JP2002148111A - 熱型赤外線検出器 - Google Patents
熱型赤外線検出器Info
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Abstract
て、十分な逆方向耐圧を有し、寄生PMOSトランジス
タによるリーク電流を低減した良好なダイオード特性を
有し、さらに1/fノイズを低減した良好な熱型検出器
を提供する。 【解決手段】 半導体基板と、半導体基板と熱的に分離
された断熱構造体と、断熱構造体上に形成された複数個
のPN接合ダイオードとを有し、各々のダイオードが電
気的に直列接続される熱型赤外線検出器であって、複数
個のPN接合ダイオードを構成するP型半導体領域とN
型半導体領域は交互に配置されて一連の半導体領域を形
成し、複数のダイオードのうちの少なくとも1つは高濃
度P型Si半導体12と低濃度N型Si半導体13のP
N接合により構成され(D1)、残りのダイオードは高
濃度P型半導体12と高濃度N型半導体32のPN接合
によって構成される(D2)。
Description
子に用いられる熱型の赤外線検出器に関し、特にSOI
(Silicon On Insulator)基板上に形成されたPN接合
ダイオードを利用する熱型検出器のダイオード特性の改
良に関するものである。
歩にともない、半導体基板上に多数の光検出器をアレイ
状に配置し、同一基板上に信号電荷の読出回路や出力ア
ンプ等を形成した固体撮像素子が多数開発されている。
このうち光検出器として赤外線検出器を用いた赤外線固
体撮像素子は、赤外線レンズ、駆動回路、信号処理回路
などと組み合わせて赤外線カメラとして実用化されてお
り、防犯、報道、計測、リモートセンシングなどの様々
な分野で利用されている。赤外線検出器は、その光検出
機構によって量子型検出器と熱型検出器とに大別され
る。
用する化合物半導体系の検出器や、金属/半導体接合か
らなるショットキダイオード等が利用され、熱型検出器
に比べて感度が高く、応答速度が早いといった長所があ
る。ただし、これらの量子型検出器は動作温度が−20
0℃程度と極めて低温なため、撮像には素子冷却が必要
であり、撮像装置が大型かつ高価になる。
め、撮像装置の小型化、低価格化に適しており、シリコ
ンマイクロマシーニング技術の進歩とともに、急速に開
発が進められるようになってきた。熱型検出器は、半導
体基板上方に基板と熱的に分離した中空構造体を形成
し、被写体が放出する赤外線を受けたときの中空構造体
の温度変化を検知するものである。その温度変化を検知
する手段としては、中空構造体上にボロメータを形成し
て抵抗変化を検知するボロメータ方式や、中空構造体上
にダイオードを形成して、順方向電流を流したときの電
圧変化を検知するダイオード方式等が提案されている。
このうち、半導体基板としてSOI基板を用いて中空構
造体を形成し、検知部としてPN接合ダイオードを用い
たSOIダイオード方式の熱型検出器は、通常のシリコ
ンLSIプロセスを用いて検出器と信号読出回路とをモ
ノリシックに形成することが可能なため、量産化が容易
で、素子の低価格化に適している。
熱型検出器の中空断熱構造を示す検出器の断面図であ
る。図12に示すように、SOI基板のバルクSi1に
おいて、SOI基板のボックス酸化膜2、2’、SOI
基板の上層シリコン薄膜3、絶縁膜からなる保護膜4が
設けられている。PN接合ダイオードは上層シリコン薄
膜3中に形成される。このとき、ボックス酸化膜2の下
方にはシリコンマイクロマシーニング技術を用いて空隙
5が形成されており、ボックス酸化膜2と上層シリコン
薄膜3と保護膜4とで構成される中空構造体6が、下地
のバルクSi1と熱的に分離されている。空隙5は、エ
ッチング孔7を通して下地のバルクSiの一部が除去さ
れることにより形成されている。また、SOI基板のボ
ックス酸化膜2、2’上にTiNなどからなる薄膜配線
8、Alなどからなる金属配線9がそれぞれ設けられて
いる。ボックス酸化膜2と薄膜配線8と保護膜4とで構
成される支持脚11が中空構造体6とバルクSi1とを
機械的に結合し、さらに薄膜配線8が上層シリコン薄膜
3中のPN接合ダイオードと金属配線9とを電気的に結
合している。
イオード方式の熱型検出器の平面図である。図13にお
けるA−A’断面が、図12の検出器の断面図に相当す
る。図13に示すように、熱型検出器には、中空構造体
6、エッチング孔7、金属配線9、10、中空構造体6
を機械的に支持するための支持脚11、上層シリコン薄
膜3中に形成され、不純物が高濃度ドープされた高濃度
P型Si領域12、上層シリコン薄膜3中に形成され、
不純物が低濃度ドープされた低濃度N型Si領域13、
上層シリコン薄膜3を熱酸化して形成される分離用のフ
ィールド酸化膜14が設けられている。このとき、1つ
の高濃度P型Si領域12と、1つの低濃度N型Si領
域13との接合によって1つのダイオードD11が形成
される。高濃度P型Si領域12と低濃度N型Si領域
13とが交互に連なった一連のSi領域によって複数個
のダイオードが形成される。また、薄膜配線によるコン
タクト14を介して複数個のダイオードが電気的に直列
接続される。なお、図13では1個の検出器あたりにダ
イオード6個を直列に配置した場合を示している。ま
た、コンタクト16は薄膜配線8と金属配線9、10と
を電気的に接続するためのものである。検出器1個(=
画素)の境界は外枠17で模式的に示されている。
のSOIダイオード方式の熱型検出器の赤外線検出動作
について説明する。被写体から放出された赤外線は、光
学レンズ等によって集光されて各画素17に入射し、こ
こで吸収される。このとき、画素の中空構造体6は断熱
構造となっているため、吸収された赤外線エネルギに応
じて中空構造体6の温度が変化する。基板のバルクSi
1の温度を一定に保つ場合、中空構造体6で吸収される
赤外線エネルギがΔPだけ変化したときの中空構造体6
の温度変化ΔTdは、熱平衡状態においては近似的に次
の関係を満たす。 ΔP=Gt・ΔTd (1) ここで、Gtは支持脚11の熱コンダクタンスである。
