JP2000516656A - インクジェット用インク組成物 - Google Patents

インクジェット用インク組成物

Info

Publication number
JP2000516656A
JP2000516656A JP10509931A JP50993198A JP2000516656A JP 2000516656 A JP2000516656 A JP 2000516656A JP 10509931 A JP10509931 A JP 10509931A JP 50993198 A JP50993198 A JP 50993198A JP 2000516656 A JP2000516656 A JP 2000516656A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
ink
pigment
formulation
compound
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP10509931A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3379583B2 (ja
Inventor
ボリス ジョセフ カッツェン
リチャード エス ヒメルライト
バーバラ ジョーンズ スチュワート
ネイト アール シュワルツ
Original Assignee
レクサム グラフィクス インコーポレイテッド
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by レクサム グラフィクス インコーポレイテッド filed Critical レクサム グラフィクス インコーポレイテッド
Publication of JP2000516656A publication Critical patent/JP2000516656A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3379583B2 publication Critical patent/JP3379583B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09DCOATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
    • C09D11/00Inks
    • C09D11/30Inkjet printing inks
    • C09D11/32Inkjet printing inks characterised by colouring agents
    • C09D11/322Pigment inks

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)
  • Ink Jet (AREA)
  • Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 水と、顔料と、高沸点を示す水非混和性有機化合物と、水混和性化合物とを含有するインクジェット用インクが提供される。、上述の水に溶解しない化合物と上述の水に溶解する化合物とが組み合わされると良好な外皮形成防止特性を与え、インクが印刷媒体上で丸いドットを形成し、さらに印刷された画像は、優れた耐水性と、耐光性と、ウエット耐摩擦性を図1〜5に示すように与える。

