JP2003190874A - パターンシートの製造方法および微細パターン形成方法 - Google Patents

パターンシートの製造方法および微細パターン形成方法

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JP2003190874A
JP2003190874A JP2001397031A JP2001397031A JP2003190874A JP 2003190874 A JP2003190874 A JP 2003190874A JP 2001397031 A JP2001397031 A JP 2001397031A JP 2001397031 A JP2001397031 A JP 2001397031A JP 2003190874 A JP2003190874 A JP 2003190874A
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Tadahiro Kikazawa
忠宏 気賀沢
Shotaro Ogawa
正太郎 小川
Ryuichi Katsumoto
隆一 勝本
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Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】シート状物表面に親水−撥水パターンを形成
し、次いで、そのシート状物表面の親水性を有する部分
に塗布液を塗布して固化させることによりパターンシー
トを製造するパターンシートの製造方法、およびそのパ
ターンシートを用いた微細パターン形成方法に関し、シ
ート状物の表面に、塗布液の性能を低下させることがな
い親水−撥水パターンを簡単な工程で形成することがで
きるパターンシートの製造方法、およびそのようなパタ
ーンシートの製造方法によって製造されたパターンシー
トを用いた微細パターン形成方法を提供する。 【解決手段】表面が撥水性を有するシート状物2の表面
を複数の開口601が配列されたマスク60で覆い、シ
ート状物2表面の、マスク60の開口601から露出し
た部分のみ気体雰囲気に晒された状態で気体放電を行う
ことにより、シート状物2表面のマスク60の開口60
1から露出した部分を親水化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シート状物表面に
親水−撥水パターンを形成し、次いで、そのシート状物
表面の親水性を有する部分に塗布液を塗布して固化させ
ることによりパターンシートを製造するパターンシート
の製造方法、およびそのようなパターンシートの製造方
法によって製造されたパターンシートを用いた微細パタ
ーン形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、カラーフィルタ、有機ELなどの
電子ディスプレイ用の材料として、シート上に、単色ま
たは複数色、例えばR(赤)、G(緑)、B(青)3色
の、ミクロンオーダの微細なストライプ状もしくはマト
リクス状のパターンを形成したパターンシートが用いら
れている。
【0003】このパターンシートの製造方法として、ま
ず、表面に、親水性を有する部分と撥水性を有する部分
とからなる親水−撥水パターンを有するシート状物を用
意し、次いで、このシート状物の親水性を有する部分に
塗布液を塗布して固化させることで、パターニングされ
た塗布層を有するパターンシートを製造する方法が知ら
れている。シート状物表面に親水−撥水パターンを得る
には、例えば、シート状物表面をイオン注入によってパ
ターニングする方法(特開平7−244370号公報参
照)や、親水性を有するシート状物表面に、光照射によ
って除去される撥水層を化学気相法により一旦蒸着させ
たり、あるいは撥水性を有するシート状物表面に、光照
射によって親水化する光触媒含有層を一旦形成させ、そ
れらの撥水層や光触媒含有層を光照射によってパターニ
ングする方法(特開2000−282240号公報、特
開2000−87016号公報,特開2000−223
270号公報,特開2001−257073号公報参
照)が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、パター
ニングにイオン注入を用いる方法や、撥水層の蒸着に化
学気相法を用いる方法では、イオン注入や化学気相法を
実施するまでの工程が煩雑になってしまう。また、光触
媒含有層を一旦形成させる方法では、親水化した光触媒
含有層が塗布液に影響し、塗布液の性能を低下させてし
まう恐れがある。
【0005】また、電子ディスプレイ用の材料として、
このようにして製造したパターンシートを用いずに、こ
のパターンシートに形成された塗布層を、電極が形成さ
れた支持体表面に転写し、塗布層が転写された支持体を
電子ディスプレイ用の材料として用いることもある。
【0006】本発明は、上記事情に鑑み、シート状物の
表面に、塗布液の性能を低下させることがない親水−撥
水パターンを簡単な工程で形成することができるパター
ンシートの製造方法、およびそのようなパターンシート
の製造方法によって製造されたパターンシートを用いた
微細パターン形成方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明のうちのパターンシートの製造方法は、表面が撥水性
を有するシート状物の該表面に、親水性を有する部分と
撥水性を有する部分とからなる親水−撥水パターンを形
成し、次いで、該シート状物表面の親水性を有する部分
に塗布液を塗布して固化させることによりパターンシー
トを製造するパターンシートの製造方法において、表面
が撥水性を有するシート状物の表面を複数の開口が配列
されたマスクで覆い、前記シート状物表面の、前記マス
クの開口から露出した部分のみ気体雰囲気に晒された状
態で気体放電を行うことにより、該シート状物表面の前
記マスクの開口から露出した部分を親水化することを特
徴とする。
【0008】本発明のパターンシートの製造方法によれ
ば、上記マスクをのせて気体放電を行うことで親水−撥
水パターンが形成されるため、簡単な工程で親水−撥水
