JP2003149155A - Icp発光分光分析装置 - Google Patents

Icp発光分光分析装置

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JP2003149155A
JP2003149155A JP2001351507A JP2001351507A JP2003149155A JP 2003149155 A JP2003149155 A JP 2003149155A JP 2001351507 A JP2001351507 A JP 2001351507A JP 2001351507 A JP2001351507 A JP 2001351507A JP 2003149155 A JP2003149155 A JP 2003149155A
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fine particle
fine
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JP2001351507A
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English (en)
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Shigeko Takada
薫子 高田
Tomohiko Hashiba
智彦 羽柴
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Bio Media Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 試料中に含まれる元素の量が微量であっても
当該元素を定性的に及び/又は定量的に正確に検出する
ことができる高感度のICP発光分光分析装置を提供す
ることである。 【解決手段】 ICP発光分光分析装置10は、分析の
対象となる試料溶液6を微粒子化して吐出する試料導入
部20と、微粒子化された試料を励起発光させる発光部
30と、発光部30へ電気エネルギーを供給するための
励起源部としての高周波電源40と、発光部30から放
出された光を分光分析するための分光測光部50と、装
置全体を制御するための制御装置60とから構成され
る。試料導入部20では、微粒子化ノズル22から放出
された試料の微粒子のうち所定の粒子径範囲の微粒子の
みが分別容器21で分別されて発光部30へ導入され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、試料中に含まれる
分析対象元素を気化励起して、得られた原子スペクトル
線の波長から試料が含有する元素を分析するためのIC
P発光分光分析装置に関し、特に、試料中に含まれる元
素の量が少ない場合であっても良好な分析を行なうこと
ができる高感度のICP発光分光分析装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のICP(inductively cou
pled plasma:誘導結合プラズマ)発光分光分析装置とし
ては、例えば図7に示すような構成のものが知られてい
る。この装置1は、分析の対象となる試料を励起発光さ
せるための発光部2と、発光部2へ電気エネルギーを供
給するための励起源部3と、発光部2へ試料を導入する
ための試料導入部4と、発光部2から放出された光を分
光分析するための分光測光部5とを備えて構成される。
試料導入部4は、試料溶液6を微細な液滴状に噴霧する
ためのネブライザー4aと、噴霧された液滴のうち粒径
の大きな液滴を分離除去するための噴霧室4bとから構
成される。なお、ドレントラップ4cはキャリヤーガス
導入部4dから導入されたキャリヤーガスを流出させる
ことなく前述の大きな粒径の液滴を排出するために設け
られている。
【0003】この装置1では、試料溶液6は噴霧状の液
滴となって噴霧室4bから発光部2へ導かれると、励起
源部3から発光部2へ供給される高周波電力によって発
光部2にてプラズマ化されて発光し、試料中に含有する
元素の種類と分量に応じた波長と強度のスペクトル線を
発生する。このスペクトル線を分光測光部5で分析する
ことによって試料溶液6中に含まれている元素の種類と
分量を検出することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述のように構成され
たICP発光分光分析装置においては一般に、いかにす