Description

【発明の詳細な説明】 インクジェット用インク組成物 発明の背景 本発明は、改善されたインクジェット用インクに関し、より詳細にはインクジ ェット用顔料インクに関する。本発明は、良好な印刷特性を有するインクジェッ ト用顔料インクに関する。本発明はまた、良好な耐水性を有し耐光性を有する画 像を形成することが可能なインクジェット用顔料インクに関する。 インクジェット記録システムは、記録の際に極めて僅かのノイズしか発生させ ず、容易にカラー記録を行うことができるとともにまた、高解像度の画像を高速 で得ることができるために有利である。インクジェット記録に好適に用いられる インクは、一定の液滴ブレークアップ長さと、液滴速度とを必要とし、インクジ ェット印刷と同期させるためには、設定された操作条件下で液滴電荷を有してい ることが必要である。従来のインクジェットインクは、水溶性染料(又は複数の 染料)に基づく複雑な多成分システムであり、このインクは、さらにポリマーと 可溶化剤と、キレート化剤と、抗菌剤とを含有する。 いくつかの欠点が、染料含有水ベースインクを用いることに関連して発生して いる。染料は、顔料ほどには耐光性が優れず又、耐水性にも優れない。さらに、 染料の水溶性は、画像を濡らすことができず、又屋外での使用ができないと言っ た制限を与える。染料はまた、未コートの粗い紙に対してはにじんでブリードし がちである。広がりの程度は、用いる紙に依存する。従って、染料ベースのイン クを用いることができる紙の範囲は制限されることになる。これに加えて、にじ み及び画像の色間のブリードによる画像解像度の低下が、紙によって決定されて しまうことになる。 水溶性染料を用いる手法に対する制限があるため、研究者等は、顔料ベースイ ンクに関して検討を行ってきた。顔料ベースインクは、より耐光性に優れ、耐水 性にも優れるとともに、紙、コート紙、透明及び白色ポリエステル及びビニル、 並びに種々の合成紙、さらにはキャストコート材料といった広い印刷媒体に用い ることができるが、印刷システムのオリフィスに滞留した り詰まらせたりさせないような充分に小さな粒子を得ることが困難であった。オ リフィスは温度及び湿度といった、広い操作条件の広い範囲にわたって開いてい ることが必要である。にじみ、マイグレーション、画像ロスは、また顔料インク の問題点とされている。 従来の顔料インクベースのインクジェットインクを製造するプロセスは、イン クジェット材料を互いに混合し、その後ボールミル、ホモジナイザ、サンドミル 、ロールミルといった既知の分散装置によって混合粉砕することを含んでいる。 米国特許第4,597,794号に記載の方法においては、インクジェット用顔 料インクが、顔料の微細粒子を親水性基部分及び疎水性基部分を有するポリマー を含有する水性分散媒中で分散することで製造されている。これらの成分は、上 述した標準的なプロセスによって製造されている。 米国特許第5,026,427号は、インクジェット用顔料インクの製造方法 に関する。このプロセスは、少なくとも1つの顔料と少なくとも1つの顔料分散 剤とを水又は水可溶性有機溶媒を含有する媒質中で混合するものである。顔料イ ンク混合物は、その後マイクロフルイダイザ(microfluidizer)を用いて分散が行 われている。 米国特許第5,160,370号は、顔料と、水溶性樹脂と、水溶性有機溶媒 と水とを含有する顔料インクに関する。この水溶性樹脂は、樹脂の量が顔料に吸 着されない、約2%以下の量となるように添加されている。さらに、水溶性有機 溶媒は、少なくとも1種の多価アルコールとエタノールといった脂肪族1価アル コールを含有している。 インク組成物の複雑な性質のため、上述の組成物及びインクを製造するために 用いられる方法は、極めて敏感なものとなる。用いられるインクを改善すること が工業的に求められている。存在する問題点の多くを解決するための試みが続け られているものの、印刷画像及びインクの印刷性の双方からインクジェットプリ ンタに用いられる顔料インクを改善することが要求されている。 従って、本発明の目的は、新規なインクジェット用インク組成物を提供するこ とを目的とする。 本発明の別の目的は、印刷性が改善されたインクジェット用インクを提供する ことを目的とする。 本発明のさらに別の目的は、高画像濃度及び高解像度の印刷を行うことができ るインクジェット用インクを提供することを目的とする。 本発明のさらに他の目的は、良好な耐水性及び耐光性を有する画像を印刷でき るインクジェット用インクを提供することを目的とする。 本発明のさらに他の目的は、新規なインクジェット用顔料インクの製造方法を 提供することを目的とする。 本発明の上述の目的及び他の目的は、後述する明細書及び添付の請求の範囲を 参照することによってより明白となろう。 発明の要約 上述した目的に従って、水と、顔料と、高沸点、好ましくは280℃以上沸点 の水に対して非混和性(immiscible)の有機成分と、水に混和性(miscible)の化合 物とを含有し、水に非混和性の化合物の少なくとも一部は、顔料に吸着されてい る。上述の水に非混和性の有機化合物が上述の水混和性化合物とともに存在する ことにより、閉塞といった問題を避けることができ、さらに特に印刷された紙と 言った印刷物上で良好な乾燥速度を示すことが見出された。さらに、印刷された 印刷物は、良好な耐水性と耐光性とを有し、印刷物はまた、良好な解像度を有す ることが見出された。飛び散りは大きく改善され、また飛び散りのサイズは最小 化された。これは、顔料を低濃度とし、従来の顔料インクジェット用インクに比 較して低粘度とすることによって達成されたものである。 本発明の別の態様においては、本発明のインクジェット用インクの製造方法が 提供される。このプロセスは、インク組成物の分散物を製造し、この分散物をさ らに微分散させることにより行われる。この微分散は、マイクロフルイダイザに より行われることが好ましい。マイクロフルイダイザは、このようにすることに よって微細なエマルジョンを形成する。この微細エマルジョンは、概ね顔料によ り水非混和性化合物が吸着されることにより、水中に乳化された顔料を含有して いる。上述の水に対して非混和性の化合物の顔料による吸着が、本発明の多くの 利点をもたらすものと考えている。微分散に続いて分離ステップを行う。次いで 、一般に、水混和性化合物の添加及び/又は上述の配合物を希釈して最終組成物 とするための水の添加が行われる。 本発明の別の態様においては、本発明のインクジェットインクを用いた印刷プ ロセスが提供される。この印刷は、インクジェットプリンタに上述のインクジェ ット用インクを用い、インクを印刷媒体に吐出させる。この印刷媒体は、コート されたインクジェット用紙、普通紙、透明紙、屋外で使用するに好適な紙等の他 、ポリ塩化ビニル、ポリエステル、ポリエチレン等屋外で使用するために好まし い別の媒体を挙げることができる。このプリンタは、デスク型のプリンタであっ ても良く又はワイドフォーマットインクジェットインクプリンタであっても良い 。 図面の簡単な説明 図1は、遠心分離後のインク中における顔料粒子の粒径分布を示したグラフ図 である。 図2は、分離された顔料粒子の粒径分布を示したグラフ図である。 図3は、単一インクジェットドットの画像分析を示した図である。 図4は、印刷ラインの線分析を比較した図である。 図5は、時間に対してインク画像の退色を示したグラフ図である。 図6は、実施例15について印画紙媒体上に印刷を行った場合の画像の色再現 範囲を示した図である。 図7は、実施例15についてヒューレットパッカードプレミアム紙上に印刷を 行った画像についての色再現範囲を示した図である 発明の最適な実施態様 広範な種類の有機又は無機顔料を、単独又は組み合わせで、本発明のインクを 製造するために選択することができる。用語“顔料”とは、本発明においては不 溶性の着色剤を意味する。この顔料粒子は、インクジェット印刷デバイス、特に 通常10μm〜50μmの範囲の径を有する吐出ノズル、を通して自由に流れる のに充分微細である。この粒径はまた、顔料分散安定性に影響し、インクの全寿 命にわたつて重要である。微細な粒子のブラウン運運動は、粒子が凝集してしま うことを防止する。また、色強度を最大化させるためにも粒子を微小にすること が望ましい。有用な粒径範囲は、約0.005μm〜10μmである.上述の顔 料粒子サイズは、0.005〜1μmと されていることが好ましく、さらに0.005〜0.3μmとされていることが より好ましく、平均で200nm未満とされていることがより一層好ましく、1 50nm未満とされていることが最も好適である。 選択される顔料は、ウエット形態で用いられてもドライ形態で用いられても良 い。例えば、顔料は通常水性媒体中で製造され、得られる顔料は水でウエット状 態となったプレスケーキとして得られる。このプレスケーキ形態においては、顔 料は乾燥形態におけるよりは会合していない。したがって、水のウエットプレス ケーキ形態の顔料は、ドライ顔料を用いるよりも製造プロセスにおける分散がよ り必要とされない。水性媒体中にすでに分散された顔料プレミックスはまた、本 発明のインクを製造するための出発材料とすることができる。 水ウエットプレスケーキの形態又はプレミックスとして用いられる市販の代表 的な顔料としては、スーパーシートーンブルー(Super Seatone Blue)G.S.( オハイオ州シンシナチのヒルトンデイビス(Hilton Davis)社製)、スーパーシー トーンマゼンタ、(ヒルトンデイビス);フレキシバースイエロー(Flexiverse Y ellow)(サンケミカルコーポレーション(Sun Chemical Corporation)、オハイオ 州、シンシナチ);ホイコフタール(Heucophthal)(登録商標)ブルーBT−585 −P、トルイジンレッドY(C.I.ピグメントレッド3)、キンド(Quind)(登 録商標)マゼンタ(ピグメントレッド122)、マゼンタRV−6831プレスケ ーキ(マイルスラボラトリーズ、ハーモンディビジョン、ニュージャージー州ハ レドン(Miles Laboratories,Harmon Division,Haledon,NJ)、サンファースト(Su nfast)(登録商標)マゼンタ122(サンケミカルコーポレーション、オハイオ 州シンシナチ)、インド(登録商標)ブリリアントソーレット(Indo Brilliant S oarlet)(ピグメントレッド123,C.I.No.71145)、トルイジンレ ッドB(CI.ピグメントレッド3)、ウオッチングレッド(Watchung Red)(登録 商標)B(C.I.ピグメントレッド48)、パーマネントルビーF6B13−1 731(ピグメントレッド184)、ハンザイエロー(登録商標)(Hansa Yellow) (ピグメントイエロー98)、ダラマーイエロー(Dalamar Yellow)(登録商標)YT −839−P(ピグメントイエロー74、C.I.No.11741)、サンブラ イトイエロー17(登録商標)(Sunbrite Yellow)(サン ケミカルコーポレーション、オハイオ州シンシナチ)、トルイジンイエローG(C .I.ピグメントイエロー1)、ピグメントスカーレット(C.I.ピグメントレ ッド60)、オーリックブラウン(Auric Brown)(C.I.ピグメントブラウン6 )等を挙げることができる。本発明のおいてインク配合物を得るために用いるこ とができる別の典型的な顔料としては、フタロシアニンブルー(C.I.742 60)、フタロシアニングリーン(C.I.74260)、ハンザイエロー(登録 商標)3G(C.I.11670)、ジアゾイエローGR(C.I.21100)、 パーマネントレッド4R(C.I.12335)、ブリリアントカーミン6B(C .I.15850)及びキナクリドンレッド(C.I.46500)を挙げるこ とができる。 金属又は金属酸化物の微粒子はまた、本発明においては用いることができる。 例えば、金属又は金属酸化物は、インクジェット用磁性インクを製造するために 好適である。微細粒径の酸化物としては、シリカ、アルミナ、チタニア等を挙げ ることができ、又これらのものから選択することができる。さらに、微細に粉砕 された金属粒子としては、銅、鉄、鋼鉄、アルミニウム、合金を挙げることがで き、これらは、適切な用途に応じて選択することができる。 本発明におけるインク配合物及びその処理に用いる最も好適な顔料としては、 C.I.ピグメントレッド122,C.I.ピグメントイエロー74,C.I. ピグメントブルー15を挙げることができる。本発明は、特にカラー顔料を用い る場合に効果的である。 インクジェット用インク配合物に含有される顔料の含有量は、全インク配合 物基準で概ね2〜10重量%の範囲である。顔料き量は、約3.5〜7重量%と されることがより好ましい。 本発明のインクはまた、水に対して非混和性の有機化合物を含有する。水に対 して非混和性とするとは、本発明の目的においては、水に対して約0.5重量% 未満の濃度で溶解することを言う。この水非混和性有機化合物は、高沸点を有す る化合物である。概ね、有機化合物は、少なくとも約200℃の沸点を有し、2 80℃以上の沸点を有していることがより好ましい。このような高沸点とするこ とにより、吐出ノズル内での高度の揮発を防止することができる。 水に対して非混和性の好適な有機化合物としては、市販のものが利用でき、通 常可塑剤として知られているものを挙げることができ、これらは、フタル酸エス テル系のものが最も好ましい。最も好ましい有機化合物は、ジブチルフタレート である。オルト又はメタ異性体のいずれでも用いることができる。これに加えて 、本発明において非混和性有機化合物として用いることができる市販の化合物と しては、ジエチルヘキシルフタレート、ブチルベンジルフタレート、ブチルオク タノエーート(butyloctanoate)、ジイソオクチルフタレートを挙げることができ る。別の好適ではあるが好適な程度が低い材料としては、ジプロピレングリコー ルジベンゾエート(ベンゾフレックス9−88);1:1のジプロピレングリコー ルジベンゾエート及びジエチレングリコールジベンゾエート混合物(ベンゾフレ ックス50);ポリエチレングリコールジベンゾエート(ベンゾフレックス200 );2,3,4−トリメチル−1,3−ベンタンジオールジベンゾエート(ベンゾ フレックス354)、プロピレングリコールジベンゾエート(ベンゾフレックス 400)といったベンゾフレックス(Benzoflex)材料を挙げることができる。 高沸点の水非混和性有機化合物は、少なくとも一部が顔料に吸着される。この 高沸点の水非混和性有機化合物の顔料による吸着は、顔料からの水分の蒸発を防 止し、顔料が乾燥してしまうのを防止する。好ましくはマイクロフルイダイザ内 で又は同様の装置内で行われる微分散ステップの間に、水中に乳化された顔料を 含有する微細エマルジョンが形成される。このエマルジョンは、顔料に吸着され た水非混和性有機化合物によって得られる。微細エマルジョンの形成を可能とす るために、水非混和性有機化合物が顔料によって充分に吸着されることが好まし い。高沸点の水非混和性有機化合物が顔料に吸着されることで、インクジェット 用インクの安定性がもたらされるとともに、詰まりといった問題を回避すること が可能となる。この非混和性の有機化合物は、顔料から水が失われるのを防止し て、顔料が乾燥してしまわないようにさせており、従って外皮(crust)を形成し ない。概ね、この外皮が形成されたとしても、この外皮は柔らがく、容易に取り 去ることが可能である。 この高沸点の水非混和性有機化合物と水混和性化合物が組み合わされて用いら れる。上述の水混和性化合物のうちでも好ましいのは、概ね沸点が約160℃以 上の化合物である。上述の化合物の沸点を、インクジェットプリ ンタの吐出ノズル内で固まりを作らないように、高い蒸発速度となるようにさせ ないように充分に高くすることが重要である。この水混和性化合物はしたがって 、水の蒸発を最少に保持させて、インクジェット用インクの凝集防止を容易にさ せている。水非混和性化合物が幾分が上述の水混和性化合物に含有又は溶解する 場合、水混和性化合物はまた、吸着させるために水に対して非混和性の化合物を 顔料へと供給するのを補助する。 好適な水混和性化合物としては、ジエチレングリコール、ポリエチレングリコ ール、(MW200が好ましい)、トリエチレングリコール、テトラエチレングリ コール、ポリエチレングリコールジラウレート、グリセリン、2−ピロリドン、 メチルピロリドン、ジエレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコー ルモノブチルエーテル、ネオペンチルグリコールの他、ジアセトンアルコール、 1,2−プロパンジオール、1,3−プロパンジオール、ヘキサデカノールを挙 げることができる。アルコール及びグリコールが好ましく、ジアセトンアルコー ル、1,2−プロパンジオール、1,3−プロパンジオール、ジエチレングリコ ール、ポリエチレングリコール(200)が水混和性化合物として、特に、ジブ チルフタレートを組み合わせて用いる場合に、最も好ましい。 インクジェット用インク配合物を製造する場合、特に水混和性化合物が水非混 和性化合物に対して溶媒となる場合には、これらの成分が混合される早い段階に おいて、上述した水非混和性化合物が顔料に吸着するのを妨げる程に水混和性化 合物が多量にならないことが重要である。概ね、顔料により水非混和性化合物が 良好に吸着されるようするため、水混和性化合物と水非混和性化合物の重量比は 、微分散工程においては、10よりも小さいことが好ましく、3より小さいこと がより好ましく、最も好ましくは約1とされる。追加される水混和性化合物と水 とを続いて添加して、所望する粘度を有するインクジェット用インク配合物を得 る。 本発明の最終的なインクジェット用インク組成は、概ね約3.5〜10重量% の固形分を有する。従って、インクの粘度は、概ね従来のインクよりも低い。概 ね、デスクジェットプリンタのために用いるインクについては、最終的な配合物 は、概ね2〜10重量%の顔料と、0.1〜1.0重量%の水非混和性化合物と 、0.1〜約10.0重量%の水混和性化合物と、その残 りの水とを含有している。上述の配合物は、全配合物に対して約3.5〜7重量 %の顔料と、約0.1〜0.9重量%の水非混和性化合物と、0.5〜2.0重 量%の水混和性化合物と、その残りの水とを含有していることが好ましい。 ワイドフォーマットプリンタに対しては、一般に、より水混和性の化合物が最 終的なインク配合物中で必要とされる。従って、カートリッジ内で用いられるイ ンク配合物は、概ね2〜10重量%の顔料、より好ましくは3.5〜7重量%の 顔料と、0.1〜1.0重量%の水非混和性化合物と、10〜35重量%の水混 和性化合物と、その残りの水を含有する。 本発明のインクジェット用インク組成物は、著しい特性を有する。例えば、こ のインクは、“デキャッピング(decapping)時間”が改善されている。この時間 は、カートリッジが開いたままで、いかなるつまりをも生じさせずに再スタート できる時間である。水非混和性有機化合物と水に対して可溶の化合物とを組み合 わせて用いることで、顔料インクに対して優れたデキャッピング時間を付与する ことが可能となる。カートリッジは、使用の後詰まることなく長時間保持される 。印刷プロセスの再スタートは、問題なくいかなる時間の後にでも行うことが可 能となる。 本発明のインクはまた、優秀な耐水性、安定性、印刷された媒体(特に紙)上 での乾燥性、耐光性を有する。高沸点の水非混和性有機化合物剤と水混和性化合 物との組合せにより、商業的使用に望まれる特性を有する顔料インクジェット用 インクを得ることができる。最も驚くべきことには、本発明の顔料インクによっ て形成された画像が、従来の媒体上(特にプラスチック支持体上)に印刷された 場合には、1時間以上蛇口からの流水の下に置いておいてもシアン、マゼンタ、 イエローまたいかなるプロセスカラーの流れも生じない。初期及び水にさらした 媒体の光学的濃度は、実質的に指又は布片で擦った後も変化しない。 本発明のインクジェット用インクはまた、従来の添加剤、例えば界面活性剤又 は抗菌剤を含有していても良い。シアン顔料を用いる場合には、インクは、スチ レンを含有するアクリル樹脂の塩、最も好ましくはカリウム塩、を含有している ことが好ましい。良好な印刷結果は、インクのpHを8.8〜11.5とした場 合に、シアン顔料とスチレンを含有するアクリル樹脂塩と を含有しているインクで得られる。 上述の組成物はまた、ポリエチレングリコールジラウレート等のエステルまた は金属塩といった脂肪酸誘導体を含有していても良い。脂肪酸金属塩としては、 ステアリン酸化合物が好適である。このステアリン酸化合物は、概ね水には溶解 せず、また、ポリマー電解質に伴われて水に分散可能となる。ステアリン酸化合 物、又はいかなる脂肪酸誘導体は、全インク配合物の約0.5〜5重量%の範囲 で用いることができ、約0.1〜3重量%がより好適である。脂肪酸誘導体の添 加は、印刷可能なインクに対して優れた安定性と優れた印刷品質とを与える。こ の化合物は、インク顔料のステアリック的(stearic)安定性及び電気運動論的 安定性の双方を改善させることができる。好ましいステアリン酸化合物としては 、アルミニウムステアレート又はステアリン酸亜鉛のような、市販のいずれのも のも挙げることができる。概ね、ステアリン酸化合物は、化学式M(OH)n( C1735COO)mで示され、この式において、Mは、例えばアルミニウム又は 亜鉛と言った金属であり、nは、0〜3であり、mは、0〜3である。 本発明のインクジェット用インクを製造する方法は、顔料と、水と、水非混和 性化合物と、水の可溶性の化合物とを粒子を微分散させるために顔料粒子のバイ モーダル分布を得るまで粉砕分散する。