JP2003019869A - 感熱記録体 - Google Patents

感熱記録体

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JP2003019869A
JP2003019869A JP2001207439A JP2001207439A JP2003019869A JP 2003019869 A JP2003019869 A JP 2003019869A JP 2001207439 A JP2001207439 A JP 2001207439A JP 2001207439 A JP2001207439 A JP 2001207439A JP 2003019869 A JP2003019869 A JP 2003019869A
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heat
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JP2001207439A
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Kazuhiko Shirai
和彦 白井
Norio Yamane
教郎 山根
Makoto Nishioka
誠 西岡
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New Oji Paper Co Ltd
Original Assignee
Oji Paper Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 白色度が高く、耐環境性試験における白紙部
の発色が抑制され、かつ優れた発色特性を有する感熱記
録体を提供する。さらに、加熱条件の違いのみで発色お
よび消色を実施することができ、高いコントラストを有
し、画像の保存性に優れた可逆性感熱記録体を提供す
る。 【解決手段】シート状支持体と、このシート状支持体上
に形成され、かつ無色または淡色の染料前駆体、および
前記染料前駆体と加熱下に反応して発色させる顕色剤を
含む感熱記録層とを有し、さらに前記顕色剤として、少
なくとも1個の下記一般式(I): 【化1】 で表される構造を有する化合物を少なくとも1種含むこ
とを特徴とする感熱記録体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規なチオフェノ
ール系化合物を含む感熱記録体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】感熱記録体は、一般に紙、合成紙、プラ
スチックフィルム等の支持体上に電子供与性ロイコ染料
のような発色性物質と電子受容性のフェノール性化合物
等の有機酸性物質のような顕色性物質を主成分とする感
熱発色層を設けてなり、それらを熱エネルギーによって
反応させて記録画像を得ることができる。このような感
熱記録体は特公昭43−4160号、特公昭45−14
039号、及び特公昭48−27736号などに開示さ
れており、広く実用化されている。
【0003】感熱記録体は、記録装置がコンパクトで安
価でかつ保守が容易であることから、電子計算機のアウ
トプット、ファクシミリ、自動券売機、科学計測器のプ
リンター、あるいはCRT医療計測用のプリンター等に
広範囲に使用されている。しかし、支持体上に発色性染
料物質、顕色性物質および結着剤を有効成分とする感熱
発色層を塗工した感熱記録体にあっては、発色画像が高
湿、高温雰囲気下における白紙部の発色が見られるとい
う欠点を有する。
【0004】一方、感熱記録体は磁気記録との複合化に
より、プリペードカードやポイントカード等の磁気記録
カード等としても使用されている。これらの磁気感熱カ
ードでは、磁気情報が使用の都度書き換えられるのに対
し、感熱記録画像は書き換えられないため、残度数等の
新しい情報は画像が記録されていない部分に追記され
る。しかし、記録可能な部分の面積は限られているた
め、やむなく感熱記録する情報量を減らしたり、記録エ
リアが無くなった時点でカードを作り直したりしている
のが実状である。このような問題を解決する手段とし
て、何度でも書き換え可能な可逆性感熱記録体の開発も
強く望まれている。
【0005】また、近年盛んに論じられているゴミ問題
や森林破壊問題を背景に、感熱記録紙についてもその再
生利用が望まれている。感熱記録紙の再生方法には様々
な方法が考えられるが、中でも脱墨装置等の大型な装置
を必要としない汎用性のある方法として、何度でも書き
換え可能な可逆性感熱記録体の開発が望まれている。さ
らに、可逆性感熱記録体は、特開平3−233490号
公報および特開平5−42762号公報等に開示されて
いるような簡易ディスプレー用の記録材料としても注目
されており、これらの装置に適した可逆性感熱記録体の
開発も強く望まれている。
【0006】これらの要求を背景に、様々な可逆性感熱
記録体が提案されてきた。例えば、特開昭63−107
584号公報、特開平4−78573号公報および特開
平4−358878号公報等には、加熱条件による透明
度の変化を利用した高分子タイプの可逆性感熱記録体が
開示されている。しかし、この方式では暗い場所での視
認性が悪いという欠点がある。また、発色地に白の画像
記録となってしまい、白地に発色画像を記録する、所謂
ペーパーライクな記録体を得るのが困難であるという欠
点もある。
【0007】これらの問題を解決する方法として、従来
