JP2002155100A - 幹細胞増殖因子 - Google Patents
幹細胞増殖因子Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 造血幹細胞を含む種々の幹細胞集団の成長を
刺激する因子を提供すること。 【解決手段】 ATCC受託番号CRL11451を有
する細胞株ML−1から得られる幹細胞増殖因子であっ
て、以下の特性を有するポリペプチドを含む、幹細胞増
殖因子:a)ヒトCD34+骨髄幹細胞の増殖を刺激す
る;b)尿素の存在下での2次元ゲル電気泳動によって
決定された、23kDaの分子量を有する;c)ドデシ
ル硫酸ナトリウムの存在下での1次元ゲル電気泳動(S
DS−PAGE)によって決定された、27kDaの分
子量を有する;d)尿素の存在下での2次元ゲル電気泳
動によって決定された、約7.7の等電点を有する;
e)尿素の存在下でのフラットベッドゲル電気泳動によ
って決定された、約9の等電点を有する;f)CFU−
GEMM由来の多系統細胞の増殖を刺激する;および
g)MonoSに結合するが、DEAEセルロースにも
CMセルロースにも結合しない。
刺激する因子を提供すること。 【解決手段】 ATCC受託番号CRL11451を有
する細胞株ML−1から得られる幹細胞増殖因子であっ
て、以下の特性を有するポリペプチドを含む、幹細胞増
殖因子:a)ヒトCD34+骨髄幹細胞の増殖を刺激す
る;b)尿素の存在下での2次元ゲル電気泳動によって
決定された、23kDaの分子量を有する;c)ドデシ
ル硫酸ナトリウムの存在下での1次元ゲル電気泳動(S
DS−PAGE)によって決定された、27kDaの分
子量を有する;d)尿素の存在下での2次元ゲル電気泳
動によって決定された、約7.7の等電点を有する;
e)尿素の存在下でのフラットベッドゲル電気泳動によ
って決定された、約9の等電点を有する;f)CFU−
GEMM由来の多系統細胞の増殖を刺激する;および
g)MonoSに結合するが、DEAEセルロースにも
CMセルロースにも結合しない。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】(1.導入)本発明は、胚細
胞腫瘍株およびヒトCD34+細胞株から単離された自
己分泌成長因子に指向される。特に、幹細胞増殖因子
(SCPF)の生産、精製、および使用に関する。種々
の細胞株において、本発明のタンパク質は、2つの形
態、可溶性形態および膜結合形態で存在し、膜結合形態
は、少ないパーセンテージのヒト骨髄細胞の表面で検出
され、これらの細胞の増殖を刺激する。従って、SCP
Fは、造血性幹細胞の成長を増加することを含むがこれ
に限定されない広域な適用を有する。さらに、抗体によ
るそのタンパク質の除去は、腫瘍細胞成長の制御に有用
である。
胞腫瘍株およびヒトCD34+細胞株から単離された自
己分泌成長因子に指向される。特に、幹細胞増殖因子
(SCPF)の生産、精製、および使用に関する。種々
の細胞株において、本発明のタンパク質は、2つの形
態、可溶性形態および膜結合形態で存在し、膜結合形態
は、少ないパーセンテージのヒト骨髄細胞の表面で検出
され、これらの細胞の増殖を刺激する。従って、SCP
Fは、造血性幹細胞の成長を増加することを含むがこれ
に限定されない広域な適用を有する。さらに、抗体によ
るそのタンパク質の除去は、腫瘍細胞成長の制御に有用
である。
【0002】
【従来の技術】(2.発明の背景)自己分泌様式でその
成長因子を生産する細胞にその刺激効果を作用させる成
長因子が記載されている。同じ因子が、他の標的細胞に
同様の活性を示し得る。しかし、神経系から得られる腫
瘍細胞が、造血系の細胞の成長を調節する因子を生産す
ることは、文献に記載されていなかった。
成長因子を生産する細胞にその刺激効果を作用させる成
長因子が記載されている。同じ因子が、他の標的細胞に
同様の活性を示し得る。しかし、神経系から得られる腫
瘍細胞が、造血系の細胞の成長を調節する因子を生産す
ることは、文献に記載されていなかった。
【0003】(2.1.胚細胞腫瘍)中枢神経系の胚細
胞腫瘍は希少であり、小児固形腫瘍の3%未満である。
これらの腫瘍は、最も一般的には松果体および視床下部
に生じるが、それらは視床および脳幹神経節においても
記載されている。組織学的には、これらの腫瘍は、最も
一般的には胚細胞腫であることが見い出されている。よ
り少数のサブタイプは、絨毛癌、胚細胞腫瘍(embr
yonal germ cell tumor)、およ
び混合胚細胞腫瘍を含む。一般に、これらのタイプの腫
瘍は、いっそう悪い予後を有する。
胞腫瘍は希少であり、小児固形腫瘍の3%未満である。
これらの腫瘍は、最も一般的には松果体および視床下部
に生じるが、それらは視床および脳幹神経節においても
記載されている。組織学的には、これらの腫瘍は、最も
一般的には胚細胞腫であることが見い出されている。よ
り少数のサブタイプは、絨毛癌、胚細胞腫瘍(embr
yonal germ cell tumor)、およ
び混合胚細胞腫瘍を含む。一般に、これらのタイプの腫
瘍は、いっそう悪い予後を有する。
【0004】これらの腫瘍の治療は多様であり、胚細胞
腫の手術および放射線治療、非胚細胞腫性胚細胞腫瘍、
転移性疾病、または再発性疾病の患者にとって重要な役
割を果たす集中的なプラチナベース化学療法プロトコー
ルおよび自己骨髄移植がある。心室(脳室)シャントを
介して広がった転移が報告されており、そしてシャント
の路に沿って何処でも生じ得る。頚部および肺の転移性
沈積物が報告されているが、最も一般的には、これらの
沈積物は、心室腹膜シャントおよび大きな腹膜移植片と
関連する。頭蓋内胚細胞株腫瘍から培養された細胞株が
まれに報告されているが、いくつかの細胞株は、神経外
起源の胚細胞腫瘍に由来した。インビトロで継代された
細胞株は、ラット癌に由来した。これらの細胞株は、初
期多能性細胞の分化の研究で非常に価値があることが分
かった。
腫の手術および放射線治療、非胚細胞腫性胚細胞腫瘍、
転移性疾病、または再発性疾病の患者にとって重要な役
割を果たす集中的なプラチナベース化学療法プロトコー
ルおよび自己骨髄移植がある。心室(脳室)シャントを
介して広がった転移が報告されており、そしてシャント
の路に沿って何処でも生じ得る。頚部および肺の転移性
沈積物が報告されているが、最も一般的には、これらの
沈積物は、心室腹膜シャントおよび大きな腹膜移植片と
関連する。頭蓋内胚細胞株腫瘍から培養された細胞株が
まれに報告されているが、いくつかの細胞株は、神経外
起源の胚細胞腫瘍に由来した。インビトロで継代された
細胞株は、ラット癌に由来した。これらの細胞株は、初
期多能性細胞の分化の研究で非常に価値があることが分
かった。
【0005】(2.2.造血細胞および成長因子)ヒト
の薬において、造血を開始し調節する能力は、非常に重
要である(McCuneら、1988, Scienc
e 241:1632)。悪性疾患を含む種々の疾病お
よび免疫疾患は、リンパ−造血系内の破裂に関するよう
に考えられる。多くのこれらの疾患は、前駆細胞を造血
系に再居住させることにより緩和されそして/または治
療され得、前駆細胞が分化するように誘起された場合、
患者の欠乏症は克服される。ヒトにおいては、現在の補
充療法は骨髄移植である。白血病の治療での骨髄移植の
使用は別として、現在では、それは他の新形成で頻繁に
用いられる(EpsteinおよびSlease, 1
985, Surg.Ann. 17:125)。しか
し、このタイプの治療は、侵入性手順を含んでいるた
め、(ドナーとレシピエントの)両方にとって痛みが伴
われ、そしてレシピエントに重篤な合併症を与え、特
に、移植片は同種異型である場合、移植片対宿主疾病
(Graft Versus Host Diseas
e)(GVHD)を生じる。従って、GVHDの危険性
は、他の致命的な疾病の患者への骨髄移植の使用を制限
する。造血疾患に対し潜在的にさらに刺激的な他の治療
は、コロニー刺激因子を1つまたは組合せによる患者の
治療である(Dexter,1987, J. Cel
l Sci. 88:1)。
の薬において、造血を開始し調節する能力は、非常に重
要である(McCuneら、1988, Scienc
e 241:1632)。悪性疾患を含む種々の疾病お
よび免疫疾患は、リンパ−造血系内の破裂に関するよう
に考えられる。多くのこれらの疾患は、前駆細胞を造血
系に再居住させることにより緩和されそして/または治
療され得、前駆細胞が分化するように誘起された場合、
患者の欠乏症は克服される。ヒトにおいては、現在の補
充療法は骨髄移植である。白血病の治療での骨髄移植の
使用は別として、現在では、それは他の新形成で頻繁に
用いられる(EpsteinおよびSlease, 1
985, Surg.Ann. 17:125)。しか
し、このタイプの治療は、侵入性手順を含んでいるた
め、(ドナーとレシピエントの)両方にとって痛みが伴
われ、そしてレシピエントに重篤な合併症を与え、特
に、移植片は同種異型である場合、移植片対宿主疾病
(Graft Versus Host Diseas
e)(GVHD)を生じる。従って、GVHDの危険性
は、他の致命的な疾病の患者への骨髄移植の使用を制限
する。造血疾患に対し潜在的にさらに刺激的な他の治療
は、コロニー刺激因子を1つまたは組合せによる患者の
治療である(Dexter,1987, J. Cel
l Sci. 88:1)。
【0006】少数の自己修復性幹細胞が系統特異的な前
駆細胞を生じさせることによる血液細胞形成のプロセス
は、特異的ホルモンの制御下にあり、系統特異的な前駆
細胞は、続いて増殖し、分化し、成熟循環血液細胞を生
産する。これらのホルモンは、コロニー刺激因子(CS
F)として集合的に知られている(Metcalf,1
985, Science 229:16; Dext
er, 1987,J. Cell Sci. 88:
1; GoldeおよびGasson,1988, S
cientific American, 7月:6
2; TabbaraおよびRobinson, 19
91, Anti−Cacer Res. 11:8
1; Ogawa, 1989, Environ.
Health Presp. 80:199; Dex
ter, 1989, Br.Med. Bull.
45:337)。組換えDNA技術の出現により、多数
のこれらのCSFは、今やクローン化され、そして発現
されている(Souzaら、1986, Scienc
e 232:61; Goughら、1984, Na
ture 309:763; Yokotaら、198
4, Proc. Natl. Acad. Sci.
U.S.A. 81:1070; Kawasaki
ら、1985, Science 230:291)。
これらの組換えCSFは今では入手可能であり、そして
それらの治療の潜在能力への広範囲な研究が始まった。
薬におけるそれらの潜在性使用は広くまで及び、輸血、
骨髄移植、免疫抑制疾患の矯正、癌治療、創傷治癒、お
よび免疫応答の活性化のような領域を含む。(Gold
eおよびGasson, 1988, Scienti
fic American, 7月:62)。造血性前
駆細胞の増殖および分化の誘導とは別に、CSFはま
た、成熟血液細胞の多数の機能の活性化を示し(Sta
nleyら、1976, J. Exp. Med.
143:631; Schraderら、1981,
Proc. Natl. Acad.Sci. U.
S.A. 78:323; Mooreら、1980,
J.Immunol. 125:1302; Kur
landら、1979, Proc. Natl. A
cad. Sci. U.S.A. 76:2326;
HandmanおよびBurgess, 1979,
J. Immunol. 122:1134; Vad
asら、1983, Blood 61:1232;
Vadasら、1983, J. Immunol.
130:795)、成熟造血細胞の移動に影響すること
を含む(Weibartら、1986,J. Immu
nol. 137:3584)。
駆細胞を生じさせることによる血液細胞形成のプロセス
は、特異的ホルモンの制御下にあり、系統特異的な前駆
細胞は、続いて増殖し、分化し、成熟循環血液細胞を生
産する。これらのホルモンは、コロニー刺激因子(CS
F)として集合的に知られている(Metcalf,1
985, Science 229:16; Dext
er, 1987,J. Cell Sci. 88:
1; GoldeおよびGasson,1988, S
cientific American, 7月:6
2; TabbaraおよびRobinson, 19
91, Anti−Cacer Res. 11:8
1; Ogawa, 1989, Environ.
Health Presp. 80:199; Dex
ter, 1989, Br.Med. Bull.
45:337)。組換えDNA技術の出現により、多数
のこれらのCSFは、今やクローン化され、そして発現
されている(Souzaら、1986, Scienc
e 232:61; Goughら、1984, Na
ture 309:763; Yokotaら、198
4, Proc. Natl. Acad. Sci.
U.S.A. 81:1070; Kawasaki
ら、1985, Science 230:291)。
これらの組換えCSFは今では入手可能であり、そして
それらの治療の潜在能力への広範囲な研究が始まった。
薬におけるそれらの潜在性使用は広くまで及び、輸血、
骨髄移植、免疫抑制疾患の矯正、癌治療、創傷治癒、お
よび免疫応答の活性化のような領域を含む。(Gold
eおよびGasson, 1988, Scienti
fic American, 7月:62)。造血性前
駆細胞の増殖および分化の誘導とは別に、CSFはま
た、成熟血液細胞の多数の機能の活性化を示し(Sta
nleyら、1976, J. Exp. Med.
143:631; Schraderら、1981,
Proc. Natl. Acad.Sci. U.
S.A. 78:323; Mooreら、1980,
J.Immunol. 125:1302; Kur
landら、1979, Proc. Natl. A
cad. Sci. U.S.A. 76:2326;
HandmanおよびBurgess, 1979,
J. Immunol. 122:1134; Vad
asら、1983, Blood 61:1232;
Vadasら、1983, J. Immunol.
130:795)、成熟造血細胞の移動に影響すること
を含む(Weibartら、1986,J. Immu
nol. 137:3584)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】造血幹細胞を含む種々
の幹細胞集団の成長を刺激する因子を提供すること。
の幹細胞集団の成長を刺激する因子を提供すること。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、新規な自己分
泌成長因子のファミリーである幹細胞増殖因子(SCP
F)を提供する。
泌成長因子のファミリーである幹細胞増殖因子(SCP
F)を提供する。
【0009】(3.発明の要旨)本発明は、以下の項目
1〜57に記載の発明を提供する。 1.以下の特性を有するポリペプチドを含む幹細胞増殖
因子(SCPF): (a)ヒト骨髄幹細胞の増殖を刺激する;および(b)
(a)の幹細胞増殖効果を阻害するSAM.1抗体を結合さ
せる。 2.IL-3、GM-CSF、G-CSF、またはM-CSFを結合および中
和する抗体の存在下でヒト骨髄幹細胞の増殖を刺激する
さらなる特性を有する、項目1に記載のSCPF。 3.前記ポリペプチドが、SDS-ポリアクリルアミドゲル
電気泳動により決定された32キロダルトンの分子量を有
する可溶性ポリペプチドである、項目1に記載のSCPF。 4.前記ポリペプチドが、SDS-ポリアクリルアミドゲル
電気泳動により決定された23キロダルトンの分子量を有
する、項目1に記載のSCPF。 5.前記ポリペプチドが、トランスメンブランドメイン
を含み、そしてSDS-ポリアクリルアミドゲル電気泳動に
より決定された37キロダルトンの分子量を有する、項目
1に記載のSCPF。 6.前記ヒト骨髄幹細胞がCD34を発現する、項目1に記
載のSCPF。 7.胚細胞腫瘍株により生産される、項目1に記載のSC
PF。 8.前記胚細胞腫瘍株が神経外胚葉起源である、項目7
に記載のSCPF。 9.骨髄細胞株により生産される、項目1に記載のSCP
F。 10.ATCCに寄託されて受諾番号CRL 10992を有する細
胞株751-NA-15により生産される、項目1に記載のSCP
F。 11.ATCCに寄託されて受諾番号CRL 11451を有する細
胞株ML-1により生産される、項目1に記載のSCPF。 12.項目1に記載のSCPFに免疫特異的に結合する抗
体。 13.モノクローナル抗体である、項目12に記載の抗
体。 14.SCPFの生物学的活性を中和する、項目12に記載
の抗体。 15.モノクローナル抗体である、項目14に記載の抗
体。 16.以下の工程を包含する、項目1に記載の幹細胞増
殖因子(SCPF)を生産する方法: (a)遺伝子発現を指向する調節ヌクレオチド配列の作
動可能な制御下で項目1に記載のSCPFをコードするヌク
レオチド配列を含む細胞を培養する工程であって、それ
により生物学的に活性なSCPFが該培養細胞により発現さ
れる、工程;および(b)該培養から生物学的に活性な
SCPFを回収する工程。 17.前記培養細胞が胚細胞腫瘍株である、項目16に
記載の方法。 18.前記胚細胞腫瘍株が神経外胚葉起源である、項目
17に記載の方法。 19.前記培養細胞が骨髄細胞株である、項目17に記
載の方法。 20.前記細胞株が、ATCCに寄託されて受諾番号CRL 10
992を有する細胞株751-NA-15である、項目16に記載の
方法。 21.前記細胞株が、ATCCに寄託されて受諾番号CRL 11
451を有する細胞株ML-1である、項目16に記載の方
法。 22.前記培養細胞が、前記調節ヌクレオチド配列の作
動可能な制御下で前記SCPFをコードする組換えDNAベク
ターで形質転換された遺伝子工学的に処理された宿主細
胞である、項目16に記載の方法。 23.前記宿主細胞が原核生物細胞である、項目22に
記載の方法。 24.前記宿主細胞が真核生物細胞である、項目22に
記載の方法。 25.前記組換えベクターが、さらに選択マーカーをコ
ードするヌクレオチド配列を含む、項目22に記載の方
法。 26.前記SCPFが前記培養培地から回収される、項目2
2に記載の方法。 27.ヒト骨髄幹細胞の増殖を刺激する方法であって、
該骨髄細胞を項目1に記載の幹細胞増殖因子(SCPF)と
接触させる工程を包含する、方法。 28.前記骨髄幹細胞がCD34+である、項目27に記載
の方法。 29.培養において実施される、項目27に記載の方
法。 30.インビボで実施される、項目27に記載の方法。 31.項目1に記載の幹細胞増殖因子(SCPF)により刺
激される腫瘍細胞の増殖を阻害する方法であって、該腫
瘍細胞を該SCPFに結合しそしてこれを中和する抗体また
は抗体フラグメントと接触させる工程を包含する、方
法。 32.培養において実施される、項目31に記載の方
法。 33.インビボで実施される、項目31に記載の方法。 34.胚細胞腫瘍株由来サイトカインを生産する方法で
あって、該サイトカインがヒト幹細胞の増殖を刺激し、
該方法が以下の工程を包含する、方法: (a)遺伝子発現を指向する調節ヌクレオチド配列の作
動可能な制御下でサイトカインをコードするヌクレオチ
ド配列を含む細胞を培養する工程であって、それにより
生物学的に活性なサイトカインが該培養細胞により発現
される、工程;および(b)該培養から生物学的に活性
なサイトカインを回収する工程。 35.前記培養細胞が胚細胞腫瘍株である、項目34に
記載の方法。 36.前記培養細胞が、前記調節ヌクレオチド配列の作
動可能な制御下で前記サイトカインをコードする組換え
DNAベクターで形質転換された遺伝子工学的に処理され
た宿主細胞である、項目34に記載の方法。37.以下
の特性を有するポリペプチドを含む幹細胞増殖因子(SC
PF): (a)ヒト幹細胞の増殖を刺激する;および(b)項目
1に記載の幹細胞増殖因子、IL-3、GM-CSF、G-CSF、ま
たはM-CSFの活性を結合および中和する抗体の存在下で
該ヒト幹細胞の増殖を刺激する。 38.項目1に記載の幹細胞増殖因子(SCPF)をコード
する単離されたポリヌクレオチド配列。 39.前記ポリヌクレオチドがDNA、cDNA、またはRNAで
ある、項目38に記載のポリヌクレオチド。 40.項目38に記載のポリヌクレオチド配列を含む生
物学的に機能性の発現ベクター。 41.前記ベクターがプラスミドである、項目40に記
載のベクター。 42.前記ベクターがウイルスである、項目40に記載
のベクター。 43.前記ウイルスがRNAウイルスである、項目42に
記載のベクター。 44.前記ウイルスがレトロウイルスである、項目43
に記載のベクター。 45.項目40に記載のベクターで安定に形質転換され
た宿主細胞。 46.前記宿主が原核生物である、項目45に記載の宿
主細胞。 47.前記宿主が真核生物である、項目45に記載の宿
主細胞。 48.被験体における幹細胞増殖因子(SCPF)に関連し
た疾患を検出する方法であって、項目12に記載の抗体
を、SCPF関連疾患を有すると推測される該被験体の標本
と接触させる工程、および該抗体の結合を検出する工程
を包含する、方法。 49.前記疾患が、白血病、再生不良性貧血、神経性疾
患、重度の混合免疫不全、および脾機能亢進からなる群
から選択される、項目48に記載の方法。 50.前記検出がインビボである、項目48に記載の方
法。 51.前記検出がインビトロである、項目48に記載の
方法。 52.前記抗体が検出可能に標識されている、項目48
に記載の方法。 53.前記検出可能な標識が、ラジオアイソトープ、蛍
光性化合物、生物発光性化合物、化学発光性化合物、お
よび酵素からなる群から選択される、項目52に記載の
方法。 54.前記骨髄細胞がさらにサイトカインと接触され
る、項目27に記載の方法。 55.前記サイトカインがIL-3、IL-6、およびSCFから
なる群から選択される、項目27に記載の方法。 56.ATCC受諾番号CRL 10992を有する細胞株。 57.ATCC受諾番号CRL 11451を有する細胞株。
1〜57に記載の発明を提供する。 1.以下の特性を有するポリペプチドを含む幹細胞増殖
因子(SCPF): (a)ヒト骨髄幹細胞の増殖を刺激する;および(b)
(a)の幹細胞増殖効果を阻害するSAM.1抗体を結合さ
せる。 2.IL-3、GM-CSF、G-CSF、またはM-CSFを結合および中
和する抗体の存在下でヒト骨髄幹細胞の増殖を刺激する
さらなる特性を有する、項目1に記載のSCPF。 3.前記ポリペプチドが、SDS-ポリアクリルアミドゲル
電気泳動により決定された32キロダルトンの分子量を有
する可溶性ポリペプチドである、項目1に記載のSCPF。 4.前記ポリペプチドが、SDS-ポリアクリルアミドゲル
電気泳動により決定された23キロダルトンの分子量を有
する、項目1に記載のSCPF。 5.前記ポリペプチドが、トランスメンブランドメイン
を含み、そしてSDS-ポリアクリルアミドゲル電気泳動に
より決定された37キロダルトンの分子量を有する、項目
1に記載のSCPF。 6.前記ヒト骨髄幹細胞がCD34を発現する、項目1に記
載のSCPF。 7.胚細胞腫瘍株により生産される、項目1に記載のSC
PF。 8.前記胚細胞腫瘍株が神経外胚葉起源である、項目7
に記載のSCPF。 9.骨髄細胞株により生産される、項目1に記載のSCP
F。 10.ATCCに寄託されて受諾番号CRL 10992を有する細
胞株751-NA-15により生産される、項目1に記載のSCP
F。 11.ATCCに寄託されて受諾番号CRL 11451を有する細
胞株ML-1により生産される、項目1に記載のSCPF。 12.項目1に記載のSCPFに免疫特異的に結合する抗
体。 13.モノクローナル抗体である、項目12に記載の抗
体。 14.SCPFの生物学的活性を中和する、項目12に記載
の抗体。 15.モノクローナル抗体である、項目14に記載の抗
体。 16.以下の工程を包含する、項目1に記載の幹細胞増
殖因子(SCPF)を生産する方法: (a)遺伝子発現を指向する調節ヌクレオチド配列の作
動可能な制御下で項目1に記載のSCPFをコードするヌク
レオチド配列を含む細胞を培養する工程であって、それ
により生物学的に活性なSCPFが該培養細胞により発現さ
れる、工程;および(b)該培養から生物学的に活性な
SCPFを回収する工程。 17.前記培養細胞が胚細胞腫瘍株である、項目16に
記載の方法。 18.前記胚細胞腫瘍株が神経外胚葉起源である、項目
17に記載の方法。 19.前記培養細胞が骨髄細胞株である、項目17に記
載の方法。 20.前記細胞株が、ATCCに寄託されて受諾番号CRL 10
992を有する細胞株751-NA-15である、項目16に記載の
方法。 21.前記細胞株が、ATCCに寄託されて受諾番号CRL 11
451を有する細胞株ML-1である、項目16に記載の方
法。 22.前記培養細胞が、前記調節ヌクレオチド配列の作
動可能な制御下で前記SCPFをコードする組換えDNAベク
ターで形質転換された遺伝子工学的に処理された宿主細
胞である、項目16に記載の方法。 23.前記宿主細胞が原核生物細胞である、項目22に
記載の方法。 24.前記宿主細胞が真核生物細胞である、項目22に
記載の方法。 25.前記組換えベクターが、さらに選択マーカーをコ
ードするヌクレオチド配列を含む、項目22に記載の方
法。 26.前記SCPFが前記培養培地から回収される、項目2
2に記載の方法。 27.ヒト骨髄幹細胞の増殖を刺激する方法であって、
該骨髄細胞を項目1に記載の幹細胞増殖因子(SCPF)と
接触させる工程を包含する、方法。 28.前記骨髄幹細胞がCD34+である、項目27に記載
の方法。 29.培養において実施される、項目27に記載の方
法。 30.インビボで実施される、項目27に記載の方法。 31.項目1に記載の幹細胞増殖因子(SCPF)により刺
激される腫瘍細胞の増殖を阻害する方法であって、該腫
瘍細胞を該SCPFに結合しそしてこれを中和する抗体また
は抗体フラグメントと接触させる工程を包含する、方
法。 32.培養において実施される、項目31に記載の方
法。 33.インビボで実施される、項目31に記載の方法。 34.胚細胞腫瘍株由来サイトカインを生産する方法で
あって、該サイトカインがヒト幹細胞の増殖を刺激し、
該方法が以下の工程を包含する、方法: (a)遺伝子発現を指向する調節ヌクレオチド配列の作
動可能な制御下でサイトカインをコードするヌクレオチ
ド配列を含む細胞を培養する工程であって、それにより
生物学的に活性なサイトカインが該培養細胞により発現
される、工程;および(b)該培養から生物学的に活性
なサイトカインを回収する工程。 35.前記培養細胞が胚細胞腫瘍株である、項目34に
記載の方法。 36.前記培養細胞が、前記調節ヌクレオチド配列の作
動可能な制御下で前記サイトカインをコードする組換え
DNAベクターで形質転換された遺伝子工学的に処理され
た宿主細胞である、項目34に記載の方法。37.以下
の特性を有するポリペプチドを含む幹細胞増殖因子(SC
PF): (a)ヒト幹細胞の増殖を刺激する;および(b)項目
1に記載の幹細胞増殖因子、IL-3、GM-CSF、G-CSF、ま
たはM-CSFの活性を結合および中和する抗体の存在下で
該ヒト幹細胞の増殖を刺激する。 38.項目1に記載の幹細胞増殖因子(SCPF)をコード
する単離されたポリヌクレオチド配列。 39.前記ポリヌクレオチドがDNA、cDNA、またはRNAで
ある、項目38に記載のポリヌクレオチド。 40.項目38に記載のポリヌクレオチド配列を含む生
物学的に機能性の発現ベクター。 41.前記ベクターがプラスミドである、項目40に記
載のベクター。 42.前記ベクターがウイルスである、項目40に記載
のベクター。 43.前記ウイルスがRNAウイルスである、項目42に
記載のベクター。 44.前記ウイルスがレトロウイルスである、項目43
に記載のベクター。 45.項目40に記載のベクターで安定に形質転換され
た宿主細胞。 46.前記宿主が原核生物である、項目45に記載の宿
主細胞。 47.前記宿主が真核生物である、項目45に記載の宿
主細胞。 48.被験体における幹細胞増殖因子(SCPF)に関連し
た疾患を検出する方法であって、項目12に記載の抗体
を、SCPF関連疾患を有すると推測される該被験体の標本
と接触させる工程、および該抗体の結合を検出する工程
を包含する、方法。 49.前記疾患が、白血病、再生不良性貧血、神経性疾
患、重度の混合免疫不全、および脾機能亢進からなる群
から選択される、項目48に記載の方法。 50.前記検出がインビボである、項目48に記載の方
法。 51.前記検出がインビトロである、項目48に記載の
方法。 52.前記抗体が検出可能に標識されている、項目48
に記載の方法。 53.前記検出可能な標識が、ラジオアイソトープ、蛍
光性化合物、生物発光性化合物、化学発光性化合物、お
よび酵素からなる群から選択される、項目52に記載の
方法。 54.前記骨髄細胞がさらにサイトカインと接触され
る、項目27に記載の方法。 55.前記サイトカインがIL-3、IL-6、およびSCFから
なる群から選択される、項目27に記載の方法。 56.ATCC受諾番号CRL 10992を有する細胞株。 57.ATCC受諾番号CRL 11451を有する細胞株。
【0010】本発明は、幹細胞増殖因子(SCPF)、
造血幹細胞を含む種々の幹細胞集団の成長を刺激するこ
とにおけるその使用、および胚細胞腫瘍または他の細胞
株により生産される他の成長因子またはサイトカインを
同定する方法に関する。SCPFは、ヒト骨髄幹細胞の
増殖を刺激する新規な自己分泌成長因子のファミリーで
ある。SCPFはまた、32,000ダルトンの分泌形
態および37,000ダルトンの分子量の膜結合形態と
して751と称せられるネズミ細胞株により発現され
る。SCPFはまた、分子量23,000ダルトンのM
L−1と称される細胞株により発見される。SCPF
は、CD34+ヒト骨髄幹細胞と同様にそれを生産する
細胞株の増殖および成長を刺激する。
造血幹細胞を含む種々の幹細胞集団の成長を刺激するこ
とにおけるその使用、および胚細胞腫瘍または他の細胞
株により生産される他の成長因子またはサイトカインを
同定する方法に関する。SCPFは、ヒト骨髄幹細胞の
増殖を刺激する新規な自己分泌成長因子のファミリーで
ある。SCPFはまた、32,000ダルトンの分泌形
態および37,000ダルトンの分子量の膜結合形態と
して751と称せられるネズミ細胞株により発現され
る。SCPFはまた、分子量23,000ダルトンのM
L−1と称される細胞株により発見される。SCPF
は、CD34+ヒト骨髄幹細胞と同様にそれを生産する
細胞株の増殖および成長を刺激する。
【0011】本発明は、一部、ネズミ751細胞株が自
己分泌成長因子を培養培地に放出するという本出願者の
発見に基づく。精製32kDaタンパク質に対して生成
するポリクローナルウサギ抗体(SAM.1)は、75
1細胞により生産された32kDaの分泌産物および3
7kDaの細胞結合タンパク質ならびにML−1細胞に
より生産された23kDaのタンパク質の両方を認識す
る。この抗体はまた、ヒト骨髄における細胞集団を同定
し得、正常(粘着涸渇した)骨髄細胞の2.6%未満と
反応する。このSCPF+骨髄細胞集団は、幹細胞マー
カーCD34を同時発現する。本明細書に記載の実施例
に示すように、SCPFの生物学的活性は、任意の公知
の骨髄コロニー刺激因子(CSF)(GM−CSF、G
−CSF、M−CSF、およびIL−3を含む)とは区
別される。さらに、GM−CSF、G−CSF、M−C
SF、およびIL−3に特異的な抗体は、SCPFの生
物学的活性を阻害しない。さらに、抗SCPF抗体はS
CF機能を中和しないので、SCPFはまた、c−ki
tオンコジーン産物(SCF)に対するリガンドとも区
別される。
己分泌成長因子を培養培地に放出するという本出願者の
発見に基づく。精製32kDaタンパク質に対して生成
するポリクローナルウサギ抗体(SAM.1)は、75
1細胞により生産された32kDaの分泌産物および3
7kDaの細胞結合タンパク質ならびにML−1細胞に
より生産された23kDaのタンパク質の両方を認識す
る。この抗体はまた、ヒト骨髄における細胞集団を同定
し得、正常(粘着涸渇した)骨髄細胞の2.6%未満と
反応する。このSCPF+骨髄細胞集団は、幹細胞マー
カーCD34を同時発現する。本明細書に記載の実施例
に示すように、SCPFの生物学的活性は、任意の公知
の骨髄コロニー刺激因子(CSF)(GM−CSF、G
−CSF、M−CSF、およびIL−3を含む)とは区
別される。さらに、GM−CSF、G−CSF、M−C
SF、およびIL−3に特異的な抗体は、SCPFの生
物学的活性を阻害しない。さらに、抗SCPF抗体はS
CF機能を中和しないので、SCPFはまた、c−ki
tオンコジーン産物(SCF)に対するリガンドとも区
別される。
【0012】本発明は、実施例の様式により記載されて
おり、実施例では、SCPFは、特定の細胞株、例え
ば、本明細書中に記載される細胞株により生産された自
己分泌成長因子として同定され、この因子の生化学的な
および生物学的な特性を特徴づける。これらの新規なタ
ンパク質の広範囲な種類の使用は、本明細書に記載の発
明により包含される。
おり、実施例では、SCPFは、特定の細胞株、例え
ば、本明細書中に記載される細胞株により生産された自
己分泌成長因子として同定され、この因子の生化学的な
および生物学的な特性を特徴づける。これらの新規なタ
ンパク質の広範囲な種類の使用は、本明細書に記載の発
明により包含される。
【0013】(5.発明の詳細な説明)本発明は、幹細
胞増殖因子(SCPF)、従来技術または組換えDNA
技術によるSCPFの生産方法、SCPFの使用方法、
および細胞株に同様に由来するSCPFファミリーの他
のメンバーを同定および単離する方法に関する。
胞増殖因子(SCPF)、従来技術または組換えDNA
技術によるSCPFの生産方法、SCPFの使用方法、
および細胞株に同様に由来するSCPFファミリーの他
のメンバーを同定および単離する方法に関する。
【0014】SCPFは新規な自己分泌成長因子であ
り、膜結合形態および分泌形態の両方でネズミ751細
胞株により発現される。SCPFの膜形態はまた、CD
34+ヒト骨髄細胞の小画分の細胞表面上で発現され
る。SCPFは、CD34+ヒトML−1細胞株により
発現され、そして細胞ライゼートから単離されると23
kDaの分子量および約7.7のpIを有する。さら
に、SCPFはCD34+骨髄幹細胞の増殖を刺激し、
それは造血細胞成長の促進を必要とする条件下、すなわ
ち、骨髄移植における使用のための幹細胞の培養、また
は造血を調節するためのインビボにおける処置において
有用であり得ることを示している。751細胞培養物中
の抗体によるSCPFの除去は、腫瘍細胞コロニー形成
の減少をもたらし、SCPFが腫瘍細胞増殖の支持に関
与しており、従ってSCPF活性の阻害が、特定の腫瘍
の治療に有用であり得ることを示唆する。これは、抗S
CPF抗体および751細胞の同時注入により細胞株の
腫瘍形成の減少が生じるインビボ実験によりさらに支持
される。さらに、膜形態のSCPFはまた、抗SCPF
抗体の使用による多能性骨髄幹細胞の小集団の同定およ
び単離のための細胞表面マーカーとして有用であり得
る。
り、膜結合形態および分泌形態の両方でネズミ751細
胞株により発現される。SCPFの膜形態はまた、CD
34+ヒト骨髄細胞の小画分の細胞表面上で発現され
る。SCPFは、CD34+ヒトML−1細胞株により
発現され、そして細胞ライゼートから単離されると23