れば装置の感度を高めることができるか、つまり試料溶
液中に分析対象元素が極微量しか含まれていない場合で
あっても当該元素を正確に検出できるようにできるか
が、当業者に共通の課題であった。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述の従来の装置の動作
について発明者が詳細に検討した結果、装置の感度が低
下する主な原因は発光部におけるプラズマの状態の不安
定化によることが判明した。つまり、安定したプラズマ
を持続的に発生させることができれば、装置の感度を高
めることができることがわかった。そのためには、発光
部に供給する試料の微粒子の粒子径を小さくすれば、微
粒子に含まれる液体成分が容易に蒸発するようになっ
て、プラズマの温度は下がりにくくなり、プラズマが安
定する。さらに、発光部に供給する微粒子の粒子径はた
だ単に小さければ良いというわけではなく、微粒子の粒
子径を均一な大きさにすることも重要であって、均一な
粒子径分布の微粒子を供給すると、発光部のトーチにお
けるプラズマ発生量を一定にすることができてプラズマ
を更に安定化することができる。
【0006】本発明は上記知見に基づいてなされたもの
で、試料中に含まれる元素の量が微量であっても当該元
素を定性的に及び/又は定量的に正確に検出することが
できる高感度のICP発光分光分析装置を提供すること
を目的とする。
【0007】上記目的を達成するために本発明のICP
発光分光分析装置は以下のように構成される。
【0008】請求項1記載のICP発光分光分析装置
は、試料中に含まれる分析対象元素を気化励起し、得ら
れる原子スペクトル線の波長における発光強度を測定す
ることによって定量分析を行ない、及び/又は、波長を
同定することによって定性分析を行なう発光分光分析装
置であって、前記試料を励起発光させるプラズマ光源を
含む発光部と、前記発光部へ電気エネルギーを供給する
ための励起源部と、前記発光部へ試料を導入するための
試料導入部と、前記発光部から放出された光を分光分析
するための分光測光部とを具備してなるICP発光分光
分析装置において、前記試料導入部が、前記試料を微粒
子状に放出する微粒子化ノズルと、前記微粒子化ノズル
から放出された前記試料の微粒子のうち所定の粒子径範
囲の微粒子のみを分別して吐出させる分別容器とを備え
ることを特徴とする。
【0009】この請求項1記載のICP発光分光分析装
置によれば、試料導入部における微粒子化ノズルから放
出された微粒子状の試料を、そのまま直ちに発光部に導
入するのではなく、いったん分別容器を経由させてから
発光部へ導入する。そして、分別容器中において、所定
の粒子径範囲の微粒子だけを分別ないし選別して、これ
を発光部へ導入する。従って、発光部には安定したプラ
ズマを持続的に発生するのに適した粒子径をもった微粒
子の試料だけが供給されることになって、発光部におけ
るプラズマを安定化させる。
【0010】また、請求項2記載のICP発光分光分析
装置は、前記分別容器が、前記微粒子化ノズルにより発
生させた前記試料の微粒子をこの分別容器の下部まで導
く整流部材と、前記整流部材により分別容器の下部まで
導かれた前記微粒子の浮上を抑制し、微粒子の選別を行
なう微粒子選別プレートとを備えることを特徴とする。
【0011】また、請求項3記載のICP発光分光分析
装置は、前記分別容器内に、前記微粒子が通過する複数
の微粒子通過孔が設けられた前記微粒子選別プレートが
複数枚配置され、下側に位置する前記微粒子選別プレー
トに設けられた前記微粒子通過孔の大きさは、上側に位
置する前記微粒子選別プレートに設けられた前記微粒子
通過孔の大きさに比較して大きいことを特徴とする。
【0012】この請求項2及び請求項3記載のICP発
光分光分析装置によれば、微粒子化ノズルにより発生し
た微粒子は、整流部材により分別容器の下部まで導かれ
る。分別容器の下部まで導かれた微粒子は、微粒子選別
プレートにより浮上を抑制されつつ、微粒子選別プレー
トに設けられた複数の微粒子通過孔を通って、徐々に分
別容器内を浮上する。この間に粒子径の大きい微粒子
は、分別容器の底部に落下し、分別容器から均一な粒子
径を有する超微粒子が吐出される。
【0013】さらに、請求項4記載のICP発光分光分
析装置は、前記分別容器内の前記微粒子を上昇させるた
めの分別気体を前記分別容器内に供給する分別気体供給
手段と、前記微粒子のうち前記所定の粒子径範囲の微粒
子のみが前記分別容器から吐出されるように、前記分別
