JP2003016883A - 高電圧機器用絶縁物 - Google Patents
高電圧機器用絶縁物Info
- Publication number
- JP2003016883A JP2003016883A JP2001203227A JP2001203227A JP2003016883A JP 2003016883 A JP2003016883 A JP 2003016883A JP 2001203227 A JP2001203227 A JP 2001203227A JP 2001203227 A JP2001203227 A JP 2001203227A JP 2003016883 A JP2003016883 A JP 2003016883A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- dielectric
- metal fitting
- insulator
- voltage equipment
- adhesive
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01H—ELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
- H01H33/00—High-tension or heavy-current switches with arc-extinguishing or arc-preventing means
- H01H33/02—Details
- H01H33/42—Driving mechanisms
- H01H2033/426—Details concerning the connection of the isolating driving rod to a metallic part
Landscapes
- Gas-Insulated Switchgears (AREA)
- Insulating Bodies (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 絶縁性能に優れた誘電体と金具の接合構造を
提供する。 【解決手段】 高電圧機器用絶縁物において、誘電体1
と金具2との接着部の誘電体1側の表面に、誘電体1の
固有抵抗値の1000分の1以下の固有抵抗値を有する半導
電性膜3を、半導電性塗料をハケ塗りすることによって
成膜する。半導電性膜3が金具2に接するように構成
し、電圧印加時に、金具2と半導電性膜3を同じ電位と
みなすことで、気泡などの微小な空隙が発生しやすい誘
電体1と金具2の接着部を電気的にシールドする。
提供する。 【解決手段】 高電圧機器用絶縁物において、誘電体1
と金具2との接着部の誘電体1側の表面に、誘電体1の
固有抵抗値の1000分の1以下の固有抵抗値を有する半導
電性膜3を、半導電性塗料をハケ塗りすることによって
成膜する。半導電性膜3が金具2に接するように構成
し、電圧印加時に、金具2と半導電性膜3を同じ電位と
みなすことで、気泡などの微小な空隙が発生しやすい誘
電体1と金具2の接着部を電気的にシールドする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ガス絶縁開閉装
置などの高電圧機器に用いられる絶縁物に関するもので
ある。
置などの高電圧機器に用いられる絶縁物に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】ガス絶縁開閉装置などの高電圧機器で
は、高電圧導体を機械的に支持するため、あるいは高電
圧の可動導体に操作力を伝達するため、エポキシ樹脂、
または強化プラスチック(FRP)からなる絶縁物が使用
されている。これらの絶縁物は、基部となる誘電体に他
の金属構成物と結合するための金具が付属しているのが
一般的であるが、誘電体と金具の間に微小な空隙が存在
する場合には、当該部分の電界が非常に大きくなり、絶
縁性能の低下を招くため、従来から種々の工夫がなされ
ている。
は、高電圧導体を機械的に支持するため、あるいは高電
圧の可動導体に操作力を伝達するため、エポキシ樹脂、
または強化プラスチック(FRP)からなる絶縁物が使用
されている。これらの絶縁物は、基部となる誘電体に他
の金属構成物と結合するための金具が付属しているのが
一般的であるが、誘電体と金具の間に微小な空隙が存在
する場合には、当該部分の電界が非常に大きくなり、絶
縁性能の低下を招くため、従来から種々の工夫がなされ
ている。
【0003】図10は、例えば特開平11−28344
3号公報に示された従来の高電圧機器用絶縁物の誘電体
と金具の接着部分の構造を示す断面図である。図10に
おいて、符号101は誘電体、102は誘電体101の
一端に接着剤104を介して取り付けられた金具をそれ
ぞれ示している。誘電体101の固有抵抗値より低い固
有抵抗値を持つ接着剤104を誘電体101と金具10
2の間に充填することによって、誘電体101と金具1
02を接合している。
3号公報に示された従来の高電圧機器用絶縁物の誘電体
と金具の接着部分の構造を示す断面図である。図10に
おいて、符号101は誘電体、102は誘電体101の
一端に接着剤104を介して取り付けられた金具をそれ
ぞれ示している。誘電体101の固有抵抗値より低い固
有抵抗値を持つ接着剤104を誘電体101と金具10
2の間に充填することによって、誘電体101と金具1
02を接合している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、接着剤104
は、その調製時あるいは充填時に、接着剤104の層内
に気泡を巻き込みやすく、そのような場合には、従来の
ような構成においては、図11に示すように接着剤10
4の層内に気泡が介入し、結果として、接着部となる金
具102と誘電体101の間に微小な空隙部111を生
じることになり、絶縁物の絶縁性能の低下を招いてしま
うという問題があった。
は、その調製時あるいは充填時に、接着剤104の層内
に気泡を巻き込みやすく、そのような場合には、従来の
ような構成においては、図11に示すように接着剤10
4の層内に気泡が介入し、結果として、接着部となる金
具102と誘電体101の間に微小な空隙部111を生
じることになり、絶縁物の絶縁性能の低下を招いてしま
うという問題があった。
【0005】この発明は上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、あらかじめ誘電体の表面に導電
