JP2000510568A - 触媒コンバータを備えた再循環式調理オーブン - Google Patents
触媒コンバータを備えた再循環式調理オーブンInfo
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Abstract
(57)【要約】
実質的に閉じた囲いを備えた再循環式調理オーブン(10)は、高温空気流を調理室(22)内に供給すると共に、調理室から高温空気流を受け入れる熱プレナム(20)を有しており、該熱プレナム(20)は、内部に高温空気源を維持する。オーブンの調理室(22)は、高温空気流を熱プレナム(20)内に供給し、熱プレナムから高温空気流を受け入れるようになっており、その調理室(22)は、内部において高温空気流で少なくとも部分的に食物を調理するが、その食物は流れの高温空気内に酸化可能な構成成分を付加する。ブロワ(24)とダクト(26)は、熱プレナム(20)と調理室(22)とを含んだ実質的に連続した移動通路において高温空気流を循環させる。触媒コンバータ(50)は、調理室の下流側で且つ熱プレナムの上流側において高温空気流の前記移動通路に配置され、調理室を去る流れの高温空気内において酸化可能な構成成分を二酸化炭素と水とに火炎無し酸化を行い、それによってそれを流れの高温空気から除去すると共に、少なくとも幾分かの付加熱エネルギを流れの高温空気内に放出する。
Description
【発明の詳細な説明】
触媒コンバータを備えた再循環式調理オーブン
発明の背景
本発明は、再循環式調理オーブンに関し、より詳しくは触媒コンバータを持つ
再循環式調理オーブンに関する。
米国特許第5,254,823号、米国特許第5,434,390号及び米国
特許第5,558,793号は、実質的に閉じた囲いを具備する再循環式調理オ
ーブンについて説明している。再循環式調理オーブンは、一般に高温空気を当て
て調理するための熱エネルギを供給するために高温空気を利用している。「ハイ
ブリッド」型再循環式調理オーブンでは、高温空気と(マグネトロンからの)マ
イクロ波の両方で調理用エネルギを供給している。実質的に閉じた囲いは、調理
の目的で生成された熱がオーブンの外部の大気に不必要に排出されずに、実質的
にその意図した調理目的にのみ使用されることを意味しているので、そのような
再循環式調理オーブンは非常に経済的である。それにも拘らず、調理室から取り
出される調理された食物の一部として除去される熱エネルギと、(オーブン壁を
通して、又は調理室ドアの開閉を介して)オーブンから周囲大気への避け難い熱
損失とは共々、従来ではかなりの費用をかけて何らかの方法で補償されなければ
ならない。オーブンの適切な遮蔽と、食物をオーブンの調理室に出し入れするた
めの出入口の注意深い設計とによって、これらの避け難い熱損失は最小化される
。しかしながら、再循環式オーブンは、非再循環式オーブンでは遭遇したことの
無い、又はほんの僅かにしか遭遇しないような特別の問題に遭遇する。
再循環式オーブンでは、調理室において食物の周囲を通り過ぎる高温空気は、
食物から分離した小さな食物粒子と、調理加工によって作り出されたり、放出さ
れた空気で運ばれる油脂や他の粒子を一緒に伴流する傾向がある。きれいな調理
空気(及び、勿論きれいなオーブン)を維持することは、衛生と高品質食物の両
方のために、またオーブンの調理運転の運転効率を最大化するのに重要である。
例えば、マイクロ波調理に使用されるマグネトロンの運転効率は、特に調理空気
の清浄度に敏感である。好ましいことには、再循環式オーブンは、広範囲の色々
な食物を調理でき、又ブロイリング、ベーキング、ポーチング及びフライングか
らロースチング、トースチング、スチーミング及びグリリングに及ぶ調理法を繰
り返すことができる。特にオーブンが、部分的に調理された又は生の肉を調理し
ているとき、空気で運ばれる大量の油脂が調理室内に導入され、よって調理空気
内にも導入される。その結果、同時に(オーブンが再循環式のものであろうと、
なかろうと)又は引き続いて(即ち、再循環式オーブンの連続調理において)同
