JP2000517293A - ペプチド - Google Patents

ペプチド

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、2つ以上の異なるβ−アミノ酸残基、好ましくは、式I

Description

【発明の詳細な説明】 ペプチド 本発明は、ペプチド、特にβ−ペプチド、すなわちβ−アミノ酸のペプチドに 関する。 天然に存在する多くの生物活性化合物は、α−アミノ酸を基本としたタンパク 質またはペプチドである(すなわち、1つのアミノ酸のα−カルボキシル基が、 アミド結合により、隣のアミノ酸のα−アミノ基に結合しているα−アミノ酸配 列)。近年、新規な医薬活性薬物発見のための方法として、ペプチド・ライブラ リーを作製し、次いで、このライブラリー内で、所望の活性、例えば所望の結合 活性を有する化合物についてのアッセイが行なわれてきた。しかし、特に、α− アミノ酸ペプチドは、吸収不良であることが多く、インビボでタンパク質分解を 受けることから、医薬用途には完全に満足できるものではない。 今回、我々は、β−アミノ酸を基本とした新規なペプチドを製造し、これらの ペプチドが予測以上の望ましい特性を有することを発見した。 従って、本発明は、2つ以上の異なるβ−アミノ酸残基を含むβ−ペプチドを 提供する。 本明細書の趣旨では、β−ペプチドは2つ以上のβ−アミノ酸残基(1つのア ミノ酸のα−カルボキシル基が、アミド結合により、隣のアミノ酸のβ−アミノ 基に結合している)を含む。本発明のβ−ペプチドは、任意の数のアミノ酸残基 を含み得るが、簡便には2〜11、好ましくは4〜7、特に5または6のβ−ア ミノ酸残基を含む。 本発明のβ−ペプチドのβ−アミノ酸残基は、特徴的には、β−アミノ−n− プロピオン酸誘導体であり、これは典型的に、α−および/またはβ−炭素原子 の位置でさらに置換されており、またさらに例えば、N末端アミノ窒素原子の位 置で置換されていてもよい。このα−、β−およびアミノ置換基は、所望により O、NまたはSから選択された4つまでのヘテロ原子が間に入っている1〜43 炭素原子を含み、所望によりカルボニル(すなわち−C(O)−)基を含み、所望 によりハロ、NO2、−OH、C1-4アルキル、−SH、−SO3、−NH2、C1- 4 アシル、C1-4アシルオキシ、C1-4アルキルアミノ、C1-4ジアルキルアミノ、 トリハロメチル、−CN、C1-4アルキルチオ、C1-4アルキルスルフィニル、ま たはC1-4アルキルスルホニルから選択した6以下の置換基によりさらに置換さ れている置換基を含み得る。簡便には、このα−、β−およびアミノ置換基は、 式Iの「R」置換基として下記に定義した任意の置換基を含み得る。例えば、α −およびβ−置換基は、α−アミノ酸のα−炭素原子上に存在する置換基、例え ば−H、−CH3、−CH(CH3)2、−CH2−CH(CH3)2、−CH(CH3)C H2CH3、−CH2−フェニル、CH2−pOH−フェニル、−CH2−インドー ル、−CH2−SH、−CH2−CH2−S−CH3、−CH2OH、−CHOH− CH3、−CH2−CH2−CH2−CH2−NH2、−CH2−CH2−CH2−NH −C(NH)NH2、−CH2−イミダゾール、−CH2−COOH、−CH2−CH2 −COOH、−CH2−CONH2、−CH2−CH2−CONH2からなる群から 選択し得るか、または隣接する−NH基と共にプロリンアミノ酸残基を形成して いる。 本発明のβ−ペプチドは、好ましくは、β−アミノ酸残基のみを含む。しかし 、本発明は、β−ペプチド、例えば、7つ以上の酸残基を含むより長いβ−ペプ チドを含み、これはβ−アミノ酸ではない、例えばα−またはγ−アミノ酸、ま たはα−、β−またはγ−ヒドロキシカルボン酸の酸残基を1または数個、例え ば1または2つ含む。 β−アミノ酸残基のα−および/またはβ−炭素原子上に存在する特徴的な置 換基は、ペプチド鎖に対して放射状方向に存在する。 好ましくは、本発明は式I [式中、 R置換基全てが同一ではないならば、各Rは、H、−R5、−OR6、−C(O)R5 、 −R5C(O)R6、−C(O)OR5、−R5C(O)OR6、−R5OC(O)R6、−R5 OC(O)OR6、−R5NR6C(O)R7、−R5C(O)NR67、−C(O)NR67 、−R5OC(O)NR67、−R5NR6C(O)NR78、−R5NR6C(O)OR7 、−R5−O−R6、−R5−NR67、−R5−S−R6、−R5−SOm−R6、 −R5OR6−O−R7、−R5NR67−O−R8、−R5SOm6−O−R7、− C(O)R5−O−R6、−C(O)OR5−O−R6、−R5C(O)R6−O−R7、− R5C(O)OR6−O−R7、−R5OC(O)R6−O−R7、−R5OC(O)OR6− O−R7、−R5NR6C(O)R7−O−R8、−C(O)NR56−O−R7、−R5 C(O)NR67−O−R8、−R5OC(O)NR67−O−R8、−R5NR6C(O )NR78−O−R9、−R5NR6C(O)OR7−O−R8、−R5OR6−S−R7 、−R5NR67−S−R8、−R5SOm6−S−R7、−C(O)R5−S−R6、 −C(O)OR5−S−R6、−R5C(O)R6−S−R7、−R5C(O)OR6−S− R7、−R5OC(O)R6−S−R7、−R5OC(O)OR6−S−R7、−R5NR6 C(O)R7−S−R8、−C(O)NR56−S−R7、−R5C(O)NR67−S− R8、−R5OC(O)NR67−S−R8、−R5NR6C(O)NR78−S−R9、 −R5NR6C(O)OR7−S−R8、−R5OR6−NR78、−R5NR67−N R89、−R5SOm6−NR78、−C(O)R5−NR68、−C(O)OR5− NR68、−R5C(O)R6−NR78、−R5C(O)OR6−NR78、−R5O C(O)R6−NR78、−R5OC(O)OR6−NR78、−R5NR6C(O)R7− NR89、−C(O)NR56−NR78、−R5C(O)NR67−NR89、− R5OC(O)NR67−NR89、−R5NR6C(O)NR78−NHR9または− R5NR6C(O)OR7−NR89であり、 ただし、R5、R6、R7、R8およびR9は、各々独立して、C1-10アルキル、C1 -10 アルケニル、C1-10アルキニル、C6-10アリール、C6-14アラルキル、C6-1 4 アラルケニルまたはC6-14アラルキニルであり、mは1、2、3または4であ り;および、R5、R6、R7、R8およびR9は、各々、非置換であるか、または 、ハロ、NO2、−OH、C1-4アルキル、−SH、−SO3、−NH2、C1-4ア シル、C1-4アシルオキシ、C1-4アルキルアミノ、C1-4ジアルキルアミノ、ト リハロメチル、−CN、C1-4アルキルチオ、C1-4アルキルスルフィニルまたは C1-4アルキルスルホニルから選択された6つ以下の置換基で置換されており、 または、Rは、それ自体で、またはR3と共に、あるいはすぐ隣にある窒素原子 に結合したカルボニル基と共に、環構造、例えば炭素環または複素環を形成し; R1およびR2(同一または異なり得る)は、H、N−保護基またはRについて上 記で定義した通りであるか、またはR1およびR2は、3−7員複素環構造におい て共に結合するか、またはR1およびR2はOXと共にアミド結合を示し; RおよびR3の両方共がHではないのであれば、各R3(同一または異なり得る) は、Rについて上記で定義した通りであるか、または、R3は、それ自体で、ま たはRと共に、あるいはそのβ−アミノ酸残基の窒素原子と共に、環構造、例え ば炭素環または複素環を形成し; XはH、O−保護基またはRについて上記で定義した通りであり、ただし、Xが −OR5でない場合、またはOXがR1またはR2と共にアミド結合を示す場合を 除き; nは1、2、3、4、5、6、7、8、9または10である] で示される化合物を提供する。 本発明のβ−ペプチドおよび特に式Iで示される化合物は、以後、本発明の化 合物と呼ぶ。 特徴的にはRおよびR3がHでない場合、RおよびR3はペプチド鎖に対して放 射状方向にある。 典型的にはRまたはR3が環構造を形成する場合、環構造は3−7員環構造で ある。 好ましくはnは4、5、6または7であるか、またはより好ましくはnは5ま たは6である。 