JP2000511300A - 減衰する埋め込まれた移相フォトマスク・ブランク - Google Patents

減衰する埋め込まれた移相フォトマスク・ブランク

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Abstract

(57)【要約】 180°の移相を作り出し得且つ選択されたリソグラフィー波長<400nmにおいて少なくとも0.001の光学的透過率を有する減衰する埋め込まれた移相フォトマスク・ブランクは、アルミニウム化合物の少なくとも1層及び選択されたリソグラフィー波長<400nmにおいてアルミニウム化合物より光学的に吸収性である少なくとも1つの成分を含んでなり、そしてアルミニウム化合物の少なくとも1層及び選択されたリソグラフィー波長<400nmにおいてアルミニウム化合物より光学的に吸収性である少なくとも1つの成分を基板上に付着させることによって製造される。

Description

【発明の詳細な説明】 減衰する埋め込まれた移相フォトマスク・ブランク 技術分野 本発明は、短波長(即ち<400nm)光を用いる光リソグラフィーにおける 移相フォトマスク・ブランク(photomask blank)に関する。更 に特に本発明は、透過光の位相を、空気中、同一の路長を伝播する光に対して1 80°だけ減衰及び変化させる移相フォトマスク・ブランクに関する。そのよう なフォトマスク・ブランクは、通常減衰する(attenuating)[埋め 込まれた(embedded)]移相フォトマスク・ブランクまたはハーフトー ン移相フォトマスク・ブランクとして技術的に知られている。 背景の技術 エレクトロニクス工業は、高密度集積回路の製造のために、光学的リソグラフ ィーを0.25mm及びそれ以下の臨界的寸法まで拡張することを探求している 。これを達成するには、短波長、即ち<400nmで作業するためのリソグラフ フォトマスク・ブランクが必要であろう。将来の光学的リソグラフィーの目標と される2つの波長は、248nm(KrFレーザーの波長)及び193nm(A rFレーザーの波長)である。移相マスクは、破壊的な光学的干渉により小さい 回路の特徴のパターン化されたコントラストを高める。 光を減衰させ、その位相を変える移相フォトマスク及びフォトマスク・ブラン クの概念は、H.I.スミス(Smith)により米国特許第4890309号 (「p−位相変位減衰器を用いるリソグラフィーマスク」)において明らかにさ れた。公知の減衰する埋め込まれた移相フォトマ スク・ブランクは、2つの範疇に分類される:(1)Cr、Cr酸化物、Cr炭 化物、Cr窒化物、Crフッ化物またはこれらの組み合わせ物を含むCrに基づ くフォトマスク・ブランク、及び(2)SiO2またはSi34を、大方不透明 な材料例えばMoNまたはMoSi2と一緒に含むSiO2またはSi34に基づ くフォトマスク・ブランク。普通後者の材料は、一般に「MoOSiN」として 言及される。 Crに基づくフォトマスク・ブランクは、化学的に耐性があり、不透明なCr フォトマスク・ブランクに対して開発されたよく知られる加工工程の多くを利用 できるという利点を有している。SiO2またはSi34に基づく第2の範疇の フォトマスク・ブランクは、その深いUVへの透明性と無害な弗素に基づく化学 を含むドライエッチングの容易さとを利用する。しかしながら、更に短波長(< 200nm)に対するフォトマスク・ブランクの開発の必要性は、専らCr(酸 化物、炭化物、窒化物、フッ化物またはこれらの組み合わせ物)に基づくフォト マスク・ブランクがその様な波長において光学的に吸収し過ぎるから、Cr化学 をより望ましくない物にしている。この短波長の状況における「MoSiON」 フォトマスク・ブランクの欠点は、Siに富み過ぎ、結果として石英(SiO2 )基材に対して貧弱なエッチング選択性しか有さない。即ちそれは弗素エッチン グ剤では貧弱な更なる材料層をエッチングするエッチング工程を必要とする。 更に、水素化された非晶性カーボン層、タンタル及びそのCr金属層との化合 物、或いはハフニウム化合物からなる1つまたはそれ以上の層を含んでなる減衰 する埋め込まれた移相フォトマスク・ブランクに関する文献も参照できる。 