JP2000510872A - 硫化オリゴヌクレオチド類似体の合成に有用な試薬 - Google Patents
硫化オリゴヌクレオチド類似体の合成に有用な試薬Info
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Abstract
(57)【要約】
本発明は、リン(III)連結を含有するオリゴヌクレオチド類似体を式(I)を有するチオジ炭酸ジエステルポリスルフィドと反応させて、硫化オリゴヌクレオチド類似体を生成させることにより、硫化オリゴヌクレオチド類似体を合成する方法に向けられている。このジエステルポリスルフィド試薬は、液相及び固相オリゴヌクレオチド類似体合成に有用である。
Description
【発明の詳細な説明】
硫化オリゴヌクレオチド類似体の合成に有用な試薬
発明の背景 発明の分野
本発明は、三価のリン連結を含有するオリゴヌクレオチド類似体をジチオ炭酸
ジエステルポリスルフィドと反応させることにより、硫化オリゴヌクレオチド類
似体を合成する方法に向けられている。背景の説明
大部分の疾患状態を含む哺乳動物の身体状態のほとんどがタンパク質によって
もたらされることは周知である。直接に又はそれらの酵素機能を介して作用する
ことにより、タンパク質は動物及びヒトにおける多くの疾患に大きな割合で関与
する。
古典的な治療では、一般に、これらタンパク質の疾患惹起又は疾患増強機能を
緩和しようと、それらとの相互作用に焦点が当てられている。しかしながら、近
年、疾患に関与するタンパク質の産生を、それらの合成を指令する伝令RNA(
mRNA)分子との相互作用により、直接阻害しようとする試みがなされている
。これらの相互作用には、mRNAに対して相補的な、又はアンチセンスのオリ
ゴヌクレオチド又はオリゴヌクレオチド類似体のハイブリダイゼーションが包含
される。ハイブリダイゼーションは、ワトソン・クリック水素結合形成による、
mRNA配列へのオリゴヌクレオチド又はオリゴヌクレオチド類似体の配列特異
的水素結合である。疾患に関与するタンパク質の産生を妨害することで、最小の
副作用で最大の治療結果がもたらされる。
アンチセンスオリゴヌクレオチド又はオリゴヌクレオチド類似体の薬理学的活
性は、これら物質の特定の細胞内標的部位での有効濃度に影響を及ぼす幾つかの
因子に依存する。オリゴヌクレオチド及びそれらの類似体にとって重要な因子の
1つは、ヌクレアーゼに対するそれらの安定性である。ホスホジエステル連結を
含有する未修飾オリゴヌクレオチドは、それらがヌクレアーゼによって急速に分
解されるため、有用な治療薬ではないものと思われる。したがって、ヌクレアー
ゼ耐性である修飾オリゴヌクレオチドが非常に望ましい。
天然ホスホジエステル連結の非架橋酸素の一方もしくは両方がそれぞれ硫黄で
置換されているホスホロチオエート及びホスホロジチオエートオリゴヌクレオチ
ド類似体は、特に有望なアンチセンス治療薬である。これらオリゴヌクレオチド
類似体はヌクレアーゼに対して非常に耐性が高く、天然のホスホジエステル含有
オリゴヌクレオチドと同じ電荷を有し、かつ治療上有効な量で細胞により取り込
まれる。例えば、Baracchiniら、米国特許第5,510,239号;Ecker、米国
特許第5,512,438号;Bennettら、米国特許第5,514,788号;及び
Eckerら、米国特許第5,523,389号を参照。
ホスホロチオエート及びホスホロジチオエートオリゴヌクレオチド類似体は、
自動DNA合成装置で、ホスホネート主鎖を自動合成後に一工程で硫化すること
を可能にする水素ホスホネート化学を用いて楽に合成することができる。このア
プローチの欠点の1つは、鎖合成の間のカップリング収率が、典型的には、ホス
ホロアミダイト化学を用いて得られるものよりも低いことである。したがって、
所望のオリゴヌクレオチド類似体の最終的な収率は、個々のカップリング収率が
低いために非常に低い。
ホスホロアミダイト化学を用いる自動合成は、これら硫化オリゴヌクレオチド
類似体の合成への非常に望ましいアプローチであり、そのカップリング収率は典
型的には99%を上回る。しかしながら、リン(III)含有亜リン酸中間体は
、この合成サイクルの脱トリチル化工程の条件下で不安定である。したがって、
これらリン(III)連結は、各カップリングエ程後に硫化されなければならな
い。
オリゴヌクレオチド類似体を合成するためのより最近の方法は“ブロックマー
(blockmer)”アプローチである。ブロックマー合成においては、オリゴヌクレ
オチド類似体は、固体支持体上での短い保護オリゴマー又はブロック、例えば、
ジヌクレオチドの連続カップリングにより作製される。この方策は、単量体ヌク
レオシドホスホロアミダイトの連続カップリングを包含する従来の合成アプロー
チを上回る幾つかの利点をもたらす。オリゴヌクレオチド類似体の調製に要する
合成サイクルの数が減少し、それにより時間が節約され、試薬の消費が最小とな
る。それらブロックは、安価な液相合成技術を用いて大規模に調製することがで
きる。このブロックマー法により硫化オリゴヌクレオチド類似体を調製するため
には、それらブロックのリン(III)連結を大規模に硫化するための試薬が必
要である。ブロックマーアプローチは、次の文献に記載されている:Ravikumar
ら、WO95/32980号;WO94/15947号;Journa1 of Organic Che
mistry 1984,49,4905-4912;Helevetica Chimica Acta 1985,68,1907-1913;C
hem.Pharm.Bu11.1987,35,833-836。
自動オリゴヌクレオチド合成の間に亜リン酸中間体を硫化するのに利用するこ
とができる幾つかの試薬が存在する。これら試薬は全て欠点を有しており、それ
が硫化オリゴヌクレオチド類似体の合成へのそれらの使用を制限している。
例えば、元素状態の硫黄が固相オリゴヌクレオチド合成において、リン(III
)連結の硫化に用いられている。しかしながら、元素状態の硫黄は、標準的溶媒
中での溶解性に劣りかつ硫化速度が遅いため、自動合成で用いるのには不適切で
ある。加えて、元素状態の硫黄にとって好ましい溶媒である二硫化炭素は非常に
揮発性が高くかつ低い引火点を有する。米国特許第5,252,723号及び米
国特許第5,449,769号を参照。
Beaucage試薬、つまり3H−1,2−べンゾジチオール−3−オンは、効率の
面で大幅に上回る硫化剤である。しかしながら、この試薬は、溶液から沈殿し、
自動DNA合成装置の溶媒及び試薬移送ラインを詰まらせる。また、硫化反応の
間に形成される副生物は、強力な酸化剤となる。この副生物は副産物、例えば、
ホスホジエステルをもたらし、これは所望の硫化オリゴヌクレオチドから分離す
ることが困難である。加えて、この試薬の調製には、高価で毒性の物質が関与し
、したがって、硫化オリゴヌクレオチド類似体の大規模合成に容易に馴染むもの
ではない。米国特許第5,003,097号を参照。
テトラエチルチウラムジスルフィド(tetraethylthiuram disulfide)は安価
で化学的に安定な硫化剤である。しかしながら、その硫化速度は遅いので、かな
り過剰モルのこの試薬が必要である。この試薬を過剰に用いたとしても、硫化収
率は許容できないほど低い。米国特許第5,166,387号を参照。
フェニルアセチルジスルフィドは、自動オリゴヌクレオチド合成の間の亜リン
酸中間体の硫化に用いることができる。しかしながら、この試薬は、硫化オリゴ
ヌクレオチド類似体の大規模合成に有用であると報告されたことがない。
Recherches Travaux Chimiques des Pays-Bas 1991,110,325-331;Tetrahedro
nLetters1989,30,6757-6760;Synthesis 1981,637-638。
したがって、これらの問題を克服する、硫化オリゴヌクレオチド類似体を合成
するための方法及び試薬に対する要求が当該技術分野に残っている。
発明の要旨
本発明の目的は、オリゴヌクレオチド類似体中のリン(III)連結を効率的
に硫化する試薬を用いる、硫化オリゴヌクレオチドの合成方法を提供することに
ある。
本発明の別の目的は、高い揮発性及び引火点を有する溶媒を用いる必要のない
試薬を用いる、硫化オリゴヌクレオチドの合成方法を提供することにある。
本発明の別の目的は、有機溶媒中で高度に溶解性でかつ溶液から沈殿しない試
薬を用いる、硫化オリゴヌクレオチドの合成方法を提供することにある。
本発明の別の目的は、オリゴヌクレオチド類似体の自動固相合成において有用
である試薬を用いる、硫化オリゴヌクレオチドの合成方法を提供することにある
。
本発明の別の目的は、液相法を用いる大規模及び小規模合成に適合する試薬を
用いる、硫化オリゴヌクレオチドの合成方法を提供することにある。
本発明の別の目的は、オリゴヌクレオチド類似体のリン(III)連結を硫化
するのに用いることができる硫化剤組成物を提供することにある。
これら及び他の目的は、硫化オリゴヌクレオチド類似体の合成方法であって、
硫化可能なリン(III)連結を含有するオリゴヌクレオチド類似体を下記式:
(式中、各々のRは不活性側鎖であり、そしてnは2、3又は4である。)
を有するチオジ炭酸ジエステルポリスルフィドと反応させることによる方法で達
成することができる。
また、上記目的は、硫化オリゴヌクレオチド類似体の合成方法であって:
(a)ブロックされたヒドロキシル基を有するヌクレオシド類似体を提供し;
(b)該ブロックされたヒドロキシル基を脱ブロックしてフリーのヒドロキシ
ル基を得;
(c)該フリーのヒドロキシル基を、ブロックされたヒドロキシル基を有する
保護されたヌクレオシド類似体ホスホロアミダイト又は保護されたヌクレオシド
類似体ホスホロチオアミダイトと反応させて、リン(III)連結とブロックされ
たヒドロキシル基とを含有するオリゴヌクレオチド類似体を生成させ;
(d)該リン(III)連結を、酸化剤及びジチオ炭酸ジエステルポリスルフィ
ドからなる群から選択される試薬と反応させて、酸化又は硫化されたリン(V)
連結を生成させ;
(e)工程(b)から(d)までを少なくとも1回繰り返して、硫化オリゴヌ
クレオチド類似体を生成させる
ことによる方法であり、該方法における少なくとも1の工程(d)が、該リン(
III)連結を本発明のジチオ炭酸ジエステルポリスルフィドと反応させるもので
ある方法で達成することもできる。
また、上記目的は、オリゴヌクレオチド類似体のリン(III)連結を硫化する
のに有効な量のチオジ炭酸ジエステルポリスルフィド及び少なくとも1種の溶媒
を含有する硫化剤組成物で達成することもできる。
発明の詳細な説明
本発明及びそれらに付随する多くの利点のより完全な評価は、以下の詳細な説
明を参照することによってそれらがより深く理解されるに従い、容易に得られる
であろう。
本発明において用いられる場合、“オリゴヌクレオチド類似体”という用語に
は、サイズが2つの単量体単位から数百の単量体単位までの範囲の、ホスホジエ
ステル結合又はそれらの類似物によって連結する天然又は修飾ヌクレオシドの線
状オリゴマーが含まれる。オリゴヌクレオチド類似体は、成分ヌクレオチドのヘ
テロ環塩基部分及び/又は糖部分の修飾を含む。特には、この用語には、硫化を
受け易いリン(III)連結を含有する非天然オリゴマーが含まれる。好ましくは
、これらの修飾は、オリゴヌクレオチド類似体の標的核酸に結合する能力を阻害
しない。“硫化オリゴヌクレオチド類似体”という用語は、非架橋酸素原子の一
方又は両方が硫黄で置換されているホスホジエステル連結の類似物を少なくとも
1つ含有するオリゴヌクレオチド類似体である。“ヌクレオシド類似体”という
用語は、天然又は修飾されたヌクレオシドを指す。特に、この用語には、標的核
酸へのハイブリダイゼーションを増強するためにヘテロ環塩基及び/又は糖の部
位で修飾されているヌクレオシドが含まれる。ここに開示されるヌクレオシド及
びオリゴヌクレオチド類似体における糖置換基の間の立体化学的な関係は、好ま
しくは、天然のDNA及びRNAのものと同じであることが理解されるべきであ
る。G.M.Blackburn and M.J.Gait(eds.),Nucleic Acids in Chemistry and
Biology(ILR Press,1990),Chapter 2,pp.19-70を参照。
本発明のチオジ炭酸ジエステルポリスルフィドは、好ましくは、式:
(式中、各々のRは好ましくは不活性基である。)これら基は、好ましくは、硫
化反応における副反応又は乏しい収率につながり得るいかなる反応性部分も含有
しない。好ましくは、各々のRは、独立に、C1〜C8アルキル、置換C1〜C8ア
ルキル、3個までのヘテロ原子を含有するC2〜C8ヘテロシクロアルキル、3個
までのヘテロ原子を含有する置換C2〜C8ヘテロシクロアルキル、C6〜C14ア
リール、置換C5〜C14アリール、3個までのヘテロ原子を含有するC3〜C11ヘ
トアリール(hetaryl)、3個までのヘテロ原子を含有する置換C3〜C11ヘトア
リール、C7〜C18アラルキル、置換C7〜C18アラルキル、3個までのヘテロ原
子を含有するC4〜C15ヘテロシクロアラルキル、又は3個までのヘテロ原子を
含有する置換C4〜C15ヘテロシクロアラルキルである。“C1〜C8アルキル”
という用語には、線状、分枝状及び環状アルキル基が含まれる。“置換”という
用語は、その基の中の3個までの水素原子が3個までのハロゲン、ニトロ、シア
ノ、C1〜C8アルキル、O−C1〜C8アルキル、N−C1〜C8アルキル、S−C1
〜C8アルキル基又はそれらの組み合わせで置換されていることを意味する。よ
り好ましくは、各々のRは、独立に、C2〜C8アルキル、C6〜C14アリール又
は置換C6〜C14アリールである。最も好ましくは、各々のRは、独立に、エチ
ル又はp−クロロフェニルである。このジチオ炭酸ジエステルポリスルフィドは
ジスルフィド、トリスルフィド又はテトラスルフィドであってもよい。すなわち
、それぞれ、nは2、3又は4であってもよい。好ましくは、nは2又は3であ
り、より好ましくは、nは2である。
このチオジ炭酸ジエステルポリスルフィドは、対応するチオジ炭酸又は酸塩を
ヨウ素又は臭素のような酸化剤で酸化することにより調製することができる。こ
れらポリスルフィドの合成方法及び特性は以下の文献に記載されている:Barany
ら,Journal of Organic Chemistry,1983,48,4750-4761;W.F.Zeise,J.P
rakt.Chem.1845,36,352-362;Losseら,J.Prakt.Chem.1961,13,260;S
.R.Rao,Xanthates and Related Compounds,(M.Decker,NewYork,1971);B
ulmerら,J.Chem.Soc.1945,674-677。
本発明のチオジ炭酸ジエステルポリスルフィドは、オリゴヌクレオチド類似体
中のリン(III)連結を硫化するのに効率的な試薬である。この試薬は、長期保
存しても溶液から沈殿することがない。この試薬は、液相合成において用いるこ
とができ、そして自動DNA合成装置でのオリゴヌクレオチド類似体の固相合成
において特に有用である。この試薬は、液相又は固相技術のいずれを用いても、
大規模合成において特に有用である。
オリゴヌクレオチド類似体中のリン(III)連結の硫化に用いる場合、このチ
オジ炭酸ジエステルポリスルフィドは、好ましくは、アセトニトリル、ピリジン
、テトラヒドロフラン、ジクロロメタン、ジクロロエタン及びコリジンのような
適切な有機溶媒中でオリゴヌクレオチド類似体に送り込まれる。これらの溶媒は
単独で、又はあらゆる割合の混合液として用いることができる。好ましい溶媒は
、ピリジン、ジクロロメタン及びそれらの混合液である。ピリジンが最も好まし
い。この試薬は、リン(III)連結を硫化するのに有効なあらゆる濃度、好まし
くは0.01M〜1.5M、より好ましくは0.2〜1.2M;最も好ましくは0.
