JP2000510656A - 改良された低電圧直線性を持つ差動増幅器 - Google Patents
改良された低電圧直線性を持つ差動増幅器Info
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Abstract
(57)【要約】
改良された電圧スイングを有する線形差動増幅器(48)が開示されている。線形差動増幅器(48)は、利用可能な電圧スイングを妨げないで、差動対増幅器に固有な誤差電圧を補正する、したがって、特に低電圧用途に適している。この差動増幅器は、増幅される入力電圧差を受けるための入力差動増幅器(50)と、誤差補正量を生成するための歪み補正差動増幅器(52)と、入力電圧差および誤差補正量を受けて、入力電圧差を増幅し出力電圧を生成して、かつ誤差補正量に従って出力電圧を補正するための出力差動増幅器(54)とを含んでいる。入力電圧差を増幅するとき差動増幅器の利用可能な電圧スイングを改良する方法も開示されている。
Description
【発明の詳細な説明】
改良された低電圧直線性を持つ差動増幅器
発明の背景
1.発明の分野
本発明は、差動対増幅器、より詳細には、誤差補正を有する差動対増幅器に関
する。
2.関連技術の説明
差動増幅器は一般に知られており、モノリシック集積回路(IC)において使用
されている。差動増幅器は、回路が対称的であるので、差動対増幅器としても知
られている。換言すると、差動対増幅器は反転側と非反転側とを有し、その両方
が同様に構成されている。
図1は、従来の差動増幅器2の概略図を示している。差動増幅器2は、一対の
増幅トランジスタ4および6を有している。この増幅トランジスタ4および6の
ベースは、差動増幅器入力電圧(VIN)を受け、増幅トランジスタ4および6のコ
レクタは、抵抗10および12(RC)を介してそれぞれ供給電源8(VCC)に接続
し、増幅トランジスタ4および6のエミッタは、抵抗16(RE)を介して第2の
供給電源14(VEE)に共通に接続されている。差動増幅器2の出力電圧(VOUT)
は、増幅トランジスタ4および6のコレクタ両端に得られる。基本差動増幅器に
関するより詳細に対しては、例えば、マルビノ(Malvino)著の「電子原理(Elec tronic Principles)
」(マグロヒル社出版、1973年)を参照されたい。
ごく最近、カスコンプ(cascomp)増幅器が、より大きな直線性が必要とされる
場合に使用されている。図2は、代表的なカスコンプ増幅器18の概略図を示し
ている。ここで、改良された直線性のために、差動補正増幅器は補正信号を主差
動増幅器に供給する。
カスコンプ増幅器18は、増幅トランジスタ20および22と、電流源24お
よび26と、エミッタ抵抗器28(RE)とからなる主差動増幅器を含んでいる。
増幅トランジスタ20および22のエミッタは、エミッタ抵抗(RE)を通って一
緒
に結合され、増幅トランジスタ20および22のベースは、差動入力電圧(VIN
)を受ける。ソース抵抗器30および32(RS)は、差動入力電圧(VIN)を供
給する電圧源に関連付けられた抵抗器を示している。電流源24および26は、
バイアス電流を増幅トランジスタ20および22にそれぞれ供給する。トランジ
スタ34および36は、トランジスタ20および22とともに、カスコード出力
段を形成するコモンベース増幅器段を形成する。トランジスタ34および36の
ベースは、供給電圧(VBB)によって駆動される。トランジスタ34および36の
コレクタは、それぞれ、抵抗器37(RC)を通って供給電源(VCC)に接続する。
カスコンプ増幅器18の出力電圧(VOUT)は、トランジスタ34および36のコ
レクタ両端で使用可能である。
トランジスタ34および36のエミッタ両端の電圧差は、増幅トランジスタ2
0および22のベースエミッタ電圧に見いだされる誤差電圧の近似値を与える。
誤差電圧は、そのベース-エミッタ電圧に対するトランジスタのコレクタ電流の
