JP2002107754A - 液晶表示パネルのフレキシブル回路基板実装構造 - Google Patents

液晶表示パネルのフレキシブル回路基板実装構造

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 パネル電極端子とフレキシブル回路基板の接
続端子との接合強度を長期間に亘り保持することのでき
る液晶表示パネルのフレキシブル回路基板実装構造を提
供すること。 【解決手段】 パネル電極端子10と接続端子11aと
の接続部位がシリコーンレジン13に接触するのを防止
する接触防止手段21を設けることを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶表示パネルの
フレキシブル回路基板実装構造に係り、特に、液晶表示
パネル上に液晶駆動用ドライバICを直接実装したチッ
プ・オン・ガラス(COG)実装に好適な液晶表示パネ
ルのフレキシブル回路基板実装構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、文字や図形などの各種の画像
を表示する表示装置の一種として、液晶表示装置が知ら
れており、このような液晶表示装置の表示部として一対
の透明基板の間に液晶が密封された液晶表示パネルが用
いられている。
【0003】図3および図4はCOG実装された従来の
液晶表示パネルの要部を示すものであり、従来の液晶表
示パネル1においては、例えば、ガラスなどからなる一
対の基板2をそれぞれ対向して配置し、これら各基板2
の互いに対向する面には、酸化インジウム錫(以下、I
TOという)などからなる透明電極3が積層形成されて
いる。そして、透明電極3が形成された基板2の表面に
は、互いに対向する透明電極3の間で液晶分子を一定の
形態に配列させるために表面にラビング処理が施された
ポリイミドなどの高分子材料からなる配向膜(図示せ
ず)が積層形成されている。このような配向処理が施さ
れた2枚の基板2は、相互間の間隔が図示しないスペー
サによって数μm程度に保持されている。また、2枚の
基板2は、接着材を兼ねたシール材4によって貼り合わ
されており、予め設けられた図示しない注入口から液晶
が注入され、その後注入口を封止することで、2枚の基
板2の間に液晶が密封されている。
【0004】また、COG実装された従来の液晶表示パ
ネル1の電極端子構造においては、例えば、一対の基板
2の間に液晶を注入、封止してなる一対の基板2のうち
の図3下方に示す一方の基板2は、図3上方に示す他方
の基板2に対して大きく形成されており、この大きく形
成された一方の基板2の突出部分の他方の基板2側の表
面は、電極端子形成部2aとされている。この電極端子
形成部2aには、液晶駆動用ドライバIC(駆動回路)
5が実装されており、この液晶駆動用ドライバIC5の
出力側のIC電極5aは、液晶表示部6に位置する表示
用電極としての透明電極3から引き出された所定パター
ンの多数の出力配線7と電気的に接続されている。ま
た、液晶駆動用ドライバIC5の入力側(図3左側)の
IC電極端子5bには、所定パターンの多数の入力配線
8とこれに連なる外部接続用端子9が形成されており、
液晶駆動用ドライバIC5の入力側のIC電極端子5b
は、入力配線8と電気的に接続されている。
【0005】前記出力配線7、入力配線8および外部接
続端子9により、パネル電極端子10が形成されてい
る。
【0006】これらのパネル電極端子10は、基板2上
に形成したITO膜をパターニングして透明電極3を形
成する際に、基板2の電極端子形成部2aに位置するI
TO膜をパネル電極端子10の形状にパターニングする
ことで形成されている。すなわち、パネル電極端子10
は、透明電極3と同一厚さのITO膜により、透明電極
3の形成と同時に設けられている。なお、パネル電極端
子10としては、電極端子形成部2aにバス配線および
電源配線を配置する構成もある。
【0007】そして、外部接続端子9には、フレキシブ
ル配線基板11の接続端子11aが、異方性導電膜など
の接合部材12を介して接続されるようになっている。
そして、フレキシブル配線基板11から送られる信号お
よび電力は、入力配線8を介して液晶駆動用ドライバI
C5に入力され、この液晶駆動用ドライバIC5からの
信号を入力配線7を介して液晶表示部6に送ることによ
り、所望の画像の表示を行なうことができるようになっ
ている。
【0008】また、少なくともパネル電極端子10とI
C電極端子5a,5bとの接続部位は、図3に示すよう
に、シリコーンレジン13によりモールドされており、
接合部に働く収縮力に対し柔軟な構造を取ることにより
安定性を確保している。このシリコーンレジン13は、
未硬化状態において流動性を具備する液状に形成されて
おり、塗布した後、加熱することなどにより硬化(固
化)される。なお、シリコーンレジン13は、液晶駆動
用ドライバIC5の固定と保護のため、液晶駆動用ドラ
イバIC5を覆うように塗布されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た従来の液晶表示パネル1においては、シリコーンレジ
ン13の粘度が低く流動性に富むため、図3に示すよう
に、シリコーンレジン13が外部接続端子9とフレキシ
ブル配線基板11の接続端子11aとの接続部位にも接
触した状態となる。そして、シリコーンレジン13に
は、硬化した後もモノマーやオリゴマーなどの重合度の
