JP2000512650A - 自己架橋ヒアルロン酸及び関節障害の処置のための関連する医薬組成物 - Google Patents

自己架橋ヒアルロン酸及び関節障害の処置のための関連する医薬組成物

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Abstract

(57)【要約】 本発明は自己架橋形のヒアルロン酸を、単独で、または第2成分の非架橋ヒアルロン酸を含む混合物中で第一成分として、および場合により他の薬理学的に活性な物質との組合せで、含む組成物に関する。これらの組成物はユニークな粘弾性的性質のため関節障害の処置に用いることができる。

Description

【発明の詳細な説明】 自己架橋ヒアルロン酸及び関節障害の処置のための関連する医薬組成物発明の概要 本発明は、自己架橋形のヒアルロン酸を、単独で、または第2成分との混合物 中の第1成分として、及び場合により他の薬理学的に活性な物質と組合せて、含 む組成物に関する。これらの組成物はそのユニークな粘弾性的な性質のため、関 節障害の処置に用いることができる。発明の背景 ヒアルロン酸(HA)は、関節の軟骨および滑液(synovial fluid)中に特に高 濃度で存在する、グリコサミノグリカン ファミリーの天然に存在する多糖であ る。滑液は、低剪断応力(ゆっくり動く関節に対応する)では、粘性の液体とし て作用するが、高剪断応力(早く動く関節に対応する)では弾性的な挙動を示す ことが示されている(Balazs E.A.,Univ.of Michigan,Med.Ctr.J.(Special Arthritis Tssue),1968年12月,255)。変形性関節症およびリウマチ様関節炎 等の関節障害を有する患者においては、滑液の粘弾性的な性質が損なわれており 、これはHA成分により与えられる粘弾性的寄与の減少を反映することが証明さ れている(小林等、Biorheology,1994,31,325-244)。これは、健常なボラン ティアと変形性関節症のドナーの関節からの滑液のレオロジー的プロフィールを 示す図1から明白である(“The Rheological and Biological Function of Hya luronic Acid”、E.A.Balazs,D.A.Gibbs,Chemistry and Molecular Biolog y of Intercellular Matrix中、E.A.Balazs編,Academic Press,1970)。変 形性関節症の場合と異なり、正常な滑液中では、粘弾性値は大きく、G’および G”は互いに交差する。このクロスオーバーポイントの存在は、HAの濃度(2 〜4mg/ml)に関連するのみならず、特にその高分子量(約4〜5百万)にも関 連する。一方変形性関節症患者では、ヒアルロン酸の分解(その結果の分子量の 低下)およびその濃度の低下(1〜2mg/ml)の両方がある。 関節内注入による高度に精製された外来のHAの投与は、変形性関節炎の処置 に有効であることが示されている。これは、HAのユニークな粘弾性的な性質に よるだけでなく、その可能性ある薬理学的性質にもよる。事実、関節内注入によ る変形性関節症の処置のため現在市販されている商業的なHAをベースにした製 品は、これらの病理学の処置におけるHA作用様式に関する思想の2つの学派を 反映する。非改変のHAが、滑液の粘弾性的性質の一時的な再確立を引き起こす ことの外に、薬理学的な活性を示すという強力な証拠がある(G.Abtangeloおよ びM.O'Regan,Eur.J.Rheumatol.Inflamm.,1955,15,1:9-16;P.Ghosh,Cl in.Exp.Rheumatol.1993,12,1-8:R.S.Strachan等,An.Rheum.Dis.,199 0,49:949-952)。一方、化学的に架橋したHA誘導体の製品は、これらの誘導 体が専ら機械的手段により作用するという仮説を促進する(E.A.BalazsおよびJ .L.Denlinger,J.Rheumatology,1993,vol.20,supplement 39:3-9)。 変形性関節炎の外の関節障害の他の形は、関節変形または骨折修復および関節 鏡検査後の固定のような、関節に行われる特別な機械的なまたは外科手術の結合 として生じうる関節の滑液の粘弾性性質の改変から生じ得る。これらの介入の機 能的な結果の処置において、HAまたはその誘導体の潤滑可能性は、該化合物の 長期の薬理学的効果より適切であり得る。更に、HAは関節において早いターン オーバーを有することか知られている(Brown T.J.等,Exp.Physiol.,1991 ,76,125-134;Fraser J.R.E.等,Semin.Arthritis Rheum.,1993,22(Suppl.1 ),9-17;LaurentU.B.G等,Matrix,1992,12,130-6)。従って、本発明の製剤 の更なる目的は、関節障害の処置のために関節に注入される外来のHAの滞留時 間を増加させることである。発明の目的 従って、場合により適当な医薬賦形剤または担体および/または関節内使用の 薬剤を伴う、新しい、ヒアルロン酸(HA)および/または自己架橋多糖(AC P)をベースにした組成物を提供するのが本発明の目的であり、該組成物は関節 障害の処置のための適当な粘弾性的な性質を有する。 天然のHAの容器(reservoirs)として作用する組成物を提供するのが本発明の 他の目的である。 本発明の他の目的は、適当な粘弾性的な性質と関節内での滞留時間を示し、そ の必要のある患者に有効量で投与する、HAおよび/またはACPをベースにし た組成物を運搬することによる、関節障害の処置方法を提供することである。 上述の、および他の目的は、本発明に従い、以下の組合せの1を提供すること により達成される: 1.自己架橋形のヒアルロン酸単独;または 2.第2成分としてヒアルロン酸および/または関節内使用のための薬剤を含む 混合物の第1成分として自己架橋形のヒアルロン酸。図面の簡単な説明 本発明を添付図面で更に説明する。 図1は、若い健常ドナー、老年の健常ドナーおよび変形性関節症ドナーからの ヒトの滑液の粘弾性スペクトルを示す。 図2A−2Dは、リン酸塩緩衝液中での、異なった割合のACP/HA混合物 の粘弾性スペクトルを示す。Cp=1重量/重量%、T=25℃(G’(°);G ”(・)η*,(▽); 図3は、ACP成分(%)の関数として貯蔵弾性率(G’(°)および損失弾性 率(G”)(・)を示す。周波数=0.72rad/秒(通常の歩くペースでの関節 の動きに対応する) 図4は、様々な比のACP/HAの製剤の動的粘度の比較を示す。 図5は、ACP/HA,100/0;ACP20%,0.5%H2Oの製剤の 粘弾性スペクトルを示す。 図6は、ACP/HA,75/25;ACP20%,0.5%H2Oの製剤の 粘弾性スペクトルを示す。 図7は、ACP/HA,50/50;ACP5%,0.5%H2Oの製剤の粘 弾性スペクトルを示す。 図8は、ACP/HA,50/50;ACP20%,0.5%H2Oの製剤の 粘弾性スペクトルを示す。 図9は、ACP/HA,100/0;ACP20%,10%および5%,0. 5%H2Oの製剤の動的粘度の比較を示す。 図10は、ACP/HA,50/50;ACP20%,10%,および5%, 0.5%H2Oの製剤の動的粘度の比較を示す。 図11は、ACP/HA,40/60;ACP20%および5%,0.5%H2 Oの製剤の動的粘度の比較を示す。 図12は、変形性関節症でないウマからの滑液の粘弾性スペクトルを示す。 図13は、ACP/HA,100/0;ACP10%,0.5%H2Oの粘弾 性スペクトルを示す。 図14は、ACP100/0,10%,0.5%H2O,3.3mg/mlを添加し た、変形性関節症でないウマからの滑液の粘弾性スペクトルを示す。 図15は、ACP100/0,10%,0.5%H2O,5.5mg/mlを添加し た、変形性関節症でないウマからの滑液の粘弾性スペクトルを示す。 図16は、ACP,シンビスク(Synvisc),ファーメンテク(Fermentech),ア ルツ(Art)およびヒアルガン(Hyalgan)の比較を示す。発明の詳細な記述 関節障害の処置のため関節に注入される、外来のHAの粘弾性と滑液滞留時間 を改良することのできる新しい製剤を提供するのが本発明の目的である。 この製剤は、自己架橋HAを、単独で、または第2成分としてヒアルロン酸を 含む混合物中に第1成分として含む。これらの製剤において、自己架橋多糖(A CP)は、EP 0341745 B1に記載されたポリマー鎖間の外来の架橋 を導入することなしに、鎖内または鎖間エステル結合の形成に導く、自己架橋工 程により得られる。 ACP成分は、50KDの〜5,000KDaの範囲の分子量を有するHAか ら合成でき、医薬グレードの純度およびポリマーのカルボキシル基に関して1〜 30%の範囲の架橋レベルを有しなければならない。 