5〜1.0Mで用いることができる。
硫化反応は、あらゆる好都合な温度、好ましくは0〜70℃;より好ましくは
10〜40℃;最も好ましくはほぼ室温、すなわち、18〜25℃で行うことが
できる。硫化反応は、好ましくは30秒〜15分、より好ましくは1〜15分;
最も好ましくは3〜10分間行う。好ましくは、硫化は、無水条件下で空気を排
除して行う。
硫化オリゴヌクレオチド類似体を合成するための本発明の方法は、硫化を受け
易いリン(III)連結を少なくとも1つ含有するあらゆるオリゴヌクレオチド類
似体に適用することができる。特に、本発明の方法は、亜リン酸トリエステル、
チオ亜リン酸トリエステル、及び水素ホスホネートの硫化に有用である。より好
ましくは、リン(III)連結は、亜リン酸トリエステル又はチオ亜リン酸トリエ
ステルである。最も好ましくは、リン(III)連結は亜リン酸トリエステルであ
る。
少なくとも1つのリン(III)連結を含有するオリゴヌクレオチド類似体を合
成するための詳細な手順は当該技術分野において周知であり、以下の文献に記載
されている:M.J.Gait(ed.),Oligonucleotide Synthesis,A Practical Appr
oach(ILR Press,1984);J.S.Cohen(ed.),Oligonucleotides:Antisense Inh
ibitors of Gene Expression,(CRC Press,Inc.,Boca Raton,Fla.,1989)。
好ましくは、本発明のジチオ炭酸ジエステルポリスルフィドは、ホスホロアミ
ダイト又はホスホロチオアミダイト合成アプローチと共に用いる。合成は液相中
で、又は固相技術を用いて行うことができる。より好ましくは、この合成は固体
支持体を用いて行う。最も好ましくは、この合成は、APPLIED BIO SYSTEMSモデ
ル380B又は類似の機械を用いて、固体支持体上で自動DNA合成装置で行な
われる。
好ましくは、この合成アプローチは以下の工程を含む:(1)成長しているオ
リゴヌクレオチド類似体鎖又は第1ヌクレオチド類似体単量体上のブロックされ
た反応性官能基を脱保護して脱ブロックされた反応性官能基を生成させ、(2)
適切にブロック及び保護されたヌクレオシド類似体ホスホロアミダイト又はホス
ホロチオアミダイト単量体をこの成長しているヌクレオチド類似体鎖の脱ブロッ
クされた反応性官能基と、好ましくは活性化物質の存在下において反応させて、
リン(III)連結を含有するオリゴヌクレオチド類似体を形成し、(3)未反応
官能基をキャッピングし、そして(4)新たに形成されたリン(III)連結をチ
オジ炭酸ジエステルポリスルフィドで硫化して、五配位状態の硫化されたリン原
子を得る。
“ブロック”という用語は、通常は親核体である反応性官能基、例えば、5’
ヒドロキシルを、選択的に切り離され得る基で保護することを意味する。好まし
くは、このようなブロック基は、希酸、例えば、ジクロロメタン中のジクロロ酢
酸に対して不安定でありかつ塩基に対して安定である。好ましいブロック基には
、4,4'−ジメトキシトリチル(DmTr)、モノメトキシトリチル、ジフェニ
ルメチル、フェニルキサンテン−9−イル(ピキシル(pixyl))又は9−(p−
メトキシフェニル)キサンテン−9−イル(Mox)が含まれる。4,4'−ジメ
トキシトリチル基が最も好ましい。本開示の全体を通して、この不安定な5'ブ
ロック基は“R6”で表される。
アデニン、グアニン、シトシン、チミン、ウラシル、2−アミノプリン、イノ
シン、置換ピリミジン、例えば、5−メチルシトシン及び5−ニトロピロールの
ような、あらゆる天然又は非天然のヘテロ環塩基を本発明において用いることが
できる。他の適切なヘテロ環塩基は、Meriganら、米国特許第3,687,808
号に記載されている。好ましくは、このヘテロ環塩基は、ヌクレオシド類似体ホ
スホロアミダイトの糖部分のC−1(1)にその塩基の窒素を介して結合してい
る。本開示の全体を通して、ヘテロ環塩基は“B”で表わされる。
合成の間、これらヘテロ環基は、好ましくは、あらゆる反応性基、例えば、環
外アミノ基を阻止するため、つまり望ましくない副反応を妨げるために保護され
る。“保護された”という用語は、環外アミノ基、2'−ヒドロキシル基、リン
原子に結合する酸素又は硫黄等のような反応性部分が、オリゴヌクレオチド類似
体の合成が完了した後に概して除去される保護基を有していることを意味する。
好ましくは、これら保護基は塩基及び/又は親核体に対して不安定である。また
、この用語には、そのような保護を必要としない基、例えば、チミン又は非塩基
性(abasic)ヌクレオシドのようなヘテロ環塩基を有するオリゴヌクレオチド及
びヌクレオシド類似体も含まれる。
ヘテロ環塩基にとって好ましい保護基には塩基不安定性基が含まれる。ヘテロ
環基の環外アミノ基は、好ましくはアシル基で保護され、これは硫化オリゴヌク
レオチド類似体の合成の後の塩基処理により除去される。好ましくは、これら保
護基はC2〜C10アシル基である。N−ベンゾイル及びN−イソブチリル保護基
が特に好ましい。アデニンは、好ましくは、N2−イソブチリル誘導体として保
護される。グアニンは、好ましくは、N6−イソブチリル誘導体として保護され
る。シチジンは、好ましくは、N4−ベンゾイル誘導体として保護される。
本発明の硫化ヌクレオチド類似体は、2'位で置換されていてもよい。好まし
い2'置換基は、オリゴヌクレオチド類似体とその標的核酸とのハイブリダイゼ
ーションを増強する基、オリゴヌクレオチド類似体のイン・ビボ安定性を向上さ
せる基、又はオリゴヌクレオチド類似体の薬物動態学的及び/又は薬力学的特性
を増強する基である。2'置換基の例には、水素、ヒドロキシル、F、Cl、B
r、C1〜C8アルキル、置換C1〜C8アルキル、3個までのヘテロ原子を含有す
るC2〜C8ヘテロシクロアルキル、3個までのヘテロ原子を含有する置換C2〜
C8ヘテロシクロアルキル、C6〜C14アリール、置換C6〜C14アリール、3個
までのヘテロ原子を含有するC3〜C11ヘトアリール、3個までのヘテロ原子を
含有する置換C3〜C11ヘトアリール、C7〜C18アラルキル、置換C7〜C18ア
ラルキル、3個までのヘテロ原子を含有するC4〜C15ヘテロシクロアラルキル
、3個までのヘテロ原子を含有する置換C4〜C15ヘテロシクロアラルキル、O
−C1〜C8アルキル、置換O−C1〜C8アルキル(例えば、CF3)、3個まで
のヘテロ原子を含有するO−C2〜C8ヘテロシクロアルキル、3個までのヘテロ
原子を含有する置換O−C2〜C8ヘテロシクロアルキル、O−C6〜C14アリー
ル(例えば、フェニル)、置換O−C6〜C14アリール、3個までのヘテロ原子
を含有するO−C3〜C11ヘトアリール、3個までのヘテロ原子を含有する置換
O−C3〜C11ヘトアリール、O−C7〜C18アラルキル(例えば、ベンジル)、
置換O−C7〜C18アラルキル、3個までのヘテロ原子を含有するO−C4〜C15
ヘテロシクロアラルキル、3個までのヘテロ原子を含有する置換O−C4〜C15
ヘテロシクロアラルキル、O−C1〜C8アルキル−O−C1〜C8アルキル、O−
C1〜C8アルケニル、O−C1〜C8アルコキシアミノ、O−トリ−C1〜C8アル
キルシリル(例えば、tert−ブチルジメチルシリル)、置換O−トリ−C1
〜C8アルキルシリル、NH−C1〜C8アルキル、N−(C1−C8)2,NH−C1
〜C8アルケニル、N−(C1〜C8)2アルケニル、S−C1〜C8アルキル、S−C1
〜C8アルケニル、NH2、N3、NH−C1〜C8アルキル−NH2、ポリアルキ
ルアミノ及びRNA開裂性基が含まれる。好ましいRNA開裂性基には、O−{
3−プロポキシー[2−ナフチル−7−(1−(ジメチルアミノスルホニル)−
イミダゾール−4−イル)]}基及びO−{3−プロポキシ−[2−ナフチル−
7−(1−(ジメチルアミノスルホニル−2−メトキシ−5−アセチルアミノメ
チル)−イミダゾール−4−イル)]}基が含まれる。これらの基はCookら、米
国特許第5,359,051号で考察されている。
好ましくは、これら2'置換基は、水素、ヒドロキシル、O−C1〜C8アルキ
ル、F、O−C1〜C8アルコキシアミノ及びO−C1〜C8アルキル−O−C1〜
C8アルキルである。より好ましくは、これら2'置換基は、水素、O−C1〜C8
アルキル、F及びO−C1〜C8アルキル−O−C1〜C8アルキルである。最も好
ましくは、これら2'置換基は、水素又はメトキシエトキシ基である。本開示の
全体を通して、これら2'置換基は“X”で表される。
ヌクレオシド類似体ホスホロアミダイト及びホスホロチオアミダイトそれぞれ
におけるリン原子に結合する酸素及び硫黄原子についての種々の保護基を用いる
ことができる。これら保護基は、好ましくは、合成が完了した後に除去される。
好ましくは、これら保護基は、塩基及び/又は親核体に対して不安定である。最
も好ましくは、これら保護基は水酸化アンモニウム水溶液により除去される。好
ましい保護基は、2−シアノエチル、4−シアノ−2−ブテニル、2−ジフェニ
ルメチルシリルエチル(DPSE)又は式R1CONR2CHR3CHR4−を有す
る2−N−アミドエチル基である。好ましくは、これらの保護基は、合成の後に
好ましくはアンモニア水溶液で、室温〜75℃の温度で除去される。本発明にお
いて、“ホスホジエステル連結”、“ホスホロチオエート連結”及び“ホスホロ
ジチオエート連結”という用語は、保護又は未保護形態にあるこれらヌクレオシ
ド間連結を示す。本開示の全体を通して、これらリン保護基は“Pg”と表され
る。ヌクレオシド類似体ホスホロアミダイトもしくはチオホスホロアミダイト又
はオリゴヌクレオチド類似体中のリン原子に結合している酸素原子又は硫黄原子
は“Y”と表される。好ましくは、Yは酸素原子である。
4−シアノ−2−ブテニル保護基は、α−脱離により、好ましくは当該技術分
野において公知の標準NH3/H2O脱保護条件を用いて除去される。4−シアノ
−2−ブテニル保護ヌクレオシド類似体ホスホロアミダイトは、4−シアノ−2
−ブテン−1−オール及び適切に保護されたヌクレオシド類似体で、公知の合成
法を用いて調製されることができる。4−シアノ−2−ブテン−1−オールの合
成は、Ravikumarら,Synthetic Communications 1996,26(9),1815-1819により
開示されている。
2−ジフェニルメチルシリルエチル(DPSE)保護基は、Ravikumarら、W
O95/04065に記載されている。この保護基は、塩基、好ましくは水酸化
アンモニウム水溶液で処理することにより除去することができる。また、このD
PSE基は、フッ化物イオンで除去することもできる。好ましくは、このフッ化
物イオンは、テトラヒドロフラン、アセトニトリル、ジメトキシエタン又は水の
ような溶媒中で、フッ化テトラアルキルアンモニウム、例えば、フッ化テトラブ
チルアンモニウム(TBAF)、又は無機フッ化物塩、例えば、フッ化カリウム
もしくはフッ化セシウムのような塩から提供される。
2−N−アミドエチル基は、共通に譲渡されている米国特許出願第08/81
1,232号に記載されている。2−N−アミドエチル基は、式R1CONR2C
HR3CHR4−を有する。ここで、R1はC1〜C8アルキル、置換C1〜C8アル
キル、3個までのヘテロ原子を含有する2〜C8ヘテロシクロアルキル、3個まで
のヘテロ原子を含有する置換C2〜C8ヘテロシクロアルキル、C6〜C14アリー
ル、置換C6〜C14アリール、3個までのヘテロ原子を含有するC3〜C11ヘトア
リール、3個までのヘテロ原子を含有する置換C3〜C11ヘトアリール、C7〜C18
アラルキル、置換C7〜C18アラルキル、3個までのヘテロ原子を含有するC4
〜C15ヘテロシクロアラルキル、又は3個までのヘテロ原子を含有する置換C4
〜C15ヘテロシクロアラルキルである。より好ましくは、R1は、C1〜C8アル
キル、置換C1〜C8アルキル、3個までのヘテロ原子を含有するC2〜C8ヘテロ
シクロアルキル、3個までのヘテロ原子を含有する置換C2〜C8ヘテロシクロ
アルキル、C6〜C14アリール、置換C6〜C14アリール、3個までのヘテロ原子
を含有するC3〜C11ヘトアリール、又は3個までのヘテロ原子を含有する置換
