JP2003106431A - 無段変速機の変速比制御装置 - Google Patents

無段変速機の変速比制御装置

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JP2003106431A
JP2003106431A JP2001299426A JP2001299426A JP2003106431A JP 2003106431 A JP2003106431 A JP 2003106431A JP 2001299426 A JP2001299426 A JP 2001299426A JP 2001299426 A JP2001299426 A JP 2001299426A JP 2003106431 A JP2003106431 A JP 2003106431A
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variable transmission
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JP2001299426A
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Yasuhiro Nishinaka
康博 西中
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Mitsubishi Motors Corp
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Mitsubishi Motors Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 無段変速機の変速比制御装置において、ドラ
イバが所望する変速比パターンを確実に実現可能とす
る。 【解決手段】 書換不能なROMに予め設定された予設
定固定変速比モード「PRESET」を記憶すると共に、書換
可能なEEPROM44に任意の値に設定されたユーザ
設定固定変速比[USER-1][USER-2]を記憶し、ECU
31に故障診断コネクタ47を介して接続された故障診
断テスタ48により各ユーザ設定固定変速比を変更可能
とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、変速モードとして
自動変速モードと手動変速モードを有してなる無段変速
機の変速比制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ベルト式無段変速機として用いられるC
VT(Continuously Variable Transmission )は、一般
に、入力軸に連結されたプライマリプーリと出力軸に連
結されたセカンダリプーリとの間にベルトを掛け回し、
各プーリのシリンダに油圧を給排することで、プライマ
リプーリ及びセカンダリプーリの各溝幅を相対的に変化
させて変速させるものである。従来、このようなCVT
にて、コントローラは、ドライバが操作するアクセル開
度と車両の速度(車速)とに基づいて、車両が必要とす
る要求出力が設定され、この要求出力が発揮されるよう
にCVTの変速比が設定される。そして、コントローラ
が設定された変速比となるように油圧制御することでプ
ライマリプーリ及びセカンダリプーリの各溝幅を相対的
に変化させ、車両をドライバの要求通りに走行させる。
【0003】ところで、このような無段変速機の制御装
置において、自動変速モードに加えて、運転者の意思に
より変速を実行できるようにした手動変速モードを設け
たものが各種提案されている。例えば、特開平11−1416
76号公報に開示された「無段変速装置」は、手動変速時
のシフトパターンとして、通常のDシフトパターンと、
このDシフトパターンに対して変速比特性をローギヤ側
へ設定したDsシフトパターンとを記憶し、ドライバが
選択したシフトパターンに基づいてシフトアップ及びシ
フトダウンされるように制御している。
【0004】なお、このような技術としては、特開平11
−344109号公報に開示されたものもある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述した従
来の無段変速機の制御装置では、予め変速比パターンが
設定された複数のシフトパターンの中からドライバが選
択的に切り換えるものである。そのため、ドライバが所
望する変速比パターンが実現できるとは限らず、様々な
ドライバの要求に応えるのには限界がある。
【0006】本発明はこのような問題を解決するもので
あって、ドライバが所望する変速比パターンを確実に実
現可能とした無段変速機の変速比制御装置を提供するこ
とを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに請求項1の発明の無段変速機の変速比制御装置で