kDaの分子量および約7.7のpIを有する。さら
に、SCPFはCD34+骨髄幹細胞の増殖を刺激し、
それは造血細胞成長の促進を必要とする条件下、すなわ
ち、骨髄移植における使用のための幹細胞の培養、また
は造血を調節するためのインビボにおける処置において
有用であり得ることを示している。751細胞培養物中
の抗体によるSCPFの除去は、腫瘍細胞コロニー形成
の減少をもたらし、SCPFが腫瘍細胞増殖の支持に関
与しており、従ってSCPF活性の阻害が、特定の腫瘍
の治療に有用であり得ることを示唆する。これは、抗S
CPF抗体および751細胞の同時注入により細胞株の
腫瘍形成の減少が生じるインビボ実験によりさらに支持
される。さらに、膜形態のSCPFはまた、抗SCPF
抗体の使用による多能性骨髄幹細胞の小集団の同定およ
び単離のための細胞表面マーカーとして有用であり得
る。
【0015】SCPF、またはそのフラグメントおよび
誘導体は、造血の調節および特定の胚細胞の処置におい
て広域な潜在的適用を有し得る。
誘導体は、造血の調節および特定の胚細胞の処置におい
て広域な潜在的適用を有し得る。
【0016】本発明のもう一つの実施態様では、胚細胞
腫瘍株は培養で生じ得る。このような腫瘍細胞は、特に
造血系の細胞、一般に種々の組織型の胚/幹細胞の成長
増大活性を有するサイトカインの供給源であり得る。
腫瘍株は培養で生じ得る。このような腫瘍細胞は、特に
造血系の細胞、一般に種々の組織型の胚/幹細胞の成長
増大活性を有するサイトカインの供給源であり得る。
【0017】本発明は、以下のサブセクションでさらに
詳細に説明されるが、単に記載を目的とするだけであ
り、限定されない。議論を明解にするために、本発明
は、特定のSCPFおよび細胞株によって記載される。
しかし、この原理は、他の細胞株由来の他の自己分泌因
子に同様に適用され得る。
詳細に説明されるが、単に記載を目的とするだけであ
り、限定されない。議論を明解にするために、本発明
は、特定のSCPFおよび細胞株によって記載される。
しかし、この原理は、他の細胞株由来の他の自己分泌因
子に同様に適用され得る。
【0018】(5.1.SCPFを生産する細胞株)中
枢神経系の胚細胞腫瘍は、胚発生で他の組織部位にそれ
らが移動する間、神経クレストに留まった原始細胞の産
物であると考えられている。このような腫瘍細胞が、神
経系外の組織に作用する種々のサイトカインを生産し得
る(Bhandar, 1988, Med. Hyp
oth, 27:291)。従って、胚細胞腫瘍から生
じる細胞株は、造血系の細胞を含む種々の細胞タイプの
増殖に影響する初期作用性成長因子の供給源であり得
る。
枢神経系の胚細胞腫瘍は、胚発生で他の組織部位にそれ
らが移動する間、神経クレストに留まった原始細胞の産
物であると考えられている。このような腫瘍細胞が、神
経系外の組織に作用する種々のサイトカインを生産し得
る(Bhandar, 1988, Med. Hyp
oth, 27:291)。従って、胚細胞腫瘍から生
じる細胞株は、造血系の細胞を含む種々の細胞タイプの
増殖に影響する初期作用性成長因子の供給源であり得
る。
【0019】ネズミ751細胞株は、手術により除去し
た胚細胞腫瘍から細胞株を樹立する過程で発見された。
胚細胞腫瘍は、腹膜腔(ventriculoperi
toneal)シャントに沿って複数の皮下塊を有する
と診断された患者から得られた。培養751細胞は、非
粘着性であり、そしてインビトロで7〜8時間の極度に
短い倍加時間を示す。この迅速な成長速度(kinet
ic)はまた、BNXマウスへの培養細胞の移入の際、
インビボにおいても確認された。培養細胞の移入は、ネ
ズミモデルでの外因性腫瘍の大部分に関する2〜3カ月
とは対照的に、7日で103細胞の接種物から目視可能
な皮下腫瘍を発達させた。
た胚細胞腫瘍から細胞株を樹立する過程で発見された。
胚細胞腫瘍は、腹膜腔(ventriculoperi
toneal)シャントに沿って複数の皮下塊を有する
と診断された患者から得られた。培養751細胞は、非
粘着性であり、そしてインビトロで7〜8時間の極度に
短い倍加時間を示す。この迅速な成長速度(kinet
ic)はまた、BNXマウスへの培養細胞の移入の際、
インビボにおいても確認された。培養細胞の移入は、ネ
ズミモデルでの外因性腫瘍の大部分に関する2〜3カ月
とは対照的に、7日で103細胞の接種物から目視可能
な皮下腫瘍を発達させた。
【0020】特異的細胞決定因子を指向する抗体を用い
るフローサイトメトリー分析は、751細胞が、適切な
刺激の際に、ニューロン細胞系統またはグリア細胞系統
へとさらに分化し得る原始脳神経外胚葉細胞株を表すこ
とを示した。従って、これは、成長および分化能力の両
方を有する原始多能性細胞株である。さらに、オンコジ
ーンc−mycおよびc−fmsのmRNAは、オンコ
ジーン配列のパネルに特異的な分子プローブを用いて検
出された。c−fmsは、マクロファージコロニー刺激
因子に対するレセプターであることが示されたので、7
51細胞は同じ様式で骨髄の前駆細胞と関係があり得
る。
るフローサイトメトリー分析は、751細胞が、適切な
刺激の際に、ニューロン細胞系統またはグリア細胞系統
へとさらに分化し得る原始脳神経外胚葉細胞株を表すこ
とを示した。従って、これは、成長および分化能力の両
方を有する原始多能性細胞株である。さらに、オンコジ
ーンc−mycおよびc−fmsのmRNAは、オンコ
ジーン配列のパネルに特異的な分子プローブを用いて検
出された。c−fmsは、マクロファージコロニー刺激
因子に対するレセプターであることが示されたので、7
51細胞は同じ様式で骨髄の前駆細胞と関係があり得
る。
【0021】ML−1細胞株は、以下に記載するよう
に、CD34+ヒト骨髄細胞の異種集団を751細胞か
ら得た部分的に精製したSCPF画分で処理することに
より樹立させた。細胞を、以下に記載するように、75
1 SCPF調製物の存在下で継代培養し、そして外因
性SCPFの非存在下で継続成長し得るML−1細胞株
を単離した。この細胞株は、CD34+、CD38-、H
LADR+であるが、CD3-、CDR-、およびCD8-
でないことが示される。
に、CD34+ヒト骨髄細胞の異種集団を751細胞か
ら得た部分的に精製したSCPF画分で処理することに
より樹立させた。細胞を、以下に記載するように、75
1 SCPF調製物の存在下で継代培養し、そして外因
性SCPFの非存在下で継続成長し得るML−1細胞株
を単離した。この細胞株は、CD34+、CD38-、H
LADR+であるが、CD3-、CDR-、およびCD8-
でないことが示される。
【0022】(5.2.幹細胞増殖因子)本明細書の実
施例に記載されるとおり751細胞株により生産される
幹細胞増殖因子は、2つの形態、約32kDaの分子量
を有する分泌形態および37kDaの分子量の膜結合形
態で存在する。約7.0〜8.0範囲のP.Iを有する
複数のSCPFイソ型が同定される。
施例に記載されるとおり751細胞株により生産される
幹細胞増殖因子は、2つの形態、約32kDaの分子量
を有する分泌形態および37kDaの分子量の膜結合形
態で存在する。約7.0〜8.0範囲のP.Iを有する
複数のSCPFイソ型が同定される。
【0023】32kDa SCPFを用いて、ウサギに
おいてポリクローナル抗血清を生成させた。SAM.1
と名付けられた特異的ポリクローナル抗体を用いて、7
51細胞による主要分泌タンパク質のさらなる生化学的
特徴付けを容易にした。抗体は、ウエスタン免疫ブロッ
ティング実験において751全細胞ライゼートで37k
Daのタンパク質種と反応したので、この抗体がSCP
Fタンパク質に特異的であることが最初に示された。こ
の所見は、目的のタンパク質が32kDaの分泌形態お
よび固定(anchoring)のためのトランスメン
ブラン成分を含み得る37kDa分子量の膜形態で存在
し得ることを示す。従って、同じタンパク質が、可溶性
分子および相互作用する細胞間の細胞表面タンパク質の
両方として機能し得る。
おいてポリクローナル抗血清を生成させた。SAM.1
と名付けられた特異的ポリクローナル抗体を用いて、7
51細胞による主要分泌タンパク質のさらなる生化学的
特徴付けを容易にした。抗体は、ウエスタン免疫ブロッ
ティング実験において751全細胞ライゼートで37k
Daのタンパク質種と反応したので、この抗体がSCP
Fタンパク質に特異的であることが最初に示された。こ
の所見は、目的のタンパク質が32kDaの分泌形態お
よび固定(anchoring)のためのトランスメン
ブラン成分を含み得る37kDa分子量の膜形態で存在
し得ることを示す。従って、同じタンパク質が、可溶性
分子および相互作用する細胞間の細胞表面タンパク質の
両方として機能し得る。
【0024】このタンパク質(以降、幹細胞増殖因子、
SCPFと称する)の生物学的活性を示すために、コロ
ニー阻害アッセイを行い、このアッセイでは751細胞
コロニー形成が種々の濃度のウサギ抗血清の存在下で評
価された。この結果は、この抗体が腫瘍細胞コロニー形
成を阻害することを明確に示し、分泌されたタンパク質
が751細胞の成長を促進する自己分泌成長因子である
ことを示した。さらに、抗体の増殖阻害効果は、神経芽
腫細胞株の成長が阻害されない胚または幹細胞株に特異
的である。
SCPFと称する)の生物学的活性を示すために、コロ
ニー阻害アッセイを行い、このアッセイでは751細胞
コロニー形成が種々の濃度のウサギ抗血清の存在下で評
価された。この結果は、この抗体が腫瘍細胞コロニー形
成を阻害することを明確に示し、分泌されたタンパク質
が751細胞の成長を促進する自己分泌成長因子である
ことを示した。さらに、抗体の増殖阻害効果は、神経芽
腫細胞株の成長が阻害されない胚または幹細胞株に特異
的である。
【0025】SCPFは、ネズミ751細胞株から精製
され、そしてヒト骨髄細胞の増殖を刺激するその能力に
ついてテストした。SCPFはクロノジェニックアッセ
イで芽細胞の成長を誘導した。これは、続いてフローサ
イトメトリー分析によりCD34マーカーおよびHLA
クラスI抗原を発現することが示された。同じ細胞が長
期Gordon培養においてSCPFの非存在下で成長
し、そして組換えGM−CSFの存在下で再プレーティ
ング(replating)効率について試験する場
合、細胞は応答して、顆粒球、単球、および混合表現型
のコロニーを生じさせた。従って、SCPFは、続くコ
ロニー刺激因子での刺激に応答して、分化能力を保持す
るCD34+骨髄細胞集団の複製を誘導し得る。
され、そしてヒト骨髄細胞の増殖を刺激するその能力に
ついてテストした。SCPFはクロノジェニックアッセ
イで芽細胞の成長を誘導した。これは、続いてフローサ
イトメトリー分析によりCD34マーカーおよびHLA
クラスI抗原を発現することが示された。同じ細胞が長
期Gordon培養においてSCPFの非存在下で成長
し、そして組換えGM−CSFの存在下で再プレーティ
ング(replating)効率について試験する場
合、細胞は応答して、顆粒球、単球、および混合表現型
のコロニーを生じさせた。従って、SCPFは、続くコ
ロニー刺激因子での刺激に応答して、分化能力を保持す
るCD34+骨髄細胞集団の複製を誘導し得る。
【0026】抗SCPF抗体がヒト骨髄細胞と反応した
場合、小さいが検出可能な細胞画分がポジティブに染色
されることが示された。同じ細胞はまた、造血幹細胞に
より発現されたマーカーであると報告されたCD34タ
ンパク質を発現する。しかし、SCPF産生751胚細
胞腫瘍がCD34発現についてネガティブであること、
および抗SCPFおよび抗CD34抗体が精製CD34
+細胞への結合において互いに拮抗的に阻害しないとい
う所見は、SAM.1抗体はCD34マーカーを指向し
ないが、SCPFの膜形態を指向することを示す。SA
M.1抗体はネズミ、ウシ、およびヒツジ骨髄から得ら
れる細胞と反応しなかったので、SAM.1抗体は、異
なる非ヒト動物種の任意のタンパク質と交差反応しな
い。
場合、小さいが検出可能な細胞画分がポジティブに染色
されることが示された。同じ細胞はまた、造血幹細胞に
より発現されたマーカーであると報告されたCD34タ
ンパク質を発現する。しかし、SCPF産生751胚細
胞腫瘍がCD34発現についてネガティブであること、
および抗SCPFおよび抗CD34抗体が精製CD34
+細胞への結合において互いに拮抗的に阻害しないとい
う所見は、SAM.1抗体はCD34マーカーを指向し
ないが、SCPFの膜形態を指向することを示す。SA
M.1抗体はネズミ、ウシ、およびヒツジ骨髄から得ら
れる細胞と反応しなかったので、SAM.1抗体は、異
なる非ヒト動物種の任意のタンパク質と交差反応しな
い。
【0027】SCPFの生物学的特性をさらに特徴づけ
るために、CD34+細胞の長期培養を、751細胞株
から精製された外因性SCPFの存在下で開始した。組
換えIL−3またはIL−6に応答して迅速に増大した
培養物とは異なって、SCPFを与えた培養物は、次い
でSCPFに応答して増殖し得るCD34+細胞の残余
集団を初期のうちに細胞死に至らせた。SCPF処理細
胞は、IL−3またはIL−6で成長した培養物と対比
して、形態学においてより均質である。しかし、SCP
F処理した培養物は、細胞表面マーカー発現に基づいて
2つの細胞集団を生じた。両方の集団がCD34を発現
するが、1つの集団はCD38およびHLA−DR発現
についてネガティブであり、そしてもう一方は低レベル
で両方のマーカーを発現した。従って、まとめると、細
胞は、他の分化シグナルに応答するそれらの能力を保持
するが、SCPFは分化を起こさずにCD34+骨髄細
胞の増殖を誘導する自己分泌成長因子である。この因子
は培養細胞の悪性トランスフォーメーションを誘導しな
い。なぜならば、SCPFを除去すると、CD34 +細
胞の生存力が急速に低下したからである。
るために、CD34+細胞の長期培養を、751細胞株
から精製された外因性SCPFの存在下で開始した。組
換えIL−3またはIL−6に応答して迅速に増大した
培養物とは異なって、SCPFを与えた培養物は、次い
でSCPFに応答して増殖し得るCD34+細胞の残余
集団を初期のうちに細胞死に至らせた。SCPF処理細
胞は、IL−3またはIL−6で成長した培養物と対比
して、形態学においてより均質である。しかし、SCP
F処理した培養物は、細胞表面マーカー発現に基づいて
2つの細胞集団を生じた。両方の集団がCD34を発現
するが、1つの集団はCD38およびHLA−DR発現
についてネガティブであり、そしてもう一方は低レベル
で両方のマーカーを発現した。従って、まとめると、細
胞は、他の分化シグナルに応答するそれらの能力を保持
するが、SCPFは分化を起こさずにCD34+骨髄細
胞の増殖を誘導する自己分泌成長因子である。この因子
は培養細胞の悪性トランスフォーメーションを誘導しな
い。なぜならば、SCPFを除去すると、CD34 +細
胞の生存力が急速に低下したからである。
【0028】さらに、SCPFは、他のコロニー刺激因
子と組合せて使用する場合、骨髄細胞における刺激効果
を増加し得る。しかし、SCPF生物学的活性は、GM
−CSF、G−CSF、M−CSF、およびIL−3を
含む公知の造血成長因子と同様ではない。さらに、ヒト
GM−CSF、G−CSF、M−CSF、およびIL−
3に特異的な抗体は、SCPFの生物学的活性を中和し
ない。さらに、抗SCPF抗体は、最近同定された幹細
胞因子(SCF)の機能を阻害しない。このSCFは、
c−kitオンコジーンによりコードされたレセプター
に対するリガンドであることが示されている(Yoko
taら、1984, Proc. Natl. Aca
d. Sci. U.S.A. 81:1070; W
illiamsら、1990, Cell 63:16
7; Zseboら、1990,Cell 63:19
5)。
子と組合せて使用する場合、骨髄細胞における刺激効果
を増加し得る。しかし、SCPF生物学的活性は、GM
−CSF、G−CSF、M−CSF、およびIL−3を
含む公知の造血成長因子と同様ではない。さらに、ヒト
GM−CSF、G−CSF、M−CSF、およびIL−
3に特異的な抗体は、SCPFの生物学的活性を中和し
ない。さらに、抗SCPF抗体は、最近同定された幹細
胞因子(SCF)の機能を阻害しない。このSCFは、
c−kitオンコジーンによりコードされたレセプター
に対するリガンドであることが示されている(Yoko
taら、1984, Proc. Natl. Aca
d. Sci. U.S.A. 81:1070; W
illiamsら、1990, Cell 63:16
7; Zseboら、1990,Cell 63:19
5)。
【0029】ネズミ751細胞により生成したSCPF
を、以下の実施例に記載のとおり、ML−1細胞株の単
離を促進するために用いた。ML−1細胞株は、SCP
F活性に対する標的細胞およびヒトSCPFの供給源の
両方である。ML−1細胞ライゼートから得られるSC
PFは、以下に記載した尿素の存在下での2次元ゲル電
気泳動により決定されるように23kDaの分子量およ
び約7.7のpIを示す。ML−1により生成されたS
CPFは、SAM.1抗体(751細胞由来のSCPF
に対して生じた)と反応し、以下に記載のとおりヒト標
的細胞でアッセイした場合の生物学的活性を示す。
を、以下の実施例に記載のとおり、ML−1細胞株の単
離を促進するために用いた。ML−1細胞株は、SCP
F活性に対する標的細胞およびヒトSCPFの供給源の
両方である。ML−1細胞ライゼートから得られるSC
PFは、以下に記載した尿素の存在下での2次元ゲル電
気泳動により決定されるように23kDaの分子量およ
び約7.7のpIを示す。ML−1により生成されたS
CPFは、SAM.1抗体(751細胞由来のSCPF
に対して生じた)と反応し、以下に記載のとおりヒト標
的細胞でアッセイした場合の生物学的活性を示す。
【0030】(5.3.SCPFコード化配列の単離)
cDNAの調製のためのメッセンジャーRNA(mRN
A)は、SCPFを生成する細胞供給源から得られ得る
が、SCPFについてのゲノム配列は任意の細胞供給源
から得られ得る。例えば、ML−1、751−NA、7
51−LIV、または751−LN細胞は、SCPFに
ついてのコード化配列の供給源としておよび/もしくは
cDNAまたはゲノムライブラリーの調製のために用い
られ得る。SCPFコード化配列を含む遺伝学的に設計
された微生物または細胞株は、この目的のためにDNA
の便利な供給源として使用され得る。
cDNAの調製のためのメッセンジャーRNA(mRN
A)は、SCPFを生成する細胞供給源から得られ得る
が、SCPFについてのゲノム配列は任意の細胞供給源
から得られ得る。例えば、ML−1、751−NA、7
51−LIV、または751−LN細胞は、SCPFに
ついてのコード化配列の供給源としておよび/もしくは
cDNAまたはゲノムライブラリーの調製のために用い
られ得る。SCPFコード化配列を含む遺伝学的に設計
された微生物または細胞株は、この目的のためにDNA
の便利な供給源として使用され得る。
【0031】cDNAまたはゲノムライブラリーのいず
れかが、当該分野で周知の技術を用いて生成されるDN
Aフラグメントから調製され得る。SCPFをコードす
るフラグメントは、精製タンパク質から得られるアミノ
酸配列情報に基づくSCPF配列の一部分と相同なヌク
レオチドプローブを用いてこのようなライブラリーをス
クリーニングすることにより同定され得る。あるいは、
抗体プローブは、λgt11のような発現クローニング
方法により生成されるライブラリーをスクリーニングす
るために使用され得る(YoungおよびDavis,
Proc.Natl. Acad. Sci. U.
S.A. 80:1194−1198)。コード化配列
の部分は、クローニングおよび発現に用いられ得るが、
完全長のクローン、すなわち、SCPFの全コード化領
域を含むクローンが発現のために好ましいとされ得る。
これらの目的に対し、DNAの単離、適切な制限フラグ
メントの生成、クローンおよびライブラリーの構築、お
よび組換え体のスクリーニングのための当業者に周知の
技術が用いられ得る。オリゴヌクレオチド配列を用い
て、ポリメラーゼ連鎖反応により、独特な遺伝子配列の
コピー数を増加させ得る。このアプローチは、縮重オリ
ゴヌクレオチドを用いて得られるより特異的なプローブ
を提供し得る。例えば、Maniatisら、198
9, Molecular Cloning, A L
aboratory Manual,Cold Spr
ing Harbor Laboratory, N.
Y.に記載の技術を参照。
れかが、当該分野で周知の技術を用いて生成されるDN
Aフラグメントから調製され得る。SCPFをコードす
るフラグメントは、精製タンパク質から得られるアミノ
酸配列情報に基づくSCPF配列の一部分と相同なヌク
レオチドプローブを用いてこのようなライブラリーをス
クリーニングすることにより同定され得る。あるいは、
抗体プローブは、λgt11のような発現クローニング
方法により生成されるライブラリーをスクリーニングす
るために使用され得る(YoungおよびDavis,
Proc.Natl. Acad. Sci. U.
S.A. 80:1194−1198)。コード化配列
の部分は、クローニングおよび発現に用いられ得るが、
完全長のクローン、すなわち、SCPFの全コード化領
域を含むクローンが発現のために好ましいとされ得る。
これらの目的に対し、DNAの単離、適切な制限フラグ
メントの生成、クローンおよびライブラリーの構築、お
よび組換え体のスクリーニングのための当業者に周知の
技術が用いられ得る。オリゴヌクレオチド配列を用い
て、ポリメラーゼ連鎖反応により、独特な遺伝子配列の
コピー数を増加させ得る。このアプローチは、縮重オリ
ゴヌクレオチドを用いて得られるより特異的なプローブ
を提供し得る。例えば、Maniatisら、198
9, Molecular Cloning, A L
aboratory Manual,Cold Spr
ing Harbor Laboratory, N.
Y.に記載の技術を参照。
【0032】SCPFコード化配列を同定およびクロー
ン化するために選択される方法にかかわらず、発現クロ
ーニング方法は、スクリーニングする労力を十分に減少
させるために用いられ得る。最近、抗体遺伝子をクロー
ニングおよび発現するための1工程手順が報告された
(McCaffertyら、1990, Nature
348:552−554; WinterおよびMil
stein, 1991, Nature 349:2
93−299)。この技術に基づき、SCPF遺伝子
は、同様に、λまたはfdのようなバクテリオファージ
のコートタンパク質遺伝子に近接する部位でベクターに
直接クローン化され得る。SCPF遺伝子を有するファ
ージは、その表面で融合タンパク質を発現するので、S
CPF特異的抗体を含むカラムが、結合活性でファージ
粒子を選択および単離するために使用され得る。Lam
bda−Zap−bluescript(Strata
gene, La Jolla, CA)を用いる市販
の発現クローニング系はまた、SCPF cDNAライ
ブラリーのクローニングおよび抗体スクリーニングのた
めに使用され得る。過渡的な遺伝子発現系は、正確なS
CPF遺伝子を同定するために用いられ得る。例えば、
COS細胞系(例えば、GerardおよびGluzm
an, 1986, Mol. Cell. Bio
l. 6(12)4570−4577)が使用され得
る。
ン化するために選択される方法にかかわらず、発現クロ
ーニング方法は、スクリーニングする労力を十分に減少
させるために用いられ得る。最近、抗体遺伝子をクロー
ニングおよび発現するための1工程手順が報告された
(McCaffertyら、1990, Nature
348:552−554; WinterおよびMil
stein, 1991, Nature 349:2
93−299)。この技術に基づき、SCPF遺伝子
は、同様に、λまたはfdのようなバクテリオファージ
のコートタンパク質遺伝子に近接する部位でベクターに
直接クローン化され得る。SCPF遺伝子を有するファ
ージは、その表面で融合タンパク質を発現するので、S
CPF特異的抗体を含むカラムが、結合活性でファージ
粒子を選択および単離するために使用され得る。Lam
bda−Zap−bluescript(Strata
gene, La Jolla, CA)を用いる市販
の発現クローニング系はまた、SCPF cDNAライ
ブラリーのクローニングおよび抗体スクリーニングのた
めに使用され得る。過渡的な遺伝子発現系は、正確なS
CPF遺伝子を同定するために用いられ得る。例えば、
COS細胞系(例えば、GerardおよびGluzm
an, 1986, Mol. Cell. Bio
l. 6(12)4570−4577)が使用され得
る。
【0033】ヌクレオチドコード化配列の縮重のため
に、任意のSCPF遺伝子産物のアミノ酸配列をコード
する他のDNA配列は、SCPFのクローニングおよび
発現のために本発明の実施において用いられ得る。例え
ば、SCPEアミノ酸配列をコードするヌクレオチド配
列、もしくはSCPF遺伝子またはそのcDNAに選択
的にハイブリダイズするヌクレオチド配列が、SCPF
のクローニングおよび発現のために用いられ得る。この
ような配列の改変は、同じまたは機能的に等価な遺伝子
産物をコードする配列を生じる異なるヌクレオチド残基
の欠失、付加、または置換を含む。遺伝子産物は、配列
内にアミノ酸残基の欠失、付加、または置換を含み得、
サイレント変化を生じ、生物活性産物を生産する。この
ようなアミノ酸置換は、関連する残基の極性、電荷、可
溶性、疎水性、親水性、および/または両親媒性の性質
の類似性に基づき行われ得る。例えば、負に荷電したア
ミノ酸は、アスパラギン酸およびグルタミン酸を含む;
正に荷電したアミノ酸はリジンおよびアルギニンを含
む;類似の親水性値を有する荷電していない極性頭基を
有するアミノ酸は以下を含む:ロイシン、イソロイシ
ン、バリン;グリシン、アラニン;アスパラギン、グル
タミン;セリン、トレオニン;フェニルアラニン、チロ
シン。
に、任意のSCPF遺伝子産物のアミノ酸配列をコード
する他のDNA配列は、SCPFのクローニングおよび
発現のために本発明の実施において用いられ得る。例え
ば、SCPEアミノ酸配列をコードするヌクレオチド配
列、もしくはSCPF遺伝子またはそのcDNAに選択
的にハイブリダイズするヌクレオチド配列が、SCPF
のクローニングおよび発現のために用いられ得る。この
ような配列の改変は、同じまたは機能的に等価な遺伝子
産物をコードする配列を生じる異なるヌクレオチド残基
の欠失、付加、または置換を含む。遺伝子産物は、配列
内にアミノ酸残基の欠失、付加、または置換を含み得、
サイレント変化を生じ、生物活性産物を生産する。この
ようなアミノ酸置換は、関連する残基の極性、電荷、可
溶性、疎水性、親水性、および/または両親媒性の性質
の類似性に基づき行われ得る。例えば、負に荷電したア
ミノ酸は、アスパラギン酸およびグルタミン酸を含む;
正に荷電したアミノ酸はリジンおよびアルギニンを含
む;類似の親水性値を有する荷電していない極性頭基を
有するアミノ酸は以下を含む:ロイシン、イソロイシ
ン、バリン;グリシン、アラニン;アスパラギン、グル
タミン;セリン、トレオニン;フェニルアラニン、チロ
シン。
【0034】さらに、コード化SCPFタンパク質の生
物学的活性を実質的に変化しない構造的な改変を含む他
のDNA配列もまた、本発明の実施において用いられ得
る。このような改変は、プロセッシング部位の付加およ
び/またはグリコシル化部位の除去を作製するような、
SCPFにおけるアミノ酸残基の付加、欠失、または置
換を含むが、これらに限定されない。例えば、特定のタ
ンパク質のN結合グリコシル化部位の除去により、酵母
発現系で特に有用である発現産物のグリコシル化が減少
する。
物学的活性を実質的に変化しない構造的な改変を含む他
のDNA配列もまた、本発明の実施において用いられ得
る。このような改変は、プロセッシング部位の付加およ
び/またはグリコシル化部位の除去を作製するような、
SCPFにおけるアミノ酸残基の付加、欠失、または置
換を含むが、これらに限定されない。例えば、特定のタ
ンパク質のN結合グリコシル化部位の除去により、酵母
発現系で特に有用である発現産物のグリコシル化が減少
する。
【0035】(5.4.組換えDNA技術によるSCP
Fの発現)生物学的に活性なSCPFを発現させるため
に、SCPFをコードしているヌクレオチド配列、また
は機能的に等価のヌクレオチド配列が、適切な発現ベク
ター、すなわち、挿入コード化配列の転写および翻訳の
必須要素を含むベクターに挿入される。SCPFコード
化配列の改変型が、発現産物の安定性、生産、精製、ま
たは収量を増大させるように設計され得た。例えば、S
CPFおよび異種タンパク質を含む融合タンパク質また
は開裂可能な融合タンパク質の発現が設計され得る。こ
のような融合タンパク質は、アフィニティークロマトグ
ラフィーにより容易に単離され得る;例えば、異種タン
パク質に特異的なカラム上での固定による。開裂部位
が、SCPF部分と異種タンパク質との間に作られる場
合、SCPFタンパク質は、開裂部位を分断する適切な
酵素または薬剤での処理によりクロマトグラフィーカラ
ムから放出され得る(例えば、Boothら、198
8,Immunol. Lett. 19:65−7
0;およびGardellaら、1990, J. B
iol. Chem. 265:15854−1585
9を参照)。
Fの発現)生物学的に活性なSCPFを発現させるため
に、SCPFをコードしているヌクレオチド配列、また
は機能的に等価のヌクレオチド配列が、適切な発現ベク
ター、すなわち、挿入コード化配列の転写および翻訳の
必須要素を含むベクターに挿入される。SCPFコード
化配列の改変型が、発現産物の安定性、生産、精製、ま
たは収量を増大させるように設計され得た。例えば、S
CPFおよび異種タンパク質を含む融合タンパク質また
は開裂可能な融合タンパク質の発現が設計され得る。こ
のような融合タンパク質は、アフィニティークロマトグ
ラフィーにより容易に単離され得る;例えば、異種タン
パク質に特異的なカラム上での固定による。開裂部位
が、SCPF部分と異種タンパク質との間に作られる場
合、SCPFタンパク質は、開裂部位を分断する適切な
酵素または薬剤での処理によりクロマトグラフィーカラ
ムから放出され得る(例えば、Boothら、198
8,Immunol. Lett. 19:65−7
0;およびGardellaら、1990, J. B
iol. Chem. 265:15854−1585
9を参照)。
【0036】当業者に周知である方法が、SCPFコー
ド化配列および適切な転写/翻訳制御シグナルを含む発
現ベクターを構築するために使用され得る。これらの方
法は、インビトロでの組換えDNA技術、合成技術、お
よびインビボでの組換え/遺伝子技術を含む。例えば、
Maniatisら、1989 MolecularC
loning A Laboratory Manua
l, Cold Spring Harbor Lab
oratory, N.Y.に記載の技術を参照。
ド化配列および適切な転写/翻訳制御シグナルを含む発
現ベクターを構築するために使用され得る。これらの方
法は、インビトロでの組換えDNA技術、合成技術、お
よびインビボでの組換え/遺伝子技術を含む。例えば、
Maniatisら、1989 MolecularC
loning A Laboratory Manua
l, Cold Spring Harbor Lab
oratory, N.Y.に記載の技術を参照。
【0037】種々の宿主発現ベクター系が、SCPFコ
ード化配列を発現するために用いられ得る。これらは、
以下のような微生物を含むがこれらに限定されない;
SCPFコード化配列を含む組換えバクテリオファージ
DNA、プラスミドDNA、またはコスミドDNA発現
ベクターを用いて形質転換した細菌;SCPFコード化
配列を含む組換え酵母発現ベクターを用いて形質転換し
た酵母;組換えウイルス発現ベクター(例えば、カリフ
ラワーモザイクウイルス、CaMV;タバコモザイクウ
イルス、TMV)を感染させたまたはSCPFコード化
配列を含む組換えプラスミド発現ベクター(例えば、T
iプラスミド)を用いて形質転換した植物細胞系; S
CPFコード化配列を含む組換えウイルス発現ベクター
(例えば、バキュロウイルス)を感染させた昆虫細胞
系;もしくはSCPFコード化配列を含む組換えウイル
ス発現ベクター(例えば、レトロウイルス、アデノウイ
ルス、ワクシニアウイルス)を感染させた動物細胞系、
または安定な発現のために設計された形質転換動物細胞
系。SCPFは、炭水化物を含むことが確認されないの
で、細菌発現系ならびに翻訳時および翻訳後の改変を提
供する細菌発現系の両方が用いられ得る;例えば、哺乳
動物、昆虫、酵母、または植物の発現系。
ード化配列を発現するために用いられ得る。これらは、
以下のような微生物を含むがこれらに限定されない;
SCPFコード化配列を含む組換えバクテリオファージ
DNA、プラスミドDNA、またはコスミドDNA発現
ベクターを用いて形質転換した細菌;SCPFコード化
配列を含む組換え酵母発現ベクターを用いて形質転換し
た酵母;組換えウイルス発現ベクター(例えば、カリフ
ラワーモザイクウイルス、CaMV;タバコモザイクウ
イルス、TMV)を感染させたまたはSCPFコード化
配列を含む組換えプラスミド発現ベクター(例えば、T
iプラスミド)を用いて形質転換した植物細胞系; S
CPFコード化配列を含む組換えウイルス発現ベクター
(例えば、バキュロウイルス)を感染させた昆虫細胞
系;もしくはSCPFコード化配列を含む組換えウイル
ス発現ベクター(例えば、レトロウイルス、アデノウイ
ルス、ワクシニアウイルス)を感染させた動物細胞系、
または安定な発現のために設計された形質転換動物細胞
系。SCPFは、炭水化物を含むことが確認されないの
で、細菌発現系ならびに翻訳時および翻訳後の改変を提
供する細菌発現系の両方が用いられ得る;例えば、哺乳
動物、昆虫、酵母、または植物の発現系。
【0038】用いる宿主/ベクター系に依存して、多数
の適切な転写および翻訳要素は、構成性プロモーターお
よび誘導性プロモーター、転写エンハンサー要素、転写
ターミネーターなどを含み、発現ベクターで用いられ得
る(例えば、Bitterら、1987, Metho
ds in Enzymology 153:516−
544参照)。例えば、細菌系でクローニングする場
合、誘導性プロモーター、例えば、バクテリオファージ
γのpL、plac、ptrp、ptac(ptrp−
lacハイブリッドプロモーター)などが用いられ得
る。哺乳動物細胞系にクローニングする場合、哺乳動物
細胞のゲノム由来のプロモーター(例えば、メタロチオ
ネインプロモーター)または哺乳動物ウイルス由来のプ
ロモーター(例えば、レトロウイルス長末端反復;アデ
ノウイルス後期プロモーター;ワクシニアウイルス7.
5Kプロモーター)が用いられ得る。組換えDNAまた
は合成技術により生成されるプロモーターもまた、挿入
SCPFコード化配列の転写を提供するために用いられ
得る。
の適切な転写および翻訳要素は、構成性プロモーターお
よび誘導性プロモーター、転写エンハンサー要素、転写
ターミネーターなどを含み、発現ベクターで用いられ得
る(例えば、Bitterら、1987, Metho
ds in Enzymology 153:516−
544参照)。例えば、細菌系でクローニングする場
合、誘導性プロモーター、例えば、バクテリオファージ
γのpL、plac、ptrp、ptac(ptrp−
lacハイブリッドプロモーター)などが用いられ得
る。哺乳動物細胞系にクローニングする場合、哺乳動物
細胞のゲノム由来のプロモーター(例えば、メタロチオ
ネインプロモーター)または哺乳動物ウイルス由来のプ
ロモーター(例えば、レトロウイルス長末端反復;アデ
ノウイルス後期プロモーター;ワクシニアウイルス7.
