JP2003018653A - 移動無線端末および制御回路 - Google Patents

移動無線端末および制御回路

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JP2003018653A JP2001200168A JP2001200168A JP2003018653A JP 2003018653 A JP2003018653 A JP 2003018653A JP 2001200168 A JP2001200168 A JP 2001200168A JP 2001200168 A JP2001200168 A JP 2001200168A JP 2003018653 A JP2003018653 A JP 2003018653A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電波環境が不安定な状況におかれる場合であ
っても、バッテリの電力を浪費することを防止可能な移
動無線端末を提供する。 【解決手段】 制御部100は、サービス圏内に位置す
ることを検出する場合に、圏外の状態から圏内に位置す
るようになったことを判定するのに、その指標となる受
信電界レベルの閾値を上げて、圏内に位置するものと判
定しにくくして、通信環境が不安定な状況では、位置登
録などの処理が安易に行われないようにしている。ま
た、制御部100は、着信待ち受ける際に、一斉呼び出
しチャネルが連続して受信できず、安定した着信待ち受
けができなくなった場合にも、圏外の状態から圏内に位
置するようになったことを判定するのに、上記閾値を上
げて、圏内に位置するものと判定しにくくして、通信環
境が不安定な状況では、位置登録などの処理が安易に行
われないようにしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自動車電話シス
テムや携帯電話システムなどの移動無線通信システムに
用いられる移動無線端末に関する。
【0002】
【従来の技術】移動無線通信システムは、図5に示すよ
うに、複数の基地局A,B,Cを移動通信網に収容して
いる。そして、基地局A,B,Cは、電波環境により若
干の変動はあるものの、それぞれ円で示すような無線ゾ
ーンを形成し、この範囲内に位置する移動局、すなわち
移動無線端末a,bと無線通信を行う。
【0003】この図において、例えば移動無線端末a
は、基地局Bの無線ゾーンと、基地局Cの無線ゾーンの
両方の範囲内に位置しているため、各基地局からは図6
に示すような受信電界レベルが得られ、このうち、受信
電界レベルが高い基地局Cからの無線信号を監視して、
着信の発生を待機する。
【0004】また、移動無線端末bにあっては、基地局
Cの無線ゾーンの境界付近に位置している。このような
場所に位置する移動無線端末bは、各基地局からは図7
に示すような受信電界レベルが得られる。
【0005】このため、最も受信電界レベルの高い基地
局Cから送信される無線信号を監視するが、この無線信
号の受信電界レベルも十分には高くないため、フェージ
ングの影響を受けやすく、その受信状態が不安定とな
り、移動無線端末bは、サービス圏外と判定したり、サ
ービス圏内と判定したりすることになる。
【0006】ところで、移動無線端末は、電源を投入す
ると、待ち受けを行うために、図8に示すような処理を
実行している。この処理は、電源が切られるまで実行さ
れる。電源を投入すると、まずステップ8aにて、所定
の初期化処理を実施した後、圏外待ち受け処理(ステッ
プ8b〜8d)を実施する。
【0007】この圏外待ち受け処理では、まずステップ
8bにて、基地局からの報知チャネルBCHを受信し
て、受信電界レベルを測定する。そしてステップ8cで
は、ステップ8bで測定した受信電界レベルを、予め設
定されている閾値thと比較し、この閾値th以下であ
れば、ステップ8dにて一定時間待機したのち、再びス
テップ8bに移行する。ステップ8b〜8dの圏外待ち
受け処理のループは、通常10秒程度の周期で繰り返さ
れる。
【0008】一方、受信電界レベルが閾値thを上回っ
た場合は、ステップ8eにて基地局からの報知チャネル
BCHを受信して復調し、BCH情報を取得し、この情
報に基づきステップ8fにて基地局を通じて位置登録な
どの処理を行う。
【0009】その後、着信待ち受け処理(ステップ8g
〜8j)を実施する。この着信待ち受け処理では、まず
ステップ8gにて、一斉呼び出しチャネルPCHの受信
を試み、ステップ8hでは、一斉呼び出しチャネルPC
Hを受信できたか否かを判定する。
【0010】ここで、一斉呼び出しチャネルPCHを受
信できた場合には、ステップ8iに移行して、所定の時
間の間、自局宛ての呼び出しの発生を待機した後、ステ
ップ8gに移行し、再び一斉呼び出しチャネルPCHの
受信を試みる。
【0011】一方、一斉呼び出しチャネルPCHを受信
できなかった場合には、ステップ8jに移行する。な
お、ステップ8iにて、自局宛ての呼び出しが発生した
場合には、当該処理を一時中断して着信報知を行い、ユ
ーザの応答操作に伴って、通信リンクを開設する処理を
実施する。
【0012】ステップ8jでは、ステップ8gにおける
一斉呼び出しチャネルPCHの受信で、N回連続して受
信できない状態となったか否かを判定する。
【0013】ここで、連続で受信できない回数がN回未
満の場合には、再びステップ8gに移行して、一斉呼び
出しチャネルPCHの受信を試みる。一方、一斉呼び出
しチャネルPCHが、N回連続して受信できなかった場
合には、再びステップ8bに移行して、圏外待ち受け処
理(ステップ8b〜8d)を実施する。
【0014】以上のように、移動無線端末は、圏外待ち
受け処理にてサービス圏内(受信電界レベルが閾値th
より大)と判定すると、着信待ち受け処理に移行して、
基地局からの着信の発生を待機し、その後、サービス圏
外と判定(N回連続して一斉呼び出しチャネルPCHの
受信失敗)すると、再び圏外待ち受け処理を実施して、
サービス圏内か圏外かを判定する処理実行する。
【0015】しかしながら、図5に示した移動無線端末
bのように、通信環境が不安定な場所に位置する場合に
は、圏外待ち受け処理と着信待ち受け処理が交互に行わ
れることになり、移動無線端末のCPU(Central Proc
essing Unit)の負荷が高い状態に保たれ、通信ができ
ない状態にもかかわらず、バッテリの電力が急速に消費
されることになる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】従来の移動無線端末で
