JP2002105351A - キノフタロン(C.I.PigmentYellow138)顔料及び該顔料を含む着色組成物 - Google Patents
キノフタロン(C.I.PigmentYellow138)顔料及び該顔料を含む着色組成物Info
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Abstract
ルター用インキやインクジェット用インキへの応用が可
能なキノフタロン(C.I.Pigment Yellow 138)顔料を提供
すること。 【解決手段】 ブラッグ角(2θ±0.2°)9.4、
12.2、12.8、14.6、19.8、22.5、
25.7、26.1、27.9、28.7及び31.1
度にX線(CuKα線)回折ピークを有することを特徴
とするB型キノフタロン(C.I.Pigment Yellow 138)顔
料。
Description
え、緑味鮮明な黄色を呈する特定のX線回折ピークを有
するキノフタロン顔料及び該黄色顔料を着色剤とするカ
ラーフィルター用や画像記録用に好適な着色組成物に関
し、例えば、プラスチック、塗料、印刷インキ、捺染等
の従来一般に顔料が使用されている用途だけではなく、
電子トナー、熱転写インキ、特にカラーフィルター用顔
料分散液や油性及び水性インクジェット用インキの製造
に適した顔料に関するものである。更に詳しくは、特
に、耐熱性、耐光性、耐溶剤性とともに透明性が高く、
冴え、鮮明な黄色顔料が求められる画像記録用着色組成
物等に好適なキノフタロン顔料に関するものである。
子などの製造に使用されるカラーフィルターは、感光性
樹脂液中に赤色(R)、緑色(G)及び青色(B)の三
色の顔料をそれぞれ分散させたカラーフィルター用顔料
分散液をスピンコート法、電着法、印刷法等によりカラ
ーフィルター用基板に塗布して着色皮膜を形成後、フォ
トマスクを介して、着色皮膜を露光現像して着色皮膜を
パターン化し、所望の画素を形成させる方法で主に形成
される。
用される主な顔料として、緑色はフタロシアニングリー
ン、例えば、C.I. Pigment green(以下P.G.と称す)3
6、赤色はアントラキノン系レッド、例えば、C.I. Pig
ment red(以下P.R.と称す)177が一般的に用いられ
る。しかしながら、これらの顔料の色相と液晶ディスプ
レーに要求される色特性に差があり、いずれの色におい
ても黄色顔料が補色として併用される。
ては、耐熱性、耐光性、耐溶剤性、透明性等に優れた顔
料が求められるが、黄色顔料の多くはアゾ基を有してお
り、比較的耐熱性、耐光性、耐溶剤性が悪い。上記の理
由のため、カラーフィルター用に使用する黄色顔料は、
高級顔料と呼ばれるもの、例えば、イソインドリン構造
を有するもの、イソインドリノン構造を有するもの、ア
ゾ金属錯体、キノフタロン構造を有するもの、例えば、
Pigmen-t Yellow 138 (以下では P.Y.138と称す)等の
中から選択される。又、最近、OA用プリンターにイン
クジェット方式の印刷機が急速に普及し始めている。一
般にフルカラーのインクジェット方式の印刷機に使用さ
れるインキには、黄色(Y)、マゼンタ色(M)、シア
ン色(C)、及び黒(K)の四色の染料もしくは顔料が
使用される。
明性が高く、冴え、鮮明なものが求められる。そのた
め、OA用プリンターに使用される色材は、ほとんど染
料が用いられている。しかし、インクジェット方式の印
刷機は、OA用プリンターだけではなく、屋内外に展示
されるポスターや建材等用の印刷等の工業分野にも幅広
く応用されるようになった。そのため、屋外で使用する
ポスターや建材等では、従来から使用されている染料で
は、すぐに色飛びする等の原因になることから、耐候性
等の物性に優れた顔料が要求されている。
るキノフタロン顔料 P.Y.138は、耐熱性、耐候性、耐溶
剤性、耐薬品性等の堅牢性に優れ、カラーフィルターや
インクジェット用インキに要求される物性を充分満たす
顔料である。しかし、機械的に粉砕した粗顔料を有機液
体で処理して顔料化された従来のキノフタロン顔料(P.