じ調理室で調理されている異なった食物の間で移り香が生じることがある。
従来の市販のオーブンは、(再循環式であろうと、なかろうと)再使用のため
に空気を清浄にしたり、調理室の内部調理面上に及び/若しくはその時に又は後
に続く調理運転で調理されている食品上にそうでなければ付着されるような空気
伴流粒子の量を低減する種々の方法を使用している。第1の方法は調理室の底に
設けられていて、調理運転中に壊れて離れるどんな大きな食物粒子も捕獲する捕
獲バスケットである。食物粒子は、日々の清掃作業中に容易に取り除かれるよう
に重力でバスケット内に保持されている。第2の方法は金属フィルタスクリーン
であり、これを通って、調理運転で使用された全ての空気が再循環式オーブンの
調理室に戻されたり、又は非再循環式オーブンにおいてそこを通って排出される
。金属フィルタスクリーンは、油脂のより大きな粒子を含んだ空気伴流の粒子を
機械的に除去し、またフィルタスクリーンの下方に配置された捕獲パン内にこれ
らの不純物を堆積する。フィルタスクリーンと捕獲受けの両方共、日々の清掃作
業中に清掃のためにオーブンから容易に取り外される。第3の方法は清掃作業そ
のものであり、ここにおいて、調理運転で使用された空気と接触する調理室のエ
レメントの全てが規定された人手操作で清掃される。
それにも拘らず、これらの空気清浄技術を組合わせても完全に満足のいくもの
であると示すに至っていない。従って、現在の市販のオーブンは、たとえ再循環
式のものでも、高油脂運転においてオーブンによって排出される如何なる量の空
気伴流油脂も捕獲して排気するためにオーバヘッドフード換気システムと組合わ
せて使用されることが屡々ある。多くの自治体とそれらの規制機関は、これらタ
イプのオーバヘッド換気システムに調理運転の安全性(油脂の堆積物は火災の危
険があるので)と調理された食物の品質とを確保することを要求している。これ
らの型のオーバヘッド換気システムの多くは恒久設備となっており、これらはコ
ストが高く取扱が面倒である。
現在、「ファーストフード」産業の内で最も早く成長している部分は、所謂「
非旧来的な」現場である。多くの大きな全国的なチェーンは、一戸建てビルディ
ング又は列形の店頭立地のいずれかの為の交通量の多い不動産用地の使用可能性
を利用し尽くしてしまった。更に、不動産は、平方フィートベースでより高価に
なっているので、レストランの厨房の大きさを縮小すると言う圧力が強くなって
いる。これは、2000−4000平方フィートの平均から400−800平方
フィートへ全作業空間が削減されるような「非旧来的な」場所以外、より当を得
た場所は無い。これらの非旧来的な場所は、空港や、大量販売店や、コンビニエ
ンスストア等のより大きなビルディング内にあることが屡々であり、ここでは屋
外換気へのアクセスに旧来的なレストラン立地よりも更に費用がかかる。明らか
に、オーバヘッド換気システムを必要としない進歩した空気清浄化システムに対
するニーズは大きい。
従って、本発明の目的は、連続調理運転のために最小限の熱付加しか必要とし
ない再循環式オーブンを提供することである。
別の目的は、同時の又は引き続く調理で異なった食物の間での香りや匂いの移
りが最小限になるようなオーブンを提供することである。
更に別の目的は、オーバヘッド換気システムを必要としないようなオーブンを
提供することである。
更に、その目的は、日々の清掃作業中に最小限の手作業労力しか必要としない
ようなオーブンを提供することである。発明の概要
本発明の上記の目的及び関連した目的は、実質的に閉じた囲いを具備する再循
環式調理オーブンにより達成されることが今や判明した。そのオーブンは、高温
空気流を調理室内に供給すると共に高温空気流を調理室から受け入れる熱プレナ
ムと、高温空気流を熱プレナム内に供給すると共に高温空気流を熱プレナムから
受け入れる調理室との両方を有している。熱プレナムは、内部に高温空気源を維
持し、また調理室は、内部で高温空気流により食物を少なくとも部分的に調理す
るものであり、その食物は高温空気に酸化可能な構成成分を付加する。オーブン
は更に、熱プレナムと調理室とを有する実質的に連続した移動通路において高温