Gtが小さいほど入射赤外線強度の変化に対する中空構
造体6の温度変化が大きくなるため、支持脚11は細長
く形成するなどして熱コンダクタンスを小さくすること
で、赤外線検出感度の向上を図ることができる。
を検出するものであり、SOIダイオード方式の熱型検
出器では、SOI基板上に形成したPN接合ダイオード
の順方向IV(電流−電圧)特性の温度変化によってこ
れを検出する。一般的に、1個のPN接合ダイオードの
順方向IV特性は次式で与えられる。 If=Io・exp(q・Vf/n/k/Td) (2) ここで、Ifはダイオードを流れる順方向電流、Vfは
PN接合界面に印加される順方向電圧、Ioは飽和電
流、qは素電荷、nはダイオードの理想係数、kはボル
ツマン定数、Tdはダイオードの温度である。飽和電流
Ioも温度依存性を有するため、式(2)に示すように
ダイオードの順方向IV特性は温度によって変化する。
従って、ダイオードの両端に一定の順方向電圧を印加し
たときの電流値の変化を計測する(定電圧駆動)か、あ
るいは一定の順方向電流を流したときにダイオードの両
端に発生する電圧の変化を計測する(定電流駆動)こと
により、ダイオードの温度変化、すなわち入射赤外線の
強度変化を検出することができる。
赤外線固体撮像素子を形成する場合、定電圧駆動を行お
うとすると、各検出器への配線長は各々異なり、配線に
よる電圧降下分が検出器ごとに異なったものとなるた
め、各検出器に印加する順方向電圧を揃えることが難し
い。そのため、SOIダイオード方式の赤外線固体撮像
素子では、定電流駆動によって温度変化を検出するのが
一般的である。定電流駆動の場合、1つの検出器内にm
個(m>1)のダイオードを形成し、これらを直列に接
続すると、ダイオードの温度変化に対する電圧の変化分
がトータルでm倍に増大する。つまり、定電流駆動の場
合、複数個のダイオードを直列接続することで赤外線検
出感度の向上が図られている。
方式の赤外線固体撮像素子の構成を示す素子ブロック図
である。図14に示すように、図12および図13に示
した熱型検出器からなる画素17が二次元アレイ状に配
置されている。また赤外線固体撮像素子は、複数個が直
列に接続されたPN接合ダイオード18、垂直信号線
9、垂直選択線10、垂直走査回路19、水平走査回路
20、垂直信号線9の一端に接続されたMOSトランジ
スタからなる定電流源21、垂直信号線に接続された積
分増幅回路22、水平走査回路20によって制御される
水平選択トランジスタ23、水平信号線24及びソース
フォロアアンプなどからなる出力アンプ25を有する。
オード方式の赤外線固体撮像素子の動作について説明す
る。まず、垂直走査回路19により1つの垂直選択線1
0が選択され、選択された行のダイオード18のアノー
ドに電圧Vが印加される。各ダイオードを流れる順方向
電流は、定電流源21の作用によって一定値に制御され
る。このとき、赤外線入射によって決まるダイオードの
温度に応じて複数個が直列接続されたダイオードの両端
に電位差Vdを生じるため、垂直信号線9の電位は各々
V−Vdとなる。なお、非選択行の垂直選択線10の電
位は0Vであり、非選択行のダイオード18の両端には
−(V−Vd)の逆方向電圧が印加されるため、ダイオ
ードの整流作用によって非選択行のダイオードに電流が
流れることはない。各垂直信号線9の電位変化分は、各
列ごとに設けられた積分増幅回路22によって増幅され
る。次に、水平走査回路20によって1個の水平選択ト
ランジスタ23が選択されると、対応した列の積分増幅
回路22の出力が水平信号線24および出力アンプ25
を介して素子外部へと出力される。以上の一連の動作が
垂直走査回路19と水平走査回路20を走査することに
よって繰り返され、アレイ状に配置された各画素からの
出力を時系列に読み出すことで、二次元の赤外線画像情
報を得る。
SOIダイオード方式の熱型検出器では以下のような問
題があった。図15は、従来の熱型検出器において複数
個のダイオードを直列接続する場合の連結方向に沿った
断面図である。図15に示す例では、2個のダイオード
を直列に接続した場合を示しているが、3個以上の場合
も同様である。図15に示すように、SOI基板のバル
クSi1上に、ボックス酸化膜2、断熱構造とするため
に形成された空隙5、SOIの上層シリコン薄膜中に形
成された高濃度P型Si領域12、上層シリコン薄膜中
に形成された低濃度N型Si領域13、分離用のフィー
ルド酸化膜14、酸化膜などの層間絶縁膜26、及び、
保護膜4が設けられている。また、コンタクト27、2
9は直列接続された複数個のダイオードの両端における
コンタクトであり、コンタクト28は各々のダイオード
を直列に接続するためのダイオード間のコンタクトであ
る。なお、同図には示していないが、低濃度のN型Si
領域13にコンタクト28、29が接する箇所では、良
好なコンタクト特性を得るため、コンタクトホール直下
のN型Si領域の不純物濃度が高められている。
駆動する場合、その動作は以下のようになる。まず、垂
直走査によって1行の画素が選択されると、コンタクト
27を介してダイオードの一端(P側)に電圧Vが印加
され、ダイオードに定電流Ifが流れる。このとき、式
(2)に従ってダイオード1個あたりVfの電圧降下を
生じ、ダイオードをm個連結した場合には両端でVd
(=m・Vf)の電圧降下を生じる。すなわち、ダイオ
ード他端(N側)のコンタクト29の電位はV−Vdと
なる。入射赤外線強度に応じてダイオード温度が変化す
るとVdの値が変化するため、コンタクト29を介して
その変化分を読み出すことで赤外線を検知する。
器では、複数個のダイオードを連結する場合に高濃度P
型Si領域12と低濃度N型Si領域13とが交互に連
なって形成されている。ここで、バルクSi/ボックス
酸化膜/SOIの上層シリコン薄膜で構成される構造
は、いわばMOSトランジスタを基板の裏側に形成して
いるのと同様の構造をしている。このため、一連の高濃
度P型Si領域12/低濃度N型Si領域13/高濃度
P型Si領域12で構成されたP/N/P構造の部分が
寄生的なPMOSトランジスタを、一連の低濃度N型S