Y.138 )は、透明性、冴え及び鮮明性が劣るためにカラ
ーフィルター用インキやインクジェット用インキへの応
用が困難であり、改善が要望されている。
び鮮明性に優れ、カラーフィルター用インキやインクジ
ェット用インキへの応用が可能なキノフタロン顔料(P.
Y.138)を提供することである。本発明者らは透明性、冴
え、鮮明性を改良すべくキノフタロン顔料(P.Y.138)
を微細化する方法を種々検討した結果、微細化の条件に
よって結晶型が、CuKα線のX線回折の結果、ブラッ
グ角(2θ±0.2°)8.4、12.7、20.3、
22.0、23.7、24.8、25.6、28.3、
及び32.7度の位置に明確な回折ピークを有するもの
(本発明ではこれをA型キノフタロン顔料と称する。)
(図1参照)と、ブラッグ角(2θ±0.2°)9.
4、12.2、12.8、14.6、19.8、22.
5、25.7、26.1、27.9、28.7及び3
1.1度の位置に明確な回折ピークを有するもの(本発
明ではこれをB型キノフタロン顔料と称する。)(図2
参照)等のいくつかの結晶型を有するもの(同質多型)
が得られることを見出した。
特性を比較したところ、A型キノフタロン顔料(P.Y.13
8 )は、B型キノフタロン顔料と比較して透明性が劣
り、カラーフィルター用顔料分散液や油性及び水性イン
クジェット用インキへの応用は困難であるが、B型キノ
フタロン顔料は著しく透明性が高く、冴え及び鮮明性に
優れ、上記の用途で充分に使用できることを見出し、本
発明に至った。
発明によって達成される。即ち、本発明は、ブラッグ角
(2θ±0.2°)9.4、12.2、12.8、1
4.6、19.8、22.5、25.7、26.1、2
7.9、28.7および31.1度にX線(CuKα
線)回折ピークを有することを特徴とするキノフタロン
顔料(P.Y.138) 及び上記のキノフタロン顔料を着色剤と
して少なくとも含むことを特徴とする着色組成物であ
る。
本発明を更に詳細に説明する。本発明のキノフタロン顔
料は、前記の化学構造を有するC.I.Pigment Yellow 138
と表示されるそれ自体公知の顔料であり、前記のブラッ
グ角に明確なX線(CuKα線の)回折ピークを示す結
晶型のB型キノフタロン顔料である。キノフタロン顔料
の合成方法は、従来公知の合成方法がいずれも使用で
き、特に制限されない。本発明のB型キノフタロン顔料
は、公知の方法で合成したキノフタロン顔料を、制御さ
れた条件下での顔料化の工程を経ることによって得るこ
とができる。更に、一次粒子の平均粒子径を0.04μ
m以下、好ましくは0.03μm以下、又、BET法
(N2吸着)による比表面積を70〜150m2/gの範
囲に調整することによって、著しく透明性が高く、冴
え、鮮明性に優れたカラーフィルター用顔料分散液やイ
ンクジェット用インキ等の製造に使用することが可能と
なる。
)は、粗製キノフタロン顔料を、例えば、機械的エネ
ルギーにより乾燥状態で粉砕し、粉砕物を湿式摩砕する
等の方法で得ることができる。機械的エネルギーにより
粉砕化する方法で使用される装置としては、ボールミ
ル、アトライター、振動ミル、サンドミル等の衝突粉砕
によるものや、ニーダー、バンバリーミキサー、ロール
ミル等の剪断力により粉砕化するものがあるが、これら
に限定されるものではない。分散メディアの使用は必ず
しも必要ではないが、例えば、ガラスビーズ、スチール
ボール、ジルコニアボール、チタニアボール、アルミナ
ボール、スチールロッド等の分散メディアを使用するこ
とができる。又、必要に応じ、食塩、無水芒硝、硫酸ア
ルミニウム等の磨砕助剤を使用することができる。湿式
摩砕は、従来公知の方法に従えばよく特に限定されな
い。上記の衝突粉砕による装置、溶剤としては、例え
ば、ジエチレングリコール、ポリエチレングリコール等
の水溶性有機溶剤が、又は摩砕助剤としては上記のもの
が用いられる。湿式摩砕の温度は、好ましくは80℃以
上、更に好ましくは90〜100℃である。
に易分散性等の物性を付与するために、該顔料を顔料誘
導体や高分子分散剤等の従来公知の表面処理剤、分散
剤、または界面活性剤等で処理することができる。この
