JP2003139934A - 基板のパターン製造方法及び製造装置、カラーフィルタの製造方法及び製造装置、並びに電界発光装置の製造方法及び製造装置 - Google Patents

基板のパターン製造方法及び製造装置、カラーフィルタの製造方法及び製造装置、並びに電界発光装置の製造方法及び製造装置

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JP2003139934A
JP2003139934A JP2001337303A JP2001337303A JP2003139934A JP 2003139934 A JP2003139934 A JP 2003139934A JP 2001337303 A JP2001337303 A JP 2001337303A JP 2001337303 A JP2001337303 A JP 2001337303A JP 2003139934 A JP2003139934 A JP 2003139934A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インクジェットヘッドを利用して基板に溶液
を塗布して画素等のパターンを形成する際に、そのパタ
ーンをより均一に成膜するための方法及び装置を提供す
ること。 【解決手段】 インクジェットヘッドから溶液を基板5
01に吐出して塗布しパターンを形成する基板のパター
ン製造装置であって、溶液を吐出するインクジェットヘ
ッド431と、基板501を載置するテーブル432
と、インクジェットヘッド431と基板501とを相対
的にX,Y,X方向に移動させるXYZステージ435
と、基板501に超音波振動を与えるための超音波回路
455と、を備えたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェットを
利用してパターン成膜溶液を基板に塗布し、これにより
各種基板に画素等のパターンを形成する技術に関し、特
にカラーフィルタや表示装置等に関する。
【0002】
【従来の技術】カラーフィルタの画素や、電界発光装
置、例えば有機EL(有機エレクトロルミネッセンス)
装置の発光層を形成するに際して、それらの材料を含ん
だ溶液をインクジェトヘッドを利用して基板に塗布し
て、基板に必要な画素パターンを形成することが行われ
ている。基板のパターン形成にインクジェトヘッドを利
用する利点としては、ディスプレイの大型化に対応でき
る、カラーフィルタの画素材料や有機EL装置の発光材
料の無駄がない、インクジェトヘッド装置の値段が安く
占有面積も小さくできる等が挙げられる。ところで、イ
ンクジェトヘッドを利用してカラーフィルタや有機EL
等の画素パターンを形成しようとする場合、画素サイズ
に比較してヘッドの溶液弾着精度が不十分なため、疎水
性の隔壁を画素間に設けて、画素領域をはみ出した溶液
を、界面エネルギーの差により、親水性にした画素部へ
移送する工夫がなされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ようなインクジェトヘッドを利用した基板のパターン形
成には、次のような問題がある。 (1)界面エネルギーの差による溶液の移送では、画素
領域をはみ出した溶液が微少量である場合、溶液が隔壁
上に孤立してそれを完全に画素部へ移送することが困難
となる。 (2)画素には親水性処理が施してあるが、溶液の粘度
が高いことから、溶液が画素内に完全に広がらず色むら
の原因となる。 (3)カラーフィルタの原料である染料や顔料や、そし
て有機発光材料である樹脂の溶解度が低いため、溶液の
乾燥時、偏析が生じ易く色むらの原因となる。本発明
は、上記課題に鑑みてなされたもので、インクジェット
ヘッドを利用して各種基板に溶液を塗布して画素等のパ
ターンを形成する際に、そのパターンをより均一に成膜
するための方法及び装置を提供するものである。また、
合わせて、その技術を利用したカラーフィルタの製造方
法及び装置、並びに電界発光装置の製造方法及び装置を
提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明のパターン製造方
法は、インクジェットヘッドから溶液を基板に吐出して
塗布しパターンを形成する基板のパターン製造方法であ
って、前記基板に超音波振動等の微小振動を与えながら
を前記溶液を吐出することを特徴とする。この方法によ
り、吐出された溶液の流動性が高めることができ、例え
ばカラーフィルターや有機ELの画素パターンの成膜の
