JP2003174702A - 電気自動車の制御装置 - Google Patents
電気自動車の制御装置Info
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- Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 急減速時に発生する車体振動を効果的に抑制
して、より快適な乗り心地感を実現することができる電
気自動車の制御装置を提供する。 【解決手段】 アクセル操作量Aおよびブレーキ操作量
Bに応じて所定のトルク指令値の演算および出力を行う
トルク指令値演算手段31と、このトルク指令値に応じ
て所定の電流指令値の演算および出力を行う電流指令値
演算手段32とを備え、電流指令値に応じて電動機の力
行制御または回生制御を行う電気自動車の制御装置にお
いて、アクセル操作量Aおよびブレーキ操作量Bに基づ
いて急減速状態にあるか否かを判定する急減速状態判定
手段34と、急減速状態にあると判定された場合に電動
機の回生作動時期を遅れさせる回生作動時期遅延手段と
を備える。
して、より快適な乗り心地感を実現することができる電
気自動車の制御装置を提供する。 【解決手段】 アクセル操作量Aおよびブレーキ操作量
Bに応じて所定のトルク指令値の演算および出力を行う
トルク指令値演算手段31と、このトルク指令値に応じ
て所定の電流指令値の演算および出力を行う電流指令値
演算手段32とを備え、電流指令値に応じて電動機の力
行制御または回生制御を行う電気自動車の制御装置にお
いて、アクセル操作量Aおよびブレーキ操作量Bに基づ
いて急減速状態にあるか否かを判定する急減速状態判定
手段34と、急減速状態にあると判定された場合に電動
機の回生作動時期を遅れさせる回生作動時期遅延手段と
を備える。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気自動車の制御
装置に関し、特に、急減速時に発生する車体振動を効果
的に抑制することのできる電気自動車の制御装置に関す
る。
装置に関し、特に、急減速時に発生する車体振動を効果
的に抑制することのできる電気自動車の制御装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、環境汚染や騒音の防止・抑制のた
めに、ガソリンエンジンやディーゼルエンジンなどの内
燃機関で走行する自動車に代えて、電動機で走行する電
気自動車(ハイブリッド車を含む)の開発が進んでい
る。このような電気自動車の駆動源である電動機として
は、直流モータや交流モータが採用されており、中でも
回転子に永久磁石を使用した三相交流同期モータ(以
下、「同期モータ」という)は高効率であるため、電気
自動車用の電動機の主流とされている。
めに、ガソリンエンジンやディーゼルエンジンなどの内
燃機関で走行する自動車に代えて、電動機で走行する電
気自動車(ハイブリッド車を含む)の開発が進んでい
る。このような電気自動車の駆動源である電動機として
は、直流モータや交流モータが採用されており、中でも
回転子に永久磁石を使用した三相交流同期モータ(以
下、「同期モータ」という)は高効率であるため、電気
自動車用の電動機の主流とされている。
【0003】この同期モータを搭載した電気自動車にお
いては、車両に搭載したバッテリからの直流電流をイン
バータで所定の交流電流に変換し、この交流電流によっ
て同期モータを駆動して車両を走行させている。
いては、車両に搭載したバッテリからの直流電流をイン
バータで所定の交流電流に変換し、この交流電流によっ
て同期モータを駆動して車両を走行させている。
【0004】この際には、アクセルペダルの操作量(以
下、「アクセル操作量」という)やブレーキペダルの操
作量(以下、「ブレーキ操作量」という)に応じて所定
のトルク指令値の演算および出力を行い、このトルク指
令値に応じて所定の電流指令値の演算および出力を行
い、この電流指令値に応じて制御手段によって同期モー
タを制御しており、同期モータの出力トルクは所定のト
ルク指令値に応じて追従するようにオープンループ制御
される。
下、「アクセル操作量」という)やブレーキペダルの操
作量(以下、「ブレーキ操作量」という)に応じて所定
のトルク指令値の演算および出力を行い、このトルク指
令値に応じて所定の電流指令値の演算および出力を行
い、この電流指令値に応じて制御手段によって同期モー
タを制御しており、同期モータの出力トルクは所定のト
ルク指令値に応じて追従するようにオープンループ制御
される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記したよ
うな電気自動車では、同期モータの出力軸からディファ
レンシャルギアおよびドライブシャフトを介して駆動輪
へと至るトルクの伝達系が、ドライブシャフトをバネ要
素とした「ねじれ共振系」を構成している。
うな電気自動車では、同期モータの出力軸からディファ
レンシャルギアおよびドライブシャフトを介して駆動輪
へと至るトルクの伝達系が、ドライブシャフトをバネ要
素とした「ねじれ共振系」を構成している。
【0006】このため、例えば、加速している状態から
急激にブレーキペダルを踏み込んで減速する際(以下、
「急減速時」という)においては、制御手段によって同
期モータの出力トルクがこれに追従するように制御され
て力行作動から回生作動に急激に移行することとなる
が、この出力トルクの急激な変動によって、前記した
「ねじれ共振系」が共振して車体振動が発生することが
あった。このような車体振動は、運転者または同乗者に
不快感を与えていた。
急激にブレーキペダルを踏み込んで減速する際(以下、
「急減速時」という)においては、制御手段によって同
期モータの出力トルクがこれに追従するように制御され
て力行作動から回生作動に急激に移行することとなる
が、この出力トルクの急激な変動によって、前記した
「ねじれ共振系」が共振して車体振動が発生することが
あった。このような車体振動は、運転者または同乗者に
不快感を与えていた。
【0007】電気自動車の車体振動を抑制するための従
来の技術としては、特開2000−125410号公報
に記載されているように、同期モータの回転速度の振動
を検知し、この検知した回転速度情報をフィードバック
してトルク指令値を補正することによって、同期モータ
の回転速度の振動を打ち消し、ひいては車体振動を抑制
するという方法が提案されている。
来の技術としては、特開2000−125410号公報
に記載されているように、同期モータの回転速度の振動
を検知し、この検知した回転速度情報をフィードバック
してトルク指令値を補正することによって、同期モータ
の回転速度の振動を打ち消し、ひいては車体振動を抑制
するという方法が提案されている。
【0008】この車体振動抑制方法においては、まず同
期モータの回転速度の振動を検知し、次いでその検知し
た回転速度情報をフィードバックしてトルク指令値を補
正するという工程を経るため、回転速度検知時からトル
ク指令値補正時まで、さらにトルク指令値補正時から同
期モータ制御時までにタイムラグが生じることとなる。