は、基地局が形成する無線ゾーンの境界付近に位置する
など、電波環境が不安定な状況におかれる場合には、移
動通信サービスの圏内か圏外かを判定する処理と、基地
局からの着信の発生を待機する処理とが、交互に行われ
るなど、通信ができない状態にもかかわらず、無駄な処
理が繰り返し実施される状況に陥って、バッテリの電力
を浪費するという問題があった。
【0017】この発明は上記の問題を解決すべくなされ
たもので、電波環境が不安定な状況におかれる場合であ
っても、バッテリの電力を浪費することを防止可能な移
動無線端末を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に係わる本発明は、基地局と無線通信す
る移動無線端末において、基地局から受信した無線信号
の受信電界レベルを検出する第1の検出手段と、この第
1の検出手段にて検出した受信電界レベルが予め設定し
た閾値より大きいか否かの判定する判定手段と、この判
定手段が大きいと判定した場合に、基地局から所定のチ
ャネルを通じて自端末宛てに送られる呼び出し信号の発
生を検出する第2の検出手段と、判定手段が大きくない
と判定した場合に、判定手段にて用いる閾値の値を増加
させる閾値増加手段とを具備して構成するようにした。
【0019】また、請求項7に係わる本発明は、基地局
と無線通信する移動無線端末の制御回路において、基地
局から受信した無線信号の受信電界レベルを検出する第
1の検出手段と、この第1の検出手段にて検出した受信
電界レベルが予め設定した閾値より大きいか否かの判定
する判定手段と、この判定手段が大きいと判定した場合
に、基地局から所定のチャネルを通じて自端末宛てに送
られる呼び出し信号の発生を検出する第2の検出手段
と、判定手段が大きくないと判定した場合に、判定手段
にて用いる閾値の値を増加させる閾値増加手段とを具備
して構成するようにした。
【0020】上記構成の移動無線端末および制御回路で
は、受信電界レベルが閾値より大きいと判定手段が判定
した場合に、第2の検出手段が自端末宛ての呼び出し信
号の発生を検出するが、受信電界レベルが上記閾値より
大きくない場合には、上記閾値の値を増加して、受信電
界レベルが増大しても安易に閾値より受信電界レベルが
大きいと判定手段が判定しなくなるようにしている。
【0021】したがって、上記構成の移動無線端末およ
び制御回路によれば、電波環境が不安定な状況にあり、
受信電界レベルに変動が生じるような状況でも、判定手
段の判定が頻繁に変化することが防止されるので、呼び
出し信号の発生を安定して検出することが困難な状況に
おける、呼び出し信号の発生を検出する処理への移行が
抑制され、この処理に関わるバッテリ電力の浪費を防止
することができる。
【0022】また上記の目的を達成するために、請求項
3に係わる本発明は、基地局と無線通信する移動無線端
末において、基地局から受信した無線信号の受信電界レ
ベルを検出する第1の検出手段と、この第1の検出手段
にて検出した受信電界レベルが予め設定した閾値より大
きいか否かの判定する判定手段と、この判定手段が大き
いと判定した場合に、基地局から所定のチャネルを通じ
て自端末宛てに送られる呼び出し信号の発生を検出する
第2の検出手段と、判定手段が大きいと判定した後に、
チャネルを通じて基地局から送られる所定の信号を第2
の検出手段が所定の割合で受信できなかった場合に、判
定手段にて用いる閾値の値を増加させる閾値増加手段と
を具備して構成するようにした。
【0023】また、請求項9に係わる本発明は、基地局
と無線通信する移動無線端末の制御回路において、基地
局から受信した無線信号の受信電界レベルを検出する第
1の検出手段と、この第1の検出手段にて検出した受信
電界レベルが予め設定した閾値より大きいか否かの判定
する判定手段と、この判定手段が大きいと判定した場合
に、基地局から所定のチャネルを通じて自端末宛てに送
られる呼び出し信号の発生を検出する第2の検出手段
と、判定手段が大きいと判定した後に、チャネルを通じ
て基地局から送られる所定の信号を第2の検出手段が所
定の割合で受信できなかった場合に、判定手段にて用い
る閾値の値を増加させる閾値増加手段とを具備して構成
するようにした。
【0024】上記構成の移動無線端末および制御回路で
は、受信電界レベルが閾値より大きいと判定手段が判定
した場合に、第2の検出手段が自端末宛ての呼び出し信
号の発生を検出するが、所定のチャネルを通じて自端末
宛てに送られる所定の信号を第2の検出手段が所定の割
合で受信できなかった場合に、判定手段にて用いる閾値
の値を増加させて、受信電界レベルが増大しても安易に
閾値より受信電界レベルが大きいと判定手段が判定しな
くなるようにしている。
【0025】したがって、上記構成の移動無線端末およ
び制御回路によれば、電波環境が不安定な状況にあり、
受信電界レベルに変動が生じるような状況でも、判定手
段の判定が頻繁に変化することが防止されるので、呼び
出し信号の発生を安定して検出することが困難な状況に
おける、呼び出し信号の発生を検出する処理への移行が
抑制され、この処理に関わるバッテリ電力の浪費を防止
することができる。
【0026】さらに上記の目的を達成するために、請求
項4に係わる本発明は、基地局とCDMA方式の無線通
信を行う移動無線端末において、基地局から受信した無
線信号に逆拡散処理を施し、パスの相関レベルを検出す
る第1の検出手段と、この第1の検出手段にて検出した
相関レベルが予め設定した閾値より大きいか否かの判定
する判定手段と、この判定手段が大きいと判定した場合
に、基地局から所定のチャネルを通じて自端末宛てに送
られる呼び出し信号の発生を検出する第2の検出手段
と、判定手段が大きくないと判定した場合に、判定手段
にて用いる閾値の値を増加させる閾値増加手段とを具備
して構成するようにした。
【0027】また、請求項10に係わる本発明は、基地
局とCDMA方式の無線通信を行う移動無線端末の制御
回路において、基地局から受信した無線信号に逆拡散処
理を施し、パスの相関レベルを検出する第1の検出手段
と、この第1の検出手段にて検出した相関レベルが予め
設定した閾値より大きいか否かの判定する判定手段と、
この判定手段が大きいと判定した場合に、基地局から所
定のチャネルを通じて自端末宛てに送られる呼び出し信
号の発生を検出する第2の検出手段と、判定手段が大き
くないと判定した場合に、判定手段にて用いる閾値の値
を増加させる閾値増加手段とを具備して構成するように
した。
【0028】上記構成の移動無線端末および制御回路で
は、逆拡散処理によって得たパスの相関レベルが閾値よ
り大きいと判定手段が判定した場合に、第2の検出手段