微細エマルジョンの形成は、概ねこのス テップにおいて達成される。用語“バイモーダル分布”とは、少なくとも2つの 異なった平均粒径のフラクションへと粒子を分散することを言う。概ね、2つの フラクション又はモードのみが観測される。2つのモードよりも多くのモードが 観測される場合には、第1のモードは、より小さな粒子サイズを有する粒子フラ クションであり、第2のモードは、その以外のフラクションを含む。 粒子の微分散は、単一ステップで行うことができるが又は2ステッププロセス によって行うことができる。例えば、分散はまず通常の適切な利用可能なミル、 例えばボールミル、サンドミル、メディアミルを用いて行うことができる。メデ ィアミルは、水平メディアミルを用いるものであり、このミルは、Netzsch、Eig er、Premier等によって製造されているものが有効であり、水平メディアミルを 用いた分散物は、優秀なコロイド性分散体を与え、この分散体は、優秀な安定性 を有するインクを形成することが見出された。 メディアミルは、従って所定のレベルまで粒子の粒径を低減させるために用いる ことができる。 優秀なコロイド分散物はまた、例えばインピンジメントミル、またはマイクロ フルイダイザといった他のミルを用いても製造することができる。実際には、イ ンピンジメントミルを使用するのが最も効果的であり、再現性及びバイモーダル 分布の粒子を分散体中で安定して得るためには効果的である。また、水中におけ る顔料の微細エマルジョン(水に対して非混和性の化合物でコートされた)を形 成するためには最も効果的で効率が良い。インピンジメントミルは、分散体に対 して35,000psiの圧力を油圧ポンプにより加えるようにして運転される 。このポンプは、分散体を減圧チャンバへと送り、この減圧チャンバ内で分散体 の粒子が別の粒子と衝突して粒子が微分散される。この微分散は、衝突の力及び キャビテーションの力によって行われる。外部から加えられるメディアは用いな いので、得られる分散体の純度が保証される。このインピンジメントミル及びそ の運転については、例えば米国特許第4,533,254号及び米国特許第4, 783,502号に開示されている。インピンジメントミルは、市販のものが利 用でき、例えばマイクロフルイディクス社(Microfluidics.Inc.)モデルM11 OT又はM11OY又はカナダ国オタワのアベスチン社(Avestin.Inc.)の高圧ホ モジナイザであるフィルタエクストルーダEmulsFlex(登録商標)を挙げること ができる。 一旦顔料粒子の微分散が行われると、分散された粒子を2つのフラクションへ と分離させる。微分散された粒子のバイモーダル分布が達成されていることが好 ましく、この場合懸濁物は、微分散によって得られた2つの異なったモードへと 分離される。概ね、モードのうちの一方は、約300nm以下の平均粒径を有し ており、約200nm以下とされていることがより好ましく、約150nm以下 とされていることが最も好ましい。このモードが、回収され、インク配合物を製 造するために用いられるために保存されるモードである。粒子の第2のモードを 有する分散体は、300nmよりも大きな平均粒径の粒子を含むモードであり、 別の用途に用いられたり、またさらに分散・分離させるために製造プロセスへと 戻されるようになっている。 分離ステップは、いかなる適切な利用可能な手段によって行われても良い。 しかしながら、マイクロフィルタレーション又は遠心分離法を用いることが実際 的でありまた、効率的である。特に遠心分離法は、300nmの粒子を大きな粒 子のバルクから分離するのに対して極めて効果的且つ効率的であることが見いだ されたために最も好ましい。 所望により、水に対して可溶性の化合物の第2の部分と、水及び/又は水非混 和性化合物の第2の部分を、分離された部分に対して加えて、その最終的組成物 であるインク配合物としても良い。例えば、水に対して溶解性の化合物の第1の 部分を初期分散体へと添加し、微分散を行い、次いで分離する。水混和性化合物 の第2の部分と追加の水分とを、次いで、最終インクを形成させるために分離さ れたインク組成物へと添加することもできる。これは、インクの安定性を向上さ せ、顔料による水非混和性化合物の良好な吸着を確実にする点で好ましい。 別の好ましい態様においては、最終インク配合物はインクジェットカートリッ ジへと封入させる前に連続式又はバッチ式のデエアレータ(Deaerator)で脱気す ることも可能である。このようなデエアレータは、例えばニュージャージー州エ ジソン(Edison)のフレイマ社(Freyma Co.)、スイス国コルマ社(Koruma Corp.)、 米国ジェイコ社(Jayco Corp.)から市販されているものが利用できる。この最終 生成物を脱気した後、1μmフィルタを介してろ過されて、乾燥した粒子又は外 部から混入した材料の凝集体を除去することもできる。このろ過ステップは、概 ね粘度を1〜2cps低下させる。このインクはその後、プリンタに用いるため 容易にカートリッジへと封入することができる。 本発明のインクジェット用インクは、いかなる通常のインクジェットプリンタ ででも印刷させることが可能であり、またビニル系媒体、オーバーヘッド用透明 紙、白化処理したポリエステルのような合成媒体の他、例えば普通紙、コートさ れたインクジェット用紙、室外での使用のために好適な紙に印刷させることが可 能である。インク配合物の安定性はまた、印刷性のいかなる低下をも招かずに長 期の保存を可能とする。例えばポリエチレングリコール/水混合物で飽和したパ ッドを印刷オリフィスに接触させることにより、ノズルの詰まりが防止できるこ とも見出された。このノズルが詰まった場合には、上述の混合物をクリーナとし て用いて容易にノズルの詰まりを取るこ とができる。 本発明を後述する実施例によってさらに説明するが、これらの実施例は、単に 例示のためにのみ示しているものであり、本発明はこれらの実施例に制限される ものではない。後述する実施例に用いられるパーセンテージ及び明細書において 用いるパーセンテージ及び部は、特に断らない限り重量%又は重量部である。 実施例1 実施例1 この実施例では、シアン色のインクを本発明に従って製造した。 オハイオ州シンシナチのヒルトンデイビスカンパニーから工業的プレミックス を得た。このプレミックスは、下記表1の組成を有していた。 上述のプレミックス1000gを水1000gと混合し、固形分濃度を約20 %とした。40〜60gのジイソオクチルフタレートを40〜80gのジエチレ ングリコールとともに添加して配合物とした。この混合物をシルバーソン(Silve rson)ユニット(ロータ−ステータ可変クリアランスの高剪断カミキサである) 内で攪拌して添加剤により顔料を湿潤させ、弱い凝集体の会合を解いた。得られ た混合物は、下記表2の組成を有していた。 表2の組成物をマイクロフルイダイザ M−140(登録商標)内で圧力を3 5,000psiとして1パスから3パスさせてマイクロフルイダイザ処理した 。この混合物を30分間遠心分離したが、15分以上の遠心分離では、いかなる 固形分の分離も見られなかった。図1は、マイクロフルイダイザで処理した後の 粒径分布を示した図であり、図2は、遠心分離した後に分離されたフラクション の粒径分布を示した図である。 上記材料のインク配合物への最終的な調整をその後、表3の最終組成を有する ようにして行って最終配合物とした。 最終的なインクは、下記の物理的特性を有していた。 pH−8.8 粘度(cp)−4.0 表面張力−34.4(dyne/cm) 分布における最低粒径−66.3nm 平均粒径−137nm 最大粒径−310nm 平均粒径は、マルバーン社(Malvern)製のオートサインアナライザ(Autosign analyzer)を用いた光コリレーション法を用いて決定した。別の粒径分析器、例 えばジョイスレーブル(Joyce Loeble)型のアナライザを使用すれば、異なった結 果、例えば平均粒径が40nmと小さな値を得ることができる(137nmでは なく)。 得られた混合物をその後レーザーマスター社(Laser Master Corp.)製のカート リッジに封入し、レーザーマスターディスプレイマーカー(Laser Master Displa y Marker)(登録商標)に用いて印刷を行った。印刷は、レクサムグラフィック ス(Rexam Graphics)ハンマーミル(Mammermill)未コート紙上、種々のコートされ たビニルグレード上、ヒューレットパッカード社のプレゼンテーショングレード 製品上、ヒューレットパッカード社のプレミアインクジェット紙上に行った。各 プリント間で、1時間のアイドリング停止時間を設け、その後デキャッピング時 間を測定した。このデキャッピング時間は、プリンタ内のスロットに配置されて から新たな印刷を再開するまでの時間差として規定した。内部設定したサイクル パターンを用いて印刷を行わせた。アイドリング時間を5時間から16時間とし ても少なくともすべてのノズルの98%から吐出された。この時間は銅フタロシ アニン及びポリエチレングリコール−200を表3の配合に加えたものについて は16時間を超えてい た。 上述したそれぞれの印刷物をシンクに置き、蛇口から加熱された水を印刷物の 上に流した。どの印刷物についても、顔料の流れは全く見られなかった。その後 ウエット摩擦試験を画像を蛇口からの水を流しながら指で擦って行った。画像は 、安定して保持されていた。 上述したように、このインクは、ウエット摩擦に対して耐久性を有し、耐水性 を有し、長時間のアイドリング時間の後にもノズルを詰まらせることがなかた。 実施例2 実施例1の最終シアン顔料インクをヒューレットパッカード社製のデスクジェ ットプリンタモデル540に装着し、450頁の原稿をプリントさせた。最大ア イドリング時間を、16時間とした。印刷中のいかなる時点においても印刷欠陥 は観察されなかった。 これは、本発明のインクが印刷開始から印刷終了までの間にノズルを詰まらせ ることなく長時間連続して同一濃度の印刷が可能であることを示すものである。 実施例3 ヒューレットパッカード社製のモデル540といったデスクトップ型インクジ ェットプリンタに用いられる配合物を、実施例1の表2に記載の顔料インクに追 加量のジイソオクチルフタレートを、希釈及び水によるエマルジョン化の後に加 えて調製した。最終配合物は、表4の組成を有していた。 得られた混合物をヒューレットパッカード540プリンタのカートリッジに封入 した。数千頁をヒューレットパッカード540プリンタで印刷させ、400頁ご とにカートリッジをリフィル(refill)したが、いかなる画像品質の低下も生じな かった。 実施例4 実施例1及び実施例3のインクをシミュレータ内に配置した。このシミュレー タは、1度にカートリッジの52ノズルすべてから吐出を行うことが可能である 。10個のカートリッジリフィル(refill)を製造した。このカートリッジをヒュ ーレットパッカード540モデルプリンタに用いた。10枚のシートすべてにつ いて印刷品質を比較した。印刷の劣化は、全く観測されなかった(すなわちここ のノズルヒータの悪影響を受けなかった。)。 これは、本発明のインクが基本的に個々の異なった製造者の挙動に関係なくカ ートリッジの再利用が可能であることを示す。 実施例5 この実施例では、ジブチルフタレート、ジプロピレングリコールジベンゾエー ト、ベンゾフレックス50(ジエチレングリコールジベンゾエートとポリエチレ ングリコールジベンゾエートの50−50混合物)、ベゾフレックス354(2, 2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオールジベンゾエート)、ペンゾフレ ックス400(プロピレングリコールジベンゾエート)を実施例3のインク組成 物に用いて製造し、ジイソオクチルフタレートとの比較を行った。得られた可視 カラー印刷についての種々のインクの結果を下記表5に示す。 上記の表に示されているように、良好な結果は、すべての水非混和性化合物を用 いた場合に得られている。しかしながら、シアンインクについての最良の結果は 、フタレートを用いた場合に得られた。当然のことながら、別の水非混和性化合 物を使用することで、本発明のインクを製造する際に所望するのであれば、シア ンの色調を変えることができる。 実施例6 顔料マゼンタインクを実施例1のシアンインクの製造と同様の方法により製造 した。ヒルトンデイビスからのスーパーシートンレッド122(Superseaton Red 122)とされる初期プレミックスを用い、この組成物は下記組成を有していた。最終的なインクを、実施例1の手法に従ってマイクロフルイダイゼーション及び 遠心分離を用いて得た。最終的なインク組成を表7に示す。 インクの物理的特性は、下記の通りであった。 pH−7.9 粘度−7.4cp 表面張力−36.5dyne/cm 平均粒径−280nm〜340nm コートしたビニル支持体、コートしたボンド紙に対して、このインクを用いて 印刷を行ったところ、完全に耐水性を有し、優秀なウエット摩擦試験耐久性を有 していた。双方の試験は、実施例1で説明したようにして行った。 インクは、印刷に明らかに良好であり、かつトルー(true)マゼンタ色空間を示 した。 実施例7 下記表8の組成のマゼンタインクをシルバーソン分散機内で予備混合して調製 し、バイモーダル分布を得るまでマイクロフルイダイザで処理し、かつ150m ils/minの速度及び22,000gの力を加えてカール(Carr)P−6パワ ーフュージ(Powerfuge)遠心分離器で分離した。 インクの物理的特性は、下記の通りである。 粘度−1.6〜1.9cp 表面張力−35dyne/cm 平均粒径−190〜300nm インクをヒューレットパッカード540モデルプリンタを用いて印刷させたと ころ、良好な印刷を得ることができた。 実施例8 実施例1の手法に従って、イエローインクを製造した。出発分散物は、オハイ オ州シンシナチのサンケミカルコーポレーションから得、その組成は表9に示す 通りであった。この混合物を固形分が20%となるように、蒸留水、ジアセトンアルコール 及びジブチルフタレートを添加して希釈した。最終的なインクは、7%の全固形 分を有し、ジアセトンアルコールが0.9重量%、ジブチルフタレートが0.5 重量%であった。固形分のうち約2重量%は、スチレン含有ポリアクリル酸及び スチレン含有アクリル樹脂であった。 このインクをデスクジェット540プリンタでの2000頁以上の印刷に用い たところ、2000頁にわたっていかなる画像劣化も生じなかった。用いたイン クの粘度は、約1.6〜1.9cpsであった。表面張力は、約36dyne/cmで あった。インクのpHは、約8.2〜8.5であり、平均粒径は、約120nm であった。 実施例9 実施例1の手法に従ってイエローインク組成物を製造した。最終的なインクは 、下記組成を有していた。 インクは、pHが8.2であり、粘度は3cpsであり、表面張力は37dyne /cmであった。 このインクをワイドフォーマットプリンタに用いて実施例1と同様に種々の媒 体に印刷させたところ、耐水性を有し、優秀な耐ウエット摩擦性を示した。 実施例10 5つのイエローインクを実施例8の手法に従って製造した。この5つのインク 組成を表11に示す。 各インクをヒューレットパッカードプレミアム紙上にデスクジェット540プリ ンタを用いて印刷させた。各印刷物をその後実施例1のように耐水性を試験し、 耐光性を試験した。耐光性は、ΔEを用いて測定した。ΔEは、分光色度計手段 を用いて従来のように測定した。暴露は、長波長と短波長のUV特性を有する1 00Kルックス強度のキセノンランプに暴露させて加速退色を行わせた。色度差 は分光色度計を用いて測定した。印刷物に照射し、ΔEを測定するこのようなデ バイスは、市販で利用可能である。本実施例では、アトラス(Atlas)フェードメ ータを用いた。 最良の結果は、インク組成物Aで得られた。このインク組成物は、優秀な耐水 性と耐光性とを示した。インク組成物Cは、ジブチルフタレートを全く含有しお らず、耐水性を有しておらずまた、過剰な退色性を示した。インク組成物B,D ,Eは、耐水性を示し、これらはすべてジブチルフタレートを含有しているが、 これらのサンプルの耐光性は、インク組成物A程には良好ではなかった。 水混和性成分、ここではジエチレングリコールとジアセトンアルコールである が、これらは、大量に含有されていると水混和性化合物と水非混和性化合物との 間で顔料に対して競合が生じ、このため顔料によるジブチルフタレ ートの充分な吸着が行われず、その結果耐光性における幾分かの低下が生じたも のと推定されろ。インク組成物Fは、すべてのジエチレングリコールが成分混合 が行われる時点の最初から添加されている。最終インク組成物は、過剰な退色性 を示すとともに、耐光性を全く有していなかった。 実施例11 本発明の実施例1,7,9のシアン、マゼンタイエロー顔料インクを用いてH P540プリンタに3色分割カートリッジを用いてエプソン社の透明紙(transpa rency)に画像を形成した。比較のため、マゼンタ及びプロセスブラック画像をエ プソン透明紙にHP540プリンタを用い、OEM供給された染料ベースインク を用いて画像を形成させた。 本発明のマゼンタ及びプロセスブラックドットは、染料ベースインクと比較し てほとんど完全に丸く小さなサイズを有するとともにより明瞭であった。これは 、ずっと小さなサテライト周波数を有するものである。これについては図3を参 照されたい。 本発明のシアン顔料インクを印刷させて単一ラインの画像を形成させ、これを 同様のラインの染料ベースの画像と比較した。本発明のインクは、ラインの平均 幅を測定したところ良好な分解能を有した。より具体的には、本発明のシアンイ ンクを用いたラインの平均幅は、約121μmであるのに対し、OEM供給され た染料ベースのインクについては156μmであった。ラインエッジの乱れは、 完全な直線のラインからのずれの尺度となり、本発明のシアンインクについては 1.4が得られ、染料ベースのOEM供給されたインクでは1.54となった。 これを図4に示す。 実施例12(比較例) 本発明の比較例では、組成物に水に対して非混和性の化合物を用いない場合、 詰まりが生じた。 全く水非混和性成分を用いずに、実施例1,7,9と同様の手法を行った。得 られたインクは、短時間でノズルに目詰まりを生じさせ(アイドリング時間30 min以内である)、デスクジェットプリンタにも又はワイドフォーマットプリ ンタにも用いることができなかった。各印刷動作の再開時の度に カートリッジに印刷を再度行わせるためには超音波クリーナが必要であった。 実施例13(比較例) OEM供給された染料ベースのインクについて、耐水性及び耐光性を本発明の 顔料インクと比較した。図5は、実施例10で説明した退色速度を比較したもの である。本発明の顔料インクは、色変化(ΔE)が小さく比較にならないほどに 安定している。本発明のインクのΔEは、600時間後でもΔEが5よりも小さ かった。 実施例14 本発明の顔料インクの耐光性を市販のホットメルト顔料インクの耐光性と比較 した。 印刷物は、NovaJetIIプリンタを用いてレクサムグラフィックスイン クジェットビニルグレード6309媒体上に印刷させた。印刷部のいくつかをそ の後保護用のクリアなビニル又はポリエステルフィルムコーティングでラミネー トした。印刷物はすべてその後キャノンランブで600時間暴露し、実施例10 で説明したようにΔEを測定した。この試験は、これらに印刷物が静電画像形成 及びスクリーン印刷によって形成された画像と同程度の室外表示性を有している ことが判明した。この試験の結果を下記表12に示す。 本発明のシアン及びマゼンタインクは、ホットメルトプリンタに用いられてい るワックスで保護された市販の顔料インクよりもより耐光性が良好であった。本 発明によるシアン、マゼンタ、イエロー、レッド、グリーン、ブラックインクを ワイドフォーマットプリンタにより印刷し、ラミネートした。 室外で直接太陽光に暴露させてもそれらのΔEは、30日後でもΔEの単位で約 1〜4であった。これは、これらのサンプルがラミネートにより極めて安定であ ることを示すものである。また、上述した表からわかるように、顔料としてのイ エロートナー粒子の使用は、本発明においては効果を有する。したがって、好適 な態様においては、用いるイエロー顔料はニッケル化合物及びアゾ染料を含有す る粒子であることが好ましい。このようなイエロー顔料は、市販のものが利用で きる。 実施例15 この実施例は、本発明のインクと市販の染料ベースインクとの色再現空間を比 較するものである。色再現空間を形成させる用いた方法を以下に説明する。 ディジタルプリンタシステムに対しての色空間測定の単一の数の尺度を算出す る方法を説明する。色再現空間のおおよそは、3次元体積の直接的な計算によっ て決定され、これは、CIE L***空間が適用される。この計算は、シア ン、マゼンタ、イエローの原色を用いたいかなるプリンタシステムについても適 用できるが、特に2値プリンタに対して設計されている。シアン、マゼンタ、イ エロー、レッド、グリーン、ブルー、ブラック、ホワイトのL***値の8つ の値は、分光色度計によって測定され、各色の8つの軸が多角形を形成するため に用いられる。 この体積は、多角形を6つの四面体へと分割することによって決定される。各 四面体の体積は、4X4の行列のデターミナントによって決定される。 L*a*b範囲数= 体積(r,y,k,w)+体積(y,g,k,w)+体積(g,c,k,w) +体積(c,b,k,w)+体積(b,m,k,w)+体積(m,r,k,w) 上述のL***範囲数(gamute number)は、ディジタルプリンタスクリーンの 色表示能力を表すために有用である。