JP2003019432A - ガスデポジション方法およびそれを用いた表示デバイス用基板の製造方法、ガスデポジション装置 - Google Patents
ガスデポジション方法およびそれを用いた表示デバイス用基板の製造方法、ガスデポジション装置Info
- Publication number
- JP2003019432A JP2003019432A JP2001206174A JP2001206174A JP2003019432A JP 2003019432 A JP2003019432 A JP 2003019432A JP 2001206174 A JP2001206174 A JP 2001206174A JP 2001206174 A JP2001206174 A JP 2001206174A JP 2003019432 A JP2003019432 A JP 2003019432A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- electrode
- gas deposition
- tip
- hearth
- chamber
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)
- Gas-Filled Discharge Tubes (AREA)
- Physical Or Chemical Processes And Apparatus (AREA)
- Physical Vapour Deposition (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 アーク放電によって材料を溶融、蒸発させて
超微粒子を生成し、生成された超微粒子を堆積させて成
膜を行うガスデポジション方法において、材料が局所的
に消費されるのを回避し、材料の使用効率を向上させ
る。 【解決手段】 材料44は、ハース43に固定されたる
つぼ64内に配置される。電極支持体49によって支持
された陰極45と材料44との間に電圧を印加してアー
ク柱39を発生し、材料44を溶融、蒸発させて超微粒
子を生成する。アーク柱39の発生中に、ハース43を
水平方向(X−Y方向)に移動させることによって、材
料44の溶融部38が生じる位置を変化させる。
超微粒子を生成し、生成された超微粒子を堆積させて成
膜を行うガスデポジション方法において、材料が局所的
に消費されるのを回避し、材料の使用効率を向上させ
る。 【解決手段】 材料44は、ハース43に固定されたる
つぼ64内に配置される。電極支持体49によって支持
された陰極45と材料44との間に電圧を印加してアー
ク柱39を発生し、材料44を溶融、蒸発させて超微粒
子を生成する。アーク柱39の発生中に、ハース43を
水平方向(X−Y方向)に移動させることによって、材
料44の溶融部38が生じる位置を変化させる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、導電性材料の超微
粒子を生成し、生成した超微粒子を堆積させて導電性膜
を形成するガスデポジション方法およびそれを用いた表
示デバイス用基板の製造方法、ガスデポジション装置に
関するものである。
粒子を生成し、生成した超微粒子を堆積させて導電性膜
を形成するガスデポジション方法およびそれを用いた表
示デバイス用基板の製造方法、ガスデポジション装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】まず、導電性材料の超微粒子によって電
極を形成する従来のガスデポジション装置について、図
7を参照して説明する。図7は、このガスデポジション
装置の構成を示す模式的断面図である。
極を形成する従来のガスデポジション装置について、図
7を参照して説明する。図7は、このガスデポジション
装置の構成を示す模式的断面図である。
【0003】このガスデポジション装置は、材料144
を分解して超微粒子を生成するための内部空間を形成す
る超微粒子生成室140と、生成された超微粒子をセッ
トされた基板110上に堆積させるための内部空間を形
成する膜形成室151とを有している。両室間は搬送管
152で接続されている。超微粒子生成室140と膜形
成室151とには、それぞれバルブ146,156を備
える、不図示の排気ポンプに接続された排気管が接続さ
れている。また、超微粒子生成室140には、バルブ1
47を備える、不活性ガスを導入するガス導入管が接続
されている。両室には、内圧を検出する圧力計142,
154がそれぞれ設けられており、両室内はそれぞれ所
定の内圧に調整可能である。
を分解して超微粒子を生成するための内部空間を形成す
る超微粒子生成室140と、生成された超微粒子をセッ
トされた基板110上に堆積させるための内部空間を形
成する膜形成室151とを有している。両室間は搬送管
152で接続されている。超微粒子生成室140と膜形
成室151とには、それぞれバルブ146,156を備
える、不図示の排気ポンプに接続された排気管が接続さ
れている。また、超微粒子生成室140には、バルブ1
47を備える、不活性ガスを導入するガス導入管が接続
されている。両室には、内圧を検出する圧力計142,
154がそれぞれ設けられており、両室内はそれぞれ所
定の内圧に調整可能である。
【0004】超微粒子生成室140内には、形成する金
属膜の材料144を設置可能なるつぼ164がハース1
43上に固定されている。ハース143は駆動機構14
1によって上下動可能に支持されており、金属から形成
され、不図示の冷却機構を備えている。設置された材料
144から所定の距離を隔てた位置には、不図示の電圧
印加手段に接続された陰極145が電極支持体149に
よって支持されている。陰極145は、例えばタングス
テンやタンタルなどの高融点金属から形成されている。
属膜の材料144を設置可能なるつぼ164がハース1
43上に固定されている。ハース143は駆動機構14
1によって上下動可能に支持されており、金属から形成
され、不図示の冷却機構を備えている。設置された材料
144から所定の距離を隔てた位置には、不図示の電圧
印加手段に接続された陰極145が電極支持体149に
よって支持されている。陰極145は、例えばタングス
テンやタンタルなどの高融点金属から形成されている。
【0005】膜形成室151内には、金属膜を形成する
基板110を保持可能なX−Yステージ159が設けら
れている。前述の搬送管152の、膜形成室151側の
先端にはノズル153が設けられており、このノズル1
53は、X−Yステージ159に保持された基板110
上に位置している。X−Yステージ159は、ノズル1
53に対する基板110の相対位置を変えるように、水
平方向(X−Y方向)に移動可能である。さらに、X−
Yステージ159は、ステージ支持体172を介して上
下方向にも移動可能である。
基板110を保持可能なX−Yステージ159が設けら
れている。前述の搬送管152の、膜形成室151側の
先端にはノズル153が設けられており、このノズル1
53は、X−Yステージ159に保持された基板110
上に位置している。X−Yステージ159は、ノズル1
53に対する基板110の相対位置を変えるように、水
平方向(X−Y方向)に移動可能である。さらに、X−
Yステージ159は、ステージ支持体172を介して上
下方向にも移動可能である。
【0006】このガスデポジション装置による金属膜形
成は以下のように行われる。
成は以下のように行われる。
【0007】まず、超微粒子生成室140内のるつぼ1
64内に、材料144を設置し、膜形成室151内のX
−Yステージ159上に、基板110を設置する。そし
て、超微粒子生成室140内は、所望の膜質、形状の金
属膜を形成するのに適した所定の室内圧力に調整され、
膜形成室151内は、超微粒子生成室140内よりも低
い、所定の室内圧力に調整される。この際、通常、超微
粒子生成室40および膜形成室51内は、成膜前に一旦
室内圧力を数Pa程度まで排気することで、酸素などの
不純物ガスを除去したのち、不活性ガスであるヘリウム
やアルゴンなどを導入して、所定の圧力に調整する。
64内に、材料144を設置し、膜形成室151内のX
−Yステージ159上に、基板110を設置する。そし
て、超微粒子生成室140内は、所望の膜質、形状の金
属膜を形成するのに適した所定の室内圧力に調整され、
膜形成室151内は、超微粒子生成室140内よりも低
い、所定の室内圧力に調整される。この際、通常、超微
粒子生成室40および膜形成室51内は、成膜前に一旦
室内圧力を数Pa程度まで排気することで、酸素などの
不純物ガスを除去したのち、不活性ガスであるヘリウム
やアルゴンなどを導入して、所定の圧力に調整する。
【0008】超微粒子生成室40の室内圧力が所定の圧
力に達したら、陰極145と材料144との間に所定の
電圧を印加してアーク放電を発生させ、超微粒子を生成
する。生成された超微粒子は、超微粒子生成室140と
膜形成室151との圧力差によって、搬送管152の、
超微粒子生成室140側の先端の吸引口148から吸引
され、搬送管152内を通ってノズル153から基板1
10上に吹き付けられる。ノズル153から超微粒子が
吹き付けられている状態で、基板110をX−Yステー
ジ159により動かすことによって、所望のパターンの
金属膜を形成する。したがって、このガスデポジション