急減速時に発生する振動を抑制するためには、急減速状
態を検出してからきわめて迅速に同期モータを制御する
必要があるため、前記したようなタイムラグが生じると
充分な車体振動の抑制がなされない可能性がある。
期モータの回転速度の振動を検知し、次いでその検知し
た回転速度情報をフィードバックしてトルク指令値を補
正するという工程を経るため、回転速度検知時からトル
ク指令値補正時まで、さらにトルク指令値補正時から同
期モータ制御時までにタイムラグが生じることとなる。
急減速時に発生する振動を抑制するためには、急減速状
態を検出してからきわめて迅速に同期モータを制御する
必要があるため、前記したようなタイムラグが生じると
充分な車体振動の抑制がなされない可能性がある。
【0009】また、前記した車体振動抑制方法において
は、急減速状態を検出するのではなく回転速度の振動を
検知しているため、急減速状態に移行してから回転速度
の振動が発生するまでにタイムラグがある場合には、や
はり充分な車体振動の抑制がなされない可能性がある。
は、急減速状態を検出するのではなく回転速度の振動を
検知しているため、急減速状態に移行してから回転速度
の振動が発生するまでにタイムラグがある場合には、や
はり充分な車体振動の抑制がなされない可能性がある。
【0010】本発明の課題は、急減速時に発生する車体
振動を効果的に抑制して、より快適な乗り心地感を実現
することができる電気自動車の制御装置を提供すること
である。
振動を効果的に抑制して、より快適な乗り心地感を実現
することができる電気自動車の制御装置を提供すること
である。
【0011】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
めに、請求項1記載の発明は、例えば図2に示したよう
に、アクセル操作量およびブレーキ操作量に応じて所定
のトルク指令値の演算および出力を行うトルク指令値演
算手段と、前記トルク指令値に応じて所定の電流指令値
の演算および出力を行う電流指令値演算手段とを備え、
前記電流指令値に応じて電動機の力行制御または回生制
御を行う電気自動車の制御装置において、アクセル操作
量およびブレーキ操作量に基づいて急減速状態にあるか
否かを判定する急減速状態判定手段と、急減速状態にあ
ると判定された場合に前記電動機の回生作動時期を遅れ
させる回生作動時期遅延手段とを備えることを特徴とす
る。
めに、請求項1記載の発明は、例えば図2に示したよう
に、アクセル操作量およびブレーキ操作量に応じて所定
のトルク指令値の演算および出力を行うトルク指令値演
算手段と、前記トルク指令値に応じて所定の電流指令値
の演算および出力を行う電流指令値演算手段とを備え、
前記電流指令値に応じて電動機の力行制御または回生制
御を行う電気自動車の制御装置において、アクセル操作
量およびブレーキ操作量に基づいて急減速状態にあるか
否かを判定する急減速状態判定手段と、急減速状態にあ
ると判定された場合に前記電動機の回生作動時期を遅れ
させる回生作動時期遅延手段とを備えることを特徴とす
る。
【0012】請求項1記載の発明によれば、アクセル操
作量およびブレーキ操作量に基づいて急減速状態にある
か否かを判定する急減速状態判定手段を備えるため、前
記した「ねじれ共振系」の共振が発生し易い急減速状態
の判定を、きわめて迅速に行うことができる。従って、
電動機の制御を迅速に行うことができる。
作量およびブレーキ操作量に基づいて急減速状態にある
か否かを判定する急減速状態判定手段を備えるため、前
記した「ねじれ共振系」の共振が発生し易い急減速状態
の判定を、きわめて迅速に行うことができる。従って、
電動機の制御を迅速に行うことができる。
【0013】また、請求項1記載の発明によれば、急減
速状態にあると判定された場合に電動機の回生作動時期
を遅れさせる回生作動時期遅延手段を備えるため、急減
速時において電動機の出力トルクが力行作動から回生作
動に切り替わる時期を遅れさせることができ、急激な出
力トルクの変動を緩和することができる。従って、急減
速時に発生する「ねじれ共振系」の共振を抑制すること
ができ、車体振動を効果的に抑制することができる。こ
の結果、より快適な乗り心地感を実現することができ
る。
速状態にあると判定された場合に電動機の回生作動時期
を遅れさせる回生作動時期遅延手段を備えるため、急減
速時において電動機の出力トルクが力行作動から回生作
動に切り替わる時期を遅れさせることができ、急激な出
力トルクの変動を緩和することができる。従って、急減
速時に発生する「ねじれ共振系」の共振を抑制すること
ができ、車体振動を効果的に抑制することができる。こ
の結果、より快適な乗り心地感を実現することができ
る。
【0014】請求項2記載の発明は、請求項1記載の電
気自動車の制御装置において、前記急減速状態判定手段
は、アクセルオフ時からブレーキオン時までに要する時
間が所定時間以下である場合に急減速状態にあると判定
するものであり、前記回生作動時期遅延手段は、所定の
低車速域においてのみ作動されるものであることを特徴
とする。
気自動車の制御装置において、前記急減速状態判定手段
は、アクセルオフ時からブレーキオン時までに要する時
間が所定時間以下である場合に急減速状態にあると判定
するものであり、前記回生作動時期遅延手段は、所定の
低車速域においてのみ作動されるものであることを特徴
とする。
【0015】請求項2記載の発明によれば、急減速状態
判定手段は、アクセルオフ時からブレーキオン時までに
要する時間が所定時間以下である場合に急減速状態にあ
ると判定するものであるため、急減速状態の判定をきわ
めて簡易に行うことができる。
判定手段は、アクセルオフ時からブレーキオン時までに
要する時間が所定時間以下である場合に急減速状態にあ
ると判定するものであるため、急減速状態の判定をきわ
めて簡易に行うことができる。
【0016】また、請求項2記載の発明によれば、回生
作動時期遅延手段は、所定の低車速域においてのみ作動
されるものであるため、高速走行中において急減速状態
と判定した場合には電動機の回生作動時期遅延制御を行
わないので、通常の回生作動による車体制動効果を得る
ことができる。すなわち、高速走行中においては、急減
速操作に応じて速やかに車体制動を行うことができる。
作動時期遅延手段は、所定の低車速域においてのみ作動
されるものであるため、高速走行中において急減速状態
と判定した場合には電動機の回生作動時期遅延制御を行
わないので、通常の回生作動による車体制動効果を得る
ことができる。すなわち、高速走行中においては、急減
速操作に応じて速やかに車体制動を行うことができる。
【0017】請求項3記載の発明は、請求項2記載の電
気自動車の制御装置において、例えば、図4に示すよう
に、前記回生作動時期遅延手段は、前記トルク指令値ま
たは前記電流指令値を、アクセルオフ時から前記所定時
間経過時までに力行域で漸次低減させるとともに前記所
定時間経過直後に回生域へと移行させるように制御する
ものであることを特徴とする。
気自動車の制御装置において、例えば、図4に示すよう
に、前記回生作動時期遅延手段は、前記トルク指令値ま
たは前記電流指令値を、アクセルオフ時から前記所定時
