JPH09277715A - 可逆性感熱記録体 - Google Patents

可逆性感熱記録体

Info

Publication number
JPH09277715A
JPH09277715A JP8092461A JP9246196A JPH09277715A JP H09277715 A JPH09277715 A JP H09277715A JP 8092461 A JP8092461 A JP 8092461A JP 9246196 A JP9246196 A JP 9246196A JP H09277715 A JPH09277715 A JP H09277715A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
reversible thermosensitive
thermosensitive recording
recording medium
color
urea
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8092461A
Other languages
English (en)
Inventor
Makoto Nishioka
誠 西岡
Norio Yamane
教郎 山根
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
New Oji Paper Co Ltd
Original Assignee
Oji Paper Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Oji Paper Co Ltd filed Critical Oji Paper Co Ltd
Priority to JP8092461A priority Critical patent/JPH09277715A/ja
Publication of JPH09277715A publication Critical patent/JPH09277715A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Heat Sensitive Colour Forming Recording (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 発色部と消色部のコントラストが高く、画像
の保存性に優れた可逆性感熱記録体を提供する。 【解決手段】 可逆性感熱記録体の感熱記録層中に、染
料前駆体と共に、その顕色剤として、炭素原子数が11
以上の長鎖アルキル基とスルホニルウレア基とを有する
芳香族化合物を含有させて熱発色および消色を可能にす
る。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、加熱条件を制御す
ることにより、発色および消色を行ない、かつその発色
状態と消色状態を常温において保持できる、可逆性感熱
記録体に関するものである。更に詳しく述べるならば、
本発明は、白地に発色画像を形成し、高いコントラスト
を有し、画像の保存性に優れた可逆性感熱記録体に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、感熱記録体は、記録装置がコンパ
クトで、安価で、かつ保守が容易であることから、コン
ピューター、計測機器、レジスター、CD・ATM、フ
ァクシミリ、自動券売機、ハンディーターミナル等の出
力用紙として使用されてきたが、最近では磁気記録との
複合化により、プリペイドカードやポイントカード等の
磁気感熱カードとしても使用されている。これらの磁気
感熱カードでは、磁気情報が使用の都度書き換えられる
のに対し、感熱記録画像は書き換えられないため、残度
数等の新しい情報は、画像が記録されていない部分に追
記される。しかし、記録可能な部分の面積は限られてい
るため、やむなく感熱記録する情報量を減らしたり、記
録エリアが無くなった時点でカードを作り直したりして
いるのが実状である。このような問題を解決する手段と
して、何度でも書き換え可能な可逆性感熱記録体の開発
が強く望まれている。
【0003】また、近年盛んに論じられているゴミ問題
や森林破壊問題を背景に、感熱記録紙についてもその再
生利用が望まれている。感熱記録紙の再生方法には様々
な方法が考えられるが、中でも脱墨装置等の大型な装置
を必要としない汎用性のある方法として、何度でも書き
換え可能な可逆性感熱記録体の開発が望まれている。さ
らに、可逆性感熱記録体は、特開平3−233490号