従って、好ましい態様において、本発明は式IIで示される化合物または式III [式中、 R、R1、R2、R3およびXは上記で定義した通りである] で示される化合物を提供する。 R1およびR2が共に環構造で結合している場合、その構造は所望により上記の R5等で置換されており、1つ以上の環、例えばフェニル環と融合し得る。例え ば、R1およびR2環系はピペリジンまたはピリジン環系であり得る。 R1またはR2のいずれかがOXと共にアミド結合を示している場合、すなわち 、式Iで示される化合物が環式化合物である場合、nは好ましくは少なくとも2 である。 特記しない限り、本明細書において、「本発明の化合物」なる語は、塩の形並 びに遊離塩基の形、また化合物が固相に結合している場合の化合物を包含する。 アミン置換基などの塩基性置換基が存在する場合、塩は二酸付加塩、例えば二塩 酸塩であり得る。 ハロゲンなる語は、F、Cl、BrおよびI、好ましくはFおよびClを含む 。 R1またはR2として適当なN−保護基は、式H(CH2CH2O)p−(ただし、p =3〜30);R10CO−;R11OCO−またはR12SO2− [ただし、R10は、C1-4アルキルまたはH(CH2−O−CH2)p(ただし、pは 上記で定義した通りである)であり、R11は、C1-6アルキル、フェニル、ベン ジルまたはナフチルであり;R12はフェニル、ナフチルまたはC1-4アルキルフ ェニルである]で示される基を含み、 この中でR11OCO−が特に好ましく、特にR11がtertブチルである場合(すな わち保護基Boc)、またはR11がベンジルである場合(すなわち慣用的にZと呼ば れる保護基)が好ましい。 Xとして適当なO−保護基は、アルキル基、例えばC1-4アルキル、または芳 香族基、例えばベンジルであり、ペンタフルオロフェニルなどの置換フェニル基 を 含む。 特別な態様において、式Iで示される化合物はα−炭素原子の位置で置換され ていないβ−アミノ酸のペプチド、すなわち、式IV [式中、 R、R1、R2、Xおよびnは上記で定義した通りである] で示される化合物である。 α−炭素原子の位置で置換されていないβ−アミノ酸および式IVで示される対 応するペプチドは、簡便には、それぞれ、β3アミノ酸およびβ3ペプチドと呼ぶ 。 さらに特別な態様において、式Iで示される化合物は、β−炭素原子の位置で アミノ置換の他には置換されていないβ−アミノ酸のペプチド、すなわち、式V [式中、 R1、R2、R3、Xおよびnは上記で定義した通りである] で示される化合物である。 β−炭素原子の位置でアミノ置換基の他には置換されていないβ−アミノ酸お よび式Vで示される対応するペプチドは、簡便には、それぞれ、β2アミノ酸お よびβ2ペプチドと呼ぶ。 さらに特別な態様において、本発明の化合物は、β2−およびβ3−アミノ酸の 混ざったもの、例えばβ2−アミノ酸とβ3−アミノ酸が交互に配置したもの、ま たは独立して連続したβ2−アミノ酸が独立して連続したβ3−アミノ酸に結合し たものがある。 R、R1、R2、R3およびX置換基は、上記に示したような多くの意味を有し 得る。しかし、簡便には、特別な態様において、R、R1、R2、R3およびXは 、α−アミノ酸のα−炭素原子上に存在する置換基、例えば、−H、−CH3、 −CH(CH3)2、−CH2−CH(CH3)2、−CH(CH3)CH2CH3、−CH2 −フェニル、CH2−pOH−フェニル、−CH2−インドール、−CH2−SH 、−CH2−CH2−S−CH3、−CH2OH、−CHOH−CH3、−CH2−C H2−CH2−CH2−NH2、−CH2−CH2−CH2−NH−C(NH)NH2、− CH2−イミダゾール、−CH2−COOH、−CH2−CH2−COOH、−CH2 −CONH2、−CH2−CH2−CONH2からなる群から選択し得るか、また は隣接する−NH基と共にプロリンアミノ酸残基を形成する。 本発明により、本発明の化合物は所望の特性を有することが判明した。例えば 、式Iで示される化合物(式中、nは5または6である)は、溶解状態で安定な ヘリックス構造を形成でき、これは、ペプチドが少なくとも15−20アミノ酸 残基からなる場合にのみ溶解状態で明瞭な二次構造が認められるα−ペプチドと は対照的である。従って、L−β−アミノ酸を含む代表的な式Iで示される化合 物は、5Åピッチの稠密な左巻きまたは(M)31ヘリックスを形成することが判 明した。D−β−アミノ酸を含む代表的な式Iで示される化合物は、対応する稠 密な右巻きヘリックスを形成する。L−アミノ酸のα−ペプチドにより形成され る対応するヘリックスは、5.6Åピッチの右巻き3.613α−ヘリックスである 。本発明の化合物の他の構造は、以後、および以後言及する引用文献で述べる。 その構造からおよび好ましい態様において、本発明のβ−ペプチド、特にβ− ヘキサペプチドはβ−ターン擬似物として使用し得る。 一般的に、本発明の化合物はまた、例えばペプシンなどのペプチダーゼの作用 に対してα−ペプチドよりもはるかに安定性が高い。式で示される化合物は、そ れ自体で、都合のよいことに、インビボにおいてα−ペプチドよりも相応じて長 い半減期、例えば血清半減期を示す。 上記の式Iにおいて、アステリスク(*)で示した炭素原子は、光学活性中心で あり得(すなわち、RおよびR3がHではない場合)、RまたはS立体配置であ り得る。従って、本発明は、純粋な異性体形、例えば、少なくとも90%、好ま しくは少なくとも95%の単一異性体形、並びにこれらの形を混合した本発明の 化合物からなる。従って、本発明の化合物は、個々のエナンチオマーの形であり 得るか、または、ラセミ体またはジアステレオ異性体混合物、またはあり得る異 性体の任意の別の混合物の形(例えばラセミ構築単位から誘導)であり得る。 本発明の化合物は、α−アミノ酸ペプチドの製造に使用し得る方法と類似の方 法を含む製造化学的方法により製造し得る。かかる方法は、液相および固相方法 の両方を含み、例えば、BocおよびFmoc法の両方を使用する。従って、式Iで示 される化合物は、第一のβ−アミノ酸残基またはその前駆体のβ−アミノ基と第 二のβ−アミノ酸残基またはその前駆体のα−カルボキシル基の間でアミド結合 を形成する、連続的アミド結合形成法により製造し得る。アミド結合形成段階は 、所望のβ−ペプチドが得られるのに必要なだけ、特異的β−アミノ酸残基また はその前駆体を用いて繰り返し得る。また、2、3またはそれ以上のβ−アミノ 酸残基を含有するβ−ペプチドが共に結合して、より大きなβ−ペプチドを形成 し得る。環式化合物は、前以て製造した直鎖状β−ペプチドのN末端とC末端の 間でペプチド結合を形成することにより製造し得る。 β−アミノ酸は、対応するα−アミノ酸からエナンチオ選択的に、例えば、N −保護α−アミノ酸のArndt-Eisertのホモロゲーションにより製造し得る。簡便 には、このホモロゲーション後に、β−アミノ酸残基とウォルフ転位の反応性ジ アゾケトン中間体とカップリングしてもよい。 従って、本発明は、式VI [式中、 Pgはアミン保護基であり、RおよびR2は上記で定義した通りである] で示されるN−保護α−アミノ酸を、例えばトリエチルアミン/エチルクロロホ ルメートの存在下で、ジアゾメタンと反応させることにより、 式VII [式中、 Pg、RおよびR3は上記で定義した通りである] で示されるジアゾケトン中間体を生成するArndt-Eisertのホモロゲーションを含 む、式Iで示される化合物の製造法を含む。 本発明はまた、式VII で示されるジアゾケトンを、式VIII[式中、 RおよびR3は上記で定義した通りであり、YはO−保護基である] で示されるβ−アミノ酸、または式IX [式中、 RおよびR3は上記で定義した通りであり、P'gはO−保護基であり、pは1、 2、3、4、5、6、7、8または9である] で示されるβ−アミノ酸またはβ−ペプチド残基とカップリングさせることを含 む、式Iで示される化合物の製造法を含む。 任意の適当な反応条件または方法を、式VIIIとIXで示される化合物との間のカ ップリング反応に使用し得る。例えば、カップリング反応は、銀触媒、例えばEt3 N中Agベンゾエートの存在下、冷却しながら、例えば0℃から−40℃の温度で 、暗所にて、不活性雰囲気下で行い得る。別に、例えば、カップリング反応は、 光により、例えば低圧水銀ランプで反応混合物を照射することにより触媒され得 る。 