i領域13/高濃度P型Si領域12/低濃度N型Si
領域13で構成されたN/P/N構造の部分が寄生的な
NMOSトランジスタをなす。定電流駆動動作において
選択画素のダイオードには(V−Vd)〜Vの正電圧が
印加されるが、一方、バルクSi1の基板電位は0Vで
ある。このため、駆動時には寄生MOSトランジスタの
ゲート(=基板)に相対的に負電圧を印加した状態にな
る。その場合、二種類の寄生MOSトランジスタのうち
寄生NMOSトランジスタは電流を遮断する方向に作用
するが、一方、寄生PMOSトランジスタはより電流を
流す方向に作用する。その結果、定電流駆動時に検出器
を流れる電流が、ダイオードの順方向電流と寄生PMO
Sトランジスタを流れるリーク電流との和となり、検出
器のIV特性を著しく劣化させるという問題があった。
減するための1つの方策として、N型Si領域13の不
純物濃度を高めることも考えられるが、この場合にはP
N接合の逆方向耐圧が低下する。従来の赤外線固体撮像
素子では、非選択の画素にはV−Vdの比較的大きな逆
方向バイアスが印加される。このため、ある画素の逆方
向耐圧が不足した場合には、正常画素の読出動作中でも
その不良画素に接続された垂直信号線9の電位が低下し
てしまい、縦方向のライン欠陥を生じる。すなわち、単
純にN型Si領域13の不純物濃度を高めるだけでは、
寄生PMOSトランジスタによるリークを低減させる効
果はあるが、他の不良を引き起こすという問題があっ
た。
出器では、以下に示す別の問題があった。赤外線固体撮
像素子の最も重要な性能である温度分解能は、感度と読
出ノイズの比で決定される。このうち読出ノイズに関し
ては、従来のSOIダイオード方式の赤外線固体撮像素
子においてはダイオードが発生する1/fノイズが最も
大きく、その低減が重要な課題となっていた。従来のS
OIダイオード方式の熱型検出器におけるダイオードの
1/fノイズの発生要因について説明する。
熱型検出器における、ダイオードの連結方向に垂直なP
N接合界面での断面図である。同図において、各符号は
図15に示した従来の熱型検出器と同一符号のものを示
している。また、同図においてダイオードのPN接合界
面30、及び、PN接合界面30とその周囲の酸化膜
(ボックス酸化膜2、フィールド酸化膜14および層間
酸化膜26)とのSi/酸化膜界面付近に存在する界面
準位トラップ31が模式的に表されている。
イオードに電流が流れるということは、PN接合界面3
0を横切って界面に垂直な方向にキャリアが移動するこ
とに相当する。一般に、PN接合界面から低濃度Si側
へと広がる空乏層内に結晶欠陥などの何らかのトラップ
が存在する場合、キャリアが移動中にトラップに遭遇す
ると、ここでキャリアの捕獲/再放出が起こる。その結
果、ダイオードを流れる電流に時間的なゆらぎを生じ、
ダイオード両端の電位差Vfにも電圧のゆらぎが発生す
る。このゆらぎは周波数特性を有し、その大きさが1/
f(f:周波数)に依存することから、一般に「1/f
ノイズ」と呼ばれている。SOIダイオード方式の熱型
検出器では、図16に示したようにSi領域およびPN
接合界面30は酸化膜で囲まれており、その酸化膜との
界面近傍には結晶の不連続性のため多数のSi/酸化膜
界面準位31が存在している。このため、ダイオードを
流れる電流のうち、特にSi領域の周辺付近を流れる電
流は、界面準位トラップ31と遭遇する確率が高い。ま
た、PN接合界面30と接する酸化膜にはボックス酸化
膜2、フィールド酸化膜14および層間酸化膜26が存
在するが、成膜方法の違いのため、このうちフィールド
酸化膜14との界面が最も界面準位密度が高い。以上の
点から、従来のSOIダイオード方式の熱型検出器にお
いては、主にフィールド酸化膜14との界面に存在する
Si/酸化膜界面準位にキャリアが捕獲/再放出される
ことによって1/fノイズが発生するものと考えられて
いる。
の熱型検出器ではPN接合近傍のSi領域とフィールド
酸化膜界面に存在するSi/酸化膜界面準位が1/fノ
イズの発生要因となっていた。それゆえこの検出器を用
いた従来の赤外線固体撮像素子では、1/fノイズが他
の読出ノイズに比べて極めて大きく、撮像素子としての
温度分解能を劣化させるという問題点があった。
検出器レイアウトを決定する上でも以下のような制約が
あった。定電流駆動を行う熱型検出器では、1つの画素
内に複数個のダイオードを直列接続することで感度を向
上できるが、限られた画素サイズ内に多数のダイオード
を形成しようとすると、1個あたりのダイオード幅を小
さくする必要がある。また、画素数を増加させて画質の
向上を図る場合や素子サイズを小さくして撮像装置の小
型化を図る場合には画素サイズ自体を小さくしたいとい
う要求があるが、その場合も1個あたりのダイオード幅
を小さくする必要がある。ところが、ダイオード幅を小
さくすると、Si領域内を流れる電流のうちフィールド
酸化膜界面近傍を流れる電流の割合が増加し、界面準位
との遭遇確率が増す。それゆえ従来の熱型検出器では、
ダイオード幅を小さくすると1/fノイズがますます増
大してしまい、感度向上や画素サイズ縮小などの性能改
善を行えないといった問題点があった。
れたものであり、SOIダイオード方式の熱型検出器に
おいて、十分な逆方向耐圧を有し、寄生PMOSトラン
ジスタによるリーク電流を低減した良好なダイオード特
性を有し、さらに1/fノイズを低減した良好な熱型検
出器を提供することを目的とする。
赤外線検出器は、半導体基板と、半導体基板と熱的に分
離された断熱構造体と、断熱構造体上に形成された複数
個のPN接合ダイオードとを有し、各々のダイオードが
電気的に直列接続される熱型赤外線検出器である。熱型
赤外線検出器において、複数個のPN接合ダイオードを
構成するP型半導体領域とN型半導体領域は交互に配置
されて一連の半導体領域を形成する。複数個のPN接合
ダイオードには、第1のタイプのダイオードと第2のタ
イプのダイオードとが含まれる。このとき、第1のタイ
プのダイオードは、P型またはN型のうちの一の導電型
の第1の半導体と、P型またはN型のうちの他の導電型