気体供給手段により供給される分別気体の圧力を調節す
る分別気体圧力調節手段とを更に備えることを特徴とす
る。
【0014】この請求項4記載のICP発光分光分析装
置によれば、分別気体供給手段から供給された分別気体
の上昇に伴って、微粒子が分別容器の中を上昇する。そ
して、このときに分別気体供給手段から供給される分別
気体の圧力を分別気体圧力調節手段によって適切に調節
することで、所定の粒子径範囲の微粒子のみが分別容器
から吐出されるようになる。
【0015】また、請求項5記載のICP発光分光分析
装置は、前記微粒子化ノズルが、前記試料を吐出する試
料吐出口と、前記試料吐出口に連通する試料供給口と、
前記試料吐出口の前方にキャリヤーガスの高速渦流を形
成すべく前記試料吐出口の周囲に形成されてなるキャリ
ヤーガス噴射口と、前記キャリヤーガス噴射口に連通す
るキャリヤーガス供給口とを備えることを特徴とする。
【0016】この請求項5記載のICP発光分光分析装
置によれば、微粒子化ノズルの試料吐出口の前方にキャ
リヤーガスの高速渦流を形成して、この高速渦流によっ
て試料吐出口から吐出された試料を破砕して微粒子化す
る。なお、キャリヤーガス供給口に供給するキャリヤー
ガスの気体圧力を変化させると、高速渦流の流速が変化
して、これに応じて破砕能力が変化するために、微粒子
化ノズルが発生する微粒子の粒子径は変化する。
【0017】さらに、請求項6記載のICP発光分光分
析装置は、前記キャリヤーガス供給口に供給するキャリ
ヤーガスのガス圧力を調節するキャリヤーガス圧力調節
手段を更に備え、該キャリヤーガス圧力調節手段により
前記キャリヤーガス供給口に供給するキャリヤーガスの
ガス圧力を調節することにより前記微粒子化ノズルから
放出される前記試料の微粒子の粒子径についての分布を
変化させることを特徴とする。
【0018】この請求項6記載のICP発光分光分析装
置によれば、前記微粒子化ノズルから発生される微粒子
の粒子径がキャリヤーガス供給口に供給されるキャリヤ
ーガスの気体圧力に応じて変化するため、キャリヤーガ
ス圧力調節手段によりキャリヤーガスのガス圧力を調節
することにより、分別容器から最終的に吐出される粒子
径範囲を調節することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
に係るICP発光分光分析装置の実施の形態を説明す
る。
【0020】図1はICP発光分光分析装置を示す概略
構成図である。図示の通りこの装置10は、分析の対象
となる試料溶液6を微粒子化して吐出する試料導入部2
0と、微粒子化された試料を励起発光させる発光部30
と、発光部30へ電気エネルギーを供給するための励起
源部としての高周波電源40と、発光部40から放出さ
れた光を分光分析するための分光測光部50と、装置全
体を制御するための制御装置60と、から構成されてい
る。
【0021】まず、試料導入部20について説明する。
試料導入部20は、略円筒形の全体形状である分別容器
21を備えており、この分別容器21の蓋状の上部部分
の中央には、試料溶液6が導入される微粒子化ノズル2
2(詳細は後述する)が取付けられていて、この微粒子
化ノズル22の下端の先端部から微粒子化された試料溶
液6を放出する。また、分別容器21の上部部分の中央
から若干離れた位置には、分別容器21から試料の微粒
子を取出すための試料取出口23が設けられている。
【0022】分別容器21の内部に位置している微粒子
化ノズル22の先端部には、分別容器21の内部下方に
向かって末広がりの形状であるコーン状の整流部材24
が取付けられていて、微粒子化ノズル22の先端部から
放出された噴霧状の試料の微粒子を分別容器21の下部
へ流れるように案内する。
【0023】整流部材24の外周面と分別容器21の内
面との間には、複数の(本実施の形態では3枚の)微粒
子選別プレート25a〜25cが上下方向に互いに間隔
を隔てて配置されている。これらの微粒子選別プレート
25a〜25cは、図2〜図4に示す如く、前述の整流
部材24を貫通させるための開口孔26a〜26cを中
央部に有する円環板形状であって、開口孔26a〜26
cの直径は整流部材24の末広がりの形状に対応するよ
うにして、当該微粒子選別プレート25a〜25cの分
別容器21の内部での位置に応じてそれぞれ異なってい
る。
【0024】微粒子選別プレート25a〜25cにおけ
る前記開口孔26a〜26c以外の部分には、多数の微
粒子通過孔27a〜27cが穿設されている。これらの
微粒子通過孔27a〜27cの直径は、分別容器21の