5Kプロモーター)が用いられ得る。組換えDNAまた
は合成技術により生成されるプロモーターもまた、挿入
SCPFコード化配列の転写を提供するために用いられ
得る。
【0039】細菌系において、多数の発現ベクターが、
発現されるSCPFの意図される使用に依存して有利に
選択され得る。例えば、大量のSCPFを生成する場
合、容易に精製される高レベルの融合タンパク質産物の
発現を指向するベクターが所望され得る。SCPFの回
収を助ける開裂部位を含むように設計されるベクターが
好ましい。このようなベクターは、E. coli発現
ベクターpUR278(Rutherら、 1983,
EMBO J. 2:1791)、E. coli発
現ベクターpUR278では、SCPFコード化配列が
lac Z コード化領域とインフレームでベクターに
連結され得、そのため、ハイブリッドSCPF−lac
Zタンパク質が生成される; pINベクター(In
ouyeおよびInouye, 1985, Nucl
eic acids Res 13:3101−310
9; Van HeekeおよびSchuster,
1989, J. Biol. Chem. 264:
5503−5509);などを含むがこれに限定されな
い。。
発現されるSCPFの意図される使用に依存して有利に
選択され得る。例えば、大量のSCPFを生成する場
合、容易に精製される高レベルの融合タンパク質産物の
発現を指向するベクターが所望され得る。SCPFの回
収を助ける開裂部位を含むように設計されるベクターが
好ましい。このようなベクターは、E. coli発現
ベクターpUR278(Rutherら、 1983,
EMBO J. 2:1791)、E. coli発
現ベクターpUR278では、SCPFコード化配列が
lac Z コード化領域とインフレームでベクターに
連結され得、そのため、ハイブリッドSCPF−lac
Zタンパク質が生成される; pINベクター(In
ouyeおよびInouye, 1985, Nucl
eic acids Res 13:3101−310
9; Van HeekeおよびSchuster,
1989, J. Biol. Chem. 264:
5503−5509);などを含むがこれに限定されな
い。。
【0040】酵母では、構成性または誘導性プロモータ
ーを含む多数のベクターが用いられ得る。概説について
は以下を参照のこと、Current Protoco
lsin Molecular Biology, V
ol. 2, 1988,Ausubelら編、Gre
ene Publish. Assoc. &Wile
y Interscience, Ch. 13; G
rantら、1987, Expression an
d Secretion Vectors for Y
east, Methods in Enzymolo
gy,WuおよびGrossman編、31987,
Acad. Press, N.Y., Vol. 1
53, pp.516−544; Glover, 1
986, DNA Cloning, Vol. I
I, IRL Press, Wash., D.
C., Ch. 3; およびBitter, 198
7, Heterologous Gene Expr
ession in Yeast, Methods
in Enzymology, BergerおよびK
immel編、Acad. Press, N.Y.,
Vol. 152, pp. 673−684; お
よびThe Molecular Biology o
f the Yeast Saccharomyce
s, 1982, Strathernら編、Cold
Spring Harbor Press, Vo
l. IおよびII。構成性酵母プロモーター(例えば
ADHまたはLEU2)、もしくは誘導性プロモーター
(例えばGAL)が、用いられ得る(Cloning
in Yeast, Ch. 3, R. Roths
tein, DNA Cloning Vol.11,
A PracticalApproach, DM
Glover編、1986, IRL Press,
Wash., D.C.)。あるいは、ベクターは酵母
染色体に外来性DNA配列の組み込みを促進するために
用いられ得る。
ーを含む多数のベクターが用いられ得る。概説について
は以下を参照のこと、Current Protoco
lsin Molecular Biology, V
ol. 2, 1988,Ausubelら編、Gre
ene Publish. Assoc. &Wile
y Interscience, Ch. 13; G
rantら、1987, Expression an
d Secretion Vectors for Y
east, Methods in Enzymolo
gy,WuおよびGrossman編、31987,
Acad. Press, N.Y., Vol. 1
53, pp.516−544; Glover, 1
986, DNA Cloning, Vol. I
I, IRL Press, Wash., D.
C., Ch. 3; およびBitter, 198
7, Heterologous Gene Expr
ession in Yeast, Methods
in Enzymology, BergerおよびK
immel編、Acad. Press, N.Y.,
Vol. 152, pp. 673−684; お
よびThe Molecular Biology o
f the Yeast Saccharomyce
s, 1982, Strathernら編、Cold
Spring Harbor Press, Vo
l. IおよびII。構成性酵母プロモーター(例えば
ADHまたはLEU2)、もしくは誘導性プロモーター
(例えばGAL)が、用いられ得る(Cloning
in Yeast, Ch. 3, R. Roths
tein, DNA Cloning Vol.11,
A PracticalApproach, DM
Glover編、1986, IRL Press,
Wash., D.C.)。あるいは、ベクターは酵母
染色体に外来性DNA配列の組み込みを促進するために
用いられ得る。
【0041】植物発現ベクターを用いる場合、SCPF
コード化配列の発現は、任意の多数のプロモーターによ
り操作され得る。例えば、ウイルスプロモーター、例え
ば、CaMVの35S RNAおよび19S RNAプ
ロモーター(Brissonら、1984, Natu
re 310:511−514)、またはTMVのコー
トタンパク質プロモーター(Takamatsuら、1
987, EMBOJ. 6:307−311)が用い
られ得る;あるいは、植物プロモーター、例えば、RU
BISCOの小サブユニット(Coruzziら、19
84, EMBO J. 3:1671−1680;
Broglieら、1984, Science 22
4:838−843);または熱ショックプロモータ
ー、例えば、ダイズhsp17.5−Eまたはhsp1
7.3−B(Gurleyら、1986, Mol.
Cell. Biol. 6:559−565)が用い
られ得る。これらの構築物は、Tiプラスミド、Riプ
ラスミド、植物ウイルスベクター、直接DNA形質転
換、マイクロインジェクション、エレクトロポレーショ
ンなどを用いて、植物細胞に導入され得る。このような
技術の概説については以下を参照のこと、例えば、We
issbachおよびWeissbach,1988,
Methods for Plant Molecu
lar Biology, Academic Pre
ss, NY, Section VIII, pp.
421−463;および GriersonおよびC
orey, 1988, Plant Molecul
ar Biology, 第2版, Blackie,
London, Ch. 7−9。
コード化配列の発現は、任意の多数のプロモーターによ
り操作され得る。例えば、ウイルスプロモーター、例え
ば、CaMVの35S RNAおよび19S RNAプ
ロモーター(Brissonら、1984, Natu
re 310:511−514)、またはTMVのコー
トタンパク質プロモーター(Takamatsuら、1
987, EMBOJ. 6:307−311)が用い
られ得る;あるいは、植物プロモーター、例えば、RU
BISCOの小サブユニット(Coruzziら、19
84, EMBO J. 3:1671−1680;
Broglieら、1984, Science 22
4:838−843);または熱ショックプロモータ
ー、例えば、ダイズhsp17.5−Eまたはhsp1
7.3−B(Gurleyら、1986, Mol.
Cell. Biol. 6:559−565)が用い
られ得る。これらの構築物は、Tiプラスミド、Riプ
ラスミド、植物ウイルスベクター、直接DNA形質転
換、マイクロインジェクション、エレクトロポレーショ
ンなどを用いて、植物細胞に導入され得る。このような
技術の概説については以下を参照のこと、例えば、We
issbachおよびWeissbach,1988,
Methods for Plant Molecu
lar Biology, Academic Pre
ss, NY, Section VIII, pp.
421−463;および GriersonおよびC
orey, 1988, Plant Molecul
ar Biology, 第2版, Blackie,
London, Ch. 7−9。
【0042】SCPFを発現するために用いられ得る別
の発現系は昆虫系である。1つのこのような系では、A
utographa californica核多角体
病ウイルス(AcNPV)が、外来遺伝子を発現するベ
クターとして用いられる。このウイルスは、Spodo
ptera frugiperda細胞で成長する。S
CPFコード化配列は、ウイルスの非必須領域(例え
ば、ポリヘドリン遺伝子)にクローン化され得、そして
AcNPVプロモーター(例えば、ポリヘドリンプロモ
ーター)の制御下に置かれ得る。SCPFコード化配列
の挿入の成功により、ポリヘドリン遺伝子の不活化およ
び非閉塞性組換えウイルス(すなわち、ポリヘドリン遺
伝子によりコードされたタンパク質性コートを欠くウイ
ルス)の生産を生じ得る。次いで、これらの組換えウイ
ルスを用いて、挿入遺伝子が発現されるSpodopt
era frugiperda細胞に感染させる。(例
えば、Smithら、1983, J. Viol.
46:584; Smith, 米国特許第4,21
5,051号参照)。
の発現系は昆虫系である。1つのこのような系では、A
utographa californica核多角体
病ウイルス(AcNPV)が、外来遺伝子を発現するベ
クターとして用いられる。このウイルスは、Spodo
ptera frugiperda細胞で成長する。S
CPFコード化配列は、ウイルスの非必須領域(例え
ば、ポリヘドリン遺伝子)にクローン化され得、そして
AcNPVプロモーター(例えば、ポリヘドリンプロモ
ーター)の制御下に置かれ得る。SCPFコード化配列
の挿入の成功により、ポリヘドリン遺伝子の不活化およ
び非閉塞性組換えウイルス(すなわち、ポリヘドリン遺
伝子によりコードされたタンパク質性コートを欠くウイ
ルス)の生産を生じ得る。次いで、これらの組換えウイ
ルスを用いて、挿入遺伝子が発現されるSpodopt
era frugiperda細胞に感染させる。(例
えば、Smithら、1983, J. Viol.
46:584; Smith, 米国特許第4,21
5,051号参照)。
【0043】真核生物系、および好ましくは哺乳動物発
現系は、発現した哺乳動物タンパク質の適切な翻訳後改
変を生じさせ得る。一次転写物の適切なプロセッシン
グ、グリコシル化、リン酸化、および有利には遺伝子産
物の分泌の細胞機構を有する真核生物細胞は、SCPF
の発現のための宿主細胞として用いられ得る。宿主細胞
株は好ましいとされ得る。このような宿主細胞株は、C
HO、VERO、BHK、HeLa、COS、MDC
K、−293、およびWI38を含むがこれらに限定さ
れない。
現系は、発現した哺乳動物タンパク質の適切な翻訳後改
変を生じさせ得る。一次転写物の適切なプロセッシン
グ、グリコシル化、リン酸化、および有利には遺伝子産
物の分泌の細胞機構を有する真核生物細胞は、SCPF
の発現のための宿主細胞として用いられ得る。宿主細胞
株は好ましいとされ得る。このような宿主細胞株は、C
HO、VERO、BHK、HeLa、COS、MDC
K、−293、およびWI38を含むがこれらに限定さ
れない。
【0044】発現を指向するために組換えウイルスまた
はウイルス要素を用いる哺乳動物細胞系が設計され得
る。例えば、アデノウイルス発現ベクターを用いる場
合、SCPFコード化配列はアデノウイルス転写/翻訳
制御複合体、例えば、後期プロモーターおよび三部分リ
ーダー配列に連結され得る。次いで、このキメラ遺伝子
は、アデノウイルスゲノムにインビトロまたはインビボ
での組換えにより挿入され得る。ウイルスゲノムの非必
須領域(例えば、領域E1またはE3)における挿入に
より、生存し得そして感染宿主でSCPFタンパク質を
発現し得る組換えウイルスを生じる(例えば、Loga
nおよびShenk, 1984, Proc. Na
tl. Acad. Sci. USA 81: 36
55−3659参照)。あるいは、ワクシニアウイルス
7.5Kプロモーターが用いられ得る。(例えば、Ma
ckettら、1982, Proc. Natl.
Acad. Sci. USA 79: 7415−7
419; Mackettら、1984, J. Vi
rol. 49: 857−864; Panical
iら、1982, Proc. Natl. Aca
d. Sci. USA79: 4927−4931参
照)。染色体外要素として複製する能力を有するウシパ
ピローマウイルスに基づくベクターが特に興味深い(S
arverら、1981, Mol. Cell. B
iol. 1: 486)。このDNAがマウス細胞に
侵入した後しばらくして、プラスミドは約100〜20
0コピー/細胞まで複製する。挿入cDNAの転写は、
宿主染色体へのプラスミドの組み込みを必要としない。
従って、高レベルの発現を生じる。これらのベクター
は、選択マーカー、例えば、neo遺伝子をプラスミド
に含むことにより、安定な発現のために用いられ得る。
あるいは、レトロウイルスゲノムは、宿主細胞にSCP
F遺伝子の発現を導入および指向し得るベクターとして
用いるために改変され得る(ConeおよびMulli
gan, 1984, Proc. Natl.Aca
d. Sci. USA 81:6349−635
3)。高レベルの発現はまた、メタロチオニンIIAプ
ロモーターおよび熱ショックプロモーターを含むがこれ
らに限定されない誘導性プロモーターを用いて達成され
得る。
はウイルス要素を用いる哺乳動物細胞系が設計され得
る。例えば、アデノウイルス発現ベクターを用いる場
合、SCPFコード化配列はアデノウイルス転写/翻訳
制御複合体、例えば、後期プロモーターおよび三部分リ
ーダー配列に連結され得る。次いで、このキメラ遺伝子
は、アデノウイルスゲノムにインビトロまたはインビボ
での組換えにより挿入され得る。ウイルスゲノムの非必
須領域(例えば、領域E1またはE3)における挿入に
より、生存し得そして感染宿主でSCPFタンパク質を
発現し得る組換えウイルスを生じる(例えば、Loga
nおよびShenk, 1984, Proc. Na
tl. Acad. Sci. USA 81: 36
55−3659参照)。あるいは、ワクシニアウイルス
7.5Kプロモーターが用いられ得る。(例えば、Ma
ckettら、1982, Proc. Natl.
Acad. Sci. USA 79: 7415−7
419; Mackettら、1984, J. Vi
rol. 49: 857−864; Panical
iら、1982, Proc. Natl. Aca
d. Sci. USA79: 4927−4931参
照)。染色体外要素として複製する能力を有するウシパ
ピローマウイルスに基づくベクターが特に興味深い(S
arverら、1981, Mol. Cell. B
iol. 1: 486)。このDNAがマウス細胞に
侵入した後しばらくして、プラスミドは約100〜20
0コピー/細胞まで複製する。挿入cDNAの転写は、
宿主染色体へのプラスミドの組み込みを必要としない。
従って、高レベルの発現を生じる。これらのベクター
は、選択マーカー、例えば、neo遺伝子をプラスミド
に含むことにより、安定な発現のために用いられ得る。
あるいは、レトロウイルスゲノムは、宿主細胞にSCP
F遺伝子の発現を導入および指向し得るベクターとして
用いるために改変され得る(ConeおよびMulli
gan, 1984, Proc. Natl.Aca
d. Sci. USA 81:6349−635
3)。高レベルの発現はまた、メタロチオニンIIAプ
ロモーターおよび熱ショックプロモーターを含むがこれ
らに限定されない誘導性プロモーターを用いて達成され
得る。
【0045】組換えタンパク質の長期の高収量生産のた
めに、安定な発現が好ましい。ウイルス複製起点を含む
発現ベクターを用いるよりむしろ、宿主細胞は適切な発
現制御要素(例えば、プロモーター、エンハンサー配
列、転写ターミネーター、ポリアデニル化部位など)お
よび選択マーカーにより制御されるSCPF cDNA
を用いて形質転換され得る。組換えプラスミドの選択マ
ーカーは、選択に対する耐性を与え、そして細胞に対
し、細胞の染色体にプラスミドを安定に組み込ませ成長
させて、順番にクローン化され得そして細胞株に広がり
得る病巣を形成させる。例えば、外来DNA導入後、作
製された細胞は、栄養豊富な培地で1〜2日間培養され
得、次いで選択培地に切り換えられる。以下を含むがこ
れらに限定されない多数の選択系が用いられ得る:単純
ヘルペスウイルスチミジンキナーゼ(Wiglerら、
1977, Cell 11: 223)、ヒポキサン
チン−グアニンホスホリボシルトランスフェラーゼ(S
zybalskaおよびSzybalski, 196
2, Proc. Natl. Acad. Sci.
USA 48: 2026)、およびアデニンホスホリ
ボシルトランスフェラーゼ(Lowyら、1980,
Cell 22: 817)遺伝子は、それぞれt
k-、hgprt-、またはaprt-細胞で使用され得
る。また、代謝拮抗物質耐性は、以下の遺伝子に関する
選択性の基準として用いられ得る: dhfr遺伝子は
メトトレキセートに対する耐性を与える(Wigler
ら、1980, Natl. Acad. Sci.
USA 77: 3567; O’Hareら、198
1, Proc. Natl. Acad. Sci.
USA 78: 1527); gpt遺伝子はマイ
コフェノール酸に対する耐性を与える(Mulliga
nおよびBerg, 1981, Proc. Nat
l. Acad. Sci. USA 78: 207
2; neo遺伝子はアミノグリコシドG−418に対
する耐性を与える(Colberre−Garapin
ら、1981, J. Mol. Biol. 15
0: 1); およびhygro遺伝子はヒグロマイシ
ンに対する耐性を与える(Santerreら、198
4, Gene 30: 147)。最近さらに別の選
択遺伝子が記載された:すなわちtrpBは、細胞にト
リプトファンの代わりにインドールを利用させる; h
isDは、細胞にヒスチジンの代わりにヒスチノールを
利用させる(HartmanおよびMulligan,
1988, Proc.Natl. Acad. S
ci. USA 85: 8047); およびODC
(オルニチンデカルボキシラーゼ)は、オルニチンデカ
ルボキシラーゼインヒビター、2−(ジフルオロメチ
ル)−DL−オルニチン、DFMOに対する耐性を与え
る(McConlogue L., 1987, Cu
rrent Communications in M
olecular Biology,Cold Spr
ing Harbor Laboratory編)。
めに、安定な発現が好ましい。ウイルス複製起点を含む
発現ベクターを用いるよりむしろ、宿主細胞は適切な発
現制御要素(例えば、プロモーター、エンハンサー配
列、転写ターミネーター、ポリアデニル化部位など)お
よび選択マーカーにより制御されるSCPF cDNA
を用いて形質転換され得る。組換えプラスミドの選択マ
ーカーは、選択に対する耐性を与え、そして細胞に対
し、細胞の染色体にプラスミドを安定に組み込ませ成長
させて、順番にクローン化され得そして細胞株に広がり
得る病巣を形成させる。例えば、外来DNA導入後、作
製された細胞は、栄養豊富な培地で1〜2日間培養され
得、次いで選択培地に切り換えられる。以下を含むがこ
れらに限定されない多数の選択系が用いられ得る:単純
ヘルペスウイルスチミジンキナーゼ(Wiglerら、
1977, Cell 11: 223)、ヒポキサン
チン−グアニンホスホリボシルトランスフェラーゼ(S
zybalskaおよびSzybalski, 196
2, Proc. Natl. Acad. Sci.
USA 48: 2026)、およびアデニンホスホリ
ボシルトランスフェラーゼ(Lowyら、1980,
Cell 22: 817)遺伝子は、それぞれt
k-、hgprt-、またはaprt-細胞で使用され得
る。また、代謝拮抗物質耐性は、以下の遺伝子に関する
選択性の基準として用いられ得る: dhfr遺伝子は
メトトレキセートに対する耐性を与える(Wigler
ら、1980, Natl. Acad. Sci.
USA 77: 3567; O’Hareら、198
1, Proc. Natl. Acad. Sci.
USA 78: 1527); gpt遺伝子はマイ
コフェノール酸に対する耐性を与える(Mulliga
nおよびBerg, 1981, Proc. Nat
l. Acad. Sci. USA 78: 207
2; neo遺伝子はアミノグリコシドG−418に対
する耐性を与える(Colberre−Garapin
ら、1981, J. Mol. Biol. 15
0: 1); およびhygro遺伝子はヒグロマイシ
ンに対する耐性を与える(Santerreら、198
4, Gene 30: 147)。最近さらに別の選
択遺伝子が記載された:すなわちtrpBは、細胞にト
リプトファンの代わりにインドールを利用させる; h
isDは、細胞にヒスチジンの代わりにヒスチノールを
利用させる(HartmanおよびMulligan,
1988, Proc.Natl. Acad. S
ci. USA 85: 8047); およびODC
(オルニチンデカルボキシラーゼ)は、オルニチンデカ
ルボキシラーゼインヒビター、2−(ジフルオロメチ
ル)−DL−オルニチン、DFMOに対する耐性を与え
る(McConlogue L., 1987, Cu
rrent Communications in M
olecular Biology,Cold Spr
ing Harbor Laboratory編)。
【0046】(5.5.SCPFの生成)本発明は、膜
結合形態および分泌形態の両方のSCPFに関する。S
CPFは751およびML1細胞株により天然に分泌さ
れる。SCPFは、継続的な細胞株の馴化培地から単離
され得、そして種々のタンパク質精製手順を用いて均質
になるまで精製され得る。あるいは、SCPFは、組換
えDNA技術により、または化学合成方法により生成さ
れ得る。
結合形態および分泌形態の両方のSCPFに関する。S
CPFは751およびML1細胞株により天然に分泌さ
れる。SCPFは、継続的な細胞株の馴化培地から単離
され得、そして種々のタンパク質精製手順を用いて均質
になるまで精製され得る。あるいは、SCPFは、組換
えDNA技術により、または化学合成方法により生成さ
れ得る。
【0047】(5.5.1.SCPFの精製)SCPF
は、SCPFを分泌する細胞、すなわち、細胞株または
遺伝的に設計した組換え宿主細胞発現系のいずれかの培
養上清から精製され得る。特定の実施態様では、以下の
実施例のように、751細胞株の馴化培地が回収され、
SCPFはSDS調製ゲル電気泳動により精製される。
あるいは、75lまたはML−1細胞ライゼートが、S
CPFについての供給源として用いられ得る。SCPF
はまた、抗SCPF抗体を用いて免疫アフィニティー法
により精製され得る。さらに、SCPFは等電点電気泳
動法を用いて精製され得る。
は、SCPFを分泌する細胞、すなわち、細胞株または
遺伝的に設計した組換え宿主細胞発現系のいずれかの培
養上清から精製され得る。特定の実施態様では、以下の
実施例のように、751細胞株の馴化培地が回収され、
SCPFはSDS調製ゲル電気泳動により精製される。
あるいは、75lまたはML−1細胞ライゼートが、S
CPFについての供給源として用いられ得る。SCPF
はまた、抗SCPF抗体を用いて免疫アフィニティー法
により精製され得る。さらに、SCPFは等電点電気泳
動法を用いて精製され得る。
【0048】細胞の粗培養培地からSCPFを精製する
方法は、クローン化した発現産物の精製のために適合さ
せ得る。さらに、SCPFコード化配列が開裂可能な融
合タンパク質をコードするように設計される場合、SC
PFの精製はアフィニティー精製技術を用いて容易に達
成され得る。例えば、プロテアーゼ因子Xa開裂認識配
列は、SCPFのカルボキシル末端とマルトース結合タ
ンパク質との間に設計され得る。得られた融合タンパク
質は、マルトース結合タンパク質が結合するアミロース
を結合させたカラムを用いて容易に精製され得る。次い
で、SCPF融合タンパク質は、マルトース含有緩衝液
を用いてカラムから溶出され、続いて因子Xaで処理さ
れる。開裂されたSCPFは、マルトース結合タンパク
質を除去するために第二のアミロースカラム(New
England Biolabs, Beverly,
MA)を通過させることによりさらに精製される。本
発明のこの局面を用いて、任意の開裂部位または酵素開
裂基質は、SCPF配列と精製のために用いられ得た結
合パートナーを有する第二ペプチドまたはタンパク質と
の間に設計され得る。例えば、免疫アフィニティーカラ
ムを調製し得るための任意の抗原。
方法は、クローン化した発現産物の精製のために適合さ
せ得る。さらに、SCPFコード化配列が開裂可能な融
合タンパク質をコードするように設計される場合、SC
PFの精製はアフィニティー精製技術を用いて容易に達
成され得る。例えば、プロテアーゼ因子Xa開裂認識配
列は、SCPFのカルボキシル末端とマルトース結合タ
ンパク質との間に設計され得る。得られた融合タンパク
質は、マルトース結合タンパク質が結合するアミロース
を結合させたカラムを用いて容易に精製され得る。次い
で、SCPF融合タンパク質は、マルトース含有緩衝液
を用いてカラムから溶出され、続いて因子Xaで処理さ
れる。開裂されたSCPFは、マルトース結合タンパク
質を除去するために第二のアミロースカラム(New
England Biolabs, Beverly,
MA)を通過させることによりさらに精製される。本
発明のこの局面を用いて、任意の開裂部位または酵素開
裂基質は、SCPF配列と精製のために用いられ得た結
合パートナーを有する第二ペプチドまたはタンパク質と
の間に設計され得る。例えば、免疫アフィニティーカラ
ムを調製し得るための任意の抗原。
【0049】本発明のSCPFを単離するために用いら
れ得る手順は、タンパク質物質の分離のために一般に用
いられる手順を含み、例えば、タンパク質用の一般的な
沈澱剤を用いるSCPF含有サンプルの処理、続いて、
分画技術(例えばイオン交換クロマトグラフィー、アフ
ィニティークロマトグラフィー、限外濾過、およびそれ
らの種々の組合せ)を含む。SCPFは、例えば、米国
特許第4,885,236号および第4,882,26
8号に記載の方法により細胞懸濁液から精製され得る。
本発明のポリペプチドの精製の他の方法は、当業者に公
知であり得る(例えば、本明細書に参考として援用され
るCurrent Protocolsin Immu
nology, Coliganら編、1992参
照)。
れ得る手順は、タンパク質物質の分離のために一般に用
いられる手順を含み、例えば、タンパク質用の一般的な
沈澱剤を用いるSCPF含有サンプルの処理、続いて、
分画技術(例えばイオン交換クロマトグラフィー、アフ
ィニティークロマトグラフィー、限外濾過、およびそれ
らの種々の組合せ)を含む。SCPFは、例えば、米国
特許第4,885,236号および第4,882,26
8号に記載の方法により細胞懸濁液から精製され得る。
本発明のポリペプチドの精製の他の方法は、当業者に公
知であり得る(例えば、本明細書に参考として援用され
るCurrent Protocolsin Immu
nology, Coliganら編、1992参
照)。
【0050】SCPF含有画分は、適切な条件下でSD
S−PAGEに供せられ得、そしてSCPF活性を含む
ゲルスライスまたはSCPFの分子量に相当するゲルス
ライスが回収される。SDS−PAGEは、Laemm
liら、(Nature,227:680, 197
0)の方法に従って行われる。適切な範囲内の条件の変
化は、精製手順内に含まれると理解されている。
S−PAGEに供せられ得、そしてSCPF活性を含む
ゲルスライスまたはSCPFの分子量に相当するゲルス
ライスが回収される。SDS−PAGEは、Laemm
liら、(Nature,227:680, 197
0)の方法に従って行われる。適切な範囲内の条件の変
化は、精製手順内に含まれると理解されている。
【0051】SDS−PAGEからのSCPF含有画分
は単離され得、そしてさらにO’Farrell
(J. Biol. Chem. 250:4007,
1975)の方法により2次元ゲル電気泳動に供され
得る。第一次元等電点ゲルは、約3.8〜約8.0の間
のpI値を有するタンパク質を分析するために、広範囲
な両性電解質を用いる標準方法により実行される。pH
2〜11の両性電解質溶液は、目的のタンパク質のp
Iに依存して、種々の量で添加される。狭いpHでの広
い増大した分析が所望される場合、狭い範囲の両性電解
質は2:1の割合で広範囲な両性電解質に添加され得
る。好ましくは、SCPFおよびその対応するイソ型
は、約5〜約9のpI、さらに特には約7〜約8のpI
を有するタンパク質を分離する両性電解質を用いて分析
される。第二次元ゲルは、10〜20%アクリルアミド
ゲルとして流すが、しかし、任意の従来のスラブゲルが
用いられ得る。
は単離され得、そしてさらにO’Farrell
(J. Biol. Chem. 250:4007,
1975)の方法により2次元ゲル電気泳動に供され
得る。第一次元等電点ゲルは、約3.8〜約8.0の間
のpI値を有するタンパク質を分析するために、広範囲
な両性電解質を用いる標準方法により実行される。pH
2〜11の両性電解質溶液は、目的のタンパク質のp
Iに依存して、種々の量で添加される。狭いpHでの広
い増大した分析が所望される場合、狭い範囲の両性電解
質は2:1の割合で広範囲な両性電解質に添加され得
る。好ましくは、SCPFおよびその対応するイソ型
は、約5〜約9のpI、さらに特には約7〜約8のpI
を有するタンパク質を分離する両性電解質を用いて分析
される。第二次元ゲルは、10〜20%アクリルアミド
ゲルとして流すが、しかし、任意の従来のスラブゲルが
用いられ得る。
【0052】2次元ゲル電気泳動により分解したタンパ
ク質は、クマシーブルー染色および銀染色のような標準
方法により検出され得る。あるいは、ゲル中のタンパク
質は、ブロットトランスファーメンブランに電気泳動的
に移し得、Indiaインクまたはコロイド状ゴールド
を用いる染色、またはウエスタンブロッティングにより
検出され得る。好ましくは、本発明のSCPFは、本発
明の抗体を用いてウエスタンブロッティングにより検出
される。
ク質は、クマシーブルー染色および銀染色のような標準
方法により検出され得る。あるいは、ゲル中のタンパク
質は、ブロットトランスファーメンブランに電気泳動的
に移し得、Indiaインクまたはコロイド状ゴールド
を用いる染色、またはウエスタンブロッティングにより
検出され得る。好ましくは、本発明のSCPFは、本発
明の抗体を用いてウエスタンブロッティングにより検出
される。
【0053】SCPF含有画分はまた、逆相HPLCに
供され得、そして例えば、アセトニトリルを用いて溶出
され得る。得られたSCPFは、N末端アミノ酸配列を
決定するに十分に純粋である。この溶液は、真空下で乾
燥され、少量のアセトニトリル95%+TFA(0.0
8%)に再度溶解される。次いで、濃縮したサンプル
は、フェニルチオヒダントイン(PTH)分析器に連結
するシークエンサーに導入される。
供され得、そして例えば、アセトニトリルを用いて溶出
され得る。得られたSCPFは、N末端アミノ酸配列を
決定するに十分に純粋である。この溶液は、真空下で乾
燥され、少量のアセトニトリル95%+TFA(0.0
8%)に再度溶解される。次いで、濃縮したサンプル
は、フェニルチオヒダントイン(PTH)分析器に連結
するシークエンサーに導入される。
【0054】ゲル精製したサイトカイン(例えば、本発
明のSCPF)の生物学的活性は、指標細胞株の増殖の
刺激(および/または阻害)についてのバイオアッセイ
でテストされ得る。例えば、SCPF活性は、ML1、
KG−1a、または部分精製CD34+骨髄細胞でアッ
セイされ得る。
明のSCPF)の生物学的活性は、指標細胞株の増殖の
刺激(および/または阻害)についてのバイオアッセイ
でテストされ得る。例えば、SCPF活性は、ML1、
KG−1a、または部分精製CD34+骨髄細胞でアッ
セイされ得る。
【0055】5.5.2 化学的合成方法 SCPF分子はまた、そのアミノ酸配列を基にして、固
相化学的合成技術により全体的にまたは部分的に生成さ
れ得る。(Creighton, 1983,Prot
eins Structures and Molec
ular Principles, W.H. Fre
eman and Co., N.Y. pp.50−
60;StewartおよびYoung, 1984,
Peptide Synthesis, 第2版,P
ierce Chemicalco.を参照)。このア
プローチは、SCPFの1以上の生物学的に活性な領域
に対応するそのセグメントを生成するのに特に有用であ
る。
相化学的合成技術により全体的にまたは部分的に生成さ
れ得る。(Creighton, 1983,Prot
eins Structures and Molec
ular Principles, W.H. Fre
eman and Co., N.Y. pp.50−
60;StewartおよびYoung, 1984,
Peptide Synthesis, 第2版,P
ierce Chemicalco.を参照)。このア
プローチは、SCPFの1以上の生物学的に活性な領域
に対応するそのセグメントを生成するのに特に有用であ
る。
【0056】(5.6. 抗SCPF抗体産生)本発明
の範囲の中には、SCPFまたはその関連タンパク質を
認識するポリクローナル抗体およびモノクローナル抗体
の産生がある。
の範囲の中には、SCPFまたはその関連タンパク質を
認識するポリクローナル抗体およびモノクローナル抗体
の産生がある。
【0057】当該分野で公知の種々の手法が、SCPF
のエピトープに対するポリクローナル抗体の産生に用い
られ得る。抗体の産生のために、種々の宿主動物がSC
PFタンパク質またはSCPFペプチドの注射により免
疫化され得、それらにはウサギ、ハムスター、マウス、
ラットなどが含まれるが、これらに限定されない。宿主
の種類に応じて種々のアジュバントを用い、免疫応答を
高め得、それらには、フロイント(完全および不完
全)、鉱物性(mineral)ゲル(例えば水酸化ア
ルミニウム)、表面活性物質(例えば、リゾレシチ
ン)、プルロニックポリオール(pluronic p
olyol)、ポリアニオン、ペプチド、油型乳剤、キ
ーホールリンペットヘモシアニン、ジニトロフェノー
ル、および潜在的に有用なヒトアジュバント(例えば、
BCG(bacille Calmette−Guer
in))およびCorynebacterium pa
rvum)が挙げられるがこれらに限定されない。
のエピトープに対するポリクローナル抗体の産生に用い
られ得る。抗体の産生のために、種々の宿主動物がSC
PFタンパク質またはSCPFペプチドの注射により免
疫化され得、それらにはウサギ、ハムスター、マウス、
ラットなどが含まれるが、これらに限定されない。宿主
の種類に応じて種々のアジュバントを用い、免疫応答を
高め得、それらには、フロイント(完全および不完
全)、鉱物性(mineral)ゲル(例えば水酸化ア
ルミニウム)、表面活性物質(例えば、リゾレシチ
ン)、プルロニックポリオール(pluronic p
olyol)、ポリアニオン、ペプチド、油型乳剤、キ
ーホールリンペットヘモシアニン、ジニトロフェノー
ル、および潜在的に有用なヒトアジュバント(例えば、
BCG(bacille Calmette−Guer
in))およびCorynebacterium pa
rvum)が挙げられるがこれらに限定されない。
【0058】本発明の特定の実施態様において、SCP
F特異的抗体の生成のため、ゲル精製されたSCPFを
用いてウサギを免疫化した。そのような抗血清の1つ
(SAM.1)には、SCPFと特異的に反応し、それ
による自己分泌様式での751細胞増殖の刺激の際にそ
の活性が阻害される抗体が含まれることが示された。セ
クション7.2.2(後出)を参照されたい。
F特異的抗体の生成のため、ゲル精製されたSCPFを
用いてウサギを免疫化した。そのような抗血清の1つ
(SAM.1)には、SCPFと特異的に反応し、それ
による自己分泌様式での751細胞増殖の刺激の際にそ
の活性が阻害される抗体が含まれることが示された。セ
クション7.2.2(後出)を参照されたい。
【0059】SCPFのエピトープに対するモノクロー
ナル抗体は、培養物中での継続的な細胞株による抗体分
子の産生を提供する任意の技術を用いることにより調製
され得る。これらにはKohlerおよびMilste
in(1975,Nature 256,495−49
7)により初めて記載されたハイブリドーマ技術、およ
びより最近のヒトB細胞ハイブリドーマ技術(Kosb
orら、1983,Immunology Today
4:72;Coteら、1983, Proc. N
atl. Acad. Sci.80:2026−20
30)およびEBV−ハイブリドーマ技術(Cole
ら、1985, MonoclonalAntibod
ies and Cancer Therapy, A
lanR. Liss, Inc.,pp.77−9
6)が挙げられるが、これらに限定されない。適当な抗
原特異性のマウス抗体分子からの遺伝子とともにヒト抗
体分子からの遺伝子をスプライシングすることによる
「キメラ抗体」の産生に開発された技術を用い得る(例
えば、Morrisonら、1984, Proc.
