JP2003061908A - 電子内視鏡システム用プロセッサ - Google Patents

電子内視鏡システム用プロセッサ

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JP2003061908A JP2001258847A JP2001258847A JP2003061908A JP 2003061908 A JP2003061908 A JP 2003061908A JP 2001258847 A JP2001258847 A JP 2001258847A JP 2001258847 A JP2001258847 A JP 2001258847A JP 2003061908 A JP2003061908 A JP 2003061908A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 術者に煩わしさを感じさせることなく、かつ
スコープ等の個体差を打ち消すような諸調整を行うこと
ができる、電子スコープ用プロセッサを提供すること。 【解決手段】 電子スコープ用プロセッサは、発光手段
と、画像信号における各谷の信号レベルを一定の周期で
サンプリングするサンプリング手段と、サンプリングさ
れた画像信号を増幅する信号増幅手段と、該信号増幅手
段から出力された各画像信号に基づいて、輝度および色
差に関するヒストグラムデータを生成するヒストグラム
生成手段と、輝度に関するヒストグラムデータが所定階
調をピークとするように発光手段から発光されるRGB
光の光量を制御し、輝度に関するヒストグラムデータの
積算値が略最大となるようにサンプリング手段を制御
し、色差に関するヒストグラムデータが所定の量子化レ
ベルの中心をピークとするように信号増幅手段を制御す
る制御手段と、を有する構成にした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、体腔内を観察す
るための電子内視鏡システム、特に該システムを構成す
るプロセッサに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、光源部や画像処理部を備えるプロ
セッサと、観察部位を撮像するCCD(Charge Coupled
Device)等の撮像素子を先端に備える電子スコープと
から構成される電子内視鏡システムが知られている。
【0003】該電子内視鏡システムを使用するにあた
り、一般的に、ディレイ調整とホワイトバランス調整と
が行われる。ディレイ調整とは、画像処理部内におい
て、送信されてくる画像信号を各波長の最大レベル時に
サンプリングできるように、画像信号の位相とサンプリ
ング信号の位相との間の相対的ディレイ量に関する調整
をいう。ディレイ調整が高い精度で行われると、観察画
像のS/N比(Signal toNoise ratio)が高くなり、ノ
イズの少ない高画質な画像を観察できる。またホワイト
バランス調整とは、画像における赤色(R)と緑色
(G)と青色(B)とのバランス調整のことをいう。ホ
ワイトバランス調整が高い精度で行われると、観察画像
の色合いが良くなり、白が純白として表示される。この
ように、ディレイ調整及びホワイトバランス調整は画像
の質の向上に寄与する。逆に、電子内視鏡システムにお
いて観察画像の質が悪化すると、その後の迅速且つ適切
な医療処置の妨げとなりかねない。従って、上記二つの
調整は、電子内視鏡システムを使用するにあたって欠か
せない機能である。
【0004】従来では、ディレイ調整は、出荷当初の初
期調整時に、調整対象となる電子スコープを調整専用プ
ロセッサ(マスター機)に接続して実行されていた。ま
たホワイトバランス調整は、必要に応じて術者が、自ら
の電子スコープを接続したプロセッサに対して該ホワイ
トバランス調整に最も適した光量の光が照射されるよう
な光量調整等の所定の準備をした後、実行されていた。
【0005】しかし、ディレイ調整の対象となる画像信
号のサンプリングタイミング、およびホワイトバランス
調整の対象となる画像信号のR、G、Bの各成分は、電
子スコープとプロセッサとの組み合わせによってずれが
ある。つまり、実際に使用される、電子スコープ及びそ
の電子スコープを接続したプロセッサの各々の個体差を
打ち消すような調整が行われなければ、高画質な観察画
像は得られない。つまり厳密には、上記従来のディレイ
