JP2003105698A - 果実袋原紙 - Google Patents

果実袋原紙

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JP2003105698A JP2001304234A JP2001304234A JP2003105698A JP 2003105698 A JP2003105698 A JP 2003105698A JP 2001304234 A JP2001304234 A JP 2001304234A JP 2001304234 A JP2001304234 A JP 2001304234A JP 2003105698 A JP2003105698 A JP 2003105698A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 白化現象の改善策として、パルプ中にオレン
ジ色の有機顔料又は無機顔料と屈折率が1.55〜2.
70のフィラーを主成分として含有させる、有機顔料と
無機顔料を、100:5〜60の割合で基材に配合し、
更に屈折率が1.55〜2.70のフィラーを配合する
技術が紹介されているが、果実袋として、白化現象の改
善に効果が見られるものの依然効果が不十分であり、白
化防止には更なる改善が要望されている。 【解決手段】本発明は以下のような構成よりなるもので
ある。顔料を含む湿紙の片面のみを、加熱鏡面ドライヤ
ーに密着させて乾燥した果実袋原紙において、前記顔料
は、有機顔料と無期顔料を配合比で1:1〜2の割合
で、パルプ繊維に対して1〜5重量%配合し、加熱鏡面
ドライヤーに密着させた面のJISP8142による光
沢度が25%以上であり、JISP8119に基づく平
滑度が100秒以上であり、JISP8117の測定方
法に従った透気度が15秒以下であることを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は梨等の熟成度合いを
適度に進めるための果実袋において、虫、鳥及び直射日
光、風から果実を保護し、特に果実袋の白化防止に効果
のある果実袋原紙に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来より使用されている果実袋原紙に
は、不織布、新聞紙、クラフト紙、更紙等の通気性、透
光性に優れた素材が用いられている。これらの素材は、
果実袋に加工され、果実に被せることにより、果実の病
害、虫害、鳥害、風害を防止するとともに、適度な日光
の透過、袋内の保湿、保温効果による果実の成長を促す
効果も有している。 【0003】しかし、従来の果実袋原紙は、紫外線、降
雨、農薬散布等に繰り返し暴露されることで白化現象を
来し、日光の透過が阻害され、果実の成長に支障が出る
問題が多発している。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】白化現象の改善策とし
て、特公平4−3176号公報では、パルプ中にオレン
ジ色の有機顔料または無機顔料と屈折率が1.55〜
2.70のフィラーを主成分として含有し、分光光度計
による光の透過率が400〜500nmにおいては0〜
5%、700〜800nmにおいては30〜50%の果
実用原紙が提案され一応成果をあげている。また、特開
平7−231728では、有機顔料と無機顔料を、10
0:5〜60の割合で基材に配合し、更に屈折率が1.