が自端末宛ての呼び出し信号の発生を検出するが、相関
レベルが上記閾値より大きくない場合には、上記閾値の
値を増加して、相関レベルが増大しても安易に閾値より
相関レベルが大きいと判定手段が判定しなくなるように
している。
【0029】したがって、上記構成の移動無線端末およ
び制御回路によれば、電波環境が不安定な状況にあり、
相関レベルに変動が生じるような状況でも、判定手段の
判定が頻繁に変化することが防止されるので、呼び出し
信号の発生を安定して検出することが困難な状況におけ
る、呼び出し信号の発生を検出する処理への移行が抑制
され、この処理に関わるバッテリ電力の浪費を防止する
ことができる。
【0030】そしてまた上記の目的を達成するために、
請求項6に係わる本発明は、基地局とCDMA方式の無
線通信を行う移動無線端末において、基地局から受信し
た無線信号に逆拡散処理を施し、パスの相関レベルを検
出する第1の検出手段と、この第1の検出手段にて検出
した相関レベルが予め設定した閾値より大きいか否かの
判定する判定手段と、この判定手段が大きいと判定した
場合に、基地局から所定のチャネルを通じて自端末宛て
に送られる呼び出し信号の発生を検出する第2の検出手
段と、判定手段が大きいと判定した後に、チャネルを通
じて基地局から送られる所定の信号を第2の検出手段が
所定の割合で受信できなかった場合に、判定手段にて用
いる閾値の値を増加させる閾値増加手段とを具備して構
成するようにした。
【0031】また、請求項12に係わる本発明は、基地
局とCDMA方式の無線通信を行う移動無線端末の制御
回路において、基地局から受信した無線信号に逆拡散処
理を施し、パスの相関レベルを検出する第1の検出手段
と、この第1の検出手段にて検出した相関レベルが予め
設定した閾値より大きいか否かの判定する判定手段と、
この判定手段が大きいと判定した場合に、基地局から所
定のチャネルを通じて自端末宛てに送られる呼び出し信
号の発生を検出する第2の検出手段と、判定手段が大き
いと判定した後に、チャネルを通じて基地局から送られ
る所定の信号を第2の検出手段が所定の割合で受信でき
なかった場合に、判定手段にて用いる閾値の値を増加さ
せる閾値増加手段とを具備して構成するようにした。
【0032】上記構成の移動無線端末および制御回路で
は、逆拡散処理によって得たパスの相関レベルが閾値よ
り大きいと判定手段が判定した場合に、第2の検出手段
が自端末宛ての呼び出し信号の発生を検出するが、所定
のチャネルを通じて自端末宛てに送られる所定の信号を
第2の検出手段が所定の割合で受信できなかった場合
に、判定手段にて用いる閾値の値を増加させて、相関レ
ベルが増大しても安易に閾値より相関レベルが大きいと
判定手段が判定しなくなるようにしている。
【0033】したがって、上記構成の移動無線端末およ
び制御回路によれば、電波環境が不安定な状況にあり、
相関レベルに変動が生じるような状況でも、判定手段の
判定が頻繁に変化することが防止されるので、呼び出し
信号の発生を安定して検出することが困難な状況におけ
る、呼び出し信号の発生を検出する処理への移行が抑制
され、この処理に関わるバッテリ電力の浪費を防止する
ことができる。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
の一実施形態について説明する。図1は、この発明の第
1の実施形態に係わる移動無線端末の構成を示すもので
ある。この図に示す移動無線端末は、基地局BSとの間
で、TDMA(Time Division Multiple Access)方式
によって無線通信を行うものである。
【0035】この図に示す移動無線端末は、アンテナ1
1を備えた無線部10と、モデム部20と、TDMA部
30と、スピーカ43およびマイクロホン44(M)を
備えた通話部40と、着信報知部50と、記憶部60
と、ユーザインターフェイス部70と、制御部100と
を備える。
【0036】移動通信網に接続される基地局BSから無
線通話チャネルを介して送られた無線周波信号は、アン
テナ11で受信されたのち無線部10の高周波スイッチ
(SW)12を介して受信部13に入力される。
【0037】この受信部13では、上記受信された無線
周波信号が周波数シンセサイザ14から発生された受信
局部発振信号とミキシングされて受信中間周波信号に周
波数変換される。
【0038】なお、上記周波数シンセサイザ14から発
生される局部発振周波数は、無線チャネル周波数に応じ
て制御部100より指示される。また、無線部10には
受信電界強度検出部(RSSI)16が設けられてい
る。
【0039】この受信電界強度検出部16は、制御部1
00からの指示に応じたタイミングで、基地局BSから
到来した無線周波信号の受信電界強度(以下、RSSI
と称する)を検出し、その検出値を制御部100に出力
する。
【0040】なお、上記基地局BSは、移動無線システ
ムの通信網に接続されており、通常の音声通信の中継機
能を備えるだけでなく、上記通信網を通じてインターネ
ットを介したデータ通信の中継機能を備える。
【0041】上記受信部13から出力された受信中間周
波信号は、モデム部20の復調部21に入力される。復
調部21では上記受信中間周波信号のディジタル復調が
行なわれ、これによりディジタル通話信号が再生され
る。
【0042】TDMA部30のTDMAデコード部31
では、制御部100の指示に従ってタイムスロットベー
スの上記ディジタル通話信号を速度変換した後、この変
換結果を通話部40に出力する。
【0043】通話部40は、適応差分PCMトランスコ
ーダ(ADPCM TRANS CODER)41とPCMコーデック(P
CM CODEC)42とからなり、上記ディジタル通話信号は
この適応差分PCMトランスコーダ41およびPCMコ
ーデック42で順次復号されてアナログ通話信号に再生
される。そして、このアナログ通話信号は図示しない受
話増幅器で増幅されたのちスピーカ43から拡声出力さ
れる。
【0044】一方、マイクロホン44に入力された送話
音声は、PCMコーデック42および適応差分PCMト
ランスコーダ41で順次符号化されてディジタル通話信
号となり、TDMAエンコード部32に入力される。
【0045】TDMAエンコード部32では、上記適応
差分トランスコーダ41から出力されたディジタル通話
信号が制御部100から指示されたタイムスロットに挿
入されて、変調部22に入力される。変調部22では、
上記ディジタル通話信号により搬送波信号がディジタル
変調される。このようにして変調された搬送波信号は、
送信部15に入力される。
