JP2000511654A - 波長多重化されたソリトンにより送信される信号を線内で再生する方法および装置、ならびにそのような再生装置を備える光電気通信システム - Google Patents
波長多重化されたソリトンにより送信される信号を線内で再生する方法および装置、ならびにそのような再生装置を備える光電気通信システムInfo
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Abstract
(57)【要約】
本発明により、波長多重化(WDM)され、光ファイバ上を伝搬されるソリトンの同期再生が可能になる。本発明は、m個のソリトンチャネルのサブセットを再同期させるために、再生装置の前に特に光屈折フィルタ型の光遅延路を使用し、n−m個の他のソリトンチャネルが本来同期される位置に再生装置を設置することから成る。
Description
【発明の詳細な説明】
波長多重化されたソリトンにより送信される信号を線内で再生する方法および装
置、ならびにそのような再生装置を備える光電気通信システム
本発明は光ファイバ上の電気通信の分野に関し、より詳細には長距離電気通信
に関する。大西洋横断リンクなどの光ファイバ方式極長距離リンクの場合、信号
が、大きな色分散なく分散光ファイバ上を伝播することができる特定のスペクト
ル特性を有する「ソリトン」と呼ばれる種類の信号を使用すること、すなわち、
色分散を補償するために信号の強度に対する屈折率の依存性またはその逆の依存
性を使用することが知られている。主に線路の損失に要約される伝播距離の影響
にも関わらず、信号のスペクトル形状は維持される。これらの線路の損失は、例
えばエルビウムドープファイバ増幅器、すなわち英語の「EDFA」を用いて、
線路内光増幅により補償することができる。
線内増幅を有するソリトンによる送信(EDFA)の場合、未解決の問題は既
知である。すなわち
1)信号のビットの到着の時間的不確定性を生じさせるゴードンハウスジッタ
2)光増幅器内の自然放出の増幅により生じる雑音の蓄積である。
この問題に対する解決方法がEP−A576208に述べられている。この文
書によれば、ソリトン型信号の伝送リンクに沿って中央周波数が変化する複数の
フィルタを挿入することにより、自然放出雑音を指数関数的に増幅させることな
くソリトンの周期的増幅が可能である。このシステム内ではソリトンの再生はな
い。この文書によれば、このようなシステムの長所はその波長分割多重化(英語
ではWDM)との適合性である。
線内でソリトンを再生するための同期変調は、文書Elect.Lett.,27(14),p.
1270-72、1991年7月4日、Nakazawaら、「10 Gbit/s Soliton Data Transm
ission over One Million Kilometres」において記述されている。
この文書は、ソリトン発生源用として使用するクロックと同じクロックから発
生するクロック信号でソリトンの同期変調を行うためのLiNO3光変調器を使
用することを示唆している。
500kmのファイバループ上で、50km毎にエルビウム
ドープファイバ光増幅器を用い、ループ一回転毎に再生を行うことにより、極長
距離結合のシミュレーションが行われた。−0.7〜−2.2ps/km/nm
の間で変化し、平均が−1.5ps/km/nmである、ソリトン送信ファイバ
の分散のため、ループを一回転するための移動時間はソリトンの波長によって異
なる。この理由のため、前述の文書EP−A−0576208において指摘され
ているように、このようなシステムはWDM送信には適合しない(第2頁、第2
1行目乃至第24行目参照)。
現行技術についての他の文書は、WDM型の光リンクに関する。
例えば文書Journal of Lightwave Tech.,9(3),pp.362-367、1991年3月
、L.F.Mollenauerらの「Wavelength Division Multiplexing with Solitons i
n Ultra-Long Distance Transmission Using Lumped Amplifiers」は、大洋横断
距離(9000km)について、周期的光増幅を有するWDMソリトン送信シス
テムを提案している。この文書の主旨は主に、異なる波長を有するソリトン間の
衝突に関する。この文書は、隣接するチャネル間の相互作用により生ずるゴード
ンハウスジ
ッタを制限するために、このようなリンクについての種々のパラメータの一般値
