JP2003100959A - 樹脂封止型電子部品 - Google Patents

樹脂封止型電子部品

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の電子部品では、ケースに収納された電
子部品素子を封止用樹脂にて封止しているが、ケースに
挟み込んだリード板とケースとの間に入り込んだ封止用
樹脂は毛細管現象によって這い上がりケースからあふれ
出し、外観不良やリード板への封止用樹脂の付着による
接続不良等が発生する。また、そうした不良を低減する
ために、封止用樹脂を注入する際、複数回に分け少量ず
つ注入する必要があり、非常に作業性を低下させる問題
点を有していた。 【解決手段】 充填する封止用樹脂が毛細管現象により
封止用樹脂が這い上がることを考慮し、それを抑制する
ための凹部を持つリード板を使用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子部品素子をケ
ースに収納し、ケース内空隙部に封止用樹脂を充填して
なるフィルムコンデンサ、セラミックバリスタ、又はコ
イル等の樹脂封止型電子部品に関する。
【0002】
【従来の技術】電子回路基板に実装される電子部品とし
て、例えばフィルムコンデンサ、セラミックバリスタ又
はコイル等がある。これらの電子部品では、振動、湿度
又は腐蝕性雰囲気等の外部環境に対応するため、1又は
複数個の電子部品素子をケースに収納し、ケース内空隙
部に封止用樹脂を充填した構成になっている。
【0003】こうした従来から使用されている樹脂封止
型電子部品を図6,7に示す。図6は従来の樹脂封止型
電子部品の斜視図、図7は従来の樹脂封止型電子部品の
側断面図である。電子部品素子11のリード線12をリ
ード板13に溶接又ははんだ付け等の方法で接続し、電
子部品素子11をケース14に収納し、リード板13の
固定部をケース14の端面に挟み込み、さらに、ケース
14内空隙部に封止用樹脂15を充填した構成からなっ
ている。
【0004】こうした従来の電子部品においては、図8
に示すように、リード板13のケース固定部においてわ
ずかでも隙間があるとその隙間に封止用樹脂15が入り
込み、毛細管現象によって封止用樹脂15が這い上が
り、上昇した封止用樹脂15がケース14からあふれ出
すこととなる。その結果、図9に示すように、ケース1
4の外部ににじみ出て外観的な不良となるばかりでな
く、リード板13を接続する面ならびにネジ穴16を樹
脂で埋めてしまい、接続不良などを引き起こす原因とな
る。
【0005】そうした不良を低減するために、封止用樹
脂充填の際、毛細管現象で封止用樹脂がケースからあふ
れ出ない範囲で、リード板の一部が封止用樹脂に浸る程
度封止用樹脂を注入し、半固体化し、さらにその後に複
数回に分け少量ずつ封止用樹脂を注入し、半固体化させ
る必要があり、そうした製造方法は非常に作業性を低下
させる問題を有していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】以上述べたように、従
来の電子部品では、ケースに収納された電子部品素子を
封止用樹脂にて封止しているが、ケースに挟み込んだリ
ード板とケースとの間に入り込んだ封止用樹脂は毛細管
現象によって這い上がりケースからあふれ出し、外観不
良やリード板への封止用樹脂の付着による接続不良等が
発生する。また、そうした不良を低減するために、封止
用樹脂を注入する際、複数回に分け少量ずつ注入する必
要があり、非常に作業性を低下させる問題点を有してい
た。
【0007】本発明は、上記問題点を解決するものであ
り、電子部品素子をケースに収納し、封止用樹脂を充填
する電子部品において、電子部品素子から引き出される
リード線を接続し、ケースに挟み込んで固定されるリー
ド板とケースの間で毛細管現象による這い上がりが起き
たとしても封止用樹脂がケースの外側にあふれ出ること
がなく、さらに封止用樹脂の注入を1回で行える生産性
の高い樹脂封止型電子部品を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1に記載の発明は、1又は複数個にて構成
される電子部品素子と、該電子部品素子を収納するケー
スと、前記電子部品素子から引き出されたリード線に接
続され、前記ケースに挟み込んで固定されるリード板
と、前記ケース内空隙部に充填する封止用樹脂からなる
電子部品において、前記リード板のケース内側面と接す
る面に、前記リード板と前記ケースの隙間に入り込んだ
封止用樹脂が這い上がりによりケースからあふれ出るの
を防止する凹部を設けたことを特徴とする電子部品であ
る。
【0009】このような請求項1記載の電子部品によれ
ば、充填される封止用樹脂がリード板とケースの隙間を
介して毛細管現象により樹脂が這い上がっても、リード
板のケース内側面にケースに対して凹部を設けることに
より、封止用樹脂の這い上がりを抑制し、ケースの外側
にあふれ出ることがない。
【0010】さらに、封止用樹脂がリード板とケースの
隙間を介して毛細管現象で樹脂が這い上がってもケース
の外側にあふれ出ることがないため、封止用樹脂の充填
を1回で行うことが可能となり、生産性を大幅に上げる
ことができる。
【0011】請求項2に記載の発明は、リード板のケー
ス内側面に複数の凹部を設けたことを特徴とする電子部
品であり、充填される封止用樹脂がリード板とケースの
