JP2000511432A - pIgR茎部および結合リガンドの細胞内在化 - Google Patents

pIgR茎部および結合リガンドの細胞内在化

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Abstract

(57)【要約】 生理的条件下でリガンドは重合体免疫グロブリンレセプター(pIgR)の分泌性部分とは実質的に結合しないということを条件に、細胞のpIgRの茎部と特異的に結合する組成物および茎部に特異的に結合させる方法。リガンドは細胞を標的とするか、細胞内または細胞を通過して標的に向かい、さらに生物学的に活性な成分を含む。

Description

【発明の詳細な説明】 pIgR茎部および結合リガンドの細胞内在化 発明の分野 本発明は一般に、細胞内への内在化または細胞を貫通する輸送のために重合体 免疫グロブリンの茎部領域にリガンドを特異的に結合させることができる組成物 および方法に関する。 発明の背景 製薬および生物医薬工業が直面している最も興昧深い問題の1つは、体内の種 々の半透膜を通過して治療薬を体内輸送することである。特に巨大分子の場合、 費用効率の障害または便利な治療に対する障害は、しばしば適切な薬物送達シス テム(drug delivery system)が欠如することによる。結局、この問題は薬剤の 製造が経済上実現可能であるか否かを決定する。したがって、代わりの送達シス テムを探索することは、しばしば新薬それ自体の探索に匹敵する。 遺伝子伝達の手法は、巨大分子薬物送達の典型例と考えることができる。これ らの方法は3つのカテゴリー、物理的(例えば電気穿孔(electroporation)、直 接遺伝子伝達および粒子衝撃)、化学的(例えばプロテイノイド類、マイクロエ マルジョンおよびリポソーム)および生物学的(例えばウイルス由来ベクターお よびレセプター仲介取り込み)方法に分類できる。生物学的伝達方法のうち、レ セプター仲介取り込みが特に将来有望なアプローチである。リガンドをエンドサ イトーシスによつて取り込まれたレセプターに標的化することは、該リガンドを 細胞内に輸送する手段としての機能をもつ。しかしながら、レセプター仲介シス テムの欠点の1つは、そのようなシステムは一般的に静脈内投与に依存するとい うことであり、そのことはそれらシステムの利用を極めて制限する。 粘膜上皮細胞は容易に近づくことができる組織に存在し、例えば上気道および 胃消化管に見出される。これらの細胞の接近容易性によって、該細胞は薬物送達 のための有用な標的になる(例えば、Ferkolら、J.Clin.Invest.92:2394-240 O(1993);Ferkolら、J.Clin.Invest.95:493-502(1995)を参照のこと)。管腔 内表面の上皮細胞から基底外側表面の上皮細胞に抗体を逆方向輸送することが、 非常に低レベルではあるが報告されている。Breitfeldら、J.Cell Biology,10 9:475-486(1989)。この研究では、細胞を通過する移動は、重合体免疫グロブリ ンレセプター(polymeric immunoglobulin receptor,pIgR)の分泌性成分に抗体 を結合させることによってもたらされた。基底外側から先端部への輸送レベルに ついて、Breitfeldらは、輸送物の5%未満だけが逆方向性であることを報告し ている。逆輸送のレベルがこのように極めて低いため、分泌性成分を生物学的に 活性な組成物を細胞内に送達する手段としての有用性は最小限のものになる。さ らにまた、管腔内に切断pIgRが豊富であるために、細胞表面の完全なpIg Rよりむしろ切断pIgRにリガンドが結合し、それによって薬物送達機構とし てのpIgRの逆輸送の有用性が低下するであろう。 したがって、当業界で必要とされているものは、高効率でリガンドを細胞表面 へ又は細胞表面を通過して輸送する手段である。より具体的には、当業界で必要 とされているものは、胃消化管または気道に並ぶ細胞へ又は該細胞を通過して巨 大分子を送達する手段である。 発明の要旨 ある面として、本発明は、細胞の重合体免疫グロブリンレセプター(pIgR )の茎部と特異的に結合するリガンドに関する。但し、該リガンドは生理的条件 下でpIgRの分泌性成分と実質的に結合しないということを条件とする。典型 的には、該抗体は該茎部とのみ特異的に結合する。ある態様として、該リガンド は、抗体、好ましくはヒトに適応させた抗体である。他の態様として、該リガン ドは、抗体の組換え一本鎖可変領域フラグメントである。また他の態様として、 該リガンドは、該レセプターの切断部位に近接する細胞膜である細胞外エピトー プと最初の33個のアミノ酸内で結合する。 リガンドは、茎部と結合するための結合成分と、生物学的に活性な成分、例え ば核酸、タンパク質、脂質および炭水化物とを含んでいるのがよい。生物学的に 活性な成分は、抗炎症物質、抗感染性物質、アンチセンスオリゴヌクレオチド、 抗生物質および抗感染性物質を含む。ある態様として、生物学的に活性な成分は 、野生型嚢胞性線維症膜内外コンダクタンス調節因子をコードする核酸である。 好ましい態様として、細胞は上皮細胞で、最も好ましくはホ乳類の上皮細胞であ るのがよい。 他の面として、本発明は、生理的条件下ではリガンドが実質的に重合体免疫グ ロブリンレセプターの分泌性成分とは結合しないということを条件に、該重合体 免疫グロブリンレセプターの茎部に該リガンドを固着させることによってpIg Rを発現する細胞に該リガンドを導入する方法に関する。ある態様では、リガン ドは細胞の先端表面で該茎部に固着し、さらに別の態様では、リガンドはトラン スサイトーシスによって細胞の基底部外側表面に運ばれ、基底部外側で茎部から 遊離される。 さらに他の面として、本発明は、重合体免疫グロブリンレセプターを発現する 細胞にリガンドを固着させる方法に関する。該方法は、生理的条件下ではリガン ドは実質的にpIgRの分泌性成分とは結合しないということを条件に、レセプ ターの茎部にリガンドを結合させる工程を含む。ある態様では、リガンドは結合 後細胞に導入される。本発明の他の態様は、本発明の種々の面を参考にして誘導 されるであろう。 インビボおよびインビトロでの種々の用途の中でとりわけ、本発明を用いて、 治療用または診断用組成物を粘膜上皮細胞内に又は該細胞を通過して輸送するこ とができる。したがって、本発明は、核酸またはタンパク質を上皮細胞内に運搬 する、高効率で便利な手段を提供する。 好ましい実施態様の説明 本発明は、細胞の重合体免疫グロブリンレセプター(pIgR)の茎部と特異 的に結合するリガンドに関する。但し、該リガンドは、生理的条件下でpIgR の分泌性成分と実質的に結合しないことを条件とする。とりわけ、本発明は、p IgR発現細胞にリガンドを固着させる方法および該細胞にリガンドを導入する 方法を提供する。 上皮細胞の先端表面に輸送された後、pIgRの大半は切断され分泌性成分が 遊離される。驚くべきことであり、かつ予想に反して、完全なpIgRが管腔内 で切断されることによってpIgRの残留細胞外領域(すなわち“茎部”)は完 全なままで残され、さらに、管腔内環境に典型的に存在する豊富なプロテアーゼ にもかかわらず、該茎部は結合に利用できる状態にあることが見出された。pI gR茎部にリガンドを結合させる能力、pIgR茎部に結合したリガンドをエン ドサイトーシスによって取り込む能力およびトランスサイトーシスによって輸送 する能力は、部分的に、本明細書に開示し且つ請求の範囲に記載した発明の一部 分を提供する。 本発明は、pIgRを発現する細胞内へ(エンドサイトーシス)または当該細 胞を通過して(トランスサイトーシス)治療用組成物または診断用組成物を輸送 する手段としての用途を有する。したがって、本発明を用いて、生物学的に活性 な組成物(例えばタンパク質、核酸または検出可能標識)をpIgR発現細胞に 特異的に輸送することができる。本発明はまた、病理学的研究において、混合細 胞集団から上皮細胞を標識し且つ区別する手段を提供する。さらに、pIgR発 現は正常な上皮と比較して癌腫で減少するので、pIgRの標識は、内視鏡また は放射線利用方法において診断補助としての利用性を有する。さらにまた、pI gRに治療用リガンドを結合させることによって、管腔内におけるそれらリガン ドの存続時間が種々の輸送方法において延長され、それらの有効性を高める上で 有用性を有する。定義 本明細書で特記しない限り、使用される全ての技術用語および科学用語は、当 技術分野に属する通常の技術を有する者が一般に理解する意昧と同じ意昧を有す る。Singletonら、”Dictionary of Microbiology and Molecular Biology”第 2版(1994)、John Wiley and Sons(ニューヨーク)およびHale & Marham,”Harp er Collins Dictionary of Biology”(1991)、Haper Perennial(ニューヨーク) は、本発明で用いる用語に関して一般的な辞典として有用であろう。アミノ酸は 、本明細書では一般的に知られている3文字記号で表されるか、またはIUPAC-IU B生化学命名審議会が推奨する1文字記号で表される。同様に、ヌクレオチドは 一般 的に許容されている1文字コードで表される。本発明の目的のために、以下の用 語は下記のように定義する。 “リガンド”または“リガンド結合部分”は、重合体免疫グロブリンレセプタ ー(pIgR)と特異的に結合することができる全ての分子を意味する。リガン ドには抗体、タンパク質、ペプチド、核酸、脂質および炭水化物が含まれるが、 これらに限定されるものではない。 “生物学的に活性な成分”とは、細胞の転写、翻訳、レセプター結合、能動的 もしくは受動的輸送、細胞シグナル発生、シグナル誘導、細胞分裂、細胞分化、 細胞死、細胞粘着、細胞運動、細胞形態、代謝、酵素活性、アポプトシス、タン パク分解、タンパク移動(例えば分泌)、タンパク安定性またはリン酸化におけ る増加または減少をインビボで直接惹起しまたは抑制する化合物を指す。生物学 的に活性な成分はまた、前述の事象を評価することができる診断組成物を含む。 “特異的に結合する”または“固着する”とは、リガンドが特定の標的分子を もつ細胞または組織と、全体的または部分的に、優先的に結びつき、そのような 標的分子を欠く細胞または組織とは結びつかないことを意昧する。もちろん、あ る程度の非特異的相互作用が、分子と非標的細胞または組織との間でも生じるこ とは理解されるところである。にもかかわらず、特異的な結合は、標的分子の特 異的認識によって仲介されるものとして区別することができる。典型的には、特 異的結合は、送達された分子と標的分子をもつ細胞との間で、そのような標的分 子を欠く細胞との結合よりもはるかに強い結びつきを生じる。特異的な結合は、 標的分子またはマーカーを欠く細胞または組織の場合と比較して、当該標的をも つ細胞または組織と結合するリガンドの量(単位時間当たり)で典型的には2倍 、好ましくは5倍、より好ましくは10倍、最も好ましくは100倍の増加をもたら す。 “茎部(stalk)”とは、重合体免疫グロブリンレセプター(pIgR)の細胞 外成分を指し、これは、分泌性成分を構成するpIgRのセグメントが切断され た後、細胞と結合するpIgRの領域と一致する。茎部は、分泌性成分に対応す るpIgRのセグメントが切断されるか否かにかかわらず存在する。 “pIgR”または“重合体免疫グロブリンレセプター”とは、粘膜上皮細胞 、即ち気道上皮細胞、粘膜下腺細胞、消化管細胞、鼻上皮、乳房、口腔粘膜、尿 管 および生殖管上皮並びに結膜組織を含む粘膜上皮細胞で発現され、二量体免疫グ ロブリンA(dIgA)および/または五量体IgMの基底外側から先端部への トランスサイトーシスによる輸送に関係するレセプターを指す。 “実質的に結合しない”とは、標的分子に特異的に結合するリガンドの15%以 下が特定の非標的分子と結合する場合をいう。より好ましくは、10%以下が非標 的分子と結合し、より好ましくは5%未満が、さらに最も好ましくは1%未満が 非標的分子と結合する場合をいう。 “分泌性成分”とは、基底外側から先端部へのトランスサイトーシスの後に一 般に切断されるpIgRの細胞外部分を意昧する。典型的には、分泌性成分は、 pIgRの二量体IgA(dIgA)結合部分を含む。分泌性成分は典型的には 、該分泌性成分と結合したdIgAと共にまたはそれを伴わないで管腔内に遊離 される。 “生理学的条件”とは、対象の細胞の維持または成長を可能にする条件(例え ば温度、pH、および浸透圧)を有する細胞外環境を意味する。 “抗体”とは、体液反応のインビトロまたはインビボでの発生によって得られ る免疫グロブリン分子を指し、ポリクローナル抗体およびモノクローナル抗体の 両方を含む。一般にこの用語はまた、例えばキメラ抗体(例えばヒトに適応させ たネズミ抗体)、異種結合抗体(例えば二特異性抗体)および組換え一本鎖Fv フラグメント(scFV)のような遺伝子工学によって得られる形態を含む。“抗体 ”の語はまた、抗体の抗原結合形態(例えばFab、F(ab)2)を含む。 “セトに適応させた抗体”とは、非ヒトアミノ酸配列を含むが、その定常領域 がヒトでの免疫原性を減じるように改変された抗体を指す。 “野生型嚢胞性線維症膜内外コンダクタンス調節因子”とは、嚢胞性線維症膜 内外コンダクタンス調節因子(CFTR)の機能型を指す。Riordanら、Science ,245:1066-1073(1989)。 “先端表面”とは、完全なpIgRがエンドサイトーシスの後で基底外側表面 からトランスサイトーシスによって運ばれる細胞表面を指す。一般に、細胞の先 端表面は管腔に隣接し、そこで完全なpIgRは切断され分泌性成分が遊離され る。 “基底外側表面”とは、小胞内で合成され、ゴルジ複合体を通過した後、完全 なpIgRが体内に送り出される細胞の表面を指す。 “茎部の表面”とは該茎部の細胞外領域を指す。 “遊離される”とは、リガンドとその標的分子との全体的または部分的な固有 の結びつきにおける干渉を指す。 “トランスサイトーシスを受ける”または“トランスサイトーシス”とは、細 胞のある形質膜から別の形質膜へ細胞内ルートを経て輸送されることを指す。典 型的には、トランスサイトーシスは、細胞の基底外側から先端形質膜へまたは先 端から基底外側形質膜へと発生する “細胞膜近接”とは、細胞膜に隣接しているかまたは近いこと指す。 “細胞外”とは、細胞を取り囲む脂質二重層から外側に広がる領域を指す。pIgRの同定 重合体免疫グロブリンレセプターの核酸配列およびアミノ酸配列が、分類学的 に多様な種で同定されている。Piskurichら、Journal of Immunology 154:1735- 1747(1995)を参照のこと。他の種のpIgRの同定も当技術分野で周知のいずれ の方法を用いても達成できる。例えば、公表されたpIgRの配列を用いてpI gRに対する核酸プローブを構築できる。このプローブは、典型的にはpIgR の保存領域から誘導されなければならない。プローブとゲノムDNAまたはcD NAライブラリーとのハイブリダイゼーションを用いて未知の種のpIgRを同 定することができる。pIgRプローブの核酸配列は、一般に調べられている種 に最も近縁の種の配列でなければならないということは当業者には理解されよう 。核酸のハイブリダイゼーションについて詳しい解説は、Tijssen(1993),「生 化学と分子生物学の実験室手技:核酸プローブとのハイブリダイゼーション(Lab oratory Techniques in Biochemistry and Molecular Biology--Hybridization with Nucleic Acid Probes)」第一部、第二章“ハイブリダイゼーションの原理 の概観と核酸プローブのアッセイ方法(Overview of principles of hybridizat ion and the strategy of nucleic acid probe assays)”、Elsevier刊、ニュー ヨークに見出される。 また別のアプローチでは、pIgRまたはそのペプチドフラグメント(例えば 分泌性成分)を用いて抗体を作製し、発現ライブラリーをスクリーニングするこ とができる。Ferkolら、J.Clin.Invest.,95:493-502(1995)を参照のこと。こ れらの方法および当業者に周知の他の方法は、例えばBerger & Kimmel,「分子 クローニング技術(Guide to Molecular Cloning Techniques)」、Methods in En zymology,152巻、Academic Press,Inc.,刊、サンデイエゴ、カリフォルニア( Berger);Sambrookら、(1989)「分子クローニング:実験室マニュアル(Molecular Cloning:A Laboratory Manual)」第2版、1−3巻;および「分子生物学の最 新プロトコル(Current Protocols in Molecular Biology)」、F.M.Ausubelら篇 、Current Protocols,Green Publishing Associates,Inc.およびJohnWiley&S ons,Inc.,との共同事業(1994付録)(Ausubel)で見出されるであろう。核酸また はタンパク質がpIgRをコードすることを確認するために、pIgRタンパク 質と推定されるタンパク質に対する抗体を作製し、pIgRの特性(例えば上皮 細胞の表面に存在する、二量体IgAまたは五量体IgMと結合する、など)を 有するタンパク質とこれらの抗体が結合できることを確認してもよい。茎部の同定 茎部は当業者に周知の多様な技術によって同定できる。pIgRの切断部位を 同定し、それによって該茎部のアミノ末端の範囲を明らかにする推定ヘプタペプ チドコンセンサス配列が同定されている。Phe-Ala-Xaa-Gluなる配列(配列番号: 1)(ここでXaaは極性アミノ酸または荷電アミノ酸)がこの推定切断部位の直 前にあるものとして同定された。Piskurichら、Journal of Immunology 154:173 5-1747(1995)。このコンセンサス部位での切断によって分泌性成分が遊離され、 そのカルボキシ末端が明らかにされる。分泌性成分のカルボキシ末端は二次的切 断事象(例えばエキソペプチダーゼまたはエンドペプチダーゼ活性)によって変 化し、第二のカルボキシ末端を生じるであろう(上掲書)。しかしながら、該茎 部のアミノ末端および分泌性成分のカルボキシ末端の範囲を最初に限定するアミ ド結合は、配列アラインメントおよび該切断コンセンサス配列の同定によって同 定することができる。 比較のための配列アラインメントを実施する方法は当技術分野では周知である 。 比較のために最適な配列アラインメントは、Smith & Waterman,Adv.Appl.Mat h.,2:482(1981)の局所相同アルゴリスム;Needleman & Wunsch,J.Mol.Biol. ,48:443(1970)の相同アラインメントアルゴリスム:Pearson & Lipman,Proc. Natl.Acad.Sci.USA,85:2444(1988)の類似性探索法;これらアルゴリスムの コンピュータによる実行(PC/GeneプログラムのCLUSTAL(Intelligenetics,マウ ンテンビュー、カリフォルニア)、ウィスコンシン・ジネティクス・ソフトウェ ア・パッケージのGAP、BESTFIT、FASTA、及びTFASTA(Genetics Computer Group( GCG),575 Science Dr.,マジソン、ウィスコンシン、アメリカ)を含むが、これ らに限定されるものではない)によって実施できる。