発明の概略 本発明は、アルミニウム化合物の少なくとも1層及び選択されたリソグラフィ ー波長<400nmにおいてアルミニウム化合物より光学的に吸収性である少な くとも1つの成分を含んでなる、180°の移相を作り出し得且つ選択されたリ ソグラフィー波長(<400nm)において少なくとも0.001の光学的透過 率を有する、減衰する埋め込まれた移相フォトマスク・ブランクを含んでなる。 窒化アルミニウム、オキシ窒化アルミニウム及び酸化アルミニウムは、好適な アルミニウム化合物の例である。これらの化合物は短波長において比較的透明で あり、強固であり、エッチングでき、また石英基板に対してエッチング選択性を 有する。より光学的に吸収性の成分は、元素状金属、金属酸化物、金属窒化物及 びこれらの混合物からなる群から好適に選択される。最も好適には、より光学的 に吸収性の成分は、Ti、Fe、In、Co、Bi、Mn、Cu、Sn、Cr、 Ni、V、Nb、Ta、Mo、ランタニド系の金属及びWの酸化物、或いはTi 、Nb、Mo、Cr、W、Ta、Zr、HfまたはVの窒化物、及び元素状金属 から選択される。 他の観点において、本発明は、アルミニウム化合物の少なくとも1層及び選択 されたリソグラフィー波長<400nmにおいてアルミニウム化合物より光学的 に吸収性である少なくとも1つの成分を基板上に付着させることを含んでなる、 180°の移相を作り出し得且つ選択されたリソグラフィー波長(<400nm )において少なくとも0.001の光学的透過率を有する減衰する埋め込まれた 移相フォトマスク・ブランクを製造する方法を含んでなる。 本発明のこれらの及び他の特徴は、図面及び請求の範囲を参考にして、本明細 書を更に読むことによって明らかになるであろう。 図面の簡単な説明 図1は、6%N2/Arガス混合物中で製造した本発明のAl/AlNサーメ ット・フォトマスク・ブランク(cermet photomask blan k)のX線回折図である。 図2は、10%N2/Arガス混合物中で製造した本発明のAl/AlNサー メット・フォトマスク・ブランクのX線回折図である。 図3は、20%N2/Arガス混合物中で製造した本発明のAl/AlNサー メット・フォトマスク・ブランクのX線回折図である。 図4は、サーメット・フォトマスク・ブランクの屈折率(n)とそのスパッタ リング中の窒素分圧との関係を示すグラフである。 図5は、サーメット・フォトマスク・ブランクの吸光係数(k)とそのスパッ タリング中の窒素分圧との関係を示すグラフである。 図6は、サーメット・フォトマスク・ブランクに対するN2分圧の関数として の埋め込まれた移相器(embedded shifter)透過率(T%)を 示すグラフである。 図7は、AlN/CrN多層フォトマスク・ブランクにおける屈折率(n)と AlN%との関係を示すグラフである。 図8は、AlN/CrN多層フォトマスク・ブランクにおける吸光係数(k) とAlN%との関係を示すグラフである。 図9は、AlN/CrNフォトマスク・ブランクの、AlN%の関数としての 光学的透過率(T%)を示すグラフである。 図10は、Al23/CrOX複合フォトマスク・ブランクにおける 屈折率(n)とAl23%との関係を示すグラフである。 図11は、Al23/CrOX複合フォトマスク・ブランクにおける吸光係数 (k)とAl23%との関係を示すグラフである。 図12は、Al23/CrOX複合フォトマスク・ブランクの、Al23%の 関数としての光学的透過率(T%)を示すグラフである。 図13は、AlN/CrN複合フォトマスク・ブランク中のAlN%の関数と しての埋め込まれた移相器透過率(T%)を示すグラフである。 発明の詳細な説明 技術的に公知のように、「フォトマスク・ブランク」は術語「フォトマスク」 が影像された後のフォトマスク・ブランクを記述するために使用されるという点 で「フォトマスク」と異なる。本明細書ではこの慣例に従う試みがなされている が、同業者はこの特徴が本発明の材料の観点でないことを認識しよう。