間経過時までに力行域で漸次低減させるとともに前記所
定時間経過直後に回生域へと移行させるように制御する
ものであることを特徴とする。
【0018】請求項3記載の発明によれば、回生作動時
期遅延手段は、トルク指令値または電流指令値を、アク
セルオフ時から所定時間経過時までに力行域で漸次低減
させるとともに所定時間経過直後に回生域へと移行させ
るものであるため、アクセルオフによってトルク指令値
または電流指令値を急激にゼロとするのではなく、所定
時間内において力行域で徐々に低減させ、所定時間経過
後にはじめて回生域に切り替えるため、電動機の回生作
動を適切に遅れさせることができる。
期遅延手段は、トルク指令値または電流指令値を、アク
セルオフ時から所定時間経過時までに力行域で漸次低減
させるとともに所定時間経過直後に回生域へと移行させ
るものであるため、アクセルオフによってトルク指令値
または電流指令値を急激にゼロとするのではなく、所定
時間内において力行域で徐々に低減させ、所定時間経過
後にはじめて回生域に切り替えるため、電動機の回生作
動を適切に遅れさせることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面に基づいて詳細に説明する。本実施の形態では、電動
機である三相交流同期モータ(同期モータ)10で走行
する電気自動車の制御装置について説明することとす
る。
面に基づいて詳細に説明する。本実施の形態では、電動
機である三相交流同期モータ(同期モータ)10で走行
する電気自動車の制御装置について説明することとす
る。
【0020】本実施の形態に係る電気自動車は、図1に
示すように、電力源としてのバッテリ20、同期モータ
10をベクトル制御する制御装置30、制御装置30で
制御されバッテリ20の出力を交流電力に変換する電力
変換機であるインバータ40、同期モータ10の回転子
の磁極位置を検出するレゾルバ50、同期モータ10へ
の入力電流を検出する電流検出手段60、アクセル操作
量を検出するアクセル操作量検出器70、ブレーキ操作
量を検出するブレーキ操作量検出器80、同期モータ1
0の回転運動をドライブシャフト100に伝達するディ
ファレンシャルギア90、および、ドライブシャフト1
00の両端に設けられた駆動輪110を備えている。
示すように、電力源としてのバッテリ20、同期モータ
10をベクトル制御する制御装置30、制御装置30で
制御されバッテリ20の出力を交流電力に変換する電力
変換機であるインバータ40、同期モータ10の回転子
の磁極位置を検出するレゾルバ50、同期モータ10へ
の入力電流を検出する電流検出手段60、アクセル操作
量を検出するアクセル操作量検出器70、ブレーキ操作
量を検出するブレーキ操作量検出器80、同期モータ1
0の回転運動をドライブシャフト100に伝達するディ
ファレンシャルギア90、および、ドライブシャフト1
00の両端に設けられた駆動輪110を備えている。
【0021】同期モータ10は、ディファレンシャルギ
ア90およびドライブシャフト100を介して駆動輪1
10と連結され、同期モータ10の回転運動により駆動
輪110が回転し車両に推進力を与えるようにされてい
る。バッテリ20からインバータ40に供給された直流
電力は、制御装置30の制御のもとに三相交流電力に変
換されて同期モータ10に供給される。
ア90およびドライブシャフト100を介して駆動輪1
10と連結され、同期モータ10の回転運動により駆動
輪110が回転し車両に推進力を与えるようにされてい
る。バッテリ20からインバータ40に供給された直流
電力は、制御装置30の制御のもとに三相交流電力に変
換されて同期モータ10に供給される。
【0022】制御装置30は、図2に示すように、トル
ク指令値演算手段31、電流指令値演算手段32、電流
制御手段33、急減速状態判定手段34、車速判定手段
35および微分器36を備える。
ク指令値演算手段31、電流指令値演算手段32、電流
制御手段33、急減速状態判定手段34、車速判定手段
35および微分器36を備える。
【0023】トルク指令値演算手段31は、アクセル操
作量検出器70で検出されたアクセル操作量A、ブレー
キ操作量検出器80で検出されたブレーキ操作量Bおよ
びレゾルバ50で検出された同期モータ10の回転子の
磁極位置を微分器36で時間微分して得た回転速度ωに
応じて、所定のトルク指令値T*の演算および出力を行
うものである。このトルク指令値演算手段31によって
出力されるトルク指令値T*の値は、後述するように、
急減速状態判定手段34および車速判定手段35からの
信号に応じて制御される。なお、トルク指令値演算手段
31の構成については後に詳細に説明する。
作量検出器70で検出されたアクセル操作量A、ブレー
キ操作量検出器80で検出されたブレーキ操作量Bおよ
びレゾルバ50で検出された同期モータ10の回転子の
磁極位置を微分器36で時間微分して得た回転速度ωに
応じて、所定のトルク指令値T*の演算および出力を行
うものである。このトルク指令値演算手段31によって
出力されるトルク指令値T*の値は、後述するように、
急減速状態判定手段34および車速判定手段35からの
信号に応じて制御される。なお、トルク指令値演算手段
31の構成については後に詳細に説明する。
【0024】電流指令値演算手段32は、トルク指令値
T*に応じて所定の電流指令値Id *およびIq *の演算お
よび出力を行うものである。ここでId *およびIq *は、
それぞれベクトル制御に用いられる電流指令値のd軸成
分およびq軸成分である。
T*に応じて所定の電流指令値Id *およびIq *の演算お
よび出力を行うものである。ここでId *およびIq *は、
それぞれベクトル制御に用いられる電流指令値のd軸成
分およびq軸成分である。
【0025】電流制御手段33は、図3に示すように、
dq軸電流制御手段33a、3/2相変換手段33b、
PWM信号発生手段33cおよび2/3相変換手段33
dを備える。dq軸電流制御手段33aは、電流指令値
Id *およびIq *と、同期モータ10の回転速度ωと、電
流検出手段60で検出された同期モータ10への入力電
流Iu、Ivを3/2相変換手段33bで変換して得たI
d、Iqとに基づいて、電圧指令値Vd *およびVq *の演算
及び出力を行う。
dq軸電流制御手段33a、3/2相変換手段33b、
PWM信号発生手段33cおよび2/3相変換手段33
dを備える。dq軸電流制御手段33aは、電流指令値
Id *およびIq *と、同期モータ10の回転速度ωと、電
流検出手段60で検出された同期モータ10への入力電
流Iu、Ivを3/2相変換手段33bで変換して得たI
d、Iqとに基づいて、電圧指令値Vd *およびVq *の演算
及び出力を行う。
【0026】PWM信号発生手段33cは、電圧指令値
Vd *、Vq *を2/3相変換手段33dで2/3相変換し
て得たVu *、Vv *、Vw *に基づいてPWM信号Pu、
Pv、P wを発生させてインバータ40に出力し、このP
WM信号によってインバータ40のスイッチング素子を
所定のタイミングでオン/オフ操作することによって、
同期モータ10を制御するように機能する。