性の高い皮膜を形成し、気泡などの微小な空隙が発生し
やすい接着部を電気的にシールドし、絶縁性能を確保で
きる高電圧機器用絶縁物を得ることを目的とする。
ためになされたもので、あらかじめ誘電体の表面に導電
性の高い皮膜を形成し、気泡などの微小な空隙が発生し
やすい接着部を電気的にシールドし、絶縁性能を確保で
きる高電圧機器用絶縁物を得ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明に係る高電圧機
器用絶縁物は、少なくとも一方の端部に、金具が固定さ
れる誘電体からなる高電圧機器用絶縁物において、上記
誘電体と上記金具が接着される接着部の上記誘電体側の
表面に、上記誘電体の固有抵抗値の1000分の1以下の固
有抵抗値を持つ半導電性膜を設け、上記半導電性膜と上
記金具とを接着剤によって固定し、かつ上記半導電性膜
が上記金具に接しているものである。
器用絶縁物は、少なくとも一方の端部に、金具が固定さ
れる誘電体からなる高電圧機器用絶縁物において、上記
誘電体と上記金具が接着される接着部の上記誘電体側の
表面に、上記誘電体の固有抵抗値の1000分の1以下の固
有抵抗値を持つ半導電性膜を設け、上記半導電性膜と上
記金具とを接着剤によって固定し、かつ上記半導電性膜
が上記金具に接しているものである。
【0007】また、この発明に係る高電圧機器用絶縁物
は、上記のような構成において、上記半導電性膜は、半
導電性塗料を塗布することにより成膜されるものであ
る。
は、上記のような構成において、上記半導電性膜は、半
導電性塗料を塗布することにより成膜されるものであ
る。
【0008】さらに、この発明に係る高電圧機器用絶縁
物は、上記のような構成において、上記誘電体は円筒状
に形成されるものである。
物は、上記のような構成において、上記誘電体は円筒状
に形成されるものである。
【0009】また、この発明に係る高電圧機器用絶縁物
は、上記のような構成において、上記誘電体と上記金具
の接着部の、上記誘電体と上記金具のそれぞれの表面
に、互いに係合するねじ部を設けたものである。
は、上記のような構成において、上記誘電体と上記金具
の接着部の、上記誘電体と上記金具のそれぞれの表面
に、互いに係合するねじ部を設けたものである。
【0010】さらに、この発明に係る高電圧機器用絶縁
物は、上記のような構成において、上記誘電体と上記金
具の接着部の、上記誘電体、若しくは上記金具、または
上記誘電体と上記金具の双方の表面に円周方向に沿って
溝を設け、上記溝には上記接着剤が充填されるものであ
る。
物は、上記のような構成において、上記誘電体と上記金
具の接着部の、上記誘電体、若しくは上記金具、または
上記誘電体と上記金具の双方の表面に円周方向に沿って
溝を設け、上記溝には上記接着剤が充填されるものであ
る。
【0011】また、この発明に係る高電圧機器用絶縁物
は、上記のような構成において、上記金具に設けられた
上記溝は、上記金具の表面の円周に亘って形成され、上
記溝の底部の中心軸と、上記金具の表面の中心軸が偏心
しているものである。
は、上記のような構成において、上記金具に設けられた
上記溝は、上記金具の表面の円周に亘って形成され、上
記溝の底部の中心軸と、上記金具の表面の中心軸が偏心
しているものである。
【0012】さらに、この発明に係る高電圧機器用絶縁
物は、上記のような構成において、上記誘電体と上記金
具の接着部の、上記金具の表面に、円周方向に沿って突
き出す突起を設けたものである。
物は、上記のような構成において、上記誘電体と上記金
具の接着部の、上記金具の表面に、円周方向に沿って突
き出す突起を設けたものである。
【0013】また、この発明に係る高電圧機器用絶縁物
は、上記のような構成において、上記突起は、上記金具
の表面の円周に亘って形成され、上記突起の頂部の中心
軸と、上記金具の表面の中心軸が偏心しているものであ
る。
は、上記のような構成において、上記突起は、上記金具
の表面の円周に亘って形成され、上記突起の頂部の中心
軸と、上記金具の表面の中心軸が偏心しているものであ
る。
【0014】さらに、この発明に係る高電圧機器用絶縁
物は、上記のような構成において、上記接着剤に充填材
を混入し、上記接着剤の固有抵抗値を、上記誘電体の固
有抵抗値の1000分の1以下としたものである。
物は、上記のような構成において、上記接着剤に充填材
を混入し、上記接着剤の固有抵抗値を、上記誘電体の固
有抵抗値の1000分の1以下としたものである。
【0015】また、この発明に係る高電圧機器用絶縁物
は、上記のような構成において、上記誘電体が、酸化ア
ルミニウム(Al2O3)を充填したエポキシ樹脂、あるい
はガラス繊維または有機化合物繊維または無機化合物繊
維を強化材とした強化プラスチック(FRP)よりなるも
のである。
は、上記のような構成において、上記誘電体が、酸化ア
ルミニウム(Al2O3)を充填したエポキシ樹脂、あるい
はガラス繊維または有機化合物繊維または無機化合物繊
維を強化材とした強化プラスチック(FRP)よりなるも
のである。
【0016】さらに、この発明に係る高電圧機器用絶縁
物は、上記のような構成において、上記半導電性膜をゴ
ム状物質とするものである。
物は、上記のような構成において、上記半導電性膜をゴ
ム状物質とするものである。
【0017】また、この発明に係る高電圧機器用絶縁物
は、上記のような構成において、上記半導電性膜に代え
て、導電膜を設けたものである。
は、上記のような構成において、上記半導電性膜に代え
て、導電膜を設けたものである。
【0018】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1はこの発明の
実施の形態1である高電圧機器用絶縁物を示す断面図で
あり、基部となる円筒状の誘電体の端部に、金具が取り
付けられた接合構造を示している。図において、符号1
は円筒形状であり、酸化アルミニウム(Al2O3)を充填
したエポキシ樹脂、あるいはガラス繊維または有機化合
物繊維または無機化合物繊維を強化材とした強化プラス
チック(FRP)よりなる誘電体、2は誘電体1の一端
に、他の構成物との結合の目的で取り付けられた金具、
3は誘電体1の固有抵抗値の1000分の1以下の固有抵抗
値を持つ半導電性膜であり、この半導電性膜3は、例え
ばエポキシ樹脂に、導電性材料としてカーボンを添加し
た材料により形成される。4は接着剤である。
実施の形態1である高電圧機器用絶縁物を示す断面図で
あり、基部となる円筒状の誘電体の端部に、金具が取り