ACP成分の好ましい例は、ACP5、ACP10、ACP15およびACP 20(数5、10、15および20は、化学反応の化学量論に基づく、架橋の公 称(nominal)レベルである)を含む。 従って、これらの自己架橋HA誘導体は、天然のHAに比べて改良された粘弾 性を有するため、関節障害の処置のための懸濁液の調製において有利に用いるこ とができる。これらの自己架橋誘導体の分解により天然のHAが放出される。従 ってACP HA誘導体は、分解によりゆっくり放出されて、天然のHAの関節 組織との接触時間の延長をもたらす天然のHAの容器であることの外に、理想的 な粘弾性材料となる。これらの自己架橋HA誘導体の安全性は、ACPの分解に より放出される天然のHAが生理学的代謝経路により代謝されるので、別の架橋 反応により製造されたHA誘導体より良好である可能性がある。 更に、水性媒体中でACPのゲル様挙動を考慮すると(Mensitieri等、Abstrac t,“12th European Conference on Biomaterials”Porto Portugal,Sept.10-1 3,1995),HAをそのACP誘導体とブレンドして、粘弾性と容器性を組合せる 広範囲のシステムを得ることが可能である。 ACP単独の理想的でないレオロジー的性質は、患者の条件および処置すべき 関節に従って2つの成分の割合を変えて、ACPと非改変HAの混合物から作っ た医薬組成物を製造することにより、埋め合される。 本発明の製剤に用いるACPとHAの割合は、約95:05〜約05/95の 割合のACP/HAを一般に含む。ACP/HA製剤の好ましい割合は、75: 25〜25/75の割合のACP/HAを含む。 本発明のACP/HA製剤は、医薬組成物へとすることができ、麻酔薬、抗生 物質、ステロイド性および非ステロイド性の抗炎症剤、ソマトスタチナ等のホル モンタイプの抗炎症剤、上皮親和性のビタミン、IL−1およびIL−6等のサ イトカイン、サイトカイン受容体、FGF等の増殖因子等の適当な医薬的に活性 な薬剤、および許容し得る賦形剤と組合せ得る。更に、HAが銀、銅、亜鉛およ びカルシウム塩と塩化された、ACPおよびHAの混合物から出発する医薬組成 物を用いることも可能である。これらの医薬組成物は、関節内使用のため半固体 または液体の製品に製剤化し得る。 ACPまたはHAのいずれかの形のHAの全量は、3〜50mgの範囲である 。適当な用量は、適当な医薬賦形剤の2mlの最終体積中に、ACPまたはHA のいずれかの形で20mgの、医薬組成物中に含まれるHAの全量を含むもので ある。1.自己架橋多糖(ACP)生成物 本組成物に用いるACP誘導体は、ヒアルロン酸の自己架橋誘導体である。こ れらの誘導体において、ヒアルロン酸のカルボキシル基のすべてまたは一部が、 同じ分子および/または異なるヒアルロン酸(HA)分子のヒドロキシル基でエ ステル化され、ラクトンまたは分子間エステル結合を形成する。他のアルコール のOH基による介在のない、HAのこれらの「内部」エステルは、「自己架橋多 糖」とも定義し得る。何故なら、1または多分子架橋の形成は、上述の内部エス テル化の結果であるからである。「架橋」とは、多糖分子のカルボキシルおよび ヒドロキシル間の交差線(crosswise)結合をいう。 その内部エステルは、カルボキシル基のすべてまたは一部のみが同じ方法でエ ステル化しているかによって、全体的または部分的である。部分内部エステルに おいては、更なるカルボキ基は、一価または多価のアルコール類で全体的に、ま たは部分的にエステル化して、「外部」エステルを形成でき、これら両方のエス テル基の部分エステルでは、エステル化されないカルボキシ基は、遊離であって もよく、または金属若しくは有機塩基で塩化されてもよい。 本発明に用いる内部エステルはEP0 341 745B1に記載の方法により 製造することができ、その方法は、活性化を誘導できる物質の添加によるカルボ キシ基の活性化を含む。活性化反応から得られる不安定な中間体生成物は、触媒 の添加後、および/または温度上昇後に自発的に分離し、同じまたは他のHA分 子のヒドロキシルと上述の内部エステル結合を形成する。所望の内部エステル化 の程度により、カルボキシ官能基のすべてか、または一部を活性化する(その一 部は、過剰の活性化物質を用いるか、または適当なドージング(dosing)方法によ り得る)。 内部エステル基へ変換すべきカルボキシ基は、遊離カルボキシ基を有する多糖 から、或いは好ましくは塩化したカルボキシ基、例えば金属塩、好ましくはアル カリまたはアルカリ土類金属、特に以下に記載するような第4級アンモニウム塩 を含む多糖から出発して活性化し得る。しかしアミンのような有機塩基との塩も 出発物質として使用できる。 内部エステルへ変換されるカルボキシ基の数は、活性化されたカルボキシ基の 数に比例し、この数は用いた活性化剤の量に依存する。全内部エステルを得るた めには、従って過剰の活性化剤を用いるべきであり、一方部分エステルの場合に は、この試薬の量は所望のエステル化度に応じて調節すべきである。 架橋反応後になお遊離であるか、または塩化されているカルボキシ基は、適切 な酸を得るために変換し得るし、または1価若しくは多価アルコールでエステル 化して、混合エステル、すなわち部分的に自己架橋し、部分的に外的にエステル 化したものを得ることができる。勿論アルコールによる部分エステル化は、カル ボキシ基の一部の活性化およびその後の内部エステルへの変換前に行うことがき る。 製造された架橋生成物において、遊離のカルボキシ基または塩の形のカルボキ シ基は、1価または多価のアルコールにより部分的または全体的にエステル化し て、部分的に内部そして部分的に外部である結合が混合したエステルを得ること かできる。このエステル化のために用いるアルコールは、以下に記載し、それか ら混合エステルが誘導されるアルコールに対応する。 EP 0 216 453A1によれば、第4級アンモニウム塩で出発して、エ ーテル化剤を用いて、特に、最大で6個の炭素原子を有する低級アルキルのジア ルキルスルホキシド、特にジメチルスルホキシド、およびジメチル若しくはジメ チルホルムアミド、またはジメチル若しくはジエチルアセトアミドのような低級 脂肪酸の低級アルキルのジアルキルアミドのようなジアルキルスルホキシド、ジ アルキルカルボキシルアミド等のアプロティック溶媒中で有利に製造できる。反 応は好ましくは約25°〜75°の温度範囲内で、例えば約30℃で行うべきで ある。エステル化は、上述の溶媒、例えばジメチルスルホキシドに溶解した上述 のアンモニウム塩に、徐々にエーテル化剤を加えることにより好ましくは行う。 内部エステルにおいては、未だ無傷で残っているカルボキシ基を,有機または 無機塩基で塩化し得る。そのような塩の形成のための塩基の選択は,生成物の意 図する用途に基づく。無機塩は好ましくは、ナトリウム若しくはカリウム塩等の アルカリ金属塩、アンモニウム塩、セシウム塩、カルシウム、マグネシウムなど のアルカリ土類金属の塩、またはアルミニウム塩である。 有機塩基の塩は、特に、脂肪族、アルアリファティック、脂環式または複素環 式アミンの塩である。このタイプのアンモニウム塩は、治療的に受容できるが不 活性なアミンから、または治療作用を有するアミンから誘導する。前者のうち、 最大で18の炭素原子を有するアルキル基を有するモノ、ジおよびトリアルキル アミン等の脂肪族アミン、または脂肪族部分に同数の炭素原子を有し、アリール が1〜3のヒドロキシ基で置換していることもあるベンゼン環を意味するアリー ルアルキルアミンに特別の考慮を払うべきである。治療的に受容し得るがそれ自 体活性でないアミンとして、4〜6個の炭素の環を有し、酸素、硫黄、窒素等の ヘテロ原子によってさえぎられていることがあるアルキレンアミン、例えばピペ リジン、モルホリンまたはピペラジン等の環状アミンが非常に適しており、アミ ノエタノール、エチレンジアミンまたはコリンの場合のように、例えばアミノま たはヒドロキシ基により置換されていてもよい。 1価また多価アルコールでエステル化されたカルボキシ基も有するACP誘導 体においては、これらの官能基が上述の方法の出発物質中に存在しようと、また はその方法の終りで導入されようと、アルコールは脂肪族、アルアリファティッ ク、脂環式または複数環式シリーズに属し得る。 エステル化剤として用いる脂肪族シリースのアルコールは例えば最大34の炭 素原子を有するアルコールであり、それは飽和または不飽和であり得、アミノ、 ヒドロキシル、アルデヒド、ケト、メルカプト、カルボキシ基等の他の遊離の官 能基または機能的に修飾された基により、或いはこれらから誘導される基、例え ばヒドロカルビルまたはジヒドロカルビルアミノ基(本明細書において「ヒドロ カルビル」という語は、例えばCn2n+1タイプの1価ラジカルのみならず、「 アルキレン」Cn2nまたは「アルキリデン」Cn2n等の2価または3価ラジカ ルをも意味する)、エーテルまたはエステル基、アセタールまたはケタール基、 チオエーテルまたはチオエステル基、エステル化されたカルボキシ基またはカル バミン基および1または2のヒドロカルビル基により、ナイトライト基またはハ ロゲンにより置換されたカルバミン基により場合により置換され得る。