は、変速比を無段階に調整可能な無段変速機と、変速モ
ードとして手動変速モードを有してこの手動変速モード
にてドライバのシフト操作に応じて変速比を各変速段に
対応する固定変速比となるように無段変速機の変速比を
制御する制御手段と、制御手段に車両の故障診断コネク
タを介して接続可能な変速比設定手段とを具え、制御手
段は変速比設定手段からの指令により手動変速モードに
おけるある変速段の固定変速比を任意の値に変更可能と
している。
【0008】従って、手動変速モード時の各変速段に対
応する固定変速比が任意の値に設定できるため、ドライ
バの所望する変速比パターンが確実に実現可能であり、
また、故障診断コネクタを介して接続した故障診断機器
を変速比設定手段としているため、車両側に変速比設定
手段を新たに設ける必要がなくなってコストアップを防
止することができる。
【0009】また、請求項2の発明の無段変速機の変速
比制御装置では、変速比を無段階に調整可能な無段変速
機と、変速モードとして手動変速モードを有してこの手
動変速モードにてドライバのシフト操作に応じて変速比
を各変速段に対応する固定変速比となるように無段変速
機の変速比を制御する制御手段と、手動変速モードにお
ける固定変速比として予め設定された予設定固定変速比
が記憶される書換不能な第1の記憶手段と、手動変速モ
ードにおける前記固定変速比として変速比設定手段によ
り任意の値に設定されたユーザ設定固定変速比が記憶さ
れる書換可能な第2の記憶手段と、予設定固定変速比と
ユーザ設定固定変速比とを選択的に切換可能な切換手段
とを具え、制御手段は切換手段により切り換えられた予
設定固定変速比あるいはユーザ設定固定変速比に基づい
て手動変速モードにおける固定変速比を設定するように
している。
【0010】従って、第1の記憶手段に予め設定された
予設定固定変速比が書換不能に記憶され、第2の記憶手
段に任意のユーザ設定固定変速比が書換可能に記憶され
ており、ドライバの所望する変速比パターンが確実に実
現可能であると共に、ユーザ設定固定変速比では車両の
走行が困難な道路であるときには、速やかに変速比パタ
ーンを初期値である予設定固定変速比に戻すことがで
き、ドライバビリティを向上することができる。
【0011】請求項3の発明の無段変速機の変速比制御
装置では、変速比設定手段を車両の整備点検時に使用す
る故障診断機器としている。従って、故障診断機器を用
いて変速比を書き換えることで、車両に変速比設定手段
を搭載する必要がなくなり、車両の変更点を最小限に抑
えて製造コストを低減しつつ、変速比を任意に設定する
機能を追加することができる。
【0012】請求項4の発明の無段変速機の変速比制御
装置では、故障診断機器に固定変速比の情報を表示可能
な表示画面を設け、この表示画面に固定変速比の変更に
際して各変速段の固定変速比を一覧表示している。従っ
て、各変速段の固定変速比を全体的に認識することがで
き、操作性の良い固定変速比の変更操作とすることがで
きる。
【0013】請求項5の発明の無段変速機の変速比制御
装置では、故障診断機器に固定変速比の情報を表示可能
な表示画面を設け、この表示画面に固定変速比の変更に
際して各変速段の固定変速比をグラフ表示している。従
って、各変速段の固定変速比を全体的に視覚的に認識す
ることができ、操作性が良く感覚的にわかりやすい固定
変速比の変更操作とすることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施形態を詳細に説明する。
【0015】図1に本発明の第1実施形態に係る無段変
速機の変速比制御装置の概略構成、図2に故障診断テス
タによるユーザ設定固定変速比パターンの設定方法を表
す説明、図3に本実施形態の無段変速機の変速比制御装
置による電源投入時の制御のフローチャート、図4に本
実施形態の無段変速機の変速比制御装置による変速比パ
ターンの切換制御のフローチャートを示す。
【0016】本実施形態の無段変速機の変速比制御装置
において、図1に示すように、エンジン11の駆動軸1
2はトルクコンバータ13に接続され、このトルクコン
バータ13の出力軸14は伝達クラッチ15を介して無
段変速機としてのCVT16の入力軸(プライマリシャ
フト)17と断接可能となっており、この伝達クラッチ
15は図示しない油圧駆動装置で作動するアクチュエー
タ18により駆動可能となっている。このCVT16は
エンジン11側に連結されたプライマリプーリ19と車
両の駆動軸側に連結されたセカンダリプーリ20と両プ
ーリ19,20間に掛け渡されたベルト21等とから構
成され、プライマリシャフト17に入力された回転が、
同軸一体のプライマリプーリ19からベルト21を介し
てセカンダリプーリ20へ入力され、セカンダリシャフ
ト22に出力されるようになっている。
【0017】即ち、プライマリプーリ19は固定シーブ
