JP2003194257A - ヒーター付きポペット弁 - Google Patents

ヒーター付きポペット弁

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JP2003194257A
JP2003194257A JP2001392028A JP2001392028A JP2003194257A JP 2003194257 A JP2003194257 A JP 2003194257A JP 2001392028 A JP2001392028 A JP 2001392028A JP 2001392028 A JP2001392028 A JP 2001392028A JP 2003194257 A JP2003194257 A JP 2003194257A
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田 守 福
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ポペット弁のケーシングの外周面全体を、安
価な棒状ヒーターを使用して効率良く加熱できるように
する。 【解決手段】 メインポート11,12と、これらのメ
インポート11,12を結ぶ流路14と、この流路14
中に設けられた環状の弁座15と、この弁座15を開閉
するポペット式の弁部材13と、この弁部材13に連結
されたロッド16とを有する弁ケーシング10の外周面
に、該弁ケーシング10の全周を取り囲むように熱伝導
性素材からなる伝熱カバー30を被着し、この伝熱カバ
ー30に設けたヒーター孔31内に、棒状をなす第1ヒ
ーター32を取り付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、理化学機械等にお
いて反応ガスなどの作動流体の供給に直接使用したり、
このような反応ガスを使用する真空チャンバの減圧等に
使用するポペット弁に関するものであり、更に詳しく
は、前記作動流体からの生成物が弁部材等に付着するの
をヒーターで防止するように構成した、ヒーター付きの
ポペット弁に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば半導体の製造装置においては、真
空チャンバ内で行われるエッチングなどの化学処理に高
温の反応ガスが使用され、その供給や真空チャンバの減
圧等にポペット弁が用いられている。ところが、前記反
応ガスは低温化すると生成物が析出し易く、その生成物
がポペット弁の内部や弁部材などに付着して開閉精度を
低下させるため、このようなポペット弁においては、作
動流体からの生成物の析出や弁部材等への付着を防止で
きるように構成されていることが重要である。
【0003】このため従来より、ケーシングや弁部材等
をヒーターで加熱して生成物の付着を防止するようにし
たヒーター付きのポペット弁が各種提案されている。特
許第3005449号公報には、ケーシングの外面にバ
ンドヒーターを巻き付けると共に、流路を開閉する弁部
材に棒状のヒーターを、該弁部材から延びる中空ロッド
の内部を通じて取り付けたものが開示されている。ま
た、特許第3012831号公報には、ケーシングの外
面にラバーヒーターを取り付けると共に、弁部材と一体
の筒状をした保持体の外周に別のヒーターを取り付けた
ものが開示されている。更に、特開平82807号公報
には、ケーシングの外面にラバーヒーターを取り付ける
と共に、弁部材と一体の中空ロッドの内部にフレキシブ
ルヒーターを内蔵したものが開示されている。
【0004】このような従来のポペット弁は何れも、ケ
ーシングの外面を加熱するヒーターとして、可撓性のあ
るバンドヒーターやラバーヒーターを使用し、このヒー
ターをケーシングの外面に巻き付けている。
【0005】しかしながら、これらのヒーターは、シリ
コンゴムのように薄くて柔軟な絶縁性の外皮内にニクロ
ム線等の発熱体を埋め込んで形成したものであるため、