パターンを形成することができる。また、気体放電によ
る上記シート状物の表面の改質作用によってその表面を
親水化させるため、塗布液の性能を低下させる恐れがな
い親水−撥水パターンを形成することができる。
【0009】また、本発明のパターンシートの製造方法
において、上記気体放電は、炭酸ガスを含む雰囲気中で
行うコロナ放電であることや、あるいは、上記気体放電
は、炭酸ガスを含む雰囲気中で行うプラズマ放電である
ことが好ましい。
【0010】炭酸ガスを含む雰囲気中でコロナ放電やプ
ラズマ放電を行えば、効率よく親水化させることができ
る。また、このようにして親水化された部分は、上記塗
布液の密着性が良好なものとなる。
【0011】ここで、コロナ放電は、炭酸ガス濃度50
〜100%の雰囲気中で行うことがより好ましい。
【0012】また、上記塗布液が、有機EL素材であっ
てもよく、あるいは、上記シート状物が、ポリテトラフ
ルオロエチレンであってもよい。
【0013】さらに、上記マスクが、非導伝性材料であ
ることが好ましい。
【0014】上記目的を達成する本発明のうちの微細パ
ターン形成方法は、本発明のパターンシートの製造方法
によって製造されたパターンシートを、電極の形成され
た支持体上にのせ、上記塗布液を上記支持体側へ転写す
ることを特徴とする。
【0015】本発明の微細パターン形成方法によれば、
シート状物の表面に、簡単な工程で形成された、塗布液
の性能を低下させることがない親水−撥水パターンの、
親水性の部分に塗布して固化させた塗布層が、上記支持
体に転写される。
【0016】また、本発明の微細パターン形成方法にお
いて、転写温度が200℃以下であることが好ましい。
【0017】このように転写温度を200℃以下にする
ことで、熱による塗布層への影響をなくすことができ
る。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態として有
機薄膜層を形成する場合について説明する。この実施形
態で形成される有機薄膜層は、一対の対向電極に挟み込
まれて発光素子として使用される。すなわち、有機薄膜
層を挟み込んだ一対の対向電極間に電界を印加すること
で、有機薄膜層内に陰極から電子を注入するとともに、
陽極から正孔を注入する。注入された電子と正孔は有機
薄膜層中で再結合し、エネルギー準位が伝導帯から価電
子帯に戻る際にエネルギーが光として放出され、有機薄
膜層は発光する。
【0019】以下の説明では、パターニングした有機薄
膜層をシート状の仮支持体の表面に一旦形成し、その有
機薄膜層を、支持体表面に転写することにより、支持体
表面に有機薄膜層を形成する方法について説明する。
【0020】図1は、仮支持体に有機薄膜層を形成して
いる最中の仮支持体処理ラインの様子を簡略化して示し
た図である。
【0021】図1に示す仮支持体処理ライン1は、本発
明のうちのパターンシートの製造方法の一実施形態であ
る、仮支持体の表面に有機薄膜層を形成する方法を実施
するためのラインであって、仮支持体を搬送しながら、
仮支持体に、コロナ処理、塗布処理、および乾燥処理を
順次施すラインである。このような仮支持体処理ライン
1には、上流端に送出ロール10が配備され、搬送経路
に沿って、回転ロール20、塗布装置30、および乾燥
装置40も配備されている。またさらに、この仮支持体
処理ライン1には、回転ロール20に対向する位置にコ
ロナ処理装置50が配備されている。
【0022】図1に示す仮支持体2は、ポリテトラフル
オロエチレン(PTFE)からなる厚さ100μmの長
尺なシート状物であって、水との接触角に換算して10
4度の撥水性を有するものである。このような仮支持体
2は、ロール状に巻回された状態で送出ロール10にセ
ットされ、この仮支持体処理ライン1の搬送経路を搬送
される(図中の矢印参照)。なお、仮支持体は、本実施
形態のものに限らず、化学的及び熱的に安定であって、
表面が撥水性を有する、可撓性のシート状物であればよ
い。具体的には、フッ素樹脂[例えば、3フッ化塩化エ
チレン樹脂(PCTFE))、ポリオレフィン(例えば
ポリエチレン、ポリプロピレン)等の薄いシート、又は
これらの積層体であることが好ましい。また、仮支持体
の厚さは、1μm〜300μmであってもよく、特に微
細パターン状の有機薄膜層を形成する場合には、3μm
〜20μmであることが好ましい。
【0023】送出ロール10から送り出された仮支持体
2は、まずコロナ処理される。このコロナ処理はコロナ
処理装置50によって行われる。コロナ処理装置50
は、チャンバ501とコロナ電極502とを備えてい
る。チャンバ501内の雰囲気は、炭酸ガス(CO2
濃度(mol%)95%の雰囲気である。コロナ電極5
02は、このようなチャンバ501内に、回転ロール2
0に対向するように設けられている。また、この図1に
示す仮支持体処理ライン1には、非導伝性材料からなる
無端状のマスク60が設けられている。この無端状のマ
スク60は、チャンバ501内を経由して循環するもの
である。すなわち、このマスク60は、回転ロール20
よりも上流側で、搬送中の仮支持体2の表面に接し、仮
支持体2の表面を覆った状態で仮支持体2とともに回転
ロール20に巻き掛かかり、回転ロール20よりも下流
側で、搬送中の仮支持体2の表面から離れるように循環
している。このコロナ処理では、このようにして循環す
るマスクを仮支持体にのせて処理を行う。したがって、
このようにマスク60を循環させることで、連続してコ
ロナ処理を行うことができ、処理効率は良好になる。
【0024】ここで、図1からを一旦離れて、図2を用
いてコロナ処理について詳述する。
【0025】図2は、図1に示すコロナ処理装置による
コロナ処理を説明するための図である。
【0026】図2には、搬送中の仮支持体2、回転ロー
ル20、コロナ処理装置のコロナ電極502、および循
環中のマスク60が示されている。
【0027】回転ロール20は、図2中の1点鎖線を中
心にして回転するものであり、グランドに接続されてい
る。一方、コロナ電極502には所定の高電圧が印加さ
れる。コロナ電極502に所定の高電圧が印加される
と、コロナ電極502と回転ロール20との間で、0.
