む核酸分子または実質的に配列番号12に示すヌクレオチド配列に
少なくとも40%の類似性を有するかまたは低ストリンジェンシー条件下にこれ
にハイブリッド化することのできる核酸分子を提供する。
本発明に関連するなおさらに別の一態様では実質的に配列番号14に示すヌク
レオチド配列を含む核酸分子または実質的に配列番号14に示すヌクレオチド配
列に少なくとも40%の類似性を有するかまたは低ストリンジェンシー条件下に
これにハイブリッド化することのできる核酸分子を提供する。
本発明に関連するなお別の一態様では実質的に配列番号16に示すヌクレオチ
ド配列を含む核酸分子または実質的に配列番号16に示すヌクレオチド配列に少
なくとも40%の類似性を有するかまたは低ストリンジェンシー条件下にこれに
ハイブリッド化することのできる核酸分子を提供する。
本明細書での42℃における低ストリンジェンシー条件には少なくとも約1%
v/vから少なくとも約15%v/vまでのホルムアミドおよび少なくとも約1
Mから少なくとも約2Mのハイブリッド化用塩および少なくとも約1Mから少な
くとも約2Mの洗浄用塩を含み、また包含する。必要ならばたとえば少なくとも
約16%v/vから少なくとも約30%v/vまでのホルムアミドおよび少なく
とも約0.5Mから少なくとも約0.9Mのハイブリッド化用塩および少なくと
も約0.5Mから少なくとも約0.9Mの洗浄用塩を含み、また包含する中程度
のストリンジェンシー条件、または少なくとも約31%v/vから少なくとも約
50%v/vまでのホルムアミドおよび少なくとも約0.01Mから少なくとも
約0.15Mのハイブリッド化用塩および少なくとも約0.01Mから少なくと
も約0.15Mの洗浄用塩を含み、また包含する高ストリンジェンシー条件のよ
うな別のストリンジェンシー条件を適用してもよい。
この核酸分子は分離された型であるものおよび/または発現ベクターのような
ベクター分子が有するものが好ましい。
本発明のIAP同族体およびその誘導体および化学的類似体はアポトーシスを
阻害するために有用であり、またこれに限定するものではないがたとえばアルツ
ハイマー病、運動ニューロン病、神経障害を含む消耗性疾患;発作および心筋梗
塞を含む虚血性血管疾患;HIVが起こす後天性免疫不全症候群を含む感染症の
ようなアポトーシスによって特徴付けられる疾患の処置に有用である。本明細書
の意図する本同族体の誘導体のあるものではアポトーシスを促進するかまたは抗
アポトーシス過程を阻害し、これに限定するものではないが癌または自己免疫疾
患、アルツハイマー病および運動ニューロン病を含むある種の細胞におけるアポ
トーシス不全によって特徴付けられる病気の処置に有用である可能性がある。本
明細書の意図する本同族体の誘導体はアポトーシスを促進するかまたは抗アポト
ーシス過程を阻害してたとえばある種の癌または悪性腫瘍細胞の死の促進などに
有用である。
本発明のホモログの誘導体は、ホモログ分子の変異体、一部および断片、並び
にホモログ分子の単一または複数のアミノ酸置換、欠失および/または付加を含
む。核酸誘導体は、配列番号:1または配列番号:3または配列番号:5または
配列番号:7または配列番号:10または配列番号:12または配列番号:12
または配列番号:14または配列番号:16に記載の核酸分子への単一または複
数のヌクレオチド置換、欠失および/または付加を含む。
バキュロウイルスIAPの類似化合物またはそのホモログとしては、これに限
られないが、側鎖の修飾、非天然アミノ酸および/またはその誘導体のペプチド
合成の間の導入および架橋剤やペプチドまたはその類似体に立体的な障害を付与
する他の方法の使用が挙げられる。
本発明による側鎖の修飾の例としては、アルデヒドと反応させた後にαBH4
で還元する還元的アルキル化などによるアミノ基の修飾;メチルアセトイミデー
トによるアミジン化(amidination);無水酢酸によるアシル化;シアネートに
よるアミノ基のカルバモイル化;2,4,6−トリニトロベンゼンスルホン酸(T
BS)によるアミノ基のトリニトロベンジル化;無水コハク酸および無水テトラ
ヒドロフタル酸によるアミノ基のアシル化;およびピリドキサール−5’−リン
酸で処理した後にαBH4で還元するリジンのピリドキシル化が挙げられる。
アルギニンのグアニジン基は、2,3−ブタンジオン、フェニルグリオキサー
ルおよびグリオキサールなどの試薬を用いてヘテロ環縮合生成物を生成すること
により修飾することができる。
カルボキシル基は、O−アシルイソ尿素の形成によりカルボジイミド活性化し
、ついでたとえば対応のアミドへのその後の誘導体化(derivitisation)により
修飾することができる。
スルフヒドリル基は、ヨード酢酸またはヨードアセトアミドによるカルボキシ
メチル化;ギ酸のシステイン酸への酸化;他のチオール化合物による混合ジスル
フィドの形成;マレイミド、無水マレイン酸または他の置換マレイミドとの反応
;4−クロロメルキュリベンゾエート、4−クロロメルキュリフェニルスルホン
酸、フェニルメルキュリクロライド、2−クロロメルキュリ−4−ニトロフェノ
ールおよび他の水銀化合物を用いた水銀誘導体の形成;アルカリpHでのシアネ
ートによるカルバモイル化などの方法により修飾することができる。
トリプトファンは、たとえば、ブロモスクシンイミドによる酸化または2−ヒ
ドロキシ−5−ニトロベンジルブロマイドまたはスルフェニルハライドによるイ
ンドール環のアルキル化により修飾することができる。
他方のチロシン残基は、テトラニトロメタンによるニトロ化により3−ニトロ
チロシン誘導体を形成することにより変えることができる。
ヒスチジン残基のイミダゾール環の修飾は、ヨード酢酸誘導体によるアルキル
化またはジエチルピロカーボネートによるN−カルブエトキシ化により行うこと
ができる。
ペプチド合成の間の非天然アミノ酸および誘導体の導入の例としては、これに
限られないが、ノルロイシン、4−アミノ酪酸、4−アミノ−3−ヒドロキシ−
5−フェニルペンタン酸、6−アミノヘキサン酸、t−ブチルグリシン、ノルバ
リン、フェニルグリシン、ノリチン(norithine)、サルコシン、4−アミノ−
3−ヒドロキシ−6−メチルヘプタン酸、2−チエニルアラニンおよび/または
アミノ酸のD−異性体が挙げられる。非天然アミノ酸の一覧表を表1に示す。
表1
非通常アミノ酸 コード 非通常アミノ酸 コード
α-アミノ酪酸 Abu L−N−メチルアラニン Nmala
α-アミノ-α-メチル酪酸 Mgabu L−N−メチルアルギニン Nmarg
アミノシクロプロパン- Cpro L−N−メチルアスパラギン Nmasn
カルボキシレート L−N−メチルアスパラギン酸 Nmasp
アミノイソ酪酸 Aib L−N−メチルシステイン Nmcys
アミノノルボルニル Norb L−N−メチルグルタミン Nmgln
カルボキシレート L−N−メチルグルタミン酸 Nmglu
シクロヘキシルアラニン Chexa L−N−メチルヒスチジン Nmhis
シクロペンチルアラニン Cpen L−N−メチルイソロイシン Nmile
D-アラニン Dal L−N−メチルロイシン Nmleu
D-アルギニン Darg L−N−メチルリジン Nmlys