Vd *、Vq *を2/3相変換手段33dで2/3相変換し
て得たVu *、Vv *、Vw *に基づいてPWM信号Pu、
Pv、P wを発生させてインバータ40に出力し、このP
WM信号によってインバータ40のスイッチング素子を
所定のタイミングでオン/オフ操作することによって、
同期モータ10を制御するように機能する。
【0027】急減速状態判定手段34は、アクセル操作
量検出器70で検出されたアクセル操作量A、および、
ブレーキ操作量検出器80で検出されたブレーキ操作量
Bに基づいて、電気自動車が急減速状態にあるか否かを
判定する。電気自動車が急減速状態にあると判定した場
合には、信号SCをトルク指令値演算手段31に出力す
る。
量検出器70で検出されたアクセル操作量A、および、
ブレーキ操作量検出器80で検出されたブレーキ操作量
Bに基づいて、電気自動車が急減速状態にあるか否かを
判定する。電気自動車が急減速状態にあると判定した場
合には、信号SCをトルク指令値演算手段31に出力す
る。
【0028】本実施の形態においては、アクセルオフ時
(すなわちアクセル操作量Aが検出されなくなった時
点)から、ブレーキオン時(すなわちブレーキ操作量B
が検出された時点)までに要する時間が所定時間Δt以
下である場合に、「急減速状態にある」と判定するよう
にしている。この所定時間は、電気自動車の車種、同期
モータ10の規格、走行条件などに基づいて適宜設定す
ることができ、本実施の形態ではΔt=500(ms)
と設定している。
(すなわちアクセル操作量Aが検出されなくなった時
点)から、ブレーキオン時(すなわちブレーキ操作量B
が検出された時点)までに要する時間が所定時間Δt以
下である場合に、「急減速状態にある」と判定するよう
にしている。この所定時間は、電気自動車の車種、同期
モータ10の規格、走行条件などに基づいて適宜設定す
ることができ、本実施の形態ではΔt=500(ms)
と設定している。
【0029】車速判定手段35は、レゾルバ50で検出
された同期モータ10の回転子の磁極位置を微分器36
で時間微分して得た回転速度ωに基づいて、電気自動車
の走行状態が所定の低速域にあるか否かを判定する。電
気自動車の走行状態が所定の低速域にあると判定した場
合には、信号SVをトルク指令値演算手段31に出力す
る。所定の低速域の範囲は、電気自動車の車種や走行条
件などに応じて適宜設定することができ、本実施の形態
では20km/s〜50km/sと設定している。
された同期モータ10の回転子の磁極位置を微分器36
で時間微分して得た回転速度ωに基づいて、電気自動車
の走行状態が所定の低速域にあるか否かを判定する。電
気自動車の走行状態が所定の低速域にあると判定した場
合には、信号SVをトルク指令値演算手段31に出力す
る。所定の低速域の範囲は、電気自動車の車種や走行条
件などに応じて適宜設定することができ、本実施の形態
では20km/s〜50km/sと設定している。
【0030】微分器36は、レゾルバ50で検出された
同期モータ10の回転子の磁極位置を微分器36で時間
微分することによって、同期モータ10の回転子の回転
速度ωを算出するものである。
同期モータ10の回転子の磁極位置を微分器36で時間
微分することによって、同期モータ10の回転子の回転
速度ωを算出するものである。
【0031】次に、トルク指令値演算手段31の構成
を、図4を用いて詳細に説明する。トルク指令値演算手
段31は、図4に示すように、力行指令値発生手段31
aと、回生指令値発生手段31bと、力行/回生切替手
段31cとを備える。力行指令値発生手段31aは、ア
クセル操作量Aに応じて力行域トルク指令値T+ *の演算
および出力を行う。回生指令値発生手段31bは、ブレ
ーキ操作量Bに応じて回生域トルク指令値T- *の演算お
よび出力を行う。
を、図4を用いて詳細に説明する。トルク指令値演算手
段31は、図4に示すように、力行指令値発生手段31
aと、回生指令値発生手段31bと、力行/回生切替手
段31cとを備える。力行指令値発生手段31aは、ア
クセル操作量Aに応じて力行域トルク指令値T+ *の演算
および出力を行う。回生指令値発生手段31bは、ブレ
ーキ操作量Bに応じて回生域トルク指令値T- *の演算お
よび出力を行う。
【0032】力行/回生切替手段31cは、急減速状態
判定手段34からの信号SCおよび車速判定手段35か
らの信号SVに基づいて回生作動時期遅延制御を行うこ
とによって、力行域トルク指令値T+ *または回生域トル
ク指令値T- *を所定のタイミングで切り替え、適切なト
ルク指令値T*を出力するものである。すなわち、力行
/回生切替手段31cは回生作動時期遅延手段である。
判定手段34からの信号SCおよび車速判定手段35か
らの信号SVに基づいて回生作動時期遅延制御を行うこ
とによって、力行域トルク指令値T+ *または回生域トル
ク指令値T- *を所定のタイミングで切り替え、適切なト
ルク指令値T*を出力するものである。すなわち、力行
/回生切替手段31cは回生作動時期遅延手段である。
【0033】車速判定手段35において電気自動車の走
行状態が「所定の低速域にある」と判定された場合に
は、車速判定手段35から力行/回生切替手段31cへ
と信号SVが送られ、この信号SVを受けた力行/回生切
替手段31cは、回生作動時期遅延制御モードに切り替
えられる。この状態において、急減速状態判定手段34
において電気自動車が「急減速状態にある」と判定され
た場合には、急減速状態判定手段34から力行/回生切
替手段31cに信号SCが送られ、この信号SCを受けた
力行/回生切替手段31cは、回生作動時期遅延制御を
行うことによって力行域トルク指令値T+ *または回生域
トルク指令値T- *を所定のタイミングで切り替え、適切
なトルク指令値T*を出力する。なお、具体的な回生作
動時期遅延制御の例については、後に詳細に説明する。
行状態が「所定の低速域にある」と判定された場合に
は、車速判定手段35から力行/回生切替手段31cへ
と信号SVが送られ、この信号SVを受けた力行/回生切
替手段31cは、回生作動時期遅延制御モードに切り替
えられる。この状態において、急減速状態判定手段34
において電気自動車が「急減速状態にある」と判定され
た場合には、急減速状態判定手段34から力行/回生切
替手段31cに信号SCが送られ、この信号SCを受けた
力行/回生切替手段31cは、回生作動時期遅延制御を
行うことによって力行域トルク指令値T+ *または回生域
トルク指令値T- *を所定のタイミングで切り替え、適切
なトルク指令値T*を出力する。なお、具体的な回生作
動時期遅延制御の例については、後に詳細に説明する。
【0034】また、車速判定手段35において電気自動
車の走行状態が「所定の低速域にない」と判定された場
合には、車速判定手段35は信号SVを発生させない。
力行/回生切替手段31cは、この信号SVを受けない
場合には回生作動時期遅延制御を行わず、入力された力
行域トルク指令値T+ *または回生域トルク指令値T- *を
そのままトルク指令値T+ *として出力する。この場合に
は、同期モータ10は通常の回生作動を行うこととな
る。
車の走行状態が「所定の低速域にない」と判定された場