ようにして得られたB型キノフタロン顔料は、透明性が
高く、冴え、色相の緑味鮮明性を有し、又、耐熱性、耐
光性、耐溶剤性等の諸堅牢性に優れた性質を示す。
顔料を着色剤として少なくとも含有するものであり、そ
の用途に応じて、それぞれの用途で従来から使用される
各種成分を含有することができる。例えば、着色組成物
を画像記録用着色剤として使用する場合には、例えば、
熱可塑性重合体樹脂やワックス類等の樹脂が用いられ
る。これらの樹脂は、画像記録用着色剤が固体の形態で
使用される場合には分散媒体であり、液体の形態で使用
される場合には、顔料の分散剤として機能するものであ
る。又、画像記録用着色剤が、そのまま或いはこれを用
いた画像記録剤として使用される時には、顔料の固着剤
として作用する。
は、カラーフィルター用顔料分散液、油性及び水性イン
クジェットインク、熱転写インクフィルム、電子トナー
等の画像記録用着色剤に使用されている従来公知の皮膜
形成樹脂等が使用でき、特に限定されない。又、液体媒
体として有機溶剤、水、有機溶剤と水との混合物を使用
することができる。上記の各用途に合わせて、必要に応
じて従来公知の添加剤、例えば、分散助剤、電荷調製
剤、塗膜調整剤等を使用することができる。
料分散液の製造において、上記皮膜形成樹脂に対する本
発明のB型キノフタロン顔料の使用割合は、通常、皮膜
形成樹脂100重量部に対し、5〜500重量部の範囲
が好ましい。又、媒体やその他の添加剤を含む全画像記
録用着色剤や全カラーフィルター用顔料分散液における
顔料の含有量は、通常1〜30重量%程度である。更に
詳しくは、カラーフィルター用顔料分散液として使用さ
れる場合、1〜30重量%程度、好ましくは2〜20重
量%であり、インクジェット記録用インキとして使用さ
れる場合、3〜20重量%程度、好ましくは5〜10重
量%であり、又、熱転写インクフィルムとして使用され
る場合、4〜15重量%程度、好ましくは6〜10重量
%であり、各々使用する目的に応じて最も好ましい含有
量で使用される。
式の媒体分散法と乾式の加熱混練分散法等があるが、製
造方法は限定されない。湿式の媒体分散法とは、適当な
皮膜形成樹脂を含む有機溶剤溶液または水溶液中に顔料
を添加してプレミキシングし、その後分散処理を行う。
通常、アトライター、サンドミル、ダイノミル等の装置
を用いるが、これらの分散装置に限定されるものではな
い。又、乾式の加熱混練分散法では、通常、二本ロー
ル、三本ロール、加熱ニーダー、加圧加熱ニーダー、一
軸押出機、二軸押出機等の混練分散機を使用して樹脂を
溶融して顔料を混練分散させる。
型キノフタロン顔料組成物をカラーフィルター用顔料分
散液、油性及び水性インクジェット等の画像記録用着色
剤組成物として使用することにより、耐熱性、耐候性、
耐溶剤性、耐薬品製等の堅牢性に優れ、且つ透明性が高
く、冴え、緑味鮮明な黄色画像やフィルターを形成する
ことができる。尚、本発明のB型キノフタロン顔料組成
物は、上記画像記録用着色剤組成物だけではなくプラス
チック、塗料、印刷インキ、捺染等の従来一般用途にも
使用できることは勿論のことである。
体的に説明する。尚、文中、部または%とあるのは特に
断りのない限り重量基準である。又、顔料の平均一次粒
子径は、透過型電子顕微鏡を用いて測定した。
フタロン顔料(P.Y.138 )100部と食塩1000部、
及びジエチレングリコール120部をニーダー中で内容
温度を90〜100℃に保って15時間摩砕を行った。
得られた内容物を2%の希硫酸水溶液中で加熱処理を
し、濾過、水洗、乾燥することによって平均一次粒子径
0.02μm、BET比表面積88m2/gのB型キノ
フタロン(P.Y.138 )顔料を得た。CuKα線のX線回
折図を図1に示す。
摩砕を行った以外は、実施例1と同様にして平均一次粒
子径0.03μm、BET比表面積80m2/gのA型
キノフタロン(P.Y.138 )顔料を得た。CuKα線のX
線回折図を図2に示す。
フタロン顔料(P.Y.138 )100部と食塩300部、及
びジエチレングリコール90部をニーダー中で内容温度
を90〜100℃に保って15時間摩砕を行った。得ら
れた内容物を2%の希硫酸水溶液中で加熱処理をし、濾