この尺度は、インクジェット媒体及びイン クの種々の色再現範囲に適用できるとともに、液体インクジェット、ワックス熱 転写、位相変化インクジェット、電子写真、静電画像形成システムの色再現範囲 を特徴づけるために好適である。 ディジタルプリンタシステムの色再現範囲は、3次元プロットによって可視化 することができ、これはすべての角度から眺めることができるように回転させる ことができる。最も簡単には、L***再現範囲の4つの2次元投影を用いて 上述の色再現範囲を表すことができる。 6色(CMYRGB)のa*−b*平面への投影は、最も通常の表示法である。 3つの異なったL*−C*平面への投影もそれ以外の空間を規定するために用いる ことができる。これらカラー補色関係にある3つの対(シアン−レッド、マゼン タ−グリーン、イエロー−ブルー)は、黒及び白と組み合わされてプロットされ る。これらの色の組合せは、a*−b*平面内で互いに横切って(およそ180度 の色相差である)いるので、これらのプロットは、2つの色相のうちの一方を任 意に負として規定する。 これらの表示は、種々の技術のインクセット及び媒体タイプ、特に色再現範囲 が著しく異なるものの色再現性を表すために良好な表示法である。この計算及び 色再現範囲の可視化は、プリンタ能力を特徴づける上では重要である。 シアン、マゼンタ、イエロー、レッド、グリーンブルー及びブラックの本発明 のインクを印刷した。(レッド、グリーン、ブルーは、実施例1,7,9のシア ン、マゼンタ、イエローの基本インクから調整したプロセスカラーである。)色 再現範囲を図6及び図7に示す。図中では、本発明の実施例1、7、9及び本発 明のブラックインクがら得られるインクの色再現を染料ベースインクと比較した 。各色のL*、a*、b*を下記表に示す。 顔料インクの色空間は、グロス表面上では最も良い市販の染料インクに匹敵す ることがわかる。これらの画像は、印画紙上に印刷したものとヒューレットパッ カードプレミアム紙上に印刷したものである。印画紙上における全“体積基準” の範囲数は、本発明の顔料インクに対しては371Kであり、最も利用可能な市 販の染料ベースのインクでは443Kである。染料ベースインクは、分子サイズ (オングストローム範囲)の着色要素の寸法を有しており、顔料インクは寸法が 数100オングストロームの粒子であることを考慮すれば、このような大きな色 空間は、顔料インクについては予期できない程度のものである。 色再現範囲は、本発明のインクが初期の色正確さと明度が染料ベースのインク に匹敵するものであることを示しているとともに、耐水性、耐光性、ウエット耐 摩擦性が改善されていることを示すものである。これは、印刷に用いる媒体それ ぞれについて見られる。 実施例16 実施例7のマゼンタインク、実施例1のシアンインク、実施例9のイエローイ ンクををカートリッジに封入し、プリンタシミュレータ上で印刷させた。このシ ミュレータは、要求に応じてそれぞれのノズルから吐出させることが可能である 。インクのメニスカスライズタイム(meniscus rise time)と流れ特性とを測定し た。メニスカスライズタイムは、電気的に測定した。これは、ノズルからの液滴 の吐出とノズルチャンネル内での液体の上昇との時間を示すものであり、次の吐 出を準備するものである。液体の体積は、多数のパルスから液体を集めてこれを パルス数で割って測定した。液滴吐出周波数は、5000ヘルツに維持した。流 れ性は、高速ビデオカメラを用いてCRT上で観測した。電界の分割は、吐出し ているノズルの双方の隣接する側の2つのノズルから吐出しているノズルに向か って集中させた。 実施例1,3,4,7,9のインクのメニスカスライズタイムは、156μs 〜171μsであることが見出された。これは、市販の染料ベースシステムのラ イズタイムよりも早いか又は同等である。 流れ性のレベルは、1〜2相対ユニットであることが記録された。我々は、こ れが、本発明のインクの好ましいレオロジ一的特性によって達成される低 レベルの流れ性、すなわち粘度及び表面張力に起因するものと考えている。液滴 サイズは、約140ピコリットル(picaliters)であった。 実施例17 この実施例は、貯蔵安定性を示す。 実施例1,7,9の顔料インクを製造し、攪拌することなく貯蔵した。粒径を 3ヶ月の貯蔵期間にわたってモニタした。 粒径 インク (平均) 日数 実施例1のシアン 131 0 134 17 137 31 125 62 実施例7の マゼンタインク 258 0 304 7 307 22 307 40 実施例10の イエローインク 148 0 161 17 164 31 148 62 統計的にみて99.5%の確率でインクは安定であり、概ね上述の結果からは 凝集又は会合はしていないことが判明した。 実施例18 水600g、レッド122乾燥顔料350g、ジブチルフタレート50g、ジ アセトンアルコール90gをシルバーソンミキサ内で混合し、イーガー(Eiger) ミル内で100mil/minの速度で径0.6〜0.8mmのセラミックスメデ ィアを用いて分散させて乾燥顔料の平均粒径を1.2μm以下とした。得られた 材料をバイモーダル分布が得られるまでマイクロフルイダイザで処理した。この 混合物を遠心分離して約200nmの平均粒径を有するフラクションを得た。こ のフラクションを蒸留水でさらに6%の固形分濃度へと希釈して、この混合物に ジブチルフタレート約5重量%を攪拌しつつ添加した。 インクをHP540プリンタを用いてハンマーミルボンド紙に印刷した。得ら れた画像は、良好な印刷特性を有し、良好な耐水性を有していた。 実施例19 顔料マゼンタインクを実施例6の手法に従って製造した。しかしながら、イン ク配合をジエチレングリコールではなく1,3−プロパンジオールを同一の重量 %で用いた。最終インク配合物をキャップを外した印刷カートリッジに入れて、 その後このカートリッジをレーザーマスターディスプレイメーカー(登録商標) に装着して印刷を行った。この印刷モードにおいては、100%のカートリッジ ノズルが吐出するのが確認された。これは、全く詰まりが発生していないことを 示すものである。 実施例6の配合のインクをまた、レーザーマスターディスプレイメーカー(登 録商標)に装着して印刷を行ったところ、全ノズルのうち少なくとも92%が吐 出するのが観測された.これは、1,3−プロパンジオールがジエチレングリコ ールに比較すると、より好ましい水可溶化合物であることを示している。 実施例20 シアン色のインクを実施例1の手法に従って、CT−136の最終配合物にお ける量を1.0重量%とし、ジイソオクチルフタレートをジブチルフタレート1 .0重量%に置き換えたことを除き製造した。最終インク配合物の 平均粒径は、約104nmであった。得られたインク配合物をカートリッジ内に 封入し、レーザーマスターディスプレイメーカー(登録商標)を用いて印刷を行 った。印刷は、ハンマーミル未コート紙に行い、良好な印刷結果が観測された。 印刷物は、また実施例1にテストに従って耐水性を評価したところ、依然として 優秀な安定性を有していた。 これまで本発明を好適な実施例を持って説明してきたが、当業者によれば変更 及び変形例を行うことができることは明らかであろう。このような変更及び変形 例は、添付する請求の範囲の範囲に含まれるものである。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】平成12年5月29日(2000.5.29) 【補正内容】 明細書 インクジェット用インク組成物 発明の背景 本発明は、改善されたインクジェット用インクに関し、より詳細にはインクジ ェット用顔料インクに関する。本発明は、良好な印刷特性を有するインクジェッ ト用顔料インクに関する。本発明はまた、良好な耐水性を有し耐光性を有する画 像を形成することが可能なインクジェット用顔料インクに関する。 インクジェット記録システムは、記録の際に極めて僅かのノイズしか発生させ ず、容易にカラー記録を行うことができるとともにまた、高解像度の画像を高速 で得ることができるために有利である。インクジェット記録に好適に用いられる インクは、一定の液滴ブレークアップ長さと、液滴速度とを必要とし、インクジ ェット印刷と同期させるためには、設定された操作条件下で液滴電荷を有してい ることが必要である。従来のインクジェットインクは、水溶性染料(又は複数の 染料)に基づく複雑な多成分システムであり、このインクは、さらにポリマーと 可溶化剤と、キレート化剤と、抗菌剤とを含有する。 いくつかの欠点が、染料含有水ベースインクを用いることに関連して発生して いる。染料は、顔料ほどには耐光性が優れず又、耐水性にも優れない。さらに、 染料の水溶性は、画像を濡らすことができず、又屋外での使用ができないと言っ た制限を与える。染料はまた、未コートの粗い紙に対してはにじんでブリードし がちである。広がりの程度は、用いる紙に依存する。従って、染料ベースのイン クを用いることができる紙の範囲は制限されることになる。これに加えて、にじ み及び画像の色間のブリードによる画像解像度の低下が、紙によって決定されて しまうことになる。 水溶性染料を用いる手法に対する制限があるため、研究者等は、顔料ベースイ ンクに関して検討を行ってきた。顔料ベースインクは、より耐光性に優れ、耐水 性にも優れるとともに、紙、コート紙、透明及び白色ポリエステル及びビニル、 並びに種々の合成紙、さらにはキャストコート材料といった広い印刷媒体に用い ることができるが、印刷システムのオリフィスに滞留した り詰まらせたりさせないような充分に小さな粒子を得ることが困難であった。オ リフィスは温度及び湿度といった、広い操作条件の広い範囲にわたって開いてい ることが必要である。にじみ、マイグレーション、画像ロスは、また顔料インク の問題点とされている。 従来の顔料インクベースのインクジェットインクを製造するプロセスは、イン クジェット材料を互いに混合し、その後ボールミル、ホモジナイザ、サンドミル 、ロールミルといった既知の分散装置によって混合粉砕することを含んでいる。 米国特許第4,597,794号に記載の方法においては、インクジェット用顔 料インクが、顔料の微細粒子を親水性基部分及び疎水性基部分を有するポリマー を含有する水性分散媒中で分散することで製造されている。これらの成分は、上 述した標準的なプロセスによって製造されている。 米国特許第5,026,427号は、インクジェット用顔料インクの製造方法 に関する。このプロセスは、少なくとも1つの顔料と少なくとも1つの顔料分散 剤とを水又は水可溶性有機溶媒を含有する媒質中で混合するものである。顔料イ ンク混合物は、その後マイクロフルイダイザ(microfluidizer)を用いて分散が行 われている。 米国特許第5,160,370号は、顔料と、水溶性樹脂と、水溶性有機溶媒 と水とを含有する顔料インクに関する。この水溶性樹脂は、樹脂の量が顔料に 収され ない、約2%以下の量となるように添加されている。さらに、水溶性有機 溶媒は、少なくとも1種の多価アルコールとエタノールといった脂肪族1価アル コールを含有している。 インク組成物の複雑な性質のため、上述の組成物及びインクを製造するために 用いられる方法は、極めて敏感なものとなる。用いられるインクを改善すること が工業的に求められている。存在する問題点の多くを解決するための試みが続け られているものの、印刷画像及びインクの印刷性の双方からインクジェットプリ ンタに用いられる顔料インクを改善することが要求されている。 従って、本発明の目的は、新規なインクジェット用インク組成物を提供するこ とを目的とする。 本発明の別の目的は、印刷性が改善されたインクジェット用インクを提供する ことを目的とする。 本発明のさらに別の目的は、高画像濃度及び高解像度の印刷を行うことができ るインクジェット用インクを提供することを目的とする。 本発明のさらに他の目的は、良好な耐水性及び耐光性を有する画像を印刷でき るインクジェット用インクを提供することを目的とする。 本発明のさらに他の目的は、新規なインクジェット用顔料インクの製造方法を 提供することを目的とする。 本発明の上述の目的及び他の目的は、後述する明細書及び添付の請求の範囲を 参照することによってより明白となろう。 発明の要約 上述した目的に従って、水と、顔料と、高沸点、好ましくは280℃以上沸点 の水に対して非混和性(immiscible)の有機成分と、水に混和性(miscible)の化 合物とを含有し、水に非混和性の化合物の少なくとも一部は、顔料に吸収されて いる。上述の水に非混和性の有機化合物が上述の水混和性化合物とともに存在す ることにより、閉塞といった問題を避けることができ、さらに特に印刷された紙 と言った印刷物上で良好な乾燥速度を示すことが見出された。さらに、印刷され た印刷物は、良好な耐水性と耐光性とを有し、印刷物はまた、良好な解像度を有 することが見出された。飛び散りは大きく改善され、また飛び散りのサイズは最 小化された。これは、顔料を低濃度とし、従来の顔料インクジェット用インクに 比較して低粘度とすることによって達成されたものである。 本発明の別の態様においては、本発明のインクジェット用インクの製造方法が 提供される。このプロセスは、インク組成物の分散物を製造し、この分散物をさ らに微分散させることにより行われる。この微分散は、マイクロフルイダイザに より行われることが好ましい。マイクロフルイダイザは、このようにすることに よって微細なエマルジョンを形成する。この微細エマルジョンは、概ね顔料によ り水非混和性化合物が吸収されることにより、水中に乳化された顔料を含有して いる。上述の水に対して非混和性の化合物の顔料による吸収が、本発明の多くの 利点をもたらすものと考えている。微分散に続いて分離ステップを行う。次いで 、一般に、水混和性化合物の添加及び/又は上述の配合物を希釈して最終組成物 とするための水の添加が行われる。 本発明の別の熊様においては、本発明のインクジェットインクを用いた印刷プ ロセスが提供される。この印刷は、インクジェットプリンタに上述のインクジェ ット用インクを用い、インクを印刷媒体に吐出させる。この印刷媒体は、コート されたインクジェット用紙、普通紙、透明紙、屋外で使用するに好適な紙等の他 、ポリ塩化ビニル、ポリエステル、ポリエチレン等屋外で使用するために好まし い別の媒体を挙げることができる。このプリンタは、デスク型のプリンタであっ ても良く又はワイドフォーマットインクジェットインクプリンタであっても良い 。 図面の簡単な説明 図1は、遠心分離後のインク中における顔料粒子の粒径分布を示したグラフ図 である。 図2は、分離された顔料粒子の粒径分布を示したグラフ図である。 図3は、単一インクジェットドットの画像分析を示した図である。 図4は、印刷ラインの線分析を比較した図である。 図5は、時間に対してインク画像の退色を示したグラフ図である。 図6は、実施例15について印画紙媒体上に印刷を行った場合の画像の色再現 範囲を示した図である。 図7は、実施例15についてヒューレットパッカードプレミアム紙上に印刷を 行った画像についての色再現範囲を示した図である 発明の最適な実施態様 広範な種類の有機又は無機顔料を、単独又は組み合わせで、本発明のインクを 製造するために選択することができる。用語“顔料”とは、本発明においては不 溶性の着色剤を意味する。この顔料粒子は、インタジェット印刷デバイス、特に 通常10μm〜50μmの範囲の径を有する吐出ノズル、を通して自由に流れる のに充分微細である。この粒径はまた、顔料分散安定性に影響し、インクの全寿 命にわたって重要である。微細な粒子のブラウン運運動は、粒子が凝集してしま うことを防止する。また、色強度を最大化させるためにも粒子を微小にすること が望ましい。有用な粒径範囲は、約0.005μm〜10μmである。上述の顔 料粒子サイズは、0.005〜1μmとされ ていることが好ましく、さらに0.005〜0.3μmとされていることがより 好ましく、平均で200nm未満とされていることがより一層好ましく、150 nm未満とされていることが最も好適である。 選択される顔料は、ウエット形態で用いられてもドライ形態で用いられても良 い。例えば、顔料は通常水性媒体中で製造され、得られる顔料は水でウエット状 態となったプレスケーキとして得られる。このプレスケーキ形態においては、顔 料は乾燥形態におけるよりは会合していない。したがって、水のウエットプレス ケーキ形態の顔料は、ドライ顔料を用いるよりも製造プロセスにおける分散がよ り必要とされない。水性媒体中にすでに分散された顔料プレミックスはまた、本 発明のインクを製造するための出発材料とすることができる。 水ウエットプレスケーキの形態又はプレミックスとして用いられる市販の代表 的な顔料としては、スーパーシートーンブルー(Super Seatone Blue)G.S.( オハイオ州シンシナチのヒルトンデイビス(Hilton Davis)社製)、スーパーシー トーンマゼンタ、(ヒルトンデイビス):フレキシバースイエロー(Flexiverse Yellow)(サンケミカルコーポレーション(Sun ChemicalCorporation)、オハイオ 州、シンシナチ);ホイコフタール(Heucophthal)(登録商標)ブルーBT−5 85−P、トルイジンレッドY(C.I.ピグメントレッド3)、キンド(Quind )(登録商標)マゼンタ(ピグメントレッド122)、マゼンタRV−6831 プレスケーキ(マイルスラボラトリーズ、ハーモンディビジョン、ニュージャー ジー州ハレドン(Miles Laboratories,Harmon Division,Haledon,NJ)、サンフ ァースト(Sunfast)(登録商標)マゼンタ122(サンケミカルコーポレーショ ン、オハイオ州シンシナチ)、インド(登録商標)ブリリアントソーレット(Ind o Brilliant Soarlet)(ピグメントレッド123,C.I.No.71145) 、トルイジンレッドB(C.I.ピグメントレッド3)、ウオッチングレッド(W atchung Red)(登録商標)B(C.I.ピグメントレッド48)、パーマネント ルビーF6B13−1731(ピグメントレッド184)、ハンザイエロー(登 録商標)(Hansa Yellow)(ピグメントイエロー98)、ダラマーイエロー(Dala mar Yellow)(登録商標)YT−839−P(ピグメントイエロー74、C.I .No.11741)、サンブライトイエロー17(登録商標)(Sunbrite Yello w) (サンケミカルコーポレーション、オハイオ州シンシナチ)、トルイジンイエロ −G(C.I.ピグメントイエロー1)、ピグメントスカーレット(C.I.ピ グメントレッド60)、オーリックブラウン(Auric Brown)(C.I.ピグメン トブラウン6)等を挙げることができる。本発明のおいてインク配合物を得るた めに用いることができる別の典型的な顔料としては、フタロシアニンブルー(C .I.74260)、フタロシアニングリーン(C.I.74260)、ハンザ イエロー(登録商標)3G(C.I.11670)、ジアゾイエローGR(C. I.21100)、パーマネントレッド4R(C.I.12335)、ブリリア ントカーミン6B(C.I.15850)及びキナクリドンレッド(C.I.4 6500)を挙げることができる。 金属又は金属酸化物の微粒子はまた、本発明においては用いることができる。 例えば、金属又は金属酸化物は、インクジェット用磁性インクを製造するために 好適である。微細粒径の酸化物としては、シリカ、アルミナ、チタニア等を挙げ ることができ、又これらのものから選択することができる。さらに、微細に粉砕 された金属粒子としては、銅、鉄、鋼鉄、アルミニウム、合金を挙げることがで き、これらは、適切な用途に応じて選択することができる。 本発明におけるインク配合物及びその処理に用いる最も好適な顔料としては、 C.I.ピグメントレッド122,C.I.ピグメントイエロー74,C.I. ピグメントブルー15を挙げることができる。本発明は、特にカラー顔料を用い る場合に効果的である。 インクジエット用インタ配合物に含有される顔料の含有量は、全インク配合物 基準で概ね2〜10重量%の範囲である。顔料き量は、約3.5〜7重量%とさ れることがより好ましい。 本発明のインクはまた、水に対して非混和性の有機化合物を含有する。水に対 して非混和性とするとは、本発明の目的においては、水に対して約0.5重量% 未満の濃度で溶解することを言う。この水非混和性有機化合物は、高沸点を有す る化合物である。概ね、有機化合物は、少なくとも約200℃の沸点を有し、2 80℃以上の沸点を有していることがより好ましい。このような高沸点とするこ とにより、吐出ノズル内での高度の揮発を防止することができる。 水に対して非混和性の好適な有機化合物としては、市販のものが利用でき、通 常可塑剤として知られているものを挙げることができ、これらは、フタル酸エス テル系のものが最も好ましい。最も好ましい有機化合物は、ジブチルフタレート である。オルト又はメタ異性体のいずれでも用いることができる。これに加えて 、本発明において非混和性有機化合物として用いることができる市販の化合物と しては、ジエチルヘキシルフタレート、ブチルベンジルフタレート、ブチルオク タノエート(butyloctanoate)、ジイソオクチルフタレートを挙げることができる 。