15kW/m2/minの大きさのコロナ放電が発生す
る。上述のごとく、チャンバ501内が、炭酸ガス(C
2)濃度(mol%)98%の雰囲気下であるため、
このコロナ放電は、このような雰囲気下で発生する。
【0028】続いて、図3を用いて、図2に示すマスク
60について詳述する。
【0029】図3は、図2に示すマスクの一部を示す図
である。
【0030】図3の左側には、マスク60の一部を示す
平面図が示されており、図3の右側には、この左側の平
面図中の1点鎖線で囲んだ範囲を拡大した部分拡大図が
示されている。
【0031】この図3に示すマスク60はポリイミドか
らなるものであるが、ポリイミドに限らず、非導電性材
料からなるものであればよい。このマスク60には、マ
トリクス状に複数の矩形孔601が設けられている。こ
れらの矩形孔601それぞれは、右側の部分拡大図に示
すように、縦の長さが100μm、横の長さが50μm
である。また、互いに隣接する矩形孔601どうしの
縦、横それぞれの間隔は10μmである。
【0032】このようなマスク60の循環速度と、仮支
持体2の搬送速度は同速度であり、両者は重なった状態
で回転ロール20に巻き掛けられる。すなわち、回転ロ
ール20上では、仮支持体表面の、マスク60の矩形孔
601から露出した部分が、チャンバ内の雰囲気に晒さ
れる。したがって、コロナ電極に所定の高電圧が印加さ
れてコロナ放電が発生すると、その露出した部分が、炭
酸ガスを含む雰囲気中のコロナ放電によってコロナ処理
される。炭酸ガスを含む雰囲気中でコロナ放電が生じる
と、その雰囲気がプラズマ状態になりラジカルが生じ
る。この際、雰囲気中の炭酸ガス濃度が高ければ高いほ
ど、仮支持体表面の分子鎖を切るラジカルの発生が抑え
られ、逆に、仮支持体表面の親水化に寄与するラジカル
の発生が盛んになる。仮支持体表面の、マスク60の矩
形孔601から露出した部分は、この親水化に寄与する
ラジカルが結合して、水との接触角に換算して60度の
親水性を有する部分になる。なお、仮支持体表面の分子
鎖が切られると、その分子鎖が切られた部分は低分子化
し、後に説明する塗布液が塗布されても密着性が悪くな
る。
【0033】以上説明したようなコロナ処理により、撥
水性を有する仮支持体表面のうち、マスク60の矩形孔
601から露出した部分のみが親水化され、マトリクス
状の親水―撥水パターンが形成される。本実施形態にお
けるコロナ処理では、仮支持体表面にマスクをのせてコ
ロナ放電を行うことで親水−撥水パターンを形成するこ
とができるため、簡単な工程で親水−撥水パターンを形
成することができる。
【0034】また、コロナ処理に代えてプラズマ処理を
行っても、簡単な工程で親水−撥水パターンを形成する
ことができる。このプラズマ処理でも仮支持体表面に図
3に示すようなマスクをのせて処理を行う。プラズマ処
理では、Ar等の不活性ガスを主成分とするガスに炭酸
ガスを混合させた混合ガスの雰囲気下でプラズマ放電を
生じさせることにより、コロナ処理と同じく、仮支持体
表面のうちの、マスク60の矩形孔601から露出した
部分のみを親水化させる。
【0035】ここで図1を再び用いて、仮支持体処理ラ
イン1におけるコロナ処理より後の処理について説明す
る。
【0036】親水―撥水パターンが形成された仮支持体
2は、塗布装置30に搬送されて塗布処理される。この
塗布処理で塗布される塗布液3は、少なくとも一種の発
光性化合物を含有するものである。発光性化合物の含有
量は、特に制限されないが、例えば0.1〜70質量%
であり、1〜20質量%であることが好ましい。発光性
化合物の含有量が0.1質量%未満であるか、70質量
%を超えると、発光効果が十分に発揮されない場合があ
る。また、発光性化合物は特に限定的されるものではな
く、蛍光発光性化合物であっても燐光発光性化合物であ
ってもよいし、あるいは蛍光発光性化合物及び燐光発光
性化合物を同時に用いてもよい。
【0037】本実施形態においては、発光輝度及び発光
効率の点から燐光発光性化合物を用いている。具体的に
は、三重項励起子から発光することができる化合物であ
るオルトメタル化錯体を用いている。ここにいうオルト
メタル化錯体とは、山本明夫著「有機金属化学 基礎と
応用」, 150頁及び232頁, 裳華房社(198
2年)、H. Yersin著「Photochemi
stry and Photophysics of
Coordination Compounds」,
71〜77頁及び135〜146頁, Springe
r−Verlag社(1987年)等に記載されている
化合物群の総称である。オルトメタル化錯体を形成する
配位子は特に限定されないが、2−フェニルピリジン誘
導体、7,8−ベンゾキノリン誘導体、2−(2−チエ
ニル)ピリジン誘導体、2−(1−ナフチル)ピリジン
誘導体又は2−フェニルキノリン誘導体であることが好
ましい。これら誘導体は置換基を有していてもよい。ま
た、これらのオルトメタル化錯体形成に必須の配位子以
外に他の配位子を有していてもよい。オルトメタル化錯
体を形成する中心金属としては、遷移金属であればいず
れも使用可能であり、ロジウム、白金、金、イリジウ
ム、ルテニウム、パラジウム等を好ましく用いることが
できる。このようなオルトメタル化錯体を含む有機化合
物層は、発光輝度及び発光効率に優れている。オルトメ
タル化錯体については、特願2000−254171号
の段落番号0152〜0180にもその具体例が記載さ
れている。また、本実施形態で用いたオルトメタル化錯
体は、Inorg. Chem., 30, 168
5, 1991、Inorg. Chem., 27,
3464, 1988、Inorg. Chem.,