公報および特開平5−42762号公報等に開示されて
いるような簡易ディスプレー用の記録材料としても注目
されており、これらの装置に適した可逆性感熱記録体の
開発も強く望まれている。
【0004】これらの要求を背景に、様々な可逆性感熱
記録体が提案されてきた。例えば、特開昭63−107
584号公報、特開平4−78573号公報および4−
358878号公報等には、加熱条件による透明度の変
化を利用した高分子タイプの可逆性感熱記録体が開示さ
れている。しかし、高分子の相変化による透明−白濁を
利用した記録方式であるため、十分な透明度、あるいは
十分な不透明度が簡単には得られず、発色部と消色部の
コントラストが低くなり、暗い場所での視認性が悪いと
いう問題を有している。また一般に、発色地に白の画像
記録となってしまい、白地に発色画像を記録する、所謂
ペーパーライクな記録体を得るのが困難であるという欠
点も有している。
【0005】これらの問題を解決する方法として、従来
の感熱記録体に用いられている染料を使用しながら可逆
記録を可能にした、染料タイプの可逆性感熱記録体が提
案されている。染料タイプの可逆性感熱記録体は、白地
に発色画像を記録することが容易であり、また加熱条件
による吸収波長の変化を利用した記録方式であるため、
比較的高いコントラストが得られる。染料タイプの可逆
性感熱記録体としては、例えば下記の方式が知られてい
る。
【0006】特開昭58−191190号公報および特
開昭60−193691号公報には、顕色剤として没食
子酸、フロログルシノールを用いる方法が開示されてい
る。しかし、消去に水または水蒸気を必要とするため、
消色装置が大型化するという欠点を有している。特開昭
60−264285号公報および特開昭62−1408
81号公報には、ヒステリシスを有するサーモクロミッ
ク材料が開示されている。しかし、画像保持温度域が、
その上限および下限の両方において制限されるため、装
置が複雑になり、かつ使用環境温度に制限があるという
欠点を有している。特開昭63−173684号公報に
は、顕色剤としてアスコルビン酸誘導体を用いる方法が
開示されている。しかし、消去の際、十分に消色しない
という欠点を有している。
【0007】特開平2−188293号公報および特開
平2−188294号公報には、没食子酸等の特定の有
機酸と、高級脂肪族アミンとの塩を顕色剤として用いる
方法が開示されている。しかし、発色反応と消色反応が
競争反応であるため、どちらかの反応が選択的に進行す
るように制御することが困難であり、高コントラストを
得にくいという欠点を有している。特開平5−1243
60号公報および特開平6−210954号公報には、
長鎖アルキル基を有する有機リン酸化合物、あるいはフ
ェノール性化合物を顕色剤として用いる方法が開示され
ている。しかし、消去の際、十分に消色しないことがあ
り、また発色画像の保存性が不十分となることがあると
いう欠点を有している。上記のように、可逆性感熱記録
体について数多くの技術が開示されてきたが、それぞれ
種々の欠点を有しており、実用上十分に満足な性能を有
するものは未だ得られていない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、小型の装置
を用い、白地に発色画像を形成し、加熱条件の違いのみ
で発色および消色を実施することができ、高いコントラ
ストを有し、画像の保存性に優れた可逆性感熱記録体を
提供しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、加熱のみ
で発色、消色を行うことができ、かつ発色部と消色部の
コントラストが高い可逆的熱発色および消色可能な可逆
性感熱記録体を得るべく、染料と顕色剤の反応を利用し
た染料タイプの可逆感熱記録方式に着目し、鋭意研究の
結果、顕色剤として非フェノール性の長鎖アルキル基を
有するスルホニルウレア系化合物を利用することによ
り、所望の可逆性感熱記録体が得られることを見出だ
し、本発明を完成するに至った。
【0010】本発明の可逆性感熱記録体は、シート状支
持体と、このシート状支持体上に形成され、かつ無色ま
たは淡色の染料前駆体、およびこれを可逆的に発色およ
び消色させる顕色剤とを含む感熱記録層とを有し、さら
に前記顕色剤として、一分子中に下記一般式(I):
【化3】 (ただし、R1は炭素数が1〜8のアルキル基、ハロゲ
ン原子、アラルキル基から選ばれた一員を表し、Yは、
下記化学式:
【化4】 により表される2価の基から選ばれた1員を表し、n
は、10〜29の整数を表す。)で表される少なくとも