付けられた接合構造を示している。図において、符号1
は円筒形状であり、酸化アルミニウム(Al2O3)を充填
したエポキシ樹脂、あるいはガラス繊維または有機化合
物繊維または無機化合物繊維を強化材とした強化プラス
チック(FRP)よりなる誘電体、2は誘電体1の一端
に、他の構成物との結合の目的で取り付けられた金具、
3は誘電体1の固有抵抗値の1000分の1以下の固有抵抗
値を持つ半導電性膜であり、この半導電性膜3は、例え
ばエポキシ樹脂に、導電性材料としてカーボンを添加し
た材料により形成される。4は接着剤である。
【0019】次に、図1に示す誘電体1に金具2を取り
付ける手順について説明する。まず、誘電体1の金具2
に対向する部分、すなわち誘電体1と金具2が接着され
る接着部の誘電体1側の表面に、半導電性塗料を塗布
し、十分に乾燥させて半導電性膜3を成膜する。次に、
接着部の誘電体1側または金具2側のいずれか一方若し
くは両方の面に接着剤4を塗布する。次に、金具2を円
筒状の誘電体1の一端に嵌め込み、両者を接合すること
によって固定し、接合構造を得る。
付ける手順について説明する。まず、誘電体1の金具2
に対向する部分、すなわち誘電体1と金具2が接着され
る接着部の誘電体1側の表面に、半導電性塗料を塗布
し、十分に乾燥させて半導電性膜3を成膜する。次に、
接着部の誘電体1側または金具2側のいずれか一方若し
くは両方の面に接着剤4を塗布する。次に、金具2を円
筒状の誘電体1の一端に嵌め込み、両者を接合すること
によって固定し、接合構造を得る。
【0020】このように、半導電性膜3は、誘電体1の
表面に直接的に塗布されることで成膜されるため、誘電
体1の表面に密着させることができ、かつ気泡の介在を
防止することができる。また、半導電性膜3は、誘電体
1の固有抵抗値(一般的に1015〜1019Ω・m程度)
に比べ、その固有抵抗値が1000分の1以下と十分に小さ
い固有抵抗値を有し、かつ例えば図中のd点のように、
少なくとも1箇所以上の点で金具2と接触しているた
め、擬似的に金具2と同電位の電極表面とみなすことが
できる。従って、図2に示すように、誘電体1と金具2
の接着部の接着剤4よりなる層に微小な空隙部11が存
在する場合でも、空隙部11には電界が非常に小さいた
め、絶縁性能の低下を防止することができる。
表面に直接的に塗布されることで成膜されるため、誘電
体1の表面に密着させることができ、かつ気泡の介在を
防止することができる。また、半導電性膜3は、誘電体
1の固有抵抗値(一般的に1015〜1019Ω・m程度)
に比べ、その固有抵抗値が1000分の1以下と十分に小さ
い固有抵抗値を有し、かつ例えば図中のd点のように、
少なくとも1箇所以上の点で金具2と接触しているた
め、擬似的に金具2と同電位の電極表面とみなすことが
できる。従って、図2に示すように、誘電体1と金具2
の接着部の接着剤4よりなる層に微小な空隙部11が存
在する場合でも、空隙部11には電界が非常に小さいた
め、絶縁性能の低下を防止することができる。
【0021】なお、円筒状の誘電体1の内径の大きさが
100〜300mm程度である場合に、半導電性膜3の
膜厚が30〜100μmの厚さとなるように成膜するこ
とで、半導電性膜としての効果を得ることができ、かつ
周辺部材との膨張率の相違により膜が破壊されることが
なく、絶縁性能を確保することが可能となる。
100〜300mm程度である場合に、半導電性膜3の
膜厚が30〜100μmの厚さとなるように成膜するこ
とで、半導電性膜としての効果を得ることができ、かつ
周辺部材との膨張率の相違により膜が破壊されることが
なく、絶縁性能を確保することが可能となる。
【0022】実施の形態2.図3は、この発明の実施の
形態2による高電圧機器用絶縁物の断面図である。この
実施の形態2の高電圧機器用絶縁物は、円筒状の誘電体
1の一端の内側にめねじ5aが、誘電体1の一端の内径
に嵌め込まれる金具2の表面にはおねじ5bが切られた
構造となっている。このように、めねじ5aとおねじ5
bよりなるねじ部を設け、互いに係合するように構成す
ることで、金具2と誘電体1をより強く固定することが
できる。
形態2による高電圧機器用絶縁物の断面図である。この
実施の形態2の高電圧機器用絶縁物は、円筒状の誘電体
1の一端の内側にめねじ5aが、誘電体1の一端の内径
に嵌め込まれる金具2の表面にはおねじ5bが切られた
構造となっている。このように、めねじ5aとおねじ5
bよりなるねじ部を設け、互いに係合するように構成す
ることで、金具2と誘電体1をより強く固定することが
できる。
【0023】次に、誘電体1に金具2を取り付ける手順
について説明する。まず、誘電体1と金具2のそれぞれ
にめねじ5aとおねじ5bを形成する。次に、実施の形
態1において示した場合と同様に、誘電体1の金具2に
対向する部分、つまり接着部の誘電体1側の表面に半導
電性膜3を成膜し、しかる後に金具2または半導電性膜
3のいずれか一方若しくは両方の、ねじ部を構成する表
面に接着剤4を塗布し、めねじ5aとおねじ5bを係合
させるように、誘電体1に金具2をねじ込み、誘電体1
と金具2とを固定する。
について説明する。まず、誘電体1と金具2のそれぞれ
にめねじ5aとおねじ5bを形成する。次に、実施の形
態1において示した場合と同様に、誘電体1の金具2に
対向する部分、つまり接着部の誘電体1側の表面に半導
電性膜3を成膜し、しかる後に金具2または半導電性膜
3のいずれか一方若しくは両方の、ねじ部を構成する表
面に接着剤4を塗布し、めねじ5aとおねじ5bを係合
させるように、誘電体1に金具2をねじ込み、誘電体1
と金具2とを固定する。
【0024】このように、実施の形態2によれば、先述
の実施の形態1と同様の効果を奏する上、さらに誘電体
1と金具2との接着部におねじ5a、めねじ5bよりな
るねじ部を設け、ねじによる誘電体1と金具2の固定も
可能としたため、接着剤4のみによって接着する場合よ
りも高い接合強度を得ることができる。
の実施の形態1と同様の効果を奏する上、さらに誘電体
1と金具2との接着部におねじ5a、めねじ5bよりな
るねじ部を設け、ねじによる誘電体1と金具2の固定も
可能としたため、接着剤4のみによって接着する場合よ
りも高い接合強度を得ることができる。
【0025】実施の形態3.図4は、この発明の実施の
形態3による高電圧機器用絶縁物の断面図である。この
実施の形態3では、誘電体1と金具2との接着部に、円
周方向に沿って誘電体1の内側には溝6aが、金具2の
表面には溝6bが切られている。溝6a、6bは、円周