の半導体であって第1の半導体よりも高い不純物濃度を
有する第2の半導体とのPN接合によって構成される。
第2のタイプのダイオードは、第2の半導体と、一の導
電型の半導体であって第1の半導体よりも高い不純物濃
度を有する第3の半導体とのPN接合によって構成され
る。
第1の熱型赤外線検出器において、第3の半導体が上層
及び下層の2つの半導体領域からなる。下層の半導体領
域は上層の半導体領域よりも高い不純物濃度を有する。
第1の熱型赤外線検出器において、断熱構造体上に形成
された複数個のPN接合ダイオードのうち、第1のタイ
プのダイオードは1つだけ形成する。このとき、その1
つのダイオードは複数ダイオードの直列接続の終端に配
置される。
半導体基板と、半導体基板と熱的に分離された断熱構造
体と、断熱構造体上に形成された複数個のPN接合ダイ
オードを有し、各々のダイオードが電気的に直列接続さ
れる熱型赤外線検出器であっる。第2の熱型赤外線検出
器において、各ダイオードを構成する半導体領域は、隣
接するダイオードの半導体領域との間で絶縁膜によって
電気的に分離され、金属配線によって電気的に直列接続
される。
半導体基板と、半導体基板と熱的に分離された断熱構造
体と、断熱構造体上に形成された複数個のPN接合ダイ
オードを有し、各々のダイオードが電気的に直列接続さ
れる熱型赤外線検出器である。第3の熱型赤外線検出器
において、各ダイオードは、第1の導電型の半導体領域
と、第1の導電型と異なる第2の導電型の半導体領域と
から構成される。各ダイオードにおいて、第1及び第2
の導電型の半導体領域は、熱型赤外線検出器の上方から
見て、第2の導電型の半導体領域が第1の導電型の半導
体領域を囲繞するように形成される。
半導体基板と、半導体基板と熱的に分離された断熱構造
体と、断熱構造体上に形成された複数個のPN接合ダイ
オードとを有し、各々のダイオードが電気的に直列接続
される熱型赤外線検出器である。各ダイオードは、第1
の導電型の半導体領域と、第1の導電型と異なる第2の
導電型の半導体領域とから構成される。各ダイオードに
おいて、第1及び第2の導電型の半導体領域は、第2の
導電型の半導体領域が第1の導電型の半導体領域を熱型
赤外線検出器の上面を除いて三次元的に内包するように
形成される。
第5または第6の熱型赤外線検出器において、各ダイオ
ードにおける第1の導電型の半導体領域と第2の導電型
の半導体領域との接合面の形状をなめらかな曲面状に形
成する。
第5ないし第7の熱型赤外線検出器のいずれかにおい
て、各ダイオードにおける第2の導電型の半導体領域の
不純物濃度を、第1の導電型の半導体領域の不純物濃度
よりも高くする。
出器の実施の形態について添付の図面を参照して説明す
る。なお、各図において同一符号は同一または相当する
構成要素または部分を表す。
赤外線検出器の一例である第1の熱型検出器の平面図で
ある。第1の熱型検出器はSOIダイオード方式の熱型
検出器である。同図に示すように、第1の熱型検出器に
は、中空構造体6、エッチング孔7、金属配線(垂直信
号線)9、金属配線(垂直選択線)10、中空構造体6
を機械的に支持するための支持脚11、上層シリコン薄
膜3中に形成され、不純物が高濃度ドープされた高濃度
P型Si領域12、上層シリコン薄膜3中に形成され、
不純物が低濃度ドープされた低濃度N型Si領域13、
上層シリコン薄膜3を熱酸化して形成される分離用のフ
ィールド酸化膜14が設けられている。
形成された高濃度P型Si領域である。領域13はSO
Iの上層シリコン薄膜中に形成された低濃度N型Si領
域である。領域32はSOIの上層シリコン薄膜中に形
成された高濃度N型Si領域である。ここで、高濃度P
型Si領域12及び高濃度N型Si領域32は、低濃度
N型Si領域13の不純物濃度を基準とし、それよりも
高い不純物濃度でドーピングされている(以下の実施形
態においても同じ)。ここで、高濃度とは、例えば1×
1018個/cm3程度以上が、低濃度とはそれよりも2桁程
度小さい値が一般的に考えられうる。しかし、これらの
濃度値に限定されるものではない。1つの高濃度P型S
i領域12と1つの低濃度N型Si領域13とをPN接
合して1つのダイオード(第1のタイプのダイオード)
D1が形成される。また、1つの高濃度P型Si領域1
2と1つの高濃度N型Si領域32とをPN接合して、
別のタイプのダイオード(第2のタイプのダイオード)
D2が1つ形成される。図1に示す例では、これらの2
種類のダイオードの各々3個ずつ、すなわち、合計6個
のダイオードが、交互に異なるタイプが配置されるよう
に直列に接続されている。すなわち、第1のタイプ→第
2のタイプ→第1のタイプ→第2のタイプ…となるよう
に、複数のダイオードが直列接続される。直列接続の終
端に有るダイオードは配線9a、配線8を介してそれぞ
れ垂直信号線9及び垂直選択線10に接続される。
を、複数個のダイオードを直列接続するときの連結方向
に沿った断面図である。図2の例では、2個のダイオー
ドを直列に接続する場合について示しているが、3個以
上の場合も同様である。図2に示すように、SOI基板
のバルクSi1において、SOI基板のボックス酸化膜
2、SOI基板の上層シリコン薄膜3、絶縁膜からなる
保護膜4が設けられている。上層シリコン薄膜3中にP
N接合ダイオードが形成されている。このとき、ボック
ス酸化膜2の下方には空隙5が形成されている。ボック
ス酸化膜2と上層シリコン薄膜3と保護膜4とが、下地
のバルクSi1と熱的に分離される中空構造体を構成す
る。また、同図には示していないが、低濃度のN型Si
領域13にコンタクト29が接する箇所では、良好なコ
ンタクト特性を得るため、コンタクトホール直下のN型
Si領域の不純物濃度が高められている。
の動作を説明する。なお、被写体から放射された赤外線
が熱型検出器に入射したとき、これを検出する赤外線検
出動作については従来の熱型検出器の場合と同様である
ためここでの説明は省略する。
P型Siと高濃度N型Siで構成されるダイオードと、
高濃度P型Siと低濃度N型Siで構成されるダイオー
ドの2種類のダイオードが交互に直列に接続されてい