C3〜C11ヘトアリールである。さらにより好ましくは、R1は、メチル、フルオ
ロメチル、ジフルオロメチル、又はトリフルオロメチルである。最も好ましくは
、R1は、メチル、トリフルオロメチル又はフェニルである。
2−N−アミドエチル基の窒素原子は未置換であってもよい、すなわちR2が
水素であってもよく、置換されていてもよい。好ましくは、R2は、水素、C1〜
C8アルキル、置換C1〜C8アルキル、3個までのヘテロ原子を含有するC2〜C8
ヘテロシクロアルキル、3個までのヘテロ原子を含有する置換C2〜C8ヘテロ
シクロアルキル、C6〜C14アリール、置換C6〜C14アリール、3個までのヘテ
ロ原子を含有するC3〜C11ヘトアリール、3個までのヘテロ原子を含有する置
換C3〜C11ヘトアリール、C7〜C18アラルキル、置換C7〜C18アラルキル、
3個までのヘテロ原子を含有するC4〜C15ヘテロシクロアラルキル、又は3個
までのヘテロ原子を含有する置換C4〜C15ヘテロシクロアラルキルである。よ
り好ましくは、R2水素又はC1〜C8アルキルである。最も好ましくは、R2は水
素又はメチルである。
2−N−アミドエチル基のエチル部分は未置換であってもよく、例えば、R3
及びR4の両者が水素であってもよい。あるいは、このエチル部分は、好ましく
はオリゴヌクレオチド類似体合成の間の2−N−アミドエチル基の安定性を損な
うことなく、かつオリゴヌクレオチド類似体の段階的組み立ての後に塩基及び/
又は親核体で処理することによりこの保護基を除去することが可能となる基で置
換されていてもよい。好ましいR3及びR4基は、水素、C1〜C8アルキル、置換
C1〜C8アルキル、3個までのヘテロ原子を含有するC2〜C8ヘテロシクロアル
キル、3個までのヘテロ原子を含有する置換C2〜C8ヘテロシクロアルキル、C6
〜C14アリール、置換C6〜C14アリール、3個までのヘテロ原子を含有するC3
〜C11ヘトアリール、3個までのヘテロ原子を含有する置換C3〜C11ヘトアリ
ール、C7〜C18アラルキル、置換C7〜C18アラルキル、3個までのヘテロ原子
を含有するC4〜C15ヘテロシクロアラルキル、又は3個までのヘテロ原子を含
有する置換C4〜C15ヘテロシクロアラルキルである。より好ましくは、R3は、
水素又は線状C1〜C8アルキルである。最も好ましくは、R3は水素又はメチル
である。より好ましくは、R4は、水素、C6〜C14アリール、置換C6〜C14ア
リール、3個までのヘテロ原子を含有するC3〜C11ヘトアリール、又は3個ま
でのヘテロ原子を含有する置換C3〜C11ヘトアリールである。最も好ましくは
、R4は水素又はフェニルである。R3及びR4基は独立に選択される。すなわち
、これらは同じであっても異なっていてもよい。
一方、R3及びR4は、それらが結合する炭素原子と一緒になって、C3〜C8シ
クロアルキル基、置換C3〜C8シクロアルキル基、3個までのヘテロ原子を含有
するC2〜C8ヘテロシクロアルキル基、又は3個までのヘテロ原子を含有する置
換C2〜C8ヘテロシクロアルキル基を形成してもよい。この態様においては、R3
及びR4は、それらが結合する炭素原子と一緒になって、好ましくはC3〜C8シ
クロアルキル基又は置換C3〜C8シクロアルキル基を形成する。より好ましいシ
クロアルキル基は、C4〜C7又は置換C4〜C7基であり、C5〜C6又は置換C5
〜C6基が最も好ましい。未置換シクロアルキル基が特に好ましい。未置換C6シ
クロアルキル基がとりわけ最も好ましい。N−アミド基とYとの立体化学的な関
係はシスであってもトランスであってもよい。トランスの関係が好ましい。
アリル基も、オリゴヌクレオチド類似体中のリン原子に結合する酸素又は硫黄
原子にとって好ましい保護基である。アリル保護基は、米国特許第5,026,8
38号に記載されている。“アリル”という用語には、アリル、メタリル、クロ
チル、プレニル、ゲラニル、シンナミル及びp−クロロシンナミル基が含まれる
。これら基の炭素原子数は、好ましくは3〜10である。好ましくは、アリル基
は未置換アリル基である。アリル基は、パラジウム(0)化合物と、アミン又は
ギ酸塩のような親核体を用いて、中性条件下、室温で除去することができる。好
ましい試薬は、テトラヒドロフラン中のテトラキス(トリフェニルホスフィン)
パラジウム(0)及びn−ブチルアミンである。
オリゴヌクレオチド又はヌクレオシド類似体上の脱ブロックされた反応性官能
基とホスホロアミダイト又はホスホロチオアミダイト単量体とのカップリングに
は、一般に活性化物質が用いられる。1H−テトラゾール、5−(4−ニトロフ
ェニル)−1−テトラゾール及びジイソプロピルアミノテトラゾリドのような
好ましい活性化物質が当該技術分野において周知である。1H−テトラゾールが
最も好ましい。
このカップリング反応の後、全てのカップリングしていない反応性官能基を恒
久的にブロックするため、好ましくはキャッピング工程が用いられる。適切なキ
ャッピング試薬は当該技術分野において周知である。好ましいキャッピング試薬
は、N−メチルイミダゾール/THFを含む無水酢酸/ルチジン/THF(1:
1:8)である。
合成を液相法で行う場合、好ましくは、オリゴヌクレオチド類似体の3'末端
ヒドロキシル基を保護して3'ヒドロキシル基が望ましくない副反応に関与する
のを防ぐ。好ましくは、末端3'ヒドロキシル基を、他の保護基を除去すること
なく選択的に除去することができる基で保護する。C2〜C10アシル基が好まし
い。アセチル又はレブリニル基がより好ましい。レブリニル基が最も好ましい。
本開示の全体を通して、この3'保護基は“R7”と表される。
ヌクレオシド類似体ホスホロアミダイト又はホスホロチオアミダイトの連続的
な添加を、所望の配列の長さを有するオリゴヌクレオチド類似体が得られるまで
繰り返すことができる。硫化オリゴヌクレオチド類似体の長さは、好ましくは2
〜200単量体単位;より好ましくは2〜100単量体単位;さらにより好まし
くは2〜50単量体単位;最も好ましくは2〜25単量体単位である。これら範
囲にはそれらの間の全ての下位の範囲が含まれる。
本発明の好ましい態様においては、硫化オリゴヌクレオチド類似体は固体支持
体上で合成される。適切な固体支持体には、制御多孔質ガラス(controlled por
e glass,CPG);オキザリル−制御多孔質ガラス、例えば、Alulら,Nucleic
Acids Research 1991,19,1527を参照;TENTAGEL Support,Wrightら,Tetrah
edron Letters 1993,34,3373を参照;PERCEPTIVE BIOSYSTEMSから入手可能な
ポリスチレン樹脂であるPOROS;及びポリスチレン/ジビニルベンゼン共重合体
が含まれる。制御多孔質ガラスが最も好ましい支持体である。本開示の全体を通
して、固体支持体は“SP”と表される。
オリゴヌクレオチド類似体は、好ましくは、合成が完了したときに容易に開裂
させてそのオリゴヌクレオチド類似体を固体支持体から解放させることができる
基によって固体支持体に結合させられている。好ましくは、この基は、塩基及び
/又は親核体に曝すことで開裂させることができる。より好ましくは、この基は
アシルである。最も好ましくは、この基は、オリゴヌクレオチド類似体の末端3
'ヒドロキシル基でエステル化されたカルボキシル基である。オリゴヌクレオチ
ド類似体を固体支持体に連結させる基は、本開示においては“L”と表される。
本発明は、ホスホロチオエート、ホスホロジチオエート、及びホスホジエステ
ル連結をあらゆる組み合わせで含有する硫化オリゴヌクレオチド類似体を含む。
本発明の硫化オリゴヌクレオチド類似体は、硫化された連結、例えば、ホスホロ
チオエート及び/又はホスホロジチオエートのみを含有していてもよい。また、
これらオリゴヌクレオチド類似体は、硫化された連結に加えて、1つ以上のホス
ホジエステル連結を含有していてもよい。好ましい態様においては、これら硫化
オリゴヌクレオチド類似体は、ホスホロチオエート及びホスホジエステル連結の
両者を含む。別の好ましい態様においては、このオリゴヌクレオチドは、ホスホ
ロジチオエート及びホスホジエステル連結の両者を含む。ホスホジエステル連結
は、リン(III)連結を当該技術分野において公知の何らかの適切な酸化試薬、
例えば、I2/THF/H2O、H2O2/H2O、tert−ブチルヒドロペルオ
キシド、又はm−クロロ過安息香酸のような過酸で酸化することにより形成され
る。I2/THF/H2Oが好ましい酸化剤である。
好ましい態様においては、少なくとも1のリン(III)連結を含有するオリゴ
ヌクレオチド類似体は、式:
(式中、
各々のPgは、独立に、塩基及び/又は親核体に対して不安定な基又はアリル
基であり;
R6は、不安定なブロッキング基であり;
各々のBは、独立に、保護されていないか又は保護されたヘテロ環塩基であり
;
各々のXは、水素、ヒドロキシル、F、Cl、Br、C1〜C8アルキル、置換
C1〜C8アルキル、3個までのヘテロ原子を含有するC2〜C8ヘテロシクロアル
キル、3個までのヘテロ原子を含有する置換C2〜C8ヘテロシクロアルキル、C6
〜C14アリール、置換C6〜C14アリール、3個までのヘテロ原子を含有するC3
〜C11ヘトアリール、3個までのヘテロ原子を含有する置換C3〜C11ヘトアリ
ール、C7〜C18アラルキル、置換C7〜C18アラルキル、3個までのヘテロ原子
を含有するC4〜C15ヘテロシクロアラルキル、3個までのヘテロ原子を含有す
る置換C4〜C15ヘテロシクロアラルキル、O−C1〜C8アルキル、置換O−C1
〜C8アルキル、3個までのヘテロ原子を含有するO−C2〜C8ヘテロシクロア
ルキル、3個までのヘテロ原子を含有する置換O−C2〜C8ヘテロシクロアルキ
ル、O−C6〜C14アリール、置換O−C6〜C14アリール、3個までのヘテロ原
子を含有するO−C3〜C11ヘトアリール、3個までのヘテロ原子を含有する置
換O−C3〜C11ヘトアリール、O−C7〜C18アラルキル、置換O−C7〜C18
アラルキル、3個までのヘテロ原子を含有するO−C4〜C15ヘテロシクロアラ
ルキル、3個までのヘテロ原子を含有する置換O−C4〜C15ヘテロシクロアラ
ルキル、O−C1〜C8アルキル−O−C1〜C8アルキル、O−C1〜C8アルケニ
ル、O−C1〜C8アルコキシアミノ、O−トリ−C1〜C8アルキルシリル、置換
O−トリ−C1〜C8アルキルシリル、NH−C1〜C8アルキル、N−(C1〜C8)2
、NH−C1〜C8アルケニル、N−(C1〜C8)。アルケニル、S−C1〜C8ア
ルキル、S−C1〜C8アルケニル、NH2、N3、NH−C1〜C8アルキル−NH2
、ポリアルキルアミノ及びRNA開裂性基からなる群から独立に選択され;
各々のYは、独立にO又はSであり;
各々のZは、独立にO又はSであり;
Lは、親核体及び/又は塩基に対して不安定な基であり;
Spは、固体支持体であり;そして
mは、0又は正の整数である。)
を有する。
好ましい保護基Pgには、2−シアノエチル、4−シアノ−2−ブテニル、2
−ジフェニルメチルシリルエチル(DPSE)及び2−N−アミドエチル基が含
まれる。
好ましい態様においては、リン(III)連結を含有するオリゴヌクレオチド類
似体は、2〜100の単量体単位(即ち、mが0〜98);より好ましくは2〜
50の単量体単位(即ち、mが0〜48);そして、最も好ましくは2〜25の
単量体単位(即ち、mが0〜23)を含有する。
上記のオリゴヌクレオチド類似体をジチオ炭酸ジエステルポリスルフィドで処
理すると、式:
(式中、Pg、R6、B、X、Y、Z、L、Sp及びmは、上で定義した通りであ
る。)を有する対応する硫化オリゴヌクレオチド類似体ができる。Zは、酸素原
子又は硫黄原子である。Zを適切に選択すると、Zを含有するヌクレオシド間連
結は、Yの選択に依存して、ホスホジエステル、ホスホロチオエート又はホスホ
ロジチオエートとなることができる。例えば、YとZが両方とも酸素である場合
には、その連結はホスホジエステルになる。Yが酸素でZが硫黄であるか又はそ
の逆の場合には、その連結はホスホロチオエートになる。YとZが両方とも硫黄
である場合には、その連結はホスホロジチオエートになる。好ましくは、Yは酸
素原子であり、そしてZは上記のジチオ炭酸ジエステルポリスルフィドを用いて