ヒドロカ ルビルラジカルを含む上記基のうち、これらは、好ましくは最大で6の炭素原子 を有するアルキルのような低級脂肪族であるべきである。そのようなアルコール は、酸素、窒素、および硫黄原子等のヘテロ原子により、炭素原子鎖中でさえぎ られ得る。 上述の官能基の1または2で置換されたアルコールを選択することが好ましい 。 本発明の目的に好ましい上記基のアルコールは最大で12、特に最大で6の炭素 原子を有するものであり、該アルコールにおいて、上述のアミノ、エーテル、エ ステル、チオエーテル、チオエステル、アセタール、ケタール基におけるヒドロ カルビルラジカルは、最大で4の炭素原子を有するアルキル基であり、エステル 化されたカルボキシ基または置換されたカルボミド基またはヒドロカルビル基に おいても同数の炭素原子を有するアルキルであり、アミノまたはカルバミン基は 最大で8の炭素原子を有するアルキレンアミンまたはアルキレンカルバミン基で あり得る。これらのアルコールのうち、特に興味があるのは、メチル、エチル、 プロピル、イソプロピルアルコール、n−ブチルアルコール、イソブチルアルコ ール、tert-ブチルアルコール、アミルアルコール、ペンチル、ヘキシル、オク チル、ノニルおよびドテシルアルコールのような飽和および非置換のアルコール 、そして特にn−オクチルおよびn−ドデシルのような直鎖アルコールである。 この群の置換アルコールの中で好ましいものは、エチレングリコール、プロピレ ングリコール、ブチレングリコール等の2価アルコール、グリセリン等の3価ア ルコール、タートロニックアルコール等のアルデヒドアルコール、乳酸、グリコ ール酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸等のカルボキシアルコール、アミノエタノ ール、アミノプロパノール、n−アミノプロパノール、n−アミノブタノール等 のアミノアルコールおよびアミノ基におけるそれらのジメチルおよびジエチル誘 導体、コリン、ピロジニルエタノール、ピペリジニルエタノール、ピペラジニル エタノール、およびn−プロピルまたはn−ブチルアルコールの対応する誘導体 、モノチオエチレングリコールおよびそのアルキル誘導体、例えばメルカプト基 におけるエチレン誘導体である。 高級脂肪族アルコールのうち次のものが例である:セチルアルコールおよびミ リシルアルコール。しかし本発明の目的に特に重要であるのは、シトロネルオー ル、ゲラニオール、ネロール、ネロリドール、リナロオール、ファルネスオール 、フィトール等の、多くの必須油中に含まれテルペンと親和性を有するもののよ うな、1または2の2重結合を有する高級不飽和アルコールである。低級不飽和 アルコールのうち、考慮すべきものはアリルアルコールおよびプロバギルアルコ ールである。 アルアリファティックアルコールのうち、好ましいものは、1のみのベンゼン 環を有し、脂肪族鎖が最大で4の炭素原子を有し、ベンゼン残基が、1〜3のメ チルまたはヒドロキシ基によって、またはハロゲン原子、特に塩素、臭素、ヨウ 素によって置換されていてもよく、脂肪族鎖は、遊離のアミノ基またはモノ若し くはジメチル基よりなる群から選択される1以上の官能基により、またはピロリ ジン基若しくはピペリジン基により置換されていてもよいものである。これらの アルコールのうち最も好ましいものはベンジルアルコールおよびフェネチルアル コールである。 脂環式すなわち脂肪族の環式脂肪族シリーズのアルコールは1または多環の炭 化水素に由来し得て、好ましくは最大で34の炭素原子を好ましくは有し得て、 非置換であってもよく、脂肪族アルコールについて上で述べたもののような1以 上の置換基を有してもよい。単一環の炭化水素に由来するアルコールのうち好ま しいものは、最大で12の炭素原子を有するものであり、環は好ましくは5〜7 の炭素原子を有し、例えばメチル、エチル、プロピルまたはイソプロピル基のよ うな、1〜3個の低級アルキル基により置換されていてもよい。この群に特別な アルコールとして、シクロヘキサノール、シクロヘキサンジオール、1,2,3 シクロヘキサントリオールおよび1,3,5シクロヘキサントリオール(フロロ グルシトール)、イノシトールを、カルボメントール、メントール、αおよびγ −ターピネオール、1−ターピネオール、4−ターピネオールおよびピペリトー ルのようなp−メンタンに由来するアルコール、「ターピネオール」、1,4お よび1,8−ターピンのようなこれらのアルコールの混合物を述べるべきである 。縮合環を有する炭化水素に由来するアルコール、例えばスジャン、ピナンまた はカルファン基のアルコールのうち、スジャノール、サビノール、ピノール水和 物、DおよびL−ボルネオール並びにDおよびL−イソボルネオールも有用であ る。 本発明のエステルに用いる脂肪族−環式脂肪族多環アルコールは、性ホルモン およびそれらの合成アナログのようなステロール、コール酸およびステロイド、 特にコルチコステロイドおよびその誘導体である。従って、例えばコレステロー ル、ジヒドロコレステロール、エピジヒドロコレステロール、コプロスタノール 、エピコプロスタノール、シストステロール、スティグマステロール、エルゴス テ ロール、コール酸、デオキシコール酸、リソコール酸、エステリオール、エスト ラジオール、エクイレニン、エクイリンおよびそれらのアルキル誘導体、そして また17位におけるエチニルまたはプロピニル誘導体、例えば17−αーエチニ ル−エストラジオールまたは7−α−メチル−17−α−エチニル−エストラジ オール、プレグネノロン、プレグナネジオール、テストステロンおよびその誘導 体、例えば17−α−メチルテストステロン、1,2−デヒドロ−テストステロ ンおよび17−α−メチル−1,2−デヒドロテストステロン、テストステロン および1,2−デヒドロテストステロンの17位におけるアルキニル誘導体、例 えば17−α−エチニルテストステロン、17−α−プロピニルテストステロン 、ノルゲステレル、ヒドロキシプロゲステロン、コルチコステロン、デオキシコ ルチコステロン、19−ノルテストステロン、19−ノル−17−α−メチルテ ストステロンおよび19−ノル−17−α−エチニル−テストステロン、コルチ ゾン、ヒドロコルチゾン、プレドニイソン、プレドニソロン、フルドロコルチゾ ン、デキサメタゾン、β−メタゾン、パラメタゾン、フルメタゾン、フルオシノ ロン、フルプレドニリデン、クロベタゾール、ベクロメタゾン、アルドステロン 、デスオキシコルティコステロン、アルファキサロン、アルファドロン、ボラス テロンを用いることが可能である。 本発明のエステルに有用なエステル化成分は、ジギトキシゲニン、ジトロキシ ゲニン、ジゴキシゲニン、ストロファンチジン、チゴゲニン、サポニンのような 心臓作用性のグリコシドのゲニン(アグリコン)である。 本発明により用いられる他のアルコールは、アクセロフトール、ビタミンD2 およびD3、アネウリン、ラクトフラビン、アスコルビン酸、リボフラビン、チ アミン、パントテン酸のようなビタミンアルコールである。 脂環式または脂肪族−脂環式アルコールの直鎖または環鎖が、1以上の、例え ば1〜3の、−O−、−S−、−Nおよび−NHよりなる群から選択されるヘテ ロ原子によりさえぎられ、これらにおいて1以上の不飽和結合、例えば2重結合 、特に2〜3があり、芳香族構造を有する複素環式化合物を含むなら、複素環式 アルコールは、上述の脂環式または脂肪族−脂環式アルコールの誘導体と考えら れ得る。次のものが具体的な有用な例である:フルフリルアルコール、アルカロ イ ドおよび誘導体、例えばアトロピン、スコポルアミン、シンコニン、シンコニン デナ、キニン、モルフィン、コデイン、ナロルフィン、N−ブチルスコポルアン モニウムブロマイド、アジュマリン;フェニルエチルアミン、例えばエフェドリ ン、イソプロテレノール、エピネフリン;フェノチアジン剤、例えば、ペルフェ ナジン、ピポチアジン、カルフェナジン、ホモフェナジン、アセトフェナジン、 フルフェナジン、N−ヒドロキシエチルプロメタジンクロライド;チオキサンテ ン剤、例えばフルペンチゾールおよびクロペンチキソール;抗けいれん剤、例え ばメプロフェンジオール、抗精神病薬、例えばオピプラモール;抗嘔吐剤、例え ばオキシペンジル;鎮痛剤、例えば、カルベチジンおよびフェノペリジンおよび メタドール;催眠薬例えばエトドロキシジン;食欲抑制剤、例えばベンズヒドロ ールおよびジフェメトキシジン;温和なトランキライザー、例えばヒドロキシジ ン;筋弛緩剤、例えばシンナメドリン、ジフィリン、メフェネシン、メトカルバ モール、クロールフェネシン、2−2−ジエチル−1,3−プロパンジオール、 グアイフェネシン、イドロシルアミド;冠状血管拡張薬、例えばジピリダモルお よびオキシフェドリン;アドレナリン作用性ブロッカー、例えばプロパノロール 、チモロール、ピンドロール、ブプランノロール、アテノロール、メトプロロー ル、プラクトロール;抗腫瘍剤、例えば6−アザウリジン、シタラビン、フロク スリジン;抗生物質、例えばクロラムフェニコール、チアムフェニコール、エリ スロマイシン、オレアンドマイシン、リンコマイシン;抗ウイルス剤、例えばヨ ードクスリジン;末梢血管拡張剤、例えばイソニコチニルアルコール;カルボニ ックアンヒドラーゼ阻害剤、例えばスロカルビレート;抗ぜん息剤および抗炎症 剤、例えばチアラミド;フルファミド、例えば2−p−スルファニルアニリノエ タノール。