比較的高価である。しかも、それをケーシングの外周面
に巻き付けるということは、実質的に前記発熱体をケー
シングの全周に隙間なく巻き付けるということであるた
め、発熱体の長さが長くなって消費電力も必要以上に多
くなる。また、前記発熱体が断線した場合には、この発
熱体だけを交換することはできず、外皮を含めたヒータ
ー全体を交換しなければならない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の技術的課題
は、ポペット弁のケーシングの外周面全体を、安価な棒
状ヒーターを使用して効率良く加熱できるようにするこ
とにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明のヒーター付きポペット弁は、第1メインポ
ート及び第2メインポートと、これらの両メインポート
を結ぶ流路と、該流路中に設けられた環状の弁座とを有
する弁ケーシング、この弁ケーシングに連結されたシリ
ンダー、前記弁ケーシング内に設けられて前記弁座を開
閉するポペット式の弁部材、この弁部材に先端部を連結
され、基端部が前記シリンダーの内部まで延びるロッ
ド、前記シリンダーの内部にシール部材を介して摺動自
在に配設されると共に、前記ロッドの基端部に連結され
たピストン、前記弁ケーシングの外周面に該弁ケーシン
グ全体を取り囲むように被着された熱伝導性素材からな
る伝熱カバー、この伝熱カバーに内蔵された棒状をなす
一つ以上の第1ヒーター、を有することを特徴とするも
のである。
【0008】前記構成を有する本発明のポペット弁によ
れば、弁ケーシングの外周面に伝熱カバーを被着して、
この伝熱カバーに棒状の第1ヒーターを内蔵したので、
この第1ヒーターからの熱は、前記伝熱カバーを通じて
弁ケーシングの外周面全体に均等に分散して伝達される
ことになり、この結果、前記弁ケーシングの外周面全体
を、安価な棒状ヒーターにより伝熱カバーを介して効率
良く加熱することができる。
【0009】前記伝熱カバーは、熱伝導性に勝れて軽量
のアルミニウムで形成することが望ましい。
【0010】本発明においては、前記伝熱カバーの外面
に、外部への熱伝達を防止するための断熱カバーを設置
することができる。この断熱カバーは、断熱板の内面
に、前記伝熱カバーからの熱を拡散させるための熱拡散
板を取り付けた構成とし、前記伝熱カバーに、スぺーサ
ーを介在させることによって一定の空隙を保った状態に
取り付けることが望ましく、前記断熱板は、フッ素ゴム
又は発泡フッ素ゴムで形成することが好ましい。
【0011】本発明においてはまた、前記弁部材に一つ
以上の第2ヒーターを取り付けることができる。この第
2ヒーターは、前記弁部材の前面の、閉弁時に前記弁座
の内孔内に位置して流路と面する部分に取り付けると共
に、ヒーターカバーで気密に覆っておくことが望まし
い。
【0012】本発明においてはさらに、前記弁ケーシン
グの内部に、前記弁部材が開弁位置で接触する伝熱面を
先端に備えた伝熱体が配設され、この伝熱体に一つ以上
の第3ヒーターが取り付けられる。この伝熱体は円筒状
をしていて、前記ロッドの回りに同心状に設置され、該
伝熱体に設けたヒーター孔内に前記第3ヒーターが内蔵
されていることが望ましい。
【0013】前記弁ケーシングとシリンダーとは、該弁
ケーシングからシリンダーへの熱伝導を防止するための
断熱部を介して連結することもできる。
【0014】
【発明の実施の形態】図1〜図3は本発明に係るヒータ
ー付きポペット弁の第1実施例を示すものである。この
ポペット弁1Aは、半導体製造装置における真空チャン
バの減圧に使用するのに適したもので、弁部材13で流
体流路14を開閉する弁開閉部2と、前記弁部材13を
駆動するシリンダー操作部3と、これらの弁開閉部2と
シリンダー操作部3との間に介設された断熱部4とから
なっていて、前記弁開閉部2には、第1〜第3の3組の
加熱機構5,6,7が設けられている。
【0015】前記弁開閉部2は、ステンレス鋼(SU