内部の最も下側に配置される第1の微粒子選別プレート
25aの微粒子通過孔27aが最も大きい開口直径であ
って、続いて第1の微粒子選別プレート25aよりも上
方に配置される第2の微粒子選別プレート27bの微粒
子通過孔27bが若干小さくなっていて、分別容器21
の内部の最も上方に配置される第3の微粒子選別プレー
ト27cの微粒子通過孔27cは最も小さな直径になっ
ている。
【0025】整流部材24のコーン状の空間の内部には
分別気体が導入される。本実施の形態では分別気体は試
料のプラズマ化に使用するキャリヤーガスであって、例
えばアルゴンガスなどの気体を収容したボンベである分
別気体供給手段29から、分別気体圧力調節手段28b
を経由して所定の圧力に調節された分別気体が上述のコ
ーン状の空間に導入される。なお、分別気体供給手段2
9からの配管は分岐していて、キャリヤーガス圧力調節
手段28aを経由してから微粒子化ノズル22のキャリ
ヤーガス供給口22dに結合される。
【0026】次に、発光部30について説明する。発光
部30は、三重管などから構成されてなる公知の構造の
トーチ31と、このトーチ31の外周に配置された誘導
コイル32とから構成されている。トーチ31自体の構
造については当業者に良く知られているので詳述しない
が、試料が導入されるトーチ31の中心の管部分は前記
した分別容器21の試料取出口23に連通している。ま
た、誘導コイル32は、励起源部としての高周波電源4
0に電気的に接続されていて、この電源40から供給さ
れた高周波電力をトーチ31の中を流れるガスに誘導結
合させてプラズマ33を発生し、その励起作用によって
試料中に含まれる元素の原子スペクトル線を発生させ
る。
【0027】次に、分光測光部50について説明する。
本実施の形態の分光測光部50はいわゆるシーケンシャ
ル形を採用していて、分光測光部50は、前述したプラ
ズマ化に伴って発生した原子スペクトル線の光線を集光
する集光レンズ51と、集光レンズ51の集光面に配置
された入口スリット52と、入口スリット52を通過し
た光束を反射する第1の凹面鏡53と、凹面鏡53で反
射された原子スペクトル線をその波長に応じて分光する
平面回折格子54と、平面回折格子54で分光された光
束を反射する第2の凹面鏡55と、分光された光束のう
ち所定の波長の部分だけを通過させるための出口スリッ
ト56と、出口スリット56を通過した光を検出する光
電子倍増管などの光検出器57とから構成されている。
【0028】平面回折格子54は図中の矢印に示す如く
回動可能になっていて、その回動の角度位置を変化させ
ることにより、特定の波長の成分を選択的に光検出器5
7に供給することができる。即ち、平面回折格子54を
回動させることにより、波長の長さの順に分光されるス
ペクトル線のうちの例えば長い波長の光束を出口スリッ
ト56に通過させたり、または短い波長の光束を通過さ
せたりと、特定の波長の成分を選択的に光検出器57に
供給することができる。
【0029】平面回折格子54は、制御装置60からの
信号に従って回動して、検出動作の期間中に短い波長か
ら徐々に長い波長へと、光検出器57で検出する光成分
の波長をシーケンシャルに変化させ、これと関連づける
ように連動して、制御装置60は光検出器57による光
強度を得ることで、スペクトル線の分布を知ることがで
きる。得られたスペクトル線の分布は制御装置60に接
続された表示装置や印字装置(共に図示せず)によって
表示又は印刷する。
【0030】次に、図5及び図6を参照しつつ微粒子化
ノズル22の構造について説明する。図5(a)はノズ
ルの平面図、図5(b)はノズルの断面図、図6はノズ
ルの正面図である。
【0031】微粒子化ノズル22は、略円筒状の中空の
ケーシング71の内部に略円筒状の中子72を挿入して
ねじ込んだ構造になっている。ケーシング71はステン
レス鋼や黄銅などの金属材料を機械加工して作製されて
いる。ケーシング71の先端には微粒子化ノズル22の
中心軸線Aと中心が一致し横断面が円形である開口孔7
3が形成されていてキャリヤーガス噴射口22cの外側
輪郭を形成している。
【0032】ケーシング71の側面には微粒子化ノズル
22の中心軸線Aに対して垂直な軸線を有するようにし
てキャリヤーガス供給口22dとしての孔74が穿設さ
れている。この孔74の内周面には雌ネジ溝が切られて
いてキャリヤーガス圧力調節手段28aからの配管75
を螺入して結合できるようになっている。ケーシング7
1の内面における基端部には雌ネジ溝76が形成されて
いると共に、そのさらに基端方向の部分にはやや内径の