D-アスパラギン酸 Dasp L−N−メチルメチオニン Nmmet
D-システイン Dcys L−N−メチルノルロイシン Nmnle
D-グルタミン Dgln L−N−メチルノルバリン Nmnva
D-グルタミン酸 Dglu L−N−メチルオルニチン Nmorn
D-ヒスチジン Dhis L−N−メチルフェニルアラニン Nmphe
D-イソロイシン Dile L−N−メチルプロリン Nmpro
D-ロイシン Dleu L−N−メチルセリン Nmser
D-リジン Dlys L−N−メチルトレオニン Nmthr
D-メチオニン Dmet L−N−メチルトリプトファン Nmtrp
D-オルニチン Dorn L−N−メチルチロシン Nmtyr
D-フェニルアラニン Dphe L−N−メチルバリン Nmval
D-プロリン Dpro L−N−メチルエチルグリシン Nmetg
D-セリン Dser L-N-メチル-t-ブチルグリシン Nmtbug
D-トレオニン Dthr L−ノルロイシン Nle
D-トリプトファン Dtrp L-ノルバリン Nva
D-チロシン Dtyr α-メチル-アミノ-イソブチレート Maib
D-バリン Dval α-メチル-γ-アミノブチレート Mgabu
D-γ-メチルアラニン Dmala α-メチルシクロヘキシルアラニン Mchexa
D-α-メチルアルギニン Dmarg α-メチルシクロペンチルアラニン Mcpen
D-α-メチルアスパラギン Dmasn α-メチル-γ-ナフチルアラニン Manap
D-α-メチルアスパルテート Dmasp α-メチルペニシラミン Mpen
D-α-メチルシステイン Dmcys N-(4-アミノブチル)グリシン Nglu
D-α-メチルグルタミン Dmgln N-(2-アミノエチル)グリシン Naeg
D-α-メチルヒスチジン Dmhis N-(3-アミノプロピル)グリシン Norn
D-α-メチルイソロイシン Dmile N-アミノ-γ-メチルブチレート Nmaabu
D-α-メチルロイシン Dmleu α-ナフチルアラニン Anap
D-α-メチルリジン Dmlys N-ベンジルグリシン Nphe
D-α-メチルメチオニン Dmmet N-(2-カルバミルエチル)グリシン Ngln
D-α-メチルオルニチン Dmorn N-(カルバミルメチル)グリシン Nasl
D-α-メチルフェニルアラニン Dmphe N-(2-カルボキシエチル)グリシン Nglu
D-α-メチルプロリン Dmpro N-(カルボキシメチル)グリシン Nasp
D-α-メチルセリン Dmser N-シクロブチルグリシン Ncbut
D-α-メチルスレオニン Dmthr N-シクロヘプチルグリシン Nchep
D-α-メチルトリプトファンDmtrp N-シクロヘキシルグリシン Nchex
D-α-メチルチロシン Dmty N-シクロデシルグリシン Ncdec
D-α-メチルバリン Dmval N-シクロドデシルグリシン Nedod
D-N-メチルアラニン Dnmala N-シクロオクチルグリシン Ncoct
D-N-メチルアルギニン Dnmarg N-シクロプロピルグリシン Ncpro
D-N-メチルアスパラギン Dnmasn N-シクロウンデシルグリシン Ncund
D-N-メチルアスパルテート Dnmasp N-(2,2-ジフェニルエチル)グリシン Nbhm
D-N-メチルシステイン Dnmcys N-(3,3-ジフェニルプロピル)グリシン Nbhe
D-N-メチルグルタミン Dnmgln N-(3-グアニジノプロピル)グリシン Narg
D-N-メチルグルタメート Dnmglu N-(1-ヒドロキシエチル)グリシン Nthr
D-N-メチルヒスチジン Dnmhis N-(ヒドロキシエチル)グリシン Nser
D-N-メチルイソロイシン Dnmile N-(イミダゾリルエチル)グリシン Nhis
D-N-メチルロイシン Dnmleu N-(3-インドリルエチル)グリシン Nhtrp
D-N-メチルリジン Dnmlys N-メチル-γ-アミノブチレート Nmgabu
N-メチルシクロヘキシルアラニン Nmchexa D-N-メチルメチオニン Dnmmet
D-N-メチルオルニチン Dnmorn N-メチルシクロペンチルアラニン Nmcpen
N-メチルグリシン Nala D-N-メチルフェニルアラニン Dnmphe
N-メチルアミノイソブチレート Nmaib D-N-メチルプロリン Dnmpro
N-(1-メチルプロピル)グリシン Nile D-N-メチルセリン Dnmser
N-(2-メチルプロピル)グリシン Nleu D-N-メチルスレオニン Dnmthr
D-N-メチルトリプトファン Dnmtrp N-(1-メチルエチル)グリシン Nval
D-N-メチルチロシン Dnmtyr N-メチラ-ナフチルアラニン Nmanap
D-N-メチルバリン Dnmval N-メチルペニシラミン Nmpen
γ-アミノブタン酸 Gabu N-(p-ヒドロキシフェニル)グリシン Nhtyr
L-t-ブチルグリシン Tbug N-(チオメチル)グリシン Ncys
L-エチルグリシン Etg ペニシラミン Pen
L-ホモフェニルアラニン Hphe L-α-メチルアラニン Mala
L-α-メチルアルギニン Marg L-α-メチルアスパラギン Masn
L-α-メチルアスパルテートMasp L-α-メチル-t-ブチルグリシン Mtbug
L-α-メチルシステイン Mcys L-メチルエチルグリシン Metg
L-α-メチルグルタミン Mgln L-α-メチルグルタメート Mglu
L-α-メチルヒスチジン Mhis L-α-メチルホモフェニルアラニン Mhphe
L-α-メチルイソロイシン Mile N-(2-メチルチオエチル)グリシン Nmet
L-α-メチルロイシン Mleu L-α-メチルリジン Mlys
L-α-メチルメチオニン Mmet L-α-メチルノルロイシン Mnle
L-α-メチルノルバリン Mnva L-α-メチルオルニチン Morn
L-α-メチルフェニルアラニン Mphe L-α-メチルプロリン Mpro
L-α-メチルセリン Mser L-α-メチルスレオニン Mthr
L-α-メチルトリプトファンMtrp L-α-メチルチロシン Mtyr
L-α-メチルバリン Mval L-N-メチルホモフェニルアラニン Nmhphe
N-(N-(2,2-ジフェニルエチル) Nnbhm N-(N-(3,3-ジフェニルプロピル) Nnbhe
カルバミルメチル)グリシン カルバミルメチル)グリシン
1-カルボキシ-1-(2,2-ジフェニル Nmbc
エチルアミノ)シクロプロパン
3Dコンホメーションを安定化するには例えば、n=1からn=6の(CH2
)スペーサー基を有する二機能性イミドエステル、グルタルアルデヒド、N−ヒ
ドロキシスクシンイミドエステルなどのホモ−二機能性架橋リンカー、およびN
−ヒドロキシスクシンイミド、およびマレイミドまたはジチオ部分(SH)また
はカルボジイミド(COOH)などの他の特異的反応部分などのアミノ反応部分
を通常含有するヘテロ−二機能性試薬、などの架橋リンカーを使用できる。さら
に、ペプチドは例えば、CαおよびNα−メチルアミン酸を組込む、アミノ酸の
