JP2003180872A - マルチピースゴルフボール - Google Patents

マルチピースゴルフボール

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JP2003180872A
JP2003180872A JP2001383188A JP2001383188A JP2003180872A JP 2003180872 A JP2003180872 A JP 2003180872A JP 2001383188 A JP2001383188 A JP 2001383188A JP 2001383188 A JP2001383188 A JP 2001383188A JP 2003180872 A JP2003180872 A JP 2003180872A
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golf ball
core
piece golf
cover
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JP2001383188A
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Junji Hayashi
淳二 林
Hisashi Yamagishi
久 山岸
Yasumasa Shimizu
康正 清水
Yasushi Ichikawa
八州史 市川
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Bridgestone Sports Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 コアと中間層とカバーとを備えたマルチ
ピースゴルフボールにおいて、コアがゴム組成物から直
径30〜40mmに形成され、中間層の最外層がアイオ
ノマー樹脂を30重量%以上含む樹脂材料によりコア中
心部の硬度より硬く形成され、中間層の厚さが0.5〜
2.0mmであり、カバーがアイオノマー樹脂を50重
量%以上含む主材樹脂にシリコーンゴムパウダー、シリ
コーンレジンパウダー又はこれらの複合パウダーが配
合、分散された材料にて厚さ0.5〜2.0mmに形成
され、カバーの硬度が中間層最外層の硬度より大きく、
コア中心部との硬度差が10≦(カバーのデュロメータ
ーD硬度−コア中心部のデュロメーターD硬度)≦40
であるマルチピースゴルフボール。 【効果】 本発明のマルチピースゴルフボールは、反発
性・耐久性・打感に優れたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、反発性が良好であ
り、かつ打感及び耐久性に優れたマルチピースソリッド
ゴルフボールに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】ゴルフ
ボールに要求される性能としては、反発性が良好で、飛
び性能に優れ、しかもショット時の打感が良好であり、
かつ耐久性に優れていることが求められ、このため、従
来より種々のゴルフボールが提案されている(特開平9
−313643号、同平10−305114号、同平1
1−57067号、同平11−114094号、特開2
000−225209号公報)。
【0003】また、シリコーン材をゴルフボール用材料
として使用することも提案されている(特開2001−
170213号公報、米国特許第6,159,110
号、同第6,162,134号、同第6,204,33
1号公報)が、最近のゴルファーの要望から、更に反発
性・打感・耐久性の向上が望まれている。
【0004】本発明は、上記事情に鑑みなされたもの
で、反発性が良く、飛び性能に優れている上、打感・耐
久性にも優れたマルチピースゴルフボールを提供するこ
とを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段及び発明の実施の形態】本
発明は、上記目的を達成するため、下記のマルチピース
ゴルフボールを提供する。 請求項1:コアと、少なくとも1層の中間層と、カバー
とを備えたマルチピースゴルフボールにおいて、コア
が、ポリブタジエンを主材とするゴム組成物から直径3
0〜40mmに形成され、中間層の最外層が、アイオノ
マー樹脂を30重量%以上含む樹脂材料によりコア中心
部の硬度より硬く形成され、かつ中間層の最外層の厚さ
が0.5〜2.0mmであると共に、カバーが、アイオ
ノマー樹脂を50重量%以上含む主材樹脂にシリコーン
ゴムパウダー、シリコーンレジンパウダー及びこれらの
複合パウダーから選ばれる少なくとも1種のシリコーン
パウダーが配合、分散された材料にて厚さ0.5〜2.