の感熱記録体に用いられている染料を使用しながら可逆
記録を可能にした、染料タイプの可逆性感熱記録体が提
案されている。染料タイプの可逆性感熱記録体は、白地
に発色画像を記録することが容易であり、また加熱条件
による吸収波長の変化を利用した記録方式であるため、
比較的高いコントラストが得られる。染料タイプの可逆
性感熱記録体としては、例えば下記の方式が知られてい
る。
【0008】特開昭63−173684号公報には、顕
色剤としてアスコルビン酸誘導体を用いた記録体が開示
されている。しかし、消去の際、十分に消色しないとい
う欠点を有している。特開平5−124360号公報お
よび特開平6−210954号公報には、長鎖アルキル
基を有する有機リン酸化合物、あるいはフェノール性化
合物を顕色剤として用いる方法が開示されている。しか
し、消去の際、十分に消色しないことがあり、また発色
画像の保存性が不十分となることがあるという欠点を有
している。
【0009】上記のように、感熱記録体および可逆性感
熱記録体について数多くの技術が開示されてきたが、そ
れぞれ種々の欠点を有しており、実用上十分に満足な性
能を有するものは未だ得られていない。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の一態様では、
白色度が高く、耐環境性試験における白紙部の発色が抑
制され、かつ優れた発色特性を有する感熱記録体を提供
する。また別の態様では、白地に発色画像を形成し、加
熱条件の違いのみで発色および消色を実施することがで
き、高いコントラストを有し、画像の保存性に優れた可
逆性感熱記録体を提供する。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、染料と顕
色剤の反応を利用した染料タイプの感熱記録方式に着目
し、鋭意研究の結果、顕色剤としてチオフェノール系化
合物を利用することにより、所望の感熱記録体が得られ
ることを見出だし、本発明を完成するに至った。
【0012】本発明は以下の態様を含む。 [1]シート状支持体と、このシート状支持体上に形成
され、かつ無色または淡色の染料前駆体、および前記染
料前駆体と加熱下に反応して発色させる顕色剤を含む感
熱記録層とを有し、さらに前記顕色剤として、少なくと
も1個の下記一般式(I):
【化5】 (ただし上式で、mは1から3の整数を表す。)で表され
る構造を有する少なくとも1種類の化合物を含むことを
特徴とする感熱記録体である。
【0013】[2]シート状支持体と、このシート状支
持体上に形成され、かつ無色または淡色の染料前駆体、
およびこれを可逆的に発色および消色させる顕色剤とを
含む感熱記録層とを有し、さらに前記顕色剤として、一
分子中に少なくとも1個の炭素数8以上の直鎖脂肪族基
と少なくとも1個の下記一般式(II):
【化6】 (ただし上式で、mは1から3の整数を表す。)で表され
る構造とを有する化合物を少なくとも1種含むことを特
徴とする可逆性感熱記録体。
【0014】[3]前記顕色剤が、下記一般式(II
I):
【化7】 (ただし上式で、X、X、およびXは互いに独立に
下記化学式:
【化8】 により表される2価の基から選ばれた1員を表し、R
およびRは、互いに独立に炭素数1から20の2価の
炭化水素基を表し、Rは炭素数8から30の直鎖脂肪
族基である。mは1から3の整数を表し、n,pおよびq
は互いに独立に0または1の整数を表し、lは0から3の
整数を表す。)で表される化合物から選ばれる[2]に
記載の可逆性感熱記録体。
【0015】本発明の一態様である可逆性感熱記録体の
可逆的熱発色および消色方法は、上記記録体の感熱記録
層に、加熱を施して画像を発色記録し、この記録の使用
済み後、この感熱記録層に、前記発色加熱温度よりも低
い温度の加熱を施して前記発色画像を消色することを特
徴とするものである。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の一態様である可逆性感熱
記録体において、染料前駆体、および顕色剤を含む感熱
記録層は加熱により速やかに発色し、その発色状態は急
冷することにより常温においても保持される。一方、常
温において保持された発色画像部は、発色温度以下に加
熱すること(例えば0.1〜1秒程度熱ロールを通すこ
と)により消去することができ、その消色状態は常温に
冷却しても保持される。この発色・消色の作用機構は明
確ではないが、顕色剤中の式(I)で表わされる構造
が、ロイコ染料に対し強い顕色能力を示して発色が起こ
り、一方、発色体が発色温度以下に加熱された時、顕色
剤中の長鎖脂肪族基が配向して顕色剤の結晶化を誘発
し、染料と顕色剤が分離して消色するものと考えられ
る。一般に発色のための加熱温度は120〜240℃で
あり、消色が起きる温度域は60〜180℃であり、か
つ前記発色加熱温度より低い。一般に発色は、加熱した
後の急速な冷却が容易な、サーマルヘッドなどにより行
なわれるが、消色は、発色加熱温度以下の消色温度域に
保持されることにより行なわれ、加熱・冷却速度を制御
する必要はない。消色時の温度保持時間は、0.1秒以
上であることが好ましい。
【0017】本発明の一態様である感熱記録体(可逆性
感熱記録体でないもの)において顕色剤として用いられ
る芳香族化合物の具体例を下記に示すが、これらに限定
されるものではない。これらの化合物は単独で用いても
良く、あるいはその2種以上を混合して用いてもよい。
【化9】