に亘って設けることで、強度を確保できまた加工面でも
都合が良いが、部分的に設けたものであっても、同様の
機能は得られる。また、溝6a、6bは、金具2側また
は誘電体1側あるいは両方の対向する位置にそれぞれ設
けてもよい。なお、溝6a、6bによって形成される空
間には接着剤4が充填されている。その他の構成は実施
の形態1に示した場合と同様である。このように、実施
の形態3によれば、実施の形態1と同様の効果を奏する
上、さらに、誘電体1と金具2が対向する位置に一対の
溝6a、6bが設けられ、そこに充填される接着剤4が
凝固して楔となることで、誘電体1と金具2との高い接
合強度を得ることができる。
形態3による高電圧機器用絶縁物の断面図である。この
実施の形態3では、誘電体1と金具2との接着部に、円
周方向に沿って誘電体1の内側には溝6aが、金具2の
表面には溝6bが切られている。溝6a、6bは、円周
に亘って設けることで、強度を確保できまた加工面でも
都合が良いが、部分的に設けたものであっても、同様の
機能は得られる。また、溝6a、6bは、金具2側また
は誘電体1側あるいは両方の対向する位置にそれぞれ設
けてもよい。なお、溝6a、6bによって形成される空
間には接着剤4が充填されている。その他の構成は実施
の形態1に示した場合と同様である。このように、実施
の形態3によれば、実施の形態1と同様の効果を奏する
上、さらに、誘電体1と金具2が対向する位置に一対の
溝6a、6bが設けられ、そこに充填される接着剤4が
凝固して楔となることで、誘電体1と金具2との高い接
合強度を得ることができる。
【0026】実施の形態4.図5は、この発明の実施の
形態4の説明図であり、誘電体1に取り付けられる金具
2の断面図を示している。上述の実施の形態3におい
て、金具2の接着部となる表面に円周に亘って溝6bを
形成することについて述べたが、この溝6bの深さを調
整し、金具2の外周2a(誘電体1内に嵌め込まれる部
分の表面に相当する。)の中心(金具の外周の中心)2
cと溝底部6bbの中心(溝底部の中心)6cを偏心さ
せることにより、絶縁性能の低下を防止しつつ、接着部
に作用する回転力に対する金具2の固定強度を増大させ
ることができる。なお、その偏心量は、金具2の外径
(誘電体1内に嵌め込まれる部分の外径)の0.5%以
上かつ5%以下とし、偏心部の加工公差以上、加工方法
より許容できる限界以下の大きさとする。
形態4の説明図であり、誘電体1に取り付けられる金具
2の断面図を示している。上述の実施の形態3におい
て、金具2の接着部となる表面に円周に亘って溝6bを
形成することについて述べたが、この溝6bの深さを調
整し、金具2の外周2a(誘電体1内に嵌め込まれる部
分の表面に相当する。)の中心(金具の外周の中心)2
cと溝底部6bbの中心(溝底部の中心)6cを偏心さ
せることにより、絶縁性能の低下を防止しつつ、接着部
に作用する回転力に対する金具2の固定強度を増大させ
ることができる。なお、その偏心量は、金具2の外径
(誘電体1内に嵌め込まれる部分の外径)の0.5%以
上かつ5%以下とし、偏心部の加工公差以上、加工方法
より許容できる限界以下の大きさとする。
【0027】実施の形態5.図6は、この発明の実施の
形態6を示す高電圧機器用絶縁物の断面図であり、図に
おいて、符号9は誘電体1に対向する金具2の表面、つ
まり接着部の金具2側の表面に、円周方向に沿って設け
られた突起を示している。突起9は、円周に亘って形成
することで、その強度を確保することができるが、部分
的に設けても同様の機能は得られる。その他の構成につ
いては、上述の実施の形態1に示した場合と同様であ
る。このように、実施の形態5によれば、実施の形態1
と同様の効果を奏する上、さらに、突起9を形成したこ
とによって、接着剤4に対する楔の効果を得られるた
め、高い接合強度を得ることができる。なお、突起9
は、金具2が半導電性膜3を成膜した誘電体3の内側に
納まる程度の大きさに突出させるものとする。
形態6を示す高電圧機器用絶縁物の断面図であり、図に
おいて、符号9は誘電体1に対向する金具2の表面、つ
まり接着部の金具2側の表面に、円周方向に沿って設け
られた突起を示している。突起9は、円周に亘って形成
することで、その強度を確保することができるが、部分
的に設けても同様の機能は得られる。その他の構成につ
いては、上述の実施の形態1に示した場合と同様であ
る。このように、実施の形態5によれば、実施の形態1
と同様の効果を奏する上、さらに、突起9を形成したこ
とによって、接着剤4に対する楔の効果を得られるた
め、高い接合強度を得ることができる。なお、突起9
は、金具2が半導電性膜3を成膜した誘電体3の内側に
納まる程度の大きさに突出させるものとする。
【0028】実施の形態6.図7は、この発明の実施の
形態6の説明図であり、誘電体1に取り付けられる金具
2の断面図を示している。上述の実施の形態5におい
て、金具2の接着部となる表面に円周に亘って突起9を
形成することについて述べたが、この突起9の高さを調
整し、金具の外周2a(誘電体1内に嵌め込まれる部分
の表面に相当する。)の中心(金具の外周の中心)2c
と突起頂部9aの中心(突起頂部の中心)9cを偏心さ
せることにより、絶縁性能の低下を防止しつつ、接着部
に作用する回転力に対する金具2の固定強度を増大させ
ることができる。なお、その偏心量は、金具2の外径
(誘電体1内に嵌め込まれる部分の外径)の0.5%以
上かつ5%以下とし、偏心部の加工公差以上、加工方法
より許容できる限界以下の大きさとする。
形態6の説明図であり、誘電体1に取り付けられる金具
2の断面図を示している。上述の実施の形態5におい
て、金具2の接着部となる表面に円周に亘って突起9を
形成することについて述べたが、この突起9の高さを調
整し、金具の外周2a(誘電体1内に嵌め込まれる部分
の表面に相当する。)の中心(金具の外周の中心)2c
と突起頂部9aの中心(突起頂部の中心)9cを偏心さ
せることにより、絶縁性能の低下を防止しつつ、接着部
に作用する回転力に対する金具2の固定強度を増大させ
ることができる。なお、その偏心量は、金具2の外径
(誘電体1内に嵌め込まれる部分の外径)の0.5%以
上かつ5%以下とし、偏心部の加工公差以上、加工方法
より許容できる限界以下の大きさとする。
【0029】実施の形態7.図8は、この発明の実施の
形態7の高電圧機器用絶縁物の断面図である。上述の実
施の形態1〜6においては、円筒状の誘電体1の内部に
金具2の一部がはまり込むタイプの絶縁物を示したが、