大きくなった段差部77が形成されている。またケーシ
ング71の先端部における外面には雄ネジ溝78が形成
されていて、微粒子化ノズル22を取付けるための固定
ナット79を螺着できるようになっている。
【0033】中子72は、前述のケーシング71と同一
の又は異なる金属材料を機械加工して作製されている。
中子72は、その中心軸線Aに沿って内部はくり抜かれ
て中空になっており、その外径はケーシング71の中空
の孔にぴったりと嵌入するような寸法になっている。ま
た、中子72の長手方向の略中央部付近の外径はやや細
く形成されて、ケーシング71の内面との間において円
環筒状の空間80が残されるようになっている。この空
間80は前述のケーシング71に設けられた孔74に連
通していて、同孔74を介してキャリヤーガスの気体が
導入される。
【0034】中子72の基端部よりもやや手前の外周に
は雄ネジ溝81が切られていて前述の雌ネジ溝76と螺
合して中子72をケーシング71の内部に固定する。ま
た同ネジ溝81よりもさらに基端側の部分はやや大径に
なっていて、前述の段差部77との間にてO−リングシ
ール82を挟持して前述の空間80の気密性を確保して
いる。中子72の基端部の試料供給口22bとしての孔
83の内径には雌ネジ溝が切られていて試料6を導入す
るための配管84を螺入して結合する。
【0035】中子72の先端部には、基端部の試料供給
口としての孔84から内部の中空空間を通って連通して
なる試料吐出口としての孔85が開口していて、その周
囲の略円錐形状の膨大部分はスパイラル形成体86とし
て形成されている。そして、このスパイラル形成体86
の先端面とケーシング71の先端の内面との間には渦流
室87が形成されている。渦流室87を構成している中
子72の先端端面88は、前述のケーシング71の開口
孔73との間にて隙間を有していて、これがキャリヤー
ガス噴射口22cを構成する。
【0036】図6に示す微粒子化ノズル22の正面図を
参照すると、中心に円形の試料吐出口22aとしての孔
85が配置され、その周囲に環状のキャリヤーガス噴射
口22cが配置されている。このキャリヤーガス噴射口
22cは、ケーシング71の内部に配置されてなるスパ
イラル形成体86の円錐面に形成された渦巻状に延在す
る複数本の旋回溝89に連通している。
【0037】ここで再び図5をも参照すると、キャリヤ
ーガス供給口22dとしての孔74から供給されたキャ
リヤーガスは、空間80を通過して、スパイラル形成体
86に形成されている断面積の小さい旋回溝89を通り
抜ける際に圧縮されて高速気流となる。この高速気流は
渦流室87の内部で渦状の旋回気流となって、絞られた
円環状のキャリヤーガス噴射口22cから噴射されて微
粒子化ノズル22の前方にキャリヤーガスの高速渦流を
形成する。この渦流はケーシング71の先端に近接した
前方位置を焦点とするような先細りの円錐形に形成され
る。
【0038】ここで、試料供給口22bとしての孔83
には試料が配管84を経由して供給されている。孔83
から中子72の中空部分を通って、試料吐出口22aと
しての孔85から吐出された試料は、キャリヤーガス噴
射口22cから噴射された気体の高速渦流によって微粒
子に破砕されて、渦流の回転に伴なって強制的にキャリ
ヤーガスと混合されて、微粒子化ノズル22の前方へ向
けて噴霧状に放出される。
【0039】次に、上記構成からなる本実施の形態のI
CP発光分光分析装置の作用を説明する。上記説明から
明らかなように、本発明のICP発光分光分析装置は試
料導入部20に特徴がある。
【0040】分別容器21は、従来技術における噴霧室
とは著しく作用が異なる。すなわち、従来技術における
噴霧室はただ単に大きい液滴を排除するだけの働きしか
有さなかったが、本発明による分別容器21は所定の範
囲の粒子径よりも大きい粒子径の微粒子を内部に留める
ことはもちろん、所定の範囲の粒子径よりも小さい粒子
径の微粒子が吐出されることをも阻止する。つまり、分
別容器21からは所定の粒子径範囲の試料の微粒子のみ
が分別ないし選別されて吐出される。
【0041】上述したように、微粒子化ノズル22にお
いては、試料吐出口22aから吐出された試料溶液が、
キャリヤーガス噴射口22cから噴出されるガスによっ
て破砕され微細化されて、試料の微粒子が放出される。
この微粒子は、整流部材24のコーン形状の内部を通っ
て分別容器21の下部まで導かれる。さらに、分別気体
圧力調節手段28bを経由して供給された分別気体(キ
ャリヤーガス)が整流部材24の内部空間に供給され
