JP2003145266A - アークスタート制御方法 - Google Patents

アークスタート制御方法

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JP2003145266A JP2001347214A JP2001347214A JP2003145266A JP 2003145266 A JP2003145266 A JP 2003145266A JP 2001347214 A JP2001347214 A JP 2001347214A JP 2001347214 A JP2001347214 A JP 2001347214A JP 2003145266 A JP2003145266 A JP 2003145266A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 消耗電極ガスシールドアーク溶接において、
通常のアークスタート制御では、溶接ワイヤの種類、送
給速度等の溶接条件によってはアークスタート性が悪い
場合がある。他方、アークスタート時に溶接ワイヤが母
材に接触すると溶接ワイヤを少し引き戻してアークを確
実に発生させた後に再び送給するリトラクトアークスタ
ート制御では、1回当りのアークスタートに要する時間
が長くなるために生産効率が低下すると共に、送給モー
タ及び溶接トーチの消耗部品の摩耗が激しいためにそれ
らの交換間隔が短くなる。 【解決手段】 本発明は、リトラクトアークスタート制
御と通常アークスタート制御とを備え、溶接ワイヤの種
類、送給速度等の溶接条件に応じて選択されるアークス
タート選択信号Scによって、リトラクトアークスター
ト制御と通常アークスタート制御とを切り換えてアーク
スタートさせる制御方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、消耗電極ガスシー
ルドアーク溶接におけるアークスタート制御方法の改善
に関する。
【0002】
【従来の技術】図1は、消耗電極ガスシールドアーク溶
接を行うための溶接装置の構成図である。以下、同図を
参照して、各構成物について説明する。溶接電源装置P
Sは、外部に設けられた溶接開始回路ASから溶接開始
信号Asが入力されると、溶接に適した溶接電圧Vw及
び溶接電流Iwを出力すると共に、溶接ワイヤ1を送給
モータWMによって送給するための送給制御信号Fcを
出力する。上記の溶接開始回路ASは、溶接トーチに取
り付けられたトーチスイッチ、溶接工程を制御する制御
装置内の回路等が相当する。溶接ワイヤ1は、送給モー
タWMに直結された送給ロール5が回転することによっ
て、溶接トーチ4内のライナを通って送給されると共
に、溶接トーチ4の先端に取り付けられたコンタクトチ
ップ4aから給電されて、溶接ワイヤ1と母材2との間
にアークが発生して溶接が行われる。このとき、送給ロ
ール5が正回転すると溶接ワイヤ1は母材2に近づく方
向へ前進送給され、逆に、送給ロールが逆回転すると溶
接ワイヤ1は母材2から離れる方向へ後退送給される。
ワイヤ先端・母材間距離Lwは、溶接ワイヤ1の先端と
母材2との距離を表わし、アーク発生状態ではアーク長
と略等しくなる。後述する従来技術1の通常アークスタ
ート制御では、溶接ワイヤは前進送給のみ行われ、後述
する従来技術2のリトラクトアークスタート制御では、
溶接ワイヤは前進送給及び後退送給の両方がわれる。
【0003】[従来技術1]従来技術1は、溶接開始信
号が入力されると溶接ワイヤを母材へ前進送給し、溶接
ワイヤが母材に接触又は接近すると定常の溶接電流を通
電して定常のアークを発生させるアークスタート制御方
法(以下、通常アークスタート制御という)である。以
下、図面を参照して通常アークスタート制御について説
明する。
【0004】図2は、通常アークスタート制御の各信号
のタイミングチャートである。同図(A)は溶接開始信
号Asの時間変化を示し、同図(B)は送給制御信号F
cの時間変化を示し、同図(C)は溶接電流Iwの時間
変化を示し、同図(D)はワイヤ先端・母材間距離Lw
の時間変化を示し、同図(E1)〜(E4)は各時刻に
おけるアーク発生部の状態を示す。
【0005】 時刻t1〜t2の期間 時刻t1において、同図(A)に示すように、溶接開始
信号Asが入力(Highレベル)されると、同図
(B)に示すように、送給制御信号Fcの値は初期送給
速度設定値Fsiとなり、後述する定常送給速度設定値F
sよりも遅い速度で溶接ワイヤの送給が開始される。同
時に、図示していないが、溶接電源装置の出力も開始さ
れて、溶接ワイヤと母材との間に溶接電圧が印加する。
この期間中は、同図(D)に示すように、ワイヤ先端・
母材間距離Lwは上記の初期送給速度設定値Fsiに相当
する速度で徐々に短くなる。
【0006】 時刻t2以降の期間 時刻t2において、同図(E2)に示すように、溶接ワ
