JP2001191990A - 船舶推進機のチルトアップ方法及び船舶推進機 - Google Patents

船舶推進機のチルトアップ方法及び船舶推進機

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JP2001191990A
JP2001191990A JP2000001604A JP2000001604A JP2001191990A JP 2001191990 A JP2001191990 A JP 2001191990A JP 2000001604 A JP2000001604 A JP 2000001604A JP 2000001604 A JP2000001604 A JP 2000001604A JP 2001191990 A JP2001191990 A JP 2001191990A
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tilt
propulsion unit
propulsion device
hull
gimbal ring
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JP2000001604A
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Hisanobu Takeda
久信 武田
Satoshi Iida
聡 飯田
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Toyota Motor Corp
Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】推進ユニットをより最上位置にチルトアップさ
せることができる船舶推進機のチルトアップ方法及び船
舶推進機を提供することにある。 【解決手段】 船体後部のトランサム1に取付けたジン
バルハウジング4にはジンバルリング15がスイベル軸
23,24にて回動可能に支持されている。推進ユニッ
ト34は、ジンバルリング15に設けた左右一対のチル
トピン25に対して上下方向に回動支持されている。チ
ルトピン25は前後方向に移動可能にジンバルリング1
5に対して支持されている。ジンバルリング15と推進
ユニット34との間にはチルトシリンダ47が連結され
ている。そして、推進ユニット34をチルトシリンダ4
7を伸長させてチルトアップする時、チルトピン25を
後方に移動させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、船舶推進機のチル
トアップ方法及び船舶推進機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、船内外機には、図9に示すよう
に、船体後部のトランサム80に船舶推進機、即ちスタ
ーンドライブユニット81が設けられている。スターン
ドライブユニット81はトランサム80にジンバルハウ
ジング82が設けられ、そのジンバルハウジング82に
対してジンバルリング83が回動可能に支持されてい
る。詳述すると、ジンバルハウジング82の中央上下垂
直方向に上下一対のスイベル軸孔84,85が形成さ
れ、そのスイベル軸孔84,85に回動可能に支持され
たスイベル軸86,87にジンバルリング83が支持さ
れている。そして、その上部スイベル軸86に連結され
た操舵レバー88によってジンバルリング83は水平面
内左右方向に旋回操舵される。
【0003】前記ジンバルリング83はその左右両側部
に左右一対のチルトピン89(図9において破線で示
す)が固着され、そのチルトピン89に対して推進ユニ
ット90が上下方向に回動可能に連結されている。詳述
すると、推進ユニット90を構成するベルハウジング9
1の左右両外側面に形成された貫通孔に、ジンバルリン
グ83に取着したチルトピン89が嵌挿される。そし
て、ジンバルリング83から延びるチルトピン89を回
動中心としてベルハウジング91(推進ユニット90)
はジンバルリング83に対して回動可能に支持される。
そして、前記ジンバルリング83と推進ユニット90を
構成するアッパーハウジング92との間には油圧シリン
ダ93が設けられ、同油圧シリンダ93の伸縮駆動によ
って、推進ユニット90はチルトピン89を回動中心と