際には、以下のような効果が得られる。 各画素を区切る疎水性枠上に弾着した溶液の動的接触
角を大きくして、親水性画素への移動を促進する。 画素上に複数段着した溶液を画素全体に均一に広げ
る。 溶液を構成する樹脂と溶媒を攪拌して、乾燥時の偏析
を防止し、均一な膜質を得る。
【0005】また、上記方法において、前記溶液の粘度
に基づいて前記振動の周波数を調整することを特徴とす
る。これにより、仕様の異なる溶液を用いる場合にも、
均一な厚さのパターンを基板に形成することが可能とな
る。
【0006】なお、インクジェットヘッドからはカラー
フィルタの画素材料あるいは発光材料を含んだ溶液等を
吐出させることができ、従って、カラーフィルタの画素
や電界発光装置の発光層のパターニングが可能となる。
【0007】本発明のパターン製造装置は、インクジェ
ットヘッドから溶液を基板に吐出して塗布しパターンを
形成する基板のパターン製造装置であって、溶液を吐出
するインクジェットヘッドと、基板を載置するテーブル
と、前記インクジェットヘッドと前記テーブルとをX,
Y,X方向に相対的に移動させる移動機構と、前記基板
に超音波振動を与える超音波回路とを備えたことを特徴
とする。この装置により、基板に吐出された溶液に超音
波振動が与えられるため、カラーフィルターや有機EL
の画素パターンの成膜の際には、上記〜の効果を奏
して、基板に均一な厚さのパターンが形成できる。
【0008】また、上記装置において、超音波振動の周
波数を調整可能とすると、使用する溶液の粘度に応じて
基板の振動を調整できるので、仕様の異なる溶液を使用
しても、均一な厚さのパターンを基板に形成することが
可能となる。
【0009】さらに、本発明のカラーフィルタ製造方法
は、インクジェットヘッドから画素材料を含んだ溶液を
基板に吐出して塗布し画素を形成する工程を有するカラ
ーフィルタの製造方法であって、前記基板に超音波振動
を与えながら前記溶液を吐出することを特徴とする。ま
た、本発明のカラーフィルタ製造装置は、インクジェッ
トヘッドから画素材料を含んだ溶液を基板に吐出して塗
布し画素を形成するカラーフィルタの製造装置であっ
て、溶液を吐出するインクジェットヘッドと、基板を載
置するテーブルと、前記インクジェットヘッドと前記基
板とを相対的にX,Y,X方向に移動させる移動機構
と、前記基板に超音波振動を与えるための超音波回路
と、を備えたことを特徴とする。これらカラーフィルタ
製造方法及び装置により、上記〜の効果が生じて、
カラーフィルタにおける色むらの発生を低減する事がで
きる。
【0010】さらに、本発明の電界発光装置の製造方法
は、インクジェットヘッドから発光材料を含んだ溶液を
基板に吐出して発光層を形成する工程を有する電界発光
装置の製造方法であって、前記基板に超音波振動を与え
ながらを前記溶液を吐出することを特徴とする。また、
本発明の電界発光装置の製造装置は、インクジェットヘ
ッドから発光材料を含んだ溶液を基板に吐出して塗布し
発光層を形成する電界発光装置の製造装置であって、溶
液を吐出するインクジェットヘッドと、基板を載置する
テーブルと、前記インクジェットヘッドと前記基板とを
相対的にX,Y,X方向に移動させる移動機構と、前記
基板に超音波振動を与えるための超音波回路と、を備え
たことを特徴とする。これら電界発光装置の製造方法及
び装置により、上記〜の効果が生じて、電界発光装
置における色むらの発生を低減する事ができる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明のパターン製造にはインク
ジェットヘッドを用いる事を必須としているため、ま
ず、インクジェットヘッドについて説明する。図1はイ
ンクジェットヘッドの一例であって、その一部を断面図
で示した分解斜視図、図2は組み立てられた状態のイン
クジェットの断面側面図である。このインクジェットヘ
ッド10は、インク液滴を基板の端部に設けたノズル孔
から吐出させるエッジインクジェットタイプの例を示す
もので、下記に詳述する3枚の基板1,2,3を重ねて
接合した積層構造となっている。
【0012】中間の第1の基板1は、シリコン基板であ
り、複数のノズル孔4を構成するように基板1の表面に
一端より平行に等間隔で形成された複数のノズル溝11
と、各々のノズル溝11に連通し底壁を振動板5とする
吐出室(圧力室)6を構成することになる凹部12と、
凹部12の後部に設けられたオリフィス7を構成するこ
とになるインク流入口のための細溝13と、各々の吐出
室6にインクを供給するための共通のインクリザーバ8
を構成することになる凹部14を有する。また、振動板