【0018】また、本発明の別の態様である可逆性感熱
記録体において顕色剤として用いられる芳香族化合物の
具体例を下記に示すが、これらに限定されるものではな
い。これらの化合物は単独で用いても良く、あるいはそ
の2種以上を混合して用いてもよい。
【0019】
【化10】
【0020】
【化11】
【0021】
【化12】
【0022】本発明に係る感熱記録層には、染料前駆体
として使用される化合物としては、トリフェニルメタン
系、フルオラン系、ジフェニルメタン系化合物等が挙げ
られ、従来公知のものから選ぶことができる。例えば、
3−(4−ジエチルアミノ−2−エトキシフェニル)−
3−(1−エチル−2−メチルインドール−3−イル)
−4−アザフタリド、クリスタルバイオレットラクト
ン、3−(N−エチル−N−イソペンチルアミノ)−6
−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジエチルアミ
ノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジエチ
ルアミノ−6−メチル−7−(o,p−ジメチルアニリ
ノ)フルオラン、3−(N−エチル−N−p−トルイジ
ノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ピロ
リジノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジ
ブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、
3−(N−シクロヘキシル−N−メチルアミノ)−6−
メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ
−7−(o−クロロアニリノ)フルオラン、3−ジエチ
ルアミノ−7−(m−トリフルオロメチルアニリノ)フ
ルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−クロ
ロフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチルフルオ
ラン、3−シクロヘキシルアミノ−6−クロロフルオラ
ンである。
【0023】さらには、3−(N−エチル−N−シクロ
ヘキシル)−6−メチル−7−(p−クロロアニリノ)
フルオラン、3−ジ(n−ペンチル)アミノ−6−メチ
ル−7−アニリノフルオラン、3−[N−(3−エトキ
シプロピル)−N−エチルアミノ]−6−メチル−7−
アニリノフルオラン、3−(N−n−ヘキシル−N−エ
チルアミノ)−7−(o−クロロアニリノ)フルオラ
ン、3−(N−エチル−N−2−テトラヒドロフルフリ
ルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3
−(N−エチル−N−イソペンチルアミノ)−6−メチ
ル−7−アニリノフルオラン、2,2−ビス{4−
[6’−(N−シクロヘキシル−N−メチルアミノ)−
3’−メチルスピロ[フタリド−3,9’−キサンテ
ン]−2’−イルアミノ]フェニル}プロパンおよび3
−ジブチルアミノ−7−(o−クロロアニリノ)フルオ
ラン等から選ばれた1種以上を用いることができる。
【0024】また、本発明のいずれの態様においても、
所望の効果を阻害しない範囲でフェノール類又は、有機
酸類、スルホニル(チオ)ウレア系芳香族化合物類から
なる従来公知の顕色剤を、本発明に関わる一般式
(I)、(II)(且つ炭素数8以上の直鎖脂肪族基を
有する)、(III)で表される構造を有する化合物と
併用することができる。
【0025】これら従来の顕色剤は、例えば、2,2−
ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン(ビスフェノ
ールA)、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−
1−フェニルエタン、1,4−ビス(1−メチル−1−
(4’−ヒドロキシフェニル)エチル)ベンゼン、1,
3−ビス(1−メチル−1−(4’−ヒドロキシフェニ
ル)エチル)ベンゼン、ジヒドロキシジフェニルエーテ
ル(特開平1−180382号公報)、p−ヒドロキシ
安息香酸ベンジル(特開昭52−140483号公
報)、ビスフェノールS、4−ヒドロキシ−4’−イソ
プロピルオキシジフェニルスルホン(特開昭60−13
852号公報)、1,1−ジ(4−ヒドロキシフェニ
ル)シクロヘキサン、1,7−ジ(4−ヒドロキシフェ
ニルチオ)−3,5−ジオキサヘプタン(特開昭59−
52694号公報)、3,3’−ジアリル−4,4’−
ジヒドロキシジフェニルスルホン(特開昭60−208
286号公報)である。
【0026】さらに併用し得る従来の顕色剤は、N−
(p−トルエンスルホニル)−N’−フェニルウレア、
N−(p−トルエンスルホニル)−N’−(p−メトキ
シフェニル)ウレア、N−(p−トルエンスルホニル)
−N’−(o−トリル)ウレア、N−(p−トルエンス
ルホニル)−N’−(m−トリル)ウレア、N−(p−
トルエンスルホニル)−N’−(p−トリル)ウレア、
N−(p−トルエンスルホニル)−N’−ベンジルウレ
ア(以上、特開平5−32061号公報)、4,4’−
ビス(p−トルエンスルホニルアミノカルボニルアミ
ノ)−ジフェニルメタン、4,4’−ビス(o−トルエ
ンスルホニルアミノカルボニルアミノ)−ジフェニルメ
タン、4,4’−ビス(ベンゼンスルホニルアミノカル