33, 545, 1994、Inorg. Chi
m. Acta, 181, 245, 1991、
J. Organomet. Chem., 335,
293, 1987、J. Am. Chem. S
oc., 107, 1431, 1985 等に記載
の公知の手法で合成することができる。
【0038】また、オルトメタル化錯体に代えて、ポル
フィリン錯体を用いてもよい。ポルフィリン錯体もオル
トメタル化錯体と同じく燐光発光性化合物である。ポル
フィリン錯体の中ではポルフィリン白金錯体が好まし
い。なお、燐光発光性化合物は単独で使用しても2種以
上を併用してもよい。
【0039】さらに、発光性化合物として蛍光発光性化
合物を用いる場合には、ベンゾオキサゾール誘導体、ベ
ンゾイミダゾール誘導体、ベンゾチアゾール誘導体、ス
チリルベンゼン誘導体、ポリフェニル誘導体、ジフェニ
ルブタジエン誘導体、テトラフェニルブタジエン誘導
体、ナフタルイミド誘導体、クマリン誘導体、ペリレン
誘導体、ペリノン誘導体、オキサジアゾール誘導体、ア
ルダジン誘導体、ピラリジン誘導体、シクロペンタジエ
ン誘導体、ビススチリルアントラセン誘導体、キナクリ
ドン誘導体、ピロロピリジン誘導体、チアジアゾロピリ
ジン誘導体、スチリルアミン誘導体、芳香族ジメチリデ
ン化合物、金属錯体(8−キノリノール誘導体の金属錯
体、希土類錯体等)、高分子発光性化合物(ポリチオフ
ェン誘導体、ポリフェニレン誘導体、ポリフェニレンビ
ニレン誘導体、ポリフルオレン誘導体等)等を用いるこ
とができる。これらは単独で用いても二種以上を混合し
て用いてもよい。
【0040】またさらに、塗布液3には必要に応じて、
ホスト化合物、ホール輸送材料、電子輸送材料、電気的
に不活性なポリマーバインダー等を含有させてもよい。
【0041】ホスト化合物とはその励起状態から発光性
化合物へエネルギー移動が起こり、その結果、その発光
性化合物を発光させる化合物である。その具体例として
は、カルバゾール誘導体、トリアゾール誘導体、オキサ
ゾール誘導体、オキサジアゾール誘導体、イミダゾール
誘導体、ポリアリールアルカン誘導体、ピラゾリン誘導
体、ピラゾロン誘導体、フェニレンジアミン誘導体、ア
リールアミン誘導体、アミノ置換カルコン誘導体、スチ
リルアントラセン誘導体、フルオレノン誘導体、ヒドラ
ゾン誘導体、スチルベン誘導体、シラザン誘導体、芳香
族第三級アミン化合物、スチリルアミン化合物、芳香族
ジメチリデン化合物、ポルフィリン化合物、アントラキ
ノジメタン誘導体、アントロン誘導体、ジフェニルキノ
ン誘導体、チオピランジオキシド誘導体、カルボジイミ
ド誘導体、フルオレニリデンメタン誘導体、ジスチリル
ピラジン誘導体、ナフタレンペリレン等の複素環テトラ
カルボン酸無水物、フタロシアニン誘導体、8−キノリ
ノール誘導体の金属錯体、メタルフタロシアニン、ベン
ゾオキサゾールやベンゾチアゾール等を配位子とする金
属錯体、ポリシラン化合物、ポリ(N−ビニルカルバゾ
ール)誘導体、アニリン共重合体、チオフェンオリゴマ
ー、ポリチオフェン等の導電性高分子、ポリチオフェン
誘導体、ポリフェニレン誘導体、ポリフェニレンビニレ
ン誘導体、ポリフルオレン誘導体等があげられる。ホス
ト化合物は1種単独で使用しても2種以上を併用しても
よい。
【0042】ホール輸送材料は陽極からホールを注入す
る機能、ホールを輸送する機能、及び陰極から注入され
た電子を障壁する機能のいずれかを有しているものであ
れば特に限定されず、低分子材料であっても高分子材料
であってもよい。その具体例としては、カルバゾール誘
導体、トリアゾール誘導体、オキサゾール誘導体、オキ
サジアゾール誘導体、イミダゾール誘導体、ポリアリー
ルアルカン誘導体、ピラゾリン誘導体、ピラゾロン誘導
体、フェニレンジアミン誘導体、アリールアミン誘導
体、アミノ置換カルコン誘導体、スチリルアントラセン
誘導体、フルオレノン誘導体、ヒドラゾン誘導体、スチ
ルベン誘導体、シラザン誘導体、芳香族第三級アミン化
合物、スチリルアミン化合物、芳香族ジメチリデン化合
物、ポルフィリン化合物、ポリシラン化合物、ポリ(N
−ビニルカルバゾール)誘導体、アニリン共重合体、チ
オフェンオリゴマー、ポリチオフェン等の導電性高分
子、ポリチオフェン誘導体、ポリフェニレン誘導体、ポ
リフェニレンビニレン誘導体、ポリフルオレン誘導体等
があげられる。これらは単独で使用しても2種以上を混
合して使用してもよい。
【0043】電子輸送材料は陰極から電子を注入する機
能、電子を輸送する機能、及び陽極から注入されたホー
ルを障壁する機能のいずれかを有しているものであれば
特に限定されず、例えばトリアゾール誘導体、オキサゾ
ール誘導体、オキサジアゾール誘導体、フルオレノン誘
導体、アントラキノジメタン誘導体、アントロン誘導
体、ジフェニルキノン誘導体、チオピランジオキシド誘
導体、カルボジイミド誘導体、フルオレニリデンメタン
誘導体、ジスチリルピラジン誘導体、ナフタレンペリレ
ン等の複素環テトラカルボン酸無水物、フタロシアニン
誘導体、8−キノリノール誘導体の金属錯体、メタロフ
タロシアニン、ベンゾオキサゾールやベンゾチアゾール
等を配位子とする金属錯体、アニリン共重合体、チオフ
ェンオリゴマー、ポリチオフェン等の導電性高分子、ポ
リチオフェン誘導体、ポリフェニレン誘導体、ポリフェ
ニレンビニレン誘導体、ポリフルオレン誘導体等が使用
可能である。
【0044】ポリマーバインダーとしては、ポリ塩化ビ
ニル、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリメチルメ
タクリレート、ポリブチルメタクリレート、ポリエステ
ル、ポリスルホン、ポリフェニレンオキシド、ポリブタ