CαおよびCβ原子間に二重結合を導入、および共有結合を導入、例えばN端と
C端と間、2つの側鎖間または側鎖とNもしくはC端との間にアミド結合を形成
させて環状ペプチドを形成させる、ことによって立体的に圧縮することができる
。
本発明はさらに、動物における細胞アポトーシスを調節する方法であって、該
動物に細胞アポトーシス調節有効量のバキュロウイルスIAPまたはその誘導体
の同族体または化学的類縁体を該細胞アポトーシスの調節に充分な時間と条件で
投与することを特徴とする方法に関する。
「調節性」または「調節」なる用語は、細胞アポトーシスの促進または増大、
または細胞アポトーシスの減少、阻害または減退を意味する。細胞アポトーシス
の増大は、特定の癌および細胞悪性腫瘍を処置するうえで重要であり得る;細胞
アポトーシスの減退はニューロパシーおよびアルツハイマー病および運動ニュー
ロン疾患を処置するうえで重要であり得る。
従って、本発明はさらに、動物における細胞アポトーシスの調節に有用である
治療学的および医薬組成物を目的とする。
医薬組成物の形態は一般に当業者に知られており、便宜的にはRemington's Ph
armaceutical Sciences,17th end,Mack Publising Co.,イーストン、ペンシル
バニア、米国を参考とすることができる。
本発明は従って、前述のIAP同族体またはその化学的類縁体もしくは誘導体
のアポトーシス調節有効量、および要すれば1つまたはそれ以上の他の活性分子
および1つまたはそれ以上の製薬的に許容される担体および/または希釈剤を含
有する医薬組成物を提供することを目的とする。IAP同族体またはその誘導体
を含有する医薬組成物における活性成分は本発明では、個々の場合に応じて変動
する量を投与した場合、例えば動物細胞におけるアポトーシスの調節において優
れた治療活性を示す。例えば、約0.5μgから約20mg/kg体重/日を投
与することができる。投与計画は、最適の治療応答を得るよう調整できる。例え
ば、幾つかを分割して毎日、毎週または毎月投与できるし、または治療状況の緊
急性に対応して投与量を定率に減ずることもできる。活性化合物は、経口、静脈
内(水溶性の場合)、筋肉内、皮内、鼻腔内、皮下または坐剤経路、あるいは移
植(例えば徐放性分子を使用)、局所投与または術後もしくは術中または他の観
血的手法などのいずれの簡便な方法によっても投与できる。投与経路に応じては
、IAP同族体またはその化学的類縁体もしくは誘導体からなる活性成分は酵素
作用、酸および該成分を失活しかねない他の天然状況から該成分を保護するため
の物質でコーティングすることが必要な場合がある。腸管外投与以外の投与法に
よってIAP同族体を投与するには、該成分の失活を防止する物質によってコー
ティングあるいは該物質とともに投与する。例えば、同族体はアジュバント中で
投与でき、または酵素インヒビターと同時投与でき、またはリポソーム中で投与
できる。本発明が意図するアジュバントには、サイトカイン類(例えばインター
フェロン)、およびレソルシノール類、非イオン性界面活性剤、例えばポリオキ
シエチレンオレイルエステル、およびn−ヘキサデシルポリエチレンエーテルが
あるが、これらに限定されない。
本発明活性化合物は腸管外または腹腔内投与することもできる。分散剤もグリ
セロール、液体ポリエチレングリコールおよびそれらの混合物および油中にて調
製できる。普通の条件の保存および使用では、これらの調製物は微生物の増殖を
抑える保存剤を含有する。
注射用に適した医薬形態には滅菌水溶液剤(水溶性の場合)、または分散剤お
よび滅菌注射用溶液または分散剤の即席調製用の滅菌粉末剤などがある。これら
すべての場合において、製剤は滅菌でなければならず、また容易にシリンジ通過
できる程度の液体でなければならない。製剤時および保存時の条件では安定でな
ければならず、細菌および真菌などの微生物の作用汚染から守られていなければ
ならない。担体は、例えば水、エタノール、ポリオール(例えば、グリセロール
、プロピレングリコールおよび液体ポリエチレングリコールなど)、これらの適
当な混合物、および植物油を含有する溶媒または分散液であることができる。適
当な流動性は例えば、レシチンなどのコーティングを使用、分散剤の場合には、
要求される粒子サイズの維持、および界面活性剤の使用によって維持することが
できる。微生物作用の予防は、種々の抗細菌薬および抗真菌薬、例えばパラベン
、クロロブタノール、フェノール、ソルビン酸、サーメロサールなどによって行
うことができる。多くの場合、等張化剤、例えば糖または塩化ナトリウムを含ま
せるのが好ましい。注射用組成物の長期吸着は、吸着を遅延させる物質、例えば
一ステアリン酸アルミニウムおよびゼラチンの組成物中に使用することによって
行うことができる。
滅菌注射用溶液剤は、要すれば種々の他の上記成分を含む適当な溶媒に活性化
合物の必要量を入れ、次いで滅菌濾過することによって調製される。一般には、
分散剤は、基本分散媒質および上記の必要な他の成分を含有する滅菌ビヒクルに
種々の滅菌活性成分を入れることによって調製される。滅菌注射用溶液剤を調製
するための滅菌粉末剤の場合、好ましい調製方法は、減圧乾燥および凍結乾燥法
であり、これにより前もって滅菌濾過しておいた溶液から活性成分と他の所望の
成分の粉末を得る。
IAP同族体または化学類似体もしくは誘導体を適切に上記のように保護した
場合、活性化合物を、例えば不活性希釈剤または消化可能食用担体と共に経口投
与してもよいし、あるいはゼラチン硬または軟カプセルに充填することもでき、
あるいは錠剤に圧縮してもよいし、あるいは直接常食に包含することもできる。
経口治療投与に関し、活性化合物を賦形剤と共に包含し、摂取可能錠剤、バッカ
ル錠剤、トローチ剤、カプセル剤、エリキシル剤、懸濁剤、シロップ剤、ウェー
ハー剤などの剤型で用いることができる。そのような組成物および調製物は少な
くとも1%重量の活性化合物を含有するべきである。その組成物および調製物の
パーセントはもちろん、変化させることができ、都合に合わせて単位重量の約5
〜約80%の間とすることができる。そのような治療的に有用な組成物中の活性
化合物量は適切な投与量が得られるようなものである。本発明にしたがい、好ま
しい組成物または調製物は、経口投与単位剤型が約0.1μg〜2000mgの
間の活性化合物を含有するように調製する。
錠剤、トローチ剤、ピル剤、カプセル剤などはまた以下のものを含有すること
もある:トラガカントゴム、アカシア、コーンスターチまたはゼラチンのような
結合剤;リン酸二カルシウムのような賦形剤;コーンスターチ、ポテトスターチ
、アルギニン酸のような崩壊剤;ステアリン酸マグネシウムのような滑沢剤;お
よびシュクロース、ラクトース、サッカリンのような甘味料またはペパーミント
、ヒメコウジ油もしくはサクランボ香料のような香料を加えることもできる。投
与単位剤型がカプセル剤である場合、上記タイプの物質に加え液状担体を含むこ
とができる。種々の他の物質がコーティング剤として存在することもあり、ある
いは投与単位の物理的剤型にまた別の修飾をほどこすために存在することもある
。例えば、錠剤、ピル剤またはカプセル剤をセラック、砂糖または両者でコーテ