導入された硫黄原子である。ホスホジエステル、ホスホロチオエート及びホスホ
ロジチオエートという用語は、Pg基を除去した後のヌクレオチド間連結を意味
することが理解されるべきである。
硫化後に、その硫化オリゴヌクレオチド類似体の配列を更に長くしてもよい。
また、その硫化オリゴヌクレオチド類似体を脱保護しかつ固体支持体から切り離
して、対応する脱保護された硫化類似体にしてもよい。その脱保護された硫化類
似体は、ホスホロチオエート、ホスホロジチオエート及びホスホジエステル連結
をあらゆる組合せで含有することができる。
本発明の他の好ましい態様においては、少なくとも1のリン(III)連結を含
有するオリゴヌクレオチド類似体は、式:
(式中、R7は、塩基及び/又は親核体に対して不安定な基である。)を有する
ジヌクレオチドである。このジヌクレオチドをジチオ炭酸ジエステルポリスルフ
ィドで硫化すると、式:
を有する対応する硫化ジヌクレオチド類似体ができる。
本発明は、硫化オリゴヌクレオチド類似体の合成方法であって:
(a)ブロックされたヒドロキシル基を有するヌクレオシド類似体を提供し;
(b)該ブロックされたヒドロキシル基を脱ブロックしてフリーのヒドロキシ
ル基を得;
(c)該フリーのヒドロキシル基を、ブロックされたヒドロキシル基を有する
保護されたヌクレオシド類似体ホスホロアミダイトと反応させて、リン(III)
連結とブロックされたヒドロキシル基とを含有するオリゴヌクレオチド類似体を
生成させ;
(d)該リン(III)連結を、酸化剤及び式:
を有するジチオ炭酸ジエステルポリスルフィドからなる群から選択される試薬と
反応させて、酸化又は硫化されたリン(V)連結を生成させ;
(e)工程(b)から(d)までを少なくとも1回繰り返して、硫化オリゴヌ
クレオチド類似体を生成させる
ことによる方法であり、該オリゴヌクレオチド類似体が少なくとも1の硫化され
たリン(V)連結を含有する方法も提供する。好ましくは、各々のリン(V)連
結が硫化される。
工程(c)で使用されるブロックされたヒドロキシル基を有する好ましいヌク
レオシド類似体ホスホロアミダイトは、式:
を有する。
このR5基は、ヌクレオシド類似体ホスホロアミダイトが、好ましくは、成長
しているオリゴヌクレオチド類似体鎖上の反応性基、例えば、5'ヒドロキシル
基と効率的にカップリングして、リン(III)ヌクレオチド間連結を形成するよ
うに選択される。このR5基は、独立に選択される。即ち、それらは同じであっ
ても異なっていてもよい。好ましいR5基は、C1〜C8アルキル、置換C1〜C8
アルキル、3個までのヘテロ原子を含有するC2〜C8ヘテロシクロアルキル、3
個までのヘテロ原子を含有する置換C2〜C8ヘテロシクロアルキル、C6〜C14
アリール、置換C6〜C14アリール、3個までのヘテロ原子を含有するC3〜C11
ヘトアリール、3個までのヘテロ原子を含有する置換C3〜C11ヘトアリール、
C7〜C18アラルキル、置換C7〜C18アラルキル、3個までのヘテロ原子を含有
するC4〜C15ヘテロシクロアラルキル、又は3個までのヘテロ原子を含有する
置換C4〜C15ヘテロシクロアラルキルであるか;又は両方のR5基が、それらが
結合している窒素原子と一緒になって、3個までのヘテロ原子を含有するC2〜
C8ヘテロシクロアルキル基、3個までのヘテロ原子を含有する置換C2〜C8ヘ
テロシクロアルキル基、3個までのヘテロ原子を含有するC3〜C11ヘトアリー
ル基、又は3個までのヘテロ原子を含有する置換C3〜C11ヘトアリール基を形
成する。より好ましくは、両方のR5基は、各々がC1〜C8アルキル基であるか
、又はそれらが結合している窒素原子と一緒に、3個までのヘテロ原子を含有す
るC2〜C8ヘテロシクロアルキル基を形成する。なおより好ましくは、各々のR5
基は、分枝状C1〜C8アルキル基である。最も好ましくは、両方のR5基はイソ
プロピルである。
好ましい態様においては、工程(a)におけるヌクレオシド類似体は、固体支
持体に結合している。固体支持体に結合した好ましいヌクレオシド類似体は、式
:を有する。
他の態様においては、リン(III)連結及びブロックされたヒドロキシル基を
含
有するオリゴヌクレオチド類似体は、固体支持体に結合していて、式:
を有し、そして得られる硫化オリゴヌクレオチド類似体は、式:を有する。
固体支持体上で合成された硫化オリゴヌクレオチド類似体は、好ましくは塩基
処理によって、その支持体から切り離すことができる。好ましくは、固体支持体
からの開裂の間に全ての保護基が外される。固体支持体から硫化オリゴヌクレオ
チド類似体を切断させるための好ましい試薬は、水酸化アンモニウム水溶液及び
アンモニア/メタノール溶液である。同時に行われる硫化オリゴヌクレオチド類
似体の脱保護と切り離しは、好ましくは、水酸化アンモニウム水溶液中で、室温
(18〜25℃)と75℃の間、より好ましくは室温と65℃の間、そして最も
好ましくは室温と60℃の間の温度で行われる。55℃の温度が特に好ましい。
脱保護反応時間は、好ましくは1〜30時間、より好ましくは1〜24時間、そ
して最も好ましくは12〜24時間である。脱保護に使用される溶液中の水酸化
アンモニウムの濃度は、好ましくは20〜30重量%、より好ましくは25〜3
0重量%、そして最も好ましくは28〜30重量%である。
好ましい態様においては、固体支持体から放された硫化オリゴヌクレオチド類
似体は、式:(式中、各々のBは、好ましくは、保護されていないヘテロ環塩基である。)
を有する。
固体支持体から放された硫化オリゴヌクレオチド類似体の各々のヌクレオチド
間連結は、pH、温度及び塩条件に依存して、イオン化してもよい。各々のヌク
レオチド間連結は、生理学的pH、温度及び塩条件で、即ち、pH7.2、37
℃及び約150mMの一価塩で、水溶液中でイオン化するであろう。
この発明を一般的に説明してきたが、一定の具体的実施例を参照することによ
って、更なる理解が得られるであろう。それらは、説明のためにのみ本明細書中
に示されるに過ぎず、特に断らない限り、本発明を限定することを意図したもの
ではない。
実施例 実施例1 ジチオ炭酸ジエチルジスルフィド
エチルキサントゲン酸カリウム(120g)を最小量の水に溶かした。この溶
液に10℃で、暗褐色が消えなくなるまでヨウ素を少しずつ加えた。少量のNa2
S2O3飽和水溶液を加えて反応を停止させ、この溶液から暗褐色を消した。得
られた溶液をエーテルで抽出した。合わせたエーテル層を水で3回洗浄し、乾燥
し、そして濃縮して、ジチオ炭酸ジエチルジスルフィドを淡黄色固体として得た
。実施例2 T−Tホスホロチオエート2量体の合成
制御多孔質ガラス(CPG)支持体にエステル連結により結合させた100m
gの5'−O−ジメトキシトリチルチミジン(4ミリモル)をガラス反応器に入
れ、そしてジクロロメタン中の2%ジクロロ酢酸の溶液(容量/容量)を加えて
、5'−ヒドロキシル基を脱保護した。その生成物をまずジクロロメタンで洗浄
してからアセトニトリルで洗浄した。
アセトニトリル中の5'−O−(4,4'−ジメトキシトリチル)チミジン−3'−
O−(2−シアノエチルN,N−ジイソプロピルホスホロアミダイト)の0.2M溶
液及びアセトニトリル中の1H−テトラゾールの0.4M溶液を加えて、室温で
5分間反応させた。その生成物をまずアセトニトリルで洗浄してから、ピリジ
ン中のジチオ炭酸ジエチルジスルフィドの1M溶液を加えて、室温で100秒間
反応させた。この硫化工程を100秒間繰り返した。そのCPGをアセトニトリ
ルで洗浄してから、無水酢酸/ルチジン/THF(1:1:8)及びN−メチル
イミダゾール/THFの溶液を加えて、未反応5'−ヒドロキシル基をキャップ
した。次いで、このCPGをアセトニトリルで洗浄した。このCPGを30%水
酸化アンモニウム水溶液で90分間処理した。その水溶液を濾過し、減圧濃縮し
て、所望のT−Tホスホロチオエート2量体を得た。実施例3 C−Tホスホロチオエート2量体の合成
CPG支持体にエステル連結により結合させた100mgの5'−O−ジメト
キシトリチルチミジン(4ミリモル)をガラス反応器に入れ、そしてジクロロメ
タン中の2%ジクロロ酢酸の溶液(容量/容量)を加えて、5'−ヒドロキシル
基を脱保護した。次いで、そのCPGをアセトニトリルで洗浄した。アセトニト
リル中のN4−ベンゾイル−5'−O−(4,4'−ジメトキシトリチル)−2'−デ
オキシシチジン−3'−O−(2−シアノエチルN,N−ジイソプロピルホスホロ
アミダイト)の0.2M溶液及びアセトニトリル中の1H−テトラゾールの0.4
M溶液を加えて、室温で5分間放置した。次いで、そのCPGをアセトニトリル
で洗浄してから、ピリジン中のジチオ炭酸ジエチルジスルフィドの1M溶液を加
えた。硫化反応を室温で100秒間進行させた。この硫化工程を更に100秒間
繰り返した。次いで、その支持体をアセトニトリルで洗浄してから、無水酢酸/
ルチジン/THF(1:1:8)及びN−メチルイミダゾール/THFの溶液を
加えて、未反応5'−ヒドロキシル基をキャップした。キャップ後、このCPG
をアセトニトリルで洗浄した。このCPGを30%水酸化アンモニウム水溶液で
90分間処理してから、55℃で12時間インキュベートした。その水溶液を濾
過し、減圧濃縮して、所望のC−Tホスホロチオエート2量体を得た。実施例4 G−Tホスホロチオエート2量体の合成
CPG支持体にエステル連結により結合させた100mgの5'−O−ジメト
キシトリチルチミジン(4ミリモル)をガラス反応器に入れ、そしてジクロロメ
タン中の2%ジクロロ酢酸の溶液(容量/容量)を加えて、5'−ヒドロキシル
基を脱保護した。そのCPGをジクロロメタンで洗浄してからアセトニトリルで
洗浄した。アセトニトリル中のN2−イソブチリル−5'−O−(4,4'−ジメト
キシトリチル)−2'−デオキシグアノシン−3'−O−(2−シアノエチルN,N
−ジイソプロピルホスホロアミダイト)の0.2M溶液及びアセトニトリル中の1
H−テトラゾールの0.4M溶液を加えて、室温で5分間反応させた。生成物を
アセトニトリルで洗浄してから、ピリジン中のジチオ炭酸ジエチルジスルフィド
の1M溶液を加えた。硫化反応を室温で100秒間進行させた。この硫化工程を
更に100秒間繰り返した。その支持体をアセトニトリルで洗浄してから、無水
酢酸/ルチジン/THF(1:1:8)及びN−メチルイミダゾール/THFの
溶液を加えて、あらゆる未反応5'−ヒドロキシル基をキャップした。次いで、
このCPGをアセトニトリルで洗浄した。このCPGを30%水酸化アンモニウ
ム水溶液で室温で90分間処理してから、55℃で1時間インキュベートした。
その水溶液を濾過し、減圧濃縮して、所望のG−Tホスホロチオエート2量体を
得た。実施例5 5'−TTTTTTT−3'ホスホロチオエート7量体の合成
CPG支持体にエステル連結により結合させた50mgの5'−O−ジメトキ
シトリチルチミジン(2ミリモル)をガラス反応器に入れ、そしてジクロロメタ
ン中の2%ジクロロ酢酸の溶液(容量/容量)を加えて、5'−ヒドロキシル基
を脱保護した。次いで、そのCPGをアセトニトリルで洗浄した。アセトニトリ
ル中の5'−O−(4,4'−ジメトキシトリチル)チミジン−3'−O−(2−シア
ノエチルN,N−ジイソプロピルホスホロアミダイト)の0.2M溶液及びアセト
ニトリル中の1H−テトラゾールの0.4M溶液を加えて、室温で5分間反応さ
せた。そのCPGをアセトニトリルで洗浄してから、ピリジン中のジチオ炭酸ジ
エチルジスルフィドの1M溶液を加えて、室温で100秒間反応させた。この硫
化工程を100秒間繰り返した。その支持体をアセトニトリルで洗浄してから、
無水酢酸/ルチジン/THF(1:1:8)及びN−メチルイミダゾール/TH
Fの溶液を加えて、あらゆる未反応5'−ヒドロキシル基をキャップした。キャ
ップ後、この固体支持体をアセトニトリルで洗浄した。この全サイクルを5回繰
り返して、保護されたチミジン7量体を得た。この化合物を含有する支持体を3
0%水酸化アンモニウム水溶液で室温で90分間処理した。その水溶液を濾過し
、減圧濃縮して、所望のホスホロチオエート7量体である5'−TTTTTTT
−3'を得た。実施例6 5'−d(GACTT)−3'ホスホロチオエート5量体の合成
CPG支持体にエステル連結を介して結合した50mgの5'−O−ジメトキ