る。このうち、高濃度P型Siと低濃度N型Siによる
ダイオードはPN接合の逆方向耐圧が高いため、直列接
続されたダイオード全体の逆方向耐圧は十分に高いもの
となる。このため、この熱型検出器を用いた赤外線固体
撮像素子では、非選択の画素に大きな逆方向バイアスが
印加されても、耐圧不足によってライン欠陥が生じると
いった不良が発生しない。また、バルクSi/ボックス
酸化膜/SOIの上層シリコン薄膜で構成されて寄生的
に生じるPMOSトランジスタに関しては、N型Si領
域32の不純物濃度を高濃度としたため、この部分での
寄生PMOSトランジスタの閾値電圧が上昇し、これに
より、寄生PMOSトランジスタを流れるリーク電流が
低減される。なお、2種類のPN接合ダイオードはN型
Si領域の不純物濃度が異なるが、PN接合界面の面積
を同じにすればIV特性は互いに等しくなるため、本実
施形態の熱型検出器の赤外線検出感度は従来のものと同
一である。
入れ換えて、第1のタイプのダイオードD1を、高濃度
N型Si領域と低濃度P型Si領域をPN接合すること
により形成してもよい。
出器の別の例を説明する。図3は、本発明による第2の
熱型検出器であってSOIダイオード方式の熱型検出器
の、複数個のダイオードの直列接続における連結方向に
沿った断面図である。図3の例では、図2の場合と同様
に2個のダイオードを直列に接続した場合について示し
ている。
示した実施の形態1のものと同様に2種類のダイオード
が直列に接続されるが、一方のダイオードの構造が図2
の場合とは異なっている。すなわち、本実施形態の熱型
検出器は、SOIの上層シリコン薄膜3中の下方に形成
された高濃度N型Si領域32と、SOIの上層シリコ
ン薄膜3中、その高濃度N型Si領域32の上方に形成
された低濃度N型Si領域13'とを有する。つまり、
実施の形態1において高濃度P型Si(12)と高濃度
N型Si(32)で構成されるダイオード(図2参照)
を、本実施形態では、図3に示すように、高濃度P型S
i(12)と高濃度N型Si(32)で構成されるダイ
オードと、高濃度P型Si(12)と低濃度N型Si
(13')で構成されるダイオードとの並列回路によっ
て構成する。この場合も、下層のN型Si領域32の不
純物濃度は、上層の低濃度N型Si領域13'に比して
高濃度とするため、この部分での寄生PMOSトランジ
スタの閾値電圧が上昇し、寄生PMOSトランジスタを
流れるリーク電流が低減される。その他の動作について
は、実施の形態1の場合と同様である。
出器によれば、十分大きな逆方向耐圧を確保した上で寄
生PMOSトランジスタによるリーク電流を低減でき、
IV特性に優れた熱型検出器を得ることができる。さら
に、熱型検出器は、その製造プロセスにおいてN型不純
物領域の濃度を変更するだけで従来の熱型検出器からの
変更が可能である。このため、熱型検出器を用いて従来
の赤外線撮像素子の検出器特性を改善する場合には、画
素のレイアウト変更は不要で、容易に性能改善が行える
という利点がある。
赤外線検出器の別の例である第3の熱型検出器の平面図
である。第3の熱型検出器はSOIダイオード方式の熱
型検出器である。図4において、領域32はSOIの上
層シリコン薄膜3中に形成された高濃度N型Si領域で
ある。1つの高濃度P型Si領域12と1つの高濃度N
型Si領域32とのPN接合により1個のダイオードが
形成される。また、1つの高濃度P型Si領域12と1
つの低濃度N型Si領域13とのPN接合により別の1
個のダイオードが形成される。
号線9の最も近くに配置するダイオードすなわち配線9
aを介して垂直信号線9に接続されたダイオードD3
を、高濃度P型Si(12)と低濃度N型Si(13)
で形成する。このように第3の熱型検出器において高濃
度P型Si(12)と低濃度N型Si(13)で形成さ
れるダイオードはその1つのみであり、残りの複数個の
ダイオードは全て高濃度P型Si(12)と高濃度N型
Si(32)で形成される。ここで、垂直信号線9の最
も近くのダイオードとは、垂直信号線9との電気的接続
関係において近くにあるダイオードのことを意味し、す
なわち、一連のダイオード群の終端にあり、垂直信号線
9と直接的に電気的に接続される一つのダイオードを指
す。
明する。第3の熱型検出器では、直列接続された複数個
のダイオードを構成する一連のPNPN・・・構造にお
いて、最も垂直信号線9側にあるN型Si領域13の不
純物濃度のみが低濃度で、他のN型Si領域32の不純
物濃度は高濃度としている。すなわち、寄生的に形成さ
れるPMOSトランジスタのP/N/P構造において、
2つのP型Si領域12で挟まれたN型Si領域32は
全て高濃度となる。このため、全ての寄生PMOSトラ
ンジスタの閾値電圧が上昇し、これによるリーク電流が
大幅に低減される。また、逆方向耐圧に関しては、最も
垂直信号線9側に配置された、高濃度P型Si(12)
と低濃度N型Si(13)からなるPN接合によって、
その耐圧が確保される。なお、赤外線検出等のその他の
動作については、図2に示した例の場合と同様である。
検出器によれば、比較的大きな逆方向耐圧を確保した上
で寄生PMOSトランジスタによるリーク電流を大幅に
低減でき、IV特性に優れた熱型検出器を得ることがで
きる。第3の熱型検出器は、この発明による第1の熱型
検出器に比べてリーク電流の低減効果が大きいため、1
個の高濃度P型Siと低濃度N型Siの接合だけでも素
子駆動に十分な逆方向耐圧が得られる場合には特に有効
である。さらに、この発明による第3の熱型検出器は、
第1の熱型検出器と同様に、従来の熱型検出器からの変
更には画素レイアウトの変更が不要といった利点があ
る。
赤外線検出器のさらに別の例である第4の熱型検出器の
平面図である。第4の熱型検出器はSOIダイオード方
式の熱型検出器である。図6は、第4の熱型検出器の、
複数個のダイオードの直列接続の連結方向に沿った断面
図である。図5及び図6において、P型Si領域12と
N型Si領域13とはPN接合され、一対となって1つ
のダイオードを形成する。P型Si領域12あるいはN
型Si領域13には電気的接続を得るためのコンタクト