S)などの素材で形成された四角柱状の弁ケーシング1
0を有している。この弁ケーシング10は、前記真空チ
ャンバ及び真空ポンプの何れか一方に接続するための第
1メインポート11と、他方に接続するための第2メイ
ンポート12とを、互いに90度異なる向きに備えると
共に、これら両メインポート11,12を結ぶ前記流路
14と、該流路14中に設けられた円環状の弁座15と
を備えている。
【0016】前記弁ケーシング10の内部には、弁座1
5を開閉するポペット式の前記弁部材13が設けられて
いる。この弁部材13は、円盤形をした基材13aの下
面外周に、前記弁座15に接離するゴム製のシール部材
13bを取り付けて形成したもので、この弁部材13の
背面中央部には駆動用のロッド16の先端部が取り付け
られ、このロッド16の基端部は、弁ケーシング10の
端部の隔壁17及び前記断熱部4を貫通して前記シリン
ダー操作部3まで延び、ピストン21に連結されてい
る。また、前記弁部材13の背面と隔壁17との間に
は、前記ロッド16の回りを取り囲むように伸縮自在の
ベローズ18が取り付けられている。
【0017】一方、前記シリンダー操作部3は、前記弁
ケーシング10の一端部に前記断熱部4を介して連結さ
れたシリンダー20を有している。このシリンダー20
の内部には、前記ピストン21がシール部材22を介し
て摺動自在に収容され、このピストン21の両側には第
1圧力室24a及び第2圧力室24bが形成され、これ
らの圧力室24a,24bが、シリンダー20の側面に
開口する第1操作ポート25a及び第2操作ポート25
bにそれぞれ接続されている。図中20aは、前記シリ
ンダー20の端部を塞ぐシリンダカバーである。
【0018】そして、前記第1操作ポート25aから圧
縮空気等の圧力流体を第1圧力室24a内に供給する
と、図1に示すように、ピストン21及びロッド16が
後退するため、該ロッド16の先端の弁部材13も後退
して前記弁座15を開放する。また、前記第1操作ポー
ト25aを開放すると共に、第2操作ポート25bから
圧力流体を第2圧力室24b内に供給すると、図2に示
すように、前記ピストン21及びロッド16が前進し、
弁部材13が弁座15から離間して該弁座15を開放す
る。
【0019】前記第1加熱機構5は、弁ケーシング10
の外面に取り付けられていて、以下のように構成されて
いる。即ち、この第1加熱機構5は、前記弁ケーシング
10にその外周面全体を取り囲むように被着された角柱
状の伝熱カバー30を有している。この伝熱カバー30
は、アルミニウムのような熱伝導性に勝れた硬質の素材
によってある程度の肉厚を有するように形成されてい
て、前記弁ケーシング10の外面に密着した状態に取り
付けられている。この伝熱カバー30は、全体を一体に
形成しても良いが、複数の部分、例えば弁ケーシング1
0の四つの側面毎に分割されたものを組み合わせて形成
しても良い。
【0020】前記伝熱カバー30の肉厚内には、複数の
ヒーター孔31が弁ケーシング10の軸線と平行に穿設
され、各ヒーター孔31内に、棒状をなす第1ヒーター
32が一つずつ挿入されている。そして、これらの第1
ヒーター32からの熱が伝熱カバー30を通じて均等に
分散され、弁ケーシング10全体に均等に伝わるように
なっている。図中33は、前記第1ヒーター32から延
出するリード線で、図示しないヒーター制御回路に接続
される。
【0021】また、前記第1ヒーター32の少なくとも
一つには、温度センサー34が取り付けられ、この温度
センサー34からの検出信号によって前記ヒーター制御
回路で、第1ヒーター32の発熱温度がコントロールさ
れるようになっている。この温度センサー34のリード
線は、前記第1ヒーター32のリード線33と一緒に外
部に導出されている。なお、前記温度センサー34は、
第1ヒーター32に設ける代わりに伝熱カバー30に設
けることもできる。
【0022】図示した実施例では、前記第1ヒーター3