装置による金属膜形成は、マスクレスで実施可能であ
る。
力に達したら、陰極145と材料144との間に所定の
電圧を印加してアーク放電を発生させ、超微粒子を生成
する。生成された超微粒子は、超微粒子生成室140と
膜形成室151との圧力差によって、搬送管152の、
超微粒子生成室140側の先端の吸引口148から吸引
され、搬送管152内を通ってノズル153から基板1
10上に吹き付けられる。ノズル153から超微粒子が
吹き付けられている状態で、基板110をX−Yステー
ジ159により動かすことによって、所望のパターンの
金属膜を形成する。したがって、このガスデポジション
装置による金属膜形成は、マスクレスで実施可能であ
る。
【0009】このように、冷却されたハース143上に
設けられた金属の材料144を、材料144と陰極14
5との間に電圧を印加してアーク柱(不図示)を発生さ
せて蒸発させるガスデポジション装置においては、従
来、材料144が局所的に減じられる場合があった。す
なわち、図8に示すように、材料144は、主に陰極1
45に近い部分から蒸発し、蒸発部162が形成される
場合があった。
設けられた金属の材料144を、材料144と陰極14
5との間に電圧を印加してアーク柱(不図示)を発生さ
せて蒸発させるガスデポジション装置においては、従
来、材料144が局所的に減じられる場合があった。す
なわち、図8に示すように、材料144は、主に陰極1
45に近い部分から蒸発し、蒸発部162が形成される
場合があった。
【0010】このように、材料144が、陰極145に
近い部分から蒸発していくと、アーク放電の両電極であ
る陰極145と材料144との距離が変化する。その結
果、安定してアーク柱を発生させることができなくなる
という問題が生じる場合があった。
近い部分から蒸発していくと、アーク放電の両電極であ
る陰極145と材料144との距離が変化する。その結
果、安定してアーク柱を発生させることができなくなる
という問題が生じる場合があった。
【0011】そこで、図7に示す装置は、ハース143
を上下動させる駆動機構141を備えており、陰極14
5と材料144との間に一定の電圧が加わるように、ハ
ース143を上下に動かすことによって、アーク放電の
安定性を保っている(特開2000−17427号公報
など参照)。このようにすることで、材料144のさら
に下方の部分163を蒸発させて成膜に寄与させること
が可能となる。また、従来、アーク方式よりも、安定し
た蒸発量で材料144を蒸発させることができる高周波
加熱法なども提案されている。
を上下動させる駆動機構141を備えており、陰極14
5と材料144との間に一定の電圧が加わるように、ハ
ース143を上下に動かすことによって、アーク放電の
安定性を保っている(特開2000−17427号公報
など参照)。このようにすることで、材料144のさら
に下方の部分163を蒸発させて成膜に寄与させること
が可能となる。また、従来、アーク方式よりも、安定し
た蒸発量で材料144を蒸発させることができる高周波
加熱法なども提案されている。
【0012】ところで、このようなガスデポジション方
法を用いた金属膜形成は、例えば特開平11−2196
60号公報などに提案されているように、表示デバイス
用基板などの製造において大面積にわたって金属膜のパ
ターニングを行う方法として用いられている。このよう
な金属膜形成においては、高導電性を持たせるために厚
膜が形成され、表示デバイス用基板1枚あたりに必要と
なる材料量はかなりの量になる。例えば、表示サイズが
500mm×920mm程度の基板に、膜厚20μm、
幅350μmのAg配線を形成する場合、約70mg/
ライン程度の材料を消費することになる。表示デバイス
用基板全体では、例えばXGAクラスの場合、配線数は
数百ライン以上あり、ざっと数十gの材料が必要とな
る。
法を用いた金属膜形成は、例えば特開平11−2196
60号公報などに提案されているように、表示デバイス
用基板などの製造において大面積にわたって金属膜のパ
ターニングを行う方法として用いられている。このよう
な金属膜形成においては、高導電性を持たせるために厚
膜が形成され、表示デバイス用基板1枚あたりに必要と
なる材料量はかなりの量になる。例えば、表示サイズが
500mm×920mm程度の基板に、膜厚20μm、
幅350μmのAg配線を形成する場合、約70mg/
ライン程度の材料を消費することになる。表示デバイス
用基板全体では、例えばXGAクラスの場合、配線数は
数百ライン以上あり、ざっと数十gの材料が必要とな
る。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来のガスデ
ポジション装置においては、材料が減じてくるのに応じ
て、例えばハース143を上昇させて材料144と陰極
145との、鉛直方向の相対位置を変化させることによ
ってアーク柱を安定させている。これによって、材料1
44の、陰極145に近い側で、鉛直方向に162,1
63部分を消費して超微粒子を生成することができる
が、この場合、その他の部分は消費されにくい。特に、
本出願人が提案しているような、例えばZr、Taなど
の高融点金属膜を形成する場合(特開2000−208
033号公報、特開2000−260323号公報など
参照)は、この現象が顕著に現れる。
ポジション装置においては、材料が減じてくるのに応じ
て、例えばハース143を上昇させて材料144と陰極
145との、鉛直方向の相対位置を変化させることによ
ってアーク柱を安定させている。これによって、材料1
44の、陰極145に近い側で、鉛直方向に162,1
63部分を消費して超微粒子を生成することができる
が、この場合、その他の部分は消費されにくい。特に、
本出願人が提案しているような、例えばZr、Taなど
の高融点金属膜を形成する場合(特開2000−208
033号公報、特開2000−260323号公報など
参照)は、この現象が顕著に現れる。
【0014】このように、材料144がその一部だけで
消費されると、材料の使用効率が低くなってしまうこと
になる。また、特に、前述のように、一枚の基板上に金
属膜を形成するのに多量の材料を必要とする場合には、
頻繁に材料を交換する必要が生じ、製造効率の低下を招
いてしまう。
消費されると、材料の使用効率が低くなってしまうこと
になる。また、特に、前述のように、一枚の基板上に金
属膜を形成するのに多量の材料を必要とする場合には、
頻繁に材料を交換する必要が生じ、製造効率の低下を招
いてしまう。
【0015】そこで、材料交換頻度を減らすためにハー
ス143のサイズを大きくして、超微粒子生成室140
内に設置する材料144の量を増やすことが考えられる
が、材料が主として陰極145に近い部分で消費される
ため、単純に材料144の量を増やしても、材料の交換
頻度を効果的に減じることはできない。また、材料14
4の高さを高くする方法も考えられるが、この場合、デ
ポジションを続けていくと材料の、蒸発せずに残った部
分と陰極45とが接触してしまうなど、装置破損のトラ
ブルが発生する危惧がある。このようなトラブルが発生
すれば、稼働率を大きく低下させることになってしま
う。
ス143のサイズを大きくして、超微粒子生成室140
内に設置する材料144の量を増やすことが考えられる
が、材料が主として陰極145に近い部分で消費される
ため、単純に材料144の量を増やしても、材料の交換
頻度を効果的に減じることはできない。また、材料14
4の高さを高くする方法も考えられるが、この場合、デ
ポジションを続けていくと材料の、蒸発せずに残った部
分と陰極45とが接触してしまうなど、装置破損のトラ
ブルが発生する危惧がある。このようなトラブルが発生
すれば、稼働率を大きく低下させることになってしま
う。
【0016】そこで、本発明の目的は、材料使用効率を
向上させることができ、表示デバイス用基板など、基板
1枚あたりに形成する形成膜量が多いプロセスや、Z
r、Taなど高融点金属をデポジションする場合におい
ても、材料交換頻度を低くできるガスデポジション方法
およびそれを用いた表示デバイス用基板の製造方法、ガ
スデポジション装置を提供することにある。
向上させることができ、表示デバイス用基板など、基板
1枚あたりに形成する形成膜量が多いプロセスや、Z
r、Taなど高融点金属をデポジションする場合におい
ても、材料交換頻度を低くできるガスデポジション方法
およびそれを用いた表示デバイス用基板の製造方法、ガ
スデポジション装置を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】前述の目的を達成するた
め、本発明によるガスデポジション方法は、高融点金属
からなる電極が内部に配置された超微粒子生成室内に導
電性の材料を配置する工程と、超微粒子生成室と搬送管
を介して接続された膜形成室内に基体(基板)を配置す
る工程と、超微粒子生成室内を所定の圧力に保ち、膜形
成室内を超微粒子生成室内の圧力より低い所定の圧力に
保ちつつ、電極と材料との間に電圧を印加してアーク放
電を生じさせることによって材料を局所的に加熱し蒸発
させて超微粒子を生成する工程とを有し、生成された超
微粒子を超微粒子生成室内の圧力と膜形成室内の圧力と
の差を利用して搬送管を介して膜形成室内に導き、膜形
成室内に配置された基体(基板)上に着床させて成膜を
行うガスデポジション方法において、材料の表面の、電
極の先端に最も近い点を移動させるように、材料と電極