【0046】送信部15では、上記変調された搬送波信
号が周波数シンセサイザ14から発生された送信局部発
振信号とミキシングされることにより、制御部100よ
り指示された無線チャネル周波数に周波数変換されたの
ち、所定の送信電力レベルに増幅される。そして、この
ようにして送信部15により周波数変換および信号増幅
された無線周波信号は、高周波スイッチ12を介してア
ンテナ11から基地局BSに向け送信される。
【0047】着信報知部50は、当該端末装置宛てに着
信があった場合に、制御部100の制御によりユーザに
対して着信を報知するもので、可聴音を発して報知を行
なう発音体51と、発光により報知を行なう発光体52
と、例えば偏心モータなどにより振動を発生して報知を
行なう振動体53とからなる。
【0048】記憶部60は、例えばROMやRAMなど
の半導体メモリを記憶媒体としたもので、この記憶媒体
には認証に必要な自機のIDデータ、種々制御データ、
各種設定データ、短縮ダイヤル等に対応させたダイヤル
データや、名前と電話番号を対応させた電話帳データな
どを記憶できる。
【0049】ユーザインターフェイス部70は、表示部
71とキー入力部72とからなる。表示部71は、例え
ばLCD(Liquid Crystal Display)などからなりユー
ザに対して自機の状態(発信/着信、バッテリ残量、受
信強度)や記憶部60から読み出したダイヤルデータな
どを視覚的に示すためのものである。
【0050】キー入力部72は、ダイヤル番号入力を行
なうためのテンキーなど発着信に関わる通常の通話機能
を実施するためのキーの他、着信報知方法(可聴音/発
光/バイブレータ/報知なし)の切り換えなどの各種設
定や種々の機能を利用するためのキーを備えたものであ
る。
【0051】制御部100は、CPU、ROMおよびR
AMなどを有してなるものであり、上記CPUが上記R
OMに記憶される制御プログラムや制御データに従っ
て、当該移動無線端末装置の各部を統括して制御するも
ので、上述したようなTDMA方式の通信を行うために
通信に係わる各部を制御する他に、キー入力部72を通
じたユーザの要求に応じて記憶部60に記憶されるダイ
ヤルデータの編集制御など種々の制御を行う。
【0052】81は電源回路であり、バッテリ80の出
力を基に所定の動作電源電圧Vccを生成して各回路に供
給する。
【0053】次に、上記構成の移動無線端末装置の動作
について説明する。なお、以下の説明では、待ち受け時
の動作について説明し、音声通信やデータ通信が開始さ
れた後の動作については説明を省略する。
【0054】図2は、待ち受け時に行われる処理を説明
するためのフローチャートである。この処理は、制御部
100によってなされ、電源が投入されると、電源が切
られるまで実行される。
【0055】電源を投入すると、まずステップ2aに
て、所定の初期化処理を実施するとともに、閾値th1
の値を初期値にリセットし、圏外待ち受け処理(ステッ
プ2b〜2d)を実施する。
【0056】この圏外待ち受け処理では、まずステップ
2bにて、基地局BSからの報知チャネルBCHを受信
して、受信電界レベルを測定する。そしてステップ2c
では、ステップ2bで測定した受信電界レベルを、予め
設定されている閾値th1と比較する。
【0057】ここで、ステップ2bで測定した受信電界
レベルが、上記閾値th1以下であれば、ステップ2w
に移行し、一方、受信電界レベルが閾値th1を上回っ
た場合は、ステップ2eに移行する。
【0058】ステップ2wでは、閾値th1の現在値に
所定値αを加算した値を新たな閾値th1とし、ステッ
プ2dに移行して、一定時間待機したのち、再びステッ
プ2bに移行する。なお、ここで、閾値th1の最大値
は、予め設定された値に制限されており、この制限値以
上にはならないものとする。ステップ2b〜2dの圏外
待ち受け処理のループは、10秒程度の周期で繰り返さ
れる。
【0059】一方、ステップ2eでは、基地局BSから
の報知チャネルBCHを受信して復調し、BCH情報を
取得し、この情報に基づきステップ2fにて基地局BS
を通じて位置登録などの処理を行う。
【0060】その後、着信待ち受け処理(ステップ2g
〜2j)を実施する。この着信待ち受け処理では、まず
ステップ2gにて、一斉呼び出しチャネルPCHの受信
を試み、ステップ2hでは、一斉呼び出しチャネルPC
Hを受信できたか否かを判定する。
【0061】ここで、一斉呼び出しチャネルPCHを受
信できた場合には、ステップ2xに移行し、一方、ステ
ップ一斉呼び出しチャネルPCHを受信できなかった場
合には、ステップ2jに移行する。
【0062】ステップ2xでは、この時点で、一斉呼び
出しチャネルPCHの受信が、M回連続して成功してい
る(ステップ2hの判定がM回連続してYes)か否か
を判定する。
【0063】ここで、一斉呼び出しチャネルPCHの受
信が、M回連続して成功している場合には、ステップ2
yに移行し、一方、一斉呼び出しチャネルPCHの受信
が、M回連続して成功していない場合には、ステップ2
iに移行する。
【0064】ステップ2yでは、閾値th1の値を初期
値にリセットし、ステップ2iに移行する。ステップ2
iでは、所定の時間の間、自局宛ての呼び出しの発生を
待機した後、ステップ2gに移行し、再び一斉呼び出し
チャネルPCHの受信を試みる。なお、ステップ2iに
て、自局宛ての呼び出しが発生した場合には、当該処理
を一時中断して着信報知を行い、ユーザの応答操作に伴
って、通信リンクを開設する処理を実施する。
【0065】一方、ステップ2jでは、ステップ2gに
おける一斉呼び出しチャネルPCHの受信で、N(>
M)回連続して受信できない状態となった(ステップ2
hの判定がN回連続してNo)か否かを判定する。
【0066】ここで、連続で受信できない回数がN回未
満の場合には、ステップ2gに移行して、再び一斉呼び
出しチャネルPCHの受信を試みる。一方、一斉呼び出
しチャネルPCHが、N回連続して受信できなかった場
合には、ステップ2zに移行する。
【0067】ステップ2zでは、閾値th1の現在値に
所定値β(>α)を加算した値を新たな閾値th1と
し、再び圏外待ち受け処理(ステップ2b〜4d)を実
施する。なお、ここで、閾値th1の最大値は、予め設
定された値に制限されており、この制限値以上にはなら
ないものとする。
【0068】以上のように、上記構成の移動無線端末で
は、サービス圏内に位置することを検出する圏外待ち受
け処理において、圏外の状態から圏内に位置するように
なったことを判定するのに、その指標となる受信電界レ
ベルの閾値を上げて、圏内に位置するものと判定しにく
