JP2002247121A - 自動利得制御装置および復調器 - Google Patents

自動利得制御装置および復調器

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JP2002247121A JP2001042473A JP2001042473A JP2002247121A JP 2002247121 A JP2002247121 A JP 2002247121A JP 2001042473 A JP2001042473 A JP 2001042473A JP 2001042473 A JP2001042473 A JP 2001042473A JP 2002247121 A JP2002247121 A JP 2002247121A
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  • Control Of Amplification And Gain Control (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動利得制御の高速引込みと引込み後の高安
定動作とを実現する自動利得制御装置を得ること。 【解決手段】 ベースバンドデータの受信レベルを検出
するレベル検出部21と、検出された受信レベルをある
周期で2回にわたって積分を行う受信レベル積分部22
と、1回目の積分結果に所定の増幅率データを乗算し、
当該乗算結果と前記2回目の積分結果とを加算し、当該
加算結果を全積分回数で除算することで受信レベルの平
均値を算出する受信レベル平均値算出部24と、特定の
基準値と前記平均値との比をdB値で算出する受信レベ
ル比算出部25と、前記dB値を所定範囲内で積分し、
当該積分値の真数値を電圧データとして出力する利得制
御電圧データ生成部26と、前記積分値の差分値を求
め、当該差分値の真数値を前記所定の増幅率データとす
る利得制御電圧増幅率算出部27と、を備える構成とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、可変レートディジ
タル衛星通信システムに適用可能な自動利得制御(AG
C:Automatic Gain Control)装置、および復調器に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】以下、従来の自動利得制御装置および復
調器について説明する。従来の自動利得制御装置を備え
た復調器としては、たとえば、文献「バーストモデム用
AGC回路」(電子情報通信学会1989年秋季大会B-12
2,著者:青木,内島,戸澤,湯田)に記載されてい
る、ディジタル衛星通信システム用復調器(ディジタル
フィルタの出力情報を用いるPLL方式)がある。
【0003】図8は、従来の自動利得制御装置を備えた
ディジタル衛星通信システム用復調器(単に復調器と呼
ぶ)の構成を示す図である。図8において、101はア
ンテナであり、102は利得可変アンプであり、103
は周波数変換部、104,105はA/D変換器(A/
D)であり、106,107はディジタルフィルタであ
り、108は自動利得制御装置であり、109はD/A
変換器(D/A)であり、110は検波部である。ま
た、自動利得制御装置108において、121はレベル
検出部であり、122は減算部であり、123はループ
フィルタであり、124は係数設定部である。また、ル
ープフィルタ123において、131は乗算器であり、
132は加算器であり、133はDフリップフロップで
ある。
【0004】また、図9は、ディジタルフィルタ106
および107の構成を示す図である。従来例では、上記
ディジタルフィルタをトランスバーサルフィルタで構成
する。図9において、141a,141b,141c,
141d,141e,141f,141g,141h,
141i,141j,141kはDフリップフロップで
あり、142a,142b,142c,142d,14
2eは加算器であり、143a,143b,143c,
143d,143e,143fは乗算器であり、144
は加算器である。
【0005】以下、従来の自動利得制御装置を備えた復
調器の動作について説明する。まず、アンテナ101で
は、PSK変調が行われたバースト信号を受信する。利
得可変アンプ102では、D/A変換後の自動利得制御
装置108出力の制御電圧に基づいて、受信信号の利得
を制御する。
【0006】周波数変換部103では、周波数fR帯の
受信信号に対して検波部110から出力される周波数f
R´のローカル信号を乗算する。そして、乗算によって
生じた2つの周波数成分fR+fR´,fR−fR´から、
高調波成分fR+fR´を除去し、受信信号をベースバン
ド帯の信号(ベースバンド信号)に周波数変換する。
【0007】A/D変換器104では、検波部110か
らのサンプリングクロックを用いてベースバンド信号の
同相成分をオーバーサンプルし、ディジタルデータであ
るベースバンド同相データ系列Ii(i=1,2,3,
…)に変換する。同様に、A/D変換器105では、検
波部110からのサンプリングクロックを用いてベース
バンド信号の直交成分をオーバーサンプルし、ディジタ
ルデータであるベースバンド直交データ系列Qi(i=
1,2,3,…)に変換する。
【0008】ディジタルフィルタ106および107
は、波形整形フィルタとして動作し、ロールオフフィル
タの特性を有する。たとえば、ディジタルフィルタ10
6では、ベースバンド同相データ系列Iiを、ディジタ
ルフィルタ107では、ベースバンド同相データ系列Q
iを、それぞれフィルタリングし、ベースバンド信号に
含まれる雑音成分および干渉波成分を除去する。
【0009】具体的にいうと、ディジタルフィルタ10
6,107では、入力データを、Dフリップフロップ1
41a〜141kを直列接続した2n+1(n≧1)段
のシフトレジスタに入力する。n個の加算器142a〜
142eは、シフトレジスタ内の(n−y+1)番目の
データと、(n+y+1)番目のデータと、を加算する
(ただし、y=1,2,・・・,n)。(n+1)個の乗
算器143a〜143fは、n個の加算器142a〜1
42eの出力およびDフリップフロップ141fの出力
に対して、ロールオフフィルタのインパルス応答に相当
する重み付け係数W0〜Wnを乗算する。重み付け係数W
0〜Wnは、ロールオフ率および入力データのオーバーサ
ンプル数(=入力データのサンプリング速度/シンボル
レート)によって値が決まる。加算器144は、(n+
1)個の乗算器143a〜143fの出力を加算し、そ
の加算結果をディジタルフィルタの出力とする。
【0010】検波部110では、ディジタルフィルタ1
06から出力されるデータ系列Id i(i=1,2,
3,・・・)、およびディジタルフィルタ107から出力
されるデータ系列Qdi(i=1,2,3,・・・)に基づ
いて、サンプリングクロックのタイミング位相差、受信
信号とローカル信号とのキャリア周波数偏差Δf=(f
R−fR´)、およびキャリア位相差を求める。そして、
これらを補正する制御をサンプリングクロックおよびロ
ーカル信号に与え、タイミング同期、キャリア周波数同
期、およびキャリア位相同期を確立する。
【0011】各同期を確立後、検波部110では、同期
検波(あるいは遅延検波)によってデータを判定し、判
定したデータを復調データとして出力する。なお、タイ
ミング同期制御方法としては、たとえば、文献「受信信
号位相情報を用いたQPSK用タイミング再生方式の検
討」(藤村著 電子情報通信学会 論文誌 VOL.J81-B-II
no.6,pp.665-668,1998年6月)に記載されている。
また、キャリア周波数制御(AFC:Automatic Frequen
cy Control)、キャリア位相制御(APC:Automatic Ph
ase Control)としては、たとえば、文献「小型高安定化
バースト搬送波再生回路の構成と特性」(電子情報通信
学会昭和63年春季大会SB-3-4,著者:榎本,久保田,梅
比良,加藤)に記載されている。
【0012】自動利得制御装置108では、ディジタル
フィルタ106から出力されるデータ系列Idi(i=
1,2,3,・・・)およびディジタルフィルタ107か
ら出力されるデータ系列Qdi(i=1,2,3,・・・)
を入力とし、受信信号のレベルをある基準レベルに制御
するための、電圧データ(ディジタルデータ)を出力す
る。最後に、D/A変換器109では、この電圧データ
をアナログ信号に変換し、利得可変アンプ102に与え
る。
【0013】ここで、自動利得制御装置108内の動作
について説明する。まず、レベル検出部121では、デ
ータ系列Idi,Qdiに基づいて、(1)式で受信レベ
ルE i(i=1,2,3,・・・)を算出する。 Ei=Idi 2+Qdi 2 (1)
【0014】減算器122では、基準レベル値Thから
受信レベルEiを減算し(Si=Th−Ei)、ループフ
ィルタ123では、減算器122の出力Si(i=1,
2,3,・・・)を入力とする。ループフィルタ123内
では、乗算器131が、減算値Siに係数α(α<1)
を乗算し、加算器132およびDフリップフロップ13
3で構成される積分器は、乗算器131の出力Mi(i
=1,2,3,・・・)を積分し、この積分値を電圧デー
タVi(i=1,2,3,・・・)として、自動利得制御装
置108から出力する。
【0015】受信レベルEiが基準レベル値を越えてい
る場合を一例として、自動利得制御装置108の動作を
説明する。図10は、自動利得制御装置108の動作を
説明するための図である。動作開始時において、受信レ
ベルE1は基準レベル値Thを越える大きな値であるた
め、減算値S1は負の小さな値となる。よって、積分値
1はαS1となり、負の値が入力される。この結果を受
けて、自動利得制御装置108からは、図10の時刻
において負の値である積分値Vi=αS1が電圧データと
して出力され、利得可変アンプ102のゲインが下げら
れる。
【0016】この状態で、時刻における利得制御が行
われても、利得制御前のデータが、ディジタルフィルタ
106,107内に残っているため、受信レベルEi
時刻直後から下がらない。時刻における利得制御が
行われてから受信レベルEiが下がるまでには、ディジ
タルフィルタ106,107内のシフトレジスタの段数
(2n+1)の半分程度の時間(≒ディジタルフィルタ
入力データのサンプリング速度×n)の遅延が発生す
る。よって誤動作を避けるため、時刻における利得制
御後、利得制御されたデータEiがレベル検出部121
から出力されるまで、自動利得制御装置108は、ルー
プフィルタ123の動作を停止(ホールド)する。
【0017】つぎに、時刻よる利得制御が行われて
も、受信レベルE2は、まだ基準レベルより大きいた
め、負の値となるが、減算値S2の絶対値|S2|は、|
2|<|S1|となり、両者のレベル差は狭まる。ルー
プフィルタの積分値はV2=α(S1+S2)となり、図
10の時刻において電圧データとして出力され、利得
可変アンプ102のゲインがさらに下げられる。この様
に、|S2|<|S1|の関係となることから判るよう