Natl. Acad. Sci.,81:6851−
6855;Neubergerら、1984, Nat
ure, 312:604−608;Takedaら、
1985, Nature 314:452−45
4)。さらに、一本鎖抗体の産生について記載された技
術(米国特許第4,946,778号)が一本鎖抗体を
産生するために適応される。
ナル抗体は、培養物中での継続的な細胞株による抗体分
子の産生を提供する任意の技術を用いることにより調製
され得る。これらにはKohlerおよびMilste
in(1975,Nature 256,495−49
7)により初めて記載されたハイブリドーマ技術、およ
びより最近のヒトB細胞ハイブリドーマ技術(Kosb
orら、1983,Immunology Today
4:72;Coteら、1983, Proc. N
atl. Acad. Sci.80:2026−20
30)およびEBV−ハイブリドーマ技術(Cole
ら、1985, MonoclonalAntibod
ies and Cancer Therapy, A
lanR. Liss, Inc.,pp.77−9
6)が挙げられるが、これらに限定されない。適当な抗
原特異性のマウス抗体分子からの遺伝子とともにヒト抗
体分子からの遺伝子をスプライシングすることによる
「キメラ抗体」の産生に開発された技術を用い得る(例
えば、Morrisonら、1984, Proc.
Natl. Acad. Sci.,81:6851−
6855;Neubergerら、1984, Nat
ure, 312:604−608;Takedaら、
1985, Nature 314:452−45
4)。さらに、一本鎖抗体の産生について記載された技
術(米国特許第4,946,778号)が一本鎖抗体を
産生するために適応される。
【0060】分子の結合部位を含む抗体フラグメント
は、既知の方法により生成され得る。例えばそのような
フラグメントにはF(ab’)2フラグメント(抗体分
子のペプシン消化により生成され得る)およびFabフ
ラグメント(F(ab’)2フラグメントのジスルフィ
ド架橋を還元することにより生成され得る)が挙げられ
るが、これらに限定されない。
は、既知の方法により生成され得る。例えばそのような
フラグメントにはF(ab’)2フラグメント(抗体分
子のペプシン消化により生成され得る)およびFabフ
ラグメント(F(ab’)2フラグメントのジスルフィ
ド架橋を還元することにより生成され得る)が挙げられ
るが、これらに限定されない。
【0061】SCPFに対する抗体は、成熟形態、前駆
体形態、およびサブ成分形態で、膜に結合したSCPF
または分泌されたSCPFの、質的な検出および量的な
検出において、SCPFタンパク質のアフィニティー精
製において、SCPF生合成、代謝、および機能の解明
において、ならびに免疫原性エピトープをコードする遺
伝子配列のSCPF発現ライブラリーのスクリーニング
において、その使用が見出され得る。SCPFに対する
抗体はまた、胚細胞または他の腫瘍の診断および治療剤
としても有用であり得る。
体形態、およびサブ成分形態で、膜に結合したSCPF
または分泌されたSCPFの、質的な検出および量的な
検出において、SCPFタンパク質のアフィニティー精
製において、SCPF生合成、代謝、および機能の解明
において、ならびに免疫原性エピトープをコードする遺
伝子配列のSCPF発現ライブラリーのスクリーニング
において、その使用が見出され得る。SCPFに対する
抗体はまた、胚細胞または他の腫瘍の診断および治療剤
としても有用であり得る。
【0062】(5.7. SCPFの使用)SCPFの
機能的活性および標的細胞特異性は、インビトロおよび
インビボでの幅広い使用を提供する。成長刺激活性を示
すSCPF、またはそのフラグメントおよび誘導体を含
む任意の化合物を、単独で、あるいは他の生物学的に活
性な成長因子、インヒビター、もしくは免疫調整剤とと
もに、本発明の実施および方法において用い得る。SC
PF、SCPF関連分子、およびその組成物は、造血幹
細胞を含むがそれに限定されない胚/幹細胞の増殖を増
大させることにおいて特に有用であり得る。
機能的活性および標的細胞特異性は、インビトロおよび
インビボでの幅広い使用を提供する。成長刺激活性を示
すSCPF、またはそのフラグメントおよび誘導体を含
む任意の化合物を、単独で、あるいは他の生物学的に活
性な成長因子、インヒビター、もしくは免疫調整剤とと
もに、本発明の実施および方法において用い得る。SC
PF、SCPF関連分子、およびその組成物は、造血幹
細胞を含むがそれに限定されない胚/幹細胞の増殖を増
大させることにおいて特に有用であり得る。
【0063】造血幹細胞に外因性遺伝子を安定に組み込
むことを達成しようとする最近の試みにおける主な障害
は、既知のサイトカインには、そのような細胞を分化す
ることなく増殖する刺激能力がないということである。
SCPFは、精製CD34+細胞を細胞周期に入るよう
に誘導して、長期培養において増殖させ得ることが示さ
れた(セクション7.2.5.、後出)。鎌状細胞貧血
を含むがそれに限定されない造血疾患の遺伝子治療にお
ける使用のために、SCPFを用いて幹細胞の遺伝子操
作を容易にし得る。
むことを達成しようとする最近の試みにおける主な障害
は、既知のサイトカインには、そのような細胞を分化す
ることなく増殖する刺激能力がないということである。
SCPFは、精製CD34+細胞を細胞周期に入るよう
に誘導して、長期培養において増殖させ得ることが示さ
れた(セクション7.2.5.、後出)。鎌状細胞貧血
を含むがそれに限定されない造血疾患の遺伝子治療にお
ける使用のために、SCPFを用いて幹細胞の遺伝子操
作を容易にし得る。
【0064】SCPFが自己分泌成長因子であり、また
造血系統の細胞上で働くという発見は、SCPFが異な
る組織起源の原始胚/幹細胞に特異的なサイトカインで
あり得るということを意味する。幹細胞集団は脳、肝
臓、および皮膚を含む種々の器官および組織に存在する
ということが示された。さらに、脱毛もまた、毛包を取
り巻く幹細胞の増殖の欠陥に関係する。従って、SCP
Fは、脱毛を含むがそれに限定されない、幹細胞集団
(その起源組織に関係なく)の成長を必要とする状態を
処置するために有用な物質であり得る。
造血系統の細胞上で働くという発見は、SCPFが異な
る組織起源の原始胚/幹細胞に特異的なサイトカインで
あり得るということを意味する。幹細胞集団は脳、肝
臓、および皮膚を含む種々の器官および組織に存在する
ということが示された。さらに、脱毛もまた、毛包を取
り巻く幹細胞の増殖の欠陥に関係する。従って、SCP
Fは、脱毛を含むがそれに限定されない、幹細胞集団
(その起源組織に関係なく)の成長を必要とする状態を
処置するために有用な物質であり得る。
【0065】さらに、SCPFレセプターを発現する細
胞が、標識したSCPFまたはSCPF関連分子をレセ
プター結合アッセイにおいて用いることにより、あるい
はSCPFレセプター自体を指向する抗体を用いること
により検出され得る。細胞は、SCPFに対するレセプ
ターの存在および密度によって区別され得、それにより
そのような細胞のSCPFの生物学的活性に対する応答
性を予測し得る。
胞が、標識したSCPFまたはSCPF関連分子をレセ
プター結合アッセイにおいて用いることにより、あるい
はSCPFレセプター自体を指向する抗体を用いること
により検出され得る。細胞は、SCPFに対するレセプ
ターの存在および密度によって区別され得、それにより
そのような細胞のSCPFの生物学的活性に対する応答
性を予測し得る。
【0066】(5.8. 胚細胞由来のサイトカインを
同定する方法)本発明は、種々の胚/幹細胞に関する生
物学的活性を有する成長因子もしくはサイトカインの同
定および単離の新規なアプローチを示す。任意の胚細胞
腫瘍は、手術用材料から入手し得、本発明の実施のため
のインビトロ培養用に調製され得る。この細胞株は、特
定のマーカーの発現もしくは特定の成長因子に対する応
答を基にして選択され得、そして粘着性および非粘着性
の両方の細胞集団が維持され得る。確立された細胞株の
組織系統の特徴付けは、白血球抗原および中間フィラメ
ントを含む種々の細胞表面要素および内部の細胞骨格要
素(internal cytoskeltal el
ement)に対する抗体を用いるフローサイトメトリ
ー分析により決定され得る。さらに、オンコジーン(c
−myc、c−fms、c−ras、c−myb、c−
fos、c−src、c−erb、c−neu、c−r
os、およびc−sisを含む)は、分子プローブの使
用により試験され得る。
同定する方法)本発明は、種々の胚/幹細胞に関する生
物学的活性を有する成長因子もしくはサイトカインの同
定および単離の新規なアプローチを示す。任意の胚細胞
腫瘍は、手術用材料から入手し得、本発明の実施のため
のインビトロ培養用に調製され得る。この細胞株は、特
定のマーカーの発現もしくは特定の成長因子に対する応
答を基にして選択され得、そして粘着性および非粘着性
の両方の細胞集団が維持され得る。確立された細胞株の
組織系統の特徴付けは、白血球抗原および中間フィラメ
ントを含む種々の細胞表面要素および内部の細胞骨格要
素(internal cytoskeltal el
ement)に対する抗体を用いるフローサイトメトリ
ー分析により決定され得る。さらに、オンコジーン(c
−myc、c−fms、c−ras、c−myb、c−
fos、c−src、c−erb、c−neu、c−r
os、およびc−sisを含む)は、分子プローブの使
用により試験され得る。
【0067】確立された細胞株により産生される新規な
サイトカインを同定するために、細胞は代謝的に標識さ
れそして分泌されたタンパク質はSDS−PAGEによ
り分析され得る。あるいは、培養上清は、生物学的アッ
セイにおいて特定のサイトカインに応答することが公知
であるインジケーターとして用いられる種々の細胞タイ
プに作用させる(apply)ことにより直接分析され
得る。主要なタンパク質をSDS−PAGEによりおよ
び/または生物学的活性により同定したら、そのタンパ
ク質は、SDS−分離用(preparative)ゲ
ル、イオン交換クロマトグラフィー、および等電点ゲル
により精製され得る(セクション5.5.1、後出参
照)。タンパク質の純度SDS−PAGEにより確認さ
れ、タンパク質アッセイにより定量化され、それらの活
性はバイオアッセイにおいて確認され、そしてポリクロ
ーナル抗体およびモノクローナル抗体の産生のための免
疫原として用いられ得る。
サイトカインを同定するために、細胞は代謝的に標識さ
れそして分泌されたタンパク質はSDS−PAGEによ
り分析され得る。あるいは、培養上清は、生物学的アッ
セイにおいて特定のサイトカインに応答することが公知
であるインジケーターとして用いられる種々の細胞タイ
プに作用させる(apply)ことにより直接分析され
得る。主要なタンパク質をSDS−PAGEによりおよ
び/または生物学的活性により同定したら、そのタンパ
ク質は、SDS−分離用(preparative)ゲ
ル、イオン交換クロマトグラフィー、および等電点ゲル
により精製され得る(セクション5.5.1、後出参
照)。タンパク質の純度SDS−PAGEにより確認さ
れ、タンパク質アッセイにより定量化され、それらの活
性はバイオアッセイにおいて確認され、そしてポリクロ
ーナル抗体およびモノクローナル抗体の産生のための免
疫原として用いられ得る。
【0068】精製されたタンパク質はさらに、異なる組
織タイプの種々のインジケーター細胞株の増殖の刺激お
よび/または阻害をバイオアッセイにおいてテストされ
得る。放射性標識されたタンパク質もまた用いられ、ア
フィニティー標識のような方法により、それらの細胞表
面レセプターが同定され得る。サイトカインの生合成経
路の研究、そのタンパク質のアフィニティー精製、およ
びコード化配列の分子クローニングに対する発現ライブ
ラリーの免疫スクリーニングのために、サイトカインに
対する特定の抗体が用いられ、膜形態および分泌形態の
サイトカインが、例えば先に記載したアプローチおよび
技術を用いて、同定および定量され得る。
織タイプの種々のインジケーター細胞株の増殖の刺激お
よび/または阻害をバイオアッセイにおいてテストされ
得る。放射性標識されたタンパク質もまた用いられ、ア
フィニティー標識のような方法により、それらの細胞表
面レセプターが同定され得る。サイトカインの生合成経
路の研究、そのタンパク質のアフィニティー精製、およ
びコード化配列の分子クローニングに対する発現ライブ
ラリーの免疫スクリーニングのために、サイトカインに
対する特定の抗体が用いられ、膜形態および分泌形態の
サイトカインが、例えば先に記載したアプローチおよび
技術を用いて、同定および定量され得る。
【0069】(6.実施例:SCPFを産生する751
細胞株の生成)以下のセクションは、胚細胞腫瘍株の確
立途上で発見された751細胞株を記載する。751細
胞株の成長はこれまで記載されなかった1以上の成長因
子によって調節される。
細胞株の生成)以下のセクションは、胚細胞腫瘍株の確
立途上で発見された751細胞株を記載する。751細
胞株の成長はこれまで記載されなかった1以上の成長因
子によって調節される。
【0070】(6.1. 材料および方法) (6.1.1. 細胞培養)751細胞株を、10%ウ
シ胎児血清、L−グルタミン、および抗生物質(ペニシ
リン/ストレプトマイシン)を補充したRPMI164
0中で維持した。生存率および細胞濃度をトリパンブル
ー排除を用いて評価した。細胞濃度を1×105細胞/
mlとなるように調整して75cmの細胞培養フラスコ
に播き、次いで、空気中5%CO2の雰囲気下で37℃
でインキュベートした。
シ胎児血清、L−グルタミン、および抗生物質(ペニシ
リン/ストレプトマイシン)を補充したRPMI164
0中で維持した。生存率および細胞濃度をトリパンブル
ー排除を用いて評価した。細胞濃度を1×105細胞/
mlとなるように調整して75cmの細胞培養フラスコ
に播き、次いで、空気中5%CO2の雰囲気下で37℃
でインキュベートした。
【0071】(6.1.2. 動物)3重免疫不全(t
riple−immune−deficient)by
/mu/xidの雌のマウス(BNXマウス)をHar
lan Sprague Dawley Inc.,I
Nより入手し、無菌動物コロニー中に維持した。マウス
には滅菌Rodent Bloxおよび酸性化した水を
無制限に与え、7〜9週齢で実験に用いた。
riple−immune−deficient)by
/mu/xidの雌のマウス(BNXマウス)をHar
lan Sprague Dawley Inc.,I
Nより入手し、無菌動物コロニー中に維持した。マウス
には滅菌Rodent Bloxおよび酸性化した水を
無制限に与え、7〜9週齢で実験に用いた。
【0072】(6.1.3. インビトロ細胞増殖速度
実験(kinetics))751細胞株のインビトロ
増殖速度実験を以下のように行った。初期の増殖曲線の
研究を行って、開始時の最適な細胞濃度を得た。従っ
て、初期の増殖曲線は、5×103、5×104、および
1×105細胞/ウェルで行った(run)。細胞計測
は、12時間の間隔で7日間行った。全ての細胞数/サ
ンプルは、3組で行った。これらの予備研究は、続く全
ての増殖曲線の最適な細胞数が5×10 4であることを
明らかにした。次いで、最終濃度(容量2ml中の)が
5×104/ウェルとなるように751細胞を12ウェ
ルのプレートに播いた。全ての計測は12時間の間隔で
7日間行い、そして生存率%も記録した。全ての細胞数
/サンプルを3組で行った。
実験(kinetics))751細胞株のインビトロ
増殖速度実験を以下のように行った。初期の増殖曲線の
研究を行って、開始時の最適な細胞濃度を得た。従っ
て、初期の増殖曲線は、5×103、5×104、および
1×105細胞/ウェルで行った(run)。細胞計測
は、12時間の間隔で7日間行った。全ての細胞数/サ
ンプルは、3組で行った。これらの予備研究は、続く全
ての増殖曲線の最適な細胞数が5×10 4であることを
明らかにした。次いで、最終濃度(容量2ml中の)が
5×104/ウェルとなるように751細胞を12ウェ
ルのプレートに播いた。全ての計測は12時間の間隔で
7日間行い、そして生存率%も記録した。全ての細胞数
/サンプルを3組で行った。
【0073】(6.1.4. インビボ細胞増殖速度実
験(kinetics))751細胞株がBNXマウス
に移植され得る能力をテストした。腫瘍成長の速度を測
定するために、751−NA細胞株のLog10連続希釈
物をBNXマウスの後躯の皮下に接種した(.1m
l)。希釈物当たり8匹のマウスを用いた。接種したマ
ウスの腫瘍の出現を1週間に2回検査した。一旦腫瘍が
顕性になると、腫瘍のサイズをカリパスを用いて2日毎
に測定した。腫瘍の測定は、2つの直交する直径を測定
することによって行い、腫瘍の面積はその2つの値を一
緒に乗じることにより推定した。
験(kinetics))751細胞株がBNXマウス
に移植され得る能力をテストした。腫瘍成長の速度を測
定するために、751−NA細胞株のLog10連続希釈
物をBNXマウスの後躯の皮下に接種した(.1m
l)。希釈物当たり8匹のマウスを用いた。接種したマ
ウスの腫瘍の出現を1週間に2回検査した。一旦腫瘍が
顕性になると、腫瘍のサイズをカリパスを用いて2日毎
に測定した。腫瘍の測定は、2つの直交する直径を測定
することによって行い、腫瘍の面積はその2つの値を一
緒に乗じることにより推定した。
【0074】(6.1.5. フローサイトメトリー分
析)751細胞もしくはML−1細胞を、以下の白血球
細胞表面マーカーに特異的なモノクローナル抗体を用い
てスクリーニングした:CD2、CD3、CD4、CD
5、CD7、CD8、CD10、CD14、CD19、
CD20、CD33、CD34、CD38、CD56、
HLAクラスIおよびクラスII。これらの抗体は、B
ecton Dickinson, CAにより入手可
能であった。フローサイトメトリー分析を以下のように
行った(Griebelら、1988)。751腫瘍細
胞を遠心分離し(1,000rpm、10分間)、そし
て0.2%ゼラチン、1mMアジ化ナトリウム、および
2%正常ウサギ血清を含む0.1M PBS中に2×1
07の濃度で再懸濁した。50μlの細胞懸濁液を、9
6ウェル平底マイクロタイタープレート中の50μlの
適切なモノクローナル抗体に添加し、4℃で30分間イ
ンキュベートした。次いで、この細胞を氷冷PBS−ゼ
ラチンで3回洗浄し、そしてFITCで標識したF(a
b)’2ヤギ抗マウス免疫グロブリン(重鎖および軽鎖
特異的)(Cooper Biomedical, M
alvern, PA)100μl(PBS−ゼラチン
で1/75に希釈されている)と一緒にさらに30分間
4℃でインキュベートした。全てのサンプルから、2ミ
リミクロンを通す前濾過により細胞凝集体を除去した。
FACS分析の直前にナイロンモノフィラメントメッシ
ュにかけた(Small Parts Inc., M
iami, FL)。非特異的標識を検出するために、
適切なコントロールを含んだ。これらのコントロールに
おいて、骨髄は、FITCで標識したF(ab)’2単
独または無関係な抗原に特異的なモノクローナル抗体と
マッチしたイソタイプとのいずれかと反応した。FIT
Cで標識した751腫瘍細胞を、Becton Dic
kinson Fac−Scanフローサイトメーター
を用いて分析した。20,000細胞からのデータを集
めてモノクローナル抗体の反応性のパターンを分析し
た。フォワードアングル光散乱(forward an
gle light scatter)(FALS)対
90%光散乱(LI90)の2パラメーター分析を用い
てFALS対蛍光のブロットを排除し、蛍光対細胞数の
ヒストグラムとした。データはまた、所定の表現型マー
カーに対してポジティブであった細胞の%として得た。
析)751細胞もしくはML−1細胞を、以下の白血球
細胞表面マーカーに特異的なモノクローナル抗体を用い
てスクリーニングした:CD2、CD3、CD4、CD
5、CD7、CD8、CD10、CD14、CD19、
CD20、CD33、CD34、CD38、CD56、
HLAクラスIおよびクラスII。これらの抗体は、B
ecton Dickinson, CAにより入手可
能であった。フローサイトメトリー分析を以下のように
行った(Griebelら、1988)。751腫瘍細
胞を遠心分離し(1,000rpm、10分間)、そし
て0.2%ゼラチン、1mMアジ化ナトリウム、および
2%正常ウサギ血清を含む0.1M PBS中に2×1
07の濃度で再懸濁した。50μlの細胞懸濁液を、9
6ウェル平底マイクロタイタープレート中の50μlの
適切なモノクローナル抗体に添加し、4℃で30分間イ
ンキュベートした。次いで、この細胞を氷冷PBS−ゼ
ラチンで3回洗浄し、そしてFITCで標識したF(a
b)’2ヤギ抗マウス免疫グロブリン(重鎖および軽鎖
特異的)(Cooper Biomedical, M
alvern, PA)100μl(PBS−ゼラチン
で1/75に希釈されている)と一緒にさらに30分間
4℃でインキュベートした。全てのサンプルから、2ミ
リミクロンを通す前濾過により細胞凝集体を除去した。
FACS分析の直前にナイロンモノフィラメントメッシ
ュにかけた(Small Parts Inc., M
iami, FL)。非特異的標識を検出するために、
適切なコントロールを含んだ。これらのコントロールに
おいて、骨髄は、FITCで標識したF(ab)’2単
独または無関係な抗原に特異的なモノクローナル抗体と
マッチしたイソタイプとのいずれかと反応した。FIT
Cで標識した751腫瘍細胞を、Becton Dic
kinson Fac−Scanフローサイトメーター
を用いて分析した。20,000細胞からのデータを集
めてモノクローナル抗体の反応性のパターンを分析し
た。フォワードアングル光散乱(forward an
gle light scatter)(FALS)対
90%光散乱(LI90)の2パラメーター分析を用い
てFALS対蛍光のブロットを排除し、蛍光対細胞数の
ヒストグラムとした。データはまた、所定の表現型マー
カーに対してポジティブであった細胞の%として得た。
【0075】種々の抗原に対する抗体は、販売元から購
入した:抗サイトケラチン、抗NF200、抗NF16
0、抗NF68(Sigma, St.Louis,
MO);抗ビメンチン(Boeringer Mann
heim);抗GFAPおよび抗NSE(Dakopa
tts, Glostrup, Denmark)。F
ITC結合二次抗体試薬は、Sigmaから購入した。
入した:抗サイトケラチン、抗NF200、抗NF16
0、抗NF68(Sigma, St.Louis,
MO);抗ビメンチン(Boeringer Mann
heim);抗GFAPおよび抗NSE(Dakopa
tts, Glostrup, Denmark)。F
ITC結合二次抗体試薬は、Sigmaから購入した。
【0076】(6.2 結果) (6.2.1. 病歴)1989年に、19才の白人女
性が彼女のかかりつけの医師に頭痛および複視を訴え
た。彼女はCTスキャンにより大きな鞍上塊を有してい
ると診断された。この塊を外科的に小さくして腹膜腔脳
室内(ventriculoperitoneal(V
P))シャントをその場所に入れた。術後の局所的放射
線照射により総用量5000cGyが投与された。彼女
が1年後に再び頭痛を訴えるまで、残った腫瘍をコント
ロールしながら見かけ上健康であった。彼女はまたVP
シャントに沿って多数の皮下の塊を見出された。身体検
査は彼女の頭蓋骨の右側のVPシャントの近くに1つ、
およびシャントのチューブに沿って胸郭(chestw
all)上に2つの塊があることを明らかにした。彼女
の頭部のCTスキャンは、シャントの近くに局所的な再
発および軟組織塊があることを明らかにした。さらに、
彼女の腹部には転移した沈着物が見出された。この頭蓋
骨上の病巣を吸引した;この領域からの細胞の細胞の性
質(cytology)は、胚細胞腫瘍と一致してい
た。1990年2月、さらに組織の性質(histol
ogy)を定義するために、胸郭の塊の1つを切除し
た。腫瘍の組織学的検査は、非胚細胞腫(non−ge
rminomatous)混合胚細胞腫瘍が小さな原始
細胞の顕著な集団を有し、1989年に行われた始めの
バイオプシーと類似していることを明らかにした。
性が彼女のかかりつけの医師に頭痛および複視を訴え
た。彼女はCTスキャンにより大きな鞍上塊を有してい
ると診断された。この塊を外科的に小さくして腹膜腔脳
室内(ventriculoperitoneal(V
P))シャントをその場所に入れた。術後の局所的放射
線照射により総用量5000cGyが投与された。彼女
が1年後に再び頭痛を訴えるまで、残った腫瘍をコント
ロールしながら見かけ上健康であった。彼女はまたVP
シャントに沿って多数の皮下の塊を見出された。身体検
査は彼女の頭蓋骨の右側のVPシャントの近くに1つ、
およびシャントのチューブに沿って胸郭(chestw
all)上に2つの塊があることを明らかにした。彼女
の頭部のCTスキャンは、シャントの近くに局所的な再
発および軟組織塊があることを明らかにした。さらに、
彼女の腹部には転移した沈着物が見出された。この頭蓋
骨上の病巣を吸引した;この領域からの細胞の細胞の性
質(cytology)は、胚細胞腫瘍と一致してい
た。1990年2月、さらに組織の性質(histol
ogy)を定義するために、胸郭の塊の1つを切除し
た。腫瘍の組織学的検査は、非胚細胞腫(non−ge
rminomatous)混合胚細胞腫瘍が小さな原始
細胞の顕著な集団を有し、1989年に行われた始めの
バイオプシーと類似していることを明らかにした。
【0077】(6.2.2. 751細胞株の起源)1
990年2月の手術の時に、小部分の胸郭の腫瘍を、細
胞単離および細胞培養中でのインビトロ増殖のために、
研究所へ送付した。腫瘍は約3mmの部分に分かれてい
た。細切した腫瘍をベルセン(versene)−トリ
プシンを用いて37℃で10分間制限消化した。酵素処
理の後、未消化の組織を沈降によって除去し、上清の流
体を集め、遠心分離し、そして細胞ペレットを回収し
た。細胞ペレットを再懸濁し成長培地で培養した。
990年2月の手術の時に、小部分の胸郭の腫瘍を、細
胞単離および細胞培養中でのインビトロ増殖のために、
研究所へ送付した。腫瘍は約3mmの部分に分かれてい
た。細切した腫瘍をベルセン(versene)−トリ
プシンを用いて37℃で10分間制限消化した。酵素処
理の後、未消化の組織を沈降によって除去し、上清の流
体を集め、遠心分離し、そして細胞ペレットを回収し
た。細胞ペレットを再懸濁し成長培地で培養した。
【0078】一次培養物を毎日試験し、培地を週毎に交
換した。元の細胞培養物は、プラスチック皿に粘着細胞
および非粘着細胞のどちらも含んでいた。次の2カ月間
にわたり、形態的に異なる細胞タイプの数は、共培養物
として複製している2つの明確な集団のみが現れる時点
まで減衰した。一つは粘着細胞として成長し、もう一つ
は非粘着細胞として成長していた。この胚細胞株を培養
して約16週経ったとき、非粘着細胞は粘着集団より成
長しており、限界希釈によってクローン化されて主な細
胞タイプとなり、751−NAと名付けられた。驚くべ
きことに、751−NAは、核型分析および種々の細胞
酵素のネズミイソ型の発現により決定されたとおりネズ
ミ細胞株であることが見出された。751−NAは、前
述の成長培地を用いて多重細胞集団継代(multip
le−cell−population passag
e)によりインビトロ培養で、安定な形態で維持され
た。751−NA細胞株からネズミ腫瘍モデルを発生さ
せるために、細胞をベージュ色でヌードなx−染色体性
免疫不全(BNX)マウスの皮下組織に注入し、(組織
学的外見は元の患者の腫瘍と類似している)胚細胞腫瘍
を発生させた。BNXマウス由来の皮下部位の腫瘍は無
菌的に除去され、ベルゼントリプシン処理されて(前
出)、新規な非粘着細胞株がインビトロ培養において再
確立された;751−MUと名付けられた。肝臓および
リンパ節ドレナージ中の転移した沈着物からさらに2つ
の細胞株を確立し、それぞれ751−LIVおよび75
1−LNと名付けた。
換した。元の細胞培養物は、プラスチック皿に粘着細胞
および非粘着細胞のどちらも含んでいた。次の2カ月間
にわたり、形態的に異なる細胞タイプの数は、共培養物
として複製している2つの明確な集団のみが現れる時点
まで減衰した。一つは粘着細胞として成長し、もう一つ
は非粘着細胞として成長していた。この胚細胞株を培養
して約16週経ったとき、非粘着細胞は粘着集団より成
長しており、限界希釈によってクローン化されて主な細
胞タイプとなり、751−NAと名付けられた。驚くべ
きことに、751−NAは、核型分析および種々の細胞
酵素のネズミイソ型の発現により決定されたとおりネズ
ミ細胞株であることが見出された。751−NAは、前
述の成長培地を用いて多重細胞集団継代(multip
le−cell−population passag
e)によりインビトロ培養で、安定な形態で維持され
た。751−NA細胞株からネズミ腫瘍モデルを発生さ
せるために、細胞をベージュ色でヌードなx−染色体性
免疫不全(BNX)マウスの皮下組織に注入し、(組織
学的外見は元の患者の腫瘍と類似している)胚細胞腫瘍
を発生させた。BNXマウス由来の皮下部位の腫瘍は無
菌的に除去され、ベルゼントリプシン処理されて(前
出)、新規な非粘着細胞株がインビトロ培養において再
確立された;751−MUと名付けられた。肝臓および
リンパ節ドレナージ中の転移した沈着物からさらに2つ
の細胞株を確立し、それぞれ751−LIVおよび75
1−LNと名付けた。
【0079】(6.2.3. 751細胞株の特徴付
け)確立された751細胞株の特徴付けは、増殖速度お
よび表現型の両方を試験した。インビトロでの増殖は、
増殖曲線分析を用いて試験し、遅滞期をほとんど有さな
いか全く有さないユニークな増殖パターンを示したが、
生存率は始めに対数増殖し、短い定常期に続いて劇的に
減少した。成長の速さは7〜8時間の対数期の間の倍加
時間を計算することにより示す。
け)確立された751細胞株の特徴付けは、増殖速度お
よび表現型の両方を試験した。インビトロでの増殖は、
増殖曲線分析を用いて試験し、遅滞期をほとんど有さな
いか全く有さないユニークな増殖パターンを示したが、
生存率は始めに対数増殖し、短い定常期に続いて劇的に
減少した。成長の速さは7〜8時間の対数期の間の倍加
時間を計算することにより示す。
【0080】インビボの細胞株の増殖を、BNXネズミ
モデルを用いて評価した。マウスに注入された場合の細
胞の増殖速度を測定するために、種々の751細胞株の
連続的な対数希釈物を、後躯の皮下組織に接種した。マ
ウスを1週間に2回検査し、そして腫瘍の2つの直交す
る直径を測定した。接種物からは、接種後20日で顕性
の100細胞くらいの腫瘍が生じたことが見出された。
報告されたほとんどのネズミの腫瘍モデルで見出された
ように、1×103細胞の接種により、2〜3ヶ月では
なくむしろたった7日間で腫瘍が生じた。さらに、報告
されたほとんどの腫瘍は5×105細胞より少ない接種
物では成長しない。
モデルを用いて評価した。マウスに注入された場合の細
胞の増殖速度を測定するために、種々の751細胞株の
連続的な対数希釈物を、後躯の皮下組織に接種した。マ
ウスを1週間に2回検査し、そして腫瘍の2つの直交す
る直径を測定した。接種物からは、接種後20日で顕性
の100細胞くらいの腫瘍が生じたことが見出された。
報告されたほとんどのネズミの腫瘍モデルで見出された
ように、1×103細胞の接種により、2〜3ヶ月では
なくむしろたった7日間で腫瘍が生じた。さらに、報告
されたほとんどの腫瘍は5×105細胞より少ない接種
物では成長しない。
【0081】この細胞集団(751−NA、751−L
IV、751−LN)の起源を決定するために、神経外
胚葉胚細胞、ニューロン系統、およびグリア細胞系統に
特異な細胞決定基に対するポリクローナル抗体およびモ
ノクローナル抗体の両方を用いて、細胞をフローサイト
メトリーにより分析した。以下の抗体を用いて、この研
究を完遂した:胎盤アルカリホスファターゼ(PAP)
およびヒト絨毛性ゴナドトロピン(XCG)をマーカー
として用いて、非ニューロン細胞の胚細胞を検出した;
サイトケラチン(抗ヒトまたは抗ラット)およびビメン
チン(抗ヒト)を神経外胚葉起源の胚細胞のマーカーと
して用いた;グリア線維酸性タンパク質(Glial
Fibrally Acidic Protein:G
FAP)をグリア系統のマーカーとした;および神経特
異的エノラーゼ(NSE)、ならびに神経フィラメント
タンパク質(NFP)−68,150および200をニ
ューロン系統の細胞のマーカーとした。結果は、細胞集
団(751−NA、751−MU、751−LN)が、
適切な条件下で、ニューロン系統またはグリア系統のい
ずれかの細胞を形成し得る原始脳胚細胞であることを示
した(図1参照)。
IV、751−LN)の起源を決定するために、神経外
胚葉胚細胞、ニューロン系統、およびグリア細胞系統に
特異な細胞決定基に対するポリクローナル抗体およびモ
ノクローナル抗体の両方を用いて、細胞をフローサイト
メトリーにより分析した。以下の抗体を用いて、この研
究を完遂した:胎盤アルカリホスファターゼ(PAP)
およびヒト絨毛性ゴナドトロピン(XCG)をマーカー
として用いて、非ニューロン細胞の胚細胞を検出した;
サイトケラチン(抗ヒトまたは抗ラット)およびビメン
チン(抗ヒト)を神経外胚葉起源の胚細胞のマーカーと
して用いた;グリア線維酸性タンパク質(Glial
Fibrally Acidic Protein:G
FAP)をグリア系統のマーカーとした;および神経特
異的エノラーゼ(NSE)、ならびに神経フィラメント
タンパク質(NFP)−68,150および200をニ
ューロン系統の細胞のマーカーとした。結果は、細胞集
団(751−NA、751−MU、751−LN)が、
適切な条件下で、ニューロン系統またはグリア系統のい
ずれかの細胞を形成し得る原始脳胚細胞であることを示
した(図1参照)。
【0082】751細胞のさらなるフローサイトメトリ
ー表現型決定は、以下に対応する抗体によるポジティブ
な蛍光細胞の以下の平均%(括弧内)を示した:抗ラッ
トサイトケラチン8(0.86);抗ラットサイトケラ
チン19(0.40);抗ヒトビメンチン(1.2
9);マウス抗ヒトモノクローナルNF−68(33.
16);ウサギ抗ヒトポリクローナルNF−150(6
4.54);マウス抗ヒトモノクローナルNF160
(8.50);マウス抗ヒトモノクローナルNF−20
0(61.13);HPAP(56.28);ウサギ抗
ヒトポリクローナルGFAP(67.69);ウサギ抗
ヒトポリクローナルNSE(78.34);およびヤギ
抗ヒトHCG(50.04)。
ー表現型決定は、以下に対応する抗体によるポジティブ
な蛍光細胞の以下の平均%(括弧内)を示した:抗ラッ
トサイトケラチン8(0.86);抗ラットサイトケラ
チン19(0.40);抗ヒトビメンチン(1.2
9);マウス抗ヒトモノクローナルNF−68(33.