19aと可動シーブ19bとを有し、可動シーブ19b
の背面側にプライマリシリンダ19cが形成されてい
る。従って、このプライマリシリンダ19cに油圧を給
排することで固定シーブ19aに対して可動シーブ19
bを移動し、プーリの溝幅を可変とすることができる。
一方、同様に、セカンダリプーリ20は固定シーブ20
aと可動シーブ20bとを有し、可動シーブ20bの背
面側にセカンダリシリンダ20cが形成されている。従
って、このセカンダリシリンダ20cに油圧を給排する
ことで固定シーブ20aに対して可動シーブ20bを移
動し、プーリの溝幅を可変とすることができる。
【0018】また、このCVT16は油圧回路により制
御されるようになっている。即ち、セカンダリシリンダ
20cにはレギュレータバルブ23により調圧されたセ
カンダリ油圧(ライン圧)が加えられ、プライマリシリ
ンダ19cには、ライン圧が変速比制御バルブ24によ
り調圧されたプライマリ油圧が加えられる。なお、25
はオイルパン、26はオイルパン25内の油をレギュレ
ータバルブ23側へ供給するオイルポンプである。
【0019】そして、CVT16のセカンダリシャフト
22は発進クラッチ27を介してデファレンシャルギヤ
28に接続されており、この発進クラッチ27は図示し
ない油圧駆動装置で作動するアクチュエータ29により
駆動可能となっており、セカンダリシャフト22から左
右の駆動輪30へのトルク伝達量を調整することができ
る。
【0020】車両にはエンジン11やCVT16などを
制御するエンジンの電子制御ユニット(ECU)31が
設けられ、このECU31には、入出力装置、制御プロ
グラムや制御マップ等の記憶を行う記憶装置、中央処理
装置及びタイマやカウンタ類が具備されており、このE
CU31によりエンジン11の総合的な制御が実施され
る。即ち、エンジン回転数センサ(クランク角センサ)
32、車速センサ33、アクセルペダルのポジションセ
ンサ34等の各種センサ類の検出情報がECU31に入
力され、ECU31が各種センサ類の検出情報に基づい
て、燃料噴射モードや燃料噴射量、点火時期等を決定す
る。更に、ECU31は、CVT16のレギュレータバ
ルブ23及び変速比制御バルブ24の油圧を制御するこ
とでプーリ比を変え、変速比を設定変更することができ
る。なお、伝達クラッチ15及び発進クラッチ27の各
アクチュエータ18,29の制御もECU31が行う。
【0021】また、このECU31の入力側にはシフト
レバー35を有する変速操作装置36が接続されてい
る。この変速操作装置36にて、パーキングレンジ
(P)とリバースレンジ(R)、ニュートラルレンジ
(N)、ドライブレンジ(D)が一列になるように第1
シフトゲート37が形成され、この第1シフトゲート3
7と平行にシフトアップポジション(UP)、ホールドレ
ンジ(HOLD)、シフトダウンポジション(DOWN)が一列
になる第2シフトゲート38が形成され、第1シフトゲ
ート37と第2シフトゲート38とが切換ゲート39を
介して接続されている。そして、第2シフトゲート22
のUPレンジとDOWNレンジにはシフトアップ検知スイッチ
40とシフトダウン検知スイッチ41が装着されると共
に、切換ゲート39に自動手動モード切換スイッチ42
が装着されている。
【0022】従って、この変速操作装置36にて、ドラ
イバがシフトレバー35を第1シフトゲート37内で移
動することで、P−R−N−Dレンジのどれかに変速操
作することができ、シフトレバー35がDレンジに操作
されると、ECU31は自動変速モードと判断し、CV
T16の自動変速制御を行う。一方、シフトレバー35
が切換ゲート39を介して第2シフトゲート38のHOLD
レンジに操作されると、ECU31は自動手動モード切
換スイッチ42の切換信号により手動変速モードと判断
して自動変速制御は中止し、シフトレバー35のUPポジ
ションまたはDOWNポジションの操作に応じて出力される
シフトアップ信号またはシフトダウン信号に基づいてC
VT16の手動変速制御を行う。なお、UPまたはDOWNポ
ジションは、HOLDレンジに向けてシフトレバー35が付
勢されており、操作後はシフトレバー35がHOLDレンジ
に戻るように構成されている。
【0023】このECU31によるCVT16の手動変
速モードでは、変速比が各変速段に対応して予め設定さ
れた固定変速比となるように予設定固定変速比が設定さ
れており、ECU31の書換不能なROM(第1の記憶
手段)43に記憶されている。また、この手動変速モー
ドにて、変速比が各変速段に対応して任意の値に設定さ
れた固定変速比となるようにユーザ設定固定変速比が複
数種類(本実施形態では2種類)設定されており、EC
U31の書換不能なEEPROM(電気的消去書込み可
能型ROM、第2の記憶手段)44に記憶されている。
そして、ECU31には変速比モード切換スイッチ(切
換手段)45が接続されると共に、変速比モード表示部