指数関数関係によって引き起こされる。換言すると、ベース-エミッタ電圧が直
線的に増加するにつれて、コレクタ電流は指数関数的に増加する。カスコンプ増
幅器18では、差動入力電圧(VIN)を増加させると、より多くの電流が増幅トラ
ンジスタ20に流れるようになり、より少ない電流が増幅トランジスタ22に流
れるようになる。これらの電流を得るために、増幅トランジスタ20のベースエ
ミッタ電圧は、増加しなければならないのに対して、増幅トランジスタ22のベ
ースエミッタ電圧は減少しなければならない。2つのベースエミッタ電圧間の結
果である差は、REの両端に生じる電圧がVINでなく、VINマイナス誤差電圧で
ある、という誤差電圧である。誤差電圧が直線的にVINに関連しているすれば、
誤差電圧は増幅器の出力直線性に影響を及ぼさない。しかしながら、誤差電圧が
、トランジスタのベースエミッタ電圧に対するコレクタ電流の指数関数の関係の
ために、VINに直線的に関連しない。主差動増幅器(増幅トランジスタ20およ
び22)のベースエミッタ電圧の差は、下記の式(1)に示されるように、2つの
コレクタ電流比の自然対数(ln)と熱電圧(VT)との積として定量化される。
Verror=△VBE=(VBE20-VBE22)=VTln(IC20/IC22)・・・・・・・・・・(1)
ここで、VT=kT/q(k=ボルツマン定数、T=温度(ケルビン)、q=電子電
荷
の大きさ)である。近似された誤差電圧は、差動補正増幅器に供給される。差動
補正増幅器は、一対の増幅トランジスタ38および40を含む。増幅トランジス
タ38および40のベースは、それぞれ増幅トランジスタ20および22のコレ
クタに接続され、増幅トランジスタ38および40のエミッタは、それぞれ電流
源42および44に接続され、増幅トランジスタ38および40のコレクタは、
それぞれトランジスタ36および34のコレクタに接続される。差動補正増幅器
の増幅トランジスタ38および40のコレクタ電流は、主差動増幅器に関連付け
られる誤差電圧に比例する。したがって、増幅トランジスタ38および40によ
って発生された誤差電流は、線形電流が生成されるように、トランジスタ34お
よび36の差動コレクタ電流に加えられる。結果の線形電流は、抵抗器B7(Rc)
を通過し、それによってまた線形である出力電圧(VOUT)を生成する。図2に示
される代表的なカスコンプ増幅器18のより詳細に関しては、例えば、米国特許
第4,779,057号および米国特許第4,146,844号を参照しなさい
。
上述の従来のカスコンプ増幅器は、誤差電圧に対して補正することによって近
似的に線形な出力電圧を供給するように設計されている。しかしながら、電池駆
動回路といつた低電圧の用途では、従来のカスコンプ増幅器には、増幅された出
力電圧に利用可能な不十分な電圧スイング(swing)を有する。結果として、出
力電圧は、利用可能な電圧スイングを欠いているために歪まされる。このため、
低電圧用途では、非線形性に対して補正する従来の試みは、一般に不満足であり
、多くの場合、より少ないというよりもむしろより多くの非線形性あるいは歪み
に至る。
したがって、特に低電圧において、非線形信号の歪みを取り除くために適して
いる差動増幅器の設計に対する要求がある。
発明の概要
概して言えば、本発明は、改良された電圧スイングを持つ線形差動増幅器に関
する。本発明に従う線形差動増幅器は、利用可能な電圧スイングを妨げることな
しに差動対増幅器に固有な誤差電圧に対して補正する、このため、特に、低電圧
用途に適している。
第1の実施例においては、本発明に従う差動増幅器は、増幅されるべき入力電
圧差を受ける入力差動増幅器と、誤差補正量を生成するための歪み補正差動増幅
器と、入力電圧差および誤差補正量を受けて、入力電圧差を増幅し出力電圧を生
成して、かつ誤差補正量に従って出力電圧を補正する、ための出力差動増幅器と
、を含む。好ましくは、歪み補正増幅器は、入力差動増幅器を補正するために必
要とされる誤差補正を決定するように作動し、さらに誤差補正量は、出力差動増