0mmに形成され、かつカバーの硬度が中間層最外層の
硬度より大きく、コア中心部との硬度差が10≦(カバ
ーのデュロメーターD硬度−コア中心部のデュロメータ
ーD硬度)≦40であることを特徴とするマルチピース
ゴルフボール。 請求項2:シリコーンパウダーの平均粒径が0.5〜7
00μmである請求項1記載のマルチピースゴルフボー
ル。 請求項3:シリコーンパウダーの配合量が主材樹脂10
0重量部に対し、0.5〜20重量部である請求項1又
は2記載のマルチピースゴルフボール。 請求項4:コア中心部の硬度をHCC、コア表面部の硬度
をHCS、中間層最外層の硬度をH MO、カバーの硬度をH
とした場合、 HCC<HCS<HMO<H である硬度分布を有する請求項1〜3のいずれか1項記
載のマルチピースゴルフボール。 請求項5:中間層が複数層にて形成され、内側層よりも
外側層の硬度が大きく、かつ最内層がコア表面部より硬
く形成された請求項4記載のマルチピースゴルフボー
ル。 請求項6:コア中心部のデュロメーターD硬度が25〜
45であり、コア表面部のデュロメーターD硬度が30
〜55であり、かつコア中心部より硬く形成された請求
項1〜5のいずれか1項記載のマルチピースゴルフボー
ル。 請求項7:中間層最外層のデュロメーターD硬度が45
〜65であり、コア中心部のデュロメーターD硬度より
5以上大きい請求項1〜6のいずれか1項記載のマルチ
ピースゴルフボール。 請求項8:カバーのデュロメーターD硬度が50〜70
であり、中間層最外層のデュロメーターD硬度より2以
上大きい請求項1〜7のいずれか1項記載のマルチピー
スゴルフボール。 請求項9:中間層最外層の樹脂材料及び/又はカバーの
主材樹脂が結晶性ポリエチレンブロックを有する熱可塑
性エラストマーを含有する請求項1〜8のいずれか1項
記載のマルチピースゴルフボール。 請求項10:中間層最外層に樹脂材料及び/又はカバー
の主材樹脂がエチレン−(メタ)アクリル酸−アクリル
酸エステル共重合体を含有する請求項1〜9のいずれか
1項記載のマルチピースゴルフボール。 請求項11:中間層最外層とカバーとの合計厚さが1.
2〜3.8mmである請求項1〜10のいずれか1項記
載のマルチピースゴルフボール。 請求項12:シリコーンゴムパウダー、シリコーンレジ
ンパウダー及びこれらの複合パウダーから選ばれる少な
くとも1種のシリコーンパウダーを中間層最外層を形成
する樹脂材料に対して配合、分散した請求項1〜11の
いずれか1項記載のマルチピースゴルフボール。
【0006】本発明のゴルフボールによれば、シリコー
ンパウダーをカバーに配合、分散していることで、反発
性に優れ、良好な飛び性能を与え、温度依存性も良好に
なる。加えて、内側から外側に向って硬くなる構造で、
かつ外側2層(カバー及び中間層最外層)がアイオノマ
ー樹脂を主材として形成され、これら外側2層間の密着
が良いので、エネルギーロスが小さいものであると共
に、耐久性が良好である。更には、内側に行くほど軟ら
かい構造で、特にフルショットでソフトフィーリングを
有するものである。
【0007】以下、本発明につき更に詳しく説明する。
本発明のマルチピースゴルフボールは、コアと、少なく
とも1層の中間層と、カバーとを備えたものである。
【0008】ここで、コアは、ポリブタジエンを主材と
したゴム組成物から形成される。この場合、ポリブタジ
エンは、シス−1,4結合を40%以上、特に90%以
上含むものが好ましい。また、ポリブタジエンに加え、
ポリイソプレン、スチレンブタジエンゴム、天然ゴム等
のジエン系ゴムも配合し得るが、ポリブタジエンは、基
材ゴム中50重量%以上、特に70重量%以上含有され
ていることが好ましい。
【0009】本発明のゴム組成物は、上記基材ゴム以外
に、アクリル酸亜鉛、メタクリル酸亜鉛等の不飽和脂肪
酸の亜鉛塩、不飽和脂肪酸のマグネシウム塩、その他の
金属塩やトリエタノールプロパンメタクリレート等のエ
ステル化合物、メタクリル酸等の不飽和脂肪酸などの架
橋剤を上記基材ゴム100部(重量部、以下同じ)に対
し、好ましくは15〜40部の範囲で含有する。
【0010】また、ジクミルパーオキサイド等の有機過
酸化物を上記基材ゴム100部に対して好ましくは0.