に、減算値Siの絶対値は、利得制御が繰り返される度
に減少していくため(|S1|>|S2|>|S3|>|
4|>…)、ループフィルタ内の積分器(=電圧デー
タ)はオーバーフローすることはない。そして、利得制
御が時刻→→→→…と繰り返されていく過程
で、電圧データViは、受信レベルを基準値に制御する
ような電圧値に収束する(図10参照)。
【0018】一方、受信レベルEiが基準レベル値より
低い場合は、逆に減算値S2の値が正となり、ループフ
ィルタ内の積分器は正の方向で増加していくが、同様に
|S1|>|S2|>|S3|>|S4|>…が成り立つた
め、電圧データViは、受信レベルを基準値に制御する
電圧値に収束する。
【0019】なお、係数設定部124では、係数αの値
を制御する。ここで、係数α(<1)の値を大きな値
(たとえば、0.1)にすると、ループフィルタ123
の応答速度が上がるため、受信レベルを基準レベル値ま
で短時間で引込むことができる。しかしながら、引込み
後の利得制御電圧のジッタ(揺らぎ)が大きく、不安定
となる欠点もある。一方、係数α(<1)の値を小さな
値(たとえば、0.001)にすると、ループフィルタ
123の応答速度が下がるため、受信レベルを基準レベ
ル値まで引込むのに長時間かかる。しかしながら、引込
み後の利得制御電圧のジッタ(揺らぎ)が小さく、高安
定となる。そこで、係数設定部124では、受信レベル
を基準レベル値まで引込む際は係数αを大きな値で出力
し、それ以外は小さな値で出力することで、自動利得制
御装置108の高速引込みと、引込み後の高安定と、を
実現する。
【0020】このように、従来の復調器においては、上
記一連の動作によるフィードバック制御によって、アン
テナ101から入力される受信信号のレベルが大きい場
合においても、小さい場合においても、A/D変換器1
04,105の入力端では一定のレベルとなる。また、
従来の自動利得制御装置108については、近年の衛星
通信用伝送速度可変ディジタル復調器にも適用される。
【0021】ここで、上記衛星通信用伝送速度可変ディ
ジタル復調器について説明する。この伝送速度可変ディ
ジタル復調器は、文献「衛星通信用伝送速度可変ディジ
タル復調器」(電子情報通信学会昭和63年秋季大会SB-2
-1,著者:岩崎,大谷,谷本,小林,巻田,阿部,柴
田)に記載されているように、音声だけでなく、FA
X,画像、データ通信にも対応させるため、伝送レート
を可変とする。
【0022】衛星通信用伝送速度可変ディジタル復調器
では、A/D変換器の前にアナログ回路で構成されるプ
リフィルタを用いて隣接波を除去していたが、最近は、
自波だけでなく隣接波も含めた信号をサンプリングし、
ディジタルフィルタで隣接波を除去する。これは、全デ
ィジタル型の伝送速度可変復調器と呼ばれる。この場
合、アナログ回路であるプリフィルタの隣接波除去の役
割を、ディジタルフィルタ部が請け負う。このような全
ディジタル型の衛星通信用伝送速度可変ディジタル復調
器を実現する場合、ディジタルフィルタ106,107
は、上記波形整形フィルタ(図9参照)だけでなく、デ
シメーションフィルタと波形整形フィルタ(図11参
照)で構成される。
【0023】図11は、図9とは異なるディジタルフィ
ルタ106,107の構成を示す図である。図11にお
いて、147はデシメーションフィルタであり、148
は波形整形フィルタであり、145a,145b,14
5c,145dはハーフバンドフィルタであり、146
a,146b,146c,146dはラッチである。
【0024】デシメーションフィルタ147では、ロー
パスフィルタで、入力データの周波数成分のなかから、
自波を含むDC〜低周波数の帯域だけを抽出後、入力デ
ータのサンプリング速度の1/2以下でデータを間引
く。図11では、このローパスフィルタの役目を、ハー
フバンドフィルタ145a〜145dが、間引きの役割
を、ラッチ146a〜146dが、それぞれ担う。通
常、デシメーションフィルタは、たとえば、m個のハー
フバンドフィルタ+ラッチの直列接続で構成される。図
11の構成は、ハーフバンドフィルタのマルチステージ
による実現表記であり、この場合、デシメーションフィ
ルタ147は、隣接波を除去しながら、データのサンプ
リング速度を1/2m倍に落とす。
【0025】すなわち、ステージ(1)のハーフバンド
フィルタ145aが入力データの周波数帯を約1/2に
ろ波し、ラッチ146aが入力データのサンプリング速
度の1/2倍の速度で出力データを間引く。また、ステ
ージ(2)のハーフバンドフィルタ145bがラッチ1
46aから出力されるデータの周波数帯を約1/2にろ
波し、ラッチ146bが入力データのサンプリング速度
の1/4倍の速度で出力データを間引く。同様に、ステ
ージ(m)のハーフバンドフィルタ145dが前段のラ
ッチから出力されるデータの周波数帯を約1/2にろ波
し、ラッチ146dが入力データのサンプリング速度の
1/2m倍の速度で出力データを間引く。なお、ハーフ
バンドフィルタの詳細については、たとえば、文献「マ
ルチレート信号処理」(貴家仁志著,ディジタル信号処
理シリーズ 第14巻 pp61-pp76,発行所;昭晃堂, 初
版1刷発行;1995年10月6日)に記載されている。
【0026】つぎに、従来の復調器における、伝送レー
トRsと、受信レベルEiおよびディジタルフィルタ1
06,107の出力データの|振幅値|と、の関係を式
を用いて説明する。伝送レートをRs[baud]、A
/D変換器のサンプリング速度をfsamp[Hz]、デシ
メーションフィルタ出力のオーバーサンプル数ovsの
範囲を、2≦ovs<4とすると、デシメーション数m
は、 m=int[log2(fsamp/(2Rs))] (2) また、ovsは、 ovs=fsamp/(Rs*2m) (3) で求まる。
【0027】この場合、波形整形フィルタの重み付け係
数W0〜Wnは、ロールオフフィルタのインパルスを、オ
ーバーサンプル数ovsでサンプリングした値に基づい
て決定する。ただし,式(2)において、int[A]
は、[ ]内の値Aの整数値(小数桁切り捨て)を表
す。
【0028】そして、Rsの最大値RX=max(R
s)をRX=fsamp/4(すなわち、fsamp=4Rs
時、上記式(2)(3)によりm=1,ovs=2とな
る)とし、伝送レートがRX時の受信レベルEiの平均
値をEXとすると、伝送レートRs(≦RX)時の受信
レベルEiの平均値EMは、式(4)で、ディジタルフ
ィルタ出力である|振幅値|の平均値AMは、式(5)
で、それぞれ求まる。 EM=EX(ovs/2m) (4) AM=EM(1/2) (5)
【0029】上記各式より、伝送レートRsが低くなる
とmが増加し(式(2)参照)、mが増加すると、受信
レベルEiやディジタルフィルタ106,107の出力
データの|振幅値|が減少することが判る(式(4),
(5)参照)。また、伝送レートRsによってovs値
が変化し(式(3)参照)、ovs値によっても受信レ
ベルEiやディジタルフィルタ106,107の出力デ
ータの|振幅値|が変化することが判る(式(4),
(5)参照)。
【0030】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記、
従来のディジタル衛星通信システム用復調器において
は、利得可変アンプが利得を変えた後、ディジタルフィ
ルタ106,107内の信号処理に相当する時間(図1
の従来例では、シフトレジスタの段数2n+1の半分程
度の時間)が経過するまで、受信レベルEiは利得制御
前の値を出力する。したがって、係数αを小さくして引
込み時間を短くする場合でも、ディジタルフィルタ10
6,107内の信号処理に相当する時間が経過するまで
は、誤動作防止のため自動利得制御装置108の動作を
ホールド(停止)する必要があり、これが引込み時間の
短縮化を阻害する、という問題があった。
【0031】特に、近年の衛星通信用伝送速度可変ディ
ジタル復調器では、ディジタルフィルタ106,107
で広い帯域におよぶ隣接波成分を除去する必要があるた
め、ディジタルフィルタ106,107の信号処理時間
はさらに増大する。したがって、従来の自動利得制御装
置108を、近年の衛星通信用伝送速度可変ディジタル
復調器に適用する場合には、ホールド時間がさらに増加
し、これによって引込みに要する時間も大幅に増大す
る、という問題があった。
【0032】また、上記従来の全ディジタル型の衛星通
信用伝送速度可変ディジタル復調器においては、伝送レ
ートが低くなると、サンプリングした信号の全帯域に対
する自波の信号帯域の比率が減少するため、信号受信レ
ベルEiが減少する。これにより、受信レベルEiの有効
ビット数の減少によって、受信レベルEiの量子化雑音
が増加し、利得制御が正常に行われなくなる、という問
題があった。
【0033】また、復調器の後段には、ビタビ復号器な
どの誤り訂正用の復号器が存在する場合が多く、その場
合、復調器でデータを軟判定し、ビタビ復号器には軟判
定された復調データを入力する。この軟判定のためのし
きい値間隔(軟判定しきい値間隔)は、最適な値が存在
し、軟判定しきい値間隔が最適値から外れると、誤り訂
正能力も低下する。したがって、伝送レートが低くなっ
た場合には、ディジタルフィルタ106,107の出力
データの|振幅値|および出力データの有効ビット数も
減少するため、検波部110では、復調データを、最適
な軟判定しきい値間隔で軟判定(soft decision)する
ことが困難になる、という問題があった。
【0034】また、伝送レートによって受信レベルEi
が異なるため、自動利得制御装置108内の基準レベル
値を、その時の伝送レートに応じて、再設定する必要が
ある、という問題もあった。
【0035】本発明は、上記に鑑みてなされたものであ
って、自動利得制御の高速引込みと引込み後の高安定動
作とを両立し、さらに、利得制御動作や軟判定動作が伝
送レートの値に影響されない自動利得制御装置および復
調器を得ることを目的とする。
【0036】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決し、
目的を達成するために、本発明にかかる自動利得制御装
置にあっては、ディジタルフィルタから出力されるベー
スバンドデータを受け取り、当該ベースバンドデータの
受信レベルを検出するレベル検出手段(後述する実施の
形態のレベル検出部21に相当)と、検出された受信レ
ベルをMH(MHは自然数)回にわたって積分し、その
結果を第1の積分データとして出力し、その後、当該受
信レベルをMR(MRは自然数)回にわたって積分し、
その結果を第2の積分データとして出力する受信レベル
積分手段(受信レベル積分部22に相当)と、前記第1
の積分データに所定の増幅率データを乗算し、当該乗算
結果と前記第2の積分データとを加算し、当該加算結果
を全積分回数(MH+MR)で除算することで、受信レ
ベルの平均値を算出し、当該平均値を受信レベル平均デ
ータとして出力する受信レベル平均値算出手段(受信レ
ベル平均値算出部24に相当)と、前記積分動作の開始
/終了タイミング、および前記第1の積分データのラッ
チタイミングを制御する制御手段(制御部23に相当)