別の好適ではあるが好適な程度が低い材料としては、ジプロピレングリコール ジベンゾエート(ベンゾフレックス9−88);1:1のジプロピレングリコー ルジベンゾエート及びジエチレングリコールジベンゾエート混合物(ベンゾフレ ックス50);ポリエチレングリコールジベンゾエート(ベンゾフレックス20 0);2,3,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオールジベンゾエート(ベ ンゾフレックス354)、プロピレングリコールジベンゾエート(ベンゾフレッ タス400)といったベンゾフレックス(Benzoflex)材料を挙げることができる 。 高沸点の水非混和性有機化合物は、少なくとも一部が顔料に吸収される。この 高沸点の水非混和性有機化合物の顔料による吸収は、顔料からの水分の蒸発を防 止し、顔料が乾燥してしまうのを防止する。好ましくはマイクロフルイダイザ内 で又は同様の装置内で行われる微分散ステップの間に、水中に乳化された顔料を 含有する微細エマルジョンが形成される。このエマルジョンは、顔料に吸収され た水非混和性有機化合物によって得られる。微細エマルジョンの形成を可能とす るために、水非混和性有機化合物が顔料によって充分に吸収されることが好まし い。高沸点の水非混和性有機化合物が顔料に吸収されることで、インタジェット 用インクの安定性がもたらされるとともに、詰まりといった問題を回避すること が可能となる。この非混和性の有機化合物は、顔料から水が失われるのを防止し て、顔料が乾燥してしまわないようにさせており、従って外皮(crust)を形成し ない。概ね、この外皮が形成されたとしても、この外皮は柔らかく、容易に取り 去ることが可能である。 この高沸点の水非混和性有機化合物と水混和性化合物が組み合わされて用いら れる。上述の水混和性化合物のうちでも好ましいのは、概ね沸点が約160℃以 上の化合物である。上述の化合物の沸点を、インクジェットプリ ンタの吐出ノズル内で固まりを作らないように、高い蒸発速度となるようにさせ ないように充分に高くすることが重要である。この水混和性化合物はしたがって 、水の蒸発を最少に保持させて、インケジェット用インクの凝集防止を容易にさ せている。水非混和性化合物が幾分か上述の水混和性化合物に含有又は溶解する 場合、水混和性化合物はまた、吸収させるために水に対して非混和性の化合物を 顔料へと供給するのを補助する。 好適な水混和性化合物としては、ジエチレングリコール、ポリエチレングリコ ール、(MW200が好ましい)、トリエチレングリコール、テトラエチレング リコール、ポリエチレングリコールジラウレート、グリセリン、2−ピロリドン 、メチルピロリドン、ジエレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコ ールモノブチルエーテル、ネオペンチルグリコールの他、ジアセトンアルコール 、1,2−プロパンジオール、1,3−プロパンジオール、ヘキサデカノールを 挙げることができる。アルコール及びグリコールが好ましく、ジアセトンアルコ ール、1,2−プロパンジオール、1,3−プロパンジオール、ジエチレングリ コール、ポリエチレングリコール(200)が水混和性化合物として、特に、ジ ブチルフタレートを組み合わせて用いる場合に、最も好ましい。 インクジェット用インク配合物を製造する場合、特に水混和性化合物が水非混 和性化合物に対して溶媒となる場合には、これらの成分が混合される早い段階に おいて、上述した水非混和性化合物が顔料に吸収するのを妨げる程に水混和性化 合物が多量にならないことが重要である。概ね、顔料により水非混和性化合物が 良好に吸収されるようにするため、水混和性化合物と水非混和性化合物の重量比 は、微分散工程においては、10よりも小さいことが好ましく、3より小さいこ とがより好ましく、最も好ましくは約1とされる。追加される水混和性化合物と 水とを続いて添加して、所望する粘度を有するインクジェット用インク配合物を 得る。 本発明の最終的なインクジェット用インク組成は、概ね約3.5〜10重量% の固形分を有する。従って、インクの粘度は、概ね従来のインクよりも低い。概 ね、デスクジェットプリンタのために用いるインクについては、最終的な配合物 は、概ね2〜10重量%の顔料と、0.1〜1.0重量%の水非混和性化合物と 、0.1〜約10.0重量%の水混和性化合物と、その残 りの水とを含有している。上述の配合物は、全配合物に対して約3.5〜7重量 %の顔料と、約0.1〜0.9重量%の水非混和性化合物と、0.5〜2.0重 量%の水混和性化合物と、その残りの水とを含有していることが好ましい。 ワイドフォーマットプリンタに対しては、一般に、より水混和性の化合物が最 終的なインク配合物中で必要とされる。従って、カートリッジ内で用いられるイ ンク配合物は、概ね2〜10重量%の顔料、より好ましくは3.5〜7重量%の 顔料と、0.1〜1.0重量%の水非混和性化合物と、10〜35重量%の水混 和性化合物と、その残りの水を含有する。 本発明のインクジェット用インク組成物は、著しい特性を有する。例えば、こ のインクは、“デキャッピング(decapping)時間”が改善されている。この時間 は、カートリッジが開いたままで、いかなるつまりをも生じさせずに再スタート できる時間である。水非混和性有機化合物と水に対して可溶の化合物とを組み合 わせて用いることで、顔料インクに対して優れたデキャッピング時間を付与する ことが可能となる。カートリッジは、使用の後詰まることなく長時間保持される 。印刷プロセスの再スタートは、問題なくいかなる時間の後にでも行うことが可 能となる。 本発明のインクはまた、優秀な耐水性、安定性、印刷された媒体(特に紙)上 での乾燥性、耐光性を有する。高沸点の水非混和性有機化合物剤と水混和性化合 物との組合せにより、商業的使用に望まれる特性を有する顔料インクジェット用 インクを得ることができる。最も驚くべきことには、本発明の顔料インクによっ て形成された画像が、従来の媒体上(特にプラスチック支持体上)に印刷された 場合には、1時間以上蛇口からの流水の下に置いておいてもシアン、マゼンタ、 イエローまたいかなるプロセスカラーの流れも生じない。初期及び水にさらした 媒体の光学的濃度は、実質的に指又は布片で擦った後も変化しない。 本発明のインクジェット用インクはまた、従来の添加剤、例えば界面活性剤又 は抗菌剤を含有していても良い。シアン顔料を用いる場合には、インクは、スチ レンを含有するアクリル樹脂の塩、最も好ましくはカリウム塩、を含有している ことが好ましい。良好な印刷結果は、インタのpHを8.8〜11.5とした場 合に、シアン顔料とスチレンを含有するアクリル樹脂塩と を含有しているインクで得られる。 上述の組成物はまた、ポリエチレングリコールジラウレート等のエステルまた は金属塩といった脂肪酸誘導体を含有していても良い。脂肪酸金属塩としては、 ステアリン酸化合物が好適である。このステアリン酸化合物は、概ね水には溶解 せず、また、ポリマー電解質に伴われて水に分散可能となる。ステアリン酸化合 物、又はいかなる脂肪酸誘導体は、全インク配合物の約0.5〜5重量%の範囲 で用いることができ、約0.1〜3重量%がより好適である。脂肪酸誘導体の添 加は、印刷可能なインクに対して優れた安定性と優れた印刷品質とを与える。こ の化合物は、インク顔料のステアリック的(stearic)安定性及び電気運動論的 安定性の双方を改善させることができる。好ましいステアリン酸化合物としては 、アルミニウムステアレート又はステアリン酸亜鉛のような、市販のいずれのも のも挙げることができる。概ね、ステアリン酸化合物は、化学式M(OH)n( C1735COO)mで示され、この式において、Mは、例えばアルミニウム又は 亜鉛と言った金属であり、nは、0〜3であり、mは、0〜3である。 本発明のインクジェット用インクを製造する方法は、顔料と、水と、水非混和 性化合物と、水の可溶性の化合物とを粒子を微分散させるために顔料粒子のバイ モーダル分布を得るまで粉砕分散する。微細エマルジョンの形成は、概ねこのス テップにおいて達成される。用語“バイモーダル分布”とは、少なくとも2つの 異なった平均粒径のフラクションへと粒子を分散することを言う。概ね、2つの フラクション又はモードのみが観測される。2つのモードよりも多くのモードが 観測される場合には、第1のモードは、より小さな粒子サイズを有する粒子フラ クションであり、第2のモードは、その以外のフラクションを含む。 粒子の微分散は、単一ステップで行うことができるか又は2ステッププロセス によって行うことができる。例えば、分散はまず通常の適切な利用可能なミル、 例えばボールミル、サンドミル、メディアミルを用いて行うことができる。メデ ィアミルは、水平メディアミルを用いるものであり、このミルは、Netzsch、Eig er、Premier等によって製造されているものが有効であり、水平メディアミルを 用いた分散物は、優秀なコロイド性分散体を与え、この分散体は、優秀な安定性 を有するインクを形成することが見出された。メデ ィアミルは、従って所定のレベルまで粒子の粒径を低減させるために用いること ができる。 優秀なコロイド分散物はまた、例えばインピンジメントミル、またはマイクロ フルイダイザといった他のミルを用いても製造することができる。実際には、イ ンピンジメントミルを使用するのが最も効果的であり、再現性及びバイモーダル 分布の粒子を分散体中で安定して得るためには効果的である。また、水中におけ る顔料の微細エマルジョン(水に対して非混和性の化合物でコートされた)を形 成するためには最も効果的で効率が良い。インピンジメントミルは、分散体に対 して35,000psiの圧力を油圧ポンプにより加えるようにして運転される 。このポンプは、分散体を減圧チャンバへと送り、この減圧チャンバ内で分散体 の粒子が別の粒子と衝突して粒子が微分散される。この微分散は、衝突の力及び キャビテーションの力によって行われる。外部から加えられるメディアは用いな いので、得られる分散体の純度が保証される。このインピンジメントミル及びそ の運転については、例えば米国特許第4,533,254号及び米国特許第4, 783,502号に開示されている。インピンジメントミルは、市販のものが利 用でき、例えばマイクロフルイディクス社(Microfluidics.Inc.)モデルM11 OT又はM11OY又はカナダ国オタワのアベスチン社(Avestin.Inc.)の高圧ホ モジナイザであるフィルタエクストルーダEmulsFlex(登録商標)を挙げること ができる。 一旦顔料粒子の微分散が行われると、分散された粒子を2つのフラクションへ と分離させる。微分散された粒子のバイモーダル分布が達成されていることが好 ましく、この場合懸濁物は、微分散によって得られた2つの異なったモードへと 分離される。概ね、モードのうちの一方は、約300nm以下の平均粒径を有し ており、約200nm以下とされていることがより好ましく、約150nm以下 とされていることが最も好ましい。このモードが、回収され、インク配合物を製 造するために用いられるために保存されるモードである。粒子の第2のモードを 有する分散体は、300nmよりも大きな平均粒径の粒子を含むモードであり、 別の用途に用いられたり、またさらに分散・分離させるために製造プロセスへと 戻されるようになっている。 分離ステップは、いかなる適切な利用可能な手段によって行われても良い。 しかしながら、マイクロフィルタレーション又は遠心分離法を用いることが実際 的でありまた、効率的である。特に遠心分離法は、300nmの粒子を大きな粒 子のバルクから分離するのに対して極めて効果的且つ効率的であることが見いだ されたために最も好ましい。 所望により、水に対して可溶性の化合物の第2の部分と、水及び/又は水非混 和性化合物の第2の部分を、分離された部分に対して加えて、その最終的組成物 であるインク配合物としても良い。例えば、水に対して溶解性の化合物の第1の 部分を初期分散体へと添加し、微分散を行い、次いで分離する。水混和性化合物 の第2の部分と追加の水分とを、次いで、最終インクを形成させるために分離さ れたインク組成物へと添加することもできる。これは、インクの安定性を向上さ せ、顔料による水非混和性化合物の良好な吸収を確実にする点で好ましい。 別の好ましい態様においては、最終インク配合物はインクジェットカートリッ ジへと封入させる前に連続式又はバッチ式のデエアレータ(Deaerator)で脱気す ることも可能である。このようなデエアレータは、例えばニュージャージー州エ ジソン(Edison)のフレイマ社(Freyma Co.)、スイス国コルマ社(Koruma Corp.)、 米国ジェイコ社(Jayco Corp.)から市販されているものが利用できる。この最終 生成物を脱気した後、1μmフィルタを介してろ過されて、乾燥した粒子又は外 部から混入した材料の凝集体を除去することもできる。このろ過ステップは、概 ね粘度を1〜2cps低下させる。このインクはその後、プリンタに用いるため 容易にカートリッジへと封入することができる。 本発明のインクジェット用インクは、いかなる通常のインクジェットプリンタ ででも印刷させることが可能であり、またビニル系媒体、オーバーヘッド用透明 紙、白化処理したポリエステルのような合成媒体の他、例えば普通紙、コートさ れたインクジェット用紙、室外での使用のために好適な紙に印刷させることが可 能である。インク配合物の安定性はまた、印刷性のいかなる低下をも招かずに長 期の保存を可能とする。例えばポリエチレングリコール/水混合物で飽和したパ ッドを印刷オリフィスに接触させることにより、ノズルの詰まりが防止できるこ とも見出された。このノズルが詰まった場合には、上述の混合物をクリーナとし て用いて容易にノズルの詰まりを取るこ とができる。 本発明を後述する実施例によってさらに説明するが、これらの実施例は、単に 例示のためにのみ示しているものであり、本発明はこれらの実施例に制限される ものではない。後述する実施例に用いられるパーセンテージ及び明細書において 用いるパーセンテージ及び部は、特に断らない限り重量%又は重量部である。 実施例1 実施例1 この実施例では、シアン色のインクを本発明に従って製造した。 オハイオ州シンシナチのヒルトンデイビスカンパニーから工業的プレミックス を得た。このプレミックスは、下記表1の組成を有していた。 上述のプレミックス1000gを水1000gと混合し、固形分濃度を約20 %とした。40〜60gのジイソオクチルフタレートを40〜80gのジエチレ ングリコールとともに添加して配合物とした。この混合物をシルバーソン(Silve rson)ユニット(ロータ−ステータ可変クリアランスの高剪断力ミキサである)内 で攪拌して添加剤により顔料を湿潤させ、弱い凝集体の会合を解いた。得られた 混合物は、下記表2の組成を有していた。 表2の組成物をマイクロフルイダイザ M−140(登録商標)内で圧力を3 5,000psiとして1パスから3パスさせてマイクロフルイダイザ処理した 。この混合物を30分間遠心分離したが、15分以上の遠心分離では、いかなる 固形分の分離も見られなかった。図1は、マイクロフルイダイザで処理した後の 粒径分布を示した図であり、図2は、遠心分離した後に分離されたフラクション の粒径分布を示した図である。 上記材料のインク配合物への最終的な調整をその後、表3の最終組成を有する ようにして行って最終配合物とした。 最終的なインクは、下記の物理的特性を有していた。 pH−8.8 粘度(cp)−4.0 表面張力−34.4(dyne/cm) 分布における最低粒径−66.3nm 平均粒径−137nm 最大粒径−310nm 平均粒径は、マルバーン社(Malvern)製のオートサインアナライザ(Autosign a nalyzer)を用いた光コリレーション法を用いて決定した。別の粒径分析器、例え ばジョイスレーブル(Joyce Loeble)型のアナライザを使用すれば、異なった結果 、例えば平均粒径が40nmと小さな値を得ることができる(137nmではな く)。 得られた混合物をその後レーザーマスター社(Laser Master Corp.)製のカート リッジに封入し、レーザーマスターディスプレイマーカー(Laser Master Displa y Marker)(登録商標)に用いて印刷を行った。印刷は、レクサムグラフィック ス(Rexam Graphics)ハンマーミル(Mammermill)未コート紙上、種々のコートされ たビニルグレード上、ヒューレットパッカード社のプレゼンテーショングレード 製品上、ヒューレットパッカード社のプレミアインクジェット紙上に行った。各 プリント間で、1時間のアイドリング停止時間を設け、その後デキャッピング時 間を測定した。このデキャッピング時間は、プリンタ内のスロットに配置されて から新たな印刷を再開するまでの時間差として規定した。内部設定したサイクル パターンを用いて印刷を行わせた。アイドリング時間を5時間から16時間とし ても少なくともすべてのノズルの98%から吐出された。この時間は銅フタロシ アニン及びポリエチレングリコール−200を表3の配合に加えたものについて は16時間を超えていた。 上述したそれぞれの印刷物をシンクに置き、蛇口から加熱された水を印刷物の 上に流した。どの印刷物についても、顔料の流れは全く見られなかった。その後 ウエット摩擦試験を画像を蛇口からの水を流しながら指で擦って行った。画像は 、安定して保持されていた。 上述したように、このインクは、ウエット摩擦に対して耐久性を有し、耐水性 を有し、長時間のアイドリング時間の後にもノズルを詰まらせることがなかた。 実施例2 実施例1の最終シアン顔料インクをヒューレットパッカード社製のデスクジェ ットプリンタモデル540に装着し、450頁の原稿をプリントさせた。最大ア イドリング時間を、16時間とした。印刷中のいかなる時点においても印刷欠陥 は観察されなかった。 これは、本発明のインクが印刷開始から印刷終了までの間にノズルを詰まらせ ることなく長時間連続して同一濃度の印刷が可能であることを示すものである。 実施例3 ヒューレットパッカード社製のモデル540といったデスクトップ型インクジ ェットプリンタに用いられる配合物を、実施例1の表2に記載の顔料インクに追 加量のジイソオクチルフタレートを、希釈及び水によるエマルジョン化の後に加 えて調製した。最終配合物は、表4の組成を有していた。 得られた混合物をヒューレットパッカード540プリンタのカートリッジに封入 した。数千頁をヒューレットパッカード540プリンタで印刷させ、400頁ご とにカートリッジをリフィル(refill)したが、いかなる画像品質の低下も生じな かった。 実施例4 実施例1及び実施例3のインクをシミュレータ内に配置した。このシミュレー タは、1度にカートリッジの52ノズルすべてから吐出を行うことが可能である 。10個のカートリッジリフィル(refill)を製造した。このカートリッジをヒュ ーレットパッカード540モデルプリンタに用いた。10枚のシートすべてにつ いて印刷品質を比較した。印刷の劣化は、全く観測されなかった(すなわちここ のノズルヒータの悪影響を受けなかった。)。 これは、本発明のインクが基本的に個々の異なった製造者の挙動に関係なくカ ートリッジの再利用が可能であることを示す。 実施例5 この実施例では、ジブチルフタレート、ジプロピレングリコールジベンゾエー ト、ベンゾフレックス50(ジエチレングリコールジベンゾエートとポリエチレ ングリコールジベンゾエートの50−50混合物)、ベンゾフレックス354( 2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオールジベンゾエート)、ベンゾ フレックス400(プロピレングリコールジベンゾエート)を実施例3のインク 組成物に用いて製造し、ジイソオクチルフタレートとの比較を行った。得られた 可視カラー印刷についての種々のインクの結果を下記表5に示す。 上記の表に示されているように、良好な結果は、すべての水非混和性化合物を用 いた場合に得られている。しかしながら、シアンインクについての最良の結果は 、フタレートを用いた場合に得られた。当然のことながら、別の水非混和性化合 物を使用することで、本発明のインクを製造する際に所望するのであれば、シア ンの色調を変えることができる。 実施例6 顔料マゼンタインタを実施例1のシアンインクの製造と同様の方法により製造 した。ヒルトンデイビスからのスーパーシートンレッド122(Superseaton Red 122)とされる初期プレミックスを用い、この組成物は下記組成を有していた。最終的なインクを、実施例1の手法に従ってマイクロフルイダイゼーション 及び遠心分離を用いて得た。最終的なインク組成を表7に示す。 インクの物理的特性は、下記の通りであった。 pH−7.9 粘度−7.4cp 表面張力−36.5dyne/cm 平均粒径−280nm〜340nm コートしたビニル支持体、コートしたボンド紙に対して、このインクを用いて 印刷を行ったところ、完全に耐水性を有し、優秀なウエット摩擦試験耐久性を有 していた。双方の試験は、実施例1で説明したようにして行った。 インクは、印刷に明らかに良好であり、かつトルー(true)マゼンタ色空間を示 した。 実施例7 下記表8の組成のマゼンタインタをシルバーソン分散機内で予備混合して調製 し、バイモーダル分布を得るまでマイクロフルイダイザで処理し、かつ150m ils/minの速度及び22,000gの力を加えてカール(Carr)P−6パ ワーフュージ(Powerfuge)遠心分離器で分離した。 インクの物理的特性は、下記の通りである。 粘度−1.6〜1.9cp 表面張力−35dyne/cm 平均粒径−190〜300nm インクをヒューレットパッカード540モデルプリンタを用いて印刷させたと ころ、良好な印刷を得ることができた。 実施例8 実施例1の手法に従って、イエローインクを製造した。出発分散物は、オハイ オ州シンシナチのサンケミカルコーポレーションから得、その組成は表9に示す 通りであった。