幅器によって生成される出力電圧を補正するために使用される。
第2の実施例では、本発明に従う差動入力電圧を増幅する線形差動増幅器は、
第1のトランジスタ対として配置された第1および第2のトランジスタを含み、
第1および第2のトランジスタは各々、ベース、コレクタ、エミッタを有し、第
1および第2のトランジスタのエミッタは第1のエミッタ抵抗器を通して一緒に
接続合され、コレクタはそれぞれ第1および第2の負荷要素を通して第1の供給
電圧に結合され、差動入力電圧はベース両端に加えられ、エミッタはまたそれぞ
れ第1および第2の電流源を通して第2の供給電圧に結合されており;第2のト
ランジスタ対として配置された第3および第4のトランジスタを含み、第3およ
び第4のトランジスタは各々、ベース、コレクタ、エミッタを有し、第3および
第4のトランジスタのエミッタは、第2のエミッタ抵抗器を通して一緒に接続さ
れ、誤差電圧がベースの両端に加えられ、エミッタはまたそれぞれ第3および第
4の電流源を通して第2の供給電圧に結合されており;第3のトランジスタ対と
して配置された第5および第6のトランジスタを含み、第5および第6のトラン
ジスタは各々、ベース、コレクタ、エミッタを有し、第1および第2のトランジ
スタのエミッタは第3のエミッタ抵抗器を通して一緒に接続され、コレクタはそ
れぞれ第3および第4の負荷要素を通して第1の供給電圧に結合され、差動入力
電圧はベースの両端に加えられ、エミッタはまたそれぞれ第5および第6の電流
源を通して第2の供給電圧に結合され、第5および第6のトランジスタのコレク
タはまたそれぞれ第4および第3のトランジスタのコレクタに結合され、出力電
圧が第5および第6のトランジスタのコレクタの両端に生成される。
第3の実施例では、入力電圧差を増幅するとき差動増幅器の利用可能な電圧ス
イングを改善するための方法は、入力電圧差を受けて;入力電圧差を増幅し誤差
電圧を生成して;誤差電圧を誤差電流に変換して;入力電圧差を増幅することと
は別個に、入力電圧差を増幅し出力電圧を生成して;誤差電流に従って出力電圧
を補正する、ことを含む。
本発明に従う差動増幅器の長所は、改良された電圧スイングならびに低電圧用
途に対するより大きな安定性を含んでいる。本発明の他の態様および長所は、本
発明の原理を例示として示し、添付図面とともに行われる下記の詳細な説明から
明らかになる。
図面の簡単な説明
本発明は、同じ参照番号が同じ構造要素を示している添付図面とともに下記の
詳細な説明によって容易に理解される。
図1は、従来の差動増幅器の概略図を示している。
図2は、従来のカスコンプ増幅器の概略図を示している。
図3は、本発明の基本の実施例に従う差動対増幅器のブロック図である。
図4は、本発明の第1の実施例に従う差動対増幅器のブロック図である。
図5は、本発明の第2の実施例に従う差動対増幅器のブロック図である。
発明の詳細な説明
本発明は、改良された電圧スイングを持つ線形差動増幅器に関する。本発明に
従う線形増幅器は、利用可能な電圧スイングを妨げることなしに、差動対増幅器
に固有な誤差電圧を補正して、このため、特に低電圧用途に適している。
本発明の実施例は、図3から図5を参照して後述される。しかしながら、当業
者は、本発明がこれらの限定された実施例を越えて及ぶので、これらの図面に関
してここに示された詳細な説明は説明の目的のためであることを容易に認識する
。
図3は、本発明の基本実施例に従う差動対増幅器48のブロック図である。差
動対増幅器48は、いくつかの増幅器から構成されている。特に、差動対増幅器
48は、入力差動増幅器50と、歪み補正差動増幅器52と、出力差動増幅器5
4とを含む。入力差動増幅器50および出力差動増幅器の両方は、差動入力電圧
(VIN)を受ける。歪み補正差動増幅器52は、入力差動増幅器50に関連付けら
れた誤差電圧(△VBE)を監視して、それに従って誤差電流を生成する。それから
、誤差電流は出力差動増幅器54に送られる(forwarded)。出力差動増幅器5