2.ヒアルロン酸 本発明では、ヒアルロン酸(HA)は、ACP誘導体を製造するための出発物 質として、またはACP誘導体と組み合わせて第2の成分として働く。架橋結合 したHAには、出発物質としていずれかの天然のまたは合成されたHAを用いる ことができる。 ヒアルロン酸の基質は、例えば雄鶏のとさか由来の、上記の天然の出発物質か ら抽出された酸などの、いずれの起源のものでもよい。本発明のACP/HA製 剤には、細菌(WO95/04132)または動物(EP0138572;WO 92/18543)の供給源から単離されたヒアルロン酸、またはin vitroでの 酵素的合成(WO95/24497)により製造されたヒアルロン酸が用いられ る。本発明によれば、例えば酸全体としての分子量の90〜80%から0.2% の間、好ましくは5〜0.2%の間の広い分子量範囲を有する有機材料の柚出に よって直接得られた、酸全体の分子の画分を構成しているヒアルロン酸を使用す ることが好ましい。これらの画分は、文献に記載された様々な方法によって得る ことができ、それらの方法は、加水分解、酸化、もしくは酵素的化学作用、また は例えば機械的なもしくは照射による方法などの物理的方法であって、しばしば 同じ精製手順の間に最初の抽出物が形成し得る。得られた分子の画分の分離と精 製は、分子ろ過のような既知の手段によって行われる。本発明にしたがって使用 するのに適当な、精製されたHY画分の1つは、例えば「非炎症性−NIF−N aHAナトリウムヒアルロン酸塩」として知られているものであり、Balazsがパ ンフレット“Healon”‐A guide to its use in Ophthalmic Surgery‐D.Mille r & R.Stegmann,eds.John Willey & Sons N.Y.81983:p.5において記載して いるものである。 さらに、ACPエステルの出発物質として特に重要なであるのは、ヒアルロン 酸から得ることができる2つの精製された画分、例えば「ヒアラスチン」および 「ヒアレクチン」という名で知られる雄鶏のとさかから抽出されたものである。 ヒアラスチン画分は平均分子量が約50,000〜100,000であり、一方 ヒアレクチン画分は平均分子量が約500,000〜730,000である。さ らに、これら2つの画分が組み合わさった1つ画分も単離されており、平均分子 量が約250,000〜約350,000の間であると特徴付けられている。こ の一緒にした画分は、特定の出発物質において利用できる総ヒアルロン酸の80 %の収率で得ることができ、一方、ヒアレクチン画分は30%の収率で、そして ヒアラスチン画分は50%の収率で出発のHYから得ることができる。これら画 分の製造は、上述の欧州特許公開公報第0138572A3に記載されている。 本発明を、その範囲をなんら限定することなく、以下に説明する実施例によっ て説明する。3.ACP誘導体の製造 実施例1:架橋結合したヒアルロン酸(HY)の製造 生成物の記載: 内部エステル化に用いられる1%のカルボキシル基 ナトリウムにより塩化される99%のカルボキシル基 モノマー単位10mEqに相当する分子量170,000のHYテトラブチル アンモニウム塩6.21gを、25℃にてDMSO248mL中で可溶化し、ト リエチルアミン0.01g(10mEq)を加え、得られた溶液を30分間撹拌 する。DMSO60mL中の2−クロロ−1−メチルピリジニウムヨージド0. 026g(0.1mEq)の溶液を、1時間かけて1滴ずつゆっくりと加え、混 合物を30℃で15時間保つ。 次いで、水100mLと塩化ナトリウム2.5gによって形成された溶液を加 えた後、得られた混合物をアセトン750mLにゆっくりと注ぎ、撹拌し続ける 。沈殿が形成し、次いでこれをろ過し、100mLのアセトン/水5:1で3回 洗浄し、アセトン100mLで3回洗浄し、最後に30℃にて24時間真空乾燥 する。 標題の化合物3.97gが得られる。エステル基の定量分析は、“Quantitativ e Organic Analysis Via Functional Groups”,4th Edition John Willey and S ons Publicationの169〜172頁に記載された鹸化法にしたがって行う。 実施例2:架橋結合したヒアルロン酸(HY)の製造 生成物の記載: 内部エステル化に用いられる5%のカルボキシル基 ナトリウムにより塩化される95%のカルボキシル基 モノマー単位10mEqに相当する分子量85,000のHYテトラブチルア ンモニウム塩6.21gを、25℃にてDMSO248mL中で可溶化し、トリ エチルアミン0.051g(0.5mEq)を加え、得られた溶液を30分間撹 拌する。 DMSO60mL中の2−クロロ−1−メチルピリジニウムヨージド0.12 8g(0.5mEq)の溶液を、1時間かけて1滴ずつゆっくりと加え、混合物 を30℃で15時間保つ。 次いで、水100mLと塩化ナトリウム2.5gによって形成された溶液を加 えた後、得られた混合物をアセトン750mLにゆっくりと注ぎ、撹拌し続ける 。沈殿が形成し、次いでこれをろ過し、100mLのアセトン/水5:1中で3 回洗浄し、アセトン100mLで3回洗浄し、最後に30℃にて24時間真空乾 燥する。 標題の化合物3.95gが得られる。エステル基の定量分析を、 “Quantitative Organic Analysis Via Functional Groups”4th Edition John Willey and Sons Publicationの169〜172頁に記載された鹸化法にしたが って行う。 実施例3:架橋結合したヒアルロン酸(HY)の製造 生成物の記載: 内部エステル化に用いられる10%のカルボキシル基 ナトリウムにより塩化される90%のカルボキシル基 モノマー単位10mEqに相当する分子量620,000のHYテトラブチル アンモニウム塩6.21gを、25℃にてDMSO248mL中で可溶化し、ト リエチルアミン0.101g(1.0mEq)を加え、得られた溶液を30分間 撹拌する。 DMSO60mL中の2−クロロ−1−メチルピリジニウムヨージド0.25 5g(1.0mEq)の溶液を、1時間かけて1滴ずつゆっくりと加え、混合物 を30℃で15時間保つ。 次いで、水100mLと塩化ナトリウム2.5gによって形成された溶液を加 えた後、得られた混合物をアセトン750mLにゆっくりと注ぎ、撹拌し続ける 。沈殿が形成し、次いでこれをろ過し、100mLのアセトン/水5:1中で3 回洗浄し、アセトン100mLで3回洗浄し、最後に30℃にて24時間真空乾 燥 する。 標題の化合物3.93gが得られる。エステル基の定量分析は、“Quantitativ e Organic Analysis Via Functional Groups”4th Edition John Willey and So ns Publicationの169〜172頁に記載された鹸化法にしたがって行う。 実施例4:架橋結合したヒアルロン酸(HY)の製造 生成物の記載: 内部エステル化に用いられる25%のカルボキシル基 ナトリウムにより塩化される75%のカルボキシル基 モノマー単位10mEqに相当する分子量170,000のHYテトラブチル アンモニウム塩6.21gを、25℃にてDMSO248mL中で可溶化し、ト リエチルアミン0.253g(2.5mEq)を加え、得られた溶液を30分間 撹拌する。 DMSO60mL中の2−クロロ−1−メチルピリジニウムヨージド0.63 9g(2.5mEq)の溶液を、1時間かけて1滴ずつゆっくりと加え、混合物 を30℃で15時間保つ。 次いで、水100mLと塩化ナトリウム2.5gによって形成された溶液を加 えた後、得られた混合物をアセトン750mLにゆっくりと注ぎ、撹拌し続ける 。沈殿が形成し、次いでこれをろ過し、100mLのアセトン/水5:1中で3 回洗浄し、アセトン100mLで3回洗浄し、最後に30℃にて24時間真空乾 燥する。 標題の化合物3.85gが得られる。エステル基の定量分析は、“Quantitativ e Organic Analysis Via Functional Groups”4th Edition John Willey and So ns Publicationの169〜172頁に記載された鹸化法にしたがって行う。 