空気流を循環させる手段と、高温空気流の移動通路内において調理室下流側で且
つ熱プレナムの上流側に配置され該調理室を後にする流れの高温空気内で酸化可
能な構成成分を炎無しで酸化する触媒コンバータとを有し、これにより、流れの
高温空気からそれら成分を除去すると共に該流れの高温空気内への少なくとも幾
分かの付加的熱エネルギの放出を行っている。
好適な実施例では、熱プレナムは、少なくとも570°Fで高温空気源を維持
し、また触媒コンバータは、少なくとも475°Fの入口温度を有している。点
火温度は、好ましくは475−550°Fである。酸化可能な構成成分は、調理
室内で食物を調理することによって生成される油脂、脂肪、油及び同様な炭化水
素を含んでおり、また酸化可能な構成成分は基本的に二酸化炭素と水とに酸化さ
れる。
図面の簡単な説明
本発明の上記の目的及び関連した目的と、特徴と、効果は、本発明の目下のと
ころ好適ではあるが、例示である実施例についての、添付図面と関連させた次の
詳細な説明を参照にするとより完全に理解されるあろう、添付図面において、
図1は、本発明に係るオーブンの等角図法図であり;
図2は、図1に類似するが、オーブンハウジング無しの等角図法図であり;
図3は、オーブンハウジング無しのオーブンの分解図式図であり;
図4は、図1の線4−4に沿って切り取られたオーブンの断面図である。
好適な実施例の詳細な説明
今、図面を、特にその内の図1を参照すると、そこには全体的に参照番号10
によって示された再循環式オーブンが図示されている。オーブン10の機能部品
は、脚14によって支持されたハウジング12内に配置されている。その機能部
品は、ハウジングが示されていない図2に図示されており、又図3の分解図に図
式的に示されており、そこでは矢印は高温空気流の移動経路を表している。
その従来的な外観をなして、オーブン10は、全体的に20で示されている熱
プレナムと、全体的に22で示されている調理室と、熱プレナム20及び調理室
22を含んだほぼ連続した移動経路(図3の矢印によって表されている)におい
て高温空気流を循環させる手段24、26とから構成されている。より具体的に
は、循環手段24、26は、モータ駆動のブロワ24(モータは図示されていな
い。)とダクト26とを有している。
より具体的には、熱プレナム20は、一度オーブンがウォームアップされると
、どんな食物でも調理室22内に置かれれば即座に調理加工を開始するために充
分な高温空気をプレナム20が内部に持つように適切な容量の高温空気源を内部
に維持し得る形態と寸法を有している。このために、熱プレナム20は、(相変
化する熱源を有したりしなかったりの)電気加熱エレメント等の加熱手段(図示
されていない。)を内蔵している。温度センサ(図示されていない。)が、好ま
しくは熱プレナム20内に配置されて、加熱手段を調整し、確実に高温空気源が
適当な温度で維持されるようにしている。熱プレナム20は、好ましくは、以下
で明らかになる理由のために高温空気源を少なくとも570°Fに維持する。
プレナム20は、調理室22内で食物の高温空気投射調理を行うために必要な
程度に一連の孔又は多枝管等を経て高温空気の流れを調理室22内に供給し、又
ダクト26とブロワ24等を経て調理室22から高温空気流を受け入れる。
前に言及したように、調理室22は、ダクト26やブロワ24等を経て熱プレ
ナム20内に高温空気流を供給し、また一連の孔又はマニホールド30等を経て
熱プレナム20から高温空気流を受け入れる。調理室は、内部において高温空気
流により少なくとも部分的に食物(図示されていない。)を調理し、その結果、
調理加工を受けている食物は、酸化可能な構成成分を流れの高温空気に付加する
。調理室で調理されているその食物に応じて、食物から放出されたり又はそれに
よって形成される酸化可能な構成成分は、調理室22内での食物の調理によって
生成されたり、又はその調理から結果的に生じる油脂、脂肪、油及び同様な炭化
水素を含んでいる。調理室22は、食物を調理室22内に置いたり、そこから調