本発明の式の化合物を使用して、所望の活性、特に特定の医薬用途を示す生物 活性を有する化合物のスクリーニングに使用する個別の化合物集合または化合物 ライブラリーを確立し得る。 従って、本発明はまた、本発明の化合物を多数含む、個別の化合物集合(典型 的には2から約1000の化合物を含む)および化合物ライブラリー(典型的に は20から100の化合物、何千の化合物まで、例えば100,000またはそ れ以上の化合物を含む)を含む。 認識されているように、R、R1、R2、R3およびX置換基が同じであるかど うかは、式Iで示される化合物の製造用に選択した基礎単位や反応段階に依存す る。所望のR、R1、R2、R3およびX置換基を選択して、特定の構造特性を有 する関連化合物群を提供でき、また関連のない構造的に異なる化合物を提供する ことができる。 所望の生物活性を有する化合物は、適当なスクリーニングアッセイを用いて同 定し得る。例えば、以下のスクリーニングアッセイを使用して、対応する医薬的 用途を示す特定の生物活性をスクリーニングし得る。 式Iで示される化合物の抗炎症および免疫抑制活性は、以下および類似のアッ セイにより決定する:IL−1β分泌阻害、LPS熱、THP−1細胞からのサ イトカイン放出、およびラットにおける機能的IL−1アンタゴニストアッセイ およびカラゲーニン誘導足浮腫アッセイ(EP 0606044およびEP 0618223);マクロ フィリン結合、混合リンパ球反応(MLR)、IL−6媒介増殖、局所移植片対宿 主(GvH)反応、ラットにおける腎同種移植片反応、ラットにおける実験誘導ア レルギー性脳脊髄炎(EAE)、フロインドアジュバント関節炎、FKBP結合、 ステロイド増強およびMipおよびMip様因子阻害アッセイ(WO 94/09010、EP 0296123およびEP 0296122)。 式Iで示される化合物の中枢神経系(CNS)活性は、以下および類似のアッ セイにより決定する:Weber et al.の方法を含むセロトニン1D(5HT10) レセプターアゴニストアッセイ(Schmiedeberg's Arch.Pharmacol.337,595-601(1 988))(およびEP 0641787に記載);5HT3レセプターアゴニストアッセイ(GB 22 40476およびEP 0189002に記載);ラットアッセイおよびドーパミンレセプター( D1およびD2)結合アッセイにおけるアポモルヒネ誘導かみつき行動などの精 神病およびパーキンソン病の治療活性についてのアッセイ(GB 20206115Bに記載 );ドーパミンレセプターアンタゴニスト活性についてのアッセイ(精神分裂病 および関連性疾患に関連、EP 0483063およびEP 0544240に記載);老人性痴呆お よびアルツハイマー病関連活性についてのアッセイ(EP 0534904に記載);脳虚血 関連活性についてのアッセイ(EP 0433239に記載)、および単離モルモット回腸に おける蠕動反射などの胃腸管運動に関連したアッセイおよび抗セロトニン作用の アッセイ(特に5−HT4レセプターにおいて)(EP 0505322に記載)。 骨およびカルシウム代謝に関連した式Iで示される化合物の活性は、WO 94/02 510、GB 2218102BおよびWO 89/09786に記載アッセイまたはその類似のアッセイ により測定する。 喘息および他のアレルギーおよび炎症症状に関連した式Iで示される化合物の 活性は、以下のアッセイ方法により測定する:PDEイソ酵素阻害、ホルミルMe t Leu Phe(f MLP)による好酸球活性化阻害、TNFα分泌阻害、SRS−A産生 阻害、モルモットにおける細菌エンドトキシン(LPS)誘導致死、マウスにお けるアラキドン酸誘導刺激性皮膚炎、ヒト気管支弛緩、SRS−A誘導気管支狭 搾の抑制、ボンベシン誘導気管支狭搾の抑制、アカゲザルにおけるメタコリン( MeCH)誘導気管支狭搾の抑制、およびモルモットアッセイにおける気道過敏症の 抑制(欧州特許出願第94810628.1[EP 0664289]、WO 94/12493およびGB 2213482に 記載)。 式Iで示される化合物のセリンプロテアーゼ、例えばトロンビン阻害活性は、 WO 94/20526に記載のアッセイを用いて測定する。式Iで示される化合物の糖タ ンパクIIb/IIIaアンタゴニスト活性は、Cook et al.により記載されたアッセイ 法により測定する(Thrombosis and Haemostasis,70(3),531-539(1993)および al.(J.Biol.Chem.,Vol.268,No.9,6800-6808(1993))。 式Iで示される化合物の抗癌活性は、EP 0296122に記載の抗腫瘍活性アッセイ により、または例えばGB 2239178に記載の試験法により測定する。多剤耐性(M DR)逆転活性は、EP 0296122に記載のアッセイにより測定する。 上記した特許文献および他の刊行物の関連した教義を、参照して本明細書に取 りこむ。これらのアッセイにおいて適当な活性レベルを示す式Iで示される化合 物は、対応する治療または疾患症状に関連した医薬品として有用である。 従って、本発明は、医薬品として使用する式Iで示される化合物および前記し た任意のアッセイと関連した任意の疾患の治療のための医薬品の製造における式 Iで示される化合物の使用を含む。本発明はまた、医薬品としての式Iで示され る化合物の使用、および医薬的に許容される希釈剤または担体と共に有効量の式 Iで示される化合物を含む医薬組成物を含む。 さらに、本発明を、単なる例示により、添付図面を引用して以下の記載および 実施例において説明する。 図1aは、MeOH中、0.2mM濃度における、1.Boc-b-HAla-b-HLeu-OMe、2.Boc- b-HVal-b-HAla-b-HLeu-OMe、3.H-(b-HVal-b-HAla-b-HLeu)2-OMeおよび4.a-ヘキ サペプチドTFA.H-Val-Ala-Leu-Val-Ala-Leu-OMeのCDスペクトルオーバーレイ である。 図1bは、1.MeOH中、2.トリフルオロエタノール(TFE)中、および3.ヘ キサフルオロ−2−プロパノール(HFIP)中における、0.2mM濃度のH− (β−HVal-β-HAla-β-HLeu)2-OMeのCDスペクトルオーバーレイであり、 図1cは、1.0.2mM、2.0.04mMおよび3.0.02mMのMeOH中、お よび4.pH<1の0.02mMの水性H2SO4中におけるH-(β-HVal-β-HAla- β-HLeu)2-OH.TFAのCDスペクトルオーバーレイである。 図1dは、0.2mM濃度における、1.TFE中の環式β−トリペプチドシク ロ(-β-HVal-β-HAla-β-HLeu-)および2.環式β−ヘキサペプチドシクロ(-β- HVal-β-HAla-β-HLeu-β-HVal-β-HAla-β-HLeu)のCDスペクトルオーバーレ イである。 図2は、a)NMRスペクトルにより測定したH-(β-HVal-β-HAla-β-HLeu)2 -OH.TFAの左巻きヘリックス、とb)(R)−アミノメチルバリル−(R)−アミノ メチルアラニル−(R)−アミノメチルロイシル−(R)−アミノメチルバリル−( R)−アミノメチルアラニル−(R)−アミノメチルロイシネートトリフルオロア セテートの推定右巻きヘリックス二次構造の31ヘリックス構造の比較を示す。 図3は、MeOH中、10deg cm2mol-1における2×10-4モル楕円率[Q]の濃度の H-(β-HVal-β-HAla-β-HLeu)2-OH.TFA(曲線A)および(R)−アミノメチルバ リル−(R)−アミノメチルアラニル−(R)−アミノメチルロイシル−(R)−アミ ノメチルバリル−(R)−アミノメチルアラニル−(R)−アミノメチルロイシネー トトリフルオロアセテート(曲線B)のCDスペクトルオーバーレイである。 式Iで示される化合物の製造および分析は、発明者および共同研究者による最 近の文献に詳細に記載されており、これには以下が含まれる: 1.Seebach et al.Helvetica Chimica Acta(1996),Vol.79,p.913-941; 2.Seebach et al.Helvetica Chimica Acta(1996),Vol.79,p.2043-2066; 3.T.Hintermann and D.Seebach,Synlett(1997),p.437-438; 4.Seebach et al.Helvetica Chimica Acta(1996),Vol.80,p.173-182。 