1〜3部の範囲で含有する。更に、必要によりペンタク
ロロチオフェノール亜鉛塩やジフェニルジスルフィド等
の有機硫黄化合物などの加硫剤を基材ゴム100部に対
して0.01〜5部の範囲で配合することができる。
【0011】更に、必要に応じて、2,2−メチレンビ
ス(4−メチル−6−tert−ブチルフェノール)等
の老化防止剤、比重調整用等として酸化亜鉛、硫酸バリ
ウム、炭酸カルシウム等の充填剤を配合することができ
る。この場合、充填剤の配合量は、基材ゴム100部に
対し130部以下とすることができるが、好ましくは反
発性等の点で50部より少なくすることがよく、より好
ましくは45部以下、特に40部以下とすることが好ま
しい。なお、充填剤を配合する場合の下限配合量は1部
以上、特に3部以上が好ましく、20部を超えてもよ
い。
【0012】上記ゴム組成物は、通常の混練機、例えば
バンバリーミキサー、ニーダー、ロール等を用いて混練
し、得られたコンパウンドをコンプレッション成形、イ
ンジェクション成形等によって所望形状に成形する。こ
の場合、加硫は130〜180℃で10〜60分の条件
とすることができる。
【0013】この場合、コアのデュロメーターD硬度
(JIS K−7215に則して計測する、以下同
じ。)は、中心部硬度HCCが25以上、より好ましくは
28以上、更に好ましくは30以上で、45以下、より
好ましくは43以下、更に好ましくは40以下であるこ
とが好ましく、表面部硬度が30以上、より好ましくは
32以上、更に好ましくは35以上で、55以下、より
好ましくは53以下、更に好ましくは52以下であるこ
とが好ましく、更にHCC<HCSであることが好ましい。
コアの中心部硬度が軟らかすぎると、反発性・割れ耐久
性が著しく低下することがある。硬すぎると、打感が硬
くなったり、フルショット時のスピン量が増えて飛距離
が低下することがある。表面部硬度が軟らかすぎると、
反発性・割れ耐久性が著しく低下することがある。硬す
ぎると、打感が硬くなったり、フルショット時のスピン
量が増えて飛距離が低下することがある。
【0014】なお、硬度測定に当り、コア中心部はコア
を半分に切断した断面を、コア表面部は球形のコアの表
面を測定した値である。
【0015】また、上記コアは、直径を30mm以上、
好ましくは32mm以上、更に好ましくは35mm以上
で、40mm以下、好ましくは39.5mm以下、更に
好ましくは39mm以下に形成する。コア直径が小さす
ぎると、反発が低下したり、打感が硬くなったりするこ
とがある。大きすぎると、反発が低下したり、割れ耐久
が低下することがある。
【0016】次に、中間層は1層以上、特には1層形成
する。この場合、その最外層(中間層が1層の場合は中
間層自体)は、アイオノマー樹脂を樹脂分全体の30%
(重量%、以下同じ)以上、好ましくは35%以上、更
に好ましくは40%以上含む材料により形成する。アイ
オノマー樹脂量が少なすぎると、反発性・成型性の低
下、カバーとの密着性が低下して割れ耐久性の低下が生
じることがある。
【0017】この場合、上記樹脂分は、結晶性ポリエチ
レンブロックを有する熱可塑性エラストマーを50%以
下、より好ましくは45%以下、更に好ましくは40%
以下の割合で含有することができる。なお、配合量の下
限は0%であるが、より好ましくは3%以上、更に好ま
しくは5%以上である。この結晶性ポリエチレンブロッ
クを有する熱可塑性エラストマーの配合により反発性を
向上させることができる。結晶性ポリエチレンブロック
を有する熱可塑性エラストマーとしては、市販品を用い
ることができ、例えばJSR社製ダイナロンを使用する
ことができる。
【0018】また、上記樹脂分は、流動性を向上させ、
射出成形し易くする点からエチレン−(メタ)アクリル
酸−アクリル酸エステル共重合体を3%以上、特に5%
以上で、50%以下、特に45%以下の割合で含有する
こともできる。このエチレン−(メタ)アクリル酸−ア
クリル酸エステル共重合体も市販品を用いることがで
き、例えば、三井・デュポンポリケミカル社製ニュクレ
ルを使用することができる。