との相対位置を変える工程を有することを特徴とする。
め、本発明によるガスデポジション方法は、高融点金属
からなる電極が内部に配置された超微粒子生成室内に導
電性の材料を配置する工程と、超微粒子生成室と搬送管
を介して接続された膜形成室内に基体(基板)を配置す
る工程と、超微粒子生成室内を所定の圧力に保ち、膜形
成室内を超微粒子生成室内の圧力より低い所定の圧力に
保ちつつ、電極と材料との間に電圧を印加してアーク放
電を生じさせることによって材料を局所的に加熱し蒸発
させて超微粒子を生成する工程とを有し、生成された超
微粒子を超微粒子生成室内の圧力と膜形成室内の圧力と
の差を利用して搬送管を介して膜形成室内に導き、膜形
成室内に配置された基体(基板)上に着床させて成膜を
行うガスデポジション方法において、材料の表面の、電
極の先端に最も近い点を移動させるように、材料と電極
との相対位置を変える工程を有することを特徴とする。
【0018】このガスデポジション方法によれば、材料
の表面の、電極の先端に最も近い点を移動させることに
よって、材料が局所的にのみ消費されることを回避でき
る。すなわち、アーク放電によるアーク柱は、電極の先
端と材料の表面の、電極の先端に最も近い点との間に生
じ、材料の溶融は、主として、このアーク柱の発生する
位置付近で生じるので、この位置を適宜移動させること
によって、材料が消費される位置を適宜移動させること
ができる。これによって、材料の使用効率を向上させる
ことができる。
の表面の、電極の先端に最も近い点を移動させることに
よって、材料が局所的にのみ消費されることを回避でき
る。すなわち、アーク放電によるアーク柱は、電極の先
端と材料の表面の、電極の先端に最も近い点との間に生
じ、材料の溶融は、主として、このアーク柱の発生する
位置付近で生じるので、この位置を適宜移動させること
によって、材料が消費される位置を適宜移動させること
ができる。これによって、材料の使用効率を向上させる
ことができる。
【0019】材料と電極との相対位置は、1枚の基板へ
の成膜が終了した時など、アーク放電が生じていない時
に適宜変えてもよいが、アーク放電中に連続的に変えて
もよい。材料と電極との相対位置をアーク放電中に連続
的に変えれば、材料をより均等に消費するようにでき
る。
の成膜が終了した時など、アーク放電が生じていない時
に適宜変えてもよいが、アーク放電中に連続的に変えて
もよい。材料と電極との相対位置をアーク放電中に連続
的に変えれば、材料をより均等に消費するようにでき
る。
【0020】材料と電極との相対位置をアーク放電中に
連続的に変える場合、相対位置を変える速度は、材料の
蒸発量が大きく低下しないように、1mm/sec以下
とすることが好ましい。
連続的に変える場合、相対位置を変える速度は、材料の
蒸発量が大きく低下しないように、1mm/sec以下
とすることが好ましい。
【0021】材料の表面の、電極の先端に最も近い点を
移動させる、電極と材料との相対位置移動は、材料を並
進運動させて行ってもよいし、材料を回転運動させて行
ってもよい。材料を並進運動させれば、材料の消費を、
その表面全体にわたって実質的に均等にすることが可能
になる。材料を回転運動させる場合には、材料を移動さ
せる機構の構成を比較的簡素にすることができる。
移動させる、電極と材料との相対位置移動は、材料を並
進運動させて行ってもよいし、材料を回転運動させて行
ってもよい。材料を並進運動させれば、材料の消費を、
その表面全体にわたって実質的に均等にすることが可能
になる。材料を回転運動させる場合には、材料を移動さ
せる機構の構成を比較的簡素にすることができる。
【0022】本発明のガスデポジション方法において
は、電極の先端と材料の、電極の先端に最も近い点との
距離を変えるように電極と材料との相対位置を変える工
程をさらに有することが好ましく、これによって安定し
てアーク放電を生じさせることができる。この場合、電
極の先端と材料の、電極の先端に最も近い点との距離
は、その距離を一定に保つように行ってもよいし、電極
と材料との間に生じる電圧、電流を一定に保つように行
ってもよい。
は、電極の先端と材料の、電極の先端に最も近い点との
距離を変えるように電極と材料との相対位置を変える工
程をさらに有することが好ましく、これによって安定し
てアーク放電を生じさせることができる。この場合、電
極の先端と材料の、電極の先端に最も近い点との距離
は、その距離を一定に保つように行ってもよいし、電極
と材料との間に生じる電圧、電流を一定に保つように行
ってもよい。
【0023】また、材料は加熱されるので、材料を支持
するハースは熱による悪影響が生じないように冷却する
ことが好ましい。
するハースは熱による悪影響が生じないように冷却する
ことが好ましい。
【0024】本発明による表示デバイス用基板の製造方
法は、以上のようなガスデポジション方法によって導電
性膜を形成する工程を有することを特徴とする。本発明
のガスデポジション方法は、材料の使用効率が高く、し
たがって少量の材料で大面積にわたって厚い導電性膜を
形成するのに適しており、大面積の基板上に配線を形成
する必要がある、表示デバイス用基板の製造に好適に応
用できる。
法は、以上のようなガスデポジション方法によって導電
性膜を形成する工程を有することを特徴とする。本発明
のガスデポジション方法は、材料の使用効率が高く、し
たがって少量の材料で大面積にわたって厚い導電性膜を
形成するのに適しており、大面積の基板上に配線を形成
する必要がある、表示デバイス用基板の製造に好適に応
用できる。
【0025】表示デバイス用基板の製造において、ガス
デポシション方法によって形成する導電性膜としては、
Zr、Ti、Re、Mo、V、W、Ta、Ru、または
これらを主成分とする複合材料が好適である。
デポシション方法によって形成する導電性膜としては、
Zr、Ti、Re、Mo、V、W、Ta、Ru、または
これらを主成分とする複合材料が好適である。
【0026】本発明によるガスデポジション装置は、高
融点金属からなる電極と、電極から所定の距離離れた位
置に導電性の材料を保持するハースとが内部に配置され
た、内部を所定の圧力にすることができる超微粒子生成
室と、内部に、基板を支持するステージが配置された、
内部を超微粒子生成室内の圧力より低い圧力にすること
ができる膜形成室と、超微粒子生成室と膜形成室とに連
通する搬送管と、電極と材料との間に電圧を印加する電
圧印加手段とを有し、超微粒子生成室内を所定の圧力に
保ち、膜形成室内を超微粒子生成室内の圧力より低い所
定の圧力に保ちつつ、電極と材料との間に電圧を印加し
てアーク放電を生じさせることによって材料を局所的に
加熱し蒸発させて超微粒子を生成し、生成した超微粒子
を超微粒子生成室内の圧力と膜形成室内の圧力との差を
利用して搬送管を介して膜形成室内に導き、膜形成室内
に配置された基板上に着床させて成膜を行うガスデポジ
ション装置において、ハースを移動させる駆動機構をさ
らに有し、駆動機構は、ハースに保持された材料の表面
の、電極の先端に最も近い点を移動させるように、ハー
スを移動させる機構を有することを特徴とする。
融点金属からなる電極と、電極から所定の距離離れた位
置に導電性の材料を保持するハースとが内部に配置され
た、内部を所定の圧力にすることができる超微粒子生成
室と、内部に、基板を支持するステージが配置された、
内部を超微粒子生成室内の圧力より低い圧力にすること
ができる膜形成室と、超微粒子生成室と膜形成室とに連
通する搬送管と、電極と材料との間に電圧を印加する電
圧印加手段とを有し、超微粒子生成室内を所定の圧力に
保ち、膜形成室内を超微粒子生成室内の圧力より低い所
定の圧力に保ちつつ、電極と材料との間に電圧を印加し
てアーク放電を生じさせることによって材料を局所的に
加熱し蒸発させて超微粒子を生成し、生成した超微粒子
を超微粒子生成室内の圧力と膜形成室内の圧力との差を
利用して搬送管を介して膜形成室内に導き、膜形成室内
に配置された基板上に着床させて成膜を行うガスデポジ
ション装置において、ハースを移動させる駆動機構をさ
らに有し、駆動機構は、ハースに保持された材料の表面
の、電極の先端に最も近い点を移動させるように、ハー
スを移動させる機構を有することを特徴とする。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図1,2を参照して説明する。図1は、本実施形態
におけるガスデポジション装置のハース部分の構成を示
す模式的斜視図である。図2は、このガスデポジション
装置の全体構成を示す模式的断面図である。
て、図1,2を参照して説明する。図1は、本実施形態
におけるガスデポジション装置のハース部分の構成を示
す模式的斜視図である。図2は、このガスデポジション
装置の全体構成を示す模式的断面図である。
【0028】このガスデポジション装置は、材料44を
分解して超微粒子を生成するための内部空間を形成する
超微粒子生成室40と、生成された超微粒子をセットさ
れた基板10上に堆積させるための内部空間を形成する
膜形成室51とを有している。両室間は搬送管52で接
続されている。超微粒子生成室40と膜形成室51とに
は、それぞれバルブ46,56を備える、不図示の排気
ポンプに接続された排気管が接続されている。また、超
微粒子生成室40には、バルブ47を備える、不活性ガ
スを導入するガス導入管が接続されている。両室には、