ィングすることができる。シロップ剤またはエリキシル剤は活性化合物、甘味料
としてシュクロース、防腐剤としてメチルまたはプロピルパラベン、着色料なら
びにサクランボおよびオレンジ香料のような香料を含有することがある。もちろ
ん、いかなる投与剤型の調製に用いたいかなる物質も製薬的に純粋で、用いた量
においては実質的に無毒であるべきである。さらに、活性化合物を維持放出(su
stai
ned-release)調製物および製剤に包含することができる。
製薬的に許容される担体および/または希釈剤はいかなるおよびすべての溶媒
剤、拡散媒体剤、コーティング剤、抗バクテリア剤、抗真菌剤、等張性および吸
収遅延剤などを含む。医薬的活性物質に対するそのような媒体の用途は当分野に
周知のことである。そのような簡便な媒体または物質が活性成分と不適合である
場合を除き、その治療組成物中における用途を考察する。また補足活性成分を組
成物中に包含することもできる。
投与を簡単にし、投与量を均一にするために、非経口的組成物を投与単位剤型
に製剤することは特に有利である。本明細書中に用いる投与単位剤型とは処置に
付される哺乳動物に対する単一投与に適した物理的に個々の単位を意味し;それ
ぞれの単位は所望の治療効果を生み出すように計算し、決定された量の活性物質
を必要とされる製薬的担体と共にコーティングしている。
本発明の新規投与単位剤型の明細書は(a)活性物質の独特な性質および達成
される特定の治療効果、および(b)本明細書中に詳細に開示されるような肉体
的に健康を害するような疾患状態の生命における疾患の処置のためのそのような
活性物質を化合する当分野に本来備わっている制限に直接依存死、それによって
記載する。
主要な活性成分は簡便および効果的投与のために有効量を適当な製薬的に許容
される担体と共に前に開示したような投与単位剤型にする。単位投与剤型は例え
ば、主要活性化合物を約0.5μg〜約2000mgの範囲の量で含有すること
ができる。割合でいえば、活性化合物は一般に約0.5μg〜約2000mg/
担体1mlで存在する。補足活性成分をコーティングした組成物の場合では、そ
の投与量は同成分の通常投与量および投与方法を参考することによって決められ
る。
医薬組成物はまた、標的細胞にトランスフェクションでき、そこへIAP同族
体の発現およびIAP同族体活性を調節することが可能な核酸分子を運搬するベ
クターのような遺伝子分子を含むこともできる。そのベクターは例えばウイルス
性ベクターである。
本発明のもうひとつの態様はバキュロウイルスIAP動物細胞同族体の退化疾
患、感染疾患、がんまたは自己免疫性疾患をわずらった動物におけるアポトーシ
スを調節する用途に関する。
好ましくは、細胞同族体は、SEQ ID NO:2、SEQ ID NO:4、
SEQ ID NO:6、SEQ ID NO:8、SEQ ID NO:11、SE
Q ID NO:13、SEQ ID NO:15、SEQ ID NO:17のいず
れかによって定義されるか、あるいはその誘導体または化学的類似体である。
本発明はさらに本発明のIAP同族体およびその誘導体に対する抗体を考察す
る。抗体は同族体の診断性アッセイおよび生物学的液体もしくは培養媒体から同
族体を精製または単離するのに有用である。そのような抗体はモノクローナルま
たはポリクローナルがあり、自然に生成したIAP同族体の抗体から選別するか
、あるいはIAP同族体またはその誘導体に対して特異的に作成することができ
る。後者の場合には、IAP同族体またはその誘導体はまずはじめに担体分子と
接触することが必要である。この本発明の抗体および/または組み換えIAP同
族体もしくはその誘導体は治療または診断物質として特に有用である。
例えば、IAP同族体およびその誘導体は自然発生のこの同族体に対する抗体
をスクリーニングするのに用いることができる。これらは例えば、自己免疫性疾
患のいくつかに発生する。反対に、特異的抗体はIAP同族体をスクリーニング
するのに用いることができる。そのようなアッセイの技術は当分野に周知であり
、例えばサンドイッチアッセイおよびELISAを含む。IAP同族体量を知る
ことはあるがんまたはがんへのなりやすさの診断に対し、またはある治療プロト
コールをモニターすることに対して重要である。
本発明のIAP同族体に対する抗体はモノクローナルまたはポリクローナルで
ある。一方、抗体の断片はFab断片のように用いることができる。さらに、本
発明は組み換えおよび合成抗体ならびにハイブリッド抗体にまでおよぶ。本明細
書では「合成抗体」は抗体の断片およびハイブリッドを含むと考える。本発明の
この態様の抗体は免疫治療に対して特に有用であり、またアポトーシスの評価ま
たは治療法プログラムのモニター用診断ツールとして用いることもできる。
例えば、特異的抗体はIAP同族体のスクリーニングに用いることができる。
後者は例えば、細胞抽出物または他の生物学的液体中のIAP同族体量をスクリ
ーニングし、あるいは培養上清液から組み換え手法によって作成したIAP同族
体を精製するための方法として重要である。本明細書で考察したアッセイの技術
は当分野に既知であり、例えばサンドイッチアッセイおよびELISAを含む。
上記一次抗体に対するいかなる二次抗体(モノクローナル、ポリクローナルま
たは抗体の断片もしくは合成抗体)をも本発明の範囲内に含む。一次および二次
抗体の両者を検出アッセイに用いることができるし、あるいは一次抗体を商業的
に入手可能な抗一免疫グロブリン抗体と共に用いることができる。ここに考察す
る抗体はIAP同族体のいかなる領域に特異的ないかなる抗体をも含む。抗体は
また、SEQ ID NO:9に述べたようなアミノ酸配列に対するものであるこ
ともある。
ポリクローナルおよびモノクローナル抗体の両者は酵素またはタンパク質の免
疫反応によって得られ、どちらかのタイプを免疫アッセイに利用できる。両者の
タイプの抗体血清(sera)を得る方法は当分野に周知である。ポリクローナル抗
体血清のほうが好ましくないが、適当な実験室動物に有効量のIAP同族体また
はその抗原部分を注射し、その動物から血清を採取し、既知の免疫吸着剤技術の
いずれかによって単離することによって比較的容易に調製することができる。こ
の方法によって作成した抗体は仮想的にいずれにタイプの免疫アッセイにも利用
できるけれども、潜在的不均質性の産物であるために一般的により好ましくない
。
モノクローナル抗体を免疫アッセイに用いることは、大量に生産することがで
きることおよびその産物の均質性ゆえにとくに好ましい。モノクローナル抗体生
産用ハイブリドーマ細胞株の調製は不死細胞株および免疫原性の調製にたいし過
敏なリンパ球の融合によって誘導するが、これは当業者に周知の技術によってな
される。
本発明のもうひとつの態様は対象からの生物学的サンプル中のIAP同族体の
検出方法であって、一定時間、抗体−IAP同族体複合体の形成に充分な状態下
、同生物学的サンプルをIAP同族体およびその誘導体もしくは同族体に特異的
な
抗体と接触させ、次いでその複合体を検出することを特徴とする方法に関する。
IAP同族体の存在はたくさんの方法、例えばウエスタンブロッティング法や
ELISA手法によって確認することができる。米国特許第4,016,043