46が接続されており、手動変速モードにて、この変速
比モード切換スイッチ45により予設定固定変速比とユ
ーザ設定固定変速比1,2とを切り換えることができる
と共に、所望のユーザ設定固定変速比を選択することが
でき、選択された固定変速比モードが変速比モード表示
部46に表示されるようになっている。
【0024】この場合、変速比モード切換スイッチ45
は押しボタン式スイッチであって、この変速比モード切
換スイッチ45を押すごとに、「PRESET」(予設定固定
変速比モード)、「USER1」(ユーザ設定固定変速比モ
ード1)、「USER2」(ユーザ設定固定変速比モード
2)が切り換えられるようになっている。
【0025】そして、この手動変速モードにおけるユー
ザ設定固定変速比をドライバが所望する任意の値に変更
可能となっている。即ち、ECU31には故障診断コネ
クタ47が接続されており、故障診断テスタ(変速比設
定手段)48がこの故障診断コネクタ47を介してEC
U31に接続可能となっている。この故障診断テスタ
は、車両の整備点検時に使用して各種データの表示やE
CU31をはじめとする電子機器の故障診断を行うもの
である。従って、この故障診断機テスタを用いてEEP
ROM44に記憶されたユーザ設定固定変速比を変更す
ることができる。なお、ユーザ設定固定変速比が記憶さ
れている書換可能記憶手段としては不揮発性のものが望
ましく、本実施形態では、例えば、EEPROM44用
いたが、揮発性の記憶手段、例えば、RAMを用いて常
時通電するようにしてもよい。
【0026】ここで、故障診断機テスタ48を用いたユ
ーザ設定固定変速比パターンの設定方法について説明す
る。図2に示すように、故障診断機テスタ48の表示画
面にて、[メインメニュー]の1.システム点検を選択
し、[システム選択]のELC-AT/CVTを選択し、[ELC-AT
/CVT]の7.変速比設定を選択すると[変速比設定]の
初期画面になる。この画面で1.USER-1を選択すると
[USER-1]の第1ユーザのユーザ設定固定変速比パター
ンの設定画面が表示され、この画面にて、上下キー及び
左右キーを用いて1〜6速に対応する各変速比を設定す
る。このユーザ設定固定変速比を設定するとき、例え
ば、市街地走行用の設定には、低速段をクロスレシオと
し、高速道路の長距離走行用の設定には、高速段をクロ
スレシオとすることが望ましい。
【0027】この場合、画面に各変速段の変速比がバー
表示(グラフ表示)されるため、ユーザは全体のバラン
スを考慮しながら視覚的に認識でき、操作性が良い。そ
して、第1ユーザのユーザ設定固定変速比パターンが設
定されたら、各変速段の変速比が数値で一覧表示される
ため、ここで確認すると必要に応じてユーザ設定固定変
速比パターン1がプリントアウトされる。一方、キャン
セルすると[変速比設定]の初期画面に戻り、第2ユー
ザのユーザ設定固定変速比パターンの設定が可能とな
る。なお、図2にて、YはYes 、NはNo、CはCancelで
ある。
【0028】なお、第1、第2ユーザのユーザ設定固定
変速比パターンに何も設定されていないときには、[US
ER-1][USER-2]には予設定固定変速比パターンが記憶
されており、その設定画面に予設定固定変速比が表示さ
れる。また、第1、第2ユーザのユーザ設定固定変速比
パターンが既に設定されているときには、登録されてい
る[USER-1][USER-2]の設定画面にユーザ設定固定変
速比パターンが表示されるため、これを変更することが
できる。更に、ユーザ設定固定変速比パターンの設定画
面にて1〜6速に対応する各変速比を設定とき、各変速
段に対応して変速比の上限値及び下限値が設定されてお
り、エンジン11やCVT16に大きな負荷や支障をき
たすような変速比の設定を阻止するようにしている。
【0029】次に、上述した本実施形態の無段変速機の
変速比制御装置による変速比制御を図3及び図4のフロ
ーチャートに基づいて詳細に説明する。
【0030】図3に示すフローチャートは、電源投入時
に他の制御に割り込んで1回だけ実行され、電源投入
時、つまり、イグニッションキースイッチがONされた
ときには、手動変速モードにおける固定変速比が「PRES
ET」(予設定固定変速比モード)となるように設定され
ている。
【0031】そして、CVT16の変速比制御にて、ス
テップS1にて、シフトレバー35の操作位置に基づい
て変速モードが自動変速モードか手動変速モードかを判
定し、自動変速モードであれば、ステップS2に移行し
てECU31はCVT16の自動変速制御を実行する。
一方、ステップS1で手動変速モードと判定されたら、
ステップS3にて、現在の変速比モードが「PRESET」か
どうかを判定する。このステップS3の判定がYesで
あれば、ステップS4で変速比モード表示部46に「PR
ESET」を表示し、ECU31はシフトレバー35の操作
