JP2003154367A - 冷却水系の水処理方法及び水処理装置 - Google Patents
冷却水系の水処理方法及び水処理装置Info
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Abstract
塩素系酸化剤を含む電解処理水を冷却水系に供給するこ
とにより、系内のスライムの発生を防止する冷却水系の
水処理方法及び装置において、電極部の異常発熱による
配管や機器の劣化や損傷を防止して、長期に亘り安全に
運転を継続する。 【解決手段】 冷却水中に浸漬した電極3A,3Bに通
電して、該水中に含まれる塩化物イオンから塩素系酸化
剤を発生させた電解処理水を冷却水系に含有させる冷却
水系の水処理方法及び装置において、電極3A,3B付
近の温度、電極3A,3B付近の水の流れ状況、及び電
極3A,3Bの冷却水中への浸漬状況のうちの1又は2
以上の項目を監視する。電極付近の温度が所定温度以上
である場合、或いは電極付近の水の流速が所定値以下で
ある場合、或いは電極が冷却水中に完全に浸漬していな
い場合には、電極3A,3Bへの通電を停止する。
Description
法及び水処理装置に係り、詳しくは、冷却水を電解処理
することにより冷却水中の塩化物イオンから次亜塩素酸
等の塩素系酸化剤を生成させ、この塩素系酸化剤により
冷却水系のスライム障害を防止する冷却水系の水処理方
法及び水処理装置に関する。
発生し易い。特に、循環冷却水系の高濃縮運転では、冷
却水の水質が悪化し、細菌、黴、藻類などの微生物群に
土砂、塵埃などが混ざり合って形成されるスライムが発
生し易くなり、熱交換器における熱効率の低下や通水の
悪化を引き起こす。また、スライム付着部において、機
器や配管の局部腐食を誘発する。
ために、酸化剤が用いられている。スライム防止のため
の酸化剤は薬品タンクにストックされ、薬注ポンプによ
り冷却水系に注入される。この薬品タンクには定期的に
薬品を補充する必要があり、薬品運搬の労力(ローリー
運搬、コンテナ移動、キュービの高所への移動等)を要
する。また、薬品の管理、発注等の手間もかかる。
水中に含まれる塩化物イオンを電解酸化により次亜塩素
酸などの塩素系酸化剤に変換し、この塩素系酸化剤を冷
却水中に存在させる方法が知られている。
や工業用水には、通常数mg−Cl −/L〜10mg−
Cl−/L程度の塩化物イオンが含まれており、循環冷
却水系の冷却水には、補給水中の塩化物イオンが6〜8
倍程度に濃縮して存在している。このため、この冷却水
を電解処理することにより、冷却水中の塩化物イオンか
らスライム防止効果のある残留塩素(遊離塩素)を発生
させることができる。この残留塩素を含む電解処理水を
冷却水系に戻すことにより、スライム障害を防止するこ
とができる。
処理装置では、陽極と陰極との間に外部電源を用いて直
流電圧を印加すると共に、両極間に冷却水を通水する。
これにより、陽極の表面において冷却水中の塩化物イオ
ンが酸化され、次亜塩素酸などの強い酸化力を有する残
留塩素が生成する。生成した残留塩素は、スライムの原
因となる微生物を殺菌し、あるいは増殖を抑制するの
で、循環冷却水系のスライム発生を効果的に防止するこ
とができる。
方法では、電解処理装置に冷却水を供給するポンプの故
障、或いはこの供給配管の閉塞等の何らかの原因で、電
解処理装置に冷却水が通水されなくなった場合、電極間
に滞留している冷却水が発熱し、電極周辺の配管、その
他の機器を過熱により劣化ないし損傷させる恐れがあ
る。特に、耐熱性の低い材質で構成される部材にあって
は大きな損傷を受ける。
化剤を含ませるようにした電解処理水を冷却水系に供給
し、系内のスライムの発生を防止する冷却水系の水処理
方法及び水処理装置において、電極部の異常発熱による
配管や機器の劣化や損傷を防止して、長期に亘り安全に
運転を継続することを目的とする。
理方法は、冷却水中に浸漬した電極に通電して、該水中
に含まれる塩化物イオンから塩素系酸化剤を生成させた
電解処理水を冷却水系の冷却水に含有させる冷却水系の
水処理方法において、前記電極付近の温度、前記電極付
近の水の流れ状況、及び前記電極の冷却水中への浸漬状
況のうちの1又は2以上の項目を監視することを特徴と
する。
中に浸漬した電極に通電して、該水中に含まれる塩化物
イオンから塩素系酸化剤を生成させた電解処理水を冷却
水系の冷却水に含有させる冷却水系の水処理装置におい
て、前記電極付近の温度、前記電極付近の水の流れ状
況、及び前記電極の冷却水中への浸漬状況のうちの1又
は2以上の項目を監視する手段を備えたことを特徴とす
る。
水の流れ状況、及び電極の冷却水中への浸漬状況のうち
の1又は2以上の項目を監視し、例えば、電極付近の温
度が所定温度以上である場合、或いは電極付近の水の流
速が所定値以下である場合、或いは電極が冷却水中に完
全に浸漬していない場合には、電極への通電を停止する
ことにより、電極付近の異常発熱の有無を予知し、この
結果に基いて電極への通電を制御することにより、過熱
による配管や機器の劣化ないし損傷を防止することがで
きる。
却水系の水処理方法及び水処理装置の実施の形態を詳細
に説明する。図1は本発明の冷却水系の水処理装置の実
施の形態を示す通水型電解処理装置の断面図である。
面部材1B,1Bで閉鎖することにより電解槽セル1が