隙間に入った際毛細管現象により封止用樹脂が這い上が
ったとしても、複数の凹部により封止用樹脂の這い上が
りが抑制され、ケースの外側に封止用樹脂があふれ出る
ことがない電子部品を生産性よく製造することができ
る。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明は、1又は複数個にて構成
される電子部品素子と、電子部品素子を収納するケース
と、電子部品素子から引き出されたリード線に接続さ
れ、ケースに挟み込んで固定されるリード板と、ケース
内空隙部に充填する封止用樹脂からなる電子部品におい
て、リード板のケース内側面と接する面に、リード板と
ケースの隙間に入り込んだ封止用樹脂が這い上がりによ
りケースからあふれ出るのを防止する凹部を設けたこと
を特徴とする電子部品である。
【0013】ここで、リード板に設けられる凹部は封止
用樹脂の這い上がりを抑制するのに十分な大きさであれ
ばよく、それは封止用樹脂及びリード板の材質,リード
板の大きさ等により適宜選択可能である。
【0014】また、リード板に設けられる凹部の形状
は、三角形,矩形,円形,楕円形等種々の形状を適宜選
択可能である。
【0015】また、リード板に設けられる凹部は複数設
けることもできる。例えば、リード板のケースに接する
面を波状や凹凸状等とすることにより、充填される封止
用樹脂がリード板とケースの隙間に入っても毛細管現象
により封止用樹脂が這い上がるのを複数の凹部によって
抑制し、ケースの外側に封止用樹脂があふれ出ることが
ない電子部品を生産性よく製造することができる。
【0016】
【実施例】本発明の実施例について、図面を参照して説
明する。
【0017】電子部品素子のリード線をリード板に溶接
又ははんだ付け等の方法で接続し、電子部品素子をケー
スに収納し、リード板の固定部をケースの端面に挟み込
み、さらに、ケース内空隙部に封止用樹脂を充填し、電
子部品を作製する。
【0018】ここで、図1に示すように、リード板1
は、あらかじめケース内側面に設置される面に三角形の
凹部2を設ける。この際、三角形の凹部2は、リード板
1とケース3の間を這い上がる封止用樹脂4がケース3
外部にあふれ出ることがないよう、十分な大きさを持つ
ようにする。
【0019】同様に、図2,3に示すように、リード板
のケース内側面に設置される面に矩形の凹部5又は楕円
形の凹部6を設けても同等の効果を得ることができる。
【0020】また、図4,5に示すように、リード板の
ケース内側面に接する面全体を波状部7や凹凸状部8に
しても、面全体で封止用樹脂の這い上がりを抑制し、封
止用樹脂がケース外部にあふれ出ることのない樹脂封止
型電子部品を製造することができる。
【0021】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、充
填する封止用樹脂が毛細管現象により封止用樹脂が這い
上がることを考慮し、それを抑制するための凹部を持つ
リード板を使用することにより、充填した封止用樹脂が
ケースに接して毛細管現象により這い上がったとして
も、凹部によって封止用樹脂の這い上がりが抑制され、
ケース外部にあふれ出ることはない。また、凹部のある
リード板の使用により樹脂があふれ出ることがないた
め、封止用樹脂の注入と硬化を複数回行う必要がなく、
1回で終了できるため、生産性を大幅に改善できるもの
である。
【0022】なお、本発明は樹脂封止型電子部品におけ
る電極引き出し部であるリード板の改善に関するもので
あり、樹脂封止型電子部品の形状、大きさ、電子部品自
体の製造方法等は適宜選択可能であり、電子部品やケー
ス、封止用樹脂の材質なども適宜選択可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係わる電子部品を示す側断面
図
【図2】本発明の他の実施例に係わる電子部品を示す側
断面図
【図3】本発明の他の実施例に係わる電子部品を示す側
断面図
【図4】本発明の他のリード板を示す斜視図
【図5】本発明の他のリード板を示す斜視図
【図6】従来の樹脂封止型電子部品を示す斜視図
【図7】従来の樹脂封止型電子部品を示す側断面図
【図8】従来の樹脂封止型電子部品を示す側断面図
【図9】従来の樹脂封止型電子部品を示す斜視図
【符号の説明】
1 リード板 2 三角形の凹部 3 ケース 4 封止用樹脂 5 矩形の凹部 6 楕円形の凹部 7 波状部 8 凹凸状部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1又は複数個にて構成される電子部品素
    子と、該電子部品素子を収納するケースと、前記電子部
    品素子から引き出されたリード線に接続され、前記ケー
    スに挟み込んで固定されるリード板と、前記ケース内空
    隙部に充填する封止用樹脂からなる電子部品において、
    前記リード板のケース内側面と接する面に、前記リード
    板と前記ケースの隙間に入り込んだ封止用樹脂が這い上
    がりによりケースからあふれ出るのを防止する凹部を設
    けたことを特徴とする電子部品。
  2. 【請求項2】 前記リード板のケース内側面と接する面
    に複数の凹部を設けたことを特徴とする請求項1に記載
    の電子部品。
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