シトリチルチミジン(2ミリモル)をガラス反応器に入れ、そしてジクロロメタ
ン中の2%ジクロロ酢酸の溶液(容量/容量)を加えて、5'−ヒドロキシル基
を脱保護した。次いで、そのCPGをアセトニトリルで洗浄した。アセトニトリ
ル中の5'−O−(4,4'−ジメトキシトリチル)チミジン−3'−O−(2−シア
ノエチルN,N−ジイソプロピルホスホロアミダイト)の0.2M溶液及びアセト
ニトリル中の1H−テトラゾールの0.4M溶液を加えて、室温で5分間反応さ
せた。そのCPGをアセトニトリルで洗浄してから、ピリジン中のジチオ炭酸ジ
エチルジスルフィドの1M溶液を加えて、室温で100秒間反応させた。この硫
化工程を100秒間繰り返した。その支持体をアセトニトリルで洗浄してから、
無水酢酸/ルチジン/THF(1:1:8)及びN−メチルイミダゾール/TH
Fの溶液を加えて、未反応5'−ヒドロキシル基をキャップした。キャップ後、
その支持体をアセトニトリルで洗浄した。
ジクロロメタン中の2%ジクロロ酢酸の溶液(容量/容量)を加えて、5'−
ヒドロキシル基を脱保護してから、アセトニトリルで洗浄した。アセトニトリル
中のN4−ベンゾイル−5'−O−(4,4'−ジメトキシトリチル)−2'−デオキ
シシチジン−3'−O−(2−シアノエチルN,N−ジイソプロピルホスホロアミ
ダイト)の0.2M溶液及びアセトニトリル中の1H−テトラゾールの0.4M溶
液を加えて、室温で5分間反応させた。その固体支持体をアセトニトリルで洗浄
した後、ピリジン中のジチオ炭酸ジエチルジスルフィドの1M溶液を加えて、室
温で100秒間反応させた。この硫化工程を100秒間繰り返した。その支持体
をアセトニトリルで洗浄してから、無水酢酸/ルチジン/THF(1:1:8)
及びN−メチルイミダゾール/THFの溶液を加えて、あらゆる未反応5'−ヒ
ドロキシル基をキャップした。その支持体をアセトニトリルで洗浄した。
ジクロロメタン中の2%ジクロロ酢酸の溶液(容量/容量)を加えて、5'−
ヒドロキシル基を脱保護した。そのCPGをアセトニトリルで洗浄した。無水ア
セトニトリル中のN6−ベンゾイル−5'−O−(4,4'−ジメトキシトリチル)−
2'−デオキシアデノシン−3'−O−(2−シアノエチルN,N−ジイソプロピル
ホスホロアミダイト)の0.2M溶液及びアセトニトリル中の1H−テトラゾール
の0.4M溶液を加えて、室温で5分間反応させた。その生成物をアセトニトリ
ルで洗浄してから、ピリジン中のジチオ炭酸ジエチルジスルフィドの1M溶液を
加えて、室温で5分間反応させた。この硫化工程を5分間繰り返した。その支持
体をアセトニトリルで洗浄してから、無水酢酸/ルチジン/THF(1:1:8
)及びN−メチルイミダゾール/THFの溶液を加えて、未反応5'−ヒドロキ
シル基をキャップした。その生成物をアセトニトリルで洗浄した。
ジクロロメタン中の2%ジクロロ酢酸の溶液(容量/容量)を加えて、5'−
ヒドロキシル基を脱保護した。その生成物をアセトニトリルで洗浄した。次いで
、アセトニトリル中のN2−イソブチリル−5'−O−(4,4'−ジメトキシトリ
チル)−2'−デオキシグアノシン−3'−O−(2−シアノエチルN,N−ジイソ
プロピルホスホロアミダイト)の0.2M溶液及びアセトニトリル中の1H−テト
ラゾールの0.4M溶液を加えて、室温で5分間反応させた。生成物をアセトニ
トリルで洗浄してから、ピリジン中のジチオ炭酸ジエチルジスルフィドの1M溶
液を加えて、室温で100秒間反応させた。この硫化工程を100秒間繰り返し
た。その支持体をアセトニトリルで洗浄してから、無水酢酸/ルチジン/THF
(1:1:8)及びN−メチルイミダゾール/THFの溶液を加えて、あらゆる
未反応5'−ヒドロキシル基をキャップした。その生成物をアセトニトリルで洗
浄した。
このCPGを30%水酸化アンモニウム水溶液で室温で90分間処理してから
、55℃で24時間インキュベートした。その水溶液を濾過し、減圧濃縮して、
所望の5'−d(GACTT)−3'ホスホロチオエート5量体を得た。実施例7 ホモ−チミジンホスホロチオエート19量体の合成
19塩基ホモ−チミジンホスホロチオエートオリゴヌクレオチドを自動合成装
置(ABI model 390Z,Foster City,California)でホスホロアミダイト法によ
り合成した。酸化工程を硫化工程で置き換えたこと、及びこの工程をキャッピン
グ工程に先行させたことを除いて、標準的合成プロトコルに従った。換言すると
、合成は、脱トリチル化、カップリング、硫化、及びキャッピングのサイクルを
繰り返すことからなるものであった。合成カラムからの最終生成物の分離及び精
製は周知の方法を用いて行った。硫化工程は、成長している鎖をピリジン中のジ
チオ炭酸ジエチルジスルフィドの1M溶液に室温で100秒間曝すことを包含す
るものであった。
脱トリチル化工程の間に放出されたトリチルカチオンの収率は平均で99%で
あった。このトリチル収率は、カップリング効率の指標でありかつ硫化の程度の
指標である。というのは、オリゴヌクレオチド中の未硫化三価リン連結は、脱ト
リチル化の間に開裂を受け易いからである。19量体を支持体から切り離し、標
準的条件下で濃水酸化アンモニウムで脱保護し、そして当該技術分野で周知の方
法を用いて単離した。実施例8 20量体ホスホロチオエートオリゴヌクレオチド類似体の大規模合成
配列5'−TCCCGCCTGTGACATGCATT−3'の20塩基ホスホ
ロチオエートオリゴヌクレオチド類似体をOligoPilot自動DNA合成装置(Phar
macia,Swedenから入手可能)でホスホロアミダイト法により合成した。標準的
合成プロトコルを用いたが、酸化工程をジチオ炭酸ジエチルジスルフィドでの硫
化工程で置き換えた。各々のリン(III)連結の硫化は、オリゴヌクレオチド類
似体をピリジン/ジクロロメタン(1:1v/v)中のジチオ炭酸ジエチルジス
ルフィドの0.2M溶液に室温で100秒間曝すことにより行った。得られた20
量体ホスホロチオエートオリゴヌクレオチド類似体を水酸化アンモニウム水溶液
で脱保護して支持体から切り離し、周知の方法により精製した。
本願において引用された全ての文献は、参照によりそっくりそのまま本明細書
中に組み入れられるものとする。
明らかに、これまでの教示から本発明の多数の修飾及び変法が可能である。従
って、添付の請求の範囲内で、本明細書に具体的に記載した以外のやり方で本発
明を実施することができるということが理解されるべきである。
【手続補正書】
【提出日】平成11年10月27日(1999.10.27)
【補正内容】
請求の範囲
1.少なくとも1のリン(III)連結を含むオリゴヌクレオチド類似体を式
:
(式中、
各々のRは、C1〜C8アルキル、置換C1〜C8アルキル、3個までのヘテロ原
子を含有するC2〜C8ヘテロシクロアルキル、3個までのヘテロ原子を含有する
置換C2〜C8ヘテロシクロアルキル、C6〜C14アリール、置換C6〜C14アリー
ル、3個までのヘテロ原子を含有するC3〜C11ヘトアリール、3個までのヘテ
ロ原子を含有する置換C3〜C11ヘトアリール、C7〜C18アラルキル、置換C7
〜C18アラルキル、3個までのヘテロ原子を含有するC4〜C15ヘテロシクロア
ラルキル、及び3個までのヘテロ原子を含有する置換C4〜C15ヘテロシクロア
ラルキルからなる群から独立に選択され;そして
nは、2、3又は4である。)
を有するチオジ炭酸ジエステルポリスルフィドと反応させて、硫化オリゴヌクレ
オチド類似体を生成させることを含む方法。
2.リン(III)連結が、亜リン酸トリエステル又はチオ亜リン酸トリエス
テルである、請求項1記載の方法。
3.各々のRが、C2〜C8アルキル、置換C2〜C8アルキル、C6〜C14ア
リール、及び置換C6〜C14アリールからなる群から独立に選択され;そして
nが2である、
請求項1記載の方法。
4.少なくとも1のリン(III)連結を含むオリゴヌクレオチド類似体が、
式:(式中、
各々のPgは、独立に、塩基及び/又は親核体に対して不安定な基又はアリル
基であり;
R6は、不安定なブロック基であり;
各々のBは、独立に、保護されていないか又は保護されたヘテロ環塩基であり
;
各々のXは、水素、ヒドロキシル、F、Cl、Br、C1〜C8アルキル、置
換C1〜C8アルキル、3個までのヘテロ原子を含有するC2〜C8ヘテロシクロア
ルキル、3個までのヘテロ原子を含有する置換C2〜C8ヘテロシクロアルキル、
C6〜C14アリール、置換C6〜C14アリール、3個までのヘテロ原子を含有する
C3〜C11ヘトアリール、3個までのヘテロ原子を含有する置換C3〜C11ヘトア
リール、C7〜C18アラルキル、置換C7〜C18アラルキル、3個までのヘテロ原
子を含有するC4〜C15ヘテロシクロアラルキル、3個までのヘテロ原子を含有
する置換C4〜C15ヘテロシクロアラルキル、O−C1〜C8アルキル、置換O−
C1〜C8アルキル、3個までのヘテロ原子を含有するO−C2〜C8ヘテロシクロ
ア
ルキル、3個までのヘテロ原子を含有する置換O−C2〜C8ヘテロシクロアルキ
ル、O−C6〜C14アリール、置換O−C6〜C14アリール、3個までのヘテロ原
子を含有するO−C3〜C11ヘトアリール、3個までのヘテロ原子を含有する置
換O−C3〜C11ヘトアリール、O−C7〜C18アラルキル、置換O−C7〜C18
アラルキル、3個までのヘテロ原子を含有するO−C4〜C15ヘテロシクロアラ
ルキル、3個までのヘテロ原子を含有する置換O−C4〜C15ヘテロシクロアラ
ルキル、O−C1〜C8アルキル−O−C1〜C8アルキル、O−C1〜C8アルケニ
ル、O−C1〜C8アルコキシアミノ、O−トリ−C1〜C8アルキルシリル、置換
O−トリ−C1〜C8アルキルシリル、NH−C1〜C8アルキル、N−(C1〜C8)2
、NH−C1〜C8アルケニル、N−(C1〜C8)2アルケニル、S−C1〜C8アル
キル、S−C1〜C8アルケニル、NH2、N3、NH−C1〜C8アルキル−NH2
、ポリアルキルアミノ及びRNA開裂性基からなる群から独立に選択され;
各々のYは、独立にO又はSであり;
各々のZは、独立にO又はSであり;
Lは、親核体及び/又は塩基に対して不安定な基であり;
Spは、固体支持体であり;そして
mは、0又は正の整数である。)
を有する、請求項1記載の方法。
5.各々のRが、C2〜C8アルキル、置換C2〜C8アルキル、C6〜C14ア
リール、及び置換C6〜C14アリールからなる群から独立に選択され;
nが2であり;そして
mが0〜198の整数である、
請求項4記載の方法。
6.各々のPgが、2−シアノエチル、4−シアノ−2−ブテニル、2−ジ
フェニルメチルシリル、及び式R1CONR2CHR3CHR4−を有する2−N−
アミドエチル基からなる群から独立に選択され;
各々のR1は、C1〜C8。アルキル、置換C1〜C8アルキル、3個までのヘテ
ロ原子を含有するC2〜C8ヘテロシクロアルキル、3個までのヘテロ原子を含有
する置換C2〜C8ヘテロシクロアルキル、C6〜C14アリール、置換C6〜C14ア
リ
ール、3個までのヘテロ原子を含有するC3〜C11ヘトアリール、3個までのヘ
テロ原子を含有する置換C3〜C11ヘトアリール、C7〜C18アラルキル、置換C7
〜C18アラルキル、3個までのヘテロ原子を含有するC4〜C15ヘテロシクロア
ラルキル、及び3個までのヘテロ原子を含有する置換C4〜C15ヘテロシクロア
ラルキルからなる群から独立に選択され;
各々のR2、R3及びR4は、水素、C1〜C8アルキル、置換C1〜C8アルキル
、3個までのヘテロ原子を含有するC2〜C8ヘテロシクロアルキル、3個までの
ヘテロ原子を含有する置換C2〜C8ヘテロシクロアルキル、C6〜C14アリール
、置換C6〜C14アリール、3個までのヘテロ原子を含有するC3〜C11ヘトアリ
ール、3個までのヘテロ原子を含有する置換C3〜C11ヘトアリール、C7〜C18
アラルキル、置換C7〜C18アラルキル、3個までのヘテロ原子を含有するC4〜
C15ヘテロシクロアラルキル、及び3個までのヘテロ原子を含有する置換C4〜
C15ヘテロシクロアラルキルからなる群から独立に選択されるか、又は
R3とR4は、それらが結合している炭素原子と一緒になって、C3〜C8シクロ
アルキル基、置換C3〜C8シクロアルキル基、3個までのヘテロ原子を含有する