ボニルアミノ)−ジフェニルメタン、1,2−ビス
[4’−(pートルエンスルホニルアミノカルボニルア
ミノ)フェニルオキシ]エタン、4,4’−ビス(pー
トルエンスルホニルアミノカルボニルアミノ)ジフェニ
ルエーテルおよび3,3’−ビス(p−トルエンスルホ
ニルアミノカルボニルアミノ)ジフェニルスルホン(以
上、特開平5−147357号公報)などから選んでも
良い。
【0027】本発明に係る感熱記録層には、一般に増感
剤として知られる熱可融性物質を感熱記録層に含有する
ことができる。このような増感剤は例えば、シュウ酸ジ
エステル類(特開昭64−1583号公報)、シュウ酸
ジ(4−メチルベンジル)(特公平5−62597号公
報)、1,2−ビス(m−トリルオキシ)エタン(特開
昭60−56588号公報)、ジフェニルスルホン(特
開昭60−15667号公報)、p−ベンジルビフェニ
ル(特開昭60−82382号公報)、1,4−ビス
[2−(4−メチルベンジロキシ)エトキシ]ベンゼン
(特開平11−20320号公報)、ジドデシルウレ
ア、N−ステアリルステアリン酸アミド、ヘキサメチレ
ンビスオレイン酸アミド、N,N’−ジドデシルオキサ
ジアミド、(特願2000−139248号公報)など
である。これらの化合物は、比較的低印加エネルギーに
より感熱記録体および可逆性感熱記録体の高濃度発色を
可能にする。また、本発明の一態様である可逆性感熱記
録体の場合、消色反応を促進し、可逆性を向上させると
いう能力も有する。
【0028】また本発明に係る感熱記録層には、さらに
ワックス類、顔料を本発明の効果を阻害しない範囲で含
んでいてよく、通常バインダーが含まれる。ワックス類
としては、例えば、パラフィン、アミド系ワックス、ビ
スイミド系ワックスなど公知のものを用いることができ
る。
【0029】顔料としては、例えばシリカ、クレー、焼
成クレー、タルク、炭酸カルシウム、酸化亜鉛、酸化チ
タン、水酸化アルミニウム、水酸化亜鉛、硫酸バリウム
および表面処理された炭酸カルシウムやシリカ等の無機
系微粉末の他、並びに尿素−ホルマリン樹脂、スチレン
/メタクリル酸共重合体、およびポリスチレン樹脂等の
有機系の微粉末などをあげることができる。
【0030】前記バインダーとしては、種々の分子量の
ポリビニルアルコールおよびその誘導体(例えばアセト
アセチル基変性ポリビニルアルコール、カルボキシル基
変性ポリビニルアルコール、スルホニル基変性ポリビニ
ルアルコール等)、デンプン及びその誘導体(例えば酸
化デンプン、酢酸ビニルグラフトデンプン、アルデヒド
変性デンプンなど)、メトキシセルロース、カルボキシ
メチルセルロース、メチルセルロース、エチルセルロー
ス等のセルロース誘導体、ポリアクリル酸ソーダ、ポリ
ビニルピロリドン、アクリル酸アミド/アクリル酸エス
テル共重合体、アクリル酸アミド/アクリル酸エステル
/メタクリル酸3元共重合体、スチレン/無水マレイン
酸共重合体アルカリ塩、ポリアクリルアミド、アルギン
酸ソーダ、ゼラチン、およびカゼインなどの水溶性高分
子材料、並びに、ポリ酢酸ビニル、ポリウレタン、スチ
レン/ブタジエン共重合体、ポリアクリル酸、ポリアク
リル酸エステル、塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体、ポ
リブチルメタクリレート、エチレン/酢酸ビニル共重合
体、およびスチレン/ブタジエン/アクリル系共重合体
等のラテックスを用いることができる。これらバインダ
ーは単独またはその2種以上を混合して用いてもよい。
【0031】本発明に係る感熱記録層において、染料前
駆体の含有率は、一般に感熱記録層の乾燥重量の5〜4
0重量%であることが好ましく、顕色剤の含有率は、一
般に感熱記録層の乾燥重量の5〜50重量%であること
が好ましい。顕色剤の含有率が5重量%未満では、顕色
能力に不足をきたす恐れがあり、またそれを50重量%
を越えて多量に用いても、顕色能力が飽和してしまう。
また、本発明の一態様である可逆性感熱記録体の場合、
発色濃度と消色濃度のコントラストに格別の改善は見ら
れず、経済的に不利になることもある。
【0032】さらに感熱記録層が、前記併用し得る顕色
剤や、フェノール類、有機酸、スルホニル(チオ)ウレ
ア系芳香族化合物からなる従来公知の顕色剤を含有する
場合、その含有率は、感熱記録層の重量の10重量%以
下であることが好ましい。また、本発明の一態様である
可逆性感熱記録体の場合、フェノール類、有機酸、スル
ホニル(チオ)ウレア系芳香族化合物等の従来公知の顕
色剤の含有率が、10重量%より多くなると、消色反応
を阻害し、発色部と消色部のコントラストの低下が生じ
る恐れがある。
【0033】ワックス類、および顔料が感熱記録層に含
まれる場合、その含有率はそれぞれ2〜20重量%、5
〜50重量%であることが好ましく、またバインダーの
含有率は一般に5〜50重量%である。
【0034】本発明の感熱記録体、及び可逆性感熱記録
体に用いられる支持体は、紙(酸性紙、中性紙を含
む)、表面に顔料、ラテックスなどを塗工したコーテッ
ド紙、ラミネート紙、ポリオレフィン系樹脂から作られ
た合成紙、ポリオレフィン、ポリエステル、ポリイミド
等のプラスチックフィルムの他にガラスプレート、導電
性ゴムシートなどから選ぶことができる。このような支
持体の少なくとも1面上に、上記所要成分の混合物を含
む塗布液を塗布し、乾燥して感熱記録体を製造する。塗
布量は、塗布液層が乾燥した状態で1〜15g/m
好ましく、2〜10g/mが特に好ましい。