従って本 明細書において、術語「フォトマスク・ブランク」は、広義には影像された及び 影像されてないフォトマスク・ブランクの双方を含んで使用されることを理解す べきである。 本発明の移相フォトマスク・ブランクは、3つの異なった形態を仮定するるこ とができる:(1)サーメット、(2)多層、または(3)複合材料。フォトマ スク・ブランクの好適な製造法は、物理的蒸着法(例えばスパッタリングまたは 蒸発)によるが、ある材料を基板上に付着させる同業者には公知の他の方法も使 用することができよう。 サーメット 「サーメット」は、元素状金属を、セラミック・マトリックス中に均一に不均 一に分散させて含んでなるフォトマスク・ブランクを言及するのに使用される。 本発明との関連において、サーメットはM/AlXと して示される。但し、Mは小濃度の金属を示し、AlXはアルミニウム化合物の セラミック・マトリックスを示す。 サーメット例えばAl/AlNまたはRu/Al23は、スパッタリングまた は電子線蒸発により製造される。スパッタリングの場合、スパッタリング実験に 先立って、ステンレス鋼室を、クリオポンプで少なくとも1x10-4Paのバッ クグランド圧力まで脱気する。この場合、ターボ分子または拡散ポンプも適当で ある。ここでは直径5〜20cmの金属ターゲットが使用される。DCマグネト ロン、RFマグネトロン、及びRFダイオード・スパッタリング法は、すべてサ ーメットを製造するのに有効である。サーメットをスパッタリングするには、タ ーゲットは、Al/AlNに関して単一金属、或いはCr−SiOフィルムに関 して多成分ターゲットであってよい。スパッタリングの条件は元素状金属の場合 には化学組成を決定し、一方ターゲット成分の比は多成分材料の化学組成を決定 する。 フィルムを基板上に付着させる前に、金属ターゲットを純Ar中で少なくとも 30分間スパッタリングして綺麗な反応性表面を作るように予備スパッタリング または予備調整する。ついでフィルムをAr及びN2分圧中でスパッタリングし て窒化物を、O2中で酸化物を、或いはO2+N2中でオキシ窒化物を製造する。 典型的な全スパッタリング圧力は、1.3x10-2Paまたはそれ以下で、濃密 なフィルムの成長を促進する。しかし他のフィルムの特性を調整するために有利 であれば、より高い圧力を用いることも可能である。一般に真空条件、ターゲッ トの予備調整、及びスパッタリング条件は、サーメット、多層、及び複合物に対 して同様である。 電子線蒸発によりサーメットを製造する場合、フィルムの蒸着に先立って、真 空系を、少なくとも1x10-4Pa以下のバックグランド圧力まで脱気する。A l化合物及び金属の蒸着に対しては、別の蒸発源を使用する。これらの電子線加 熱源のそれぞれからの材料の付着速度は、独立に監視して石英結晶速度制御器に より制御する。蒸着法によって製造されるサーメットの化学組成は、相対的な付 着速度によって制御できる。一般に真空及び付着に対する作業は、蒸着されるサ ーミット、多層、及び複合物に対して同様である。 多層 「多層」は、Al化合物の層とより光学的に吸収性の成分の層との交互の層か らなるフォトマスク・ブランクを示すために使用される。これらの多層の製造を 容易にするために、Al化合物及びより光学的に吸収性成分が同一種であること 、例えばそれら両方が窒化物または酸化物であるということは好適である。層は 超薄膜(1〜2単層)またはそれより非常に厚くてもよい。相対的な層の厚さは 、光学的な性質を制御する。この層化は、周期的でも非周期的でもよく、また層 はすべて同一の厚さを有していてもよく、それぞれ異なってもよい。傾斜した厚 さの層も、同一の透過において異なるフィルムの反射性を工作するために有利に 使用できる。多層化は、同一の工程条件を維持しつつ、個々の層の厚さを選択す ることによって光学的な性質が処理できるから魅力的である。 多層フォトマスク・ブランクは、Ar及び他の反応性ガス例えばN2またはO2 の分圧中、別々の金属ターゲットからスパッタリングすることによって製造され る。このターゲットは、そのスパッタリングされたフラックスが重ならないよう に物理的に離して置く。両方のターゲット は同一のスパッタリングのガス環境で処理するが、各ターゲットに適用される電 力及び結果としてのスパッタリング速度は普通異なる。