実施例5:架橋結合したヒアルロン酸(HY)の製造 生成物の記載: 内部エステル化に用いられる50%のカルボキシル基 ナトリウムにより塩化される50%のカルボキシル基 モノマー単位10mEqに相当する分子量85,000のHYテトラブチルア ンモニウム塩6.21gを、25℃にてDMSO248mL中で可溶化し、トリ エチルアミン0.506g(5.0mEq)を加え、得られた溶液を30分間撹 拌する。 DMSO60mL中の2−クロロ−1−メチルピリジニウムヨージド1.28 g(5mEq)の溶液を、1時間かけて1滴ずつゆっくりと加え、混合物を30 ℃で15時間保つ。 次いで、水100mLと塩化ナトリウム2.5gによって形成された溶液を加 えた後、得られた混合物をアセトン750mLにゆっくりと注ぎ、撹拌し続ける 。沈殿が形成し、次いでこれをろ過し、100mLのアセトン/水5:1中で3 回洗浄し、アセトン100mLで3回洗浄し、最後に30℃にて24時間真空乾 燥する。 標題の化合物3.65gが得られる。エステル基の定量分析は、“Quantitativ e Organic Analysis Via Functional Groups”4th Edition John Willey and So ns Publicationの169〜172頁に記載された鹸化法にしたがって行う。 実施例6:架橋結合したヒアルロン酸(HY)の製造 生成物の記載: 内部エステル化に用いられる70%のカルボキシル基 ナトリウムにより塩化される25%のカルボキシル基 モノマー単位10mEqに相当する分子量170,000のHYテトラブチル アンモニウム塩6.21gを、25℃にてDMSO248mL中で可溶化し、ト リエチルアミン0.759g(1.0mEq)を加え、得られた溶液を30分間 撹拌する。 DMSO60mL中の2−クロロ−1−メチルピリジニウムヨージド1.92 g(7.5mEq)の溶液を、1時間かけて1滴ずつゆっくりと加え、混合物を 30℃で15時間保つ。 次いで、水100mLと塩化ナトリウム2.5gによって形成された溶液を加 えた後、得られた混合物をアセトン750mLにゆっくりと注ぎ、撹拌し続ける 。 沈殿が形成し、次いでこれをろ過し、100mLのアセトン/水5:1中で3回 洗浄し、アセトン100mLで3回洗浄し、最後に30℃にて24時間真空乾燥 する。 標題の化合物3.54gが得られる。エステル基の定量分析は、“Quantitativ e Organic Analysis Via Functional Groups”4th Edition John Willey and So ns Publicationの169〜172頁に記載された鹸化法にしたがって行う。 実施例7:架橋結合したヒアルロン酸(HY)の製造 生成物の記載: 内部エステル化に用いられる100%のカルボキシル基 モノマー単位10mEqに相当する分子量70,000のHYテトラブチルア ンモニウム塩6.21gを、25℃にてDMSO248mL中で可溶化し、トリ エチルアミン1.012g(10mEq)を加え、得られた溶液を30分間撹拌 する。 DMSO60mL中の2−クロロ−1−メチルピリジニウムヨージド2.55 g(10mEq)の溶液を、1時間かけて1滴ずつゆっくりと加え、混合物を3 0℃で15時間保つ。 得られた混合物をアセトン750mLにゆっくりと注ぎ、撹拌し続ける。沈殿 が形成し、次いでこれをろ過し、100mLのアセトンで6回洗浄し、最後に3 0℃にて24時間真空乾燥する。 標題の化合物3.52gが得られる。エステル基の定量分析は、“Quantitativ e Organic Analysis Via Functional Groups”4th Edition John Willey and So ns Publicationの169〜172頁に記載された鹸化法にしたがって行う。 実施例8:架橋結合したヒアルロン酸(HY)の部分的エチルエステルの製造 生成物の記載: エタノールでエステル化された25%のカルボキシル基 内部エステル化に用いられる25%のカルボキシル基 ナトリウムにより塩化される50%のカルボキシル基 モノマー単位10mEqに相当する分子量170,000のHYテトラブチル アンモニウム塩6.21gを、25℃にてDMSO248mL中で可溶化し、ヨ ウ化エチル0.390g(2.5mEq)を加え、溶液を30℃で12時間保つ 。トリエチルアミン0.253g(2.5mEq)を加え、溶液を30分間撹拌 する。 DMSO60mL中の2−クロロ−1−メチルピリジニウムヨージド0.63 9g(2.5mEq)の溶液を、1時間かけて1滴ずつゆっくりと加え、混合物 を30℃で15時間保つ。 次いで、水100mLと塩化ナトリウム2.5gによって形成された溶液を加 えた後、得られた混合物をアセトン750mLにゆっくりと注ぎ、撹拌し続ける 。沈殿が形成し、次いでこれをろ過し、100mLのアセトン/水5:1中で3 回洗浄し、アセトン100mLで3回洗浄し、最後に30℃にて24時間真空乾 燥する。 標題の化合物3.84gが得られる。エトキシ基の定量分析は、R.H.Cundiff およびP.C.Markunasの方法(Anal.Chem.33,1028-1930(1961))にしたがって 行う。全エステル基の定量分析は、“Quantitative Organic Analysis Via Func tional Groups”4th Edition John Willey and Sons Pub1icationの169〜1 72頁に記載された鹸化法にしたがって行う。 実施例9:架橋結合したヒアルロン酸(HY)の部分的エチルエステルの製造 生成物の記載: エタノールでエステル化された50%のカルボキシル基 内部エステル化に用いられる25%のカルボキシル基 ナトリウムにより塩化される25%のカルボキシル基 モノマー単位10mEqに相当する分子量85,000のHYテトラブチルア ンモニウム塩6.21gを、25℃にてDMSO248mL中で可溶化し、ヨウ 化エチル0.780g(5.0mEq)を加え、溶液を30℃で12時間保つ。 トリエチルアミン0.253g(2.5mEq)を加え、溶液を30分間撹拌す る。 DMSO60mL中の2−クロロ−1−メチルピリジニウムヨージド0.63 9g(2.5mEq)の溶液を、1時間かけて1滴ずつゆっくりと加え、混合物 を30℃で15時間保つ。 次いで、水100mLと塩化ナトリウム2.5gによって形成された溶液を加 えた後、得られた混合物をアセトン750mLにゆっくりと注ぎ、撹拌し続ける 。沈殿が形成し、次いでこれをろ過し、100mLのアセトン/水5:1中で3 回洗浄し、アセトン100mLで3回洗浄し、最後に30℃にて24時間真空乾 燥する。 標題の化合物3.87gが得られる。エトキシ基の定量分析は、R.H.Cundiff およびP.C.Markunasの方法(Anal.Chem.33,1028-1930(1961))にしたがって 行う。全エステル基の定量分析は、“Quantitative Organic Analysis Via Func tional Groups”4th Edition John Willey and Sons Publicationの169〜1 72頁に記載された鹸化法にしたがって行う。 実施例10:架橋結合したヒアルロン酸(HY)のエチルエステルの製造 生成物の記載: エタノールでエステル化された75%のカルボキシル基 内部エステル化に用いられる25%のカルボキシル基 モノマー単位10mEqに相当する分子量170,000のHYテトラブチル アンモニウム塩6.21gを、25℃にてDMSO248mL中で可溶化し、ヨ ウ化エチル1.17g(7.5mEq)を加え、溶液を30℃で12時間保つ。 トリエチルアミン0.253g(2.5mEq)を加え、溶液を30分間撹拌す る。 DMSO60mL中の2−クロロ−1−メチルピリジニウムヨージド0.63 9g(2.5mEq)の溶液を、1時間かけて1滴ずつゆっくりと加え、混合物 を30℃で15時間保つ。 得られた混合物をアセトン750mLにゆっくりと注ぎ、撹拌し続ける。沈殿 が形成し、これをろ過し、100mLのアセトンで5回洗浄し、最後に30℃に て24時間真空乾燥する。 標題の化合物3.91gが得られる。エトキシ基の測定は、R.H.Cundiffおよ びP.C.Markunas(Anal.Chem.33,1028-1930(1961))の方法にしたがって行う 。全エステル基の定量分析は、“Quantitative Organic Analysis Via Function al Groups”4th Edition John Willey and Sons Pub1icationの169〜172 頁に記載された鹸化法にしたがって行う。 