5の下部には後述する電極を装着するため振動室9を構
成することになる凹部15が設けられている。
【0013】振動板5とこれに対向して配置される電極
21との対向間隔、すなわちギャップ部16の長さG
(図2参照、以下、「ギャップ長」と記す。)が凹部1
5の深さと電極の厚さとの差になるように、第1の基板
1の下面に形成した振動室用の凹部15の深さを調整し
ている。ここでは、凹部15の深さをエッチングにより
例えば0.6μmとしている。なお、ノズル溝11のピ
ッチは例えば0.72mmであり、その幅は70μmであ
る。
【0014】第1の基板1の下面に接合される第2の基
板2にはパイレックス(登録商標)ガラス(ホウ珪酸系
ガラス)を使用し、この第2の基板2の接合によって振
動室9を構成するとともに、振動板5に対応する第2の
基板2の各々の位置に振動板形状と類似した形状にIT
O(Indium Tin Oxide)を0.1μmスパッタし、振
動板5とほぼ同じ形状にITOパターンを形成して電極
21としている。電極21はリード部22及び端子部2
3を備えている。また、電極端子部23を除きパイレッ
クス(登録商標)スパッタ膜を全面に0.2μm被覆し
て絶縁層24とし、インクジェットヘッド駆動時の絶縁
破壊、ショートを防止するための膜を形成している。ま
た、絶縁層24は、第1の基板1の表面を熱酸化して形
成してもよい。
【0015】第1の基板1の上面に接合される第3の基
板3には、ガラス基板を用いている。この第3の基板3
を第1の基板1の上面に接合することによって、前記ノ
ズル孔4、吐出室6、オリフィス7及びインクリザーバ
8がぞれぞれ構成される。また、基板3にはインクリザ
ーバ8に連通するインク供給口31を設ける。インク供
給口31は接続パイプ32及びチューブ33を介して図
示しないインクタンクに接続される。
【0016】第1の基板1と第2の基板2とは、温度3
00℃、電圧500Vの印加で陽極接合される。なお、
陽極接合に際しては、第1の基板(シリコン基板)1及
び第2の基板(ホウ珪酸ガラス基板)2を洗浄した後
に、アライナー(図示せず)を用いて振動板5と電極2
1とを位置合わせし、電極21等の表面の酸化を防ぐた
め窒素ガス雰囲気中に置く。そして、まず両基板1、2
を加熱するが、第2の基板(ホウ珪酸ガラス基板)2が
急激な温度上昇により割れるのを防ぐため、300℃ま
で約20分かけて昇温する。次いで、500Vの電圧を
約20分間印加し、両基板1、2を接合する。接合時、
第2の基板(ホウ珪酸ガラス基板)2中のNaイオンの
移動により電流が流れるが、接合完了時には電流値が低
下するので接合の目安をつける。接合完了後、両基板
1、2の熱伝導率の差による応力割れを防ぐため、約2
0分かけて徐冷する。陽極接合後において、振動板5と
第2の基板2上の電極21とのギャップ長Gは凹部15
の深さと電極21の厚さとの差であるから、例えば0.
5μmとなる。また、振動板5と電極21上の絶縁層2
4との空隙間隔G1 は0.3μmとなる。
【0017】上記のようにしてインクジェットヘッドを
組み立てた後は、第1の基板1と電極21の端子部23
との間にそれぞれ配線101により駆動回路102を接
続し、後述する基板のパターン製造装置を構成する。イ
ンク103は、図示しないインクタンクよりインク供給
口31を経て第1の基板1の内部に供給され、インクリ
ザーバ8、吐出室6等を満たしている。
【0018】次に、図2を参照しながらインクジェット
ヘッド10の動作の概要を説明する。まず、電極21に
駆動回路102によりパルス電圧を印加し、例えば電極
21の表面がプラスに帯電すると、対応する振動板5の
下面はマイナス電位に帯電する。従って、振動板5は静
電気の吸引作用により電極21側に撓む。次に、電極2
1をOFFにすると振動板5は復元する。このため、吐
出室6内の圧力が急激に上昇し、ノズル孔4よりインク
滴104を記録紙105に向けて吐出する。次に、電極
21に上記とは逆極性のパルス電圧を印加し、例えば電
極21の表面がマイナスに帯電すると、対応する振動板
5の下面はプラス電位に帯電し、振動板5は静電気の吸
引作用により電極21側に撓み、吐出中のインクが吐出
室6に吸引されて吐出されるインク滴104の量が制御
される。その後、電極21側に吸引された振動板5が緩
やかに元の位置に復帰して、インク吐出動作が終了す
る。
【0019】次に、上述のインクジェットヘッドを利用
した基板のパターン製造方法を、カラーフィルタの製造
と有機ELの製造を例に挙げて説明する。なお、上述の
インクジェットヘッドを、カラーフィルタ等の画素パタ