イヤの先端が母材に接触するか又は非常に短い距離まで
接近すると、同図(E3)に示すように、アーク3が発
生し、同図(C)に示すように、定常の溶接電流が通電
する。これに応動して、同図(B)に示すように、送給
制御信号Fcの値は定常送給速度設定値Fsとなり、溶
接ワイヤはこの設定値に相当する速度で送給される。そ
して、同図(D)に示すように、アーク長(ワイヤ先端
・母材間距離Lw)は、時刻t2〜t3の過渡的な期間
を経て、同図(E4)に示すように、適正な定常アーク
長になる。
【0007】上述した通常アークスタート制御によっ
て、消耗電極ガスシールドアーク溶接のアークスタート
は行われる。しかしながら、溶接ワイヤの材質がアルミ
ニウム又はステンレス鋼である場合には、この通常アー
クスタート制御ではアークスタート直後にアーク切れ又
は長期間の短絡状態が発生しやすく、不良なアークスタ
ートとなりやすいことが知れれている。また、溶接ワイ
ヤの材質が鉄鋼である場合にはアークスタート性はほぼ
良好であるが、溶接ワイヤの直径が0.8〜1.0[m
m]と細いとき及び1.6[mm]と太いときには、直径
が1.2[mm]のときに比べてアークスタート性は悪
い。さらに、溶接電流値が低い(送給速度が遅い)とき
にもアークスタート性は悪くなる。すなわち、通常アー
クスタート制御では、溶接ワイヤの種類(材質及び直
径)、送給速度等の溶接条件によってはアークスタート
性が悪くなる場合がある。この問題を解決するために、
以下に説明する従来技術2のリトラクトアークスタート
制御が提案されている。
【0008】[従来技術2]図3は、リトラクトアーク
スタート制御の各信号のタイミングチャートである。同
図(A)は溶接開始信号Asの時間変化を示し、同図
(B)は送給制御信号Fcの時間変化を示し、同図
(C)は溶接ワイヤ・母材間の短絡状態を判別する短絡
判別信号Sdの時間変化を示し、同図(D)は溶接電流
Iwの時間変化を示し、同図(E)はワイヤ先端・母材
間距離Lwの時間変化を示し、同図(F1)〜(F5)
は各時刻におけるアーク発生部の状態を示す。同図にお
いて、時刻t1〜t2の期間中の動作は、前述した図2
と同様であるので、説明は省略する。以下、時刻t2以
降の期間の動作について同図を参照して説明する。
【0009】 時刻t2〜t3の期間 時刻t1〜t2の期間中に初期送給速度設定値Fsiに相
当する速度で溶接ワイヤが母材へ前進送給されて、時刻
t2において、同図(F2)に示すように、溶接ワイヤ
の先端が母材に接触すると、同図(D)に示すように、
数[A]〜数十[A]程度に予め定めた初期電流Isが
通電する。これに応動して、同図(B)に示すように、
送給制御信号Fcの値は予め定めた負の値の後退送給速
度設定値Fsrに変化し、溶接ワイヤはこの設定値に相当
する速度で母材から後退送給される。ここで、送給制御
信号Fcの値が正の値であるときは溶接ワイヤは前進送
給され、負の値であるときは後退送給される。同時に時
刻t2において、同図(C)に示すように、溶接ワイヤ
と母材とが接触状態になるので、短絡判別信号SdはH
ighレベル(短絡)に変化する。この期間中、溶接ワ
イヤは後退送給されるが、送給モータが正回転から逆回
転へと切り換わるための時間遅れ及び溶接トーチの曲が
りによる溶接ワイヤの遊び分を後退送給するための時間
遅れによって、同図(E)に示すように、ワイヤ先端・
母材間距離Lwは0[mm]で接触した状態のままであ
る。
【0010】 時刻t3〜t4の期間 時刻t3において、同図(F3)に示すように、上記の
後退送給によってワイヤ先端が母材から離れると、初期
電流Isが通電する初期アーク3aが発生する。このと
き、同図(C)に示すように、短絡判別信号Sdは上記
の初期アーク3aの発生を判別するが予め定めたオフデ
ィレイの遅延時間Tdが経過する時刻t4までHigh
レベルのままであるために、この期間中は後退送給が継
続され、同図(E)に示すように、ワイヤ先端・母材間
距離Lwは時間経過と共に長くなる。
【0011】 時刻t4以降の期間 時刻t4において、同図(C)に示すように、遅延時間
Tdが経過して短絡判別信号SdがLowレベルになる
と、同図(B)に示すように、送給制御信号Fcの値は
予め定めた正の値の定常送給速度設定値Fsに変化し、
溶接ワイヤはこの設定値に相当する速度で再び前進送給
される。同時に、同図(D)に示すように、定常の溶接
電流が通電し、時刻t5に至って、同図(E)に示すよ
うに、ワイヤ先端・母材間距離Lwは定常のアーク長と
なり、同図(F5)に示すように、定常のアーク3bへ
移行する。
【0012】上述したように、リトラクトアークスター
ト制御では、溶接ワイヤの先端を一度母材に接触させた
後に、溶接ワイヤを後退送給させて初期アークを確実に
発生させ、再び溶接ワイヤを前進送給して定常のアーク
