JP2003105964A - 断熱基礎を採用する建物における床下収納構造 - Google Patents

断熱基礎を採用する建物における床下収納構造

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誠 尾山
Tatsuyuki Kishimoto
竜征 岸本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 断熱基礎を採用する建物において、その床下
空間部で食品等を不具合を生じさせることなく保存する
ことができる床下収納構造を提供する。 【解決手段】 床下空間部5が断熱基礎1で囲まれ、室
内4の熱が床下空間部5に伝えられるようになされてい
る断熱基礎建物において、その床下空間部5に収納部6
が設けられ、この収納部6に対し、断熱材8が、室内4
及び床下空間部5からの熱伝導を阻止し、かつ、床下の
ベース面9を通じて地中10の熱を内部に伝えることが
できる態様で設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、断熱基礎を採用す
る建物における床下収納構造に関する。
【0002】
【従来の技術及び課題】北海道などの例えば寒冷地に建
てられる住宅等の建物の基礎として、コンクリートの布
基礎を発泡系等の断熱材で覆った断熱基礎を採用する場
合がある。この断熱基礎を採用する断熱基礎建物では、
床下空間部が、基礎の断熱材で囲まれているため、冬期
において、床上の暖かい暖房熱が床下空間部に伝えら
れ、床下空間部が室内の温度と同じあるいは室内温度の
近い暖かい温度状態になる。
【0003】そのため、床下空間部は、建物において有
効的な収納保存空間であるにもかかわらず、ここに、食
品、例えばジャガイモやタマネギなどを収納しておく
と、床下空間部の熱によって芽が出てしまい、ワインの
場合には変質を起こしてしまうなどの問題を生じること
があり、うまい具合に保存するのが難しいという問題が
ある。
【0004】本発明は、上記のような問題点に鑑み、断
熱基礎を採用する建物において、その床下空間部で食品
等を不具合を生じさせることなく保存することができる
床下収納構造を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題は、床下空間
部が断熱基礎で囲まれ、室内の熱が床下空間部に伝えら
れるようになされている断熱基礎建物において、その床
下空間部に収納部が設けられ、この収納部に対し、断熱
材が、室内及び床下空間部からの熱伝導を阻止し、か
つ、床下のベース面を通じて地中熱を内部に伝えること
ができる態様で設けられていることを特徴とする床下収
納構造によって解決される。
【0006】この構造では、断熱基礎を採用する建物の
床下空間部での収納でありながら、この収納部に対し、
断熱材が、室内及び床下空間部からの熱伝導を阻止する
態様で備えられているから、冬期に、室内及び床下空間
部から収納部に暖房熱が伝わらず、しかも、断熱材は、
床下のベース面を通じて地中熱を内部に伝えることがで
きる態様で設けられているから、収納部へは床下空間部
や室内よりも冷たい地中からの冷気が伝えられるから、
収納部内は、床下空間部や室内よりもひんやりしたもの
になる。例えば、北海道などの寒冷地では、冬期の室内
の温度を20°Cにすると、断熱基礎建物では、床下温
度も20°Cないしはそれ近くまで上昇するが、床下空
間部の下の地面は8℃程度であり、地中からのこの冷気
が断熱材に覆われた収納部内に伝えられ、そのため、収
納部はひんやりしたものになる。従って、ジャガイモや
タマネギを収納しても、芽の吹出しを抑制ないしは防止
することができ、ワインなども変質させることなく保管
することができる。
【0007】また、上記の課題は、床下空間部が断熱基
礎で囲まれ、室内の熱が床下空間部に伝えられるように
なされている断熱基礎建物において、その床下空間部に
収納部が設けられ、この収納部に対し、断熱材が、室内
及び床下空間部からの熱伝導を阻止する態様で設けら
れ、かつ、この収納部内に屋外の空気を導入する手段が
備えられていることを特徴とする床下収納構造によって
解決される。
【0008】この構造では、冬期に、室内及び床下空間
部から収納部に暖房熱が伝わらず、しかも、この収納部
内に屋外の空気を導入する手段が備えられているので、
収納部へは床下空間部や室内よりも冷たい外気が導入さ
れるから、収納部内は、床下空間部や室内よりもひんや
りしたものになる。
【0009】また、上記の課題は、床下空間部が断熱基
礎で囲まれ、室内の熱が床下空間部に伝えられるように
なされている断熱基礎建物において、その床下空間部に
収納部が設けられ、この収納部に対し、断熱材が、室内
及び床下空間部からの熱伝導を阻止する態様で設けら
れ、かつ、この収納部内に冷却素子が備えられているこ
とを特徴とする床下収納構造によって解決される。
【0010】この構造では、冬期に、室内及び床下空間
部から収納部に暖房熱が伝わらず、しかも、この収納部
内に冷却素子が備えられているので、収納部内を冷却素
子で冷やすことができ、収納部内を、床下空間部や室内
よりもひんやりしたものにすることができる。
【0011】そのような冷却素子として、例えば、設置
スペースをとらずコンパクトに組み込むことができるペ
ルチェ素子が用いられるとよい。その場合に、ペルチェ
素子は、収納部の底側に設置され、その冷却面側が収納
部内に向けられ、加熱面側が地中の側に向けられ、加熱
面側で発する熱が地中に伝えられるようになされている
と、ペルチェ素子による冷却効果を高いものにすること
ができる。
【0012】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。
【0013】図1に示す第1実施形態に示す断熱基礎建
物において、1は布基礎、2は外壁、3は床、4は床上
の室内、5は床下空間部であり、布基礎1は、コンクリ
ート基礎本体部1aの屋外側と屋内側の両方の面が発泡
系等の断熱材1b,1bで覆われた断熱基礎に形成され
ている。そのため、室内4を暖房すると、その暖房熱が
床3を通じて床下空間部5に伝えられ、床下空間部5は
室内4と同じ温度かそれに近い温度になる。
【0014】この断熱基礎建物において、床下空間部5
には、収納部6が設けられており、床3に設けられた取
出し口7を通じて収納物の出し入れを行うことができる
ようになされている。
【0015】この収納部6には、発泡系断熱材8が、室
内4及び床下空間部5からの熱伝導を阻止し、かつ、床
下のベース面9を通じて地中10の熱を内部に伝えるこ
とができる態様で設けられている。
【0016】従って、断熱基礎を採用する建物の床下空
間部5での収納でありながら、冬期に、室内4及び床下
空間部5からの暖房熱が収納部6内に伝わらず、しか
も、断熱材8は、床下のベース面9を通じて地中からの
ひんやりとした冷気が伝えられるから、収納部6内は、
床下空間部5や室内4よりもひんやりしたものになる。
これにより、ジャガイモやタマネギをこの収納部6に収
納すれば、芽の吹出しが抑制ないしは防止され、ワイン
なども変質することなくうまい具合に保管できる。
【0017】図2(イ)に示す第2実施形態では、上記
の第1実施形態の収納部6に、屋外の空気を導入する手
段としての外気導入管11が接続されている。また、こ
の外気導入に対応して収納部6内の空気を排気する排気
管12も接続されている。
【0018】この構造では、冬期に、室内4及び床下空
間部5からの暖房熱が収納部6に伝わらず、しかも、収
納部内には外気導入管11を通じて冷たい外気が導入さ
れるので、収納部6内はひんやりしたものになる。な
お、外気導入管11、排気管12には、必要に応じて送
風用のファンを備えさせるようにしてもよい。また、図
面では、収納部6の床下ベース面側の断熱材は省略され
ていが、ここにも断熱材を設けるようにしてもよい。
【0019】図2(ロ)に示す第3実施形態では、上記
の第1実施形態の収納部6内に冷却素子13が備えられ
ており、この冷却素子13で、収納部6内を冷却できる
ようになされており、この冷却素子13で収納部6を冬
期暖房時に床下空間部5や室内4よりもひんやりしたも
のにすることができる。
【0020】本実施形態では、この冷却素子13として
ペルチェ素子が用いられており、このペルチェ素子13
は収納部6の底側に設置され、その冷却面13a側を収
納部6内に向け、加熱面13b側を地中10の側に向
け、加熱面13b側で発する熱が地中10に放散される
ようになされている。なお、冷却素子してそのほかの素
子が用いられてもよいし、その設置位置も組込み状態も
種々の態様に決められてよい。また、この第3実施形態
のタイプにおいて、収納部6の床下ベース面側の断熱材
は省略されているが、ここにも断熱材を設けるようにし
てもよい。
【0021】
【発明の効果】本発明は、以上のとおりのものであるか
ら、断熱基礎を採用する建物において、その床下空間部
で食品等を不具合を生じさせることなく保存することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の床下収納構造を示す断面正面図
である。
【図2】図(イ)は第2実施形態の床下収納構造を示す
断面正面図、図(ロ)は第3実施形態の床下収納構造を
示す断面正面図である。
【符号の説明】
1…断熱基礎 3…床 4…室内 5…床下空間部 6…収納部 8…断熱材 9…床下ベース面 10…地中 11…外気導入管(外気導入手段) 13…ペルチェ素子(冷却素子)
フロントページの続き (72)発明者 尾山 誠 奈良県奈良市左京六丁目6番地2 株式会 社大和総合技術研究所内 (72)発明者 岸本 竜征 奈良県奈良市左京六丁目6番地2 株式会 社大和総合技術研究所内 Fターム(参考) 2E001 DD01 DH15 DH29 FA21 FA22 FA71 GA01 GA82 HE07 HF11 NA00 NB01