を示している。しかしながら、この文書内で検討されるいずれの場合も、リンク
の終端へのソリトンの到達の同期性は想定されていず、また要求されてもいない
。
文書proc.Int'l.symposium on physics and applications of Optical Soli
tons in Fibers,Kyoto Japan,1-12ページ、1995年11月14−17日、S
.Kumarら「Dispersion managements on soliton transmission in fibers with
lumped amplifiers」には、非再生WDMシステム内の分散の管理の諸態様も検
討されている。(この文書の最終章を参照のこと)
このように従来技術の文書を読むことにより、複数の波長分割多重化チャネル
(WDM)をもつ光リンクでは、チャネル間に同期性がないため、ソリトンの再
生を行うことができないことがわかる。したがって、同期的再生の問題はこの光
学系では無関係である。
この理由から、当業者の確かな予断によれば、ゴードンハウスジッタを除去し
、ソリトンの最適なスペクトル形状を保持するために、波長分割多重化ソリトン
を介し、かつ、再生によっ
て、超高速、超長距離WDM光リンクを設けることは不可能であると思われる。
本発明は、従来技術の欠点を解消することを目的とする。
この目的のため、本発明は、特に伝播波長とビットレートとで規定されるソリト
ンにより表わされるビット列の形態を各々が有する光信号を再生する装置であっ
て、前記光信号からクロック信号を抽出するためのクロック取り込み回路と、前
記ソリトンを再生するための光変調器とスペクトルフィルタを備え、各々異なる
波長を有するn(n>1)個のチャネル上で送信されるソリトン用の同期手段を
変調器の上流側に含み、前記チャネルおよび前記波長が、異なる群時間に関連付
けられ、前記同期手段がm(1≦m<n)本の光遅延路を含み、種々のチャネル
に関連付けられた群時間の差を補償するように線路iについての遅延τi(1≦
i≦m)が選択されることを特徴とする装置を対象とする。
有利な実施形態によれば、m≦nとして、m個のチャネル間の群時間の差が補
償されるようにチャネルiについての遅延τi(1≦i<m)が選択される時、
同期手段は、m個の光学遅延路と、別のn−m個のチャネルについて少なくとも
一つの光
学非遅延路とを含む。
特に、同期手段は単一の光学非遅延路を備え、前記光学非遅延路は、複数のチ
ャネルか発信する多重化ソリトンを受信するように設計されている。
現在好ましい第一実施形態によれば、同期手段は、各フィルタの周波数がチャ
ネルの周波数に関連付けられ、チャネルi上で送信されるソリトンについての前
記遅延τiを発生するように各フィルタi(1≦i≦m)の位置が選択される直
列光屈折フィルタを具備する光学線路と、同期手段が受信したソリトンを前記光
学線路に送信し、前記光学線路のフィルタにより反射されたソリトンを同期手段
の出力ポートに送信するための管理手段と、フィルタに関連付けられていないチ
ャネル上で送信されるソリトンを同期手段の出力ポートに送信する光カプラとを
備える。この実施形態では、管理手段は有利には3ポート光サーキュレータであ
る。
本発明の第二実施形態によれば、同期手段は、デマルチプレクサと、各々、光
学遅延線路の区間を含むm本のパラレル線路の組と、マルチプレクサと、デマル
チプレクサとマルチプレクサとの間に配置された少なくとも一つの光学非遅延路
とを備え
る。
本発明の第三実施形態によれば、同期手段は、ディバイダと、チャンネルおよ
び光学遅延路区間を選択するためのフィルタを各々が含むm本のパラレル線路の
組と、集信装置と、ディバイダと集信装置との間の少なくとも一つの光学非遅延
路とを備え、前記非遅延路は、少なくとも一つのチャネルを選択するためのフィ
ルタを備える。
本発明は、光ファイバにより接続された少なくとも一つの送信器と受信器とを
備える、特に伝播波長とビットレートとで規定されるソリトンにより表わされる
ビット列の形態を各々が有する信号を光伝送するシステムであって、本発明によ
る少なくとも一つの光再生装置を含むことを特徴とするシステムも対象とする。
有利には、kをa≧4の整数とし、Tを(kmを単位とするZR、ps.km- 1
を単位とするdtgについての)ビット時間とし、λ1およびλlを、前記n−
mのチャネルのサブセットにより規定されるスペクトル帯の端部とする時、この
ような光伝送システムの場合、各再生装置は、前記送信器または、この再生装置
の前にある再生装置の後、到着時間の差δτg=τg