ジエン、炭化水素樹脂、ケトン樹脂、フェノキシ樹脂、
ポリアミド、エチルセルロース、酢酸ビニル、ABS樹
脂、ポリウレタン、メラミン樹脂、不飽和ポリエステ
ル、アルキド樹脂、エポキシ樹脂、シリコン樹脂、ポリ
ビニルブチラール、ポリビニルアセタール等が使用可能
である。塗布液にポリマーバインダーを含有させると、
塗布液を、容易に且つ大面積に塗布することができる。
【0045】このような塗布液3を塗布する塗布装置3
0は、ロールコート法を採用した塗布装置であって、ロ
ールコータ301を備えている。このロールコータ30
1は、その表面が搬送されてきた仮支持体表面に接する
ように配置されており、塗布処理中には回転させられ
る。塗布処理では、ロールコータ301を回転させるこ
とで、ロールコータ表面に塗布液3を供給しつつ仮支持
体表面に塗布液を塗布する。なお、スピンコート法、ス
クリーン印刷法、グラビアコート法(例えばマイクログ
ラビアコート法)、ディップコート法、キャスト法、ダ
イコート法、バーコート法、エクストルージェンコート
法、インクジェット塗布法等を採用した塗布装置を用い
てもよい。
【0046】以上説明したような塗布処理が施される
と、搬送されてきた仮支持体の、撥水性を有する部分で
は塗布された塗布液がはじかれ、親水性を有する部分の
みに塗布液3が残留する。このように、本実施形態で
は、塗布処理を施す前に、仮支持体表面に他の塗布液を
塗布することがないため、塗布液の性能を低下させる恐
れがない。
【0047】なお、青色の発光性化合物を含有する塗布
液と、緑色の発光性化合物を含有する塗布液と、赤色の
発光性化合物を含有する塗布液それぞれを用意し、それ
らの塗布液を塗布用マスクを介して順次所定のパターン
に塗布することにより、青、緑及び赤の3原色の発光画
素がパターニングされた有機薄膜層を仮支持体の表面に
形成することもできる。塗布用マスクの材質は限定的で
ないが、金属、ガラス、セラミック、耐熱性樹脂等の耐
久性があって安価なものが好ましい。またこれらの材料
を組み合わせて使用することもできる。また機械的強度
及び有機薄膜層の発光画素のパターン精度の観点から、
マスクの厚さは2〜100μmであることが好ましく、
5〜60μmがより好ましい。
【0048】最後に、塗布液が塗布された仮支持体2
は、乾燥装置40に搬送されて乾燥処理される。この乾
燥処理では、先の塗布処理で塗布された塗布液が乾燥さ
れて固化される。固化された塗布液は有機薄膜層にな
る。したがって、乾燥処理が施された仮支持体には、親
水パターンにそって有機薄膜層が形成される。
【0049】続いて、このようにして製造された仮支持
体の表面に形成された有機薄膜層を、電極の形成された
支持体表面に転写することにより、支持体表面に有機薄
膜層を形成する方法について説明する。
【0050】図4は、仮支持体における有機薄膜層の形
成から支持体における有機薄膜層の形成までの大まかな
流れを仮支持体と支持体とを用いて示した図である。
【0051】図4の(a)から(c)までは、上述した
仮支持体における有機薄膜層の形成の流れを示したもの
であって、(a)は、コロナ処理の様子を模式的に示す
図であり、(b)はそのコロナ処理が施された後の仮支
持体を模式的に示す図である。(a)に示すコロナ処理
は、上述したように、炭酸ガスを含む雰囲気中のコロナ
放電によって、撥水性を有する仮支持体2の表面のう
ち、マスク60の矩形孔601から露出した部分のみを
親水化させる処理である。このようなコロナ処理を施す
ことで、(b)に示すように、仮支持体2の表面には、
マトリクス状の親水―撥水パターンが形成される。
(b)以降の各図では、仮支持体2の表面のうち、親水
化された親水化部分21をハッチングによって表してい
る。(c)は、有機薄膜層が形成された仮支持体を模式
的に示す図である。仮支持体2の表面のうち、親水化さ
れた親水化部分21のみに有機薄膜層30が形成されて
いる。
【0052】図4の(d)と(e)は、支持体表面に有
機薄膜層を形成する流れを示したものであって、この支
持体表面への有機薄膜層の形成においては、大きく分け
て転写処理と剥離処理が行われる。(d)は、その転写
処理の様子を示す図であり、(e)は、その剥離処理の
様子を示す図である。
【0053】まず、支持体4は、基板41の上に透明電
極42が形成されたものである。したがって、支持体4
の表面は透明電極42の表面になる。
【0054】基板41は、ガラスからなるものである。
しかしながら、ガラスに限らず、ジルコニア安定化イッ
トリウム(YSZ)等の無機材料、ポリエチレンテレフ
タレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレン
ナフタレート等のポリエステルやポリスチレン、ポリカ
ーボネート、ポリエーテルスルホン、ポリアリレート、
アリルジグリコールカーボネート、ポリイミド、ポリシ
クロオレフィン、ノルボルネン樹脂、ポリ(クロロトリ
フルオロエチレン)、テフロン(登録商標)、ポリテト
ラフルオロエチレン−ポリエチレン共重合体等の高分子
材料等からなるものであってよい。中でも、支持体4に
フレキシブルな有機薄膜層を形成するためには高分子材
料が好ましく、耐熱性、寸法安定性、耐溶剤性、電気絶
縁性及び加工性に優れ、且つ低通気性及び低吸湿性であ
るポリエステル、ポリカーボネート、ポリエーテルスル
ホンや、ポリ(クロロトリフルオロエチレン)、テフロ
ン、ポリテトラフルオロエチレン−ポリエチレン共重合
体等のフッ素原子を含む高分子材料がより好ましい。な
お、基板41は、これらの単一材料で形成しても、2種
以上の材料で形成してもよい。
【0055】また、基板41は板状の単層構造であるが