ーン製造に応用する際には、インクジェットヘッドの分
解能とカラーフィルタ等の画素ピッチを合わせるため
に、インクジェットヘッドをカラーフィルタ等の基板に
対して斜めに配置して、画素ピッチを合わせて用いてい
るが、まず、その点について図3を参照して説明する。
【0020】図3はインクジェットヘッドによりカラー
フィルタの画素を着色している様子を上から見た模式図
であり、インクジェットヘッドについては、ノズル列の
位置のみを示している。また、決められたパターンのう
ち赤に着色されるべき部分を着色しているときの様子を
示す。なお、図3において各画素に描かれているR,
G,Bの文字はそれぞれの画素が赤色(R)、緑色
(G)、青色(B)に着色されることを示している。
【0021】ノズル列310はインクジェットヘッドに
形成されており、ここからたカラーフィルタ溶液が吐出
されて基板上にドットが形成される。カラーフィルタの
画素311は基板上にインクドットが形成される部分で
ある。
【0022】図3の例では、カラーフィルタの画素の間
隔p1とインクジェットヘッドのノズル間隔p2とが一
致していないことから、ヘッドを角度θ傾けて、Y方向
に3つ毎に並ぶ同じ色の画素の位置と5個毎のノズルか
ら吐出されるカラーフィルタ溶液の位置を一致させ、イ
ンクジェットヘッドを図中のX方向に相対的に動かしな
がらインクドットを画素311の中に形成することによ
り、画素内を着色する。これを赤、緑、青それぞれのイ
ンクを吐出するインクジェットヘッドで行うことにより
カラーフィルタを製造する。このため、この図に示され
た赤の画素を着色するためのインクジェットヘッドでは
右下から数えて2番目、7番目、12番目のノズルは吐
出を行い、他のノズルは吐出しない。
【0023】なお、カラーフィルタをフルカラー表示の
ための光学要素として用いる場合には、R,G,Bの3
色の画素を1つのユニットとして1つの画素を形成する
が、この画素の配列には、例えば図4(a)に示される
トライプ配列、図4(b)に示されるモザイク配列、図
4(c)に示されるデルタ配列等が知られている。スト
ライプ配列は、マトリクスの縦列が全て同色になる配色
である。モザイク配列は、縦横の直線上に並んだ任意の
3つの画素がR,G,Bの3色となる配色である。そし
て、デルタ配列は、画素の配置を段違いにし、任意の隣
接する3つの画素がR,G,Bの3色となる配色であ
る。
【0024】図5は上述のインクジェットヘッド10と
同様のインクジェットヘッド431を搭載した、本発明
の実施形態に係る基板のパターン製造装置の機械的構造
を示す構成図である。このパターン製造装置400は、
画素等のパターン成膜溶液を吐出するためのインクジェ
ットヘッド431と、加工しようとする基板501を載
置するテーブル432と、インクジェットヘッド431
と基板501とを相対的に三次元のX,Y,Z方向に移
動させるXYZステージ435を備える。ここでは、X
YZステージ435は、インクジェットヘッド431が
XZ方向に移動でき、テーブル432がY方向に移動可
能に構成されている。これにより、インクジェットヘッ
ド431が加工しようとする基板の全面をスキャンしな
がら、カラーフィルタや有機EL等の画素パターン成膜
溶液をその基板に塗布できることになっている。
【0025】また、インクジェットヘッド431へパタ
ーン成膜溶液を供給するインクタンク436と、インク
ジェットヘッド431の吐出面を押しつけてインクタン
ク436からパターン成膜溶液をインクジェットヘッド
431に充填するための真空ポンプに接続された吸引キ
ャップ437と、溶液充填後、インクジェットヘッド4
31の吐出面がこすり付けられてそこに付着した余剰の
溶液を取り除くためのワイピングクロスユニット438
とを備える。ワイピングクロスユニット438は、ロー
ラにワイピングクロスが巻き付けられたもので、このク
ロスを適宜引き出すことで、毎回清浄なクロスで吐出面
をワイピングすることが可能となっている。
【0026】また、パターン製造装置400は、吐出ア
ラインメントシステムを備える。このシステムは、パタ
ーン形成のための溶液吐出の前に、基板501の端部に
設けられたアラインメント用区画を利用して溶液の試し
打ちを行い、正当な吐出位置からのずれ量をCCDカメ
ラ440により検出した後、その検出データを基にデー
タ処理/記憶部456(これについては図7に表示あ
り)でデータ処理を行い、その処理結果を基にXYZス
テージ435を利用して、インクジェットヘッド431
と基板501との適切な相対位置調整を行うためのもの