55〜2.70のフィラーが更に配合された果実袋原紙
の技術が紹介されているが、果実袋として、白化現象の
改善に効果が見られるものの、顔料の屈折率や有機顔料
と無機顔料の配合等に依存した対策は依然効果が不十分
であり、白化防止には更なる改善が要望されている。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明者らは、顔料を含
む湿紙の片面のみを、加熱鏡面ドライヤーに密着させて
乾燥する、いわゆるヤンキードライヤー式抄紙機を用い
て製造した果実袋原紙において、前記顔料は、有機顔料
と無機顔料を配合比で1:1〜2の割合で、パルプ繊維
に対して1〜5重量%配合し、加熱鏡面ドライヤーに密
着させた面のJIS P−8142による光沢度が25
%以上であり、JIS P−8119に基づく平滑度が
100秒以上であり、JIS P−8117の測定方法
に従った透気度が15秒以下に調整することで、前記課
題が解決できることを見出し、本発明を完成するに至っ
た。 【0006】 【発明の実施の形態】本発明で原紙に使用する繊維材料
としては、NBKP、LBKP、NUKP、GP、再生
繊維、合成繊維等のパルプ及び繊維の中から選択的に使
用できるが、果実袋原紙は果実の包装に用いられるだけ
でなく農作業での作業性の面から、柔軟で強靭な品質が
要望されるため、好適には針葉樹及び広葉樹から得られ
る化学パルプ及び脱墨古紙パルプが使用される。これら
の化学パルプ及び機械パルプは、未晒パルプまたは晒パ
ルプの状態で、あるいは未叩解または叩解パルプの状態
で、単独または適宜混合して使用できる。場合によって
は、古紙パルプ100%で使用しても良い。 【0007】本発明に係る、顔料を含む湿紙の片面のみ
を加熱鏡面ドライヤーに密着させて乾燥する装置は、抄
紙後の湿紙を乾燥するドライヤーが鏡面ドライヤーいわ
ゆるヤンキードライヤーであれば、抄紙機のワイヤーパ
ートやプレスパートの形式等については特に限定されな
い。また、ヤンキードラヤーの前にプレドライヤーとし
て、また後にアフタードライヤーとして円筒ドライヤ
ー、赤外乾燥装置等の補助乾燥装置を設置した構造の装
置も使用できる。 【0008】更に、好ましくは前記ドライヤーで乾燥し
た原紙をソフトカレンダーに通すことによって艶面の光
沢度を3〜16%程度の範囲で追加して高めることがで
き、最終的に艶面が25〜38%程度の範囲の光沢度を
有する果実袋原紙を得ることができる。 【0009】本発明で使用できるソフトカレンダーは、
1本の金属ロールと1本の弾性ロールとを組み合わせて
構成され、果実袋原紙の艶面が金属ロールに接するよう
にしてこれらのロールの間に果実袋原紙を少なくとも1
回通紙することによって、艶面の光沢度を更に高めるこ
とができる。金属ロールとしては、チルドロール、合金
チルドロール、鋼鉄製ロール、さらにはロール表面を硬
質クロムメッキした金属ロール等が使用できる。一方、
弾性ロールは表面にポリアクリレート樹脂やフェノール
樹脂等の弾性膜を備えたロールであり、弾性膜として
は、例えば天然ゴム、スチレンゴム、ニトリルゴム、ク
ロロプレンゴム、クロロスルホン化エチレンゴム、ブチ
ルゴム、多硫化ゴム、シリコーンゴム、フッ素ゴム、ウ
レタンゴム、芳香族ポリアミド樹脂、ポリイミド樹脂、
ポリエーテル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリカーボネー
ト樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ウレタン樹
脂、耐熱性熱硬化性樹脂などの各種樹脂のほか、コット
ン、ペーパー、ウール、テトロン、ナイロンなどの各種
繊維またはこれらの混合物などが使用できる。 【0010】特に好適には、弾性ロールのショアーD硬
度(ASTM規格 D−2240による)を80〜9
6度、好ましくは85〜95度の範囲とすることが好ま
しい。ショアーD硬度が80度未満の場合には、ニップ
巾が広くなり過ぎて紙の光沢度が上がり難くなり、さら
には摩擦熱が大きくなってロール表面温度が上昇するた
め、弾性ロールの表面弾性膜が傷みやすくなる。一方、
ショアーD硬度が96度より高くなると、金属ロールの
硬度に近くなってしまい、従来のオンマシンカレンダー
の使用と何ら変わらなくなるとともに、透気度が上が
り、透気度が15秒を超えると、後に説明する製袋加工
時のパラフィン含浸が悪くなり、果実袋用途として不適
になる場合がある。 【0011】本発明における果実袋原紙を製造するに際
しては、セルロースパルプ原料を常法により抄紙して、