積層構造であってもよく、基板41の形状、大きさ等は
有機薄膜層の用途及び目的に応じて適宜選択することが
できる。さらに、有機薄膜層から発せられる光を散乱又
は減衰させることがない点で、基板41は無色透明であ
るが、有色透明であってもよい。
【0056】このような基板41の上に形成される透明
電極42は、有機薄膜層にホール(正孔)を供給する陽
極としての機能を有するが、陰極として機能させること
もできる。以下、透明電極42を陽極とする場合につい
て説明する。
【0057】本実施形態の透明電極42は、酸化インジ
ウムスズ(ITO)からなるものである。この透明電極
42の形状、構造、大きさ等は特に制限されず、有機薄
膜層の用途及び目的に応じて適宜選択することができ
る。なお、透明電極42を形成する材料としては、酸化
インジウムスズ(ITO)に限られることなく、様々な
金属、合金、金属酸化物、電気伝導性化合物、これらの
混合物等を用いることができ、仕事関数が4eV以上の
材料であることが好ましい。具体的には、アンチモンを
ドープした酸化スズ(ATO)、フッ素をドープした酸
化スズ(FTO)、半導性金属酸化物(酸化スズ、酸化
亜鉛、酸化インジウム、、酸化亜鉛インジウム(IZ
O)等)、金属(金、銀、クロム、ニッケル等)、これ
ら金属と導電性金属酸化物との混合物又は積層物、無機
導電性物質(ヨウ化銅、硫化銅等)、有機導電性材料
(ポリアニリン、ポリチオフェン、ポリピロール等)及
びこれらとITOとの積層物等があげられる。
【0058】また、透明電極42は真空蒸着法により基
板上に形成されたものである。なお、透明電極42の形
成方法は、透明電極材料との適性を考慮して適宜選択す
ればよく、印刷法、コーティング法等の湿式方法、真空
蒸着法をはじめとするスパッタリング法、イオンプレー
ティング法等の物理的方法、CVD、プラズマCVD法
等の化学的方法等があげられる。本実施形態のように透
明電極材料としてITOを用いる場合には、真空蒸着法
の他、直流又は高周波スパッタ法、イオンプレーティン
グ法等を用いることができる。また透明電極42の材料
として有機導電性材料を用いる場合には、湿式製膜法が
好適である。
【0059】このようにして形成された透明電極42の
厚さは10μmであるが、その材料に応じて10nm〜
50μmの範囲で適宜選択すればよく、50nm〜20
μmの範囲で適宜選択することが好ましい。また、透明
電極42の抵抗値は103Ω/□以下にすることが好ま
しく、102Ω/□以下にすることがより好ましい。さ
らに、透明電極42は無色透明であっても有色透明であ
ってもよい。またさらに、透明電極側から有機薄膜層の
発光を取り出すためには、その透過率を60%以上にす
ることが好ましく、70%以上にすることがより好まし
い。透過率は分光光度計を用いた公知の方法に従って測
定することができる。なお、「透明導電膜の新展開」
(沢田豊監修、シーエムシー刊、1999年)等に詳細
に記載されている電極も本実施形態の透明電極として適
用することができる。特に耐熱性の低いプラスチック基
板の上に透明電極を形成する場合には、透明電極材料と
してITO又はIZOを使用し、150℃以下の低温で
製膜することが好ましい。
【0060】(d)に示す転写処理は、仮支持体2の表
面に形成された有機薄膜層30を、このような支持体4
の透明電極42表面に対面させた状態で、仮支持体2と
支持体3との間に挟み込み、透明電極42表面に密着さ
せる。この際、熱ヘッドを用いて、有機薄膜層30を加
熱して軟化させる。熱ヘッドとしては、例えば熱転写プ
リント用の熱ヘッド等を用いることができる。また、有
機薄膜層30の加熱は、熱ヘッドを用いることに限ら
ず、ラミネータ、赤外線ヒータ、レーザ等を用いた加熱
方法を用いることもできる。また、有機薄膜層30を加
熱する温度(転写温度)は特に限定的でなく、有機薄膜
層の材質において変更することができるが、ほとんどの
有機被膜層の耐熱温度が200℃以下であるという実情
から、転写温度も200℃以下にすることが好ましい。
このような転写処理により、仮支持体2の表面に形成さ
れた有機薄膜層30は、透明電極42表面に接着する。
【0061】(e)に示す剥離処理は、転写処理によっ
て透明電極42表面に接着した有機薄膜層30から仮支
持体2を引きはがし、透明電極42表面に有機薄膜層3
0のみを残留させる処理である。この剥離処理を終える
ことにより、支持体4表面に有機薄膜層42が形成され
る。このようにして形成する有機薄膜層の厚さは10〜
200nmにすることが好ましく、20〜80nmにす
ることがより好ましい。厚さが200nmを超えると駆
動電圧が上昇する場合があり、10nm未満であると有
機薄膜層が短絡する場合がある。
【0062】なお、以上説明した有機薄膜層を形成する
方法は、電子ディスプレイ用の多色微細パターンの形成
に、広く適用することができる。
【0063】
【実施例】以下、本発明の微細パターン形成方法を適用
した実施例について説明する。
【0064】(実施例1)水との接触角に換算して10
4度の撥水性を有する、厚さが100μmのポリテトラ
フルオロエチレン(PTFE)フィルムに、図3を用い
て説明したポリイミド製のマスクをのせ、コロナ処理装
置(春日電機(株)製HF−802)を用いて、CO2
濃度95mol%の雰囲気下にて、0.15kW/m2
/minの大きさのコロナ放電を発生させコロナ処理を
行った。このコロナ処理により、PTFEフィルムの表
面には、水との接触角に換算して60度の親水性パター
ンが形成された。続いて、このような親水性パターンが
形成されたPTFEフィルムの表面に、有機EL発光素
材をロールコータにて10m/minの速度で塗布し