して上下方向に回動する。又、ジンバルリング83がジ
ンバルハウジング82に対して水平面内左右方向に旋回
されることから、推進ユニット90もジンバルリング8
3を介してジンバルハウジング82に対して水平面内左
右方向に旋回される。
【0004】そして、航走時には、油圧シリンダ93を
収縮駆動させて、プロペラ94が航走水面L1下に位置
するようにチルトピン89を回動中心に推進ユニット9
0を下方位置に回動固定させる。一方、長期停泊時に
は、油圧シリンダ93を伸長駆動させて、プロペラ94
が喫水線L2より上方に位置するようにチルトピン89
を回動中心に推進ユニット90を最上位置に回動固定さ
せる。つまり、長期停泊中は推進ユニット90を最上位
置に回動固定させることによって、推進ユニット90に
貝類や藻類が付着しないようにしている。
【0005】又、前記推進ユニット90は、その上部か
らジンバルハウジング82側に突出した上部駆動軸95
の前端部が前記ジンバルハウジング82から突出し船内
のエンジンに駆動連結されるドライブシャフト96の後
端部とユニバーサルジョイント97で連結されている。
上部駆動軸95の後端部は推進ユニット90の内に上下
方向に配設された中間軸の上端部と上部ギア装置を介し
て駆動連結され、中間軸の下端部は前記プロペラ94を
固着した下部駆動軸の前端と下部ギア装置を介して駆動
連結されている。つまり、航走時は、ドライブシャフト
96及びユニバーサルジョイント97を介して出力され
る船内のエンジンの動力は、ドライブシャフト96、ユ
ニバーサルジョイント97、上部駆動軸95、上部ギア
装置、中間軸、下部ギア装置、下部駆動軸等からなる伝
達機構を介してプロペラ94に伝達される。
【0006】尚、長期停泊時において、チルトピン89
を回動中心に推進ユニット90を最上位置に回動固定さ
せるとき、推進ユニット90の上部駆動軸95は、ユニ
バーサルジョイント97の連結軸部を中心に回動する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記推進ユ
ニット90は、上部駆動軸95と中間軸を駆動連結する
上部ギア装置にクラッチ装置も備えられ、そのため推進
ユニット90のアッパーハウジング92の上部分の外形
は大きくなっていた。
【0008】従って、停泊時に推進ユニットを引き上げ
ようとするとき、図9に2点鎖線で示すように、アッパ
ーハウジング92の上部が船体側のジンバルハウジング
82に当接し、それ以上、推進ユニット90をさらに上
方に回動ができなかった。つまり、推進ユニット90の
最大チルトアップを、より最上位置に上げることには限
界があった。その結果、推進ユニット90が最大チルト
アップされていても、推進ユニット90の大部分は停泊
時において喫水線L2の下に位置していた。
【0009】本発明は上記問題点を解消するためなされ
たものであって、その目的は、推進ユニットをより最上
位置にチルトアップさせることができ、長期停泊時に推
進ユニットに付着する貝類、藻類を低減させることがで
きる船舶推進機のチルトアップ方法及び船舶推進機を提
供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、船体後部のトランサムに取付けた船舶推進機のチル
トアップ方法において、前記船舶推進機の推進ユニット
をチルトアップするとき、前記推進ユニットを回動可能
に支持するチルトピンを、船体後部より後方へ離間させ
てチルトアップさせるようにしたことをその要旨とす
る。
【0011】請求項2に記載の発明は、船体後部のトラ
ンサムに取付けたジンバルハウジングの上下一対のスイ
ベル軸にて支持され、操舵レバーによって水平面内左右
方向に旋回操舵されるジンバルリングと、前記ジンバル
リングに設けた左右一対のチルトピンに対して上下方向
に回動支持されたプロペラを含む推進ユニットと、前記
ジンバルリングと推進ユニット間に設けられ、前記推進
ユニットを左右一対のチルトピンを回動中心に回動させ
るチルトシリンダとからなる船舶推進機において、前記
ジンバルリングに設けた左右一対のチルトピンを前後方
向に移動可能にガイドするガイド手段を設けるととも
に、前記ガイド手段にて前後方向にガイドされるチルト
ピンを船体後部側の前側位置と船体後部から離間した後
側位置の二位置に固定する固定手段を設けたことをその