信号から予設定固定変速比モードに基づいてCVT16
を手動変速制御する。
【0032】そして、ステップS5にて、ドライバによ
り変速比モード切換スイッチ45が押されたかどうかを
判定し、押されていなければ予設定固定変速比モードの
まま、CVT16の手動変速制御を継続してリターンす
る。一方、ステップS5にて、ドライバにより変速比モ
ード切換スイッチ45が押されていれば、ステップS7
で車速が0となって車両が停止しているかどうかを確認
してから、ステップS8にて、変速比モードを「PRESE
T」から[USER-1](ユーザ設定固定変速比モード1)
に設定し、このユーザ設定固定変速比モード1によりC
VT16を手動変速制御する。
【0033】また、ステップS3にて、変速比モードが
「PRESET」ではなく[USER-1]または[USER-2]に設定
されていれば、ステップS9に移行して変速比モードが
[USER-1]に設定されているかどうか判定する。、この
ステップS9で変速比モードが[USER-1](ユーザ設定
固定変速比モード1)に設定されていれば、ステップS
10で変速比モード表示部46に[USER-1]を表示し、
ECU31はシフトレバー35の操作信号からユーザ設
定固定変速比モード1に基づいてCVT16を手動変速
制御する。
【0034】そして、ステップS11にて、ドライバに
より変速比モード切換スイッチ45が押されたかどうか
を判定し、押されていなければユーザ設定固定変速比モ
ード1のまま、CVT16の手動変速制御を継続してリ
ターンする。一方、ステップS11にて、ドライバによ
り変速比モード切換スイッチ45が押されていれば、ス
テップS12で車速が0となって車両が停止しているか
どうかを確認してから、ステップS13にて、変速比モ
ードを[USER-1]から[USER-2](ユーザ設定固定変速
比モード2)に設定し、このユーザ設定固定変速比モー
ド2によりCVT16を手動変速制御する。
【0035】また、ステップS9にて、変速比モードが
[USER-1]ではなく[USER-2]に設定されていれば、ス
テップS14に移行して変速比モード表示部46に[US
ER-2]を表示し、ECU31はシフトレバー35の操作
信号からユーザ設定固定変速比モード2に基づいてCV
T16を手動変速制御する。
【0036】そして、ステップS15にて、ドライバに
より変速比モード切換スイッチ45が押されたかどうか
を判定し、押されていなければユーザ設定固定変速比モ
ード2のまま、CVT16の手動変速制御を継続してリ
ターンする。一方、ステップS15にて、ドライバによ
り変速比モード切換スイッチ45が押されていれば、ス
テップS16で車速が0となって車両が停止しているか
どうかを確認してから、ステップS17にて、変速比モ
ードを[USER-2]から「PRESET」(予設定固定変速比モ
ード)に設定し、この予設定固定変速比モードによりC
VT16を手動変速制御する。
【0037】なお、ドライバが第1、第2ユーザのユー
ザ設定固定変速比パターンに変速比を設定していないと
きには、[USER-1][USER-2]には予設定固定変速比パ
ターンが記憶されており、前述したステップS8,S1
3で[USER-1][USER-2]が選択されても、「PRESET」
(予設定固定変速比モード)と同じ変速比パターンで手
動変速制御が実行される。
【0038】このように本実施形態の無段変速機の変速
比制御装置では、ECU31に予め設定された予設定固
定変速比と任意の値に設定された複数のユーザ設定固定
変速比を記憶し、このECU31に故障診断コネクタ4
7を介して接続された故障診断テスタ48により各ユー
ザ設定固定変速比を変更可能としている。従って、ドラ
イバの所望する変速比パターンを確実に実現することが
でき、また、既に車両に搭載している故障診断コネクタ
47を介して故障診断テスタ48を取り外し可能に接続
して任意の変速比に変更可能であるため、コネクタを新
たに設ける必要がなくなると共に変速比を変更可能な電
子機器を車両に搭載する必要がなく、更に、予設定固定
変速比が記憶されたROM43は既に車両に搭載されて
おり、ユーザ設定固定変速比が記憶されたEEPROM
44は変速比モード切換スイッチ45や変速比モード表
示部46だけを新規搭載すればよく、機能アップを図る
ことができつつ、コストアップを防止することができ
る。
【0039】また、イグニッションキースイッチがON
されたときには、手動変速モードにおける固定変速比を
「PRESET」(予設定固定変速比モード)に設定し、ドラ
イバにより変速比モード切換スイッチ45が押されるご
とに[USER-1](ユーザ設定固定変速比モード1)、
[USER-2](ユーザ設定固定変速比モード2)、そし
て、再び「PRESET」と切り換えられるようにしている。
従って、ドライバの要望に応じて、また、ドライバの交
代に応じて、更に、現在の変速比モードでは車両の走行