る。
【0042】分別容器21の下部まで導かれた試料の微
粒子は、微粒子化ノズル22から噴出されたキャリヤー
ガスと、分別気体としてのキャリヤーガスとによる上昇
流により、微粒子選別プレート25a〜25cにより浮
上を抑制されつつ、微粒子選別プレート25a〜25c
に設けられた微粒子通過孔27a〜27cを通って、徐
々に分別容器21内を浮上する。すなわち、まず微粒子
選別プレート25aを通過した微粒子は、微粒子選別プ
レート25bにより浮上が抑制され、微粒子選別プレー
ト25aと微粒子選別プレート25bとの間に所定の粒
子径を有する微粒子が滞留する。ここで粒子径の大きい
微粒子は、重力により分別容器21の底部に落下する。
【0043】また、微粒子選別プレート25bを通過し
た微粒子は、微粒子選別プレート25cにより浮上が抑
制され、微粒子選別プレート25bと微粒子選別プレー
ト25cとの間に所定の粒子径を有する微粒子が滞留す
る。ここで粒子径の大きい微粒子は、重力により分別容
器21の底部に落下する。なお、微粒子選別プレート2
5bと微粒子選別プレート25cとの間に滞留する微粒
子の粒子径は、微粒子選別プレート25bと微粒子選別
プレート25aとの間に滞留する微粒子の粒子径よりも
小さくなっている。
【0044】このようにして微粒子が分別容器21内を
浮上するにしたがい、粒子径の大きい微粒子は、分別容
器21の底部に落下し、均一な粒子径の超微粒子のみが
分別容器21の試料取出口23から吐出されて、トーチ
31に導入される。
【0045】なお、この試料導入部20においては、分
別気体供給手段29から供給される分別気体の圧力を分
別気体圧力調節手段28bによって適切に調節すること
で、所定の粒子径範囲の微粒子のみを分別容器21の試
料取出口23から吐出させることができる。また、微粒
子化ノズル22のキャリヤーガス供給口22dに供給す
るキャリヤーガスの気体圧力をキャリヤーガス圧力調節
手段28aにより変化させることにより、微粒子化ノズ
ル22から発生する微粒子の粒子径を変化させることが
できる。
【0046】以上説明したように、この実施の形態にか
かるICP発光分光分析装置10によれば、試料導入部
20における微粒子化ノズル22から放出された微粒子
状の試料を、そのまま直ちに発光部30に導入するので
はなく、いったん分別容器21を経由させてから発光部
30へ導入する。そして、分別容器21中において、所
定の粒子径範囲の微粒子だけを分別ないし選別して、こ
れを発光部30へ導入する。従って、発光部には安定し
たプラズマを持続的に発生するのに適した粒子径をもっ
た微粒子の試料だけが供給されることになって、発光部
30におけるプラズマを安定化させることができる。従
って、装置の感度を著しく向上させることができる。ま
た、この実施の形態にかかる微粒子化ノズル22を用い
ることにより、試料内の塩等の析出による微粒子化ノズ
ル22の試料吐出口22a等のつまりを防止することが
できる。
【0047】なお、上述の実施の形態において、分別容
器21の試料取出口23に、トーチ31に供給される微
粒子の量を調整するための調整弁を設けるようにしても
よい。この場合には、この調整弁により、装置の感度に
応じた最適な量の微粒子をトーチ31に供給することが
でき、更にプラズマを安定化させることができる。
【0048】
【発明の効果】この発明によれば、安定したプラズマを
持続的に発生するのに適した粒子径をもった微粒子の試
料だけを発光部に供給することができる。従って、発光
部におけるプラズマが安定して、装置の感度を著しく高
めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態にかかるICP発光分光
分析装置の概略構成図である。
【図2】この発明の実施の形態にかかる微粒子選別プレ
ートを示す図である。
【図3】この発明の実施の形態にかかる微粒子選別プレ
ートを示す図である。
【図4】この発明の実施の形態にかかる微粒子選別プレ
ートを示す図である。
【図5】この発明の実施の形態にかかる微粒子化ノズル
を示す図である。
【図6】この発明の実施の形態にかかる微粒子化ノズル
を示す図である。
【図7】従来技術によるICP発光分光分析装置の概略
構成図である。
【符号の説明】 6…試料溶液、10…ICP発光分光分析装置、20…
試料導入部、21…分別容器、22…微粒子化ノズル、
22a…試料吐出口、22b…試料供給口、22c…キ
ャリヤーガス噴射口、22d…キャリヤーガス供給口、
24…整流部材、25a〜25c…微粒子選別プレー