C2〜C8ヘテロシクロアルキル基、又は3個までのヘテロ原子を含有する置換C2
〜C8ヘテロシクロアルキル基を形成し;
R6が、4,4'−ジメトキシトリチル、モノメトキシトリチル、ジフェニルメ
チル、フェニルキサンテン−9−イル、及び9−(p−メトキシフェニル)キサン
テン−9−イルからなる群から選択され;そして
各々のBが、アデニン、グアニン、シトシン、チミン、ウラシル、2−アミノ
プリン、イノシン、及び5−メチルシトシンであって、各々の塩基の環外アミノ
基がアシル基で保護されているものからなる群から独立に選択される、
請求項5記載の方法。
7.少なくとも1のリン(III)連結を含むオリゴヌクレオチド類似体が、
式:
(式中、
Pgは、塩基及び/又は親核体に対して不安定な基であり;
R7は、塩基及び/又は親核体に対して不安定な基であり;
R6は、不安定なブロック基であり;
各々のBは、独立に、保護されていないか又は保護されたヘテロ環塩基であり
;
各々のXは、水素、ヒドロキシル、F、Cl、Br、C1〜C8アルキル、置換
C1〜C8アルキル、3個までのヘテロ原子を含有するC2〜C8ヘテロシクロアル
キル、3個までのヘテロ原子を含有する置換C2〜C8ヘテロシクロアルキル、C6
〜C14アリール、置換C6〜C14アリール、3個までのヘテロ原子を含有するC3
〜C11ヘトアリール、3個までのヘテロ原子を含有する置換C3〜C11ヘトアリ
ール、C7〜C18アラルキル、置換C7〜C18アラルキル、3個までのヘテロ原子
を含有するC4〜C15ヘテロシクロアラルキル、3個までのヘテロ原子を含有す
る置換C4〜C15ヘテロシクロアラルキル、O−C1〜C8アルキル、置換O−C1
〜C8アルキル、3個までのヘテロ原子を含有するO−C2〜C8ヘテロシクロア
ルキル、3個までのヘテロ原子を含有する置換O−C2〜C8ヘテロシクロアルキ
ル、O−C6〜C14アリール、置換O−C6〜C14アリール、3個までのヘテロ原
子を含有するO−C3〜C11ヘトアリール、3個までのヘテロ原子を含有する置
換O−C3〜C11ヘトアリール、O−C7〜C18アラルキル、置換O−C7〜C18
アラルキル、3個までのヘテロ原子を含有するO−C4〜C15ヘテロシクロアラ
ルキル、3個までのヘテロ原子を含有する置換O−C4〜C15ヘテロシクロアラ
ルキル、O−C1〜C8アルキル−O−C1〜C8アルキル、O−C1〜C8アルケニ
ル、O−C1〜C8アルコキシアミノ、O−トリ−C1〜C8アルキルシリル、置換
O−トリ−C1〜C8アルキルシリル、NH−C1〜C8アルキル、N−(C1〜C8)2
、NH−C1〜C8アルケニル、N−(C1〜C8)2アルケニル、S−C1〜C8アル
キル、S−C1〜C8アルケニル、NH2、N3、NH−C1〜C8アルキル−NH2
、ポリアルキルアミノ、及びRNA開裂性基からなる群から独立に選択され;そ
して
YはO又はSである。)
を有するジヌクレオチド類似体である、請求項1記載の方法。
8.各々のRが、C2〜C8アルキル、置換C2〜C8アルキル、C6〜C14ア
リール、及び置換C6〜C14アリールからなる群から独立に選択され;
そしてnが2である、
請求項7記載の方法。
9.Pgが、2−シアノエチル、4−シアノ−2−ブテニル、2−ジフェニ
ルメチルシリル、及び式R1CONR2CHR3CHR4−を有する2−N−アミド
エチル基からなる群から選択され;
R1は、C1〜C8アルキル、置換C1〜C8アルキル、3個までのヘテロ原子を
含有するC2〜C8ヘテロシクロアルキル、3個までのヘテロ原子を含有する置換
C2〜C8ヘテロシクロアルキル、C6〜C14アリール、置換C6〜C14アリール、
3個までのヘテロ原子を含有するC3〜C11ヘトアリール、3個までのヘテロ原
子を含有する置換C3〜C11ヘトアリール、C7〜C18アラルキル、置換C7〜C1 8
アラルキル、3個までのヘテロ原子を含有するC4〜C15ヘテロシクロアラルキ
ル、及び3個までのヘテロ原子を含有する置換C4〜C15ヘテロシクロアラルキ
ルからなる群から選択され;
R2、R3及びR4は、水素、C1〜C8アルキル、置換C1〜C8アルキル、3個
までのヘテロ原子を含有するC2〜C8ヘテロシクロアルキル、3個までのヘテロ
原子を含有する置換C2〜C8ヘテロシクロアルキル、C6〜C14アリール、置換
C6〜C14アリール、3個までのヘテロ原子を含有するC3〜C11ヘトアリール、
3個までのヘテロ原子を含有する置換C3〜C11ヘトアリール、C7〜C18アラル
キル、置換C7〜C18アラルキル、3個までのヘテロ原子を含有するC4〜C15ヘ
テロシクロアラルキル、及び3個までのヘテロ原子を含有する置換C4〜C15ヘ
テロシクロアラルキルからなる群から独立に選択されるか、又は
R3とR4は、それらが結合している炭素原子と一緒になって、C3〜C8シクロ
アルキル基、置換C3〜C8シクロアルキル基、3個までのヘテロ原子を含有する
C2〜C8ヘテロシクロアルキル基、又は3個までのヘテロ原子を含有する置換C2
〜C8ヘテロシクロアルキル基を形成し;
R6が、4,4'−ジメトキシトリチル、モノメトキシトリチル、ジフェニルメ
チル、フェニルキサンテン−9−イル、及び9−(p−メトキシフェニル)キサン
テン−9−イルからなる群から選択され;
各々のBが、アデニン、グアニン、シトシン、チミン、ウラシル、2−アミノ
プリン、イノシン、及び5−メチルシトシンであって、各々の塩基の環外アミノ
基がアシル基で保護されているものからなる群から独立に選択され;そして
R7が、C2〜C10アシル基である、
請求項8記載の方法。
10.(a)ブロックされたヒドロキシル基を有するヌクレオシド類似体を提
供し;
(b)前記ブロックされたヒドロキシル基を脱ブロックしてフリーのヒドロキ
シル基を得;
(c)前記フリーのヒドロキシル基を、ブロックされたヒドロキシル基を有す
る保護されたヌクレオシド類似体ホスホロアミダイトと反応させて、リン(III
)連結とブロックされたヒドロキシル基とを含むオリゴヌクレオチド類似体を生
成させ;
(d)前記リン(III)連結を、酸化剤及び式:(式中、
各々のRは、C1〜C8アルキル、置換C1〜C8アルキル、3個までのヘテロ原
子を含有するC2〜C8ヘテロシクロアルキル、3個までのヘテロ原子を含有する
置換C2〜C8ヘテロシクロアルキル、C6〜C14アリール、置換C6〜C14アリー
ル、3個までのヘテロ原子を含有するC3〜C11ヘトアリール、3個までのヘテ
ロ原子を含有する置換C3〜C11ヘトアリール、C7〜C18アラルキル、置換C7
〜C18アラルキル、3個までのヘテロ原子を含有するC4〜C15ヘテロシクロア
ラルキル、及び3個までのヘテロ原子を含有する置換C4〜C15ヘテロシクロア
ラルキルからなる群から独立に選択され;そして
nは、2、3又は4である。)
を有するジチオ炭酸ジエステルポリスルフィドからなる群から選択される試薬と
反応させて、酸化又は硫化されたリン(V)連結であって、少なくとも1の連結
が硫化されたリン(V)連結である連結を生成させ;そして
(e)工程(b)から(d)までを少なくとも1回繰り返して、硫化オリゴヌ
クレオチド類似体を生成させる
ことを含む方法。
11.各々のRが、C2〜C8アルキル、置換C2〜C8アルキル、C6〜C14ア
リール、及び置換C6〜C14アリールからなる群から独立に選択され;そして
nが2である、
請求項10記載の方法。
12.ヌクレオシド類似体が固体支持体に結合している、請求項10記載の方
法。
13.リン(III)連結とブロックされたヒドロキシル基とを含むオリゴヌク
レオチド類似体が、式:(式中、
各々のPgは、独立に、塩基及び/又は親核体に対して不安定な基又はアリル
基であり;
R6は、不安定なブロック基であり;
各々のBは、独立に、保護されていないか又は保護されたヘテロ環塩基であり
;
各々のXは、水素、ヒドロキシル、F、Cl、Br、C1〜C8アルキル、置換
C1〜C8アルキル、3個までのヘテロ原子を含有するC2〜C8ヘテロシクロアル
キル、3個までのヘテロ原子を含有する置換C2〜C8ヘテロシクロアルキル、C6
〜C14アリール、置換C6〜C14アリール、3個までのヘテロ原子を含有するC3
〜C11ヘトアリール、3個までのヘテロ原子を含有する置換C3〜C11ヘトアリ
ール、C7〜C18アラルキル、置換C7〜C18アラルキル、3個までのヘテロ原子
を含有するC4〜C15ヘテロシクロアラルキル、3個までのヘテロ原子を含有す
る置換C4〜C15ヘテロシクロアラルキル、O−C1〜C8アルキル、置換O−C1
〜C8アルキル、3個までのヘテロ原子を含有するO−C2〜C8ヘテロシクロア
ルキル、3個までのヘテロ原子を含有する置換O−C2〜C8ヘテロシクロアルキ
ル、O−C6〜C14アリール、置換O−C6〜C14アリール、3個までのヘテロ原
子を含有するO−C3〜C11ヘトアリール、3個までのヘテロ原子を含有する置
換O−C3〜C11ヘトアリール、O−C7〜C18アラルキル、置換O−C7〜C18
アラルキル、3個までのヘテロ原子を含有するO−C4〜C15ヘテロシクロアラ
ルキル、3個までのヘテロ原子を含有する置換O−C4〜C15ヘテロシクロアラ
ルキル、O−C1〜C8アルキル−O−C1〜C8アルキル、O−C1〜C8アルケニ
ル、O−C1〜C8アルコキシアミノ、O−トリ−C1〜C8アルキルシリル、置換
O−トリ−C1〜C8アルキルシリル、NH−C1〜C8アルキル、N−(C1〜C8)2
、NH−C1〜C8アルケニル、N−(C1〜C8)2アルケニル、S−C1〜C8アル
キル、S−C1〜C8アルケニル、NH2、N3、NH−C1〜C8アルキル−NH2
、ポリアルキルアミノ及びRNA開裂性基からなる群から選択され;
各々のYは、独立にO又はSであり;
各々のZは、独立にO又はSであり;
Lは、親核体及び/又は塩基に対して不安定な基であり;
Spは、固体支持体であり;そして
mは、0又は正の整数である。)
を有する、請求項10記載の方法。
14.各々の工程(d)が、リン(III)連結をジチオ炭酸ジエステルポリス
ルフィドと反応させるものであり;
各々のRが、C2〜C8アルキル、置換C2〜C8アルキル、C6〜C14アリール
、及び置換C6〜C14アリールからなる群から独立に選択され;
nが2であり;そして
mが0〜198の整数である、
請求項13記載の方法。
15.各々のPgが、2−シアノエチル、4−シアノ−2−ブテニル、2−ジ
フェニルメチルシリル、及び式R1CONR2CHR3CHR4−を有する2−N−
アミドエチル基からなる群から独立に選択され;
各々のR1は、C1〜C8アルキル、置換C1〜C8アルキル、3個までのヘテロ
原子を含有するC2〜C8ヘテロシクロアルキル、3個までのヘテロ原子を含有す
る置換C2〜C8ヘテロシクロアルキル、C6〜C14アリール、置換C6〜C14アリ
ール、3個までのヘテロ原子を含有するC3〜C11ヘトアリール、3個までのヘ
テロ原子を含有する置換C3〜C11ヘトアリール、C7〜C18アラルキル、置換C7
〜C18アラルキル、3個までのヘテロ原子を含有するC4〜C15ヘテロシクロア
ラルキル、及び3個までのヘテロ原子を含有する置換C4〜C15ヘテロシクロア
ラルキルからなる群から独立に選択され;
各々のR2、R3及びR4は、水素、C1〜C8アルキル、置換C1〜C8アルキル
、3個までのヘテロ原子を含有するC2〜C8ヘテロシクロアルキル、3個までの
ヘテロ原子を含有する置換C2〜C8ヘテロシクロアルキル、C6〜C14アリール
、置換C6〜C14アリール、3個までのヘテロ原子を含有するC3〜C11ヘトアリ
ール、3個までのヘテロ原子を含有する置換C3〜C11ヘトアリール、C7〜C18
アラルキル、置換C7〜C18アラルキル、3個までのヘテロ原子を含有するC4〜
C15ヘテロシクロアラルキル、及び3個までのヘテロ原子を含有する置換C4〜
C15ヘテロシクロアラルキルからなる群から独立に選択されるか、又は
R3とR4は、それらが結合している炭素原子と一緒になって、C3〜C8シクロ
アルキル基、置換C3〜C8シクロアルキル基、3個までのヘテロ原子を含有する
C2〜C8ヘテロシクロアルキル基、又は3個までのヘテロ原子を含有する置換C2
〜C8ヘテロシクロアルキル基を形成し;
R6が、4,4'−ジメトキシトリチル、モノメトキシトリチル、ジフェニルメ