へと移行させる。この方法によれば、溶接ワイヤの材
質、直径、送給速度等の溶接条件に係わりなく常に良好
なアークスタート性を得ることができる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】前述したように、従来
技術1の通常アークスタート制御では、溶接ワイヤの材
質がアルミニウム又はステンレス鋼である場合、溶接ワ
イヤの直径が1.2[mm]よりも細いか又は太い場合及
び送給速度が遅く溶接電流平均値が低い場合には、アー
クスタート性が悪いために、アークスタート失敗による
溶接作業の中断、溶接品質の悪化等が発生する場合があ
った。
【0014】また、前述したように、従来技術2のリト
ラクトアークスタート制御では、溶接ワイヤの材質、直
径、送給速度等の溶接条件に係わりなく常に良好なアー
クスタート性を得ることができる。しかしながら、この
リトラクトアークスタート制御には以下の解決課題があ
る。 アークスタートに要する時間が長い 通常アークスタート制御では、図2で前述したように、
時刻t2において溶接ワイヤが母材と接触した後、時刻
t3において定常のアーク状態になり、接触後のアーク
スタートに要する時間は、時刻t2〜t3の期間とな
る。これに対して、リトラクトアークスタート制御で
は、図3で前述したように、時刻t2において溶接ワイ
ヤが母材と接触した後、時刻t2〜t4の後退送給の期
間及び時刻t4〜t5の定常のアークへの移行期間が必
要であるために、接触後のアークスタートに要する時間
は、時刻t2〜t5となり、通常アークスタート制御時
よりも長くなる。ところで、自動車、電子機器等の部品
の溶接においては、短い溶接長の溶接個所を1つのワー
クに対して多数回行う場合が多い。このようなワークを
溶接する場合には、1回当りのアークスタートに要する
時間が長くなると生産効率が低下する。したがって、リ
トラクトアークスタート制御は通常アークスタート制御
に比べてアークスタートに要する時間が長くかかるため
に、生産効率が低下するという問題がある。
【0015】 送給モータ及び溶接トーチの消耗部品
の耐用寿命が短くなる リトラクトアークスタート制御では、図3で前述したよ
うに、時刻t1〜t2の期間中は送給モータを正回転さ
せて溶接ワイヤを前進送給させ、続く時刻t2〜t4の
期間中は送給モータを逆回転させて溶接ワイヤを後退送
給させ、続く時刻t4以降の期間中は再び送給モータを
正回転させて溶接ワイヤを前進送給させる。このよう
に、1回のアークスタートごとに送給モータは正/逆回
転を繰り返すことになるために、正回転だけを行う通常
アークスタート制御に比べて耐用寿命は短くなる。ま
た、アークスタートごとに溶接ワイヤの前進/後退送給
を繰り返すために、溶接トーチ内に挿入された溶接ワイ
ヤを通すためのコイルライナ、溶接トーチ先端に取り付
けられた溶接ワイヤに給電するためのコンタクトチップ
等の消耗部品の摩耗が早くなり、交換周期が短くなる。
上述したように、リトラクトアークスタート制御では、
送給モータ及び溶接トーチの消耗部品(以下、消耗部品
等という)の耐用寿命が短くなるために、短い周期で交
換する必要があり、そのための経費及び交換作業時間の
増大が問題であった。そこで、本発明では、上述した通
常アークスタート制御及びリトラクトアークスタート制
御の課題を解決するためのアークスタート制御方法を提
供する。
【0016】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、図4に示
すように、溶接開始信号Asが入力されると溶接ワイヤ
を母材へ前進送給し、溶接ワイヤが母材に接触すると小
電流値の初期電流Isを通電すると共に溶接ワイヤを母
材から後退送給し、この後退送給によって溶接ワイヤが
母材から離れて初期アーク3aが発生した後に溶接ワイ
ヤを再び前進送給すると共に定常の溶接電流を通電して
定常のアーク3bに移行させるリトラクトアークスター
ト制御と、上記溶接開始信号Asが入力されると溶接ワ
イヤを母材へ前進送給し、溶接ワイヤが母材に接触する
と定常の溶接電流を通電して定常のアークを発生させる
通常アークスタート制御とを備え、溶接ワイヤの種類、
送給速度等の溶接条件に応じて選択されるアークスター
ト選択信号Scによって上記リトラクトアークスタート
制御と上記通常アークスタート制御とを切り換えてアー
クスタートさせる消耗電極ガスシールドアーク溶接のア
ークスタート制御方法である。
【0017】第2の発明は、図5に示すように、第1の
発明に記載するアークスタート選択信号Scが、溶接電
源装置に設けられたアークスタート選択スイッチSWを
切り換えることによって設定されるアークスタート制御
方法である。
【0018】第3の発明は、図6に示すように、ティー
チペンダントTPによって溶接条件を設定し、溶接電源