合には、車速判定手段35は信号SVを発生させない。
力行/回生切替手段31cは、この信号SVを受けない
場合には回生作動時期遅延制御を行わず、入力された力
行域トルク指令値T+ *または回生域トルク指令値T- *を
そのままトルク指令値T+ *として出力する。この場合に
は、同期モータ10は通常の回生作動を行うこととな
る。
【0035】また、力行/回生切替手段31cは、回生
作動時期遅延制御モードにおいてのみ作動する漸減手段
31dを備えている。この漸減手段31dは、入力され
た力行域トルク指令値T+ *を、アクセルオフ時から所定
時間t0経過時まで徐々に低減させるものである。
作動時期遅延制御モードにおいてのみ作動する漸減手段
31dを備えている。この漸減手段31dは、入力され
た力行域トルク指令値T+ *を、アクセルオフ時から所定
時間t0経過時まで徐々に低減させるものである。
【0036】次いで、本実施の形態に係る電気自動車の
制御装置を用いることによって急減速時に発生する車体
振動を抑制するプロセスを、図5のフローチャート等を
用いて説明する。
制御装置を用いることによって急減速時に発生する車体
振動を抑制するプロセスを、図5のフローチャート等を
用いて説明する。
【0037】まず、アクセルペダルを踏み込んで電気自
動車を走行させる。この走行状態においては、アクセル
操作量Aおよび同期モータ10の回転速度ωに応じてト
ルク指令値T*が随時演算されて出力され、このトルク
指令値T*に応じて電流指令値Id *およびIq *が随時演
算されて出力され、この電流指令値Id *およびIq *に応
じたPWM信号Pu、Pv、Pwをインバータ40を介し
て同期モータ10に出力することにより同期モータ10
が駆動制御されている。
動車を走行させる。この走行状態においては、アクセル
操作量Aおよび同期モータ10の回転速度ωに応じてト
ルク指令値T*が随時演算されて出力され、このトルク
指令値T*に応じて電流指令値Id *およびIq *が随時演
算されて出力され、この電流指令値Id *およびIq *に応
じたPWM信号Pu、Pv、Pwをインバータ40を介し
て同期モータ10に出力することにより同期モータ10
が駆動制御されている。
【0038】この走行状態において、アクセル操作量検
出器70で検出したアクセル操作量A、および、ブレー
キ操作量検出器80で検出したブレーキ操作量Bを急減
速状態判定手段34に入力するとともに、レゾルバ50
で検出した同期モータ10の回転子の磁極位置を微分器
36で時間微分して得た回転速度ωを車速判定手段35
に入力する(所定信号入力工程:S1)。車速判定手段
35では、入力された回転速度ωに基づいて、電気自動
車の走行状態が所定の低速域にあるか否かを判定する
(低速域判定工程:S2)。
出器70で検出したアクセル操作量A、および、ブレー
キ操作量検出器80で検出したブレーキ操作量Bを急減
速状態判定手段34に入力するとともに、レゾルバ50
で検出した同期モータ10の回転子の磁極位置を微分器
36で時間微分して得た回転速度ωを車速判定手段35
に入力する(所定信号入力工程:S1)。車速判定手段
35では、入力された回転速度ωに基づいて、電気自動
車の走行状態が所定の低速域にあるか否かを判定する
(低速域判定工程:S2)。
【0039】低速域判定工程S2で電気自動車の走行状
態が「所定の低速域にある」と判定されている間は、車
速判定手段35からトルク指令値演算手段31に信号S
Vが送られて、トルク指令値演算手段31の力行/回生
切替手段31cは回生作動時期遅延制御モードに切り替
えられる。
態が「所定の低速域にある」と判定されている間は、車
速判定手段35からトルク指令値演算手段31に信号S
Vが送られて、トルク指令値演算手段31の力行/回生
切替手段31cは回生作動時期遅延制御モードに切り替
えられる。
【0040】一方、車速判定手段35で電気自動車の走
行状態が「所定の低速域にない」と判定された場合に
は、次の急減速判定工程S3および回生作動時期遅延工
程S4を経ずに、回生工程S5へスキップする。この場
合、車速判定手段35は信号S Vを発生させないため、
トルク指令値演算手段31は回生作動時期遅延制御を行
わないので、同期モータ10は通常の回生作動を行う。
行状態が「所定の低速域にない」と判定された場合に
は、次の急減速判定工程S3および回生作動時期遅延工
程S4を経ずに、回生工程S5へスキップする。この場
合、車速判定手段35は信号S Vを発生させないため、
トルク指令値演算手段31は回生作動時期遅延制御を行
わないので、同期モータ10は通常の回生作動を行う。
【0041】低速域判定工程S2で電気自動車の走行状
態が「所定の低速域にある」と判定され、車速判定手段
35からトルク指令値演算手段31に信号SVが送られ
て、トルク指令値演算手段31の力行/回生切替手段3
1cが回生作動時期遅延制御モードに切り替えられてい
る間は、急減速状態判定手段34では、入力されたアク
セル操作量Aおよびブレーキ操作量Bに基づいて、電気
自動車が急減速状態にあるか否かを判定する(急減速状
態判定工程:S3)。
態が「所定の低速域にある」と判定され、車速判定手段
35からトルク指令値演算手段31に信号SVが送られ
て、トルク指令値演算手段31の力行/回生切替手段3
1cが回生作動時期遅延制御モードに切り替えられてい
る間は、急減速状態判定手段34では、入力されたアク
セル操作量Aおよびブレーキ操作量Bに基づいて、電気
自動車が急減速状態にあるか否かを判定する(急減速状
態判定工程:S3)。
【0042】ここで、運転者がアクセルペダルを踏んで
加速している状態から急にブレーキペダルを踏んで減速
した場合には、この急減速状態判定手段34が「急減速
状態にある」と判定し、トルク指令値演算手段31に信
号SCを送る。本実施の形態においては、前記したとお
り、アクセルオフ時からブレーキオン時までに要する時
間が所定時間Δt以下である場合に「急減速状態にあ
る」と判定することとしている。
加速している状態から急にブレーキペダルを踏んで減速
した場合には、この急減速状態判定手段34が「急減速
状態にある」と判定し、トルク指令値演算手段31に信
号SCを送る。本実施の形態においては、前記したとお
り、アクセルオフ時からブレーキオン時までに要する時
間が所定時間Δt以下である場合に「急減速状態にあ
る」と判定することとしている。
【0043】急減速状態判定工程S3で、電気自動車が
「急減速状態ある」と判定された場合には、急減速状態
判定手段34からトルク指令値演算手段31の力行/回
生切替手段31cに信号SCが送られる。車速判定手段
35から信号SVを受けて回生作動時期遅延制御モード
に切り替えられている力行/回生切替手段31cは、急
減速状態判定手段34から信号SCを受けると、回生作
動時期遅延制御を行うことによって力行域トルク指令値
T+ *または回生域トルク指令値T- *を所定のタイミング
で切り替える(回生作動時期遅延工程:S4)。
「急減速状態ある」と判定された場合には、急減速状態
判定手段34からトルク指令値演算手段31の力行/回
生切替手段31cに信号SCが送られる。車速判定手段