4は、差動入力電圧(VIN)を増幅し、出力電圧(VOUT)を生成する。加えて、出
力差動増幅器54は、出力差動増幅器54に関連付けられた誤差電圧(△VBE)を
歪み補正差動増幅器52から受けた誤差電流を使用して除去する(相殺する)。結
果として、出力電圧(VOUT)は、他の状況では誤差電圧(△VBE)によって引き起
こされる非線形歪みを低電圧においてさえも課せられない。実際には、誤差電圧
(△VBE)は完全に除去されないが、少なくとも1次のオーダーまで除去される。
したがって、ここで使用されているように、用語「線形」および「除去する」は
、差動増幅器を示しているときには、当業者によって十分理解されているように
、第1のオーダーまでといったように「ほぼ線形な」および「実質的に除去する
」を意味している。
図4は、本発明の第1の実施例に従う差動対増幅器55のブロック図である。
図3に示される基本の実施例のように、第1の実施例に従う差動対増幅器55は
、また、いくつかの増幅器から構成されている(construced)。差動対増幅器5
5の構成は、入力差動増幅器50、歪み補正差動増幅器52、および出力差動増
幅器54に対応する回路構成部分を含んでいる。
差動対増幅器55は、第1の増幅トランジスタ対56および58(Q3およびQ4
)を含んでいる。増幅トランジスタ56および58(Q3およびQ4)のベースは、
ソース抵抗器60および62(RS)を介して電圧源(図示せず)から差動入力電圧(
VIN)を受ける。ソース抵抗器60および62(RS)は、電圧源に関連する抵抗を
表している。増幅トランジスタ56および58(Q3およびQ4)のエミッタはそれ
ぞれ、電流源64および66のそれぞれを通して電位源(VEE)に結合されている
。増幅トランジスタ56および58(Q3およびQ4)のエミッタは、またエミッタ
抵抗器68(RE)を通して一緒に結合されている。増幅トランジスタ56および
58(Q3およびQ4)のコレクタは、負荷ダイオード70および72(Q7およびQ8
)を通して電位源(VCC)にそれぞれ結合されている。
差動対増幅器55は、また、一対の増幅トランジスタ74および76(Q5およ
びQ6)を含んでいる。増幅トランジスタ74および76(Q5およびQ6)のベース
は、増幅トランジスタ56および58(Q3およびQ4)のコレクタにそれぞれ結合
されている。増幅トランジスタ74および76(Q5およびQ6)のエミッタは、そ
れぞれ、電流源78および80を通して電位源(VEE)に結合されている。加えて
、増幅トランジスタ74および76(Q5およびQ6)は、エミッタ抵抗器82(RE
)を通して一緒に結合されている。増幅トランジスタ74および76(Q5および
Q6)は、後述されるように、出力差動増幅器54に対応する回路構成部分に結合
する。
差動対増幅器55は、第3の増幅トランジスタ84および86(Q1およびQ2)
をさらに含む。増幅トランジスタ84および86(Q1およびQ2)のエミッタはそ
れぞれ、電流源88および90を通して電位源(VEE)に結合されている。加えて
、増幅トランジスタ84および86(Q1およびQ2)のエミッタは、エミッタ抵抗
器92(RE)を通して一緒に結合されている。増幅トランジスタ84および86(
Q1およびQ2)のコレクタはそれぞれ、増幅トランジスタ76および74(Q6お
よびQ5)のコレクタに結合する。さらに、増幅トランジスタ84および86(Q1
およびQ2)のコレクタはそれぞれ、また、負荷抵抗器94および96(RL)を通
して電位源(VCC)にも結合する。
増幅トランジスタ84および86(Q1およびQ2)のコレクタの電流は、負荷抵
抗器94および96(RL)を直接駆動する一方で、増幅トランジスタ56および
58(Q3およびQ4)のコレクタの電流は、ダイオード70および72(Q7および
Q8)を駆動する。ダイオード負荷70および72(Q7およびQ8)のエミッタ両端
に現れる電圧は、誤差電圧(△VBE1)である。下記の式(2)は、誤差電圧(△VBE 1