装置PS及び溶接ロボットを使用して行うロボットアー
ク溶接において、第1の発明に記載するアークスタート
選択信号Scを上記溶接条件の一つとして上記ティーチ
ペンダントTPによって設定するアークスタート制御方
法である。
【0019】第4の発明は、図7に示すように、第1の
発明に記載するアークスタート選択信号Scが、溶接ワ
イヤ選択信号Ms又は送給速度設定信号Fsの少なくと
も一つの信号の値に応動して設定されるアークスタート
制御方法である。
【0020】第5の発明は、図8に示すように、第1の
発明に記載するアークスタート選択信号Scが、前回の
溶接終了時点から今回の溶接開始時点までの溶接停止時
間Tmに応動して設定されるアークスタート制御方法で
ある。
【0021】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態の例
として、実施例1〜5について図面を参照して説明す
る。 [実施例1]実施例1の発明は、リトラクトアークスタ
ート制御と通常アークスタート制御とを備え、溶接ワイ
ヤの種類、送給速度等の溶接条件に応じて選択されるア
ークスタート選択信号Scによって上記リトラクトアー
クスタート制御と上記通常アークスタート制御とを切り
換えてアークスタートさせるアークスタート制御方法で
ある。例えば、母材の材質がアルミニウム又はステンレ
ス鋼である場合にはアークスタート性が悪いために、ア
ークスタート選択信号をHighレベルに設定してリト
ラクトアークスタート制御を選択する。また、母材の材
質が鉄鋼である場合にはアークスタート性は良好なの
で、生産効率の向上及び消耗部品等の長寿命化のため
に、アークスタート選択信号ScをLowレベルに設定
して通常アークスタート制御を選択する。さらには、母
材の材質が鉄鋼であり、2個所の溶接個所の一方は送給
速度が遅く(溶接電流平均値が低く)、もう一方の溶接
個所の送給速度が速い(溶接電流平均値が高い)場合に
は、前者の溶接個所を溶接するときにはアークスタート
選択信号ScをHighレベルに設定してリトラクトア
ークスタート制御を選択してアークスタート性を良好に
し、後者の溶接個所を溶接するときにはアークスタート
性は良好なので、生産効率の向上及び消耗部品等の長寿
命化のために、アークスタート選択信号ScをLowレ
ベルに設定して通常アークスタート制御を選択する。さ
らには、母材の溶接個所の溶接品質の要求レベルに応じ
て、非常に高い品質を求められている場合にはアークス
タート選択信号ScをHighレベルに設定してリトラ
クトアークスタート制御を選択し、そうでない場合には
アークスタート選択信号ScをLowレベルに設定して
通常アークスタート制御を選択することもできる。以
下、実施例1の発明について、図面を参照して詳細に説
明する。
【0022】図4は、実施例1の発明を実施するための
溶接電源装置PSのブロック図である。以下、同図を参
照して説明する。出力制御回路INVは、商用電源(3
相200[V]等)を入力として、後述する駆動信号D
vに従ってインバータ制御、サイリスタ制御等の出力制
御を行い、溶接に適した溶接電流Iw及び溶接電圧Vw
を出力する。
【0023】溶接開始回路ASは、溶接トーチ、溶接工
程制御装置等に設けられて、溶接開始信号Asを出力す
る。電流検出回路IDは、溶接電流Iwを検出して、電
流検出信号Idを出力する。通電判別回路CDは、上記
の電流検出信号Idを入力として、溶接電流Iwが通電
しているときにはHighレベルとなり、通電していな
いときにはLowレベルとなる通電判別信号Cdを出力
する。初期送給速度設定回路FSIは、予め定めた初期
送給速度設定信号Fsiを出力する。送給速度切換回路S
Fは、上記の通電判別信号CdがLowレベル(非通
電)のときはa側に切り換わり上記の初期送給速度設定
信号Fsiを送給速度制御設定信号Fscとして出力し、H
ighレベル(通電)のときはb側に切り換わり後述す
る後退/定常送給速度設定信号Srを送給速度制御設定
信号Fscとして出力する。定常送給速度設定回路FS
は、予め定めた定常送給速度設定信号Fsを出力する。
後退送給速度設定回路FSRは、予め定めた後退送給速
度設定信号Fsrを出力する。
【0024】点線で示すアークスタート選択回路SC
は、通常アークスタート制御を選択したときはLowレ
ベルとなり、リトラクトアークスタート制御を選択した
ときはHighレベルとなるアークスタート選択信号S
cを出力する。電圧検出回路VDは、溶接電圧Vwを検
出して電圧検出信号Vdを出力する。短絡判別回路SD
は、図3(C)で前述したように、上記の電圧検出信号
Vdの値によって、短絡の発生を判別した時点からアー
クの発生を判別した後に遅延時間Tdが経過した時点ま
での間Highレベルとなる短絡判別信号Sdを出力す
る。論値積回路ANDは、上記のアークスタート選択信