ト、27a〜27c…微粒子通過孔、28a…キャリヤ
ーガス圧力調節手段、29…分別気体供給手段、28b
…分別気体圧力調節手段、30…発光部、40…高周波
電源(励起源部)、50…分光測光部。
フロントページの続き (72)発明者 羽柴 智彦 東京都港区南青山2−5−8 南青山マン ション402号 Fターム(参考) 2G043 AA01 CA03 DA05 EA08 GA19 GB05 GB08 HA01 HA03 JA04 LA02 MA11

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 試料中に含まれる分析対象元素を気化励
    起し、得られる原子スペクトル線の波長における発光強
    度を測定することによって定量分析を行ない、及び/又
    は、波長を同定することによって定性分析を行なう発光
    分光分析装置であって、 前記試料を励起発光させるプラズマ光源を含む発光部
    と、前記発光部へ電気エネルギーを供給するための励起
    源部と、前記発光部へ試料を導入するための試料導入部
    と、前記発光部から放出された光を分光分析するための
    分光測光部とを具備してなるICP発光分光分析装置に
    おいて、 前記試料導入部が、前記試料を微粒子状に放出する微粒
    子化ノズルと、前記微粒子化ノズルから放出された前記
    試料の微粒子のうち所定の粒子径範囲の微粒子のみを分
    別して吐出させる分別容器とを備えることを特徴とする
    ICP発光分光分析装置。
  2. 【請求項2】 前記分別容器は、前記微粒子化ノズルに
    より発生させた前記試料の微粒子を、この分別容器の下
    部まで導く整流部材と、 前記整流部材により分別容器の下部まで導かれた前記微
    粒子の浮上を抑制し、微粒子の選別を行なう微粒子選別
    プレートとを備えることを特徴とする請求項1記載のI
    CP発光分光分析装置。
  3. 【請求項3】 前記分別容器内には、前記微粒子が通過
    する複数の微粒子通過孔が設けられた前記微粒子選別プ
    レートが複数枚配置され、 下側に位置する前記微粒子選別プレートに設けられた前
    記微粒子通過孔の大きさは、上側に位置する前記微粒子
    選別プレートに設けられた前記微粒子通過孔の大きさに
    比較して大きいことを特徴とする請求項2記載のICP
    発光分光分析装置。
  4. 【請求項4】 前記分別容器内の前記微粒子を上昇させ
    るための分別気体を前記分別容器内に供給する分別気体
    供給手段と、 前記微粒子のうち前記所定の粒子径範囲の微粒子のみが
    前記分別容器から吐出されるように、前記分別気体供給
    手段により供給される分別気体の圧力を調節する分別気
    体圧力調節手段と、 を更に備えることを特徴とする請求項1〜請求項3の何
    れか一項に記載のICP発光分光分析装置。
  5. 【請求項5】 前記微粒子化ノズルは、前記試料を吐出
    する試料吐出口と、前記試料吐出口に連通する試料供給
    口と、前記試料吐出口の前方にキャリヤーガスの高速渦
    流を形成すべく前記試料吐出口の周囲に形成されてなる
    キャリヤーガス噴射口と、前記キャリヤーガス噴射口に
    連通するキャリヤーガス供給口と、を備えることを特徴
    とする請求項1〜請求項4の何れか一項に記載のICP
    発光分光分析装置。
  6. 【請求項6】 前記キャリヤーガス供給口に供給するキ
    ャリヤーガスのガス圧力を調節するキャリヤーガス圧力
    調節手段を更に備え、該キャリヤーガス圧力調節手段に
    より前記キャリヤーガス供給口に供給するキャリヤーガ
    スのガス圧力を調節することにより前記微粒子化ノズル
    から放出される前記試料の微粒子の粒子径についての分
    布を変化させることを特徴とする請求項5記載のICP
    発光分光分析装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004076043A1 (ja) * 2003-02-27 2004-09-10 Bio Media Co., Ltd. 混合装置
CN103604940A (zh) * 2013-11-26 2014-02-26 福州大学 一种icp-aes/ms免切换式有机进样装置

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