実施例11架橋ヒアルロン酸(HY)の部分コーチゾンエステル(C21)の製造 生成物の説明: コーチゾンでエステル化したカルボキシ基20%。 分子内エステル化に使用したカルボキシ基25%。 ナトリウムで塩化したカルボキシ基55%。 分子量70,000のHYテトラブチルアンモニウム塩6.21g(モノマー 単位の10mEqに相当する)を25℃のDMSO248mLに溶解する。21 −ブロモ−4−プレグネン−17−α−オール−3,11,20−トリオン0. 85g(2mEq)および得られた溶液を24時間30℃に保つ。トリエチルア ミン0.253g(2.5mEq)を加え、得られた溶液を30分間攪拌する。 DMSO60mL中の2−クロロ−1−メチル−ピリジニウムヨウ化物0.6 39gの溶液を1時間かけて徐々に滴加し、混合物を15時間30℃に保つ。 次に、水100mLおよび塩化ナトリウム2.5gで形成された溶液を加え、 次いで、連続的に攪拌しながら、得られた混合物をアセトン750mLに徐々に 注ぎ入れる。沈殿物が形成され、次いでこれを濾過し、アセトン/水(5:1) 100mLで3回、アセトン100mLで3回洗浄し、最後に30℃で24時間 減圧乾燥する。 標記化合物4.5gを得る。B.P.に従って、コーチゾンを定量し、Na2 CO3の含水アルコール溶液で加水分解し、クロロホルムで抽出する。 全エステル基の定量は、「Quantitative Organic AnalysisVia Functional Gr oups」第4版(John Wiley and Sons Publication)の169−172頁に記載の 加水分解方法に従って実施される。 実施例12架橋ヒアルロン酸(HY)の混合エタノールおよびコーチゾン部分エステル(C 21)の製造 生成物の説明: コーチゾンでエステル化したカルボキシ基20%(C21)。 エタノールでエステル化したカルボキシ基25%。 分子内エステル化に使用したカルボキシ基25%。 ナトリウムで塩化したカルボキシ基30%。 分子量85,000のHYテトラブチルアンモニウム塩6.21g(モノマー 単位の10mEqに相当する)を25℃のDMSO248mLに溶解する。エチ ルヨウ化物0.39g(2.5mEq)を加え、得られた溶液を12時間30℃ に保つ。21−ブロモ−4−プレグネン−17−α−オール−3,11,20− トリオン0.85g(2mEq)を加え、得られた溶液を24時間30℃に保つ 。トリエチルアミン0.253g(2.5mEq)および得られた溶液を30分 間攪拌する。 DMSO60mL中の2−クロロ−1−メチル−ピリジニウムヨウ化物0.6 39g(2.5mEq)の溶液を1時間かけて徐々に滴加し、混合物を15時間 30℃に保つ。 次に、水100mLおよび塩化ナトリウム2.5gで形成された溶液を加え、 次いで、連続的に攪拌しながら、得られた混合物をアセトン750mLに徐々に 注ぎ入れる。沈殿物を形成させ、次いでこれを濾過し、アセトン/水(5:1) 100mLで3回、アセトン100mLで3回洗浄し、最後に30℃で24時間 減圧乾燥する。 標記化合物4.41gを得る。B.P.に従ってコーチゾンを定量し、Na2 CO3の含水アルコール溶液で加水分解し、クロロホルムで抽出する。 エトキシ基の定量は、R.H.CundiffおよびP.C.Markunas(Anal.Chem.33,1028-1 930(1961))の方法に従って行なわれる。全エステル基の定量は、 「Quantitative Organic Analysis Via Functional Groups」第4版(John Wiley and Sons Publication)の169−172頁に記載の加水分解方法に従って実施 される。 実施例13架橋ヒアルロン酸(HY)の混合エタノールおよびコーチゾンエステル(C21 )の製造 生成物の説明: コーチゾンでエステル化したカルボキシ基20%(C21)。 エタノールでエステル化したカルボキシ基70%。 分子内エステル化に使用したカルボキシ基10%。 分子量170,000のHYテトラブチルアンモニウム塩6.21g(モノマ ー単位の10mEqに相当する)を25℃のDMSO248mLに溶解する。エ チルヨウ化物1.09g(7mEq)を加え、得られた溶液を12時間30℃に 保つ。21−ブロモ−4−プレグネン−17−α−オール−3,11,20−ト リオン0.85g(2mEq)および得られた溶液を24時間30℃に保つ。ト リエチルアミン0.101g(1.0mEq)および得られた溶液を30分間攪 拌する。 DMSO60mL中の2−クロロ−1−メチル−ピリジニウムヨウ化物0.2 55g(1.0mEq)の溶液を1時間かけて徐々に滴加し、混合物を15時間 30℃に保つ。 連続的に攪拌しながら、得られた混合物をアセトン750mLに徐々に注ぎ入 れる。沈殿物を形成させ、次いでこれを濾過し、アセトン100mLで5回洗浄 し、最後に30℃で24時間減圧乾燥する。 標記化合物4.58gを得る。B.P.に従ってコーチゾンを定量し、Na2 CO3の含水アルコール溶液で加水分解し、クロロホルムで抽出する。 エトキシ基の定量は、R.H.CundiffおよびP.C.Markunas(Anal.Chem.33,1028-1 930(1961))の方法に従って行なわれる。全エステル基の定量は、 「Quantitative Organic Analysis Via Functional Groups」第4版(John Wiley and Sons Publication)の169−172頁に記載の加水分解方法に従って実施 される。 実施例14架橋ヒアルロン酸の塩のカナマイシンを用いる製造 生成物の説明: 分子内エステル化に用いられるカルボキシ基25%。 カナマイシンと結合したカルボキシ基75%。 ヒアルロン酸の部分テトラブチルアンモニウム塩4.39g(モノマー単位の 10mEqに相当する)を25℃のDMSO248mLに溶解し、トリエチルア ミン0.253g(2.5mEq)を加え、得られた溶液を30分間攪拌する。 DMSO60mL中の2−クロロ−1−メチル−ピリジニウムヨウ化物0.6 39g(2.5mEq)の溶液を1時間かけて徐々に滴加し、混合物を15時間 30℃に保つ。 連続的に攪拌しながら、得られた混合物をアセトン750mLに徐々に注ぎ入 れる。沈殿物を形成させ、次いでこれを濾過し、アセトン100mLで5回洗浄 し、最後に30℃で24時間減圧乾燥する。 沈殿物を蒸留水400mLに懸濁させ、5℃に冷却し、次いで、30分間攪拌 しながら、蒸留水25mLに硫酸カナマイシン1.1g(7.5mEq)を溶解 し、第4級アンモニウム樹脂(Dowex 1x8)OH−型15mLを含むカラムで溶 出して得たられた溶液を加える。得られた混合物を凍結乾燥する。 標記化合物4.6gを得る。エステル基の定量は、「Quantitative Organic A nalysis Via Functional Groups」第4版(John Wiley and Sons Pub1ication) の169−172頁に記載の加水分解方法に従って実施される。 カナマイシンの微生物学的定量はB.subtilis 6633を用い、カナマイシンの標 準品との比較により実施する。 実施例15架橋ヒアルロン酸塩のアミカシンを用いる製造 生成物の説明: 分子内エステル化に用いられるカルボキシ基25%。 アミカシンと結合したカルボキシ基75%。 ヒアルロン酸の部分テトラブチルアンモニウム塩(25%)4.39g(モノ マー単位の10mEqに相当する)を25℃のDMSO248mLに溶解し、ト リエチルアミン0.253g(2.5mEq)を加え、得られた溶液を30分間 攪拌する。 DMSO60mL中の2−クロロ−1−メチルーピリジニウムヨウ化物0.6 39g(2.5mEq)の溶液を1時間かけて徐々に滴加し、混合物を15時間 30℃に保つ。 連続的に攪拌しながら、得られた混合物をアセトン750mLに徐々に注ぎ入 れる。沈殿物を形成させ、次いでこれを濾過し、アセトン100mLで5回洗浄 し、最後に30℃で24時間減圧乾燥する。 沈殿物を蒸留水400mLに懸濁させ、5℃に冷却する。 30分間一定に攪拌しながら塩基性アミカシン1.1g(7.5mEq)を加 える。得られた混合物を凍結乾燥する。 標記化合物4.8gを得る。エステル基の定量は、「Quantitative Organic A nalysis Via Functional Groups」第4版(John Wiley and Sons Publication) の169−172頁に記載の加水分解方法に従って実施される。 アミカシンの定量はS.aureus 29737を用い、カナマイシンの標準品との比較に より微生物学的に行なう。 実施例16架橋ヒアルロン酸(HY)の部分エチルエステルの製造 生成物の説明: エタノールでエステル化したカルボキシ基50%。 分子内エステル化に使用したカルボキシ基10%。 ナトリウムで塩化したカルボキシ基40%。 