図8に示すように、誘電体1が内径側、金具2が外径側
に配置される構成であっても、半導電性膜3を金具2に
接するように誘電体1の表面に成膜し、金具2と接着剤
4を介して対向させるように、誘電体1と金具2を接着
させることができ、上述の実施の形態1〜6と同様の効
果を得ることができる。なお、この場合は誘電体1は円
柱状であってもよい。
形態7の高電圧機器用絶縁物の断面図である。上述の実
施の形態1〜6においては、円筒状の誘電体1の内部に
金具2の一部がはまり込むタイプの絶縁物を示したが、
図8に示すように、誘電体1が内径側、金具2が外径側
に配置される構成であっても、半導電性膜3を金具2に
接するように誘電体1の表面に成膜し、金具2と接着剤
4を介して対向させるように、誘電体1と金具2を接着
させることができ、上述の実施の形態1〜6と同様の効
果を得ることができる。なお、この場合は誘電体1は円
柱状であってもよい。
【0030】実施の形態8.上述の実施の形態1〜7に
おいては接着剤4は、特に材質については限定せず、半
導電性膜3と金具2の接着を可能とする材質のものを用
いるという例を示したが、この実施の形態8では、接着
剤4に対し、この接着剤4の基材よりも低い固有抵抗値
の充填材を混入し、接着剤4の固有抵抗値を、誘電体1
の固有抵抗値の1000分の1以下とする場合について示
す。接着剤4の固有抵抗値を、誘電体1の固有抵抗値の
1000分の1以下とすることで、擬似的に金具2、半導電
性膜3、接着剤4を同電位とみなすことができる。従っ
て、接着剤4の層内に空隙が存在する場合でも、その空
隙部11には電界が存在しないため、絶縁物の絶縁性能
の低下を防止することができる。
おいては接着剤4は、特に材質については限定せず、半
導電性膜3と金具2の接着を可能とする材質のものを用
いるという例を示したが、この実施の形態8では、接着
剤4に対し、この接着剤4の基材よりも低い固有抵抗値
の充填材を混入し、接着剤4の固有抵抗値を、誘電体1
の固有抵抗値の1000分の1以下とする場合について示
す。接着剤4の固有抵抗値を、誘電体1の固有抵抗値の
1000分の1以下とすることで、擬似的に金具2、半導電
性膜3、接着剤4を同電位とみなすことができる。従っ
て、接着剤4の層内に空隙が存在する場合でも、その空
隙部11には電界が存在しないため、絶縁物の絶縁性能
の低下を防止することができる。
【0031】実施の形態9.図9は、この発明の実施の
形態9を示す高電圧機器用絶縁物の断面図である。この
図9において、符号12は誘電体1の固有抵抗値の1000
分の1以下の固有抵抗値を持ちかつゴム状の半導電性塗
料よりなるゴム状半導電性膜を示し、このゴム状半導電
性膜12は、組立後、点dによって金具2と接した状態
となる。その他の構成については実施の形態1において
示した場合と同様である。ゴム状半導電性膜12は、例
えば塩素ブチルゴムに導電材料としてカーボンを充填し
た半導電性ゴム状塗料よりなる膜であり、上述の半導電
性膜3と同様に誘電体1の表面に塗布することにより成
膜することができ、気泡の介在を防止できる。なお、ゴ
ム状半導電性膜12を成膜後の誘電体1に対し、金具2
を取り付ける手順についても、上述の実施の形態1と同
様に実施することができる。
形態9を示す高電圧機器用絶縁物の断面図である。この
図9において、符号12は誘電体1の固有抵抗値の1000
分の1以下の固有抵抗値を持ちかつゴム状の半導電性塗
料よりなるゴム状半導電性膜を示し、このゴム状半導電
性膜12は、組立後、点dによって金具2と接した状態
となる。その他の構成については実施の形態1において
示した場合と同様である。ゴム状半導電性膜12は、例
えば塩素ブチルゴムに導電材料としてカーボンを充填し
た半導電性ゴム状塗料よりなる膜であり、上述の半導電
性膜3と同様に誘電体1の表面に塗布することにより成
膜することができ、気泡の介在を防止できる。なお、ゴ
ム状半導電性膜12を成膜後の誘電体1に対し、金具2
を取り付ける手順についても、上述の実施の形態1と同
様に実施することができる。
【0032】このように、ゴム状半導電性膜12を成膜
することによって、接着剤4の層内に空隙部11が生じ
た場合においても、半導電性膜3を形成した場合と同様
に、その絶縁性能を維持することができ、さらに、ガス
開閉器動作時の衝撃あるいは、製造時の硬化収縮あるい
は熱収縮による半導電性膜(ゴム状半導電性膜12)の
割れを防止することができる。これに伴って、このゴム
状半導電性膜12の剥離に起因する微小空隙の発生を防
止し、より高い絶縁信頼性を得ることができる。
することによって、接着剤4の層内に空隙部11が生じ
た場合においても、半導電性膜3を形成した場合と同様
に、その絶縁性能を維持することができ、さらに、ガス
開閉器動作時の衝撃あるいは、製造時の硬化収縮あるい
は熱収縮による半導電性膜(ゴム状半導電性膜12)の
割れを防止することができる。これに伴って、このゴム
状半導電性膜12の剥離に起因する微小空隙の発生を防
止し、より高い絶縁信頼性を得ることができる。
【0033】実施の形態10.上述の実施の形態1〜9
においては、誘電体1に半導電性膜3またはゴム状半導
電性膜12を成膜し、接着剤4を介して誘電体1に金具
2を接着する場合について述べた。しかし、半導電性塗
料または半導電性ゴム状塗料を塗布することにより誘電
体1の表面に半導電性膜3またはゴム状半導電性膜12
を成膜する代わりに、蒸着などの方法によって導電膜を
成膜してもよい。半導電性膜3またはゴム状半導電性膜
12に代えて導電膜を成膜することで、電圧印加時に金
具2と導電膜は同じ電位となり、接着剤4の層内に空隙
が生じた場合においても、その空隙部11では電界が非
常に小さいため、誘電体(絶縁物)の絶縁性能の低下を
防止することができる。
においては、誘電体1に半導電性膜3またはゴム状半導
電性膜12を成膜し、接着剤4を介して誘電体1に金具
2を接着する場合について述べた。しかし、半導電性塗
料または半導電性ゴム状塗料を塗布することにより誘電
体1の表面に半導電性膜3またはゴム状半導電性膜12
を成膜する代わりに、蒸着などの方法によって導電膜を
成膜してもよい。半導電性膜3またはゴム状半導電性膜
12に代えて導電膜を成膜することで、電圧印加時に金
具2と導電膜は同じ電位となり、接着剤4の層内に空隙
が生じた場合においても、その空隙部11では電界が非
常に小さいため、誘電体(絶縁物)の絶縁性能の低下を
防止することができる。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の高電圧