と、特定の基準値と前記受信レベル平均データとの比を
dB値で算出し、当該dB値をレベル比データとして出
力する受信レベル比算出手段(受信レベル比算出部25
に相当)と、前記レベル比データを所定範囲±Td内で
積分し、さらに、当該積分結果がTd以上であればレベ
ル比データ積分値をTdとし、−Td以下であればレベ
ル比データ積分値を−Tdとし、当該レベル比データ積
分値の真数値を電圧データとして出力する電圧データ生
成手段(利得制御電圧データ生成部26に相当)と、前
記レベル比データ積分値の差分値を求め、当該差分値の
真数値を前記所定の増幅率データとして出力する電圧増
幅率算出手段(利得制御電圧増幅率算出部27に相当)
と、を備えることを特徴とする。
【0037】つぎの発明にかかる自動利得制御装置にあ
っては、A/D変換器出力のディジタルデータの受信レ
ベルを算出し、その値があるしきい値以上の場合に、A
/D変換器がオーバーフローしていると判定し、その判
定結果をオーバーフロー検出信号として出力するオーバ
ーフロー検出手段(オーバーフロー検出部61に相当)
と、ディジタルフィルタから出力されるベースバンドデ
ータを受け取り、当該ベースバンドデータの受信レベル
を検出するレベル検出手段と、検出された受信レベルを
MH(MHは自然数)回にわたって積分し、その結果を
第1の積分データとして出力し、その後、当該受信レベ
ルをMR(MRは自然数)回にわたって積分し、その結
果を第2の積分データとして出力する受信レベル積分手
段と、前記第1の積分データに所定の増幅率データを乗
算し、当該乗算結果と前記第2の積分データとを加算
し、当該加算結果を全積分回数(MH+MR)で除算す
ることで、受信レベルの平均値を算出し、当該平均値を
受信レベル平均データとして出力する受信レベル平均値
算出手段と、特定の基準値と前記受信レベル平均データ
との比をdB値で算出し、当該dB値をレベル比データ
として出力する受信レベル比算出手段と、前記オーバー
フロー検出信号が出力された場合は、予め規定された所
定の値を選択し、前記オーバーフロー検出信号が出力さ
れていない場合は、前記レベル比データを選択し、その
選択結果を選択データとして出力する選択手段(選択部
62に相当)と、前記選択データを所定範囲±Td内で
積分し、さらに、当該積分結果がTd以上であれば選択
データ積分値をTdとし、−Td以下であれば選択デー
タ積分値を−Tdとし、当該選択データ積分値の真数値
を電圧データとして出力する電圧データ生成手段と、前
記選択データ積分値の差分値を求め、当該差分値の真数
値を前記所定の増幅率データとして出力する電圧増幅率
算出手段と、前記オーバーフロー検出信号が出力された
場合は、前記増幅率データ、前記受信レベル積分手段内
のレジスタ、および前記受信レベル平均値算出手段内の
レジスタをリセットし、前記オーバーフロー検出信号が
出力されていない場合は、前記積分動作の開始/終了タ
イミング、および前記第1の積分データのラッチタイミ
ングを制御する制御手段(制御部23aに相当)と、を
備えることを特徴とする。
【0038】つぎの発明にかかる自動利得制御装置にお
いて、前記積分回数MRと前記積分回数MHの合計は、
2のべき乗の値をとることを特徴とする。
【0039】つぎの発明にかかる自動利得制御装置にあ
っては、初期時、前記受信レベル積分手段が、前記レベ
ル検出手段で検出した受信レベルをMR回にわたって積
分し、前記受信レベル平均値算出手段が、前記積分結果
を全積分回数MRで除算することで、受信レベルの平均
値を算出し、前記制御手段が、前記積分動作の開始/終
了タイミングを制御することを特徴とする。
【0040】つぎの発明にかかる自動利得制御装置にお
いて、前記積分回数MRは、2のべき乗の値をとること
を特徴とする。
【0041】つぎの発明にかかる自動利得制御装置にあ
っては、前記受信レベル比算出手段をROMで構成する
ことを特徴とする。
【0042】つぎの発明にかかる自動利得制御装置にあ
っては、前記電圧増幅率算出手段および前記電圧データ
生成手段における真数変換部分をROMで構成すること
を特徴とする。
【0043】つぎの発明にかかる自動利得制御装置にあ
っては、ディジタルフィルタから出力される受信ベース
バンドデータを受け取り、当該ベースバンドデータの受
信レベルを算出し、さらに特定の基準値と当該受信レベ
ルとの比をdB値で算出し、当該dB値を受信レベル比
検出値として出力する受信レベル比検出手段(レベル比
検出部71に相当)と、前記dB値をMH(MHは自然
数)回にわたって積分し、その結果を第1の積分データ
として出力し、その後、当該dB値をMR(MRは自然
数)回にわたって積分し、その結果を第2の積分データ
として出力する受信レベル比積分手段(受信レベル比積
分部22bに相当)と、前記第1の積分データを積分回
数MHで除算して利得制御前のレベル比平均値を算出
し、さらに当該利得制御前のレベル比平均値に所定の増
幅率データ(dB値)を加算した結果を、第1のレベル
比平均値とし、前記第2の積分データを積分回数MRで
除算した結果を第2のレベル比平均値とし、当該第1の
レベル比平均値と当該第2のレベル比平均値との加算値
を“2”で除算した結果をレベル比データとして出力す
る受信レベル比平均値算出手段(受信レベル比平均値算
出部24bに相当)と、前記積分動作の開始/終了タイ
ミング、および前記第1の積分データのラッチタイミン
グを制御する制御手段(制御部23に相当)と、前記レ
ベル比データを、所定範囲±Td内で積分し、さらに、
当該積分結果がTd以上であればレベル比データ積分値
をTdとし、−Td以下であればレベル比データ積分値
を−Tdとし、当該レベル比データ積分値の真数値を電
圧データとして出力する電圧データ生成手段(利得制御
電圧データ生成部26に相当)と、前記レベル比データ
積分値の差分値を求め、当該差分値を前記所定の増幅率
データとして出力する電圧増幅率算出手段(利得制御電
圧増幅率算出部27bに相当)と、を備えることを特徴
とする。
【0044】つぎの発明にかかる復調器にあっては、R
F信号を受信するアンテナ(アンテナ1に相当)と、前
記RF信号の利得を利得制御電圧によって制御する利得
制御アンプ(利得可変アンプ2に相当)と、前記利得制
御アンプの出力信号を受信ベースバンド信号に周波数変
換する周波数変換手段(周波数変換部3に相当)と、前
記受信ベースバンド信号をオーバーサンプリングし、デ
ィジタルデータに変換するA/D変換手段(A/D変換
器4,5に相当)と、前記ディジタルデータに含まれる
隣接波成分および雑音成分を除去し、受け取った自波の
信号に対して波形整形を行い、その結果をベースバンド
データとして出力するディジタルフィルタ(ディジタル
フィルタ6,7に相当)と、前記ベースバンドデータを
用いて、キャリア周波数同期、キャリア位相同期、およ
びタイミング同期を確立し、その後、データを判定し、
その結果を復調データとして出力する検波手段(検波部
10に相当)と、前記ベースバンドデータを受け取り、
当該ベースバンドデータの受信レベルを検出するレベル
検出手段と、検出された受信レベルをMH(MHは自然
数)回にわたって積分し、その結果を第1の積分データ
として出力し、その後、当該受信レベルをMR(MRは
自然数)回にわたって積分し、その結果を第2の積分デ
ータとして出力する受信レベル積分手段と、前記第1の
積分データに所定の増幅率データを乗算し、当該乗算結
果と前記第2の積分データとを加算し、当該加算結果を
全積分回数(MH+MR)で除算することで、受信レベ
ルの平均値を算出し、当該平均値を受信レベル平均デー
タとして出力する受信レベル平均値算出手段と、前記積
分動作の開始/終了タイミング、および前記第1の積分
データのラッチタイミングを制御する制御手段と、特定
の基準値と前記受信レベル平均データとの比をdB値で
算出し、当該dB値をレベル比データとして出力する受
信レベル比算出手段と、前記レベル比データを所定範囲
±Td内で積分し、さらに、当該積分結果がTd以上で
あればレベル比データ積分値をTdとし、−Td以下で
あればレベル比データ積分値を−Tdとし、当該レベル
比データ積分値の真数値を電圧データとして出力する電
圧データ生成手段と、前記レベル比データ積分値の差分
値を求め、当該差分値の真数値を前記所定の増幅率デー
タとして出力する電圧増幅率算出手段と、前記電圧デー
タに対してD/A変換を行い、変換後のアナログ信号を
前記利得制御電圧として出力するD/A変換手段(D/
A変換器9に相当)と、を備えることを特徴とする。
【0045】つぎの発明にかかる復調器にあっては、R
F信号を受信するアンテナと、前記RF信号の利得を利
得制御電圧によって制御する利得制御アンプと、前記利
得制御アンプの出力信号を受信ベースバンド信号に周波
数変換する周波数変換手段と、前記受信ベースバンド信
号をオーバーサンプリングし、ディジタルデータに変換
するA/D変換手段と、前記ディジタルデータに含まれ
る隣接波成分および雑音成分を除去し、受け取った自波
の信号に対して波形整形を行い、その結果をベースバン
ドデータとして出力するディジタルフィルタと、前記ベ
ースバンドデータを用いて、キャリア周波数同期、キャ
リア位相同期、およびタイミング同期を確立し、その
後、データを判定し、その結果を復調データとして出力
する検波手段と、前記ディジタルデータの受信レベルを
算出し、その値があるしきい値以上の場合に、A/D変
換手段がオーバーフローしていると判定し、その判定結
果をオーバーフロー検出信号として出力するオーバーフ
ロー検出手段と、ディジタルフィルタから出力されるベ
ースバンドデータを受け取り、当該ベースバンドデータ
の受信レベルを検出するレベル検出手段と、検出された
受信レベルをMH(MHは自然数)回にわたって積分
し、その結果を第1の積分データとして出力し、その
後、当該受信レベルをMR(MRは自然数)回にわたっ
て積分し、その結果を第2の積分データとして出力する
受信レベル積分手段と、前記第1の積分データに所定の
増幅率データを乗算し、当該乗算結果と前記第2の積分
データとを加算し、当該加算結果を全積分回数(MH+
MR)で除算することで、受信レベルの平均値を算出
し、当該平均値を受信レベル平均データとして出力する
受信レベル平均値算出手段と、特定の基準値と前記受信
レベル平均データとの比をdB値で算出し、当該dB値
をレベル比データとして出力する受信レベル比算出手段
と、前記オーバーフロー検出信号が出力された場合は、
予め規定された所定の値を選択し、前記オーバーフロー
検出信号が出力されていない場合は、前記レベル比デー
タを選択し、その選択結果を選択データとして出力する
選択手段と、前記選択データを所定範囲±Td内で積分
し、さらに、当該積分結果がTd以上であれば選択デー
タ積分値をTdとし、−Td以下であれば選択データ積
分値を−Tdとし、当該選択データ積分値の真数値を電
圧データとして出力する電圧データ生成手段と、前記選
択データ積分値の差分値を求め、当該差分値の真数値を
前記所定の増幅率データとして出力する電圧増幅率算出
手段と、前記オーバーフロー検出信号が出力された場合
は、前記増幅率データ、前記受信レベル積分手段内のレ
ジスタ、および前記受信レベル平均値算出手段内のレジ