内圧を検出する圧力計42,54がそれぞれ設けられて
おり、両室内はそれぞれ所定の内圧に調整可能である。
分解して超微粒子を生成するための内部空間を形成する
超微粒子生成室40と、生成された超微粒子をセットさ
れた基板10上に堆積させるための内部空間を形成する
膜形成室51とを有している。両室間は搬送管52で接
続されている。超微粒子生成室40と膜形成室51とに
は、それぞれバルブ46,56を備える、不図示の排気
ポンプに接続された排気管が接続されている。また、超
微粒子生成室40には、バルブ47を備える、不活性ガ
スを導入するガス導入管が接続されている。両室には、
内圧を検出する圧力計42,54がそれぞれ設けられて
おり、両室内はそれぞれ所定の内圧に調整可能である。
【0029】超微粒子生成室40内には、形成する導電
性膜の材料44を設置可能なるつぼ64がハース43上
に固定されている。ハース43は、材料44を溶融させ
ても熱による悪影響が生じないように不図示の冷却機構
を備えている。設置された材料44から所定の距離を隔
てた位置には、不図示の電圧印加手段に接続された陰極
45が電極支持体49によって支持されている。本実施
形態では、ハース43の駆動機構41は、ハース43を
上下動させる機構だけでなく、水平方向(X−Y方向)
に移動させる機構、および回転機構も備えている。
性膜の材料44を設置可能なるつぼ64がハース43上
に固定されている。ハース43は、材料44を溶融させ
ても熱による悪影響が生じないように不図示の冷却機構
を備えている。設置された材料44から所定の距離を隔
てた位置には、不図示の電圧印加手段に接続された陰極
45が電極支持体49によって支持されている。本実施
形態では、ハース43の駆動機構41は、ハース43を
上下動させる機構だけでなく、水平方向(X−Y方向)
に移動させる機構、および回転機構も備えている。
【0030】膜形成室51内には、導電性膜を形成する
基板10を保持可能なX−Yステージ59が設けられて
いる。前述の搬送管52の、膜形成室51側の先端には
ノズル53が設けられており、このノズル53は、X−
Yステージ59に保持された基板10上に位置してい
る。X−Yステージ59は、ノズル53に対する基板1
0の相対位置を変えるように、水平方向(X−Y方向)
に移動可能である。さらに、X−Yステージ59は、ス
テージ支持体72を介して上下方向にも移動可能であ
る。
基板10を保持可能なX−Yステージ59が設けられて
いる。前述の搬送管52の、膜形成室51側の先端には
ノズル53が設けられており、このノズル53は、X−
Yステージ59に保持された基板10上に位置してい
る。X−Yステージ59は、ノズル53に対する基板1
0の相対位置を変えるように、水平方向(X−Y方向)
に移動可能である。さらに、X−Yステージ59は、ス
テージ支持体72を介して上下方向にも移動可能であ
る。
【0031】なお、るつぼ64は、導電性の材料で構成
されており、例えばカーボンなどを加工して形成されて
いる。超微粒子生成室40と膜形成室51の排気に用い
られる排気ポンプとしては、ロータリーポンプおよびメ
カニカルブースターポンプが一般的に用いられる。
されており、例えばカーボンなどを加工して形成されて
いる。超微粒子生成室40と膜形成室51の排気に用い
られる排気ポンプとしては、ロータリーポンプおよびメ
カニカルブースターポンプが一般的に用いられる。
【0032】次に、このガスデポジション装置を用いた
膜形成の手順について説明する。
膜形成の手順について説明する。
【0033】まず、超微粒子生成室40と膜形成室51
内に、一旦大気圧となるまで空気や窒素などを導入す
る。大気圧になった時点で、導電性膜を形成する基板1
0を膜形成室51内に配置し、超微粒子生成室40と膜
形成室51を、それぞれバルブ46、56を開いて排気
ポンプによって数Pa以下になるまで排気する。
内に、一旦大気圧となるまで空気や窒素などを導入す
る。大気圧になった時点で、導電性膜を形成する基板1
0を膜形成室51内に配置し、超微粒子生成室40と膜
形成室51を、それぞれバルブ46、56を開いて排気
ポンプによって数Pa以下になるまで排気する。
【0034】両室内が数Pa以下になったら超微粒子生
成室40内にヘリウムガスなどの不活性ガスを導入し、
超微粒子生成室40内の圧力を、所望の膜質、形状の導
電性膜を形成するのに適した所定の圧力に調整する。一
般的にガスデポジション法で用いられる、超微粒子生成
室40内の圧力は、数kPa〜200kPa程度であ
る。
成室40内にヘリウムガスなどの不活性ガスを導入し、
超微粒子生成室40内の圧力を、所望の膜質、形状の導
電性膜を形成するのに適した所定の圧力に調整する。一
般的にガスデポジション法で用いられる、超微粒子生成
室40内の圧力は、数kPa〜200kPa程度であ
る。
【0035】一方、膜形成室51側では、ノズル53と
基板10との間隔が所定の間隔になるようにX−Yステ
ージ59の上下方向の位置をステージ支持体72を介し
て調整する。
基板10との間隔が所定の間隔になるようにX−Yステ
ージ59の上下方向の位置をステージ支持体72を介し
て調整する。
【0036】超微粒子生成室40内の圧力が所定の圧力
に達したら、材料44を陰極45と対になる陽極として
両者間に所定の電圧を印加し、アーク放電を発生する。
これによって、超微粒子が生成され始める。この際、放
電初期の不安定な状態で生成された超微粒子は、吸引口
48をハース43上からずらすことによって、膜形成に
用いないようにしてもよい。
に達したら、材料44を陰極45と対になる陽極として
両者間に所定の電圧を印加し、アーク放電を発生する。
これによって、超微粒子が生成され始める。この際、放
電初期の不安定な状態で生成された超微粒子は、吸引口
48をハース43上からずらすことによって、膜形成に
用いないようにしてもよい。
【0037】アーク放電を開始したら、本実施形態で
は、材料44を支持するハース43を陰極45に対して
一定速度で水平方向に移動させる。すると、陰極45と
の間に発生するアーク柱39の、材料44上での発生位
置がハース43の移動に応じて水平方向に移動する。こ
の移動によってアーク柱39による溶融部38が、図1
に示すように、材料44の上面上に帯状に形成されてい
く。このようにして、本実施形態では、材料44をその
上面からほぼ均等に消費していくことができる。
は、材料44を支持するハース43を陰極45に対して
一定速度で水平方向に移動させる。すると、陰極45と
の間に発生するアーク柱39の、材料44上での発生位
置がハース43の移動に応じて水平方向に移動する。こ
の移動によってアーク柱39による溶融部38が、図1
に示すように、材料44の上面上に帯状に形成されてい
く。このようにして、本実施形態では、材料44をその
上面からほぼ均等に消費していくことができる。
【0038】また、材料44を支持するハース43を一
定の回転速度で回転させてもよい。この場合には、図3
に示すようにアークによる溶融部38’が同心円状に形
成されていくことになり、従来のようにハース43を上
下にのみ動かす場合に比べて、材料44を広範囲で消費
していくことが可能になる。
定の回転速度で回転させてもよい。この場合には、図3
に示すようにアークによる溶融部38’が同心円状に形
成されていくことになり、従来のようにハース43を上
下にのみ動かす場合に比べて、材料44を広範囲で消費
していくことが可能になる。
【0039】さらに、アーク放電中には、材料44と陰
極45との電極間距離を一定に保つようにハース43ま
たは材料44を駆動機構41によって上下に移動させる
ことが好ましい。ハース43または材料44の上下動
は、材料44と陰極45との電極間に流れる電流または
電極間の電圧を一定に保つように行ってもよい。このよ
うなハース43の上下動は、適当な判断処理を行う制御
系を用いて実施することができる。
極45との電極間距離を一定に保つようにハース43ま
たは材料44を駆動機構41によって上下に移動させる
ことが好ましい。ハース43または材料44の上下動
は、材料44と陰極45との電極間に流れる電流または
電極間の電圧を一定に保つように行ってもよい。このよ
うなハース43の上下動は、適当な判断処理を行う制御
系を用いて実施することができる。
【0040】超微粒子生成室40内でアーク放電を発生
させている間、膜形成室51内の基板10は、所望のパ
ターンで導電性膜が形成されるようにノズル53に対し
て相対的に移動させる。所望のパターンの導電性膜を形
成した後、ハース43の水平方向への移動または回転お
よびアーク放電を停止する。
させている間、膜形成室51内の基板10は、所望のパ
ターンで導電性膜が形成されるようにノズル53に対し
て相対的に移動させる。所望のパターンの導電性膜を形
成した後、ハース43の水平方向への移動または回転お
よびアーク放電を停止する。
【0041】以上のようにして所望のパターンの導電性
膜が形成された基板10は、膜形成室51内に徐々に酸
素を含むガスを導入することにより、徐酸化処理をおこ
なって、形成された膜が燃焼しないように処理され、膜
形成室51から取り出される。
膜が形成された基板10は、膜形成室51内に徐々に酸
素を含むガスを導入することにより、徐酸化処理をおこ
なって、形成された膜が燃焼しないように処理され、膜
形成室51から取り出される。
【0042】以上説明した本実施形態によれば、材料4