)をより正確に規定する。
△VBE1=VTln(IC3/IC4), ・・・・・・・・・・・・・・・(2)
ここで、ICはコレクタ電流であり、VT=kT/q(k=ボルツマン定数、T=
温度(ケルビン)、q=電荷の大きさ)である。この誤差電圧(△VBE1)は、ダイ
オード負荷70(Q7)のベースエミッタ電圧が増幅トランジスタ56(Q3)のベー
スエミッタ電圧に一致し、且つダイオード負荷72(Q8)のベースエミッタ電圧
が増幅トランジスタ58(Q4)のベースエミッタ電圧に一致しているので、増幅
トランジスタ56および58(Q3およびQ4)のベース-エミッタ電圧の信号依存
の差(signal-dependent difference)を複製する(replicate)。増幅トランジ
スタ74
および76(Q5およびQ6)は、エミッタ抵抗器82(RE)を使用して、この誤差
電圧(△VBE1)を誤差電流に変換する。その後、この誤差電流は、負荷抵抗器9
4および96(RL)を通って流れる電流に加えられ、それによって、一対の増幅
トランジスタ84および86(Q1およびQ2)において非線形性を補正するように
作動する。
特に、増幅トランジスタ84および86(Q1およびQ2)のコレクタにおける信
号電流は、
(VIN−△VBE2)/RE
ここで、△VBE2=VTln(IC1/IC2)であり、REはエミッタ抵抗器の抵抗
である。
増幅トランジスタ74および76(Q5およびQ6)のコレクタにおける誤差電流
は、近似的に
△VBE3/RE
である。
したがって、負荷抵抗器94および96(RL)における全信号電流は、
(VIN−△VBE2)/RE+△VBE3/RE=VIN/RE
である。上記の簡略化は、特に関連付けられているトランジスタが同じ半導体ウ
エハ上に製造される場合、通常妥当である△VBE2が△VBE3におよそ等しいこと
を仮定している。
このため、負荷抵抗器94および96(RL)を流れる全信号電流は、VINに関
して線形出力電流である。その結果、出力電圧(VOUT)は同様に線形である。
図4を図3に比較すると、入力差動増幅器50に関連付けられた図4における
回路構成部分は、増幅トランジスタ56および58(Q3およびQ4)の第1の対と
、電流源64および66と、エミッタ抵抗器68(RE)と、負荷ダイオード70
および72(Q7およびQ8)と、を含んでいる。歪み補正差動増幅器52に関連付
けられた図4における回路構成部分は、増幅トランジスタ74および76(Q5お
よびQ6)の対と、電流源78および80と、エミッタ抵抗器82(RE)と、を含
んでいる。出力差動増幅器54に関連付けられた図4における回路構成部分は、
増幅トランジスタ84および86(Q1およびQ2)の第3の対と、電流源88およ
び90
と、負荷抵抗器94および96(RE)とを含んでいる。
図5は、本発明の第2の実施例に従う差動対増幅器98のブロック図である。
差動対増幅器98は、一般に図4に示される差動対増幅器55と同じである。違
いは、図4の負荷ダイオード70および72が負荷トランジスタ100および1
02によって置き換えられることである。負荷トランジスタ100および102
は、所定の供給電圧(VBB)に結合される共通ベースを共有する。
前述の本発明の第1および第2の実施例では、本発明の好ましい態様がある。
好ましくは、トランジスタは、ICプロセスから起因するわずかな差を除いて、
全て同じ、すなわち、同じ型およびサイズを有する。電流源64、66、78、
80、88および90は同じであることが、また好ましく、この電流源の各々は
単一トランジスタから構成されることは好ましい。同様に、(エミッタ負帰還抵
抗器(degeneration resistor)としても知られている)第1のエミッタ抵抗器
から第3のエミッタ抵抗器68、82および92は、本来同じ抵抗を有すること
ができるが、第3のエミッタ抵抗器92の抵抗値よりもわずかに小さい抵抗値を
有するように第1および第2のエミッタ抵抗器68および82の一方あるいは両