1種類の芳香族化合物を含むことを特徴とするものであ
る。
【0011】本発明に係る可逆性感熱記録体の可逆的熱
発色および消色方法は、上記記録体の感熱発色層に、加
熱を施して画像を発色記録し、この記録の使用済み後、
この感熱発色層に、前記発色加熱温度よりも低い温度の
加熱を施して前記発色画像を消色することを特徴とする
ものである。
【0012】一般式(I)において、 R1は炭素数が1
〜8のアルキル基、ハロゲン原子、アラルキル基を表す
が、好ましいものとしては下記の基を挙げることができ
る。
【化5】
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の可逆性感熱記録体におい
て、染料前駆体、および顕色剤を含む感熱記録層は加熱
により速やかに発色し、その発色状態は急冷することに
より常温においても保持される。一方、常温において保
持された発色画像部は、発色温度以下に加熱することに
より消去することができ、その消色状態は常温に冷却し
ても保持される。この発色・消色の作用機構は明確では
ないが、顕色剤中の式(I)で表わされるスルホニルウ
レア基中のウレア基が、それに隣接するスルホニル基に
より活性化されるため、塩基性のロイコ染料に対し強い
顕色能力を示して発色が起こり、一方、発色体が発色温
度以下に加熱された時、顕色剤中の長鎖アルキル基が配
向して顕色剤の結晶化を誘発し、染料と顕色剤が分離し
て消色するものと考えられる。一般に発色のための加熱
温度は80〜180℃であり、消色が起きる温度域は5
0〜120℃であり、かつ前記発色加熱温度より低い。
一般に発色は、加熱した後の急速な冷却が容易な、サー
マルヘッドなどにより行なわれるが、消色は、発色加熱
温度以下の温度域に保持されることにより行なわれ、加
熱・冷却速度を制御する必要はない。消色時の温度保持
時間は、0.1秒以上であることが好ましい。この発色
画像の記録、消去の過程を図1により説明する。
【0014】図1において、状態Aにある未記録の記録
体を加熱すると、状態Bを経由して温度T2以上におい
て急激に発色濃度が増大し、さらに状態Cを経由して、
発色反応が完了すると状態Dに達し、最も高い発色濃度
を示す。状態Dを室温まで急冷すると、状態Eを経由し
て状態Fに達する。状態Fは室温で発色が保持されてい
る状態であり、これで画像の記録が終了する。この記録
画像を、温度域T1に加熱、保持すると、発色濃度が次
第に低下し、状態Gを経由して状態A’となり完全に消
色する。これを室温まで冷却すると、状態Aに達する。
状態Aは室温で消色状態が保持されている状態であり、
これで画像の消去が終了する。上記の発色−消色可逆サ
イクルは、繰り返し行うことができる。
【0015】本発明の可逆性感熱記録体において顕色剤
として用いられる芳香族化合物の具体例は、下記化学式
により表わされる化合物が好ましい。これらの化合物は
単独で用いても良く、あるいはその2種以上を混合して
用いてもよい。
【0016】
【化6】
【0017】
【化7】
【0018】また、本発明に係わる顕色剤の長鎖アルキ
ル基の長さは、11以上であることが必要であり、30
以下であることが好ましい。その領域でも、14〜21
であることがさらに好ましい。炭素原子数が11未満で
は消色能力が実用レベルに達せず、30を超過すると顕
色能力が低下することがある。本発明の可逆性感熱記録
体の感熱記録層において、染料前駆体として使用される
化合物としては、トリフェニルメタン系、フルオラン
系、ジフェニルメタン系化合物等が挙げられ、従来公知
のものから選ぶことができる。例えば、3−(4−ジエ
チルアミノ−2−エトキシフェニル)−3−(1−エチ
ル−2−メチルインド−ル−3−イル)−4−アザフタ
リド、クリスタルバイオレットラクトン、3−(N−エ
チル−N−イソペンチルアミノ)−6−メチル−7−ア
ニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−
7−アニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メ
チル−7−(o,p−ジメチルアニリノ)フルオラン、
3−(N−エチル−N−p−トルイジノ)−6−メチル
−7−アニリノフルオラン、3−ピロリジノ−6−メチ
ル−7−アニリノフルオラン、3−ジブチルアミノ−6
−メチル−7−アニリノフルオラン、3−(N−シクロ
ヘキシル−N−メチルアミノ)−6−メチル−7−アニ
リノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−(o−クロ
ロアニリノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ−7−
(m−トリフルオロメチルアニリノ)フルオラン、3−
ジエチルアミノ−6−メチル−7−クロロフルオラン、
3−ジエチルアミノ−6−メチルフルオラン、3−シク
ロヘキシルアミノ−6−クロロフルオランである。
【0019】さらには、3−(N−エチル−N−シクロ
ヘキシル)−6−メチル−7−(p−クロロアニリノ)
フルオラン、3−ジ(n−ペンチル)アミノ−6−メチ
ル−7−アニリノフルオラン、3−[N−(3−エトキ
シプロピル)−N−エチルアミノ]−6−メチル−7−
アニリノフルオラン、3−(N−n−ヘキシル−N−エ
チルアミノ)−7−(o−クロロアニリノ)フルオラ
ン、3−(N−エチル−N−2−テトラヒドロフルフリ
ルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3
−(N−エチル−N−イソペンチルアミノ)−6−メチ
ル−7−アニリノフルオラン、2,2−ビス{4−
[6’−(N−シクロヘキシル−N−メチルアミノ)−
3’−メチルスピロ[フタリド−3,9’−キサンテ
ン]−2’−イルアミノ]フェニル}プロパンおよび3
−ジブチルアミノ−7−(o−クロロアニリノ)フルオ
ラン等から選ばれた1種以上を用いることができる。
【0020】また、本発明においては、所望の効果を阻
害しない範囲でフェノール類又は、有機酸類、および長
鎖アルキル基を有しないスルホニル(チオ)ウレア系芳
香族化合物からなる従来公知の顕色剤を、本発明に関わ
る長鎖アルキル基を有するスルホニルウレア系顕色剤と
併用することができる。
【0021】これら従来の顕色剤は、例えば、2,2−
ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン(ビスフェノ
ールA)、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−
1−フェニルエタン、1,4−ビス(1−メチル−1−
(4’−ヒドロキシフェニル)エチル)ベンゼン、1,
3ービス(1−メチル−1−(4’−ヒドロキシフェニ
ル)エチル)ベンゼン、ジヒドロキシジフェニルエーテ
ル(特開平1−180382号公報)、p−ヒドロキシ
安息香酸ベンジル(特開昭52−140483号公
報)、ビスフェノールS、4−ヒドロキシ―4’−イソ
プロピルオキシジフェニルスルホン(特開昭60−13
852号公報)、1,1−ジ(4−ヒドロキシフェニ
ル)シクロヘキサン、1,7−ジ(4−ヒドロキシフェ
ニルチオ)−3,5−ジオキサヘプタン(特開昭59−
52694号公報)、3,3’−ジアリル−4,4’−
ジヒドロキシジフェニルスルホン(特開昭60−208
286号公報)である。
【0022】さらには、N−(p−トルエンスルホニ
ル)−N’−フェニルウレア、N−(p−トルエンスル
ホニル)−N’−(p−メトキシフェニル)ウレア、N
−(p−トルエンスルホニル)−N’−(o−トリル)
ウレア、N−(p−トルエンスルホニル)−N’−(m
−トリル)ウレア、N−(p−トルエンスルホニル)−
N’−(pートリル)ウレア、N−(p−トルエンスル
ホニル)−N’−ベンジルウレア(以上、特開平5−3
2061号公報)、4,4’−ビス(p−トルエンスル
ホニルアミノカルボニルアミノ)−ジフェニルメタン、
4,4’−ビス(oートルエンスルホニルアミノカルボ
ニルアミノ)−ジフェニルメタン、4,4’−ビス(ベ
ンゼンスルホニルアミノカルボニルアミノ)−ジフェニ
ルメタン、1,2−ビス[4’−(pートルエンスルホ
ニルアミノカルボニルアミノ)フェニルオキシ]エタ
ン、4,4’−ビス(pートルエンスルホニルアミノカ
ルボニルアミノ)ジフェニルエーテルおよび3,3’−
ビス(pートルエンスルホニルアミノカルボニルアミ
ノ)ジフェニルスルホン(以上、特開平5−14735
7号公報)などである。
【0023】本発明の可逆性感熱記録体は、一般に増感
剤として知られる熱可融性物質を感熱記録層に含有する
ことができる。それらは例えば、シュウ酸ジエステル類
(特開昭64−1583号公報)、シュウ酸ジ(4−メ
チルベンジル)(特公平5−62597号公報)、1、
2ービス(m−トリルオキシ)エタン(特開昭60−5
6588号公報)、ジフェニルスルホン(特開昭60−
15667号公報)、p−ベンジルビフェニル(特開昭
60−82382号公報)であるが、これらの化合物
は、比較的低印加エネルギーにより可逆性感熱記録体の
高濃度発色を可能にする能力に加え、消色反応を促進