くしている。
【0069】また、着信待ち受け処理を実施して着信を
待ち受けている際に、一斉呼び出しチャネルPCHがN
回連続して受信できず、安定した着信待ち受けができな
くなった場合にも、圏外の状態から圏内に位置するよう
になったことを判定するのに、その指標となる受信電界
レベルの閾値を上げて、圏内に位置するものと判定しに
くくしている。
【0070】したがって、上記構成の移動無線端末によ
れば、電波環境が不安定な状況におかれ、呼び出し信号
の発生を安定して検出することが困難な状況であって
も、位置登録の処理や、呼び出し信号の発生を待機する
処理など、結果的に無駄となる処理が安易に行われるこ
とが防止できるので、バッテリ80の電力を浪費するこ
とを防止できる。
【0071】次に、この発明の第2の実施形態に係わる
移動無線端末について説明する。図3は、その構成を示
すもので、この図に示す移動無線端末は、基地局BSと
の間で、CDMA(Code Division Multiple Access)
方式によって無線通信を行うものである。
【0072】空間からアンテナ101で受信された無線
周波信号は、アンテナ共用器102に入力される。アン
テナ共用器102は、受信用フィルタ102aと送信用
フィルタ102bとからなる。
【0073】アンテナ101より入力された無線周波信
号のうち、基地局BSから送信された無線周波信号は、
受信用フィルタ102aを通過して、受信部(RX)1
03に出力される。なお、この無線周波信号は送信用フ
ィルタ102bにより、後述の送信部105に入力され
ることはない。
【0074】受信部103では、上記無線周波信号を周
波数シンセサイザ(SYN)104から入力された受信
局部発振信号とミキシングして中間周波信号に周波数変
換する。なお、上記周波数シンセサイザ104にて発生
される受信局部発振信号の周波数は、制御部140から
の制御電圧によって制御される。
【0075】受信部103にて得られた中間周波信号
は、CDMA信号処理部106において、直交復調処理
が施されたのち、逆拡散処理が施されて、データレート
に応じた所定のフォーマットの受信データに変換され、
音声符号処理部107に出力され、データレートを示す
データについては制御部140に出力される。
【0076】音声符号処理部107は、上記CDMA信
号処理部106にて得られた受信データに対して、制御
部140から通知される受信データレートに応じた伸長
処理を施し、この処理結果をPCM符号処理部108に
出力する。
【0077】PCM符号処理部108は、音声符号処理
部107にて伸張された受信データを復号してアナログ
受話信号を得る。このアナログ受話信号は、増幅器10
9にて増幅された後スピーカ110より拡声出力され
る。
【0078】一方、話者の入力音声は、マイクロホン
(M)111を通じてアナログ送話信号として入力さ
れ、増幅器112で適正レベルまで増幅された後、PC
M符号処理部108にてPCM符号化処理が施され、送
信データとして音声符号処理部107に出力される。
【0079】音声符号処理部107は、PCM符号処理
部108から出力される送信データより入力音声のエネ
ルギー量を検出し、この検出結果に基づいてデータレー
トを決定し、制御部140に通知する。そして、上記送
信データを上記データレートに応じたフォーマットのバ
ースト信号に圧縮し、CDMA信号処理部106に出力
する。
【0080】CDMA信号処理部106は、上記音声符
号処理部107にて圧縮されたバースト信号に対して、
送信チャネルに応じたPN符号を用いて拡散処理を施
す。そしてこの処理結果に対して、直交変調処理を施
し、直交変調信号として送信部(TX)105に出力す
る。
【0081】送信部105は、上記直交変調信号を送信
局部発振信号と合成して無線周波信号に変換し、制御部
140により通知される送信データレートに基づいて、
上記無線周波信号の有効部分だけを高周波増幅して、ア
ンテナ共用器102に出力する。なお上記送信局部発振
信号は、周波数シンセサイザ104にて生成されるもの
で、制御部140からの制御電圧に応じた周波数の発振
信号である。
【0082】アンテナ共用器102に入力された送信部
105からの無線周波信号は、送信用フィルタ102b
により、送信帯域の無線周波信号のみがアンテナ101
に出力されて、上記基地局BSに向けて空間に放射され
る。尚、この送信帯域の無線周波信号は、受信用フィル
タ102aにより、受信部103に入力されることはな
い。
【0083】制御部140は、CPU、ROMおよびR
AMなどを有してなるものであり、上記CPUが上記R
OMに記憶される制御プログラムや制御データに従っ
て、当該移動無線端末装置の各部を統括して制御するも
のである。
【0084】その主たる制御内容としては、受信部10
3、周波数シンセサイザ104、送信部105およびC
DMA信号処理部106を制御して、基地局BSとの間
にCDMA方式の無線通信による通信リンクを開設し、
基地局BSが収容される移動通信網を通じて通信を行な
う通信制御機能を備えたものである。
【0085】また、この制御機能には、受信部103お
よびCDMA信号処理部106を制御して、種々の拡散
符号を用いて受信信号を逆拡散して、両者の相関を求め
ることにより通信に適した複数のパスを検出しておき、
RAKE受信やソフトハンドオーバを実現するための制
御機能を備える。
【0086】着信報知部150は、当該端末装置宛てに
着信があった場合に、制御部140の制御によりユーザ
に対して着信を報知するもので、可聴音を発して報知を
行なう発音体151と、発光により報知を行なう発光体
152と、例えば偏心モータなどにより振動を発生して
報知を行なう振動体153とからなる。
【0087】記憶部160は、例えばROMやRAMな
どの半導体メモリを記憶媒体としたもので、この記憶媒
体には制御部140の制御データ、上記電子メールなど
を記憶する。
【0088】ユーザインターフェイス部170は、表示
部171とキー入力部172とからなる。表示部171
は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)などから
なりユーザに対して自機の状態(発信/着信、バッテリ
残量、受信強度)や記憶部160から読み出したダイヤ
ルデータなどを視覚的に示すためのものである。
【0089】キー入力部172は、ダイヤル番号入力を
行なうためのテンキーなど発着信に関わる通常の通話機
能を実施するためのキーの他、着信報知方法(可聴音/
発光/バイブレータ/報知なし)の切り換えなどの各種