機器用絶縁物によれば、少なくとも一方の端部に、金具
が固定される誘電体からなる高電圧機器用絶縁物におい
て、上記誘電体と上記金具が接着される接着部の上記誘
電体側の表面に、上記誘電体の固有抵抗値の1000分の1
以下の固有抵抗値を持つ半導電性膜を設け、上記半導電
性膜と上記金具とを接着剤によって固定し、かつ上記半
導電性膜が上記金具に接しているように構成したため、
金具と半導電性膜を同じ電位とみなすことができ、接着
剤層内に空隙が生じた場合においても、その空隙部では
電界が非常に小さいため、絶縁性能を維持することが可
能となる。
機器用絶縁物によれば、少なくとも一方の端部に、金具
が固定される誘電体からなる高電圧機器用絶縁物におい
て、上記誘電体と上記金具が接着される接着部の上記誘
電体側の表面に、上記誘電体の固有抵抗値の1000分の1
以下の固有抵抗値を持つ半導電性膜を設け、上記半導電
性膜と上記金具とを接着剤によって固定し、かつ上記半
導電性膜が上記金具に接しているように構成したため、
金具と半導電性膜を同じ電位とみなすことができ、接着
剤層内に空隙が生じた場合においても、その空隙部では
電界が非常に小さいため、絶縁性能を維持することが可
能となる。
【0035】さらに、この発明の高電圧機器用絶縁物に
よれば、上記のような構成において、上記半導電性膜
は、半導電性塗料を塗布することにより成膜されるた
め、半導電性膜の内部に気泡を介在させることなく成膜
することが可能となる。
よれば、上記のような構成において、上記半導電性膜
は、半導電性塗料を塗布することにより成膜されるた
め、半導電性膜の内部に気泡を介在させることなく成膜
することが可能となる。
【0036】また、この発明の高電圧機器用絶縁物によ
れば、上記のような構成において、上記誘電体を円筒状
とすることで、後述するように、誘電体の内径側に金具
を嵌め込む形状とし、誘電体と金具の接着部にねじ部な
どを設けることが可能となる。
れば、上記のような構成において、上記誘電体を円筒状
とすることで、後述するように、誘電体の内径側に金具
を嵌め込む形状とし、誘電体と金具の接着部にねじ部な
どを設けることが可能となる。
【0037】さらに、この発明の高電圧機器用絶縁物に
よれば、上記のような構成において、上記誘電体と上記
金具の接着部の、上記誘電体と上記金具のそれぞれの表
面に、互いに係合するねじ部を設けたため、誘電体と金
具とをより強く固定することが可能となる。
よれば、上記のような構成において、上記誘電体と上記
金具の接着部の、上記誘電体と上記金具のそれぞれの表
面に、互いに係合するねじ部を設けたため、誘電体と金
具とをより強く固定することが可能となる。
【0038】また、この発明の高電圧機器用絶縁物によ
れば、上記のような構成において、上記誘電体と上記金
具の接着部の、上記誘電体、若しくは上記金具、または
上記誘電体と上記金具の双方の表面に円周方向に沿って
溝を設け、上記溝には上記接着剤が充填されるため、溝
に充填された接着剤が凝固し楔となるために、誘電体と
金具とをより強く固定することが可能となる。
れば、上記のような構成において、上記誘電体と上記金
具の接着部の、上記誘電体、若しくは上記金具、または
上記誘電体と上記金具の双方の表面に円周方向に沿って
溝を設け、上記溝には上記接着剤が充填されるため、溝
に充填された接着剤が凝固し楔となるために、誘電体と
金具とをより強く固定することが可能となる。
【0039】さらに、この発明の高電圧機器用絶縁物に
よれば、上記のような構成において、上記金具に設けら
れた上記溝は、上記金具の表面の円周に亘って形成さ
れ、上記溝の底部の中心軸と、上記金具の表面の中心軸
が偏心しているために、誘電体と金具との接着部に作用
する回転力に対する強度を増大させることができる。
よれば、上記のような構成において、上記金具に設けら
れた上記溝は、上記金具の表面の円周に亘って形成さ
れ、上記溝の底部の中心軸と、上記金具の表面の中心軸
が偏心しているために、誘電体と金具との接着部に作用
する回転力に対する強度を増大させることができる。
【0040】また、この発明の高電圧機器用絶縁物によ
れば、上記のような構成において、上記誘電体と上記金
具の接着部の、上記金具の表面に、円周方向に沿って突
き出す突起を設けたため、この突起が、誘電体と金具と
を接着する接着剤に対する楔となり、誘電体と金具との
より高い接合強度を得ることができる。
れば、上記のような構成において、上記誘電体と上記金
具の接着部の、上記金具の表面に、円周方向に沿って突
き出す突起を設けたため、この突起が、誘電体と金具と
を接着する接着剤に対する楔となり、誘電体と金具との
より高い接合強度を得ることができる。
【0041】さらに、この発明の高電圧機器用絶縁物に
よれば、上記のような構成において、上記突起は、上記
金具の表面の円周に亘って形成され、上記突起の頂部の
中心軸と、上記金具の表面の中心軸が偏心しているため
に、誘電体と金具との接着部に作用する回転力に対する
強度を増大させることができる。
よれば、上記のような構成において、上記突起は、上記
金具の表面の円周に亘って形成され、上記突起の頂部の
中心軸と、上記金具の表面の中心軸が偏心しているため
に、誘電体と金具との接着部に作用する回転力に対する
強度を増大させることができる。
【0042】また、この発明の高電圧機器用絶縁物によ
れば、上記のような構成において、上記接着剤に充填材
を混入し、上記接着剤の固有抵抗値を、上記誘電体の固
有抵抗値の1000分の1以下としたために、擬似的に、金
具、接着剤、半導電性膜の電位を同電位とすることがで
き、接着剤の内部に空隙が生じた場合においても、その
空隙部では電界が非常に小さいため、絶縁性能の低下を
防止することができる。
れば、上記のような構成において、上記接着剤に充填材
を混入し、上記接着剤の固有抵抗値を、上記誘電体の固
有抵抗値の1000分の1以下としたために、擬似的に、金
具、接着剤、半導電性膜の電位を同電位とすることがで
き、接着剤の内部に空隙が生じた場合においても、その
空隙部では電界が非常に小さいため、絶縁性能の低下を
防止することができる。
【0043】さらに、この発明の高電圧機器用絶縁物に
よれば、上記のような構成において、上記誘電体が、酸
化アルミニウム(Al2O3)を充填したエポキシ樹脂、あ
るいはガラス繊維または有機化合物繊維または無機化合
物繊維を強化材とした強化プラスチック(FRP)よりな
るものとし、その固有抵抗値の1000分の1以下の抵抗値