この混合物を固形分が20%となるように、蒸留水、ジアセトンアルコール及び ジブチルフタレートを添加して希釈した。最終的なインクは、7%の全 固形分を有し、ジアセトンアルコールが0.9重量%、ジブチルフタレートが0 .5重量%であった。固形分のうち約2重量%は、スチレン含有ポリアクリル酸 及びスチレン含有アクリル樹脂であった。 このインクをデスクジェット540プリンタでの2000頁以上の印刷に用い たところ、2000頁にわたっていかなる画像劣化も生じなかった。用いたイン クの粘度は、約1.6〜1.9cpsであった。表面張力は、約36dyne/cmで あった。インクのpHは、約8.2〜8.5であり、平均粒径は、約120nm であった。 実施例9 実施例1の手法に従ってイエローインク組成物を製造した。最終的なインクは 、下記組成を有していた。 インクは、pHが8.2であり、粘度は3cpsであり、表面張力は37dyne /cmであった。 このインクをワイドフォーマットプリンタに用いて実施例1と同様に種々の媒 体に印刷させたところ、耐水性を有し、優秀な耐ウエット摩擦性を示した。 実施例10 5つのイエローインクを実施例8の手法に従って製造した。この5つのインク 組成を表11に示す。 各インクをヒューレットパッカードプレミアム紙上にデスクジェット540プリ ンタを用いて印刷させた。各印刷物をその後実施例1のように耐水性を試験し、 耐光性を試験した。耐光性は、ΔEを用いて測定した。ΔEは、分光色度計手段 を用いて従来のように測定した。暴露は、長波長と短波長のUV特性を有する1 00Kルックス強度のキセノンランプに暴露させて加速退色を行わせた。色度差 は分光色度計を用いて測定した。印刷物に照射し、ΔEを測定するこのようなデ バイスは、市販で利用可能である。本実施例では、アトラス(Atlas)フェードメ ータを用いた。 最良の結果は、インク組成物Aで得られた。このインク組成物は、優秀な耐水 性と耐光性とを示した。インク組成物Cは、ジブチルフタレートを全く含有しお らず、耐水性を有しておらずまた、過剰な退色性を示した。インク組成物B,D ,Eは、耐水性を示し、これらはすべてジブチルフタレートを含有しているが、 これらのサンプルの耐光性は、インク組成物A程には良好ではなかった。 水混和性成分、ここではジエチレングリコールとジアセトンアルコールである が、これらは、大量に含有されていると水混和性化合物と水非混和性化合物との 間で顔料に対して競合が生じ、このため顔料によるジブチルフタレートの充分な吸収 が行われず、その結果耐光性における幾分かの低下が生じ たものと推定される。インク組成物Fは、すべてのジエチレングリコールが成分 混合が行われる時点の最初から添加されている。最終インク組成物は、過剰な退 色性を示すとともに、耐光性を全く有していなかった。 実施例11 本発明の実施例1,7,9のシアン、マゼンタイエロー顔料インクを用いてH P540プリンタに3色分割カートリッジを用いてエプソン社の透明紙(transpa rency)に画像を形成した。比較のため、マゼンタ及びプロセスブラック画像をエ プソン透明紙にHP540プリンタを用い、OEM供給された染料ベースインク を用いて画像を形成させた。 本発明のマゼンタ及びプロセスブラックドットは、染料ベースインクと比較し てほとんど完全に丸く小さなサイズを有するとともにより明瞭であった。これは 、ずっと小さなサテライト周波数を有するものである。これについては図3を参 照されたい。 本発明のシアン顔料インクを印刷させて単一ラインの画像を形成させ、これを 同様のラインの染料ベースの画像と比較した。本発明のインクは、ラインの平均 幅を測定したところ良好な分解能を有した。より具体的には、本発明のシアンイ ンクを用いたラインの平均幅は、約121μmであるのに対し、OEM供給され た染料ベースのインタについては156μmであった。ラインエッジの乱れは、 完全な直線のラインからのずれの尺度となり、本発明のシアンインクについては 1.4が得られ、染料ベースのOEM供給されたインクでは1.54となった。 これを図4に示す。 実施例12(比較例) 本発明の比較例では、組成物に水に対して非混和性の化合物を用いない場合、 詰まりが生じた。 全く水非混和性成分を用いずに、実施例1,7,9と同様の手法を行った。得 られたインクは、短時間でノズルに目詰まりを生じさせ(アイドリング時間30 min以内である)、デスクジェットプリンタにも又はワイドフォーマットプリ ンタにも用いることができなかった。各印刷動作の再開時の度にカートリッジに 印刷を再度行わせるためには超音波クリーナが必要であった。 実施例13(比較例) OEM供給された染料ベースのインクについて、耐水性及び耐光性を本発明の 顔料インクと比較した。図5は、実施例10で説明した退色速度を比較したもの である。本発明の顔料インクは、色変化(ΔE)が小さく比較にならないほどに 安定している。本発明のインタのΔEは、600時間後でもΔEが5よりも小さ かった。 実施例14 本発明の顔料インクの耐光性を市販のホットメルト顔料インクの耐光性と比較 した。 印刷物は、NovaJetIIプリンタを用いてレクサムグラフィックスイン クジェットビニルグレード6309媒体上に印刷させた。印刷部のいくつかをそ の後保護用のクリアなビニル又はポリエステルフィルムコーティングでラミネー トした。印刷物はすべてその後キセノンランプで600時間暴露し、実施例10 で説明したようにΔEを測定した。この試験は、これらに印刷物が静電画像形成 及びスクリーン印刷によって形成された画像と同程度の室外表示性を有している ことが判明した。この試験の結果を下記表12に示す。 本発明のシアン及びマゼンタインクは、ホットメルトプリンタに用いられてい るワックスで保護された市販の顔料インクよりもより耐光性が良好であった。本 発明によるシアン、マゼンタ、イエロー、レッド、グリーン、ブラックインクを ワイドフォーマットプリンタにより印刷し、ラミネートした。 室外で直接太陽光に暴露させてもそれらのΔEは、30日後でもΔEの単位で約 1〜4であった。これは、これらのサンプルがラミネートにより極めて安定であ ることを示すものである。また、上述した表からわかるように、顔料としてのイ エロートナー粒子の使用は、本発明においては効果を有する。したがって、好適 な態様においては、用いるイエロー顔料はニッケル化合物及びアゾ染料を含有す る粒子であることが好ましい。このようなイエロー顔料は、市販のものが利用で きる。 実施例15 この実施例は、本発明のインクと市販の染料ベースインクとの色再現空間を比 較するものである。色再現空間を形成させる用いた方法を以下に説明する。 ディジタルプリンタシステムに対しての色空間測定の単一の数の尺度を算出す る方法を説明する。色再現空間のおおよそは、3次元体積の直接的な計算によっ て決定され、これは、CIE L***空間が適用される。この計算は、シアン 、マゼンタ、イエローの原色を用いたいかなるプリンタシステムについても適用 できるが、特に2値プリンタに対して設計されている。シアン、マゼンタ、イエ ロー、レッド、グリーン、ブルー、ブラック、ホワイトのL***値の8つの 値は、分光色度計によって測定され、各色の8つの軸が多角形を形成するために 用いられる。 この体積は、多角形を6つの四面体へと分割することによって決定される。各 四面体の体積は、4X4の行列のデターミナントによって決定される。 L*a*b範囲数= 体積(r,y,k,w)+体積(y,g,k,w)+体積(g,c,k,w) +体積(c,b,k,w)+体積(b,m,k,w)+体積(m,r,k,w) 上述のL***範囲数(gamute number)は、ディジタルプリンタスクリーンの 色表示能力を表すために有用である。この尺度は、インクジェット媒体及びイン クの種々の色再現範囲に適用できるとともに、液体インクジェット、ワックス熱 転写、位相変化インクジェット、電子写真、静電画像形成システムの色再現範囲 を特徴づけるために好適である。 ディジタルプリンタシステムの色再現範囲は、3次元プロットによって可視化 することができ、これはすべての角度から眺めることができるように回転させる ことができる。最も簡単には、L***再現範囲の4つの2次元投影を用いて 上述の色再現範囲を表すことができる。 6色(CMYRGB)のa*−b*平面への投影は、最も通常の表示法である。 3つの異なったL*−C*平面への投影もそれ以外の空間を規定するために用いる ことができる。これらカラー補色関係にある3つの対(シアン−レッド、マゼン タ−グリーン、イエロー−ブルー)は、黒及び白と組み合わされてプロットされ る。これらの色の組合せは、a*−b*平面内で互いに横切って(およそ180度 の色相差である)いるので、これらのプロットは、2つの色相のうちの一方を任 意に負として規定する。 これらの表示は、種々の技術のインクセット及び媒体タイプ、特に色再現範囲 が著しく異なるものの色再現性を表すために良好な表示法である。この計算及び 色再現範囲の可視化は、プリンタ能力を特徴づける上では重要である。 シアン、マゼンタ、イエロー、レッド、グリーンブルー及びブラックの本発明 のインクを印刷した。(レッド、グリーン、ブルーは、実施例1,7,9のシア ン、マゼンタ、イエローの基本インクから調整したプロセスカラーである。)色 再現範囲を図6及び図7に示す。図中では、本発明の実施例1、7、9及び本発 明のブラックインクから得られるインクの色再現を染料ベースインクと比較した 。各色のL*、a*、b*を下記表に示す。 顔料インクの色空間は、グロス表面上では最も良い市販の染料インクに匹敵す ることがわかる。これらの画像は、印画紙上に印刷したものとヒューレットパッ カードプレミアム紙上に印刷したものである。印画紙上における全“体積基準” の範囲数は、本発明の顔料インクに対しては371Kであり、最も利用可能な市 販の染料ベースのインクでは443Kである。染料ベースインクは、分子サイズ (オングストローム範囲)の着色要索の寸法を有しており、顔料インクは寸法が 数100オングストロームの粒子であることを考慮すれば、このような大きな色 空間は、顔料インクについては予期できない程度のものである。 色再現範囲は、本発明のインクが初期の色正確さと明度が染料ベースのインク に匹敵するものであることを示しているとともに、耐水性、耐光性、ウエット耐 摩擦性が改善されていることを示すものである。これは、印刷に用いる媒体それ ぞれについて見られる。 実施例16 実施例7のマゼンタインク、実施例1のシアンインク、実施例9のイエローイ ンクカートリッジに封入し、プリンタシミュレータ上で印刷させた。このシミ ュレータは、要求に応じてそれぞれのノズルから吐出させることが可能である。 インクのメニスカスライズタイム(meniscus rise time)と流れ特性とを測定した 。メニスカスライズタイムは、電気的に測定した。これは、ノズルからの液滴の 吐出とノズルチャンネル内での液体の上昇との時間を示すものであり、次の吐出 を準備するものである。液体の体積は、多数のパルスから液体を集めてこれをパ ルス数で割って測定した。液滴吐出周波数は、5000ヘルツに維持した。流れ 性は、高速ビデオカメラを用いてCRT上で観測した。電界の分割は、吐出して いるノズルの双方の隣接する側の2つのノズルから吐出しているノズルに向かっ て集中させた。 実施例1,3,4,7,9のインクのメニスカスライズタイムは、156μs 〜171μsであることが見出された。これは、市販の染料ベースシステムのラ イズタイムよりも早いか又は同等である。 流れ性のレベルは、1〜2相対ユニットであることが記録された。我々は、こ れが、本発明のインクの好ましいレオロジー的特性によって達成される低 レベルの流れ性、すなわち粘度及び表面張力に起因するものと考えている。 液滴サイズは、約140ピコリットル(picaliters)であった。 実施例17 この実施例は、貯蔵安定性を示す。 実施例1,7,9の顔料インクを製造し、攪拌することなく貯蔵した。粒径を 3ケ月の貯蔵期間にわたってモニタした。 粒径 インク (平均) 日数 実施例1のシアン 131 0 134 17 137 31 125 62 実施例7の マゼンタインク 258 0 304 7 307 22 307 40 実施例10の イエローインク 148 0 161 17 164 31 148 62 統計的にみて99.5%の確率でインクは安定であり、概ね上述の結果からは 凝集又は会合はしていないことが判明した。 実施例18 水600g、レッド122乾燥顔料350g、ジブチルフタレート50g、ジ アセトンアルコール90gをシルバーソンミキサ内で混合し、イーガー(Eiger) ミル内で100mil/minの速度で径0.6〜0.8mmのセラミックスメデ ィアを用いて分散させて乾燥顔料の平均粒径を1.2μm以下とした。得られた 材料をバイモーダル分布が得られるまでマイクロフルイダイザで処理した。この 混合物を遠心分離して約200nmの平均粒径を有するフラクションを得た。こ のフラクションを蒸留水でさらに6%の固形分濃度へと希釈して、この混合物に ジブチルフタレート約5重量%を攪拌しつつ添加した。 インクをHP540プリンタを用いてハンマーミルボンド紙に印刷した。 得られた画像は、良好な印刷特性を有し、良好な耐水性を有していた。 実施例19 顔料マゼンタインクを実施例6の手法に従って製造した。しかしながら、イン ク配合をジエチレングリコールではなく1,3−プロパンジオールを同一の重量 %で用いた。最終インク配合物をキャップを外した印刷カートリッジに入れて、 その後このカートリッジをレーザーマスターディスプレイメーカー(登録商標) に装着して印刷を行った。この印刷モードにおいては、100%のカートリッジ ノズルが吐出するのが確認された。これは、全く詰まりが発生していないことを 示すものである。 実施例6の配合のインクをまた、レーザーマスターディスプレイメーカー(登 録商標)に装着して印刷を行ったところ、全ノズルのうち少なくとも92%が吐 出するのが観測された。これは、1,3−プロパンジオールがジエチレングリコ ールに比較すると、より好ましい水可溶化合物であることを示している。 実施例20 シアン色のインクを実施例1の手法に従って、CT−136の最終配合物にお ける量を1.0重量%とし、ジイソオクチルフタレートをジブチルフタレート1 .0重量%に置き換えたことを除き製造した。最終インク配合物の 平均粒径は、約104nmであった。得られたインク配合物をカートリッジ内に 封入し、レーザーマスターディスプレイメーカー(登録商標)を用いて印刷を行 った。印刷は、ハンマーミル未コート紙に行い、良好な印刷結果が観測された。 印刷物は、また実施例1にテストに従って耐水性を評価したところ、依然として 優秀な安定性を有していた。 これまで本発明を好適な実施例を持って説明してきたが、当業者によれば変更 及び変形例を行うことができることは明らかであろう。このような変更及び変形 例は、添付する請求の範囲の範囲に含まれるものである。 請求の範囲 1. 顔料、水、高沸点を示す水非混和性有機化合物、及び水混和性化合物を含 有するインク配合物であって、前記水非混和性有機化合物の少なくとも一部が前 記顔料に吸収されているインクジェット用インク配合物。 2. 前記有機化合物及び水混和性化合物の量は、前記インク配合物に外皮を形 成させないのに充分な量である請求項1に記載の配合物。 3. 前記顔料は、カラー顔料である請求項1又は2に記載の配合物。 4. 前記有機化合物は、少なくとも約280℃の沸点を有する請求項1〜3の いずれか1項 に記載の配合物。 5. 前記水非混和性有機化合物は、ジブチルフタレート、ジエチルヘキシルフ タレート、ブチルオクタノエート、ブチルベンジルフタレート、ジイソオクチル フタレートからなる群から選ばれる請求項1〜3のいずれか1項に記載の配合物 。 6. 前記水非混和性有機化合物は、ジブチルフタレートを含有する請求項1 3のいずれか1項 に記載の配合物。 7. 前記水非混和性有機化合物は、ジイソオクチルフタレートを含有する請求 項1〜3のいずれか1項に記載の配合物。 8. 前記水混和性化合物は、少なくとも160℃の沸点を有する請求項1〜7 のいずれか1項 に記載の配合物。 9. 前記水混和性化合物は、ジアセトンアルコール、1,3−プロパンジオー ル、ヘキサデカノール、1,2−プロパンジオール、ジエチレングリコール、ポ リエチレングリコール、及びこれらの混合物からなる群から選ばれ る請求項1〜7のいずれか1項に記載の配合物。 10. 前記水混和性化合物は、ジアセトンアルコール、1,3−プロパンジオ ール、又はジエチレングリコールを含有する請求項9に記載の配合物。 11. 前記配合物における顔料の量は、約2〜約10重量%であり、前記水非 混和性有機化合物の量は、約0.1〜約1重量%であり、前記水混和性化合物の 量は、約0.1〜約10重量%であり、その残りは水を含有する請求項1〜10 のいずれか1項 に記載の配合物。 12. 前記配合物における顔料の量は、全配合物の重量に対して約3.5〜約 7重量%であり、前記水非混和性有機化合物の量は、約0.1〜0.9重量%で あり、前記水混和性化合物の量は、約0.5〜1.0重量%の範囲であり、その 残りは水を含有する請求項1〜10のいずれか1項に記載の配合物。 13. 前記配合物における顔料の量は、約2〜約10重量%であり、前記水非 混和性有機化合物の量は、約0.1〜1重量%であり、前記水混和性化合物の量 は、約10〜35重量%であり、その残りは水を含有する請求項1〜10のいず れか1項 に記載の配合物。 14. 前記配合物は、約3.5〜約10重量%の固形分を含む請求項1〜13 のいずれか1項 に記載の配合物。 15.前記水非混和性有機化合物は、ジブチルフタレートを含有してなり、前記 ジブチルフタレートは、固形分重量を基準として前記配合物の5〜20重量%含 有されている請求項14に記載の配合物。 16. 前記配合物の前記成分の分散物は、微分散され、次いで分離ステップに 供される請求項1に記載のインクジェット用インク配合物の製造方法。 17. 前記分離ステップの後に追加の水混和性化合物が添加される請求項16 に記載の方法。 18. 前記分離ステップは、遠心分離を含む請求項16又は17の記載の方法 。 19. 前記微分散は、前記顔料粒子のバイモーダル分散体を生成させるもので あり、かつ前記分離は、前記の複数のモードの1つを分離することを含む請求項 16〜18のいずれか1項に記載の方法。 20. 前記微分散は、前記成分を含有する分散体をマイクロフルイダイザを通 過させることを含む請求項16〜19のいずれか1項に記載の方法。 21. 前記微分散は、顔料の水中微細エマルジョンを形成する請求項16〜1 9のいずれか1項 に記載の方法。 22. 最終インク配合物をろ過して1μmよりも大きな粒子を除去する請求項 16〜21のいずれか1項に記載の方法。 23. 前記最終インク配合物は、ろ過ステップの前に脱気される請求項22 に記載の方法。 24. 請求項1〜15のいずれか1項に記載の配合のインクジェット用インク をインクジェットプリンタに用い、前記インクジェットプリンタにより印刷媒体 に前記インクを吐出することを含む印刷方法。 25. 前記インクが吐出される前記媒体は、コートされたインクジェット用紙 である請求項24に記載の方法。 26. 前記インクが吐出される前記媒体は、普通紙である請求項24に記載の 方法。 27. 前記インクが吐出される前記媒体は、屋外での使用に好適な紙である請 求項24に記載の方法。 28. 前記インクが吐出される前記媒体は、ビニル系媒体である請求項24に 記載の方法。 29. 前記インクが吐出される前記媒体は、オーバーヘッド透明紙媒体である 請求項24に記載の方法。 30. 前記インクが吐出される前記媒体は、白化処理されたポリエステル媒体 である請求項24に記載の方法。 31. 前記インクジェットプリンタは、デスタジェットプリンタである請求項24〜30のいずれか1項 に記載の方法。 32. 前記インクジェットプリンタは、ワイドフォーマットプリンタである請 求項24〜30のいずれか1項に記載の方法。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(GH,KE,LS,MW,S D,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG ,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL,AM,AT ,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA, CH,CN,CU,CZ,DE,DK,EE,ES,F I,GB,GE,GH,HU,IL,IS,JP,KE ,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS, LT,LU,LV,MD,MG,MK,MN,MW,M X,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE ,SG,SI,SK,SL,TJ,TM,TR,TT, UA,UG,UZ,VN,YU,ZW (72)発明者 ヒメルライト リチャード エス アメリカ合衆国、マサチューセッツ州 01095、ウィルブラハム、ブルックサイド 22 (72)発明者 スチュワート バーバラ ジョーンズ アメリカ合衆国、マサチューセッツ州 01119、スプリングフィールド、ローズマ リー ドライブ 125 (72)発明者 シュワルツ ネイト アール アメリカ合衆国、マサチューセッツ州 01040、サウス ハドレイ、サン スーシ ドライブ 49