、4,424,279および4,018,653号を参照することによってわか
るように広範囲の免疫アッセイ技術が入手可能である。これらはもちろん1カ所
および2カ所の両者または非拮抗タイプの「サンドイッチ」アッセイ、および伝
統的拮抗結合アッセイにおけるものを含む。これらのアッセイはラベルした抗体
の標的への直接結合を含む。
サンドイッチアッセイは最も有用かつ一般的に用いられるアッセイの1つで、
本発明に用いるのに好ましい。たくさんのバリエーションのサンドイッチアッセ
イが存在し、そのすべてが本発明に包含されることを意図する。端的に、典型的
な前記アッセイはラベルしていない抗体を固体物質上に固定し、試験サンプルを
結合分子と接触させる。適切な時間、すなわち抗体−抗原複合体形成に充分な時
間インキュベーションした後、次いで検出可能シグナルを産生できるレポーター
分子でラベルした、この抗原に特異的な二次抗体を加え、もうひとつの抗体−抗
原−ラベルした抗体複合体の形成に充分な時間インキュベーションした。反応し
なかったすべての物質を洗浄して取り除き、抗原の存在をレポーター分子が産生
するシグナルを観察することによって決定する。この結果は目に見えるシグナル
を単に観察することによって定性的であるか、あるいは既知量のハプテンを含有
するコントロールサンプルと比較することによって定量的であるかのどちらかで
ある。前記アッセイのバリエーションには同時アッセイがあり、このアッセイで
はサンプルおよびラベルした抗体の両者を結合した抗体に同時に加える。これら
の技術は当業者に周知であり、容易にあらわれるようないかなるマイナーなバリ
エーションも含む。本発明によれば、サンプルはIAP同族体を含有する細胞抽
出物、生体組織検査または可能性があるものとして血清、唾液、粘膜分泌物、リ
ンパ液、組織液および呼吸液を含めたサンプルである。それゆえこのサンプルは
一般的に生物学的液体を含めた生物学的サンプルであるが、また細胞培養物から
得られるような発酵液および上清液にもおよぶ。
典型的な前方サンドイッチアッセイでは、IAPホモローグまたはその抗体部
分に特異性を有する第1抗体を、固体表面に共有結合的に、または受動的に固体
表面に結合させる。固体表面は典型的にはガラスまたはポリマーであり、最も一
般的に用いるポリマーは、セルロース、ポリアクリルアミド、ナイロン、ポリス
チレン、ポリ塩化ビニル、またはポリプロピレンである。固体担体は、チューブ
、ビーズ、マイクロプレートのディスク、またイムノアッセイを行うためのいず
れかの他の固体である。結合方法は当業界でよく知られており、一般に架橋共有
結合または物理的吸着よりなり、ポリマー抗体コンプレックスは、試験サンプル
の調製において洗浄する。試験すべき試料のアリコートをその固相コンプレック
スに次に加え、十分な時間(例えば2〜40分)および適当な条件下(例えば25
℃)インキュベートし、抗体中に存在するサブユニットの結合を可能にする。イ
ンキュベーション後、抗体サブユニット固相を洗浄し、乾燥し、ハプテンの部分
に特異的な第2抗体と共にインキュベートする。該第2抗体は、ハプテンに対す
る第2抗体の結合を示すのに用いられるリポーター分子に結合している。
別の方法は、生物学的試料中の標的分子を固定化し、その固定した標的を、リ
ポーター分子で標識していてもよく、標識していなくてもよい特異抗体にさらす
ことを含む。標的の量およびリポーター分子シグナルの強さに応じて、結合した
標的は、抗体の直接標識により検出可能である。或いは、第1抗体に特異的な第
2の標識した抗体を、標的−第1抗体コンプレックスにさらし、標的−第1抗体
−第2抗体の3成分コンプレックスを形成させる。そのコンプレックスは、リポ
ーター分子により出されるシグナルにより検出される。
本明細書で用いる「リポーター分子」の語は、その化学的性質によって、抗原−
結合抗体の検出を可能にする分析的に同定可能なシグナルを与える分子を意味す
る。検出は定性的であってもよく、定量的であってもよい。このタイプのアッセ
イで最も一般的に用いるリポーター分子は、酵素、発蛍光団、放射性核種を含む
分子(例えばラジオアイソトープ)および化学ルミネセンス分子である。酵素イム
のアッセイの場合には、酵素を第2抗体に、一般にはグルタルアルデヒドまたは
過ヨウ素塩により結合させる。しかしながら、容易に理解されるように、様々な
異なる結合技術が存在し、それらは当業者に容易に利用可能である。一般的に用
いられる酵素は西洋ワサビパーオキシダーゼ、グルコースオキシダーゼ、β−ガ
ラクトシダーゼ、アルカリホスファターゼ等である。特異的な酵素について用い
られる基質は、対応する酵素の加水分解により、検出可能な色の変化を生成のた
めに一般的には選択される。適した酵素の例にはアルカリホスファターゼおよび
パーオキシダーゼがある。上記した色原性基質ではなく蛍光性の生成物を生じる
蛍光原性の基質を用いることも可能である。すべての場合に、酵素で標識した抗
体を第1抗体ハプテンコンプレックスに加え、結合させ、過剰の試薬を洗滌して
除く。適当な基質を含む溶液を、次に抗体−抗原−抗体のコンプレックスに加え
る。基質は第2抗体に結合した酵素と反応し、定性的な可視的なシグナルを生じ
、そのシグナルは、通常は分光学的に、更に定量し、試料中に存在したハプテン
量の指標を与える。「リポーター分子」は、ラテックスビーズ上への赤血球細胞等
の細胞の凝集または凝集の抑制の使用にも拡張する。
或いは、フルオレセインおよびローダミン等の蛍光性化合物を、抗体に、その
結合能を変化させることなしに化学的に結合させる。特定波長の光の照射により
活性化された場合、そのフルオロクローム標識した抗体は、光エネルギーを吸収
し、分子中で励起状態を誘導し、光顕微鏡で可視的に検出可能な特徴的な色で光
を放射する。EIAにおけるように、蛍光標識抗体は第1抗体−ハプテンコンプ
レックスに結合させることができる。結合しなかった試薬を洗浄して除去した後
に、残った3成分コンプレックスを適当な波長の光にあて、観察される蛍光は問
題のハプテンの存在を示す。
免疫蛍光法およびEIA技術は両方とも当業界で非常によく確立されており、
本発明の方法に特に好ましい。しかしながら、ラジオアイソトープ、化学ルミネ
セントまたはバイオルミネセント分子等の他のリポーター分子を用いてもよい。
本発明は、IAPホモローグまたはその誘導体を検出するための、PCR分析
などの遺伝子アッセイをも意図する。結合に用いる別の方法は、直接的なヌクレ
オチド配列決定または特異的なオリゴヌクレオチドハイブリダイゼーション、直
接的なタンパク質トランケーション試験のような一本鎖コンフォメーション多型
解析(SSCP)等の変異スキャニングを含む。
本発明を、次の非限定的な図面および/または実施例により更に詳細に記述す
る。
図において:
図1は、IAPタンパク質の推定アミノ酸配列の比較である。
(A)MIHA(配列番号2)、MIHB(配列番号4)、MIHC(配列番号6)お
よびDIHA(配列番号8)の比較。タンパク質の3以上により共有されるアミノ
酸にハイライトを付けた。RINGフィンガードメインは破線の矢印で示した。
(B)IAPタンパク質のBIRの比較。強く保存された残基にハイライトを付