スタをリセットし、前記オーバーフロー検出信号が出力
されていない場合は、前記積分動作の開始/終了タイミ
ング、および前記第1の積分データのラッチタイミング
を制御する制御手段と、前記電圧データに対してD/A
変換を行い、変換後のアナログ信号を前記利得制御電圧
として出力するD/A変換手段と、を備えることを特徴
とする。
【0046】つぎの発明にかかる復調器において、前記
積分回数MRと前記積分回数MHの合計は、2のべき乗
の値をとることを特徴とする。
【0047】つぎの発明にかかる復調器にあっては、初
期時、前記受信レベル積分手段が、前記レベル検出手段
で検出した受信レベルをMR回にわたって積分し、前記
受信レベル平均値算出手段が、前記積分結果を全積分回
数MRで除算することで、受信レベルの平均値を算出
し、前記制御手段が、前記積分動作の開始/終了タイミ
ングを制御することを特徴とする。
【0048】つぎの発明にかかる復調器において、前記
積分回数MRは、2のべき乗の値をとることを特徴とす
る。
【0049】つぎの発明にかかる復調器にあっては、前
記受信レベル比算出手段をROMで構成することを特徴
とする。
【0050】つぎの発明にかかる復調器にあっては、前
記電圧増幅率算出手段および前記電圧データ生成手段に
おける真数変換部分をROMで構成することを特徴とす
る。
【0051】つぎの発明にかかる復調器にあっては、R
F信号を受信するアンテナと、前記RF信号の利得を利
得制御電圧によって制御する利得制御アンプと、前記利
得制御アンプの出力信号を受信ベースバンド信号に周波
数変換する周波数変換手段と、前記受信ベースバンド信
号をオーバーサンプリングし、ディジタルデータに変換
するA/D変換手段と、前記ディジタルデータに含まれ
る隣接波成分および雑音成分を除去し、受け取った自波
の信号に対して波形整形を行い、その結果をベースバン
ドデータとして出力するディジタルフィルタと、前記ベ
ースバンドデータを用いて、キャリア周波数同期、キャ
リア位相同期、およびタイミング同期を確立し、その
後、データを判定し、その結果を復調データとして出力
する検波手段と、前記ベースバンドデータを受け取り、
当該ベースバンドデータの受信レベルを算出し、さらに
特定の基準値と当該受信レベルとの比をdB値で算出
し、当該dB値を受信レベル比検出値として出力する受
信レベル比検出手段と、前記dB値をMH(MHは自然
数)回にわたって積分し、その結果を第1の積分データ
として出力し、その後、当該dB値をMR(MRは自然
数)回にわたって積分し、その結果を第2の積分データ
として出力する受信レベル比積分手段と、前記第1の積
分データを積分回数MHで除算して利得制御前のレベル
比平均値を算出し、さらに当該利得制御前のレベル比平
均値に所定の増幅率データ(dB値)を加算した結果
を、第1のレベル比平均値とし、前記第2の積分データ
を積分回数MRで除算した結果を第2のレベル比平均値
とし、当該第1のレベル比平均値と当該第2のレベル比
平均値との加算値を“2”で除算した結果をレベル比デ
ータとして出力する受信レベル比平均値算出手段と、前
記積分動作の開始/終了タイミング、および前記第1の
積分データのラッチタイミングを制御する制御手段と、
前記レベル比データを、所定範囲±Td内で積分し、さ
らに、当該積分結果がTd以上であればレベル比データ
積分値をTdとし、−Td以下であればレベル比データ
積分値を−Tdとし、当該レベル比データ積分値の真数
値を電圧データとして出力する電圧データ生成手段と、
前記レベル比データ積分値の差分値を求め、当該差分値
を前記所定の増幅率データとして出力する電圧増幅率算
出手段と、前記電圧データに対してD/A変換を行い、
変換後のアナログ信号を前記利得制御電圧として出力す
るD/A変換手段と、を備えることを特徴とする。
【0052】つぎの発明にかかる復調器において、前記
ディジタルフィルタは、デシメーションフィルタと波形
整形フィルタで構成され、前記デシメーションフィルタ
が、デシメーションの回数をmとした場合に、間引きし
た後の出力データのレベルを2m倍し、前記波形整形フ
ィルタが、前記デシメーションフィルタから出力される
データを、当該データのオーバーサンプル数で除算する
ことを特徴とする。
【0053】つぎの発明にかかる復調器において、前記
検波手段は、データ判定に軟判定処理を採用することを
特徴とする。
【0054】
【発明の実施の形態】以下に、本発明にかかる自動利得
制御装置および復調器の実施の形態を図面に基づいて詳
細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が
限定されるものではない。
【0055】実施の形態1.図1は、本発明にかかる復
調器の実施の形態1の構成を示す図である。図1におい
て、1はアンテナであり、2は利得可変アンプであり、
3は周波数変換部であり、4,5はA/D変換器(A/
D)であり、6,7はディジタルフィルタであり、8は
自動利得制御装置であり、9はD/A変換器(D/A)
であり、10は検波部である。また、自動利得制御装置
8において、21はレベル検出部であり、22は受信レ
ベル積分部であり、23は制御部であり、24は受信レ
ベル平均値算出部であり、25は受信レベル比算出部で
あり、26は利得制御電圧データ生成部であり、27は
利得制御電圧増幅率算出部である。
【0056】また、受信レベル積分部22において、3
1は加算器であり、32はDフリップフロップであり、
受信レベル平均値算出部24において、33はDフリッ
プフロップであり、34は乗算器であり、35は加算器
であり、36は除算器であり、受信レベル比算出部25
において、37は除算器であり、38はdB変換器であ
り、利得制御電圧データ生成部26において、39は加
算器であり、40はDフリップフロップであり、41は
リミタであり、42は真数変換部であり、利得制御電圧
増幅率算出部27において、43はDフリップフロップ
であり、44は加算器であり、45は真数変換部であ
る。
【0057】また、図2は、ディジタルフィルタ6およ
び7の構成を示す図である。なお、前述した図11と同
様の構成については、同一の符号を付してその説明を省
略する。図2において、51はデシメーションフィルタ
であり、52は波形整形フィルタであり、53a,53
b,53c,53dは3dB増幅部である。また、図3
は、波形整形フィルタ52の構成を示す図である。な
お、前述した図9と同様の構成については、同一の符号
を付してその説明を省略する。図3において、54は減
衰部である。
【0058】以下、上記本実施の形態の復調器の動作に
ついて説明する。まず、アンテナ1では、PSK変調が
行われたバースト信号を受信する。利得可変アンプ2で
は、D/A変換後の自動利得制御装置8出力の制御電圧
に基づいて、受信信号の利得を制御する。
【0059】周波数変換部3では、周波数fR帯の受信
信号に対して検波部10から出力される周波数fR´の
ローカル信号を乗算する。そして、乗算によって生じた
2つの周波数成分fR+fR´,fR−fR´から、高調波
成分fR+fR´を除去し、受信信号をベースバンド帯の
信号(ベースバンド信号)に周波数変換する。
【0060】A/D変換器4では、検波部10からのサ
ンプリングクロックを用いてベースバンド信号の同相成
分をオーバーサンプルし、ディジタルデータであるベー
スバンド同相データ系列Ii(i=1,2,3,…)に
変換する。同様に、A/D変換器5では、検波部10か
らのサンプリングクロックを用いてベースバンド信号の
直交成分をオーバーサンプルし、ディジタルデータであ
るベースバンド直交データ系列Qi(i=1,2,3,
…)に変換する。
【0061】ディジタルフィルタ6では、ベースバンド
同相データ系列Iiを、ディジタルフィルタ7では、ベ
ースバンド同相データ系列Qiを、それぞれフィルタリ
ングし、ベースバンド信号に含まれる雑音成分および干
渉波成分を除去する。その際、デシメーションフィルタ
51と波形整形フィルタ52は、伝送レートRs(≦R
X)がどのような値でも、受信レベルEiの平均値を、
常にRsの最大値RX送信時の受信レベルEXとするデ
ータ系列Idi,Qdiを出力する。なお、各ディジタル
フィルタのそれ以外の動作については、従来のディジタ
ルフィルタ106,107と同様である。
【0062】たとえば、デシメーションフィルタ出力デ
ータのオーバーサンプル数ovsの範囲を、2≦ovs
<4とした場合、各ディジタルフィルタでは、まず、デ
シメーションフィルタ51内のm個の3dB増幅部53
a〜53dが、ハーフバンドフィルタ145a〜145
dの出力信号を3dB増幅(すなわち、振幅を√2倍に
増幅)する。そして、波形整形フィルタ52内の減衰部
54が、加算器144の出力信号を√(ovs)で除算
する。
【0063】これにより、受信レベルEiの平均値EP
は、従来例における受信レベルEiの平均値EM(式
(4)参照)のGr=2m/(ovs)倍となるため、
伝送レートRsに関係無く、(6)式が成立し、一定値
が得られる。 EP=Gr×EM=EX (6)
【0064】以上の処理によって、受信レベルEiの平
均値EPは、伝播距離や降雨の有無等、無線伝送路の状
態によってのみ変化し、伝送レートの値によって変化す
ることはない。
【0065】検波部10では、従来と同様の手順で、デ
ィジタルフィルタ6から出力されるデータ系列Id
i(i=1,2,3,・・・)、およびディジタルフィルタ
7から出力されるデータ系列Qdi(i=1,2,3,・
・・)に基づいて、サンプリングクロックのタイミング位
相差、受信信号とローカル信号とのキャリア周波数偏差
Δf=(fR−fR´)、およびキャリア位相差を求め
る。そして、これらを補正する制御をサンプリングクロ
ックおよびローカル信号に与え、タイミング同期、キャ
リア周波数同期、およびキャリア位相同期を確立する。
また、検波部10では、各同期を確立後、同期検波(あ
るいは遅延検波)によってデータを判定し、判定したデ
ータを復調データとして出力する。
【0066】データ系列Idi,Qdiの振幅値は、伝送
レートが低い場合も、式(6)の処理によって十分大き
な値に増幅されるため、データ系列Idi,Qdiの有効
ビット数は十分確保される。よって、検波部10では、
復調データを軟判定(soft decision)することも容易
である。
【0067】つぎに、本実施の形態の自動利得制御装置
8の動作を詳細に説明する。従来の自動利得制御装置1
08では、受信レベルEiと基準レベルとのレベル差を
検出し、利得制御を複数回にわたって行い、徐々にレベ
ル差を“0”に引込む制御を行っていた。これに対し、
本実施の形態の自動利得制御装置8では、受信レベルE
iの平均値を求め、その平均値と基準レベルとのレベル
差を打ち消す利得制御を行うため、基本的に1回の利得
制御で引込み動作を完了する。
【0068】まず、レベル検出部21では、従来と同様
に、式(1)にしたがってデータ系列Idi,Qdiから
受信レベルEiを出力する。受信レベル積分部22で
は、(7)式、(8)式によって受信レベルEiを積分
する。この積分は、ある周期Lで2回にわたって行われ
る。
【0069】