設定や種々の機能を利用するためのキーを備えたもので
ある。
【0090】181は電源回路であり、バッテリ180
の出力を基に所定の動作電源電圧Vccを生成して各回路
に供給する。
【0091】次に、上記構成の移動無線端末装置の動作
について説明する。なお、以下の説明では、待ち受け時
の動作について説明し、音声通信やデータ通信が開始さ
れた後の動作については説明を省略する。
【0092】図4は、待ち受け時に行われる処理を説明
するためのフローチャートである。この処理は、制御部
140によってなされ、電源が投入されると、電源が切
られるまで実行される。
【0093】電源を投入すると、まずステップ4aに
て、所定の初期化処理を実施するとともに、閾値th2
の値を初期値にリセットし、圏外待ち受け処理(ステッ
プ4b〜4d)を実施する。
【0094】この圏外待ち受け処理では、まずステップ
4bにて、基地局BSからの報知チャネルBCHを受信
するために、受信した信号に種々のタイミングで逆拡散
処理を施して、通信に適したパスを複数検出し、このう
ち最も相関レベル(伝送路応答値)の高いパスの相関レ
ベルを測定する。
【0095】そしてステップ4cでは、ステップ4bで
測定した相関レベルを、予め設定されている閾値th2
と比較する。ここで、ステップ4bで測定した相関レベ
ルが、上記閾値th2以下であれば、ステップ4wに移
行し、一方、相関レベルが閾値th2を上回った場合
は、ステップ4eに移行する。
【0096】ステップ4wでは、閾値th2の現在値に
所定値αを加算した値を新たな閾値th2とし、ステッ
プ4dに移行して、一定時間待機したのち、再びステッ
プ4bに移行する。なお、ここで、閾値th2の最大値
は、予め設定された制限値に制限されており、この制限
値以上にはならないものとする。ステップ4b〜4dの
圏外待ち受け処理のループは、10秒程度の周期で繰り
返される。
【0097】一方、ステップ4eでは、基地局BSから
の報知チャネルBCHを受信して復調し、BCH情報を
取得し、この情報に基づきステップ4fにて基地局BS
を通じて位置登録などの処理を行う。
【0098】その後、着信待ち受け処理(ステップ4g
〜4j)を実施する。この着信待ち受け処理では、まず
ステップ4gにて、基地局BSから取得した情報に基づ
いて、一斉呼び出しチャネルPCHの受信を試み、ステ
ップ4hでは、一斉呼び出しチャネルPCHを受信でき
たか否かを判定する。
【0099】ここで、一斉呼び出しチャネルPCHを受
信できた場合には、ステップ4xに移行し、一方、ステ
ップ一斉呼び出しチャネルPCHを受信できなかった場
合には、ステップ4jに移行する。
【0100】ステップ4xでは、この時点で、一斉呼び
出しチャネルPCHの受信が、M回連続して成功してい
る(ステップ4hの判定がM回連続してYes)か否か
を判定する。
【0101】ここで、一斉呼び出しチャネルPCHの受
信が、M回連続して成功している場合には、ステップ4
yに移行し、一方、一斉呼び出しチャネルPCHの受信
が、M回連続して成功していない場合には、ステップ4
iに移行する。
【0102】ステップ4yでは、閾値th2の値を初期
値にリセットし、ステップ4iに移行する。ステップ4
iでは、所定の時間の間、自局宛ての呼び出しの発生を
待機した後、ステップ4gに移行し、再び一斉呼び出し
チャネルPCHの受信を試みる。なお、ステップ4iに
て、自局宛ての呼び出しが発生した場合には、当該処理
を一時中断して着信報知を行い、ユーザの応答操作に伴
って、通信リンクを開設する処理を実施する。
【0103】一方、ステップ4jでは、ステップ4gに
おける一斉呼び出しチャネルPCHの受信で、N(>
M)回連続して受信できない状態となった(ステップ4
hの判定がN回連続してNo)か否かを判定する。ここ
で、連続で受信できない回数がN回未満の場合には、ス
テップ4gに移行して、再び一斉呼び出しチャネルPC
Hの受信を試みる。一方、一斉呼び出しチャネルPCH
が、N回連続して受信できなかった場合には、ステップ
4zに移行する。
【0104】ステップ4zでは、閾値th2の現在値に
所定値β(>α)を加算した値を新たな閾値th2と
し、再び圏外待ち受け処理(ステップ4b〜4d)を実
施する。なお、ここで、閾値th2の最大値は、予め設
定された値に制限されており、この制限値以上にはなら
ないものとする。
【0105】以上のように、上記構成の移動無線端末で
は、サービス圏内に位置することを検出する圏外待ち受
け処理において、圏外の状態から圏内に位置するように
なったことを判定するのに、その指標となる相関レベル
の閾値を上げて、圏内に位置するものと判定しにくくし
ている。
【0106】また、着信待ち受け処理を実施して着信を
待ち受けている際に、一斉呼び出しチャネルPCHがN
回連続して受信できず、安定した着信待ち受けができな
くなった場合にも、圏外の状態から圏内に位置するよう
になったことを判定するのに、その指標となる相関レベ
ルの閾値を上げて、圏内に位置するものと判定しにくく
している。
【0107】したがって、上記構成の移動無線端末によ
れば、高速な移動やフェージングなどにより電波環境が
不安定な状況におかれ、呼び出し信号の発生を安定して
検出することが困難な状況であっても、位置登録の処理
や、呼び出し信号の発生を待機する処理など、結果的に
無駄となる処理が安易に行われることが防止できるの
で、バッテリ180の電力を浪費することを防止でき
る。
【0108】尚、この発明は上記実施の形態に限定され
るものではない。例えば、上記実施の形態では、基地局
BSとの通信方式として、TDMA方式やCDMA方式
を採用する場合を例に挙げて説明したが、これに限定さ
れるものではなく、例えばFDMA(Frequency Divisi
on Multiple Access)方式などの他の通信方式を採用す
る移動通信システム移動無線端末であっても、同様の効
果を得られる。
【0109】また、上記第1の実施形態では、図2のス
テップ2yにて閾値th1を初期化するようにしている
が、これに代わって例えば、予め設定した値だけ、閾値
th1の値を減じるようにしてもよい。同様に、上記第
2の実施形態では、図4のステップ4yにて閾値th2
を初期化するようにしているが、これに代わって例え
ば、予め設定した値だけ、閾値th2の値を減じるよう
にしてもよい。その他、この発明の要旨を逸脱しない範
囲で種々の変形を施しても同様に実施可能であることは
いうまでもない。
【0110】
【発明の効果】以上述べたように、この発明では、受信
電界レベルが閾値より大きいと判定手段が判定した場合
に、第2の検出手段が自端末宛ての呼び出し信号の発生