水分30〜45重量%、好ましくは35〜40重量%の
湿紙を調製する。湿紙の水分が30重量%未満になる
と、ヤンキードライヤーの鏡面に湿紙が十分に張り付か
ず、艶面の光沢度が低下するとともに乾燥不良が生じ
る。一方、湿紙の水分が45重量%を超えると、ヤンキ
ードライヤーでの乾燥負荷が増大し、抄紙速度が低下す
る。湿紙水分を低減するには、ヤンキードライヤーの前
にプレドライヤーを設置することにより行うことができ
るが、プレドライヤーを設置せずに、抄紙機のワイヤー
パートやプレスパートを強化して湿紙水分を低減させる
ことも可能である。 【0012】所定の水分とした湿紙をヤンキードライヤ
ーの鏡面に押し付けて乾燥することにより、通常12〜
22%程度の範囲の光沢度を有する果実袋原紙が得られ
る。ヤンキードライヤーで付与された艶面の光沢度が1
2%未満の場合、最終製品において25%以上の艶面光
沢度を有する果実袋原紙を得るためには、ソフトカレン
ダーによる表面処理の条件をかなり厳しくする必要があ
り、ソフトカレンダー条件を厳しくすると紙の透気度が
上昇する虞があるため好ましくない。 【0013】ヤンキードライヤーで乾燥した後の果実袋
原紙の水分含有量は3.5〜9.0重量%、好ましくは
4.0〜8.0重量%とすることが望ましい。果実袋原
紙の水分が3.5重量%未満の場合、ソフトカレンダー
処理しても光沢度が上がらず、ソフトカレンダーの処理
効果が得られ難い。また、果実袋原紙の水分が9.0重
量%を超えると、ヤンキードライヤーにおいて乾燥むら
やひじわが発生しやすくなり、白化や品質低下を招きや
すくなる。 【0014】ヤンキードライヤーで乾燥して得られた片
艶紙は、次にソフトカレンダー処理を行う。この処理に
よって、果実袋原紙の艶面光沢度を3〜16%程度の範
囲で更に高めることができる。ソフトカレンダー処理に
よる光沢度の付与は、カレンダーのニップ圧、ロール温
度、速度及び処理回数等の条件を適宜選択することによ
って調整できる。本発明で使用するソフトカレンダー装
置はオンマシン、オフマシンいずれのタイプでも使用で
きる。また、ソフトカレンダーへの通紙は必要に応じて
2回以上行うこともできる。 【0015】なお、従来から使用されている金属ロール
のみの組み合わせからなるカレンダー装置においては、
処理線圧は1.0〜50kg/cm程度で調整範囲が狭
いのに比べて、本発明で使用可能なソフトカレンダーに
おいては、加圧時に弾性ロールが歪み、実質のニップ巾
が大きくなるため、処理線圧としては3.0〜500k
g/cmと調整範囲を広くすることができる。 【0016】ソフトカレンダー処理後の加熱鏡面ドライ
ヤーに密着させた面の光沢度は、25%〜35%が好ま
しい。艶面の光沢度が25%未満では、白化現象が生じ
やすく、また、光沢度を40%以上にすることは操業上
困難であるとともに、果実原紙の平滑度及び透気度が低
下する傾向になるため好ましくない。 【0017】果実袋原紙の加熱鏡面ドライヤーに密着さ
せた面の平滑度は100秒以上が好ましく、更に好まし
くは110秒〜150秒の範囲である。平滑度が100
秒未満では、白化現象が生じやすく、果実袋原紙として
適さない。前記平滑度は、ソフトカレンダーのニップ
圧、ロール温度、速度及び処理回数等の条件を適宜選択
することによってによって調整でき、果実袋原紙の密度
むらを抑えながら表面性を改善し、光の均等な透過を得
ることができる。 【0018】本発明における果実袋原紙は、有機顔料と
無機顔料を配合比で、1:1〜2の割合で、パルプ繊維
に対して1〜5重量%配合することが必要である。 【0019】有機顔料と無機顔料の配合比を1:1〜2
の割合にすることにより白化を好適に抑えることができ
る。前記顔料配合比率にすることで、白化現象の発生を
抑えることができるメカニズムは明確ではないが、ヤン
キードライヤー接触面での光の反射、ヤンキードライヤ
ー非接触面での光の散乱、配合される有機顔料と無機顔
料による光の屈折が相乗効果を高めているためと類推さ
れる。 【0020】この光の散乱、屈折は、透明ガラスの窓よ
りも、障子を有する窓の方が、室内全体が明るく感じら
れる効果と同等なものと考えられ、本発明の果実袋原紙
を用いた果実袋を被せた果実の生育が良好な理由も前記
効果によるものと考えられる。 【0021】また本発明では、各種の顔料を配合するこ
とで、紫外線の遮断性を向上させる効果も有する。本発
明に用いられる顔料は、通常用いられる各種の無機顔
料、有機顔料の使用が可能である。 【0022】具体的には、無機顔料としては屈折率1.