号Sc及び上記の短絡判別信号Sdを入力として、論理
積信号Andを出力する。後退/定常送給速度切換回路S
Rは、上記の論理積信号AndがLowレベルのときはa
側に切り換わり上記の定常送給速度設定信号Fsを後退
/定常送給速度設定信号Srとして出力し、Highレ
ベルのときはb側に切り換わり上記の後退送給速度設定
信号Fsrを後退/定常送給速度設定信号Srとして出力
する。
【0025】ここで、上記のアークスタート選択信号S
cの設定値によって、上記の送給速度制御設定信号Fsc
の値がどのように変化するかを以下にまとめる。 アークスタート選択信号ScがLowレベル(通常
アークスタート制御)のとき(前述した図2の動作と同
一) 論理積信号Andは常にLowレベルになるので、後退/
定常送給速度設定信号Srは常に定常送給速度設定信号
Fsとなる。そして、送給速度制御設定信号Fscは、通
電判別信号CdがHighレベル(通電)に変化する時
点(図2の時刻t2)までは初期送給速度設定信号Fsi
となり、変化時点以降は定常送給速度設定信号Fsとな
る。
【0026】 アークスタート選択信号ScがHig
hレベル(リトラクトアークスタート制御)のとき(前
述した図3の動作と同一) 通電判別信号CdがHighレベル(通電)に変化する
時点(図3の時刻t2)までは、送給速度制御設定信号
Fscは初期送給速度設定信号Fsiとなる。続いて、短絡
判別信号SdがHighレベル(短絡)に変化(図3の
時刻t2)すると、論理積信号AndはHighレベルに
変化するので、送給速度制御設定信号Fscは後退送給速
度設定信号Fsrとなる。続いて、短絡判別信号SdがL
owレベルに変化(図3の時刻t4)すると、論理積信
号AndはLowレベルに変化するので、送給速度制御設
定信号Fscは定常送給速度設定信号Fsとなる。
【0027】送給制御回路FCは、溶接開始信号Asが
Highレベル(開始)であるときには、上記の送給速
度制御設定信号Fscに相当する速度で溶接ワイヤを送給
するための送給制御信号Fcを送給モータWMへ出力す
る。
【0028】電圧設定回路VSは、予め定めた電圧設定
信号Vsを出力する。初期電流設定回路ISIは、予め
定めた初期電流設定信号Isiを出力する。電圧誤差増幅
回路EVは、上記の電圧設定信号Vsと電圧検出信号V
dとの誤差を増幅して、電圧誤差増幅信号Evを出力す
る。この電圧誤差増幅回路EVのフィードバック制御に
よって、溶接電源装置の外部特性は定常の溶接電流を通
電するための定電圧特性となる。電流誤差増幅回路EI
は、上記の初期電流設定信号Isiと電流検出信号Idと
の誤差を増幅して、電流誤差増幅信号Eiを出力する。
この電流誤差増幅回路EIのフィードバック制御によっ
て、外部特性は初期電流Isを通電するための定電流特
性となる。
【0029】フリップフロップ回路FFは、アークスタ
ート選択信号Scを禁止端子に入力し、溶接開始信号A
sをセット(S)端子に入力し、短絡判別信号Sdをリ
セット(R)端子に入力して、切換信号Ffを出力す
る。アークスタート選択信号ScがLowレベル(通常
アークスタート制御)のときには、切換信号Ffは常に
Lowレベルになる。他方、アークスタート選択信号S
cがHighレベル(リトラクトアークスタート制御)
のときには、溶接開始信号AsがHighレベル(開
始)に変化した時点から短絡判別信号SdがLowレベ
ルに変化する時点までの期間(図3の時刻t1〜t4)
は、Highレベルになる。外部特性切換回路SPは、
上記の切換信号FfがLowレベルのときには電圧誤差
増幅信号Evを誤差増幅信号Eaとして出力し、Hig
hレベルのときには電流誤差増幅信号Eiを誤差増幅信
号Eaとして出力する。
【0030】アークスタート選択信号ScがLowレベ
ル(通常アークスタート制御)のときには、電圧誤差増
幅信号Evが常に選択されて定電圧特性が形成される。
したがって、図2で前述したように、時刻t2において
溶接ワイヤが母材に接触すると、電圧設定信号Vsに対
応する定電圧特性によって定常の溶接電流が通電する。
他方、アークスタート選択信号ScがHighレベル
(リトラクトアークスタート制御)のときには、図3の
時刻t1〜t4の期間中は電流誤差増幅信号Eiが選択
されて定電流特性を形成する。したがって、溶接開始信
号Asが入力された時点からアークが発生して遅延時間
Tdが経過する時点までの図3の時刻t1〜t4の期間
中は、初期電流Isを通電するために定電流特性を形成
し、それ以降の期間中は定電圧特性を形成して定常の溶
接電流を通電する。
【0031】駆動回路DVは、溶接開始信号AsがHi
ghレベル(開始)のときには、上記の誤差増幅信号E
aに従って定電圧特性又は定電流特性を形成するための
駆動信号Dvを出力する。
【0032】上述した溶接電源装置を使用すれば、アー
クスタート選択信号Scの設定値を切り換えるだけで、