理された食物を取り出すために開かれるオーブンハウジングドア32を有してい
る。
モータ駆動されるブロワ24は、好ましくは可変速度であるが、熱プレナム2
0と、調理室22とダクト26の種々のエレメントとを有するほぼ連続した移動
通路で高温空気流を循環させる。
ダクト26は、フィルタ機構26aと、該フィルタ機構26aからブロワ24
まで通じた垂直ダクト26bと、ブロワ24から高温空気を受けてそれを熱プレ
ナム20内に導入する水平ダクト26cとを有している。フィルタ機構26aの
真上に、調理室22の底面が大きな円形空所を有している。ドーナツ形状の捕獲
バスケット23は、調理室22の底の空所内に配置されており、調理作業中に崩
れ出る食物の大きなどんな破片も捕獲し、日々の清掃作業中に容易に除去するた
めに捕獲バスケット内に食物の大きな破片を重力により保持している。調理中に
食品を支持する調理円板(図示されていない)は、一緒に動くようにオーブンハ
ウジングドア32上に搭載されており、調理中にはこの捕獲バスケットの上部に
載っている。
フィルタ機構26aは、フィルタハウジング42内に配置された傾斜金属フィ
ルタスクリーン40を有している。調理作業中に使用された高温空気の全ては、
スクリーン40を通過する。このスクリーン40は、油脂のより大きな粒子を含
む空気伴流粒子を機械的に除去し、その下方に配置された捕獲受け43にこれら
を堆積する。捕獲受け43は、好ましくは、フィルタハウジング42とフィルタ
ハウジング42へのアクセスを可能にするフィルタドア44との境界部の真下に
配置されており、それによって特にドア44が開いている時にその境界部からの
どんな漏れ出たものも捕獲する。ハウジングドア44が開かれると、それは出入
口を通して(スクリーン40を含み)フィルタハウジング42の通過を可能にす
る。フィルタスクリーン40と捕獲受け43の両方共、日々の清掃作業中にオー
ブン10から容易に取り外される。
(フィルタハウジング42の下方の)内部オーブン面は、好ましくは、中心に
向かって傾斜されており、また中心に溜まっている全ての液体廃棄物をハウジン
グ12の外側に配置された(例えば、オーブンの底の外面に摺動可能に取り付け
られた)取り外し自在のパン48に向かって移送する廃棄物管46を備えている
。
上述の3つの米国特許は、それらの全部を引用によりここに組み込まれている
。記載された型の再循環式オーブンは、例えば上述の3つの米国特許から、当業
者には周知なので、それについて更に詳細に述べる必要は無いように思われる。
しかしながら、本発明の上述の従来式の構成要素は、各種の構成要素の順番や相
対位置が幾分変更されている点を除いて上述の米国特許に関連して説明されたも
のと同じであることが理解されよう。
図示の実施例は、ただ専ら高温空気投射調理に依存してはいるが、本発明に係
るハイブリッドオーブンは、マイクロ波調理にも依存できる。適当な場合には、
ドーナツ形状の捕獲バスケット23の中心部は、マイクロ波がそこを通って伝播
できるようにキャップが外される。
次に、本発明の新規な点に転ずると、本発明のオーブン10は、触媒式変換装
置即ち触媒式コンバータ50とそのホルダー52とを有しており、それら両方は
、フィルタハウジング42の後部に取り外し可能に配置されるか又は隣接して配
置される。触媒式コンバータ50は、機械式フィルタ40の下流側において高温
空気流の移動通路に配置されている。
ホルダー52はフィルタハウジング42の後部に嵌合し、ブロワ24に通じて
いる垂直ダクト26bにおいて、好ましくは少なくとも部分的にコンバータ50
を支持している。コンバータ50を定期的に清掃するために、機械式フィルタス
クリーン40はそのハウジング42から取り外され、コンバータ50は垂直ダク
ト26b内にずうっと上方に押し上げられ、フィルタハウジング42とコンバー
タホルダー52は通路を通して取り外され、次いでコンバータ50が引き降ろさ
れて同じ通路を通して取り外される。
酸化触媒50は、大いに火花点火や火炎点火を行うのと同じ具合に燃焼混合物
に作用するが、しかし低温で火炎無しで作用する。かくして、燃焼を完全に行う