た。この結果、PTFEフィルム表面の親水性パターン
の部分のみに30cc/m 2の有機EL発光素材が塗布
された。その後、PTFEフィルムを100℃で乾燥す
ることで、PTFEフィルム表面に、有機EL発光層の
微細パターンを形成した。
【0065】続いて、酸化インジウムスズ(ITO)か
らなる透明電極が形成されたガラス基板上に、その透明
電極に有機EL発光層が対面するようにPTFEフィル
ムを導き、回転する2本のゴムロール間にてラミネート
するタイプのラミネータ(大成ラミネータ(株)製ファ
ーストラミネータVA−400III)を用いて、圧力
3kg/cm2、温度160℃、送出速度5.0cm/
minの条件で、ガラス基板とPTFEフィルムを熱圧
着させ、PTFEフィルム表面に形成された有機EL発
光層を透明電極表面に転写し、ガラス基板上に有機EL
発光層を形成した。
【0066】(実施例2)実施例1とは異なる雰囲気下
でコロナ処理を行った他は、実施例1と同じ条件でガラ
ス基板上に有機EL発光層を形成した。この実施例2に
おけるコロナ処理は、CO2濃度60mol%の雰囲気
下で行った。
【0067】(実施例3)実施例2と同じく、実施例1
とは異なる雰囲気下でコロナ処理を行った他は、実施例
1と同じ条件でガラス基板上に有機EL発光層を形成し
た。この実施例3におけるコロナ処理は、CO2濃度4
0mol%の雰囲気下で行った。
【0068】(実施例4)この実施例4でも、実施例1
とは異なる雰囲気下でコロナ処理を行った他は、実施例
1と同じ条件でガラス基板上に有機EL発光層を形成し
た。この実施例4におけるコロナ処理は、空気雰囲気下
で行った。
【0069】(実施例5)実施例1とは異なる大きさの
コロナ放電を発生させコロナ処理を行った他は、実施例
1と同じ条件でガラス基板上に有機EL発光層を形成し
た。この実施例5におけるコロナ処理では、0.03k
W/m2/minの大きさのコロナ放電を発生させて行
った。
【0070】(実施例6)実施例1のコロナ処理に代え
て、プラズマ処理を行った他は、実施例1と同じ条件で
ガラス基板上に有機EL発光層を形成した。プラズマ処
理は、ヤマト科学社製PA600Dのプラズマ処理装置
を用いて、チャンバ内に10cc/minの導入速度で
Ar90%,CO210%の混合ガスを導入し、真空度
0.01Torrで300Wの大きさのプラズマ放電を
5秒間発生させて行った。
【0071】(比較例)上述の各実施例との比較のた
め、コロナ処理もプラズマ処理を行わずにガラス基板上
に有機EL発光層を形成した。この比較例では、コロナ
処理を行わなかった点を除いて、実施例1と同じ条件で
有機EL発光層を形成した。
【0072】以上説明した各実施例および比較例いずれ
においても使用した、図3に示すポリイミド製のマスク
60の一つの矩形孔601の大きさを100%とし、こ
の矩形孔601の大きさに対する、ガラス基板上に形成
した有機EL発光層の一つの微細な矩形パターンの大き
さの比率を、ガラス基板上に形成される有機EL発光層
の形成率として求めた。表1に、各実施例および比較例
それぞれによって形成された有機EL発光層の形成率を
示す。
【0073】
【表1】
【0074】表1は、各実施例および比較例ごとの、ガ
ラス基板上における有機EL発光層の形成率と親水化判
定結果を横一列ずつ示すものである。比較例では、有機
EL発光層の形成率が0%になっているが、これは、有
機EL発光層がガラス基板上に全く形成されなかったこ
とを表している。親水化判定結果は、PTFEフィルム
表面の親水化を判定した結果である。すなわち、各実施
例および比較例における形成率から、ガラス基板上での
有機EL発光層の形成率が高いということは、PTFE
フィルム上での形成率も高いことを表し、PTFEフィ
ルム上での形成率が高いということは、PTFEフィル
ム表面における、マスク30のマトリクス状のパターン
に従った親水化が確実に行われていることを表すものと
してPTFEフィルム表面の親水化を判定した。ここで
は、形成率70%未満を親水化不十分と判定して不合格
(×)とし、形成率70%以上の中でも、形成率99%
以上を三重丸、形成率95%以上99%未満を二重丸、
形成率70%以上95%未満を一重丸とした。実施例1
における形成率から、CO2濃度95mol%の雰囲気
下におけるコロナ処理を行うと、PTFEフィルム表面
が、マスク30のマトリクス状のパターンに従って確実
に親水化されることがわかる。また、実施例4と比較例
における形成率を比べると、コロナ処理を行う雰囲気下
のCO2濃度を空気よりも高めなくても、コロナ処理を
行うだけで、PTFEフィルム表面は十分に親水化され
ることがわかる。しかしながら、実施例1から実施例4
それぞれにおける形成率を比べると、コロナ処理を行う
雰囲気下のCO2濃度は高ければ高いほど好ましいこと
がわかる。本発明者らは、この点についてさらなる検討
を進めた結果、コロナ処理を行う雰囲気下のCO2濃度
は、50%以上であることが好ましく、80%以上であ
ることがさらに好ましく、最も好ましくは95%以上で
あるという結論に達した。また、実施例5における形成
率から、コロナ放電の大きさがある程度小さくても、P
TFEフィルム表面は親水化されることがわかる。本発
明者らは、この点についてさらなる検討を進めた結果、
コロナ放電の大きさが逆に大きすぎても、PTFEフィ
ルム表面をあらしてしまい、有機EL発光素材を塗布し
た時に塗布不良になる恐れがあり、コロナ放電の大きさ
は、0.05kW/m2/min以上0.3kW/m2
min以下であることが好ましく、0.1kW/m2
min以上0.2kW/m2/min以下であることが