55〜2.70の範囲のものが良い。屈折率が2.70
より高い無機顔料は、オレンジ色が白味を帯びて透過光
のバランスが取りにくい。また、該屈折率が1.57未
満の無機顔料は、原紙の透明性が過度に高くなり、内部
の果実が紫外線の影響を受けやすいため好ましくない。 【0023】一方、本発明で使用される有機顔料として
は、オレンジ色有機顔料が好ましい。市販されている有
機顔料の中で好適に用いられるものは、例えば御国色素
株式会社製の(黄色顔料)Yellow GL#5、
(赤色顔料)CamineFB、大日精化工業株式会社
製の(黄色顔料)Dp−2137 Yellow、山陽
色素株式会社製の(黄色顔料)サンダイイエローGF
P、サンダイDPカーミンFBが挙げられるほか、ポリ
スチレン、尿素ホルムアルデヒド樹脂等の有機顔料が好
適に用いられる。有機顔料、無機顔料とも必要に応じ有
色もしくは着色したものを使用することができる。 【0024】着色顔料はそれ自体単独ではパルプ繊維に
対して定着性が悪く、色目が合わなくなるため定着剤を
用いる必要がある。この定着剤には歩留まり向上剤等が
用いられ、パルプ繊維に対して0.03〜0.08重量
%添加することが好ましい。この場合0.03重量%未
満では定着剤の効果が不十分なため、顔料の留まりが悪
くなり、逆に0.08重量%を超えて添加すると添加量
が多過ぎてパルプが凝集し、地合いが悪くなる。 【0025】本発明における果実袋原紙には、必要に応
じて更に、界面活性剤、消泡剤、増粘剤、耐水化剤、分
散剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、帯電防止剤、インク
定着剤、染料定着剤、蛍光染料、有色染料、滑剤、消臭
剤、脱臭剤、抗菌剤等の助剤を添加することもできる。 【0026】特に本発明においては、顔料定着と耐湿強
度アップのため、紙力増強剤を1.4〜1.8重量%添
加することが好ましい。紙力増強剤が1.4重量%以下
では、湿潤紙力が低下し、1.8重量%以上では地合い
が悪くなる問題を有する。 【0027】更に、本発明の果実袋原紙は、撥水性を付
与することが好ましく、果実袋用原紙から製袋加工を施
す際に、パラフィンの含浸を行うことができる。 【0028】 【実施例】以下、本発明を実施例によって更に詳述する
が、本発明はこれによって限定されるものではない。ま
た、特に断らない限り、以下に記載する「部」及び
「%」は、それぞれ「重量部」及び「重量%」を意味す
る。なお、実施例及び比較例に使用したソフトカレンダ
ーは、ショアーD硬度94度の弾性ロール(樹脂製弾性
カバー:金陽社製)とショアー硬度87度(JIS B
−7776による)の金属ロールを組み合わせて構成さ
れたものである。 【0029】(実施例1)原料パルプとして、NBKP
(CSF 300cc)50部、LBKP(CSF 2
80cc)50部の割合からなるパルプスラリーに、乾
燥紙力増強剤0.2%、有機顔料と無機顔料の配合比率
が1:1である着色顔料1%、サイズ剤1.3%、硫酸
バンド3.0%、湿潤紙力剤1.6%を添加し、ヤンキ
ードライヤー式抄紙機(抄紙速度300m/分)を使用
し、ヤンキードライヤー入口の湿紙水分を40%、抄紙