2が伝熱カバー30の四隅に設けられているが、それら
の設置位置は伝熱カバー30の各側面の中央部であって
も、その他の適宜位置であっても良い。また、この第1
ヒーター32の数も四つに限定されるものではなく、三
つ以下であっても、五つ以上であっても良く、加熱条件
によっては一つだけ設けることもできる。なお、複数の
第1ヒーター32を設ける場合は、発熱が伝熱カバー3
0を通じて均等に分散され易いように、これらのヒータ
ーをできるだけ等間隔で配設することが望ましい。
【0023】前記棒状の第1ヒーター32は、例えば、
伝熱性に勝れた金属製の外筒内に、ニクロム線等の電気
抵抗発熱体を電気絶縁状態で収容することにより形成す
ることができるが、他の構成のものであっても良い。
【0024】前記伝熱カバー30の各側面の外側には、
これらの各側面から外部への熱伝達を防止するための断
熱カバー37が被設されている。この断熱カバー37
は、シリコンゴムやフッ素ゴムあるいは発泡フッ素ゴム
等からなる平板状をした断熱板37aの内側面に、前記
伝熱カバー30からの熱を拡散させる機能を持つ薄い熱
拡散板37bを取り付けることにより形成したもので、
前記伝熱カバー30の各側面に、スぺーサー38を介在
させることによって該伝熱カバー30との間に一定の空
隙40を保った状態で、ねじ39により固定されてい
る。この場合、一部の断熱カバー37のねじ39は、そ
の先端を前記第1ヒーター32に当接させることによ
り、該第1ヒーター32の固定用として兼用することが
望ましい。
【0025】前記熱拡散板37bは、アルミニウム等の
伝熱性素材で形成することができるが、それ以外の素材
であっても良い。また、図示した実施例では、前記断熱
カバー37が四つに分かれているが、それらは全体が一
体であっても良く、あるいは隣接する二つの断熱カバー
37,37が一体に結合されていても良い。
【0026】第1加熱機構5はこのような構成を有して
いるので、前記各第1ヒーター32からの発熱は、前記
伝熱カバー30を伝って該カバー全体に均等に分散し、
弁ケーシング10の外周面全体に均等に伝達されること
になる。この結果、前記弁ケーシング10がSUSのよ
うな伝熱性が余り良くない素材で形成されていても、そ
の外周面全体を、安価な棒状ヒーター32により前記伝
熱カバー30を介して効率良く加熱することができる。
【0027】また、前記伝熱カバー30の外面が断熱カ
バー37で囲まれているため、該伝熱カバー30からの
熱が周辺の機器や人体等に伝わる危険性がなく、安全性
も高い。しかもこの場合、断熱カバー37の内面に熱拡
散板37bを取り付けてあるので、第1ヒーター32に
近い部分の温度が局部的に高い場合でも、この熱拡散板
37bでその熱が断熱カバー37全体に分散され、該断
熱カバー37に局部的に高い温度が作用しないから、該
断熱カバー37の耐久性が高められると共に、断熱効果
も向上する。しかも、前記断熱カバー37と伝熱カバー
30との間に空隙40が設けられているため、この空隙
によって断熱効果が一層向上する。しかし、前記断熱カ
バー37は、伝熱カバー30に接触した状態に被設する
こともできる。
【0028】さらに、前記断熱カバー37をフッ素ゴム
で形成すると、耐熱性に勝れるだけでなく、シロキ酸ガ
スなどの有害ガスの発生を防止することができ、断熱性
もシリコンゴムと同等以上のものを得ることができ、発
泡フッ素ゴムを使用すれば断熱性をより向上させること
ができる。
【0029】また、前記第2加熱機構6は、前記弁部材
13に取り付けられている。即ち、この弁部材13の前
面には、閉弁時に前記弁座15の内孔内に位置して流路
14と面する部分に、一つ以上の第2ヒーター42がね
じ41で着脱自在に取り付けられると共に、この第2ヒ
ーター42を覆うヒーターカバー43が、ねじ44で気
密にかつ着脱自在に取り付けられている。前記第2ヒー
ター42は、円板形や円環形あるいは渦巻形をした外皮
内に発熱体を収容したものが好適に使用されるが、その
外形形状は直棒状あるいは円弧状であっても良い。ま