けた。CPIはCydia pomonella granulosis virusに由来し;OpLAPはO
rgyia pseudotsugata PVに由来し;CiIAPはChilo iridescent virus
に由来し;AIPはSMAについての候補遺伝子であり;AcIAPはAutograp
ha Californica PVに由来し;ASVはAfrican swine fever virusから
のIAP様配列に由来する。
(C)IAPと他のタンパク質のRINGフィンガーモチーフの比較。強く保存
された残基にハイライトを付けた。CRAF(TRAF3)およびTRAF2は
、TRAFファミリーのメンバーであり;BCRA1およびRAG1は、RIN
Gフィンガーモチーフを有する2つの哺乳動物タンパク質であり;c−CBLは
細胞性のオンコジーンでSLI−1はそのC.elgansホモローグであり;cpiはCy
dia pomonella granulosis virusに由来し;OpIAPはOrgyia pseudotsu
gata PVに由来し;CiIAPはChilo irrdesent virusに由来し;AcI
APはAutographa california PVに由来し;UKMTはDrosophila Unkemp
t遺伝子に由来し;EctVはEctromelia virusのp28タンパク質に由来する。
図2は、哺乳動物のIAPホモローグが様々な組織中で発現されることを示す
写真による表示である。
(A)成熟したマウス組織全RNAノーザンブロットを、高ストリンジェンシー
でmMIHAcDNAコード領域でプローブした。このノーザンを、各レーンのロ
ーディングの指標としてGAPDHでもプローブした。
(B−D)成熟したマウス組織ポリ(A)+RNAノーザンブロット(CLONT
ECH)を、低ストリンジェンシィーで、hMIHB CDNAコード鎖(B)およ
びhMIHC CDNAコード鎖(C)でプローブした。
図3は、MIHAおよびMIHBが、ICEの過発現(FADDではない)によ
り誘導される死に対して保護することを示すグラフ的な表示である。
(A)ICEでトランスフェクションによるアポトーシスの誘導。1−6欄(黒)
は、p32ICE−lacZ融合プラスミド、およびIAPホモローグまたは対照
のいずれかを有するプラスミドで共トランスフェクトされた細胞の死を7−12
欄(白)に示し、トランフェクション過程自体による細胞死の量を示す。
(B)FADDでのトランフェクションによるアポトーシスの誘導。MIHタン
パク質をコードするプラスミドを、lacZベクターおよびFADDコード領域を
有する構築物と共にコトランスフェクトした(1−6欄)。ICE実験についてと
同様に、バックグランドの死を培養の平行的なセットでモニターした(7−12
欄)。
図4は、IAPタンパク質の提案された作用部位を示す、仮説の、非限定的な
細胞死モデルを示す模式的な表示である。直接的な相互作用を実線で示し、間接
的な作用を破線で示す。不確かな相互作用をクエッションマークで示す。TRA
Fおよび死領域を有するタンパク質等の自発的な自己会合分子は、通常の環境で
は細胞死プロテアーゼを十分活性化し、アポトーシスを起するには不十分である
。固有の活性化シグナルを生じるかも知れない。トランフェクションによるIC
E前駆体量の増加は、アポトーシスを誘導するのに十分な酵素の活性化を可能に
する。IAPタンパク質は、それらの標的に対するそれらの親和性に応じて様々
な程度で、自発的な活性化シグナルを減少させるよう作用するのかも知れない。
このモデルによれば、OpIAPは、その標的に対する大きい親和性のため、哺
乳動物IAPホモローグよりもFADDに対してより大きい保護を提供すること
ができるかも知れない。しかしFADDでトランフェクトされた細胞においては
大きい固有の活性化シグナルをブロックする必要があるので、pro−ICEに対
するほどには、FADDに対し有効ではない。活性なICEを直接阻害するCrm
Aおよびp35は、ICEをいかに活性化するかという事柄について、ICE媒
介アポトーシスの有効な阻害剤である。
図5は、MIHAのヌクレオチド配列および対応するアミノ酸配列の表示であ
る。
図6は、MIHBのヌクレオチド配列および対応するアミノ酸配列の表示であ
る。
図7は、MIHCのヌクレオチド配列および対応するアミノ酸配列の表示であ
る。
図8は、DIHAのヌクレオチド配列および対応するアミノ酸配列の表示であ
る。
図9Aおよび9Bは、ICH−1プロテアーゼの過発現により誘導される死に
対するMIHA,MIHBおよびMIHCによる保護を示す。
図10は、MIHA構築物でトランフェクトされた293T細胞のウエスタン
ブロットの写真的な表示である。
次の1文字および3文字略号をアミノ酸残基について用いる。 配列番号の要約は次のとおりである。 実施例 1
cDNAのクローニング
GCG配列分析のソフトウエアパッケージ(Madison,WI)を
用いて、OpIAP BIR及びRINGフィンガーアミノ酸モチーフに類似し
た翻訳配列を求めて遺伝子バンクデータベースを調べた。 すでに同定されてい
るヒトのXクロモソームゲノムSTS(遺伝子バンク:L24579)は推定上
のRINGフィンガーモチーフをかこむPCRプライマーを設計するのに用いた
。 この領域を増幅し、ヒトゲノムDNAライブラリー(ストラタジェーン)を
選抜するのに用いた。 このライブラリーより単離したフラグメントは低又トリ
ンジェンシーでマウスの肝臓cDNAライブラリーをプローブするのに用い、ほ
乳類のIAP同族体A(MIHA)と命名したマウスのcDNAクローンを三種
生成した。 ヒトのEST配列遺伝子バンク:R19628と遺伝子バンク:T
96284を翻訳する事により、OpIAP内のBIRの繰り返しが類似してい
ることが分かった。 ヒトの胎児の肝臓のcDNAライブラリー(ストラタジェ
ーン)を選抜するのに用いるプローブを生み出すのに用いる推定上のBIRドメ
インの範囲内で、これらの配列をPCRプライマーを設計するのに用いた。 ハ
イブリッドさせたcDNAクローンをそれぞれMIHB及びMIHCと命名した
。
ショジョウバエのゲノム配列(遺伝子バンク:DROCCAAT)をシ
ョウジョウバエのCDNAからの900bpの生成物を増幅するためのプライマ
ーを設計するのに用いた。 このフラグメントをサブクローニングし、ラムダZ
APで構成されたオリゴ(dT)−プライムしたショジョウバエの幼虫のcDN
Aライブラリー(ストラタジェーン)を選抜するのに用いた。 8−末端アミノ
酸以外の全てをエンコードした2kbのcDNA(DIHA)を単離した。 ペ
プチド配列の比較のため(図1)、ゲノム配列 遺伝子バンク:DROCCAA
Tより推論したこれらの残基を付記した。
実施例 2
RNAの分析
放射性同位体標識化mHIHAとGAPDHを高ストリンジェンシーで
、総RNAとして5μg/レーンを有するマウスの組織の遺伝子のノーザンブロ
ットにハイブリッドした。 2μg ポリ(A)+RNAを有するマウスの多
重組織のノーザンブロット(CLONTECH)を低ストリンジェンシーで、放
射性同位体標識化hMIHCでプローブし、ストッリプし、低ストリンジェンシ