を検出するが、受信電界レベルが上記閾値より大きくな
い場合には、上記閾値の値を増加して、受信電界レベル
が増大しても安易に閾値より受信電界レベルが大きいと
判定手段が判定しなくなるようにしている。
【0111】したがって、この発明によれば、電波環境
が不安定な状況にあり、受信電界レベルに変動が生じる
ような状況でも、判定手段の判定が頻繁に変化すること
が防止されるので、呼び出し信号の発生を安定して検出
することが困難な状況における、呼び出し信号の発生を
検出する処理への移行が抑制され、この処理に関わるバ
ッテリ電力の浪費を防止することが可能な移動無線端末
および制御回路を提供することができる。
【0112】またこの発明では、受信電界レベルが閾値
より大きいと判定手段が判定した場合に、第2の検出手
段が自端末宛ての呼び出し信号の発生を検出するが、所
定のチャネルを通じて自端末宛てに送られる所定の信号
を第2の検出手段が所定の割合で受信できなかった場合
に、判定手段にて用いる閾値の値を増加させて、受信電
界レベルが増大しても安易に閾値より受信電界レベルが
大きいと判定手段が判定しなくなるようにしている。
【0113】したがって、この発明によれば、電波環境
が不安定な状況にあり、受信電界レベルに変動が生じる
ような状況でも、判定手段の判定が頻繁に変化すること
が防止されるので、呼び出し信号の発生を安定して検出
することが困難な状況における、呼び出し信号の発生を
検出する処理への移行が抑制され、この処理に関わるバ
ッテリ電力の浪費を防止することが可能な移動無線端末
および制御回路を提供することができる。
【0114】さらにこの発明では、逆拡散処理によって
得たパスの相関レベルが閾値より大きいと判定手段が判
定した場合に、第2の検出手段が自端末宛ての呼び出し
信号の発生を検出するが、相関レベルが上記閾値より大
きくない場合には、上記閾値の値を増加して、相関レベ
ルが増大しても安易に閾値より相関レベルが大きいと判
定手段が判定しなくなるようにしている。
【0115】したがって、この発明によれば、電波環境
が不安定な状況にあり、相関レベルに変動が生じるよう
な状況でも、判定手段の判定が頻繁に変化することが防
止されるので、呼び出し信号の発生を安定して検出する
ことが困難な状況における、呼び出し信号の発生を検出
する処理への移行が抑制され、この処理に関わるバッテ
リ電力の浪費を防止することが移動無線端末および制御
回路を提供することができる。
【0116】そしてこの発明では、逆拡散処理によって
得たパスの相関レベルが閾値より大きいと判定手段が判
定した場合に、第2の検出手段が自端末宛ての呼び出し
信号の発生を検出するが、所定のチャネルを通じて自端
末宛てに送られる所定の信号を第2の検出手段が所定の
割合で受信できなかった場合に、判定手段にて用いる閾
値の値を増加させて、相関レベルが増大しても安易に閾
値より相関レベルが大きいと判定手段が判定しなくなる
ようにしている。
【0117】したがって、この発明によれば、電波環境
が不安定な状況にあり、相関レベルに変動が生じるよう
な状況でも、判定手段の判定が頻繁に変化することが防
止されるので、呼び出し信号の発生を安定して検出する
ことが困難な状況における、呼び出し信号の発生を検出
する処理への移行が抑制され、この処理に関わるバッテ
リ電力の浪費を防止することが移動無線端末および制御
回路を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係わる移動無線端末の第1の実施の
形態の構成を示す回路ブロック図。
【図2】図1に示した移動無線端末の待ち受け処理を説
明するためのフローチャート。
【図3】この発明に係わる移動無線端末の第2の実施の
形態の構成を示す回路ブロック図。
【図4】図1に示した移動無線端末の待ち受け処理を説
明するためのフローチャート。
【図5】移動通信システムの移動無線端末がおかれるサ
ービス圏内と圏外の状況を説明するための図。
【図6】移動通信システムの移動無線端末がおかれるサ
ービス圏内と圏外の受信電界レベルの差を説明するため
の図。
【図7】移動通信システムの移動無線端末がおかれるサ
ービス圏内境界と圏外の受信電界レベルの差を説明する
ための図。
【図8】従来の移動無線端末における待ち受け処理を説
明するためのフローチャート。
【符号の説明】
10…無線部 12…高周波スイッチ(SW) 13…受信部 14…周波数シンセサイザ 15…送信部 16…受信電界強度検出部(RSSI) 20…モデム部 21…復調部 22…変調部 30…TDMA部 31…TDMAデコード部 32…TDMAエンコード部 40…通話部 41…適応差分PCMトランスコーダ 42…PCMコーデック 43…スピーカ 44…マイクロホン(M) 50…着信報知部 51…発音体 52…発光体 53…振動体 60…記憶部 70…ユーザインターフェイス部 71…表示部 72…キー入力部 80…バッテリ 81…電源回路 100…制御部 BS…基地局

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基地局と無線通信する移動無線端末にお
    いて、 前記基地局から受信した無線信号の受信電界レベルを検
    出する第1の検出手段と、 この第1の検出手段にて検出した受信電界レベルが予め
    設定した閾値より大きいか否かの判定する判定手段と、 この判定手段が大きいと判定した場合に、前記基地局か
    ら所定のチャネルを通じて自端末宛てに送られる呼び出
    し信号の有無を検出する第2の検出手段と、 前記判定手段が大きくないと判定した場合に、前記判定
    手段にて用いる閾値の値を増加させる閾値増加手段とを
    具備することを特徴とする移動無線端末。
  2. 【請求項2】 前記判定手段が大きいと判定した後に、
    前記チャネルを通じて前記基地局から送られる所定の信
    号を前記第2の検出手段が所定の割合で受信できた場合
    に、前記判定手段にて用いる閾値の値を減じる閾値縮小
    手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の移動無
    線端末。
  3. 【請求項3】 基地局と無線通信する移動無線端末にお
    いて、 前記基地局から受信した無線信号の受信電界レベルを検
    出する第1の検出手段と、 この第1の検出手段にて検出した受信電界レベルが予め
    設定した閾値より大きいか否かの判定する判定手段と、 この判定手段が大きいと判定した場合に、前記基地局か
    ら所定のチャネルを通じて自端末宛てに送られる呼び出