【0019】上記中間層最外層は、コア中心部よりも硬
く形成されていることが必要であり、また、コア表面部
より硬く形成されていることが好ましいが、この場合、
その最外層のデュロメーターD硬度HMOは、45以上、
より好ましくは48以上、更に好ましくは50以上で、
65以下、より好ましくは63以下、更に好ましくは6
0以下であることが好ましく、またコア中心部のデュロ
メーターD硬度HCCより5以上、より好ましくは7以
上、更に好ましくは10以上硬いことが好ましい。
【0020】中間層最外層の硬度が小さすぎると、反発
性・割れ耐久性が低下し、大きすぎると、打感が硬くな
る。コア中心部との硬度差が小さすぎると、打感・反発
・割れ耐久・フルショット時のスピン量のいずれか、も
しくは複数で性能低下を引き起こす。
【0021】なお、中間層が2層以上の場合、その最外
層以外の層も最外層と同様の材料、硬度に形成される
が、その最内層の硬度がコア表面部より硬く、かつ外側
に向う層ほど硬度が大きくなるように形成することが好
ましい。
【0022】中間層最外層の厚さは、0.5mm以上、
好ましくは0.6mm以上、更に好ましくは0.7mm
以上で、2.0mm以下、好ましくは1.8mm以下、
更に好ましくは1.6mm以下であり、厚さが薄すぎる
と、反発性・耐久性が低下し、厚すぎると、打感が硬く
なる。
【0023】次に、カバーはアイオノマー樹脂を50%
以上、好ましくは55%以上、更に好ましくは60%以
上含有する主材樹脂を用いた材料にて形成される。アイ
オノマー樹脂が少なすぎると、反発・成型性の低下、中
間層との密着が低下して割れ耐久性の低下が生じること
がある。
【0024】この場合、上記主材樹脂は、上記中間層の
場合と同様、結晶性ポリエチレンブロックを有する熱可
塑性エラストマーを50%以下、より好ましくは45%
以下、更に好ましくは40%以下の割合で含有すること
ができる。なお、配合量の下限は0%であるが、より好
ましくは3%以上、更に好ましくは5%以上である。こ
の結晶性ポリエチレンブロックを有する熱可塑性エラス
トマーの配合により反発性を向上させることができる。
結晶性ポリエチレンブロックを有する熱可塑性エラスト
マーとしては、市販品を用いることができ、例えばJS
R社製ダイナロンを使用することができる。
【0025】また、上記主材樹脂は、流動性を向上さ
せ、射出成形し易くする点からエチレン−(メタ)アク
リル酸−アクリル酸エステル共重合体を3%以上、特に
5%以上で、50%以下、特に45%以下の割合で含有
することもできる。このエチレン−(メタ)アクリル酸
−アクリル酸エステル共重合体も市販品を用いることが
でき、例えば三井・デュポンポリケミカル社製ニュクレ
ルを使用することができる。
【0026】而して、本発明においては、上記カバーを
構成する材料中にシリコーンゴムパウダー、シリコーン
レジンパウダー及びこれらの複合パウダーから選ばれる
少なくとも1種のシリコーンパウダー(予め硬化された
シリコーン硬化物パウダー)を配合して、カバー中にシ
リコーンパウダーを分散含有させたものである。
【0027】ここで、シリコーンゴムパウダーとして
は、例えば、ビニル基を0.05モル%以上付加した直
鎖状のジメチルポリシロキサン及び/又はメチルフェニ
ルポリシロキサンに、メチルハイドロジェンポリシロキ
サンを架橋剤として架橋した高重合立体構造を持つ微粉
体及びそれらの変性物を好適に使用することができる。
シリコーンゴムパウダーとしては、真比重がおおよそ
0.97のパウダーが好適で、例えば、信越化学工業株
式会社製のKMP597,598,594,595とい
った球状タイプのものやX−52−875といった不定
形のものを好適に用いることができる。
【0028】シリコーンレジンパウダーとしては、例え
ばシロキサン結合が(RSiO3/2nで表される三次元
網目状に硬化したポリオルガノシルセスキオキサン硬化
物微粉体及びそれらの変性物を好適に使用することがで
きる。ここで、上記式中、Rは主にCH3、C65、長
鎖アルキル基であることが推奨される。シリコーンレジ