過、水洗、乾燥することによって平均一次粒子径0.2
μm、BET比表面積40m2/gのB型キノフタロン
(P.Y.138 )顔料を得た。CuKα線のX線回折図は図
1と同じであった。
びA型キノフタロン顔料をそれぞれ着色剤とするカラー
フィルター用着色組成物について例示する。表1に示す
配合処方で各配合物を攪拌機(ディスパー)で攪拌混合
し、ついでこの混合物を小型ビーズミルに入れて分散処
理を施してカラーフィルター用顔料分散液を調製し、こ
れを用いてカラーフィルターの性能を評価した。
ーにてガラス基板上に塗布し、プリベークした。選られ
た各塗布パネルをカラコムC(大日精化工業社製:CC
M(コンピューターカラーマッチング)&色彩管理シス
テム)で測色したところ表2に示す結果が得られた。ま
た、分光光度計で測定した透過率曲線を図3に示す。
を比較すると、実施例2の黄色分散液は、比較例3、4
の分散液と比較して400〜460nmの短波領域では
吸収が強く、また、500nm以上の領域では高透過率
であり、優位性が認められた。
表3に示す配合処方の水性顔料分散液を調製し、超遠心
分離機で分散し得なかった顔料粗粒子を除去し、インク
ジェット用水性イエロー分散液を得た。このインキを用
いてピエゾ振動子を有するオンデマンド型のインクジェ
ットプリンターで画像情報を印刷し、鮮明な黄色画像を
得た。
2 、シアン色として C.I.PigmentBule 15:3、ブラック
色としてC.I.Pigment Black 7を用い、上記と同様の配
合処方で、各顔料を200nm以下に分散させた顔料分
散液を調製した。これらの3色のカラー分散液と上記で
得たイエロー分散液を用い四色フルカラー印刷を行い、
鮮明なフルカラー画像を得た。又、OHPスクリーンに
鮮明なフルカラー映像を映す画像を得た。
び鮮明性に優れたカラーフィルター用インキや画像記録
用着色組成物の顔料として、又、塗料、印刷インキ、プ
ラスチック等の着色用顔料として使用可能なB型キノフ
タロン(C.I.Pigment Yellow 13
8)顔料組成物が提供される。
ー用顔料分散液でガラス基板上に形成されたプリベーク
皮膜の透過率曲線。
Claims (6)
- 【請求項1】 ブラッグ角(2θ±0.2°)9.4、
12.2、12.8、14.6、19.8、22.5、
25.7、26.1、27.9、28.7および31.
1度にX線(CuKα線)回折ピークを有することを特
徴とするキノフタロン(C.I.Pigment Yellow 138)顔
料。 - 【請求項2】 BET比表面積が70〜150m2/g
の範囲である請求項1に記載のキノフタロン顔料。 - 【請求項3】 平均一次粒子径が0.04μm以下であ
る請求項1 に記載のキノフタロン顔料。 - 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1項に記載のキ
ノフタロン顔料を着色剤として少なくとも含有すること
を特徴とする着色組成物。 - 【請求項5】 カラーフィルター用である請求項4に記
載の着色組成物。 - 【請求項6】 画像記録用である請求項4に記載の着色
組成物。
Priority Applications (1)
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|---|---|---|---|
| JP2000296917A JP4629841B2 (ja) | 2000-09-28 | 2000-09-28 | キノフタロン(C.I.PigmentYellow138)顔料及び該顔料を含む着色組成物 |
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Publications (2)
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2000
- 2000-09-28 JP JP2000296917A patent/JP4629841B2/ja not_active Expired - Fee Related
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