要旨とする。
【0012】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
の船舶推進機において、前記ガイド手段は前記ジンバル
リングに前後方向に凹設したスライド溝と、前記チルト
ピンを固着し前記スライド溝に沿って摺動するスライダ
とからなり、前記固定手段は、前記スライド溝内に出没
し前記スライダを前側位置と後側位置で移動不能に固定
するストッパ部材であることをその要旨とする。
【0013】(作用)請求項1に記載の発明によれば、
推進ユニットをチルトアップするとき、チルトピンが船
体後部から離間した後方位置に配置されていることか
ら、同チルトピンを中心に回動する推進ユニットは船体
後部からより離間した位置で回動する。その結果、推進
ユニットは船体後部に当接しないでより上方位置にチル
トアップされる。
【0014】請求項2に記載の発明によれば、航走時に
はチルトピンを前記ジンバルリングに対してガイド手段
及び固定手段にて前側位置に固定する。そして、油圧シ
リンダにてプロペラが航走水面下に位置するように推進
ユニットは最下位置に回動固定する。
【0015】長期停泊時には、チルトピンを前記ジンバ
ルリングに対してガイド手段及び固定手段にて後側位置
に固定する。そして、チルトシリンダにてプロペラが喫
水線より上方に位置するように推進ユニットを最上位置
までチルトアップさせて固定する。この時、チルトピン
が航走時の前側位置よりさらに船体後部から離間した後
側位置に配置されていることから、同チルトピンを中心
に回動する推進ユニットは船体後部からより離間した位
置で回動する。その結果、推進ユニットは船体後部に当
接しないでより上方位置にチルトアップされる。
【0016】請求項3に記載の発明によれば、ストッパ
部材を溝内から退避させることによってチルトピンを固
着したスライダはガイド溝を移動可能の前側位置と後側
位置の二位置に移動可能に配置される。そして、ストッ
パ部材を溝内に配置させることによって前側位置又は後
側位置に配置されたスライダは該位置に移動不能に固定
される。
【0017】そして、長期停泊時には、ストッパ部材を
溝内から退避させて前記ガイド溝の前側位置にあるスラ
イダを後側位置に配置しスライダをストッパ部材にてそ
の後側位置に移動不能に固定して推進ユニットを最上位
置にチルトアップさせて固定する。この時、チルトピン
を固着したスライダが航走時の前側位置よりさらに船体
後部から離間した後側位置に配置されていることから、
同チルトピンを中心に回動する推進ユニットは船体後部
からより離間した位置で回動する。その結果、推進ユニ
ットは船体後部に当接しないでより上方位置にチルトア
ップされる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した一実施
形態を図面に従って説明する。図1は船舶推進機の要部
側断面を示す。図1において、船体後部のトランサム1
には、船舶推進機2が設けられている。その船舶推進機
2は、トランサム1の内側にインターミディエイトプレ
ート3を設け、トランサム1の外側にジンバルハウジン
グ4を設けている。インターミディエイトプレート3
は、トランサム1の内側からジンバルハウジング4を支
持するとともに、船内の図示しないエンジンのリアマウ
ント等を支持するようになっている。
【0019】トランサム1に固設されたジンバルハウジ
ング4は後方(図1において右側)及び下方が開放する
収容凹部5が形成されている。収容凹部5には中央位置
よりやや上側位置に軸受部6が形成され、この軸受部6
に配設した軸受7から前記エンジンと駆動連結されて回
転駆動するドライブシャフト8の後端部を収容凹部5内
に突出させている。軸受部6に配設した軸受7はドライ
ブシャフト8を回転可能に支持するとともにスラスト方
向に移動可能に支持する。そして、本実施形態のドライ
ブシャフト8は、回転のほかにスラスト方向へ移動可能
に構成されている。
【0020】収容凹部5の下側中央位置には、支持アー
ム9が後方に向かって延出形成されていて、その先端部
に上下に分岐した支持片10が形成されている。上下一
対の支持片10には、下部軸孔11が形成されている。
又、ジンバルハウジング4の上部内側壁12には、その
中心軸線が前記一対の支持片10に形成した下部軸孔1