ーでプローブし、再びストリップし、製造業者の使用法に従い、β−アクチンプ
ローブに高ストリンジェンシーでプローブした。
実施例 3
酵母の2ハイブリッドシステム
MIHA、MIHB及びMIHCのコード領域を5’末端にEcoRI
部位
るプライマーを用いてPCRにより増幅し、その蛋白質がGAL4 DNA結合
ドメインとのフレーム融合として発現するようにした。 そのPCR生成物をp
GBT9ベクター(CLONTECH)に結合した。 開始ATGから17コド
ンの上
pGBT9ベクター内にクローンした。 Taqポリメラーゼにより誤って取り
込まれていないかを調べるために、PCR由来の挿入断片を配列決定した。 T
RAF1、TRAF2及びTRAF3発現ベクターは既に(1994年、Rot
heら;1994年b、Huらにより)記載されている。 GTB9内のc−j
un及びfosといったコード領域を持つベクターを、蛋白質の相互作用を検出
する対照として用いた。 酵母株HF7cを酢酸リチウムプロトコールを用いて
これらのプラスミドにより形質転換した(1992年、Gietzら)。
実施例 4
一過性のトランスフェクションアッセイ
pBIuescript (ストラタジェーン)のMIHA cDNA
クローン由来の1.8kbのSacI−EcoRIを、pSPMIHAを生み出
すためにpSP72(プロメガ)内でサブクローン化し、PEFすなわちpEF
GOSベクターの誘導体(1990年MizushimaとNagata)内に
1.8kbBamHI−EcoRV フラグメントとして再クローン化した。
DIHA cDNA由来の1.64kb BamHI−ScaI フラグメント
を、pEF中でクローン化した。 Pfuポリメラーゼ(ストラタジェーン)を
MIHB及びMIHCのコード領域を増幅するのに用いた。 これらの生成物を
pEF内でクローン化するプライマーの末端には特異な制限部位が存在していた
。
p32−lacZ融合プラスミドpβactM1lZはMiuraらに
より、記載されている(1993年)。 FADD発現構築物FADD−AU1
はChinnaiyanらにより、記載されている(1995年)。 AcPV
由来のbcl−2、crmA及びp35やOpPV由来のIAPといったコード
領域をpEFベクター内に挿入した。 端を切り取ったOpIAPプラスミドは
全鎖IAPをコートするPEFベクターをruI及びSmaIで消化し、再結合
することにより構成した。 これによりRINGフィンガードメインをエンコー
ドしたOpIAP内のruI部位の3’側配列が削除された。
実施例 5
DIHA、MIHA、MIHB及びMIHCのクローニング
遺伝子バンクの調査により、ショジョウバエの遺伝子配列(遺伝子バンク
:DROCCAAT)がバキュロウイルスIAP遺伝子と類似していることが分
かった。 ここでのショジョウバエのLAP同族体A(DIHA)を設計し、こ
の蛋白質をエンコードしたPCR生成プローブ及び単離クローンを用いて、ショ
ウジョウバエのcDNAライブラリーをスクリーンした。 遺伝子バンクの調査
により、多くのほ乳類の配列がBIRs或いはウイルス性のIAPsのRING
フィンガードメインに類似していることもまた明らかになった。 形質転換の際
、バキュロウイルスIAP RING フィンガーモチーフ類似のペプチドをエ
ンコードした、X
クロモソーム上のSTS配列に相当するPCR生成プローブ、HUMSWX59
5を用いて、すでに同定されている最初のほ乳類のLAP同族体(MIHA)を
クローン化した。 研究者等は完全なコード領域を理解するために、ヒトゲノム
クローンの部分鎖及びMIHA cDNAクローンを単離した。 更に密接に関
連したヒトIAP同族体の対(MIHBとMIHC)をBIR等のモチーフをエ
ンコードした遺伝子バンク EST配列R19628及びT96284に相当す
るPCR生成プローブを用いて単離した。
図1において、DIHAの予想アミノ酸配列(予想分子量55kD)、
MIHA(56kD)、MIHB(70kD)及びMIHC(68kD)を比較
する。
出発コドンはフレーム停止コドン内の上流にあるほとんどの5’メチオニンに
近接している。 四個のアミノ酸の全てはアミノ酸の末端の半数に三個のBIR
繰り返しを有し、カルボキシ末端に近接した一個のRINGフィンガードメイン
を有する。 MIHB及びMIHCはほとんど近接しており、73%のアミノ酸
が独立しており、MIHAでは43%が独立、62%がMIHBとMIHCと同
一であった。 DIHAでは36%が独立、57%がMIHCと同一であった。
これらの蛋白質のBIR繰り返しは互いにAIPのBIRの繰り返しと
図1Bのウイルス性IAPsに匹敵する。 ほ乳類のIAPsではいくつかのB
IRsは同一蛋白質内の残りのBIRsとよりも別のIAP由来のBIRアナロ
ーグとより密接に類似しており、このことは始原のBIRの複製が最初の起こっ
たことを示している。 BIRs内で最もよく保存された四個のアミノ酸残基は
CX2CX16HX6Cパターンであるシステイン三個とヒスチジン一個であった。
これらは金属イオンと結合している可能性がある(1994年、Birnba
umら)。 図1においては、IAP分子のC3H4RINGフィンガードメイ
ンと他の選択蛋白質由来のRINGフィンガーとの比較を示す。 IAP蛋白質
由来のRINGフィンガーはBIRsを有しないTRAF2(1994年、Ro
theら)及びCRAF(1994年b、Huら;1995年、Chengら;
1995年、Satoら)といった他の蛋白質由来のRINGフィンガーよりも
互いに類似している。 o
−BIRを有する蛋白質内のほとんど同一のRINGフィンガーはほ乳類のガン
遺伝子、c−Cbl(1991年、Blakeら)及びそのC.エルガンス同族
体、Sli−1(1995年、Yoonら)の中に存在する。 バキュロウイル
スIAP蛋白質と同様に、Ectomelia ウイルスの蛋白質p28を有す
るRINGフィンガーは成長には関係なく、毒には不可欠である(1994年、
Senkevichら)。 しかしながら、p28はBIRsを有しないので、
その機能は未だ知られていない。実施例 6
ほ乳類同族体の発現
マウスのMIHAのメッセージは約7.5kbであり、骨格や心臓の筋
肉以外のほとんどのマウスの組織中で発現する。 最高のレベルで肺において検
出され、中間のレベルで脳及び腎臓において、より低いレベルで胸腺、肝臓、骨
の骨髄、肌及びこう丸で検出された(図2A)。
ヒトMIHBのコード領域に及ぶcDNAを低ストリンジェンシーでマ
ウスの多重組織ノーザンブロット上の〜4.0kb及び〜5.5kbの二つのメ
ッセージにハイブリッドした(図2B)。 上部の多くない転写物は脾臓や骨格
筋肉内では発現せず、他の多くの組織内ではより高いレベルで分析された。 よ
り多くの〜4.0kb転写物は最も低いレベルで脾臓において発現し、中間のレ
ベルで胸、脳、肺、肝臓、骨格の筋肉及び腎臓で発現し、最高のレベルでこう丸
で発現した。更に〜9.5転写物がこう丸中で検出され、他の組織では見られな
かった。
ヒトMIHC cDNAプローブの全鎖を〜3.0及び〜4.0kbの二
つのメッセージに低ストリンジェンシーでハイブリッドした(図2C)。 4.