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 床下空間部が断熱基礎で囲まれ、室内の
    熱が床下空間部に伝えられるようになされている断熱基
    礎建物において、その床下空間部に収納部が設けられ、 この収納部に対し、断熱材が、室内及び床下空間部から
    の熱伝導を阻止し、かつ、床下のベース面を通じて地中
    熱を内部に伝えることができる態様で設けられているこ
    とを特徴とする床下収納構造。
  2. 【請求項2】 床下空間部が断熱基礎で囲まれ、室内の
    熱が床下空間部に伝えられるようになされている断熱基
    礎建物において、その床下空間部に収納部が設けられ、 この収納部に対し、断熱材が、室内及び床下空間部から
    の熱伝導を阻止する態様で設けられ、かつ、この収納部
    内に屋外の空気を導入する手段が備えられていることを
    特徴とする床下収納構造。
  3. 【請求項3】 床下空間部が断熱基礎で囲まれ、室内の
    熱が床下空間部に伝えられるようになされている断熱基
    礎建物において、その床下空間部に収納部が設けられ、 この収納部に対し、断熱材が、室内及び床下空間部から
    の熱伝導を阻止する態様で設けられ、かつ、この収納部
    内に冷却素子が備えられていることを特徴とする床下収
    納構造。
  4. 【請求項4】 前記冷却素子がペルチェ素子からなり、
    収納部の底側に設置され、その冷却面側が収納部内に向
    けられ、加熱面側が地中の側に向けられ、加熱面側で発
    する熱が地中に伝えられるようになされている請求項4
    に記載の床下収納構造。
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