1の中心軸線と一致するように上部軸孔13が形成され
ている。この上部軸孔13はジンバルハウジング4の上
部外側に形成された船内側に開放されたステアリングレ
バー収容凹部14に連通するように透設されている。
【0021】ジンバルハウジング4の収容凹部5には、
ジンバルリング15が配設されている。ジンバルリング
15は、図3に示すように四角枠型形状をなし、そのア
ッパーフレーム16の両側端部からそれぞれ下方に向か
って左側サイドフレーム17と右側サイドフレーム18
が延出形成されている。そして、左側及び右側サイドフ
レーム17,18の下部間には連結フレーム19が形成
されている。アッパーフレーム16の中央位置には上部
軸孔20が形成されている。又、連結フレーム19の中
央位置には、中心軸線が前記上部軸孔20の中心軸線と
一致する下部軸孔21が形成されている。
【0022】そして、ジンバルリング15は、その連結
フレーム19が前記支持アーム9の一対の支持片10の
間に配置される。そして、支持片10の下部軸孔11と
連結フレーム19の下部軸孔21とに嵌挿した下部スイ
ベル軸23によって、ジンバルリング15の連結フレー
ム19は同下部スイベル軸23を回動中心として支持ア
ーム9に対して回転可能に支持される。又、ジンバルリ
ング15は、そのアッパーフレーム16をジンバルハウ
ジング4の上部内側壁12に対向するように配置されて
いる。そして、上部内側壁12の上部軸孔13とアッパ
ーフレーム16の上部軸孔20に嵌挿させた上部スイベ
ル軸24よって、ジンバルリング15のアッパーフレー
ム16は同上部スイベル軸24を回動中心として上部内
側壁12に対して回転可能に支持される。
【0023】つまり、ジンバルリング15は、ジンバル
ハウジング4に対して、回転可能支持されている。詳述
すると、下部スイベル軸23の中心軸線と上部スイベル
軸24の中心軸線が一致しその一致する中心軸線(スイ
ベル軸線)を回動中心としてジンバルリング15は水平
面内左右に回動する。
【0024】ジンバルリング15の左側及び右側サイド
フレーム17,18には、図3に示すように、左側及び
右側サイドフレーム17,18に対してそれぞれチルト
ピン25が前後方向(図3においては紙面に垂直方向)
にスライド可能に設けられている。尚、チルトピン25
のスライド構造は共に同じなので、説明の便宜上、右側
サイドフレーム18に設けたチルトピン25のスライド
構造について説明し、左側サイドフレーム17に設けた
チルトピン25のスライド構造については符号を同じに
してその詳細な説明は省略する。
【0025】図3、図5及び図6に示すように、右側サ
イドフレーム18の外側面にはスライド形成凹部26が
形成され、そのスライド形成凹部26にスライド溝27
が前後方向(図5及び図6に右左方向)に凹設されてい
る。このスライド溝27内には、右側サイドフレーム1
8の内側面に貫通するピンガイド孔28が同じく前後方
向に形成されている。スライド溝27には、スライダ2
9が同スライド溝27内を摺動可能に配設されている。
スライダ29には前記チルトピン25が固着され、その
チルトピン25を前記ピンガイド孔28から内方へ突出
させている。従って、スライダ29が前後方向に移動す
るとき、チルトピン25もピンガイド孔28に沿って前
後方向に移動する。
【0026】尚、本実施形態では、スライダ29が図5
に示すトランサム1に近い端部に当接している位置に配
置されている時を航走位置とし、図6に示すトランサム
1から離間した端部に当接している位置に配置されてい
る時をチルトアップ位置とする。そして、スライダ29
が図5に示す航走位置にあるとき、チルトピン25の中
心軸線は、前記スイベル軸線上を直角に交差するように
なっている。
【0027】スライド形成凹部26には、ストッパガイ
ド溝30が前記スライド溝27を上下方向に直交して横
切るように凹設されている。ストッパガイド溝30に
は、ストッパ31が同ストッパガイド溝30内を摺動可
能に配設されている。ストッパ31は、図6に示すスト
ッパガイド溝30の上側位置(解除位置)に配置されて
いるとき、前記スライド溝27内でのスライダ29の移
動を可能にするようにスライド溝27から退避してい
る。又、ストッパ31は、図5に示すストッパガイド溝
30の下側位置(以下、係止位置)に配置されていると