た、この第2ヒーター42にも温度センサーを内蔵する
ことができる。
【0030】前記第2ヒーター42からのリード線45
は、弁部材13と伝熱体50及び前記隔壁17を貫通し
て前記断熱部4の内部に延出し、この断熱部4の側面の
孔47から外部に導出されている。この場合に前記リー
ド線45は、弁部材13の開閉動作の妨げにならないよ
うに、前記断熱部4の内部で撓ませるか、あるいは図示
したようにコイル状に形成しておくことが望ましい。ま
た、前記第2ヒーター42が温度センサーを内蔵してい
る場合、この温度センサーのリード線は、前記第2ヒー
ター42のリード線45と一緒に外部に導出しても、別
に導出しても良い。このように、第2ヒーター42から
のリード線45を挿通させる孔を弁部材13に設けた場
合、該弁部材13の表裏面間の気密性が損なわれるおそ
れがあるが、該弁部材13の前面には前記ヒーターカバ
ー43が、この孔及び第2ヒーター42を気密に覆うよ
うに取り付けられているため、このヒーターカバー43
により、前記第2ヒーター42が反応ガスと接触しない
ように保護されると共に、前記弁部材13の表裏面間の
気密性が良好に保たれることになる。
【0031】このように、弁部材13の前面の反応ガス
と接する部分に第2ヒーター42を取り付けて、この接
ガス面を直接加熱することにより、反応ガスの凝縮等に
よる副生成物の付着を確実に防止することができる。し
かも、前記第2ヒーター42が弁部材13の前面に取り
付けられているため、故障や発熱量の変更等のために該
第2ヒーター42を交換する場合には、前記ヒーターカ
バー43を取り外してその交換作業を容易に行うことが
できる。
【0032】さらに前記第3加熱機構7は、前記弁ケー
シング10の内部のベローズ18内にロッド16に沿っ
て配設された前記伝熱体50と、この伝熱体50に内蔵
された一つ以上の第3ヒーター51とを備えている。前
記伝熱体50は、アルミニウムのような伝熱性に優れた
金属素材によって円筒状に形成され、前記ロッド16の
回りに微小なギャップを保って同心状に配設されたもの
で、その基端部を前記隔壁17にボルトで固定すること
により、弁ケーシング10内の定位置に固定的に設置さ
れている。この伝熱体50の肉厚内には、一つ以上のヒ
ーター孔52が該伝熱体50の中心軸線と平行に形成さ
れ、このヒーター孔52内に棒状をした前記第3ヒータ
ー51が、前記ロッド16と平行に内蔵されている。ま
た、該伝熱体50の先端部は環状の伝熱面50aとなっ
ていて、この伝熱面50aは、図2のように閉弁位置ま
で前進している弁部材13とは一定距離離間して相互に
接触しないが、図1のように該弁部材13が開弁により
後退したときには、該弁部材13の背面の環状の受熱面
13cと接触し合うようになっている。
【0033】前記第3ヒーター51からのリード線53
は、前記断熱部4の側面の孔47から外部に導出されて
いる。この場合、第3ヒーター51は変移しないため、
そのリード線53は撓ませたりコイル状に形成したりす
る必要はない。
【0034】前記第3加熱機構7は次のように機能す
る。即ち、図2に示すように、前記弁部材13が弁座1
5を閉鎖しているときは、該弁部材13が伝熱体50か
ら一定距離だけ離間していて第3ヒーター51からの熱
がこの伝熱体50を介して受熱面13cに伝達されな
い。しかし、図1に示すように、前記弁部材13が後退
して弁座15を開放すると、該弁部材13の受熱面13
cが前記伝熱体50の先端の伝熱面50aに当接し、前
記第3ヒーター51からの熱が伝熱体50から伝達され
て加熱される。このように、前記弁部材13が開弁して
大量の反応ガスと接触するようになったとき、この弁部
材13が第3ヒーター51で直接加熱されるため、その
加熱が非常に効果的で、副生成物の付着を確実に防止す
ることができる。また、前記弁部材13の開閉動作に伴
うベ前記ベローズ18の伸縮により、該ベローズ18の
内部が呼吸して一時的に温度降下を生じても、前記第3