速度を350m/分として片艶紙を抄造した。この片艶
紙をソフトカレンダーに1回通紙して加圧処理した。ソ
フトカレンダーのニップ圧は、3.0kg/cm、金属
ロールをボトムロールとして配置し、金属ロール面上の
温度を150℃とし、片艶紙の艶面が金属ロールに接す
るようにして400m/分で通紙して果実袋原紙を得
た。 【0030】(実施例2)原料パルプとして、NUKP
(CSF 300cc)50部、LUKP(CSF 2
80cc)50部の割合からなるパルプスラリーに、乾
燥紙力増強剤0.2%、有機顔料と無機顔料の配合比率
が1:2である着色顔料5%、サイズ剤1.3%、硫酸
バンド3.0%、湿潤紙力剤1.6%を添加し、ヤンキ
ードライヤー式抄紙機(抄紙速度300m/分)を使用
し、ヤンキードライヤー入口の湿紙水分を40%、抄紙
速度を350m/分として片艶紙を抄造した。この片艶
紙をソフトカレンダーに1回通紙して加圧処理した。ソ
フトカレンダーのニップ圧は、500kg/cm、金属
ロールをボトムロールとして配置し、金属ロール面上の
温度を110℃とし、片艶紙の艶面が金属ロールに接す
るようにして400m/分で通紙して果実袋原紙を得
た。 【0031】(実施例3)原料パルプとして、NUKP
(CSF 300cc)35部、LUKP(CSF 2
80cc)5部、DIP(CSF 300cc)60部
の割合からなるパルプスラリーに、乾燥紙力増強剤0.
2%、有機顔料と無機顔料の配合比率が1:2である着
色顔料3%、サイズ剤1.3%、硫酸バンド3.0%、
湿潤紙力剤1.6%を添加し、ヤンキードライヤー式抄
紙機(抄紙速度300m/分)を使用し、ヤンキードラ
イヤー入口の湿紙水分を40%、抄紙速度を350m/
分として片艶紙を抄造した。この片艶紙をソフトカレン
ダーに1回通紙して加圧処理した。ソフトカレンダーの
ニップ圧は、300kg/cm、金属ロールをボトムロ
ールとして配置し、金属ロール面上の温度を110℃と
し、片艶紙の艶面が金属ロールに接するようにして40
0m/分で通紙して果実袋原紙を得た。 【0032】(実施例4)原料パルプとして、DIP
(CSF 300cc)100部からなるパルプスラリ
ーに、乾燥紙力増強剤0.2%、有機顔料と無機顔料の
配合比率が1:2である着色顔料4%、サイズ剤1.3
%、硫酸バンド3.0%、湿潤紙力剤1.6%を添加
し、ヤンキードライヤー式抄紙機(抄紙速度300m/
分)を使用し、ヤンキードライヤー入口の湿紙水分を4
0%、抄紙速度を350m/分として片艶紙を抄造し
た。この片艶紙をソフトカレンダーに1回通紙して加圧
処理した。ソフトカレンダーのニップ圧は、400kg
/cm、金属ロールをボトムロールとして配置し、金属
ロール面上の温度を120℃とし、片艶紙の艶面が金属
ロールに接するようにして400m/分で通紙して果実
袋原紙を得た。 【0033】(比較例1)原料パルプとして、NUKP
(CSF 300cc)50部、LUKP(CSF 2
80cc)50部の割合からなるパルプスラリーに、乾
燥紙力増強剤0.2%、有機顔料と無機顔料の配合比率
が1:0.8である着色顔料3%、サイズ剤1.3%、
硫酸バンド3.0%、湿潤紙力剤1.6%を添加し、ヤ
ンキードライヤー式抄紙機(抄紙速度300m/分)を