ために、点火即ち火付けと十分な酵素が共に存在しなければならない。しかしな
がら、触媒による酸化と点火燃焼との間の重要な差は、前者が、触媒が無ければ
又は非常に高い温度が無ければ燃焼を維持できない非常に低い濃度の可燃材を全
体的に燃焼させることができる点である。その理由は、燃焼反応が事実上触媒の
表面で起きるからである。
炭素、水素及び酵素から造られた可燃物質が空気中の酸素と反応すると、それ
らは予測可能な熱量と共に二酸化炭素と水を発生する。放出された熱(即ち、発
熱反応熱)は、ガス温度をコンバータの内部で上昇させる。空気/燃料の比率が
大きくなればなるほど、放出熱量はより大きくなる。大部分の使用先に対しては
、コンバータの出入口間での温度上昇を200〜300°Fより大きくしないよ
うに空気/燃料の比率が調節されることが推奨される。
一般的な揮発性炭化水素と475−550°Fの点火即ち火付けの温度を有し
たコンバータに対しては、コンバータの入口は475°Fであるべきで、結果と
して大部分の通常設計に対して900−1,100°Fの作用温度を持つ活性触
媒表面を齎すことになる。コンバータ出口は、典型的には650−850°Fの
温度になっている。触媒コンバータは、調理からの空気伴流油脂の燃焼をオーブ
ンの通常の運転範囲(熱プレナム20内の温度センサを570°Fに設定し、調
理温度を520°Fにしている)を含んだ475°F−550°Fの間で起こす
ようにしている。触媒が無い場合、空気伴流油脂は、オーブンが一般的に作業す
る温度、即ち475−550°F、よりかなり高い700−800°Fの温度で
燃焼することになる。触媒材料は一般に、この用途に対して475°Fから55
0°Fの温度範囲内で最も効果的に作用する。調理作業から出てくる通常の油脂
と、匂いの付いた空気流とは、約500°Fの温度で効果的に酸化される。
空気伴流油脂の熱エネルギへの変換は、コンバータ50を通る循環高温空気流
の各通過毎に約20%となっている。オーブンによって使用される空気容量は、
急速に且つ頻繁に再循環されるので、継続し且つ累積した変換は、空気流の完全
な清掃を考慮に入れている。
さて、本発明の実施において有効な触媒と触媒基盤構造を考慮すると、ここで
具体的に説明され且つ例示されたもの以外の別の触媒と基盤構造も、本発明の技
術範囲を逸脱することなく利用され得ることを理解すべきである。油脂や油等を
炎を出さずに酸化できる各種の触媒及びそれらの香りと匂いに対する特性が使用
されるが、異なった触媒は異なった作用温度範囲を有しており、またその作用温
度範囲以内の異なった副範囲で異なった炭化水素に対して最も効果的になる。
好適な触媒システムは、白金を含有した触媒によってコーティングされた耐火
材製のハニカム基盤から構成されている。ハニカム基盤は、触媒によるコーティ
ングに対して大きな表面積を与え、かくして触媒と酸化される有機物質との間の
接触の為に大きな有効表面積を提供してくれる。ハニカム基盤をコーティングす
るのに適した触媒は、テトラアミン白金硝酸塩(NH3)4Pt(NO3)2や、クロロプ
ラチナ酸とアルミナと右旋糖との混合物や、化学式(NH3)4Pt(No3)2のテト
ラアミン白金硝酸塩の水溶液等の白金ベースの触媒を含んでいる。通常白金が優
位を占めてはいるが、パラジウムやロジウム、ルテニウム、イリジウム等の別の
添加金属の化合物とのいろいろな比率での白金化合物の混合物も、本その溶液中
に基盤を浸漬することで基盤の表面上に沈積され、次に基盤上に触媒材料を定着
させるためにコーティングされた基盤を乾燥又は熱処理する。ハニカム基盤は、
デュポン社によって製造されたセラミックのトルベックス(Torvex)や、
又はダウコーニング会社又はミネソタ鉱業製造会社等によって造られた同様な素
材から形成される。シリカ/アルミナの基盤材の触媒コーティングされた粒子も
、他の公知の耐火金属酸化物と同様に有効である。他の触媒方法として、ペレッ
ト等を使用したものもある。
特に好適な触媒コンバータは、白金をステンレス鋼担体上に有し、か焼された
アルミナ基盤から形成されるが、(オハイオ州 44234、ハイアラムのW.