溶接ワイヤの種類、送給速度等の種々の溶接条件に適し
たアークスタート制御方法を選択することができる。
【0033】[実施例2]実施例2の発明は、実施例1
の発明に記載するアークスタート選択信号が、溶接電源
装置に設けられたアークスタート選択スイッチを切り換
えることによって設定されるアークスタート制御方法で
ある。以下、図面を参照して実施例2の発明について説
明する。
【0034】実施例2の発明を実施するための溶接電源
装置は、前述した図4のブロック図におけるアークスタ
ート選択回路SCを以下に説明する図5の構成としたも
のである。図5は、実施例2のアークスタート選択回路
SCのブロック図である。アークスタート選択スイッチ
SWは、溶接電源装置に設けられて、通常アークスター
ト制御を選択するときにはa側に切り換え、リトラクト
アークスタート制御を選択するときにはb側に切り換え
る。アークスタート選択スイッチSWがa側に切り換え
られると、抵抗器Rに電流が流れて電圧値V1は略0
[V]となるので、バッファ回路BUFの出力であるア
ークスタート選択信号ScはLowレベルとなる。他
方、アークスタート選択スイッチSWがb側に切り換え
られると、電圧値V1は略5[V]となるので、アーク
スタート選択信号ScはHighレベルとなる。
【0035】上述したように、実施例2の発明は、アー
クスタート選択スイッチSWを切り換えるだけで、種々
の溶接条件に適したアークスタート制御方法を選択する
ことができる。
【0036】[実施例3]実施例3の発明は、ティーチ
ペンダントによって溶接条件を設定し、溶接電源装置及
び溶接ロボットを使用して行うロボットアーク溶接にお
いて、実施例1の発明に記載するアークスタート選択信
号を上記溶接条件の一つとして上記ティーチペンダント
によって設定するアークスタート制御方法である。以
下、図面を参照して、実施例3の発明について説明す
る。
【0037】図6は、実施例3の発明を実施するための
ロボットアーク溶接装置の構成図である。ティーチペン
ダントTPによって、マニピュレータRMの動作の教
示、溶接開始信号As、電圧設定信号Vs、定常送給速
度設定信号Fs、アークスタート選択信号Sc等の溶接
条件を、ロボット制御装置RCに予め設定する。ロボッ
ト制御装置RCは、マニピュレータRMの動作を制御す
るための動作制御信号Mcを出力し、ティーチペンダン
トTPによって設定された溶接開始信号As、電圧設定
信号Vs、定常送給速度設定信号Fs及びアークスター
ト選択信号Scを含む溶接条件設定信号Wsを溶接電源
装置PSへ出力する。溶接電源装置PSは、前述した図
4のブロック図における溶接開始信号As、電圧設定信
号Vs,定常送給速度設定信号Fs及びアークスタート
選択信号Scを外部からの上記の溶接条件設定信号Ws
によって設定するように変更したものである。溶接電源
装置PSは、溶接条件設定信号Wsを入力として、溶接
電圧Vw及び溶接電流Iwを出力すると共に、送給制御
信号Fcを送給モータWMへ出力する。溶接ワイヤ1は
送給モータWMによって溶接トーチ4を通って送給され
て、母材2との間にアーク3が発生して溶接が行われ
る。
【0038】上述したように、実施例3の発明は、ティ
ーチペンダントTPによってアークスタート選択信号S
cを設定することができ、種々の溶接条件に適したアー
クスタート制御方法を選択することができる。特に、溶
接ロボットの作業プログラムにアークスタート選択信号
Scの設定値を追加することによって、溶接個所ごとに
通常アークスタート制御とリトラクトアークスタート制
御とを選択することができる。
【0039】[実施例4]実施例4の発明は、実施例1
の発明に記載するアークスタート選択信号が、溶接ワイ
ヤ選択信号又は送給速度設定信号の少なくとも一つの信
号の値に応動して設定されるアークスタート制御方法で
ある。以下、図面を参照して、実施例4の発明について
説明する。
【0040】実施例4の発明を実施するための溶接電源
装置は、前述した図4のブロック図におけるアークスタ
ート選択回路SCを、以下に説明する図7の構成とした
ものである。図7は、実施例4のアークスタート選択回
路SCのブロック図である。溶接ワイヤ選択回路MS
は、溶接ワイヤの種類に対応した溶接ワイヤ選択信号M
sを出力する。例えば、溶接ワイヤの材質が鉄鋼で直径
が1.2[mm]のときの溶接ワイヤ選択信号Ms=1と
し、溶接ワイヤの材質が鉄鋼で直径が1.0[mm]のと
きの溶接ワイヤ選択信号Ms=2とし、溶接ワイヤの材
質がアルミニウムで直径が1.2[mm]のときの溶接ワ
イヤ選択信号Ms=3とし、溶接ワイヤの材質がステン
レス鋼で直径が1.2[mm]のときの溶接ワイヤ選択信
号Ms=4とする。実施例4のアークスタート選択回路
SCは、上記の溶接ワイヤ選択信号Ms及び定常送給速
度設定信号Fsを入力として、それらの値に応動して予