15が接続され、ダイオード間はそのコンタクト15を
介してTiN等からなる薄膜配線33により電気的に接
続される。
の動作について説明する。第4の熱型検出器では、P型
Si領域12とN型Si領域13とのPN接合で構成さ
れるダイオードが複数個配置されるが、各々のダイオー
ド間はフィールド酸化膜14によって分離されており、
薄膜配線33によって互いに直列接続される。このよう
にダイオード間をフィールド酸化膜14で分離したた
め、従来の熱型検出器で見られた一連のP/N/P構造
もしくはN/P/N構造が存在せず、寄生PMOSトラ
ンジスタ及び寄生NMOSトランジスタは形成されな
い。このため、従来の熱型検出器の場合に問題となって
いた寄生PMOSトランジスタによるリーク電流は完全
に解消される。また、耐圧に関しては、各ダイオードが
高濃度P型Siと低濃度N型Siで形成されて大きな逆
方向耐圧を有するため、検出器全体として十分に大きな
逆方向耐圧を得ることができる。
ば、十分大きな逆方向耐圧を確保した上で寄生PMOS
トランジスタによるリーク電流を完全に解消でき、IV
特性に極めて優れた熱型検出器を得ることができる。
赤外線検出器のさらに別の例である第5の熱型検出器の
平面図である。第5の熱型検出器はSOIダイオード方
式の熱型検出器である。図8は、図7に示した第5の熱
型検出器の、複数個のダイオードの直列接続の連結方向
に沿った断面図である。図7および図8において、高濃
度Si領域12は検出器の上方から見て低濃度N型Si
領域13の周囲を取り囲むように形成される。高濃度P
型Si領域12にはコンタクト34が、低濃度N型Si
領域13にはコンタクト35がそれぞれ接続され、複数
個のダイオード間を電気的に接続するためにTiN等か
らなる薄膜配線33が設けられている。
動作について説明する。第5の熱型検出器では、低濃度
N型Si領域13と、その低濃度N型Si領域13を取
り囲むようにして形成された高濃度P型Si領域12と
により1つのダイオードが形成される。このとき、各ダ
イオードについては一連のP/N/P構造が形成される
が、両側のP型Si領域12は同電位のため、これがP
MOSとして作用してリーク電流を生じることはない。
また、ダイオード間はフィールド酸化膜14によって分
離されているため、第4の熱型検出器の場合と同様にし
て、複数個のダイオードを直列接続しても寄生PMOS
トランジスタによるリーク電流が完全に解消される。ま
た、耐圧に関しては、各ダイオードが高濃度P型Siと
低濃度N型Siで形成されて大きな逆方向耐圧を有する
ため、検出器全体として十分に大きな逆方向耐圧を得る
ことができる。さらに、この第5の熱型検出器では、各
ダイオードのPN接合界面が周辺のフィールド酸化膜1
4に接していない。そのため、ダイオードに電流を流す
場合、空乏層中をキャリアが移動する際にSi/フィー
ルド酸化膜界面の界面準位によって捕獲、再放出される
といった問題が回避され、1/fノイズの発生が大幅に
低減される。
れば、十分大きな逆方向耐圧を確保した上で寄生PMO
Sトランジスタによるリーク電流を完全に解消でき、I
V特性に優れた熱型検出器が得られるとともに、1/f
ノイズの極めて小さな熱型検出器を得ることができる。
なお、本実施形態では、ダイオード形状として低濃度N
型Si領域の周囲を高濃度P型Si領域が囲繞する場合
について示したが、2つのSi領域の不純物濃度の大小
関係を逆にしても同様の作用があり、さらに、P型Si
領域の周囲をN型Si領域が取り囲むようにしても同様
である。
赤外線検出器のさらに別の例である第6の熱型検出器の
断面図である。第6の熱型検出器はSOIダイオード方
式の熱型検出器である。図9は、複数個のダイオードの
直列接続における連結方向に沿った断面図である。図9
において、高濃度P型Si領域12は検出器の上方から
見て低濃度N型Si領域13の周囲を取り囲むように形
成され、高濃度Si領域12’はSOIの上層シリコン
薄膜中で低濃度N型Si領域13の下方に形成されてい
る。
て説明する。第6の熱型検出器において、高濃度P型S
i領域12が検出器上方から見て低濃度N型Si領域1
3の周囲を取り囲むように形成されるとともに、低濃度
N型Si領域13の下方にも高濃度P型Si領域(領域
12')を形成して、上面を除く全ての面でN型Si領
域をP型Si領域が取り囲むようなダイオード構造(包
含型構造)としている。このとき、ダイオードのPN接
合界面は、分離用のフィールド酸化膜14に接しないば
かりでなくボックス酸化膜2とも接しない。そのため、
ダイオードに電流を流す場合、空乏層中をキャリアが移
動する際にSiとフィールド酸化膜との界面や、Siと
ボックス酸化膜との界面の界面準位によって捕獲、再放
出されるといった問題が回避され、1/fノイズの発生
がますます低減される。さらに、この熱型検出器はダイ
オードのPN接合面積が大きくなるため、検出器を定電
流駆動したときのPN接合界面での電流密度が小さくな
る。定電流駆動の場合、ダイオードの温度変化に対する
順方向電圧の変化量は電流密度が小さいほど増加するた
め、この第6の熱型検出器では赤外線検出感度が向上す
る。また、複数個のダイオードを直列接続する場合の寄
生PMOSトランジスタによるリーク電流を解消する作
用と、大きな逆方向耐圧を得る作用については、前述の
第5の熱型検出器の場合と同様である。
れば、十分大きな逆方向耐圧を確保した上で寄生PMO
Sトランジスタによるリーク電流を完全に解消でき、I
V特性に優れた熱型検出器が得られるとともに、1/f
ノイズが極めて小さく、赤外線検出感度の高い熱型検出
器を得ることができる。なお、本実施形態では、ダイオ
ード形状として低濃度N型Si領域の周囲を高濃度P型
Si領域が取り囲む場合について示したが、2つのSi
領域の不純物濃度の大小関係を逆にしても同様の作用が
あり、さらに、P型Si領域の周囲をN型Si領域が取
り囲む場合についても同様である。
型赤外線検出器のさらに別の例である第7の熱型検出器
の平面図である。第7の熱型検出器はSOIダイオード
方式の熱型検出器である。第7の熱型検出器では、図1