多層の成長は、回転テー ブル上の基板を各ターゲット下に連続的に通過させることによって進行せしめう る。薄膜の化学組成は、個々の層の厚さによって調節し、その付着速度によって 制御し、ある期間基板を各ターゲットの下で停止させることによって調整できる 。他に基板を一定速度で回転させ、個々の相の厚さをスパッタリング速度で固定 することもできる。基板がターゲットの下を通過するとき、それが停止する時間 をプログラムに組み込んで、周期的または非周期的構造が製造できる。 複合物 「複合物」という用語は、A1化合物及びTi、Fe、In、Co、Bi、M n、Cu、Sn、Cr、Ni、V、Nb、Ta,,Mo、ランタニド系の金属及び Wの酸化物、或いはTi、Nb、Mo、Cr、W、Ta、Zr、HfまたはVの 窒化物、から選択されるより光学的に吸収性の成分の原子状または分子の混合物 を含んでなるフォトマスク・ブランクを言及するために使用される。この混合物 は均一でも不均一でもよい。多層の場合のように、これらの複合材料の製造を容 易にするために、A1化合物及びより光学的に吸収性の成分が同一種のものであ ることは好適である。複合物は、より光学的に吸収性の成分が金属酸化物または 窒化物であり、一方サーメットではそれが元素状金属であるという点でサーメッ トとは異なる。 複合物フォトマスク・ブランクは、少なくとも2つのターゲットからの共スパ ッタリングにより製造される。このターゲットは、基板をAl化合物及びより光 学的に吸収性の成分で同時にコーテイングして原子状 混合物を達成するように共焦点の幾何的配列を有する。これらの化学組成は、個 々のターゲットの相対的付着速度によって制御される。他に、複合物は、最初に 組成的に同等の多層を成長させ、ついでそれを加熱し、層の内部拡散によって化 学的に均一にして、或いは所望の化学性を有する多成分ターゲットからフィルム を付着させて製造してもよい。 光学的性質 光学的性質(屈折率n及び吸光係数k)は、光学的反射と透過データを組合わ せることによりエネルギー範囲1.5〜6.65eVに相当する186〜800 nmからの3つの入射角において、可変角分光学的偏向解析法で決定した。光学 的定数は、基板においてより光を通さない(50%)界面層と薄膜の最上相とを 考慮した薄膜の光学的モデルを用いることにより、上記データに同時に適合させ た。光学的性質のスペクトル的依存性の知識から、180°移相に相当する薄膜 の厚さ、光学的透過率、及び反射率が計算できる。これに関しては、一般に本明 細書に参考文献として引用されるO.S.ヘブンズ(Heavens)、薄ぃ固 体フィルムの光学的性質、55〜62ページ、ドーバー(Dover,)、19 91を参照のこと。 実施例 実施例1〜8:Al/AlNサーメット 製造 表1は、Al/AlNサーメットの合成条件を要約する。ここに、PはAr+ N2の全圧であり、%NはAr+N2ガス混合物中のN2の%であり、Pwは電力 であり、VsはAlターゲットに適用される電圧であり、Rはフィルムに対する 付着速度であり、そしてdは厚さである。タ ーゲットは直径7.6cmのAlであり、クリオポンプで約2.6x10-5Pa の典型的なバックグランド圧を用いるスパッタリング系でRFマグネトロン・ス パッタリングした。フィルムのスパッタリングに先立って、Alターゲットを約 1時間500Wで1.3Pa下に予備スパッタリング処理した。これは、N2の 導入前にターゲットの表面を高度に反応性の金属Alにするために行った。フィ ルムを、N220%/Ar80%の分圧においてAlターゲットから反応的にスパ ッタリングした場合にAlNが性成し、一方Ar単独中でスパッタリングした場 合に金属Alフィルムが生成した。中間的な分圧でのスパッタリングは、AlN 及びAl層からなるフィルムを生成した。 X線回折により、少なくとも20%のN2中でスパッタリウングしたフィルム は、ウルツアイト(wurtzeit)構造とc軸組織(texture)を有 する単相AlNであった。10%以下のN2分圧では、Al及びAlNピークが 回折図にはっきりと現れた。