調整では、あくまでも標準的な調整結果しか得られず、
マスター機以外のプロセッサに接続されたスコープから
内視鏡観察中に初期調整時と同等のS/N比の高い画像
が得られるという保証はない。
【0006】また、上記従来のホワイトバランス調整で
は、調整対象となるプロセッサに対して上記所定の準備
をしなくてはならない点が極めて煩わしいという問題が
ある。特に、ホワイトバランス調整に先立って行われる
上記光量調整は、精密さが要求される。従って、該所定
の準備を行う術者の時間的、精神的負担はかなりのもの
となるおそれがある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は上記の
事情に鑑み、術者に煩わしさを感じさせることなく、か
つ実際に使用されるスコープやプロセッサの個体差を十
分に打ち消すような観察画像の画質に関する調整を行う
ことができる、電子スコープ用プロセッサを提供するこ
とを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1に記
載の電子スコープ用プロセッサは、先端からR、G、B
の各光を観察部位に照射し、該先端に配設された撮像素
子を駆動させて前記観察部位に関するR、G、Bの各画
像信号を生成する電子スコープ用のプロセッサに関す
る。該プロセッサは、R、G、Bの各光を発光する発光
手段と、撮像素子から送信され受信したR、G、Bの画
像信号における各谷の信号レベルを一定の周期でサンプ
リングするサンプリング手段と、該サンプリング手段に
よってサンプリングされたR、G、Bの各画像信号に対
してそれぞれ所定の増幅率で増幅して出力する信号増幅
手段と、該信号増幅手段から出力されたR、G、Bの各
画像信号に基づいて、輝度(Y)に関するヒストグラム
データおよび色差(R−Y、B−Y)に関するヒストグ
ラムデータを生成するヒストグラム生成手段と、該ヒス
トグラム生成手段によって生成された輝度(Y)に関す
るヒストグラムデータが所定階調をピークとするように
発光手段から発光されるR、G、Bの各光の光量を制御
し、輝度(Y)に関するヒストグラムデータの積算値が
略最大となるようにサンプリング手段における画像信号
のサンプルポイントを制御し、ヒストグラム生成手段に
よって生成された色差(R−Y、B−Y)に関するヒス
トグラムデータが量子化レベルの中心にピークがくるよ
うに信号増幅手段に対する所定の増幅率を制御する制御
手段と、を有することを特徴とする。
【0009】上記の構成によれば、自動的に調整に適し
た光量でディレイ調整およびホワイトバランス調整が行
われるため、術者の便宜に資すことができる。しかも、
実際に内視鏡観察で使用する電子スコープとプロセッサ
とを用いて調整が行われるため、調整結果は極めて精度
の高いものとなる。つまり、本発明にかかるプロセッサ
を用いた電子内視鏡システムで撮像された画像は、ホワ
イトバランスが取れ、かつS/N比の高い高画質なもの
となる。
【0010】請求項2に記載の発明によれば、制御手段
は、前記サンプリング手段におけるサンプリングタイミ
ングに対して前記画像信号の位相をずらすことにより、
前記画像信号における前記サンプルポイントを制御する
ことができる。
【0011】より詳しくは、制御手段は、前記撮像素子
へ駆動パルスを送信するタイミングを所定量遅延させる
ことにより、前記画像信号の位相をずらすことができる
(請求項3)。
【0012】また、請求項4に記載の発明によれば、制
御手段は、前記サンプリング手段におけるサンプリング
タイミングを前記撮像素子から受信したR、G、Bの画
像信号の位相に対して所定量遅延させることによって
も、前記画像信号における前記サンプルポイントを制御
することができる。
【0013】請求項5に記載の電子スコープ用プロセッ
サによれば、輝度(Y)に関するヒストグラムデータの
積算値が略最大であるとき、サンプルポイントに対応す
る画像信号の信号レベルは常に各谷の振幅に略等しい。
画像信号は、各波長が撮像素子一画素に対応しており、
谷側の振幅は、各画素の出力値に対応する。従って、ヒ
ストグラムを積分することで得られる積算値が最大であ
るということは、各画素での最大出力値(画像信号の谷
側振幅)がサンプリングされたことを意味する。
【0014】ヒストグラム生成手段は、各画像信号から
輝度信号(Y)と色差信号(R−Y、B−Y)を抽出す
るマトリックス回路と、マトリックス回路によって抽出