0kbのメッセージが脾臓内で検出でき、高レベルがこう丸で、中間レベルが他
の全ての組織で検出された。 〜3.0kb転写物が肺及び骨格の筋肉内で、脾
臓、肝臓、腎臓及びこう丸内で見られた。 hMIHB及びhMIHCプローブ
を低ストリンジェンシーでマウスのRNAにハイブリッドすると、上部の(4.
0kb)転写
物がMIHBプローブ二より検出されたものと全く同一となることが可能である
。
いくつかの転写物はまた他の密接に関連したほ乳類のIAP同族体を具現しう
る。実施例7
ICEまたはFADDにより誘発されるアポプトシスの防止
哺乳動物のIAPホモログを、2つの剌激、つまりp32ICEの過剰発現お
よびFADDの過剰発現により、アポプトシスを防止するそれらの能力に関して
試験した。Ced-3様システインプロテアーゼICEを発現する構築物を用いての
トランスフェクションは、アポプトシスを引き起こすことが以前に示された(Mi
uraら、1993)。バキュロウイルスのIAPは、bcl−2、crmA、およびp3
5といったような他の抗アポプトシス遺伝子ができるように、この壊死を防止す
ることができる(Miuraら、1993;Xueら、1995)。発明者らはMIHA
、MIHB、およびMIHCを試験し、それらがICE過剰発現により引き起こ
されるアポプトシスを本当に阻止することができるかどうかを測定した。HeLa細
胞を、IAPホモログまたは対照をコードするプラスミドと一緒に、ICE−la
cZ融合構築物を有するプラスミドで同時トランスフェクトした。その細胞をX
−galで染色して、トランスフェクトされた細胞を同定し、そしてこれらを生存
率に関して視覚により評価した。第3A図に示すように、MIHA、MIHB、
およびOpIAPは、ICEにより引き起こされる壊死の量を著しく減少させた
が、MIHCは、検出可能な保護を与えなかった。
Cd95と関連のあるタンパク質FADDの強制発現はまた、細胞壊死をも引き
起こす(Chinnaiyanら、1995、Boldinら、1995)。HeLa細胞を3つのプ
ラスミドで同時トランスフェクトした:FADD発現構築物、lacZ遺伝子を有
するプラスミド、および哺乳動物のIAPホモログまたはOpIAPをコードす
るベクター。OpIAPはFADDに対する部分的保護を与えたが、それはIC
Eに対するほど有効ではなかった(第3A図、レーン2と第3B図、レーン2と
を比較のこと)。発明者らは、MIHA、MIHB)またはMIHCによりFA
DDが誘発する細胞壊死の量の減少を全く検出することができなかった。実施例8
TRAFファミリーのメンバーとの相互作用
2つの哺乳動物のIAPホモログ、つまりMIHBおよびMIHCを、TNF
−R2と関連のある分子TRAF1およびTRAF2と一緒に、TNF−R2(
p75)の細胞質ドメインに結合するタンパク質複合体の一部として単離した(R
otheら、1994)。酵母のツーハイブリッドシステム(FieldsおよびSong、1
989)を使用して、3つの哺乳動物のIAPホモログおよびウイルスのOpI
APを、TRAF1、TRAF2、およびTRAF3、つまりCD40BP/C
RAF−1/CAPとしてもまた知られている関連タンパク質を結合する、それ
らの能力に関して試験した(Huら、1994b;Chengら、1995;Satoら、
1995)。表2に示すように、MIHBまたはMIHC、およびTRAF3で
はなくTRAF1またはTRAF2で同時トランスフェクトした酵母は、his+
およびlacZ+を与え、酵母内のこれらのタンパク質の間で相互作用が起こり得
ることを示した。対照的に、このシステムでは、試験したTRAFおよびOpI
APまたはMIHAのいずれかの間での相互作用が検出されなかった。これらの
結果は、MIHBおよびMIHCはTRAF1およびTRAF2に結合すること
を示すが、OpIAPまたはMIHAは他のタンパク質と相互作用すること示唆
する。実施例9
MIHE、CIA−1、CIA−2、およびYIA−1の同定
バキュロウイルスのIAP反復(BIR)の共通配列は、次のように推定され
た:
[配列中、
Xaaは、アミノ酸残基であり;
[Xaa]mは、一連の、少なくとも5個、好ましくは少なくとも9個のアミノ酸で
あり;
[Xaa]nは、MetまたはLeuであり;
[Xaa]oは、一連の、少なくとも3個、好ましくは少なくとも5個のアミノ酸で
あり;
[Xaa]pは、ValまたはAlaであり;
[Xaa]qは、PheまたはTyrであり;
[Xaa]rは、LeuまたはValである]
またはそのホモログ、化学アナログ、もしくは誘導体。
この共通配列を使用してのデータベース調査は、マウス(MIHE)、酵母(Y
IA−1)、およびC.elegans(CIA−1、CIA−2)に由来するIAPホモ
ログの同定をもたらした。これらのIAPホモログに由来するヌクレオチドおよ
び対応するアミノ酸配列を配列番号10〜17に記す。興味深いことには、MI
HE、YIA−1CIA−1、およびCIA−2は、RINGフィンガードメイ
ンを有していない。
実施例10
MIHA、MIHBおよびMIHCによる保護
図9AおよびBはICH−1プロテアーゼの過剰発現によって誘発される死に
対するMIHA、MIHBおよびMIHCからの保護を示している。
実施例11
ウェスタンブロット
ポリクローナルウサギ抗体を調製し、MIHAペプチド
(配列番号:18)に対してアフィニティー精製した。この抗体をinter alia
MIHAトランスフェクションした293T細胞のウェスタンブロットにおいて
使用した。その結果を図10に示す。
当業者は本明細書に記載された発明が、具体的に記載されたもの以外の変化ま
たは変更を受けやすいことを認識するであろう。本発明には、そのような変化お
よび変更がすべて含まれることを理解すべきである。本発明はまた、本明細書に
引用されているかまたは指示されている工程、特徴、組成および化合物のすべて
を個別または集合的に含み、および該工程または特徴の任意の2以上のすべての
組合せをも含む。
表2
TRAF1、TRFA2、TRFA3および哺乳動物LAPホモログ間の結合の
ための酵母トゥー・ハイブリッド・アッセイ(Yeast Two Hybrid Assay)
酵母株HF7cをGAL4 DNA−結合ドメインとIAPファミリーメンバ
ーまたはコントロール間の融合タンパク質を発現する構築物とTRAFタンパク
質またコントロールとGAL4活性化ドメインの間の融合をコードするベクター
で同時形質転換する。hisおよびlacZリポーター遺伝子(相互作用を示す)から
の発現をヒスチジン欠乏培地(カラム3)上でダブルトラスフォーマントの増殖
によって分析し、X-gal(カラム4)でコロニーを青色染色し、c-junおよびc-fos
をそれぞれDNA結合ベクターおよび活性化ベクター中での相互作用タンパク質
をコードするコントロール遺伝子として使用した。
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フロントページの続き
(51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考)
A61K 38/00 C07K 14/39
C07K 14/39 14/435
14/435 14/47
14/47 A61K 37/02
(81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE,
DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L
U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF
,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,
SN,TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,S
Z,UG),UA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD
,RU,TJ,TM),AL,AM,AT,AU,AZ
,BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,
CU,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,G
E,HU,IL,IS,JP,KE,KG,KP,KR
,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,
MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,P
L,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK
,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,US,UZ,
VN