【数1】
【0070】
【数2】
【0071】第1回目の積分は、利得制御を行った後
も、しばらくの間(=ディジタルフィルタ6,7の処理
時間)出力される利得制御前の受信レベルEiを積分す
る。ただし、積分回数をMH、積分結果をSHとする。
第2回目の積分は、利得制御後の受信レベルEiを積分
する。ただし、積分回数をMR、積分結果をSRとす
る。なお、上記積分処理のタイミングは、制御部23に
よって管理される。
【0072】受信レベル平均値算出部24では、(9)
式によって利得制御後の受信レベルEiの平均値AEを
算出する。 AE=(SR+SH×Ga)/(MH+MR) (9) ただし、Gaは、利得制御による電圧の増幅率であり、
利得制御前の電圧データをVk-1、利得制御後の電圧デ
ータをVkとすると、(10)式で表すことができる。 Ga=Vk/ Vk-1 (10)
【0073】ここで、上記(9)式による受信レベルE
iの平均値AEの算出方法を図面にしたがって説明す
る。まず、Dフリップフロップ33が、(7)式によっ
て求めた利得制御前の受信レベルEiの積分値SHをラ
ッチする。つぎに、乗算器34が、制御部23からのラ
ッチ信号によってラッチされた積分値SHに、Gaを乗
算する。この乗算により、利得制御前の受信レベルEi
の積分値SHから、利得制御後の受信レベルEiの積分
値SH´を得ることができる。つぎに、加算器35が、
(8)式によって求めた利得制御後の受信レベルEi
積分値SRと、乗算器34の出力SH´と、を加算す
る。最後に、除算器36が、加算器35の出力を(MH
+MR)で除算し、受信レベルEiの平均値AEを出力
する。なお、(MH+MR)の値を2のべき乗とすれ
ば、除算はビットシフトで実現でき、除算の回路化が容
易となる。
【0074】受信レベル比算出部25では、除算器37
が、基準レベル値と受信レベルEiの平均値AEとの比
を求め、dB変換部38が、その比をdB表記に変換し
て出力する。なお、受信レベル比算出部25では、除算
処理およびdB変換処理にて複雑な演算を行うため、回
路規模が増大するが、通常、基準レベル値は固定値であ
るため、入力である平均値AEが判れば、出力であるレ
ベル比を決定できる。したがって、受信レベル比算出部
25は、ROMを用いることにより小さな回路規模で実
現できる。
【0075】利得制御電圧データ生成部26では、受信
レベル比算出部25で求めたレベル比LRkを、加算器
39およびDフリップフロップ40を用いて積分し、そ
の積分結果を真数表記に変換して出力する。この出力デ
ータが、利得可変アンプ2を制御する電圧データVk
ある。ただし、kは自動利得制御装置8が行う利得制御
の回数に応じて増加する整数値である(k=1,2,
3,・・・)。
【0076】また、リミタ41では、電圧データVk
D/A変換器9の入力レンジ内に保持するために設けら
れており、Dフリップフロップ40の出力値DVによっ
て、以下の3通りの値を出力する。 DVが、しきい値±Td以内の場合(−Td≦DV≦
Td);DVを出力 DVが、しきい値−Tdより小さい値を示す場合(D
V<−Td);−Tdを出力 DVが、しきい値Tdより大きい値を示す場合(DV
>Td);Tdを出力
【0077】また、真数変換部42では、リミタ41の
出力を真数に変換し、変換後のデータを電圧データVk
として出力する。なお、真数変換部42についても、R
OMを用いることで複雑な真数変換演算が不要となり、
回路規模を削減することができる。
【0078】利得制御電圧増幅率算出部27では、利得
制御による電圧の増幅率Gaを求める。増幅率Gaは
(10)式による除算で求まるが、除算処理には大規模
な回路が必要となるため、dB値であるリミタ41の出
力を差分して、(1)式と同様の処理を実現する。すな
わち、Dフリップフロップ43が、1つ前の電圧データ
のdB値log10(Vk-1)(=リミタ41の出力)を
ラッチし、加算器44が、現在の電圧データのdB値l
og10(Vk)から、1つ前の電圧データのdB値lo
10(Vk-1)を減算する。dB値の減算は、真数の除
算を意味するが、ここでは、(10)式で行われる除算
の役割を加算器44が担う。そして、真数変換部45
が、加算器44の出力を真数に変換し、変換後の信号を
利得制御による電圧の増幅率Gaとして出力する。な
お、真数変換部45は、たとえば、ROMを用いて実現
される。
【0079】最後に、D/A変換器9では、従来と同様
に、電圧データVkをアナログ信号に変換して、利得可
変アンプ2に与える。
【0080】以上、ここまでは、通常時(k≧2)の自
動利得制御装置8の動作について説明を行った。以降で
は、初期時(k=1)における自動利得制御装置8の動
作について説明する。図4は、自動利得制御装置8のk
=1,2,…までの動作を示すタイミングチャートであ
る。すなわち、自動利得制御装置8を含む上記復調器
が、時刻t=0から受信動作を開始した場合を示してい
る。
【0081】時刻t=0において、ディジタルフィルタ
6,7の各レジスタは、“0”であるため、ディジタル
フィルタ6,7から出力されるデータ系列Idi,Qdi
は、しばらくの間(=ディジタルフィルタの処理時
間)、“0”に近い値を出力する。よって、受信レベル
iは、この間、実際の受信レベルではない“0”に近
い値を示す(図中の時間に相当)。
【0082】受信レベル積分部22では、この間の無意
味な受信レベルEiを、式(7)にしたがってMH回に
わたって積分し、積分結果SH1を出力するが、k=1
の時だけ増幅率Ga0を“0”とすることで、受信レベ
ル平均値算出部24における受信レベルの算出に、増幅
率Ga0を用いないようにする。
【0083】受信レベルEiは、動作開始後しばらくし
て有意な値になる(図中の時間に相当)。そこで、受
信レベル積分部22では、この間の有意な受信レベルE
iを式(8)にしたがって、MR回にわたって積分し、
積分結果SR1を出力する。したがって、k=1回目に
おける受信レベル平均値AE1は、MR回にわたって積
分した結果SR1だけを用いて求める必要があるため、
式(9)ではなく、次式(11)を用いて求める。ここ
で、Ga0は“0”であるため、実際は、SR1をMRで
除算してAE1を求めている。なお、MRも2のべき数
であれば、複雑な演算処理で行う除算をビットシフトで
実現できる。 AE1=(SR1+SH1×Ga0)/MR (11)
【0084】自動利得制御装置8では、上記のように算
出されたAE1に基づいて、受信レベルEiを基準レベル
とするk=1回目の電圧データV1と増幅率Ga1を算出
する。なお、K=1の初期動作時の場合、Dフリップフ
ロップ43は“0”であるため、V1=Ga1となる。
【0085】その後、第1回目の利得制御が行われた後
(k≧2)、自動利得制御装置8では、前述したk≧2
以降の処理を行う。すなわち、第1回目の利得制御が行
われた後もしばらくの間、第1回の利得制御前のデータ
がディジタルフィルタ6,7に残っているため、受信レ
ベルEiは、この間(図中の時間に相当)、第1回の
利得制御前の値となる。このとき、受信レベル積分部2
2では、この間の受信レベルEiをMH回にわたって積
分し、受信レベル平均値算出部24では、この積分結果
SH2に増幅率Ga1を乗算することで、利得制御した積
分結果SH2´を求める。
【0086】つぎに、受信レベルEiは、第1回の利得
制御による変化が生じる(図中の時間)。このとき、
受信レベル積分部22では、この間の有意な受信レベル
iをMR回にわたって積分し、積分結果SR2を出力す
る。したがって、K=1回目と異なり、積分結果SH2
´も有意な情報であるため、k=2回目における受信レ
ベル平均値AE2は、MH回にわたって積分した結果S
2´と、MR回にわたって積分した結果SR2の両方を
用いて、すなわち、式(9)を用いて、求めることがで
きる。
【0087】自動利得制御装置8では、上記のように算
出されたAE2に基づいて、受信レベルEiを基準レベル
とするk=2回目の電圧データV2と増幅率Ga2を算出
する。なお、k≧3では、上記k=2の場合と同様に、
(MH+MR)個の受信レベルEiを用いた利得制御が
繰り返し実行される。
【0088】式(9)と式(11)を比較しても明らか
なように、K−1の方が平均化に使用するEiのデータ
数がMH個だけ少ないため、利得制御の正確さは、K=
2より多少劣り、たとえば、図4に示すように、受信レ
ベルEiは、時間〜にかけて基準レベルより若干異
なった値を示す場合がある。しかしながら、k≧2では
正確な利得制御が行われ、図9に示すように、時間で
は、受信レベルEiは基準レベルにほぼ一致する。な
お、多少の性能の劣化を許容できるのであれば、積分結
果SRkだけを用いて、回路規模を削減することとして
もよい。この場合は、kの値に関係無く、受信レベル平
均値AEkは、次式(12)で求められる。 AEk=SRk/MR (12)
【0089】この場合、図1における利得制御電圧増幅
率算出部27、受信レベル平均値算出部24内のDフリ
ップフロップ33、乗算器34、および加算器35を削
除することができる。
【0090】このように、本実施の形態の自動利得制御
装置においては、受信レベルEiを平均化し、その結果
に基づいて、受信レベルを基準値とする直接的な利得制
御を行い、制御回数が1回ないし2回で引込み動作を完
了する構成とした。これにより、引込み時間の大幅な短
縮を実現することができる。
【0091】また、本実施の形態の自動利得制御装置に
おいて、第2回目以降の利得制御については、ディジタ
ルフィルタの信号処理にかかる時間が経過するまでに出
力される利得制御前の受信レベルEiと、利得制御後の
受信レベルEiと、の両方を用いて受信レベルの平均値
を算出し、その結果に基づいて、受信レベルを基準値と
する利得制御を行う。これにより、従来例における利得
制御と比較して、引込み後の高精度な利得制御を実現す
ることができる。
【0092】また、本実施の形態の自動利得制御装置に
おいては、ディジタルフィルタにおける信号増幅制御
(式(6)参照)により、常に受信レベルEiの有効ビ
ット数を多く確保することができるため、伝送レートに
関係無く、正確な利得制御を実現することができる。
【0093】また、本実施の形態の復調器においては、
自動利得制御装置8による高速かつ高精度な利得制御に
より、バースト信号が入力されてから短時間で良好なビ
ット誤り率特性を実現することができる。
【0094】また、本実施の形態の復調器においては、
ディジタルフィルタにおける信号増幅制御(式(6)参
照)により、常にディジタルフィルタ出力のデータの有
効ビット数を多く確保することができるため、伝送レー
トに関係無く、正確な軟判定を実現することができる。
また、同様の信号増幅制御により、基準レベル値を伝送
レートに関係無く、一定に保つことができるため、無調
整化を達成できる。
【0095】なお、本実施の形態では、デシメーション
フィルタ51でオーバーサンプル数ovsの範囲を、2
≦ovs<4とする場合を一例として説明したが、ロー
ルオフ率が35%程度と低く、さらに自波の占める周波
数占有帯域幅が狭い場合については、デシメーションフ
ィルタ51でオーバーサンプル数ovsの範囲を、1.