4を水平方向に移動させる、または回転移動させること
によって、材料44を広範囲の領域で消費して、したが
って高い材料使用効率で超微粒子を生成することができ
る。さらに、これにより、材料の交換頻度を低減して、
生産性を向上させることができる。
4を水平方向に移動させる、または回転移動させること
によって、材料44を広範囲の領域で消費して、したが
って高い材料使用効率で超微粒子を生成することができ
る。さらに、これにより、材料の交換頻度を低減して、
生産性を向上させることができる。
【0043】なお、上述の実施形態では、アーク放電中
に材料44を連続的に水平方向に移動させる、または回
転させる方法を示した。この方法は、特に、局所的に蒸
発しやすい、高融点材料を用いる場合に有効である。材
料44の水平方向の移動または回転は、例えば、基板
毎、カセット毎、ロット毎などに、材料を45度ずつ回
転させるなど、適宜行うようにしてもよい。
に材料44を連続的に水平方向に移動させる、または回
転させる方法を示した。この方法は、特に、局所的に蒸
発しやすい、高融点材料を用いる場合に有効である。材
料44の水平方向の移動または回転は、例えば、基板
毎、カセット毎、ロット毎などに、材料を45度ずつ回
転させるなど、適宜行うようにしてもよい。
【0044】
【実施例】以下本発明の実施例について説明する。
【0045】(実施例1)本発明におけるガスデポジシ
ョン方法を用いて、図4に示す表示デバイス用基板を作
製した。図4は、この表示デバイス用基板の模式図であ
り、図4(a)は基板の一部の側断面図、図4(b)は
図4(a)と同じ部分の平面図を示している。
ョン方法を用いて、図4に示す表示デバイス用基板を作
製した。図4は、この表示デバイス用基板の模式図であ
り、図4(a)は基板の一部の側断面図、図4(b)は
図4(a)と同じ部分の平面図を示している。
【0046】この表示デバイス用基板には、縦横に延び
る第1の配線パターン14と第2の配線パターン15が
それぞれ所定の間隔で並んで形成されている。マトリッ
クス状に配置された、各第1の配線パターン14と各第
2の配線パターン15との交差部には、両者間を絶縁す
るための絶縁層18が形成されている。各交差部付近に
は、第1の配線パターン14に接続された電極パターン
11と、第2の配線パターン15に接続された電極パタ
ーン12が形成されている。
る第1の配線パターン14と第2の配線パターン15が
それぞれ所定の間隔で並んで形成されている。マトリッ
クス状に配置された、各第1の配線パターン14と各第
2の配線パターン15との交差部には、両者間を絶縁す
るための絶縁層18が形成されている。各交差部付近に
は、第1の配線パターン14に接続された電極パターン
11と、第2の配線パターン15に接続された電極パタ
ーン12が形成されている。
【0047】本実施例で用いた基板のサイズは200m
m×300mmで、ガスデポジション方法によって形成
した配線は幅約300μm、膜厚は約20μm〜30μ
mのパターンとした。電極パターン11,12は白金か
ら形成した。
m×300mmで、ガスデポジション方法によって形成
した配線は幅約300μm、膜厚は約20μm〜30μ
mのパターンとした。電極パターン11,12は白金か
ら形成した。
【0048】以下、この表示デバイス用基板の作成工程
について図5を参照しながら説明する。
について図5を参照しながら説明する。
【0049】本実施例では、配線パターン14,15
を、図2に示したような構成のガスデポジション装置を
用いて形成した。デポジション時の条件としては、超微
粒子生成室40内の圧力を約100kPa、膜形成室5
1内の圧力を約数Paに設定し、配線の材料44として
はAgを用いた。また、ノズル53の径は、φ=350
μmとした。
を、図2に示したような構成のガスデポジション装置を
用いて形成した。デポジション時の条件としては、超微
粒子生成室40内の圧力を約100kPa、膜形成室5
1内の圧力を約数Paに設定し、配線の材料44として
はAgを用いた。また、ノズル53の径は、φ=350
μmとした。
【0050】<工程−a>基板20として無アルカリガ
ラス基板(商品名:1737 コーニング社製)を用
い、それをアルカリ洗浄し、フォトレジスト(商品名:
MCPRi8200N シプレー社製)を約1μmスピ
ンコートして乾燥させた。次に、i線プロキシミティー
方式の露光機を用いて、所定のパターンで約10sec
間露光を行った。次に、アルカリ現像を行って電極パタ
ーン11,12となる部分のレジストを除去した。
ラス基板(商品名:1737 コーニング社製)を用
い、それをアルカリ洗浄し、フォトレジスト(商品名:
MCPRi8200N シプレー社製)を約1μmスピ
ンコートして乾燥させた。次に、i線プロキシミティー
方式の露光機を用いて、所定のパターンで約10sec
間露光を行った。次に、アルカリ現像を行って電極パタ
ーン11,12となる部分のレジストを除去した。
【0051】次に、Ptターゲットのスパッタ装置を用
いて白金を0.1μm厚で全面にスパッタし、レジスト
材を剥離して電極パターン11、12を形成した(図5
(a))。
いて白金を0.1μm厚で全面にスパッタし、レジスト
材を剥離して電極パターン11、12を形成した(図5
(a))。
【0052】<工程−b>次に、2つの金属板間に形成さ
れるスロット部に液を流して基板にコーティングするス
ロットコーターを用いて、レジスト材16を10μmの
厚みで形成し、ホットプレートを用いて乾燥させた。次
に、第1の配線パターン14となる部分を遮光するフォ
トマスクを介してレジスト材を露光し、アルカリ現像し
てレジスト開口部17を形成した(図5(b))。
れるスロット部に液を流して基板にコーティングするス
ロットコーターを用いて、レジスト材16を10μmの
厚みで形成し、ホットプレートを用いて乾燥させた。次
に、第1の配線パターン14となる部分を遮光するフォ
トマスクを介してレジスト材を露光し、アルカリ現像し
てレジスト開口部17を形成した(図5(b))。
【0053】<工程−c>工程a,bの処理を行った基板
20を図2に示したような構成のガスデポジション装置
の膜形成室51に備えられているX−Yステージ59上
に設置した。基板20設置後、バルブ46,56を開
き、不図示のメカニカルブースターポンプとロータリー
ポンプを用いて排気を行った。そして、超微粒子生成室
40、膜形成室51内の圧力が数Paに到達したところ
で、バルブ47を開いて超微粒子生成室40内にヘリウ
ムガスを導入した。
20を図2に示したような構成のガスデポジション装置
の膜形成室51に備えられているX−Yステージ59上
に設置した。基板20設置後、バルブ46,56を開
き、不図示のメカニカルブースターポンプとロータリー
ポンプを用いて排気を行った。そして、超微粒子生成室
40、膜形成室51内の圧力が数Paに到達したところ
で、バルブ47を開いて超微粒子生成室40内にヘリウ
ムガスを導入した。
【0054】次いで、超微粒子生成室40の圧力が約7
0kPaに達したところで、陽極である材料44と陰極
45間に電圧を印加してアーク放電を発生し、超微粒子
を生成した。そして、ハース43を毎分約0.5mm/
secの一定速度で水平方向に連続的に移動させた。ハ
ース43の移動は、アーク放電の発生と同時に開始し
た。
0kPaに達したところで、陽極である材料44と陰極
45間に電圧を印加してアーク放電を発生し、超微粒子
を生成した。そして、ハース43を毎分約0.5mm/
secの一定速度で水平方向に連続的に移動させた。ハ
ース43の移動は、アーク放電の発生と同時に開始し
た。
【0055】アーク放電発生後、X−Yステージ59を
ノズル53に対して相対的に移動させることによって、
フォトレジストの開口部17に沿って、蒸発搬送された
Ag超微粒子を吹き付け、膜厚約20μmの、Ag超微
粒子からなる第1の配線パターン14を形成した(図5
(c))。本工程では、アーク放電の条件は、印加電
圧、電流を18V、80Aとし、X−Yステージ59の
移動速度は、約0.4mm/secとした。
ノズル53に対して相対的に移動させることによって、
フォトレジストの開口部17に沿って、蒸発搬送された
Ag超微粒子を吹き付け、膜厚約20μmの、Ag超微
粒子からなる第1の配線パターン14を形成した(図5
(c))。本工程では、アーク放電の条件は、印加電
圧、電流を18V、80Aとし、X−Yステージ59の
移動速度は、約0.4mm/secとした。
【0056】<工程−d>次に、第1の配線パターン1
4と第2の配線パターン15とを絶縁するための絶縁層
18を本実施例ではオフセット印刷によって形成した。
材料はPbOをベースとしたペースト材を用い、所定の
パターンで層を形成した後、焼成炉において450℃に
加熱して、絶縁層18を完成させた。
4と第2の配線パターン15とを絶縁するための絶縁層
18を本実施例ではオフセット印刷によって形成した。
材料はPbOをベースとしたペースト材を用い、所定の
パターンで層を形成した後、焼成炉において450℃に
加熱して、絶縁層18を完成させた。
【0057】<工程−e>本工程では、<工程−b>と
同様の手法でレジスト19材を形成し(図5(d))、
基板20を再びガスデポジション装置(図2)内に設置
し、<工程−c>と同様の手法でデポジションを行い、
約30μm厚の、Ag超微粒子からなる第2の配線パタ
ーン15を形成した。その後、レジストパターン19を