をもつ半導電性膜を、金具に一部が接するように、接着
剤よりなる層と誘電体との間に設けることで、高電圧機
器用絶縁物の絶縁特性の低下を防止することができる。
よれば、上記のような構成において、上記誘電体が、酸
化アルミニウム(Al2O3)を充填したエポキシ樹脂、あ
るいはガラス繊維または有機化合物繊維または無機化合
物繊維を強化材とした強化プラスチック(FRP)よりな
るものとし、その固有抵抗値の1000分の1以下の抵抗値
をもつ半導電性膜を、金具に一部が接するように、接着
剤よりなる層と誘電体との間に設けることで、高電圧機
器用絶縁物の絶縁特性の低下を防止することができる。
【0044】また、この発明の高電圧機器用絶縁物によ
れば、上記のような構成において、上記半導電性膜がゴ
ム状物質であるため、機器動作時の衝撃あるいは、製造
時の硬化収縮あるいは熱収縮による割れを防止でき、さ
らに割れ防止に伴ってゴム状半導電性膜の剥離に起因す
る微小空隙の発生を抑制することで、より高い絶縁信頼
性を得ることができる。
れば、上記のような構成において、上記半導電性膜がゴ
ム状物質であるため、機器動作時の衝撃あるいは、製造
時の硬化収縮あるいは熱収縮による割れを防止でき、さ
らに割れ防止に伴ってゴム状半導電性膜の剥離に起因す
る微小空隙の発生を抑制することで、より高い絶縁信頼
性を得ることができる。
【0045】さらに、この発明の高電圧機器用絶縁物に
よれば、上記のような構成において、上記半導電性膜に
代えて、導電膜を設けたことで、導電膜の電位を金具と
同電位とすることができ、金具と導電膜の間に位置する
接着剤層に空隙が生じた場合においても、その空隙部で
は電界が非常に小さいため、誘電体の絶縁性能の低下を
防止することが可能である。
よれば、上記のような構成において、上記半導電性膜に
代えて、導電膜を設けたことで、導電膜の電位を金具と
同電位とすることができ、金具と導電膜の間に位置する
接着剤層に空隙が生じた場合においても、その空隙部で
は電界が非常に小さいため、誘電体の絶縁性能の低下を
防止することが可能である。
【図1】 この発明の実施の形態1における高電圧機器
用絶縁物の断面図である。
用絶縁物の断面図である。
【図2】 この発明の実施の形態1の説明に必要な断面
図である。
図である。
【図3】 この発明の実施の形態2における高電圧機器
用絶縁物の断面図である。
用絶縁物の断面図である。
【図4】 この発明の実施の形態3における高電圧機器
用絶縁物の断面図である。
用絶縁物の断面図である。
【図5】 この発明の実施の形態4の説明に必要な断面
図である。
図である。
【図6】 この発明の実施の形態5における高電圧機器
用絶縁物の断面図である。
用絶縁物の断面図である。
【図7】 この発明の実施の形態6の説明に必要な断面
図である。
図である。
【図8】 この発明の実施の形態7における高電圧機器
用絶縁物の断面図である。
用絶縁物の断面図である。
【図9】 この発明の実施の形態9における高電圧機器
用絶縁物の断面図である。
用絶縁物の断面図である。
【図10】 従来の技術による高電圧機器用絶縁物の断
面図である。
面図である。
【図11】 従来の技術の説明に必要な断面図である。
1 誘電体 2 金具
2a 金具の外周 2c 金具の外
周の中心 3 半導電性膜 4 接着剤 5a めねじ 5b おねじ 6a、6b 溝 6bb 溝底部 6c 溝底部の中心 9 突起 9a 突起頂部 9c 突起頂部
の中心 11 空隙部 12 ゴム状半
導電性膜。
周の中心 3 半導電性膜 4 接着剤 5a めねじ 5b おねじ 6a、6b 溝 6bb 溝底部 6c 溝底部の中心 9 突起 9a 突起頂部 9c 突起頂部
の中心 11 空隙部 12 ゴム状半
導電性膜。
フロントページの続き
(72)発明者 吉田 大輔
東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三
菱電機株式会社内
Fターム(参考) 5G017 HH04
5G333 AA11 AB05 CA01 DA01 DA04
DB02
Claims (12)
- 【請求項1】 少なくとも一方の端部に、金具が固定さ
れる誘電体からなる高電圧機器用絶縁物において、上記
誘電体と上記金具が接着される接着部の上記誘電体側の
表面に、上記誘電体の固有抵抗値の1000分の1以下の固
有抵抗値を持つ半導電性膜を設け、上記半導電性膜と上
記金具とを接着剤によって固定し、かつ上記半導電性膜
が上記金具に接していることを特徴とする高電圧機器用
絶縁物。 - 【請求項2】 上記半導電性膜は、半導電性塗料を塗布
することにより成膜されることを特徴とする請求項1記
載の高電圧機器用絶縁物。 - 【請求項3】 上記誘電体は円筒状であることを特徴と
する請求項1記載の高電圧機器用絶縁物。 - 【請求項4】 上記誘電体と上記金具の接着部の、上記
誘電体と上記金具のそれぞれの表面に、互いに係合する
ねじ部を設けたことを特徴とする請求項3記載の高電圧
機器用絶縁物。 - 【請求項5】 上記誘電体と上記金具の接着部の、上記
誘電体、若しくは上記金具、または上記誘電体と上記金
具の双方の表面に円周方向に沿って溝を設け、上記溝に
は上記接着剤が充填されることを特徴とする請求項3記
載の高電圧機器用絶縁物。 - 【請求項6】 上記金具に設けられた上記溝は、上記金
具の表面の円周に亘って形成され、上記溝の底部の中心
軸と、上記金具の表面の中心軸が偏心していることを特
徴とする請求項5記載の高電圧機器用絶縁物。 - 【請求項7】 上記誘電体と上記金具の接着部の、上記
金具の表面に、円周方向に沿って突き出す突起を設けた
ことを特徴とする請求項3記載の高電圧機器用絶縁物。 - 【請求項8】 上記突起は、上記金具の表面の円周に亘
って形成され、上記突起の頂部の中心軸と、上記金具の
表面の中心軸が偏心していることを特徴とする請求項7
記載の高電圧機器用絶縁物。 - 【請求項9】 上記接着剤に充填材を混入し、上記接着
剤の固有抵抗値を、上記誘電体の固有抵抗値の1000分の
1以下としたことを特徴とする請求項1記載の高電圧機
器用絶縁物。 - 【請求項10】 上記誘電体が、酸化アルミニウム(Al
2O3)を充填したエポキシ樹脂、あるいはガラス繊維ま
たは有機化合物繊維または無機化合物繊維を強化材とし
た強化プラスチック(FRP)よりなることを特徴とする
請求項1記載の高電圧機器用絶縁物。 - 【請求項11】 上記半導電性膜がゴム状物質であるこ
とを特徴とする請求項1または請求項2記載の高電圧機