【0035】本発明に係る感熱記録層の下に下塗層(前
記顔料と前記バインダーを含む層)を設けることもでき
る。 また感熱記録体および可逆性感熱記録体の裏面に
は表面と表面の接触時のブロッキングを防止したり、裏
面からの水や油の浸透を抑えたり、カールコントロール
のためにバック層を設けることもできる。さらに、耐熱
性、耐光性、印刷適性、及び発色、消色の繰り返し耐久
性を向上させるために、可逆性感熱記録層の上に保護
層、印刷層などのような被覆層を設けることもできる。
被覆層は1層でもよく、また2層以上設けてもよい。被
覆層中に酸化亜鉛、酸化チタンなどの無機紫外線吸収剤
や、ベンゾトリアゾール系化合物やサリチル酸系化合
物、ベンゾフェノン系化合物などの有機紫外線吸収剤を
含有させることにより耐光性を向上させることができ
る。また被覆層に炭酸カルシウム、シリカ、水酸化アル
ミニウム、硫酸バリウム、クレー、焼成クレー、タル
ク、などの顔料を含有させることにより繰り返し耐久性
を向上させることができる。被覆層を構成するバインダ
ーとしては、各種硬化性樹脂を使用することができる
が、アクリレート類などの不飽和有機化合物を用いて、
これを紫外線や電子線で硬化させることにより堅固な被
覆層が得られ、可逆性感熱記録体の繰り返し耐久性を飛
躍的に向上させることができる。
【0036】本発明においては、感熱記録体の付加価値
を高めるためにさらに加工を施し、より高い機能を付与
した感熱記録体とすることができる。例えば、裏面に粘
着剤、再湿接着剤、ディレードタック型接着剤による加
工を施すことで粘着紙、再湿接着紙、ディレードタック
紙としたり、磁気加工することにより、磁気記録可能な
感熱記録体とすることができる。また裏面を利用して熱
転写用紙、インクジェット用紙、ノーカーボン用紙、静
電記録用紙、ゼログラフィ用紙としての機能を持たせ、
両面への記録が可能な記録紙とすることもできる。もち
ろん両面感熱記録体とすることもできる。
【0037】画像の記録(発色)、消去(消色)を行う
装置は、使用目的によりサーマルヘッド、恒温槽、加熱
ローラー、熱ペン、面状発熱体、レーザー光、赤外線な
どから選択することができるが、特にこれらに限定され
るものではない。
【0038】本発明の一態様では、白色度が高く、耐環
境性試験における白紙部の発色が抑制され、かつ優れた
発色特性を有する感熱記録体を提供しようとするもので
ある。さらに別の態様では、白地に発色画像を形成し、
加熱条件の違いのみで発色および消色を繰り返すことが
でき、画像が高いコントラストを有し、画像の保存性に
優れた可逆性感熱記録体を提供する。
【0039】次に、本発明の化合物の具体的な合成例を
示す。 <合成例1>4−(ベンゾイルアミノ)フェニルチオール(化合物N
o.1)の合成法: 還流冷却管を装備したフラスコにお
いて、窒素雰囲気下、4−アミノチオフェノール(6.3
g)をテトラヒドロフラン(150ml)に溶解し、ピリ
ジン(5g)を加える。水浴中で撹拌しながらベンゾイ
ルクロライド(7.3g)をゆっくりと滴下し、滴下終了
後室温で1時間攪拌する。これを、水(500ml)に投
入し、結晶を吸引濾取すると、目的物(10.8g)が得
られる。
【0040】<合成例2>N−(p−メチルフェニル)−N’−(p’−メルカプ
トフェニル)ウレア(化合物No.3)の合成法: 還流
冷却管を装備したフラスコにおいて、窒素雰囲気下、4
−アミノチオフェノール(6.3g)をアセトニトリル
(150ml)に溶解し、水浴中で撹拌しながらp-トリル
イソシアネート(6.6g)をゆっくりと滴下する。室温
で6時間攪拌した後、60℃で2時間加熱する。放冷
後、生成物を吸引濾取すると目的物(12.1g)が得ら
れる。
【0041】<合成例3>4−(n−オクタデカノイルアミノ)フェニルチオール
(化合物No.12)の合成法: 還流冷却管を装備したフ
ラスコにおいて、窒素雰囲気下、4−アミノチオフェノ
ール(6.3g)をテトラヒドロフラン(150ml)に溶
解し、ピリジン(5g)を加える。水浴中で撹拌しなが
ら塩化ステアロイル(14.9g)をゆっくりと滴下し、
滴下終了後室温で1時間攪拌する。これを、水(500m
l)に投入し、結晶を吸引濾取すると、目的物(18.5
g)が得られる。
【0042】<合成例4>4−[6−(n−オクタデシルアミノカルボニルアミ
ノ)ヘキサノイルアミノ]フェニルチオール(化合物N
o.20)の合成法: 還流冷却管を装備したフラスコに
おいて、窒素雰囲気下、6−アミノヘキサノイックアシ
ッド(6.6g)を2−ブタノン(150ml)に溶解し、
水浴中で撹拌しながらオクタデシルイソシアネート(1
4.8g)をゆっくりと滴下し、室温で6時間攪拌した
後、60℃で2時間加熱する。放冷後、生成物を吸引濾
取すると6−(n−オクタデシルアミノカルボニルアミ
ノ)ヘキサノイックアシッド(18.1g)が得られる。続
いて、6−(n−オクタデカノアミノカルボニルアミ
ノ)ヘキサノイックアシッド(22.3g)、4−アミノチ
オフェノール(6.3g)、および1−ヒドロキシベンゾ
トリアゾール・1水和物(7.5g)をテトラヒドロフラ
ン(180ml)に溶解し、水浴中で攪拌しながらN,
N’−ジイソプロピルカルボジイミド(6.9g)を滴下
する。室温で6時間攪拌した後、60℃で2時間加熱す
る。放冷後、生成物を吸引濾取すると目的物(17.5g)
が得られる。
【0043】<合成例5> 4−[7−(n−ドコサノイルヒドラジノカルボニル)
ペンタノイルアミノ]フェニルチオール(化合物No.