ンパウダーとしては、真比重がおおよそ1.3のパウダ
ーを好適に使用することができ、例えば、信越化学工業
株式会社製のKMP590,X−52−1186,X−
52−854といった球状パウダーや、同社製X−52
−821,X−52−830,X−52−831といっ
たビニル基、エポキシ基、アミノ基などで変性されたタ
イプのものを好適に使用することができる。
【0029】シリコーン複合パウダーとしては、上記シ
リコーンゴムパウダーの表面を上記シリコーンレジンで
被覆した粉末及びそれらの変性物を好適に使用すること
ができる。シリコーン複合パウダーとしては、真比重
1.0〜0.98のパウダーが好適で、例えば、信越化
学工業株式会社製のKMP600,X−52−1139
Gといったものを好適に使用することができる。
【0030】本発明のシリコーンパウダーは、不定形、
球状のもののどちらを使用しても良く、特に球状のもの
を好適に使用することができる。
【0031】本発明のいずれのパウダーも、平均粒径と
しては通常0.5μm以上、好ましくは1μm以上、更
に好ましくは3μm以上、上限として700μm以下、
好ましくは500μm以下、更に好ましくは100μm
以下であることが推奨される。平均粒径が細かいと、分
散工程での飛散が激しく生産に不向きであり、逆に平均
粒径が大きい場合、分散が悪く打撃耐久性等を悪化させ
る場合がある。
【0032】上記シリコーンパウダーの配合量は、主材
樹脂100部に対して0.5部以上、より好ましくは
0.8部以上、更に好ましくは1部以上で、20部以
下、より好ましくは15部以下、更に好ましくは8部以
下であることが好ましく、配合量が少なすぎると、本発
明の目的が十分に達成し得ず、多すぎると、均一分散が
困難になる場合があり、反発性・割れ耐久性を低下させ
る場合がある。
【0033】上記カバーは最も硬く形成されているもの
で、カバーの硬度は中間層最外層より硬いことが必要で
あり、デュロメーターD硬度として50以上、より好ま
しくは51以上、更に好ましくは52以上で、70以
下、より好ましくは67以下、更に好ましくは65以下
であることが好ましく、また、中間層最外層のデュロメ
ーターD硬度より2以上、より好ましくは3以上、更に
好ましくは5以上大きいことが好ましい。カバー硬度が
低すぎると、反発が劣り、高すぎると、打感が硬くな
る。また、中間層最外層との硬度差が小さすぎると、反
発・打感を良好に保てなくなることがある。
【0034】更に、カバーのデュロメーターD硬度H
は、コア中心部のデュロメーターD硬度HCCとの差(H
−HCC)が10以上、好ましくは12以上、更に好まし
くは15以上で、40以下、好ましくは38以下、更に
好ましくは35以下である。この硬度差(H−HCC)が
小さすぎると、打感・反発・割れ耐久・フルショット時
のスピン量のいずれか、もしくは複数で性能低下を引き
起こす。大きすぎると、割れ耐久性の低下が生じる。
【0035】なお、上記中間層及びカバーの硬度は、J
IS K−7215に従い、シート状にしたものを測定
した値である。
【0036】カバーの厚さは、0.5mm以上、好まし
くは0.6mm以上、更に好ましくは0.7mm以上
で、2.0mm以下、好ましくは1.8mm以下、更に
好ましくは1.6mm以下であり、カバー厚さが薄すぎ
ると、反発・割れ耐久性が低下し、厚すぎると、打感が
硬くなる。
【0037】また、この場合、カバーと中間層最外層
(中間層が1層の場合は中間層自体)との合計厚さは、
1.2mm以上、より好ましくは1.4mm以上、更に
好ましくは1.5mm以上で、3.8mm以下、より好
ましくは3.6mm以下、更に好ましくは3.5mm以
下であることが好ましく、薄すぎると、反発・割れ耐久
性が低下し、厚すぎると、打感が硬くなる。
【0038】なお、上記シリコーンゴムパウダーは必要
に応じ、中間層最外層に配合、分散させることは差し支
えない。
【0039】本発明のマルチピースゴルフボールは、常
法に従って製造することができ、カバー成形後の研磨、
塗装なども常法に従って行うことができる。