し、可逆性を向上させるという能力も有する。
【0024】また本発明の感熱記録層には、さらにワッ
クス類、顔料を本発明の効果を阻害しない範囲で含んで
いてよく、通常バインダーが含まれる。ワックス類とし
ては、例えば、パラフィン、アミド系ワックス、ビスイ
ミド系ワックス、高級脂肪酸の金属塩など公知のものを
用いることができる。
【0025】顔料としては、例えばシリカ、クレー、焼
成クレー、タルク、炭酸カルシウム、酸化亜鉛、酸化チ
タン、水酸化アルミニウム、水酸化亜鉛、硫酸バリウム
および表面処理された炭酸カルシウムやシリカ等の無機
系微粉末の他、並びに尿素−ホルマリン樹脂、スチレン
/メタクリル酸共重合体、およびポリスチレン樹脂等の
有機系の微粉末などをあげることができる。前記バイン
ダーとしては、種々の分子量のポリビニルアルコール、
デンプン及びその誘導体、メトキシセルロース、カルボ
キシメチルセルロース、メチルセルロース、エチルセル
ロース等のセルロース誘導体、ポリアクリル酸ソーダ、
ポリビニルピロリドン、アクリル酸アミド/アクリル酸
エステル共重合体、アクリル酸アミド/アクリル酸エス
テル/メタクリル酸3元共重合体、スチレン/無水マレ
イン酸共重合体アルカリ塩、ポリアクリルアミド、アル
ギン酸ソーダ、ゼラチン、およびカゼインなどの水溶性
高分子材料、並びに、ポリ酢酸ビニル、ポリウレタン、
スチレン/ブタジエン共重合体、ポリアクリル酸、ポリ
アクリル酸エステル、塩化ビニル/酢酸ビニル共重合
体、ポリブチルメタクリレート、エチレン/酢酸ビニル
共重合体、およびスチレン/ブタジエン/アクリル系共
重合体等のラテックスを用いることができる。
【0026】本発明の可逆性感熱記録体の感熱記録層に
おいて、染料前駆体の含有率は、一般に感熱記録層の乾
燥重量の5〜40重量%であることが好ましく、顕色剤
の含有率は、一般に感熱記録層の乾燥重量の5〜50重
量%であることが好ましい。顕色剤の含有率が5重量%
未満では、顕色能力に不足をきたし、またそれを50重
量%を越えて多量に用いても、顕色能力が飽和して、発
色濃度と消色濃度のコントラストに格別の改善は見られ
ず、経済的に不利になることがある。また、消色促進剤
の含有率は、一般に感熱記録層の乾燥重量の5〜50重
量%であることが好ましい。消色促進剤の含有率が5重
量%未満では、消色促進効果に不足をきたし、また50
重量%を越えて多量に使用すると、発色濃度が不足する
可能性がある。
【0027】さらに感熱記録層が、フェノール類、有機
酸、又は長鎖アルキル基を有しないスルホニル(チオ)
ウレア系芳香族化合物からなる従来公知の顕色剤を含有
する場合、その含有率は、感熱記録層の重量の10重量
%以下であることが好ましい。フェノール類、有機酸、
または長鎖アルキル基を有しないスルホニル(チオ)ウ
レア系芳香族化合物からなる従来公知の顕色剤の含有率
が、10重量%より多くなると、消色反応を阻害し、発
色部と消色部のコントラストの低下が生じる場合があ
る。
【0028】ワックス類、および顔料が感熱記録層に含
まれる場合、その含有率はそれぞれ5〜20重量%、1
0〜50重量%であることが好ましく、またバインダー
の含有率は一般に5〜20重量%である。
【0029】本発明の可逆性感熱記録体に用いられる支
持体は、従来の感熱記録体に用いられてきた紙(酸性
紙、中性紙を含む)、表面に顔料、ラテックスなどを塗
工したコーテッド紙、ラミネート紙、ポリオレフィン系
樹脂から作られた合成紙、ポリオレフィン、ポリエステ
ル、ポリイミド等のプラスチックフィルムの他にガラス
プレート、導電性ゴムシートなどから選ぶことができ
る。このような支持体の少なくとも1面上に、上記所要
成分の混合物を含む塗布液を塗布し、乾燥して可逆性感
熱記録体を製造する。塗布量は、塗布液層が乾燥した状
態で1〜15g/m 2が好ましく、2〜10g/m2が特
に好ましい。
【0030】本発明においては、可逆性感熱発色層の下
に下塗層を設けることもできる。また可逆性感熱記録体
の裏面には表面と表面の接触時のブロッキングを防止し
たり、裏面からの水や油の浸透を抑えたり、カールコン
トロールのためにバック層を設けることもできる。さら
に、耐熱性、耐光性、印刷適性、及び発色、消色の繰り
返し耐久性を向上させるために、可逆性感熱発色層の上
に保護層、印刷層などのような被覆層を形成することも
できる。保護層中に紫外線吸収剤を含有させることによ
り耐光性を向上させることができる。また、保護層に電
子線照射で硬化し得る不飽和有機化合物を主成分として
含む表面樹脂塗布硬化層を用いることにより、発色、消