された輝度信号(Y)と前記色差信号(R−Y、B−
Y)とに基づいて輝度(Y)および色差(R−Y、B−
Y)に関するヒストグラムデータを生成するヒストグラ
ムプロセッサとから構成されることが望ましい(請求項
6)。また、ヒストグラムデータは、0から255まで
の256階調で生成するのが好ましく、その場合上記所
定階調は、中心階調(127)であることが好ましい
(請求項7)。
【0015】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施形態の電子内
視鏡システム100の概略構成図である。電子内視鏡シ
ステム100は、プロセッサ100a、電子スコープ1
00bとから構成される。プロセッサ100aは、メイ
ン制御部110、光源部120、CCD駆動部130、
画像処理部140、ヒストグラム生成部150を有す
る。電子スコープ100bは、CCD18、メモリ19
を有する。
【0016】電子内視鏡システム100を使用すると、
観察部位は次のようにして撮像される。メイン制御部1
10の制御に基づいて、光源部120から発光された光
は、ライトガイドLG内を導かれ、電子スコープ100
bの先端から観察部位に向けて照射される。なお、光源
部120からは、赤色(R)、緑色(G)、青色(B)
の各光が順次発光される。
【0017】光源部120が発光状態にあるとき、該先
端に備えられているCCD18は、観察部位で反射され
た光を受光することにより受光面に形成された光学像に
対応する電荷を蓄積する。そしてCCD18は、メイン
制御部110の制御下、CCD駆動部130から周期的
に送信される駆動パルスに対応して、蓄積電荷を画像信
号として画像処理部140に出力する。画像処理部14
0は、メイン制御部110の制御に基づいて、CCD1
8から送信される画像信号に対して、所定の処理を行っ
た後、画像データとして撮像時のRGB光に対応するR
メモリ14R、Gメモリ14G、Bメモリ14Bに順次
書き込む。そして、所定のタイミングで各メモリ14
R、14G、14Bから同時に読み出されたRGBの各
画像データは、モニタ(不図示)に出力される。モニタ
は、入力する画像信号に対応する観察部位のカラー画像
を表示する。
【0018】本実施形態の電子内視鏡システム100で
は、上記の観察部位の撮像を行う前等に、術者がプロセ
ッサ100aのフロントパネルに配設された調整ボタン
17を押すことによって、ホワイトバランス調整および
ディレイ調整を同時に且つ自動的に実行される。以下、
該二つの調整について詳説する。なお術者は、調整を行
う際、予め調整対象となる電子スコープ100b先端近
傍を、白色チャートWCで覆う。本実施形態では、電子
スコープ100bの径よりも大きい径の円筒形状を有
し、内側底面(CCD18と対向する面)が白色である
ものを白色チャートWCとして使用する。
【0019】図2は、電子内視鏡システム100におけ
る調整処理の流れを示したフローチャートである。術者
によって調整ボタン17が押されたと判断したメイン制
御部110内のシステムコントローラ1は、まず電子ス
コープ100bのメモリ19から、電子スコープ100
bに関するスコープデータを読み出す(S1)。スコー
プデータとしては、初期調整時にマスター機を用いて行
ったディレイ調整結果、つまり標準的なディレイ量(以
下、標準ディレイ量という)などがある。続いてシステ
ムコントローラ1は、メモリ19から読み出した該標準
ディレイ量等を調整時における初期値として設定する
(S3)。初期調整により得られた標準ディレイ量を、
後述の各調整処理に活用することにより、調整にかかる
時間を短縮することができる。
【0020】次に、画像信号レベルが飽和して画面が明
るくなったり、逆に該信号レベルが低すぎたりして、ホ
ワイトバランス調整等が不能にならないように、光源部
120の絞り3を駆動して明るさ調整を行う(S5)。
これにより、精度の高い各調整処理が行われ、また、そ
の調整内容は、撮像時の画像の明るさに適したものとな
る。
【0021】S5の明るさ調整終了後、後に詳述するデ
ィレイ調整が行われる(S7)。ディレイ調整が終了す
ることにより、現在光源部120から照射される光の明
るさと高精度な調整に最適な明るさとが一致しなくなる
こともあるため、再度明るさ調整を行う(S9)。二度
目の明るさ調整(S9)終了後、後に詳述するホワイト