16);ウサギ抗ヒトポリクローナルNF−150(6
4.54);マウス抗ヒトモノクローナルNF160
(8.50);マウス抗ヒトモノクローナルNF−20
0(61.13);HPAP(56.28);ウサギ抗
ヒトポリクローナルGFAP(67.69);ウサギ抗
ヒトポリクローナルNSE(78.34);およびヤギ
抗ヒトHCG(50.04)。
【0083】最初の研究は、751細胞株がHPCA−
1(CD−34)を含む任意の公知のヒト白血球マーカ
ーを発現するかどうかを確かめるために設計された。C
D45、CD19、CD20、CD3、CD4、CD
8、CD2、CD5、CD7、CD10、CD14、C
D71、およびCD34の発現に関する751細胞株の
FACS分析は、この原始細胞株がCD34マーカーを
含む全ての白血球マーカーが全くないことを示した。し
かし、続く核型分析は、751細胞がネズミであること
を明らかにした。従って、751細胞によって産生され
るSCPFは、起源がネズミであることが予想される。
驚くべきことに、「ネズミ」SCPFは、ヒト標的細胞
に対して生物学的活性を有する。
1(CD−34)を含む任意の公知のヒト白血球マーカ
ーを発現するかどうかを確かめるために設計された。C
D45、CD19、CD20、CD3、CD4、CD
8、CD2、CD5、CD7、CD10、CD14、C
D71、およびCD34の発現に関する751細胞株の
FACS分析は、この原始細胞株がCD34マーカーを
含む全ての白血球マーカーが全くないことを示した。し
かし、続く核型分析は、751細胞がネズミであること
を明らかにした。従って、751細胞によって産生され
るSCPFは、起源がネズミであることが予想される。
驚くべきことに、「ネズミ」SCPFは、ヒト標的細胞
に対して生物学的活性を有する。
【0084】(6.2.4. 751細胞株によるオン
コジーン発現)細胞の悪性の表現型の発現におけるプロ
トオンコジーンの役割(インビトロおよびインビボの両
方)を、多くの細胞培養系において調査した。多くの異
なるオンコジーンに対するDNAプローブを用いて、ノ
ーザン分析を行った。これらの分析は、751細胞がオ
ンコジーンc−mycならびにオンコジーンレセプター
c−fmsのmRNAを十分に含んでいることを示し
た。これは、特に重要である。なぜなら、c−fmsオ
ンコジーンはマクロファージ−コロニー刺激因子(M−
CSF)のレセプターとして供されるからである。M−
CSFレセプターは、脳内の小グリア細胞(micro
glia)に関しては記載されているが、神経起源の原
始細胞におけるその存在は未だに報告されていない。し
かし、M−CSFレセプターは、骨髄内の前駆細胞上に
見出され、そして単球/マクロファージ細胞の系統特異
的分化に関与する成長因子の一つである。このレセプタ
ーの発現は、原始胚細胞の増殖および分化におけるM−
CSFの役割を示す。
コジーン発現)細胞の悪性の表現型の発現におけるプロ
トオンコジーンの役割(インビトロおよびインビボの両
方)を、多くの細胞培養系において調査した。多くの異
なるオンコジーンに対するDNAプローブを用いて、ノ
ーザン分析を行った。これらの分析は、751細胞がオ
ンコジーンc−mycならびにオンコジーンレセプター
c−fmsのmRNAを十分に含んでいることを示し
た。これは、特に重要である。なぜなら、c−fmsオ
ンコジーンはマクロファージ−コロニー刺激因子(M−
CSF)のレセプターとして供されるからである。M−
CSFレセプターは、脳内の小グリア細胞(micro
glia)に関しては記載されているが、神経起源の原
始細胞におけるその存在は未だに報告されていない。し
かし、M−CSFレセプターは、骨髄内の前駆細胞上に
見出され、そして単球/マクロファージ細胞の系統特異
的分化に関与する成長因子の一つである。このレセプタ
ーの発現は、原始胚細胞の増殖および分化におけるM−
CSFの役割を示す。
【0085】(7.実施例:751細胞株に由来する幹
細胞増殖因子)以下に記載する実験は、SCPFが分泌
される場合には32kDaであり、そして細胞に結合す
る場合には37kDaであることを示す。精製したタン
パク質の2次元ゲル電気泳動は、PIが約7.0〜8.
0の範囲のタンパク質の複数のイソ型の存在を示す。
細胞増殖因子)以下に記載する実験は、SCPFが分泌
される場合には32kDaであり、そして細胞に結合す
る場合には37kDaであることを示す。精製したタン
パク質の2次元ゲル電気泳動は、PIが約7.0〜8.
0の範囲のタンパク質の複数のイソ型の存在を示す。
【0086】(7.1. 材料および方法) (7.1.1. 放射性標識およびポリアクリルアミド
ゲル電気泳動)751細胞株を、30mlの培養フラス
コ中で、106細胞/m.の密度になるまで、10%ウ
シ胎児血清および抗生物質(ペニシリン/ストレプトマ
イシン)を補充したDulbeccoの最少必須培地
(DMEM)中で成長させた。一旦必要な密度が達成さ
れたら、細胞を成長培地がなくなるように洗浄し、そし
てメチオニンを含まない75%DMEMにメチオニンお
よび2%の[35S]−メチオニン(Amersham,
IL)を含む25%DMEMを補充して再培養し、そ
して再インキュベートした。24時間間隔で、上清を採
取し、非粘着細胞を除くように成形し、そして−20℃
で保存した。次いで、この35Sで標識された上清をサン
プル緩衝液(Tris−HCl、2−メルカプトエタノ
ール、10%グリセロール、2% SDS、および0.
001%ブロモフェノールブルー)に添加し、そして1
00℃で5分間加熱した。次いで、このサンプルをSD
S−PAGEに適用して先に記載したように電気泳動し
た。電気泳動後、ゲルをTCA(10%、w/v);氷
酢酸(10%、v/v)およびメタノール(30%、v
/v)中で固定した。固定後、ゲルをFluoro−h
anceTM(Research Products I
nc.,Prospect IL)にさらに30分間浸
漬した。ゲルを取り出して、ファイバー紙(予め湿潤さ
せた)上に置き、そして真空下で加熱しながら(60
℃)乾燥させた。乾燥後、このゲルを高速X線フィール
ド(field)(Kodak X−omat AR)
に曝し、−70℃で24〜48時間保持し、その後オー
トラジオグラフを現像して分析した。
ゲル電気泳動)751細胞株を、30mlの培養フラス
コ中で、106細胞/m.の密度になるまで、10%ウ
シ胎児血清および抗生物質(ペニシリン/ストレプトマ
イシン)を補充したDulbeccoの最少必須培地
(DMEM)中で成長させた。一旦必要な密度が達成さ
れたら、細胞を成長培地がなくなるように洗浄し、そし
てメチオニンを含まない75%DMEMにメチオニンお
よび2%の[35S]−メチオニン(Amersham,
IL)を含む25%DMEMを補充して再培養し、そ
して再インキュベートした。24時間間隔で、上清を採
取し、非粘着細胞を除くように成形し、そして−20℃
で保存した。次いで、この35Sで標識された上清をサン
プル緩衝液(Tris−HCl、2−メルカプトエタノ
ール、10%グリセロール、2% SDS、および0.
001%ブロモフェノールブルー)に添加し、そして1
00℃で5分間加熱した。次いで、このサンプルをSD
S−PAGEに適用して先に記載したように電気泳動し
た。電気泳動後、ゲルをTCA(10%、w/v);氷
酢酸(10%、v/v)およびメタノール(30%、v
/v)中で固定した。固定後、ゲルをFluoro−h
anceTM(Research Products I
nc.,Prospect IL)にさらに30分間浸
漬した。ゲルを取り出して、ファイバー紙(予め湿潤さ
せた)上に置き、そして真空下で加熱しながら(60
℃)乾燥させた。乾燥後、このゲルを高速X線フィール
ド(field)(Kodak X−omat AR)
に曝し、−70℃で24〜48時間保持し、その後オー
トラジオグラフを現像して分析した。
【0087】751細胞株の細胞ライゼート、精製タン
パク質、および上清を、電気泳動用緩衝液で溶解し、L
aemmeli(1970)の不連続緩衝液システムを
用いて12%SDS−ポリアクリルアミドゲルで分析し
た。他に言及しない限り、電気泳動は変性条件下で行っ
た。各実験において、分子量マーカー(Bio Rad
Laboratories)を同時に泳動し、そして
クマシーブルーで染色することにより可視化した。
パク質、および上清を、電気泳動用緩衝液で溶解し、L
aemmeli(1970)の不連続緩衝液システムを
用いて12%SDS−ポリアクリルアミドゲルで分析し
た。他に言及しない限り、電気泳動は変性条件下で行っ
た。各実験において、分子量マーカー(Bio Rad
Laboratories)を同時に泳動し、そして
クマシーブルーで染色することにより可視化した。
【0088】(7.1.2. SCPFのゲル精製)無
血清上清を、培養48時間後の751−NA細胞から採
取した。上清をSavant濃縮を用いて20倍に濃縮
し、次いで透析した。次いで、濃縮されたサンプルを1
2%の分離SDS−PAGEにかけた。SDSゲル電気
泳動の後、このゲルを0.3M CuCI2によるネガ
ティブ染色を行った。目的のタンパク質のバンドをゲル
から取り出し、小断片に切って200μlの溶出緩衝液
(g25mM Tris−グリシン、pH8.3)と一
緒に透析バッグ(12−14,000分子量区分)に入
れた。次いで、このサンプルを100V、4℃で18時
間電気溶出(electro−eluted)した。電
気溶出後、電流を30〜40秒間逆流させて透析バッグ
を取り出し、サンプルを採取して一晩透析した。全ての
水簸(elutriation)調製物を、免疫原とし
て用いる前にSDS−PAGEにより純度に関して検査
するか、または細胞増殖アッセイにおける使用に関して
検査した。
血清上清を、培養48時間後の751−NA細胞から採
取した。上清をSavant濃縮を用いて20倍に濃縮
し、次いで透析した。次いで、濃縮されたサンプルを1
2%の分離SDS−PAGEにかけた。SDSゲル電気
泳動の後、このゲルを0.3M CuCI2によるネガ
ティブ染色を行った。目的のタンパク質のバンドをゲル
から取り出し、小断片に切って200μlの溶出緩衝液
(g25mM Tris−グリシン、pH8.3)と一
緒に透析バッグ(12−14,000分子量区分)に入
れた。次いで、このサンプルを100V、4℃で18時
間電気溶出(electro−eluted)した。電
気溶出後、電流を30〜40秒間逆流させて透析バッグ
を取り出し、サンプルを採取して一晩透析した。全ての
水簸(elutriation)調製物を、免疫原とし
て用いる前にSDS−PAGEにより純度に関して検査
するか、または細胞増殖アッセイにおける使用に関して
検査した。
【0089】(7.1.3. 抗SCPF抗体の調製
物)ニュージーランドシロウサギを免疫前に採血し、そ
して免疫前血清を用いて基線を確立した。ウサギをRi
biアジュバントを含む751細胞株由来の7μgの精
製SCPFポリペプチドで皮下に免疫化した。最初の注
射の2週間後に、ウサギにポリペプチドおよびRibi
アジュバントを含む第2回目の注射を行った。ウサギは
免疫原およびRibiアジュバントにより最低5回の皮
下接種を受けた。ウサギを各接種時点で採血し、そして
その血清を、32kDaのタンパク質に反応性である抗
体の存在についてウエスタンブロットにより試験した。
32kDaのタンパク質に特異的な抗体を高濃度に含む
全血清をアリコートし、そして−70℃で保存した。
物)ニュージーランドシロウサギを免疫前に採血し、そ
して免疫前血清を用いて基線を確立した。ウサギをRi
biアジュバントを含む751細胞株由来の7μgの精
製SCPFポリペプチドで皮下に免疫化した。最初の注
射の2週間後に、ウサギにポリペプチドおよびRibi
アジュバントを含む第2回目の注射を行った。ウサギは
免疫原およびRibiアジュバントにより最低5回の皮
下接種を受けた。ウサギを各接種時点で採血し、そして
その血清を、32kDaのタンパク質に反応性である抗
体の存在についてウエスタンブロットにより試験した。
32kDaのタンパク質に特異的な抗体を高濃度に含む
全血清をアリコートし、そして−70℃で保存した。
【0090】(7.1.4. ウエスタン免疫ブロッテ
ィング)751−NA腫瘍細胞株の細胞ライゼートを電
気泳動緩衝液中に調製し、そしてタンパク質をSDS−
ポリアクリルアミドゲル電気泳動(laemmeli,
1970)を用いて分離した。ゲル中に存在するタンパ
ク質を、Towbinら、1979によって記載された
技術に基づいて、Bio−Rad Semi−Dry
Transblot Apparatusを用いて、ニ
トロセルロースに移した。このゲルをエレクトロブロッ
ト緩衝液(25mM Tris、192mM グリシ
ン、および5%v/vメタノール、pH8.3)で平衡
化した。ニトロセルロールメンブランもまたこの緩衝液
で平衡化した。平衡化した後、ニトロセルロースメンブ
ランをプラチナ陽極上の濾紙の上に置き、次いでゲルを
一番上に置いて次に予め浸漬した濾紙を置いた。陰極を
配置した後、サンプルを25ボルトで35〜40分間ブ
ロット/電気泳動した。移動後、メンブラン/ブロット
を、ゼラチンおよびTween 20を含むリン酸緩衝
化生理食塩水(PBS−gel−tween)で4回洗
浄した。このブロットを、予めPBS−Tweenで希
釈したウサギポリクローナル抗体と共に一晩インキュベ
ートした。インキュベーションの後、このブロットをP
BS−Gel−Tweenで4回洗浄し、次いでペルオ
キシダーゼで標識したヤギ抗ウサギ抗体(Sigma,
St.Louis, MO)と一緒に1時間インキュ
ベートした。次に、PBS−Tweenで2回洗浄し、
その後PBSのみで2回洗浄した。基質(0.05%
(w/v)4−クロロ−1−ナフトールおよび30%H
2O2)を添加しそしてブロットを暗所で室温で60分間
インキュベートした。ポジティブな反応は暗青色のバン
ドの出現により示された。
ィング)751−NA腫瘍細胞株の細胞ライゼートを電
気泳動緩衝液中に調製し、そしてタンパク質をSDS−
ポリアクリルアミドゲル電気泳動(laemmeli,
1970)を用いて分離した。ゲル中に存在するタンパ
ク質を、Towbinら、1979によって記載された
技術に基づいて、Bio−Rad Semi−Dry
Transblot Apparatusを用いて、ニ
トロセルロースに移した。このゲルをエレクトロブロッ
ト緩衝液(25mM Tris、192mM グリシ
ン、および5%v/vメタノール、pH8.3)で平衡
化した。ニトロセルロールメンブランもまたこの緩衝液
で平衡化した。平衡化した後、ニトロセルロースメンブ
ランをプラチナ陽極上の濾紙の上に置き、次いでゲルを
一番上に置いて次に予め浸漬した濾紙を置いた。陰極を
配置した後、サンプルを25ボルトで35〜40分間ブ
ロット/電気泳動した。移動後、メンブラン/ブロット
を、ゼラチンおよびTween 20を含むリン酸緩衝
化生理食塩水(PBS−gel−tween)で4回洗
浄した。このブロットを、予めPBS−Tweenで希
釈したウサギポリクローナル抗体と共に一晩インキュベ
ートした。インキュベーションの後、このブロットをP
BS−Gel−Tweenで4回洗浄し、次いでペルオ
キシダーゼで標識したヤギ抗ウサギ抗体(Sigma,
St.Louis, MO)と一緒に1時間インキュ
ベートした。次に、PBS−Tweenで2回洗浄し、
その後PBSのみで2回洗浄した。基質(0.05%
(w/v)4−クロロ−1−ナフトールおよび30%H
2O2)を添加しそしてブロットを暗所で室温で60分間
インキュベートした。ポジティブな反応は暗青色のバン
ドの出現により示された。
【0091】(7.1.5. クロノジェニックアッセ
イ)751腫瘍株は、10%FBSを補充したメチルセ
ルロース含有DMEM中でコロニー(128細胞/コロ
ニーより多い)を形成し得る。103細胞を1.0ml
のメチルセルロースに添加し、これにさらに32kDa
タンパク質に対するポリクローナルウサギ抗体の種々の
希釈物を100μlの容量で添加した。このサンプルを
十分混合して、20mmペトリ皿に播き、そして空気中
5%CO2雰囲気下で37℃でインキュベート(ino
culated)した。培養48時間後に、倒立光学顕
微鏡でコロニーの数を計数した。
イ)751腫瘍株は、10%FBSを補充したメチルセ
ルロース含有DMEM中でコロニー(128細胞/コロ
ニーより多い)を形成し得る。103細胞を1.0ml
のメチルセルロースに添加し、これにさらに32kDa
タンパク質に対するポリクローナルウサギ抗体の種々の
希釈物を100μlの容量で添加した。このサンプルを
十分混合して、20mmペトリ皿に播き、そして空気中
5%CO2雰囲気下で37℃でインキュベート(ino
culated)した。培養48時間後に、倒立光学顕
微鏡でコロニーの数を計数した。
【0092】種々のコロニー刺激因子に特異的な抗体を
Genzyme(Boston,MA)から購入した。
Genzyme(Boston,MA)から購入した。
【0093】(7.1.6. 長期培養物(Gordo
n型培養物))ヒト造血幹細胞を長期インビトロ培養で
増殖させるために、可溶性因子および細胞接触依存性因
子を提供するために粘着細胞集団が必要とされる。ヒト
骨髄吸引物(marrow aspirate)を保存
料を含まないヘパリンを含む培地中に回収し、そして2
5cm2組織培養フラスコ中の長期培養培地に希釈して
最終容量8ml(2×107の有核細胞を含む)となる
ようにした(Gordonら、1987、Exp.He
matol. 15:772)。成長培地は、イノシト
ール(40mg/ml)、葉酸(10mg/ml)、ヒ
ドロコルチゾン(10-6M)、2−メルカプトエタノー
ル(2×10-4M)、およびウマ血清とFBSとを1:
1で混合して最終血清濃度が25%となるようにしたも
のを補充したα−MEMから構成されている。付着を容
易にするために、培養物を37℃で置いた。4日後、こ
の培地および非粘着細胞を回収し、Ficoll/Hy
paqueで遠心分離して顆粒球および赤血球を除き、
そして低い密度の画分を培養フラスコに戻した。その
後、集密的粘着細胞単層が形成されるまで、成長培地の
半分および非粘着細胞を1週間毎に新鮮な培地と交換し
た。
n型培養物))ヒト造血幹細胞を長期インビトロ培養で
増殖させるために、可溶性因子および細胞接触依存性因
子を提供するために粘着細胞集団が必要とされる。ヒト
骨髄吸引物(marrow aspirate)を保存
料を含まないヘパリンを含む培地中に回収し、そして2
5cm2組織培養フラスコ中の長期培養培地に希釈して
最終容量8ml(2×107の有核細胞を含む)となる
ようにした(Gordonら、1987、Exp.He
matol. 15:772)。成長培地は、イノシト
ール(40mg/ml)、葉酸(10mg/ml)、ヒ
ドロコルチゾン(10-6M)、2−メルカプトエタノー
ル(2×10-4M)、およびウマ血清とFBSとを1:
1で混合して最終血清濃度が25%となるようにしたも
のを補充したα−MEMから構成されている。付着を容
易にするために、培養物を37℃で置いた。4日後、こ
の培地および非粘着細胞を回収し、Ficoll/Hy
paqueで遠心分離して顆粒球および赤血球を除き、
そして低い密度の画分を培養フラスコに戻した。その
後、集密的粘着細胞単層が形成されるまで、成長培地の
半分および非粘着細胞を1週間毎に新鮮な培地と交換し
た。
【0094】培地および非粘着細胞を長期培養物から取
り出し、そして2mlの新鮮な培地を添加した。次い
で、このフラスコに2000ラドで放射線照射して粘着
層内に存在する造血細胞を除去した。放射線照射後、こ
の培地を取り出し、精製した細胞集団を含む8mlの新
鮮な培地と交換して、それらが培養物中で骨髄造血を再
構成して開始するかどうかを決定した。コントロールと
して、いくつかの長期培養物を培地のみで再構成し、放
射線照射が全ての造血前駆体を排除するのに十分である
ことを示した(ネガティブコントロール)。さらに、い
くつかの長期培養物を正常骨髄細胞で再構成した(ポジ
ティブコントロール)。再構成に続いて、培地の半分お
よび非粘着細胞を毎週採取し、計数して、成長因子を含
むメチルセルロース培養物中に播いた。さらに、特定の
時点で、培養フラスコを犠牲にして、粘着細胞をトリプ
シン処理し、造血コロニーアッセイのために単一細胞懸
濁物を得た。
り出し、そして2mlの新鮮な培地を添加した。次い
で、このフラスコに2000ラドで放射線照射して粘着
層内に存在する造血細胞を除去した。放射線照射後、こ
の培地を取り出し、精製した細胞集団を含む8mlの新
鮮な培地と交換して、それらが培養物中で骨髄造血を再
構成して開始するかどうかを決定した。コントロールと
して、いくつかの長期培養物を培地のみで再構成し、放
射線照射が全ての造血前駆体を排除するのに十分である
ことを示した(ネガティブコントロール)。さらに、い
くつかの長期培養物を正常骨髄細胞で再構成した(ポジ
ティブコントロール)。再構成に続いて、培地の半分お
よび非粘着細胞を毎週採取し、計数して、成長因子を含
むメチルセルロース培養物中に播いた。さらに、特定の
時点で、培養フラスコを犠牲にして、粘着細胞をトリプ
シン処理し、造血コロニーアッセイのために単一細胞懸
濁物を得た。
【0095】(7.1.7. インビトロ前駆細胞アッ
セイ)以下のアッセイは、細胞のCFU活性の測定に用
いた標準プロトコルであった。
セイ)以下のアッセイは、細胞のCFU活性の測定に用
いた標準プロトコルであった。
【0096】コロニー形成前単位(Pre−CFU)ア
ッセイを設計してヒト骨髄の初期造血前駆体を検出した
(Smithら、1991、Blood、77:212
2)。単離された細胞をrIL−1α(100U/m
l)およびrIL−3(50ng/ML)と一緒にイン
キュベートし、培養7日後に採取し計数した。1×10
5細胞は、0.36%アガロース中の1000U/ml
の組換えGM−CSFとともに播かれ、コロニー(>5
0細胞)を、インキュベーション後14日間計数した。
ッセイを設計してヒト骨髄の初期造血前駆体を検出した
(Smithら、1991、Blood、77:212
2)。単離された細胞をrIL−1α(100U/m
l)およびrIL−3(50ng/ML)と一緒にイン
キュベートし、培養7日後に採取し計数した。1×10
5細胞は、0.36%アガロース中の1000U/ml
の組換えGM−CSFとともに播かれ、コロニー(>5
0細胞)を、インキュベーション後14日間計数した。
【0097】骨髄単球/赤血球前駆細胞(CFU−GE
MM)および赤血球系の前駆細胞(BFU−E)を検出
するために、組み合わせたCFU−GEMM/BFU−
Eアッセイを用いた(Ashら、1981、Blood
58:309)。簡潔に述べると、1×105の精製
幹細胞を、直径35mmのプレートに、5×105 M2
−メルカプトエタノール、30% FBS、100U/
mlのヒトrIL−3および1.0U/mlのEpoお
よび0.9%メチルセルロースを補充した総容量1.0
mlのIscove改変Dulbecco培地中に播い
た。培養物を、空気中に5%CO2および10%O2を含
む湿潤雰囲気下で14日間37℃でインキュベートし
た。コロニー(>50細胞)を倒立顕微鏡を用いて計数
した。
MM)および赤血球系の前駆細胞(BFU−E)を検出
するために、組み合わせたCFU−GEMM/BFU−
Eアッセイを用いた(Ashら、1981、Blood
58:309)。簡潔に述べると、1×105の精製
幹細胞を、直径35mmのプレートに、5×105 M2
−メルカプトエタノール、30% FBS、100U/
mlのヒトrIL−3および1.0U/mlのEpoお
よび0.9%メチルセルロースを補充した総容量1.0
mlのIscove改変Dulbecco培地中に播い
た。培養物を、空気中に5%CO2および10%O2を含
む湿潤雰囲気下で14日間37℃でインキュベートし
た。コロニー(>50細胞)を倒立顕微鏡を用いて計数
した。
【0098】CFU−GMの代表である初期造血前駆体
もまた検出された(Iscoveら、1971、Blo
od 37:1)。簡潔に述べると、1×105精製幹
細胞を、2% FBS、0.6%L−グルタミン、0.
9%メチルセルロース、および100U/mlのヒト組
換えrIL−3を補充したα−MEM総容量1.0ml
で直径35mmのペトリ皿に播いた。培養物をCFU−
GEMMアッセイに関して記載したようにインキュベー
トし、そして倒立顕微鏡を用いてコロニーを計数した。
もまた検出された(Iscoveら、1971、Blo
od 37:1)。簡潔に述べると、1×105精製幹
細胞を、2% FBS、0.6%L−グルタミン、0.
9%メチルセルロース、および100U/mlのヒト組
換えrIL−3を補充したα−MEM総容量1.0ml
で直径35mmのペトリ皿に播いた。培養物をCFU−
GEMMアッセイに関して記載したようにインキュベー
トし、そして倒立顕微鏡を用いてコロニーを計数した。
【0099】(7.2. 結果) (7.2.1. SCPFの生物化学的同定)751細
胞株によって分泌されるタンパク質を可視化するため
に、パルスチェイス実験を[35S]−メチオニンを用い
て行った。細胞をメチオニンを含まない培地中で12時
間標識し、その後細胞をメチオニンを含む非放射性の成
長培地に置いた。次いで、35Sで標識した上清をSDS
−PAGEにかけた。1つの主要なタンパク質は751
腫瘍細胞から分泌されることが見出され、計算された見
かけの分子量(回帰分析による)は32kDaであるこ
とを示した。さらに、このタンパク質の最大分泌は培養
後24〜36時間で起こることが見出された(図2)。
胞株によって分泌されるタンパク質を可視化するため
に、パルスチェイス実験を[35S]−メチオニンを用い
て行った。細胞をメチオニンを含まない培地中で12時
間標識し、その後細胞をメチオニンを含む非放射性の成
長培地に置いた。次いで、35Sで標識した上清をSDS
−PAGEにかけた。1つの主要なタンパク質は751
腫瘍細胞から分泌されることが見出され、計算された見
かけの分子量(回帰分析による)は32kDaであるこ
とを示した。さらに、このタンパク質の最大分泌は培養
後24〜36時間で起こることが見出された(図2)。
【0100】このタンパク質の単離は、分泌されたポリ
ペプチドをSDS−PAGEによって分離し、分子量マ
ーカーと比較した移動度によって32kDaのポリペプ
チドを同定することにより達成した。一旦同定すると、
タンパク質をエレクトロブロットによりニトロセルロー
スに移し、そして32kDaタンパク質に相当する領域
を切り出してジメチルスルホキシド(DMSO)中で溶
解した。これを生成されるポリクローナル抗体の生成の
ためにウサギに接種した。
ペプチドをSDS−PAGEによって分離し、分子量マ
ーカーと比較した移動度によって32kDaのポリペプ
チドを同定することにより達成した。一旦同定すると、
タンパク質をエレクトロブロットによりニトロセルロー
スに移し、そして32kDaタンパク質に相当する領域
を切り出してジメチルスルホキシド(DMSO)中で溶
解した。これを生成されるポリクローナル抗体の生成の
ためにウサギに接種した。
【0101】抗体の特異性は、ウエスタン免疫ブロット
技術を用いて、751−LNの全細胞ライゼートに対し
てテストした。この系では、タンパク質をBio−Ra
dsemi−dry transfer appara
tusを用いてニトロセルロースに移し、次いで、改変
した比色定量ELISAに供した。ポジティブバンド反
応は、暗青色バンドの出現により示された。これらのア
ッセイは、見かけの分子量が37kDa(回帰分析によ
り計測)の単一のタンパク質と特異的に反応するポリク
ローナル抗体を示した(図3)。このことは、分泌され
たタンパク質の分子量(32kDa)に関連して次のこ
とを示唆する:(1)シグナル配列は分泌されたタンパ
ク質を細胞表面に輸送するために存在する;(2)分子
に対するトランスメンブラン成分は、タンパク質を膜に
固定(anchor)する;および(3)このタンパク
質には2つの形態が存在し、1つは膜結合種(37kD
a)であり、他方は分子量が32kDaの可溶性細胞外
種である。両形態は、正常な胚細胞発生の間に、細胞−
細胞相互作用に追加的に関与する膜結合形態をとりなが
ら「成長因子」として作用し得る。
技術を用いて、751−LNの全細胞ライゼートに対し
てテストした。この系では、タンパク質をBio−Ra
dsemi−dry transfer appara
tusを用いてニトロセルロースに移し、次いで、改変
した比色定量ELISAに供した。ポジティブバンド反
応は、暗青色バンドの出現により示された。これらのア
ッセイは、見かけの分子量が37kDa(回帰分析によ
り計測)の単一のタンパク質と特異的に反応するポリク
ローナル抗体を示した(図3)。このことは、分泌され
たタンパク質の分子量(32kDa)に関連して次のこ
とを示唆する:(1)シグナル配列は分泌されたタンパ
ク質を細胞表面に輸送するために存在する;(2)分子
に対するトランスメンブラン成分は、タンパク質を膜に
固定(anchor)する;および(3)このタンパク
質には2つの形態が存在し、1つは膜結合種(37kD
a)であり、他方は分子量が32kDaの可溶性細胞外
種である。両形態は、正常な胚細胞発生の間に、細胞−
細胞相互作用に追加的に関与する膜結合形態をとりなが
ら「成長因子」として作用し得る。
【0102】(7.2.2. SCPFによる胚細胞腫
瘍株の自己分泌成長調節)細胞株751によって産生さ
れた32kDaタンパク質に対して誘導されたポリクロ
ーナル抗体を用いて、メチルセルロース中でコロニー阻
害アッセイを行った。先の実験で、751細胞がメチル
セルロース中で48時間以内に50細胞より多いコロニ
ーを形成することを示した。もし32kDaのタンパク
質が、腫瘍細胞の成長を調節する自己分泌因子なら、タ
ンパク質がその細胞レセプターに結合することをブロッ
クすることにより細胞の複製およびコロニーの成長が減
少するはずである。ウサギポリクローナル抗32kDa
抗体の連続希釈を用いて、751−NA、751−M
U、および751−LN腫瘍細胞を種々の血清希釈物を
含むメチルセルロース中に混合して、37℃で48時間
インキュベートし、次いで新しく形成されたコロニーを
計数した。1/20の逆希釈(reciprocal
dilution)のとき、抗体はコロニー形成を98
%阻害した。この阻害は、抗体濃度依存性を示し、著し
い阻害(>25%)は1/120の血清希釈で生じた。
1/20希釈の正常ウサギ血清は、コロニー形成をブロ
ックしなかった(図4)。さらに、抗37kDa抗体が
細胞増殖をブロックする能力を3Hチミジン取り込みア
ッセイにおいてテストした(図5)。この図は、抗体が
実際に細胞増殖を阻害すること、ならびに751−Mu
MetおよびBo Bm.1細胞のみが阻害されたの
で、この阻害が胚/幹細胞に対して特異的であることを
示す。A251神経芽細胞腫細胞株は阻害されなかっ
た。
瘍株の自己分泌成長調節)細胞株751によって産生さ
れた32kDaタンパク質に対して誘導されたポリクロ
ーナル抗体を用いて、メチルセルロース中でコロニー阻
害アッセイを行った。先の実験で、751細胞がメチル
セルロース中で48時間以内に50細胞より多いコロニ
ーを形成することを示した。もし32kDaのタンパク
質が、腫瘍細胞の成長を調節する自己分泌因子なら、タ
ンパク質がその細胞レセプターに結合することをブロッ
クすることにより細胞の複製およびコロニーの成長が減
少するはずである。ウサギポリクローナル抗32kDa
抗体の連続希釈を用いて、751−NA、751−M
U、および751−LN腫瘍細胞を種々の血清希釈物を
含むメチルセルロース中に混合して、37℃で48時間
インキュベートし、次いで新しく形成されたコロニーを
計数した。1/20の逆希釈(reciprocal
dilution)のとき、抗体はコロニー形成を98
%阻害した。この阻害は、抗体濃度依存性を示し、著し
い阻害(>25%)は1/120の血清希釈で生じた。
1/20希釈の正常ウサギ血清は、コロニー形成をブロ
ックしなかった(図4)。さらに、抗37kDa抗体が
細胞増殖をブロックする能力を3Hチミジン取り込みア
ッセイにおいてテストした(図5)。この図は、抗体が
実際に細胞増殖を阻害すること、ならびに751−Mu
MetおよびBo Bm.1細胞のみが阻害されたの
で、この阻害が胚/幹細胞に対して特異的であることを
示す。A251神経芽細胞腫細胞株は阻害されなかっ
た。
【0103】(7.2.3. SCPFとヒト骨髄細胞
集団との相互作用)以下に記載した実験結果は、抗SC
PF抗体(SAM.1)が骨髄細胞の小集団と特異的に
相互作用していること、さらに、この集団がCD34+
の区分に入るようであることを示す。最終的には、抗S
CPFはCD34タンパク質とは異なるマーカーを認識
し、そして幹細胞集団の概要説明に重要であり得る。
集団との相互作用)以下に記載した実験結果は、抗SC
PF抗体(SAM.1)が骨髄細胞の小集団と特異的に
相互作用していること、さらに、この集団がCD34+
の区分に入るようであることを示す。最終的には、抗S
CPFはCD34タンパク質とは異なるマーカーを認識
し、そして幹細胞集団の概要説明に重要であり得る。
【0104】751細胞の原始的性質により、およびそ
れが自己分泌成長因子(SCPF)により調節されるよ
うなので、以下の実験は、精製された天然のタンパク質
が骨髄細胞と相互作用するかどうかを決定するために設
計された。この相互作用は(1)骨髄−メチルセルロー
スクロノジェニックアッセイ;(2)3H−チミジン取
り込みアッセイ;および(3)フローサイトメトリーを
用いて分析した。図3は、クマシーブルーで染色したS
DS−PAGEゲルおよびこれらのアッセイに用いた精
製された天然の37kDaタンパク質のSAM.1ポリ
クローナル抗体を用いたウエスタンブロットを示す。3
7kDaに移動した単一のバンドがゲル上に存在した
(図3A)。SAM.1抗体と反応させた場合のこのゲ
ルのニトロセルロースブロットは、同じ位置のバンドを
明らかにした(図3B)。精製したSCPFを種々の濃
度でクロノジェニックアッセイに用いた場合(表1)、
はっきりとした形態のコロニーは観察されなかった。
れが自己分泌成長因子(SCPF)により調節されるよ
うなので、以下の実験は、精製された天然のタンパク質
が骨髄細胞と相互作用するかどうかを決定するために設
計された。この相互作用は(1)骨髄−メチルセルロー
スクロノジェニックアッセイ;(2)3H−チミジン取
り込みアッセイ;および(3)フローサイトメトリーを
用いて分析した。図3は、クマシーブルーで染色したS
DS−PAGEゲルおよびこれらのアッセイに用いた精
製された天然の37kDaタンパク質のSAM.1ポリ
クローナル抗体を用いたウエスタンブロットを示す。3
7kDaに移動した単一のバンドがゲル上に存在した
(図3A)。SAM.1抗体と反応させた場合のこのゲ
ルのニトロセルロースブロットは、同じ位置のバンドを
明らかにした(図3B)。精製したSCPFを種々の濃
度でクロノジェニックアッセイに用いた場合(表1)、
はっきりとした形態のコロニーは観察されなかった。
【0105】
【表1】 しかし、これらのアッセイにおいて、非常に散開したク
ラスター内の芽様細胞(blast−like cel
l)が観察された。これらの芽様細胞をクロノジェニッ
クアッセイから取り出し、間質供給層(stromal
feederlayer)ありまたはなしで懸濁培養
内に入れ、SCPFを用いて増殖させた。間質供給層な
しの懸濁物を、培養後96時間で採取し、モノクローナ
ル抗体HPCA−1(抗CD34)を用いるフローサイ
トメトリー分析を行った。イソ型のコントロールをネガ
ティブコントロールとして用い、W6/32(抗ヒトH
LAクラス1)モノクローナルをポジティブコントロー
ルとした。図6は、これらの細胞のフローサイトメトリ
ー分析である。全ての細胞は、W6/32抗HLAクラ
スIで染色され、さらに、高い%の細胞が抗CD34と
も反応した。そのことは、必ずしも全ての細胞がCD3
4+ではないことを明らかにした。これは、(1)懸濁
培養での増殖の前に、クロノジェニックアッセイから非
CD34+細胞が除去されること、または(2)懸濁培
養中に細胞が分化することに起因し得る。しかし、これ
は、SCPFタンパク質がCD34+表現型の細胞と相
互作用することを示す。間質供給層を有する長期培養に
入れた細胞(図7)を、Gordon培養条件下での継
続的な増殖について分析した。
ラスター内の芽様細胞(blast−like cel
l)が観察された。これらの芽様細胞をクロノジェニッ
クアッセイから取り出し、間質供給層(stromal
feederlayer)ありまたはなしで懸濁培養
内に入れ、SCPFを用いて増殖させた。間質供給層な
しの懸濁物を、培養後96時間で採取し、モノクローナ
ル抗体HPCA−1(抗CD34)を用いるフローサイ
トメトリー分析を行った。イソ型のコントロールをネガ
ティブコントロールとして用い、W6/32(抗ヒトH
LAクラス1)モノクローナルをポジティブコントロー
ルとした。図6は、これらの細胞のフローサイトメトリ
ー分析である。全ての細胞は、W6/32抗HLAクラ
スIで染色され、さらに、高い%の細胞が抗CD34と
も反応した。そのことは、必ずしも全ての細胞がCD3
4+ではないことを明らかにした。これは、(1)懸濁
培養での増殖の前に、クロノジェニックアッセイから非
CD34+細胞が除去されること、または(2)懸濁培
養中に細胞が分化することに起因し得る。しかし、これ
は、SCPFタンパク質がCD34+表現型の細胞と相
互作用することを示す。間質供給層を有する長期培養に
入れた細胞(図7)を、Gordon培養条件下での継
続的な増殖について分析した。
【0106】図7は、これらの細胞がSCPF非存在下
で長期Gordon培養中で増殖したことを示す。間質
細胞は、良好な増殖および生存を維持するために、可溶
性因子にも細胞−細胞接触にも重要であるようである。
間質馴化培地に与えられた細胞は増殖も生存もしなかっ
た。細胞を72時間目にGordon培養から取り出
し、そして組換えGM−CSF存在下での複製効率をテ
ストした(表2)。
で長期Gordon培養中で増殖したことを示す。間質
細胞は、良好な増殖および生存を維持するために、可溶
性因子にも細胞−細胞接触にも重要であるようである。
間質馴化培地に与えられた細胞は増殖も生存もしなかっ
た。細胞を72時間目にGordon培養から取り出
し、そして組換えGM−CSF存在下での複製効率をテ
ストした(表2)。
【0107】
【表2】 コロニーアッセイにおいて誘導させ、次いで、Gord
on培養中で増殖させた細胞は、GM−CSFに応答し
得、そして顆粒球(G)、単球(M)、および混合GM
細胞のコロニーを形成し得た。従って、そのことは、そ
れらが系統分化を受けて骨髄細胞になる能力を示す。3
Hチミジン取り込みによって測定されたように、骨髄細
胞の増殖もまたSCPFが骨髄起源の細胞を増殖へ誘導
することを示した(図8)。
on培養中で増殖させた細胞は、GM−CSFに応答し
得、そして顆粒球(G)、単球(M)、および混合GM
細胞のコロニーを形成し得た。従って、そのことは、そ
れらが系統分化を受けて骨髄細胞になる能力を示す。3
Hチミジン取り込みによって測定されたように、骨髄細
胞の増殖もまたSCPFが骨髄起源の細胞を増殖へ誘導
することを示した(図8)。
【0108】先の実験から、SCPFが骨髄細胞集団と
相互作用することは明らかである。ポリクローナルウサ
ギ抗体(SAM.1)が、細胞株751由来のSCPF
に対して産生され、そしてそのSCPFが細胞に結合し
たので、骨髄細胞のフローサイトメトリー分析を行っ
て、SCPFと相互作用する骨髄中の細胞の表現型の性
質を確かめた。SAM.1がヒト骨髄細胞を認識する能
力を、粘着力が涸渇したヒト骨髄細胞およびヒトの臍帯
血の両方を新規な造血幹細胞の供給源として用いてテス
トした。図9は、SAM.1が骨髄中の細胞の非常に少
ない集団(2.5%)および臍帯血中の非常に少ない細
胞集団(1.96%)に結合することを示す。この集団
を明確にする試みにおいて、二色FACS分析を、抗C
D34フィコエリトリン(PE)標識抗体およびSA
M.1蛍光イソチオシアネート(FITC)システムを
用いて行った(図10)。これらの実験および751細
胞がCD34を発現せず、その結果、SAM.1がCD
34マーカー自身を指向しないという先の所見から、S
AM.1は、CD34マーカーおよびSCPFの両方を
同時に発現する細胞集団を認識することが明らかであ
る。
相互作用することは明らかである。ポリクローナルウサ
ギ抗体(SAM.1)が、細胞株751由来のSCPF
に対して産生され、そしてそのSCPFが細胞に結合し
たので、骨髄細胞のフローサイトメトリー分析を行っ
て、SCPFと相互作用する骨髄中の細胞の表現型の性
質を確かめた。SAM.1がヒト骨髄細胞を認識する能
力を、粘着力が涸渇したヒト骨髄細胞およびヒトの臍帯
血の両方を新規な造血幹細胞の供給源として用いてテス
トした。図9は、SAM.1が骨髄中の細胞の非常に少
ない集団(2.5%)および臍帯血中の非常に少ない細
胞集団(1.96%)に結合することを示す。この集団
を明確にする試みにおいて、二色FACS分析を、抗C
D34フィコエリトリン(PE)標識抗体およびSA
M.1蛍光イソチオシアネート(FITC)システムを
用いて行った(図10)。これらの実験および751細
胞がCD34を発現せず、その結果、SAM.1がCD
34マーカー自身を指向しないという先の所見から、S
AM.1は、CD34マーカーおよびSCPFの両方を
同時に発現する細胞集団を認識することが明らかであ
る。
【0109】CD34+およびSCPF+である細胞集団
は、試験した全細胞集団の1.65%を示す(図1
0)。SAM.1がネズミ、ウシ、およびヒツジの骨髄
中の細胞集団を認識する能力もまたフローサイトメトリ
ーにより試験した。全ての場合において、SAM.1
は、これらの非ヒト種の骨髄由来の任意の有意な細胞集
団を認識しなかった。
は、試験した全細胞集団の1.65%を示す(図1
0)。SAM.1がネズミ、ウシ、およびヒツジの骨髄
中の細胞集団を認識する能力もまたフローサイトメトリ
ーにより試験した。全ての場合において、SAM.1
は、これらの非ヒト種の骨髄由来の任意の有意な細胞集
団を認識しなかった。
【0110】フローサイトメトリー研究を、抗SCPF
抗体を用いて精製CD34+細胞に関して行った。CD
34+集団を、抗CD34モノクローナル抗体とカップ
リングさせた免疫磁気ビーズを用いて正常ヒト骨髄から
分離し、フローサイトメトリーに用いるまで液体窒素で
保存した(Kesslerら、1987、Blood7
0:321)。単色分析および二色分析のどちらに関し
ても、SAM.1はCD34選択集団を認識した(図1
1)。さらに、SAM.1と抗CD34との間には競合
はない(図12)。これらの実験において、CD34+
細胞はSAM.1のみまたはSAM.1/抗CD34の
混合物とともにインキュベートした。図12から観察し
得るように、抗CD34は、SAM.1がこれらの細胞
に結合する能力に干渉しなかった。これらの実験を、C
D34+細胞を抗CD34単独またはSAM.1/抗C
D34の混合物とともにインキュベートすること以外は
反復した。図12Aに示すように、SAM.1は、抗C
D34抗体の結合に干渉しなかった。このことは、SA
M.1抗体が異なる細胞表面抗原を認識することをさら
に示す。
抗体を用いて精製CD34+細胞に関して行った。CD
34+集団を、抗CD34モノクローナル抗体とカップ
リングさせた免疫磁気ビーズを用いて正常ヒト骨髄から
分離し、フローサイトメトリーに用いるまで液体窒素で
保存した(Kesslerら、1987、Blood7
0:321)。単色分析および二色分析のどちらに関し
ても、SAM.1はCD34選択集団を認識した(図1
1)。さらに、SAM.1と抗CD34との間には競合
はない(図12)。これらの実験において、CD34+
細胞はSAM.1のみまたはSAM.1/抗CD34の
混合物とともにインキュベートした。図12から観察し
得るように、抗CD34は、SAM.1がこれらの細胞
に結合する能力に干渉しなかった。これらの実験を、C
D34+細胞を抗CD34単独またはSAM.1/抗C
D34の混合物とともにインキュベートすること以外は
反復した。図12Aに示すように、SAM.1は、抗C
D34抗体の結合に干渉しなかった。このことは、SA
M.1抗体が異なる細胞表面抗原を認識することをさら
に示す。
【0111】(7.2.4. 751細胞由来のSCP
Fを用いるCD34+細胞の長期培養)CD34+細胞の
長期培養は、外因的に添加した精製天然SCPFの存在
下で開始した。外因的に添加した成長因子がないコント
ロール培養、ならびに100U/mlのインターロイキ
ン3(IL−3)および100U/mlのインターロイ
キン6(IL−6)を有する培養を含んだ。精製CD3
4+細胞を200,000細胞/mlで24ウェルプレ
ートのウェルに播き、適切な成長因子を添加した。種々
の濃度の精製SCPF(1μg/ml〜10ng/m
l)を添加した。3日毎に、培養培地を交換し、外因性
の成長因子を添加した。全ての培養を毎日試験して細胞
の生存および状態を評価した。
Fを用いるCD34+細胞の長期培養)CD34+細胞の
長期培養は、外因的に添加した精製天然SCPFの存在
下で開始した。外因的に添加した成長因子がないコント
ロール培養、ならびに100U/mlのインターロイキ
ン3(IL−3)および100U/mlのインターロイ
キン6(IL−6)を有する培養を含んだ。精製CD3
4+細胞を200,000細胞/mlで24ウェルプレ
ートのウェルに播き、適切な成長因子を添加した。種々
の濃度の精製SCPF(1μg/ml〜10ng/m
l)を添加した。3日毎に、培養培地を交換し、外因性
の成長因子を添加した。全ての培養を毎日試験して細胞
の生存および状態を評価した。
【0112】これらの研究の結果を図13にまとめた。
IL−3またはIL−6を与えた培養物は、非生存細胞
がほとんど存在せずに急速に増殖した。7日目までに培
養物は継代を必要とした。一方、SCPF処理した培養
物は、急速に細胞生存率が減少し、その結果、7日目ま
でにわずか10〜15%の細胞が生存するのみであっ
た。しかし、この残ったCD34+細胞集団は今やSC
PF応答性であり、12週間にわたって培養物中で増殖
した。コントロール培養(成長因子なし)は、それらが
最終的に死滅するまで3週間維持した。IL−3もしく
はIL−6を与えた細胞は混合した形態であり、粘着細
胞および非粘着細胞の両方を含んでいた。細胞遠心分離
(cytocentrifuged)調製物は、培養物
が多くの成熟顆粒球細胞ならびに成熟芽様細胞を含むこ
とを示す。これらのIL−3およびIL−6処理細胞を
16週間まで継続的に維持した。SCPF処理した細胞
はサイズがより均一であり、全て単核で外見は芽様であ
り、そして非粘着性である。用量応答実験から、SCP
Fの最適濃度は50ng/mlと10ng/mlとの間
にあるようである。
IL−3またはIL−6を与えた培養物は、非生存細胞
がほとんど存在せずに急速に増殖した。7日目までに培
養物は継代を必要とした。一方、SCPF処理した培養
物は、急速に細胞生存率が減少し、その結果、7日目ま
でにわずか10〜15%の細胞が生存するのみであっ
た。しかし、この残ったCD34+細胞集団は今やSC
PF応答性であり、12週間にわたって培養物中で増殖
した。コントロール培養(成長因子なし)は、それらが
最終的に死滅するまで3週間維持した。IL−3もしく
はIL−6を与えた細胞は混合した形態であり、粘着細
胞および非粘着細胞の両方を含んでいた。細胞遠心分離
(cytocentrifuged)調製物は、培養物
が多くの成熟顆粒球細胞ならびに成熟芽様細胞を含むこ
とを示す。これらのIL−3およびIL−6処理細胞を
16週間まで継続的に維持した。SCPF処理した細胞
はサイズがより均一であり、全て単核で外見は芽様であ
り、そして非粘着性である。用量応答実験から、SCP
Fの最適濃度は50ng/mlと10ng/mlとの間
にあるようである。
【0113】培養12週間後、SCPF処理したCD3
4+細胞を、CD34、CD38、およびDR/HLA
クラスII発現の有無に関してフローサイトメトリーに
よって試験した。図14および15に示したデータは、
SCPFで増殖したCD34 +細胞が、サイズに基づく
と2つの形態の集団からなることを示す。図14(ゲー
ト領域C)は、表現型がCD34+、CD38-、および
DR-である小さな細胞を示す。大きな集団(図15−
ゲート領域B)は、CD34+、CD38low、およびD
Rlowである。従って、SCPFは、インビトロ培養物
中のCD34+細胞がCD34+の表現型を維持している
間は、その増殖を誘導し得る−−すなわち、CD34+
細胞は分化せずに増殖する。SCPFで増殖したCD3
4+細胞およびIL−3で増殖したCD34+細胞の両方
の複製効率を培養8週間後にテストした(表3)。
4+細胞を、CD34、CD38、およびDR/HLA
クラスII発現の有無に関してフローサイトメトリーに
よって試験した。図14および15に示したデータは、
SCPFで増殖したCD34 +細胞が、サイズに基づく
と2つの形態の集団からなることを示す。図14(ゲー
ト領域C)は、表現型がCD34+、CD38-、および
DR-である小さな細胞を示す。大きな集団(図15−
ゲート領域B)は、CD34+、CD38low、およびD
Rlowである。従って、SCPFは、インビトロ培養物
中のCD34+細胞がCD34+の表現型を維持している
間は、その増殖を誘導し得る−−すなわち、CD34+
細胞は分化せずに増殖する。SCPFで増殖したCD3
4+細胞およびIL−3で増殖したCD34+細胞の両方
の複製効率を培養8週間後にテストした(表3)。
【0114】
【表3】 データは、IL−3存在下で増殖した細胞の複製が乏し
い(組換えIL−3およびGM−CSFを用いる)こと
をさらに示唆する。一方、SCPFで処理したCD34
+細胞は、IL−3およびGM−CSF存在下で良好な
複製効率であり、そのことは、SCPFで増殖させた細
胞の原始的性質をさらに示す。SCPFは、CD34+
細胞にいかなる悪性の表現型も与えない。なぜなら、C
D34+細胞は、SCPFがなくなると4〜5日後に死
滅するからである。
い(組換えIL−3およびGM−CSFを用いる)こと
をさらに示唆する。一方、SCPFで処理したCD34
+細胞は、IL−3およびGM−CSF存在下で良好な
複製効率であり、そのことは、SCPFで増殖させた細
胞の原始的性質をさらに示す。SCPFは、CD34+
細胞にいかなる悪性の表現型も与えない。なぜなら、C
D34+細胞は、SCPFがなくなると4〜5日後に死
滅するからである。
【0115】主なシグナルとして、この成長因子が骨髄
幹細胞と相互作用する能力に関して行った研究は、SC
PFがBFUコロニーおよびCFU−GMコロニーのど
ちらも誘導し得ることを示す(図16および17)。S
CPFは、CFU−GEMMを誘導し得るようではな
い。しかし、この因子は、コロニー刺激因子(GM−C
SF、IL−3およびEPO)の混合物の活性を促進し
得、それによりBFUコロニー(図16AおよびC)、
CFU−GMコロニー(図17AおよびC)、ならびに
CFU−GEMMコロニー(図18AおよびC)に対す
るCSF活性を著しく増加させる。
幹細胞と相互作用する能力に関して行った研究は、SC
PFがBFUコロニーおよびCFU−GMコロニーのど
ちらも誘導し得ることを示す(図16および17)。S
CPFは、CFU−GEMMを誘導し得るようではな
い。しかし、この因子は、コロニー刺激因子(GM−C
SF、IL−3およびEPO)の混合物の活性を促進し
得、それによりBFUコロニー(図16AおよびC)、
CFU−GMコロニー(図17AおよびC)、ならびに
CFU−GEMMコロニー(図18AおよびC)に対す
るCSF活性を著しく増加させる。
【0116】(7.2.5. SCPFによるCD34
+細胞の細胞周期への誘導)以下の実験により、SCP
FおよびIL−3が精製CD34+骨髄細胞を複製に誘
導する能力を分析した。結果は、SCPFおよびIL−
3はどちらも、単独で与えられた場合に、細胞周期に入
るために細胞を刺激し得たことを示す。これらの2つの
サイトカインを組み合わせて培養細胞に添加する場合、
G2期にある細胞の%の増加にさらなる効果がある(表
4)。
+細胞の細胞周期への誘導)以下の実験により、SCP
FおよびIL−3が精製CD34+骨髄細胞を複製に誘
導する能力を分析した。結果は、SCPFおよびIL−
3はどちらも、単独で与えられた場合に、細胞周期に入
るために細胞を刺激し得たことを示す。これらの2つの
サイトカインを組み合わせて培養細胞に添加する場合、
G2期にある細胞の%の増加にさらなる効果がある(表
4)。
【0117】
【表4】 (7.2.6. 抗体阻害研究)以下の研究は、SCP
Fにより誘導された芽細胞コロニーの形成を中和するた
めにヒトGM−CSF、G−CSF、M−CSF、およ
びIL−3に特異的なポリクローナル抗体のメチルセル
ロース骨髄コロニーアッセイにおける使用を試験した
(表5)。
Fにより誘導された芽細胞コロニーの形成を中和するた
めにヒトGM−CSF、G−CSF、M−CSF、およ
びIL−3に特異的なポリクローナル抗体のメチルセル
ロース骨髄コロニーアッセイにおける使用を試験した
(表5)。
【0118】
【表5】 データは、これらのポリクローナル抗体がSCPFによ
る芽細胞コロニーの誘導を中和し得なかったが、SA
M.1はそれらの誘導を中和し得たことを示す。しか
し、SAM.1抗体は、GM−CSFおよびIL−3の
ヒト幹細胞因子(SCF)促進を阻害し得なかった。こ
のことは、SCPFが公知のCSFと同一ではないこ
と、およびSAM.1抗体がSCFの機能を阻害しない
ので、SCPFはSCFとは機能的に異なるようである
ことを示す。
る芽細胞コロニーの誘導を中和し得なかったが、SA
M.1はそれらの誘導を中和し得たことを示す。しか
し、SAM.1抗体は、GM−CSFおよびIL−3の
ヒト幹細胞因子(SCF)促進を阻害し得なかった。こ
のことは、SCPFが公知のCSFと同一ではないこ
と、およびSAM.1抗体がSCFの機能を阻害しない
ので、SCPFはSCFとは機能的に異なるようである
ことを示す。
【0119】(7.2.7. 二次元ゲル電気泳動)化
学物質。アクリルアミド、N,N’−メチレンビスアク
リルアミド、尿素、過硫酸アンモニウム、N,N,N,
N,−テトラメチルエチレンジアミン、およびAG 5
01−X8分析用混合床樹脂をBio−Rad(Roc
kvilleCentre, NY)から購入した。P
harmalyte pH 3−10およびBioly
te pH 3−10両性電解質ならびに分子量標準
(Mr20,100、トリプシンインヒビター(大
豆);24,000、トリプシノーゲン;29,00
0、カルボニッックアンヒドラーゼ;36,000、グ
リセルアルデヒド−3−リン酸デヒドロゲナーゼ;4
5,000、アルブミン(卵);66,000、アルブ
ミン(ウシ);97,400、ホスホリラーゼB;11
6,000、β−ガラクトシダーゼ)をSigma C
hemical Co.(St. Louis, M
O)から購入した。BCA Protein Assa
y ReagentsをPierce (Rockfo
rd, IL)から購入した。全ての他の化学物質は分
析用でありFisher Scientificまたは
Sigma Chemical Co.のいずれかから
購入した。
学物質。アクリルアミド、N,N’−メチレンビスアク
リルアミド、尿素、過硫酸アンモニウム、N,N,N,
N,−テトラメチルエチレンジアミン、およびAG 5
01−X8分析用混合床樹脂をBio−Rad(Roc
kvilleCentre, NY)から購入した。P
harmalyte pH 3−10およびBioly
te pH 3−10両性電解質ならびに分子量標準
(Mr20,100、トリプシンインヒビター(大
豆);24,000、トリプシノーゲン;29,00
0、カルボニッックアンヒドラーゼ;36,000、グ
リセルアルデヒド−3−リン酸デヒドロゲナーゼ;4
5,000、アルブミン(卵);66,000、アルブ
ミン(ウシ);97,400、ホスホリラーゼB;11
6,000、β−ガラクトシダーゼ)をSigma C
hemical Co.(St. Louis, M
O)から購入した。BCA Protein Assa
y ReagentsをPierce (Rockfo
rd, IL)から購入した。全ての他の化学物質は分
析用でありFisher Scientificまたは
Sigma Chemical Co.のいずれかから
購入した。
【0120】第一次元。等電点電気泳動ゲル(IEF)
(O’Farrell, J. Biol. Che
m., 250:4009, 1975)を内径0.3
cmの11cm長のガラス管中で作製し、底部をパラフ
ィルムで密封した。チューブゲルは、4%アクリルアミ
ド、9M尿素、2%Nonidet P−40、および
2%両性電解質を含み、これを2段階で調製した。第1
に以下の成分を混合し、AG 501−X8樹脂(45
mg/ml混合物)の存在下で約10分間穏やかに撹拌
した:アクリルアミドストック溶液(38%(w/v)
アクリルアミドおよび2%(w/v)N,N’−メチレ
ンビスアクリルアミド(H2O中))2.5ml、10
%(w/v)Nonidet P−40(H2O中)
5.0ml、尿素13.75g、およびH2O 3.7
5ml。次いでアクリルアミド混合物をガラスウール栓
を通して濾過し、樹脂を除去した。第2に各タンパク質
について、4.23mlアクリルアミド混合物、5%
pH 3−10 両性電解質(50%Pharmaly
tesおよび50%Biolytes)、適当な容量の
可溶化タンパク質サンプル、および脱イオン水を混合す
ることによりゲルを調製し、全容量4.98mlを得
た。約2分間脱気した後、調製したばかりの10%(w
/v)過硫酸アンモニウム5.0μlおよびN,N,
N,N−テトラメチルエチレンジアミン3.5μlを添
加した。迅速にゲルをキャストし(0.76mlゲル混
合物/チューブ)、脱イオン水を重層し、そして3時間
重合させた。全てのタンパク質サンプルを、ゲル混合物
に添加する前に、13,000×gで3分間遠心分離し
た。
(O’Farrell, J. Biol. Che
m., 250:4009, 1975)を内径0.3
cmの11cm長のガラス管中で作製し、底部をパラフ
ィルムで密封した。チューブゲルは、4%アクリルアミ
ド、9M尿素、2%Nonidet P−40、および
2%両性電解質を含み、これを2段階で調製した。第1
に以下の成分を混合し、AG 501−X8樹脂(45
mg/ml混合物)の存在下で約10分間穏やかに撹拌
した:アクリルアミドストック溶液(38%(w/v)
アクリルアミドおよび2%(w/v)N,N’−メチレ
ンビスアクリルアミド(H2O中))2.5ml、10
%(w/v)Nonidet P−40(H2O中)
5.0ml、尿素13.75g、およびH2O 3.7
5ml。次いでアクリルアミド混合物をガラスウール栓
を通して濾過し、樹脂を除去した。第2に各タンパク質
について、4.23mlアクリルアミド混合物、5%
pH 3−10 両性電解質(50%Pharmaly
tesおよび50%Biolytes)、適当な容量の
可溶化タンパク質サンプル、および脱イオン水を混合す
ることによりゲルを調製し、全容量4.98mlを得
た。約2分間脱気した後、調製したばかりの10%(w
/v)過硫酸アンモニウム5.0μlおよびN,N,
N,N−テトラメチルエチレンジアミン3.5μlを添
加した。迅速にゲルをキャストし(0.76mlゲル混
合物/チューブ)、脱イオン水を重層し、そして3時間
重合させた。全てのタンパク質サンプルを、ゲル混合物
に添加する前に、13,000×gで3分間遠心分離し
た。
【0121】このチューブを、Bio−Rad Mod
el 155ゲル電気泳動セル(下方(陽極)チャンバ
ーに0.01Mリン酸、上方(陰極)チャンバーに脱気
した0.02M水酸化ナトリウムを含む)中に置いた。
等電点電気泳動を室温で18時間350Vの一定電圧下
で行った。等電点電気泳動が完了した後、空気充填シリ
ンジ/ゴム管状アセンブリをチューブの塩基性側の末端
に取り付け、少量の圧力を加えることにより、ゲルを穏
やかにガラス管から外した。IEFのpHグラジエント
を表面電極(Bio−Rad)を用いて決定した。次い
でゲルを5.0ml平衡緩衝液(0.062MTris
−HCl、pH6.8中2.3%ドデシル硫酸ナトリウ
ム、5%β−メルカプトエタノール、および10%(v
/v)グリセロール)中で10分間穏やかに撹拌し、ま
たはエタノール/ドライアイス浴で急速に凍結し、使用
するまで−70℃で保存した。
el 155ゲル電気泳動セル(下方(陽極)チャンバ
ーに0.01Mリン酸、上方(陰極)チャンバーに脱気
した0.02M水酸化ナトリウムを含む)中に置いた。
等電点電気泳動を室温で18時間350Vの一定電圧下
で行った。等電点電気泳動が完了した後、空気充填シリ
ンジ/ゴム管状アセンブリをチューブの塩基性側の末端
に取り付け、少量の圧力を加えることにより、ゲルを穏
やかにガラス管から外した。IEFのpHグラジエント
を表面電極(Bio−Rad)を用いて決定した。次い
でゲルを5.0ml平衡緩衝液(0.062MTris
−HCl、pH6.8中2.3%ドデシル硫酸ナトリウ
ム、5%β−メルカプトエタノール、および10%(v
/v)グリセロール)中で10分間穏やかに撹拌し、ま
たはエタノール/ドライアイス浴で急速に凍結し、使用
するまで−70℃で保存した。
【0122】第二次元。サンプルをLaemmliの方
法に従って4%アクリルアミド濃縮用ゲルを用いて10
%ゲル(1.5mm厚さ、14.5cm長さ)上でスラ
ブSDS−PAGEにより分離した。第一次元IEFゲ
ルおよび分子量標準(平衡緩衝液中1%アガロースに埋
包された)を0.125MTris−HCl、pH6.
8中1%アガロースを用いて濃縮用ゲルにつなげた。電
気泳動を、染料がゲルの約100%の長さまで流れるま
で、100mA/ゲルの一定電流を用いて室温(20〜
25℃)で行った。
法に従って4%アクリルアミド濃縮用ゲルを用いて10
%ゲル(1.5mm厚さ、14.5cm長さ)上でスラ
ブSDS−PAGEにより分離した。第一次元IEFゲ
ルおよび分子量標準(平衡緩衝液中1%アガロースに埋
包された)を0.125MTris−HCl、pH6.
8中1%アガロースを用いて濃縮用ゲルにつなげた。電
気泳動を、染料がゲルの約100%の長さまで流れるま
で、100mA/ゲルの一定電流を用いて室温(20〜
25℃)で行った。
【0123】固定および染色。二次元スラブゲル内で分
離したタンパク質をメタノール/酢酸/水(40/10
/50)中で一晩固定した。固定ゲルを標準法によりク
マシーブルーで染色するか、または以下の変法に従って
銀染色した。固定ゲルを染色前に最低1時間、20%エ
タノールを3回交換して洗浄した。染色は標準法により
行った(Merrilら、Methods Enzym
ol., 104:441,1984)。ゲルを絶えず
穏やかに撹拌しながら30〜45分間染色した。次い
で、染色したゲルを染色を発色させる前に20%エタノ
ールを2回交換して総計で20分間洗浄した。ゲルをエ
タノール/酢酸/水(20/10/70)中に置くこと
により染色の発色を停止させた。バックグラウンド染色
は、ゲルをKodak Rapid Fixer(フィ
ルム強度)に2〜5分間置くことにより除去した。次い
で、ゲルを総計で30分間水を3回交換し、その後5分
間Kodakハイポ清浄剤中で洗浄して、ゲルから固定
液を除去した。ハイポ清浄剤を、最小限1時間20%エ
タノールを3回交換して洗浄することにより、ゲルから
除去した。最後に、各ゲルを2枚のBioGelWra
p(BioDesign, Inc., Carme
l, NY)間に挟み込むことにより染色ゲルを室温で
乾燥した。
離したタンパク質をメタノール/酢酸/水(40/10
/50)中で一晩固定した。固定ゲルを標準法によりク
マシーブルーで染色するか、または以下の変法に従って
銀染色した。固定ゲルを染色前に最低1時間、20%エ
タノールを3回交換して洗浄した。染色は標準法により
行った(Merrilら、Methods Enzym
ol., 104:441,1984)。ゲルを絶えず
穏やかに撹拌しながら30〜45分間染色した。次い
で、染色したゲルを染色を発色させる前に20%エタノ
ールを2回交換して総計で20分間洗浄した。ゲルをエ
タノール/酢酸/水(20/10/70)中に置くこと
により染色の発色を停止させた。バックグラウンド染色
は、ゲルをKodak Rapid Fixer(フィ
ルム強度)に2〜5分間置くことにより除去した。次い
で、ゲルを総計で30分間水を3回交換し、その後5分
間Kodakハイポ清浄剤中で洗浄して、ゲルから固定
液を除去した。ハイポ清浄剤を、最小限1時間20%エ
タノールを3回交換して洗浄することにより、ゲルから
除去した。最後に、各ゲルを2枚のBioGelWra
p(BioDesign, Inc., Carme
l, NY)間に挟み込むことにより染色ゲルを室温で
乾燥した。
【0124】染色ゲルの撮影。銀染色ゲルの直接現像を
Kodak Electrophoresis Dup
licating Filmを用いて製造者の指示に従
って行った。このフィルムはゲルに見出されるタンパク
質を永久的に記録し、照明ボックスの助けによりいくつ
かのゲルにわたってタンパク質パターンの視覚マッチン
グを行い得る。いくつかの場合では、Kodak Ek
tapan 4×5インチシートフィルムを用いてゲル
を撮影し、16×20インチのオルトフィルム上に現像
した。得られた現像写真は、透明フィルム基材上に大き
な黒点としてタンパク質のスポットを示した。これらの
現像写真を大判にすると試験が容易であり、そしてタン
パク質パターンの違いを正確に直接現像写真上に記録で
きた。
Kodak Electrophoresis Dup
licating Filmを用いて製造者の指示に従
って行った。このフィルムはゲルに見出されるタンパク
質を永久的に記録し、照明ボックスの助けによりいくつ
かのゲルにわたってタンパク質パターンの視覚マッチン
グを行い得る。いくつかの場合では、Kodak Ek
tapan 4×5インチシートフィルムを用いてゲル
を撮影し、16×20インチのオルトフィルム上に現像
した。得られた現像写真は、透明フィルム基材上に大き
な黒点としてタンパク質のスポットを示した。これらの
現像写真を大判にすると試験が容易であり、そしてタン
パク質パターンの違いを正確に直接現像写真上に記録で
きた。
【0125】(7.2.8 SCPF活性についてのバ
イオアッセイ)SDS−PAGEゲル(1−Dまたは2
−Dのいずれか)から溶出したタンパク質中のSCPF
の存在または非存在を、本発明者らの研究室において生
育させたCD34+細胞株(ML−1)による[3H]−
メチルチミジン([3H]Tdr)取り込みを用いる増
殖アッセイにおいて測定した(セクション8.1を参照
のこと)。あるいは、他のCD34+細胞(例えばKG
−1a CD34+細胞(ATCC CCL 246.
1))がアッセイに用いられてSCPF活性について調
製物をテストした。
イオアッセイ)SDS−PAGEゲル(1−Dまたは2
−Dのいずれか)から溶出したタンパク質中のSCPF
の存在または非存在を、本発明者らの研究室において生
育させたCD34+細胞株(ML−1)による[3H]−
メチルチミジン([3H]Tdr)取り込みを用いる増
殖アッセイにおいて測定した(セクション8.1を参照
のこと)。あるいは、他のCD34+細胞(例えばKG
−1a CD34+細胞(ATCC CCL 246.