低い低分子量分のシリコーンオイルが含有されており、
このシリコーンオイルは僅かな隙間に対して浸透する性
質をもつため、外部接続端子9と接続端子11aとの接
続部位に接触しているシリコーンレジン13からシリコ
ーンオイルが、外部接続端子9と接合部材12との界
面、および、接合部材12と接続端子11aとの界面と
に浸透し、その結果、接合部材12を介した外部接続端
子9と接続端子11aとの接合強度(剥離強度)が時間
の経過とともに低下し、接合部位の剥離につながるとい
う問題点があった。
【0010】そこで、パネル電極端子とフレキシブル回
路基板の接続端子との接合強度を長期間に亘り保持する
ことのできる液晶表示パネルのフレキシブル回路基板実
装構造が望まれている。
【0011】本発明はこれらの点に鑑みてなされたもの
であり、パネル電極端子とフレキシブル回路基板の接続
端子との接合強度を長期間に亘り保持することのできる
液晶表示パネルのフレキシブル回路基板実装構造を提供
することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ため請求項1に係る本発明の液晶表示パネルのフレキシ
ブル回路基板実装構造の特徴は、パネル電極端子と接続
端子との接続部位がシリコーンレジンに接触するのを防
止する接触防止手段を設けた点にある。そして、このよ
うな構成を採用したことにより、接触防止手段は、シリ
コーンレジンがパネル電極端子と接続端子との接続部位
に接触するのを防止することができる。したがって、シ
リコーンレジンに含有されるモノマーやオリゴマーなど
の重合度の低い低分子量分のシリコーンオイルがパネル
電極端子と接続端子との接続部位に接触することに起因
して生じる接合部材を介した外部接続端子と接続端子と
の接合強度が時間の経過とともに低下するという不都合
を確実に防止することができるため、パネル電極端子と
フレキシブル回路基板の接続端子との接合強度を長期間
に亘り保持することができる。
【0013】また、請求項2に係る本発明の液晶表示パ
ネルのフレキシブル回路基板実装構造の特徴は、請求項
1において、接触防止手段が、パネル電極端子と接続端
子との接続部位の周辺に形成された堰である点にある。
そして、このような構成を採用したことにより、堰は、
シリコーンレジンがパネル電極端子と接続端子との接続
部位に接触するのを確実かつ容易に防止することができ
る。
【0014】また、請求項3に係る本発明の液晶表示パ
ネルのフレキシブル回路基板実装構造の特徴は、請求項
2において、堰が、紫外線硬化樹脂により形成されてい
る点にある。そして、このような構成を採用したことに
より、任意の位置に堰を容易に形成することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示す実施形
態により説明する。なお、前述した従来のものと同一な
いし相当する構成については図面中に同一の符号を付
す。
【0016】図1および図2は本発明に係る液晶表示パ
ネルのフレキシブル回路基板実装構造の要部を示すもの
であり、図1は断面図、図2は平面図である。
【0017】図1および図2に示すように、本実施形態
の液晶表示パネルのフレキシブル回路基板実装構造20
において、図1下方に示す基板2のパネル電極端子形成
部2a上には、液晶駆動用ドライバIC5が実装されて
いる。この液晶駆動用ドライバIC5の出力側のIC電
極5aは、液晶表示部6に位置する表示用電極としての
透明電極3から引き出された所定パターンの多数の出力
配線7と電気的に接続されている。また、液晶駆動用ド
ライバIC5の入力側には、所定パターンの多数の入力
配線8とこれに連なる外部接続用端子9が形成されてお
り、液晶駆動用ドライバIC5の入力側のIC電極端子
5bは、入力配線8と電気的に接続されている。
【0018】前記出力配線7、入力配線8および外部接
続端子9により、パネル電極端子10が形成されてい
る。
【0019】前記外部接続端子9には、フレキシブル配
線基板11の接続端子11aが異方性導電膜などの接合
部材12を介して接続されている。また、パネル電極端
子10と接続端子11aとの接続部位の周辺には、接触
防止手段としての紫外線硬化樹脂により形成された堰2
1が形成されている。この堰13は、液晶駆動用ドライ
バIC5の固定と保護のため、液晶駆動用ドライバIC
5を覆うように塗布されるシリコーンレジン13が乗り
越えない高さに形成することが肝要である。
【0020】前記堰21は、シリコーンレジン13を塗
布する前(パネル電極10に液晶駆動用ドライバIC5
およびフレキシブル配線基板11を接続した後)に形成
する形成方法が用いられている。
【0021】また、本実施形態の堰21は、紫外線硬化
樹脂としての紫外線硬化型アクリル樹脂をディスペンサ
を用いてパネル電極端子10と接続端子11aとの接続
部位の周辺に幅1mm程度に塗工し、その後、高圧水銀
灯を用いた紫外線照射を行って紫外線硬化型アクリル樹
脂を固化することにより形成されている。
【0022】その他の構成は従来と同様とされているの
で、その詳しい説明は省略する。
【0023】つぎに、前述した構成からなる本実施形態
の作用について説明する。
【0024】本実施形態の液晶表示パネルのフレキシブ
ル回路基板実装構造20によれば、接触防止手段として
の堰21は、シリコーンレジン13を液晶駆動用ドライ
バIC5を覆うように塗布した際に、流動性を有するシ