バランス調整が行われ(S11)、電子内視鏡システム
100における一連の調整処理が終了する。
【0022】以上が電子内視鏡システム100の調整処
理の流れに関する概説である。次に、上述した各処理を
順に詳説していく。
【0023】上述したように、図2中S1、S3によっ
て、標準ディレイ量が読み出されて調整時における初期
値として設定されると、システムコントローラ1は、明
るさ調整を行う(図2中S5)。ここでメイン制御部1
10は、調整時も上記撮像時と同様に、光源部120、
CCD駆動部130(およびCCD17)、画像処理部
140の駆動制御を行っている。
【0024】光源4から照射された光(白色光)は、絞
り3を介して回転フィルタ板5に入射する。回転フィル
タ板5は、R、G、Bの三枚の色フィルタを備え、メイ
ン制御部110によって所定の速度で回転制御されてい
る。従って、光源4から照射された光が、各色フィルタ
を透過することにより、RGBの各色の光が順次生成さ
れる。R、G、Bの各光は、ライトガイドLG内を導か
れ、電子スコープ100b先端から照射される。照射さ
れた光は、白色チャートWCで反射し、CCD18に入
射する。
【0025】ここで、メイン制御部110内のタイミン
グジェネレータ6からは、CCD18を駆動するための
駆動パルスが所定の周期で生成されている。生成された
駆動パルスは、ディレイ回路7に入力する。ディレイ回
路7は、システムコントローラ1によって初期値として
のディレイ量(標準ディレイ量)が設定されている。従
って、駆動パルスは、標準ディレイ量分だけ送信タイミ
ングを遅延された後、ドライバ8を介してCCD18に
送信される。なおドライバ8は、電子スコープ100b
内を伝送する間に減衰しても、先端にあるCCD18に
確実に受信されるように駆動パルスを十分に増幅してい
る。
【0026】CCD18は、入射する光に応じた電荷を
蓄積し、受信した駆動パルスに同期して該蓄積電荷を画
像信号としてプロセッサ100aの画像処理部140に
送信する。図3は、電子内視鏡システム100の画像信
号に関するタイミングチャートである。図3(a)が、
CCD18及びプリアンプ9における画像信号を示す。
CCD18から出力された直後の画像信号は、図3
(a)破線で示すような、矩形波になっている。しか
し、プロセッサ100bまで伝送される間に減衰するた
め、プリアンプ9に入力する画像信号は、図3(a)実
線で示すような正弦波状になっている。なお、図3
(a)に示す画像信号は、負極性の画像信号でその一波
長はCCD18の一画素分に対応している。すなわち画
像信号における各谷の振幅は、CCD18の各画素にお
ける出力値(明るさ)に対応する。従って画像信号の山
の振幅はどこも略同一であるが、谷の振幅はCCD18
の各画素に入射した光の光量によって変化する。
【0027】画像信号は、プリアンプ9で増幅された
後、フィルタ10によって画像生成に必要とされない帯
域成分をカットされる。フィルタ10から出力された画
像信号は、サンプルホールド回路11に入力する。サン
プルホールド回路11は、タイミングジェネレータ6か
ら送信されるサンプリングパルス(図3(b))に対応
して画像信号における谷毎の信号レベルをサンプリング
する。該サンプリングパルスは、タイミングジェネレー
タ6において駆動パルスと同様に生成され、サンプルホ
ールド回路11に常時送信されている。
【0028】サンプルホールド回路11のサンプリング
処理を経て出力される画像信号を図3(c)に示す。図
3(c)に示すように、サンプルホールド回路11から
出力される画像信号は、階段波状を有している。サンプ
ルホールド回路11から出力される画像信号は、VCA
(Voltage Controlled Amplifier)12、A/D変換器
13を介して、上記撮像時と同様に画像データとして、
各色の照射光に対応する各メモリ14R、14G、14
Bへと伝送される。VCA12については、後述する。
【0029】各メモリ14R、14G、14Bから読み
出された、R、G、Bの各信号は、モニタ(不図示)に
出力される伝送路の途中で分岐され、ヒストグラム生成
部150に入力する。
【0030】ヒストグラム生成部150内のマトリック
ス回路15は、入力するR、G、Bの各画像信号に基づ
いて輝度信号(Y)、色差信号(R−Y、B−Y)を生
成する。なお輝度信号(Y)は、以下の式によって算出