6%N2の場合、回折図はAlのピークが主であり 、AlNは痕跡程度しか検出されなかった。10%N2において、結晶相に対し て5%の感度を有するX線回折図はAlNだけを検知し、フィルムの光学的吸 収の増加はAlの存在に対する暗黙の証拠である。これらのX線回折図を図1〜 3に示す。 14〜20%N2において、サーメットの付着速度は3Å/秒においてほと んど一定であり、Alターゲットが窒素で飽和され、X線回折で示されるように 単一相AlNフィルムの成長と一致することを示唆する。14%N2以下におい て、付着速度は急激に上昇した。これは金属様のスパッタリングが始まったシグ ナルであり、スパッタリング速度はターゲット及び基板表面においてN到達速度 を越え、かくしてNの濃度また はフラックスが単一相のAlNフィルムを形成するのには不十分となる。これら の条件下において、Al+AlNのサーメットが形成される。これは14%以下 のN2の分圧に対するAl/AlNサーメットの生成が同時に起こる光学的吸収 の増加とも一致する。 光学的な及び移相の性質 図4及び5は、Al/AlNサーメットの248nm及び193nmにおける 光学的定数の、スパッタリング中のN2分圧に対する依存性を要約する。これら のデータの主な特徴は、13%N2付近の、正確にはAlターゲットの、窒素飽 和様式から窒素不足またはまたは更に金属状態様式への遷移を意味して、付着速 度が増加するN2%の、光学的定数の急激な変化である。N不足ターゲット様式 でスパッタリングされたフィルム中のAl/AlNサーメットの生成は、nを低 下させ、kを増大させた。これは193nmにおけるAlの光学的定数(n=0 .1及びk=2.2)と一致する。248nmにおいても同様の傾向があり、n はN2スパッタリングガス圧と共によりゆっくりと変化した。 図6は、相対的なAlN濃度の関数としてのAl/AlNサーメットにおける 180°移相に相当するフィルムの厚さに対して計算した193及び248nm での光学的透過率を要約する。移相フォトマスク・ブランクに対する魅力的な特 徴を有するサーメットは、10%未満のAl金属濃度を推定する10〜13%の N2分圧に対して達成された。特に、11%N2に対して180°の移相は、6 %の透過率を有する厚さ64OAのフィルムの場合に193nmで、及び12. 4%の透過を有する厚さ970Aのフィルムにおいて248nmで達成された。 実施例9:Ru/Al23サーメット 製造 Ru及びAl23に対して別々の起源を用いて、電子線蒸発により、Ru/A l23サーメットを製造した。蒸着に先立って、真空室を、ターボ分子ポンプを 用いて約7x10-5Paのバックグランド圧まで脱気した。起源の金属は、容積 約8cm3を有するカーボンでライニングした水冷Cu炉に小片に破砕して充填 した純度99.6%の2.5cmx2.5cmx0.051cmのAl23であ った。純度99.95%及び容積約5cm3のRuボタンを、他の水冷したCu 炉へ入れた。厚さ2.286mm及び2.5cmx3.8cmの石英基板を金属 チップで回転できるアルミニウムテーブルに取り付け、Ru及びAl23源の上 で、そこから等距離(約64cm離れている)に位置させた。 石英結晶速度制御装置によって監視し且つ制御されたAl23及びRuの成長 速度が安定化するまで、金属シャッター(shatter)で基板を蒸着から遮 蔽したる。そしてRu及びAl23源に対する電子線流を、約11kVの電子線 電圧でそれぞれ徐々に57mA及び75mA まで上昇させた。この結果、Ru金属に対して1.5Å/秒及びAl23に対し て8.8Å/秒の平均付着速度となった。これは成長するRu/Al23サーメ ット中Ru約15容量%に相当した。これらの速度を安定化させた後、シャッタ ーを開け、回転する(3〜5rpm)石英基板にAl23及びRuを同時に蒸着 させた。全厚さ約1000Åの薄膜が均一に基板をコーテイングするまで付着を 維持し、ついでシャッターを閉じ、電子線流を停止した。 光学的な及び移相の性質 可変角分光学的エリプソメトリー(ellipsometry)及び光学的反 射及び透過データから、光学的性質(屈折率及び吸光係数)を193及び248 nmで決定した。