リコーンレジン13がパネル電極端子10の一部を構成
する外部接続端子9とフレキシブル配線基板11の接続
端子11aとの接続部位に接触するのを防止することが
できる。
【0025】したがって、本実施形態の液晶表示パネル
のフレキシブル回路基板実装構造20の堰21によれ
ば、シリコーンレジン13に含有されるモノマーやオリ
ゴマーなどの重合度の低い低分子量分のシリコーンオイ
ルがパネル電極端子10と接続端子11aとの接続部位
に接触することに起因して生じる接合部材12を介した
外部接続端子9と接続端子11aとの接合強度が時間の
経過とともに低下するという不都合を確実に防止するこ
とができるため、パネル電極端子10とフレキシブル回
路基板11の接続端子11aとの接合強度を長期間に亘
り容易かつ確実に保持することができる。
【0026】このことは、本実施形態の堰21を設けた
パネル電極端子10と接続端子11aとの接続部位の接
合強度としての剥離強度が、初期値に対して室温にて1
000時間放置した後に20%程度の低下にとどまるの
に対し、従来のシリコーンレジン13がパネル電極端子
10と接続端子11aとの接続部位に接触した堰21を
設けない構成の場合には、初期値に対して室温にて10
00時間放置した後に50%程度に半減するという比較
実験結果により確認することができた。
【0027】また、本実施形態の接触防止手段としての
堰21は、紫外線硬化樹脂により形成されており、未硬
化の紫外線硬化樹脂を所定の位置に塗工した後に、紫外
線を照射することで紫外線硬化樹脂を硬化(固化)させ
ることができるので、任意の位置に堰21を容易に形成
することができる。
【0028】なお、本発明は前記実施形態に限定される
ものではなく、必要に応じて種々変更することができ
る。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に係る本発
明の液晶表示パネルのフレキシブル回路基板実装構造に
よれば、接触防止手段は、シリコーンレジンがパネル電
極端子と接続端子との接続部位に接触するのを防止する
ことができるなどの極めて優れた効果を奏する。したが
って、シリコーンレジンに含有されるモノマーやオリゴ
マーなどの重合度の低い低分子量分のシリコーンオイル
がパネル電極端子と接続端子との接続部位に接触するこ
とに起因して生じる接合部材を介した外部接続端子と接
続端子との接合強度が時間の経過とともに低下するとい
う不都合を確実に防止することができるため、パネル電
極端子とフレキシブル回路基板の接続端子との接合強度
を長期間に亘り保持することができるなどの極めて優れ
た効果を奏する。
【0030】また、請求項2に係る本発明の液晶表示パ
ネルのフレキシブル回路基板実装構造によれば、堰は、
シリコーンレジンがパネル電極端子と接続端子との接続
部位に接触するのを確実かつ容易に防止することができ
るなどの極めて優れた効果を奏する。
【0031】また、請求項3に係る本発明の液晶表示パ
ネルのフレキシブル回路基板実装構造によれば、任意の
位置に堰を容易に形成することができるなどの極めて優
れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る液晶表示パネルのフレキシブル
回路基板実装構造の要部の構成を示す断面図
【図2】 本発明に係る液晶表示パネルのフレキシブル
回路基板実装構造の要部の構成を示す平面図
【図3】 従来の液晶表示パネルのフレキシブル回路基
板実装構造の要部の構成を示す断面図
【図4】 従来の液晶表示パネルのフレキシブル回路基
板実装構造の要部の構成を示す平面図
【符号の説明】
2 基板 2a パネル電極端子形成部 3 透明電極 5 液晶駆動用ドライバIC 6 液晶表示部 10 パネル電極端子 11 フレキシブル回路基板 11a (フレキシブル回路基板の)接続端子 12 接合部材 13 シリコーンレジン 20 パネル電極端子構造 21 (接触防止手段としての)堰

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液晶表示パネルの基板に形成した所定パ
    ターンのパネル電極端子に液晶駆動用ドライバICのI
    C電極端子を電気的に接続するとともに、前記パネル電
    極端子のうちの前記液晶駆動用ドライバICの入力側に
    位置するパネル電極端子にフレキシブル回路基板の接続
    端子を電気的に接続し、少なくとも前記パネル電極端子
    と前記IC電極端子との接続部位をシリコーンレジンに
    よりモールドしてなる液晶表示パネルのフレキシブル回
    路基板実装構造において、 前記パネル電極端子と前記接続端子との接続部位が前記
    シリコーンレジンに接触するのを防止する接触防止手段
    を設けたことを特徴とする液晶表示パネルのフレキシブ
    ル回路基板実装構造。
  2. 【請求項2】 前記接触防止手段が、前記パネル電極端
    子と前記接続端子との接続部位の周辺に形成された堰で
    あることを特徴とする請求項1に記載の液晶表示パネル
    のフレキシブル回路基板実装構造。
  3. 【請求項3】 前記堰が、紫外線硬化樹脂により形成さ
    れていることを特徴とする請求項2に記載の液晶表示パ
    ネルのフレキシブル回路基板実装構造。
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