方を形成することが好ましいこともある。抵抗値におけるわずかな差によって、
歪み補正差動増幅器52そのものが誤差を有するという事実を補償するようにわ
ずかにより高く生成される誤差電圧が生じる。また、このような誤差は、歪み補
正差動増幅器52によって生成される誤差電圧(電流)を補正するために別の歪
み補正増幅器を追加することによって、減少あるいは補償することも可能であろ
う。
誤差電圧△VBEは入力電圧に比べて小さいことも注目されたい。結果として、
トランジスタ74および76(Q5およびQ6)は、他の2対の増幅トランジスタQ1
、Q2およびQ3、Q4を作動するよりも相対的に多くの線形範囲で作動する。し
かしながら、増幅トランジスタ74および76(Q5およびQ6)によって発生され
る電圧誤差(△VBE3)は、エミッタ抵抗器68および82(RE)の一方あるいは両
方の値をわずかに減らすことによって補償することもでき、それによって、増幅
トランジスタ74および76(Q5およびQ6)のベースの両端に現れる信号を増加
させる。これは、誤差が増幅器の利得を常に減少させるので有効であり、このた
め、エミッタ抵抗68および82(RE)の一方あるいは両方の値を減少させると
、
利得が増加して、したがって、誤差によって引き起こされる減少を相殺する。加
えて、出力の要求に応じて、ダイオード負荷70および72(Q7およびQ8)のベ
ースおよびコレクタは、供給電位VCCよりも低い電位にあってもよい。ダイオー
ド負荷70および72(Q7およびQ8)のコレクタに加えられる電圧電位を低下す
ることによって、増幅トランジスタ74および76(Q5およびQ6)のベースの電
圧が低下されて、このようにすると、そしてまた有利なことに増幅トランジスタ
74および76(Q5およびQ6)のコレクタにおけるより多くの信号スイングが可
能になる。図5では、所定の供給電圧(VBB)を低下させることは、同じ効果を有
する。
本発明の多数の特徴および長所は記載された説明から明らかであり、したがっ
て、本発明の全てのこのような特徴および長所をカバーすることが添付された請
求の範囲によって意図されている。さらに、多数の修正および変更が当業者に容
易に生じるので、本発明を図示され、記載されるものと正確な構成および動作に
限定することは望ましくない。このため、全ての適当な変更例および均等物は本
発明の範囲内にあるように用いる(resort)ことができる。
【手続補正書】特許法第184条の4第4項
【提出日】平成9年4月3日(1997.4.3)
【補正内容】
請求の範囲
(請求の範囲(又は請求項)第1項、第2項、第6項、及び第7項を補正。
請求項3〜請求項5、請求項8〜請求項16は変更なし。)
1.差動増幅器において、
増幅されるべき入力電圧差を受けるための入力差動増幅器と、
作動的に前記入力差動増幅器に接続され、誤差補正量を生成するための歪み補
正差動増幅器と、
作動的に前記歪み補正差動増幅器に接続され、該入力電圧差および該誤差補正
量を受けて、該入力電圧差を増幅し出力電圧を生成して、該誤差補正量に従って
該出力電圧を補正するための出力差動増幅器とを備え、
前記入力差動増幅器および前記出力差動増幅器の構造は、同一であり、
前記歪み補正差動増幅器は、前記入力差動増幅器における歪みを補正するため
に必要である該誤差補正量を決定するように作動し、さらに該誤差補正量は、前
記出力差動増幅器によって生成される該出力電圧を補正するために使用される、
差動増幅器。
2.前記入力差動増幅器および前記出力差動増幅器は、同一の集積回路プロセス
を使用して集積回路上に形成される、請求項1に記載の差動増幅器。
6.差動増幅器において、
増幅されるべき入力電圧差を受けるための入力差動増幅器手段を備え、
誤差補正量を生成するための歪み補正差動増幅器手段を備え、該誤差補正量は
前記入力差動増幅器手段によって引き起こされる誤差に関連付けられ、
該入力電圧差および該誤差補正量を受けて、該入力電圧差を増幅し出力電圧を