R.グレース社で、現在ニュージャージ州のイセリンのエンゲルハード社からの
)商品名カメット(CAMET)酸化コンバータの下で入手可能である。酸化の
ための一般的な密度は、100−350で、好ましくは140セル/平方インチ
であり、また好適な触媒密度は30g/立方フィートである。別の特に好適な触
媒コンバータは、高温空気流との接触を促進する設計で構成された波形状のフェ
ライトのステンレス鋼箔から造られる。当該箔は、各種の金属酸化物助触媒と白
金族、即ち白金、パラジウム又はロジウム、からの少量の活性触媒とを含有した
アルミ酸化物のウオッシュコートでコーティングされている。
触媒との化学反応に依る触媒箇所の触媒力の阻害と、(それら個所を覆ってい
るが化学的には結合していない物質による)それら個所のマスキングは、一般に
各種の清掃技術や取り替え技術を使用する通常の要領で対処されよう。
再循環式オーブンの基本的な作動は、その電気エネルギ利用において効率的で
はあるが、利用可能な熱に対して比較的自由な二次エネルギ源(即ち、触媒コン
バータ)を付加することでそれを更により効率的にする。自由な二次エネルギ源
は、熱源に対する加熱要求を低下させ、予じめ設定された熱プレナム温度がより
低い運転コストで維持され得るようにする。
触媒変換反応の有効性により、同時に又は引き続いて調理される食品を越えて
再循環される空気伴流油脂と、−−それに付随した匂い−−の量が大幅に低減さ
れる。これで、作業者はより広範囲の食品の調理ができるようになり、各々がそ
の独特の香りを維持しつつも、似た食物でも隔離して別に調理する必要があった
従来の調理法よりもより高い生産高を伴うものである。例えば、本発明に依れば
、微妙なパフペイストリーは、生の魚の切り身と同時に、又はそれに引き続いた
調理順で焼くことができる。別の例として、調理されたペパロニーピザは、循環
している空気中に油脂が存在しているために、オーブン内に彷徨し得るペパロニ
ーに関連した特有の芳香を有している。この彷徨している芳香は、特に匂いの吸
収に敏感なチーズピザ等の後続調理される食品に移される。それにも拘らず、触
媒変換反応の効果は、そのような食物(即ち、ペパロニーピザやチーズピザ)が
引き続いて調理され得るようにする点にある。
本発明は、熱エネルギコストを最小化し且つ(同時に又は連続して)各種の異
なった食品生産物の優れた調理を行うばかりで無く、それは更に日々の清掃作業
で必要とされる人手作業労力量を低減する。触媒燃焼反応は、大量の空気伴流油
脂を除去し(そしてそれを熱エネルギに変換し)、その結果それが調理室の表面
や機械式フィルタ上に堆積されることが無い。油脂は調理加工で生成される最も
油断のならない異物なので、それの除去は、日々の保守手順において人手による
オーブン清掃に要する時間(とコスト)を削減する。
最後に、本発明はレストランの厨房の空気中に排出される空気伴流油脂の量を
大幅に低減するので、それはオーバヘッドフード換気システムの必要性を無くす
ると共に、お客の往来が調理域と直接接触するような「開放厨房」構成では特に
お客まで漂って気付かれるような、多くの場合不快な空気搬送油脂臭を最小化す
る。
要約すると、本発明は、続行される調理作業でほんの僅かな熱エネルギの付加
しか必要としない再循環式オーブンを提供し、異なった食物間での香りや匂いの
移りを最小限に抑制して異なった食物が同時に又は続けて調理できるようにする
ものである。更に、オーブンはオーバヘッド換気システムを必要とせず、また日
々の清掃作業に必要とされる人手労働を最小化する。
さて、本発明の好適な実施例を詳細に図示し且つ説明してきたが、それについ
ての各種の変更や改良も当業者には容易に明らかになるであろう。従って、本発
明の精神及び範囲は広く解釈され、添付された請求の範囲によってのみ限定され
るだけで前述の詳細な説明によっては限定されるものではない。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項
【提出日】平成10年11月17日(1998.11.17)
【補正内容】
請求の範囲
1. 高温空気流により少なくとも部分的に調理を行い、且つ実質的に閉じた
囲いを具備する再循環式調理オーブンであって、
(A)調理室の天井部の複数の開口を経由して熱プレナムから高温空気の流れ
を受け入れ、内部において前記複数の開口からの高温空気の流れを用いて食物を
少なくとも部分的に調理し,そして該食物は酸化可能な構成成分を前記高温空気
に出す前記調理室と、
(B)前記調理室の上流側に位置する熱プレナムを形成し、前記複数の開口を
経由して下流側へ向かって前記調理室内に高温空気を供給する加熱手段を有する
手段と、
(C)前記熱プレナム、前記複数の開口及び前記調理室を含む実質的に連続し
た移動通路を通して前記高温空気流を循環させる手段と、
(D)前記高温空気流の前記連続移動通路内に配置され、前記調理室を去る流