(λI)−τg(λl)との積が条件
を満たすように選択された距離ZRに配置される。
特に有利には、クロック取り込み回路は、光信号から、τg(λk).ZR=k
Tのような、波長λ1とλlの間に含まれる波長λkの信号を抽出する。
本発明の特徴および長所は、添付の図面を参照して行う非限定的例として示し
た以下の実施形態についての説明からより明らかになろう。
第1図は、本発明による光ファイバ上光伝送システムの略図である。
第2図は、本発明による再生装置の略図である。
第3図は、n個のチャネルを有するWDMリンクのn個のチャネルが発信する
ソリトンを再同期するように設計された、本発明による同期手段の第一実施形態
を示す図である。
第4図は、n個のチャネルを有するWDMリンクのn個のチャネルが発信する
ソリトンを再同期するように設計された、本発明による同期手段の第二実施形態
を示す図である。
第5図は、n個のチャネルを有するWDMリンクのn個のチ
ャネルが発信するソリトンを再同期するように設計された、本発明による同期手
段の第三実施形態を示す図である。
全ての図において、同一の符号は同一要素を示すが、解り易くする目的から縮
尺は必ずしも一定ではない。
種々のチャネル上で送信されるソリトンの同期性の問題を解決するための方法
は、1996年1月23日、Alcatel Subma
トンにより送信される信号を線内で再生する方法および装置、ならびに本方法を
使用する光電気通信システム)という名称のフランス特許出願9600732に
記述されており、参考としてその内容を組み込む。
本発明の理解に必要な範囲内で、この先行特許出願により開発された同期の原
理の概要を説明する。読者は、詳細についてはこの先行特許出願を参照されたい
。
この先行特許出願では、ソリトンが走った光学路の長さを、
ソリトンの波長に応じて考慮し、変調器がある真にその場所で少なくとも近似的
にソリトンが同期されるようにすることが提案された。
事実、種々のチャネル上で送信されるソリトンの信号は、光ファイバ上を伝播
する時に色分散により非同期化されるが、送信と同一のビットレートを有する周
期信号を全て含む。その結果、伝送路に沿って隣接するチャネル間でソリトン間
の「衝突」が生じる(前述のMollenauerらの理論的記述を参照のこと)。従って
、種々のチャネル間の周波数偏移を考慮すると、線路に沿って一定の間隔がとら
れるいくつかの地点では全チャネルが相互に同期されることになる。従って、こ
の間隔を計算し、これら同期点の一箇所に再生装置を設置し、単一の変調器を使
用して、逆多重化(デマルチプレクス)を行わずに同期変調を行うことが提案さ
れた。
例えば、λ0を0分散の波長とし、D1=λ2−λ1とする時、λ1およびλ2で
送信される二つのチャネルについては、勾配(dD/dλ)λ0が0でない場合
には、変調器到達時間の差は群時間の差δτg=τg(λ2)−τg(λ1)から得
られ、
そうでない場合には、δτg=D.(λ2−λ1)となる。
提案された方法は、チャネル間隔およびファイバの色分散に対して、送信器と
第一受信器との間、あるいは連続する変調器間の距離を慎重に選択し全てのWD
Mチャネルについて単一の同期変調器を使用し、各変調器への移行時に全チャネ
ルを同期状態にすることから成る。実際には、群時間δτgが条件
を満たすように変調器間の距離ZRが選択される。
ここでkはa≧4の整数であり、Tは(kmを単位とするZR、ps.km-1を
単位とするdtgについての)ビット時間である。この条件により、波長λ1およ
びλ2を有する二つのチャネルWDM間で近似的な同期が得られる。希望する同
期度が得られるまで時間ウィンドウの幅を狭くする(すなわちaを増加させる)
ことにより、より良い同期を得ることができる。
この先行特許出願において提案された手法が本発明の一環として使われる。よ
り詳細には、n個のWDMチャネルをもつ伝
送システムの場合、先行特許出願に記述されている手法によれば、n−m(m<
n)個のチャネルのサブセットが本来同期される場所に変調器を設置し、このサ
ブセット上に残っているm個のチャネルを同期させるようになっている。
このように二つの同期手法を組み合わせることは明らかな長所を有する。すな
わち、全チャネルが本来同期されなければならない必要はないので、変調器の位
置に関する制約は、先行特許出願の場合よりも緩やかであり(WDMチャネル数
が増加すると、全チャネルが本来同期化される連続する二点間の距離ZRは増加
し、その結果、信号の減衰、分散等が増加する)、同期手段はチャネルの一部を