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 顔料、水、高沸点を示す水非混和性有機化合物、及び水混和性化合物を含 有するインク配合物であって、前記水非混和性有機化合物の少なくとも一部が前 記顔料に吸着されているインクジェット用インク配合物。 2. 前記有機化合物及び水混和性化合物の量は、前記インク配合物に外皮を形 成させないのに充分な量である請求項1に記載の配合物。 3. 前記顔料は、カラー顔料である請求項1に記載の配合物。 4. 前記有機化合物は、少なくとも約280℃の沸点を有する請求項1に記載 の配合物。 5. 前記水非混和性有機化合物は、ジブチルフタレート、ジエチルヘキシルフ タレート、ブチルオクタノエート、ブチルベンジルフタレート、ジイソオクチル フタレートからなる群から選ばれる請求項1に記載の配合物。 6. 前記水非混和性有機化合物は、ジブチルフタレートを含有する請求項1に 記載の配合物。 7. 前記水非混和性有機化合物は、ジイソオクチルフタレートを含有する請求 項1に記載の配合物。 8. 前記水混和性化合物は、少なくとも160℃の沸点を有する請求項1に記 載の配合物。 9. 前記水混和性化合物は、ジアセトンアルコール、1,3−プロパンジオー ル、ヘキサデカノール、1,2−プロパンジオール、ジエチレングリコール、ポ リエチレングリコール、及びこれらの混合物からなる群から選ばれる請求項1に 記載の配合物。 10. 前記水混和性化合物は、ジアセトンアルコール、1,3−プロパンジオ ール、又はジエチレングリコールを含有する請求項9に記載の配合物。 11. 前記配合物における顔料の量は、約2〜約10重量%であり、前記水非 混和性有機化合物の量は、約0.1〜約1重量%であり、前記水混和性化合物の 量は、約0.1〜約10重量%であり、その残りは水を含有する請求項1に記載 の配合物。 12. 前記配合物における顔料の量は、全配合物の重量に対して約3.5〜約 7重量%であり、前記水非混和性有機化合物の量は、約0.1〜0.9重量%で あり、水混和性前記化合物の量は、約0.5〜1.0重量%であり、その残りは 水を含有する請求項1に記載の配合物。 13. 前記配合物における顔料の量は、約2〜約10重量%であり、前記水非 混和性有機化合物の量は、約0.1〜1重量%であり、前記水混和性化合物の量 は、約10〜35重量%であり、その残りは水を含有する請求項1に記載の配合 物。 14. 前記配合物は、約3.5〜約10重量%の固形分を含む請求項1に記載 の配合物。 15. 前記水非混和性有機化合物は、ジブチルフタレートを含有してなり、前 記ジブチルフタレートは、固形分重量を基準として前記配合物の5〜20重量% 含有されている請求項14に記載の配合物。 16. 前記配合物の前記成分の分散物は、微分散され、次いで分離ステップに 供される請求項1に記載の方法。 17.前記分離ステップの後に追加の水混和性化合物が添加される請求項16に 記載の方法。 18. 前記分離ステップは、遠心分離を含む請求項16の方法。 19. 前記微分散は、前記顔料粒子のバイモーダル分散体を生成させものであ り、かつ前記分離は、前記の複数のモードの1つを分離する請求項16に記載の 方法。 20. 前記微分散は、前記成分を含有する分散体をマイクロフルイダイザを通 過させることを含む請求項16に記載の方法。 21. 前記微分散は、顔料の水中微細エマルジョンを形成する請求項16に記 載の方法。 22. 最終インク配合物をろ過して1μmよりも大きな粒子を除去する請求項 16に記載の方法。 23. 前記最終インク配合物は、ろ過ステップの前に脱気される請求項22 に記載の方法。 24. 請求項1の配合のインクジェット用インクをインクジェットプリンタに 用い、前記インクジェットプリンタにより印刷媒体に前記インクを吐出すること を含む印刷方法。 25. 前記インクが吐出される前記媒体は、コートされたインクジェット用紙 である請求項21に記載の方法。 26. 前記インクが吐出される前記媒体は、普通紙である請求項21に記載の 方法。 27. 前記インクが吐出される前記媒体は、屋外での使用に好適な紙である請 求項21に記載の方法。 28. 前記インクが吐出される前記媒体は、ビニル系媒体である請求項21に 記載の方法。 29. 前記インクが吐出される前記媒体は、オーバーヘッド透明紙媒体である 請求項21に記載の方法。 30. 前記インクが吐出される前記媒体は、白化処理されたポリエステル媒体 である請求項21に記載の方法。 31. 前記インクジェットプリンタは、デスクジェットプリンタである請求項 21に記載の方法。 32. 前記インクジェットプリンタは、ワイドフォーマットプリンタである請 求項21に記載の方法。
JP50993198A 1996-08-16 1997-07-23 インクジェット用インク組成物 Expired - Fee Related JP3379583B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US08/698,867 1996-08-16
US08/698,867 US5746817A (en) 1996-08-16 1996-08-16 Ink jet ink composition
PCT/US1997/014079 WO1998006789A1 (en) 1996-08-16 1997-07-23 Ink jet ink composition