チル、フェニルキサンテン−9−イル、及び9−(p−メトキシフェニル)キサン
テン−9−イルからなる群から選択され;そして
各々のBが、アデニン、グアニン、シトシン、チミン、ウラシル、2−アミノ
プリン、イノシン、及び5−メチルシトシンであって、各々の塩基の環外アミノ
基がアシル基で保護されているものからなる群から独立に選択される、
請求項14記載の方法。
16.更に、(f)硫化オリゴヌクレオチド類似体を固体支持体から切り離す
ことを含む、請求項12記載の方法。
17.更に、(f)硫化オリゴヌクレオチド類似体を固体支持体から切り離す
ことを含み、前記固体支持体から切り離された硫化オリゴヌクレオチド類似体が
、式:
を有する、請求項13記載の方法。
18.更に(f)硫化オリゴヌクレオチド類似体を固体支持体から切り離すこ
とを含み、前記固体支持体から切り離された硫化オリゴヌクレオチド類似体が、
式:を有する、請求項14記載の方法。
19.(a)オリゴヌクレオチド類似体のリン(III)連結を硫化するのに十
分な量の、式:
(式中、
各々のRは、C1〜C8アルキル、置換C1〜C8アルキル、3個までのヘテロ原
子を含有するC2〜C8ヘテロシクロアルキル、3個までのヘテロ原子を含有する
置換C2〜C8ヘテロシクロアルキル、C6〜C14アリール、置換C6〜C14アリー
ル、3個までのヘテロ原子を含有するC3〜C11ヘトアリール、3個までのヘテ
ロ原子を含有する置換C3〜C11ヘトアリール、C7〜C18アラルキル、置換C7
〜C18アラルキル、3個までのヘテロ原子を含有するC4〜C15ヘテロシクロア
ラルキル、及び3個までのヘテロ原子を含有する置換C4〜C15ヘテロシクロア
ラルキルからなる群から独立に選択され;そして
nは、2、3又は4である。)
を有するチオジ炭酸ジエステルポリスルフィド;及び
(b)アセトニトリル、テトラヒドロフラン、コリジン、ジクロロメタン、ジ
クロロエタン、ピリジン、及びそれらの混合物からなる群から選択される溶媒を
含んでなる組成物。
20.各々のRが、独立に、C2〜C8アルキル、置換C2〜C8アルキル、C6
〜C14アリール、又は置換C6〜C14アリールであり;
nが2である、
請求項19記載の組成物。
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フロントページの続き
(81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE,
DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L
U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF
,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,
SN,TD,TG),AP(GH,GM,KE,LS,M
W,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY
,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL,AM
,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,
CA,CH,CN,CU,CZ,DE,DK,EE,E
S,FI,GB,GE,GH,GM,GW,HU,ID
,IL,IS,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,
LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MD,M
G,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL,PT
,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL,
TJ,TM,TR,TT,UA,UG,US,UZ,V
N,YU,ZW
(72)発明者 ラヴィクマー,ヴァスリンガ・ティー
アメリカ合衆国カリフォルニア州92009,
カールズバッド,ヴィレオ・コート 6606
(72)発明者 コール,ダグラス・エル
アメリカ合衆国カリフォルニア州92130,
サンディエゴ,スミス・キャニオン・コー
ト 4992
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1.少なくとも1のリン(III)連結を含むオリゴヌクレオチド類似体を式 : (式中、 各々のRは、C1〜C8アルキル、置換C1〜C8アルキル、3個までのヘテロ原 子を含有するC2〜C8ヘテロシクロアルキル、3個までのヘテロ原子を含有する 置換C2〜C8ヘテロシクロアルキル、C6〜C14アリール、置換C6〜C14アリー ル、3個までのヘテロ原子を含有するC3〜C11ヘトアリール、3個までのヘテ ロ原子を含有する置換C3〜C11ヘトアリール、C7〜C18アラルキル、置換C7 〜C18アラルキル、3個までのヘテロ原子を含有するC4〜C15ヘテロシクロア ラルキル、及び3個までのヘテロ原子を含有する置換C4〜C15ヘテロシクロア ラルキルからなる群から独立に選択され;そして nは、2、3又は4である。) を有するチオジ炭酸ジエステルポリスルフィドと反応させて、硫化オリゴヌクレ オチド類似体を生成させることを含む方法。 2.リン(III)連結が、亜リン酸トリエステル又はチオ亜リン酸トリエス テルである、請求項1記載の方法。 3.各々のRが、C2〜C8アルキル、置換C2〜C8アルキル、C6〜C14ア リール、及び置換C6〜C14アリールからなる群から独立に選択され;そして nが2である、 請求項1記載の方法。 4.少なくとも1のリン(III)連結を含むオリゴヌクレオチド類似体が、式 :(式中、 各々のPgは、独立に、塩基及び/又は親核体に対して不安定な基又はアリル 基であり; R6は、不安定なブロック基であり; 各々のBは、独立に、保護されていないか又は保護されたヘテロ環塩基であり ; 各々のXは、水素、ヒドロキシル、F、Cl、Br、C1〜C8アルキル、置換 C1〜C8アルキル、3個までのヘテロ原子を含有するC2〜C8ヘテロシクロアル キル、3個までのヘテロ原子を含有する置換C2〜C8ヘテロシクロアルキル、C6 〜C14アリール、置換C6〜C14アリール、3個までのヘテロ原子を含有するC3 〜C11ヘトアリール、3個までのヘテロ原子を含有する置換C3〜C11ヘトアリ ール、C7〜C18アラルキル、置換C7〜C18アラルキル、3個までのヘテロ原子 を含有するC4〜C15ヘテロシクロアラルキル、3個までのヘテロ原子を含有す る置換C4〜C15ヘテロシクロアラルキル、O−C1〜C8アルキル、置換O−C1 〜C8アルキル、3個までのヘテロ原子を含有するO−C2〜C8ヘテロシクロア ルキル、3個までのヘテロ原子を含有する置換O−C2〜C8ヘテロシクロアルキ ル、O−C6〜C14アリール、置換O−C6〜C14アリール、3個までのヘテロ原 子を含有するO−C3〜C11ヘトアリール、3個までのヘテロ原子を含有する置 換O−C3〜C11ヘトアリール、O−C7〜C18アラルキル、置換O−C7〜C18 アラルキル、3個までのヘテロ原子を含有するO−C4〜C15ヘテロシクロアラ ルキル、3個までのヘテロ原子を含有する置換O−C4〜C15ヘテロシクロアラ ルキル、O−C1〜C8アルキル−O−C1〜C8アルキル、O−C1〜C8アルケニ ル、O−C1〜C8アルコキシアミノ、O−トリ−C1〜C8アルキルシリル、置換 O−トリ−C1〜C8アルキルシリル、NH−C1〜C8アルキル、N−(C1〜C8)2 、NH−C1〜C8アルケニル、N−(C1〜C8)2アルケニル、S−C1〜C8アル キル、S−C1〜C8アルケニル、NH2、N3、NH−C1〜C8アルキル−NH2 、ポリアルキルアミノ及びRNA開裂性基からなる群から独立に選択され; 各々のYは、独立にO又はSであり; 各々のZは、独立にO又はSであり; Lは、親核体及び/又は塩基に対して不安定な基であり; Spは、固体支持体であり;そして mは、0又は正の整数である。) を有する、請求項1記載の方法。 5.各々のRが、C2〜C8アルキル、置換C2〜C8アルキル、C6〜C14ア リール、及び置換C6〜C14アリールからなる群から独立に選択され; nが2であり;そして mが0〜198の整数である、 請求項4記載の方法。 6.各々のPgが、i−シアノエチル、4−シアノ−2−ブテニル、2−ジ フェニルメチルシリル、及び式R1CONR2CHR3CHR4−を有する2−N− アミドエチル基からなる群から独立に選択され; 各々のR1は、C1〜C8アルキル、置換C1〜C8アルキル、3個までのヘテロ 原子を含有するC2〜C8ヘテロシクロアルキル、3個までのヘテロ原子を含有す る置換C2〜C8ヘテロシクロアルキル、C6〜C14アリール、置換C6〜C14アリ ール、3個までのヘテロ原子を含有するC3〜C11ヘトアリール、3個までのヘ テロ原子を含有する置換C3〜C11ヘトアリール、C7〜C18アラルキル、置換C7 〜C18アラルキル、3個までのヘテロ原子を含有するC4〜C15ヘテロシクロア ラルキル、及び3個までのヘテロ原子を含有する置換C4〜C15ヘテロシクロア ラルキルからなる群から独立に選択され; 各々のR2、R3及びR4は、水素、C1〜C8アルキル、置換C1〜C8アルキル 、3個までのヘテロ原子を含有するC2〜C8ヘテロシクロアルキル、3個までの ヘテロ原子を含有する置換C2〜C8ヘテロシクロアルキル、C6〜C14アリール 、置換C6〜C14アリール、3個までのヘテロ原子を含有するC3〜C11ヘトアリ ール、3個までのヘテロ原子を含有する置換C3〜C11ヘトアリール、C7〜C18 アラルキル、置換C7〜C18アラルキル、3個までのヘテロ原子を含有するC4〜 C15ヘテロシクロアラルキル、及び3個までのヘテロ原子を含有する置換C4〜 C15ヘテロシクロアラルキルからなる群から独立に選択されるか、又は R3とR4は、それらが結合している炭素原子と一緒になって、C3〜C8シクロ アルキル基、置換C3〜C8シクロアルキル基、3個までのヘテロ原子を含有する C2〜C8ヘテロシクロアルキル基、又は3個までのヘテロ原子を含有する置換C2 〜C8ヘテロシクロアルキル基を形成し; R6が、4,4'−ジメトキシトリチル、モノメトキシトリチル、ジフェニルメ チル、フェニルキサンテン−9−イル、及び9−(p−メトキシフェニル)キサン テン−9−イルからなる群から選択され;そして 各々のBが、アデニン、グアニン、シトシン、チミン、ウラシル、2−アミノ プリン、イノシン、及び5−メチルシトシンであって、各々の塩基の環外アミノ 基がアシル基で保護されているものからなる群から独立に選択される、 請求項5記載の方法。 7.少なくとも1のリン(III)連結を含むオリゴヌクレオチド類似体が、式 :(式中、 Pgは、塩基及び/又は親核体に対して不安定な基であり; R7は、塩基及び/又は親核体に対して不安定な基であり; R6は、不安定なブロック基であり; 各々のBは、独立に、保護されていないか又は保護されたヘテロ環塩基であり ; 各々のXは、水素、ヒドロキシル、F、Cl、Br、C1〜C8アルキル、置換 C1〜C8アルキル、3個までのヘテロ原子を含有するC2〜C8ヘテロシクロアル キル、3個までのヘテロ原子を含有する置換C2〜C8ヘテロシクロアルキル、C6 〜C14アリール、置換C6〜C14アリール、3個までのヘテロ原子を含有するC3 〜C11ヘトアリール、3個までのヘテロ原子を含有する置換C3〜C11ヘトアリ ール、C7〜C18アラルキル、置換C7〜C18アラルキル、3個までのヘテロ原子 を含有するC4〜C15ヘテロシクロアラルキル、3個までのヘテロ原子を含有す る置換C4〜C15ヘテロシクロアラルキル、O−C1〜C8アルキル、置換O−C1 〜C8アルキル、3個までのヘテロ原子を含有するO−C2〜C8ヘテロシクロア ルキル、3個までのヘテロ原子を含有する置換O−C2〜C8ヘテロシクロアルキ ル、O−C6〜C14アリール、置換O−C6〜C14アリール、3個までのヘテロ原 子を含有するO−C3〜C11ヘトアリール、3個までのヘテロ原子を含有する置 換O−C3〜C11ヘトアリール、O−C7〜C18アラルキル、置換O−C7〜C18 アラルキル、3個までのヘテロ原子を含有するO−C4〜C15ヘテロシクロアラ ルキル、3個までのヘテロ原子を含有する置換O−C4〜C15ヘテロシクロアラ ルキル、O−C1〜C8アルキル−O−C1〜C8アルキル、O−C1〜C8アルケニ ル、O−C1〜C8アルコキシアミノ、O−トリ−C1〜C8アルキルシリル、置換 O−トリ−C1〜C8アルキルシリル、NH−C1〜C8アルキル、N−(C1〜C8)2 、NH−C1〜C8アルケニル、N−(C1〜C8)2アルケニル、S−C1〜C8アル キル、S−C1〜C8アルケニル、NH2、N3、NH−C1〜C8アルキル−NH2 、ポリアルキルアミノ、及びRNA開裂性基からなる群から独立に選択され;そ して YはO又はSである。) を有するジヌクレオチド類似体である、請求項1記載の方法。 