である。これにより、インクジェットヘッド431と基
板501との正確な位置決めが可能になっている。
【0027】さらに、パターン製造装置400は、テー
ブル432に載置された基板に超音波振動を与えるため
に、超音波を発生する超音波(発生)回路を備える(こ
れについては図7に図示あり)。超音波を基板に与える
方法としては、例えば、図6のテーブル部部分断面図に
示すように、テーブル432の基板501が配置される
部分を開口433としておき、その開口を通して超音波
を基板501に直接与える方法がある。また、図6にお
いて、テーブル432と基板501との間に基板501
の位置決めと兼用する振動板を新たに配置して、その振
動板を介して超音波を基板501に間接的に直接与える
こともできる。
【0028】次に、上記パターン製造装置の制御構成
を、図7のブロック構成図により説明する。パターン製
造装置400は、加工しようとする基板や形成しようと
するパターン等の各種情報が入力されるとともに設定情
報や加工情報等が表示されるデータ入出力部451と、
インクジェットヘッド431の吐出動作を制御するイン
クジェットヘッド制御回路452と、XYZステージ4
35の移動動作を制御するXYZステージ駆動回路45
3と、CCDカメラ440の動作を制御するCCDカメ
ラ制御回路454と、上述した超音波(発生)回路45
5と、これらの各部と相互に通信してデータの送受を行
い、それらのデータを基にデータの処理/記憶を行っ
て、各部に必要なデータを提供するデータ処理/記憶部
456とを備える。
【0029】
【実施例】実施例1.次に、上述の基板のパターン製造
装置400を利用して、カラーフィルタを製造する過程
の一例を、図8の工程図に基づいて説明する。
【0030】(1)まず、図8(a)に示されるよう
に、透光性のないしかも撥水性を有するポリイミド等の
樹脂材料によって隔壁(バンク)506を矢印B方向か
ら見て格子状パターンに形成する。格子状パターンの格
子穴の部分は画素が形成される領域、すなわち画素領域
507である。この隔壁506によって形成される各画
素領域507の矢印C方向から見た場合の平面寸法は、
例えば30μm×100μm程度に形成される。
【0031】隔壁506は、画素領域507に供給され
る画素材料の他の画素領域への流動を阻止する機能及び
ブラックマトリクスの機能を併せて有する。この隔壁5
06は、任意のパターニング手法、例えばフォトリソグ
ラフィー法によって形成され、さらに必要に応じてヒー
タによって加熱されて焼成される。
【0032】次に、基板501に酸素プラズマ処理とC
F4プラズマ処理の連続プラズマ処理を行う。これによ
り、隔壁506の表面は撥水化され、画素領域507の
表面は親水化され、インクジェット液滴を微細にパター
ニングするための基板側の濡れ性の制御ができる。
【0033】(2)隔壁506の形成後、図8(b)に
示されるように、パターン製造装置400を利用して、
基板501に超音波振動を与えながらインクジェットヘ
ッド431から、画素材料溶液(カラーフィルタ溶液)
508を各画素領域507に供給することにより、各画
素領域507を画素材料513でほぼ均一な厚さに埋め
る。なお、符号513RはR(赤)の色を有する画素材
料を示し、符号513GはG(緑)の色を有する画素材
料を示し、そして符号513BはB(青)の色を有する
画素材料を示している。
【0034】(3)各画素領域507に所定量の画素材
料が充填されると、ヒータによってマザー基板502を
例えば70℃程度に加熱して、画素材料の溶媒を蒸発さ
せる。この蒸発により、図8(c)に示されるように画
素材料513の体積が減少し、平坦化する。体積の減少
が激しい場合には、カラーフィルタとして十分な膜厚が
得られるまで、画素材料の液滴の供給とその液滴の加熱
とを繰り返して実行する。以上の処理により、最終的に
画素材料の固形分のみが析出して膜化し、これにより希
望する各色画素503(503R,503G,503
B)が形成される。
【0035】(4)以上により画素503が形成された
後、それらの画素503を完全に乾燥させるために、所
定の温度で所定時間の加熱処理を実行する。その後、例
えば、スピンコート法、ロールコート法、リッピング法
等といった適宜の手法を用いて、図8(d)に示される
ように、保護膜504を形成する。なお、この保護膜5
04も、インクジェットヘッドを利用して基板に塗布す
ることもできる。保護膜504は、画素503等の保護
及びカラーフィルタ500の表面の平坦化のために形成
される。