き、航走位置又はチルトアップ位置にあるスライダ29
の移動を不能にするようにスライド溝27内を横切って
介在する。
【0028】ストッパガイド溝30の上部内壁には、挿
通孔32が上方に向かって貫通形成されていて、その外
部から挿通孔32を介して挿通されたワイヤケーブル3
3がストッパ31に連結されている。ワイヤケーブル3
3は、船内に設けられた図示しない駆動装置によって作
動され、ストッパ31を解除位置と係止位置のいずれか
の位置に移動させるようになっている。
【0029】前記左側及び右側サイドフレーム17,1
8に設けられた左右一対のチルトピン25は、図1及び
図2に示すように推進ユニット34を上下方向に回動可
能に支持する。推進ユニット34はベルハウジング3
5、アッパーハウジング36及びロワーハウジング37
を備え、アッパーハウジング36の前側開口部にベルハ
ウジング35が固設されているとともにアッパーハウジ
ング36の下側開口部にロワーハウジング37が固設さ
れている。そして、この各ハウジング36〜37で形成
される空間には、前記ドライブシャフト8を介してエン
ジンの駆動力をプロペラ38に伝達する伝達機構が内蔵
されている。
【0030】前記推進ユニット34のベルハウジング3
5は、図3に2点鎖線で示すように、その左右両側面に
それぞれチルトピン25が回転可能に嵌挿されている。
そして、推進ユニット34は、チルトピン25を回動中
心として同チルトピン25に上下方向に回動可能に支持
されている。ベルハウジング35には、図7に示すよう
に、筒部40が前方に向かって延出形成されている。筒
部40はアッパーハウジング36に形成した図示しない
軸受部と連通している。筒部40は、アッパーハウジン
グ36の軸受部にて回転可能に支持されている伝達機構
の上部駆動軸41を突出させている。
【0031】上部駆動軸41は、ユニバーサルジョイン
ト42を介して前記ドライブシャフト8と駆動連結され
ている。ユニバーサルジョイント42は、2つの継手
(フックの継手)からなる。詳述すると、ドライブシャ
フト8の二叉は中間軸43の前側二叉と前側十字形リン
ク44を介して連結され、その中間軸43の後側二叉は
上部駆動軸41の二叉と後側十字形リンク45を介して
連結されている。従って、船内のエンジンの動力は、ド
ライブシャフト8、ユニバーサルジョイント42及び上
部駆動軸41を含む伝達機構を介してプロペラ38に伝
達される。
【0032】尚、本実施形態において、推進ユニット3
4が図1に示す航走位置にある時には、ドライブシャフ
ト8、ユニバーサルジョイント42及び上部駆動軸41
の各中心軸線は一致する。そして、前記スライダ29が
図5に示す航走位置にあって推進ユニット34も図1に
示す航走位置にある時、チルトピン25は、図7に破線
で示す位置に相対配置され、チルトピン25の中心軸線
が前記中間軸43の中心軸線上の中間位置と直交するよ
うに位置する。そして、このチルトピン25の中心軸線
と中間軸43の中心軸線の交点は、前記スイベル軸線も
通過するようになっている。
【0033】前記ベルハウジング35の筒部40とジン
バルハウジング4の軸受部6との間には、前記ドライブ
シャフト8、ユニバーサルジョイント42及び上部駆動
軸41をカバーする筒状のジョイントブーツ46が連結
されている。ジョイントブーツ46は屈曲自在な蛇腹形
状であって、前記推進ユニット34がチルトピン25を
中心に上下方向に回動する際及び、スイベル軸線まわり
の左右回動とともに屈曲する。
【0034】又、推進ユニット34とジンバルリング1
5との間には、左右一対のチルトシリンダ47が連結さ
れている。詳述すると、チルトシリンダ47のシリンダ
本体47a側が左側及び右側サイドフレーム17,18
に取着した支軸48に対して回動可能に連結され、ロッ
ド47bの先端部がアッパーハウジング36に取着した
支軸49に対して回動可能に連結されている。
【0035】チルトシリンダ47は、油圧シリンダより
なり、ロッド47bを収縮させたとき、図7に示すよう
に前記推進ユニット34は航走位置に保持される。又、
ロッド47bを伸長させた時、推進ユニット34はチル
トピン25を回動中心として回動(チルトアップ)させ
て図2に示すように推進ユニット34を水面L2上の長
期停泊位置に保持される。
【0036】尚、左側及び右側サイドフレーム17,1