193nmにおいて複合屈折率(complex index of refraction)(n−ik)は1.88〜i0.46であり、 248nmにおいて1.93〜i0.31であることが決定された。これらの両 波長において、180°移相に相当するフィルム厚さにおける光学的透過性を決 定した。248nmにおいて180°の移相は、10.1%の透過を有する13 50Åのフィルム厚さにおいてこの15%Ru/Al23で達成することができ た。また193nmにおいて、1116Åの厚さのフィルムは3%の透過で18 0°の移相を達成した。両方のデザインは、埋め込まれた移相フォトマスク・ブ ランクに対して魅力的な範囲の光学的透過にある。 実施例10〜17:AlN/CrN多層 製造 スパッタリングするフラックスが重ならないように、回転するテーブル上の基 板を、物理的に離して真空室中においたCr及びAlターゲッ ト下に連続的に停止して、周期的なAlN/CrN多層をスパッタリングした。 このスパッタリングは、全圧1.3x10-2Paの25%N2/75%Arガス 混合物中で行った。これらの多層において、個々のAlN及びCrNの厚さは、 AlNに対して測定される静止付着速度1.5Å/秒及びCrNに対して2.3 Åを用いて、基板を各ターゲットの下に停止させる時間をプログラムすることに より固定した。 AlNは直径15cmのA1ターゲットからスパッタリングされたRFダイオ ードであり、CrNは直径7.6cmのスパッタリング・ガンからスパッタリン グされたRFマグネトロンであった。普通のRF電源からの450ワットを、そ の別々のRFマシン・ネットワークによりこれらの個々のターゲットに分割した 。AlN及びCrNのそれぞれのスパッタリング速度を、より厚いフィルムから 決定した。連続した多層実験に先立ち、N2を導入する前に、Al及びCrの新 しい反応性の金属表面を形成させるために、純Ar1.3x10-2Paで約1時 間に亘り両ターゲットを同時に予備スパッタリングした。スパッタリング中、A lNターゲットを1600ボルトでバイアスし、一方Crを310ボルトでバイ アスした。表2はある期間におけるAlN及びCrNの層の厚さ、並びにフィル ム中の2層の全数(N)を要約する。1000Å近くに維持した全フィルムの厚 さは2層の厚さ(AlN+CrN)に2層の数Nを乗じた値に相当する。 光学的な及び移相の性質 248及び193nmにおける光学的定数(n、k)を、CrN及びAlNの 相対容積濃度の関数として、CrN/AlN多層に対し図7及び8に示す。24 8nmにおいて吸光係数は概して50%CrN/AlNの0.6から6%CrN /AlNの0.16まで低下した。この同一の組成範囲において、nは6%Cr N/AlNで2.0から2.25へゆっくり増加した。これらの傾向はAlN の非常に小さい吸収と大きい屈折率と一致する。193nmにおいて、この傾向 は20%CrN/AlNまで同様であったが、それよりCrN濃度の低い場合に は異なった。 図9は、相対的AlN網度の関数としての、AlN/CrN多層における18 0°移相に対する193及び248nmでの計算された光学的透過を要約する。 180°移相は、248及び193nmの双方において光学的透過率(5〜10 %)の許容範囲内で達成された。80%AlN濃度まで、光学的透過は、理想的 に同調しうる材料系に特徴的な18 0°移相デザインに対し組成に滑らかに徐々に依存した。 実施例18〜20:Al23/CrOX多層 製造 CrOX/Al23多層は、50%02/Arガス混合物(全圧1.3x10-2 Pa)中において、直径15cmのA1ターゲットからのRFダイオード・スパ ッタリング及び直径7.6cmのCrOXターゲットからのRFマグネトロン・ スパッタリングにより製造した。個々の酸化物層の厚さは各酸化物の厚いフィル ムから決定されるそれぞれの静的付着速度から計算した。Al23に対する速度 は0.36Å/秒、CrOXに対するそれは0.54Å/秒であった。単一の供 給源からのRF電源(500ワット)を、適合したネットワークにより個々のタ ーゲットに分割した。