生成して、該誤差補正量に従って該出力電圧を補正するための出力差動増幅器手
段を備え、
前記入力差動増幅器手段および前記出力差動増幅器手段の構造は同一であり、
前記歪み補正差動増幅器手段は、前記入力差動増幅器手段における歪みを補正
するために必要とされる該誤差補正量を決定するように作動し、さらに該誤差補
正量は、前記出力差動増幅器手段によって生成される該出力電圧における歪みを
補正するために使用される、
差動増幅器。
7.差動入力電圧を増幅するための線形差動増幅器であって、
第1のトランジスタ対として配置された第1および第2のトランジスタを備え
、該第1および第2のトランジスタは各々、ベース、コレクタ、およびエミッタ
を有し、該第1および第2のトランジスタのエミッタは第1のエミッタ抵抗を通
して一緒に接続され、該コレクタはそれぞれ第1および第2の負荷要素を通して
第1の供給電圧に結合され、該差動入力電圧はベースの両端に加えられ、該エミ
ッタはまた、それぞれ第1および第2の電流源を通して第2の供給電圧に結合さ
れ、
第2のトランジスタ対として配置された第3および第4のトランジスタを備え
、該第3および第4のトランジスタは各々、ベース、コレクタ、およびエミッタ
を有し、該第3および第4のトランジスタのエミッタは第2のエミッタ抵抗を通
して一緒に接続され、誤差電圧が該ベースの両端に加えられ、該エミッタはまた
、それぞれ第3および第4の電流源を通して該第2の供給電圧に結合される、
第3のトランジスタ対として配置された第5および第6のトランジスタを備え
、該第5および第6のトランジスタは各々、ベース、コレクタ、およびエミッタ
を有し、該第1および第2のトランジスタのエミッタは第3のエミッタ抵抗を通
して一緒に接続され、該コレクタはそれぞれ、第3および第4の負荷要素を通し
て該第1の供給電圧に結合され、該差動入力電圧は該ベースの両端に加えられ、
該エミッタはまた、それぞれ第5および第6の電流源を通して該第2の供給電圧
に結合され、該第5および第6のトランジスタのコレクタはまた、それぞれ該第
4および第3のトランジスタのコレクタに結合され、出力電圧が該第5および第
6のトランジスタのコレクタの両端に生成され、
前記第1および第2のトランジスタは、該第5および第6のトランジスタによ
って誘起される非線形性の推定値(estimate)を得るように、該第5および第6
のトランジスタをモデル化する(model)ように設けられている、
線形差動増幅器。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1.差動増幅器において、 増幅されるべき入力電圧差を受けるための入力差動増幅器と、 作動的に前記入力差動増幅器に接続され、誤差補正量を生成するための歪み補 正差動増幅器と、 作動的に前記歪み補正差動増幅器に接続され、該入力電圧差および該誤差補正 量を受けて、該入力電圧差を増幅し出力電圧を生成して、該誤差補正量に従って 該出力電圧を補正するための出力差動増幅器と、 を備える差動増幅器。 2.前記歪み補正差動増幅器は、前記入力差動増幅器を補正するために必要とさ れる前記誤差補正量を決定するように作動し、さらに該誤差補正量は、前記出力 差動増幅器によって生成される該出力電圧を補正するために使用される、請求項 1に記載の差動増幅器。 3.前記入力差動増幅器、前記歪み補正差動増幅器、および前記出力差動増幅器 は、差動対増幅器である、請求項2に記載の差動増幅器。 4.前記入力差動増幅器、前記歪み補正差動増幅器、および前記出力差動増幅器 は、エミッタ縮退抵抗を有する差動対増幅器である、請求項2に記載の差動増幅 器。 5.該誤差補正量は電圧あるいは電流のうちの1つである、請求項1に記載の差 動増幅器。 6.差動増幅器において、 増幅されるべき入力電圧差を受けるための入力差動増幅器手段を備え、 誤差補正量を生成するための歪み補正差動増幅器手段を備え、該誤差補正量は 前記入力差動増幅器手段によって引き起こされる誤差に関連付けられ、 該入力電圧差および該誤差補正量を受けて、該入力電圧差を増幅し出力電圧を 生成して、該誤差補正量に従って該出力電圧を補正するための出力差動増幅器手 段を備える、 差動増幅器。 