分子量85,000のHYテトラブチルアンモニウム塩6.21g(モノマー 単位の10mEqに相当する)を25℃のDMSO248mLに溶解し、エチル ヨウ化物0.780g(5.0mEq)を加え、該溶液を12時間30℃に保つ 。ピリジン塩化物0.118g(1mEq)を加え、得られた溶液を30分間攪 拌する。 DMSO20mL中のN−ベンジル−N’−エチルカルボジイミド0.16g (1mEq)の溶液を1時間かけて徐々に滴加し、混合物を45時間30℃に保 つ。 次に、水100mLおよび塩化ナトリウム2.5gで形成された溶液を加え、 次いで、連続的に攪拌しながら、得られた混合物をアセトン750mLに徐々に 注ぎ入れる。沈殿物を形成させ、次いでこれを濾過し、アセトン/水(5:1) 100mLで3回、アセトン100mLで3回洗浄し、最後に30℃で24時間 減圧乾燥する。 標記化合物3.85gを得る。エトキシ基の定量は、R.H.CundiffおよびP.C.M arkunas(Anal.Chem.33,1028-1930(1961))の方法に従って行なわれる。全エステ ル基の定量は、「Quantitative Organic Analysis Via Functional Groups」第 4版(John Wiley and Sons Publication)の169−172頁に記載の加水分解 方法に従って実施される。 実施例17架橋ヒアルロン酸(HY)の製造 分子内エステル化に使用したカルボキシ基10%。 ナトリウムで塩化したカルボキシ基90%。 分子量170,000のHYテトラブチルアンモニウム塩6.21g(モノマ ー単位の10mEqに相当する)を25℃のDMSO248mLに溶解し、ピリ ジン塩化物0.118g(1mEq)を加え、得られた溶液を30分間攪拌する 。 DMSO20mL中のN−ベンジル−N’−エチルカルボジイミド0.16g (1mEq)の溶液を1時間かけて徐々に滴加し、混合物を45時間30℃の温 度に保つ。 次に、水100mLおよび塩化ナトリウム2.5gで形成された溶液を加え、 次いで、連続的に攪拌しながら、得られた混合物をアセトン750mLに徐々に 注ぎ入れる。沈殿物を形成させ、次いでこれを濾過し、アセトン/水(5:1) 100mLで3回、アセトン100mLで3回洗浄し、最後に30℃の温度で2 4時間減圧乾燥する。 標記化合物3.9gを得る。全エステル基の定量は、「Quantitative Organic Analysis Via Functional Groups」第4版(John Wiley and Sons Publication )の169−172頁に記載の加水分解方法に従って実施される。4.本発明による製剤例 実施例18架橋ヒアルロン酸を主体とする活性物質を含む注射用懸濁剤(ACP)の製造 2mLバイアル1本中に以下の成分を含む。 自己架橋ヒアルロン酸(ACP) 20mg 塩化ナトリウム 17mg リン酸1ナトリウム・2水和物 0.1mg リン酸2ナトリウム・12水和物 1.2mg 注射用水 2mL 実施例19自己架橋ヒアルロン酸およびヒアルロン酸ナトリウム塩の75/25混合物から なる活性物質を含む注射用懸濁剤の製造 2mL充填シリンジ1本中に以下の成分を含む。 自己架橋ヒアルロン酸(ACP) 15mg ヒアルロン酸ナトリウム塩(ヒアレクチン) 5mg 塩化ナトリウム 17mg リン酸1ナトリウム・2水和物 0.1mg リン酸2ナトリウム・12水和物 1.2mg 注射用水 2mL 実施例20メチルプレドニゾロン21−スクシネートナトリウム塩のような抗炎症剤をビー クルとし、自己架橋ヒアルロン酸を主体とする活性物質を含む注射用懸濁剤の製 2mL充填シリンジ1本中に以下の成分を含む。 自己架橋ヒアルロン酸(ACP) 20mg メチルプレドニゾロン21−スクシネートナトリウム塩 10mg 塩化ナトリウム 18mg 注射用水 2mg 実施例21リン酸トリアムシノロンナトリウム塩のような抗炎症剤をビークルとし、自己架 橋ヒアルロン酸およびヒアルロン酸ナトリウム塩の75/25混合物からなる活 性物質を含む注射用懸濁剤の製造 2mLバイアル1本中に以下の成分を含む。 自己架橋ヒアルロン酸(ACP) 15mg ヒアルロン酸ナトリウム塩(ヒアレクチン) 5mg リン酸トリアムシノロンナトリウム塩 20mg 塩化ナトリウム 18mg 注射用水 2mg5.本発明にしたがう製剤についての試験 実施例22:ACP成分が呼称5%程度まで自己架橋されているACP/HA製剤の調製 500−730KDaの範囲の分子量のHAを5%の呼称レベルまで架橋した 。 リン酸緩衝液(NaCl0.15M、リン酸塩0.002M)pH=6.5中 、0/100〜100/0%の範囲で種々の割合のACP/HAを混合すること により、最終濃度1w/w%でACP/HA製剤を調製した。懸濁物を24時間 膨潤させた。 ACP/HA混合物のレオロジー的性質はいくつかの形状寸法(50mm直径 の平行プレート:1mmまたは2mm間隔、およびクエット:カップ直径34m m、ボブ(bob)直径および長さそれぞれ32)に合わせたレオメトリックス液 体分析装置(RFS−8500)で温度を25℃に固定して測定した。振動剪断 測定(通常、10%ひずみ値で)から、0.01−100rad/秒の周波数範 囲にわたって粘弾性パラメータG’(貯蔵弾性率),G”(損失弾性率)および η*(複素粘度)を得た。 十分高いポリマー濃度で拡散させ、水性培地中で膨潤させたACPは粘弾性で 、透明な固体様系を形成することが測定によって示された。第2A図に報告した 粘弾性スペクトル(ACP/HA100/0)は明らかにゲル様性質を示した。 特に、研究した全範囲の周波数においてG’(ω)>G”(ω)であり、G’および G”は両方ともわずかに周波数依存性である。比G’/G”(tan)は2rad /秒より低い周波数では一定値(0.3)に達し、周波数が増加するにつれてわ ずかに増加(0.4まで)する。複素粘度、η*は研究した全範囲の周波数にお いて指数法則にしたがい、周波数に強く依存する。見かけの指数法則の指数は≒ 0.82である。 同じ適用ひずみ(0.1ひずみ単位)を用いることによって、両弾性率および 複素粘度(粘弾性ではない)の測定絶対値は、用いる形状寸法に影響されること が認められる。この現象は系の非均一性を反映する。ACP(100/0)のゲ ル様反応はHA出発物質に典型的な絡み合いネットワーク性質とは大きく異なっ ている(Kobayashi Y.ら、Biorheology,1994,31,235-244)。 第2D図(ACP/HA0/100)に見られるように、機械的スペクトルは G”(ω)>G’(ω)を示し、末端領域ではG’αω2およびG”αωを示す。さ らに、η*(ω)は本質的に周波数と無関係である。総ポリマー濃度を一定(1% w/w)に保ちながら、異なる比で2つのポリマーを混合することによって、広 い範囲の2成分系を得ることができる。特に、HAリッチ混合物(ACP/HA 30/70)は、拡散成分が膨潤ACPの分離した粒子によって構成され、連続 成分がHA水溶液である懸濁物とみなすことができる。逆に、ACPリッチ混合 物(ACP/HA75/25)は、連続成分が、HA水溶液によって構成される 拡散成分よりずっと堅い「混成物」と考えることができる。 上記の系の機械的応答は連続成分の粘弾性に左右されることが予想される。実 際に、HAリッチ混合物の粘弾性スペクトル(第2C図、30/70)は、研究 した全範囲の周波数において液状物様性質を示す。しかし、HA単独(第2D図 )と比べてG’およびG”は特に通常の歩行速度での関節運動に相当する周波数 が含まれる末端領域において高められている(G’の場合には顕著に増加)。そ の一方、ACPリッチ混合物の粘弾性スペクトル(第2B図、75/25)は、 特に低周波数において両弾性率が減少していることを除いて、ACP単独の性質 と類似するゲル様性質を示す。この場合、G’およびG”はより高い周波数依存 性を示す。両混合物で観察された低周波数での変化は、培地中の2成分の弾性率 間の大きな相違を反映している。 第3図にはっきりと示されるように、およそ歩行の際の関節運動に相当する周 波数(0.72rad/秒)(Kobayasiら、Biorheology,1994,上記)、およ びT=25℃で、G’およびG”は混合物のACP含量の関数として互いに交叉 する。特に、混合物中の50w/w%ACP含量にほぼ対応して液状物様から固 形物様性質への「遷移」が生じることは明らかである。 第4図は、100/0〜0/100の範囲のACP/HA比を有するACP/ HA製剤の動的粘度の比較を示す。ACP含量の増加に伴い、組成物の粘弾性が 改良されることがはっきりとわかる。 実施例23:ACP成分が種々の程度に自己架橋されるACP/HA製剤の調製および試験 ヒアルロン酸(HA)(640,000Da)から合成し、以下のもの: を含むACP/HA混合物を調製するのに用いる自己架橋カルボキシルポリサッ カライド(ACP)。 値20、10および5%は呼称エステル化パーセントを表し、一方0.5%は 合成の間に加えた水の量を示す。 