剥離し、デバイス表示用基板を得た(図3(e))。本
工程でのデポジション条件は、超微粒子生成室40内の
圧力を70kPa、膜形成室51内の圧力を数Pa、陰
極45と陽極である材料44間の電圧、電流はそれぞれ
16V、90A、材料44の移動速度は毎分約0.3m
m/sec、X−Yステージ59の送り速度は<工程−
c>と同様に約0.4mm/secとした。
同様の手法でレジスト19材を形成し(図5(d))、
基板20を再びガスデポジション装置(図2)内に設置
し、<工程−c>と同様の手法でデポジションを行い、
約30μm厚の、Ag超微粒子からなる第2の配線パタ
ーン15を形成した。その後、レジストパターン19を
剥離し、デバイス表示用基板を得た(図3(e))。本
工程でのデポジション条件は、超微粒子生成室40内の
圧力を70kPa、膜形成室51内の圧力を数Pa、陰
極45と陽極である材料44間の電圧、電流はそれぞれ
16V、90A、材料44の移動速度は毎分約0.3m
m/sec、X−Yステージ59の送り速度は<工程−
c>と同様に約0.4mm/secとした。
【0058】本実施例において導電性膜を形成した後、
超微粒子生成室40からるつぼ64を取り出し、材料4
4として用いたAgの状態を観察した。従来技術では、
材料44のうち、ハース43上で、特に陰極45と対極
の位置に配置された部分は、膜形成に寄与せず、蒸発す
ることなく残されていた。これに対して、本実施例で
は、導電性膜形成後の材料44においては、材料44の
全面で溶融、蒸発が生じていたことが確認でき、材料の
使用効率向上の効果が得られることを確認できた。
超微粒子生成室40からるつぼ64を取り出し、材料4
4として用いたAgの状態を観察した。従来技術では、
材料44のうち、ハース43上で、特に陰極45と対極
の位置に配置された部分は、膜形成に寄与せず、蒸発す
ることなく残されていた。これに対して、本実施例で
は、導電性膜形成後の材料44においては、材料44の
全面で溶融、蒸発が生じていたことが確認でき、材料の
使用効率向上の効果が得られることを確認できた。
【0059】なお、本実施例では、配線の材料44とし
てAgを用いたが、材料44としては、特にこれに限定
されるわけではなく、電気伝導性を有する材料であれ
ば、ほとんどどのようなものでも用いることができる。
表示デバイス用基板の配線を形成するのに用いる材料と
しては、Zr、Ti、Re、Mo、V、W、Ta、R
u、またはこれらを主成分とする複合材料が好適であ
る。
てAgを用いたが、材料44としては、特にこれに限定
されるわけではなく、電気伝導性を有する材料であれ
ば、ほとんどどのようなものでも用いることができる。
表示デバイス用基板の配線を形成するのに用いる材料と
しては、Zr、Ti、Re、Mo、V、W、Ta、R
u、またはこれらを主成分とする複合材料が好適であ
る。
【0060】また、アーク放電の電圧、電流、および超
微粒子生成時の圧力、X−Yステージ59の送り速度な
どについても、上記した実施例での値に限定されるもの
ではなく、形成する導電性膜の所望のパターン形状など
に応じて適宜選択することができる。これらの諸条件の
選択は、本発明の効果を得る上で、支障を来たすもので
はない。
微粒子生成時の圧力、X−Yステージ59の送り速度な
どについても、上記した実施例での値に限定されるもの
ではなく、形成する導電性膜の所望のパターン形状など
に応じて適宜選択することができる。これらの諸条件の
選択は、本発明の効果を得る上で、支障を来たすもので
はない。
【0061】また、ハース43上の材料44を陰極45
に対して相対的に移動させる移動速度に関しては、蒸発
材料の融点に応じて、融点が比較的低い材料の場合は移
動速度が速くても高い蒸発速度が得られたが、融点が比
較的高い材料の場合は移動速度が速くなるにつれ、蒸発
速度が低下した。したがって、使用する材料に応じて、
所望の蒸発速度が得られるように移動速度を決定するこ
とが望ましい。このように、材料44の移動速度につい
ても、本実施例での移動速度に限定されるものではな
く、本発明の効果は、移動速度を上述のように相応に決
めることによって有効に得られる。ただし、蒸発量の低
下を招かないようにするために、移動速度は1mm/s
ec以下とすることが好ましい。
に対して相対的に移動させる移動速度に関しては、蒸発
材料の融点に応じて、融点が比較的低い材料の場合は移
動速度が速くても高い蒸発速度が得られたが、融点が比
較的高い材料の場合は移動速度が速くなるにつれ、蒸発
速度が低下した。したがって、使用する材料に応じて、
所望の蒸発速度が得られるように移動速度を決定するこ
とが望ましい。このように、材料44の移動速度につい
ても、本実施例での移動速度に限定されるものではな
く、本発明の効果は、移動速度を上述のように相応に決
めることによって有効に得られる。ただし、蒸発量の低
下を招かないようにするために、移動速度は1mm/s
ec以下とすることが好ましい。
【0062】(実施例2)本実施例では、図2に示すよ
うなガスデポジション装置を用い、蒸発材料として、Z
rとVを重量比Zr:V=99.5:0.5で混合した
ものを用い、ハース43を駆動機構41によって回転さ
せながら超微粒子を生成した例を示す。そして、図6に
示すように、実施例1で得られた表示デバイス用基板の
第2の配線パターン15上に前記した重量比Zr:V=
99.5:0.5の超微粒子からなる金属膜28を形成
した。以下に金属膜28の形成工程を記す。
うなガスデポジション装置を用い、蒸発材料として、Z
rとVを重量比Zr:V=99.5:0.5で混合した
ものを用い、ハース43を駆動機構41によって回転さ
せながら超微粒子を生成した例を示す。そして、図6に
示すように、実施例1で得られた表示デバイス用基板の
第2の配線パターン15上に前記した重量比Zr:V=
99.5:0.5の超微粒子からなる金属膜28を形成
した。以下に金属膜28の形成工程を記す。
【0063】実施例1によって得られる表示デバイス用
基板において、図5(d)に示すレジスト19を剥離し
ていない状態のものを再び図2に示すガスデポジション
装置の膜形成室51内に配置する。実施例1と同様に、
両室内を一旦真空に排気し、超微粒子生成室40内に純
度99.9999%のヘリウムガスを導入し、超微粒子
生成室40内の圧力を約100kPaに設定した。
基板において、図5(d)に示すレジスト19を剥離し
ていない状態のものを再び図2に示すガスデポジション
装置の膜形成室51内に配置する。実施例1と同様に、
両室内を一旦真空に排気し、超微粒子生成室40内に純
度99.9999%のヘリウムガスを導入し、超微粒子
生成室40内の圧力を約100kPaに設定した。
【0064】本実施例では、アーク放電の電流を150
A、電圧を18Vに設定した。アーク放電の開始と同時
に前記したZr:V=99.5:0.5の重量比の材料
44が設置されたハース43を毎分0.2回転の速度で
回転させた。本実施例で用いた材料のサイズはφ30m
mであり、毎分0.2回転の回転によって、アーク柱3
9の、材料44上での発生位置は約0.3mm/sec
の速度で移動するこになる。これによって、図3に示す
ように、材料44の表面上に帯状に溶融部が形成されて
いく。
A、電圧を18Vに設定した。アーク放電の開始と同時
に前記したZr:V=99.5:0.5の重量比の材料
44が設置されたハース43を毎分0.2回転の速度で
回転させた。本実施例で用いた材料のサイズはφ30m
mであり、毎分0.2回転の回転によって、アーク柱3
9の、材料44上での発生位置は約0.3mm/sec
の速度で移動するこになる。これによって、図3に示す
ように、材料44の表面上に帯状に溶融部が形成されて
いく。
【0065】また、アーク放電中、本実施例では電圧が
一定となるように、ハース43を駆動機構41によって
放電電圧に追従させて上下させた。追従速度は本実施例
では0.2mm/secとした。
一定となるように、ハース43を駆動機構41によって
放電電圧に追従させて上下させた。追従速度は本実施例
では0.2mm/secとした。
【0066】以上のようにして所定のパターンの成膜が
完了した基板20を、徐酸化処理して大気中に取り出
し、レジスト19を剥離して図6に示す表示デバイス用
基板を得た。
完了した基板20を、徐酸化処理して大気中に取り出
し、レジスト19を剥離して図6に示す表示デバイス用
基板を得た。
【0067】本実施例において金属膜を形成した後の材
料の溶融状態を観察したところ、同心円状に溶融してい
ることが確認できた。また、蒸発量に関しても高融点金
属を材料として用いたにもかかわらず、高い蒸発量が得
られた。
料の溶融状態を観察したところ、同心円状に溶融してい
ることが確認できた。また、蒸発量に関しても高融点金
属を材料として用いたにもかかわらず、高い蒸発量が得
られた。
【0068】本実施例で用いた材料、放電条件、回転速
度などは、上記した実施例での値に限定されるものでは
なく、材料物性および所望する膜厚などに応じて適宜選
択することができる。これらの諸条件の選択は、本発明
の効果を得る上で支障を来たすものではない。
度などは、上記した実施例での値に限定されるものでは
なく、材料物性および所望する膜厚などに応じて適宜選
択することができる。これらの諸条件の選択は、本発明
の効果を得る上で支障を来たすものではない。