さらに好ましく、最も好ましくは0.12kW/m2
min以上0.18kW/m2/min以下であるとい
う結論に達した。さらに、実施例6における形成率か
ら、一般的にはAr等の不活性ガスのみの雰囲気下で行
われるプラズマ処理もCO2を含む雰囲気下でプラズマ
処理を行うことで、PTFEフィルム表面が、マスク3
0のマトリクス状のパターンに従ってほぼ確実に親水化
されることがわかる。
【0075】また、本発明者らは、ガラス基板とPTF
Eフィルムを熱圧着させる際の温度(転写温度)につい
ても検討を進めた結果、転写温度が、有機EL発光素材
の耐熱温度を超えると有機EL発光素材を失効させてし
まう恐れがあり、反対にあまり低すぎても転写効率に劣
ることが判明した。そこで、本発明者らは、転写温度
は、60℃以上200℃以下であることが好ましく、8
0℃以上180℃以下であることがさらに好ましく、最
も好ましくは100℃以上150℃以下であるという結
論に達した。
【0076】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明によれ
ば、シート状物の表面に、塗布液の性能を低下させるこ
とがない親水−撥水パターンを簡単な工程で形成するこ
とができるパターンシートの製造方法、およびそのよう
なパターンシートの製造方法によって製造されたパター
ンシートを用いた微細パターン形成方法を提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】仮支持体に有機薄膜層を形成している最中の仮
支持体処理ラインの様子を簡略化して示した図である。
【図2】図1に示すコロナ処理装置によるコロナ処理を
説明するための図である。
【図3】図2に示すマスクの一部を示す図である。
【図4】仮支持体における有機薄膜層の形成から支持体
における有機薄膜層の形成までの大まかな流れを仮支持
体と支持体とを用いて示した図である。
【符号の説明】
1 仮支持体処理ライン 20 回転ロール 30 塗布装置 40 乾燥装置 50 コロナ処理装置 60 マスク 601 矩形孔 201 チャンバ 502 コロナ電極 2 仮支持体 21 親水化部分 3 塗布液 30 有機薄膜層 4 支持持体 41 基板 42 透明電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 勝本 隆一 静岡県富士宮市大中里200番地 富士写真 フイルム株式会社内 Fターム(参考) 4D075 AC21 AC43 AC72 AC96 AD09 AE02 BB26Z BB44Y BB49Y BB52Y BB91Y CA37 CB08 CB37 DA04 DA06 DB13 DB14 DB36 DB37 DB39 DB48 DB53 DC24 EA07 EB07 EB08 EB12 EB14 EB15 EB19 EB22 EB32 EB33 EB35 EB36 EB38 EB39 EB43 EB44 EC07 EC60

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面が撥水性を有するシート状物の該表
    面に、親水性を有する部分と撥水性を有する部分とから
    なる親水−撥水パターンを形成し、次いで、該シート状
    物表面の親水性を有する部分に塗布液を塗布して固化さ
    せることによりパターンシートを製造するパターンシー
    トの製造方法において、 表面が撥水性を有するシート状物の表面を複数の開口が
    配列されたマスクで覆い、 前記シート状物表面の、前記マスクの開口から露出した
    部分のみ気体雰囲気に晒された状態で気体放電を行うこ
    とにより、該シート状物表面の前記マスクの開口から露
    出した部分を親水化することを特徴とするパターンシー
    トの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記気体放電は、炭酸ガスを含む雰囲気
    中で行うコロナ放電であることを特徴とする請求項1記
    載のパターンシートの製造方法。
  3. 【請求項3】 前記気体放電は、炭酸ガスを含む雰囲気
    中で行うプラズマ放電であることを特徴とする請求項1
    記載のパターンシートの製造方法。
  4. 【請求項4】 前記気体放電は、炭酸ガス濃度50〜1
    00%の雰囲気中で行うコロナ放電であることを特徴と
    する請求項1又は2記載のパターンシートの製造方法。
  5. 【請求項5】 前記塗布液が、有機EL素材であること
    を特徴とする請求項1から4のうちいずれか1項記載の
    パターンシートの製造方法。
  6. 【請求項6】 前記シート状物が、ポリテトラフルオロ
    エチレンであることを特徴とする請求項1から5のうち
    いずれか1項記載のパターンシートの製造方法。
  7. 【請求項7】 前記マスクが、非導伝性材料であること
    を特徴とする請求項1から6のうちいずれか1項記載の
    パターンシートの製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項1から7のうちいずれか1項記載
    のパターンシートの製造方法によって製造されたパター
    ンシートを、電極の形成された支持体上にのせ、前記塗
    布液を前記支持体側へ転写することを特徴とする微細パ
    ターン形成方法。
  9. 【請求項9】 転写温度が200℃以下であることを特
    徴とする請求項8記載の微細パターン形成方法。
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