8の外側面に形成したスライド形成凹部26は、使用時
には図示しない蓋にて密閉されスライド部への異物の侵
入、噛込みを防止している。
【0037】次に、上記のように構成した船舶推進機の
作用について説明する。今、図1に示すように推進ユニ
ット34が航走位置にある時には、図5に示すようにス
ライダ29は航走位置されている。この時、スライダ2
9は係止位置にあるストッパ31にて移動不能に固定さ
れている。そして、この状態から推進ユニット34を図
2に示す位置までチルトアップする場合、まずストッパ
31を係止位置から解除位置までワイヤケーブル33に
て上動させる。ストッパ31が解除位置に配置されるこ
とにより、スライダ29はスライド溝27内を摺動可能
な状態となる。
【0038】続いて、チルトシリンダ47を伸長させ
る。チルトシリンダ47のロッド47bが伸長すると
き、推進ユニット34はチルトピン25を回動中心とし
て図1において反時計回り方向に回動しようとする。こ
の時、ロッド47bが伸長に基く推進ユニット34の回
動は後方に向く分力が働き、その分力がチルトピン25
に作用してスライダ29を図6に示すチルトアップ位置
まで摺動させる。スライダ29がチルトアップ位置まで
配置されると、ストッパ31を解除位置から係止位置ま
でワイヤケーブル33にて下動させる。ストッパ31が
係止位置に配置されることにより、スライダ29はチル
トアップ位置に固定される。
【0039】このスライダ29(チルトピン25)の航
走位置からチルトアップ位置への移動に伴って、チルト
ピン25に支持された推進ユニット34も船体から離間
する後方に移動する。この時、上部駆動軸41にユニバ
ーサルジョイント42を介して連結されているドライブ
シャフト8は、後方にスラスト移動される。
【0040】スライダ29(チルトピン25)がチルト
アップ位置で固定された状態で、さらにチルトシリンダ
47を伸長させる。従って、推進ユニット34はチルト
アップ位置にあるスライダ29のチルトピン25を回動
中心として図2に示す最上位置まで回動する。この時、
上部駆動軸41及びユニバーサルジョイント42も図8
に示す位置に向かって回動する。
【0041】そして、推進ユニット34が図2に示す最
上位置まで回動すると、そのチルトシリンダ47はその
推進ユニット34を最上位置に保持しチルトアップ動作
を終了する。尚、推進ユニット34を最上位置から航走
位置に保持する場合には、上記したチルトアップ動作の
逆の順序を行えば可能である。
【0042】次に、上記した船舶推進機の効果を以下に
記載する。 (1)本実施形態では、推進ユニット34を上下方向に
回動可能に支持するチルトピン25を船体後部から離間
する方向に移動可能にし、推進ユニット34をチルトア
ップするとき、チルトピン25が船体後部(トランサム
1、ジンバルハウジング4、ジンバルリング15等)か
ら離間したより後方位置で回動する。つまり、推進ユニ
ット34はトランサム1、ジンバルハウジング4、ジン
バルリング15等に当接しないでより高い最上位置まで
にチルトアップされる。
【0043】従って、長期停泊時に、推進ユニット34
を図2に示す喫水線L2に対してより上方位置にチルト
アップさせて水没する部分を少なくすることでき、推進
ユニット34に付着する貝類、藻類を低減させることが
できる。
【0044】(2)本実施形態では、船体後部から離間
したより後方位置で回動させて推進ユニット34をチル
トアップさせるのに、チルトピン25を後方に移動させ
て行っている。従って、非常に簡単な方法及び構成で推
進ユニット34をトランサム1、ジンバルハウジング
4、ジンバルリング15等に当接しないでより高い最上
位置までにチルトアップさせることができる。
【0045】(3)本実施形態では、チルトピン25の
後方への移動は、チルトシリンダ47の伸長する際の力
によって移動させている。従って、チルトピン25を移
動させるためだけの駆動装置を必要としないことからコ
ストの低減を図ることができる。
【0046】(4)本実施形態では、スライダ29(チ
ルトピン25)の二位置の移動についてジンバルリング
15の左側及び右側サイドフレーム17,18に形成し
たスライド溝27内をチルトピン25を固定したスライ
ダ29を摺動可能に配設するだけの簡単な構成で実現し
た。その結果、大幅な設計変更することなく既存の船舶