【0036】以上のように本実施形態によれば、図9に
示すように、親水性の画素領域507をはずれて隔壁5
06にインクジェットヘッド431から吐出された溶液
508は、基板の超音波振動によって隔壁506との動
的接触角θが大きくなり、隔壁506から画素領域50
7への溶液の円滑な移送が可能となる。また、図10に
示すように、基板の超音波振動によって溶液508は画
素領域507の全体に広がり、更に、基板の超音波振動
によってカラーフィルタの画素材料が溶液中で攪拌され
るので、析出形成される画素がほぼ均一な厚さに成膜形
成される。これにより、完成したカラーフィルタの色む
らの発生をなくすことができる。
【0037】実施例2.ここでは、上述の基板のパター
ン製造装置400を利用して、有機EL装置を製造する
過程の一例を、図11の工程図に基づいて説明する。
【0038】(1)まず、図11(a)に示されるよう
に、ガラス基板等の透明基板602の表面にTFD素子
やTFT素子等といった能動素子603を形成し、さら
に、透明基板602の上に平坦化を兼ねた絶縁膜とし
て、SiO2膜604を成膜する。そして、ドライエッ
チング等により能動素子603のパッドを開口した後、
画素となる透明電極(画素電極)605を形成する。こ
の電極形成方法としては、例えば、フォトリソグラフィ
ー法、真空状着法、スパックリング法、パイロゾル法等
を用いることができる。この透明電極605の材料とし
てはITO(IndiumTin Oxide)、酸化スズ、酸化イン
ジウムと酸化亜鉛との複合酸化物等を用いることができ
る。
【0039】(2)次に、図11(b)に示されるよう
に、透明電極605及び透明電極605の周囲を形成す
る内壁に親水性を持たせる目的で、SiO2膜604A
を再度成膜する。
【0040】(3)次に、図11(c)に示されるよう
に、各透明電極605の間に、疎水性を有する樹脂材料
からなる隔壁(バンク)606をパターニングする。こ
れには、各種の方法、例えばフォトリソグラフィー法が
を用いることができる。これにより、コントラストの向
上、発光材料の混色の防止、画素と画素との間からの光
漏れ等を防止することができる。隔壁606の材料とし
ては、有機EL材料の溶媒に対して耐久性を有するもの
であれば特に限定されないが、フロロカーボンガスプラ
ズマ処理によりテフロン(登録商標)化できること、例
えば、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、感光性ポリイミド
等といった有機材料が好ましい。
【0041】次に、正孔注入層用溶液を塗布する直前
に、基板601に酸素ガスとフロロカーボンガスプラズ
マの連続プラズマ処理を行う。これにより、隔壁606
の表面は撥水化され、透明電極605の表面は親水化さ
れ、インクジェット液滴を微細にパターニングするため
の基板側の濡れ性の制御ができる。
【0042】(4)次に、図11(d)に示されるよう
に、パターン製造装置400を利用して、基板601に
超音波振動を与えながら、正孔注入層溶液608をイン
クジェットヘッド431から吐出し、各透明電極605
の上に塗布する。その後、大気中、20℃(ホットプレ
ート上)、10分の熱処理により、発光層溶液と相溶し
ない正孔注入層609を形成する。正孔注入層609の
層厚は、例えば40nm程度である。なお、正孔注入層
溶液は、例えばPEDT/PSS(PolyethyleneDioxyt
hiophene/Polystyrene Sulphonate)溶液である。
【0043】(5)続いて、図10(e)に示されるよ
うに、各画素領域内の正孔注入層609の上に、発光層
となる赤(R),緑(G),青(B)の3色の有機発光
材料溶液(有機EL溶液)610R,610G,610
Bを塗布する。この場合も、パターン製造装置400を
利用して、基板601に超音波振動を与えながら行う。
そして、塗布された溶液を熱処理により乾燥させ発光層
611R,611G,611Bを形成する。熱処理によ
り共役化した発光層は溶媒に不溶である。なお、発光層
溶液としては、例えば、R色発光層611Rにはローダ
ミンBをドープしたPPV(ポリパラフェニレンビニレ
ン)のキシレン溶液が、また、G色発光層611Gには
例えばMEH・PPVのキシレン溶液が、そして、B色
発光層611Bには例えばクマリンをドープしたPPV
のキシレン溶液を用いることができる。
【0044】なお、上記の発光層を形成する前に正孔注
入層609に酸素ガスとフロロカーボンガスプラズマの
連続プラズマ処理を行っても良い。これにより、正孔注