7.差動入力電圧を増幅するための線形差動増幅器であって、 第1のトランジスタ対として配置された第1および第2のトランジスタを備え 、該第1および第2のトランジスタは各々、ベース、コレクタ、およびエミッタ を有し、該第1および第2のトランジスタのエミッタは第1のエミッタ抵抗器を 通して一緒に接続され、該コレクタはそれぞれ第1および第2の負荷要素を通し て第1の供給電圧に結合され、該差動入力電圧はベースの両端に加えられ、該エ ミッタはまた、それぞれ第1および第2の電流源を通して第2の供給電圧に結合 され、 第2のトランジスタ対として配置された第3および第4のトランジスタを備え 、該第3および第4のトランジスタは各々、ベース、コレクタ、およびエミッタ を有し、該第3および第4のトランジスタのエミッタは第2のエミッタ抵抗器を 通して一緒に接続され、誤差電圧が該ベースの両端に加えられ、該エミッタはま た、それぞれ第3および第4の電流源を通して該第2の供給電圧に結合され、 第3のトランジスタ対として配置された第5および第6のトランジスタを備え 、該第5および第6のトランジスタは各々、ベース、コレクタ、およびエミッタ を有し、該第1および第2のトランジスタのエミッタは第3のエミッタ抵抗器を 通して一緒に接続され、該コレクタはそれぞれ、第3および第4の負荷要素を通 して該第1の供給電圧に結合され、該差動入力電圧は該ベースの両端に加えられ 、該エミッタはまた、それぞれ第5および第6の電流源を通して該第2の供給電 圧に結合され、該第5および第6のトランジスタのコレクタはまた、それぞれ該 第4および第3のトランジスタのコレクタに結合され、出力電圧が該第5および 第6のトランジスタのコレクタの両端に生成される、 線形差動増幅器。 8.前記線形差動増幅器によって生成される該出力電圧は、改善されたスイング 電圧を有する、請求項7に記載の線形差動増幅器。 9.前記差動増幅器によって生成される該出力電圧は、前記差動増幅器を低電圧 用途に適するようにする改善されたスイング電圧を有する、請求項7に記載の線 形差動増幅器。 10.該第1のトランジスタから第6のトランジスタは全て同一である、請求項 7に記載の線形差動増幅器。 11.該第1のエミッタ抵抗から第3のエミッタ抵抗器は、実質的に同一の抵抗 値を有する請求項7に記載の線形差動増幅器。 12.該第1および第2のエミッタ抵抗器の少なくとも1つは、該第3のエミッ タ抵抗の抵抗値よりもわずかに小さい抵抗値を有する、請求項7に記載の線形差 動増幅器。 13.該第1および第2の負荷要素は、ダイオードあるいはトランジスタであり 、かつ該第3および第4の負荷要素は抵抗器である、請求項7に記載の線形差動 増幅器。 14.該誤差電圧は、該第1および第2のトランジスタのコレクタ両端に該第1 および第2のトランジスタによって生成され、かつ該第3および第4のトランジ スタのベースにそれぞれ結合されている、請求項7に記載の線形差動増幅器。 15.差動増幅器において入力電圧差を増幅するときに利用可能な電圧スイング を改善するための方法であって、 (a)入力電圧差を受ける工程と、 (b)誤差電圧を生成するために該入力電圧差を増幅する工程と、 (c)該誤差電圧を誤差電流に変換する工程と、 (d)前記増幅する工程(b)と別個に、出力電圧を生成するために該入力電圧 差を増幅する工程と、 (e)該誤差電流に従って該出力電圧を補正する工程と、 を備える方法。 16.前記増幅する工程(b)は入力差動増幅器によって実行され、 前記変換する工程(c)が歪み補正差動増幅器によって実行され、 前記増幅する工程(d)および前記補正する工程(e)が出力差動増幅器によ って実行される、請求項15に記載の方法。
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