構成されている。この電解槽セル1の側周面には冷却水
の導入口2Aと、電解処理水の排出口2Bが設けられて
いる。電解槽セル1内には1対の板状の電極3A,3B
が対面配置されている。電極3A,3Bには接続線4,
4A,4Bにより電源5から通電が行われる。
内を流れる冷却水の流量(流速)を測定する流量センサ
6が設けられている。また、電極3Aの近傍の温度を測
定するための温度センサ7が、端面部材1B側から電解
槽セル1内に挿入されている。
は、制御装置8に入力され、制御装置8では、これらの
センサの測定結果に基いて、電源5から電極3A,3B
への通電を制御する作動信号を出力する。
た冷却水は、電源5からの通電で電極3A,3Bにより
電解処理され、電解処理により生成した塩素系酸化剤を
含む電解処理水は排出口2Bから排出される。この電解
処理中に、導入口2Aから電解槽セル1内に導入される
冷却水の流量が流量センサ6により測定されると共に、
電極3Aの近傍の冷却水の水温が温度センサ7により測
定される。これらのセンサ6,7の測定結果は制御装置
8に入力される。制御装置8では、流量センサ6で測定
された冷却水の流入量が所定値以下である場合、或い
は、温度センサ7で測定された電極3A近傍の温度が所
定値以上である場合には、電源5のOFF信号を出力
し、電源5から電極3A,3Bへの通電を停止する。そ
して、この温度センサ7の測定温度が所定値を下回ると
共に、流量センサ6の測定流量が所定値を上回ったとき
には、電源5のON信号を出力し、電源5から電極3
A,3Bへの通電を再開する。
なる温度及び流量は、電解処理装置を構成する配管や機
器類の材質、その他の装置仕様や運転条件等によって、
配管や機器類が電極部分の異常発熱によって劣化ないし
損傷を受けることがないように適宜設定される。
い、流量と温度に基いて電極への通電を制御している。
即ち、図1の通水型電解処理装置の場合、電極が冷却水
中に完全に浸漬されずに一部又は全部が露出する事態は
起こり難いため、電極の浸漬状況の監視は行っていない
が、電解処理装置の構造上、電極が冷却水中から露出す
る恐れがある場合には、更にレベルセンサ(水位計)を
設け、電極の冷却水中への浸漬状況を監視して電極への
通電を制御するようにすることが好ましい。
による通電制御は、例えば次の〜のような方法で実
施される。電極への通電制御は、温度センサ、流量セン
サ及びレベルセンサのうちの一つに基いて行っても良
く、2以上を組み合わせて行っても良い。また、2以上
のセンサを用いる場合、すべてのセンサが安全条件を満
たされない場合においてのみ電極への通電を停止しても
良く、また、いずれか1つのセンサが安全条件を満たさ
れない場合には電極への通電を停止するようにしても良
い。
高い場合に、電極への通電を停止するか、通電量を低減
する。その後、温度センサの測定値が所定温度よりも低
くなったときに通電を再開するか、元の通電量に戻す。 流量センサの測定値が所定流量よりも低い場合に、
電極への通電を停止するか、通電量を低減する。その
後、流量センサの測定値が所定流量よりも高くなったと
きに通電を再開するか、元の通電量に戻す。 レベルセンサの測定値が所定レベルよりも低い場合
に、電極への通電を停止するか、通電量を低減する。そ
の後、レベルセンサの測定値が所定レベルよりも高くな
ったときに通電を再開するか、元の通電量に戻す。
冷却水系の冷却塔のピットから冷却水を引き抜き、電解
処理した後、電解処理水を冷却水系に戻したり、循環冷
却水の配管にバイパスラインを設け、循環冷却水の一部
を抜き出して電解処理し、電解処理水を循環配管に戻し
たりすることができる。
し得る電圧であれば良く、特に制限はないが、人体への
影響を考慮して40V以下であることが好ましく、ま
た、塩素系酸化剤の生成効率の面からは2V以上である
ことが好ましい。電解処理のための電流値にも特に制限
はないが、導入される冷却水1L/hrに対して0.0
1〜0.1Aであることが好ましい。
ス、Al、Agなどが好ましく、また、陽極の素材はP
t、Irなどの次亜塩素酸発生効率の良い素材が望まし
いが、何らこれに限定されるものではない。陰極と陽極
の素材は同一であっても良い。
ても良く、このようにすることにより、電極へのスケー
ルの付着を防止することができる。この場合、極性の反
転は0.5〜6hrに1回の頻度で行うのが好ましい。
他の位置に配置されてもよい。
水系の濃縮倍率等によっても異なるが、一般的には、3
0〜100mg/L程度である。従って、このような塩
化物イオン濃度の冷却水を電解処理することにより、例
えば、次亜塩素酸濃度1〜10mg/L程度の電解処理
水を得ることができる。
オン濃度を有し、従って、冷却水には特に塩化物イオン
を補給することなく電解処理装置で処理して十分量の残
留塩素濃度の電解処理水を得ることができるが、必要に
応じて冷却水に食塩(NaCl)等を添加して塩化物イ
オン濃度を100〜300mg/L程度にまで高めても
良い。
り具体的に説明する。
10倍)において、冷却塔のピットから冷却水を30L
/minで抜き出し、図1に示す電解処理装置で電解処
理した後、冷却塔のピットに戻した。この冷却水系には
補給水として厚木市水を補給した。
温度が60℃以上である場合、及び/又は、流量センサ
の測定流量が5L/min以下である場合に電極への通
電を停止し、温度センサの測定温度が60℃未満で、流