35から信号SVを受けて回生作動時期遅延制御モード
に切り替えられている力行/回生切替手段31cは、急
減速状態判定手段34から信号SCを受けると、回生作
動時期遅延制御を行うことによって力行域トルク指令値
T+ *または回生域トルク指令値T- *を所定のタイミング
で切り替える(回生作動時期遅延工程:S4)。
【0044】この回生作動時期遅延制御の一例を、アク
セル操作量Aとブレーキ操作量Bとトルク指令値T*と
の時間履歴を表した図6のタイムチャートを用いて説明
する。
セル操作量Aとブレーキ操作量Bとトルク指令値T*と
の時間履歴を表した図6のタイムチャートを用いて説明
する。
【0045】運転者が急減速操作を行う場合には、アク
セルペダルから足を外すためアクセル操作量Aが検出さ
れなくなり、力行指令値発生手段31aによって力行域
トルク指令値T+ *が出力されなくなるが、力行/回生切
替手段31cは、アクセル操作量Aが検出されなくなっ
た時点(アクセルオフ時)t1のアクセル操作量Aに基
づく力行域トルク指令値T+ *を記憶しておき、この記憶
させた力行域トルク指令値T+ *を漸減手段31dによっ
て徐々に低減させ、アクセルオフ時t1から所定時間Δ
tを経過した時点(所定時間経過時)t2で、力行域ト
ルク指令値T+ *をゼロにする(図6参照)。
セルペダルから足を外すためアクセル操作量Aが検出さ
れなくなり、力行指令値発生手段31aによって力行域
トルク指令値T+ *が出力されなくなるが、力行/回生切
替手段31cは、アクセル操作量Aが検出されなくなっ
た時点(アクセルオフ時)t1のアクセル操作量Aに基
づく力行域トルク指令値T+ *を記憶しておき、この記憶
させた力行域トルク指令値T+ *を漸減手段31dによっ
て徐々に低減させ、アクセルオフ時t1から所定時間Δ
tを経過した時点(所定時間経過時)t2で、力行域ト
ルク指令値T+ *をゼロにする(図6参照)。
【0046】アクセルオフ時t1から所定時間経過時t2
までに運転者がブレーキペダルを踏み込むとブレーキ操
作量Bが検出され、このブレーキ操作量Bが検出された
時点(ブレーキオン時)t3で回生指令値発生手段31
bによって回生域トルク指令値T- *が出力されるが、力
行/回生切替手段31cは、ブレーキオン時t3で回生
域トルク指令値T- *を受けても、すぐには回生域トルク
指令値T- *に切り替えず、前記したように所定時間経過
時t2までは力行域トルク指令値T+ *を徐々に低減させ
る制御を行う。そして、所定時間経過時t2後にはじめ
て回生域トルク指令値T- *に切り替える(図6参照)。
までに運転者がブレーキペダルを踏み込むとブレーキ操
作量Bが検出され、このブレーキ操作量Bが検出された
時点(ブレーキオン時)t3で回生指令値発生手段31
bによって回生域トルク指令値T- *が出力されるが、力
行/回生切替手段31cは、ブレーキオン時t3で回生
域トルク指令値T- *を受けても、すぐには回生域トルク
指令値T- *に切り替えず、前記したように所定時間経過
時t2までは力行域トルク指令値T+ *を徐々に低減させ
る制御を行う。そして、所定時間経過時t2後にはじめ
て回生域トルク指令値T- *に切り替える(図6参照)。
【0047】すなわち、力行/回生切替手段31cは、
力行域トルク指令値T+ *から回生域トルク指令値T- *に
切り替える時期を、ブレーキオン時t3ではなく、所定
時間経過時t2まで遅れさせていることがわかる。電気
自動車の同期モータ10は、以上の回生作動時期遅延工
程S4によって制御されたトルク指令値T*に応じて、
回生作動される(回生工程:S5)。
力行域トルク指令値T+ *から回生域トルク指令値T- *に
切り替える時期を、ブレーキオン時t3ではなく、所定
時間経過時t2まで遅れさせていることがわかる。電気
自動車の同期モータ10は、以上の回生作動時期遅延工
程S4によって制御されたトルク指令値T*に応じて、
回生作動される(回生工程:S5)。
【0048】一方、急減速状態判定工程S3で、電気自
動車が「急減速状態ない」と判定された場合には、回生
作動時期遅延工程S4を経ずに回生工程S5へスキップ
する。この場合、急減速状態判定手段34は信号SCを
発生させないため、トルク指令値演算手段31は回生作
動時期遅延制御を行わず、同期モータ10は通常の回生
作動を行う。
動車が「急減速状態ない」と判定された場合には、回生
作動時期遅延工程S4を経ずに回生工程S5へスキップ
する。この場合、急減速状態判定手段34は信号SCを
発生させないため、トルク指令値演算手段31は回生作
動時期遅延制御を行わず、同期モータ10は通常の回生
作動を行う。
【0049】図7は、急減速状態判定工程S3で電気自
動車が「急減速状態ない」と判定された場合におけるア
クセル操作量Aとブレーキ操作量Bとトルク指令値T*
との時間履歴を表したタイムチャートを示している。こ
の場合には、所定時間経過時t2の後にブレーキ操作量
Bが検出されており、このブレーキオン時t4から回生
域トルク指令値T- *を出力している(図7参照)。な
お、この場合においても、力行/回生切替手段31cは
アクセルオフ時t1のアクセル操作量Aに基づく力行域
トルク指令値T+ *を記憶しておき、この記憶させた力行
域トルク指令値T+ *を漸減手段31dによって徐々に低
減させ、所定時間経過時t2で力行域トルク指令値T+ *
をゼロにしている(図7参照)。
動車が「急減速状態ない」と判定された場合におけるア
クセル操作量Aとブレーキ操作量Bとトルク指令値T*
との時間履歴を表したタイムチャートを示している。こ
の場合には、所定時間経過時t2の後にブレーキ操作量
Bが検出されており、このブレーキオン時t4から回生
域トルク指令値T- *を出力している(図7参照)。な
お、この場合においても、力行/回生切替手段31cは
アクセルオフ時t1のアクセル操作量Aに基づく力行域
トルク指令値T+ *を記憶しておき、この記憶させた力行
域トルク指令値T+ *を漸減手段31dによって徐々に低
減させ、所定時間経過時t2で力行域トルク指令値T+ *
をゼロにしている(図7参照)。
【0050】なお、車速判定手段35で電気自動車の走
行状態が「所定の低速域にない」と判定された場合に
は、急減速判定工程S3および回生作動時期遅延工程S
4を経ることなく回生工程S5へスキップし、回生作動
時期遅延制御を行わないのは前記したとおりであるが、
この走行状態で運転者が急減速操作を行った場合のトル
ク指令値T*の時間履歴を、図6のタイムチャートに点
線で示した。この図6から明らかなように、回生作動時
期遅延制御を行った場合と異なり、ブレーキオン時t3
ですぐに回生域トルク指令値T- *に切り替えていること
がわかる。
行状態が「所定の低速域にない」と判定された場合に
は、急減速判定工程S3および回生作動時期遅延工程S
4を経ることなく回生工程S5へスキップし、回生作動
時期遅延制御を行わないのは前記したとおりであるが、
この走行状態で運転者が急減速操作を行った場合のトル
ク指令値T*の時間履歴を、図6のタイムチャートに点
線で示した。この図6から明らかなように、回生作動時
期遅延制御を行った場合と異なり、ブレーキオン時t3