処理するだけでよいので、同期手段がより単純になる。
第1図は、ソリトンで形成されるWDM光信号を送信し再生することができる
、光ファイバ上光伝送システムの例を示す略図である。このシステムは、光ファ
イバFと、光送信器Eと、少なくとも一つの再生装置RGと、複数の線路光増幅
器G1、G2...、Gk...、と、複数のチャネルフィルタFC1、FC2
...FCk...と、光受信器Rとを備える。光送信器Eは、各周波数λ1、
λ2、...λnを有するソリトンを
送信することができる複数の光源と、前記ソリトンを光ファイバF上に導入する
ためのマルチプレクサMを備える。受信器はこれと対称に、デマルチプレクサD
と、周波数λ1、λ2、...λnを有するソリトンを各々受信することができ
る複数の光学検出器とを備える。ソリトンが受ける減衰を補償するために、線路
に沿って、好ましくは一定間隔で光増幅器が分布する。これらの光増幅器は通常
、EDFA(Erbium Doped Fibre Amplifierから)型とすることができる。チャ
ネルフィルタFC1、FC2...FCk...は光増幅器G1、G2...、
の下流側に配置され、ソリトンの時間幅を減少させ、その結果、時間ジッタも減
少させる。チャネルフィルタとは、波長分割多重化されるWDMシステムの種々
のチャネルの波長に相当する、異なる中心周波数を有する複数の狭域を通す帯域
フィルタを意味する。
第1図に示すような光伝送システムであるが線路内再生装置を有さないシステ
ムは、現行技術の一部を成す。これについては、前述のL.F.Mollenauerらの論
文を参照のこと。
本発明はまさに、WDMソリトン型光信号を線路内で再生することにある。第
2図は、本発明による再生装置の略図である。
この再生装置RGは、同期手段2と、変調器4とを備える。変調器4は既知の
変調器であり、単一周波数、すなわち非WDMのソリトン型信号を再生するのに
使用される。このような変調器は、前述のNakazawaらの論文において特に記述さ
れている。この変調器は、ソリトンの同期変調を行うための例えばLiNO3型
の光変調器MODを備え、この光変調器は、線内のソリトン信号を基にしてクロ
ック回路により発生される制御用電子信号により制御される。クロック取り込み
手段は、光信号の一部を抽出するための光カプラC3と、クロック抽出回路CL
KXと、遅延DELを供給するための遅延路と、LiNO3変調器MODを動作
させるのに必要な駆動電力を供給するための増幅器GMとを備える。
変調手段は、複屈折偏波管理装置PCを備えることができる。このような装置
はチャネルフィルタの後ろに設けることもできる(第1図)。
異なる群速度すなわち異なる移動速度の、波長多重化されたすなわち異なる波
長を有する複数のソリトン信号の同時同期変調を可能にするためには、種々のチ
ャネル内で送信されるソリトンが同期されていなければならない。
以下、本発明による再生装置の種々の実施形態について記述する。
現在の好ましい同期手段の概略を図3に示す。この手段は、3ポートP1、P
2、P3付き光サーキュレータ6と、光ファイバ8、および各々λ1、λ2、.
..λm(m<n)で反射するm個の光屈折フィルタFPR1、FPR2、..
.FPRmと、別のn−m個のチャネル上で送信されるが光屈折フィルタによっ
ては反射されないソリトンを同期手段の出力ポートに送信するための光カプラ2
0とを備える。光サーキュレータは、そのポートP1で受信した信号をそのポー
トP2に、そのポートP2で受信した信号をそのポートP3に送信するように設
計される。ポートP1およびP3は、同期手段2の各々入力部、出力部を形成す
る。従って、周波数λi(1≦i≦n)のチャネル内を送信されるソリトン信号
はポートP1に到達し、ポートP2に送信され、ファイバ8を通ってフィルタF
PRiまで達し、そこでサーキュレータ6側に反射され、最後にポートP3に送
信されることがわかる。チャネルm+1〜nの信号に対するチャネル1〜mの信
号間の遅延を補償するように光反射フィルタの相対位置が選択され、これらのチ
ャネルm+1〜nは
本来同期される(変調器はこれらのチャネルが同期される場所に設置される)。
この遅延は以下のようにして決定することができる。
各チャネル(波長λ)についての(kmあたりの)群時間は、式
により与えられる。
ここで、Dは伝送ファイバの平均分散であり、λ0は0分散波長である。従って
、再生装置の入力部では、基準とするチャネル「n」とチャネル「k」との間の
群時間の差δτk1=τg(λk)−τg(λn)は、Δλk1=λk−λnの時、で与えられる。