【0040】この場合、本発明のマルチピースゴルフボ
ールは、表面にディンプルが形成されるものであるが、
その幾何学的配列としては、8面体、20面体などで、
ディンプルの模様としては、スクウエアー型、ヘキサゴ
ン型、ペンタゴン型、トライアングル型などのいかなる
ものを採用しても差し支えない。
【0041】また、本発明のマルチピースゴルフボール
は、その直径、重さはゴルフ規則に従い、例えば直径4
2.67mm以上、重量45.93g以下に形成するこ
とができる。
【0042】
【発明の効果】本発明のマルチピースゴルフボールは、
反発性・耐久性・打感に優れたものである。
【0043】
【実施例】以下、実施例及び比較例を示し、本発明を具
体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限される
ものではない。
【0044】[実施例、比較例]表1に示すコア配合、
表2に示す中間層及びカバー配合により、表3に示す諸
元で常法によりマルチピースソリッドゴルフボールを作
成した。得られたゴルフボールの性能を評価した結果を
表3に示す。
【0045】
【表1】
【0046】
【表2】
【0047】*それぞれ適宜UV吸収剤、酸化防止剤、
分散助剤、着色剤などを加える。 サーリン 米国デュポン社製 ダイナロン JSR社製 ハイミラン 三井・デュポンポリケミカル社製 ニュクレル 三井・デュポンポリケミカル社製 ハイトレル 東レ・デュポン社製 KMP597 信越化学工業株式会社製シリコーンゴムパウダー 球状・平均粒径5μm
【0048】
【表3】
【0049】コア硬度 デュロメーターD硬度計でコ
ア表面を直接測定した値、中心硬度はコアを半分に切断
して切断面を研磨して凹凸をなくしてから測定した。 コア外径 コア表面の5点を測定した平均値。 中間層外径 中間層表面の5点を測定した平均値。 中間層厚さ (中間層外径−コア外径)÷2で規定。 中間層硬度 中間層材料をシート状にして測定。 製品外径 ディンプルのない(へこんでない)部分を
5点測定した平均値。 カバー硬度 カバー材料をシート状にして測定。 カバー厚さ (製品外径−中間層外径)÷2で規定(ツ
ーピースは中間層外径ではなくコア外径)。 飛び性能 打撃マシンを使用したマシンテスト結果。 使用クラブ:ドライバー、ヘッドスピード:45m/
s。 スピン量・初速・打出し角は高速カメラを使用して測定
した。なお、0℃の初速も同様に測定した。 打感 アマチュア上級者5人によるドライバーで
の評価。 ◎:非常に軟らかい 〇:軟らかい ×:硬い 耐久性 ヘッドスピード:40m/sで繰り返し打
撃した時の割れ耐久性。各5球ずつ行った。一般的なス
リーピースゴルフボール[ブリヂストンスポーツ(株)
社製ALTUS NEWING]と同時に評価を行っ
た。 〇:NEWINGよりも良好 ×:NEWINGよりも劣る
【0050】表3の結果より、下記のことが導かれる。 比較例1:実施例1と各層の硬度は同じで打感・耐久は
同じだが、実施例1と比べカバー・中間層の反発に劣
り、飛距離が劣る。また、温度依存性も劣る。 比較例2:実施例2と各層の硬度は同じで打感・耐久は
同じだが、実施例2と比べカバーの反発に劣り、飛距離
が劣る。また、温度依存性も劣る。 比較例3:実施例3と各層の硬度は同じで打感・耐久は
同じだが、実施例3と比べカバー・中間層の反発に劣
り、飛距離が劣る。また、温度依存性も劣る。 比較例4:特開2001−170213号公報の実施例
類似タイプで中間層とカバーが異なる材料(ポリエステ
ルとアイオノマー)からなるため、両者の密着力が小さ
く、反発・耐久性で本発明品に劣る。 比較例5:一般的なスピンタイプツーピースボール。ド
ライバーでスピン量が多く飛距離で劣る。また、ドライ
バーの打感が硬い。
【0051】これに対し、実施例のボールは、飛び性能
・打感・耐久性のいずれをも満足するものであった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 清水 康正 埼玉県秩父市大野原20番地 ブリヂストン スポーツ株式会社内 (72)発明者 市川 八州史 埼玉県秩父市大野原20番地 ブリヂストン スポーツ株式会社内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コアと、少なくとも1層の中間層と、カ