が困難な道路であるときには、速やかに変速比モードを
初期値または変更値に戻すことができ、ドライバビリテ
ィを向上することができる。
【0040】そして、イグニッションキースイッチのO
N時には、「PRESET」(予設定固定変速比モード)に設
定されるため、ドライバが交代したときには初期値に戻
されることとなり、ユーザ設定固定変速比モードを用い
ることによる違和感の発生を防止できる。また、車両が
停止しているときにだけ変速比モードを変更出来るよう
にしたことで、走行中に変速比を変更した場合に発生す
る恐れのある大きな変速ショックを回避できる。
【0041】図5に本発明の第2実施形態に係る無段変
速機の変速比制御装置による変速比パターンの切換制御
のフローチャート、図6に本発明の第3実施形態に係る
無段変速機の変速比制御装置による変速比パターンの切
換制御のフローチャートを示す。なお、前述した実施形
態で説明したものと同様の機能を有する部材には同一の
符号を付して重複する説明は省略する。
【0042】第2実施形態の無段変速機の変速比制御装
置では、図5に示すように、EEPROM44における
第1、第2ユーザのユーザ設定固定変速比パターンに何
も設定されていないときには、[USER-1][USER-2]に
データはないものとし、[USER-1][USER-2]が選択さ
れても、その選択要求を受け付けないようにしている。
なお、その他の制御は前述した第1実施形態と同様であ
るため、詳細な説明は省略する。
【0043】即ち、ステップT1で自動変速モードと判
定されたら、ステップT2に移行してECU31はCV
T16の自動変速制御を実行する。一方、ステップT1
で手動変速モードと判定されたら、ステップT3にて、
変速比モードが「PRESET」となっているかを判定し、
「PRESET」であればステップT4で変速比モード表示部
46に「PRESET」を表示し、ECU31は予設定固定変
速比モードに基づいてCVT16を手動変速制御する。
【0044】そして、ステップT5にて、ドライバによ
り変速比モード切換スイッチ45が押されたかどうかを
判定し、押されていなければ予設定固定変速比モードを
継続する。一方、ステップT5で変速比モード切換スイ
ッチ45が押されていれば、ステップT7で車両の停止
を確認し、ステップT8で[USER-1]にユーザ設定固定
変速比パターン2が設定されているかどうかを確認す
る。このステップT8で[USER-1]にユーザ設定固定変
速比パターン1が設定されていると判定されたら、ステ
ップT9で変速比モードを[USER-1](ユーザ設定固定
変速比モード1)に設定し、このユーザ設定固定変速比
モード1によりCVT16を手動変速制御する。そし
て、ステップT8で[USER-1]にユーザ設定固定変速比
パターン1が設定されていないと判定されたら、ステッ
プT14に移行して[USER-2]のユーザ設定固定変速比
パターン2を確認しにいく。
【0045】また、ステップT3で変速比モードが「PR
ESET」に設定されていなければ、ステップT10に移行
して変速比モードが[USER-1]に設定されているかどう
か判定する。このステップT10で変速比モードが[US
ER-1]に設定されていれば、ステップT11で変速比モ
ード表示部46に[USER-1]を表示し、ECU31はユ
ーザ設定固定変速比モード1に基づいてCVT16を手
動変速制御する。そして、ステップT12にて、変速比
モード切換スイッチ45が押されていなければでユーザ
設定固定変速比モード1を継続する。一方、ステップT
12で変速比モード切換スイッチ45が押されていれ
ば、ステップT13で車両の停止を確認し、ステップT
14で[USER-2]にユーザ設定固定変速比パターン2が
設定されているかどうかを確認する。このステップT1
4で[USER-2]にユーザ設定固定変速比パターン2が設
定されていると判定されたら、ステップT15で変速比
モードを[USER-2](ユーザ設定固定変速比モード2)
に設定し、このユーザ設定固定変速比モード2によりC
VT16を手動変速制御する。そして、ステップT14
で[USER-2]にユーザ設定固定変速比パターン2が設定
されていないと判定されたら、ステップT19に移行し
て「PRESET」(予設定固定変速比モード)に設定し、こ
の予設定固定変速比モードによりCVT16を手動変速
制御する。
【0046】また、ステップT10にて、変速比モード
が[USER-1]ではなく[USER-2]に設定されていれば、
ステップT16に移行して変速比モード表示部46に
[USER-2]を表示し、ECU31はユーザ設定固定変速
比モード2に基づいてCVT16を手動変速制御する。
そして、ステップT17にて、変速比モード切換スイッ
チ45を押されたかどうかを判定し、押されていなけれ
ばでユーザ設定固定変速比モード2を継続する。一方、