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000516656A true JP2000516656A (ja) 2000-12-12
JP3379583B2 JP3379583B2 (ja) 2003-02-24

Family

ID=24806984

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP50993198A Expired - Fee Related JP3379583B2 (ja) 1996-08-16 1997-07-23 インクジェット用インク組成物

Country Status (5)

Country Link
US (1) US5746817A (ja)
EP (1) EP0918828A4 (ja)
JP (1) JP3379583B2 (ja)
AU (1) AU4060697A (ja)
WO (1) WO1998006789A1 (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11199811A (ja) * 1997-10-13 1999-07-27 Seiko Epson Corp 耐光性に優れた顔料系インク組成物
JP2003048370A (ja) * 2001-08-08 2003-02-18 Konica Corp インクジェット記録方法
JP2004106459A (ja) * 2002-09-20 2004-04-08 Seiko Epson Corp インクジェット用保護層転写シート
JP2007277536A (ja) * 2006-03-13 2007-10-25 Kao Corp インクジェット記録用水系インク
JP2010163473A (ja) * 2009-01-13 2010-07-29 Konica Minolta Business Technologies Inc インクジェット記録用シアンインク
JP2017019968A (ja) * 2015-07-14 2017-01-26 理想科学工業株式会社 インクジェットインク
JP2017124613A (ja) * 2016-01-08 2017-07-20 キヤノン株式会社 液体吐出ヘッド及び液体吐出方法
WO2021075333A1 (ja) * 2019-10-18 2021-04-22 Dic株式会社 顔料組成物の製造方法
JPWO2021100468A1 (ja) * 2019-11-21 2021-05-27

Families Citing this family (27)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5994427A (en) * 1997-03-12 1999-11-30 Lexmark International, Inc. High performance ink compositions with non-benzidine based colorants
US6302536B1 (en) 1997-07-31 2001-10-16 Trident International, Inc. Fast drying ink jet ink compositions for capping ink jet printer nozzles
US6648953B2 (en) 1997-08-25 2003-11-18 Seiko Epson Corporation Ink composition for ink jet recording, process for the preparation thereof, and ink jet recording process using said ink composition
US6020399A (en) * 1998-06-05 2000-02-01 Westvaco Corporation Hybrid polymers for phase change ink jet inks and method of printing therewith
US6616981B1 (en) * 1998-08-26 2003-09-09 Meadwestvaco Corporation Ink-jet printing method
US7030173B2 (en) * 1998-09-04 2006-04-18 Illinois Tool Works, Inc. High resolution pigment ink for impulse ink jet printing
US6439709B1 (en) 1998-09-04 2002-08-27 Trident International, Inc. Method for reducing cavitation in impulse ink jet printing device
US6688738B2 (en) 1998-09-04 2004-02-10 Illinois Tool Works Inc Method for reducing cavitation in impulse ink jet printing devices
US6391943B2 (en) * 1998-09-04 2002-05-21 Trident International, Inc. High resolution pigment ink for impulse ink jet printing
US6231654B1 (en) 1999-04-30 2001-05-15 Macdermid Acumen, Inc. Ink composition and a method of making the ink composition
US6265049B1 (en) 1999-05-25 2001-07-24 Hewlett-Packard Company Inkjet printing media containing substantially water-insoluble plasticizer
US6478862B1 (en) 2000-03-14 2002-11-12 Macdermid Acumen, Inc. Pigmented inks and a method of making pigmented inks
US20020018759A1 (en) * 2000-05-04 2002-02-14 Pagano Frank Charles Nail enamel compositions, related methods, and a two component kit for painting the nails
JP2002019260A (ja) * 2000-07-04 2002-01-23 Seiko Epson Corp 記録方法
JP2004526019A (ja) 2001-02-16 2004-08-26 マクダーミド・カラースパン・インコーポレーテツド 直接染料インキおよび直接染料インキの製造法
US6940497B2 (en) * 2001-10-16 2005-09-06 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Portable electronic reading apparatus
US6878197B2 (en) * 2001-12-28 2005-04-12 Eastman Kodak Company Ink jet ink set
ITFI20020038A1 (it) * 2002-03-08 2003-09-08 Colorobbia Italia S R L Coloranti ceramici in forma di sospensioni nanometriche
US6767396B2 (en) * 2002-07-01 2004-07-27 Nu-Kote International, Inc. Process for the preparation of aqueous magnetic ink character recognition ink-jet ink compositions
JP4429923B2 (ja) 2003-04-18 2010-03-10 株式会社ミマキエンジニアリング インクジェットプリンタ
EP1717282B1 (en) * 2005-04-20 2009-12-30 Agfa Graphics N.V. Pigmented inkjet ink with a polymeric dispersant containing a long aliphatic chain (meth)acrylate
WO2008055244A2 (en) 2006-10-31 2008-05-08 Sensient Colors Inc. Modified pigments and methods for making and using the same
WO2008136795A1 (en) * 2007-05-05 2008-11-13 Independent Ink, Inc. Ink composition and method of use
EP3483222A3 (en) 2007-08-23 2019-08-07 Sensient Colors LLC Self-dispersed pigments and methods for making and using the same
EP2417202A2 (en) 2009-04-07 2012-02-15 Sensient Colors LLC Self-dispersing particles and methods for making and using the same
US10184057B2 (en) 2011-03-01 2019-01-22 Thomas Villwock Nanoparticle suspension for inkjet printing magnetizable characters on a substrate
US11640615B2 (en) 2016-09-08 2023-05-02 Thomas Villwock Methods and systems for authenticating goods and services using electronic analysis of analyte encoded compositions

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CA1107004A (en) * 1977-11-18 1981-08-18 Ciba Specialty Chemicals Holding Inc. Process for the production of a pigment composition
US5026427A (en) * 1988-10-12 1991-06-25 E. I. Dupont De Nemours And Company Process for making pigmented ink jet inks
US5344487A (en) * 1992-02-12 1994-09-06 Whalen Shaw Michael Layered composite pigments and method of making same
US5310778A (en) * 1992-08-25 1994-05-10 E. I. Du Pont De Nemours And Company Process for preparing ink jet inks having improved properties

Cited By (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11199811A (ja) * 1997-10-13 1999-07-27 Seiko Epson Corp 耐光性に優れた顔料系インク組成物
JP2003048370A (ja) * 2001-08-08 2003-02-18 Konica Corp インクジェット記録方法
JP2004106459A (ja) * 2002-09-20 2004-04-08 Seiko Epson Corp インクジェット用保護層転写シート
JP2007277536A (ja) * 2006-03-13 2007-10-25 Kao Corp インクジェット記録用水系インク
JP2010163473A (ja) * 2009-01-13 2010-07-29 Konica Minolta Business Technologies Inc インクジェット記録用シアンインク
JP2017019968A (ja) * 2015-07-14 2017-01-26 理想科学工業株式会社 インクジェットインク
US11298954B2 (en) 2016-01-08 2022-04-12 Canon Kabushiki Kaisha Liquid discharge head and liquid discharge method
JP7034586B2 (ja) 2016-01-08 2022-03-14 キヤノン株式会社 液体吐出ヘッド及び液体吐出方法
JP2017124613A (ja) * 2016-01-08 2017-07-20 キヤノン株式会社 液体吐出ヘッド及び液体吐出方法
JP2022065137A (ja) * 2016-01-08 2022-04-26 キヤノン株式会社 液体吐出ヘッド及び液体吐出方法
JP7328383B2 (ja) 2016-01-08 2023-08-16 キヤノン株式会社 液体吐出ヘッド及び液体吐出方法
WO2021075333A1 (ja) * 2019-10-18 2021-04-22 Dic株式会社 顔料組成物の製造方法
JPWO2021075333A1 (ja) * 2019-10-18 2021-12-23 Dic株式会社 顔料組成物の製造方法
JP7115645B2 (ja) 2019-10-18 2022-08-09 Dic株式会社 顔料組成物の製造方法
JPWO2021100468A1 (ja) * 2019-11-21 2021-05-27
WO2021100468A1 (ja) * 2019-11-21 2021-05-27 Dic株式会社 顔料組成物の製造方法
JP2023054191A (ja) * 2019-11-21 2023-04-13 Dic株式会社 顔料組成物の製造方法
JP7306475B2 (ja) 2019-11-21 2023-07-11 Dic株式会社 顔料組成物の製造方法
JP7653065B2 (ja) 2019-11-21 2025-03-28 Dic株式会社 顔料組成物の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
WO1998006789A1 (en) 1998-02-19
US5746817A (en) 1998-05-05
JP3379583B2 (ja) 2003-02-24
EP0918828A4 (en) 2003-07-30
AU4060697A (en) 1998-03-06
EP0918828A1 (en) 1999-06-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3379583B2 (ja) インクジェット用インク組成物
US5803958A (en) Black ink jet ink composition
JP3396739B2 (ja) インキジェットインキ及びその製造方法
EP1270681B1 (en) Colored fine resin particles and inks containing these for ink-jet recording
JPH0830158B2 (ja) ピグメントを含むインクジエツト用インクを作るための改良方法
JP4284988B2 (ja) 水性分散液、インクジェット用インク及び画像形成方法
EP1333063B1 (en) Colored particle aqueous dispersion, water-based ink, and image forming method
DE60308437T2 (de) Wässrige Tinte für den Tintenstrahldruck
JP2005105227A (ja) インクジェット用水性インク
JPH0881647A (ja) インク
JP4196415B2 (ja) インクジェット記録用マイクロカプセルインク組成物及びその製造方法
JPWO2003055951A1 (ja) 水性インク及び水性インクの製造方法
JP2000186244A (ja) インク組成物およびカラー画像形成方法
JP3915472B2 (ja) インクジェット用インクとそれを用いたインクジェットカートリッジ、インクジェット画像記録方法及びインクジェット記録画像
JP4277479B2 (ja) 着色微粒子分散体インク、インクジェット用水性インクおよび画像形成方法
JP2003342507A (ja) 水性インク、水性インクの製造方法及びそれを用いた画像形成方法
JP2004067861A (ja) インクジェット用水性インクセット
JP2003286424A (ja) 着色微粒子分散体を含む水性インク
JP2002212466A (ja) インクジェット用油性インクおよびその製造方法
JP2005029610A (ja) インクジェット記録用インク及びインクセット
JP2013227413A (ja) 顔料分散液、顔料分散液の製造方法、及びインク組成物
JP3047435B2 (ja) 画像記録用インク
JP2005023116A (ja) 着色微粒子分散物の精製方法及び着色微粒子分散物を含有する水性インク
JP2005097347A (ja) インクジェット用水性インクセットおよびインクジェット記録方法
JP2005082648A (ja) 着色微粒子分散インク、インクセット、インクジェット記録装置、インクジェット記録方法及び記録画像

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees