JP2002243443A - 水平制御機構及びこの機構を備えたレーザー墨出し器 - Google Patents

水平制御機構及びこの機構を備えたレーザー墨出し器

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 墨出し線となるレーザー光が鉛直を基準に
した方向に照射されるように、この鉛直をきめるために
ジャイロにより揺動自在に吊下げられた鏡筒などからな
る吊下体の下部を、水平センサの検知信号に基づいてモ
ーターの駆動により水平移動する揺動制御手段で保持さ
せて、この吊下体を強制的に鉛直姿勢に制御でき、さら
にレーザー光の向きをリモコン端末器により水平回転操
作できるレーザー墨出し器を提供することを課題とす
る。 【解決手段】 鏡筒23の下部23aを基台2に対して
水平移動が自在な第1スライド板35と第2スライド板
45の長孔35a,45a内に突入させて保持し、これ
ら各スライド板35,45の水平移動をモーターM1,
M2の駆動により行われ、当該モーターM1,M2の駆
動制御を前記鏡筒23とともに揺動する傾斜センサS
1,S2による検知信号の演算処理値に基づいて行なっ
て、前記鏡筒23の鉛直姿勢を強制的に回復させるよう
に構成し、さらにレーザー墨出し器本体3を基台2に対
して水平回転自在に構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はジャイロに揺動自在
に吊り下げた吊下体の下部を、水平センサの検知信号に
基づくモーター制御により水平移動する揺動制御手段で
保持させてこの吊下体を強制的に鉛直姿勢に制御させる
ように構成した水平制御機構と、この水平制御機構を備
えたレーザー墨出し器に関する。
【0002】
【従来の技術】レーザー墨出し器は、鉛直姿勢を維持さ
せたレーザーモジュールから直線状や点状のレーザー光
による墨出し線を室内の壁面や天井面等に照射して、こ
の墨出し線による水平線及び鉛直線並びに地墨などの基
準線をもとに建築・内装等各種の作業に役立てる基準器
であり、レーザーモジュールの鉛直姿勢を確保させるた
めに、支持台上に立設させた柱材の上端にジャイロを備
え、このジャイロに鏡筒などの吊下体を揺動自在に吊下
げるとともに、この吊下体にレーザーモジュールを支持
させてあり、この吊下体の自重による揺動姿勢回復力に
より鉛直姿勢が得られる。
【0003】従来ではこのように吊下体の鉛直姿勢はそ
の自重による鉛直姿勢回復力によって得られ、その揺動
の停止は吊下体の下部に備えた円形のブレーキ板を磁気
空間内に位置させて磁気制動させるようにしていた。
【0004】ところがこのように吊下体の自重による鉛
直姿勢回復力と鉛直姿勢における停止を磁気制動に頼る
と、吊下体の微妙な重量バランスの狂い、ジャイロ上に
搭載しているレーザーモジュールの重量バランスの狂
い、レーザーモジュールに電流を導いている結線の重
み、ジャイロに詰まった塵などの影響を受けて、吊下体
の鉛直姿勢に微妙な誤差が生じることがあり、この誤差
はたとえ微妙な角度であってもレーザー光の照射先では
その誤差は大きく拡大される。
【0005】このようなことから最近ではいわゆる電子
ジャイロなるものが開発されるに至っており、その1例
として、特開平11−311516号公報に記載の「ジ
ャイロ機構を有する墨出し用レーザー装置」が挙げる。
この装置は、駆動手段の駆動により回動する基体と、該
基体の回動軸周りにおける基体の傾きを検出する水準セ
ンサとを備え、該水準センサの検出値が所定の水準基準
値になるまで駆動手段が駆動するように構成されてなる
ジャイロ機構において、前記水準基準値を記憶するため
の記憶手段と、該記憶手段に記憶された水準基準値を任
意に再指定するための設定変更手段とを備えたものから
なり、基体が所望の状態になるときの水準センサの検出
値を水準基準値として記憶手段により記憶させ、水準セ
ンサの検出値が水準基準値と異なった状態にあるときに
は、駆動手段が駆動して基体を回動させ、水準センサの
検出値が水準基準値と一致した後、駆動手段の駆動を停
止させることで、基体が所望の状態となるようにしてあ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上述した
従来技術を利用した鉛直姿勢制御は、姿勢制御を行なう
駆動手段がジャイロ上という揺動の中心点に極めて接近
した位置に備えているために、その制御に大きな負担が
必要になり、小型のモーターで制御できないことから装
置の小型化を図る上で大きな障害となっている。またこ
のように揺動の中心点に極めて近い位置では微細な制御
が極めて難しい問題がある。また幅の狭いジャイロ面に
このような駆動手段を固定させるのは容易ではなく、ジ
ャイロや駆動手段を破損させる原因にもなる。
【0007】本発明者は従来技術によるいわゆる電子ジ
ャイロを搭載したレーザー墨出し器にこれらの不具合が
あることを知り、これら不具合がない新規なレーザー墨
出し器の開発に着手し、この開発の過程で発明した揺動
制御機構とこの揺動制御機構を備えたレーザー墨出し器
の技術について特許出願することにした。
【0008】このような経緯を経て完成するに至った本
発明は、鏡筒などの吊下体の下部という揺動幅が大きく
モーターの負担の小さな個所をとらえて鉛直姿勢制御す
ることにより、モーターを含めた機構全体の小型化を図
り、精緻な制御による精度の高い鉛直(水平)制御を実
現させる揺動制御機構と、この揺動制御機構を備えた精
度の高いレーザー墨出し器と、リモコン端末器の操作に
よりレーザー光の向きを水平回転制御させることができ
るレーザー墨出し器を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係る揺動制御機
構は、ジャイロにより支持台を介して揺動自在に吊り下
げた吊下体の下部を、平面視X軸方向に向けた長孔を有
するY軸方向に水平移動が自在な第1スライド板と吊平
面視Y軸方向に向けた長孔を有するX軸方向に水平移動
が自在な第2スライド板とを上下に重ね合せたもので構
成した揺動制御手段の前記双方の長孔を重ね合わせるこ
とにより形成された正方形の合成孔内に突入させて、当
該吊下体の下部をこの合成孔内の1隅方向にバネで付勢
させることにより保持し、前記当該揺動制御手段の水平
移動はモーターを利用した動力伝達手段により行ない、
当該モーターの駆動制御を前記吊下体とともに揺動する
傾斜センサによる検知信号の演算処理値に基づき行なっ
て、前記吊下体の鉛直姿勢を強制的に回復させるように
構成したことを特徴としている。
【0010】上記構成における最大の特徴は、揺動によ
る動きの大きい吊下体の下部を保持してその揺動を制御
している点と、吊下体の下部の保持を上下に重ねた2枚
のスライド板の各長孔を合成することにより形成された
正方形の合成孔に突入させ、さらに吊下体の下部がこの
合成孔内でブレないように付勢させている点にある。
【0011】これら2枚のスライド板の一方は平面視X
軸方向に移動自在であり、他方は平面視Y軸方向に移動
自在である。各スライド板には平面視スライド方向と直
角方向の長孔が形成されているため、これら2つの長孔
を十字状に重ねると平面視において正方形の合成孔が形
成される。この合成孔は2枚のスライド板を適宜スライ
ドさせることによりあらゆる平面方向への移動が可能で
あり、本発明はこの合成孔に吊下体の下部を突入させて
吊下体の揺動を制御させようとするものである。
【0012】なお、吊下体の下部は、機構の小型化を図
り、前記長孔に突入して円滑な移動が行なえるように、
小径に絞って形成したものが好ましく、前述した合成孔
内におけるブレを防ぐための付勢は、バネを用いてこの
合成孔の1隅に向けて行われ、この付勢は引っ張る方向
と押し付ける方向のいずれであっても構わない。
【0013】本出願明細書においては、これら2枚のス
ライド板を区別し易いように、それぞれ第1スライド板
と第2スライド板という名称にした。このうち第1スラ
イド板は平面視Y軸方向にスライド自在であり、第2ス
ライド板はX軸方向にスライド自在であり、これら各々
のスライドは各1個のモーターの制御により行われる。
なお、これら2枚のスライド板のいずれを上に位置させ
ても構わない。
【0014】これらモーターの回転を利用してどのよう
にして各2枚のスライド板をスライドさせるかについて
は、ラックとピニオンギヤの噛み合いによるものと、サ
ーボ制御によるものの2通りのいずれかが採用される。
このうちの前者についてはピニオンギヤをウォームギヤ
で回転させて、精密制御が行なえるようにした。
【0015】吊下体を鉛直姿勢に移動させるための動力
となる各モーターの駆動制御は、傾斜センサによる検知
に基づいて行なわれる。傾斜センサは、X軸とY軸の傾
斜を検知するために1軸の傾斜センサを2個用いる場合
と、X軸とY軸の傾斜を2軸の傾斜センサを1個で行な
う場合の2通りの方法があるが、いずれを採用しても構
わない。
【0016】傾斜センサによる各モーターの駆動制御
は、マイコンを搭載した制御回路基板によって行われ、
このマイコン内のメモリに格納した基準角(鉛直角又は
水平角)に各傾斜センサによる検知角が一致するまで、
つまり各傾斜センサ及び吊下体が鉛直姿勢になるまで、
各モーターを駆動制御する、いわゆるマイコン制御であ
る。
【0017】このように構成した本発明に係る水平制御
機構は、精密作業用及び精密機器の検査用の水平テーブ
ル、水準器、傾斜計測器、レーザー墨出し器等に備えら
れる。
【0018】本発明に係る水平制御機構を前記水平テー
ブルに適用する場合には、ジャイロと吊下体の上部との
間に揺動自在に支持させてある支持台を広く形成すれば
良い。前記水準器や傾斜計測器に適用する場合には、傾
斜センサによる検知角をデジタル表示したり、この検知
角が水平(又は鉛直)角になったときにこれを点灯又は
音声表示する表示手段を前記制御回路基板に接続すれば
良い。レーザー墨出し器に適用する場合には、前記支持
台上にレーザーモジュールを搭載すれば良い。とくにレ
ーザー墨出し器に適用する場合には、吊下体を強制的に
制御できることから、従来のレーザー墨出し器において
必要であった各揺動部分の重量バランスによる調整が不
要である。
【0019】ところで、前記レーザー墨出し器を床上な
どに置いて使用する際、レーザー光の照射方向を水平回
転方向に移動させて次の作業に移ることがよくある。本
発明に係るレーザー墨出し器は、上述した構成に加え
て、このような作業を離れた場所から行なえるようにリ
モコン端末器により水平方向の回転を遠隔制御できるよ
うにし、さらにその回転が正確且つ微細にもに行なえる
ように、動力伝達に、ウォームギヤとウォームホイール
ギヤを用い、さらにこれらのギヤの噛み合いおいて生じ
るバックラッシにより生じるガタを防ぐためにウォーム
ギヤをその歯面がウォームホイールギヤの歯面に接当す
る方向に付勢させた。
【0020】
【本発明の実施の形態】本発明の目的及び構成は以上の
通りであり、続いて本発明の1実施の形態であるレーザ
ー墨出し器についてその具体的な構成を添付図面に示し
た実施例に従って詳述する。
【0021】図1は本発明の1実施例によるレーザー墨
出し器(以下、本発明墨出し器と略称する)を示した正
面断面図、図2は同じく平面図、図3はレーザーモジュ
ールを取り外したレーザー墨出し器本体の斜視図であ
り、これら各図においては、その内部が判り易く示すこ
とができるように化粧カバーを取り外して示している。
これら各図に示すように、本発明墨出し器1は基台2上
にレーザー墨出し器本体3を搭載したものからなる。
【0022】基台2は、外周縁2aが上方に立ち上げら
れており、中央部分に短筒部2bが上方に向けて突出形
成された平面視円形状を有し、その下部には外周を3等
分する個所には脚部4・・が下方に向けて備え付けられ
ている。
【0023】そして前記短筒部2bの外周に、基台2の
内底に接するようにして、ウォームホイールギヤ5と、
ボールベアリング6と、上端にフランジ面が形成されて
おり内壁の中央周面部分に段部が突出形成された短筒形
状を有する回転台支持部材7と、ボールベアリング8と
を、順に上方から嵌入させ、さらにその上方から前記短
筒部2bの上端部の外周面に形成されているネジ部2c
にナット9を螺装させて、これら各部材5,6,7,8
を前記短筒部2bに支持させてある。
【0024】そして、前記ウォームホイールギヤ5の外
周面の下部に、基台2に支持させたバネ10の一端を接
当させて一定以上の力をもって回さなければ回転台支持
部材7が回転しないようにしてある。これに対し前記回
転台支持部材7は前記ボールベーリング6,8の外周に
支持させてあるために軽い力をもって回転させることが
自在となっている。
【0025】次にレーザー墨出し器本体3の構造を説明
する。レーザー墨出し器本体3は、回転台12より上方
の部分を指し、墨出しに必要な部品が搭載されている。
この回転台12は、前記基台2の外周縁2a内に余裕を
もって突入させることができる大きさを有し、その外周
縁が上方に立ち上げられており、その中央に前記ボール
ベアリング8の外径と略等しい大きさを有する開孔12
aが形成された金属板にて形成されている。この回転台
12は、前記開口12aを前記ボールベアリング8の上
端縁に嵌め入れるようにして回転台支持部材7の上端の
フランジ面に数本のビス15・・で固定されている。こ
のため回転台12は前記基台2に対して水平方向に回転
自在である。
【0026】この回転台12の上面の周方向を略3等分
する個所には、金属長板で形成された柱材17・・が上
方に向けて固定されており、この柱材17・・の上端に
はドーナツ形状を有しその周縁を下方に折曲させた板材
からなる上部台18が固定されている。そしてこの上部
台18の中央の孔18に沿った下面にジャイロ19が装
着されている。
【0027】このジャイロ19の中央には支持台20が
揺動自在に支持されており、この支持台20の上面に
は、垂直線のレーザー光を照射するレーザーモジュール
R1,R2,R3と、水平線のレーザー光を照射するレ
ーザーモジュールR4,R5と、回転中心線上方に向け
てレーザー光を照射するレーザーモジュールR6が搭載
されている。そしてこの支持台120下部に吊下体であ
る鏡筒23の上部が突入支持されており、この鏡筒23
内に地墨スポットを照射するレーザーモジュールR7が
内装されている。また当該支持台20の前面と一方の側
面に傾斜センサS1,S2が装着されており、これら鏡
筒23、レーザーモジュールR1〜R7、傾斜センサS
1,S2が一体となって揺動自在な状態にある。なお、
前記鏡筒23は、その下部23aが絞られるように細く
形成されたものが用いられている。
【0028】前記3つの柱材17・・には乾電池25・
・を内装する電池ホルダー26・・が装着されており、
さらに当該柱材17・・の途中部分に後述する揺動制御
手段30の支持板27がネジ止めされて支持されてい
る。
【0029】続いて、図1及び図3を参照しつつ図4な
いし図6により揺動制御手段30について説明する。こ
の揺動制御手段30は前記鏡筒23の揺動を強制的に制
御するものである。図4、図6に示すように、揺動制御
手段30の下部は前記支持板27で構成されている。
【0030】この支持板27は、図7の各図に示すよう
に、その中央に平面視略正方形状を有する開孔27aが
形成され、その右寄りの個所に左右方向に向けた2つの
長孔27b,27cが平行に形成され、前後及び右個所
に前後方向に向けた3つの長孔27d,27e,27f
が平行形成されており、さらに平面視360度を三等分
する個所のうちの2個所となる側端縁を上方に立ち上げ
た後述する駆動部31,32の取付面27g,27hが
形成され、さらに当該取付面27g,27hの前方の面
部に後述するピニオンギ58,59の支持ピン27k,
27mと、後述する第2スライド板45を支持するピン
27nを上方に向けて突出させたものが用いられてい
る。
【0031】この支持板27の上面には図4に示すよう
に、揺動制御手段30の一部を構成する第1スライド板
35が平面視Y軸方向つまり正面視前後方向にスライド
自在な状態で載置されている。
【0032】この第1スライド板35は、図8の各図に
示すように、中央に平面視X軸方向つまり正面視左右方
向に向けた大きな長孔35aが形成され、その左側端縁
には前後方向に向けた直線状のラック歯35bが形成さ
れた平板形状のものが用いられている。
【0033】この第1スライド板35は図4に示すよう
に、前記支持板27に形成されている前記長孔27d,
27e,27fにピンx1,x2,x3を挿通支持させ
ることにより、この長孔27d,27e,27fの範囲
内で前述した前後移動が自在となっている。
【0034】さらに図4に示すように、この第1スライ
ド板35の上面に揺動制御手段30の一部を構成する第
2スライド板45が平面視X軸方向つまり正面視左右方
向にスライド自在な状態で載置されている。
【0035】この第2スライド板45は、図9の各図に
示すように、中央に平面視Y軸方向つまり正面視前後方
向に向けた大きな開孔45aが形成され、その前端の右
寄りの縁には左右方向に向けた直線状のラック歯45b
が形成され、前後の右端下面にピン45c,45dが下
方に向けて突出形成され、左端手前側に左右方向に向け
た長孔45eが形成されたものが用いられている。
【0036】この第2スライド板45は図4に示すよう
に、これらピン45c,45dを支持板27の長孔27
b,27c内に突入させ、さらに前記長孔45e内に支
持板27上に突出させたピン27nを前記長孔45e内
に突出させて係止させて、これら長孔27b,27c,
45eの範囲内で前述した左右移動を自在にしてある。
【0037】これら第1スライド板35及び第2スライ
ド板45の水平移動は、図4及び図5に示すように、駆
動部31,32により行われる。これら駆動部31,3
2の構造は、モーターM1(M2)の前端にその回転を
減速させる減速ギヤ機構50(51)が装着され、この
減速ギヤ機構50(51)の突出軸端に平歯車52(5
3)が装着され、この平歯車52(53)の下方に当該
平歯車52(53)に歯合する平歯車54(55)を前
端に一体形成したウォームギヤ56(57)が位置し、
このウォームギヤ56(57)と、前記各ラック歯35
b,45bとの間に2段に歯部が形成されたピニオンギ
ヤ58,59を常時歯合させたものからなり、これらは
前記支持板27上に支持されている。
【0038】このようにして組み付けられた揺動制御手
段30は、前記第1スライド板35の長孔35aと第2
スライド板45の長孔45aとが平面視十字形状に重な
ることにより、平面視正方形状の開孔P1が形成され、
この開孔P1内に前記鏡筒23の下部23aが上方から
突入し、さらに当該下部23aの下端部を前記支持板2
7の下方においてバネ60で引っ張って、当該下部23
aを前記正方形状の開孔P1の1隅に向けて付勢させて
ある。尚、図示していないが、この付勢をバネで押し付
ける構造にしても構わない。
【0039】そして鏡筒23を前後方向(平面視X軸方
向)に揺動させる前記モーターM1と前記傾斜センサS
1とが図示しない制御回路基板に信号線で接続され、鏡
筒23の前後方向(平面視X軸方向)に揺動させる前記
モーターM2と前記傾斜センサS1とが制御回路基板に
信号線で接続されており、これら2個の傾斜センサS
1,S2による傾斜信号値を当該制御回路基板内で演算
処理して夫々対応するモーターM1,M2を制御し、前
記各傾斜センサS1,S2による検知値が予め前記制御
回路基板のマイコンのメモリ内に設定格納しておいた基
準角である水平角(又は垂直角)になるまで、第1スラ
イド板35と第2スライド板45を水平移動させること
ができるようになっている。
【0040】このため、例えば、図10に示すように、
鏡筒(23)の下部23aが鉛直点Vに位置していない
傾斜状態にあるときには、この傾斜角を傾斜センサ(S
1,S2)で検知し、この検知信号に基づいてモーター
M1,M2を駆動制御させて第1スライド板35と第2
スライド板45を夫々鉛直点Vに向う方向に水平移動さ
せて、図11に示すように、前記下部23aの中心を鉛
直点Vに移動させる制御が行われる。
【0041】このような揺動制御手段30を備えたレー
ザー墨出し器本体3は、図1に示すように、前記基台2
上に回転自在に支持されており、その回転はレーザー墨
出し器本体3を手で回して行なうことが出来る他、図示
しないリモコン端末器の操作によりモーターM3を駆動
させて水平回転制御させて行なうことができる構造にな
っている。
【0042】この水平回転制御を行なう動力伝達手段を
図1及び図11により詳述する。これら各図に示すよう
に、この動力伝達手段70は、小型のモーターM3と当
該モーターM3の前面に装着した減速ギヤ機構71と、
当該減速ギヤ機構71の出力軸支持された平歯車72
と、当該平歯車72に歯合するギヤ部分73が一端に形
成されたウォームギヤ74とによって構成されている。
【0043】この動力伝達手段70は、取付部材79に
より前記回転台12の下面にピン78で回動自在に支持
されており、ウォームギヤ74を前記ウォームホイール
ギヤ5に向けて付勢されるように、前記取付部材79を
バネ77で付勢させてある。
【0044】また、前記ウォームギヤ74をその支持軸
76に対して軸方向に移動自在に支持して、当該ウォー
ムギヤ74をその歯面が前記ウォームホイールギヤ5の
歯面に押し付けられるように前記支持軸76に軸装した
コイルバネ75で付勢させてある。
【0045】このようにウォームギヤ74を2つのバネ
77,75で付勢させてウォームホイールギヤ5に押し
付けると、双方のギヤの噛み合いにおいて生じるバック
ラッシが無くなり、しかも当該ウォームギヤ74に前記
バネ77,75の付勢方向と対向する方向に逃がすこと
もできるので、双方のギヤ74,5の噛み合いによるガ
タ付きやブレを無くし、レーザー墨出し器本体(3)を
円滑に水平回転させ、ブレ無く静止させることができる
ようになる。尚、このモーターM3の駆動制御及びその
回転速度制御が、図示しないリモコン端末器の操作によ
り行なうよことができるように、本器にはその受信機が
搭載されている。
【0046】
【発明の効果】以上において説明した本発明に係る水平
制御機構によれば、吊下体の鉛直姿勢の制御が、傾斜セ
ンサによる検知信号値により作動する揺動制御手段によ
り行われるので、正確な鏡筒の鉛直姿勢が瞬時に確保す
ることが出来るようになったのである。とくにその制御
を吊下体の下部を操作することにより行なう構造にした
ことによって極めて精緻な制御を行なうことが出来るよ
うになったのである。
【0047】このように構成した本発明に係る水平制御
機構は、作業用及び精密機器の測定用の水平ケーブル
に、また水準器に、さらにはレーザー墨出し器に内装す
ることが出来るようになり、このようにしたことによっ
て、より精度の高い小型化させたこれら製品を消費者に
提供できるよううになったのである。
【0048】レり、延いてはレーザー光による墨出し線
をこの鉛直姿勢を基準にした極めて高い水平・垂直・鉛
直精度で照射することが出来るようになったのである。
【0049】とくにレーザー墨出し器においては、さら
にその水平方向の回転を、手動による他、リモコン端末
器の操作によりモーターで水平回転制御させることも出
来るようにしたことによって、職人がレーザー墨出し器
から離れた所で作業をしながら墨出し線の向きを変える
ことが出来るようになったのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るレーザー墨出し器の正面断面図で
ある。
【図2】同じく平面図である。
【図3】レーザーモジュールを取り外して示したレーザ
ー墨出し器本体の斜視図である。
【図4】回転台上方に配設した揺動制御手段の平面図で
ある。
【図5】揺動制御手段の駆動部を示した側面図である。
【図6】揺動制御手段の要部を示した底面図である。
【図7】(a)図は、支持板の平面図である。(b)図
は、同じく正面図である。
【図8】(a)図は、第1スライド板の平面図である。
(b)図は、同じく正面図である。
【図9】(a)図は、第2スライド板の平面図である。
(b)図は、同じく正面図である。
【図10】揺動制御手段による制御前の状態を示した平
面図である。
【図11】揺動制御手段により鏡筒の下部を鉛直姿勢に
制御した状態を示した平面図である。
【図12】レーザー墨出し器本体の水平回転制御を行な
う動力伝達構造を示した部分平面断面図である。
【符号の説明】
1 レーザー墨出し器 2 基台 3 レーザー墨出し器本体 5 ウォームホイールギヤ 12 回転台 17 柱材 18 上部台 19 ジャイロ 23 鏡筒 23a 下部 27 支持板 30 揺動制御手段 35 第1スライド板 35a 長孔 35b ラック歯 45 第2スライド板 45a 長孔 45b ラック歯 56,57 ウォームギヤ 74 ウォームギヤ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ジャイロにより支持台を介して揺動自在に
    吊り下げた吊下体の下部を、平面視X軸方向に向けた長
    孔を有するY軸方向に水平移動が自在な第1スライド板
    と吊平面視Y軸方向に向けた長孔を有するX軸方向に水
    平移動が自在な第2スライド板とを上下に重ね合せたも
    ので構成した揺動制御手段の前記双方の長孔を重ね合わ
    せることにより形成された正方形の合成孔内に突入させ
    て、当該吊下体の下部をこの合成孔内の1隅方向にバネ
    で付勢させることにより保持し、前記当該揺動制御手段
    の水平移動はモーターを利用した動力伝達手段により行
    ない、当該モーターの駆動制御を前記吊下体とともに揺
    動する傾斜センサによる検知信号の演算処理値に基づき
    行なって、前記吊下体の鉛直姿勢を強制的に回復させる
    ように構成したことを特徴とする水平制御機構。
  2. 【請求項2】第1スライド部材と第2スライド部材の各
    水平移動を行なう動力伝達手段を、これら各部材の片縁
    に沿って形成したラック歯に夫々歯合する各1個のピニ
    オンギヤと、当該各1個のピニオンギヤを回転させる各
    1個のウォームギヤと、これら各1個のウォームギヤを
    回転させる各1個のモーターと、当該モーターの回転を
    減速させてウォームギヤに伝える減速ギヤ機構とを組み
    合わせたもので構成した請求項1に記載の水平制御機
    構。
  3. 【請求項3】第1スライド部材と第2スライド部材の各
    水平移動が、夫々サーボ制御により行なわれるように構
    成した請求項1に記載の水平制御機構。
  4. 【請求項4】吊下体の姿勢が鉛直姿勢にあるときにこれ
    を表示する表示手段を備えた請求項1ないし3のいずれ
    か1項に記載の水平制御機構。
  5. 【請求項5】吊下体の上部をジャイロに装着している支
    持台上に取付部材を介してレーザー光による墨出し線を
    照射するレーザーモジュールを1又は複数個搭載した請
    求項1ないし4のいずれか1項に記載の水平制御機構を
    備えたレーザー墨出し器。
  6. 【請求項6】請求項5に記載のレーザー墨出し器をレー
    ザー墨出し器本体として基台上に回転自在に支持し、こ
    のレーザー墨出し器本体の水平回転を、手動及び、リモ
    コン操作によりモーターを低速で駆動制御させてウォー
    ムギヤとウォームホイールギヤの噛み合いによる回転に
    より行ない、しかもウォームギヤの歯面がウォームホイ
    ールギヤの歯面に接当する方向にウォームギヤをバネで
    付勢させて構成したレーザー墨出し器。
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