リン酸緩衝液(NaCl0.15Mおよびリン酸塩0.002M)pH=6. 5中、異なる量のACPおよびHA(640,000Da)を混合することによ って製剤を調製した。混合物はすべて、最終濃度10mg/mLとし、ACP/ HA比100/0−0/100%の範囲で調製した。この懸濁物を24時間膨潤 させた後、孔サイズ100−40μmのガラスフィルターでろ過した。 レオロジー的測定は「液体分析装置RFS8500」レオメーター(レオメト リックス)で行った。寸法形状は溶液の粘度にしたがって選択した: かなり粘性の溶液にはパラレルプレート(2mm間隔)、およびわずかに粘性の 溶液にはクエット(1mm間隔)。 研究は動的周波数スイープ(sweep)で行った(範囲=100−0.05ra d/秒、ひずみ=10%、T=25℃)。 ACP/HA100/0で構成される製剤は一般に、考えられる全周波数範囲 においてG”より高いG’によって特徴付けられる。架橋程度を一定に保ちなが ら、混合物中により多量のHAを加えると、粘度の値はより低くなる一方、G’ およびG”は互いにより近接する傾向がある(第6図)。 特に50%ACP含量の製剤の場合には、研究されるACPのタイプにしたが い、1つまたは2つの異なる周波数に対応してG’およびG”は重なり、交叉す る(第7図、第8図)。 第9、10および11図は異なるACP/HA比のACP/HA製剤の粘度に 対するエステル化パーセントの効果を示す。 粘弾性スペクトルから、高ACP含量(例えば100/0)のACP/HA製 剤に対し、粘度パターンは20%>10%>5%型であり(第9図)、一方50 /50混合物に対し、結果は20%>5%>10%である(第10図)と結論を 下すことができる。ACP20%およびACP5%から出発したACP/HA4 0/60混合物は、最終的にほんのわずかな粘度の相違を示した(第11図)。 課題が高い粘弾性値に達することである場合、高い程度に架橋されたACP( ACP20%)単独(100/0)または少量のヒアルロン酸との混合物(例え ば75/25)を用いるべきである。一方、所望の粘弾性値が高くない場合(A CP/HA40/60、30/70)は、架橋パーセントはさほど重要な要因で はない。 上記の結果はHAを架橋してACPを形成することは非修飾HAと比べて優れ た粘弾性を有するHA誘導体を生じることを示す。さらにACPのレオロジー的 性質は種々の重量/重量比のACP/HA混合物からなる組成物を調製すること によって調節できる。 医薬賦形剤中に製剤化したACPはゲル様のレオロジー的プロファイルを表す が、種々の量のACP10%100/0を非骨関節炎ウマ由来の滑液と混合する ことによって興味深い結果が得られている。 第12、13図はそれぞれ、10mg/mLの濃度で医薬賦形剤中に製剤化し たウマ滑液およびACP10%100/0のレオロジー的プロファイルを示す。 ACP10%と最終濃度3.3の滑液および5mg/mLのACPゲルとの混 合物(第14および15図)は滑液のみと比べた場合、すべての粘弾性パラメー タの決定的な増加を示すことのみならず、ACPのみと比べた場合、理論的に理 想的なレオロジー的プロファイルを示す。実際、ACPに基づく製剤において平 行するG’およびG”は、滑液の存在下、ACP添加量にしたがって交叉し、あ るいは交叉する傾向を示す。 驚くべきことにこれらの結果は、ACP医薬組成物を関節の連結部に注射した 後に存在すると予想される濃度でACPを滑液に加えると、ACPの典型的レオ ロジー的プロファイルを変更することができることを示す。 実施例24:ACPおよび実際に市販されている関節内注射による骨関節炎の処置用のHAに 基づく製品の粘弾性の比較 現在市場にあり、関節内注射によって関節症の処置に用いられるHAに基づく 製品には、以下のものが含まれる: −ARTZ(Seikagaku,Japan)、分子量600,000および1,200,00 0Da間のHAに基づく製剤; −SYNVISC(Biomatrix,U.S.A.)、2つの架橋されたHA誘導体、ヒラ ン(hylan)液状物およびヒランゲルからなる2成分系(US 4,713,44 8); −HYALGAN(Fidia)、分子量500,000および730,000間の HAに基づく製剤(EP 0138572 B1)。 ACP20%、0.5%水の動的粘度を上記医薬品の動的粘度と比較した。最 終HA濃度および存在する医薬賦形剤に関して4つの製剤はすべて類似の特徴を 有していた。この比較の結果を第16図に示し、ACP製剤が他の3つの市販製 品と比べてより優れた動的粘度を有することを示す。 ACP/HA医薬組成物の開発は、現在入手可能な市販のHAに基づく関節症 処置用製品と比べて、改良された粘弾性を有し、その結果、関節残留時間が増加 した組成物を提供することを目的とする。また、これらの組成物中に含まれるA CPおよびHAの比を変化させることによって、種々の起源の関節症の処置に最 適なレオロジー的性質を有する医薬組成物の製造が可能となる。 このように本発明を記載してきたが、同様のことをたくさんの態様で変化させ ることができることは明らかであろう。このような態様を本発明の意図および範 囲から離れたものとみなすべきではなく、当業者にとって明らかであろうような 修正のすべてが以下の請求の範囲に含まれることを意図するものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(GH,KE,LS,MW,S D,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG ,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL,AM,AT ,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA, CH,CN,CU,CZ,DE,DK,EE,ES,F I,GB,GE,GH,HU,IL,IS,JP,KE ,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS, LT,LU,LV,MD,MG,MK,MN,MW,M X,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE ,SG,SI,SK,SL,TJ,TM,TR,TT, UA,UG,US,UZ,VN,YU,ZW (72)発明者 オレガン,マイケル イタリア、イ―35037テオロ、ヴィア・サ ン・アントニオ5番 (72)発明者 カレガロ,ランフランコ イタリア、イ―36016ティエネ、ヴィア・ モンテ・グラッパ6番

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.(1)自己架橋ヒアルロン酸、または自己架橋ヒアルロン酸と非架橋ヒアル ロン酸の混合物、および(2)医薬的に受容し得る賦形剤、希釈剤または担体、 を含む、関節障害を処置するための医薬組成物。 2.成分(1)が自己架橋ヒアルロン酸である請求項1に記載の医薬組成物。 3.成分(1)が自己架橋ヒアルロン酸と非架橋ヒアルロン酸の混合物である請 求項1に記載の医薬組成物。 4.少なくとも1の薬理学的に活性な物質を更に含む請求項1〜3のいずれかに 記載の医薬組成物。 5.ヒアルロン酸が500,000〜1,230,000Dの分子量を有する請 求項4に記載の医薬組成物。 6.分子量が500,000〜730,000Dである請求項5に記載の医薬組 成物。 7.薬理学的に活性な物質が抗生物質である請求項4に記載の医薬組成物。 8.薬理学的に活性な物質がステロイド抗炎症剤である請求項4に記載の医薬組 成物。 9.薬理学的に活性な物質が、非ステロイド性抗炎症剤である請求項4に記載の 医薬組成物。 10.薬理学的に活性な物質が麻酔剤、上皮親和性ビタミン、ホルモンタイプの抗 炎症/鎮痛剤、サイトカイン、サイトカイン受容体、または増殖因子である請求 項4に記載の医薬組成物。 11.薬理学的に活性な物質が塩化したヒアルロン酸である請求項4に記載の医薬 組成物。 12.ヒアルロン酸が銀、銅、亜鉛、カルシウム塩で塩化されている請求項11に 記載の医薬組成物。 13.自己架橋ヒアルロン酸と非自己架橋ヒアルロン酸の割合が約95:05〜約 05:95である請求項3に記載の医薬組成物。 14.自己架橋ヒアルロン酸と非自己架橋ヒアルロン酸の割合が約75:25〜約 25:75である請求項3に記載の医薬組成物。 15.請求項1に記載の医薬組成物の有効量を関節障害によって影響を受けている 患者に関節内に投与することを含む処置方法。 16.関節障害の処置における自己架橋ヒアルロン酸を含む医薬組成物の使用。 17.組成物が非架橋ヒアルロン酸を更に含む請求項16に記載の使用。
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