ターゲットの電圧は、Alターゲットに対して1275ボ ルト、Crターゲットに対して285ボルトであった。表3はAl23及びCr OXの層の厚さ及びフィルムの全層数(N)を要約する。 光学的な及び移層の性質 CrOX/Al23多層の、相対的容量濃度または厚さの関数としての光学的 定数を図10及び11に示す。CrOX/Al23多層に関し、248nmにお けるn及びkの依存性は化学組成と共に系統的に変化した。Al23濃度の増加 は吸光係数を減じたが、これはAl23の5〜 6.5V間の測定された透明性並びにそのバンドギャップ9eVと一した。 図12は、相対的Al23濃度及び厚さの関数としての、Al23/CrOX 多層における180°移相に対する193及び248nmでの計算された光学的 透過率を要約する。このデータは、光学的透過5〜15%での180°移相が5 0%以下のAl23濃度に対し、Al23/CrOX多層おいて達成できること を示す。 実施例21:AlN/MoNX多層 製造 スパッタリングするフラックスが重ならないように物理的に離したA1(直径 5cm)及びMo(直径7.6cm)ターゲットからAlN/MoNX多層、2 5x(AlN40Å+MoNX10Å)をスパッタリングした。最初Ar1.3 x10-2Pa中において両ターゲットを同時に予備スパッタリングした。この時 Moは150W(300V)でスパッタリングされるDCマグネトロンであり、 Alは300W(195V)で60分間スパッタリングされるDCマグネトロン であった。予備スパッタリング後、全圧1.3x10-2Paの25%N2/Ar 中においてAlN/MoNX多層を石英基板上に成長させた。付着速度はMoNX に対し0.86Å/秒、AlNに対し1.0Å/秒であった。 光学的な及び移層の性質 可変角分光学的エリプソメトリー並びに光学的反射及び透過データから、光学 的性質(屈折率及び透過係数)を193及び248nmで決定した。193nm において複合屈折率(n−ik)は2.365〜i0.620であり、248n mにおいて2.288〜i0.37であること が決定された。これらの両波長において、180°移相に相当するフィルム厚さ における光学的透過性を決定した。248nmにおいて、180°の移相は、1 2.7%の透過を有する980Aのフィルムの厚さにおいてこのAlN/MoNX 多層で達成することができた。そして193nmにおいて、725Aの厚さの フィルムは4.1%の透過で180°の移相を達成した。両方のデザインは、埋 め込まれた移相フォトマスク・ブランクに対して魅力的な範囲の光学的透過にあ る。 実施例22〜24:AlN−CrN複合物 製造 AlN−CrN複合物を、20%N2/Arガス混合物中において、直径5c mのAl及びCrターゲットから反応的にスパッタリングすることにより製造し た。A1はRFマグネトロン・スパッタリングであり、CRはDCマグネトロン ・スパッタリングであった。スパッタリングしたフラックスが石英基板上で重な らないように、各ターゲットから約15cmの所に配置した共焦点の形で2つの スパッタリング・ガンを配置した。ステンレス鋼室をポンプで1.1x10-4P aのバックグランド圧にした後、Cr及びAlターゲットを1.3x10-2Pa のAr中で予備スパッタリングした。Crターゲットは150W、Alターゲッ トは400Wであった。予備スパッタリング後、3つの異なる化学組成を有する AlN−CrN複合物を、静置したCr及びAlターゲットから単一の石英基板 上に、同時に且つ反応的にスパッタリングすることによって付着させた。スパッ タリング実験の詳細を表4に要約する。各フィルムは約1000Åの厚さであっ た。 光学的な及び移相の性質 可変角分光学的エリプソメトリー並びに光学的反射及び透過データから、光学 的性質(屈折率及び透過係数)を193及び248nmで決定した。図13は、 複合物中の相対的AlN濃度の関数としての、180°移相を有するAlN−C rN複合物における193及び248nmでの計算された光学的透過を要約する 。このデータは、光学的透過5〜15%での180°移相が約50%以上のAl N濃度に対し、AlN−CrN複合物において達成できることを示す。