CLUSTALプログラムがHiggin s & Sharp,Gene,73:237-244(1988);Higgins & Sharp,CABIOS,5:151-153(19 89);Corpetら、Nucleic Acids Research,16:10881-90(1988);Huangら、Compu ter Applications in the Biosciences 8:155-65(1992);Pearsonら、Methods in Molecular Biology,24:307-31(1994)に詳しく記載されている。アラインメン トはまたしばしば精査と人力による並べ替えによって実施される。 また別のアプローチでは、分泌性成分は先端管腔内の液体(例えば乳汁または 胆汁)から単離し、当技術分野で周知の方法(例えばエドマン分解または質量分 光測定法)を用いてアミノ酸の配列決定によって配列を決定できる。Elffertら 、Hoppe-Seyer's Z.Physiol.Chem.,365:1489-1495(1984)。二次的切断事象に よって限定された種々の二次的カルボキシ末端の中で、とりわけ該切断部位に隣 接するカルボキシ末端のアミノ酸を同定できる。 選択種のpIgR茎部に対応するペプチドは以下を含む。 マウス:Glu-Arg-Glu-Ile-Gln-Asn-Val-Arg-Asp-Gln-Ala-Gln-Glu-Asn-Arg-Ala- Ser-Gly-Asp-Ala-Gly-Ser-Ala-Asp-Gly-Gln-Ser-Arg-Ser-Ser-Ser-Ser-Lys(配列 番号2)、 ラット:Glu-Arg-Glu-Ile-Gln-Asn-Ala-Gly-Asp-Gln-Ala-Gln-Glu-Asn-Arg-Ala- Ser-Gly-Asn-Ala-Gly-Ser-Ala-Gly-Gly-Gln-Ser-Gly-Ser-Ser-Lys(配列番号3) 、 ヒト:Glu-Lys-Ala-Val-Ala-Asp-Thr-Arg-Asp-Gln-Ala-Asp-Gly-Ser-Arg-Ala-Se r-Val-Asp-Ser-Gly-Ser-Ser-Glu-Glu-G1n-Gly-Gly-Ser-Ser-Arg(配列番号:4) 、 ウシ:Glu-Ser-Val-Lys-Asp-Ala-Ala-Gly-Gly-Pro-Gly-Ala-Pro-Ala-Asp-Pro-Gl y- Arg-Pro-Thr-Gly-Tyr-Ser-Gly-Ser-Ser-Lys(配列番号5)、 ウサギ:Leu-Ala-Glu-Val-Ala-Val-Gln-Ser-Ala-Glu-Asp-Pro-Ala-Ser-Gly-Asp- Pro-Ala-Ser-Gly-Ser-Arg-Ala-Ser-Val-Asp-Ser-Gly-Ser-Ser-Glu-Glu-Gln-Gly- Gly-Ser-Ser-Arg-Ser-Lys(配列番号6)。pIgRを発現する細胞 本発明は広く真核細胞に関連する。本発明のpIgR発現細胞は好ましくはホ 乳類細胞で、より好ましくは、通常IgAを分泌するホ乳類の上皮細胞である。 1つ以上の所望の種から単離するか、合成するかまたは他の方法によって誘導し たpIgRをコードする核酸をホ乳類細胞にトランスフェクトさせることができ る。ホ乳類細胞にトランスフェクトし、遺伝子を発現させる方法は、当技術分野 において既知である。ウイルスベクターによる細胞の形質導入は、例えば、感染 を惹起するのに必要な条件および濃度でウイルスの宿主範囲内の細胞とウイルス をインキュベートすることが必要である。Methods in Enzymology,185巻、(D. V.Goddel編)、Academic Press,Inc.,刊、サンディエゴ、カリフォルニア(19 90);M.Krieger,「遺伝子伝達と発現:実験室マニュアル(Gene Transfer and E xpression--A Laboratory Manual)、StocktonPress刊、ニューヨーク、ニューヨ ーク(1990)およびこの中で引用された文献を参照のこと。 本発明で用いることができる細胞培養には、細胞株および当技術分野で周知の 組織または血液サンプルから得られる培養細胞が含まれる。フレッシュニー(Fr eshney)の「動物細胞の培養:基礎技術マニュアル(Culture of Animal Cells ,a Manual of Basic Technique)」、第3版、Wiley-Liss刊、ニューヨーク(19 94))及びこの中で引用された文献は、細胞の培養について一般的な手引を提供 するであろう。所望の種から得られるpIgRをコードする核酸配列は、イース トを含む種々の真核ホスト細胞、並びにCOS、CHOおよびHeLa細胞系お よびミエローマ細胞系の他にMDCKおよびヒト大腸癌由来細胞(例えばCaco2) で発現させることができる。組換えタンパク遺伝子は、各々のホストのために適 切な発現制御配列に機能的に連結される。真核細胞のためには、この制御配列は プロモータおよび好ましくはエンハンサー(例えば免疫グロブリン遺伝子、SV 40、サイトメガロウイルスなどに由来する)、ポリアデニル化配列を含み、さ ら にスプライスドナーおよびアクセプター配列を含むことができる。リガンドの茎部への結合 個々の茎部結合リガンドは本発明にとって重要ではなく、種々のリガンドを用 いることができる。リガンド、例えば核酸、タンパク質もしくはペプチド(ひと まとめにして“ペプチド”)、または抗体、または所望の特異的な結合特性をも つ小型の有機物もしくは無機物(例えば米国特許第5,143,854号明細書;WO90/15 070号;WO92/10092号;WO96/11878号)は、当技術分野で周知である。好ましく は、本発明のリガンドは、生理的条件下で、pIgRの分泌性成分と実質的に結 合することなく該茎部に結合するであろう。より好ましくは、本発明のリガンド は、生理的条件下で茎部にのみ特異的に結合する。典型的な生理学的条件は組織 間で変動するであろう。しかしながら、代表的な生理的条件はホ乳動物(ヒトが 含まれるが、ただしヒトに限定されない)の胃消化管または気道で認められるも のである。リガンドは、茎部の膜近接アミノ酸の最初の6、9、12、15、18、21 、24、27、30または33内に含まれる細胞外リガンド結合部位(“エピトープ”) と結合するように選択される。 ポリクローナル抗体、モノクローナル抗体又は組換え一本鎖Fv抗体を含む抗 体は、本発明のリガンドとして用いるのに構築できる。ポリクローナル抗体およ びモノクローナル抗体を産生する方法は、当業者に公知である。例えば、Coliga n,「免疫学の最新プロトコル(Current Protocols in Immunology)」(Wiley/Gre ene刊、ニューヨーク(1991)); Harlow & Lane,「抗体:実験室マニュアル(Anti bodies:A Laboratory Manual)」、Cold Spring Harbor Press刊、ニューヨーク( 1989);Sitesら編、「免疫学の基礎と臨床(Basic and Clinical Immunology)」( 第4版、Lange Medical Publications刊、ロサンゼルス、カリフォルニア)およ びその中に引用されている文献;Goding,「モノクローナル抗体:原理と実際(Mo noclonal Antibodies:Principles and Practice)」(第2版、Academic Press刊 、ニューヨーク、ニューヨーク(1986));およびKohler & Milstein,Nature,256 :495-497(1975)を参照のこと;Huseら、Science,246:1275-1281(1989));及びWar dら、Nature,341:544-546(1989)を参照のこと。Birch & Lennox,「モノクロー ナル抗体:原理と応用(Monoclonal Antibodies:Principles and Applications)」(Wiley-Liss刊、ニューヨーク、ニューヨーク(1995))。 抗体またはペプチドリガンド調製のための他の適切な技術には、ファージまた は同様なベクターの組換え抗体/ペプチドのライブラリーの選択が含まれる。フ ァージ・ディスプレー法を用いてファージ表面に組換え一本鎖Fv(csFv)フラ グメントまたはペプチドリガンドを発現するることによって、茎部に対して高い 親和性を有する抗体およびペプチドを迅速に単離することができる。簡単に記せ ば、ファージの表面タンパク質をコードする遺伝子を改変し、抗体またはペプチ ド遺伝子の挿入を可能にする。これら挿入抗体またはペプチド遺伝子は、該遺伝 子を含むファージの表面に融合タンパク質として発現される。所望の抗体または ペプチドリガンドを発現するファージを選択的に富裕化させ、該茎部に対するそ の親和性/結合活性を利用して単離できる。該リガンドをコードするDNAは同 じファージにパッケージされ、これによってリガンドをコードする遺伝子の単離 が可能になる。そのような種々の方法は文献で十分に考察され、さらに当業者に は周知である。例えば、Winterら、Annu.Rev.Immunol.,12:433-455(1994);M arksら、J.Mol.Biol.,222:581-597(1991);Vaughanら、Nature Biotechnology ,14:309-314(1996);米国特許第4,642,334号;同4,816,397号;同4,816,567号; 同4,704,692号;WO86/01533号;WO88/09344号;WO89/00999号;WO90/02809号;W O90/04036号;EP 0 324 162号;EP 0 239400号を参照のこと。 