24)の合成法:還流冷却管を装備したフラスコにおい
て、窒素雰囲気下、4−アミノチオフェノール(6.3
g)をテトラヒドロフラン(50ml)に溶解し、ピリ
ジン(5g)を加える。水浴中で撹拌しながらエチルア
ジポイルクロリド(9.6g)をゆっくりと滴下し、滴下
終了後室温で1時間攪拌する。この溶液に5N水酸化カ
リウム水溶液(50ml)を滴下し、室温で2時間攪拌
する。これを水(250ml)に投入し、室温で攪拌し
ながらpHが4〜5になるまで3N塩酸を加えた後、析
出した結晶を吸引濾取すると6−オキソ−6−(4−メ
ルカプトフェニルアミノ)ヘキサノイックアシッド(1
0.1g)が得られる。続いて、6−オキソ−6−(4−
メルカプトフェニルアミノ)ヘキサノイックアシッド
(5.6g)、ドコサノイルヒドラジド(7.4g)、および
1−ヒドロキシベンゾトリアゾール・1水和物(3.0
g)をテトラヒドロフラン(180ml)に溶解し、水
浴中で攪拌しながらN,N’−ジイソプロピルカルボジ
イミド(2.8g)を滴下する。室温で6時間攪拌した
後、60℃で2時間加熱する。放冷後、生成物を吸引濾
取すると目的物(9.2g)が得られる。
【0044】
【実施例】以下に実施例を示し、本発明を具体的に説明
する。特に断らない限り、「部」および「%」は、それ
ぞれ「重量部」および「重量%」をあらわす。 <実施例1>下記操作により感熱記録紙を作成した。 (1)顔料下塗り紙の調製 焼成クレイ(商品名アンシレックス,エンゲルハード&
ミネラルズ)85部を水320部に分散して得られた分
散物にスチレン・ブタジエン共重合物エマルジョン(固
形分50%)を40部、10%酸化でんぷん水溶液を5
0部混合して得た塗液を48g/mの原紙の上に乾燥
後の塗布量が7.0g/mになるように塗工して、顔
料下塗り紙を得た。 (1)分散液Aの調製 成 分 量(部) 3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン 20 ポリビニルアルコール 10%液 10 水 70 上記組成物をサンドグラインダーを用い、平均粒径が
1.1μmになるまで粉砕した。
【0045】 (2)分散液Bの調製 成 分 量(部) 4−(ベンゾイルアミノ)フェニルチオール(化合物No.1)20 ポリビニルアルコール 10%液 10 水 70 上記組成物をサンドグラインダーを用い、平均粒径が
1.1μmになるまで粉砕した。
【0046】(3)感熱記録層の形成 上記A液100部、B液250部、および10%ポリビ
ニルアルコール水溶液250部を混合、攪拌し、塗布液
とした。この塗布液を、支持体の片面に、乾燥後の塗布
量が5.0g/mとなるように塗布し、乾燥すること
により感熱記録層を形成し、感熱記録紙を作成した。
【0047】(6)スーパーカレンダー処理 上記のようにして得られた感熱記録紙をスーパーカレン
ダーによって処理し、その表面の平滑を800〜100
0秒とした。
【0048】(7)各種試験 (a)白色度 上記感熱記録紙試料について、マクベス反射濃度計RD
−914を用いて白色度を測定した。値が小さいほど白
い。
【0049】(b)発色濃度 こうして得られた感熱記録体について、大倉電機製動的
感熱発色シミュレーターTHPMD(印字電圧21.7
V)を用い、印加パルス幅1.0msの印字条件で試料
を市松模様状に発色させた。この印字発色濃度をマクベ
ス反射濃度計RD−914で測定した。
【0050】(c)白紙部耐湿地発色試験 上記感熱記録紙試料を40℃、90%RHに調湿した恒
温恒湿器に、24時間入れ、白紙部分の濃度を上記
(b)と同様に測定した。(a)、(b)、(c)のテ
スト結果を表1に示す。
【0051】<実施例2>実施例1と同様の操作を行っ
た。但し、分散液Bの調製にあたり、4−(ベンゾイル
アミノ)フェニルチオールのかわりにN−(p−メチル
フェニル)−N’−(p−メルカプトフェニル)ウレア
(化合物No.3)を用いた。テスト結果を表1に示
す。
【0052】<比較例1>実施例1と同様の操作を行っ
た。但し、分散液Bの調製にあたり、4−(ベンゾイル
アミノ)フェニルチオールのかわりに2,2−ビス(4
−ヒドロキシフェニル)プロパン(ビスフェノールA)
を用いた。テスト結果を表1に示す。
【0053】<比較例2>実施例1と同様の操作を行っ
た。但し、分散液Bの調製にあたり、4−(ベンゾイル
アミノ)フェニルチオールのかわりにビス(4−ヒドロ
キシフェニル)スルホン(ビスフェノールS)を用い
た。テスト結果を表1に示す。
【0054】<実施例3>下記(1)〜(5)の操作に
より可逆性感熱記録体を作成した。 (1)分散液Aの調製 成 分 量(部) 3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン 20 ポリビニルアルコール 10%液 10 水 70 上記組成物をサンドグラインダーを用い、平均粒径が
1.1μmになるまで粉砕した。
【0055】 (2)分散液Bの調製 成 分 量(部) 4−(n−オクタデカノイルアミノ)フェニルチオール(化合物No.12 ) 20 ポリビニルアルコール 10%液 10 水 70 上記組成物をサンドグラインダーを用い、平均粒径が