色の繰り返し耐久性を飛躍的に向上させることができ
る。
【0031】本発明においては、可逆性感熱記録体の付
加価値を高めるためにさらに加工を施し、より高い機能
を付与した可逆性感熱記録体とすることができる。例え
ば、裏面に粘着剤、再湿接着剤、ディレードタック型接
着剤による加工を施すことで粘着紙、再湿接着紙、ディ
レードタック紙としたり、磁気加工することにより、磁
気記録可能な可逆性感熱記録体とすることができる。ま
た裏面を利用して熱転写用紙、インクジェット用紙、ノ
ーカーボン用紙、静電記録用紙、ゼログラフィ用紙とし
ての機能を持たせ、両面への記録が可能な記録紙とする
こともできる。もちろん両面可逆性感熱記録体とするこ
ともできる。画像の記録(発色)、消去(消色)を行う
装置は、使用目的によりサーマルヘッド、恒温槽、加熱
ローラー、熱ペン、面状発熱体、レーザー光、赤外線な
どから選択することができるが、特にこれらに限定され
るものではない。
【0032】
【実施例】以下に実施例を示し、本発明を具体的に説明
する。特に断らない限り、「部」および「%」は、それ
ぞれ「重量部」および「重量%」をあらわす。実施例1 下記操作により可逆性感熱記録体を作成し
た。 (1)分散液Aの調製 成 分 量(部) 3−ジブチルアミノ−6−メチル−7− 20 アニリノフルオラン ポリビニルアルコ−ル 10%液 10 水 70 上記組成物をサンドグラインダーを用い、平均粒径が1
μm以下になるまで粉砕した。
【0033】 (2)分散液Bの調製 成 分 量(部) N-(メタンスルホニル)-N'-[4- (n-オクタデカ ノイルアミノ)フェニル]ウレア (化合物No.1 但し、n=17) 20 ポリビニルアルコール 10%液 10 水 70 上記組成物をサンドグラインダーを用い、平均粒径が1
μm以下になるまで粉砕した。 (3)分散液Cの調製 成 分 量(部) シュウ酸−ジ−p−メチルベンジルエステル 20 ポリビニルアルコール 10%液 10 水 70 上記組成物をサンドグラインダーを用い、平均粒径が1
μm以下になるまで粉砕した。
【0034】(4)可逆性感熱記録層の形成 上記A液75部、B液150部、C液75部、焼成クレ
ー30部、25%パラフィンワックスエマルジョン2
部、および10%ポリビニールアルコール水溶液100
部を混合、撹拌し、塗布液とした。この塗布液を、厚さ
75μmのポリエステルフィルムの片面に、乾燥後の塗
布量が5.0g/m2となるように塗布し、乾燥すること
により可逆性感熱記録層を形成した。(5)スーパーカレンダー処理 上記のようにして得られた感熱シートをスーパーカレン
ダーによって処理し、その感熱発色層の表面の平滑度を
3000〜5000秒に調整し、可逆性感熱記録体を得
た。
【0035】(6)発色性、消色性試験 このようにして得られた可逆性感熱記録体に、大倉電機
製感熱発色試験機THPMDを用いて、印字電圧21.
7v、印字パルス1.0msの条件で印字した。この印
字発色濃度をマクベス反射濃度計RD−914で測定し
た。さらに、この発色試料を東洋精機製熱傾斜試験機を
用いて、加熱温度100℃、圧力1kg/cm2、加熱
時間1秒の条件で加熱した後、消色濃度をマクベス反射
濃度計RD−914で測定した。テスト結果を表1に示
す。(7)保存性試験 上記8項の発色試験と同様にして印字発色濃度を測定し
た後、得られた発色試料を40℃条件下に7日間放置し
た後の発色濃度を同様にして測定した。この時の画像保
存率:(40℃で7日間放置後の発色濃度/印字直後の
発色濃度)×100(%)により画像部の保存性を評価し
た。テスト結果を表1に示す。
【0036】実施例2 (1)可逆感熱発色層の形成 実施例1に記載のA液70部、B液140部、C液14
0部に焼成クレー8部、25%パラフィンワックスエマ
ルジョン2部、および10%ポリビニールアルコール水
溶液170部を混合、撹拌し、塗布液とした。この塗布
液を、厚さ75μmのポリエステルフィルムに、乾燥後
の塗布量が5.0g/m2となるように塗布し、乾燥する
ことにより可逆性感熱記録層を形成した。(2)オーバーコート層の形成 カオリナイトクレー分散液(固形分濃度60%)50
部、10%変性ポルビニルアルコール水溶液350部、
10%カゼイン水溶液220部、25%パラフィンワッ
クスエマルジョン2部、ジメチロールウレア架橋剤10
部および水35部を混合、攪拌しオーバーコート層用塗
布液を調製した。この塗布液を、可逆性感熱記録層の上
に、乾燥後の塗布量が1.5g/m2となる様に塗布し
乾燥してオーバーコート層を形成し、これに実施例1と