れの高温空気内の酸化可能な構成成分を火炎無しで酸化する触媒コンバータであ
り、それによってそれらを流れの高温空気から除去すると共に少なくとも幾分か
の付加熱エネルギを該流れの高温空気内に放出する前記触媒コンバータと
から構成される再循環式調理オーブン。
2.前記熱プレナム内の前記高温空気を少なくとも570°Fに、且つ前記触
媒コンバータの入口温度を少なくとも475°Fに保持する手段を含み、前記触
媒コンバータは、475−550°Fの火付け温度と前記調理室を去る流れの高
温空気内の酸化可能な構成成分を火炎無しで本質的に二酸化炭素と水とに酸化す
ることにより特徴付けられる
請求項1記載のオーブン。
3.前記触媒コンバータが前記調理室の下流側で且つ上記熱プレナムの上流側
に配置されている請求項1記載のオーブン。
4.前記酸化可能な構成成分は、前記調理室内で食物を調理することで生成さ
れる油脂、脂肪、油及び同様な炭化水素を含んでいる請求項1項記載のオーブン
。
5.前記酸化可能な構成成分は、基本的に二酸化炭素と水とに酸化可能である
請求項1項記載のオーブン。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
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SL,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,UZ,V
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Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1. 高温空気を当てることで少なくとも部分的に調理を行い、且つ実質的に 閉じた囲いを具備する再循環式調理オーブンであって、 (A)調理室の高温空気投射マニホールド内に高温空気流を供給すると共に該 調理室から高温空気流を受け入れ、内部に高温空気源を保持する熱プレナムと、 (B)前記熱プレナム内に高温空気流を供給すると共に、前記高温空気投射マ ニホールドを経て前記熱プレナムから高温空気流を受け入れ、酸化可能な構成成 分を高温空気に加えるような食物を上記高温空気投射マニホールドからの高温空 気流で少なくとも部分的に内部で調理する、高温空気投射マニホールド付き調理 室と、 (C)高温空気流を前記熱プレナムと前記調理室とを含んだ実質的に連続した 移動通路において循環させる手段と、 (D)前記調理室の下流側で且つ上記熱プレナムの上流側において高温空気流 の上記移動通路内に配置され、前記調理室を去る流れの高温空気内で酸化可能な 構成成分を火炎無しで酸化する触媒コンバータであり、それによってそれらを流 れの高温空気から除去すると共に少なくとも幾分かの付加熱エネルギを流れの高 温空気内に放出する前記触媒コンバータと から構成される再循環式調理オーブン。 2.前記熱プレナムは、少なくとも570°Fで前記高温空気源を保持する請 求項1記載のオーブン。 3.前記触媒コンバータは、少なくとも475°Fの入口温度と475−55 0°Fの火付け温度とを有している請求項1記載のオーブン。 4.前記酸化可能な構成成分は、前記調理室内で食物を調理することで生成さ れる油脂、脂肪、油及び同様な炭化水素を含んでいる請求項1項記載のオーブン 。 5.前記酸化可能な構成成分は、基本的に二酸化炭素と水とに酸化可能である 請求項1項記載のオーブン。 6.高温空気を当てることで少なくとも部分的に調理を行い、且つ実質的に閉 じた囲いを具備する再循環式調理オーブンであって、 (A)調理室の高温空気投射マニホールド内に高温空気流を供給すると共に、 該調理室から高温空気流を受け入れ、内部に570°Fで高温空気源を維持する 熱プレナムと、 (B)前記熱プレナム内に高温空気流を供給すると共に、前記高温空気投射マ ニホールドを経て前記熱プレナムから高温空気流を受け入れ、酸化可能な構成成 分を高温空気に加える食物を前記高温空気投射マニホールドからの高温空気流で 少なくとも部分的に内部で調理する高温空気投射マニホールド付き調理室と、 (C)高温空気流を前記熱プレナムと前記調理室とを含んだ実質的に連続した 移動通路において循環させる手段と、 (D)少なくとも475°の入口温度と475−550°Fの火付け温度と を有しており、前記調理室の下流側で且つ前記熱プレナムの上流側において高温 空気流の前記移動通路に配置されており、前記調理室を去る流れの高温空気内に おいて酸化可能な構成成分を二酸化炭素と水とに火炎無し酸化を行う触媒コンバ ータであって、それによってそれを流れの高温空気から除去しすると共に、少な くとも幾分かの付加熱エネルギを流れの高温空気内に放出する前記触媒コンバー タと から構成されている再循環式調理オーブン。
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