    し信号の有無を検出する第2の検出手段と、 前記判定手段が大きいと判定した後に、前記チャネルを
    通じて前記基地局から送られる所定の信号を前記第2の
    検出手段が所定の割合で受信できなかった場合に、前記
    判定手段にて用いる閾値の値を増加させる閾値増加手段
    とを具備することを特徴とする移動無線端末。
  4. 【請求項4】 基地局とCDMA(Code Division Mult
    iple Access)方式の無線通信を行う移動無線端末にお
    いて、 前記基地局から受信した無線信号に逆拡散処理を施し、
    パスの相関レベルを検出する第1の検出手段と、 この第1の検出手段にて検出した相関レベルが予め設定
    した閾値より大きいか否かの判定する判定手段と、 この判定手段が大きいと判定した場合に、前記基地局か
    ら所定のチャネルを通じて自端末宛てに送られる呼び出
    し信号の有無を検出する第2の検出手段と、 前記判定手段が大きくないと判定した場合に、前記判定
    手段にて用いる閾値の値を増加させる閾値増加手段とを
    具備することを特徴とする移動無線端末。
  5. 【請求項5】 前記判定手段が大きいと判定した後に、
    前記チャネルを通じて前記基地局から送られる所定の信
    号を前記第2の検出手段が所定の割合で受信できた場合
    に、前記判定手段にて用いる閾値の値を減じる閾値縮小
    手段を備えることを特徴とする請求項4に記載の移動無
    線端末。
  6. 【請求項6】 基地局とCDMA(Code Division Mult
    iple Access)方式の無線通信を行う移動無線端末にお
    いて、 前記基地局から受信した無線信号に逆拡散処理を施し、
    パスの相関レベルを検出する第1の検出手段と、 この第1の検出手段にて検出した相関レベルが予め設定
    した閾値より大きいか否かの判定する判定手段と、 この判定手段が大きいと判定した場合に、前記基地局か
    ら所定のチャネルを通じて自端末宛てに送られる呼び出
    し信号の有無を検出する第2の検出手段と、 前記判定手段が大きいと判定した後に、前記チャネルを
    通じて前記基地局から送られる所定の信号を前記第2の
    検出手段が所定の割合で受信できなかった場合に、前記
    判定手段にて用いる閾値の値を増加させる閾値増加手段
    とを具備することを特徴とする移動無線端末。
  7. 【請求項7】 基地局と無線通信する移動無線端末の制
    御回路において、 前記基地局から受信した無線信号の受信電界レベルを検
    出する第1の検出手段と、 この第1の検出手段にて検出した受信電界レベルが予め
    設定した閾値より大きいか否かの判定する判定手段と、 この判定手段が大きいと判定した場合に、前記基地局か
    ら所定のチャネルを通じて自端末宛てに送られる呼び出
    し信号の有無を検出する第2の検出手段と、 前記判定手段が大きくないと判定した場合に、前記判定
    手段にて用いる閾値の値を増加させる閾値増加手段とを
    具備することを特徴とする制御回路。
  8. 【請求項8】 前記判定手段が大きいと判定した後に、
    前記チャネルを通じて前記基地局から送られる所定の信
    号を前記第2の検出手段が所定の割合で受信できた場合
    に、前記判定手段にて用いる閾値の値を減じる閾値縮小
    手段を備えることを特徴とする請求項7に記載の制御回
    路。
  9. 【請求項9】 基地局と無線通信する移動無線端末の制
    御回路において、 前記基地局から受信した無線信号の受信電界レベルを検
    出する第1の検出手段と、 この第1の検出手段にて検出した受信電界レベルが予め
    設定した閾値より大きいか否かの判定する判定手段と、 この判定手段が大きいと判定した場合に、前記基地局か
    ら所定のチャネルを通じて自端末宛てに送られる呼び出
    し信号の有無を検出する第2の検出手段と、 前記判定手段が大きいと判定した後に、前記チャネルを
    通じて前記基地局から送られる所定の信号を前記第2の
    検出手段が所定の割合で受信できなかった場合に、前記
    判定手段にて用いる閾値の値を増加させる閾値増加手段
    とを具備することを特徴とする制御回路。
  10. 【請求項10】 基地局とCDMA(Code Division Mu
    ltiple Access)方式の無線通信を行う移動無線端末の
    制御回路において、 前記基地局から受信した無線信号に逆拡散処理を施し、
    パスの相関レベルを検出する第1の検出手段と、 この第1の検出手段にて検出した相関レベルが予め設定
    した閾値より大きいか否かの判定する判定手段と、 この判定手段が大きいと判定した場合に、前記基地局か
    ら所定のチャネルを通じて自端末宛てに送られる呼び出
    し信号の有無を検出する第2の検出手段と、 前記判定手段が大きくないと判定した場合に、前記判定
    手段にて用いる閾値の値を増加させる閾値増加手段とを
    具備することを特徴とする制御回路。
  11. 【請求項11】 前記判定手段が大きいと判定した後
    に、前記チャネルを通じて前記基地局から送られる所定
    の信号を前記第2の検出手段が所定の割合で受信できた
    場合に、前記判定手段にて用いる閾値の値を減じる閾値
    縮小手段を備えることを特徴とする請求項10に記載の
    制御回路。
  12. 【請求項12】 基地局とCDMA(Code Division Mu
    ltiple Access)方式の無線通信を行う移動無線端末の
    制御回路において、 前記基地局から受信した無線信号に逆拡散処理を施し、
    パスの相関レベルを検出する第1の検出手段と、 この第1の検出手段にて検出した相関レベルが予め設定
    した閾値より大きいか否かの判定する判定手段と、 この判定手段が大きいと判定した場合に、前記基地局か
    ら所定のチャネルを通じて自端末宛てに送られる呼び出
    し信号の有無を検出する第2の検出手段と、 前記判定手段が大きいと判定した後に、前記チャネルを
    通じて前記基地局から送られる所定の信号を前記第2の
    検出手段が所定の割合で受信できなかった場合に、前記
    判定手段にて用いる閾値の値を増加させる閾値増加手段
    とを具備することを特徴とする制御回路。
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