推進機を少し改良するだけで簡単に実現できる。
【0047】(5)本実施形態では、チルトピン25を
スライダ29に固定し、同スライダ29の移動と共に移
動させるようにした。従って、チルトピン25を簡単な
構造で移動可能に支持することができる。
【0048】(6)本実施形態では、スライダ29を航
走位置とチルトアップ位置の二位置においてストッパ3
1にて移動不能固定するようにした。従って推進ユニッ
ト34は、チルトアップ時には確実にチルトアップ動作
が行われ、航走時には確実に航走動作が行われる。
【0049】(7)本実施形態では、スライド溝27と
直交するように形成したストッパガイド溝30内をスト
ッパ31を摺動可能に配設し同ストッパ31にてスライ
ド溝27を横切って封鎖するようにした。従って、スト
ッパ31への反力はストッパ31上下端で受持つため、
ストッパ31には片持ち反力とならず、ストッパ31の
変形を生じにくくして、簡単な構成でスライダ29を移
動不能固定することができる。
【0050】(8)本実施形態では、ストッパ31をワ
イヤケーブル33を介して船内から解除位置と係止位置
のいずれかの位置に移動させることができるので、確実
にチルトアップ動作を船内から容易に実行することがで
きる。
【0051】(9)本実施形態では、ドライブシャフト
8を軸線方向に移動可能にした。従って、スライダ29
(チルトピン25)の移動に伴って移動可能となり、ス
ムースなチルトアップ動作が可能となる。
【0052】発明の実施の形態は、上記実施形態に限定
されるものではなく以下のように実施してもよい。 ・上記実施形態では、ガイド手段を構成するスライダ2
9の移動は、チルトシリンダ47の伸縮動に基づいて移
動させるように構成したが、該スライダ29をチルトシ
リンダ47とは別の油圧シリンダ等のアクチュエータに
よって航走位置とチルトアップ位置の二位置に移動させ
るようにしてもよい。この場合、チルトシリンダ47の
負荷を軽減させることができる。
【0053】・上記実施形態では、ストッパ31は矩形
であるが、これを先端に向かってテーパ形状とし、スラ
イダ29の両側面を、同様の勾配付きとすると、クサビ
効果で係止時のスライドガタが防止できる。
【0054】・上記実施形態では、固定手段を構成する
ストッパ31の移動はワイヤケーブル33にて行った
が、油圧シリンダ等のアクチュエータによって解除位置
と係止位置の二位置に移動させるようにしてもよい。こ
の場合、前記実施形態の(1)〜(7)と同様な効果を
奏する。
【0055】・上記実施形態では、固定手段を構成する
ストッパ31を移動させてスライダ29を係脱したが、
そのストッパ31自体が油圧シリンダ等のアクチュエー
タで実施しそのアクチュエータの可動ロッドをスライダ
29と直接係合させるようにしてもよい。この場合、構
成をさらに簡単にすることができる。
【0056】・上記実施形態ではチルトピン25にスラ
イダ29を固設したが、スライダ29に代えてチルトピ
ン25を回転可能に且つスラスト方向に移動不能に従動
輪にて支持し、この従動輪をスライド溝27内を転動さ
せるように構成してもよい。この場合、前記実施形態の
(1)〜(7)と同様な効果を奏する。又、チルトピン
25だけを摺動支持しながら航走位置とチルトアップ位
置の二位置をガイドするガイド溝を設けて支持してもよ
い。この場合、構成をさらに簡単にすることができる。
【0057】次に、上記実施形態から把握することがで
きる特許請求の範囲に記載された技術的思想以外の技術
的思想を以下にその効果とともに記載する。 ・船体後部のトランサムに取付けた船舶推進機のチルト
アップ方法において、前記船舶推進機の推進ユニットを
チルトアップするとき、前記推進ユニットを回動可能に
支持するチルトピンをチルトアップシリンダの伸長力に
よって船体後部より後方へ離間させチルトアップさせる
ようにしたことを特徴として船舶推進機のチルトアップ
方法。
【0058】チルトピンの後方への移動はチルトシリン
ダの伸長する際の伸長力が利用されるため、チルトピン
を移動させるためだけの駆動装置を必要としない。従っ
て、コストの低減を図ることができる。
【0059】・請求項3に記載の船舶推進機において、
ストッパはワイヤケーブルを介して船内から解除位置と
係止位置のいずれかの位置に制御されることを特徴とす