0に示すように、各ダイオードのPN接合界面の形状を
検出器上面から見て円形としていることが特徴であり、
その他については前述の第5の熱型検出器もしくは第6
の熱型検出器の場合と同様である。
いて説明する。一般に、PN接合界面が平面的でなく面
内に突起などの角が含まれる場合には、その先端部で電
界集中が起こり、逆方向耐圧低下やリークによるIV特
性不良などの問題が発生しやすい。しかしながら、図1
0に示す第7の熱型検出器では、PN接合界面を上方か
ら見て円形に形成したことにより、PN接合界面はなめ
らかな曲面となり、電界集中が抑制される。なお、図1
0の例では各ダイオード周辺のフィールド酸化膜14と
の界面もなめらかな形状としているが、この部分の形状
は任意で従来の方形状のままでも良い。
ば、第5および第6の熱型検出器と同等の作用を有した
上で、さらに逆方向耐圧を向上させ、IV特性に極めて
優れた熱型検出器が得られる。なお、本実施形態では、
ダイオードのPN接合界面を上方から見て円形に形成し
ているが、これをなめらかな曲面状に形成するのであれ
ばその形状は任意であり、その場合も同様の作用があ
る。
型赤外線検出器のさらに別の例である第8の熱型検出器
の平面図である。第8の熱型検出器はSOIダイオード
方式の熱型検出器である。図11において、領域36は
第1の導電型の高濃度不純物Si領域である。領域37
は、第1の導電型の逆の導電型となる第2の導電型の領
域であって、領域36よりも低い不純物濃度を持つ低濃
度不純物Si領域である。各ダイオードを形成する半導
体領域が包含型となる点は、前述の第5ないし第7の熱
型検出器の場合と同様である。しかし、第8の熱型検出
器では、外側に形成されるSi領域の不純物濃度を高
く、内側に形成されるSi領域37の不純物濃度をそれ
よりも低くしていることを特徴とする。
いて説明する。包含型のダイオードを電気的に接続する
場合、レイアウトの点から、2つのSi領域36、37
へのコンタクト34、35からPN接合界面までの長さ
は、互いに異なるものとなる。すなわち、高濃度のSi
領域36のコンタクト34からPN接合界面までの長さ
は相対的に長く、低濃度のSi領域37のコンタクト3
5からPN接合界面までの長さは相対的に短くなる。こ
のとき、高濃度のSi領域36はチャネル抵抗が低く、
一方、低濃度のSi領域37はチャネル抵抗が高いた
め、この発明による第8の熱型検出器では、ダイオード
全体としての直列抵抗が低減される。ダイオードに電流
を流す場合、ここで発生する熱雑音はダイオードの直列
抵抗に応じて増加するため、この熱型検出器では直列抵
抗が低い分だけ熱雑音が低減される。
5ないし第7の熱型検出器と同等の作用を有したうえ
で、さらにダイオードの熱雑音も低減されるといった優
れた利点がある。
イオード方式の熱型検出器によれば、逆方向耐圧が大き
くリーク電流が少ない理想的なIV特性を有し、赤外線
検出感度が高く、通電時の1/fノイズや熱雑音などの
読出ノイズが少ない優れた熱型検出器を得ることができ
る。そのため、この発明による熱型検出器を用いた赤外
線固体撮像素子は、温度分解能が向上するとともに、画
素サイズ縮小による撮像装置の小型化や多画素化による
高画質化が可能になるといった優れた効果がある。
ば、複数個のダイオードのうちの高濃度の一の導電型半
導体(例えばP型Si)と低濃度の他の導電型の半導体
(N型Si)とで形成されるダイオードが、検出器全体
としての十分大きな逆方向耐圧を確保する。同時に、残
りのダイオードは高濃度の一の導電型半導体と高濃度の
他の導電型半導体とで形成されるため、複数個のダイオ
ードを直列接続する際に寄生的に形成されるPMOSの
閾値電圧を上昇させ、これによりリーク電流を低減でき
る。
ば、少なくとも一つのダイオードを構成する一の半導体
を不純物濃度の異なる2つの半導体領域で構成し、下層
の半導体領域の不純物濃度を上層の半導体領域に比して
高濃度とするため、この部分での寄生トランジスタの閾
値電圧が上昇し、寄生トランジスタを流れるリーク電流
を低減できる。
ば、耐圧を確保するために形成された高濃度の一の導電
型半導体(例えばP型Si)と低濃度の他の導電型の半
導体(N型Si)とからなる1つのダイオードをダイオ
ードの直列接続の終端に位置させ、残りのダイオードは
高濃度の一の導電型半導体(P型Si)と高濃度の他の
導電型(N型Si)の半導体とで構成する。このような
配置にしたとき、基板裏面側に寄生的に形成されるMO
Sトランジスタに関しては、2つの一の導電型(P型)
半導体領域で挟まれた他の導電型(N型)の半導体領域
の不純物濃度は全て高濃度となる。このため、全ての寄
生トランジスタは他の導電型(N型)の不純物濃度の増
加によって閾値電圧が上昇し、寄生トランジスタによる
リーク電流が大幅に低減される。
を絶縁膜(例えば、フィールド酸化膜)で各々分離した
上で複数個を直列接続するようにしたため、構造的に寄
生的なMOSトランジスタ等は生じず、これによるリー
ク電流が完全に解消される。
のPN接合界面が最も界面準位密度の高い半導体とフィ
ールド酸化膜の界面とは接しないような構造(包含型構
造)としたため、ダイオードで発生する1/fノイズが
大幅に低減される。
のPN接合界面が半導体とフィールド酸化膜の界面と接
しないばかりでなく、半導体とボックス酸化膜界面とも
接しないような構造としたため、1/fノイズはさらに
低減される。同時に、PN接合界面の面積も増加するた
め、ダイオード温度変化に対する順方向電圧の変化量が
増大して検出器感度が向上する。
型構造のダイオードを形成する場合のPN接合界面の形
状をなめらかな曲面状としている。PN接合界面が平面
でなく角状の突起部分を含んでいる場合には、その先端
部で電界集中が起こり逆方向耐圧低下などの不良が発生
しやすい。しかしながら、第6の熱型検出器ではPN接
合界面をなめらかに形成したことにより電界集中が抑制
され、その結果、十分大きな逆方向対圧が確保される。
のダイオードを形成する場合のPN接合の濃度を、内側
の半導体領域は低濃度に、外側の半導体領域を高濃度と
している。このような包含型構造のダイオードでは、こ