入層609上にフッ素化物層が形成され、イオン化ポテ
ンシャルが高くなることにより正孔注入効率が増し、発
光効率の高い有機有機EL装置を提供できる。
【0045】(6)その後、図10(f)に示されるよ
うに、対向電極612を形成する。対向電極612はそ
れが面電極である場合には、例えば、Mg,Ag,A
l,Li等を材料として、蒸着法、スパッタ法等といっ
た成膜法を用いて形成できる。また、対向電極612が
ストライプ状電極である場合には、成膜された電極層を
フォトリソグラフィー法等といったパターニング手法を
用いて形成できる。 (7)最後に、上記のように形成された基板601に他
の機器との接続部を設け、また、上記基板を封止して、
有機EL装置を完成させる。
【0046】以上のような、有機EL装置の製造方法に
おいても、正孔注入層溶液や有機EL溶液を基板に塗布
するに際して、インクジェットによる溶液の塗布と基板
の超音波振動とを併用したことで、図9及び図10に関
連して説明したと同様の作用効果を奏する。従って、有
機EL装置の画素面をほぼ均一な厚さに成膜形成でき、
有機EL装置における色むらの発生をなくすことができ
る。
【0047】なお、赤、緑、青の各色発光層611R,
611G,611Bに用いられる有機化合物及び溶液
は、上記に示したものに限定されるものではなく、同様
の機能を果たす各種のものを用いることができる。ま
た、中間色を発色するような材料を用いてもよい。
【0048】ところで、実施例1又は2においては、カ
ラーフィルタ溶液や有機EL溶液の粘度に対応したパタ
ーン成膜に最適の超音波振動数を予め求めておいて、実
際のパターン製造の際には、使用する溶液の粘度に最も
適した超音波周波数を基板に与えるように、超音波回路
455で発生する超音波の周波数を調整可能に構成する
のがよい。なお、粘度に応じて超音波回路455で発生
する超音波の周波数を調整する代わりに、カメラを利用
して基板に塗布されたカラーフィルタ溶液や有機EL溶
液の流動状態の画像を取り込み、その状態を人が視認で
きる表示装置に表示させ、その状態に応じて、超音波回
路445の超音波周波数を調整するようにしてもよい。
これによれば、溶液の実際の流動状態に対応した振動を
基板に与えることができるので、仕様の異なる溶液や基
板を用いる場合にも、均一な厚さのパターンを基板に形
成することが可能となる。
【0049】さらに、上記実施形態ではインクジェット
ヘッドとして、いわゆるピエゾ方式のエッジタイプイン
クジェットヘッドを利用したが、利用できるインクジェ
ットヘッドはそれに限られるものではなく、各種方式、
各種態様のインクジェットヘッドが利用できる。例え
ば、同じピエゾ方式によるがインク液滴を基板の面部に
設けたノズル孔から吐出させるフェイスインクジェット
タイプや、いわゆるバブル方式のインクジェットヘッド
も利用できる。ただし、ピエゾ方式の場合には、使用す
る溶液に熱的ストレスを与えない、溶液材料に対する自
由度が大きい、インクジェットヘッドの駆動波形を変え
ることで吐出させる液滴の大きさをコントロ−ルできる
等の特徴がある。
【0050】また、本発明の利用は、上記実施形態で示
したカラーフィルタや有機EL装置の画素パターンの形
成に限定されるものではなく、画素等の微小な範囲を均
一に成膜することが必要な分野で、広く用いる事ができ
る。また、上述したような画素等ではなく成膜範囲の許
容誤差が大きいパターンの形成においては、超音波でな
く音波の範囲内の周波数振動を基板に与えてもよい思わ
れる。
【0051】
【発明の効果】本発明のパターン製造方法又は装置によ
れば、インクジェットヘッドから溶液を基板に塗布し
て、画素等の微小なパターンを形成する際に、塗布され
た溶液の流動性を高まり、溶液が所定の成膜範囲の全体
にほぼ均一に塗布される。これにより、パターンをより
均一の厚さに成膜形成することができる。また、本発明
のカラーフィルタの製造方法又は装置によれば、カラー
フィルタにおける色むらの発生を低減する事ができる。
また、本発明の電界発光装置の製造方法又は装置によれ
ば、電界発光装置における色むらの発生を低減する事が
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1に係るインクジェットヘッ
ドの分解斜視図。
【図2】図1のインクジェットヘッドの断面側面図。
【図3】インクジェットヘッドによりカラーフィルタの
画素を着色している様子を上から見た状態を示した模式
図。
【図4】カラーフィルタの画素の配列例を示した説明
図。
【図5】本発明の実施形態に係る基板のパターン製造装