上の二つの式は分散勾配(dD/dλ)λ0が非0の場合に関する。しかしなが
ら、逆の特性の短ファイバ区間を挿入することにより、分散勾配が周期的に補正
(補償)されるシステムを実現すること、あるいは0勾配または平坦勾配伝送フ
ァイバ
を実現することが可能であり、さらには有利である。システムの分散勾配が補償
される場合であれ、実質的に0であれ、(kmあたりの)群時間は、式
により与えられる。
ここで、Dはスペクトル間隔{λn...λ}内の(一定)分散である。群時間
の差δτk1=τg(λk)−τg(λn)は式δτk1=D.Δλk1で与えられる。
Tbitがビット時間(または同期変調周期)を示す場合、(k=1...nに
ついての)数Nk1を、チャネルkについての式、すなわちNk1 Tbit≦δτ≦
(Nk1+1)Tbit、すなわちE(x)が引数xの整数部分を有するNk1=E(
δτk1/Tbit)、を満たす整数であると規定することができる。整数Nk1は、
チャネルnとチャネルkとの間の遅延に含まれる最大ビット時間数を示す。実際
には、重要な数量は、チャネルnおよびkに属する二つの個別ビット間の累計遅
延ではなく、むしろ、対応する時間ウィンドウ間の相対遅延である。
従って、ウィンドウnに対するウィンドウkの進みは、Δτk1(進み)=δτk1
−Nk1Tbitにより与えられ、ウィンド
ウnに対するウィンドウkの遅れは、により与えられる。
実際には、整数のビット時間Tbitに等しい追加量をこの遅延に付加すること
ができることに留意されたい。各チャネルに遅延が入力されると、変調器の入力
側で全ての信号が同期になる。
有利には、光屈折フィルタは、ファイバ上に直接写真エッチングされたブラッ
グフィルタの形状で作製される。これらのフィルタは消光率が高いという長所を
有し、それにより、各チャネルの遅延をきわめて正確に規定することができる。
同期手段の別の実施形態を第4図に示す。この実施形態は、一つの入力部およ
びm+1個の出力部を有するデマルチプレクサ22と、m+1本のパラレル線の
組と、m+1個の入力部および一つの出力部を有するマルチプレクサ24とを備
える。パラレル線の組のうちで、本来同期されている全チャネルに関連する線路
26は光遅延路を含まず、他のm本の線路は他のチャネルのうちの一つにそれぞ
れ関連付けられ、各々光遅延路τi
(1≦i≦m)を含み、n個のチャネルの組が同期手段の出力部で同期されるよ
うな光遅延を導入する。
同期手段の別の変形形態を第5図に示す。この変形形態は、一つの入力部およ
びm+1個の出力部を有する分配器28と、m+1本のパラレル線の組と、m+
1個の入力部および一つの出力部を有する集信装置30とを備える。パラレル線
の組のうちで線路32は本来同期される全チャネルに関連付けられ、これらのチ
ャネルに対応するチャネルフィルタ34と、各々一つのチャネルに関連付けられ
、n個のチャネルの組が同期手段の出力部で同期されるような光遅延を各々か含
むm本の線路の組とを含む。従って、線路iのフィルタ16i(1≦i≦m)、
および線路iの遅延の部分により入力される遅延τiは各々、チャネルi上で送
信されるソリトンを通過させ、線路i上で送信されるソリトンが集信装置の出力
部で、線路32上で送信されるソリトンと同期化されるような遅延τiだけ前記
ソリトンを遅延させるように選択される。
第5図に示す同期手段は、第4図に示す実施手段と比較して、隣接するチャネ
ルの消光率が優れているが、そのために、挿入損がn2で増加するという犠牲を
払う。しかしながら、チャネ
ル数nが少ない時にはこの挿入損は妥当なものである。n=2または3のチャネ
ル上の周波数多重送信の場合、第5図の実施形態は現在では、第4図の実施形態
よりも好適である。
第3図から第5図を参照して記述した同期手段以外の同期手段は既知であり、
本発明の一環として使用することが可能である。例えば、チャネルあたりの選択
遅延は、分散補償光ファイバ、またはチャープ化光屈折フィルタを含む光ファイ
バを使用することにより得られる(当業者にとってはよく知られている「チャー
プ化」という用語は、低周波の方が高周波よりも速く伝播する送信媒質を示す英
語の用語「chirp(チャープ)」という用語から派生したものである)。
クロック信号を取り込むために使われる光カプラに関しては、第2図に示すよ
うに伝送線路上に設置することが可能であるが、光ファイバ8上(第3図)、あ
るいはm+1本のパラレル線のうちの1本上(第4図または第5図)、さらには
、同期手段の別の点に設置することも可能であることに留意するのが妥当であろ
う。