ヒーター51により伝熱体50を介して該ベローズ18
の内部が常に加熱されているため、その温度降下の幅は
非常に小さく抑えられ、弁部材13の高温加熱が可能に
なる。
【0035】前記伝熱体50とロッド16との間には、
それらの相対的な変位を可能にするための微小なギャッ
プが介在しているが、前記第3ヒーター51からの熱を
この伝熱体50からロッド16を介して弁部材13に多
く伝達させたい場合には、前記ギャップをできるだけ小
さくすると同時に、前記ロッド16をアルミニウムのよ
うな伝熱性に優れた素材で形成すれば良い。逆に、前記
第3ヒーター51からの熱が伝熱体50を通じてロッド
16に伝わりにくくするには、前記ギャップをできるだ
け大きくするか、又は前記ロッド16をセラミックスの
ような伝熱抵抗の大きい素材で形成するか、あるいはそ
の両方を実施すれば良い。
【0036】なお、前記第2ヒーター42及び第3ヒー
ター51からロッド16に伝わった熱は、このロッド1
6からピストン21側にも流れていくが、その熱の大部
分は断熱部4で放熱されることによって遮断され、ピス
トン21には殆ど伝わらないため、この熱でシール部材
22が劣化するおそれはない。しかし、前記ロッド16
の熱がピストン21に伝わるのをより確実に防止する方
法として、このロッド16を、弁部材13側の部分とピ
ストン21側の部分とに区分し、該ピストン21側の部
分を伝熱抵抗の大きい素材で形成することもできる。
【0037】なお、前記断熱部4は、複数の通気孔47
を有する円筒形の断熱部材4aにより形成されていて、
この断熱部材4aが、前記弁ケーシング10とシリンダ
ー20との間に前記ロッド16を取り囲んで同心状に設
置され、この断熱部材4aの内部を流通するエアによっ
て前記ロッド16が冷却されるようになっている。
【0038】図4は本発明の第2実施例を示すもので、
前記第1実施例のポペット1Aが、前記弁部材13の開
閉を何れも流体圧で行う複動形であるのに対し、この第
2実施例のポペット弁1Bは、非操作時に弁部材13が
閉弁位置にあるノーマルクローズ形であると共に、開弁
操作を流体圧で行う単動形のポペット弁である。即ち、
このポペット弁1Bにおいては、シリンダー20の内部
のピストン21の前面側だけに圧力室24が形成される
と共に、この圧力室24に通じる一つの操作ポート25
がシリンダー20の側面に形成されている。そして、前
記ピストン21の後面側にはばね室56が形成されて、
このばね室56内にコイル状の復帰ばね57が、前記ピ
ストン21を閉弁方向に常時弾発するように設けられて
いる。図中56aは前記ばね室56を外気に開放する呼
吸孔である。
【0039】従って、前記圧力室24に圧力流体が供給
されていないときは、弁部材13が前記復帰ばね57の
弾発力で弁座15に押し付けられて閉弁している。そし
て、前記圧力室24に操作ポート25から圧力流体が供
給されると、ピストン21が前記復帰ばね57の弾発力
に抗して後退するため、前記弁部材13が弁座15から
離れて開弁する。
【0040】この第2実施例の前記以外の構成について
は実質的に第1実施例と同じであるため、それらの主要
な同一構成部分に第1実施例と同じ符号を付してその説
明は省略する。
【0041】なお、ノーマルオープン形のポペット弁を
形成する場合は、図4のポペット弁1Bにおけるシリン
ダー操作部3の場合とは逆に、ピストン21の後面側に
圧力室24を形成すると共に、ピストン21の前面側に
ばね室56を形成し、このばね室56内に復帰ばね57
を、前記ピストン21を開弁方向に常時弾発するように
設ければ良い。
【0042】図5は本発明の第3実施例を示すもので、
この第3実施例のポペット弁1Cが前記第1実施例のポ
ペット弁1Aと相違する点は、第3加熱機構7を有して
いないという点である。また、第2加熱機構6には、二
分割された発熱体を内蔵する第2ヒーター42が設けら
れていて、それらの発熱体から延出するリード線45