従って、式Iで示される以下の化合物の製造、分析および特性は、上記番号1 .の文献に詳細に記載されている: 1i)メチル(3S)−3−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−5−メチルヘキ サノエート; 1ii)メチル-[(3S)−3−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−ブタノイル] −(3S)−3−アミノ−5−メチルヘキサノエート(Boc-β-HAla-β-HLeu-OMe) ; 1iii)メチル−[(3S)−3−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−4−メチル ペンタノイル)−(3S)−3アミノブタノイル]−(3S)−3−アミノ−5−メチ ル−ヘキサノエート(Boc-β-HVal-β-HAla-β-HLeu-OMe); 1iv)[(3S)−3−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−4−メチルペンタノ イル)−(3S)−3−アミノブタノイル]−(3S)−3−アミノ−5−メチルヘキ サン酸(Boc-β-HVal-β-HAla-β-HLeu-OH); 1v)N−(tert−ブトキシカルボニル−β−ホモ−バリン−β−ホモ−アラニ ン−β−ホモ−ロイシン−β−ホモ−バリン−β−ホモ−アラニン−β−ホモ− ロイシン−メチルエステル(Boc−(β-HVal-βHAla-β-HLeu)2-OMe); 1vi)β−ホモ−バリン−β−ホモ−アラニン−β−ホモ−ロイシン−β−ホモ −バリン−β−ホモ−アラニン−β−ホモ−ロイシン−メチルエステル−トリフ ルオロアセテート(H-(β-HVal-β-HAla-β-HLeu)2-OMe TFA); 1vii)N−(tert−ブトキシカルボニル)−β−ホモ−バリン−β−ホモ−アラ ニン−β−ホモ−ロイシン−β−ホモ−バリン−β−ホモ−アラニン−β−ホモ −ロイシン(Boc-(β-HVal-βHAla-β-HLeu)2-OH); 1viii)β−ホモ−バリン−β−ホモ−アラニン−β−ホモ−ロイシン−β−ホ モ−バリン−β−ホモ−アラニン−β−ホモ−ロイシン−トリフルオロアセテー ト(H-(β-HVal-β-HAla-β-HLeu)2-OH-TFA); 1ix)ペンタフルオロフェニル[(3S)−3−(tert−ブトキシカルボニルアミノ −4−メチルペンタノイル)−(3S)−3−アミノブタノイル]−(3S)−3−ア ミノ−5−メチル−ヘキサノエート(Boc-β-HVal-β-HAla-β-HLeu-OPFP); 1x)シクロ(-β-HVal-βHAla-β-HLeu); 1xi)N−(tert−ブトキシカルボニル)−β−ホモ−バリン−β−ホモ−アラ ニン−β−ホモ−ロイシン−β−ホモ−バリン−β−ホモ−アラニン−β−ホモ −ロイシン−ペンタフルオロフェニルエステル(Boc(β-HVal-βHAla-β-HLeu)2- OPFP); 1xii)シクロ(-β-HVal-βHAla-β-HLeu-β-HVal-βHAla-β-HLeu)。 従って、追加の以下の式Iで示される化合物の製造、分析および特性は、上記 番号2.の文献で詳細に記載されている: 2i)メチル−N−{(tert-ブトキシ)カルボニル}−(S)−アラニル−(R)−β −ホモバリル−(S)−β−ホモアラニル−(S)−β−ホモロイシネート(Boc-Ala -β-HVal-βHAla-β-HLeu-OMe); 2ii)メチル−[2−{(tert−ブトキシ)カルボニルアミノ}−2−メチルプロパ ノイル]−(R)−β−ホモバリル−(S)−β−ホモアラニル−(S)−β−ホモロ イシネート(Boc-Aib-β-HVal-βHAla-β-HLeu-OMe); 2iii)メチル−[3−{(tert−ブトキシ)カルボニルアミノ}−プロパノイル]−( R)−β−ホモバリル−(S)−β−ホモアラニル−(S)−β−ホモロイシネート( Boc-βHGly-β-HVal-βHAla-β-HLeu-OMe); 2iv)メチル−N−{(tert-ブトキシ)カルボニル}−(S)−β−ホモアラニル−( R)−β−ホモバリル−(S)−β−ホモアラニル−(S)−β−ホモロイシネート( Boc-βHAla-β-HVal-β-HAla-β-HLeu-OMe); 2v)メチル−N−{(tert-ブトキシ)カルボニル}−(R)−β−ホモアラニル−( R)−β−ホモバリル−(S)−β−ホモアラニル−(S)−β−ホモロイシネート( Boc-(R)-βHAla-β-HVal-β-HAla-β-HLeu-OMe); 2vi)メチル−[3−{(tert−ブトキシ)カルボニルアミノ}−3−メチルブタノ イル]−(R)−β−ホモアラニル−(R)−β−ホモバリル−(S)−β−ホモアラ ニル−(S)−β−ホモロイシネート(Boc-βHAib-β-HVal-β-HAla-β-HLeu-OMe) ; 2vii)メチル−N−{(tert-ブトキシ)カルボニル}−(2S,2R)−2−メチル −β−ホモアラニル−(R)−β−ホモバリル−(S)−β−ホモアラニル−(S)− β−ホモロイシネート(Boc-(S,S)-β-HAla(αMe)-β-HVal-β-HAla-β-HLeu-O Me); 2viii)メチル−N−{(tert-ブトキシ)カルボニル}-(2R,3R)−2−メチル −β−ホモアラニル−(R)−β−ホモバリル−(S)−β−ホモアラニル−(S)− β−ホモロイシネート(Boc-(R,S)-β-HAla(αMe)-β-HVal-β-HAla-β-HLeu- OMe); 2ix)メチル−N−{(tert-ブトキシ)カルボニル}−(S)−N−メチル−β−ホ モアラニル−(R)−β−ホモバリル−(S)−β−ホモアラニル−(S)−β−ホモ ロイシネート(Boc(Me)-β-HAla-β-HVal-β-HAla-β-HLeu-OMe); 2x)メチル−N−{(tert-ブトキシ)カルボニル}−(R)−β−ホモバリル−(S )−β−ホモアラニル−(S)−β−ホモロイシル−(2−アミノ−2−メチル プロパノイル)−(R)−β−ホモバリル−(S)−β−ホモアラニル−(S)−β− ホモロイシネート(Boc-β-HVal-β-HAla-β-HLeu-Aib-β-HVal-β-HAla-β-HLeu -OMe); 2xi)メチル−N−{(tert-ブトキシ)カルボニル}−(R)−β−ホモバリル−(S )−β−ホモアラニル−(S)−β−ホモロイシル−(3−アミノプロパノイル)−( R)−β−ホモバリル−(S)−β−ホモアラニル−(S)−β−ホモロイシネート( Boc-β-HVal-β-HAla-β-HLeu-β-HGly-β-HVal-β-HAla-β-HLeu-OMe); 2xii)メチル−N−{(tert-ブトキシ)カルボニル}−(R)−β−ホモバリル−( S)−β−ホモアラニル−(S)−β−ホモロイシル−(S)−β−ホモアラニル−( R)−β−ホモバリル−(S)−β−ホモアラニル−(S)−β−ホモロイシネート( Boc-β-HVal-β-HAla-β-HLeu-β-HAla-β-HVal-β-HAla-β-HLeu-OMe); 2xiii)メチル−N−{(tert-ブトキシ)カルボニル}−(R)−β−ホモバリル−( S)−β−ホモアラニル−(S)−β−ホモロイシル−(2S,3S)−2−メチル− β−ホモアラニル−(R)−β−ホモバリル−(S)−β−ホモアラニル−(S)−β −ホモロイシネート(Boc-β-HVal-β-HAla-β-HLeu-(S,S)-β-HAla(αMe)-β- HVal-β-HAla-β-HLeu-OMe); 2xiv)(R)−β−ホモバリル−(S)−β−ホモアラニル−(S)−β−ホモロイ シル−(2S,3S)−2−メチル−β−ホモアラニル−(R)−β−ホモバリル−( S)−β−ホモアラニル−(S)−β−ホモロイシントルフルオロアセテート(β-H Val-β-HAla-β-HLeu-(S,S)-β-HAla(αMe)-β-HVal-β-HAla-β-HLeu-OH・CF3 COOH); 2xv)ベンジル−(3S)−[N−{(tert-ブトキシ)カルボニル}−(R)−β−ホモ バリル−(S)−β−ホモアラニル−(S)−β−ホモロイシルオキシ]−ブタノエ ート(Boc-β-HVal-β-HAla-β-HLeu-(S)-3HB-OBn); 2xvi)(3S)−[N−{(tert-ブトキシ)カルボニル}−(R)−β−ホモバリル−( S)−β−ホモアラニル−(S)−β−ホモロイシルオキシ]−ブタノン酸(Boc-β- HVal-β-HAla-β-HLeu-(S)-3HB-OH); 2xvii)メチル−N−{(tert-ブトキシ)カルボニル}−(R)−β−ホモバリル−( S)−β−ホモアラニル−(S)−β−ホモロイシル−{(S)−3−ヒドロキシ− ブタノイル}−(R)−β−ホモバリル−(S)−β−ホモアラニル−(S)−β−ホ モロイシネート(Boc-β-HVal-β-HAla-β-HLeu-(S)-3HB-β-HVal-β-HAla-βーH Leu-OMe)。 