ペプチド化学合成では、“分割、連結および再結合”(DCR)と称される工 程を用いて、組み合わせ式ペプチドライブラリーを製造している。Furkaら、Int .J.Pept.Protein Res.37:487-493(1991)及びHoughtenら、Nature,354:84-8 6(1991)を参照のこと。またDCRの代替として、モノマー混合物の直接連結に よってペプチド混合物が製造されている。Rutterら、来国特許第5,010,175号を 参照のこと。他の直線状ポリマーの混合物、例えば“ペプトイド”を製造するた めにそのような方法を使用することが提唱されている。Simonら、Proc.Natl.A cad.Scl.USA,89:9367-9371(1992)を参照のこと。オリゴヌクレオチド合成で は、オリゴヌクレオチド生成物の“縮退”または“ゆらぎ(wobble)”混合物は 、例えば合成時の特定の工程でオリゴヌクレオチドポリマーに等モルのモノマー 混合物を供給することによって製造できる。Atkinson & Smith,「オリゴヌク レオチド合成、実際的アプローチ(Oligonucleotide Synthesis.A Practical Ap proach)」(M.Gait編、pp35-81,IRL Press刊、オックスフォード)を参照のこ と。ペプチドまたはオリゴヌクレオチドを合成するこれらの方法は、活性がある 場合には容易に同定することができる、多くの試験用化合物を提供する。 好ましくは、リガンドは、例えばリガンドに存在する自己配列の数を最大限に することによって、ホストにおける免疫原性を最小にするように構築されるであ ろう。したがつて、非外因性可変領域を有するキメラ抗体が好ましい。特に好ま しいのは、外因性部分が除去されるか、またはヒトに適応させた抗体の場合のよ うに本質的に相補性決定領域に限定された抗体を使用するものである。リガンドの結合と試験 pIgRの茎部へのリガンドの結合(すなわち固着)は、分泌性成分の切断前 または切断に続いて発生し、該リガンドは基底外側表面または先端表面に固着さ れる。したがって、リガンドは基底外側からもしくは先端からエンドサイトーシ スによって取り込まれるか、またはトランスサイトーシスによって先端から基底 外側へもしくは基底外側から先端へと運搬される。リガンドまたはその一切の成 分の運命は、したがってその物理化学的性状にしたがって変動するであろう。し たがって、細胞表面で、エンドソーム内で、またはトランスサイトーシス後に所 望の機能を果たすようにリガンドの特性を選択またはデザインすることができる 。例えば、タンパク分解性または還元性環境に対するリガンドの感受性を変化さ せて、細胞に結合したリガンド、細胞内に内在化したリガンドまたは細胞を通過 して運搬されたリガンドの分布を決定するのに用いてもよい。所望の場合には、 リガンドは、固着後もしくはトランスサイトーシス後、また別には細胞外環境に 遊離された後に細胞に特異的に結合したままであるようにデザインしてもよい。 したがつて、リガンドの種々の成分(結合成分、生物学的活性成分またはリンカ ーを含む)のいずれかの特性は、様々な程度の親和性、安定性または種々の細胞 内区画もしくは種々の細胞表面における活性を望ましいものにするためにデザイ ンまたは選択することができる。 A.リガンド結合の生体外試験 茎部へのリガンドのインビトロ結合は、ホ乳類上皮細胞で結合リガンドのエン ドサイトーシスまたはトランスサイトーシスを測定することによって簡便に評価 することができる。一般に“エンドサイトーシス”とは、例えば食作用または飲 作用によって物質を取り入れる細胞現象を指す。レセプター仲介エンドサイトー シスは、細胞表面レセプターと結合する物質を細胞に取り込ませる有効な手段を 提供する。Wu & Wu,J.Biol.Chem.,262:4429-4432;Wagnerら、Proc.Natl.A cad.Sci.USA,87:3410-3414;及びEP-Al 0388 758号を参照のこと。エンドサ イトーシスをアッセイする周知のいずれの方法も結合の評価に用いることができ る。例えば結合、トランスサイトーシスおよび内在化アッセイは、Breiftfeldら 、J.Cell Biol.,109:475-486(1989)に詳細に記載されている。 先端エンドサイトーシスは、Fabフラグメントのようなリガンドを茎部とMa din-Darbyネコ腎(MDCK)細胞の先端表面で4℃で結合し、短時間(0〜10 分間)、37℃に温め、さらに再び4℃に細胞を冷却することによって、簡便に測 定することができる。MDCK細胞でのpIgRの発現方法は、当技術分野では 周知である。Breiftfeldら、Methods in Cell Biology,32:329-337(1989)。表 面に残留するFabは、pH2.3で剥離させて除去する。細胞内Fabは剥離後 に細胞に結合したままのものである一方、表面結合Fabは酸洗浄によって除去 されたものである。非特異的粘着のためのコントロールには、免疫前Fabおよ び/またはpIgRをトランスフェクトしていないMDCK細胞の使用が含まれ る。 トランスサイトーシスは、MDCK細胞をFabとその先端表面で4℃で結合 させ、0〜240分間、37℃に温め、その後基底外側の培養液中に輸送供給される Fab量を測定することによって、容易に評価することができる。基底外側から 輸送供給されるFabを、細胞と結合したままのFab(細胞内または酸剥離) および先端の培養液中に遊離されたFabの合計と比較する。または、トランス サイトーシスは、細胞を先端培養液中でFabに持続的に暴露し、基底外側培養 液中でのFabの蓄積を測定することによって、評価することができる。この方 法は細胞の冷却を回避するが、リガンドの一群の輸送速度諭を提供しない。双方 の方法において、Fabの分解は、トランスサイトーシスによって輸送されたF abの一部をSDS−PAGEで泳動し、抗ニワトリ抗体でウエスタンを調べる ことによって、評価することができる。非特異的輸送(例えば液相エンドサイト ーシスおよびトランスサイトーシス、または細胞間での隣接細胞漏出による)を 、pIgRをトランスフェクトされていないMDCK細胞および/または免疫前 Fabを用いることによって、コントロールすることができる。 B.リガンド結合のインビボ試験 インビボでのトランスサイトーシスは、病原体を持たない実験動物、例えばス プラーク・ドーリー(Spraque-Dawley)ラットを用いて簡便に評価できる。標識 リガンド(例えば放射性ヨウ素付加抗体)を鼻道に投与することができる。当業 者には理解されるように、“標識”は分光計によるか、光化学的、生化学的、免 疫化学的、電磁気的、放射能化学的、または化学的手段(例えば蛍光、化学蛍光 、または化学ルミネセンス)に検出できる組成物である。先端から基底外側への トランスサイトーシスは、標識の存在によって測定されるように、血液循環中へ のリガンドの輸送供給を測定することによって容易に求めることができる。血液 循環から回収されたリガンドの完全性は、該リガンドをSDSポリアクリルアミ ドゲル電気泳動で解析することによって調べることができる。生物学的に活性な成分 リガンドの生物学的に活性な成分は、共有結合によりまたは非共有結合によリ リガンドに結合させることができる。例えば、種々の放射性同位元素と結合させ るためにキレート化剤(chelator)を用いてもよいし、または水素結合を介して 核酸をリガンドに結合させてもよい。生物学的に活性な成分はまた、エマルジョ ン、プロテイノイド類またはリポソーム内に包含させてもよい。当業者には理解 されるように、そのような構造物は、誘導極性ヘッド基または膜組み込みタンパ ク質を介してリガンドに共有結合によって連結できる。リガンドの結合成分はま た生物学的に活性な成分を含むことができる。 生物学的に活性な成分は、例えば抗炎症性物質、サイトカイン類、抗感染性物 質、酵素活性化剤もしくは抑制剤、立体構造改変剤、または抗生物質として当技 術分野で既知の化合物のいずれも含むことができる。したがって、生物学的に活 性な成分には、例えば核酸、タンパク質、ペプチド、アミノ酸もしくは誘導体、 糖タンパク質、放射性同位元素、脂質、炭水化物、または組換えウイルスのよう な化合物が含まれる。“核酸”という用語は、デオキシリボヌクレオチドまたは リボヌクレオチドポリマー(一本鎖または二本鎖形のいずれか)を指し、特に限 定されなければ天然のヌクレオチドの既知類似体を包含する。核酸には、アンチ センス核酸、単鎖もしくは二重鎖DNAと共有結合により架橋するための誘導オ リゴヌクレオチド、三重鎖形成オリゴヌクレオチド、またはタンパク質もしくは ペプチドをコードする核酸が含まれる。核酸にはまた、遺伝子治療用組成物、例 えば野生型嚢胞性線維症膜内外コンダクタンス調節因子をコードするものが含ま れる。生物学的活性組成物のリガンドへの固着 生物学的に活性な成分をリガンドに固着させる方法は、当該成分の化学構造に したがって変動するであろう。一般に、リガンドは種々の官能基を含み、これら を生物学的に活性な分子の適切な官能基との反応に利用して、これら活性な薬剤 をリガンドに結合させることができる。または、リガンドおよび/または生物学 的活性成分を誘導して、新たな反応性官能基に暴露するか、またはこれと結合さ せることができる。該誘導は、ピアスケミカル社(Pierce Chemical Company)、 ロックフォード、イリノイから購入可能なリンカー分子のような多数のリンカー 分子のいずれかの結合を必要とする。本明細書で用いられる “リンカー”とは 、共有結合または非共有結合によってリガンドと生物学的に活性な成分を結合さ せるために用いられる分子を指す。