量センサの測定流量が5L/minを超える場合にのみ
電極への通電を行った。
リ塩化ビニル)を主体とするものであり、電極付近の温
度が60℃以上になるとセルが劣化ないし損傷する恐れ
があることから、上記測定温度の基準値は60℃とし
た。
あり、電圧は10V、電流値は50Aとした。 電解処理装置:栗田工業(株)製「電解次亜塩素酸ナト
リウム発生装置」 陽極=Ti材(500mm×250mm、厚み1mm)
の表面にPtを担持したもの 陰極=Ti材(500mm×250mm、厚み1mm)
の表面にPtを担持したもの 極板間距離=3mm
表1に示す通りであり、1ヶ月の運転期間中、電解槽セ
ル内の温度を60℃以上に上昇させることなく安全に運
転することができた。
ときの電解処理水中の残留塩素濃度は0.1〜0.5m
g−Cl2/Lであり、冷却水系のスライムを効果的に
防止することができた。
を行ったこと以外は全く同様にして電解処理を行ったと
ころ、2日目に電解槽セル内温度は、70℃にまで過熱
され、セルが白く変色し、変形して水もれが生じたた
め、運転を継続することができなくなった。
却水を電解処理することにより生成させた塩素系酸化剤
を含む電解処理水を冷却水系に供給することにより、系
内のスライムの発生を防止する冷却水系の水処理方法及
び水処理装置において、電極部の異常発熱を防止して、
過熱による配管や機器の劣化ないし損傷を確実に防止す
ることができる。従って、電解処理装置の安全運転を継
続して行うことができ、冷却水系に塩素系酸化剤を安定
的に供給することにより冷却水系のスライム障害を長期
に亘り防止することができる。
形態を示す通水型電解処理装置の断面図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 冷却水中に浸漬した電極に通電して、該
水中に含まれる塩化物イオンから塩素系酸化剤を生成さ
せた電解処理水を冷却水系の冷却水に含有させる冷却水
系の水処理方法において、 前記電極付近の温度、 前記電極付近の水の流れ状況、及び前記電極の冷却水中
への浸漬状況のうちの1又は2以上の項目を監視するこ
とを特徴とする冷却水系の水処理方法。 - 【請求項2】 請求項1において、前記項目の監視結果
に基いて電解処理の異常の有無を判断し、異常が検知さ
れた場合には、前記電極への通電を停止することを特徴
とする冷却水系の水処理方法。 - 【請求項3】 冷却水中に浸漬した電極に通電して、該
水中に含まれる塩化物イオンから塩素系酸化剤を生成さ
せた電解処理水を冷却水系の冷却水に含有させる冷却水
系の水処理装置において、 前記電極付近の温度、 前記電極付近の水の流れ状況、及び前記電極の冷却水中
への浸漬状況のうちの1又は2以上の項目を監視する手
段を備えたことを特徴とする冷却水系の水処理装置。 - 【請求項4】 請求項3において、前記項目の監視結果
に基いて電解処理の異常の有無を判断し、異常が検知さ
れた場合には、前記電極への通電を停止する制御手段を
備えたことを特徴とする冷却水系の水処理装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001356298A JP3680786B2 (ja) | 2001-11-21 | 2001-11-21 | 冷却水系の水処理方法及び水処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001356298A JP3680786B2 (ja) | 2001-11-21 | 2001-11-21 | 冷却水系の水処理方法及び水処理装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2003154367A true JP2003154367A (ja) | 2003-05-27 |
| JP3680786B2 JP3680786B2 (ja) | 2005-08-10 |
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|---|---|
| JP (1) | JP3680786B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2014199950A1 (ja) * | 2013-06-10 | 2014-12-18 | 森永乳業株式会社 | 電力制御装置、及び電力制御装置の制御方法 |
-
2001
- 2001-11-21 JP JP2001356298A patent/JP3680786B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| CN105339309A (zh) * | 2013-06-10 | 2016-02-17 | 森永乳业株式会社 | 电力控制装置以及电力控制装置的控制方法 |
| US9944543B2 (en) | 2013-06-10 | 2018-04-17 | Morinaga Milk Industry Co., Ltd. | Power control device and control method for power control device |
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