5≦ovs<3としてもよい。
【0096】この場合、mは以下のようにして求める。
まず、m´を次式(13)にしたがって求める。 m´=int[log2(fsamp/(Rs))] (13) つぎに、MQを次式(14)にしたがって求める。 MQ=(fsamp/(Rs*2m´)) (14) 最後に、mを次式(15)にしたがって求める。 m=m´ (MQ≧1.5) m=m´−1 (MQ<1.5) (15)
【0097】なお、ovsは、上記式(13)〜(1
5)で求めたmを式(3)に代入して求める。この場合
も、前記式(4)は成立するため、ディジタルフィルタ
6,7において、式(6)を用いて増幅量Grを算出す
る。このように、デシメーションフィルタ51で、オー
バーサンプル数ovsの範囲を、(2≦ovs<4)→
(1.5≦ovs<3)とすることにより、後段の波形
整形フィルタ52のシフトレジスタの段数を軽減するこ
とができるため、ディジタルフィルタの回路規模を低減
することができる。
【0098】実施の形態2.図5は、本発明にかかる自
動利得制御装置および復調器の実施の形態2の構成を示
す図である。なお、前述の実施の形態1と同様の構成に
ついては、同一の符号を付してその説明を省略する。図
5において、8aは自動利得制御装置であり、23aは
制御部であり、61はオーバーフロー検出部であり、6
2は選択部である。
【0099】前述したように、実施の形態1では、自波
以外に隣接波も受信し、ディジタルフィルタにおいて当
該隣接波を除去している。このような処理は、アナログ
フィルタの特性を固定(無調整)にしながら、伝送レー
ト(すなわち、自波の帯域幅)を自由に変えられるよう
な要望からきている。
【0100】たとえば、A/D変換器の前に位置するア
ナログフィルタの周波数特性は、伝送レートが最も高い
場合(即ち自波の帯域が最も広い場合)に対応して広帯
域とする必要があるため、伝送レートが低いような場
合、すなわち、自波の帯域が狭い場合、A/D変換器
は、自波と別の周波数で使用している隣接波とを同時に
受信することになる。
【0101】図6は、A/D変換器入力の受信信号の周
波数スペクトラムを示す図である。なお、図6(a)が
時刻t1の周波数スペクトラムを表し、(b)が時刻t2
の周波数スペクトラムを表し、(c)が時刻t3の周波
数スペクトラムを表す。また、ここでは、実線が自波、
点線が隣接波をそれぞれ表す。
【0102】図示のとおり、他のユーザーが使用してい
る隣接波の出現および消失は不規則であるため(たとえ
ばt1→t2→t3のように)、A/D変換器入力の受信
レベルも時間とともに変動し、その変動は急激になる場
合も予想される。たとえば、時刻t1のように、隣接波
が1波しか存在していないと、A/D変換器入力の受信
レベルは低いが、時刻t2のように、隣接波が6波存在
すると、A/D変換器入力の受信レベルは非常に高くな
る。このとき、A/D変換器における入力レベルの急激
な変動は予期できず、他のユーザーが同時に通信を始め
た場合、A/D変換器の入力レベルは急激に増加する。
【0103】そして、復調器が非常にレベルが低い無信
号を受信している状態で、たとえば、自波と隣接波のタ
イミングが一致し、急激なA/D変換器における入力レ
ベルの増加が生じると、入力信号は最大入力レンジを越
え(オーバーフローが発生し)、A/D変換器の出力は
不確かなものとなる。
【0104】このような場合には、自動利得制御装置の
引込み特性や復調器のビット誤り率特性が劣化してしま
う場合が考えられる。本実施の形態においては、このよ
うな問題を解決する。
【0105】以下、上記問題を解決する実施の形態2の
自動利得制御装置8aの動作について説明する。まず、
自動利得制御装置8aでは、ディジタルフィルタ6,7
の出力以外に、さらに、A/D変換器4,5の出力デー
タIAi,QAiを用いる。そして、オーバーフロー検出
部61では、各A/D変換器の出力データIAi,QAi
から、そのときの受信電力WAiを、次式(16)で求
める。 WAi=IAi 2+QAi 2 (16)
【0106】つぎに、オーバーフロー検出部61では、
受信電力WAiをある特定の値Wthと比較し、次式
(17)を満たす場合に、各A/D変換器がオーバーフ
ローを起こしていると判定し、オーバーフロー検出信号
を出力する。 WAi≧Wth (17)
【0107】そして、オーバーフロー検出部61でオー
バーフローを起こしていると判定された場合には、以下
の動作が行われる。まず、選択部62では、受信レベル
比算出部25の情報を無視し、制御ステップ幅[dB]
に相当するXD(<0)を利得制御電圧データ生成部2
6に対して出力する。XDは、たとえば、−6[dB]
など、利得制御ステップ幅が大きくなるように設定す
る。つぎに、制御部23aでは、受信レベル積分部22
内のDフリップフロップ32(レジスタ)、受信レベル
平均値算出部24内のDフリップフロップ33(レジス
タ)、およびその時のGakの値を“0”にリセットし
て、オーバーフロー発生時の確からしくない状態をリセ
ット状態に戻す。
【0108】一方、オーバーフロー検出部61でオーバ
ーフローを起こしていないと判定された場合には、実施
の形態1の自動利得制御装置8と同様の動作が行われ
る。具体的にいうと、選択部62では、受信レベル比算
出部25の情報を利得制御電圧データ生成部26に対し
て出力する。そして、制御部23aでは、前述の実施の
形態1の制御部23と同様の処理を行う。
【0109】このように、本実施の形態においては、バ
ースト捕捉時に隣接波の出現によってA/D変換器がオ
ーバーフローを起こし、ディジタルフィルタ6,7から
確からしくないデータが出力された場合においても、利
得をXD[dB]単位に下げることで、即座にオーバー
フローの状態を回避する構成とした。これにより、引込
み特性を劣化させることはなく、利得制御の高速引込み
を実現する。
【0110】また、本実施の形態においては、隣接波の
出現および消失が繰り返されるバースト捕捉時において
も、高速な利得制御によって、良好なビット誤り率特性
を実現することができる。
【0111】実施の形態3.図7は、本発明にかかる自
動利得制御装置および復調器の実施の形態3の構成を示
す図である。なお、先に説明した実施の形態1と同様の
構成については、同一の符号を付してその説明を省略す
る。図7において、8bは自動利得制御装置であり、自
動利得制御装置8bにおいて、71はレベル比検出部で
あり、22bは受信レベル比積分部であり、24bは受
信レベル比平均値算出部であり、27bは利得制御電圧
増幅率算出部である。また、受信レベル比積分部22b
において、72は加算器であり、73はDフリップフロ
ップであり、受信レベル比平均値算出部24bにおい
て、74、76、78は除算器であり、75、77は加
算器である。
【0112】以下、上記実施の形態3の自動利得制御装
置8bの動作について説明する。自動利得制御装置8b
では、先に説明した実施の形態1の自動利得制御装置8
と同程度の性能を実現しつつ、さらに回路規模を低減す
る。具体的にいうと、実施の形態3の自動利得制御装置
8bでは、受信レベルを平均化後に基準レベル値と比較
するのではなく、先に受信レベルと基準レベル値との比
をdB値で検出し、その検出値を平均化する。この処理
により、自動利得制御装置8bでは、自動利得制御装置
8における受信レベル比算出部25(dB変換部38を
有する)、真数変換部45および乗算器34が不要とな
る。
【0113】まず、レベル比検出部71では、式(1)
にしたがってデータ系列Idi,Qdiから受信レベルE
iを算出し、当該算出結果と基準レベル値との比CEi
求める。そして、その比をdB表記で出力する。なお、
レベル比検出部71は、データ系列Idi,Qdiを入力
アドレスとし、CEiを出力とするROMで構成できる
ため、小さな回路規模で実現できる。
【0114】受信レベル比積分部22bでは、CEi
加算器72,Dフリップフロップ73を用いて積分す
る。積分は、先に説明した実施の形態1の自動利得制御
装置8と同様、ある周期Lで2回にわたって行われる。
この場合、第1回目の積分は、(7)式中の“Ej”を
“CEj”とする変更で実現できる。また、第2回目の
積分についても、(8)式中の“Ej”を“CEj”とす
る変更で実現できる。
【0115】受信レベル比平均値算出部24bでは、上
記各レベル比の積分値から、レベル比の平均値を算出す
る。まず、除算器74では、第1回目の積分値をその積
分回数MHで除算し、その結果を利得制御前レベル比平
均値として出力する。加算器75では、後述する利得制
御電圧増幅率算出部27bからの値(dB表記)と利得
制御前レベル比平均値とを加算し、その結果を第1のレ
ベル比平均値として出力する。除算器76では、第2回
目の積分値をその積分回数MRで除算して利得制御前の
レベル比を求め、その結果を第2のレベル比平均値とし
て出力する。加算器77では、第1のレベル比平均値と
第2のレベル比平均値とを加算する。最後に、除算器7
8では、加算器77の加算結果を“2”で除算してレベ
ル比の平均値を出力する。
【0116】利得制御電圧データ生成部26は、除算器
73出力であるレベル比の平均値を入力として、先に説
明した実施の形態1の自動利得制御装置8と同様に動作
する。
【0117】利得制御電圧増幅率算出部27bでは、先
に説明した実施の形態1の利得制御電圧増幅率算出部2
7と同様に、Dフリップフロップ43と加算器44を用
いて、リミタ41の出力を差分する。ただし、前記実施
の形態1の自動利得制御装置8bでは、この差分値を真
数変換部45で真数に変換し、真数変換後の値とDフリ
ップフロップ33の出力値とを乗算していたが、受信レ
ベル比平均値算出部24bのデータ処理がdB値で行わ
れる本実施の形態の自動利得制御装置8bでは、同様の
処理を、リミタ41の出力の差分値と除算器74の出力
値とを加算することで実現できる。
【0118】なお、実施の形態1の自動利得制御装置8
にて受信レベルの平均値と基準レベルとの比をdB変換
した値と、本実施の形態3の自動利得制御装置8bにて
dB変換した受信レベル比の平均値は、多少の差が生じ
るが、その差に起因する両者の性能の差は僅かである。
【0119】以上、ここまでの説明は、通常時(図4中
のk≧2)の自動利得制御装置8bの動作について説明
を行った。以降では、初期時(図4中のk=1)におけ
る自動利得制御装置8bの動作について説明する。
【0120】自動利得制御装置8bでは、加算器75の
出力を初期動作時のみ“0”(無効)とし、除算器78
で行われる“2”の除算を行わないように制御する。こ
の場合、受信レベル比平均値算出部24bの出力値は、
第2のレベル比平均値と等しくなる。
【0121】なお、多少の性能劣化を許容できるのであ
れば、常に初期時の状態で自動利得制御装置8bを動作
させ、“第2のレベル比平均値”だけを用いて利得制御
を行うことで、回路規模を削減してもよい。また、自動
利得制御装置8bの受信レベル比平均値算出部24bと
利得制御電圧データ生成部26との間に、前述の実施の
形態2の自動利得制御装置8aにおける選択部62を挿
入し、制御部23を制御部23aに変更し、さらにオー
バーフロー検出部61を図5と同じ配線で挿入する構成
に拡張することで、利得制御のさらなる高速引込みを実
現することとしてもよい。
【0122】このように、本実施例の形態における自動
利得制御装置においては、受信レベルと基準レベル値と
の比をdB値で検出し、その検出値を平均化する構成と
したため、先に説明した実施の形態1と比較して、同程
度の性能を実現しつつ、回路規模をさらに削減できる。
【0123】
【発明の効果】以上、説明したとおり、本発明によれ
ば、受信レベルを平均化し、その結果に基づいて、受信
レベルを基準値とする直接的な利得制御を行い、制御回
数が1回ないし2回で引込み動作を完了する構成とし
た。これにより、引込み時間の大幅な短縮を実現するこ
とができる、という効果を奏する。また、第2回目以降
の利得制御については、ディジタルフィルタの信号処理
にかかる時間が経過するまでに出力される利得制御前の
受信レベルと、利得制御後の受信レベルと、の両方を用
いて受信レベルの平均値を算出し、その結果に基づい
て、受信レベルを基準値とする利得制御を行う。これに
より、従来例における利得制御と比較して、引込み後の
高精度な利得制御を実現することができる、という効果
を奏する。
【0124】つぎの発明によれば、バースト捕捉時に隣
接波の出現によってA/D変換器がオーバーフローを起
こし、ディジタルフィルタから確からしくないデータが