め定めた規則に従ってアークスタート選択信号Scを出
力する。この規則の一例を、図7に示す。例えば、溶接
ワイヤ選択信号Ms=1であり定常送給速度設定信号F
s≦7[m/分](溶接電流平均値では220[A]に
相当)のときには、アークスタート選択信号ScはHi
ghレベル(リトラクトアークスタート制御)となり、
定常送給速度設定信号Fs>7[m/分]のときには、
アークスタート選択信号ScはLowレベル(通常アー
クスタート制御)となる。また、溶接ワイヤ選択信号M
s=2であり定常送給速度設定信号Fs≦6[m/分]
(溶接電流平均値では160[A]に相当)のときに
は、アークスタート選択信号ScはHighレベル(リ
トラクトアークスタート制御)となり、定常送給速度設
定信号Fs>6[m/分]のときには、アークスタート
選択信号ScはLowレベル(通常アークスタート制
御)となる。さらに、溶接ワイヤ選択信号Ms=3であ
るときには、アークスタート選択信号ScはHighレ
ベル(リトラクトアークスタート制御)となる。上記の
規則は一例であって、例えば、溶接ワイヤ選択信号Ms
=1のときは、求められる溶接品質レベルに応じて、ア
ークスタート選択信号ScをLowレベル(通常アーク
スタート制御)と決めることもでき、溶接ワイヤ選択信
号Ms=4のときに定常送給速度設定信号Fsの値によ
って、アークスタート選択信号ScをHighレベル又
はLowレベルに設定することもできる。さらに、図7
の回路ブロックは、溶接電源装置の内部に設けても良い
し、前述した図6のロボット制御装置RCの内部に設け
ても良い。
【0041】上述したように、実施例4の発明では、溶
接ワイヤの種類及び送給速度に応動して、自動的に最適
なアークスタート制御方法が選択される。
【0042】[実施例5]実施例5の発明は、実施例1
の発明に記載するアークスタート選択信号が、前回の溶
接終了時点から今回の溶接開始時点までの溶接停止時間
に応動して設定されるアークスタート制御方法である。
以下、図面を参照して、実施例5の発明について説明す
る。
【0043】実施例5の発明を実施するための溶接電源
装置は、前述した図4のブロック図におけるアークスタ
ート選択回路SCを、以下に説明する図8の構成とした
ものである。図8は、実施例5のアークスタート選択回
路SCのブロック図である。溶接停止時間測定タイマ回
路TMは、通電判別信号CdがLowレベル(非通電)
である時間長さに比例した値のタイマ信号Tmを出力す
る。比較回路CMは、上記のタイマ信号Tmの値と予め
定めた基準値Tsとを比較して、Tm≦Tsのときには
Lowレベル(通常アークスタート制御)のアークスタ
ート選択信号Scを出力し、Tm>TsのときにはHi
ghレベル(リトラクトアークスタート制御)のアーク
スタート選択信号Scを出力する。
【0044】上述したように、実施例5の発明では、前
回の溶接終了時点から今回の溶接開始時点までの溶接停
止時間(タイマ信号Tm)の値によって、自動的に最適
なアークスタート制御方法を選択することができる。上
記のようにする理由は、溶接停止時間が短いときには、
溶接ワイヤの先端部は前回の溶接によって加熱されて高
温のままであるので、次のアークスタートは通常アーク
スタート制御でも良好になるためである。また、上述し
た実施例5の発明は、実施例1〜4の発明と併用するこ
とも可能である。
【0045】
【発明の効果】本発明のアークスタート制御方法では、
溶接ワイヤの種類、送給速度、要求される溶接品質レベ
ル等の種々の溶接条件に応じて、アークスタート選択信
号を適正値に設定することによって、通常アークスター
ト制御又はリトラクトアークスタート制御を選択するこ
とができるので、良好なアークスタート性と生産効率の
向上及び消耗部品等の長期化との両方の効果を得ること
ができる。さらに、実施例3の発明では、ロボットアー
ク溶接において、ティーチペンダントによってアークス
タート選択信号を設定することができ、溶接個所ごとに
通常アークスタート制御又はリトラクトアークスタート
制御ヲを選択することができる。さらに、実施例4の発
明では、溶接ワイヤの種類又は送給速度の少なくとも一
つの信号の値に応動して、アークスタート選択信号を適
正値に設定することができる。さらに、実施例5の発明
では、溶接停止時間に応動して、アークスタート選択信
号を適正値に設定することができる。これによって、溶
接停止時間が短くて溶接ワイヤの先端部がまだ高温であ
るときにはアークスタート性は良好であるので生産効率
の向上及び消耗部品等の長寿命化のために通常アークス
タート制御を行い、溶接停止時間が長くなり溶接ワイヤ
の先端部が低温になるとアークスタート性を良好にする
ためにリトラクトアークスタート制御を行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来技術の消耗電極ガスシールドアーク溶接装