1.1μmになるまで粉砕した。
【0056】(3)可逆性感熱記録層の形成 上記A液100部、B液250部、および10%ポリビ
ニルアルコール水溶液250部を混合、攪拌し、塗布液
とした。この塗布液を、支持体の片面に、乾燥後の塗布
量が5.0g/mとなるように塗布し、乾燥すること
により可逆性感熱記録層を形成した。
【0057】(4)中間層の形成 カオリナイトクレーの50%分散液60部、10%ポリ
ビニルアルコール水溶液200部を混合攪拌し中間層用
塗布液を調製した。この塗布液を、上記(3)項に記載
の感熱記録層の上に、乾燥後の塗布量が1.5g/m
となる様に塗布し、乾燥して中間層を形成した。
【0058】(5)オーバーコート層の形成 ポリエステルアクリレート(東亜合成社製、アーロニク
スM−8030)40部、ポリエステルアクリレート
(東亜合成社製、アーロニクスM−6200)40部、
炭酸カルシウム(備北粉化工業製、ライトンA)20部
を混合、攪拌し、上記(4)項記載の中間層の上に、塗
布量が2.5g/mとなる様に塗布した。得られた塗
工層に、電子線照射室の酸素濃度300ppm以下、加
速電圧175kV、吸収線量3Mradの条件で電子線を照
射して、オーバーコート層を形成し、可逆性感熱記録体
を得た。
【0059】(6)発色性、消色性試験 このようにして得られた可逆性感熱記録体に、大倉電機
製感熱発色試験機THPMDを用いて、印字電圧21.
7v、印字パルス1.0msの条件で印字した。この印
字発色濃度をマクベス反射濃度計RD−914で測定し
た。さらに、この発色試料を東洋精機製熱傾斜試験機を
用いて、加熱温度110℃、圧力1kg/cm、加熱
時間1.0秒の条件で加熱して、消色させた後、消色部
分の濃度をマクベス反射濃度計RD−914で測定し
た。テスト結果を表2に示す。
【0060】(7)画像保存率試験 上記(6)項の発色試験と同様にして印字発色濃度を測
定した後、得られた発色試料を40℃条件下に7日間放
置した後の発色濃度を同様にして測定した。この時の画
像保存率:(40℃で7日間放置後の発色濃度/印字直
後の発色濃度)×100(%)により画像部の保存性を
評価した。テスト結果を表2に示す。
【0061】(8)繰り返し発色・消色性試験 上記(6)項の発色性、消色性試験を20回繰り返した
後の印字発色濃度および消色濃度をマクベス反射濃度計
RD−914で測定した。テスト結果を表2に示す。
【0062】<実施例4>実施例3と同様にして可逆性
感熱記録体を作成し、テストした。但し、分散液Bの調
製にあたり、4−(n−オクタデカノイルアミノ)フェ
ニルチオール(化合物No.12)のかわりに4−(n−
オクチルアミノカルボニルアミノ)フェニルチオール
(化合物No.13)を用いた。テスト結果を表2に示
す。
【0063】<実施例5>実施例3と同様にして可逆性
感熱記録体を作成し、テストした。但し、分散液Bの調
製にあたり、4−(n−オクタデカノイルアミノ)フェ
ニルチオール(化合物No.12)のかわりに4−[6−
(n−オクタデシルアミノカルボニルアミノ)ヘキサノ
イルアミノ]フェニルチオール(化合物No.20)を
用いた。テスト結果を表2に示す。
【0064】<実施例6>実施例3と同様にして可逆性
感熱記録体を作成し、テストした。但し、分散液Bの調
製にあたり、4−(n−オクタデカノイルアミノ)フェ
ニルチオール(化合物No.12)のかわりに4−[7−
(n−ドコサノイルヒドラジノカルボニル)ペンタノイ
ルアミノ]フェニルチオール(化合物No.24)を用
いた。テスト結果を表2に示す。
【0065】<実施例7>実施例3と同様にして可逆性
感熱記録体を作成し、テストした。但し、保護層の形成
を以下の様に行った。紫外線硬化性ビヒクル{大日精化
工業(株)製、商標:セイカビ−ムPPC−D−9
(改)}をオフセット印刷機により、2g/m の乾燥
塗布量で塗布した後、この塗布層に、1.2KW水銀ラ
ンプ1灯を有する紫外線硬化装置を用い、ランプからの
距離10cm、搬送速度15m/分の条件で紫外線を照
射することにより保護層を形成した。テスト結果を表2
に示す。
【0066】<実施例8>実施例3と同様にして可逆性
感熱記録体を作成し、テストした。但し、分散液Aの調
製にあたり、3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−ア
ニリノフルオランのかわりに、3−(4−ジエチルアミ
ノ−2−エトキシフェニル)−3−(1−エチル−2−
メチルインドール−3−イル)−4−アザフタリドを用
いた。テスト結果を表2に示す。
【0067】<実施例9>実施例3と同様にして可逆性
感熱記録体を作成し、テストした。但し、分散液Bの調
製にあたり、4−(n−オクタデカノイルアミノ)フェ
ニルチオール(化合物No.12)のかわりに4−(n−
ヘプチルアミノカルボニルアミノ)フェニルチオールを
用いた。テスト結果を表2に示す。
【0068】<比較例3>実施例3と同様にして可逆性
感熱記録体を作成し、テストした。但し、分散液Bの調