番号2.の文献にも記載されているように、下記のβ−ヘプタペプチドを対照 させるために製造する。 2xviii)メチル−N−{(tert-ブトキシ)カルボニル}−(R)−β−ホモバリル− (S)−β−ホモアラニル−(S)−β−ホモロイシル−(R)−β−ホモアラニル− (R)−β−ホモバリル−(S)−β−ホモアラニル−(S)−β−ホモロイシネート (Boc-β-HVal-β-HAla-β-HLeu-(R)-β-HAla-β-HVal-β-HAla-β-HLeu-OMe); 2xix)メチル−N−{(tert-ブトキシ)カルボニル}−(R)−β−ホモバリル−( S)−β−ホモアラニル−(S)−β−ホモロイシル−(3−アミノ−3−メチルブ タノイル)−(R)−β−ホモバリル−(S)−β−ホモアラニル−(S)−β−ホモ ロイシネート(Boc-β-HVal-β-HAla-β-HLeu-β-HAib-β-HVal-β-HAla-β-HLeu -OMe); 2xx)メチル−N−{(tert-ブトキシ)カルボニル}−(R)−β−ホモバリル−(S )−β−ホモアラニル−(S)−β−ホモロイシル−(2R,3S)−2−メチル−β −ホモアラニル−(R)−β−ホモバリル−(S)−β−ホモアラニル−(S)−β− ホモロイシネート(Boc-β-HVal-β-HAla-β-HLeu-(R,S)-β-HVla(αMe)-β-HV al-β-HAla-β-HLeu-OMe); 2xxi)メチル−N−{(tert-ブトキシ)カルボニル}−(R)−β−ホモバリル−( S)−β−ホモアラニル−(S)−β−ホモロイシル−(S)−N−メチル−β−ホ モアラニル−(R)−β−ホモバリル−(S)−β−ホモアラニル−(S)−β−ホモ ロイシネート(Boc-β-HVal-β-HAla-β-HLeu-Me-β-HAla-β-HVal-β-HAla-β-H Leu-OMe)。 これら後者の化合物は、「許容されない」β−アミノ酸残基(すなわち、軸方 向に置換基をもつ残基)をその中心位置に有し、少なくとも部分的に二次構造が 欠失していていることを示すCDスペクトル結果を示す。 上記化合物は、β3ペプチド、すなわち、β位に側鎖を有するペプチドである 。 本発明のβ2ペプチド、すなわち、α位に置換基を有するペプチドの製造は、番 号3.の文献として上記したT.HintermannおよびD.Seebachの文献に、およびまた 下記の実施例に記載されている。 これらの実施例で使用した略称、方法および装置は、下記に示す。使用した製 造および分析方法は、実質的に、上記の番号1.および2.の文献に記載された通 りである。 EDC(1−[3−(ジメチルアミノ)プロピル]−3−エチルカルボジイミド塩 酸塩)、HOBt(1−ヒドロキシ−1H−ベンゾトリアゾール)、h.v.(高真空、0. 01−0.1Torr)、NMM(N−メチル−モルホリン)。全般:フラッシュクロマ トグラフィー(FC):SiO260(0.04−0.063、Fluka)。IR:Perkin Elmer 1600 FTIR、v、cm-1。NMRスペクトル:Bruker AMX 500、Gemini 300 またはGemini 200。δ(ppm)はSiMe4(=Oppm)を対照とし、JはHzで示す;炭素 重複はDETP法により確認した。MS:VGTribrid spectrometer(EI)、VG ZAB2-SE Qで3ニトロベンジルアルコールを用いる(FAB,3-NOBA)。実施例1 ベンジル(2R)−2−{(2R)−3−[(tert−ブトキシ)カルボニルアミノ]−2 −メチルプロパノイルアミノメチル}−4−メチルペンタノエートの製造 アルゴン下、(2R)−3−(tert−ブトキシ)カルボニルアミノ−2−メチルプ ロパノエート(0.81g、4.0mmol)のTHF(20ml)溶液を−15℃まで冷 却し、連続的に、NMM(0.46ml、4.2mmol)、イソブチルクロロホルメート (0.55ml、4.2mmol)、および5分間撹拌した後、冷却しておいたベンジル( 2R)−2−アミノメチル−4−メチルペンタノエートトルエンスルホネート(( 2)、1.79g、4.4mmol)およびNMM(0.48ml、4.4mmol)のDMF( 10ml)溶液で処理した。混合物を2時間かけて室温まで加温し、さらに2時間 撹拌し続けた。溶媒を減圧下で除去し、残渣をAcOEtに溶かし、10%クエン酸 水溶液(3×)、飽和K2CO3水溶液(3×)、H2Oおよび飽和NaCl水溶液で洗浄 した。有機層を乾燥(MgSO4)させ、蒸発させた。FC(ヘキサン/AcOEt 2:1) で精製すると白色固体の表題化合物(1.46g、8 7%)が得られた。 実施例2 ベンジル(2R)−2−{(2R)−2−{(2R)−2−[(tert−ブトキシ)カルボニ ルアミノ]メチル−3−メチルブタノイルアミノ}−2−メチルプロパノイルアミ ノメチル}−4−メチルペンタノエートの製造: Boc保護したジペプチドであるベンジル(2R)−2−{(2R)−3−[(tert−ブ トキシ)カルボニルアミノ]−2−メチルプロパノイルアミノメチル}−4−メチ ルペンタノエート(243mg、0.58mmol)を飽和HCl/ジオキサン(1ml)に 溶かし、2時間室温で撹拌した。溶媒を蒸発させ、残渣を高真空下で乾燥させ、 THF(5ml)に溶かした。この溶液を連続的に、(2R)−2−(tert−ブトキ シ)カルボニルアミノメチル−3−メチルブタノエート(148mg、0.64mmol) 、NMM(0.20ml、1.8mmol)、およびHOBt(95mg、0.70mmol)で処理 し、0℃に冷却し、EDC(123mg、0.64mmol)で処理した。混合物を0 ℃で1時間撹拌し、次いで、室温で6時間撹拌し、AcOEtで希釈し、10%クエ ン酸水溶液(3×)、飽和K2CO3水溶液(3×)、H2Oおよび飽和NaCl水溶液( 2×)で洗浄した。有機層を乾燥(MgSO4)させ、蒸発させた。 FC(Et2O)により精製すると白色固体の表題化合物(231mg、74%)が得 られた。 実施例3 ( 2R)−2−{(2R)−2−{(2R)−2−[(tert−ブトキシ)カルボニルアミノ] メチル−3−メチルブタノイルアミノ}−2−メチルプロパノイルアミノメチル} −4−メチルペンタノエートの製造: アルゴン下、ベンジルエステルであるベンジル(2R)−2−{(2R)−2−{( 2R)−2−[(tert−ブトキシ)カルボニルアミノ]メチル−3−メチルブタノイ ルアミノ}−2−メチルプロパノイルアミノメチル}−4−メチルペンタノエート (177mg、0.33mmol)のEtOH/DMF(5ml/2.5ml)溶液に、10%Pd/ C(15mg)を加えた。アルゴンガスをH2に換え、懸濁液を18時間室温で撹 拌し、触媒をセライト濾過して取り除き、濾液を蒸発させた。得られた表題遊離 酸(152mg)はさらに精製することなく使用した。実施例4 ベンジルN−[(tert−ブトキシ)カルボニル]−(R)−アミノメチルバ リル−(R)−アミノメチルアラニル−(R)−アミノメチルロイシル−(R)−アミ ノメチルバリル−(R)−アミノメチルアラニル−(R)−アミノメチルロイシネー トの製造: Boc保護したトリペプチドである、ベンジル(2R)−2−{(2R)−2−{(2R )−2−[(tert−ブトキシ)カルボニルアミノ]メチル−3−メチルブタノイルア ミノ}−2−メチルプロパノイルアミノメチル}−4−メチルペンタノエート(1 O7mg、0.20mmol)を飽和HCl/ジオキサン(1ml)に溶かし、室温で2時間 撹拌した。