ステップT17で変速比モード切換スイッチ45が押さ
れていれば、ステップT18で車両の停止を確認してか
ら、ステップT19で変速比モードを「PRESET」に設定
し、この予設定固定変速比モードによりCVT16を手
動変速制御する。
【0047】このように本実施形態の無段変速機の変速
比制御装置では、EEPROM44における第1または
第2ユーザのユーザ設定固定変速比パターンに何も設定
されていないときには、ドライバが変速比モード切換ス
イッチ45を押して[USER-1][USER-2]を選択して
も、ECU31は[USER-1][USER-2]のうち、ユーザ
設定固定変速比パターンが設定されていないものへの選
択要求を受け付けない。
【0048】従って、EEPROM44の[USER-1]
[USER-2]にユーザ設定固定変速比パターンが設定され
ているかどうかの確認が可能となり、操作性を向上する
ことができる。
【0049】なお、上述した第2実施形態では、図3に
示すフローチャートにより、イグニッションキースイッ
チのON時には常に「PRESET」に設定されるようにした
が、例えば、自動変速モードから手動変速モードに切り
換えた場合に常に「PRESET」に設定されるようにしても
よい。このようにすることにより、イグニッションキー
スイッチをOFFすることなくドライバが交代した場合
や、固定変速比モードを意識せずに自動変速モードから
手動変速モードに切り換えた場合においても、交代した
ドライバがユーザ設定固定変速比パターンを用いること
なよる違和感を防止できる。
【0050】具体的には、第3実施形態の無段変速機の
変速比制御装置において、図5に示すフローチャートを
一部変更した図6に示すフローチャートに示すように、
ステップT1にて自動変速モードと判定された後、ステ
ップT2でCVT16の自動変速制御を実行しながら、
ステップT20で再び手動変速モードに切り換えられた
かを判定する。このステップT20の判定が自動変速モ
ードであれば、ステップT2に戻ってCVT16の自動
変速制御を継続し、ステップT20の判定が手動変速モ
ードになると、ステップT19にで変速比モードを「PR
ESET」に設定し、リターンするようにすればよい。な
お、その他の処理は前述した実施形態と同様であるた
め、説明は省略する。
【0051】また、第1実施形態における図4のフロー
チャートのステップS2の後に、図6のステップT20
と同様の処理を追加してもよく、上述と同様に、自動変
速モードから手動変速モードに切り換えた場合に常に
「PRESET」に設定されるようになり、イグニッションキ
ースイッチをOFFすることなくドライバが交代した場
合や、固定変速比モードを意識せずに自動変速モードか
ら手動変速モードに切り換えた場合においても、交代し
たドライバがユーザ設定固定変速比パターンを用いるこ
となよる違和感の発生を防止できるという作用効果が得
られる。
【0052】なお、上述した実施形態では、EEPRO
M44に変更可能な2種類のユーザ設定固定変速比モー
ド[USER-1][USER-2]を記憶するようにしたが、1種
類であっても、3種類以上であってもよい。また、上述
した実施形態では、無段変速機としてベルト式CVT1
6を用いたが、トロイダル式CVTなど他の方式のCV
Tを用いてもよい。
【0053】
【発明の効果】以上、実施形態において詳細に説明した
ように請求項1の発明の無段変速機の変速比制御装置に
よれば、手動変速モード時の各変速段に対応する固定変
速比を任意の値に設定できるようにしたので、ドライバ
の所望する変速比パターンが確実に実現可能であり、ま
た、故障診断コネクタを介して変速比設定手段を接続し
ているため、制御手段に接続するためのコネクタを新た
に設ける必要がなくなってコストアップを防止すること
ができる。
【0054】請求項2の発明の無段変速機の変速比制御
装置によれば、第1の記憶手段に予め設定された予設定
固定変速比を書換不能に記憶し、第2の記憶手段に任意
のユーザ設定固定変速比を書換可能に記憶しており、切
換手段により予設定固定変速比とユーザ設定固定変速比
とを選択切換可能としたので、ドライバの所望する変速
比パターンが確実に実現可能であると共に、ユーザ設定
固定変速比では車両の走行が困難な道路であるときに
は、速やかに変速比パターンを初期値である予設定固定
変速比に戻すことができ、ドライバビリティを向上する
ことができる。
【0055】請求項3の発明の無段変速機の変速比制御
装置によれば、変速比設定手段を車両の整備点検時に使
用する故障診断機器としたので、故障診断機器を用いて
変速比を書き換えることで、車両に変速比設定手段を搭
載する必要がなくなり、車両の変更点を最小限に抑えて
製造コストを低減しつつ、変速比を任意に設定する機能
を追加することができる。
【0056】請求項4の発明の無段変速機の変速比制御
装置によれば、故障診断機器に固定変速比の情報を表示