器用絶縁物。 - 【請求項12】 少なくとも一方の端部に、金具が固定
される誘電体からなる高電圧機器用絶縁物において、上
記誘電体と上記金具が接着される接着部の上記誘電体側
の表面に導電膜を設け、上記導電膜と上記金具とを接着
剤によって固定し、かつ上記導電膜が上記金具に接して
いることを特徴とする高電圧機器用絶縁物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001203227A JP2003016883A (ja) | 2001-07-04 | 2001-07-04 | 高電圧機器用絶縁物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001203227A JP2003016883A (ja) | 2001-07-04 | 2001-07-04 | 高電圧機器用絶縁物 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2003016883A true JP2003016883A (ja) | 2003-01-17 |
Family
ID=19039902
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2001203227A Pending JP2003016883A (ja) | 2001-07-04 | 2001-07-04 | 高電圧機器用絶縁物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2003016883A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010093873A (ja) * | 2008-10-03 | 2010-04-22 | Mitsubishi Electric Corp | 絶縁スペーサ |
| JP5128024B1 (ja) * | 2012-05-31 | 2013-01-23 | 三菱電機株式会社 | ガス遮断器 |
| KR20170141979A (ko) * | 2016-06-16 | 2017-12-27 | 현대일렉트릭앤에너지시스템(주) | 가스절연 개폐장치의 도체 결합구조 |
-
2001
- 2001-07-04 JP JP2001203227A patent/JP2003016883A/ja active Pending
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010093873A (ja) * | 2008-10-03 | 2010-04-22 | Mitsubishi Electric Corp | 絶縁スペーサ |
| JP5128024B1 (ja) * | 2012-05-31 | 2013-01-23 | 三菱電機株式会社 | ガス遮断器 |
| WO2013179456A1 (ja) * | 2012-05-31 | 2013-12-05 | 三菱電機株式会社 | ガス遮断器 |
| CN104380417A (zh) * | 2012-05-31 | 2015-02-25 | 三菱电机株式会社 | 气体断路器 |
| US9349556B2 (en) | 2012-05-31 | 2016-05-24 | Mitsubishi Electric Corporation | Gas circuit breaker |
| KR20170141979A (ko) * | 2016-06-16 | 2017-12-27 | 현대일렉트릭앤에너지시스템(주) | 가스절연 개폐장치의 도체 결합구조 |
| KR102297732B1 (ko) * | 2016-06-16 | 2021-09-06 | 현대일렉트릭앤에너지시스템(주) | 가스절연 개폐장치의 도체 결합구조 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| KR0128378B1 (ko) | 정류자 | |
| JP2003016883A (ja) | 高電圧機器用絶縁物 | |
| CA2056830C (en) | High tension cable device | |
| EP3353864B1 (en) | Air-free cap end design for corona ignition system | |
| JPS58131610A (ja) | 電気ブツシングとその製造方法 | |
| CN107408798A (zh) | 电气设备以及电气设备的制造方法 | |
| US5608187A (en) | Post insulator | |
| KR101697626B1 (ko) | 가스 절연 개폐장치용 절연스페이서 및 그 제조방법 | |
| KR102241505B1 (ko) | 가혹한 환경들을 위한 고전력 부싱 | |
| US5753864A (en) | Supporting insulator | |
| CN104518320B (zh) | 电气设备的连接装置 | |
| EP4099350B1 (en) | A dry high voltage instrument transformer | |
| CN114334305A (zh) | 电气衬套以及制造电气衬套的方法 | |
| JP2003203546A (ja) | モールド真空開閉器 | |
| JP2003031090A (ja) | 真空バルブ | |
| JP6017102B1 (ja) | 電気機器および電気機器の製造方法 | |
| JPH0732528B2 (ja) | 注形絶縁物 | |
| JP2003244833A (ja) | Cvケーブル用接続部 | |
| JPS6225874Y2 (ja) | ||
| JPH08249963A (ja) | 絶縁ブッシング | |
| JPH0877853A (ja) | 絶縁操作ロッド | |
| JPH1032025A (ja) | 導体接続装置 | |
| JPS5838640Y2 (ja) | デンシブヒンシユウノウソウチ | |
| JPH0755501Y2 (ja) | 零相電圧検出用コンデンサ装置 | |
| JP3229772B2 (ja) | 高電圧抵抗パック |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712 Effective date: 20040126 |