【0069】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ガスデポジション法による金属膜形成において、形成す
る導電性膜の材料と、それとの間にアーク放電を生じさ
せる電極とを、材料の表面の、電極の先端に最も近い点
を移動させるように相対的に適宜移動させることによっ
て、材料の使用効率を向上させることができる。また、
本発明のガスデポジション方法では、蒸発材料が部分的
に溶融されることによって、アーク放電が不安定になる
ことを回避できる。さらに、局所的な溶融が生じるのを
回避することによって、アーク放電を生じさせる所定の
電圧が得られるように、材料と電極との距離を変える方
向に材料と電極とを相対的に移動させた際に、材料と電
極とが接触してしまうトラブルが発生するのを回避でき
る。
ガスデポジション法による金属膜形成において、形成す
る導電性膜の材料と、それとの間にアーク放電を生じさ
せる電極とを、材料の表面の、電極の先端に最も近い点
を移動させるように相対的に適宜移動させることによっ
て、材料の使用効率を向上させることができる。また、
本発明のガスデポジション方法では、蒸発材料が部分的
に溶融されることによって、アーク放電が不安定になる
ことを回避できる。さらに、局所的な溶融が生じるのを
回避することによって、アーク放電を生じさせる所定の
電圧が得られるように、材料と電極との距離を変える方
向に材料と電極とを相対的に移動させた際に、材料と電
極とが接触してしまうトラブルが発生するのを回避でき
る。
【0070】本発明のガスデポジション方法では、Z
r、Taなどの高融点金属を成膜材料とする場合におい
て特に効果的に材料の使用効率を向上させる効果を得る
ことができる。また、表示デバイス用基板など、基板1
枚あたりに形成する形成膜量が多いプロセスにおいて、
材料の交換頻度を低減することができ、装置の稼動効率
を向上させ、製造効率を向上させることができる。さら
に、材料の表面の、電極の先端に最も近い点を移動させ
るように材料と電極とを移動させることによって、材料
上の所望の位置でアーク放電を発生させて材料を溶融さ
せることができるため、大きな材料でも無駄なく利用す
ることができる。そして、このように大きな材料を使用
することによって、1度材料を設置してから、材料を交
換することなく、材料を所定の蒸発量で蒸発させて成膜
を続けることが可能な時間を延ばすことができ、装置の
稼動効率をさらに向上させることも可能となる。
r、Taなどの高融点金属を成膜材料とする場合におい
て特に効果的に材料の使用効率を向上させる効果を得る
ことができる。また、表示デバイス用基板など、基板1
枚あたりに形成する形成膜量が多いプロセスにおいて、
材料の交換頻度を低減することができ、装置の稼動効率
を向上させ、製造効率を向上させることができる。さら
に、材料の表面の、電極の先端に最も近い点を移動させ
るように材料と電極とを移動させることによって、材料
上の所望の位置でアーク放電を発生させて材料を溶融さ
せることができるため、大きな材料でも無駄なく利用す
ることができる。そして、このように大きな材料を使用
することによって、1度材料を設置してから、材料を交
換することなく、材料を所定の蒸発量で蒸発させて成膜
を続けることが可能な時間を延ばすことができ、装置の
稼動効率をさらに向上させることも可能となる。
【0071】本発明のガスデポジション方法において
は、材料と電極とを両者の距離を変える方向に相対的に
適宜移動させることが好ましい。このようにすることに
よって、材料が消費されてきても、所定の印加電圧、電
流が得られるようにして安定してアーク放電を生じさ
せ、材料を無駄なく利用することが可能となる。
は、材料と電極とを両者の距離を変える方向に相対的に
適宜移動させることが好ましい。このようにすることに
よって、材料が消費されてきても、所定の印加電圧、電
流が得られるようにして安定してアーク放電を生じさ
せ、材料を無駄なく利用することが可能となる。
【0072】本発明のガスデポジション方法において、
材料の表面の、電極の先端に最も近い点を移動させるよ
うに材料と電極とを相対的に移動させる速度は、1mm
/sec以下とすることが望ましい。このようにするこ
とによって、蒸発量を低減させることなく成膜を行うこ
とができる。
材料の表面の、電極の先端に最も近い点を移動させるよ
うに材料と電極とを相対的に移動させる速度は、1mm
/sec以下とすることが望ましい。このようにするこ
とによって、蒸発量を低減させることなく成膜を行うこ
とができる。
【0073】また、材料の表面の、電極の先端に最も近
い点を移動させる、電極と材料との相対位置移動は、材
料を回転させることによって行ってもよい。この場合、
相対移動を生じさせる機構を比較的簡素な構成にするこ
とができる。
い点を移動させる、電極と材料との相対位置移動は、材
料を回転させることによって行ってもよい。この場合、
相対移動を生じさせる機構を比較的簡素な構成にするこ
とができる。
【図1】本発明の実施形態のガスデポジション装置のハ
ース部分の構成を示す模式的斜視図である。
ース部分の構成を示す模式的斜視図である。
【図2】図1のガスデポジション装置の全体構成を示す
模式的断面図である。
模式的断面図である。
【図3】図1のガスデポジション装置の変形例のハース
部分の構成を示す模式的斜視図である。
部分の構成を示す模式的斜視図である。
【図4】本発明の実施例1で作成した表示デバイス用基
板の模式図であり、図4(a)は基板の一部の側断面
図、図4(b)は図4(a)と同じ部分の平面図を示し
ている。
板の模式図であり、図4(a)は基板の一部の側断面
図、図4(b)は図4(a)と同じ部分の平面図を示し
ている。
【図5】図4の表示デバイス用基板の製造工程の各段階
での状態を示す模式的斜視図である。
での状態を示す模式的斜視図である。
【図6】本発明の実施例2で作成した表示デバイス用基
板の模式的側断面図である。
板の模式的側断面図である。
【図7】従来例のガスデポジション装置の全体構成を示
す模式的断面図である。
す模式的断面図である。
【図8】図7のガスデポジション装置による材料の消費
状態を示す、ハース部分の模式的側断面図である。
状態を示す、ハース部分の模式的側断面図である。
【符号の説明】
10,20,110 基板
11,12 電極パターン
14 第1の配線パターン
15 第2の配線パターン
16,19 レジスト材
17 レジスト開口部
18 絶縁層
28 金属膜
38,38’ 溶融部
39 アーク柱
40,140 超微粒子生成室
41,141 駆動機構
42,54,142,154 圧力計
43,143 ハース
44,144 材料
45,145 陰極
46,47,56,146,147,156 バルブ
48,148 吸引口
49,149 電極支持体
51,151 膜形成室
52,152 搬送管
53,153 ノズル
59,159 X−Yステージ
162,163 蒸発部
64,164 るつぼ
72,172 ステージ支持体
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考)
G09F 9/30 330 G09F 9/30 330Z 5G435
H01J 9/02 H01J 9/02 A
F
11/02 11/02 B
(72)発明者 小佐野 永人
東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ
ノン株式会社内
Fターム(参考) 4G075 AA24 AA27 BC01 CA02 CA03
CA17 DA02 DA18 EB01 EC21
ED01 ED08 ED13 FB02
4K029 BA01 BA11 BA16 BA17 BC03
CA03 DA01 DD06
5C027 AA03
5C040 GC18 GC19 JA07 JA31 KA01
MA23 MA26
5C094 GB10
5G435 AA17 KK05 KK09 KK10
Claims (17)
- 【請求項1】 高融点金属からなる電極が内部に配置さ
れた超微粒子生成室内に導電性の材料を配置する工程
と、 前記超微粒子生成室と搬送管を介して接続された膜形成
室内に基体を配置する工程と、 前記超微粒子生成室内を所定の圧力に保ち、前記膜形成
室内を前記超微粒子生成室内の圧力より低い所定の圧力
に保ちつつ、前記電極と前記材料との間に電圧を印加し
てアーク放電を生じさせることによって前記材料を局所
的に加熱し蒸発させて超微粒子を生成する工程とを有
し、前記超微粒子を前記超微粒子生成室内の圧力と前記
膜形成室内の圧力との差を利用して前記搬送管を介して
前記膜形成室内に導き、該膜形成室内に配置された前記
基体上に着床させて成膜を行うガスデポジション方法に
おいて、 前記材料の表面の、前記電極の先端に最も近い点を移動
させるように、前記材料と前記電極との相対位置を変え
る工程を有することを特徴とするガスデポジション方
法。 - 【請求項2】 前記アーク放電中に、前記材料の表面
の、前記電極の先端に最も近い点を移動させるように、
前記材料と前記電極との相対位置を連続的に変化させ
る、請求項1に記載のガスデポジション方法。 - 【請求項3】 前記材料と前記電極との相対位置を変え
る速度は1mm/sec以下である、請求項2に記載の
ガスデポジション方法。 - 【請求項4】 前記材料を並進運動させることによっ
て、前記材料の表面の、前記電極の先端に最も近い点を