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Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.アルミニウム化合物の少なくとも1層及び選択されたリソグラフィー波長 <400nmにおいてアルミニウム化合物より光学的に吸収性である少なくとも 1つの成分を含んでなる、180°の移相を作り出し得且つ選択されたリソグラ フィー波長<400nmにおいて少なくとも0.001の光学的透過率を有する 減衰する埋め込まれた移相フォトマスク・ブランク。 2.フォトマスク・ブランクがサーメット・フォトマスク・ブランクである、 請求の範囲1のフォトマスク・ブランク。 3.フォトマスク・ブランクが多層フォトマスク・ブランクである、請求の範 囲1のフォトマスク・ブランク。 4.アルミニウム化合物及びより光学的に吸収性の成分の交互の層を含んでな る、請求の範囲3のフォトマスク・ブランク。 5.フォトマスク・ブランクが複合物フォトマスク・ブランクである、請求の 範囲1のフォトマスク・ブランク。 6.アルミニウム化合物が窒化アルミニウム、オキシ窒化アルミニウム及び酸 化アルミニウムからなる群から選択される、請求の範囲1のフォトマスク・ブラ ンク。 7.より光学的に吸収性の成分が元素状金属、金属酸化物、金属窒化物及びこ れらの混合物からなる群から選択される、請求の範囲1のフォトマスク・ブラン ク。 8.より光学的に吸収性の成分が、(a)元素状金属、(b)Ti、Fe、I n、Co、Bi、Mn、Cu、Sn、Cr、Ni、V、Nb、Ta、Mo、ラン タニド系の金属及びWの酸化物、(c)Ti、Nb、 Mo、Cr、W、Ta、Zr、HfまたはVの窒化物、及び(d)これらの混合 物、からなる群から選択される、請求の範囲1のフォトマスク・ブランク。 9.選択されるリソグラフィー波長が193、248及び365nmからなる 群から選択される、請求の範囲1のフォトマスク・ブランク。 10.アルミニウム化合物の少なくとも1層及び選択されたリソグラフィー波 長<400nmにおいてアルミニウム化合物より光学的に吸収性である少なくと も1つの成分を基板上に付着させることを含んでなる、180°の移相を作り出 し得且つ選択されたリソグラフィー波長<400nmにおいて少なくとも0.0 01の光学的透過率を有する減衰する埋め込まれた移相フォトマスク・ブランク の製造法。 11.付着工程が物理的蒸着を含んでなる、請求の範囲10の方法。 12.物理的蒸着工程がスパッタリング及び蒸発からなる群から選択される、 請求の範囲11の方法。 13.アルミニウム化合物が窒化アルミニウム、オキシ窒化アルミニウム及び 酸化アルミニウムからなる群から選択される、請求の範囲10の方法。 14.より光学的に吸収性の成分が元素状金属、金属酸化物、金属窒化物及び これらの混合物からなる群から選択される、請求の範囲10の方法。 15.より光学的に吸収性の成分が、(a)元素状金属、(b)Ti、Fe、 In、Co、Bi、Mn、Cu、Sn、Cr、Ni、V、Nb、Ta、Mo、ラ ンタニド系の金属及びWの酸化物、(c)Ti、Nb、Mo、Cr、W、Ta、 Zr、HfまたはVの窒化物、及び(d)これ らの混合物、からなる群から選択される、請求の範囲10の方法。 16.より光学的に吸収性の成分が元素状金属であり、そして付着された層が アルミニウム化合物内に分散された元素状金属を含んでなる、請求の範囲10の 方法。 17.アルミニウム化合物及びより光学的に吸収性の成分の交互の層を付着さ せて、多層フォトマスク・ブランクを製造する、請求の範囲10の方法。 18.より光学的に吸収性の成分が元素状金属ではなく、そして付着された層 がアルミニウム化合物及びより光学的に吸収性の成分の混合物を含んでなる、複 合物フォトマスク・ブランクを製造する、請求の範囲10の方法。 19.選択されるリソグラフィー波長が193、248及び365nmからな る群から選択される、請求の範囲10の方法。
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