溶媒を蒸発させ、残渣を高真空下で乾燥させ、THF(8ml)に溶か した。酸である、(2R)−2−{(2R)−2−{(2R)−2−[(tert−ブトキシ) カルボニルアミノ]メチル−3−メチルブタノイルアミノ}−2−メチルプロパノ イルアミノメチル}−4−メチルペンタノエート(89mg、0.20mmol) を加え、溶液を0℃に冷却し、連続的に、NMM(0.067ml、0.60mmol)、H OBt(34mg、0.25mmol)およびEDC(42mg、0.22mmo)で処理した。 混合物を室温で24時間撹拌し、次いで、CHCl3(75ml)で希釈し、10%クエ ン酸水溶液(3×)、飽和K2CO3水溶液(3×)、H2Oおよび飽和NaCl水溶液( 2×)で洗浄した。有機層を乾燥(MgSO4)させ、蒸発させた。FC(CH2Cl2/Me OH 19:1)により精製すると白色固体の表題化合物(119mg、69%)が得ら れた。[α]D=−110.2(c=0.95、CHCl3)。IR(CHCl3):3445m、 3307m、3008m、2965s、2873m、1702m、1654s、152 2s、1469m、1368m、1170s。 実施例5 ( R)−アミノメチルバリル−(R)−アミノメチルアラニル−(R)−アミノメチル ロイシル−(R)−アミノメチルバリル−(R)−アミノメチルアラニル−(R)−ア ミノメチルロイシネートトリフルオロアセテートの製造: Boc保護したヘキサペプチドである、ベンジルN−[(tert−ブトキシ)カルボニ ル]−(R)−アミノメチルバリル−(R)−アミノメチルアラニル−(R)−アミノ メチルロイシル−(R)−アミノメチルバリル−(R)−アミノメチルアラニル−( R)−アミノメチルロイシネート(98mg、0.11mmol)をCH2Cl2/CF3COOH 1:1(1ml)に溶かし、室温で4.5時間撹拌した。溶媒を蒸発させ、残渣を 高真空下で乾燥させ、MeOH(5ml)に溶かした。この溶液に、アルゴン下で、1 0%Pd/C(15mg)を加えた。アルゴンガスをH2に換え、懸濁液を24時間室 温で撹拌し、触媒をセライト濾過して取り除き、濾液を蒸発させた。得られた無 色の油状物をFC(CH2Cl2/MeOH 15:1)により精製し、CF3COOHを加え、溶 媒を蒸発させ、無色の油状物を高真空下で乾燥させるとガラス状の表題化合物( 83mg、96%)が得られた。 式I(式中、RおよびR3は両方共Hではない)で示される化合物、すなわち α,β二置換化合物は、N−アシル−β−アミノエステルから製造したLi2誘導体 のアルキル化により製造し得る(D.Seebach,H.Estermann,Tetrahedron Lett.(198 7),28,3103 & D.Seebach,H.Estermann,Helv.Chim.Acta.(1988),71,1824)。固相合成 本発明の化合物は、固相合成法を用いて製造し得る。 従って、Ala、Val、LeuおよびPhe側鎖を3または2位に有する(S)立体配置の Fmoc−N−保護β−アミノ酸を用いて、オルト−クロロ−トリチルクロライドレ ジン上での標準的な条件下における慣用的な手動固相合成法によりβ−ヘプタペ プチドであるH−β3−HVal−β3−HAla−β3−HLeu−β3−HPhe−β3−HVal− β3−HAla−β3−HLeu−OHおよびH−β2−HVal−β2−HAla−β2−HLeu−β2− HPhe−β2−HVal−β2−HAla−β2−HLeu−OHを製造する。 Fmoc−β3−HLeu−OHおよびFmoc−β2−HLeu−OHのオルト−クロロ−トリチル レジンによるエステル化は、Barlos et al.の方法に従って行う(Tetrahedron L ett.(1989),30,3943)。レジン(150mg、1.05mmolCl-/g)を、2ml CH2Cl2 で10分間湿潤させる。次いで、Fmoc−β3−HLeu−OHまたはFmoc−β2−HLeu −OH(41mg、112μmol)のCH2Cl2(2ml)およびiPr2EtN(77μl、 448μmol)溶液を連続的に加え、懸濁液をアルゴン下で4時間混合する。 続いて、レジンを濾過し、CH2Cl2/MeOH/iPr2EtN(17:2:1、3×3分)、CH2 Cl2(3×3分)、DMF(2×3分)、CH2Cl2(3×3分)、MeOH(2×3分)で洗 浄する。300nmにおけるジベンゾフルベン付加物の吸光度を測定することによ り、サンプル3mgで測定したレジンの置換は、それぞれ、Fmoc−β3−HLeu−OH およびFmoc−β2−HLeu−OHで0.42(74%)および0.43(75%)であ る。アルゴン気泡下、Fmoc基を、20%ピペリジンDMF溶液(4ml、2×20 分)を用いて除去する。次いで、レジンを濾過し、DMF(6×3分)で洗浄す る。各カップリング段階において、β2−またはβ3−アミノ酸(3等量)、BOP (3等量)およびHOBT(3等量)のDMF(2ml)およびiPr2EtN(9等量 )溶液を、連続的にレジンに加え、懸濁液をアルゴン下で1時間混合する。カッ プリング反応の監視は、古典的なニンヒドリン試験(Fmoc脱保護β3−ペプチド レジンはニンヒドリンにより青色を発色しない)ではなく、2,4,6−トリニト ロベンゼン−スルホン酸(TNBS)(W.S.Hancock and J.E.Battersby,Anal. Biochem.(1976),71,260)を用いて行う。陽性TNB S試験の場合(不完全なカップリングを示す)、懸濁液をさらに1時間反応させる 。次いで、次段階のFmoc脱保護段階の前に、レジンを濾過し、DMF(3×3分 )で洗浄する。最後のFmoc保護基を除去した後、レジンをDMF(6×3分)、CH2 Cl2(3×3分)、Et2O(3×3分)で洗浄し、高真空下で3時間乾燥させる。最 後に、アルゴン下で2%TFAのCH2Cl2溶液(2ml、5×15分)を用いてペプ チドをレジンから離す。溶媒を除去し、油状残渣をエーテル中で粉砕すると、粗 ヘプタペプチドであるH−β3−HVal−β3−HAla−β3−HLeu−β3−HPhe−β3 −HVal−β3−HAla−β3−HLeu−OH(68mg、89%)およびH−β2−HVal− β2−HAla−β2−HLeu−β2−HPhe−β2−HVal−β2−HAla−β2−HLeu−OH(6 0mg、79%)が白色固体として得られる。化合物はさらにHPLCにより精製 する。β2−およびβ3−アミノ酸を含むペプチド β2−およびβ3−アミノ酸の混合物を含むペプチドは、実質的に、適当なβ2 −およびβ3−アミノ酸出発原料由来のβ2−およびβ3−ペプチドの製造で上記 した通りに製造する。例えば、下記の化合物を製造する: 3i)(2S)−2−{(3S)−(3−tert−ブトキシカルボニルアミノ−ブチリル アミノ)−メチル}−4−メチル−ペンタン酸ベンジルエステル;Smp:113. 