a,45bが、隔壁17から延びるロッドガイド60を
個別に貫通して断熱部4内に延出し、そこから外部に導
出されている。前記以外の構成については実質的に第1
実施例と同じであるため、それらの主要な同一構成部分
に第1実施例と同じ符号を付してその説明は省略する。
【0043】このポペット弁1Cのように、第1加熱機
構5と第2加熱機構6のみを有するものであっても、こ
れらの加熱機構5,6で弁ケーシング10と弁部材13
とが効率良く加熱されるため、副正生物の付着は確実に
防止される。
【0044】図6は本発明の第4実施例を示すものであ
る。このポペット弁1Dは、第1加熱機構5と第2加熱
機構6とを有するノーマルクローズ形のポペット弁で、
第2実施例のような第3加熱機構7と断熱部4は有して
いない。このポペット弁1Dは、ロッド16が中空状に
形成されていて、このロッド16の先端部近くに円筒状
のばねガイド63が取り付けられると共に、このばねガ
イド63の先端部にばね座64が取り付けられ、このば
ね座64とシリンダー20の底部の隔壁65との間に、
弁部材13を閉弁方向に常時弾発する第1及び第2の復
帰ばね66a,66bが、ベローズ18内において内外
二重に設けられている。
【0045】また、シリンダー20の内部には、ピスト
ン21の前面側に圧力室24が形成されると共に、この
圧力室24に通じる一つの操作ポート25がシリンダー
20の側面に形成され、ピストン21の後面側には、二
つの仕切板68a,68bによってリード線収容室69
が形成され、この収容室69内に、第2加熱機構6の第
2ヒーター42から延びるリード線45の、コイル状に
形成されるかあるいは撓んだ状態に形成された部分45
cが収容されている。このリード線45は、前記ロッド
16の中空部16a内に挿通され、ピストン21の背面
の呼吸室71から一方の仕切板68aを貫通して前記収
容室69内に導入されたあと、更に他方の仕切板68b
を貫通して外部に導出されている。図中72はリード線
保護用のブッシュである。また、温度センサー34を第
1ヒーター32に内蔵することなく、伝熱カバー30に
側に取り付けた例が示されている。
【0046】この第4実施例において、前記圧力室24
に圧力流体が供給されていないときは、前記弁部材13
が二つの復帰ばね66a,66bの弾発力で弁座15に
押し付けられて閉弁している。前記圧力室24に操作ポ
ート25から圧力流体が供給されると、ピストン21が
前記復帰ばね66a,66bの弾発力に抗して後退する
ため、前記弁部材13が弁座15から離れて開弁する。
【0047】この第4実施例の前記以外の構成について
は実質的に第2実施例と同じであるため、それらの主要
な同一構成部分にこの第2実施例と同じ符号を付してそ
の説明は省略する。
【0048】なお、前記各実施例においては、第1〜第
3の加熱機構5〜7を備えたポペット弁と、第1及び第
2の加熱機構5及び6を備えたポペット弁とが示されて
いるが、第1及び第3の加熱機構5及び7を備えたポペ
ット弁とすることもできる。このようなポペット弁は、
例えば第1及び第2実施例において、弁部材13に付設
されている第2加熱機構6を省略することによって得る
ことができる。また、弁ケーシング10の形状は四角柱
状に限らず、円柱状やその他の形状をしたものがあり、
このような場合には、第1加熱機構5における伝熱カバ
ー30や断熱カバー37が、それらの形状に適合するよ
うに形成されることはいうまでもないことである。
【0049】
【発明の効果】このように本発明のポペット弁によれ
ば、弁ケーシングの外周面に伝熱カバーを被着して、こ
の伝熱カバーに棒状の第1ヒーターを内蔵したので、こ
の第1ヒーターからの熱は、前記伝熱カバーを通じて弁
ケーシングの外周面全体に均等に分散して伝達されるこ
とになり、この結果、前記弁ケーシングの外周面全体
を、安価な棒状ヒーターにより前記伝熱カバーを介して
効率良く確実に加熱することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す開弁状態での断面図