されることが知られている。 Y=0.3R+0.59G+0.11B 但し、RはR光照射時の画像データ(画像のR成分)、
GはG光照射時の画像データ(画像のG成分)、BはB
光照射時の画像データ(画像のB成分)、をそれぞれ表
す。
【0031】マトリックス回路15によって生成された
輝度信号(Y)および二つの色差信号(R−Y、B−
Y)は、ヒストグラムプロセッサ16に出力される。ヒ
ストグラムプロセッサ16は、各信号に関するヒストグ
ラムデータを生成する。図4は、ヒストグラムプロセッ
サ16によって生成される輝度(Y)に関するヒストグ
ラムデータの一例を示したものである。本実施形態のヒ
ストグラムプロセッサ16は、入力する各信号を0から
255までの256階調でヒストグラムデータ化する。
ヒストグラムプロセッサ16は、生成した各ヒストグラ
ムデータをシステムコントローラ1に送信する。
【0032】システムコントローラ1は、ヒストグラム
プロセッサ16から送信される輝度(Y)に関するヒス
トグラムデータが、中心階調(ここでは127)をピー
クとするようにドライバ2を介して絞り3を駆動させ、
光量を調整する。図4は、中心階調がピークとなった状
態の輝度(Y)に関するヒストグラムデータを示してい
る。輝度(Y)に関するヒストグラムデータにおいて中
心階調が最大である状態は、撮像画像の一部または全部
が白くなる現象(ハレーション)を回避しつつ、最大限
明るい画像を得ることができる光量の光が照射されてい
ることを意味する。以上が図2中S5に示した明るさ調
整である。
【0033】明るさ調整が完了して調整に最適な明るさ
が得られると、システムコントローラ1は、次にディレ
イ調整を行う(図2中S7)。図5は、図3に示した画
像信号とサンプリングパルスとを拡大表示したものであ
る。上述したように画像信号は、電子スコープ100b
からプロセッサ100aへ伝送される際、減衰してしま
う。そのため図5に示すように、画像信号の谷の部分は
丸みを帯びてしまい、サンプリングするタイミングによ
って得られる谷のレベルは、厳密には谷の振幅と一致し
ない場合がある。この場合は、電子内視鏡システム10
0全体としての性能が十分に発揮されていない状態であ
り、S/N比が悪くなる。つまり高画質な画像を観察す
ることができない。S/N比を最良の状態にするために
は、サンプルホールド回路11でサンプリングされる谷
のレベルを谷の振幅と略同一にすればよい。換言すれ
ば、サンプリングパルスに対応する画像信号上のサンプ
ルポイントPを該画像信号の谷の頂点Tに略一致させれ
ばよい(図5)。
【0034】ここで、サンプルポイントPが谷の頂点T
と略一致するということは、ヒストグラムプロセッサ1
6で生成されるヒストグラムデータを積分して得られる
値(以下、積算値という)が最大になることを意味す
る。そこで、システムコントローラ1は、定期的に輝度
(Y)に関するヒストグラムデータの積算値に基づい
て、ディレイ回路7に設定するディレイ量を標準ディレ
イ量から増減させて調整する。ディレイ回路7に設定さ
れるディレイ量が変化することにより、CCD駆動部1
30からCCD18に送信される駆動パルスの送信タイ
ミングを遅延させる。駆動パルスの送信タイミングが遅
延するということは、図5中矢印で示すように、サンプ
ルホールド回路11において、CCD18からの画像信
号の位相がサンプリングパルスの位相に対してディレイ
量分だけずれることになり、サンプルポイントPを画像
信号の谷の頂点Tに略一致させることができる。システ
ムコントローラ1は、輝度(Y)に関するヒストグラム
データの積算値を監視しつつ、該積算値が最大になるま
で、以上の処理を繰り返す。以上がディレイ量調整であ
る。
【0035】ディレイ量調整が完了すると、システムコ
ントローラ1は、上述した明るさ調整を再度行った後
(図2中S9)、ホワイトバランス調整を行う。ホワイ
トバランス調整は、二つの色差(R−Y、B−Y)に関
するヒストグラムデータにおいて量子化レベルの中心に
ピークがくるように、VCA12でR画像信号やB画像
信号を増幅することにより行われる。
【0036】具体的には、システムコントローラ1は、
ヒストグラムプロセッサ16から送信される二つの色差
(R−Y、B−Y)に関するヒストグラムデータにおい
て各量子化レベルの中心(127)にピークがくるよう
に、R画像信号とB画像信号とに対する増幅度を求め
る。求められた各画像信号に対する増幅度は、VCA1