8.各々のRが、C2〜C8アルキル、置換C2〜C8アルキル、C6〜C14ア リール、及び置換C6〜C14アリールからなる群から独立に選択され; そしてnが2である、 請求項7記載の方法。 ルメチルシリル、及び式R1CONR2CHR3CHR4−を有する2−N−アミド エチル基からなる群から選択され; R1は、C1〜C8アルキル、置換C1〜C8アルキル、3個までのヘテロ原子を 含有するC2〜C8ヘテロシクロアルキル、3個までのヘテロ原子を含有する置換 C2〜C8ヘテロシクロアルキル、C6〜C14アリール、置換C6〜C14アリール、 3個までのヘテロ原子を含有するC3〜C11ヘトアリール、3個までのヘテロ原 子を含有する置換C3〜C11ヘトアリール、C7〜C18アラルキル、置換C7〜C1 8 アラルキル、3個までのヘテロ原子を含有するC4〜C15ヘテロシクロアラルキ ル、及び3個までのヘテロ原子を含有する置換C4〜C15ヘテロシクロアラルキ ルからなる群から選択され; R2、R3及びR4は、水素、C1〜C8アルキル、置換C1〜C8アルキル、3個 までのヘテロ原子を含有するC2〜C8ヘテロシクロアルキル、3個までのヘテロ 原子を含有する置換C2〜C8ヘテロシクロアルキル、C6〜C14アリール、置換 C6〜C14アリール、3個までのヘテロ原子を含有するC3〜C11ヘトアリール、 3個までのヘテロ原子を含有する置換C3〜C11ヘトアリール、C7〜C18アラル キル、置換C7〜C18アラルキル、3個までのヘテロ原子を含有するC4〜C15ヘ テロシクロアラルキル、及び3個までのヘテロ原子を含有する置換C4〜C15ヘ テロシクロアラルキルからなる群から独立に選択されるか、又は R3とR4は、それらが結合している炭素原子と一緒になって、C3〜C8シクロ アルキル基、置換C3〜C8シクロアルキル基、3個までのヘテロ原子を含有する C2〜C8ヘテロシクロアルキル基、又は3個までのヘテロ原子を含有する置換C2 〜C8ヘテロシクロアルキル基を形成し; R6が、4,4'−ジメトキシトリチル、モノメトキシトリチル、ジフェニルメ チル、フェニルキサンテン−9−イル、及び9−(p−メトキシフェニル)キサン テン−9−イルからなる群から選択され; 各々のBが、アデニン、グアニン、シトシン、チミン、ウラシル、2−アミノ プリン、イノシン、及び5−メチルシトシンであって、各々の塩基の環外アミノ 基がアシル基で保護されているものからなる群から独立に選択され;そして R7が、C2〜C10アシル基である、 請求項8記載の方法。 10.(a)ブロックされたヒドロキシル基を有するヌクレオシド類似体を提 供し; (b)前記ブロックされたヒドロキシル基を脱ブロックしてフリーのヒドロキ シル基を得; (c)前記フリーのヒドロキシル基を、ブロックされたヒドロキシル基を有す る保護されたヌクレオシド類似体ホスホロアミダイトと反応させて、リン(III )連結とブロックされたヒドロキシル基とを含むオリゴヌクレオチド類似体を生 成させ; (d)前記リン(III)連結を、酸化剤及び式:(式中、 各々のRは、C1〜C8アルキル、置換C1〜C8アルキル、3個までのヘテロ原 子を含有するC2〜C8ヘテロシクロアルキル、3個までのヘテロ原子を含有する 置換C2〜C8ヘテロシクロアルキル、C6〜C14アリール、置換C6〜C14アリー ル、3個までのヘテロ原子を含有するC3〜C11ヘトアリール、3個までのヘテ ロ原子を含有する置換C3〜C11ヘトアリール、C7〜C18アラルキル、置換C7 〜C18アラルキル、3個までのヘテロ原子を含有するC4〜C15ヘテロシクロア ラルキル、及び3個までのヘテロ原子を含有する置換C4〜C15ヘテロシクロア ラルキルからなる群から独立に選択され;そして nは、2、3又は4である。) を有するジチオ炭酸ジエステルポリスルフィドからなる群から選択される試薬と 反応させて、酸化又は硫化されたリン(V)連結であって、少なくとも1の連結 が硫化されたリン(V)連結である連結を生成させ;そして (e)工程(b)から(d)までを少なくとも1回繰り返して、硫化オリゴヌ クレオチド類似体を生成させる ことを含む方法。 11.各々のRが、C2〜C8アルキル、置換C2〜C8アルキル、C6〜C14ア リール、及び置換C6〜C14アリールからなる群から独立に選択され;そして nが2である、 請求項10記載の方法。 12.ヌクレオシド類似体が固体支持体に結合している、請求項10記載の方 法。 13.リン(III)連結とブロックされたヒドロキシル基とを含むオリゴヌク レオチド類似体が、式:(式中、 各々のPgは、独立に、塩基及び/又は親核体に対して不安定な基又はアリル 基であり; R6は、不安定なブロック基であり; 各々のBは、独立に、保護されていないか又は保護されたヘテロ環塩基であり ; 各々のXは、水素、ヒドロキシル、F、Cl、Br、C1〜C8アルキル、置換 C1〜C8アルキル、3個までのヘテロ原子を含有するC2〜C8ヘテロシクロアル キル、3個までのヘテロ原子を含有する置換C2〜C8ヘテロシクロアルキル、C6 〜C14アリール、置換C6〜C14アリール、3個までのヘテロ原子を含有するC3 〜C11ヘトアリール、3個までのヘテロ原子を含有する置換C3〜C11ヘトアリ ール、C7〜C18アラルキル、置換C7〜C18アラルキル、3個までのヘテロ原子 を含有するC4〜C15ヘテロシクロアラルキル、3個までのヘテロ原子を含有す る置換C4〜C15ヘテロシクロアラルキル、O−C1〜C8アルキル、置換O−C1 〜C8アルキル、3個までのヘテロ原子を含有するO−C2〜C8ヘテロシクロア ルキル、3個までのヘテロ原子を含有する置換O−C2〜C8ヘテロシクロアルキ ル、O−C5〜C14アリール、置換O−C6〜C14アリール、3個までのヘテロ原 子を含有するO−C3〜C11ヘトアリール、3個までのヘテロ原子を含有する置 換O−C3〜C11ヘトアリール、O−C7〜C18アラルキル、置換O−C7〜C18 アラルキル、3個までのヘテロ原子を含有するO−C4〜C15ヘテロシクロアラ ルキル、3個までのヘテロ原子を含有する置換O−C4〜C15ヘテロシクロアラ ルキル、O−C1〜C8アルキル−O−C1〜C8アルキル、O−C1〜C8アルケニ ル、O−C1〜C8アルコキシアミノ、O−トリ−C1〜C8アルキルシリル、置換 O−トリ−C1〜C8アルキルシリル、NH−C1〜C8アルキル、N−(C1〜C8)2 、NH−C1〜C8アルケニル、N−(C1〜C8)2アルケニル、S−C1〜C8アル キル、S−C1〜C8アルケニル、NH2、N3、NH−C1〜C8アルキル−NH2 、ポリアルキルアミノ及びRNA開裂性基からなる群から選択され; 各々のYは、独立にO又はSであり; 各々のZは、独立にO又はSであり; Lは、親核体及び/又は塩基に対して不安定な基であり; SPは、固体支持体であり;そして mは、0又は正の整数である。) を有する、請求項10記載の方法。 14.各々の工程(d)が、リン(III)連結をジチオ炭酸ジエステルポリス ルフィドと反応させるものであり; 各々のRが、C2〜C8アルキル、置換C2〜C8アルキル、C6〜C4アリール、 及び置換C6〜C14アリールからなる群から独立に選択され; nが2であり;そして mが0〜198の整数である、 請求項13記載の方法。 フェニルメチルシリル、及び式R1CONR2CHR3CHR4−を有する2−N− アミドエチル基からなる群から独立に選択され; 各々のR1は、C1〜C8アルキル、置換C1〜C8アルキル、3個までのヘテロ 原子を含有するC2〜C8ヘテロシクロアルキル、3個までのヘテロ原子を含有す る置換C2〜C8ヘテロシクロアルキル、C6〜C14アリール、置換C6〜C14アリ ール、3個までのヘテロ原子を含有するC3〜C11ヘトアリール、3個までのヘ テロ原子を含有する置換C3〜C11ヘトアリール、C7〜C18アラルキル、置換C7 〜C18アラルキル、3個までのヘテロ原子を含有するC4〜C15ヘテロシクロア ラルキル、及び3個までのヘテロ原子を含有する置換C4〜C15ヘテロシクロア ラルキルからなる群から独立に選択され; 各々のR2、R3及びR4は、水素、C1〜C8アルキル、置換C1〜C8アルキル 、3個までのヘテロ原子を含有するC2〜C8ヘテロシクロアルキル、3個までの ヘテロ原子を含有する置換C2〜C8ヘテロシクロアルキル、C6〜C14アリール 、置換C6〜C14アリール、3個までのヘテロ原子を含有するC3〜C11ヘトアリ ール、3個までのヘテロ原子を含有する置換C3〜C11ヘトアリール、C7〜C18 アラルキル、置換C7〜C18アラルキル、3個までのヘテロ原子を含有するC4〜 C15ヘテロシクロアラルキル、及び3個までのヘテロ原子を含有する置換C4〜 C15ヘテロシクロアラルキルからなる群から独立に選択されるか、又は R3とR4は、それらが結合している炭素原子と一緒になって、C3〜C8シクロ アルキル基、置換C3〜C8シクロアルキル基、3個までのヘテロ原子を含有する C2〜C8ヘテロシクロアルキル基、又は3個までのヘテロ原子を含有する置換C2 〜C8ヘテロシクロアルキル基を形成し; R6が、4,4'−ジメトキシトリチル、モノメトキシトリチル、ジフェニルメ チル、フェニルキサンテン−9−イル、及び9−(p−メトキシフェニル)キサン テン−9−イルからなる群から選択され;そして 各々のBが、アデニン、グアニン、シトシン、チミン、ウラシル、2−アミノ プリン、イノシン、及び5−メチルシトシンであって、各々の塩基の環外アミノ 基がアシル基で保護されているものからなる群から独立に選択される、 請求項14記載の方法。 16.更に、(f)硫化オリゴヌクレオチド類似体を固体支持体から切り離す ことを含む、請求項12記載の方法。 17.更に、(f)硫化オリゴヌクレオチド類似体を固体支持体から切り離す ことを含み、前記固体支持体から切り離された硫化オリゴヌクレオチド類似体が 、式: を有する、請求項13記載の方法。 18.更に(f)硫化オリゴヌクレオチド類似体を固体支持体から切り離すこ とを含み、前記固体支持体から切り離された硫化オリゴヌクレオチド類似体が、 式:を有する、請求項14記載の方法。 19.(a)オリゴヌクレオチド類似体のリン(III)連結を硫化するのに 十分な量の、式: (式中、 各々のRは、C1〜C8アルキル、置換C1〜C8アルキル、3個までのヘテロ原 子を含有するC2〜C8ヘテロシクロアルキル、3個までのヘテロ原子を含有する 置換C2〜C8ヘテロシクロアルキル、C6〜C14アリール、置換C6〜C14アリー ル、3個までのヘテロ原子を含有するC3〜C11ヘトアリール、3個までのヘテ ロ原子を含有する置換C3〜C11ヘトアリール、C7〜C18アラルキル、置換C7 〜C18アラルキル、3個までのヘテロ原子を含有するC4〜C15ヘテロシクロア ラルキル、及び3個までのヘテロ原子を含有する置換C4〜C15ヘテロシクロア ラルキルからなる群から独立に選択され;そして nは、2、3又は4である。) を有するチオジ炭酸ジエステルポリスルフィド;及び (b)アセトニトリル、テトラヒドロフラン、コリジン、ジクロロメタン、ジ クロロエタン、ピリジン、及びそれらの混合物からなる群から選択される溶媒を 含んでなる組成物。 20.各々のRが、独立に、C2〜C8アルキル、置換C2〜C8アルキル、C6 〜C14アリール、又は置換C6〜C14アリールであり; nが2である、 請求項19記載の組成物。
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