置の構成図
【図2】従来技術1の通常アークスタート制御のタイミ
ングチャート
【図3】従来技術2のリトラクトアークスタート制御の
タイミングチャート
【図4】実施例1の溶接電源装置のブロック図
【図5】実施例2のアークスタート選択回路のブロック
図
【図6】実施例3の溶接装置の構成図
【図7】実施例4のアークスタート選択回路のブロック
図
【図8】実施例5のアークスタート選択回路のブロック
図
【符号の説明】
1 溶接ワイヤ 2 母材 3 アーク 3a 初期アーク 3b 定常のアーク 4 溶接トーチ 4a コンタクトチップ 5 送給ロール AND 論理積回路 And 論理積信号 AS 溶接開始回路 As 溶接開始信号 BUF バッファ回路 CD 通電判別回路 Cd 通電判別信号 CM 比較回路 DV 駆動回路 Dv 駆動信号 Ea 誤差増幅信号 EI 電流誤差増幅回路 Ei 電流誤差増幅信号 EV 電圧誤差増幅回路 Ev 電圧誤差増幅信号 FC 送給制御回路 Fc 送給制御信号 FF フリップフロップ回路 Ff 切換信号 FS 定常送給速度設定回路 Fs 定常送給速度設定信号 Fsc 送給速度制御設定信号 FSI 初期送給速度設定回路 Fsi 初期送給速度設定信号 FSR 後退送給速度設定回路 Fsr 後退送給速度設定信号 ID 電流検出回路 Id 電流検出信号 INV 出力制御回路 Is 初期電流 ISI 初期電流設定回路 Isi 初期電流設定信号 Iw 溶接電流 Lw ワイヤ先端・母材間距離 MS 溶接ワイヤ選択回路 Ms 溶接ワイヤ選択信号 PS 溶接電源装置 R 抵抗器 RC ロボット制御装置 RM マニピュレータ SC アークスタート選択回路 Sc アークスタート選択信号 SD 短絡判別回路 Sd 短絡判別信号 SF 送給速度切換回路 SP 外部特性切換回路 SR 後退/定常送給速度切換回路 Sr 後退/定常送給速度設定信号 SW アークスタート選択スイッチ Td 遅延時間 TM 溶接停止時間測定タイマ回路 Tm タイマ信号 TP ティーチペンダント Ts (溶接停止時間)基準値 V1 電圧値 VD 電圧検出回路 Vd 電圧検出信号 VS 電圧設定回路 Vs 電圧設定信号 Vw 溶接電圧 WM 送給モータ Ws 溶接条件設定信号

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶接開始信号が入力されると溶接ワイヤ
    を母材へ前進送給し、溶接ワイヤが母材に接触すると小
    電流値の初期電流を通電すると共に溶接ワイヤを母材か
    ら後退送給し、この後退送給によって溶接ワイヤが母材
    から離れて初期アークが発生した後に溶接ワイヤを再び
    前進送給すると共に定常の溶接電流を通電して定常のア
    ークに移行させるリトラクトアークスタート制御と、前
    記溶接開始信号が入力されると溶接ワイヤを母材へ前進
    送給し、溶接ワイヤが母材に接触又は接近すると定常の
    溶接電流を通電して定常のアークを発生させる通常アー
    クスタート制御とを備え、溶接ワイヤの種類、送給速度
    等の溶接条件に応じて選択されるアークスタート選択信
    号によって前記リトラクトアークスタート制御と前記通
    常アークスタート制御とを切り換えてアークスタートさ
    せる消耗電極ガスシールドアーク溶接のアークスタート
    制御方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載するアークスタート選択
    信号が、溶接電源装置に設けられたアークスタート選択
    スイッチを切り換えることによって設定されるアークス
    タート制御方法。
  3. 【請求項3】 ティーチペンダントによって溶接条件を
    設定し、溶接電源装置及び溶接ロボットを使用して行う
    ロボットアーク溶接において、 請求項1に記載するアークスタート選択信号を前記溶接
    条件の一つとして前記ティーチペンダントによって設定
    するアークスタート制御方法。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載するアークスタート選択
    信号が、溶接ワイヤ選択信号又は送給速度設定信号の少
    なくとも一つの信号の値に応動して設定されるアークス
    タート制御方法。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載するアークスタート選択
    信号が、前回の溶接終了時点から今回の溶接開始時点ま
    での溶接停止時間に応動して設定されるアークスタート
    制御方法。
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