ですぐに回生域トルク指令値T- *に切り替えていること
がわかる。
【0051】本実施の形態に係る電気自動車の制御装置
によれば、アクセル操作量Aおよびブレーキ操作量Bに
基づいて急減速状態にあるか否かを判定する急減速状態
判定手段34を備えるため、「ねじれ共振系」の共振が
発生し易い急減速状態の判定をきわめて迅速に行うこと
ができる。従って、同期モータ10の制御を迅速に行う
ことができる。
によれば、アクセル操作量Aおよびブレーキ操作量Bに
基づいて急減速状態にあるか否かを判定する急減速状態
判定手段34を備えるため、「ねじれ共振系」の共振が
発生し易い急減速状態の判定をきわめて迅速に行うこと
ができる。従って、同期モータ10の制御を迅速に行う
ことができる。
【0052】また、本実施の形態に係る電気自動車の制
御装置によれば、急減速状態にあると判定された場合に
同期モータ10の回生作動時期を遅れさせる回生作動時
期遅延手段である力行/回生切替手段31cを備えるた
め、急減速時において同期モータ10の出力トルクが力
行作動から回生作動に切り替わる時期を遅れさせること
ができ、急激な出力トルクの変動を緩和することができ
る。従って、急減速時に発生する「ねじれ共振系」の共
振を抑制することができ、車体振動を効果的に抑制する
ことができる。この結果、より快適な乗り心地感を実現
することができる。
御装置によれば、急減速状態にあると判定された場合に
同期モータ10の回生作動時期を遅れさせる回生作動時
期遅延手段である力行/回生切替手段31cを備えるた
め、急減速時において同期モータ10の出力トルクが力
行作動から回生作動に切り替わる時期を遅れさせること
ができ、急激な出力トルクの変動を緩和することができ
る。従って、急減速時に発生する「ねじれ共振系」の共
振を抑制することができ、車体振動を効果的に抑制する
ことができる。この結果、より快適な乗り心地感を実現
することができる。
【0053】さらに、本実施の形態に係る電気自動車の
制御装置によれば、回生作動時期遅延手段である力行/
回生切替手段31cは、所定の低車速域においてのみ作
動されるものであるため、高速走行中において急減速状
態と判定した場合には同期モータ10の回生作動時期遅
延制御を行わないため、通常の回生作動による車体制動
効果を得ることができる。すなわち、高速走行中におい
ては、急減速操作に応じて速やかに車体制動を行うこと
ができる(図6のトルク指令値T*の時間履歴の点線部
分参照)。
制御装置によれば、回生作動時期遅延手段である力行/
回生切替手段31cは、所定の低車速域においてのみ作
動されるものであるため、高速走行中において急減速状
態と判定した場合には同期モータ10の回生作動時期遅
延制御を行わないため、通常の回生作動による車体制動
効果を得ることができる。すなわち、高速走行中におい
ては、急減速操作に応じて速やかに車体制動を行うこと
ができる(図6のトルク指令値T*の時間履歴の点線部
分参照)。
【0054】さらにまた、本実施の形態に係る電気自動
車の制御装置によれば、回生作動時期遅延手段である力
行/回生切替手段31cは、アクセルオフによってトル
ク指令値T*を急激にゼロとするのではなく、所定時間
内において力行域で徐々に低減させ、所定時間経過後に
はじめて回生域に切り替えるため、同期モータ10の回
生作動を適切に遅れさせることができる。
車の制御装置によれば、回生作動時期遅延手段である力
行/回生切替手段31cは、アクセルオフによってトル
ク指令値T*を急激にゼロとするのではなく、所定時間
内において力行域で徐々に低減させ、所定時間経過後に
はじめて回生域に切り替えるため、同期モータ10の回
生作動を適切に遅れさせることができる。
【0055】なお、本実施の形態に係る電気自動車の制
御装置においては、車速相当信号を同期モータ10の回
転速度ωとしたが、これに限定されるものではなく、車
速として等価的に扱うことができる信号であればいかな
るものでもよい。他の車速相当信号としては、駆動輪9
0の回転速度などを挙げることができる。また、本実施
の形態に係る電気自動車の制御装置においては、回生作
動時期遅延手段(力行/回生切替手段31c)をトルク
指令値演算手段31内に設けた例を示したが、これに代
えて、電流指令値演算手段32内に回生作動時期遅延手
段を設けることもできる。
御装置においては、車速相当信号を同期モータ10の回
転速度ωとしたが、これに限定されるものではなく、車
速として等価的に扱うことができる信号であればいかな
るものでもよい。他の車速相当信号としては、駆動輪9
0の回転速度などを挙げることができる。また、本実施
の形態に係る電気自動車の制御装置においては、回生作
動時期遅延手段(力行/回生切替手段31c)をトルク
指令値演算手段31内に設けた例を示したが、これに代
えて、電流指令値演算手段32内に回生作動時期遅延手
段を設けることもできる。
【0056】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、急減速時
において電動機の出力トルクが力行作動から回生作動に
切り替わる時期を遅れさせることができ、急激な出力ト
ルクの変動を緩和することができる。従って、急減速時
に発生する「ねじれ共振系」の共振を抑制することがで
き、車体振動を効果的に抑制することができる。この結
果、より快適な乗り心地感を実現することができる。
において電動機の出力トルクが力行作動から回生作動に
切り替わる時期を遅れさせることができ、急激な出力ト
ルクの変動を緩和することができる。従って、急減速時
に発生する「ねじれ共振系」の共振を抑制することがで
き、車体振動を効果的に抑制することができる。この結
果、より快適な乗り心地感を実現することができる。
【0057】請求項2記載の発明によれば、高速走行中
において急減速状態と判定した場合には電動機の回生作
動時期遅延制御を行わないので、通常の回生作動による
車体制動効果を得ることができる。すなわち、高速走行
中においては、急減速操作に応じて速やかに車体制動を
行うことができる。
において急減速状態と判定した場合には電動機の回生作
動時期遅延制御を行わないので、通常の回生作動による
車体制動効果を得ることができる。すなわち、高速走行
中においては、急減速操作に応じて速やかに車体制動を
行うことができる。
【0058】請求項3記載の発明によれば、アクセルオ
フによってトルク指令値または電流指令値を急激にゼロ
とするのではなく、所定時間内において力行域で徐々に
低減させ、所定時間経過後にはじめて回生域に切り替え
るため、電動機の回生作動を適切に遅れさせることがで
きる。
フによってトルク指令値または電流指令値を急激にゼロ
とするのではなく、所定時間内において力行域で徐々に
低減させ、所定時間経過後にはじめて回生域に切り替え
るため、電動機の回生作動を適切に遅れさせることがで
きる。
【図1】本発明の実施の形態に係る電気自動車のシステ
ム構成を説明するための概略図である。
ム構成を説明するための概略図である。
【図2】図1に示した電気自動車の制御装置の構成を説
明するためのブロック図である。
明するためのブロック図である。