    バーとを備えたマルチピースゴルフボールにおいて、コ
    アが、ポリブタジエンを主材とするゴム組成物から直径
    30〜40mmに形成され、中間層の最外層が、アイオ
    ノマー樹脂を30重量%以上含む樹脂材料によりコア中
    心部の硬度より硬く形成され、かつ中間層の最外層の厚
    さが0.5〜2.0mmであると共に、カバーが、アイ
    オノマー樹脂を50重量%以上含む主材樹脂にシリコー
    ンゴムパウダー、シリコーンレジンパウダー及びこれら
    の複合パウダーから選ばれる少なくとも1種のシリコー
    ンパウダーが配合、分散された材料にて厚さ0.5〜
    2.0mmに形成され、かつカバーの硬度が中間層最外
    層の硬度より大きく、コア中心部との硬度差が10≦
    (カバーのデュロメーターD硬度−コア中心部のデュロ
    メーターD硬度)≦40であることを特徴とするマルチ
    ピースゴルフボール。
  2. 【請求項2】 シリコーンパウダーの平均粒径が0.5
    〜700μmである請求項1記載のマルチピースゴルフ
    ボール。
  3. 【請求項3】 シリコーンパウダーの配合量が主材樹脂
    100重量部に対し、0.5〜20重量部である請求項
    1又は2記載のマルチピースゴルフボール。
  4. 【請求項4】 コア中心部の硬度をHCC、コア表面部の
    硬度をHCS、中間層最外層の硬度をHMO、カバーの硬度
    をHとした場合、 HCC<HCS<HMO<H である硬度分布を有する請求項1〜3のいずれか1項記
    載のマルチピースゴルフボール。
  5. 【請求項5】 中間層が複数層にて形成され、内側層よ
    りも外側層の硬度が大きく、かつ最内層がコア表面部よ
    り硬く形成された請求項4記載のマルチピースゴルフボ
    ール。
  6. 【請求項6】 コア中心部のデュロメーターD硬度が2
    5〜45であり、コア表面部のデュロメーターD硬度が
    30〜55であり、かつコア中心部より硬く形成された
    請求項1〜5のいずれか1項記載のマルチピースゴルフ
    ボール。
  7. 【請求項7】 中間層最外層のデュロメーターD硬度が
    45〜65であり、コア中心部のデュロメーターD硬度
    より5以上大きい請求項1〜6のいずれか1項記載のマ
    ルチピースゴルフボール。
  8. 【請求項8】 カバーのデュロメーターD硬度が50〜
    70であり、中間層最外層のデュロメーターD硬度より
    2以上大きい請求項1〜7のいずれか1項記載のマルチ
    ピースゴルフボール。
  9. 【請求項9】 中間層最外層の樹脂材料及び/又はカバ
    ーの主材樹脂が結晶性ポリエチレンブロックを有する熱
    可塑性エラストマーを含有する請求項1〜8のいずれか
    1項記載のマルチピースゴルフボール。
  10. 【請求項10】 中間層最外層に樹脂材料及び/又はカ
    バーの主材樹脂がエチレン−(メタ)アクリル酸−アク
    リル酸エステル共重合体を含有する請求項1〜9のいず
    れか1項記載のマルチピースゴルフボール。
  11. 【請求項11】 中間層最外層とカバーとの合計厚さが
    1.2〜3.8mmである請求項1〜10のいずれか1
    項記載のマルチピースゴルフボール。
  12. 【請求項12】 シリコーンゴムパウダー、シリコーン
    レジンパウダー及びこれらの複合パウダーから選ばれる
    少なくとも1種のシリコーンパウダーを中間層最外層を
    形成する樹脂材料に対して配合、分散した請求項1〜1
    1のいずれか1項記載のマルチピースゴルフボール。
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