れを電気的に接続する場合、必然的に外側の半導体領域
の実効的なチャネル長が長く、内側の半導体領域の実効
的なチャネル長が短くなる。このとき、低濃度の半導体
領域はチャネル抵抗が高く、高濃度の半導体領域はチャ
ネル抵抗が低くなるため、第7の熱型検出器では、ダイ
オード全体としての直列抵抗が低減される。ダイオード
に電流を流す場合、その熱雑音はダイオードの直列抵抗
に応じて増加するため、この熱型検出器では直列抵抗が
低い分だけ熱雑音も低減される。
る。
る。
器断面図である。
る。
る。
る。
る。
る。
る。
ある。
ある。
の断面図である。
の平面図である。
撮像素子の素子ブロック図である。
沿った断面図である。
断面図である。
リコン薄膜、 4 保護膜、 5 空隙、 6 中空構
造体、 7 エッチング孔、 8,9a 薄膜配線、
9 垂直信号線、 10 垂直選択線、 11 支持
脚、 12 高濃度P型Si領域、 13 低濃度N型
Si領域、 14 フィールド酸化膜、15 コンタク
ト、 16 コンタクト、 17 画素境界、 18
PN接合ダイオード、 19 垂直走査回路、 20
水平走査回路、 21 定電流源、 22 積分増幅回
路、 23 水平選択MOSトランジスタ、 24 水
平信号線、 25 出力アンプ、 26 層間絶縁膜、
27 コンタクト、 28 コンタクト、 29 コ
ンタクト、 30 PN接合界面、 31 界面準位ト
ラップ 32 高濃度N型Si領域、 33 薄
膜配線、 34 コンタクト、 35 コンタクト、
36 第1の導電型の高濃度Si領域、 37 第2の
導電型の低濃度Si領域。
Claims (8)
- 【請求項1】 半導体基板と、該半導体基板と熱的に分
離された断熱構造体と、該断熱構造体上に形成された複
数個のPN接合ダイオードとを有し、各々のダイオード
が電気的に直列接続される熱型赤外線検出器であって、 前記複数個のPN接合ダイオードを構成するP型半導体
領域とN型半導体領域は交互に配置されて一連の半導体
領域を形成し、 前記複数個のPN接合ダイオードには、第1のタイプの
ダイオードと第2のタイプのダイオードとが含まれ、 前記第1のタイプのダイオードは、P型またはN型のう
ちの一の導電型の第1の半導体と、P型またはN型のう
ちの他の導電型の半導体であって前記第1の半導体より
も高い不純物濃度を有する第2の半導体とのPN接合に
よって構成され、 前記第2のタイプのダイオードは、前記第2の半導体
と、前記一の導電型の半導体であって前記第1の半導体
よりも高い不純物濃度を有する第3の半導体とのPN接
合によって構成されることを特徴とする熱型赤外線検出
器。 - 【請求項2】 請求項1記載の熱型赤外線検出器におい
て、 前記第3の半導体は上層及び下層の2つの半導体領域か
らなり、下層の半導体領域は上層の半導体領域よりも高
い不純物濃度を有することを特徴とする熱型赤外線検出
器。 - 【請求項3】 請求項1記載の熱型赤外線検出器におい
て、 前記断熱構造体上に形成された複数個のPN接合ダイオ
ードのうち、前記第1のタイプのダイオードは1つだけ
形成され、該1つのダイオードは前記ダイオードの直列
接続の終端に配置されることを特徴とする熱型赤外線検
出器。 - 【請求項4】 半導体基板と、該半導体基板と熱的に分
離された断熱構造体と、該断熱構造体上に形成された複
数個のPN接合ダイオードを有し、各々のダイオードが
電気的に直列接続される熱型赤外線検出器であって、 各ダイオードを構成する半導体領域は、隣接するダイオ
ードの半導体領域との間で絶縁膜によって電気的に分離
され、金属配線によって電気的に直列接続されることを
特徴とする熱型赤外線検出器。 - 【請求項5】 半導体基板と、該半導体基板と熱的に分
離された断熱構造体と、該断熱構造体上に形成された複
数個のPN接合ダイオードを有し、各々のダイオードが
電気的に直列接続される熱型赤外線検出器であって、 各ダイオードは、第1の導電型の半導体領域と、該第1
の導電型と異なる第2の導電型の半導体領域とから構成
されており、 各ダイオードにおいて、第1及び第2の導電型の半導体
領域は、熱型赤外線検出器の上方から見て、第2の導電
型の半導体領域が第1の導電型の半導体領域を囲繞する
ように形成されることを特徴とする熱型赤外線検出器。 - 【請求項6】 半導体基板と、該半導体基板と熱的に分
離された断熱構造体と、該断熱構造体上に形成された複
数個のPN接合ダイオードとを有し、各々のダイオード
が電気的に直列接続される熱型赤外線検出器であって、 各ダイオードは、第1の導電型の半導体領域と、該第1
の導電型と異なる第2の導電型の半導体領域とから構成
されており、 各ダイオードにおいて、第1及び第2の導電型の半導体
領域は、第2の導電型の半導体領域が第1の導電型の半
導体領域を熱型赤外線検出器の上面を除いて三次元的に
内包するように形成されることを特徴とする熱型赤外線
検出器。 - 【請求項7】 請求項5または請求項6記載の熱型赤外
線検出器において、 各ダイオードにおいて第1の導電型の半導体領域と第2
の導電型の半導体領域との接合面の形状はなめらかな曲
面状であることを特徴とする熱型赤外線検出器。 - 【請求項8】 請求項5ないし請求項7のいずれか1つ
に記載の熱型赤外線検出器において、 各ダイオードにおいて第2の導電型の半導体領域は、第
1の導電型の半導体領域よりも高い不純物濃度を有する
ことを特徴とする熱型赤外線検出器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000348038A JP3684149B2 (ja) | 2000-11-15 | 2000-11-15 | 熱型赤外線検出器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000348038A JP3684149B2 (ja) | 2000-11-15 | 2000-11-15 | 熱型赤外線検出器 |
Publications (2)
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