使用し、ヤンキードライヤー入口の湿紙水分を40%、
抄紙速度を350m/分として片艶紙を抄造した。この
片艶紙をソフトカレンダーに1回通紙して加圧処理し
た。ソフトカレンダーのニップ圧は、350kg/c
m、金属ロールをボトムロールとして配置し、金属ロー
ル面上の温度を110℃とし、片艶紙の艶面が金属ロー
ルに接するようにして400m/分で通紙して果実袋原
紙を得た。 【0034】(比較例2)原料パルプとして、NBKP
(CSF 300cc)50部、LBKP(CSF 2
80cc)50部の割合からなるパルプスラリーに、乾
燥紙力増強剤0.2%、有機顔料と無機顔料の配合比率
が1:3である着色顔料0.5%、サイズ剤1.3%、
硫酸バンド3.0%、湿潤紙力剤1.6%を添加し、ヤ
ンキードライヤー式抄紙機(抄紙速度300m/分)を
使用し、ヤンキードライヤー入口の湿紙水分を40%、
抄紙速度を350m/分として片艶紙を抄造した。この
片艶紙をソフトカレンダーに1回通紙して加圧処理し
た。ソフトカレンダーのニップ圧は、100kg/c
m、金属ロールをボトムロールとして配置し、金属ロー
ル面上の温度を110℃とし、片艶紙の艶面が金属ロー
ルに接するようにして400m/分で通紙して果実袋原
紙を得た。 【0035】(比較例3)原料パルプとして、NUKP
(CSF 300cc)50部、LUKP(CSF 2
80cc)50部の割合からなるパルプスラリーに、乾
燥紙力増強剤0.2%、有機顔料と無機顔料の配合比率
が1:1.5である着色顔料0.5%、サイズ剤1.3
%、硫酸バンド3.0%、湿潤紙力剤1.6%を添加
し、ヤンキードライヤー式抄紙機(抄紙速度300m/
分)を使用し、ヤンキードライヤー入口の湿紙水分を4
0%、抄紙速度を350m/分として片艶紙を抄造し
た。この片艶紙をソフトカレンダーに1回通紙して加圧
処理した。ソフトカレンダーのニップ圧は、300kg
/cm、金属ロールをボトムロールとして配置し、金属
ロール面上の温度を120℃とし、片艶紙の艶面が金属
ロールに接するようにして400m/分で通紙して果実
袋原紙を得た。 【0036】(比較例4)原料パルプとして、NUKP
(CSF 300cc)35部、LUKP(CSF 2
80cc)5部、DIP(CSF 300cc)60部
の割合からなるパルプスラリーに、乾燥紙力増強剤0.
2%、有機顔料と無機顔料の配合比率が1:3である着
色顔料7%、サイズ剤1.3%、硫酸バンド3.0%、
湿潤紙力剤1.6%を添加し、ヤンキードライヤー式抄
紙機(抄紙速度300m/分)を使用し、ヤンキードラ
イヤー入口の湿紙水分を40%、抄紙速度を350m/
分として片艶紙を抄造した。この片艶紙をソフトカレン
ダーに1回通紙して加圧処理した。ソフトカレンダーの
ニップ圧は、3kg/cm、金属ロールをボトムロール
として配置し、金属ロール面上の温度を110℃とし、
片艶紙の艶面が金属ロールに接するようにして400m
/分で通紙して果実袋原紙を得た。 【0037】(比較例5)原料パルプとして、NBKP
(CSF 300cc)35部、LBKP(CSF 2
80cc)5部、DIP(CSF 300cc)60部
の割合からなるパルプスラリーに、乾燥紙力増強剤0.