製にあたり、4−(n−オクタデカノイルアミノ)フェ
ニルチオール(化合物No.12)のかわりにN−(4−
ヒドロキシフェニル)−N’−(n−オクタデシル)ウ
レアを用いた。テスト結果を表2に示す。
【0069】<比較例4>実施例3と同様にして可逆性
感熱記録体を作成し、テストした。但し、分散液Bの調
製にあたり、4−(n−オクタデカノイルアミノ)フェ
ニルチオール(化合物No.12)のかわりにN−(4−
ヒドロキシフェニル)−6−[N−n−オクタデシルカ
ルバモイル)アミノ]ヘキサンアミドを用いた。テスト
結果を表2に示す。
【0070】<比較例5>実施例3と同様にして可逆性
感熱記録体を作成し、テストした。但し、分散液Bの調
製にあたり、4−(n−オクタデカノイルアミノ)フェ
ニルチオール(化合物No.12)のかわりにN−[3−
(p−ヒドロキシフェニル)プロピオノ]−N’−n−
ドコサノヒドラジドを用いた。テスト結果を表2に示
す。
【0071】
【表1】
【0072】
【表2】
【0073】実施例1、2および比較例1、2を対比す
れば明らかなように本発明の感熱記録体は、記録濃度が
高く、耐熱耐湿試験後の白色度も高いことがわかる。ま
た、実施例3〜7および比較例3〜5を対比すれば明ら
かなように、本発明の可逆感熱記録体に形成された画像
は、従来公知の長鎖アルキル鎖を有するフェノール性化
合物を顕色剤として用いて得られた発色画像よりも高コ
ントラスト、高画像保存性を有し、発色・消色の繰り返
し性にも優れている。
【0074】さらに、実施例4と実施例9を対比すれば
明らかなように、本発明の可逆性感熱記録体は、炭素数
が8以上の直鎖脂肪族基を有するチオフェノール系化合
物を顕色剤として用いた時に極めて優れた発色・消色作
用を発現することがわかる。
【0075】
【発明の効果】本発明の感熱記録体は、記録濃度が高
く、耐熱耐湿試験後の白色度も高い。また、本発明の可
逆性感熱記録体は、白地に発色画像を形成し、高いコン
トラストを有し、画像の保存性に優れている。特に発色
・消色を繰り返した後の発色濃度が落ちず、消色後の濃
度が低い所で安定している。従って、本発明の感熱記録
体は、実用上の価値の極めて高いものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H026 AA07 AA09 BB02 BB24 FF01 4H006 AA03 AB76 TA04

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート状支持体と、このシート状支持体
    上に形成され、かつ無色または淡色の染料前駆体、およ
    び前記染料前駆体と加熱下に反応して発色させる顕色剤
    を含む感熱記録層とを有し、さらに前記顕色剤として、
    少なくとも1個の下記一般式(I): 【化1】 (ただし上式で、mは1から3の整数を表す。)で表され
    る構造を有する化合物を、少なくとも1種含むことを特
    徴とする感熱記録体。
  2. 【請求項2】 シート状支持体と、このシート状支持体
    上に形成され、かつ無色または淡色の染料前駆体、およ
    びこれを可逆的に発色および消色させる顕色剤を含む感
    熱記録層とを有し、さらに前記顕色剤として、一分子中
    に少なくとも1個の炭素数8以上の直鎖脂肪族基と、少
    なくとも1個の下記一般式(II): 【化2】 (ただし上式で、mは1から3の整数を表す。)で表され
    る構造とを有する化合物を、少なくとも1種含むことを
    特徴とする可逆性感熱記録体。
  3. 【請求項3】 前記顕色剤が、下記一般式(III): 【化3】 (ただし上式で、X、X、およびXは互いに独立に
    下記化学式: 【化4】 により表される2価の基から選ばれた1員を表し、R
    およびRは、互いに独立に炭素数1から20の2価の
    炭化水素基を表し、Rは炭素数8から30の直鎖脂肪
    族基である。mは1から3の整数を表し、n,pおよびq
    は互いに独立に0または1の整数を表し、lは0から3の
    整数を表す。)で表される化合物から選ばれる請求項2
    に記載の可逆性感熱記録体。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004108424A1 (ja) * 2003-06-09 2004-12-16 Oji Paper Co., Ltd. 可逆性感熱記録体及びフッ素原子置換アルコール
JP2010512433A (ja) * 2006-12-11 2010-04-22 常州百瑞吉生物医▲薬▼有限公司 チオール修飾高分子誘導体およびその架橋材料

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WO2004108424A1 (ja) * 2003-06-09 2004-12-16 Oji Paper Co., Ltd. 可逆性感熱記録体及びフッ素原子置換アルコール
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