出力された場合においても、利得を特定値単位に下げる
ことで、即座にオーバーフローの状態を回避する構成と
した。これにより、引込み特性を劣化させることはな
く、利得制御の高速引込みを実現することができる、と
いう効果を奏する。
【0125】つぎの発明によれば、積分回数MRと積分
回数MHの合計を2のべき乗の値とすることにより、受
信レベル平均値算出手段における除算をビットシフトで
実現できるため、除算の回路化が容易になる、という効
果を奏する。
【0126】つぎの発明によれば、受信レベル積分手段
がレベル検出手段で検出した受信レベルをMR回にわた
って積分し、さらに、受信レベル平均値算出手段がその
積分結果を全積分回数MRで除算することで、受信レベ
ルの平均値を算出する構成とした。これにより、初期時
の処理量を通常時と比較して大幅に削減することができ
る、という効果を奏する。
【0127】つぎの発明によれば、積分回数MRを2の
べき乗の値とすることにより、ここでも、受信レベル平
均値算出手段における除算をビットシフトで実現でき
る、という効果を奏する。
【0128】つぎの発明によれば、受信レベル比算出手
段をROMで構成することにより、除算処理およびdB
変換処理にて複雑な演算を行う必要がなくなるため、回
路規模の増大を回避できる、という効果を奏する。
【0129】つぎの発明によれば、電圧増幅率算出手段
および電圧データ生成手段をROMで構成することによ
り、複雑な真数変換演算を行う必要がなくなるため、回
路規模の増大を回避できる、という効果を奏する。
【0130】つぎの発明によれば、受信レベルと基準レ
ベル値との比をdB値で検出し、その検出値を平均化す
る構成としたため、同程度の性能を維持しながら回路規
模をさらに削減できる、という効果を奏する。
【0131】つぎの発明によれば、高速かつ高精度な自
動利得制御により、バースト信号が入力されてから短時
間で良好なビット誤り率特性を実現することができる、
という効果を奏する。
【0132】つぎの発明によれば、隣接波の出現および
消失が繰り返されるバースト捕捉時においても、高速な
利得制御によって、良好なビット誤り率特性を実現する
ことができる、という効果を奏する。
【0133】つぎの発明によれば、積分回数MRと積分
回数MHの合計を2のべき乗の値とすることにより、受
信レベル平均値算出手段における除算をビットシフトで
実現できるため、除算の回路化が容易になる、という効
果を奏する。
【0134】つぎの発明によれば、受信レベル積分手段
がレベル検出手段で検出した受信レベルをMR回にわた
って積分し、さらに、受信レベル平均値算出手段がその
積分結果を全積分回数MRで除算することで、受信レベ
ルの平均値を算出する構成とした。これにより、初期時
の処理量を通常時と比較して大幅に削減することができ
る、という効果を奏する。
【0135】つぎの発明によれば、積分回数MRを2の
べき乗の値とすることにより、ここでも、受信レベル平
均値算出手段における除算をビットシフトで実現でき
る、という効果を奏する。
【0136】つぎの発明によれば、受信レベル比算出手
段をROMで構成することにより、除算処理およびdB
変換処理にて複雑な演算を行う必要がなくなるため、回
路規模の増大を回避できる、という効果を奏する。
【0137】つぎの発明によれば、電圧増幅率算出手段
および電圧データ生成手段をROMで構成することによ
り、複雑な真数変換演算を行う必要がなくなるため、回
路規模の増大を回避できる、という効果を奏する。
【0138】つぎの発明によれば、内部の自動利得制御
装置が、受信レベルと基準レベル値との比をdB値で検
出し、その検出値を平均化する構成としたため、同程度
の性能を維持しながら回路規模をさらに削減できる、と
いう効果を奏する。
【0139】つぎの発明によれば、ディジタルフィルタ
における信号増幅制御により、常にディジタルフィルタ
出力のデータの有効ビット数を多く確保することができ
るため、伝送レートに関係無く、正確な軟判定を実現す
ることができる、という効果を奏する。また、同様の信
号増幅制御により、基準レベル値を伝送レートに関係無
く、一定に保つことができるため、無調整化を達成でき
る、という効果を奏する。
【0140】つぎの発明によれば、データ判定に軟判定
処理を採用することにより、最適なデータ復調を実現す
ることができる、という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかる自動利得制御装置および復調
器の実施の形態1の構成を示す図である。
【図2】 実施の形態1のディジタルフィルタの構成を
示す図である。
【図3】 実施の形態1の波形整形フィルタの構成を示
す図である。
【図4】 実施の形態1の自動利得制御装置の動作を示
すタイミングチャートである。
【図5】 本発明にかかる自動利得制御装置および復調
器の実施の形態2の構成を示す図である。
【図6】 A/D変換器入力の受信信号の周波数スペク
トラムを示す図である。
【図7】 本発明にかかる自動利得制御装置および復調
器の実施の形態3の構成を示す図である。
【図8】 従来の自動利得制御装置を備えたディジタル
衛星通信システム用復調器の構成を示す図である。
【図9】 従来のディジタルフィルタの構成を示す図で
ある。
【図10】 従来の自動利得制御装置の動作を説明する
ための図である。
【図11】 図9とは異なる従来のディジタルフィルタ
の構成を示す図である。
【符号の説明】
1 アンテナ、2 利得可変アンプ、3 周波数変換
部、4,5 A/D変換器(A/D)、6,7 ディジ
タルフィルタ、8,8a,8b 自動利得制御装置、9
D/A変換器(D/A)、10 検波部、21 レベ
ル検出部、22受信レベル積分部、22b 受信レベル
比積分部、23,23a 制御部、24受信レベル平均
値算出部、24b 受信レベル比平均値算出部、25
受信レベル比算出部、26 利得制御電圧データ生成
部、27,27b 利得制御電圧増幅率算出部、31,
35,39,44,72,75,77 加算器、32,
33,40,43,73 Dフリップフロップ、34
乗算器、36,37,74,76,78 除算器、38
dB変換器、41 リミタ、42,45 真数変換
部、51 デシメーションフィルタ、52 波形整形フ
ィルタ、53a,53b,53c,53d 3dB増幅
部、54 減衰部、61 オーバーフロー検出部、62
選択部、71 レベル比検出部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5J100 AA02 BB01 CA01 CA28 CA29 CA30 CA31 DA06 FA02 JA01 LA01 LA11 QA03 SA02 5K004 AA05 AA08 FG00 FH01 FH03 FH04 JG00 JH02 JH03

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディジタルフィルタから出力されるベー
    スバンドデータを受け取り、当該ベースバンドデータの
    受信レベルを検出するレベル検出手段と、 検出された受信レベルをMH(MHは自然数)回にわた
    って積分し、その結果を第1の積分データとして出力
    し、その後、当該受信レベルをMR(MRは自然数)回
    にわたって積分し、その結果を第2の積分データとして
    出力する受信レベル積分手段と、 前記第1の積分データに所定の増幅率データを乗算し、
    当該乗算結果と前記第2の積分データとを加算し、当該
    加算結果を全積分回数(MH+MR)で除算すること
    で、受信レベルの平均値を算出し、当該平均値を受信レ
    ベル平均データとして出力する受信レベル平均値算出手
    段と、 前記積分動作の開始/終了タイミング、および前記第1
    の積分データのラッチタイミングを制御する制御手段
    と、 特定の基準値と前記受信レベル平均データとの比をdB
    値で算出し、当該dB値をレベル比データとして出力す
    る受信レベル比算出手段と、 前記レベル比データを所定範囲±Td内で積分し、さら
    に、当該積分結果がTd以上であればレベル比データ積
    分値をTdとし、−Td以下であればレベル比データ積
    分値を−Tdとし、当該レベル比データ積分値の真数値
    を電圧データとして出力する電圧データ生成手段と、 前記レベル比データ積分値の差分値を求め、当該差分値
    の真数値を前記所定の増幅率データとして出力する電圧
    増幅率算出手段と、 を備えることを特徴とする自動利得制御装置。
  2. 【請求項2】 A/D変換器出力のディジタルデータの
    受信レベルを算出し、その値があるしきい値以上の場合
    に、A/D変換器がオーバーフローしていると判定し、
    その判定結果をオーバーフロー検出信号として出力する
    オーバーフロー検出手段と、 ディジタルフィルタから出力されるベースバンドデータ
    を受け取り、当該ベースバンドデータの受信レベルを検
    出するレベル検出手段と、 検出された受信レベルをMH(MHは自然数)回にわた
    って積分し、その結果を第1の積分データとして出力
    し、その後、当該受信レベルをMR(MRは自然数)回
    にわたって積分し、その結果を第2の積分データとして
    出力する受信レベル積分手段と、 前記第1の積分データに所定の増幅率データを乗算し、
    当該乗算結果と前記第2の積分データとを加算し、当該
    加算結果を全積分回数(MH+MR)で除算すること
    で、受信レベルの平均値を算出し、当該平均値を受信レ
    ベル平均データとして出力する受信レベル平均値算出手
    段と、 特定の基準値と前記受信レベル平均データとの比をdB
    値で算出し、当該dB値をレベル比データとして出力す
    る受信レベル比算出手段と、 前記オーバーフロー検出信号が出力された場合は、予め
    規定された所定の値を選択し、前記オーバーフロー検出
    信号が出力されていない場合は、前記レベル比データを
    選択し、その選択結果を選択データとして出力する選択
    手段と、 前記選択データを所定範囲±Td内で積分し、さらに、
    当該積分結果がTd以上であれば選択データ積分値をT
    dとし、−Td以下であれば選択データ積分値を−Td
    とし、当該選択データ積分値の真数値を電圧データとし
    て出力する電圧データ生成手段と、 前記選択データ積分値の差分値を求め、当該差分値の真
    数値を前記所定の増幅率データとして出力する電圧増幅
    率算出手段と、 前記オーバーフロー検出信号が出力された場合は、前記
    増幅率データ、前記受信レベル積分手段内のレジスタ、
    および前記受信レベル平均値算出手段内のレジスタをリ
    セットし、前記オーバーフロー検出信号が出力されてい
    ない場合は、前記積分動作の開始/終了タイミング、お
    よび前記第1の積分データのラッチタイミングを制御す
    る制御手段と、 を備えることを特徴とする自動利得制御装置。
  3. 【請求項3】 前記積分回数MRと前記積分回数MHの
    合計は、2のべき乗の値をとることを特徴とする請求項
    1または2に記載の自動利得制御装置。
  4. 【請求項4】 初期時にあっては、 前記受信レベル積分手段が、前記レベル検出手段で検出
    した受信レベルをMR回にわたって積分し、 前記受信レベル平均値算出手段が、前記積分結果を全積
    分回数MRで除算することで、受信レベルの平均値を算
    出し、 前記制御手段が、前記積分動作の開始/終了タイミング
    を制御することを特徴とする請求項1、2または3に記
    載の自動利得制御装置。
  5. 【請求項5】 前記積分回数MRは、2のべき乗の値を
    とることを特徴とする請求項4に記載の自動利得制御装
    置。
  6. 【請求項6】 前記受信レベル比算出手段をROMで構
    成することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに
    記載の自動利得制御装置。
  7. 【請求項7】 前記電圧増幅率算出手段および前記電圧
    データ生成手段における真数変換部分をROMで構成す
    ることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一つに記載
    の自動利得制御装置。
  8. 【請求項8】 ディジタルフィルタから出力される受信
    ベースバンドデータを受け取り、当該ベースバンドデー