1))がアッセイに用いられてSCPF活性について調
製物をテストした。
【0126】簡単にいえば、1×105ML−1細胞
を、10%FBSおよびL−グルタミンを含有するIs
coves改変Dulbecco培地を入れた丸底96
ウエルマイクロタイタープレートのウエル中に100μ
l/ウエルの容量で播種した。連続2倍希釈した推定S
CPFタンパク質調製物をウエルに3つ組で添加した
(100μl/ウエル)。次いで、培養物を大気中5%
CO2の湿潤雰囲気下で37℃で48時間インキュベー
トした。インキュベートした後、培養物を培養の最後の
16〜18時間ウエル当たり1μCiの[3H]−Td
rで標識した。ラジオアイソトープ取り込み量を液体シ
ンチレーション計数により定量した。表6および7は、
それぞれKG−1aおよびML−1細胞を用いるバイオ
アッセイについてのトリチウム化チミジン取り込みを示
す。SDS−PAGEの37kDタンパク質から単離し
た推定SCPF(セクション7.1.2.を参照のこ
と)の2倍希釈物をテストし、そしてトリチウム化チミ
ジン取り込みの結果はSCPF生物活性が調製物中に存
在することを示した(コントロールと比較)。
を、10%FBSおよびL−グルタミンを含有するIs
coves改変Dulbecco培地を入れた丸底96
ウエルマイクロタイタープレートのウエル中に100μ
l/ウエルの容量で播種した。連続2倍希釈した推定S
CPFタンパク質調製物をウエルに3つ組で添加した
(100μl/ウエル)。次いで、培養物を大気中5%
CO2の湿潤雰囲気下で37℃で48時間インキュベー
トした。インキュベートした後、培養物を培養の最後の
16〜18時間ウエル当たり1μCiの[3H]−Td
rで標識した。ラジオアイソトープ取り込み量を液体シ
ンチレーション計数により定量した。表6および7は、
それぞれKG−1aおよびML−1細胞を用いるバイオ
アッセイについてのトリチウム化チミジン取り込みを示
す。SDS−PAGEの37kDタンパク質から単離し
た推定SCPF(セクション7.1.2.を参照のこ
と)の2倍希釈物をテストし、そしてトリチウム化チミ
ジン取り込みの結果はSCPF生物活性が調製物中に存
在することを示した(コントロールと比較)。
【0127】SDS−PAGE上で同定された37kD
タンパク質から単離した調製物を用いて、2−Dゲルを
流した。クマシーブルーで染色した後、複数のSCPF
イソ型が2−Dゲル上で同定された。ゲルを切片に分
け、8枚のタンパク質含有スライスを取り出した。タン
パク質を8枚のスライスから上述の7.1.2.に記載
のようにして溶出した。バイオアッセイを各スライスか
らの溶出タンパク質に関して行った。トリチウム化チミ
ジンの取り込みは、スライス4番において見られたイソ
型から生成されたタンパク質調製物と相関した(表8、
データはCPMで示す)。スライス4番において同定さ
れたSCPFイソ型は、表面電極分析により決定される
ように、pH 7.0〜8.0の範囲のタンパク質を表
す。この画分の生物活性は、バイオアッセイにおいてサ
イトカインの2倍希釈物により見られるように典型的な
希釈効果を示した。
タンパク質から単離した調製物を用いて、2−Dゲルを
流した。クマシーブルーで染色した後、複数のSCPF
イソ型が2−Dゲル上で同定された。ゲルを切片に分
け、8枚のタンパク質含有スライスを取り出した。タン
パク質を8枚のスライスから上述の7.1.2.に記載
のようにして溶出した。バイオアッセイを各スライスか
らの溶出タンパク質に関して行った。トリチウム化チミ
ジンの取り込みは、スライス4番において見られたイソ
型から生成されたタンパク質調製物と相関した(表8、
データはCPMで示す)。スライス4番において同定さ
れたSCPFイソ型は、表面電極分析により決定される
ように、pH 7.0〜8.0の範囲のタンパク質を表
す。この画分の生物活性は、バイオアッセイにおいてサ
イトカインの2倍希釈物により見られるように典型的な
希釈効果を示した。
【0128】表8で同定された生物活性データは、SA
M.1抗体を用いるウエスタンブロット分析によりさら
に確認された。上述のように流した二次元ゲル(pHグ
ラジエントゲルおよび続く分子量ゲル)をニトロセルロ
ースフィルターまたはPVDFフィルター上にブロット
し、そして一次抗体としてSAM.1および二次抗体と
してアルカリホスファターゼ結合ヤギ抗ウサギIgG
(H & L)を用いて標準ハイブリダイゼーション法
を用いてハイブリダイズした(BioRad)。このデ
ータは、抗体がpH範囲が7.0〜8.0のタンパク質
と強く反応することを明らかにし、このpH範囲は、S
CPF生物活性を示した領域と一致した。
M.1抗体を用いるウエスタンブロット分析によりさら
に確認された。上述のように流した二次元ゲル(pHグ
ラジエントゲルおよび続く分子量ゲル)をニトロセルロ
ースフィルターまたはPVDFフィルター上にブロット
し、そして一次抗体としてSAM.1および二次抗体と
してアルカリホスファターゼ結合ヤギ抗ウサギIgG
(H & L)を用いて標準ハイブリダイゼーション法
を用いてハイブリダイズした(BioRad)。このデ
ータは、抗体がpH範囲が7.0〜8.0のタンパク質
と強く反応することを明らかにし、このpH範囲は、S
CPF生物活性を示した領域と一致した。
【0129】SCPFは、SAM.1または他のSCP
F特異的抗体を用いて、標準免疫アフィニティー法によ
り2−Dゲル上で別々のスポットから、均一になるまで
さらに精製した(Current Protocols
in Immunology, 第8章、Colig
en,ら, 編、1992)。SCPFは免疫アフィニ
ティーマトリックスから溶出され、次いで上述のように
等電点電気泳動にかけられるが、好ましくはpH範囲は
pH6〜8のより狭い範囲で行う。ゲル中で分離したタ
ンパク質は、次いで上述のバイオアッセイにおいてSC
PF生物活性についてスクリーニングされ得る。
F特異的抗体を用いて、標準免疫アフィニティー法によ
り2−Dゲル上で別々のスポットから、均一になるまで
さらに精製した(Current Protocols
in Immunology, 第8章、Colig
en,ら, 編、1992)。SCPFは免疫アフィニ
ティーマトリックスから溶出され、次いで上述のように
等電点電気泳動にかけられるが、好ましくはpH範囲は
pH6〜8のより狭い範囲で行う。ゲル中で分離したタ
ンパク質は、次いで上述のバイオアッセイにおいてSC
PF生物活性についてスクリーニングされ得る。
【0130】
【表6】
【0131】
【表7】
【0132】
【表8】 (7.2.9 ネズミ751細胞株由来のSCPFの配
列分析)37kDaタンパク質の17kDaフラグメン
トを、RPMI−1640培地中で生育させた751細
胞の調整無血清上清から濃縮および精製した。簡単にい
えば、751細胞を10%FCS含有RPMI−164
0培地中で約80%集密になるまで増殖させた。次いで
培養物を2回PBSで洗浄し無血清RPMI中で培養し
た。インキュベートしてから12時間後、細胞を回収
し、上清を集め、4℃での低速遠心分離により清澄化し
た。上清を凍結乾燥して乾燥させ、−20℃で保存し
た。凍結乾燥したタンパク質を0.1%トリフルオロ酢
酸(pH1.9)中に再懸濁し、4℃で一晩透析し、そ
の後低速遠心分離した。
列分析)37kDaタンパク質の17kDaフラグメン
トを、RPMI−1640培地中で生育させた751細
胞の調整無血清上清から濃縮および精製した。簡単にい
えば、751細胞を10%FCS含有RPMI−164
0培地中で約80%集密になるまで増殖させた。次いで
培養物を2回PBSで洗浄し無血清RPMI中で培養し
た。インキュベートしてから12時間後、細胞を回収
し、上清を集め、4℃での低速遠心分離により清澄化し
た。上清を凍結乾燥して乾燥させ、−20℃で保存し
た。凍結乾燥したタンパク質を0.1%トリフルオロ酢
酸(pH1.9)中に再懸濁し、4℃で一晩透析し、そ
の後低速遠心分離した。
【0133】約200μlの調製物を0.1%TFA、
pH1.9中で平衡化した逆相HPLCカラム(Wat
ers, Novapak−C18)に注入し、そして
0.1%TFA、pH1.9中の0〜20%のアセトニ
トリルの直線グラジエントで10分間で溶出し、次いで
0.1%TFA、pH1.9中の20%〜60%のアセ
トニトリルで1時間溶出した。画分を集め、各々のアリ
コートをSAM.1抗体を用いるウエスタン分析を用い
て分析した。SAM.1ポジティブポリペプチドは、3
0〜33%アセトニトリルの範囲で溶出した。次いで、
サンプルをSDS−PAGEにより精製した。
pH1.9中で平衡化した逆相HPLCカラム(Wat
ers, Novapak−C18)に注入し、そして
0.1%TFA、pH1.9中の0〜20%のアセトニ
トリルの直線グラジエントで10分間で溶出し、次いで
0.1%TFA、pH1.9中の20%〜60%のアセ
トニトリルで1時間溶出した。画分を集め、各々のアリ
コートをSAM.1抗体を用いるウエスタン分析を用い
て分析した。SAM.1ポジティブポリペプチドは、3
0〜33%アセトニトリルの範囲で溶出した。次いで、
サンプルをSDS−PAGEにより精製した。
【0134】SAM.1ポジティブポリペプチドは約1
7kDに移動した。このバンドをSDSゲルから切り出
し、リジル−Cエンドペプチダーゼで消化してフラグメ
ントを形成させた。このフラグメントを逆相C8カラム
(Waters)上で分画した。次いで、ペプチドを自
動アミノ酸シーケンサーを用いて記載されるように配列
決定した(Hunkapellerら, 「Metho
ds of Protein Microcharac
terization, Gas−phaseprot
ein/peptide sequencer」、D.
E. Shireley,編、Clifton, N
J, Humana Press, 223〜247
頁、1986)。
7kDに移動した。このバンドをSDSゲルから切り出
し、リジル−Cエンドペプチダーゼで消化してフラグメ
ントを形成させた。このフラグメントを逆相C8カラム
(Waters)上で分画した。次いで、ペプチドを自
動アミノ酸シーケンサーを用いて記載されるように配列
決定した(Hunkapellerら, 「Metho
ds of Protein Microcharac
terization, Gas−phaseprot
ein/peptide sequencer」、D.
E. Shireley,編、Clifton, N
J, Humana Press, 223〜247
頁、1986)。
【0135】タンパク質データベース(Dayhof
f)検索により独特である4つのペプチドを抗ペプチド
抗血清の産生のために合成した。抗体を、以下のように
してペプチドに対して生じさせた(ウサギにおいて、H
TI Bio−Products, Ramona,
CA)。0日目の初回免疫は完全フロイントアジュバン
ト(CFA)中に乳化した300μg抗原であった。2
1、42、および63日目に行ったブースト免疫は、不
完全フロイントアジュバント(IFA)中に乳化した3
00μg抗原であった。ウサギを各接種時点ならびに接
種後の49、77、および84日目に採血し、そして血
清を、SCPFタンパク質に反応性の抗体の存在につい
て751細胞ライゼートを用いてウエスタンブロットに
よりテストした。
f)検索により独特である4つのペプチドを抗ペプチド
抗血清の産生のために合成した。抗体を、以下のように
してペプチドに対して生じさせた(ウサギにおいて、H
TI Bio−Products, Ramona,
CA)。0日目の初回免疫は完全フロイントアジュバン
ト(CFA)中に乳化した300μg抗原であった。2
1、42、および63日目に行ったブースト免疫は、不
完全フロイントアジュバント(IFA)中に乳化した3
00μg抗原であった。ウサギを各接種時点ならびに接
種後の49、77、および84日目に採血し、そして血
清を、SCPFタンパク質に反応性の抗体の存在につい
て751細胞ライゼートを用いてウエスタンブロットに
よりテストした。
【0136】ペプチドKDRGAGALに対して合成し
た抗体は、ウエスタンブロット上で2つのタンパク質
(17kDaおよび37kDa)と特異的に反応した。
図19は、以下の細胞ライゼートとの抗ペプチド血清反
応性のウエスタンブロット分析を示す:レーン1、2、
および3:それぞれ15μl、30μl、および40μ
lの751細胞ライゼート(RPMI+10%FB
S);レーン4、5、および6:それぞれ15μl、3
0μl、および40μlの751細胞ライゼート(RP
MI+10%FBS)+50%無血清上清(ML−1細
胞由来);レーン7、8、および9は、ネガティブコン
トロールとして免疫前血清を用いてブロットして30μ
lの751NA細胞ライゼートを示す。
た抗体は、ウエスタンブロット上で2つのタンパク質
(17kDaおよび37kDa)と特異的に反応した。
図19は、以下の細胞ライゼートとの抗ペプチド血清反
応性のウエスタンブロット分析を示す:レーン1、2、
および3:それぞれ15μl、30μl、および40μ
lの751細胞ライゼート(RPMI+10%FB
S);レーン4、5、および6:それぞれ15μl、3
0μl、および40μlの751細胞ライゼート(RP
MI+10%FBS)+50%無血清上清(ML−1細
胞由来);レーン7、8、および9は、ネガティブコン
トロールとして免疫前血清を用いてブロットして30μ
lの751NA細胞ライゼートを示す。
【0137】37kDaのバンドをゲルから切り出し、
上記のようにして抽出し、そして以下の8.4に記載の
ようにして造血細胞のコロニーアッセイにより生物活性
についてテストした。
上記のようにして抽出し、そして以下の8.4に記載の
ようにして造血細胞のコロニーアッセイにより生物活性
についてテストした。
【0138】(7.2.10 他の成長因子との相乗作
用についてのアッセイ)ML−1細胞株を、ヒト死体椎
体由来の骨髄から免疫選抜したCD34+から単離およ
び精製した(セクション8.1を参照のこと)。免疫選
抜したCD34 +細胞をサイトカインに曝す前および後
にCD34−PE、CD38−FITC、およびCr−
PerCPで染色した。CD34+細胞(2×105個)
を種々のサイトカインを単独または組み合わせて添加し
たまたは添加しない1.0mlのDulbecco培地
中で培養した(表9および表10を参照のこと)。細胞
を培養前に数え、そして培養6日後に再度数えた。次い
で、細胞をSCPF抗体SAM.1で染色し、FACS
分析にかけた。CD34+細胞を、サイド光散乱(si
de scatter)およびPE蛍光に従って、リス
トモードでゲートした。2つの異なるサイズのCD34
+細胞集団(大および小)が、フォワード光散乱(fo
rward light scatter)に基づいて
同定された。これらの細胞をCD38およびDr発現に
ついて分析した。データを大および小CD34+細胞集
団についてそれぞれ表9および10中に示す。これらの
結果はSCPFおよびIL−3が、それらが単独で与え
られた場合、細胞周期に入るように細胞を刺激し得たこ
とを示す。SCPF+IL−3の組合せは、大CD34
+細胞の総数ならびに小CD34+細胞の総数の増大にお
いて相加的そしておそらく相乗的な作用を有する。
用についてのアッセイ)ML−1細胞株を、ヒト死体椎
体由来の骨髄から免疫選抜したCD34+から単離およ
び精製した(セクション8.1を参照のこと)。免疫選
抜したCD34 +細胞をサイトカインに曝す前および後
にCD34−PE、CD38−FITC、およびCr−
PerCPで染色した。CD34+細胞(2×105個)
を種々のサイトカインを単独または組み合わせて添加し
たまたは添加しない1.0mlのDulbecco培地
中で培養した(表9および表10を参照のこと)。細胞
を培養前に数え、そして培養6日後に再度数えた。次い
で、細胞をSCPF抗体SAM.1で染色し、FACS
分析にかけた。CD34+細胞を、サイド光散乱(si
de scatter)およびPE蛍光に従って、リス
トモードでゲートした。2つの異なるサイズのCD34
+細胞集団(大および小)が、フォワード光散乱(fo
rward light scatter)に基づいて
同定された。これらの細胞をCD38およびDr発現に
ついて分析した。データを大および小CD34+細胞集
団についてそれぞれ表9および10中に示す。これらの
結果はSCPFおよびIL−3が、それらが単独で与え
られた場合、細胞周期に入るように細胞を刺激し得たこ
とを示す。SCPF+IL−3の組合せは、大CD34
+細胞の総数ならびに小CD34+細胞の総数の増大にお
いて相加的そしておそらく相乗的な作用を有する。
【0139】
【表9】
【0140】
【表10】 (8.実施例:ヒトML−1細胞株由来幹細胞増殖因
子)以下に記載の実験は、ヒト細胞株ML−1由来のS
CPFが、約23kDaの分子量および約7.7のpI
(尿素の存在下の2Dゲル電気泳動により決定された)
ならびに約27kDa(一次元ゲル電気泳動から決定さ
れた)を有することを示す。
子)以下に記載の実験は、ヒト細胞株ML−1由来のS
CPFが、約23kDaの分子量および約7.7のpI
(尿素の存在下の2Dゲル電気泳動により決定された)
ならびに約27kDa(一次元ゲル電気泳動から決定さ
れた)を有することを示す。
【0141】(8.1 ML−1細胞株の起源)CD3
4+富化骨髄細胞の不均一な集団をヒト死体椎体から調
製した(一般的にLa Russa,ら, Exp.
Hem., 20:442, 1992;Stanle
y,ら, J. Immunol., 149:68
9, 1992;Kessler,ら, Blood
(増補1)、70:321a, 1987)。これらの
細胞を、20%ウシ胎児血清(FBS)、L−グルタミ
ン、ペニシリン/ストレプトマイシン、および100n
g/ml 細胞株751由来SCPFを補足したIsc
oves改変Dubbeccos最少必須培地(IMD
M)において、大気中5%CO2雰囲気下で37℃でイ
ンビトロ培養した。
4+富化骨髄細胞の不均一な集団をヒト死体椎体から調
製した(一般的にLa Russa,ら, Exp.
Hem., 20:442, 1992;Stanle
y,ら, J. Immunol., 149:68
9, 1992;Kessler,ら, Blood
(増補1)、70:321a, 1987)。これらの
細胞を、20%ウシ胎児血清(FBS)、L−グルタミ
ン、ペニシリン/ストレプトマイシン、および100n
g/ml 細胞株751由来SCPFを補足したIsc
oves改変Dubbeccos最少必須培地(IMD
M)において、大気中5%CO2雰囲気下で37℃でイ
ンビトロ培養した。
【0142】3日ごとに外因性の細胞株751由来SC
PFを42日間にわたって補足した(100ng/m
l)。この期間中、細胞の計数を毎日単位で行った。生
存細胞数は培養9〜10日頃減少した。細胞増殖によっ
て示されるように、培養ほぼ14日目に、細胞は細胞株
751由来SCPFに応答性になるようであった。
PFを42日間にわたって補足した(100ng/m
l)。この期間中、細胞の計数を毎日単位で行った。生
存細胞数は培養9〜10日頃減少した。細胞増殖によっ
て示されるように、培養ほぼ14日目に、細胞は細胞株
751由来SCPFに応答性になるようであった。
【0143】初期培養から42日後、残存細胞を、細胞
株751由来SCPF(100ng/ml)を1週間に
一度補足した上記培地において継代培養し、維持した。
継代培養からほぼ4〜6週間、細胞は外因性の細胞株7
51由来SCPFの非存在下で成長し得ることが明らか
となった。このことは細胞株(ML−1)がそれ自身の
成長因子を生産し得ることを示唆した。次いで、ML−
1細胞株を分析し、存在する固有の細胞表面マーカーの
レパートリーを決定し、CD34+、HLA-、DR+、
CD38-、CD2-、CD3-、CD4-、およびCD8
-であることが分かった。表11は、フローサイトメト
リー表現型分析の結果を示す。
株751由来SCPF(100ng/ml)を1週間に
一度補足した上記培地において継代培養し、維持した。
継代培養からほぼ4〜6週間、細胞は外因性の細胞株7
51由来SCPFの非存在下で成長し得ることが明らか
となった。このことは細胞株(ML−1)がそれ自身の
成長因子を生産し得ることを示唆した。次いで、ML−
1細胞株を分析し、存在する固有の細胞表面マーカーの
レパートリーを決定し、CD34+、HLA-、DR+、
CD38-、CD2-、CD3-、CD4-、およびCD8
-であることが分かった。表11は、フローサイトメト
リー表現型分析の結果を示す。
【0144】表11 ML−1細胞のフローサイトメトリー表現型
【0145】
【表11】 さらに、ML−1細胞を核型分析し、種々の逆位および
転座が見られた。特定のパターンは、以下の通りであ
る:46, XY, del (4q), −5, d
el (7q), −8, +i (8q)x2, −
12, +der(12) t (8q;12q),
del (16q), −17, +der (17)
t (5q;17q), 20p+。
転座が見られた。特定のパターンは、以下の通りであ
る:46, XY, del (4q), −5, d
el (7q), −8, +i (8q)x2, −
12, +der(12) t (8q;12q),
del (16q), −17, +der (17)
t (5q;17q), 20p+。
【0146】(8.2 SCPFのゲル精製)ML−1
細胞を後期対数期まで成長させ、そして2μg/mlア
プロチニンを含有するTBS中0.1%Triton
X−100で可溶化した。細胞ライゼートを、分子量の
概算値を得るために1D Tris−トリシンゲル(S
chaggerおよびvon Jagow, Ana
l. Biochem., 166:368, 198
7)上で、そして等電点の概算値を得るために等電点電
気泳動ゲル(pI 3〜10、FMC)上で電気泳動し
た。
細胞を後期対数期まで成長させ、そして2μg/mlア
プロチニンを含有するTBS中0.1%Triton
X−100で可溶化した。細胞ライゼートを、分子量の
概算値を得るために1D Tris−トリシンゲル(S
chaggerおよびvon Jagow, Ana
l. Biochem., 166:368, 198
7)上で、そして等電点の概算値を得るために等電点電
気泳動ゲル(pI 3〜10、FMC)上で電気泳動し
た。
【0147】全細胞ライゼートのドデシル硫酸ナトリウ
ム(SDS)中での一次元ゲル電気泳動をTris−ト
リシンゲル(Schaggerおよびvon Jago
w,Anal. Biochem., 166:36
8, 1987)を用いて行った。アクリルアミド濃度
は、濃縮用ゲルについては5%T、3%Cであり、分離
用ゲルについては10%T、3%Cであった。ゲルをク
マシーブルーで染色するか、あるいはImmobilo
n−P(PVDF)膜にブロットし、抗SCPF抗体
(SAM.1)を用いてウエスタン法によりプローブし
た。ウエスタンブロットは標準法により行った。PVD
F膜を、0.05%Tween−20を含有するTri
s生理食塩水、pH 8中で作製された5%blott
o(Carnation脱脂粉乳)でブロックした。一
次抗体(SAM.1)をblottoで1/1,000
に希釈し、室温で2時間または低温下で一晩ブロットと
共にインキュベートした。二次抗体を、アルカリホスフ
ァターゼ結合抗ウサギ抗体であり、これをblotto
で1/5,000に希釈し、上述と同様にしてブロット
とインキュベートした。免疫応答性タンパク質は、ブロ
ットをアルカリホスファターゼに対する基質と標準法に
よりインキュベートすることにより明らかにされた。新
鮮な調製物において、抗体は、約27kDaの1つのバ
ンドを明らかにした。他方で、4℃で短時間保存した調
製物は2つのバンドを生じ、これは主要バンドは約27
kDaであり、そして別の弱いバンドはほぼ14.5k
Daのバンドであった。14.5kDaバンドの強度は
保存が長いほど増大し、これによりこのバンドはある種
のタンパク質分解事象により27kDaバンドから誘導
されたことが示唆された。
ム(SDS)中での一次元ゲル電気泳動をTris−ト
リシンゲル(Schaggerおよびvon Jago
w,Anal. Biochem., 166:36
8, 1987)を用いて行った。アクリルアミド濃度
は、濃縮用ゲルについては5%T、3%Cであり、分離
用ゲルについては10%T、3%Cであった。ゲルをク
マシーブルーで染色するか、あるいはImmobilo
n−P(PVDF)膜にブロットし、抗SCPF抗体
(SAM.1)を用いてウエスタン法によりプローブし
た。ウエスタンブロットは標準法により行った。PVD
F膜を、0.05%Tween−20を含有するTri
s生理食塩水、pH 8中で作製された5%blott
o(Carnation脱脂粉乳)でブロックした。一
次抗体(SAM.1)をblottoで1/1,000
に希釈し、室温で2時間または低温下で一晩ブロットと
共にインキュベートした。二次抗体を、アルカリホスフ
ァターゼ結合抗ウサギ抗体であり、これをblotto
で1/5,000に希釈し、上述と同様にしてブロット
とインキュベートした。免疫応答性タンパク質は、ブロ
ットをアルカリホスファターゼに対する基質と標準法に
よりインキュベートすることにより明らかにされた。新
鮮な調製物において、抗体は、約27kDaの1つのバ
ンドを明らかにした。他方で、4℃で短時間保存した調
製物は2つのバンドを生じ、これは主要バンドは約27
kDaであり、そして別の弱いバンドはほぼ14.5k
Daのバンドであった。14.5kDaバンドの強度は
保存が長いほど増大し、これによりこのバンドはある種
のタンパク質分解事象により27kDaバンドから誘導
されたことが示唆された。
【0148】ヒトSCPFのpIを決定するために、ま
ずトリトンライゼートをAmiconミクロ濃縮器に通
して画分を濃縮し、0.06%CHAPSを含有する1
0mM Tris緩衝液(pH 7)で塩を取り除い
た。タンパク質を、平床電気泳動(BioRad)によ
りIsoGel Agarose IEF(FMC)ゲ
ル(pI範囲3〜10)を用いて等電点に集めた。等電
点に集めた後、タンパク質を、Tris生理食塩水、p
H 7.5中で30分間圧ブロットすることによりIm
mobilon P膜に移した。SCPFを、抗SCP
F抗体(SAM.1)およびアルカリホスファターゼ結
合二次抗体を用いてウエスタンブロットにより同定し
た。この方法を用いて、2つのバンドがpI 5.15
(14.5kDa)およびpI 9(27kDa)で同
定された。
ずトリトンライゼートをAmiconミクロ濃縮器に通
して画分を濃縮し、0.06%CHAPSを含有する1
0mM Tris緩衝液(pH 7)で塩を取り除い
た。タンパク質を、平床電気泳動(BioRad)によ
りIsoGel Agarose IEF(FMC)ゲ
ル(pI範囲3〜10)を用いて等電点に集めた。等電
点に集めた後、タンパク質を、Tris生理食塩水、p
H 7.5中で30分間圧ブロットすることによりIm
mobilon P膜に移した。SCPFを、抗SCP
F抗体(SAM.1)およびアルカリホスファターゼ結
合二次抗体を用いてウエスタンブロットにより同定し
た。この方法を用いて、2つのバンドがpI 5.15
(14.5kDa)およびpI 9(27kDa)で同
定された。
【0149】2Dゲル電気泳動については、上述のよう
にして0.1%Triton X−100中に可溶化し
た細胞ライゼート由来のタンパク質を、Semple−
Rowlandら, Electrophoresi
s, 12:307, 1991の手順に従って2Dゲ
ル電気泳動により分離した。第一次元は、pHが5と9
との間に及ぶ7M尿素中5%アクリルアミド等電点電気
泳動ゲルであった。キャリア両性電解質(Pharma
cia)をpH範囲3〜10の4%v/v濃度で用い
た。300μgの全タンパク質を第一次元ゲル混合物に
重合前に添加した。サンプルを室温で16時間750v
で泳動し、最後に1時間1000vで泳動した。pHを
表面電極を用いて測定した。第二次元は、12%アクリ
ルアミドSDSスラブゲル(厚さ1mm)であり、これ
をブロモフェノールブルー染料マーカーがゲルの底に達
するまで一定電流(20mA/ゲル)で泳動した。ゲル
をクマシーブルーまたは銀のいずれかで染色するか(W
rayら, Anal. Biochem. 118:
197, 1981)、あるいはImmobilonP
(PVDF)膜(Millipore)に電気ブロット
した。分子量標準(200、97、69、46、30、
および21.5kDa、Amarsham Rainb
owマーカー)を第二次元においてゲルに目盛りをつけ
るために用いた。
にして0.1%Triton X−100中に可溶化し
た細胞ライゼート由来のタンパク質を、Semple−
Rowlandら, Electrophoresi
s, 12:307, 1991の手順に従って2Dゲ
ル電気泳動により分離した。第一次元は、pHが5と9
との間に及ぶ7M尿素中5%アクリルアミド等電点電気
泳動ゲルであった。キャリア両性電解質(Pharma
cia)をpH範囲3〜10の4%v/v濃度で用い
た。300μgの全タンパク質を第一次元ゲル混合物に
重合前に添加した。サンプルを室温で16時間750v
で泳動し、最後に1時間1000vで泳動した。pHを
表面電極を用いて測定した。第二次元は、12%アクリ
ルアミドSDSスラブゲル(厚さ1mm)であり、これ
をブロモフェノールブルー染料マーカーがゲルの底に達
するまで一定電流(20mA/ゲル)で泳動した。ゲル
をクマシーブルーまたは銀のいずれかで染色するか(W
rayら, Anal. Biochem. 118:
197, 1981)、あるいはImmobilonP
(PVDF)膜(Millipore)に電気ブロット
した。分子量標準(200、97、69、46、30、
および21.5kDa、Amarsham Rainb
owマーカー)を第二次元においてゲルに目盛りをつけ
るために用いた。
【0150】2Dゲルおよびブロットは、全細胞ライゼ
ート中で2つのスポットのみが抗体と相互作用すること
を示した。このゲルを8M尿素中で流してタンパク質構
造を分離させると、完全分子に埋め込まれたいくつかの
アミノ酸が暴露された。その結果、小さなバンドは、1
7kDaの見かけ分子量および約7.05のpIを有し
ていた。大きなバンドは23kDaの見かけ分子量およ
び約7.7のpIを有していた。平床IEFゲルと2D
ゲルとにおいて得られる値の差異は、おそらく尿素の存
在による。平床IEF系では、尿素が用いられないの
で、その結果、タンパク質は折り畳みが解除されない。
ート中で2つのスポットのみが抗体と相互作用すること
を示した。このゲルを8M尿素中で流してタンパク質構
造を分離させると、完全分子に埋め込まれたいくつかの
アミノ酸が暴露された。その結果、小さなバンドは、1
7kDaの見かけ分子量および約7.05のpIを有し
ていた。大きなバンドは23kDaの見かけ分子量およ
び約7.7のpIを有していた。平床IEFゲルと2D
ゲルとにおいて得られる値の差異は、おそらく尿素の存
在による。平床IEF系では、尿素が用いられないの
で、その結果、タンパク質は折り畳みが解除されない。
【0151】Aurodyeで染色した同じゲルおよび
ブロッティング後の銀染色ゲルの第2ブロットの試験
は、23kDaの分子量を有する十分に分解された強い
スポットおよび17kDaのやや弱い強度のスポットを
明らかにし、これらのスポットは抗体により明らかにさ
れた位置に相当する。これらのスポットはまた、クマシ
ーブルーで染色した伴ゲルにおいても見られた。
ブロッティング後の銀染色ゲルの第2ブロットの試験
は、23kDaの分子量を有する十分に分解された強い
スポットおよび17kDaのやや弱い強度のスポットを
明らかにし、これらのスポットは抗体により明らかにさ
れた位置に相当する。これらのスポットはまた、クマシ
ーブルーで染色した伴ゲルにおいても見られた。
【0152】(8.3 SCPFのイオン交換精製)S
CPFをDEAEセルロース(DE52、Whatma
n)およびCM−セルロース(BioRad、充填済カ
ラム)上のクロマトグラフィーでML−1ライゼートか
ら精製した。14.5kDaタンパク質(pI 5.1
5)は10mM Tris−HCl、pH 7、0.0
6% CHAPS、および1mM PMSF中でDEA
Eに吸着した。カラムを0〜1.0MのNaCl直線グ
ラジエントで展開した。14.5kDaタンパク質は
0.2Mと0.35Mとの間のNaClで溶出した。2
7kDaタンパク質(pI 9)は、DEAEに結合し
なかったが、他方大部分の細胞性タンパク質は結合し、
従ってこの工程で除去される。素通り画分を集め、10
mM MES、pH 6.0に対して透析し、そして同
じ緩衝液で平衡化したCM−セルロース上でクロマトグ
ラフィーによって分析した。CM−セルロースカラムも
また上述と同様にNaCl直線グラジエントで展開し
た。再度、27kDaタンパク質は、これらの条件下で
はこのカラムに認められる程度には結合しないが、結合
した細胞性タンパク質の第2のセットから分離される。
CPFをDEAEセルロース(DE52、Whatma
n)およびCM−セルロース(BioRad、充填済カ
ラム)上のクロマトグラフィーでML−1ライゼートか
ら精製した。14.5kDaタンパク質(pI 5.1
5)は10mM Tris−HCl、pH 7、0.0
6% CHAPS、および1mM PMSF中でDEA
Eに吸着した。カラムを0〜1.0MのNaCl直線グ
ラジエントで展開した。14.5kDaタンパク質は
0.2Mと0.35Mとの間のNaClで溶出した。2
7kDaタンパク質(pI 9)は、DEAEに結合し
なかったが、他方大部分の細胞性タンパク質は結合し、
従ってこの工程で除去される。素通り画分を集め、10
mM MES、pH 6.0に対して透析し、そして同
じ緩衝液で平衡化したCM−セルロース上でクロマトグ
ラフィーによって分析した。CM−セルロースカラムも
また上述と同様にNaCl直線グラジエントで展開し
た。再度、27kDaタンパク質は、これらの条件下で
はこのカラムに認められる程度には結合しないが、結合
した細胞性タンパク質の第2のセットから分離される。
【0153】サンプルを、タンパク質を結合させるMo
no Sカラムを通してクロマトグラフィーから回収し
た。このカラムをNaClの直線グラジエント(0.1
から0.5M)で50分間展開する。2つのタンパク質
ピークが抗SAM抗体と十分に交差反応した。第1のピ
ークは50mM NaClで溶出し、そして第2のピー
クは100mM NaClで溶出した。第2のピーク
は、ウエスタンブロット上で抗体とのより強い反応を与
えた。2つの画分は、2−Dゲル電気泳動および抗SA
M抗体を用いるウエスタンブロット分析により決定され
たいくつかの同じタンパク質を含有していた。
no Sカラムを通してクロマトグラフィーから回収し
た。このカラムをNaClの直線グラジエント(0.1
から0.5M)で50分間展開する。2つのタンパク質
ピークが抗SAM抗体と十分に交差反応した。第1のピ
ークは50mM NaClで溶出し、そして第2のピー
クは100mM NaClで溶出した。第2のピーク
は、ウエスタンブロット上で抗体とのより強い反応を与
えた。2つの画分は、2−Dゲル電気泳動および抗SA
M抗体を用いるウエスタンブロット分析により決定され
たいくつかの同じタンパク質を含有していた。
【0154】(8.4 ML−1由来のヒトSCPFの
生物活性)上述した平床免疫電気泳動ゲル由来の画分
を、市販のバイオアッセイ法(Almar Biosc
iences Inc., Sacramento,
CA)を用いてテストした。このアッセイは、代謝活性
の検出に基づいて蛍光/比色成長指標を取り込む。この
レドックス指標は、細胞成長培地が細胞増殖によって還
元されると、蛍光を発光し、そして変色を生じさせる。
生物活性)上述した平床免疫電気泳動ゲル由来の画分
を、市販のバイオアッセイ法(Almar Biosc
iences Inc., Sacramento,
CA)を用いてテストした。このアッセイは、代謝活性
の検出に基づいて蛍光/比色成長指標を取り込む。この
レドックス指標は、細胞成長培地が細胞増殖によって還
元されると、蛍光を発光し、そして変色を生じさせる。
【0155】KG−1A細胞(ATCC CCL 24
6−1)を容量100μlで96ウエルマイクロプレー
トに1×105細胞/ウエルで播種した。2組のウエル
にサンプル希釈液(100μl)を添加し、増殖速度の
増大により示されるように生物活性についてテストし
た。次いで、プレートを空気中5%CO2の湿潤雰囲気
下で37℃で48時間インキュベートした。インキュベ
ートした後、Alamar blue試薬を培養容量の
10%に等しい量(20μl)で添加し、このプレート
をさらに6時間インキュベーターに戻した。変色は57
0nmの波長で測定した。バックグラウンド吸光度を6
00nmで測定し、そしてこれを差し引いた。図20A
およびBに示したデータはバックグラウンドを差し引い
た吸光度である。テストしたサンプルはIEFゲルのp
H 9.0(A)および5.0(B)由来の領域であっ
た(これらはML−1細胞からのライゼートが等電点で
集められた領域である)。これらの領域(I−9.1〜
I−9.4およびI−5.1〜I−5.6)はまた、S
AM.1抗体を用いて免疫反応性についても分析した
(ウエスタンブロット分析)。生物活性はpI−9.0