る船舶推進機。従って、船内から確実にチルトアップ動
作を容易に実行することができる。
【0060】
【発明の効果】請求項1〜3に記載の発明によれば、長
期停泊時に、推進ユニットを喫水線に対してより上方位
置にチルトアップさせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を説明するための船舶推進
機の要部側断面図
【図2】同じくチルトアップ時の船舶推進機の要部側断
面図
【図3】ジンバルリングの正面図
【図4】ジンバルリングに設けたチルトピンを説明する
ための説明図
【図5】航走時のチルトピンの配置を説明するための説
明図
【図6】チルトアップ時のチルトピンの配置を説明する
ための説明図
【図7】航走時のユニバーサルジョイントを示す説明図
【図8】チルトアップ時のユニバーサルジョイントを示
す説明図
【図9】従来の船舶推進機を説明するための要部側断面
図。
【符号の説明】
1 トランサム 2 船舶推進機 4 ジンバルハウジング 8 ドライブシャフト 15 ジンバルリング 17,18 左側及び右側サイドフレーム 23,24 下部及び上部スイベル軸 25 チルトピン 27 スライド溝 28 ピンガイド孔 29 スライダ 30 ストッパガイド溝 31 ストッパ 33 ワイヤケーブル 34 推進ユニット 35 ベルハウジング 36 アッパーハウジング 37 ロワーハウジング 41 上部駆動軸 42 ユニバーサルジョイント 47 チルトシリンダ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 船体後部のトランサムに取付けた船舶推
    進機のチルトアップ方法において、 前記船舶推進機の推進ユニットをチルトアップすると
    き、前記推進ユニットを回動可能に支持するチルトピン
    を、船体後部より後方へ離間させてチルトアップさせる
    ようにしたことを特徴とした船舶推進機のチルトアップ
    方法。
  2. 【請求項2】 船体後部のトランサムに取付けたジンバ
    ルハウジングに形成された上下一対のスイベル軸孔にそ
    れぞれ回動可能に支持されたスイベル軸にて支持され、
    操舵レバーによって水平面内左右方向に旋回操舵される
    ジンバルリングと、 前記ジンバルリングに設けた左右一対のチルトピンに対
    して上下方向に回動支持されたプロペラを含む推進ユニ
    ットと、 前記ジンバルリングと推進ユニット間に設けられ、前記
    推進ユニットを左右一対のチルトピンを回動中心に回動
    させるチルトシリンダとからなる船舶推進機において、 前記ジンバルリングに設けた左右一対のチルトピンを前
    後方向に移動可能にガイドするガイド手段を設けるとと
    もに、前記ガイド手段にて前後方向にガイドされるチル
    トピンを船体後部側の前側位置と船体後部から離間した
    後側位置の二位置に固定する固定手段を設けたことを特
    徴とする船舶推進機。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の船舶推進機におい
    て、 前記ガイド手段は前記ジンバルリングに前後方向に凹設
    したスライド溝と、前記チルトピンを固着し前記スライ
    ド溝に沿って摺動するスライダとからなり、 前記固定手段は、前記スライド溝内に出没し前記スライ
    ダを前側位置と後側位置で移動不能に固定するストッパ
    部材であることを特徴とする船舶推進機。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014189152A (ja) * 2013-03-27 2014-10-06 Yanmar Co Ltd 船舶のスタンドライブ装置
CN116902191A (zh) * 2023-06-01 2023-10-20 广东逸动科技有限公司 起翘装置、水域推进器及水域可移动设备

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JP2014189152A (ja) * 2013-03-27 2014-10-06 Yanmar Co Ltd 船舶のスタンドライブ装置
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