2に設定される。
【0037】VCA12は、設定された増幅度に対応し
てR画像信号とB画像信号を増幅する。なお、G画像信
号は予め量子化レベルの中心に固定されているため、V
CA12による信号増幅処理は行われない。VCA12
によって増幅されることにより、ホワイトバランスが適
切な状態(白色が純白として表示される状態)になる。
以上がホワイトバランス調整である。
【0038】以上が本発明の実施形態である。本発明は
これらの実施形態に限定されるものではなく趣旨を逸脱
しない範囲で様々な変形が可能である。
【0039】上記実施形態では、サンプルホールド回路
11において、サンプルポイントPを画像信号の谷の頂
点Tに一致させるため、駆動パルスの送信タイミングを
遅延させているが、これに限定されるものではない。例
えば、サンプルホールド回路11がサンプリング時に使
用するサンプリングパルスの送信タイミングを変えるこ
とによっても可能である。また、CCD18によって生
成された画像信号自体を所定量遅延させた後サンプルホ
ールド回路11に入力する構成にしてもよい。これらの
変形例は、上記駆動パルスの送信タイミングの遅延とと
もに、または各々単独で行うことができる。
【0040】また、上記実施形態では、電子スコープに
は予め標準ディレイ量等の電子スコープ100bに関す
るデータを記憶するメモリ19が備えられている。そし
て調整時には、該データを初期値として使用することに
より、調整時間の短縮を図っている。しかし本発明によ
れば常に電子スコープ等の個体差を打ち消した精度の高
い調整が行われるため、該データおよび該データを格納
するメモリ19は必ずしも必要ではない。
【0041】
【発明の効果】このように、本発明は、術者の所定操作
により、自動的にディレイ調整およびホワイトバランス
調整が行われる。しかも、各調整は実際に使用するプロ
セッサと電子スコープとを用いて行われるため、該プロ
セッサ等の個体差を打ち消すような精度の高い調整結果
を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の電子内視鏡システムの概略
構成図である。
【図2】本発明の実施形態の電子内視鏡システムにおけ
る調整処理の流れを示したフローチャートである。
【図3】本発明の実施形態の電子内視鏡システムの画像
信号に関するタイミングチャートである。
【図4】ヒストグラムプロセッサによって生成された、
中心階調がピークとなった状態の輝度(Y)に関するヒ
ストグラムデータである。
【図5】画像信号とサンプリングパルスとの関係を拡大
表示した図である。
【符号の説明】
1 システムコントローラ 6 タイミングジェネレータ 7 ディレイ回路 11 サンプルホールド回路 12 VCA 16 ヒストグラムプロセッサ 18 CCD 100 電子内視鏡システム 100a プロセッサ 100b 電子スコープ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4C061 CC06 LL02 TT04 YY14 5C065 AA04 BB02 BB04 BB41 DD02 DD17 EE06 EE19 GG11 GG17 GG32 GG50 5C066 AA01 EA14 GA02 HA03 HA04 KD07 KE05 KE19 KG08 KM01

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端からR、G、Bの各光を観察部位に
    照射し、該先端に配設された撮像素子を駆動させて前記
    観察部位に関するR、G、Bの各画像信号を生成する電
    子スコープ用のプロセッサであって、 R、G、Bの各光を発光する発光手段と、 前記撮像素子から受信したR、G、Bの画像信号におけ
    る各谷の信号レベルを一定の周期でサンプリングするサ
    ンプリング手段と、 前記サンプリング手段によってサンプリングされたR、
    G、Bの各画像信号に対してそれぞれ所定の増幅率で増
    幅して出力する信号増幅手段と、 前記信号増幅手段から出力されたR、G、Bの各画像信
    号に基づいて、輝度(Y)に関するヒストグラムデータ
    および色差(R−Y、B−Y)に関するヒストグラムデ
    ータを生成するヒストグラム生成手段と、 前記ヒストグラム生成手段によって生成された前記輝度