領域でのみ見られた。サンプルI−9.3が最大の生物
活性を有するようであった。テストしたpI 5.0画
分のいずれにおいても活性は見られなかった。このバイ
オアッセイ法を用いて、上述した2−Dゲルから単離お
よび精製したタンパク質(pI 7.7、23kDa)
がヒトSCPFペプチドであることが分かる。
6−1)を容量100μlで96ウエルマイクロプレー
トに1×105細胞/ウエルで播種した。2組のウエル
にサンプル希釈液(100μl)を添加し、増殖速度の
増大により示されるように生物活性についてテストし
た。次いで、プレートを空気中5%CO2の湿潤雰囲気
下で37℃で48時間インキュベートした。インキュベ
ートした後、Alamar blue試薬を培養容量の
10%に等しい量(20μl)で添加し、このプレート
をさらに6時間インキュベーターに戻した。変色は57
0nmの波長で測定した。バックグラウンド吸光度を6
00nmで測定し、そしてこれを差し引いた。図20A
およびBに示したデータはバックグラウンドを差し引い
た吸光度である。テストしたサンプルはIEFゲルのp
H 9.0(A)および5.0(B)由来の領域であっ
た(これらはML−1細胞からのライゼートが等電点で
集められた領域である)。これらの領域(I−9.1〜
I−9.4およびI−5.1〜I−5.6)はまた、S
AM.1抗体を用いて免疫反応性についても分析した
(ウエスタンブロット分析)。生物活性はpI−9.0
領域でのみ見られた。サンプルI−9.3が最大の生物
活性を有するようであった。テストしたpI 5.0画
分のいずれにおいても活性は見られなかった。このバイ
オアッセイ法を用いて、上述した2−Dゲルから単離お
よび精製したタンパク質(pI 7.7、23kDa)
がヒトSCPFペプチドであることが分かる。
【0156】さらに、クロマトグラフィー後に回収した
部分精製調製物を、免疫選抜ヒト骨髄CD34+細胞の
細胞増殖の刺激について、既出の記載のようにして、ク
ロノジェニックアッセイにおいてテストした(Colo
ny Assays ofHematopoietic
Cells Using Methylcellul
ose Media. An Introductor
y Technical Manual. Prepa
red by the staff ofthe Te
rry Fox Laboratory Media
Preparation Service, Vanc
ouver, B.C., Canada V5Z 1
L3, 1992を参照のこと)。簡単にいえば、希釈
細胞を、培養皿で必要とされた最終濃度の10倍でRe
ady−Mix Methylcelluloseを予
め分注したチューブに添加した(例えば、2組のアッセ
イ培養が所望される場合、3mlのReady−Mix
を入れた15ml容チューブに1mlあたり2×106
細胞を0.3mlを添加するか、または4組のアッセイ
が所望される場合、5mlのReady−Mixを入れ
た15ml容チューブに0.5mlを添加することによ
る)。これにより1.1mlの最終プレート混合物当た
り2×105細胞の最終濃度が得られる。10倍濃度の
細胞懸濁液を加えることにより、細胞は最終容量の10
分の1の容量で加えられる。Ready−Mix Me
thylcelluloseを大量に購入した場合(例
えば1ボトル当たり100ml)、この全体の量を、1
6ゲージの平端針をつけた5ml容のディスポーザブル
シリンジを用いて、15ml容チューブに5ml容量の
うち3mlとして前もって分注しておかねばならない。
細胞をチューブに添加した直後、内容物を強くボルテッ
クス撹拌して、細胞をむらなく懸濁させた(3mlの最
終メチルセルロース混合物の約3分の2がチューブの側
壁に付着している)。ボルテックス撹拌した後、チュー
ブを数分間放置し、存在するいかなる大きな気泡をも表
面に浮き上がらせる(5分で十分である)。(これは細
胞が培養される混合物であるため、細胞は、必要であれ
ば、プレートする前に室温で数時間この状態で、続くコ
ロニー形成に悪影響を及ぼさずに放置され得ることに留
意されたい)。次に、最終細胞含有混合物を1.1ml
容量で、滅菌35mmペトリ皿中にプレートした。プレ
ートした各チューブについて、16ゲージ平端針をとり
つけた新たな滅菌ディスポーザブル3ml容シリンジを
用いた。次いで、この皿を100mmペトリ皿の中に2
つずつ置いた。3番目の35mm皿(蓋なし)を水皿の
ために加えた。水皿の目的は、続く2〜3週間のインキ
ュベート期間の間、最大湿度が得られるようにすること
である。アッセイ培養に用いられる35mmペトリ皿
は、それらが線維芽細胞を付着および成長させ得ないこ
とについて予備テストした。これは、骨髄細胞がたいて
いの供給者により市販されているいわゆるペトリ(非組
織培養用)皿において培養される場合に容易に生じ、そ
してこれが生じる場合、造血コロニー形成はしばしばあ
いまいになるか、または阻害さえされる。皿を回転およ
び傾斜させることにより、粘性のメチルセルロース混合
物が各皿の表面にわたって均一に広がり、メニスカスを
皿の全ての面の壁に付着させる。3mlの滅菌水を各水
皿に添加した。
部分精製調製物を、免疫選抜ヒト骨髄CD34+細胞の
細胞増殖の刺激について、既出の記載のようにして、ク
ロノジェニックアッセイにおいてテストした(Colo
ny Assays ofHematopoietic
Cells Using Methylcellul
ose Media. An Introductor
y Technical Manual. Prepa
red by the staff ofthe Te
rry Fox Laboratory Media
Preparation Service, Vanc
ouver, B.C., Canada V5Z 1
L3, 1992を参照のこと)。簡単にいえば、希釈
細胞を、培養皿で必要とされた最終濃度の10倍でRe
ady−Mix Methylcelluloseを予
め分注したチューブに添加した(例えば、2組のアッセ
イ培養が所望される場合、3mlのReady−Mix
を入れた15ml容チューブに1mlあたり2×106
細胞を0.3mlを添加するか、または4組のアッセイ
が所望される場合、5mlのReady−Mixを入れ
た15ml容チューブに0.5mlを添加することによ
る)。これにより1.1mlの最終プレート混合物当た
り2×105細胞の最終濃度が得られる。10倍濃度の
細胞懸濁液を加えることにより、細胞は最終容量の10
分の1の容量で加えられる。Ready−Mix Me
thylcelluloseを大量に購入した場合(例
えば1ボトル当たり100ml)、この全体の量を、1
6ゲージの平端針をつけた5ml容のディスポーザブル
シリンジを用いて、15ml容チューブに5ml容量の
うち3mlとして前もって分注しておかねばならない。
細胞をチューブに添加した直後、内容物を強くボルテッ
クス撹拌して、細胞をむらなく懸濁させた(3mlの最
終メチルセルロース混合物の約3分の2がチューブの側
壁に付着している)。ボルテックス撹拌した後、チュー
ブを数分間放置し、存在するいかなる大きな気泡をも表
面に浮き上がらせる(5分で十分である)。(これは細
胞が培養される混合物であるため、細胞は、必要であれ
ば、プレートする前に室温で数時間この状態で、続くコ
ロニー形成に悪影響を及ぼさずに放置され得ることに留
意されたい)。次に、最終細胞含有混合物を1.1ml
容量で、滅菌35mmペトリ皿中にプレートした。プレ
ートした各チューブについて、16ゲージ平端針をとり
つけた新たな滅菌ディスポーザブル3ml容シリンジを
用いた。次いで、この皿を100mmペトリ皿の中に2
つずつ置いた。3番目の35mm皿(蓋なし)を水皿の
ために加えた。水皿の目的は、続く2〜3週間のインキ
ュベート期間の間、最大湿度が得られるようにすること
である。アッセイ培養に用いられる35mmペトリ皿
は、それらが線維芽細胞を付着および成長させ得ないこ
とについて予備テストした。これは、骨髄細胞がたいて
いの供給者により市販されているいわゆるペトリ(非組
織培養用)皿において培養される場合に容易に生じ、そ
してこれが生じる場合、造血コロニー形成はしばしばあ
いまいになるか、または阻害さえされる。皿を回転およ
び傾斜させることにより、粘性のメチルセルロース混合
物が各皿の表面にわたって均一に広がり、メニスカスを
皿の全ての面の壁に付着させる。3mlの滅菌水を各水
皿に添加した。
【0157】培養物を37℃湿潤インキュベーター中の
水平なトレー上に置き、大気中5%CO2の内部雰囲気
を維持した。インキュベーション10〜12日後、培養
皿を取り出し、1度に1つずつ60mm区画化組織培養
皿の中に置き(蓋をつけたまま)、倒立顕微鏡を用いて
インサイチュでのコロニーを記録した。コロニー数は、
最も多い成熟型の赤血球コロニー形成細胞由来(すなわ
ちCFU−Eおよび成熟BFU−E由来)のより小さい
赤血球コロニーを含んでいた。次いで、皿をさらに8〜
10日間インキュベーターに戻した。この時間の最後
で、より大きな赤血球コロニー(原始BFU−E由
来)、全顆粒球形成コロニー(CFU−GM由来)、お
よび多系統細胞含有コロニー(CFU−GEMM由来)
は同じ皿において最も容易に区別され、そして最も正確
に計数された。
水平なトレー上に置き、大気中5%CO2の内部雰囲気
を維持した。インキュベーション10〜12日後、培養
皿を取り出し、1度に1つずつ60mm区画化組織培養
皿の中に置き(蓋をつけたまま)、倒立顕微鏡を用いて
インサイチュでのコロニーを記録した。コロニー数は、
最も多い成熟型の赤血球コロニー形成細胞由来(すなわ
ちCFU−Eおよび成熟BFU−E由来)のより小さい
赤血球コロニーを含んでいた。次いで、皿をさらに8〜
10日間インキュベーターに戻した。この時間の最後
で、より大きな赤血球コロニー(原始BFU−E由
来)、全顆粒球形成コロニー(CFU−GM由来)、お
よび多系統細胞含有コロニー(CFU−GEMM由来)
は同じ皿において最も容易に区別され、そして最も正確
に計数された。
【0158】調製物は、短期間(3日)および長期増殖
アッセイにおいてDNA合成を5〜10倍刺激すること
を示した。この約23kDaの画分はまた、上述のよう
にして骨髄細胞および臍帯血液細胞のメチルセルロース
に基づくアッセイにおいてCFU−GEMM、CFU−
GM、およびBFU−E前駆細胞数を増大させた。臍帯
血由来CD34+細胞をこの画分で処理したとき、CD
34+/CD38−表現型を有する細胞の5倍の増大が
12日間にわたって観察された。
アッセイにおいてDNA合成を5〜10倍刺激すること
を示した。この約23kDaの画分はまた、上述のよう
にして骨髄細胞および臍帯血液細胞のメチルセルロース
に基づくアッセイにおいてCFU−GEMM、CFU−
GM、およびBFU−E前駆細胞数を増大させた。臍帯
血由来CD34+細胞をこの画分で処理したとき、CD
34+/CD38−表現型を有する細胞の5倍の増大が
12日間にわたって観察された。
【0159】タンパク質スポットはまた、50mM N
aClおよび100mM NaClでMono Sカラ
ムから溶出した物質の2−Dゲルから切り出し、各画分
を用いて刺激したPDL−1(CD34+)細胞を用い
る標準コロニー形成アッセイを用いて生物活性について
分析した。あるいは、生物活性は、トリチウム化チミジ
ン取り込みまたは比色アッセイにより測定され得、これ
は上述したように、単離したばかりの34+または当業
者に公知の他の利用可能なCD34+細胞を用いて行わ
れ得る。生物活性を、50mMで溶出したピークから同
定されたSAM.1反応性スポットおよび100mMで
溶出したピークから同定されたSAM.1反応性スポッ
トについて測定した。100mM画分における主要スポ
ットのみが単離され、PDL−1生物活性アッセイによ
り、ポジティブであることが分かった。これらのタンパ
ク質を配列決定し、いくつかは脂質結合性タンパク質で
あることが分かった。
aClおよび100mM NaClでMono Sカラ
ムから溶出した物質の2−Dゲルから切り出し、各画分
を用いて刺激したPDL−1(CD34+)細胞を用い
る標準コロニー形成アッセイを用いて生物活性について
分析した。あるいは、生物活性は、トリチウム化チミジ
ン取り込みまたは比色アッセイにより測定され得、これ
は上述したように、単離したばかりの34+または当業
者に公知の他の利用可能なCD34+細胞を用いて行わ
れ得る。生物活性を、50mMで溶出したピークから同
定されたSAM.1反応性スポットおよび100mMで
溶出したピークから同定されたSAM.1反応性スポッ
トについて測定した。100mM画分における主要スポ
ットのみが単離され、PDL−1生物活性アッセイによ
り、ポジティブであることが分かった。これらのタンパ
ク質を配列決定し、いくつかは脂質結合性タンパク質で
あることが分かった。
【0160】50mM画分からSCPFについて予想さ
れる分子量範囲に分離した約13個のスポット(図2
1)もまた単離し、生物活性についてテストした。ゲル
のウエスタンブロットは、いくつかのスポットがSA
M.1抗体と相互作用することを示した。伴ゲルをPV
DFに対して電気ブロットし、そしてクマシーブルーで
染色した(例えば、Coligan,ら, 1992,
前出、Unit 8.10, 参考として援用)。ス
ポット9は、抗体ポジティブであり、これを伴われるP
VDFブロットから切り出した。スポット9はまた生物
活性であることが見出されたが、このタンパク質はN末
端でブロックされていたので、配列分析を行うことはで
きなかった。スポット9におけるタンパク質の配列は現
在では慣例的な方法により決定され得、この方法として
は、酵素分解フラグメント化およびタンパク質がブロッ
クされるときに通常用いられる標準法によるペプチド配
列分析が挙げられる。このような方法は当業者に周知で
ある。スポット8は、SAM.1抗体とは反応性ではな
かったが、PDL−1アッセイにおいて生物活性であっ
た。スポット8の配列分析は、これがマンガン(Mn)
スーパーオキシドジスムターゼであることを明らかにし
た。
れる分子量範囲に分離した約13個のスポット(図2
1)もまた単離し、生物活性についてテストした。ゲル
のウエスタンブロットは、いくつかのスポットがSA
M.1抗体と相互作用することを示した。伴ゲルをPV
DFに対して電気ブロットし、そしてクマシーブルーで
染色した(例えば、Coligan,ら, 1992,
前出、Unit 8.10, 参考として援用)。ス
ポット9は、抗体ポジティブであり、これを伴われるP
VDFブロットから切り出した。スポット9はまた生物
活性であることが見出されたが、このタンパク質はN末
端でブロックされていたので、配列分析を行うことはで
きなかった。スポット9におけるタンパク質の配列は現
在では慣例的な方法により決定され得、この方法として
は、酵素分解フラグメント化およびタンパク質がブロッ
クされるときに通常用いられる標準法によるペプチド配
列分析が挙げられる。このような方法は当業者に周知で
ある。スポット8は、SAM.1抗体とは反応性ではな
かったが、PDL−1アッセイにおいて生物活性であっ
た。スポット8の配列分析は、これがマンガン(Mn)
スーパーオキシドジスムターゼであることを明らかにし
た。
【0161】関連SCPFスポットのpIは、2−Dゲ
ル電気泳動により決定されるように、図20に示す。p
Iは、サンプルが尿素で変性された後、2−Dゲルから
決定した。(これは、IEFにより分析した場合(ここ
ではタンパク質は尿素で変性されていない)の天然状態
のタンパク質とは異なる)。13個のスポットは約6.
2〜7.8の範囲のpIおよび23〜27kDa範囲の
MWを有していた。
ル電気泳動により決定されるように、図20に示す。p
Iは、サンプルが尿素で変性された後、2−Dゲルから
決定した。(これは、IEFにより分析した場合(ここ
ではタンパク質は尿素で変性されていない)の天然状態
のタンパク質とは異なる)。13個のスポットは約6.
2〜7.8の範囲のpIおよび23〜27kDa範囲の
MWを有していた。
【0162】8.5 SCPFと種々のサイトカインに
対する抗体との反応性SCPFが既に同定されたサイト
カインであるかまたは新規なタンパク質であるかを決定
するために、ウエスタンブロット分析を行った。表12
は、抗SAM.1、抗hIL−3、抗hIL−11、抗
hGM−CSF、抗hSCF、抗hIL−1a、抗hI
L−β、および抗hG−CSFとそれら自身(ポジティ
ブコントロールとして)およびSCPFとの反応性の結
果を示す。SAM.1以外の抗体はどれもSCPFと反
応しなかった。
対する抗体との反応性SCPFが既に同定されたサイト
カインであるかまたは新規なタンパク質であるかを決定
するために、ウエスタンブロット分析を行った。表12
は、抗SAM.1、抗hIL−3、抗hIL−11、抗
hGM−CSF、抗hSCF、抗hIL−1a、抗hI
L−β、および抗hG−CSFとそれら自身(ポジティ
ブコントロールとして)およびSCPFとの反応性の結
果を示す。SAM.1以外の抗体はどれもSCPFと反
応しなかった。
【0163】
【表12】 (9.細胞株の寄託)751細胞株およびML−1細胞
株はアメリカンタイプカルチャーコレクション(Ame
rican Type Culture Collec
tion,Rockville, MD)に寄託されて
おり、以下の受諾番号を有する: 細胞株 受諾番号 751−NA−15 CRL 10992 ML−1 CRL 11451 本発明は、本発明の個々の局面の1つの説明として意図
されている記載の特定の実施態様によって限定されず、
そして機能的に等価な任意の細胞株、DNA構築物、ま
たは因子は本発明の範囲内にある。実際、本明細書中に
示されそして記載されている説明に加えてなされる本発
明の種々の改変は、前述の記載および添付の図面から当
業者に明らかとなるものである。このような改変は添付
の請求の範囲の範囲内にあることが意図される。
株はアメリカンタイプカルチャーコレクション(Ame
rican Type Culture Collec
tion,Rockville, MD)に寄託されて
おり、以下の受諾番号を有する: 細胞株 受諾番号 751−NA−15 CRL 10992 ML−1 CRL 11451 本発明は、本発明の個々の局面の1つの説明として意図
されている記載の特定の実施態様によって限定されず、
そして機能的に等価な任意の細胞株、DNA構築物、ま
たは因子は本発明の範囲内にある。実際、本明細書中に
示されそして記載されている説明に加えてなされる本発
明の種々の改変は、前述の記載および添付の図面から当
業者に明らかとなるものである。このような改変は添付
の請求の範囲の範囲内にあることが意図される。
【0164】本発明は、自己分泌性成長因子に関する。
特に、本発明は、幹細胞増殖因子(SCPF)の生産、
精製、および使用に関する。種々の細胞株において、本
発明のタンパク質は、2つの形態、すなわち可溶形態お
よび膜結合形態で存在する。このタンパク質は、少ない
割合のヒト骨髄細胞の表面で検出可能であり、そしてこ
れらの細胞の増殖を刺激する。従って、SCPFは、広
範な適用を有しており、その適用は、造血幹細胞の増殖
の増強を包含するがこれに限定されない。さらに、抗体
によるタンパク質の除去は、腫瘍細胞成長の制御に有用
であり得る。
特に、本発明は、幹細胞増殖因子(SCPF)の生産、
精製、および使用に関する。種々の細胞株において、本
発明のタンパク質は、2つの形態、すなわち可溶形態お
よび膜結合形態で存在する。このタンパク質は、少ない
割合のヒト骨髄細胞の表面で検出可能であり、そしてこ
れらの細胞の増殖を刺激する。従って、SCPFは、広
範な適用を有しており、その適用は、造血幹細胞の増殖
の増強を包含するがこれに限定されない。さらに、抗体
によるタンパク質の除去は、腫瘍細胞成長の制御に有用
であり得る。
【図1】 フローサイトメトリー分析による表現型の特
徴付け。751細胞株は、非神経性外胚葉胚細胞(抗P
AP、抗HCG)、および神経起源の胚細胞(抗サイト
ケラチン、ビメンチン、NSE、GFAP、およびNF
P)の細胞骨格構造に特異的な抗原マーカーに対して指
向する抗体で染色した。抗HLAクラスIをコントロー
ルとして使用した。染色パターンは、枠内に示すが、こ
の細胞株がニューロン系統またはグリア系統の細胞に分
化し得る原始神経外胚葉細胞であることを示している。
徴付け。751細胞株は、非神経性外胚葉胚細胞(抗P
AP、抗HCG)、および神経起源の胚細胞(抗サイト
ケラチン、ビメンチン、NSE、GFAP、およびNF
P)の細胞骨格構造に特異的な抗原マーカーに対して指
向する抗体で染色した。抗HLAクラスIをコントロー
ルとして使用した。染色パターンは、枠内に示すが、こ
の細胞株がニューロン系統またはグリア系統の細胞に分
化し得る原始神経外胚葉細胞であることを示している。
【図2】 [35S]−メチオニン代謝標識後の751細
胞からの上清のSDS−PAGEゲルのオートラジオグ
ラフおよびAmbisスキャン。上清は、インビトロで
の成長の際に、751−GC(=元の胚細胞後)を
35S:−パルスした後、24時間で回収した。751−
T2(=nu/nuネズミ継代細胞)は、原始皮下腫瘍
から単離した。751−Met nu/nuネズミ継代
細胞は、肝臓転移から単離した。Ambisスキャン
は、32kDaタンパク質に対して指向し、ネズミ腫
瘍、転移腫瘍、および組織培養でのみ継代した元の胚細
胞株からの32kDaタンパク質の分泌において量的な
違いを示す。
胞からの上清のSDS−PAGEゲルのオートラジオグ
ラフおよびAmbisスキャン。上清は、インビトロで
の成長の際に、751−GC(=元の胚細胞後)を
35S:−パルスした後、24時間で回収した。751−
T2(=nu/nuネズミ継代細胞)は、原始皮下腫瘍
から単離した。751−Met nu/nuネズミ継代
細胞は、肝臓転移から単離した。Ambisスキャン
は、32kDaタンパク質に対して指向し、ネズミ腫
瘍、転移腫瘍、および組織培養でのみ継代した元の胚細
胞株からの32kDaタンパク質の分泌において量的な
違いを示す。
【図3】 SAM.1抗体を用いて751細胞から精製
した37kDaのゲル精製タンパク質(SCPF)のウ
エスタンブロット分析。(A)SDS−PAGEゲルの
クマシーブルー染色は37kDaタンパク質を示してい
る。(B)パネル3Aにおけるゲルのウエスタンブロッ
ト。
した37kDaのゲル精製タンパク質(SCPF)のウ
エスタンブロット分析。(A)SDS−PAGEゲルの
クマシーブルー染色は37kDaタンパク質を示してい
る。(B)パネル3Aにおけるゲルのウエスタンブロッ
ト。
【図4】 腫瘍成長の抗体阻害。SAM.1抗体(抗S
CPF)を用いて、軟寒天(メチルセルロース)での腫
瘍細胞コロニー形成を阻害した。棒グラフは、抗体濃度
を関数としてコロニーの阻害(絶対数)を示す。NRS
は、1:20希釈の正常ウサギ血清である。下部のパネ
ルは、メチレンブルーで染色した実際のコロニーを示
す。
CPF)を用いて、軟寒天(メチルセルロース)での腫
瘍細胞コロニー形成を阻害した。棒グラフは、抗体濃度
を関数としてコロニーの阻害(絶対数)を示す。NRS
は、1:20希釈の正常ウサギ血清である。下部のパネ
ルは、メチレンブルーで染色した実際のコロニーを示
す。
【図5】 腫瘍成長の抗体阻害。この図は、DNA複製
を測定するトリチウム化チミジンの取り込みを関数とし
てSAM.1抗体による腫瘍成長の阻害を示す。細胞を
10,000細胞/ウエルで96ウエルマイクロプレー
トに播き、そして希釈を変えた抗血清を各ウエルに添加
した。各希釈は、3組で反復させた。培養48時間後、
細胞を3H−チミジン(1U/ウエル)で標識し、12
時間再度培養し、その後細胞を回収し、ラジオアイソト
ープの取り込みをシンチレーションカウンターを用いて
測定した。データは、751細胞の増殖、そして非常に
原始的な骨髄細胞株(BO−BM.1)がこの抗体によ
り阻害されるが、A251神経芽腫細胞株は阻害されな
いことを示す。
を測定するトリチウム化チミジンの取り込みを関数とし
てSAM.1抗体による腫瘍成長の阻害を示す。細胞を
10,000細胞/ウエルで96ウエルマイクロプレー
トに播き、そして希釈を変えた抗血清を各ウエルに添加
した。各希釈は、3組で反復させた。培養48時間後、
細胞を3H−チミジン(1U/ウエル)で標識し、12
時間再度培養し、その後細胞を回収し、ラジオアイソト
ープの取り込みをシンチレーションカウンターを用いて
測定した。データは、751細胞の増殖、そして非常に
原始的な骨髄細胞株(BO−BM.1)がこの抗体によ
り阻害されるが、A251神経芽腫細胞株は阻害されな
いことを示す。
【図6】 クロノジェニック活性から単離されたヒト骨
髄芽細胞のフローサイトメトリー分析:CD34発現。
髄芽細胞のフローサイトメトリー分析:CD34発現。
【図7】 長期インビトロ培養におけるCD34+細胞
の複製:CD34+細胞は、751細胞から精製したS
CPFを用いて誘導し、その後、インビトロ培養した。
の複製:CD34+細胞は、751細胞から精製したS
CPFを用いて誘導し、その後、インビトロ培養した。
【図8】 751細胞由来SCPFに応答して生じる正
常ヒト骨髄の増殖:トリチウム化チミジン取り込みアッ
セイ。
常ヒト骨髄の増殖:トリチウム化チミジン取り込みアッ
セイ。
【図9A】 SAM.1(抗SCPF)抗体で染色した
粘着涸渇ヒト骨髄(9A)および臍帯血(9B)のフロ
ーサイトメトリー分析。黒線は、FITCヤギ抗ウサギ
コントロールを表し、青線は、ヤギ抗マウスFITCコ
ントロールを表す。HLAクラスI(緑線)をポジティ
ブコントロールとして用いた。
粘着涸渇ヒト骨髄(9A)および臍帯血(9B)のフロ
ーサイトメトリー分析。黒線は、FITCヤギ抗ウサギ
コントロールを表し、青線は、ヤギ抗マウスFITCコ
ントロールを表す。HLAクラスI(緑線)をポジティ
ブコントロールとして用いた。
【図9B】 SAM.1(抗SCPF)抗体で染色した
粘着涸渇ヒト骨髄(9A)および臍帯血(9B)のフロ
ーサイトメトリー分析。黒線は、FITCヤギ抗ウサギ
コントロールを表し、青線は、ヤギ抗マウスFITCコ
ントロールを表す。HLAクラスI(緑線)をポジティ
ブコントロールとして用いた。
粘着涸渇ヒト骨髄(9A)および臍帯血(9B)のフロ
ーサイトメトリー分析。黒線は、FITCヤギ抗ウサギ
コントロールを表し、青線は、ヤギ抗マウスFITCコ
ントロールを表す。HLAクラスI(緑線)をポジティ
ブコントロールとして用いた。
【図10】 二重染色(SAM.1およびCD34)す
るヒト臍帯血の集団の分析。
るヒト臍帯血の集団の分析。
【図11】 免疫磁気ビーズにより単離されたCD34
+細胞に結合するSAM.1の1色および2色のフロー
サイトメトリー分析。(1a)ヤギ抗ウサギFITCコ
ントロール、(1b) SAM.1抗体で染色したCD
34+細胞、(1c)HLAクラスIマウスモノクロー
ナル抗体で染色されたCD34+細胞、(2a)ヤギ抗
マウスPEコントロール、(2b)抗CD34抗体で染
色したCD34+細胞、(2c)ヤギ抗マウスFITC
コントロール、(3b)SAM.1(FITC)および
抗CD34モノクローナル抗体(PE)で二重染色した
CD34+細胞。
+細胞に結合するSAM.1の1色および2色のフロー
サイトメトリー分析。(1a)ヤギ抗ウサギFITCコ
ントロール、(1b) SAM.1抗体で染色したCD
34+細胞、(1c)HLAクラスIマウスモノクロー
ナル抗体で染色されたCD34+細胞、(2a)ヤギ抗
マウスPEコントロール、(2b)抗CD34抗体で染
色したCD34+細胞、(2c)ヤギ抗マウスFITC
コントロール、(3b)SAM.1(FITC)および
抗CD34モノクローナル抗体(PE)で二重染色した
CD34+細胞。
【図12】 フローサイトメトリー分析による、SA
M.1および抗CD34の単独および組合せでの結合効
率の比較。
M.1および抗CD34の単独および組合せでの結合効
率の比較。
【図13】 751細胞由来のSCPFを用いるCD3
4+細胞の長期インビトロ培養。
4+細胞の長期インビトロ培養。
【図14】 751細胞由来のSCPFを用いる長期培
養で増大したCD34+細胞のフローサイトメトリー分
析(3色):ゲートC。
養で増大したCD34+細胞のフローサイトメトリー分
析(3色):ゲートC。
【図15】 751細胞由来のSCPFを用いる長期培
養で増大したCD34+細胞のフローサイトメトリー分
析(3色):ゲートB。
養で増大したCD34+細胞のフローサイトメトリー分
析(3色):ゲートB。
【図16】 751細胞由来のSCPFの骨髄クロノジ
ェニック活性。(A)CSF(100u/ml GM−
CSF、100u/ml IL−3、1u/ml EP
O)のみの混合物のBFU活性(B)種々の濃度でのS
CPFのBFU活性。(C)100ng/mlのSCP
Fと混同したCSFのBFU活性。データは、SCPF
が単独でBFU活性を誘導し得ること(B)およびまた
CSF混合物と相乗作用(synergises)する
こと(C)を示す。
ェニック活性。(A)CSF(100u/ml GM−
CSF、100u/ml IL−3、1u/ml EP
O)のみの混合物のBFU活性(B)種々の濃度でのS
CPFのBFU活性。(C)100ng/mlのSCP
Fと混同したCSFのBFU活性。データは、SCPF
が単独でBFU活性を誘導し得ること(B)およびまた
CSF混合物と相乗作用(synergises)する
こと(C)を示す。
【図17】 751細胞由来のSCPFの骨髄クロノジ
ェニック活性。(A)(100u/ml GM−CS
F、100u/ml IL−3、1u/mlEPO)の
みの混合物のCFU−GM活性、(B)種々の濃度での
SCPFのCFU−GM活性、(C)100ng/ml
のSCPFと混同したCSFのCFU−GM活性。デー
タは、SCPFが単独でCFU−GM活性を誘導し得る
こと(B)およびまたCSF混合物と相乗作用すること
(C)を示す。
ェニック活性。(A)(100u/ml GM−CS
F、100u/ml IL−3、1u/mlEPO)の
みの混合物のCFU−GM活性、(B)種々の濃度での
SCPFのCFU−GM活性、(C)100ng/ml
のSCPFと混同したCSFのCFU−GM活性。デー
タは、SCPFが単独でCFU−GM活性を誘導し得る
こと(B)およびまたCSF混合物と相乗作用すること
(C)を示す。
【図18】 751細胞由来のSCPFの骨髄クロノジ
ェニック活性。(A)(100u/ml GM−CS
F、100u/ml IL−3、1u/mlEPO)の
みの混合物のCFU−GEMM活性、(B)種々の濃度
でのSCPFのCFU−GEMM活性、(C)100n
g/mlのSCPFと混同したCSFのCFU−GEM
M活性。データは、SCPFが単独でCFU−GEMM
活性を誘導し得ないこと(B)およびまたCSF混合物
と相乗作用すること(C)を示す。
ェニック活性。(A)(100u/ml GM−CS
F、100u/ml IL−3、1u/mlEPO)の
みの混合物のCFU−GEMM活性、(B)種々の濃度
でのSCPFのCFU−GEMM活性、(C)100n
g/mlのSCPFと混同したCSFのCFU−GEM
M活性。データは、SCPFが単独でCFU−GEMM
活性を誘導し得ないこと(B)およびまたCSF混合物
と相乗作用すること(C)を示す。
【図19】 抗ペプチド抗血清を用いるウエスタンブロ
ット分析。レーン1、2、および3:751細胞ライゼ
ート(RPMI+10% FBS)をそれぞれ15μ
l、30μl、および40μl;レーン4、5、および
6:751細胞ライゼート(RPMI+10% FB
S)+ML−1細胞由来の50%無血清上清;それぞれ
15μl、30μl、および40μl;レーン7、8、
および9は、ネガティブコントロールとして免疫前血清
とブロットした30μlの751NA細胞ライゼートを
示す。
ット分析。レーン1、2、および3:751細胞ライゼ
ート(RPMI+10% FBS)をそれぞれ15μ
l、30μl、および40μl;レーン4、5、および
6:751細胞ライゼート(RPMI+10% FB
S)+ML−1細胞由来の50%無血清上清;それぞれ
15μl、30μl、および40μl;レーン7、8、
および9は、ネガティブコントロールとして免疫前血清
とブロットした30μlの751NA細胞ライゼートを
示す。
【図20】 ML−1細胞由来のSCPFの生物活性。
(A)pH9.0領域のIEFゲルによる細胞増殖、
(B)pH5.0領域のIEFゲルによる細胞増殖。デ
ータは、生物活性がpI9.3を有する物質(27kD
a)に主に存在したことを示す。pH5.0領域の物質
に生物活性は観察されなかった。
(A)pH9.0領域のIEFゲルによる細胞増殖、
(B)pH5.0領域のIEFゲルによる細胞増殖。デ
ータは、生物活性がpI9.3を有する物質(27kD
a)に主に存在したことを示す。pH5.0領域の物質
に生物活性は観察されなかった。
【図21】 ML−1細胞由来のSCPFの2−Dゲル
電気泳動。ゲルは、Mono Sカラムからの50mM
NaCl画分由来のSCPFについて予測される分子
量範囲に分離した13のスポットを示す。
電気泳動。ゲルは、Mono Sカラムからの50mM
NaCl画分由来のSCPFについて予測される分子
量範囲に分離した13のスポットを示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 35/00 C12P 21/02 H 4H045 C12N 5/06 C12N 15/00 ZNAA 5/10 5/00 B 15/09 ZNA E C12P 21/02 A61K 37/24 (72)発明者 パトリシア ディー. ローマン アメリカ合衆国 フロリダ 32817, オ ーランド, ミッション ベイ ブールバ ード 3396, アパートメント 187 (72)発明者 ナンシー ディー. デンスロー アメリカ合衆国 フロリダ 32607, ゲ インズビル, エヌ.ダブリュー. 7テ ィーエイチ プレイス 3515 Fターム(参考) 4B024 AA01 BA01 BA21 CA04 DA02 EA04 GA11 4B064 AG02 BA14 BF06 CA19 CC24 CE11 CE12 CE14 4B065 AA94X AA94Y AB01 AC14 CA24 CA44 CA46 4C084 AA01 AA02 AA07 AA16 BA03 CA18 CA27 DB52 ZA512 ZB262 4C085 AA13 AA14 BB01 CC22 CC23 EE01 4H045 AA10 AA11 AA20 AA30 BA10 CA40 DA01 EA20 EA50 FA72 FA74 GA23 GA31 HA05 HA17
Claims (10)
- 【請求項1】 ATCC受託番号CRL 11451を
有する細胞株ML−1から得られる幹細胞増殖因子であ
って、以下の特性を有するポリペプチドを含む、幹細胞
増殖因子: a)ヒトCD34+骨髄幹細胞の増殖を刺激する; b)尿素の存在下での2次元ゲル電気泳動によって決定
された、23kDaの分子量を有する; c)ドデシル硫酸ナトリウムの存在下での1次元ゲル電
気泳動(SDS−PAGE)によって決定された、27
kDaの分子量を有する; d)尿素の存在下での2次元ゲル電気泳動によって決定
された、約7.7の等電点を有する; e)尿素の存在下でのフラットベッドゲル電気泳動によ
って決定された、約9の等電点を有する; f)CFU−GEMM由来の多系統細胞の増殖を刺激す
る;および g)MonoSに結合するが、DEAEセルロースにも
CMセルロースにも結合しない。 - 【請求項2】 抗hIL−3、抗hIL−11、抗hG
M−CSF、抗hSCF、抗hIL−1a、抗hIL−
B、抗hG−CSF、またはSCPFと非反応性であ
る、請求項1に記載の幹細胞増殖因子。 - 【請求項3】 請求項1に記載の幹細胞増殖因子を産生
するための方法であって、 a)請求項1に記載の幹細胞増殖因子をコードするヌク
レオチド配列を含有する細胞を培養する工程であって、
該幹細胞増殖因子は、N−末端アミノ酸配列KDRGA
GALを含み、ここで、該ヌクレオチド配列は、生物学
的に活性な幹細胞増殖因子が該培養された細胞によって
発現されるように、遺伝子発現を指向する調節ヌクレオ
チド配列の作動可能な制御下にある、工程;および b)該培養から生物学的に活性な幹細胞増殖因子を回収
する工程、を包含する、方法。 - 【請求項4】 ヒト骨髄幹細胞の増殖を刺激するための
インビボの方法であって、該骨髄幹細胞を請求項1に記
載の幹細胞増殖因子と接触させる工程を包含する、方
法。 - 【請求項5】 前記骨髄幹細胞がCD34+である、請
求項4に記載の方法。 - 【請求項6】 前記骨髄幹細胞をサイトカインと接触さ
せる工程をさらに包含する、請求項4に記載の方法。 - 【請求項7】 前記サイトカインが、IL−3、IL−
6、またはSCFである、請求項6に記載の方法。 - 【請求項8】 請求項1に記載の幹細胞増殖因子によっ
て刺激される腫瘍細胞の増殖を阻害するためのインビボ
の方法であって、該腫瘍細胞と、該幹細胞増殖因子に結
合するかまたはそれを中和する抗体または抗体フラグメ
ントとを、インビボで接触させる工程を包含する、方
法。 - 【請求項9】 ATCC受託番号CRL 11451を
有する細胞株。 - 【請求項10】 請求項1に記載の幹細胞増殖因子を含
有する薬学的組成物。
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