可能な表示画面を設け、この表示画面に固定変速比の変
更に際して各変速段の固定変速比を一覧表示したので、
各変速段の固定変速比を全体的に認識することができ、
操作性の良い固定変速比の変更操作とすることができ
る。
【0057】請求項5の発明の無段変速機の変速比制御
装置によれば、故障診断機器に固定変速比の情報を表示
可能な表示画面を設け、この表示画面に固定変速比の変
更に際して各変速段の固定変速比をグラフ表示したの
で、各変速段の固定変速比を全体的に視覚的に認識する
ことができ、操作性が良く感覚的にわかりやすい固定変
速比の変更操作とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る無段変速機の変速
比制御装置の概略構成図である。
【図2】故障診断テスタによるユーザ設定固定変速比パ
ターンの設定方法を表す説明である。
【図3】第1実施形態の無段変速機の変速比制御装置に
よる電源投入時の制御のフローチャートである。
【図4】第1実施形態の無段変速機の変速比制御装置に
よる変速比パターンの切換制御のフローチャートであ
る。
【図5】本発明の第2実施形態に係る無段変速機の変速
比制御装置による変速比パターンの切換制御のフローチ
ャートである。
【図6】本発明の第3実施形態に係る無段変速機の変速
比制御装置による変速比パターンの切換制御のフローチ
ャートである。
【符号の説明】
11 エンジン 16 CVT(無段変速機) 31 電子制御ユニット、ECU(制御手段) 33 車速センサ 35 シフトレバー 36 変速操作装置 42 自動手動モード切換スイッチ 43 ROM(第1の記憶手段) 44 EEPROM(第2の記憶手段) 45 変速比モード切換スイッチ(切換手段) 46 変速比モード表示部 47 故障診断コネクタ 48 故障診断テスタ(変速比設定手段)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 変速比を無段階に調整可能な無段変速機
    と、変速モードとして手動変速モードを有して該手動変
    速モードにてドライバのシフト操作に応じて変速比を各
    変速段に対応する固定変速比となるように前記無段変速
    機の変速比を制御する制御手段と、該制御手段に車両の
    故障診断コネクタを介して接続可能な変速比設定手段と
    を具え、前記制御手段は、前記変速比設定手段からの指
    令により前記手動変速モードにおけるある変速段の前記
    固定変速比を任意の値に変更可能とすることを特徴とす
    る無段変速機の変速比制御装置。
  2. 【請求項2】 変速比を無段階に調整可能な無段変速機
    と、変速モードとして手動変速モードを有して該手動変
    速モードにてドライバのシフト操作に応じて変速比を各
    変速段に対応する固定変速比となるように前記無段変速
    機の変速比を制御する制御手段と、前記手動変速モード
    における前記固定変速比として予め設定された予設定固
    定変速比が記憶される書換不能な第1の記憶手段と、前
    記手動変速モードにおける前記固定変速比として変速比
    設定手段により任意の値に設定されたユーザ設定固定変
    速比が記憶される書換可能な第2の記憶手段と、前記予
    設定固定変速比と前記ユーザ設定固定変速比とを選択的
    に切換可能な切換手段とを具え、前記制御手段は、該切
    換手段により切り換えられた該予設定固定変速比あるい
    は該ユーザ設定固定変速比に基づいて前記手動変速モー
    ドにおける固定変速比を設定することを特徴とする無段
    変速機の変速比制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の無段変速機の変
    速比制御装置において、前記変速比設定手段は、車両の
    整備点検時に使用する故障診断機器であることを特徴と
    する無段変速機の変速比制御装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の無段変速機の変速比制御
    装置において、前記故障診断機器には前記固定変速比の
    情報を表示可能な表示画面が設けられ、該表示画面には
    前記固定変速比の変更に際して各変速段の固定変速比が
    一覧表示されることを特徴とする無段変速機の変速比制
    御装置。
  5. 【請求項5】 請求項3記載の無段変速機の変速比制御
    装置において、前記故障診断機器には前記固定変速比の
    情報を表示可能な表示画面が設けられ、該表示画面には
    前記固定変速比の変更に際して各変速段の固定変速比が
    グラフ表示されることを特徴とする無段変速機の変速比
    制御装置。
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