    (Y)に関するヒストグラムデータが所定階調をピーク
    とするように前記発光手段から発光される前記R、G、
    Bの各光の光量を制御し、前記輝度(Y)に関するヒス
    トグラムデータの積算値が略最大となるように前記サン
    プリング手段における前記画像信号のサンプルポイント
    を制御し、前記ヒストグラム生成手段によって生成され
    た色差(R−Y、B−Y)に関するヒストグラムデータ
    が所定の量子化レベルの中心をピークとするように前記
    信号増幅手段に対する前記所定の増幅率を制御する制御
    手段と、を有することを特徴とする電子スコープ用プロ
    セッサ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の電子スコープ用プロセ
    ッサにおいて、 前記制御手段は、前記サンプリング手段におけるサンプ
    リングタイミングに対して前記画像信号の位相をずらす
    ことにより、前記画像信号における前記サンプルポイン
    トを制御することを特徴とする電子スコープ用プロセッ
    サ。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の電子スコープ用プロセ
    ッサにおいて、 前記制御手段は、前記撮像素子へ駆動パルスを送信する
    タイミングを所定量遅延させることにより、前記画像信
    号の位相をずらすことを特徴とする電子スコープ用プロ
    セッサ。
  4. 【請求項4】 請求項1から請求項3のいずれかに記載
    の電子スコープ用プロセッサにおいて、 前記制御手段は、前記サンプリング手段におけるサンプ
    リングタイミングを前記撮像素子から受信したR、G、
    Bの画像信号の位相に対して所定量遅延させることによ
    り、前記画像信号における前記サンプルポイントを制御
    することを特徴とする電子スコープ用プロセッサ。
  5. 【請求項5】 請求項1から請求項4のいずれかに記載
    の電子スコープ用プロセッサにおいて、 前記輝度(Y)に関するヒストグラムデータの積算値が
    略最大であるとき、前記サンプルポイントに対応する画
    像信号の信号レベルは常に各谷の振幅に略等しいことを
    特徴とする電子スコープ用プロセッサ。
  6. 【請求項6】 請求項1から請求項5のいずれかに記載
    の電子スコープ用プロセッサにおいて、 前記ヒストグラム生成手段は、各画像信号から輝度信号
    (Y)と色差信号(R−Y、B−Y)を抽出するマトリ
    ックス回路と、 前記マトリックス回路によって抽出された前記輝度信号
    (Y)と前記二つの色差信号(R−Y、B−Y)とに基
    づいて輝度(Y)および色差(R−Y、B−Y)に関す
    るヒストグラムデータを生成するヒストグラムプロセッ
    サとから構成されることを特徴とする電子スコープ用プ
    ロセッサ。
  7. 【請求項7】 請求項1から請求項6のいずれかに記載
    の電子スコープ用プロセッサにおいて、 前記ヒストグラム生成手段は、256階調で各ヒストグ
    ラムデータを生成し、前記所定階調は、中心階調である
    ことを特徴とする電子スコープ用プロセッサ。
  8. 【請求項8】 電子スコープ先端に配設された撮像素子
    において光源部から発光されたR、G、Bの各光によっ
    て生成された画像信号に基づいて、輝度(Y)および色
    差(R−Y、B−Y)に関するヒストグラムデータを生
    成し、 前記輝度(Y)に関するヒストグラムデータにおいて中
    心階調がピークとなるような光量のR、G、Bの各光が
    発光されるように光量制御し、 前記輝度(Y)に関するヒストグラムデータの積算値が
    最大となるように、撮像素子を駆動させるための駆動パ
    ルスを送信するタイミングを遅延させ、 前記輝度(Y)に関するヒストグラムデータの積算値が
    最大となった状態で再び上記光量制御を行い、 前記色差(R−Y、B−Y)に関するヒストグラムデー
    タにおいて量子化レベルの中心にピークがくるようにR
    の画像信号およびBの画像信号を増幅させる、電子内視
    鏡システムにおける画質調整方法。
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