である。
【図2】前記第1実施例の閉弁状態での断面図である。
【図3】図1の平面図である。
【図4】本発明の第2実施例を示す開弁状態での断面図
である。
【図5】本発明の第3実施例を示す開弁状態での断面図
である。
【図6】本発明の第4実施例を示す開弁状態での断面図
である。
【符号の説明】
1A,1B,1D,1D ポペット弁 4 断熱部 10 弁ケーシング 11 第1メインポート 12 第2メインポート 13 弁部材 14 流路 15 弁座 16 ロッド 20 シリンダー 21 ピストン 30 伝熱カバー 31 ヒーター孔 32 第1ヒーター 37 断熱カバー 37a 断熱板 37b 熱拡散板 38 スぺーサ 40 空隙 42 第2ヒーター 43 ヒーターカバー 50 伝熱体 50a 伝熱面 51 第3ヒーター 52 ヒーター孔

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1メインポート及び第2メインポート
    と、これら両メインポートを結ぶ流路と、該流路中に設
    けられた環状の弁座とを有する弁ケーシング、 前記弁ケーシングに連結されたシリンダー、 前記弁ケーシング内に設けられて前記弁座を開閉するポ
    ペット式の弁部材、 前記弁部材に先端部を連結され、基端部が前記シリンダ
    ーの内部まで延びるロッド、 前記シリンダーの内部に摺動自在に配設されると共に、
    前記ロッドの基端部に連結されたピストン、 前記弁ケーシングの外周面に該弁ケーシング全体を取り
    囲むように被着された熱伝導性素材からなる伝熱カバ
    ー、 前記伝熱カバーに内蔵された棒状をなす一つ以上の第1
    ヒーター、を有することを特徴とするヒーター付きポペ
    ット弁。
  2. 【請求項2】前記伝熱カバーがアルミニウムからなるこ
    とを特徴とする請求項1に記載のポペット弁。
  3. 【請求項3】前記伝熱カバーの外面に断熱カバーを被設
    してなることを特徴とする請求項1又は2に記載のポペ
    ット弁。
  4. 【請求項4】前記断熱カバーが、断熱板の内面に前記伝
    熱カバーからの熱を拡散させるための熱拡散板を取り付
    けることにより形成されていて、前記伝熱カバーに、ス
    ぺーサーの介在により該伝熱カバーとの間に一定の空隙
    を保って取り付けられていることを特徴とする請求項3
    に記載のポペット弁。
  5. 【請求項5】前記断熱板がフッ素ゴム又は発泡フッ素ゴ
    ムからなることを特徴とする請求項4に記載のポペット
    弁。
  6. 【請求項6】前記弁部材が一つ以上の第2ヒーターを有
    していて、この第2ヒーターが、前記弁部材の前面の閉
    弁時に前記弁座の内孔内に位置して流路と面する部分に
    取り付けられると共に、ヒーターカバーで気密に覆われ
    ていることを特徴とする請求項1から5までの何れかに
    記載のポペット弁。
  7. 【請求項7】前記弁ケーシングの内部に、前記弁部材が
    開弁位置で接触する伝熱面を先端に備えた伝熱体が配設
    され、この伝熱体に一つ以上の第3ヒーターが取り付け
    られていることを特徴とする請求項1から6までの何れ
    かに記載のポペット弁。
  8. 【請求項8】前記伝熱体が円筒状をしていて、前記ロッ
    ドの回りに同心状に設置され、該伝熱体に設けたヒータ
    ー孔内に前記第3ヒーターが内蔵されていることを特徴
    とする請求項7に記載のポペット弁。
  9. 【請求項9】前記弁ケーシングとシリンダーとが、該弁
    ケーシングからシリンダーへの熱伝導を防止するための
    断熱部を介して連結されていることを特徴とする請求項
    1から8までの何れかに記載のポペット弁。
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