2%、有機顔料と無機顔料の配合比率が1:1.5であ
る着色顔料5%、サイズ剤1.3%、硫酸バンド3.0
%、湿潤紙力剤1.6%を添加し、ヤンキードライヤー
式抄紙機(抄紙速度300m/分)を使用し、ヤンキー
ドライヤー入口の湿紙水分を40%、抄紙速度を350
m/分として片艶紙を抄造した。この片艶紙をソフトカ
レンダーに1回通紙して加圧処理した。ソフトカレンダ
ーのニップ圧は、600kg/cm、金属ロールをボト
ムロールとして配置し、金属ロール面上の温度を150
℃とし、片艶紙の艶面が金属ロールに接するようにして
400m/分で通紙して果実袋原紙を得た。 【0038】(比較例6)原料パルプとして、LBKP
(CSF 280cc)100部からなるパルプスラリ
ーに、乾燥紙力増強剤0.2%、有機顔料と無機顔料の
配合比率が1:1.5である着色顔料5%、サイズ剤
1.3%、硫酸バンド3.0%、湿潤紙力剤1.6%を
添加し、ヤンキードライヤー式抄紙機(抄紙速度300
m/分)を使用し、ヤンキードライヤー入口の湿紙水分
を40%、抄紙速度を350m/分として果実袋原紙を
抄造した。 【0039】 【表1】【0040】[評価方法]耐候性試験は、キセノンウェ
ザーメーター(スガ試験機製WEL−45AX−HH−
BEC、放射照度30W/m)で、散水は含有塩素
0.2ppmの塩素水を使用して、紫外線照射50分、
散水10分を繰り返して、試験時間50時間、100時
間、150時間でサンプルの退色度合いを確認した。な
お、ウェザーメーター内の環境は、温度65℃、湿度9
5%で行った。 【0041】室内での耐候性試験、及び果実に袋を実際
に被せて屋外で使用して、実際に白化現象が発生したサ
ンプルを含む10種類の果実袋原紙の耐候性を評価した
結果、それぞれの原紙の白化現象は明瞭な相関関係を示
した。 【0042】実施例1〜4、比較例1〜6を前述の耐候
性試験で比較試験を行った。結果は、実施例1〜4は1
50時間後でも色は残っており良好、比較例1〜3及び
6は150時間で退色している。比較例2及び3は着色
顔料の配合量が少なく、比較例4は無機顔料が多いた
め、いずれも色がくすんで目的の色が発現しなかった。
比較例5は白化現象、色の鮮明度とも良好であったが、
透気度が高く、果実袋原紙として不適であった。 【0043】 【発明の効果】上記の通り、本発明では、顔料を含む湿
紙の片面のみを、加熱鏡面ドライヤーに密着させて乾燥
した果実袋原紙を用い、所定の顔料を配合し、光沢度、
平滑度、透気度を有することで、白化現象を生じにくい
果実袋原紙を製造することができる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】顔料を含む湿紙の片面のみを、加熱鏡面ド
    ライヤーに密着させて乾燥した果実袋原紙において、前
    記顔料は、有機顔料と無機顔料を配合比で1:1〜2の
    割合で、パルプ繊維に対して1〜5重量%配合し、加熱
    鏡面ドライヤーに密着させた面のJIS P−8142
    による光沢度が25%以上であり、JIS P−811
    9に基づく平滑度が100秒以上であり、JIS P−
    8117の測定方法に従った透気度が15秒以下である
    ことを特徴とする果実袋原紙。
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Cited By (4)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006138043A (ja) * 2004-11-15 2006-06-01 Daio Paper Corp 高平滑更紙
JP2008031602A (ja) * 2006-07-31 2008-02-14 Daio Paper Corp 片艶紙及びその製造方法
JP2015134972A (ja) * 2014-01-17 2015-07-27 王子ホールディングス株式会社 果実袋用紙
JP2016187323A (ja) * 2015-03-30 2016-11-04 日本製紙株式会社 果実袋および果実袋原紙

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