    タの受信レベルを算出し、さらに特定の基準値と当該受
    信レベルとの比をdB値で算出し、当該dB値を受信レ
    ベル比検出値として出力する受信レベル比検出手段と、 前記dB値をMH(MHは自然数)回にわたって積分
    し、その結果を第1の積分データとして出力し、その
    後、当該dB値をMR(MRは自然数)回にわたって積
    分し、その結果を第2の積分データとして出力する受信
    レベル比積分手段と、 前記第1の積分データを積分回数MHで除算して利得制
    御前のレベル比平均値を算出し、さらに当該利得制御前
    のレベル比平均値に所定の増幅率データ(dB値)を加
    算した結果を、第1のレベル比平均値とし、前記第2の
    積分データを積分回数MRで除算した結果を第2のレベ
    ル比平均値とし、当該第1のレベル比平均値と当該第2
    のレベル比平均値との加算値を“2”で除算した結果を
    レベル比データとして出力する受信レベル比平均値算出
    手段と、 前記積分動作の開始/終了タイミング、および前記第1
    の積分データのラッチタイミングを制御する制御手段
    と、 前記レベル比データを、所定範囲±Td内で積分し、さ
    らに、当該積分結果がTd以上であればレベル比データ
    積分値をTdとし、−Td以下であればレベル比データ
    積分値を−Tdとし、当該レベル比データ積分値の真数
    値を電圧データとして出力する電圧データ生成手段と、 前記レベル比データ積分値の差分値を求め、当該差分値
    を前記所定の増幅率データとして出力する電圧増幅率算
    出手段と、 を備えることを特徴とする自動利得制御装置。
  9. 【請求項9】 RF信号を受信するアンテナと、 前記RF信号の利得を利得制御電圧によって制御する利
    得制御アンプと、 前記利得制御アンプの出力信号を受信ベースバンド信号
    に周波数変換する周波数変換手段と、 前記受信ベースバンド信号をオーバーサンプリングし、
    ディジタルデータに変換するA/D変換手段と、 前記ディジタルデータに含まれる隣接波成分および雑音
    成分を除去し、受け取った自波の信号に対して波形整形
    を行い、その結果をベースバンドデータとして出力する
    ディジタルフィルタと、 前記ベースバンドデータを用いて、キャリア周波数同
    期、キャリア位相同期、およびタイミング同期を確立
    し、その後、データを判定し、その結果を復調データと
    して出力する検波手段と、 前記ベースバンドデータを受け取り、当該ベースバンド
    データの受信レベルを検出するレベル検出手段と、 検出された受信レベルをMH(MHは自然数)回にわた
    って積分し、その結果を第1の積分データとして出力
    し、その後、当該受信レベルをMR(MRは自然数)回
    にわたって積分し、その結果を第2の積分データとして
    出力する受信レベル積分手段と、 前記第1の積分データに所定の増幅率データを乗算し、
    当該乗算結果と前記第2の積分データとを加算し、当該
    加算結果を全積分回数(MH+MR)で除算すること
    で、受信レベルの平均値を算出し、当該平均値を受信レ
    ベル平均データとして出力する受信レベル平均値算出手
    段と、 前記積分動作の開始/終了タイミング、および前記第1
    の積分データのラッチタイミングを制御する制御手段
    と、 特定の基準値と前記受信レベル平均データとの比をdB
    値で算出し、当該dB値をレベル比データとして出力す
    る受信レベル比算出手段と、 前記レベル比データを所定範囲±Td内で積分し、さら
    に、当該積分結果がTd以上であればレベル比データ積
    分値をTdとし、−Td以下であればレベル比データ積
    分値を−Tdとし、当該レベル比データ積分値の真数値
    を電圧データとして出力する電圧データ生成手段と、 前記レベル比データ積分値の差分値を求め、当該差分値
    の真数値を前記所定の増幅率データとして出力する電圧
    増幅率算出手段と、 前記電圧データに対してD/A変換を行い、変換後のア
    ナログ信号を前記利得制御電圧として出力するD/A変
    換手段と、 を備えることを特徴とする復調器。
  10. 【請求項10】 RF信号を受信するアンテナと、 前記RF信号の利得を利得制御電圧によって制御する利
    得制御アンプと、 前記利得制御アンプの出力信号を受信ベースバンド信号
    に周波数変換する周波数変換手段と、 前記受信ベースバンド信号をオーバーサンプリングし、
    ディジタルデータに変換するA/D変換手段と、 前記ディジタルデータに含まれる隣接波成分および雑音
    成分を除去し、受け取った自波の信号に対して波形整形
    を行い、その結果をベースバンドデータとして出力する
    ディジタルフィルタと、 前記ベースバンドデータを用いて、キャリア周波数同
    期、キャリア位相同期、およびタイミング同期を確立
    し、その後、データを判定し、その結果を復調データと
    して出力する検波手段と、 前記ディジタルデータの受信レベルを算出し、その値が
    あるしきい値以上の場合に、A/D変換手段がオーバー
    フローしていると判定し、その判定結果をオーバーフロ
    ー検出信号として出力するオーバーフロー検出手段と、 ディジタルフィルタから出力されるベースバンドデータ
    を受け取り、当該ベースバンドデータの受信レベルを検
    出するレベル検出手段と、 検出された受信レベルをMH(MHは自然数)回にわた
    って積分し、その結果を第1の積分データとして出力
    し、その後、当該受信レベルをMR(MRは自然数)回
    にわたって積分し、その結果を第2の積分データとして
    出力する受信レベル積分手段と、 前記第1の積分データに所定の増幅率データを乗算し、
    当該乗算結果と前記第2の積分データとを加算し、当該
    加算結果を全積分回数(MH+MR)で除算すること
    で、受信レベルの平均値を算出し、当該平均値を受信レ
    ベル平均データとして出力する受信レベル平均値算出手
    段と、 特定の基準値と前記受信レベル平均データとの比をdB
    値で算出し、当該dB値をレベル比データとして出力す
    る受信レベル比算出手段と、 前記オーバーフロー検出信号が出力された場合は、予め
    規定された所定の値を選択し、前記オーバーフロー検出
    信号が出力されていない場合は、前記レベル比データを
    選択し、その選択結果を選択データとして出力する選択
    手段と、 前記選択データを所定範囲±Td内で積分し、さらに、
    当該積分結果がTd以上であれば選択データ積分値をT
    dとし、−Td以下であれば選択データ積分値を−Td
    とし、当該選択データ積分値の真数値を電圧データとし
    て出力する電圧データ生成手段と、 前記選択データ積分値の差分値を求め、当該差分値の真
    数値を前記所定の増幅率データとして出力する電圧増幅
    率算出手段と、 前記オーバーフロー検出信号が出力された場合は、前記
    増幅率データ、前記受信レベル積分手段内のレジスタ、
    および前記受信レベル平均値算出手段内のレジスタをリ
    セットし、前記オーバーフロー検出信号が出力されてい
    ない場合は、前記積分動作の開始/終了タイミング、お
    よび前記第1の積分データのラッチタイミングを制御す
    る制御手段と、 前記電圧データに対してD/A変換を行い、変換後のア
    ナログ信号を前記利得制御電圧として出力するD/A変
    換手段と、 を備えることを特徴とする復調器。
  11. 【請求項11】 前記積分回数MRと前記積分回数MH
    の合計は、2のべき乗の値をとることを特徴とする請求
    項9または10に記載の復調器。
  12. 【請求項12】 初期時にあっては、 前記受信レベル積分手段が、前記レベル検出手段で検出
    した受信レベルをMR回にわたって積分し、 前記受信レベル平均値算出手段が、前記積分結果を全積
    分回数MRで除算することで、受信レベルの平均値を算
    出し、 前記制御手段が、前記積分動作の開始/終了タイミング
    を制御することを特徴とする請求項9、10または11
    に記載の復調器。
  13. 【請求項13】 前記積分回数MRは、2のべき乗の値
    をとることを特徴とする請求項12に記載の復調器。
  14. 【請求項14】 前記受信レベル比算出手段をROMで
    構成することを特徴とする請求項9〜13のいずれか一
    つに記載の復調器。
  15. 【請求項15】 前記電圧増幅率算出手段および前記電
    圧データ生成手段における真数変換部分をROMで構成
    することを特徴とする請求項9〜14のいずれか一つに
    記載の復調器。
  16. 【請求項16】 RF信号を受信するアンテナと、 前記RF信号の利得を利得制御電圧によって制御する利
    得制御アンプと、 前記利得制御アンプの出力信号を受信ベースバンド信号
    に周波数変換する周波数変換手段と、 前記受信ベースバンド信号をオーバーサンプリングし、
    ディジタルデータに変換するA/D変換手段と、 前記ディジタルデータに含まれる隣接波成分および雑音
    成分を除去し、受け取った自波の信号に対して波形整形
    を行い、その結果をベースバンドデータとして出力する
    ディジタルフィルタと、 前記ベースバンドデータを用いて、キャリア周波数同
    期、キャリア位相同期、およびタイミング同期を確立
    し、その後、データを判定し、その結果を復調データと
    して出力する検波手段と、 前記ベースバンドデータを受け取り、当該ベースバンド
    データの受信レベルを算出し、さらに特定の基準値と当
    該受信レベルとの比をdB値で算出し、当該dB値を受
    信レベル比検出値として出力する受信レベル比検出手段
    と、 前記dB値をMH(MHは自然数)回にわたって積分
    し、その結果を第1の積分データとして出力し、その
    後、当該dB値をMR(MRは自然数)回にわたって積
    分し、その結果を第2の積分データとして出力する受信
    レベル比積分手段と、 前記第1の積分データを積分回数MHで除算して利得制
    御前のレベル比平均値を算出し、さらに当該利得制御前
    のレベル比平均値に所定の増幅率データ(dB値)を加
    算した結果を、第1のレベル比平均値とし、前記第2の
    積分データを積分回数MRで除算した結果を第2のレベ
    ル比平均値とし、当該第1のレベル比平均値と当該第2
    のレベル比平均値との加算値を“2”で除算した結果を
    レベル比データとして出力する受信レベル比平均値算出
    手段と、 前記積分動作の開始/終了タイミング、および前記第1
    の積分データのラッチタイミングを制御する制御手段
    と、 前記レベル比データを、所定範囲±Td内で積分し、さ
    らに、当該積分結果がTd以上であればレベル比データ
    積分値をTdとし、−Td以下であればレベル比データ
    積分値を−Tdとし、当該レベル比データ積分値の真数
    値を電圧データとして出力する電圧データ生成手段と、 前記レベル比データ積分値の差分値を求め、当該差分値
    を前記所定の増幅率データとして出力する電圧増幅率算
    出手段と、 前記電圧データに対してD/A変換を行い、変換後のア
    ナログ信号を前記利得制御電圧として出力するD/A変
    換手段と、 を備えることを特徴とする復調器。
  17. 【請求項17】 前記ディジタルフィルタは、デシメー
    ションフィルタと波形整形フィルタで構成され、 前記デシメーションフィルタが、デシメーションの回数
    をmとした場合に、間引きした後の出力データのレベル
    を2m倍し、 前記波形整形フィルタが、前記デシメーションフィルタ
    から出力されるデータを、当該データのオーバーサンプ
    ル数で除算することを特徴とする請求項9〜16のいず
    れか一つに記載の復調器。
  18. 【請求項18】 前記検波手段は、データ判定に軟判定
    処理を採用することを特徴とする請求項9〜17のいず
    れか一つに記載の復調器。
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