0−113.5℃、Rf(ペンタン/EE 2:1)=0.25、[α]D RT=−23.0(c =0.85、CHCl3) 3ii)(3S)−3−(3−tert−ブトキシカルボニルアミノ−(2R)−2−メチ ル−プロピルアミノ)−5−メチル−ヘキサン酸ベンジルエステル;Smp:11 3.5−114.0℃、Rf(ペンタン/EE 1:1)=4.5、[α]D RT=+7.9(c =0.97、CHCl3) 3iii)(2S)−2−({3−[(2S)−2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ− メチル)−(3S)−3−メチル−ブチリルアミノ]−ブチリルアミノ}−メチル)− 4−メチル−ペンタン酸ベンジルエステル;Smp:167.0−168.0O℃、 Rf(CH2Cl2/MeOH 97:3)=0.30、[α]D RT=+10.6(c=0.95、CHCl3 ) 3iv)(3S)−3−[(3R)−3−(3−tert−ブトキシカルボニルアミノ−4− メチル−ペンタノイルアミノ)−(2S)−2−メチル−プロピオニルアミノ]−5 −メチル−ヘキサン酸ベンジルエステル;Smp:126.0−127.0℃、Rf( CH2Cl2/MeOH 97:3)=0.23、[α]D RT=+65.75(c=0.71、CHCl3) 3v)(3S)−3−(3−[3−[2−({3−[2−tert−ブトキシカルボニルアミ ノ−メチル)−3−メチル−(2S)ブチリルアミノ]−(3S)−ブチリルアミノ) −4−メチル−(2S)−ペンタノイルアミノ]−4−メチル−(3R)−ペンタノ イルアミノ}−(2S)−2−メチル−プロピオニルアミノ)−5−メチル−ヘキサ ン酸ベンジルエステル;Smp:209.0−210.0℃、Rf(CH2Cl2/MeOH 96:4 )=0.23、[α]D RT=+141.10(c=0.80、CHCl3) 3vi)(3S)−3−(3−[3−[2−({3−[2−アミノメチル−3−メチル−( 2S)ブチリルアミノ]−(3S)−ブチリルアミノ)−4−メチル−(2S)−ペン タノイルアミノ]−4−メチル−(3R)−ペンタノイルアミノ}−(2S)−2−メ チル−プロピオニルアミノ)−5−メチル−ヘキサン酸塩酸塩(NMRおよびM S(FAB)スペクトルにより同定) 3vii)BocNHβ2−HVal−β3−HAla−β2−HLeu−β3−HVal−β2−HAla−β3− HLeu−β2−HVal−β3−HAla−β2−HLeu−β3−HVal−β2−HAla−β3−HLeu− OBn;Smp:220.0−221.0℃、Rf(CH2Cl2/Et2O/MeOH 48:48:4)=0. 66、[α]D RT=+216.38(c=0.81、CHCl3) 3viii)TFA・H2N−β2−HVal−β3−HAla−β2−HLeu−β3−HVal−β2−HAla −β3−HLeu−β2−HVal−β3−HAla−β2−HLeu−β3−HVal−β2−llAla−β3 −HLeu−OH;(NMRおよびMS(FAB)スペクトルにより同定) 3ix)ベンジル(2R)−2−{(2R)−3−[(tert−ブトキシ)カルボニルアミノ ]−2−メチルプロパノイル−アミノメチル}−4−メチルペンタノエート; [α]D RT=+53.3(c=1.07、CHCl3) 3x)(3S)−3−((3S)−3−tert−ブトキシカルボニルアミノ−ブチリル アミノ)−5−メチル−ヘキサン酸ベンジルエステル;Smp:122.5−123 .5℃、Rf(ペンタン/EE 3:1)=0.08、[α]D RT=−34.70(c=0.9 8、CHCl3) 3xi)ベンジル(2R)−2−{(2R)−2−{(2R)−2−[(tert−ブトキシ)カ ルボニルアミノ]メチル−3−メチル−ブタノイルアミノ}−2−メチルプロパノ イルアミノメチル}−4−メチルペンタノエート;[α]D RT=69.62(c=0. 88、CHCl3) 3xii)(3S)−3−[(3R)−2−{(2R)−2−[(tert−ブトキシカルボニル アミノ−4−メチル−ペンタノイルアミノ)−(3S)−ブチリルアミノ]−5−メ チル−ヘキサン酸ベンジルエステル;Smp:178.5−179.5℃、R,(CHC l3/MeOH 97:3)=0.37、[α]D RT=−35.03(c=0.99、CHCl3) 3xiii)(3S)−3−(3−{3−[2−({3−[2−(tert−ブトキシカルボニル アミノ−メチル)−3−メチル−(2S)−ブチリルアミノ]−2−メチル−(2S) −プロピオニルアミノ}−メチル)−4−メチル−(2S)−ペンタノイルアミノ] −4−メチル−(3R)−ペンタノイルアミノ}−(3S)−ブチリルアミノ)−5− メチル−ヘキサン酸ベンジルエステル;Smp:221.0−222.0℃、Rf(CH Cl3/Et2O/MeOH 75:23:4)=0.12、[α]D RT=+88.98(c=0.57、CHCl3 ) 3xiv)(3S)−3−(3−{3−[2−({3−[2−アミノメチル−3−メチル−( 2S)−ブチリルアミノ]−2−メチル−(2S)−プロピオニルアミノ}−メチル) −4−メチル−(2S)−ペンタノイルアミノ]−4−メチル−(3R)−ペンタノ イルアミノ}−(3S)−ブチリルアミノ)−5−メチル−ヘキサン酸トリフルオ ロアセテート(NMRおよびMS(FAB)スペクトルにより同定)。構造決定、結果および分析 本発明の化合物に関する構造決定の方法、分析および得られた結果は、上記番 号1.および2.の文献に詳細に記載してあり、円二色性(CD)スペクトル、N MRおよびX線結晶学測定を含む。これらの文献はまた、使用した方法の記載お よびペプシンによる酵素分解に対する本発明のβ−ペプチドの安定性に関する研 究で得られた結果を含む。 式IVで示される化合物と式Vで示される化合物の比較 CDスペクトル並びに生成物[(R)−アミノメチルバリル−(R)−アミノメチ ルアラニル−(R)−アミノメチルロイシル−(R)−アミノメチルバリル−(R)− アミノメチルアラニル−(R)−アミノメチルロイシネートトリフルオロアヤテー ト]および生成物[H−(β−HVal−β−HAla−β−HLeu)2−OH−TFA]の酵素的開裂 に対する安定性を比較する。 上記番号1.および2.のSeebach et al.の文献で述べたように、α−炭素原子 の位置で置換されていないL立体配置のβ−アミノ酸から構築した、H−(β−HV al−β−HAla−β−HLeu)2−OH−TFAなどのβ−ペプチドは、MeOH溶液中で(M) 31ヘリックスを形成する(図2a)。β−炭素原子の位置で置換されていないβ −アミノ酸から構築したβ−ペプチドは、図2bに示したように逆の(P)ヘリッ クスを有すると推定され得る。α−ペプチドの場合と同じく、β−ペプチドのヘ リックス二次構造の存在も、光学測定により確認され得る。上記番号1.および 2.のSeebach et al.の文献で述べたように、特徴的なCDスペクトルが、H−( β−HVal−β−HAla−β−HLeu)2−OH−TFAなどのβ−ペプチドにおいて、谷が 約216でピークが約197nmといった典型的なパターンが観察される(図3の 曲線Aおよびまた図1aから1c参照)。これらの特徴は、図3aで示される( M)31ヘリックス構造と一致する。室温で測定した(R)−アミノメチルバリル− (R)−アミノメチルアラニル−(R)−アミノメチルロイシル−(R)−アミノメチ ルバリル−(R)−アミノメチルアラニル−(R)−アミノメチルロイシネートトリ フルオロアセテートのメタノール中CDスペクトルは、図3の曲線Bで示す。実 際、この後者の化合物のスペクトルのパターンは、H−(β−HVal−β−HAla−β −HLeu)2−OH−TFAと類似しているが、コットン効果(CE)の符号は、216n mで正であり(モル楕円度Θ[10deg cm2mol-1]=3.3×104対−4.9×104 )、198nmで負であり(Θ=−7.9×104対9.1×104)、かかる鏡像型ス ペクトルは2つの異性体から生じる。これは、右巻きまたは(P)ヘリックスを形 成している、(R)−アミノメチルバリル−(R)−アミノメチルアラニル−(R)− アミノメチルロイシル−(R)−アミノメチルバリル−(R)−アミノメチルアラニ ル−(R)−アミノメチルロイシネートトリフルオロアセテートに一致し、この主 鎖は、H−(β−HVal−β−HAla−β−HLeu)2−OH−TFAと鏡像の関係にある(図2 参照)。後者と比較して前者のCE強度が弱い程、構造が不安定であるこ とを示唆し得る。安定性を調べるために、前者のCDスペクトルを−20℃で測 定し、216nmのモル楕円度で40%増加することが判明した。より劇的な変化 が溶媒の変化時に認められる。216nmにおけるモル楕円度は水中で3.3×1 04(メタノール)から1.7×104に減少し、アセトニトリル中では5.9×1 04に増加する。従って、溶媒の極性が低い程、(R)−アミノメチルバリル−(R )−アミノメチルアラニル−(R)−アミノメチルロイシル−(R)−アミノメチル バリル−(R)−アミノメチルアラニル−(R)−アミノメチルロイシネートトリフ ルオロアセテートの二次構造が形成され易くなる。 (R)−アミノメチルバリル−(R)−アミノメチルアラニル−(R)−アミノメチ ルロイシル−(R)−アミノメチルバリル−(R)−アミノメチルアラニル−(R)− アミノメチルロイシネートトリフルオロアセテートを、ペプシンの基質として試 験し(上記番号1.および2.