適切なリンカーは当業者には周知であり、直 鎖もしくは分岐鎖炭素リンカー、複素環炭素リンカーまたはペプチドリンカーが 含まれる。Birch & Lennox,「モノクローナル抗体:原理と応用(Monoclonal A ntibodies:Principles and Applications)」4章、Wiley-Liss刊、ニューヨー ク、ニューヨーク(1995);米国特許第5,218,112号、同5,090,914号;Hermanson ,「生物物質結合技術(Bioconjugate Techniques)」、Academic Press刊、サン ディエゴ、カリフォルニア(1996)を参照のこと。 両分子がポリペプチドの場合、リンカーはそれらの側鎖基を介して構成アミノ 酸と結合できる(例えばシステインとのジスルフィド結合を介して)。特定の生 物学的活性成分上の基と反応する1つの官能基と、リガンドと反応する別の基と を有する二官能基性リンカーを用いて、所望の共役物を生成することができる。 または、誘導は成分の化学的処理を伴ってもよい。例えば、過ヨウ素酸塩による 糖タンパク抗体の糖部分のグリコール切断によって遊離アルデヒド基が生じる。 抗体上のこの遊離アルデヒド基は、薬剤上の遊離アミン基またはヒドラジン基と 反応し該抗体に薬剤を結合させることができる(米国特許第4,671,958号を参照 のこと)。抗体または抗体フラグメント上の遊離スルフヒドリル基の生成方法も また既知である(米国特許第4,659,839号を参照のこと)。放射性核種金属キレ ート、毒素および薬剤を含む種々の化合物をタンパク質(例えば抗体)に結合さ せる多くの方法およびリンカーが知られている。例えば、欧州特許出願第188,25 6号;米国特許第4,671,958号、同4,659,839号、同4,414,148号、同4,699,784号 、同4,680,338号、同4,569,789号および同4,589,071号;並びにBorlinghausら、 Cancer Res.47:4071-4075(1987)を参照のこと。 時には共役分子が標的部位に到達したとき、該分子を遊離することが所望され る。したがって、標的部位の近傍で切断できる結合を含む共役物質を用いるのが よい。抗体から生物学的活性成分を遊離させるための結合の切断は、酵素活性ま たは該共役物が標的細胞内または標的部位の近傍のいずれかで受ける状態によっ て促進することができる。標的部位が腫瘍の場合、腫瘍部位に存在する条件下( 例えば腫瘍付随酵素または酸性pHに曝される場合)で切断できるリンカーを用 いることができる。cis-アコニット酸スペーサーの使用は、エンドソーム内で生 物学的に活性な成分を遊離させるために有用である。同様に、ジスルフィド結合 は、エンドソームの還元性環境で切断できる。 切断可能な多数の異なるリンカーが当業者には知られている。米国特許第4,61 8,492号、同4,542,225号および同4,625,014号を参照のこと。これらリンカー群 から薬剤を遊離させるメカニズムには、例えば光感受性結合の照射および酸触媒 加水分解が含まれる。米国特許第5,141,648号は、特定の化学構造をもつリンカ ーを含む免疫共役物を開示する。この場合、該結合はインビボで切断され、そ れによって結合化合物(放射性治療薬、薬剤、毒素など)を遊離させる。該リン カーは弱酸性pHで切断に感受性を示し、標的細胞の細胞質内に輸送されている 間に切断され、それによって標的細胞内で生物学的活性化合物を遊離させると考 えられている。米国特許第4,671,958号は、患者の補体系のタンパク分解酵素に よってインビボで標的部位で切断されるリンカーを含む免疫共役物を記載してい る。多様な放射性診断化合物、放射性治療用化合物、薬剤、毒素および他の成分 をリガンドと結合するために報告された多数の方法を概観して、当業者はある成 分を本発明のリガンドに結合させる適切な方法を決定することができる。エンドソームからリガンドの放出 当業者に周知の多くの方法を用いて、リガンドまたはそのいずれかの部分をエ ンドソームの外へ輸送することができる。 茎部に特異的に結合するリガンドに結合させたポリ-L-リジン/核酸複合体は 、効率的なトランスフェクションに用いることができる。Ferkolら、J.Clin.I nvest.,92:2394-2400(1993);及びFerkolら、J.Clin.Invest.,95:493-502(19 95))。 別のアプローチでは、ポリ−L-リジンは、pIgRの茎部と特異的に結合する リガンドと、例えば遺伝子融合または化学的リンカーによって、連結することが できる。次に、この複合体は不完全なアデノウイルスに連結することができる。 クーリエルと共同研究者らは、不完全アデノウイルス変異体に連結したポリ−L- リジンまたはポリ−L-リジン−トランスフェリンに静電気力によって結合させた 裸のプラスミドDNAが、90%に達するトランスフェクション効率で細胞に供給 できることを示した。アデノウイルス−ポリ−L-リジン−DNA共役物は正常な アデノウイルスレセプターに結合し、続いてレセプター仲介エンドサイトーシス によって内在化される。このアプローチを用いて、遺伝子治療べクターの発現に おいて1000倍もの増加が得られた。ヘルペスウイルスも同様な特性を有する。Cu rielら、Proc.Natl.Acad.Sci.USA,88:8850-8854(1991);Cottenら、Proc.N atl.Acad.Sci.USA,89:6094-6098(1992);Curielら、Hum.Gene Ther.,3:147 -154(1992);Wagnerら、Proc.Natl.Acad.Sci.USA,89:6099-6103(1992); Michaelら、J.Biol.Chem.,268:6866-6869(1993);Curielら、Am.J.Respir. Cell.Mol.Biol.,6:247-252(1992);Harrisら、Am.J.Respir.Cell.Mol.Bi ol.,9:441-447(1993);Gaoら、Hum.Gene Ther.,4:17-24(1993);Curielら、米 国特許出願第07/768,039号。 インフルエンザウイルスを用いるまた別のアプローチでは、赤血球凝集素の疎 水性ペプチドが低pHで融合ペプチドとして機能してエンドソームの膜とウイル スの融合をもたらし、ウイルスを細胞質内に送り込む。このペプチドは、トラン スフェリンレセプターを用いる遺伝子伝達のためのトランスフェリン/ペプチド /ポリ−L-リジン/DNA複合体で用いられ、実質的に発現効率を改善した。Wa gnerら、Proc.Natl.Acad.Sci.USA,89:7934-7938(1992)。このペプチドを技 術的に操作してリガンドまたはその一部をエンドソームから輸送するためのリガ ンドにすることかできる。 さらに別のアプローチではリシンAを用いることができる。リシンA鎖はエン ドソームを突き抜けて細胞質ゾルに進入することができる。Beaumellら、J.Bio l.Chem.,268:23661-23669(1993)。本発明のリガンドは、例えば遺伝子融合ま たは化学的リンカーによってリシンAに連結できる。 本発明は、理解を容易にするために例示及び実施例によってある程度詳細に記 載してきたが、ある種の変更および改良が添付の請求の範囲内で実施できること は明白であろう。 実施例1 実施例1では、ウサギのpIgR茎部領域に特異的に結合するニワトリの抗体 およびFabフラグメントを製造する方法およびアッセイする方法を述べる。 ウサギpIgRの膜スパンニングセグメントは、630位のバリン残基で始まる 。膜スパンニングセグメントに先行するウサギpIgRの24個の細胞外残基の配 列は以下のとおりであった。 607-Asp-Pro-Ala-Ser-Gly-Ser-Arg-Ala-Ser-Val-Asp-Ala-Ser-Ser-Ala-Ser-Gly- Gln-Ser-Gly-Ser-Ala-Lys-629(配列番号:7)。 pIgRの細胞外、膜近接部16個および23個のアミノ酸を表す2つのペプチド が合成された(Immuno-Dynamics,Inc.,ラホイヤ、カリフォルニア)。共役のた めにC末端システインを付加した。ペプチド配列は以下の通りであった(一文字 コードで表示):DPA SGS RAS VDA SSA SGQ SGS AKC(配列番号8)(一次ペプチド )およびASV DAS SAS GQS GSA KC(配列番号9)(サブ配列ペプチド)。ペプチド の各量の半分をカサガイ(Keyhole limpet)ヘモシアニン(KLH)(Immuno-Dynamic s,Inc.製)と共役させた。 KLH−共役ペプチドを、ニワトリ抗体の製造(各ペプチドにつき2羽のニワ トリ)のために、ランパイヤ・バイオロジカル・ラボラトリーズ(Lampire Biol ogical Laboratories,Pipersville,ペンシルバニア)に送った。ランパイヤ社 のニワトリ免疫用標準プロトコルは以下のとおりであった。免疫前鶏卵採取およ び免疫前試験採血;プロジェクト開始時にフロイント(Freund)の完全懸濁液で ペプチド2mgの筋肉内注射;第1週にフロイントの不完全懸濁液でペプチド0 .5mgの筋肉内注射;第2週にフロイントの不完全懸濁液でペプチド0.25mg の筋肉内注射;第3週は休養;第4週にフロイントの不完全懸濁液でペプチド0. 25mgの筋肉内注射;第5週は休養;第6週に試験採血。6週頃から毎日採卵を 実施し、さらに毎月試験採血した。鶏卵は毎月配達された。 鶏卵の到着時に、卵黄を卵白から注意深く分離し、ニワトリ抗体(”IgY” )を抽出処理まで卵黄1個につき基礎緩衝液(0.01Mリン酸ナトリウム(pH7.5 )、0.1M NaCl、0.01%アジ化物)50〜80ml中で保存した。ポルソン(Po lson)ら、Immunol.Commun.,9:475(1980)の方法にしたがって、一連のPEG 沈澱とそれに続く一連の硫化アンモニウム沈澱によって保存卵黄バッチからIg Yを抽出した。簡単に記せば、基礎緩衝液中の卵黄に固体PEG(ポリエチレン グリコール、分子量8000)を加えて、希釈卵黄の容積に対してPEGの濃度を3. 5重量%とし、溶解するまで室温で攪拌した。溶液を20℃で10分間14,0OOgで遠 心分離し、吸収綿ガーゼを粗く詰めたロートを通して別の容器に静かに注いだ。 さらにPEGをこの清澄な濾液に加え、最終PEG濃度が12%となるようにして IgYを沈澱させた。20℃で10分間14,000gで遠心分離して沈殿物を沈澱させた 後、卵黄1個につき基礎緩衝液60ml中にこの沈殿物を溶解させ、さらに24%P EGの基礎緩衝溶液を等容積加えて沈殿物を再形成させた。この沈殿物をさらに 2回20℃で10分間14,000gで遠心分離して全ての残留PEG溶液を除去した。ペ レットを卵黄1個につき基礎緩衝液30mlに溶解し、等容積の飽和(NH42S O4をゆっくりと添加し、さらに4℃で一晩攪拌することによって、50%飽和( NH42SO4中でタンパク質を沈澱させた。沈殿物を4℃で10分間14,000gで 遠心分離し、ペレットを等容積の50%冷(NH42SO4中で洗浄した。沈殿物 を再び4℃で10分間14,000gで遠心分離し、カルシウムまたはマグネシウムを含 まないPBS(pH7.5)中で溶解させ、PBS中で十分に透析して全ての(NH4 2SO4を除去した。IgY調製物の純度はSDS−PAGEで確認し(約90〜 95%)、IgYの定量は、吸光係数1.3を用い280nmでの吸収によって概算した 。 配列番号8の一次ペプチドを注射したニワトリのIgYのアフィニティー精製 は、スルフヒドリル基(例えばこのペプチドのC末端システイン上に存在するも の)と特異的に結合することを可能にするSULFOLINKカップリングゲル(Pierce C hemical Company)にこのペプチドをまず共有結合させることによって実施した。 製造元の指示にしたがって、ペプチド3mgを用いて3mlカラムを作製した。 簡単に記せば、50mMトリス、5mM EDTA(pH8.5)の6カラム容積を用 いて3mlカラムを平衡させ、続いて一次ペプチド配列番号8 3mgの50mM トリス、5mM EDTA(pH8.5)溶液3mlをカラムに加え、室温で15分間 攪拌した。カラムゲルとペプチドをさらに30分間攪拌せずにインキュベートした 。ペプチド緩衝液をゲルから除去し、後の試験のため保存した。この試験では、 スルフヒドリル基を検出するエルマン試薬(Ellman's reagent(DTNB(5',5'-ジチ オビス(2-ニトロ安息香酸))、Pierce Chemical Company)を用いてカップリング 効率を確認した。一次ペプチド配列番号8は芳香族アミノ酸基を一切含まず、分 光測定法または標準的なタンパク質アッセイ技術(例えばブラッドフォード分析 )では検出されなかった。ゲルに結合させる前後のペプチド溶液の一部について 比較のために製造元の指示にしたがってエルマンの試薬を用いたところ、100% の結合効率を確認した。ゲルカラムを3カラム容積の50mMトリス、5mM E DTA(pH8.5)で洗浄してから、50mMトリス、5mM EDTA(pH8.5)中 のシステイン溶液3mlで室温で15分間攪拌し、続いて攪拌せずに30分間静置し て非特異的結合部位をブロックした。カラムから水を抜き、16カラム容積の1M NaClで洗浄し、続いて脱気した16カラム容積の0.05%アジ化ナトリウムで洗 浄した。 ローゼル(Rosol)ら、Veterinary Immunology and Immunopathology,35:321-3 37(1993)の改変版にしたがって、このペプチド結合SULFOLINKゲルでIgYをア フィニティー精製した。室温で1回、10カラム容積のPBSでカラムを洗浄した 。IgYを2時間カラムに再循環させた。続いてカラムを10カラム容積のPBS で、さらに0.5M NaClを含むリン酸緩衝食塩水(PBS)の10カラム容積 で洗浄した。ペプチド特異的IgYを500mMグリシン(pH2.5)で溶出させ、1 Mトリス(pH9.5)で中和した。UV分光光度計及びグラフ作製装置を用いて洗 浄とカラムからのタンパク質の溶出に追跡した。OD 280nmでのシグナルを有 するサンプルをセントリプレップ30(Amicon)で500〜600μlの容積に濃縮した 。 製造元の指示およびアキタとナカイ(Akita & Nakai),J.Immunol.Methods, 162:155-164(1993)の方法の改良版にしたがって、固定ペプシン(Pierce Chemica l Company)とともにインキュベートしたアフィニティー精製IgYからFab( Yab)フラグメントを作製した。ペプシンスラリーを16倍の容積の50mM酢酸 ナトリウム緩衝液(pH4.2)で2回洗浄し、2倍の容積の酢酸ナトリウム緩衝液に 再懸濁した。アフィニティー精製IgYを37=BOCで固定ペプシンとインキ ュベートし、5時間混合した。トリス−HCl(pH8.0)1モルを加え、最終pH を7.5にした。ペプシン混合物を1000gで5分間遠心分離し、フラグメントを含 む上清をCENTRICON-10フィルター(Amicon)に加えて小さなFcフラグメントを除 去した。完全な切断はSDS−PAGEで確認した。 一連の試験採血から得たニワトリ血清及び一つにまとめた卵黄バッチから抽出 したIgYをELISAで調べ、ペプチドの認識について確認した。アフィニテ ィー精製IgYおよびFab’フラグメント(“Yab”)を完全なpIgRを 認識する能力についてウエスタンブロットによって調べた。細胞溶解物をMadin- Darbyネコ腎細胞(MDCK)細胞から作製し、さらにプロテアーゼ・インヒビ ター1μg/mlおよびフェニルメチルスルフォニルフロリド(PMSF)を含む10 %NP40溶解緩衝液を用いるBreitfeldら(Methods in Cell Biology,32:329-33 7(1989))の方法にしたがって、MDCK細胞にウサギpIgRをトランスフェク トした(“pWe”)。細胞溶解物を還元状態で10%ゲルで泳動し、PVDF( ポリビニルジフルオリド)膜(Millipore,ベッドフォード、マサチューセッツ) に移した。pIgRの細胞質部分に対するマウスのモノクローナル抗体、SC1 66(Solariら、Cell,36:61-71(1984))を陽性コントロール抗体として用い、 免疫前の卵黄から単離したIgYを陰性コントロールとして用いた。HRP共役 ウサギ抗ニワトリIgY(Jackson Immunochemicals)及びHRP共役ウサギ抗マ ウス抗体(Biorad)を二次抗体として用いた。一次ペプチドを注射したニワトリ のIgYおよびサブ配列ペプチドを注射したニワトリのIgYは完全なpIgR を認識したが、サブ配列抗体を注射したニワトリの1羽から得たIgYはこれを 認識しなかった。MDCK細胞およびpWe細胞をカバースリップ上で増殖させ 、4%パラホルムアルデヒドで固定し、さらにサポニンで浸透性を付与したもの を用いたIgYおよびYabフラグメント(一次ペプチドを注射したニワトリか ら得た)の免疫蛍光実験では、pIgRをトランスフェクトされた細胞でより特 異的な染色が示された(FITC-共役ウサギ抗ニワトリおよび抗マウス抗体はジャク ソン・ィムノケミカル社(Jackson Immunochemicals)から入手した)。固定および 浸透性付与細胞での細胞ELISA(ハーンらの方法(M.Hahneら、J.Cell Bio l.,121:655-64(1993))を改変)によって、MDCK細胞よりもpWe細胞で5 倍強いYabフラグメントの染色が示された。これらのデータは、ウサギpIg Rの茎部ペプチドに対するポリクローナル抗体の製造が成功であったこと、およ びそれら抗体が完全なpIgRを認識することを示している。 実施例2 実施例2では、ヒト組換え一本鎖可変領域フラグメント(scFv)抗体のファー ジディスプレーによる選別について述べる。 ファージディスプレーによるscFvの選別は可溶性ビオチン付加抗原または 固形支持体に固定された抗原を必要とする。ファージディスプレーによって選別 されたscFvは低いアフィニティーバインダーとしての傾向を有し、さらに可 溶性抗原はより高いアフィニティーをもつscFvの選別を可能にする(R.Schi erら、J.Mol.Biol.,255:28-43(1996))ようであるので、可溶性抗原による選 別方法を選択した。製造元の指示に記載された方法に基づいてビオチン−BMC C((1-ビオチンアミド-4-(4'[マレイミドメチル]シクロヘキサン−カルボキサミ ド)ブタン)(Pierce Chemical Company,ロックフォード、イリノイ)を用いて、 ウサギpIgRの膜近接、細胞外部分の23個のアミノ酸に対応する、pIgR茎 部の一次ペプチド(実施例1に記載)をシステイン残基のスルフヒドリル基を介 してビオチンと共役させた。スルフヒドリル基を介してペプチドが二量体化され ていないことを確認するために、先ずペプチドを1%水素化ホウ素ナトリウムの 0.1Mトリス、5mM EDTA(pH8.0)溶液で還元した。1N HClを添加 して溶液のpHをpH5に下げた。溶液の発泡が終わったとき、1Mトリスを添 加してpHを7.0にした。DMSOにビオチン付加用試薬を溶解させて8.5mMビ オチン−BMCC溶液を調製した。5倍モル過剰のビオチン−BMCCを還元ペ プチドに添加し、4℃で一晩インキュベートした。10〜50%の範囲のCH3CN 濃度勾配を用いてC18カラムのHPLC(30分)および215nmでのUV検出によ って、ビオチン付加ペプチドを遊離ビオチンから分離した。電子スプレーによる 質量分光測定およびLSIMS(液体二次イオン質量分光測定、liquid seconda ry ion mass spectrometry)によって、ビオチン付加ペプチドに対応する正確な ピークを同定した。 極めて多数の異なるヒトscFv(約1010)をコードするファージライブラリ ーとともにビオチン付加一次ペプチドをインキュベートした。このファージライ ブラリーは、以前に報告されたように調製した(J.D.Marksら、J.Mol.Biol., 222:581-97(1991);J.D.Marksら、Bio/Technology,10:779-783(1992);J.D.Ma rksら、Bio/Technology,11:1145-1149(1993);A.D.Griffithsら、EMBOJ.,12: 725-734(1993))。総計4巡りの選別、ファージミド(phagemid)回収および大腸 菌(Escherichia coli)サプレッサー株TG−1における拡張を以下の改変を加 えながらMarksら(J.Mol.Biol.,222:581-97(1991))に記載されたように実施し た。用いられたファージライブラリーは幾つかのストレプトアビジンバインダー を含むことが知られているので、最初の3巡りの選別には、ファージとス トレプトアビジンアガロース(Sigma)との30分間インキュベーションを2回実施 して予備浄化工程を実施した。続いてファージをビオチン付加一次ペプチド5μ gと1時間インキュベートした。ビオチン付加ペプチドを該固着ファージと結合 させるために、ペプチド−ファージ溶液をアビジン磁性ビーズとともに第1巡目 および第3巡目でそれぞれ15分間および5分間インキュベートし、さらにストレ プトアビジン磁性ビーズとともに第2巡目および第4巡目でそれぞれ10分間およ び5分間インキュベートした。第4巡目の選別から回収したファージを大腸菌の 非サプレッサー株HB2151に感染させ、可溶性scFvフラグメントを産生 させるために、Marksら(J.Mol.Biol.,222:581-97(1191))の記載にしたがって IPTGを用いて個々のファージミドクローンを誘発した。 ドットブロットアッセイで可溶性scFvフラグメントの発現について、及び ELISAアッセイでビオチン付加一次ペプチドへの結合について、個々のクロ ーン由来の細菌上清を解析した(Finnernら、Clin.Exp.Immunol.,102:566-574 (1995))。しかしながら、ELISAアッセイは以下のように改変した。96ウェ ルのマイクロウェルプレート(Immulon-4)をアビジン(リン酸緩衝食塩水(PB S)中で10μg/ml)で4℃で一晩被覆し、PBSで3回洗浄し、PBS中の 2%乳汁でブロックしてからビオチン付加一次ペプチド(PBS中で5μg/m l)と結合させた。TMB(3,3',5,5-テトラメチルベンジジン)溶液(Kirkega ard and Perry)を基質として用い(100μl/ウェル)、反応を0.18M H2SO4 で停止させた。その後ELISA読み取り装置で波長450nmでカラー反応を読 み取った。ドットブロット分析によって、第4巡目の選別から回収したファージ で感染させたHB2151の96個の選別コロニーのうち66%がscFvを産生す ることがわかった。ELISAアッセイは、96個のコロニーのうち43個が該ペプ チドと結合するscFvを産生することを示した。 全陽性コロニーの多様性をPCRスクリーニングによって決定した。重鎖およ び軽鎖のscFv挿入物を先ずプライマーLMB3およびfd−Seql(Marks ら、J.Mol.Biol.,222:581-97(1991))で増幅し、続いて制限酵素BstN1で 消化した。異なるDNAフィンガープリントパターンをもつクローンについて、 セキサーム・ロングリードサイクルシークェンシングキット(SequiTherm Long- Read cycle sequencing kit)(Epicentre Technologies)およびリカーマシーン(L icor machine)を用いて配列決定した。5種の固有配列を特定した。 更なる性状決定と使用に向けて大量の精製scFvを得るために、5種の固有 のscFvを発現ベクターpUC119 Sfi-NotmycHisでサブクローニングした。この 発現ベクターによってscFvのC末端にヘキサ−ヒスチジンタグが付加される (Schierら、J.Mol.Biol.,225:28-43(1996))。 実施例3 実施例3では、Fercolら、J.Clin.Invest.,92:2394-2400(1993);及びFerc olら、J.Clin.Invest.,95:493-502(1995)(これら双方の文献は参照により本 明細書に含まれる)に開示された種々の方法を用いて、pIgR発現ホ乳類細胞 への野生型嚢胞性線維症トランスコンダクタンス調節因子(CFTR)遺伝子の向標 的について述べる。 pIgRの茎部領域と反応するFabフラグメントを作製し、実施例1で述べ たような技術を用いて精製する。ファーコルら(Ferkolら、(1993))の方法にし たがい異種二官能基性架橋剤N-スクシンイミジル3-(2-ピリジルジチオ)プロピ オネート(SPDP)を用いて、このFabをポリ(L-リジン)(分子量20,000ダル トン)に連結した。 CFTR遺伝子を含むプラスミドをサイトメガロウイルス初期プロモーターに 連結し、ベクターpCB6に挿入した。Thomasら、J.Biol.Chem.,268:3313-3 320(1993)。プラスミドDNAをFab−ポリリジンと3M NaCl中で結合 させることによって、Fab−ポリリジン−DNAの複合体を作製する。 この複合体をリン酸緩衝食塩水0.1mlに溶解し、メトファン吸入麻酔で軽く 麻酔した病原体をもたないスプラーク・ドーリーラット(250〜300グラム)の鼻 道に入れることによって、該複合体を導入する。仰臥位に手で拘束したラットの 鼻道に直接、プラスミド100μlのPBS溶液を適用するためにはマイクロピペ ットが用いられるであろう。溶液が吸入されるまでラットをこの体位で保持する 。この方法は鼻粘膜上にサンプルを効果的に適用できることを示した。Shahinら 、Infection and Immunity,60:1482-1488(1992);Gizurarsonら、Vaccine,10:1 0 1-106(1992))。トランスフェクトされた遺伝子の転写はCFTRタンパク質の産 生について免疫蛍光アッセイによつて調べる。 実施例4 実施例4は、pIgRを発現する細胞にインビボで外因性タンパク質を送り込 む手段について述べる。 エンドソームからタンパク質を放出させる効果的な方法として、アデノウイル スにカップリングさせたタンパク質−Fab複合体が用いられる。この方法は多 数のレセプター系で用いられ、1000倍の発現増加が得られた。Curielら、J.Res pir.Cell Mol.Biol.,6:247-252(1992);Curielら、Proc.Natl.Acad.Sci.U SA,88:8850-8854(1991);Gaoら、Hum.Gene Ther.,4:17-24(1993)(これらの文 献は参照により本明細書に含まれる)。カップリングは、アデノウイルスおよび Fab/ポリリジンのビオチン付加とそれに続くアビジンによる架橋によって実 施される。得られた複合体を実施例3のように投与する。 実施例5 実施例5は、茎部に特異的に結合する抗体が、pIgRを含むMDCK(Madi n-Darbyネコ腎)細胞の先端膜から基底外側膜へとトランスサイトーシスによっ て輸送されることについて述べる。 pIgRと反応するYabフラグメントを実施例1で述べたように作製した。 抗pIgR茎部Yabフラグメントにゴールドセインらの一塩化ヨウ素法(Gold seinら、Meth.Enzymol.,96:241-249(1983))によって放射性ヨウ素を付加した 。放射性ヨウ素付加IgAをコントロールリガンドとして用いた。直径12mm、 0.4μmの孔径の細胞培養インサート(Transwell,Costar)上で4日間、中心部集 中態様で増殖させたMDCKおよびpWe細胞の先端表面に放射性ヨウ素付加Y abフラグメントまたはIgA(100μl/ウェルに107cpm)を添加した。Brei tfeldら、Methods in Cell Biology,32:329-337(1989)。放射能標識Yabフラ グメントは、プロテアーゼインヒビター、ロイペプチン50μl/mlと2時間予 備インキュベートした細胞、または予備インキュベートしない細胞に添加さ れた。37℃で20分間の先端取り込み後、未結合放射能標識リガンドをMEM(最 小必須培養液)/BSA(ウシ血清アルブミン)で3回迅速に(5分間洗浄1回 、より迅速な洗浄2回)洗浄した。ガンマカウンター(Beckman Instruments,パ ロアルト、カリフォルニア)での定量のために7、15、30、60および120分の時点 で先端培養液および基底外側培養液を採集、交換した。細胞培養インサートは、 ガンマカウンターでの定量のために120分で切り出し、放射能活性の最初の総取 込み量を算出した。MDCK細胞のバックグラウンド取込みをpWe細胞による 取込みから差し引き、放射能標識リガンドの特異的な再循環およびトランスサイ トーシスを算出した。結果は、IgAの5〜6%と比較して、Yabフラグメン トの13〜18%が、ロイペプチンで前処理した細胞の先端表面から基底外側表面へ とトランスサイトーシスによって輸送されたことを示している。 本明細書で引用した全ての刊行物および特許は、それら個々の刊行物または特 許が具体的にかつ個々に参照により本明細書に取り込まれたかのように、参照に より本明細書に含まれる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(GH,KE,LS,MW,S D,SZ,UG),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ ,MD,RU,TJ,TM),AL,AM,AT,AU ,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH, CN,CU,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,G B,BE,HU,IL,IS,JP,KE,KG,KP ,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU, LV,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,N Z,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI ,SK,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,UZ, VN,YU (72)発明者 リッチマン―アイゼンスタット、ジャニー ス アメリカ合衆国 94132 カリフォルニア 州 サンフランシスコ ディアズ アヴェ ニュー 5

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.細胞の重合体免疫グロブリンレセプター(pIgR)の茎部に特異的に結合 するリガンドであって、pIgRの分泌性成分とは生理的条件下で実質的に結 合しないリガンド。 2.該リガンドが抗体である請求項1記載のリガンド。 3.該リガンドがヒトに適応させた抗体である請求項1記載のリガンド。 4.該リガンドが、抗体の組換え一本鎖可変領域フラグメントである請求項1記 載のリガンド。 5.該レセプターの切断部位に隣接する細胞膜である細胞外エピトープと最初の 33個のアミノ酸内で結合する請求項1記載のリガンド。 6.以下の群から選ばれるペプチドと結合する請求項1記載のリガンド: マウス:Glu-Arg-Glu-Ile-Gln-Asn-Val-Arg-Asp-Gln-Ala-Gln-Glu-Asn-Arg- Ala-Ser-Gly-Asp-Ala-Gly-Ser-Ala-Asp-Gly-Gln-Ser-Arg-Ser-Ser- Ser-Ser-Lys(配列番号:2)、 ラット:Glu-Arg-Glu-Ile-Gln-Asn-Ala-Gly-Asp-Gln-Ala-Gln-Glu-Asn-Arg- Ala-Ser-Gly-Asn-Ala-Gly-Ser-Ala-Gly-Gly-Gln-Ser-Gly-Ser-Ser- Lys(配列番号:3)、 ヒト:Glu-Lys-Ala-Val-Ala-Asp-Thr-Arg-Asp-Gln-Ala-Asp-Gly-Ser-Arg-Ala- Ser-Val-Asp-Ser-Gly-Ser-Ser-Glu-Glu-Gln-Gly-Gly-Ser-Ser-Arg(配列 番号:4)、 ウシ:Glu-Ser-Val-Lys-Asp-Ala-Ala-Gly-Gly-Pro-Gly-Ala-Pro-Ala-Asp-Pro- Gly-Arg-Pro-Thr-Gly-Tyr-Ser-Gly-Ser-Ser-Lys(配列番号:5)、 ウサギ:Leu-Ala-Glu-Val-Ala-Val-Gln-Ser-Ala-Glu-Asp-Pro-Ala-Ser-Gly- Asp-Pro-Ala-Ser-Gly-Ser-Arg-Ala-Ser-Val-Asp-Ser-Gly-Ser-Ser- Glu-Glu-Gln-Gly-Gly-Ser-Ser-Arg-Ser-Lys(配列番号:6)。 7.さらに、該レセプター茎部に選択的に結合する結合成分、並びに核酸、タン パク質、放射性同位元素、脂質および炭水化物から成る群から選ばれる生物学 的に活性な成分を有すると定義される請求項1記載のリガンド。 8.該核酸が、野生型嚢胞性線維症膜内外コンダクタンス調節因子をコードする 請求項7記載のリガンド。 9.重合体免疫グロブリンレセプターを発現する細胞の該重合体免疫グロブリン レセプター茎部にリガンドを結合させることによって、重合体免疫グロブリン レセプター発現細胞にリガンドを導入する方法であって、生理的条件下ではp IgRの分泌性成分とは実質的にリガンドが結合しないことを条件とする、上 記方法。 10.該リガンドが抗体である請求項9記載の方法。 11.該リガンドがヒトに適応させた抗体である請求項9記載の方法。 12.該リガンドが、抗体の組換え一本鎖可変領域フラグメントである請求項10記 載の方法。 13.該リガンドが、該レセプターの切断部位に隣接する細胞膜である細胞外エピ トープと最初の33個のアミノ酸内で結合する請求項9記載の方法。 14.該リガンドが以下の群から選ばれるペプチドと結合する請求項9記載の方法 : マウス:Glu-Arg-Glu-Ile-Gln-Asn-Val-Arg-Asp-Gln-Ala-Gln-Glu-Asn-Arg- Ala-Ser-Gly-Asp-Ala-Gly-Ser-Ala-Asp-Gly-Gln-Ser-Arg-Ser-Ser- Ser-Ser-Lys(配列番号:2)、 ラット:Glu-Arg-Glu-Ile-Gln-Asn-Ala-Gly-Asp-Gln-Ala-Gln-Glu-Asn-Arg- Ala-Ser-Gly-Asn-Ala-Gly-Ser-Ala-Gly-Gly-Gln-Ser-Gly-Ser-Ser- Lys(配列番号:3)、 ヒト:Glu-Lys-Ala-Val-Ala-Asp-Thr-Arg-Asp-Gln-Ala-Asp-Gly-Ser-Arg-Ala- Ser-Val-Asp-Ser-Gly-Ser-Ser-Glu-Glu-Gln-Gly-Gly-Ser-Ser-Arg(配列 番号:4)、 ウシ:Glu-Ser-Val-Lys-Asp-Ala-Ala-Gly-Gly-Pro-Gly-Ala-Pro-Ala-Asp-Pro- Gly-Arg-Pro-Thr-Gly-Tyr-Ser-Gly-Ser-Ser-Lys(配列番号:5)、 ウサギ:Leu-Ala-Glu-Val-Ala-Val-Gln-Ser-Ala-Glu-Asp-Pro-Ala-Ser-Gly- Asp-Pro-Ala-Ser-Gly-Ser-Arg-Ala-Ser-Val-Asp-Ser-Gly-Ser-Ser- Glu-Glu-Gln-Gly-Gly-Ser-Ser-Arg-Ser-Lys(配列番号:6)。 15.さらに、該リガンドが、該レセプター茎部に選択的に結合する結合成分、並 びに核酸、タンパク質、放射性同位元素、脂質および炭水化物から成る群から 選ばれる生物学的に活性な成分を有すると定義される請求項9記載の方法。 16.該核酸が、野生型嚢胞性線維症膜内外コンダクタンス調節因子をコードする 請求項15記載の方法。 17.さらに、該レセプター茎部に選択的に結合する結合成分、並びに抗炎症性物 質、アンチセンスオリゴヌクレオチド、抗生物質および抗感染性物質から成る 群から選ばれる生物学的に活性な成分を有すると定義される請求項1記載のリ ガンド。 18.該細胞がホ乳類細胞である請求項9記載の方法。 19.該細胞が上皮細胞である請求項18記載の方法。 20.該リガンドが該細胞の先端表面で該茎部と結合する請求項9記載の方法。 21.該リガンドが該細胞の基底外側側にトランスサイトーシスによって運ばれる 請求項20記載の方法。 22.該リガンドが、該細胞の基底外側表面で該茎部から遊離される請求項21記載 の方法。 23.該リガンドが、該細胞の基底外側表面で該茎部に結合される請求項9記載の 方法。 24.該リガンドが該茎部にのみ特異的に結合する請求項9記載の方法。 25.該リガンドが該茎部にのみ特異的に結合する請求項1記載のリガンド。 26.重合体免疫グロブリンレセプターを発現する細胞にリガンドを結合させる方 法であって、該リガンドが重合体免疫グロブリンレセプターの分泌性成分とは 生理的条件下では実質的に結合しないということを条件に、該レセプターの茎 部にリガンドを結合させる工程を含む、上記方法。 27.該リガンドが、結合後に該細胞内にエンドサイトーシスによって取り込まれ る請求項26記載の方法。 28.以下の配列を有するペプチドと結合する請求項1記載のリガンド: Ala-Asp-Ala-Ala-Pro-Asp-Glu-Lys-Val-Leu-Asp-Ser-Gly-Phe-Arg-Glu-Ile- Glu-Asn-Lys-Ala-Ile-Gln-Asp-Pro-Arg-Leu-Phe-Ala-Glu-Glu-Lys-Ala-Val- Ala-Asp-Thr-Arg-Asp-Gln-Ala-Asp-Gly-Ser-Arg-Ala-Ser-Val-Asp-Ser-Gly- Ser-Ser-Glu-Glu-Gln-Gly-Gly-Ser-Ser-Arg(配列番号:10)。 29.該リガンドが以下の配列を有するペプチドと結合する請求項9記載のリガン ド: Ala-Asp-Ala-Ala-Pro-Asp-Glu-Lys-Val-Leu-Asp-Ser-Gly-Phe-Arg-Glu-Ile- Glu-Asn-Lys-Ala-Ile-Gln-Asp-Pro-Arg-Leu-Phe-Ala-Glu-Glu-Lys-Ala-Val- Ala-Asp-Thr-Arg-Asp-Gln-Ala-Asp-Gly-Ser-Arg-Ala-Ser-Val-Asp-Ser-Gly- Ser-Ser-Glu-Glu-Gln-Gly-Gly-Ser-Ser-Arg(配列番号:11)。
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