本発明は図示した実施形態に限定されるものではなく、反対に、記述した手段
と同等な手段、ならびに添付する特許請求の
範囲に適合するあらゆる実施形態を包含するものである。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1.特に伝播波長とビットレートとで規定されるソリトンにより表わされるビッ ト列の形態を各々が有する光信号を再生する装置であって、前記光信号からクロ ック信号を抽出するためのクロック取り込み回路(C3、CLKX)と、前記ソ リトンを再生するための光変調器(MOD)とを備え、各々異なる波長を有する n(n>1)個のチャネル上で送信されるソリトン用の同期手段(2)を変調器 の上流側に含み、前記チャネルおよび前記波長が、異なる群時間に関連付けられ 、前記同期手段がm(1≦m≦n−2)本の光遅延路を含み、種々のチャネルに 関連付けられた群時間の差を補償するように線路iについての遅延τi(1≦i ≦m)が選択されることを特徴とする装置。 2.m≦n−2とし、m個のチャネル間の群時間の差が補償されるようにチャネ ルiについての遅延τi(1≦i<m)が選択される時、同期手段がm個の光学 遅延路と、別のn−m個のチャネルについて少なくとも一つの光学非遅延路とを 含むことを特徴とする請求の範囲第1項に記載の装置。 3.同期手段が単一の光学非遅延路(26、;32)を備え、 前記光学非遅延路が、複数のチャネルが発信する多重化ソリトンを受信するよう に設計されていることを特徴とする請求の範囲第2項に記載の装置。 4.同期手段が、各フィルタの周波数がチャネルの周波数に関連付けられ、チャ ネルi上で送信されるソリトンについての前記遅延τiを発生するように各フィ ルタi(1≦i≦m)の位置が選択されるm個の直列光屈折フィルタ(FPR1 、FPR2、...FPRm)を具備する光学線路(8)と、同期手段が受信し たソリトンを前記光学線路に送信し、前記光学線路のフィルタにより反射された ソリトンを同期手段の出力ポートに送信するための管理手段(6)と、フィルタ に関連付けられていないn−m個のチャネル上で送信されるソリトンを同期手段 の出力ポートに送信する光カプラ(20)とを備えることを特徴とする請求の範 囲第1項または第2項に記載の装置。 5.前記管理手段(6)が3ポート光サーキュレータであることを特徴とする請 求の範囲第6項に記載の装置。 6.同期手段が、デマルチプレクサ(22)と、各々、光学遅延路の区間を含む m本のパラレル線路の組と、マルチプレクサ(24)と、デマルチプレクサとマ ルチプレクサとの間に配置 された少なくとも一つの光学非遅延路(26)とを備えることを特徴とする請求 の範囲第1項または第2項に記載の装置。 7.同期手段が、ディバイダ(28)と、チャンネルおよび光学遅延路区間を選 択するためのフィルタ(161、...16m)を各々が含むm本のパラレル線路 の組と、集信装置(30)と、ディバイダ(28)と集信装置(30)との間の 少なくとも一つの光学非遅延路(32)とを備え、前記非遅延路が、少なくとも 一つのチャネルを選択するためのフィルタ(34)を備えることを特徴とする請 求の範囲第1項または第2項に記載の装置。 8.同期変調器(MOD)の出力側にチャネルフィルタ(Fck)を備えること を特徴とする請求の範囲第1項から第7項のいずれか一項に記載の装置。 9.光ファイバ(F)により接続された少なくとも一つの送信器(E)と受信器 (R)とを備える、特に伝播波長とビットレートとで規定されるソリトンにより 表わされるビット列の形態を各々が有する信号を光伝送するシステムであって、 請求の範囲第1項から第8項のいずれか一項に記載の少なくとも一つの光再生装 置を含むことを特徴とするシステム。 10.kをa≧4の整数とし、Tを(kmを単位とするZR、ps.km-1を単 位とするdtgについての)ビット時間とし、λ1およびλlを、前記n−mのチ ャネルのサブセットにより規定されるスペクトル帯の端部とする時、再生装置が 、前記送信器または、この再生装置の前にある再生装置の後、到着時間の差δτg =τg(λ1)−τg(λl)との積が条件 を満たすように選択された距離ZRに配置されることを特徴とする請求の範囲第 9項に記載のシステム。 11.光信号から、τg(λk).ZR=kTのような、波長λ1とλlの間に含ま れる波長λkの信号を抽出するクロック取り込み回路を特徴とする請求の範囲第 10項に記載のシステム。
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