のSeebach et al.のβ3−ペプチドに記載)、β3−ペ プチドにおいては、α−ペプチドであるH−(Val−Ala−Leu)2−OHが数分以内で 分解する条件下でも数日間全く安定であることが認められる。β2−およびβ3−アミノ酸を含むペプチド 構造決定から、化合物3vi)として上記したヘキサペプチドなどの交互に配置 したβ2−およびβ3−アミノ酸を含有するペプチドは、安定な構造を示すと考え られるが、この構造は31ヘリックス構造ではないようである。しかし、化合物 3xiv)として上記したヘキサペプチドなどのβ2−およびβ3−アミノ酸の化合 物は、31ヘリックス構造を示さないと考えられる。バイオアベイラビリティー 本発明に記載のモデルであるβ3−ペプチド、β−HAla−β−HLys−β−HAla −β−HLeu−β−HLys−β−HAla−β−HLeu、TFA塩の経口バイオアベイラビリ ティーは、標準的な方法を用いてラットで測定する。絶対経口バイオアベイラビ リティーは約1%であることが判明している。より大きな経口バイオアベイラビ リティーが、この特性を亢進するために選択した置換基を有する本発明の別の化 合物で認められ得る。 上記化合物はまた、ラットに静脈内投与され、血中で約10時間という比較的 長い半減期を有することが認められ、全身クリアランスは約15ml/分/kgであり 、 分布容積は約21/kgである。それ故、この化合物の比較的低い経口バイオアベ イラビリティーは、胃腸管からの吸収が低いことが原因であると考えられる。 β−ペプチドが溶解状態でs示す安定な構造、酵素分解に対する安定性、およ びその望ましい薬物動態特性から、本発明の化合物は、有用な医薬品を提供する 可能性がある。
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Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.2つ以上の異なるβ−アミノ酸残基を含むβ−ペプチド。 2.2〜11のβ−アミノ酸残基を含む、請求項1に記載のβ−ペプチド。 3.式I [式中、 R置換基全てが同一ではないならば、各Rは、H、−R5、−OR5、−C(O)R5 、−R5C(O)R6、−C(O)OR5、−R5C(O)OR6、−R5OC(O)R6、− R5OC(O)OR6、−R5NR6C(O)R7、−R5C(O)NR67、−C(O)NR67、−R5OC(O)NR67、−R5NR6C(O)NR78、−R5NR6C(O) OR7、−R5−O−R6、−R5−NR67、−R5−S−R6、−R5−SOm−R6 、−R5OR6−O−R7、−R5NR67−O−R8、−R5SOm6−O−R7、 −C(O)R5−O−R6、−C(O)OR5−O−R6、−R5C(O)R6−O−R7、 −R5C(O)OR6−O−R7、−R5OC(O)R6−O−R7、−R5OC(O)OR6 −O−R7、−R5NR6C(O)R7−O−R8、−C(O)NR56−O−R7、−R5 C(O)NR67−O−R8、−R5OC(O)NR67−O−R8、−R5NR6C( O)NR78−O−R9、−R5NR6C(O)OR7−O−R8、−R5OR6−S−R7 、−R5NR67−S−R8、−R5SOm6−S−R7、−C(O)R5−S−R6 、−C(O)OR5−S−R6、−R5C(O)R6−S−R7、−R5C(O)OR6−S −R7、−R5OC(O)R5−S−R7、−R5OC(O)OR6−S−R7、−R5NR6 C(O)R7−S−R8、−C(O)NR56−S−R7、−R5C(O)NR67−S −R8、−R5OC(O)NR67−S−R8、−R5NR6C(O)NR78−S−R9 、−R5NR6C(O)OR7−S−R8、−R5OR6−NR78、−R5NR67− NR89、−R5SOm6−NR78、−C(O)R5−NR68、−C(O)OR5 −NR68、−R5C(O)R6−NR78、−R5C(O)OR6−NR78 、−R5OC(O)R6−NR78、−R5OC(O)OR6−NR78、−R5NR6 C(O)R7−NR89、−C(O)NR56−NR78、−R5C(O)NR67−N R89、−R5OC(O)NR67−NR89、−R5NR6C(O)NR78−NH R9または−R5NR6C(O)OR7−NR89であり、 ただし、R5、R6、R7、R8およびR9は、各々独立して、C1-10アルキル、C1 -10 アルケニル、C1-10アルキニル、C6-10アリール、C6-14アラルキル、C6-1 4 アラルケニルまたはC6-14アラルキニルであり、mは1、2、3または4であ り;および、 R5、R6、R7、R8およびR9は、各々、非置換であるか、または、ハロ、NO2 、−OH、C1-4アルキル、−SH、−SO3、−NH2、C1-4アシル、C1-4ア シルオキシ、C1-4アルキルアミノ、C1-4ジアルキルアミノ、トリハロメチル、 −CN、C1-4アルキルチオ、C1-4アルキルスルフィニルまたはC1-4アルキル スルホニルから選択された6つ以下の置換基で置換されており、 または、Rは、それ自体で、またはR3と共に、あるいはすぐ隣にある窒素原子 に結合したカルボニル基と共に、環式構造、例えば炭素環または複素環を形成し ; R1およびR2(同一または異なり得る)は、H、N−保護基またはRについて上 記で定義した通りであるか、またはR1およびR2は、3−7員複素環構造におい て共に結合するか、またはR1およびR2はOXと共にアミド結合を示し; RおよびR3の両方共がHではないのであれば、各R3(同一または異なり得る) は、Rについて上記で定義した通りであるか、 または、R3は、それ自体で、またはRと共に、あるいはそのβ−アミノ酸残基 の窒素原子と共に、環式構造、例えば炭素環または複素環を形成し; XはH、O−保護基またはRについて上記で定義した通りであり、ただしXが− OR5ではない場合、またはOXがR1またはR2と共にアミド結合を示す場合を 除き; nは1、2、3、4、5、6、7、8、9または10である] で示される化合物。 4.nは5または6である請求項3に記載の化合物。 5.式IV [式中、 R、R1、R2、Xおよびnは請求項3で定義した通りである] で示される請求項3に記載の化合物。 6.式V [式中、 R1、R2、R3、Xおよびnは請求項3で定義した通りである] で示される請求項3に記載の化合物。 7.β−ターン擬似物である請求項1または3に記載の化合物。 8.請求項1または3に記載の化合物を多数含む個別の化合物集合(典型的には 2から約1000の化合物を含む)または化合物ライブラリー(典型的には20 から100の化合物、数千の化合物まで、例えば100,000またはそれ以上 の化合物)。 9.医薬的に許容される希釈剤または担体と共に、請求項1または3に記載の化 合物を有効量含む医薬組成物。 10.上記したアッセイのいずれかと関連性のある任意の疾患の処置のための医 薬品の製造における請求項1または3に記載の化合物の使用。 11.第一のβ−アミノ酸残基またはその前駆体のβ−アミノ基と第二のβ−ア ミノ酸残基またはその前駆体のα−カルボキシル基との間にアミド結合を形成し 、 アミド結合形成段階を必要なだけ繰り返すことを含む、請求項1または3に記載 の化合物の製造法。 12.式VI [式中、 Pgはアミン保護基であり、RおよびR2は請求項3で定義した通りである] で示されるN−保護α−アミノ酸を、例えばトリエチルアミン/エチルクロロホ ルメート存在下で、ジアゾメタンと反応させることにより、式VII で示されるジアゾケトン中間体を得るArndt-Eisertのホモロゲーションを含む請 求項3に記載の化合物の製造法。 13.式VII [式中、 P'gはアミン保護基であり、RおよびR2は請求項3で定義した通りである] で示されるジアゾケトンを、式VIII[式中、 RおよびR3は請求項3で定義した通りであり、YはO−保護基である] で示されるβ−アミノ酸、または式IX [式中、 RおよびR3は請求項3で定義した通りであり、PgはO−保護基であり、pは 1、2、3、4、5、6、7、8または9である] で示されるβ−アミノ酸またはβ−ペプチド残基とカップリングさせることを含 む請求項3で定義した式Iで示される化合物の製造法。
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