同様のスーパーカレンダー処理を施して、その表面平滑
度を、3000〜5000秒に調整し、可逆性感熱記録
体を得た。上記の可逆性感熱記録体を、実施例1と同様
の試験に供した。テスト結果を表1に示す。
【0037】実施例3 実施例2と同様にして可逆性感熱記録体を作成し、テス
トした。但し、分散液Bの調製にあたり、N−(メタン
スルホニル)−N'−[4−(n-オクタデカノイルアミ
ノ)フェニル]ウレア(化合物No.1 但しn=1
7)のかわりにN−(ベンジルスルホニル)−N'−[4
−(n−エイコサノイルアミノ)フェニル]ウレア(化
合物No.5 但しn=19)を用いた。テスト結果を
表1に示す。実施例4 実施例2と同様にして可逆性感熱記録体を作成し、テス
トした。但し、分散液Bの調製にあたり、N−(メタン
スルホニル)−N'−[4−(n-オクタデカノイルアミ
ノ)フェニル]ウレア(化合物No.1 但しn=1
7)のかわりにN−(n−オクタンスルホニル)−N'−
[4−(n−オクタデカノイルアミノ)フェニル]ウレ
ア(化合物No.6 但しn=17)を用いた。テスト
結果を表1に示す。
【0038】実施例5 実施例2と同様にして可逆性感熱記録体を作成し、テス
トした。但し、分散液Bの調製にあたり、N−(メタン
スルホニル)−N'−[4−(n-オクタデカノイルアミ
ノ)フェニル]ウレア(化合物No.1 但しn=1
7)のかわりにN−(メタンスルホニル)−N'−[4−
(n−オクタデシルオキシカルボニルアミノ)フェニ
ル]ウレア(化合物No.11 但しn=18)を用い
た。テスト結果を表1に示す。実施例6 実施例2と同様にして可逆性感熱記録体を作成し、テス
トした。但し、分散液Bの調製にあたり、N−(メタン
スルホニル)−N'−[4−(n-オクタデカノイルアミ
ノ)フェニル]ウレア(化合物No.1 但しn=1
7)のかわりにN−(メタンスルホニル)−N'−[4−
(n−ペンタデシルチオカルボニルアミノ)フェニル]
ウレア(化合物No.13 但しn=15)を用いた。
テスト結果を表1に示す。実施例7 実施例2と同様にして可逆性感熱記録体を作成し、テス
トした。但し、分散液Aの調製にあたり、3−ジブチル
アミノ−6−メチル−7−アニリノフルオランのかわり
に3−ジブチルアミノ−7−(o−クロロアニリノ)フ
ルオランを用いた。テスト結果を表1に示す。
【0039】比較例1 実施例2と同様にして可逆性感熱記録体を作成し、テス
トした。但し、分散液Bの調製にあたり、N−(メタン
スルホニル)−N'−[4−(n-オクタデカノイルアミ
ノ)フェニル]ウレア(化合物No.1 但しn=1
7)のかわりにN−(メタンスルホニル)−N'−[4−
(n−ペンタノイルアミノ)フェニル]ウレアを用い
た。テスト結果を表1に示す。比較例2 実施例2と同様にして可逆性感熱記録体を作成し、テス
トした。但し、分散液Bの調製にあたり、N−(メタン
スルホニル)−N'−[4−(n-オクタデカノイルアミ
ノ)フェニル]ウレア(化合物No.1 但しn=1
7)のかわりにN−(メタンスルホニル)−N'−[4−
(n−デカノイルアミノ)フェニル]ウレアを用いた。
テスト結果を表1に示す。
【0040】比較例3 実施例2と同様にして可逆性感熱記録体を作成し、テス
トした。但し、分散液Bの調製にあたり、N−(メタン
スルホニル)−N'−[4−(n-オクタデカノイルアミ
ノ)フェニル]ウレア(化合物No.1 但しn=1
7)のかわりにN−(4−ヒドロキシフェニル)−N'−
n−オクタデシルウレアを用いた。テスト結果を表1に
示す。比較例4 実施例2と同様にして可逆性感熱記録体を作成し、テス
トした。但し、分散液Bの調製にあたり、N−(メタン
スルホニル)−N'−[4−(n-オクタデカノイルアミ
ノ)フェニル]ウレア(化合物No.1 但しn=1
7)のかわりに没食子酸を用いた。テスト結果を表1に
示す。比較例5 実施例2と同様にして可逆性感熱記録体を作成し、テス
トした。但し、分散液Bの調製にあたり、N−(メタン
スルホニル)−N'−[4−(n-オクタデカノイルアミ
ノ)フェニル]ウレア(化合物No.1 但しn=1
7)のかわりにアスコルビン酸を用いた。テスト結果を
表1に示す。
【0041】
【表1】
【0042】実施例1〜7および比較例3〜5を対比す
れば明らかなように、本発明の可逆感熱記録体は、長鎖
アルキル鎖を有するフェノール化合物、没食子酸、アス
コルビン酸等の顕色剤を用いた化合物よりも高いコント
ラストを有し、保存性にも優れている。また、実施例1
〜7と比較例1、2を対比すれば明らかなように、本発
明の可逆感熱記録体は、炭素数の合計が11以上の長鎖