置の構造を示す構成図。
【図6】図5のテーブル部部分断面図。
【図7】図5のパターン製造装置の制御構成に係る部分
を示すブロック構成図。
【図8】カラーフィルタの製造工程を示す工程図であ
る。
【図9】本発明に基づく作用を説明する説明図(その
1)である。
【図10】本発明に基づく作用を説明する説明図(その
2)である。
【図11】有機有機EL装置の製造工程を示す工程図で
ある。
【符号の説明】
400 基板のパターン製造装置 431 インクジェットヘッド 432 テーブル 435 XYZステージ 436 インクタンク 440 CCDカメラ 455 超音波(発生)回路 502 マザー基板 503R,503G,503B カラーフィルタの画素 506 隔壁 507 画素領域 508 画素材料溶液(カラーフィルタ溶液) 513R,513G,513B 画素材料 602 透明基板 605 透明電極(画素電極) 606 隔壁 610R,610G,610B 有機発光材料溶液(有
機EL溶液) 611R,611G,611B 発光層

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクジェットヘッドから溶液を基板に
    吐出して塗布しパターンを形成する基板のパターン製造
    方法であって、 前記基板に微小振動を与えながらを前記溶液を吐出する
    ことを特徴とする基板のパターン製造方法。
  2. 【請求項2】 前記基板に微小振動として超音波振動を
    与えることを特徴とする請求項1記載の基板のパターン
    製造方法。
  3. 【請求項3】 前記溶液の粘度に基づいて前記振動の周
    波数を調整することを特徴とする請求項1又は2記載の
    基板のパターン製造方法。
  4. 【請求項4】 前記溶液がカラーフィルタの画素材料を
    含んだ溶液であることを特徴とする請求項1乃至3のい
    ずれかに記載の基板のパターン製造方法。
  5. 【請求項5】 前記溶液が発光材料を含んだ溶液である
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の基
    板のパターン製造方法。
  6. 【請求項6】 インクジェットヘッドから溶液を基板に
    吐出して塗布しパターンを形成する基板のパターン製造
    装置であって、 溶液を吐出するインクジェットヘッドと、 基板を載置するテーブルと、 前記インクジェットヘッドと前記基板とを相対的にX,
    Y,X方向に移動させる移動機構と、 前記基板に超音波振動を与えるための超音波回路と、を
    備えたことを特徴とする基板のパターン製造装置。
  7. 【請求項7】 前記超音波振動の周波数を調整可能にし
    たことを特徴とする請求項6記載の基板のパターン製造
    装置。
  8. 【請求項8】 インクジェットヘッドから画素材料を含
    んだ溶液を基板に吐出して塗布し画素を形成する工程を
    有するカラーフィルタの製造方法であって、 前記基板に超音波振動を与えながら前記溶液を吐出する
    ことを特徴とするカラーフィルタの製造方法。
  9. 【請求項9】 インクジェットヘッドから画素材料を含
    んだ溶液を基板に吐出して塗布し画素を形成するカラー
    フィルタの製造装置であって、 溶液を吐出するインクジェットヘッドと、 基板を載置するテーブルと、 前記インクジェットヘッドと前記基板とを相対的にX,
    Y,X方向に移動させる移動機構と、 前記基板に超音波振動を与えるための超音波回路と、を
    備えたことを特徴とするカラーフィルタの製造装置。
  10. 【請求項10】 インクジェットヘッドから発光材料を
    含んだ溶液を基板に吐出して発光層を形成する工程を有
    する電界発光装置の製造方法であって、前記基板に超音
    波振動を与えながらを前記溶液を吐出することを特徴と
    する電界発光装置の製造方法。
  11. 【請求項11】 インクジェットヘッドから発光材料を
    含んだ溶液を基板に吐出して塗布し発光層を形成する電
    界発光装置の製造装置であって、 溶液を吐出するインクジェットヘッドと、 基板を載置するテーブルと、 前記インクジェットヘッドと前記基板とを相対的にX,
    Y,X方向に移動させる移動機構と、 前記基板に超音波振動を与えるための超音波回路と、を
    備えたことを特徴とする電界発光装置の製造装置。
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