移動させるように、前記電極との相対位置を変える、請
求項1から3のいずれか1項に記載のガスデポジション
方法。 - 【請求項5】 前記材料を回転運動させることによっ
て、前記材料の表面の、前記電極の先端に最も近い点を
移動させるように、前記電極との相対位置を変える、請
求項1から3のいずれか1項に記載のガスデポジション
方法。 - 【請求項6】 前記電極の先端と前記材料の、前記電極
の先端に最も近い点との距離を変えるように前記電極と
前記材料との相対位置を変える工程をさらに有する、請
求項1〜5のいずれか1項に記載のガスデポジション方
法。 - 【請求項7】 前記電極の先端と前記材料の、前記電極
の先端に最も近い点との距離を変えるように前記電極と
前記材料との相対位置を変える工程は、前記距離を一定
に保つように行う、請求項6に記載のガスデポジション
方法。 - 【請求項8】 前記電極の先端と前記材料の、前記電極
の先端に最も近い点との距離を変えるように前記電極と
前記材料との相対位置を変える工程は、前記電極と前記
材料との間に生じる電圧を一定に保つように行う、請求
項6に記載のガスデポジション方法。 - 【請求項9】 前記電極の先端と前記材料の、前記電極
の先端に最も近い点との距離を変えるように前記電極と
前記材料との相対位置を変える工程は、前記電極と前記
材料との間に生じる電流を一定に保つように行う、請求
項6に記載のガスデポジション方法。 - 【請求項10】 前記材料を支持するハースを冷却する
工程をさらに有する、請求項1〜9のいずれか1項に記
載のガスデポジション方法。 - 【請求項11】 請求項1〜10のいずれか1項に記載
のガスデポジション方法によって導電性膜を形成する工
程を有する、表示デバイス用基板の製造方法。 - 【請求項12】 前記導電性膜は、Zr、Ti、Re、
Mo、V、W、Ta、Ru、またはこれらを主成分とす
る複合材料である、請求項11に記載の、表示デバイス
用基板の製造方法。 - 【請求項13】 高融点金属からなる電極と、該電極か
ら所定の距離離れた位置に導電性の材料を保持するハー
スとが内部に配置された、内部を所定の圧力にすること
ができる超微粒子生成室と、 内部に、基板を支持するステージが配置された、内部を
前記超微粒子生成室内の圧力より低い圧力にすることが
できる膜形成室と、 前記超微粒子生成室と前記膜形成室とに連通する搬送管
と、 前記電極と前記材料との間に電圧を印加する電圧印加手
段とを有し、前記超微粒子生成室内を所定の圧力に保
ち、前記膜形成室内を前記超微粒子生成室内の圧力より
低い所定の圧力に保ちつつ、前記電極と前記材料との間
に電圧を印加してアーク放電を生じさせることによって
前記材料を局所的に加熱し蒸発させて超微粒子を生成
し、該超微粒子を前記超微粒子生成室内の圧力と前記膜
形成室内の圧力との差を利用して前記搬送管を介して前
記膜形成室内に導き、該膜形成室内に配置された前記基
板上に着床させて成膜を行うガスデポジション装置にお
いて、 前記ハースを移動させる駆動機構をさらに有し、該駆動
機構は、前記ハースに保持された前記材料の表面の、前
記電極の先端に最も近い点を移動させるように、前記ハ
ースを移動させる機構を有することを特徴とするガスデ
ポジション装置。 - 【請求項14】 前記ハースに保持された前記材料の表
面の、前記電極の先端に最も近い点を移動させるよう
に、前記ハースを移動させる機構は、前記ハースを並進
運動させる機構を有する、請求項13に記載のガスデポ
ジション装置。 - 【請求項15】 前記ハースに保持された前記材料の表
面の、前記電極の先端に最も近い点を移動させるよう
に、前記ハースを移動させる機構は、前記ハースを回転
運動させる機構を有する、請求項13または14に記載
のガスデポジション装置。 - 【請求項16】 前記駆動機構は、前記電極の先端と前
記材料の、前記電極の先端に最も近い点との距離を変え
るように前記ハースを移動させる機構をさらに有する、
請求項13〜15のいずれか1項に記載のガスデポジシ
ョン装置。 - 【請求項17】 前記ハースを冷却する冷却機構をさら
に有する、請求項13〜16のいずれか1項に記載のガ
スデポジション装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001206174A JP2003019432A (ja) | 2001-07-06 | 2001-07-06 | ガスデポジション方法およびそれを用いた表示デバイス用基板の製造方法、ガスデポジション装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001206174A JP2003019432A (ja) | 2001-07-06 | 2001-07-06 | ガスデポジション方法およびそれを用いた表示デバイス用基板の製造方法、ガスデポジション装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2003019432A true JP2003019432A (ja) | 2003-01-21 |
Family
ID=19042349
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2001206174A Pending JP2003019432A (ja) | 2001-07-06 | 2001-07-06 | ガスデポジション方法およびそれを用いた表示デバイス用基板の製造方法、ガスデポジション装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2003019432A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20220144891A (ko) * | 2014-10-21 | 2022-10-27 | 오렐테크 엘티디. | 패터닝된 금속 박막을 기판 상에 형성하기 위한 잉크 조성물 |
-
2001
- 2001-07-06 JP JP2001206174A patent/JP2003019432A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20220144891A (ko) * | 2014-10-21 | 2022-10-27 | 오렐테크 엘티디. | 패터닝된 금속 박막을 기판 상에 형성하기 위한 잉크 조성물 |
| KR102571836B1 (ko) | 2014-10-21 | 2023-08-28 | 오렐테크 엘티디. | 패터닝된 금속 박막을 기판 상에 형성하기 위한 잉크 조성물 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP2763172B2 (ja) | ダイヤモンド薄膜のエッチング方法 | |
| JP2004284919A (ja) | カーボンナノチューブ形成用基板の製造方法およびこの基板を用いたカーボンナノチューブの製造方法 | |
| JP3998241B2 (ja) | カーボンファイバーが固定された基体の製造方法 | |
| JPH0737887A (ja) | 配線形成方法,配線修復方法,及び配線パターン変更方法 | |
| JPH06192824A (ja) | 薄膜形成装置 | |
| JPH0565642A (ja) | 反応性スパツタリング装置 | |
| JP2002030426A (ja) | 成膜方法及び装置 | |
| JP2003019432A (ja) | ガスデポジション方法およびそれを用いた表示デバイス用基板の製造方法、ガスデポジション装置 | |
| JPH05109655A (ja) | Cvd−スパツタ装置 | |
| JP2000246190A (ja) | 基板洗浄装置、基板洗浄方法、表面伝導型電子源基板および画像形成装置 | |
| JPH01183110A (ja) | コンデンサ用陰極形成方法 | |
| EP0725424B1 (en) | Arc-type evaporator | |
| JP3806834B2 (ja) | 酸化窒化シリコンの成膜方法 | |
| JP2000017427A (ja) | ガスデポジション方法およびその装置 | |
| JP4111375B2 (ja) | スパッタリング装置 | |
| JP4649880B2 (ja) | 成膜方法および成膜装置 | |
| US6803075B2 (en) | Method employing plurality of particles and pressure differentials to deposit film | |
| JP3283817B2 (ja) | 枚葉式スパッタ装置 | |
| JP2003027219A (ja) | ガスデポジション装置、成膜方法、および表示デバイス用基板 | |
| JP2001073146A (ja) | 薄膜製造装置および薄膜製造方法 | |
| JP2927567B2 (ja) | スパツタリング装置 | |
| JP3452458B2 (ja) | 薄膜形成装置 | |
| JP3399395B2 (ja) | ガス放電パネルの製造方法 | |
| JPH06450Y2 (ja) | コイル可動式イオンプレ−テイング装置 | |
| JP2008140880A (ja) | 薄膜の形成方法、成膜装置及び記憶媒体 |