アルキル基を有するスルホニルウレア系化合物を顕色剤
として用いた時のみ発色、消色作用を発現することがわ
かる。
【0043】
【発明の効果】本発明の可逆性感熱記録体は、白地に発
色画像を形成し、高いコントラストを有し、画像の保存
性に優れている。従って、本発明の可逆性感熱記録体
は、実用上の価値の極めて高いものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の可逆性感熱記録体の発色および消色サ
イクルにおける温度と発色濃度との関係を示すグラフ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シート状支持体と、このシート状支持体上
    に形成され、かつ無色または淡色の染料前駆体、および
    これを可逆的に発色および消色させる顕色剤とを含む感
    熱記録層とを有し、さらに前記顕色剤として、一分子中
    に下記一般式(I): 【化1】 (ただし、R1は炭素数が1〜8のアルキル基、ハロゲ
    ン原子、アラルキル基から選ばれた一員を表し、Yは、
    下記化学式: 【化2】 により表される2価の基から選ばれた1員を表し、n
    は、10〜29の整数を表す。)で表される少なくとも
    1種類の芳香族化合物を含むことを特徴とする可逆性感
    熱記録体。
JP8092461A 1996-04-15 1996-04-15 可逆性感熱記録体 Pending JPH09277715A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8092461A JPH09277715A (ja) 1996-04-15 1996-04-15 可逆性感熱記録体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8092461A JPH09277715A (ja) 1996-04-15 1996-04-15 可逆性感熱記録体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09277715A true JPH09277715A (ja) 1997-10-28

Family

ID=14055008

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8092461A Pending JPH09277715A (ja) 1996-04-15 1996-04-15 可逆性感熱記録体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09277715A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0888906A1 (en) Thermosensitive reversible recording material
JPH06262856A (ja) 感熱記録体
EP0891874A1 (en) Thermosensitive reversible recording material
JPH09272261A (ja) 可逆性感熱記録体
JPH09277715A (ja) 可逆性感熱記録体
JPH11235870A (ja) 可逆性感熱記録体
JPH1095174A (ja) 可逆性感熱記録体
JPH09136488A (ja) 可逆性感熱記録体
JP2002362038A (ja) 感熱記録体
JP2003019869A (ja) 感熱記録体
JPH08132737A (ja) 可逆的熱発色および消色可能な記録表示材料用顕色剤および記録表示材料
JPH08300816A (ja) 可逆性感熱記録体
JP2000052661A (ja) 可逆性感熱記録体及びその製造方法
JP2001315442A (ja) 可逆性感熱記録体
JPH1058836A (ja) 可逆性感熱記録体
JP4214608B2 (ja) 熱定着型感熱記録体の定着方法
JP3033437B2 (ja) 感熱記録体の製造方法
JP2000198272A (ja) 可逆性感熱記録体
JPH06183158A (ja) 画像耐水性の改良された感熱記録体
JPH11245509A (ja) 可逆性感熱記録体
JPH09272264A (ja) 可逆性感熱記録体
JPH0999640A (ja) 可逆性感熱記録体
JPH1178244A (ja) 可逆性感熱記録体
JP2001205944A (ja) 可逆性感熱記録体
JPH11301112A (ja) 可逆性感熱記録体