【図3】図2に示した電流制御手段の構成を説明するた
めのブロック図である。
めのブロック図である。
【図4】図2に示したトルク指令値演算手段の構成を説
明するためのブロック図である。
明するためのブロック図である。
【図5】本発明の実施の形態に係る電気自動車の制御装
置を用いて急減速時に発生する車体振動を抑制する制御
プロセスを説明するためのフローチャートである。
置を用いて急減速時に発生する車体振動を抑制する制御
プロセスを説明するためのフローチャートである。
【図6】本発明の実施の形態に係る電気自動車が急減速
状態にある場合におけるアクセル操作量、ブレーキ操作
量およびトルク指令値の時間履歴を表したタイムチャー
トである。
状態にある場合におけるアクセル操作量、ブレーキ操作
量およびトルク指令値の時間履歴を表したタイムチャー
トである。
【図7】本発明の実施の形態に係る電気自動車が急減速
状態にない場合におけるアクセル操作量、ブレーキ操作
量およびトルク指令値の時間履歴を表したタイムチャー
トである。
状態にない場合におけるアクセル操作量、ブレーキ操作
量およびトルク指令値の時間履歴を表したタイムチャー
トである。
10 三相交流同期モータ
20 バッテリ
30 制御装置
31 トルク指令値演算手段
31a 力行指令値発生手段
31b 回生指令値発生手段
31c 力行/回生切替手段
31d 漸減手段
32 電流指令値演算手段
33 電流制御手段
33a dq軸電流制御手段
33b 2/3相変換手段
33c PWM信号発生手段
33d 3/2相変換手段
34 急減速判定手段
35 車速判定手段
36 微分器
40 インバータ
50 レゾルバ
60 電流検出手段
70 アクセル操作量検出器
80 ブレーキ操作量検出器
90 ディファレンシャルギア
100 ドライブシャフト
110 駆動輪
S1 所定信号入力工程
S2 低速域判定工程
S3 急減速判定工程
S4 回生作動時期遅延工程
S5 回生工程
Claims (3)
- 【請求項1】アクセル操作量およびブレーキ操作量に応
じて所定のトルク指令値の演算および出力を行うトルク
指令値演算手段と、前記トルク指令値に応じて所定の電
流指令値の演算および出力を行う電流指令値演算手段と
を備え、前記電流指令値に応じて電動機の力行制御また
は回生制御を行う電気自動車の制御装置において、 アクセル操作量およびブレーキ操作量に基づいて急減速
状態にあるか否かを判定する急減速状態判定手段と、 急減速状態にあると判定された場合に前記電動機の回生
作動時期を遅れさせる回生作動時期遅延手段とを備える
ことを特徴とする電気自動車の制御装置。 - 【請求項2】前記急減速状態判定手段は、 アクセルオフ時からブレーキオン時までに要する時間が
所定時間以下である場合に急減速状態にあると判定する
ものであり、 前記回生作動時期遅延手段は、 所定の低車速域においてのみ作動されるものであること
を特徴とする請求項1記載の電気自動車の制御装置。 - 【請求項3】前記回生作動時期遅延手段は、 前記トルク指令値または前記電流指令値を、アクセルオ
フ時から前記所定時間経過時までに力行域で漸次低減さ
せるとともに前記所定時間経過直後に回生域へと移行さ
せるものであることを特徴とする請求項2記載の電気自
動車の制御装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001370307A JP2003174702A (ja) | 2001-12-04 | 2001-12-04 | 電気自動車の制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001370307A JP2003174702A (ja) | 2001-12-04 | 2001-12-04 | 電気自動車の制御装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2003174702A true JP2003174702A (ja) | 2003-06-20 |
Family
ID=19179550
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2001370307A Withdrawn JP2003174702A (ja) | 2001-12-04 | 2001-12-04 | 電気自動車の制御装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2003174702A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007049835A (ja) * | 2005-08-10 | 2007-02-22 | Hitachi Ltd | 回転電機制御装置、及び回転電機の制御方法 |
| JP2012029461A (ja) * | 2010-07-23 | 2012-02-09 | Hitachi Ltd | 電動車両、および、電動車両の駆動制御装置 |
| WO2015080021A1 (ja) * | 2013-11-28 | 2015-06-04 | Ntn株式会社 | 電気自動車の制御装置 |
| US11613258B2 (en) | 2019-12-24 | 2023-03-28 | Subaru Corporation | Vehicle control device |
-
2001
- 2001-12-04 JP JP2001370307A patent/JP2003174702A/ja not_active Withdrawn
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007049835A (ja) * | 2005-08-10 | 2007-02-22 | Hitachi Ltd | 回転電機制御装置、及び回転電機の制御方法 |
| JP2012029461A (ja) * | 2010-07-23 | 2012-02-09 | Hitachi Ltd | 電動車両、および、電動車両の駆動制御装置 |
| US8744712B2 (en) | 2010-07-23 | 2014-06-03 | Hitachi, Ltd. | Drive control device for electric vehicle, and electric vehicle |
| WO2015080021A1 (ja) * | 2013-11-28 | 2015-06-04 | Ntn株式会社 | 電気自動車の制御装置 |
| US11613258B2 (en) | 2019-12-24 | 2023-03-28 | Subaru Corporation | Vehicle control device |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20041102 |
|
| A761 | Written withdrawal of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 Effective date: 20070213 |